会話集/支援会話/ラファエル(レスター諸侯同盟)

会話集/支援会話

ラファエルの支援会話†

↑

支援C†

[ラファエル]: うおおお！　飯だ飯だ飯だああ！
よう、イグナーツ。ここ空いてるか？▼
[イグナーツ]: あ、ラファエルくん……ボクはもう
食べ終わったから、ここ座っていいですよ！▼
[ラファエル]: あ？　まだちょっと残ってるじゃねえか。▼
[イグナーツ]: いいんです、ちょっと食欲がなくて！
じゃあ、ボクは先に行きますね！▼
[ラファエル]: お、おう……。▼

（暗転）

[ラファエル]: おう、イグナーツ！
オデと一緒に、筋肉をいじめねえか？▼
[イグナーツ]: え、でも……あ、そこの器具、錆びついてる
みたいです！　油を取ってきますね！▼
[ラファエル]: そんなの、かなり前からだぞ？
今やらなくてもいいだろ。▼
[イグナーツ]: いえ、ほら、気づいた時にやらないと。
倉庫に油、ありましたよね、行ってきます！▼

（暗転）

[ラファエル]: イグナーツ！　ちょっといいか？▼
[イグナーツ]: わっ、ラファエルくん。
どうしたんですか？▼
[ラファエル]: お前に話があってよ。今、いいよな？▼
[イグナーツ]: いや、あの……そうだ、借りていた本を
書庫に返しにいかないと……。▼
[ラファエル]: 待て待て待てーい！
またオデから逃げる気かああ？▼
[イグナーツ]: え！　いえ、逃げるなんて……。▼
[ラファエル]: そうだろお？　お前、オデが話しかけると
すぐどっかに行っちまうじゃねえか！▼
何でだ？　ガキの頃は、
もっと仲良くしてくれたじゃねえか！▼
オデが親に連れられてお前んち行くとき、
珍しいもの、いっぱい見せてくれてよお。▼
オデの妹と３人でかくれんぼしたりよお。
絵を描いてくれたこともあったよなあ？▼
[イグナーツ]: あの頃のようには……できないですよ。
申し訳なくて……。▼
[ラファエル]: 申し訳ねえ？　何が申し訳ねえんだ？▼
[イグナーツ]: その……
ラファエルくんの、ご両親のことです。▼
君のご両親が亡くなった原因は、
ボクの親にあるんです……。▼
[ラファエル]: 何言ってんだ？　父ちゃんと母ちゃんは
仕事中の事故で死んだって聞いたぞ。▼
[イグナーツ]: それはボクの両親が請け負った仕事で……。
別の仕事があって、行けなくて……。▼
それで、君のご両親を推薦したんです。▼
[ラファエル]: ふーん……。知らなかったな。
でも、それが何だっていうんだよ。▼
[イグナーツ]: だ、だって……。▼
[ラファエル]: だってじゃねえよ。もうこの話は終わりだ。
これ以上、気にすんじゃねえぞ。▼
[イグナーツ]: そんなに簡単には、割り切れませんよ……。▼

↑

支援B†

[ラファエル]: せいっ！　はあっ！　でやあ！！▼
あ、イグナー……▼
ツ……？▼

（暗転）

[イグナーツ]: ………………。▼
[ラファエル]: お、イグナーツも飯……▼
……な、なんだあ？
あいつ……。▼

（暗転）

[イグナーツ]: はあ…………。▼
[ラファエル]: こらあああああ！▼
[イグナーツ]: うわあああああ！▼
[ラファエル]: なんだ、元気じゃねえか。
体の具合でも悪いのかと思ったぞ。▼
[イグナーツ]: ラ、ラファエルくん……。
ううん、大丈夫……です……。▼
[ラファエル]: じゃあ何か悩んでることでもあんのか？
オデに話してみるか？▼
[イグナーツ]: な、悩んでるっていうか……。
その……君のご両親のこともあるし……。▼
[ラファエル]: こらあああああ！▼
[イグナーツ]: うわあああああ！▼
[ラファエル]: そのことは気にすんなって言ったよなあ？▼
お前、いい加減にしろって。▼
[イグナーツ]: 気にしますよ！　ご両親を亡くして、
すごく苦労してたのも伝え聞いてましたし。▼
なのにボクの親は、何の援助もしようと
しないし、申し訳なくて……。▼
[ラファエル]: そりゃそうだろう。お前の親が、
オデの親を殺したわけじゃねえんだから。▼
そもそも親同士のことで、オデたちが
気まずくなる理由なんてねえだろうが。▼
[イグナーツ]: で、でも……。
それじゃ、ボクの気が済まないです……！▼
[ラファエル]: オデに何かしてえってんなら、
昔みたいに仲良くしてくれって。▼
一緒に美味えもん食って、楽しいことして、
いっぱい笑ってよお！▼
[イグナーツ]: 本当に……ラファエルくんは、
それでいいんですか？▼
[ラファエル]: 当たり前だろう！
オデたち、ずっと前から友達じゃねえか。▼
[イグナーツ]: ラファエルくん……ありがとう。
今まで、ごめんなさい……。▼

