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会話集/支援会話
ローレンツの支援会話†
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ラファエル†
支援C†
- [ラファエル]
- はぐっ、むぐっ……。やっぱ肉だな!
野菜も魚も美味いけど、結局は肉だよな!▼
- [ローレンツ]
- 隣、失礼する。▼
(暗転)
- [ラファエル]
- おう、ローレンツくんも飯か。
……って、量少ねえな! 足りんのか?▼
- [ローレンツ]
- 君が食べる量と比べないでくれたまえ。
僕にはこの程度で十分だ。▼
- [ラファエル]
- それしか食わねえから体が細いんだ。
オデの妹だって、もっと食うぞ?▼
ほれ、オデの肉を分けてやるから、
もっと食えって。▼
- [ローレンツ]
- なっ……! 食べかけを人に差し出すとは
無作法にも程があるぞ!▼
まったく、品位に欠ける……。
たとえ君が貴族でも友人にはなれないな。▼
- [ラファエル]
- そうやって、すぐカリカリすんのも、
たぶん、腹が減ってるからだぞ。▼
- [ローレンツ]
- もう、僕に構わないでくれないか。
折角の料理が不味くなる……。▼
- [ラファエル]
- 不味い?
好きなもん残ってなかったのか?▼
よし、待ってろ! オデが厨房に行って、
腹に溜まるもん貰ってきてやるよ!▼
- [ローレンツ]
- なっ……! 余計なお世話だ。
独りで静かに食事をさせてくれたまえ。▼
- [ラファエル]
- わかってねえなあ、ローレンツくん。
飯はな、みんなで食うから美味えんだ。▼
それにお前、盟主になりてえんだろ?
それなら飯は誰かと食ったほうがいいって。▼
- [ローレンツ]
- ……?
盟主と食事は関係ないだろう。▼
- [ラファエル]
- だって盟主ってのは、いろんな奴と
仲良くやってくのが仕事なんだろ?▼
誰かと仲良くなるには、一緒に飯を食うのが
一番手っ取り早えってもんだぞ。▼
- [ローレンツ]
- 今、こうして君と食事をしていても、
とても仲良くなれる気がしないが……。▼
- [ラファエル]
- それに、好きなもんとか嫌えなもんとか、
相手のことがよくわかるだろ?▼
何より、誰かと一緒だといろいろ食える!
たくさん食って大きくなれよ! がはは!▼
なーんて喋ってるうちにまた腹減ってきた。
おかわり、貰ってこ~ようっと!▼
- [ローレンツ]
- はあ、お節介な男だ……。▼
とはいえ……食事を共にして人物を知る、
というのは一理ある、か。▼
支援B†
- [ラファエル]
- ああ……腹減ったあ……。
何か食いもん……んぉ!?▼
- [ローレンツ]
- 君はまた腹を空かせているのか。
これでも食べて静かにしていてくれ。▼
- [ラファエル]
- それ、オデにくれんのか!?
でも……お前も訓練続きで腹減ってんだろ?▼
- [ローレンツ]
- 空腹のせいで肝心な時に君の馬鹿力が
役に立たないようでは、皆が困るのだよ。▼
それに僕は貴族だからね。目の前に空腹の
平民がいるなら、食糧を分け与えて当然だ。▼
- [ラファエル]
- じゃ、じゃあ遠慮なく貰うぞ?
うっほほー! いっただっきまーす!!▼
- [ローレンツ]
- 食べながら聞きたまえ。君はもう少し
貴族を敬う姿勢を学んだほうがいいぞ。▼
貴族は平民を守り、平民は貴族を敬う。
それがこの世界の秩序というものなのだ。▼
無論、学友である以上、身分の隔てなく
僕と付き合いたい気持ちもわかるが……▼
- [ラファエル]
- はぐっ、むぐっ、もぐもぐ。
ごくっ、ごくっ。は~、ごちそうさま!▼
- [ローレンツ]
- 君……。
僕の話を聞いているのか?▼
- [ラファエル]
- あ、前に貰った高そうなお菓子、
妹に送ったら早速、手紙が来たんだ。▼
すげえ美味かったから礼を言っとけってよ。
ありがとな!▼
- [ローレンツ]
- それは重畳。
自分の好む菓子で喜ばれると気分がいい。▼
が、礼には及ばないぞ。
あれは君への感謝の気持ちで贈ったものだ。▼
君の話を聞いて以来、
食事に対する考え方を改めてね。▼
確かに人を知るために食事は有効だったよ。
盟主になるために利用しない手はない。▼
- [ラファエル]
- だから言ったろ?
飯でみんなで食ったほうが美味えって!▼
- [ローレンツ]
- ……少しずれている気もするが。
まあいい。それで、君の腹は膨れたのか?▼
- [ラファエル]
- まったく足りねえけど、
どうにか訓練は続けられそうだ。▼
よし、オデもっと強くなって、
ローレンツくんを守ってやるからな!▼
- [ローレンツ]
- ……やはり僕の話を
聞いていなかったようだな。▼
なぜ貴族たる僕が平民に守られねばならん。
秩序に反した行いだ。慎みたまえ。▼
- [ラファエル]
- でも、オデ食いモン貰わなかったら、
訓練できずに戦場で死んでたかもしれねえ。▼
オデが死んじまって養えなくなったら、
故郷にいる妹も飢えて死んじまうだろ?▼
だから、ローレンツくんは、オデの妹も
守ってくれたってことになるわけだ!▼
- [ローレンツ]
- 食べ物を少し分けただけだ。
そこまで恩義を感じてくれずとも……。▼
- [ラファエル]
- ローレンツくんは立派な貴族として、
妹やみんなを守ってくれてる。▼
なら、もっと強えオデがお前を守れば、
みーんな幸せだ! だろ?▼
- [ローレンツ]
- ……フッ。その理屈はよくわからないが、
君が強いのは事実だ。勝手にしたらいい。▼
食事を共にして人物を知る……か。
君のことも少し理解できてきた気がするよ。▼
大食いでお節介なだけじゃない、
守り、守られるに足る男だってことがね。▼
イグナーツ†
支援C†
- [ローレンツ]
- イグナーツ君、少し休憩にしよう。
紅茶を淹れるから茶器を選んでくれたまえ。▼
- [イグナーツ]
- え?
ボクが、ですか?▼
- [ローレンツ]
- 君以外に誰がいるというんだ。
ほら、休憩時間がなくなってしまうぞ。▼
茶器はその棚だ。
君の目利きに任せる。▼
- [イグナーツ]
- は、はあ……。▼
(暗転)
- [イグナーツ]
- これで、どうでしょうか。▼
- [ローレンツ]
- ほう、飾り気のない茶器を選んだな。
なぜこれにしたのだ?▼
- [イグナーツ]
- ローレンツくんが用意しているのは、
渋みの少ない茶葉ですよね?▼
その茶葉は何も加えず頂くのが美味しい。
なら紅茶の水色が映える茶器が良いかなと。▼
器に絵付けされているのは季節の花です。
良い天気だけど、散策する余裕はないから。▼
- [ローレンツ]
- なるほど……。
実にいい審美眼をしている。▼
流石は我がグロスタール家が、
長年用達にする商家の生まれだ。▼
《第一部》
- [ローレンツ]
- ここを卒業して、君が本格的に商いを
始めたら、僕が父に引き合わせよう。▼
《第二部》
- [ローレンツ]
- 戦いが終わり、君が本格的に商いを
始めたら、僕が父に引き合わせよう。▼
《共通》
- [イグナーツ]
- あー……。嬉しいですけど、
ボクは騎士になるよう言われているので。▼
- [ローレンツ]
- ん? ……そうか、君は次男だったな。
その目利きは才能だと思うが……。▼
まあいい、それなら騎士となって、
僕に仕えることを許そう。▼
- [イグナーツ]
- え、あ、あの……。▼
- [ローレンツ]
- 何だ? 不満か?▼
- [イグナーツ]
- い、いえ……。
考えときますね!▼
- [ローレンツ]
- 芸術のことなら迷いがないのに、
他のこととなると優柔不断なのだな……。▼
支援B†
- [イグナーツ]
- ………………。▼
- [ローレンツ]
- ……何をしている?▼
- [イグナーツ]
- うわあああああ!
び、びっくりしたあ……。▼
- [ローレンツ]
- 驚きすぎだ。
……絵を描いているのか?▼
- [イグナーツ]
- みんなの動きを絵に残しておいて、
後で練習しようかな、と……。▼
人目があると、
あまり訓練に集中できませんから……。▼
- [ローレンツ]
- ほう、それにしても見事な絵だな。
躍動感があって、今にも動き出しそうだ。▼
- [イグナーツ]
- そ、そうですか?
……実はボク、画家になりたくて。▼
- [ローレンツ]
- ほう……確かに、君ほどの腕があれば、
絵で生計も立てられそうだな。▼
何より、絵を描いている時の君は、
普段の君と違って実に堂々としていた。▼
そうだ! 将来は僕のお抱え画家に……。
いや? 前に聞いた話と違うな。▼
君は騎士として僕に仕える予定じゃ
なかったのか?▼
- [イグナーツ]
- ボクを騎士にするのが父の希望なので……
画家にはなれないんです。▼
- [ローレンツ]
- ああ……そんなことを言っていたな。
ならば、絵も描ける騎士になればいい。▼
- [イグナーツ]
- え、絵も描ける、騎士……?▼
- [ローレンツ]
- 君の絵描きとしての腕はこの僕が保証する。
世に埋もれさせておくには惜しい才能だ。▼
絵の腕も一流という稀有な騎士なら、
是非、僕も雇いたいのだがね。▼
- [イグナーツ]
- え、あ、あははは……。
その発想はありませんでした。▼
でも、どうしてそんなに、
ボクを買ってくれるんですか?▼
- [ローレンツ]
- 戦いの技術が騎士のすべてではない。
礼儀、気遣い、そして芸術的な感性。▼
審美眼も絵の腕も優秀な人材など、
貴族の値打ちを上げる逸材じゃないか。▼
- [イグナーツ]
- ……ふふふ。ローレンツくんって、
意外と突飛な発想するんですね。▼
ありがとうございます。
少し自信がつきました。▼
- [ローレンツ]
- 礼などいい。
迷える民を導くのも貴族の責務だからな!▼
リシテア†
支援C†
- [ローレンツ]
- リシテア君、話がある。▼
- [リシテア]
- あんた、あちこちで女の子に声かけてるって
聞きましたけど、わたしにまで……▼
《白雲の章(金鹿)・翠風の章》
- [ローレンツ]
- まさか。同盟の未来について語りたいのだ。
忌憚のない意見を交わそうじゃないか。▼
《白雲の章(金鹿)・翠風の章以外》
- [ローレンツ]
- まさか。フォドラの未来について、
君と語り合いたいと思っていてね。▼
《共通》
- [リシテア]
- まさかってどういう意味かしら……。
わたし忙しいので、これで失礼します。▼
- [ローレンツ]
- 待ちたまえ! コーデリア家のその閉鎖的な
態度は、直ちに改めてもらいたい。▼
- [リシテア]
- 今のはわたしの話でしょう?