↑

支援A†

[ラファエル]: ………………。▼
[イグナーツ]: ラファエルくん？
あ、手紙を読んでたんですか。▼
[ラファエル]: おお、イグナーツ。
妹から手紙が届いてよお。▼
[イグナーツ]: マーヤちゃんから？　懐かしいなあ。
大きくなったんでしょうね。▼
[ラファエル]: まだチビだぞ。最近会ってねえけど、
背はお前の肩くらいじゃねえかな。▼
[イグナーツ]: へえ、そんなに大きくなったんですね！
手紙では、何て？▼
[ラファエル]: お前のこと書いたら、すげえ喜んでよ。
……これ、覚えてるか？▼
[イグナーツ]: あっ、これってもしかして
ボクがマーヤちゃんに描いた絵？▼
[ラファエル]: 手紙と一緒に入ってたんだ。
アイツ、これずっと大事に持ってたんだぞ。▼
よし、見たな？　じゃあしまうぞ。妹が、
お前に見せたらすぐに返せって言うからよ。▼
[イグナーツ]: ははは……あんな下手くそな絵なのに、
そんなに大事にしてくれて……嬉しいなあ。▼
……思い出しました。ボクが絵をあげた時、
マーヤちゃんがすごく喜んでくれて……。▼
絵で、こんなに人を喜ばせられるんだって、
その時、とても感動したんです。▼
それ以来、ずっと描き続けてるんです。
……いつか絵描きになれたらいいなって。▼
[ラファエル]: お前、すげえ絵が上手くなってるもんなあ！
絶対なれるぞ！　オデが保証する！▼
[イグナーツ]: ……でも、親の意向もありますし、
現実的には難しいかな……。▼
[ラファエル]: 親の意向ったって、貴族じゃねえんだから、
自分の意志でどうとでもなるだろうが。▼
[イグナーツ]: そ、そうかな……そうですよね……▼
[ラファエル]: よし、腹くくって覚悟を決められるように、
オデが応援してやるぞ！▼
まずはそうだなあ……
そうだ、オデを描いてくれねえか？▼
[イグナーツ]: え？　ラファエルくんを……？▼
[ラファエル]: 妹に、オデが元気にやってるってのを
伝えたくってよ！　あいつ心配性だからな。▼
それに、妹はお前が描いた絵なら、
何だって大喜びのはずだぞ！▼
[イグナーツ]: ……わかりました！　ボク、描きます！
精一杯、描いてみますよ！▼
今のラファエルくんの楽しそうな姿を、
マーヤちゃんが安心するように！▼
[ラファエル]: 楽しそうな姿？　それじゃダメだぞ。
オデの筋肉美を忠実に描いてくれねえと！▼
[イグナーツ]: え……それじゃマーヤちゃん、
喜ばないんじゃ……。▼
[ラファエル]: よーし、お前に描いてもらう前に
もうちょっと鍛えてくるぞ！▼
筋肉パンパンのお兄ちゃんを見たら、
あいつもきっと大喜びだ！▼
[イグナーツ]: えー……。▼

↑

リシテア†

↑

支援C†

[リシテア]: ここの理論がどうしても成立しない……。
考え方は合ってると思うんだけどなあ。▼
[ラファエル]: お？　リシテアさん。
難しい顔しちゃって……悩みでもあんのか？▼
この兄ちゃ……じゃない、
オデに何でも言ってみな？▼
[リシテア]: ラファエル……お気持ちだけで十分です。
あんたじゃ役に立ちませんから。▼
[ラファエル]: んー？　ああ、何か難しい調べものか？
そりゃあオデじゃ役に立たねえな……。▼
じゃあ、オデでも解決できそうな悩みは
ねえのか？　鍛錬が上手くいかねえとか。▼
[リシテア]: はあ？
別にそういうのは……▼
[ラファエル]: そうだ！　かけっこ速くなりたくねえか？
オデ、それなら教えてやれるぞ。▼
[リシテア]: ………………。▼
[ラファエル]: 追いかけっこのコツも教えてやろうか。
簡単に捕まらねえための動き方とかよ。▼
[リシテア]: ………………。▼
[ラファエル]: 折角の良い天気だし、
ほら、兄ちゃんと一緒に外で……▼
[リシテア]: もおおおおお！
うるさいうるさいうるさーい！▼
今、忙しいんです！
邪魔しないでくれますか！▼
だいたい何なんですか、兄ちゃんって！
わたしはあんたの妹じゃありませんから！▼
[ラファエル]: え、オデ、兄ちゃんなんて言ったか？
そりゃあ悪かった、ついうっかり……▼

《第一部》

[リシテア]: だいたい、学校の成績は
わたしよりもだいぶ下ですよね？▼

《第二部》

[リシテア]: だいたい、学校時代の成績は
わたしよりもだいぶ下でしたよね？▼

《共通》

[リシテア]: お兄さんを気取りたいなら、
もう少し勉強でもしたらどうですか。▼
[ラファエル]: そうは言われても、
オデ、座学は苦手だからよお……。▼
[リシテア]: まったく、いつまでもお気楽で、
あんたこそ子供じゃない。▼
わかったら、もうわたしの邪魔はしないで。
いいですね？▼
[ラファエル]: うへえ……反抗したいお年頃かなあ。▼

↑

支援B†

[リシテア]: ん、しょ。ん、しょ。はあ、重い……。
流石に本を借り過ぎたわ……。▼
返しに行くのも一苦労……あっ！▼
[ラファエル]: なんだ、なんだあ？▼
[リシテア]: やっちゃった……。▼
[ラファエル]: リシテアさんか。
こりゃあ派手にぶちまけたなあ。▼

（暗転）

[リシテア]: 拾うの手伝ってくれてありがとう。
後は自分でやるから……。▼
[ラファエル]: こんな重い荷物、
一人で運ぶなんて無茶だろ！？▼
誰かに頼むとか、
一緒にやってもらうとかよお……！▼
[リシテア]: だって、わたしが借りた本ですし……。
それを人に頼むなんて……。▼
[ラファエル]: じゃあ、せめて半分ずつ分けて
運ぶとかすりゃあいいだろう。▼
[リシテア]: こ、このくらい一人で持てますし！
わたし、子供じゃないし……！▼
[ラファエル]: あっははは！
お前、頭は良いのに馬鹿だなあ。▼
そうやって強がって、意地張ってよ。
助けようとしても断っちまうだろ？▼
そんで、自分が思うようにできなくて
結局はドヨーンって落ち込むんだ。▼
[リシテア]: ……あの、それってわたしの話？
まあ、確かにそういうとこはあるけど……▼
[ラファエル]: ん？　ああ、悪い悪い。
今のはオデの妹の話だ。マーヤってんだ。▼
頭は良いのに意地っ張りなとこ、
お前にそっくりなんだよなあ。▼
オデは助けてえって思ってんだから、
素直に助けてって言えばいいんだぞ。▼
[リシテア]: う……。▼
[ラファエル]: この荷物は、オデが運んでやる。
文句はねえよな？▼
[リシテア]: はい……。
不本意ですが、お願いします。▼

（暗転）

[ラファエル]: おしっ！
ここでいいな！▼
[リシテア]: ちょっと！　積み方が雑です！
これじゃ崩れます！！▼
もっとこれを奥に詰めてください！
他のが入らないでしょう！？▼
[ラファエル]: なんだ、細けえなあ……。▼
[リシテア]: 助けたいって言ったのあんたですよね？
それなら最後まできっちりお願いします。▼
[ラファエル]: わかったよおおおお……。▼

↑

支援A†

[リシテア]: ええと、はしごはしご……。▼
[ラファエル]: リシテアさん、何か探し物か？▼
[リシテア]: はしごが見当たらないんですよ。
高いところにある本を見たいんですけど。▼
[ラファエル]: それならオデが取ってやるぞ？▼
[リシテア]: いえ、自分でいろいろと探したくて……。▼
[ラファエル]: じゃあ、オデが肩車してやるよ！
お前くらい軽々だからな！▼
[リシテア]: え、ちょ、ちょっとそういうのは……。▼

（暗転）

[リシテア]: 誰にも見られてませんでしたよね……？
ふう……ありがとう、助かりました。▼
おかげで興味を惹かれる本がこんなに！
たぶん一人じゃ見つけられませんでしたね。▼
[ラファエル]: いいってことよ！
これくらい、お安いご用だ。▼
[リシテア]: ……あの、ラファエルがわたしに
優しくしてくれるのって、やっぱり……▼
妹さん……マーヤちゃんでしたっけ？
と、似てるから、ですか？▼
[ラファエル]: ああ、リシテアさんを見てると、
どうしても思い出しちまうんだよな。▼
あいつ、小せえ頃に親を失くしてよ、
あんまり大人に甘えられずに育ったんだ。▼
そのせいか、一人で何でもできるって
背伸びする子になっちまってなあ。▼
[リシテア]: ……背伸び、ですか。
わたしも、気持ちはわかりますけど。▼
[ラファエル]: だから、いつもマーヤに言うんだ。
もっと兄ちゃんを頼れって。▼
体が小さくてできねえことがあるなら、
体がデケえ奴に頼めば簡単だろ。▼
その代わり、オデにできねえことを、
やってくれりゃあそれでいい、ってな。▼
[リシテア]: そうですね……子供とか大人とか関係なく、
得手不得手は人それぞれありますもんね。▼
助けられたら、その分、助けてあげる。
それだけのこと……。▼
[ラファエル]: そうそう、そういうことだ！
やっぱりリシテアさんは頭、良いなあ！▼
[リシテア]: じゃあ、ラファエルも、
もっとわたしを頼ってほしいです。▼
助けられるばっかりじゃ、やっぱり
子供扱いされてるみたいでイヤだもの。▼
[ラファエル]: そうか？　じゃあ……部屋の片づけでも
手伝ってもらうかなあ。▼
[リシテア]: ああ、あんたっていろいろ雑ですからね。
部屋もごっちゃごちゃなんでしょう？▼
……いいですよ。整頓には法則があるので、
わかるまで教えてあげます。▼
[ラファエル]: うーん、一緒に片づけてくれんなら、
法則ってのは教えてくれなくてもいいぞ。▼
オデ、難しいこと教わっても、
すぐに忘れちまうからよお。▼
そうだあ！　これからずっと、
オデの部屋を片づけに来てくれよ！▼
[リシテア]: え？▼
[ラファエル]: そしたら、オデもこれからずっと、
遠慮なくお前を助けてやれるだろお？▼
[リシテア]: ずっとって……
どれくらいずっとですか？▼
[ラファエル]: んー？　ずーっとは、ずーっとだ。
お前、おかしなこと聞くなあ。▼
[リシテア]: ふふ、わかりました。
これからずーっと、ですね。▼