どうして家のことになるんですか。▼
《第一部》
- [ローレンツ]
- 今の同盟に諸侯同士の絆など存在しない。
このままでは近い将来、瓦解するだろう。▼
《第二部》
- [ローレンツ]
- この破滅的な世界情勢の中で、レスターの
諸侯に何ができるのか考えたことはあるか?▼
《共通》
- [リシテア]
- わたし、そういう話には
興味ないんですけど。▼
- [ローレンツ]
- コーデリア家の国力は確かに豊かではないが
小国だからこそ、しがらみも少ないだろう。▼
積極的に外交を仕掛けて上手く立ち回れば、
周辺諸侯に結束を促すことも可能だ。▼
働きが諸侯に認められれば、コーデリア家の
発展にも寄与することになろう。▼
そのためにも、グロスタール家を継ぐ僕と
親交を温めておいて損はないと……▼
- [リシテア]
- はいはい。その日が来たら、是非。
でもわたし、今は忙しいのでまたの機会に。▼
《白雲の章(金鹿)・翠風の章》
- [リシテア]
- さ、同盟のために魔道の研究をするので
邪魔しないでください。▼
《白雲の章(金鹿)・翠風の章以外》
- [リシテア]
- さ、フォドラの未来のために、魔道の
研究をするので邪魔しないでください。▼
《共通》
- [ローレンツ]
- む、そうか。それは失礼した。
ならば僕は、退散させていただく。▼
あ、僕にできることがあれば、
なんなりと言ってくれたまえよ?▼
《白雲の章(金鹿)・翠風の章》
- [ローレンツ]
- 何せ僕は、同盟の未来を背負って立つ
男だからね。はーはっはっは。▼
《白雲の章(金鹿)・翠風の章以外》
- [ローレンツ]
- 何せ僕は、フォドラの未来を背負って立つ
男だからね。はーはっはっは。▼
《共通》
- [リシテア]
- ……何が未来よ。ほんっと迷惑。▼
未来、なんて……。▼
支援B†
- [リシテア]
- ああ、失敗した……。おかしいな。
理論は間違ってないはずなのに……。▼
- [ローレンツ]
- リシテア君。良い茶葉が手に入ったんだ。
お茶でもどうかな?▼
- [リシテア]
- ……忙しいので。▼
- [ローレンツ]
- 寝食を忘れて研究に勤しむ姿勢は立派だが、
適度な休息も必要だろう。▼
- [リシテア]
- そこまで夢中になるほど、
子供じゃありません!▼
- [ローレンツ]
- とにかく少し休みたまえ。
ほら、紅茶に合う菓子も用意してきた。▼
- [リシテア]
- わ、美味しそ……こほん、仕方ありません。
少しだけ付き合ってあげます。▼
(暗転)
- [ローレンツ]
- どうだい? 当家御用達の菓子は。
僕は幼い頃からこれが大好きでね。▼
- [リシテア]
- はああ……美味しい……
ほっぺが落ちちゃいそう……。▼
- [ローレンツ]
- 好きなだけ食べたらいい。
君と親交を温められるなら安いものだ。▼
良ければ、君の話を聞かせてくれないか。
魔道の師は? 幼い頃はどんな……。▼
- [リシテア]
- ……お菓子くらいでほだされませんから。
自分のことを話すの好きじゃないんです。▼
- [ローレンツ]
- 外交の第一歩は自分をさらけ出すことだぞ。
社交界に出る年になれば考えも変わろうが。▼
- [リシテア]
- いちいち子供扱いしないでくれます?
だいたい、年齢で人を評価するなんて……。▼
- [ローレンツ]
- 君が悪いのではない。誰しも年相応の
経験を積んで成長していくものだ。▼
- [リシテア]
- ……それが、
子供扱いしてるっていうんですよ。▼
- [ローレンツ]
- それに、君の実力は認めているさ。
君ほど魔道の才に優れた者はそうはいまい。▼
だからこそ、その力をより多くの人々の
未来を守るために使ってほしいのだがね。▼
- [リシテア]
- しつこいですね。言ったでしょう。
わたし、政治に興味はないんです。▼
- [ローレンツ]
- 君も強情だな。なぜその素晴らしい才能を
フォドラの未来のために使おうとしない?▼
- [リシテア]
- 強情なのはローレンツでしょう?
二言目には未来のため未来のためって。▼
もちろん、そういうことを考えるのは
立派なことかもしれないけれど……▼
わたしに未来なんて遠すぎる。
今を生きるだけで、精一杯ですから。▼
……お茶、ご馳走様でした。▼
- [ローレンツ]
- リシテア……?▼
支援B+†
- [リシテア]
- ……あんたでも野花を積むんですね。
手入れされた花しか興味ないと思ってた。▼
- [ローレンツ]
- 花は自らの力で咲き誇る姿が一番美しい。
リシテア君、君にも1本……。▼
- [リシテア]
- ……やめて!▼
あ……ごめんなさい。その、棘が危ないし。
命を摘み取るのは、好きではなくて……。▼
- [ローレンツ]
- ……君は、優しいんだな。
名も無き野の花にも情けをかけるとは。▼
次期当主が慈愛のある人物なら民も安らぐ。
周辺諸侯の信頼も容易に得られるだろう。▼
- [リシテア]
- また政治の話ですか……。▼
- [ローレンツ]
- 昔からレスターの諸侯は利己的に過ぎた。
他者を利用することしか考えてこなかった。▼
だが、君のように他者の痛みがわかる者が
現れれば、状況を変えられるかもしれない。▼
- [リシテア]
- ……その期待には応えられません。
コーデリア家は、父の代で終わるから。▼
- [ローレンツ]
- そんな……! 政治に興味がないとはいえ、
300年の歴史を持つ名家を潰すつもりか?▼
これは、君だけの問題ではないぞ。
貴族の家が滅べばどうなる?▼
領民は混乱し、路頭に迷う者も出よう。
何より諸侯間の勢力均衡も崩れることに……▼
- [リシテア]
- わたしは長生きできない体なんです。
兄弟もいないし、わたしが死ねば終わり。▼
- [ローレンツ]
- え……そ、そう、なのか?▼
- [リシテア]
- それに……親もわたしも、貴族に生まれた
ことで、とても苦しんできたんです。▼
帝国の内乱に巻き込まれ、責任を負わされ、
口では言えないほどの酷い仕打ちを受けた。▼
だから……父と母には、
せめて穏やかな余生を送らせてあげたい。▼
領民が困らないよう、わたしが死ぬまでに
できるだけの手は打つつもりでいます。▼
この先の世界がどうなるのか、
心配はしていたけど……▼
あんたのように真剣に未来を考えている人が
いるのなら、きっと大丈夫。そうでしょう?▼
- [ローレンツ]
- ……君は、自分の不幸を嘆くこともなく、
この世界の未来までも案じてくれるのか。▼
……すまない、リシテア君。
僕は君のことを何も理解していなかった。▼
今に至る数々の非礼、詫びさせてほしい。▼
- [リシテア]
- 気にしてないけど、どうしてもというなら
お菓子とお茶で手を打ちます。……でも。▼
未来を語るなら、あんたの隣を共に歩ける、
元気で逞しい人にしてあげてくださいね。▼
- [ローレンツ]
- リシテア君……。
わかった。また共にお茶を楽しもう。▼
支援A†
- [ローレンツ]
- リシテア君。
あまり日差しの強い場所にいてはいけない。▼
急に涼やかな風が吹くこともある。
外にいる時は上着を用意するべきだ。▼
- [リシテア]
- ………………。▼
- [ローレンツ]
- それに最近は多忙で疲れているだろう。
今日はほどほどにして休みたまえ。▼
- [リシテア]
- ……ああああ! んもう!