↑

マリアンヌ†

↑

支援C†

[マリアンヌ]: ………………。▼
[ラファエル]: お、マリアンヌさんも飯か？
隣、いいよな？　ひゃあ、腹減ったああ！▼
[マリアンヌ]: え？　あ、あの……。▼
[ラファエル]: 今日はオデの好きなもんばっかり、
いっぱい取っちまったよ。分けてやろうか？▼
[マリアンヌ]: いえ、あの……。▼
[ラファエル]: マリアンヌさん、葉っぱばっかりだなあ！
そんなんで腹いっぺえになんのかあ？▼
[マリアンヌ]: ……ご、ごちそうさまでした。
お先に失礼します……。▼
[ラファエル]: ほえ？　もうごちそうさまなのか？
……たくさん残ってるじゃねえかよお。▼
おーい、マリアンヌさーん。
……調子悪いのかな？　後で見に行くか。▼

（暗転）

[マリアンヌ]: まあ、そうなの？
食べ物がたくさん見つかってよかったわね！▼
山のほうなら、木の実もいっぱいあるわよ。
前にムクドリさんに聞いたの。▼
[ラファエル]: ……お。マリアンヌさん、
こんなところにいたのか。▼
ん？　誰かと話してんのか……？▼

（暗転）

[マリアンヌ]: まあ！　温室の花の蜜を吸いたいの？
それは難しいんじゃないかしら……。▼
だって閉じ込められたら大変だもの。
でも、私がいる時なら……▼
[ラファエル]: マリアンヌさん、誰と話してんだー？▼
[マリアンヌ]: きゃっ……！！▼

（暗転）

[ラファエル]: ……？？
鳥、飛んでったなあ？▼
[マリアンヌ]: そ、そうですね……。
ところでラファエルさんは、なぜここに？▼
[ラファエル]: 飯ん時、元気なさそうだったからよお。
心配で見に来たんだ。▼
[マリアンヌ]: あ、あの、私、元気ですから……。▼
[ラファエル]: そうかあ？　ならいいけど。
……あ、そうだ。さっき鳥と話してたのか？▼
[マリアンヌ]: ！？▼
[ラファエル]: なあ、やっぱりそうなのか！？
お前、鳥の言葉がわかるんだな！？▼
[マリアンヌ]: あう、うう……。▼
[ラファエル]: すげえな！　ここはいろんな奴がいるけど、
鳥の言葉がわかる奴なんていねえよ！▼
[マリアンヌ]: た、たまたま人の言葉を話せる鳥さんが
いただけで……す……。▼
[ラファエル]: 人の言葉を話せる鳥……？
オデもそんな鳥に会いてえなー！▼

↑

支援B†

[マリアンヌ]: あれは……。▼
……ラファエルさん？▼
[ラファエル]: ふんふん、そうかあ！
だけどな、好き嫌いしちゃダメだぞ！▼
肉も食え！　……って、普通の肉は無理か。
お前なら虫だな！　虫の肉を食え！▼
甘えもんばっかりじゃ、力出ねえからよ。
虫の肉を食えば、きっと筋肉もつくぞお！▼
[マリアンヌ]: ……！？
話してるのは、鳥……？▼
[ラファエル]: ……ん？　誰だあ？▼
[マリアンヌ]: あ、あの……▼
[ラファエル]: おっ！　マリアンヌさん！
いいところに来たな！▼
この鳥が、マリアンヌさんに会えねえって
寂しがってて……うわあ！？▼
……あー、行っちまった。▼
[マリアンヌ]: そ、そうですね……。▼
[ラファエル]: なあ、何で鳥は人が増えると
逃げちまうんだろうなあ？▼
オデ、一人の時しか
鳥と長く一緒にいられたことねえぞ。▼
[マリアンヌ]: 小さな鳥ほど警戒心が強いので
大きな音を聞くと逃げてしまうんですよ……▼
[ラファエル]: そうか、大きな音が怖えってことか！▼
……っと、こういうデケえ声が
いけねえんだな。蟻の声、蟻の声……▼
これっくらいの声なら、
お前と一緒に鳥と話せるか？▼
オデよお、まだ言葉を話す鳥に
会ったことねえんだ。紹介してくれよお。▼
[マリアンヌ]: ……え？　だってさっき
鳥と話していたじゃないですか……。▼
[ラファエル]: オデがずっと喋ってただけだぞ。
あいつらはピーピー鳴いてただけだ。▼
あいつらの話すことはわからねえし、
オデの話がわかったのかもわからねえ。▼
[マリアンヌ]: ……！▼
[ラファエル]: マリアンヌさんなら、どの鳥が
言葉を話す鳥かわかるだろ？▼
だから、見つけた時には
オデもお喋りに入れてくれよな！▼
[マリアンヌ]: どうしよう……。▼

↑

支援A†

[ラファエル]: マ、マリアンヌさああああん！
来てくれええええ！▼
[マリアンヌ]: ひっ……！
な、何でしょうか、ラファエルさん……。▼
[ラファエル]: い、いたんだ！　前にマリアンヌさんが
喋ってた鳥、見つけたんだよお。▼

（暗転）

[ラファエル]: ほら、あの木の一番下の枝だ。
でも、なんか元気ねえんだよなあ……。▼
[マリアンヌ]: そうですね……。
あの、少し私に任せてもらえますか？▼
……鳥さん。こんにちは。▼
うん、うん……。そうなの。
食べ物が……▼
[ラファエル]: 食べ物？
……腹減ってんのかな？▼
[マリアンヌ]: 確かに、最近あの森は木の実を拾いに
行く人が増えたって聞いているわ。▼
他にも、あなたの好きな木の実の
生る森が、近くにあればいいんだけど……▼
[ラファエル]: 腹減ってるなら、これ食うか？▼
[マリアンヌ]: ひっ……！　む、虫っ……！▼
[ラファエル]: お、食ってるぞ！
虫の肉食って元気になれよお！▼
[マリアンヌ]: よ、よくお腹が空いてると
わかりましたね……？▼
[ラファエル]: 顔見たら何となくわかったぞ。
腹減って力出ねえ時の顔してたしなあ。▼
それよりお前、鳥の言葉わかるんだなあ？
人の言葉なんて喋ってなかったぞ。▼
[マリアンヌ]: ……えっと、その。すみません。
ちゃんと説明できなくて……。▼
鳥も動物も、顔を見ていると何を言ってるか
なんとなくわかるんです……。▼
[ラファエル]: そっかあ！　じゃあ、オデの顔を見たら、
オデが何言いてえかわかるんじゃねえか？▼
[マリアンヌ]: え、あ、あの……わかりません……。▼
[ラファエル]: 顔見てねえから、わかんねえんだろ！
ほら、顔見ろ！　オデの顔！▼
[マリアンヌ]: ひっ……！
見てもわかりません！▼
[ラファエル]: これはな、動物と話してる時みてえに
明るく話してくれっていう顔だ！▼
[マリアンヌ]: ……え？▼
[ラファエル]: マリアンヌさん、動物と話してる時は、
楽しそうにしてるからよ。▼
せめてオデには、明るく話してくれよ！▼
[マリアンヌ]: そ、そんな……。
急には、無理です……。▼
[ラファエル]: じゃあ、これならどうだ？
ピーヨピヨピヨピヨピヨ……▼
[マリアンヌ]: ぷっ……！　ふふふふふ！▼
[ラファエル]: お！　笑った！　じゃあオデ、
お前と喋る時は、ずっと鳥語にするぞ！▼
ピーヨピヨピヨピヨピヨピヨ……▼
[マリアンヌ]: 鳥語って……！
あの、今のは何て言ったんですか？▼
[ラファエル]: お前も虫の肉でも食って、
力つけろって言ったんだ！▼
[マリアンヌ]: えええ……。
それは、遠慮したいです……。▼