わかったから、ついてこないで!▼
- [ローレンツ]
- ぼ、僕は君の体調を気遣ってだな……!▼
- [リシテア]
- 今は別に、体調は悪くありません。
それに、自分のことは自分で管理できます!▼
わたしには休んでる暇なんてないんです。
みんなより生きられる時間が短いから……。▼
早く一人前になって、領内を落ち着かせて、
父と母を安心させてあげたいんです。▼
- [ローレンツ]
- 焦る必要などない! 君が短命だなんて……
誰の診断か知らないが、僕は信じない。▼
現に今の君は元気じゃないか。健康にさえ
気遣えば、きっと人並みに生きられる。▼
- [リシテア]
- だからって……お茶請けが薬草入りの
焼き菓子になったのは不満なんですけど。▼
- [ローレンツ]
- 医は食に通じ、食は医に通ずる。
健やかな体を作るには、まず食からだ。▼
- [リシテア]
- それはそうかもしれませんけど、
普通のお菓子のほうが美味しいし……。▼
- [ローレンツ]
- フォドラ中から薬草入り菓子を取り寄せて、
なるべく甘いものを厳選していたのだが。▼
- [リシテア]
- ……それは気づいてました。
ごめんなさい、いつもありがとう。▼
だけど、程々にしてください。
太って不健康になったら意味ないでしょう?▼
……わたしだって、あんたと1日でも長く
お茶会したいんですからね。▼
- [ローレンツ]
- リシテア君……そうか!
そう思ってくれるか! 僕も同じ気持ちだ!▼
いつか理想の未来を掴んでも、そこに君が
いなければ、幸福など感じないだろう。▼
君と話すほどに君の魅力に引き込まれ、
いつしかそう思うようになってしまった。▼
君と歩む未来……それが!
僕が目指すべき未来なのだ!!▼
- [リシテア]
- あ、う……そういう恥ずかしいことを、
大きな声で言うのは……▼
- [ローレンツ]
- 恥ずかしい? 何を恥じることがある!
僕は君といつまでも……▼
- [リシテア]
- わかった! わかりました!
だからもう落ち着いてくださいってば。▼
- [ローレンツ]
- 君は何も案じることはないぞ。
すべて僕に任せておきたまえ!▼
なにせ僕は、フォドラの未来を背負って立つ
男だからね。はーっはっはっは。▼
- [リシテア]
- ふふ……わたしも自分を諦めないから。
ずっと見守っていてね、ローレンツ。▼
マリアンヌ†
支援C†
- [ローレンツ]
- やあ、マリアンヌさん。
ご機嫌いかがかな?▼
- [マリアンヌ]
- ……はい、ローレンツさん。
私は、元気です……。▼
- [ローレンツ]
- ……機嫌が良さそうにも、
元気そうにも見えないが。▼
- [マリアンヌ]
- そうでしょうか……。
いつもと同じです……。▼
- [ローレンツ]
- ふむ……。▼
- [マリアンヌ]
- ………………。▼
- [ローレンツ]
- ………………。▼
- [マリアンヌ]
- あ、あの……。
何でしょうか……。▼
- [ローレンツ]
- おっと、失礼。僕としたことが、
女性をジロジロと見てしまうとは。▼
- [マリアンヌ]
- 私、何かおかしいですか……?▼
- [ローレンツ]
- いや、お父上のことを思い出していたのだ。
君との共通点はあるのだろうか、と。▼
- [マリアンヌ]
- ………………。▼
- [ローレンツ]
- 君のお父上、エドマンド辺境伯は、
辣腕の論客だ。同盟でも屈指の、な。▼
彼の言葉は、戦果以上の利益を生み、
敗戦の傷も小さくしてしまう。▼
父が「敵に回したくない」と言う、
数少ない人物だよ。無論、僕も同意見さ。▼
- [マリアンヌ]
- ………………。▼
- [ローレンツ]
- 彼はいつも多弁で自信に満ちている。
それに比べて君は、無口で俯きがち……▼
おっと、気を悪くしたらすまない。
ただ、あまりにも対照的なのが不思議でね。▼
- [マリアンヌ]
- 私は……義父とは違いますので……。▼
- [ローレンツ]
- しかし、お父上は君に何かを期待して、
ガルグ=マクに寄越したのだろう?▼
君にも何か、
人を惹きつけるような魅力が……▼
……っ!▼
- [マリアンヌ]
- 義父のことは……わかりません……。
私は、もう行きますね……。▼
- [ローレンツ]
- あ、ああ。それでは気をつけて……。▼
……なるほど。
彼女の魅力は静謐の美、か……。▼
これは、磨けば光るかもしれないな。▼
支援C+†
- [ローレンツ]
- マリアンヌさん。
君は、花は好きかな?▼
- [マリアンヌ]
- ……はあ。
嫌いではありませんが……。▼
- [ローレンツ]
- 美しい花が咲く場所を見つけたのだ。
君にも見せたいと思ってね。▼
- [マリアンヌ]
- 遠慮します……。
私に関わらないでください……。▼
- [ローレンツ]
- ならば、その花を摘んでくるから、
君に贈らせてくれないか。▼
その花束を抱えた君の姿は、
きっと女神も恥じらう美しさだろうな。▼
- [マリアンヌ]
- 女神様は、恥じらったりしません……。▼
- [ローレンツ]
- ……手強いな。まあいい。
ん? 君、素敵なハンカチを持っているな。▼
ハンカチは持つ者の感性を象徴するものだ。
君の感性は実に洗練されているようだな。▼
君が本気で着飾れば、きっと……▼
- [マリアンヌ]
- ハンカチ、気に入ったのなら
差し上げます……。▼
- [ローレンツ]
- いや、欲しいわけでは……。▼
- [マリアンヌ]
- それは、義父が持たせてくれたものです。
私が選んだわけではありません……。▼
私には洗練された感性なんて……。
義父とは、すべてが対照的ですから……。▼
……失礼します。▼
- [ローレンツ]
- なぜだ、なぜなのだ……。
あれだけの美しさを持ちながら……。▼
磨けば光るはずなのだ。
後は本人の心持ち次第だというのに……。▼
必ず彼女の美を目覚めさせてやる。
絶対だ!▼
ローレンツ=ヘルマン=グロスタールに
不可能などないのだからな!▼
支援B†
- [ローレンツ]
- ………………。▼
- [マリアンヌ]
- ………………。▼
- [ローレンツ]
- ………………。▼
- [マリアンヌ]
- あ、あの……。▼
- [ローレンツ]
- ……うん? 何だね、マリアンヌさん。▼
- [マリアンヌ]
- 最近、私の近くで食事しているようですが、
なぜですか……?▼
私といても、食事がつまらないでしょう?
その……話も弾みませんし……。▼
……私、人と会話するのが苦手で。
何を言われても上手く返せませんし……。▼
- [ローレンツ]
- 賑やかな食事を好む者もいるが、
僕は静かにゆっくりと楽しみたいほうでね。▼
君の側だと、落ち着いて食べられる。
これほど安らぐことはない。▼
- [マリアンヌ]
- そ、そうですか……。▼
- [ローレンツ]
- それに、君の所作はとても品がある。
食器の扱い方が美しい者は大変好ましい。▼
長い間、君を見ていて、
僕は、ようやく気づいたのだよ。▼
君の美しさの本質は、心根の優しさ……
すなわち、内なる美なのだとね。▼
着飾ったり繕ったりする上辺の美より
その人本来の、人間としての美だ。▼
僕は君が、磨けば光る原石なのだと
思っていたが、それは間違いだった。▼
君はそのままでいい。
今のままで、十分美しいのだからね。▼
- [マリアンヌ]
- このままの私で……いい……?▼
- [ローレンツ]
- ああ、そうだ。
君に上辺の美など蛇足の極みだよ。▼
- [マリアンヌ]
- そ、そんなことを言われたのは、
初めてです……。▼
- [ローレンツ]
- ならば他の者に見る目がないのだ。
この僕の目利きに敵う者はいないのだから。▼
だが同時に……このまま君の美しさが
世に出なければいいとも思ってしまう。▼
君の真価は、このローレンツ=ヘルマン=
グロスタールだけが知っていればいいのだ!▼
それでは、お先に失礼するよ。
はーっはっはははは……!▼
- [マリアンヌ]
- へ、変な人……。
でも……このままでいい、か……。▼
……ふふ、嬉しい。▼
支援A†
- [ローレンツ]
- やあ、マリアンヌさん。
先日君に借りた書物は、実に面白かった。▼
興味深い書物に巡り合わせてくれたお礼に、
是非お茶をご馳走したいのだが……。▼
- [マリアンヌ]
- え、あ、あの……。
少し用があるので、夕方でも……。▼
- [ローレンツ]
- 夕方だね、承知した。
楽しみに待っているよ。▼
- (暗転)
- [マリアンヌ]
- 本日は、お招きいただき、
ありがとうございます……。▼
- [ローレンツ]
- 来てくれて嬉しいよ。
そうかしこまらないでくれたまえ。▼
- [マリアンヌ]
- あ、あの、お茶、とても美味しいです。▼
- [ローレンツ]
- そうか! 僕の好きな銘柄だが、
気に入ってもらえて嬉しいよ。▼
こちらも口に合うだろうか?
実家のほうの焼き菓子だが……。▼
- [マリアンヌ]
- はい。甘くて……
渋めのこのお茶によく合います……。▼
- [ローレンツ]
- それは良かった! 君とは味の好みも合う。
是非また、お茶の相手をしてくれたまえ。▼
- [マリアンヌ]
- 私で、良いのでしょうか……。▼
- [ローレンツ]
- 何を言う! 僕は君が良いのだよ。▼
- [マリアンヌ]
- ………………。▼
私、実は……
あなたに言わなければいけないことが……▼
- [ローレンツ]
- ……ん? 何だね?▼
- [マリアンヌ]
- ずっと、隠してきたことがあるんです。
実は……あの……私には……▼
忌まわしい……紋章が……▼
- [ローレンツ]
- もういい!
やめたまえ、マリアンヌさん!▼
- [マリアンヌ]
- ……!▼
- [ローレンツ]
- 震えているじゃないか。そうまでして
僕に何かを打ち明ける必要などない!▼
- [マリアンヌ]
- で、でも……。▼
- [ローレンツ]
- 僕が見たいのは、そんな君じゃない。
笑顔の君が見たいんだ。▼
きっと、今、君が言いかけた言葉の先に、
君の魅力の秘密が隠されているのだろう。▼
それでも、君が笑顔で話せる日が来るまで、
僕は聞きたいとは思わない。▼
僕はね、相手のすべてを知りたいなどという
貪欲で下品な男とは違うのだよ。▼
謎めいた君のままで、十分素敵だ。いや、
むしろ謎めいているからこそ魅力的……▼
- [マリアンヌ]
- ……ふ、ふふふふ。▼
ローレンツさんって、面白い。
面白くて……それに、優しいんですね。▼
- [ローレンツ]
- おお、良い笑顔だ。
静謐な美も良いが、晴れやかな美も良い。▼
- [マリアンヌ]
- 笑ったの、久しぶりです。
あなたなら、私を変えてくれそう……▼
- [ローレンツ]
- ははは。そのままでいいと言っているのに、
君は変わりたいと言うのか?▼
ならば、その手伝いくらいはできるだろう。
僕と一緒に、殻を破ってみるかい?▼
- [マリアンヌ]
- はい……!
私、頑張ってみます……。▼
ヒルダ†
支援C†
- [ヒルダ]
- あー、ローレンツくん。
また訓練? 頑張るわねー。▼
- [ローレンツ]
- やあ、ヒルダさん。
まさか君も訓練か? 見直したぞ!▼
名家の令嬢にして美貌も備えている君に、
確かな実力までも備われば完璧だからな。▼
- [ヒルダ]
- ううん、忘れ物を取りに来ただけー。
あなたみたいに頑張れないよー。▼
ローレンツくんは、いつも偉いよねー。
自分を甘やかさないっていうかー。▼
《白雲の章(金鹿)・翠風の章》
- [ローレンツ]
- 同盟の未来が僕の双肩にかかっていると
思えば、この程度の努力など苦ではない。▼
《白雲の章(金鹿)・翠風の章以外》
- [ローレンツ]
- フォドラの未来が僕の双肩にかかっていると
思えば、この程度の努力など苦ではない。▼
《共通》
- [ローレンツ]
- それに、僕のような多才な名士が、
弛まぬ努力をする姿は、後進の刺激になる。▼
- [ヒルダ]
- そうだねー。
でも、そっか……。それじゃ忙しいよねー。▼
- [ローレンツ]
- ……何か困りごとでもあるのかい?