↑

ヒルダ†

↑

支援C†

[ラファエル]: よし、これをこうして……。▼
[ヒルダ]: あれー？
ラファエルくん、何作ってるのー？▼
……何これ。丸太の……薄切り？▼
[ラファエル]: おう、ヒルダさんか。これをこうすんだ。
……でやあっ！▼
[ヒルダ]: うわっ。素手で叩いてくり抜いたー！
……だけど、フチだけ残ってるぅぅ？▼
[ラファエル]: よーし！　これを磨いて、色を付ければ……
首飾りの土台の完成だ！▼
[ヒルダ]: 首飾りー？　うそでしょー？▼
[ラファエル]: どうだあ？　ちょうどいい大きさだろ？
この木は皮の匂いが最高なんだ。▼
あとはこの、猪の牙を削って、
飾りを作るぞ。▼
[ヒルダ]: 猪の牙……。▼
[ラファエル]: あ、狼の爪もあるんだ。
これも色付けすれば……。▼
[ヒルダ]: 狼の……爪……。▼
[ラファエル]: ……ん？　どうしたヒルダさん。▼
[ヒルダ]: ううん……。えっとー……。
野性味溢れて、かっこいいねー……？▼
[ラファエル]: そうだろそうだろ！
ヒルダさんにも作ってやろうか？▼
[ヒルダ]: あ、あたしはいいかなー。
きっとラファエルくんしか似合わないよー。▼
[ラファエル]: オデに似合っても仕方ねえよ。
これ、妹の誕生日に贈るつもりなんだ。▼
[ヒルダ]: 妹さんの？　あり得な……。
あ、ううん、えっとー……。▼
お、女の子なら、もっとかわいいほうが
嬉しいんじゃないかなー……？▼
[ラファエル]: かわいい？　かっけえんじゃダメか？
これ、ほら、ここに牙と爪も付くんだぞ？▼
[ヒルダ]: 女の子はそれじゃ喜ばないと思うなー。
お花とか宝石とかじゃないとー。▼
例えば、そうだなー。
首飾りに付けるなら……。▼
綺麗で珍しい花を水晶の小瓶に入れて、
樹液で固めたりしたら、かわいいかもー？▼
[ラファエル]: 綺麗で珍しい花？
それってどこに咲いてるんだ？▼
[ヒルダ]: うーん、花にはあんまり詳しくないけど。
あ、そーいえば……▼
フォドラの喉元にだけ咲く、すっごく綺麗な
花があるって聞いたことあるなー。▼
[ラファエル]: フォドラの喉元？　同盟領の東の端っこか。
間に合うかなあ……。▼
[ヒルダ]: あはは、ごめん。遠すぎるよねー。
他には、えーと……。▼
あれ？　いなくなっちゃった。
まあ、いっかー。▼

↑

支援B†

（室内に一人いるヒルダ。ノック音が響く）

[ヒルダ]: ん？　どなたー？▼
[ラファエル]: オデだ。ラファエルだ。▼
[ヒルダ]: ラファエルくんかー。今開けるねー。▼

（暗転）

[ヒルダ]: どうしたのー？
……わわっ！▼
すごい荷物……。
水晶の小瓶に、キラキラの石……？▼
[ラファエル]: あと、これだ！▼
[ヒルダ]: 鮮やかなお花、とっても綺麗ー……。▼
あ。もしかしてこれ……。▼
妹さんへの誕生日の贈り物ー？▼
[ラファエル]: ああ、ようやく集まったんだ。
お前が言ってた、「かわいいもの」。▼
[ヒルダ]: へえ……って、ちょっと！
この花、まさかフォドラの喉元で！？▼
[ラファエル]: おう、ひとっ走り行って、取ってきた。
流石に疲れたぞ。▼
[ヒルダ]: ひとっ走れる距離じゃないでしょー？
それにこの水晶、パルミラ産よねー？▼
彫刻がとっても細やか……。
よく手に入ったわね、こんなの。▼
[ラファエル]: お洒落さんのお前の言うもんなら
間違いねえと思って、一生懸命探したんだ！▼
[ヒルダ]: うんうん、妹さんもきっと喜ぶよー。
あとは首飾りにするだけねー！▼
[ラファエル]: ……それなんだけどよお。▼
どうやって作ったらいいかわかんねえんだ！
悩んでたら花も萎れてきちまってよお……。▼
元気な花は、もうこの数本だけなんだ。▼
[ヒルダ]: あちゃー……。そういうことかー……。▼
あたしが教えてあげてもいいけど、
失敗する余裕もなさそうねー。▼
……仕方ない。ここは一肌脱ぎますかー。▼
ヒルダちゃんが作ってあげるわ。▼
[ラファエル]: ほ、本当か！？　頼んでもいいのか！？▼
[ヒルダ]: たまーに自分ように作ったりしてるしー。
あなたが作るよりはマシじゃないかなー。▼
でも、お礼はちゃーんと
してもらいますからねー？▼
[ラファエル]: わかった！　お礼は用意しとくから
しっかり頼んだぞお！▼