僕に解決できないことはない。話したまえ。▼
- [ヒルダ]
- そう? 実はあたし、戦うのが苦手で……
訓練でも怖くて足が震えちゃうくらいなの。▼
士官学校に入ったのだって、
兄さんに無理やり入れられたからで……。▼
- [ローレンツ]
- ふむ、確かに君のような令嬢に、
戦いは酷だろうな……。▼
《第一部》
- [ヒルダ]
- そうなのー。だから……次の実践訓練では、
あたしの分まで戦ってくれないかな?▼
《第二部》
- [ヒルダ]
- そうなのー。だから……次の戦場では、
あたしの分まで戦ってくれないかな?▼
《共通》
- [ヒルダ]
- あたしは戦ってる雰囲気だけ出すからー、
なんて……流石にダメだよねー?▼
- [ローレンツ]
- ……わかった。荒事は任せてくれたまえ。
君を危険な目には遭わせられん。▼
- [ヒルダ]
- ほんとー? 嬉しいー!
あたしも一生懸命、戦ってるふりするよー!▼
ローレンツくん、優しいねー。
流石だよー、完璧な貴族は違うなー。▼
- [ローレンツ]
- なに、君の分まで敵を倒せば、
自ずと僕の腕も上がるというもの。▼
すべて僕に任せておきたまえ。
はーはっはっは……。▼
- [ヒルダ]
- さっすが、ローレンツくん!
頼み事するのも簡単で助かるわー。▼
さ、お菓子でも食べに行こうっと。▼
支援C+†
- [ヒルダ]
- ローレンツくん。
大活躍だったわねー。助かっちゃったー。▼
- [ローレンツ]
- なに、僕にかかればどうということもない。
危ない場面もあったが……それも経験だ。▼
- [ヒルダ]
- 頼もしいなー。ローレンツくんみたいな人が
味方にいるだけで、すごく安心できるよー。▼
- [ローレンツ]
- まあ、そうだろうね。いくら腕力に優れても
将としての資質がなければ活躍はできない。▼
判断力に優れ、臨機応変に立ち回れる、
僕のような者がいなければな。▼
- [ヒルダ]
- うんうん。本当にそう思うよー。
じゃあさ……。▼
- [ローレンツ]
- む、何だ?▼
- [ヒルダ]
- 弱っちいあたしは後ろで応援してるから、
次も、あたしの分まで頑張ってねー!▼
- [ローレンツ]
- なっ、いや、それは……。▼
流石に毎回だと体力的に……。▼
- [ヒルダ]
- そうだ! ローレンツくんの活躍、
実家に送る手紙のネタにしちゃおうかなー。▼
- [ローレンツ]
- なに!?
それは父上と兄上に送るものか!?▼
- [ヒルダ]
- そうだよー。たくさん手紙を書かないと、
兄さんに怒られるからー。▼
でも、そんなに書くこともないしー。
次も何を書こうか困ってたのよねー。▼
あーでも、迷惑だよねー?
勝手に手紙に書かれたりしたら……。▼
- [ローレンツ]
- いや、迷惑なものか!
君の兄上は同盟屈指の勇将じゃないか!▼
その兄上に、僕の名を覚えてもらえるなら、
こんなに光栄なことはない。▼
- [ヒルダ]
- じゃあ、次に活躍してくれたら書くねー。
活躍できなくても書いてもいいけど……。▼
- [ローレンツ]
- この僕に心配など無用。
最高の活躍を見せようじゃないか!▼
ついでに、手紙に書くときは、
ローレンツくんではなく……▼
ローレンツ=ヘルマン=グロスタールくんと
書いてくれたまえ!▼
グロスタール家の評判を上げる
またとない機会だからね。はっはっは……。▼
- [ヒルダ]
- ……ローレンツくんって、面白いなー。▼
支援B†
- [ローレンツ]
- ふむ、なるほど。こういう手もあるか……。▼
- [ヒルダ]
- ……ローレンツくん?
何してんのー?▼
- [ローレンツ]
- ああ、ヒルダさん。
駒を兵に見立てて、戦術の研究をね。▼
- [ヒルダ]
- ふーん、すごいねー。
でもそれって、楽しいのー?▼
- [ローレンツ]
- 興味深いものだよ。
兵種を変えるだけでも、定石が覆る。▼
同じ兵種でも、別の人間だと思うと、
また違う戦術が……。▼
- [ヒルダ]
- へー、なるほどねー。
あたしには全然わかんないけど。▼
- [ローレンツ]
- このところ、君の頼みごとを聞いて、
いつもと違う戦い方をしていただろう?▼
その経験を経てからというもの、
戦術を練ることの重要性を再認識したのだ。▼
置かれた状況に正しく対処できれば、
損害を確実に減らすことができる。▼
有事に当たっては、この経験を活かして、
どんな状況にも対応して見せよう。▼
- [ヒルダ]
- ………………。▼
あ、すごすぎて言葉を失っちゃった。
ほんと、お世辞じゃなく尊敬しちゃうよ。▼
- [ローレンツ]
- もしかして、君は僕を成長させるために、
あえて無茶な頼み事をしたんじゃないのか?▼
ありがとう、ヒルダさん。
君の心遣いに、心から感謝を。▼
- [ヒルダ]
- あー、えーと……。
どういたしまして……あはは。▼
- [ローレンツ]
- じゃあ、次は僕から君への頼み事がある。
聞いてくれるかい?▼
- [ヒルダ]
- うーん、面倒なのは嫌だけど……。
特別に聞いてあげちゃおっかなー?▼
- [ローレンツ]
- 君が本気で戦う姿を見せてくれないか。
できれば、僕の側で。いいだろう?▼
- [ヒルダ]
- う……仕方ないか。でも、危なくなったら
ちゃーんと助けてよねー?▼
支援A†
- [ヒルダ]
- ローレンツくーん。
ね、見て見てー。▼
- [ローレンツ]
- どうしたんだい、ヒルダさん。
それは……手紙? もしや兄上からか?▼
- [ヒルダ]
- うん。それが、なぜだかあたしのこと
褒めてくれてるんだー。▼
ほら、「戦うことの意味がわかったヒルダは
一つ成長したね」って!▼
いつもは、お前が心配だ心配だ心配だって
それしか書いてこないのにー。▼
- [ローレンツ]
- そうか、君の兄上が褒めるなら、本物だ。
一緒に戦った僕も誇らしく思うよ。▼
- [ヒルダ]
- でも、戦ったことを書くのは初めてじゃ
ないのに……何で褒めてくれたのかな。▼
- [ローレンツ]
- 君が、前回の戦いで常よりも懸命に
戦ったことが伝わったからだろう。▼
兄上ほどの武人ならば、行間からそれを
察することができたとしても不思議はない。▼
- [ヒルダ]
- だとしたらローレンツくんのおかげだねー。
あなたがいたから一生懸命になれたんだよ。▼
でもー、あたしが戦えると思われて、
変な期待かけられたら嫌だなー……。▼
- [ローレンツ]
- なぜ期待されるのを嫌がるんだい?
君には素晴らしい才能があるというのに。
君が言うわがままも、怠け癖も、
僕にしてみれば可愛いものだ。▼
- [ヒルダ]
- 可愛い? えへへ、そうかな……。▼
- [ローレンツ]
- それよりも、重要なことを思い出したぞ。
約束は守ってくれたんだろうね?▼
その……僕のことを手紙に書くという……。▼
- [ヒルダ]
- ちゃんと書いたわよー。
兄さんたらローレンツくんの話聞いて……。▼
《翠風の章》
- [ヒルダ]
- 「人を導き、力を引き出すことは難しい。
彼はきっと同盟の要となるだろう」ってー。▼
《蒼月・銀雪の章》
- [ヒルダ]
- 「人を導き、力を引き出すことは難しい。
彼は新しい時代の要となるだろう」ってー。▼
《共通》
- [ヒルダ]
- 自分の弟に欲しいくらいだ、なんて
書いてきたんだからー。▼
- [ローレンツ]
- そうか! 彼ほどの勇将の弟になれるなら、
こちらこそ願ったり叶ったりだ!▼
- [ヒルダ]
- ……兄さんが言う『弟に欲しい』って
言葉の意味、ちゃんとわかってるー?▼
- [ローレンツ]
- ……わかっているとも。
実は、僕もそのことを考えていたところだ。▼
だが、すまない……。
今はまだその時ではない。▼
この戦いに終止符を打ち、
世の安寧を勝ち取るまではな。▼
- [ヒルダ]
- ……勝ち取ったら? どうするの?
ちゃんと言ってほしいなー。▼
- [ローレンツ]
- 君の頼み事でも、それは聞けないな。
これはお互いの人生に関わる重要な話だ。▼
僕たちに相応しい場所で、相応しい贈り物と
共に、相応しい言葉で伝えねばなるまい?▼
なんせ、僕はローレンツ=ヘルマン=
グロスタールだからね! はっはっは……▼
- [ヒルダ]
- ……あの人でいいのかな、あたし。▼
レオニー†
支援C†
- [レオニー]
- ローレンツ。ちょっといい?▼
- [ローレンツ]
- ……これは、レオニーさん。
ご機嫌いかがかな?▼
- [レオニー]
- ご機嫌だよ。倉庫から古い武具が
たくさん出てきたんだ。▼
- [ローレンツ]
- 古い武具か。
名剣の類いならば是非、見たいものだが。▼
- [レオニー]
- たぶん訓練用だが手入れすればまだ使える。
ほら、油を持っていって。▼
- [ローレンツ]
- ……なぜ僕に油を渡すんだ?▼
- [レオニー]
- だから、手入れすれば使えそうだって。
さっき言ったよな? 話を聞いてた?▼
- [ローレンツ]
- だから、なぜ僕に油を渡すんだ?▼
- [レオニー]
- 武器の手入れもしたことがないのか?
要るだろ、油が。磨く時にさ。▼
- [ローレンツ]
- 違う。訓練用の古い武具の手入れなど、
貴族の僕に相応しくないと言っているんだ。▼
僕のような名士に相応しい、
見事な来歴を持つ剣であれば別だが。▼
- [レオニー]
- それなら、手入れがてら鑑定すればいい。
掘り出し物の名剣もあるかもしれないぞ。▼
- [ローレンツ]
- レオニーさん……常々思っていたが、
良い機会なのではっきりと言おう。▼
僕は貴族だ。平民を守り助ける責務がある。
寄り道をする暇も、足を止める時間もない。▼
なのに君は、すぐに僕を顎でこき使う。
その態度、少し改めてもらえないかね。▼
- [レオニー]
- ……顎で使ってるつもりはないし、
わたしは貴族に頼んでるわけじゃない。▼
わたしの仲間の、
ローレンツに頼んでるつもりなんだけど?▼
- [ローレンツ]
- 僕は、君の仲間であると同時に貴族なのだ。
どちらか一方ではない。▼
- [レオニー]
- じゃあ、貴族であると同時に仲間なんだろ?
仲間のためにさっさと働けっての。▼
- [ローレンツ]
- ぬ、ぬぬ……。▼
支援B†
- [ローレンツ]
- ……やあ、レオニーさん。
今日も忙しそうだね。▼
- [レオニー]
- やることがたくさんあるんでね。
優雅な貴族様と違って。▼
忙しそうって思うなら、どいてくれない?
この荷物、見えないわけじゃないよね。▼
- [ローレンツ]
- 生憎と、その頼みは聞けないな。▼
- [レオニー]
- 貴族だから平民の頼みは聞けないって?
あんた、わたしを馬鹿にするのも……。▼
- [ローレンツ]
- 君は足を怪我しているだろう。
歩き方を見て、すぐにわかったよ。▼
- [レオニー]
- ……っ!▼
- [ローレンツ]
- そんな足で重い荷物を運べば悪化するぞ。
ほら、僕に見せてみたまえ。▼
- [レオニー]
- おい、やめろって。平民に対して、
そんなに頭を下げていいのか?▼
- [ローレンツ]
- 頭を下げているのではない。
怪我を見ているのだ。▼
- [レオニー]
- 周りから見たら、そうは見えないだろ。
いいからやめろってば……。▼
- [ローレンツ]
- 平民の苦しみを取り除くのは、貴族として
当然の責務。少し黙っていたまえ。▼
- [レオニー]
- よく言うよ。貴族様がいったい、
平民に何をしてくれるっていうのさ。▼
わたしの村じゃ、搾取されるばかりで、
恩恵を受けたことなんて……痛っ!!▼
- [ローレンツ]
- だいぶ腫れているな。熱も持っている。
膏薬の持ち合わせが良かったよ。▼
- [レオニー]
- ……何で膏薬なんか持ち歩いてるんだ?▼
- [ローレンツ]
- 困っている平民がいたら、すぐに
助けられるよう、普段から持ち歩いている。▼
- [レオニー]
- はあ? あんたの行動って、
つくづく理解できな……▼
- [ローレンツ]
- ……おっと僕としたことが包帯を忘れたか。
仕方ない、このハンカチで我慢したまえ。▼
- [レオニー]
- わっ、それ高価なものなんじゃないか?