（ラファエル退出）

[ヒルダ]: こんな希少なもの、よく揃えたわねー。
そんなに妹がかわいいのかしら。▼
ほんっと……
「お兄ちゃん」ってバカな生き物ねー。▼

↑

支援A†

[ヒルダ]: ラファエルくん、
例の首飾り、出来たわよー。はい、これ。▼
[ラファエル]: ん？　……うおおおお！？
すげえよ、何だこれ！　キラキラだぞ！▼
ヒルダさん、職人みてえだな！
これ、どうやって作ったんだ！？▼
[ヒルダ]: キラキラの石と花を小瓶の中に入れて、
樹液を流し込んで固めたのー。▼
これだけだと寂しかったから、
部屋にあった小花も入れたんだー。▼
石と花を均等に散らばせたり、気泡を
潰したりして、結構面倒だったんだからー。▼
[ラファエル]: じゃあこれは？　首にかける部分の紐。
オデ、用意したものじゃないぞ？▼
[ヒルダ]: それは、あたしが作った編み紐。
金属だとかぶれる子もいるからねー。▼
……あなた、あたしが言ったものしか
用意してないんだもん。特別だよー？▼
[ラファエル]: す、すげえよ、すげえよ……！
ヒルダさんすげえよおおおお！▼
[ヒルダ]: うわっ、何で泣くのよ。▼
[ラファエル]: だって、オデの妹、こんな綺麗なもん、
貰ったことねえだろうし……！▼
お、オデ、妹にいっぱい我慢させてるし！
かわいいもんも買ってやったことねえし！▼
絶対喜ぶって思ったらよおお、
嬉しくてよおおおお！▼
[ヒルダ]: あー、はいはい……。
もう、恥ずかしいからやめて……。▼
だけど……そんなに喜んでもらえたんなら、
あたしも珍しく頑張ってみて良かったよ。▼
[ラファエル]: ぐすん……いつもは頑張ってねえのか？
何で頑張らねえんだよ。▼
[ヒルダ]: 頑張ったのに期待に応えられなかったら、
嫌でしょ？　それに、単純に疲れるしー。▼
[ラファエル]: でも、期待に応えられたら嬉しいだろ？
相手も嬉しいし、みんな嬉しくなれるぞ。▼
[ヒルダ]: ……うん、そうなんだね。
ちょっとだけわかったよ。▼
ついでに、ラファエルくんのおかげで
兄さん側の気持ちも少しわかったかな。▼
[ラファエル]: 兄ちゃん側？　ああ、そうか。
ヒルダさんにも兄ちゃんがいるんだったな。▼
[ヒルダ]: うん、過保護で面倒くさって思ってたけど、
今はちょっと、感謝の気持ちっていうか。▼
ラファエルくんを見ていて、あたしにも
兄さんがいて良かったなって思えたよ。▼
[ラファエル]: ふうん？　妹のことを気にするのは
兄ちゃんとしては当たり前だけどなあ。▼
……そうだ！　まだ首飾りのお礼を
用意してねえんだけどよお。▼
今度はオデが、ヒルダさんの兄ちゃんに、
かっけえ首飾りを……▼
[ヒルダ]: あはは、それは遠慮しとくわー。
それよりも……▼
この戦争が落ち着いたら、
妹さんと一緒に会いに来てくれないかな？▼
[ラファエル]: え？　そんなことでいいのか？▼
[ヒルダ]: うん、妹さんに似合うか確認したいし。
紐の調節とかしてあげたいしさ。▼
[ラファエル]: 言われなくても行くつもりだったぞ！
妹だって、絶対に会いてえって言うよ。▼
[ヒルダ]: そっか、じゃあ……
「末永くよろしく」ね。▼
[ラファエル]: ……ん？　末永く？▼
[ヒルダ]: くすくす……
その花の花言葉を言っただけー。▼

↑

レオニー†

↑

支援C†

[ラファエル]: レオニーさん、今戻りか？
……なんだ、その荷物！▼
[レオニー]: あはは……まとめて用を済ませようとしたら、
思ったより大荷物になっちゃってね。▼
ラファエル、
悪いけど少し手伝ってくれない？▼
[ラファエル]: もちろんいいぞ。
……ところで、どこ行ってきたんだ？▼
[レオニー]: 端切れを買いに仕立て屋にね。その帰りに、
街の食堂で古い油を貰ってきたんだ。▼
学者が処分に困るって言ってた本も、
ついでに譲り受けてきた。▼
[ラファエル]: よくそんなに回れたなあ……。
この後すぐ訓練だろ？▼
[レオニー]: 言うほど時間はかかってないよ。
目的は決まってたし、回る順番も考えてた。▼
[ラファエル]: そんなことまで考えて行動してんのか。
すげえなあ……。▼
ところで、これ何に使うんだ？▼
[レオニー]: 端切れは掃除用の布巾に、古い油は石鹸に。
本はわたしの勉強に。▼
[ラファエル]: ……お前、無駄がねえなあ。▼
[レオニー]: でしょ？　好きじゃないんだよね。
時間の無駄も、金の無駄も。▼
[ラファエル]: ふうん、意外とチマチマしてんだな。
もっと豪快で大雑把かと思ってたぞ。▼
オデによく飯を食わせてくれるしよお。
仲間にも気前よく物をあげてるよなあ？▼
[レオニー]: 料理は息抜きだよ。あんたの食べっぷりを
見てると、こっちも元気になるしね。▼
仲間にあげてるのは自分じゃ使わない物さ。
街に出ると思わぬ貰い物も多いからね。▼
必要としてくれる人、役立ててくれる人に
使ってもらったほうが無駄にならないだろ。▼
[ラファエル]: なるほどなあ。
無駄にしねえってのは、いいことだな！▼
やっぱり、あれか？　村にいた頃に
苦労したから、そうなったのか？▼
[レオニー]: はは。確かに苦労はしたかな。
村は豊かじゃないし、貧乏だったからね。▼
学校に入るための推薦を貰うまでには、
父親にもだいぶ迷惑かけちゃったし……。▼
だけど、ただケチってるわけじゃない。
不要なものに時間と金を使わないだけ。▼
……ってね、こんな話はおしまい。
苦労自慢なんて飯が不味くなる。▼
仲間との楽しい食事はケチらないよ。
良い肉を手に入れたんだ、一緒に食べよう。▼
[ラファエル]: おう！　食べるぞ！▼