こんなことに使うのはもったいないだろ。▼
それに、わたしは貴族のお情けでなんか
助けられたくないんだよ。▼
- [ローレンツ]
- 貴族の助けが気に入らないなら、
仲間として受ければいいだろう。▼
僕は貴族であると同時に、
君の仲間なのだから。▼
- [レオニー]
- また、わけのわからない理屈を……。▼
- [ローレンツ]
- さあ、これで少しは痛みも和らぐはずだ。
荷物は僕が運んでおく。では失礼。▼
- [レオニー]
- ほんっと、あいつ意味がわかんな……▼
……あっ!
礼を言いそびれたな……。▼
支援A†
- [レオニー]
- ローレンツ、ちょっといい?▼
- [ローレンツ]
- レオニーさんか。
また古い武具を手入れさせに来たのか?▼
- [レオニー]
- 違う! ……このハンカチを返しに来た。
いつぞやから借りっぱなしで悪かった。▼
- [ローレンツ]
- ……?▼
- [レオニー]
- 借りていただろう? 忘れたのか?
わたし、割と気にしてたんだけど。▼
- [ローレンツ]
- いや、貸したつもりではなかったので
少し驚いただけだ。▼
レオニーさん。貴族とは与える者なのだ。
平民が返すのは、敬意だけでいい。▼
- [レオニー]
- また綺麗ごとを……。
平民が生産したものを奪うのが貴族だろ?▼
- [ローレンツ]
- 違うな。貴族は、平民から敬意の証として
生産物を贈られるのだ。奪ってはいない。▼
君は知らないだろうが、サウィン村の長老は
そういう気持ちで納めてくれている。▼
- [レオニー]
- !? ……わたしがサウィン村の出身だって
知ってたのかい。▼
- [ローレンツ]
- まあな。あの村には狩猟の独占権を与え、
よそ者が狩りをすることを禁じている。▼
村からの訴えを受け、密猟を取り締まる
ために傭兵を派遣したこともあったはずだ。▼
- [レオニー]
- 傭兵を……? じゃあ、師匠が村に
密猟者退治に来たのって……▼
- [ローレンツ]
- どうした?▼
- [レオニー]
- ……だとしても、このハンカチは返すよ。
これは仲間に借りたものだからね。▼
- [ローレンツ]
- ふむ……いいだろう。
仲間として受け取ろう。▼
- [レオニー]
- ついでに言うけど、貴族は助ける側、
平民は助けられる側って決めつけないでね。▼
仲間ってのは、助け合ってこそだろ。
そこに身分の違いは関係ないはずだよ?▼
- [ローレンツ]
- ……そうだな、仲間からの助けであれば、
喜んで受けることにしよう。▼
ただし、仲間だけだ。一般の平民からの
助ならば、断固拒否させてもらう。▼
それでは貴族の立つ瀬がないからな。
はっはっは……。▼
- [レオニー]
- あいつ、嫌みなだけの野郎だと思ってたが、
そうでもなかったか……。▼
自分が思い描く、立派な貴族であろうと
してるだけなんだろうな……。▼
……あっ! しまった!
ハンカチ、返してない……。▼
支援A+†
- [ローレンツ]
- レオニーさん、たいした怪我ではない。
少し切っただけだ。▼
- [レオニー]
- その油断が、戦場では命とりだ。
切ったのは利き手だろ? ……止血する。▼
- [ローレンツ]
- すまない。迷惑を……。▼
- [レオニー]
- そこは「ありがとう」だ。
仲間の手当てをすることが迷惑なもんか。▼
あ……。▼
- [ローレンツ]
- どうした?▼
- [レオニー]
- 止血するための布がない。……これしか。▼
- [ローレンツ]
- これは……この前のハンカチ?
そういえば受け取りそびれていたな。▼
- [レオニー]
- いつか返そうと思って持ってたんだ。
これ使うけど、いいよな?▼
- [ローレンツ]
- ふ……君を助けた道具に助けられるとは。
こういうこともあるのだな。▼
- [レオニー]
- わたしも、こんなふうに返すなんて、
思ってなかったよ。▼
それに……素直に受けてもらって嬉しいね。
以前のあんたなら拒んだだろ?▼
- [ローレンツ]
- そうだな。貴族たるもの、平民に助けられる
ことなどあってはならない、と。▼
- [レオニー]
- 前はそのこだわりが理解できなかったけど、
今は何となく、理解できるかも。▼
貴族がみんな、あんたみたいなら、
世の中もっと良くなるかもしれないな。▼
- [ローレンツ]
- ……だが、助け合う仲間というのも良い。
多くのことを成せる。▼
君のような力ある仲間とは、特にね。▼
- [レオニー]
- わたし?▼
- [ローレンツ]
- 面と向かって伝えるのは初めてか?
レオニーさんの優秀さは承知していたよ。▼
だが身分の違いを言い訳に、
君には随分な失礼を働いたこともあった。▼
すまない。そして、これからも仲間として
支え合っていくことを誓わせてくれ。▼
- [レオニー]
- 改めて誓わなくても、
わたしはそのつもりだったよ。▼
貴族じゃなきゃできないこともあるし、
平民だからこそできることもある。▼
そういうのをひっくるめて、
助け合えれば、それが一番良いよな。▼
- [ローレンツ]
- そうだな。そして、そんな大切なことを
気づかせてくれたレオニーさんは……▼
仲間から、更に一歩踏み込んだ関係に
なってもいいのかもしれない……。▼
- [レオニー]
- え? 何か言ったか?▼
- [ローレンツ]
- ああ、いや、これからもよろしく頼むと、
そう言ったんだ。▼
コメント(情報投稿・誤字脱字の報告)†
- ヒルダとの支援B・A、金鹿以外でも内容同じなんでしょうかね --
- リシテアとの支援C、「同盟のために魔道の~」とある文面が「フォドラの未来のために、魔道の~」となっていました(第一部青獅子) --
Last-modified: 2022-09-23 (金) 17:22:13