↑

支援B†

[レオニー]: ん？　あれは……ラファエル。
机に向かって何を……。▼
[ラファエル]: ………………。▼
[レオニー]: ラファエル、勉強か？
座学は苦手だったはずなのに、頑張る……▼
[ラファエル]: う、うおおおおおおおんん！！▼
[レオニー]: なっ……！？▼
[ラファエル]: おあ！？　レオニーさんかああああ！▼
[レオニー]: ど、どうしたっていうんだ……。
何で泣いてるんだ？▼
[ラファエル]: 妹から手紙が届いたんだよおおお！
兄ちゃん、ありがとうって……！！▼
[レオニー]: おいおい、順を追って説明してくれ。
さっぱりわからん。▼
[ラファエル]: ぐすん……オデ、妹がいるんだよ。
今は爺ちゃんと一緒に暮らしてるんだ。▼
オデが両親の商売を継がねえって決めてから
あいつにはずーっと苦労かけててよお。▼
[レオニー]: えーと、もうちょっとわかるように
話せって。▼
[ラファエル]: 商売やってた両親が事故で死んじまって、
最初はそこそこ貯えがあったんだけどよ。▼
爺ちゃんはもう体力がねえし、
オデは頭を使う仕事なんて無理だろう？▼
[レオニー]: まあ、そうだろうな。
筋肉だけじゃ儲けは出せないもんな。▼
[ラファエル]: で、オデは騎士になるために、金目のもんを
全部売っ払って、その金で学校に来たんだ。▼
[レオニー]: へえ……思い切ったもんだね。
そりゃ立派な騎士にならないとなあ。▼
[ラファエル]: そうなんだ。
妹も応援してくれてるんだけどよお……。▼
あいつ、オデなんかより頭の良い奴でさあ。
本当はあいつも勉強してえはずなんだ。▼
なのに、欲しい物を聞いても
全然ねえって言うんだよ。▼
うちが大変なのわかってるから、
わがままも言えねえで我慢してるんだ。▼
[レオニー]: 偉いなあ。……それで？
さっきの手紙は？▼
[ラファエル]: この前、勉強道具を送ってやったんだ。
そしたらあいつ、大喜びでよおお！▼
[レオニー]: そりゃ、良かったじゃん！
……だけど、その勉強道具はどこで？▼
[ラファエル]: オデのを譲ったんだ！
だってレオニーさんも前に言ってただろ？▼
必要としてくれる人、役立ててくれる人に
使ってもらったほうが無駄にならねえって！▼

《第一部》

[レオニー]: ……あのなあ。勉強道具は、
あんたの必要なものでもあるはずだぞ？▼

《第二部》

[レオニー]: いやいや……あんただって、
もっと勉強したっていいんだぞ？▼

《共通》

[レオニー]: まあいいや。あんたの妹が喜びそうなもの、
わたしも探してみるかな。▼

↑

支援A†

[レオニー]: ラファエル、
また妹に手紙を書いてるの？▼
[ラファエル]: おう、そうだぞ。
手紙が来たら、すぐ返事を書かねえとな！▼
[レオニー]: 先週も手紙を書いてたよね。
几帳面な兄妹だなあ……。▼
……ま、手紙を送り合うのも大切か。
今は戦中だもんな。▼
[ラファエル]: そうだ、レオニーさんから貰った絵具、
妹に送ったらすっごく喜んでたぞ！▼
[レオニー]: そうか！　そりゃわたしも嬉しいな。
苦労して顔料を集めた甲斐があったよ。▼
[ラファエル]: 絵筆まで作ってもらって、
ほんとありがとなあ。▼
[レオニー]: 絵が描きたい年頃だろうと思ったんだ。
わたしも、そういう頃があったからね。▼
日々生きるのが精一杯な村では、
絵を描く余裕なんてなかったけどさ。▼
[ラファエル]: レオニーさんも、
やっぱり苦労してきたんだなあ。▼
[レオニー]: いや、貧しいなりに楽しく暮らしてたよ。
自分を可哀想なんて思ったことないし。▼
だけど、村の子供たちには、自分で未来を
選ぶだけの余裕がないのも事実だ。▼
例えば、絵描きの才能があったとしても、
その才能に気づくことすらできない。▼
幸い、わたしは父や村の人たちのおかげで、
自分の好きな道を進めてる。だから……▼
いつか一人前になったら、村の子供たちの
ために何かしてあげたいって思ってるんだ。▼
[ラファエル]: そっか。レオニーさんの肩には
村の子供たちの未来がかかってんだな。▼
[レオニー]: ……ははっ。わたし何言ってんだろうね。
そんな重たい話じゃないよ。▼
それにあんたも、妹の未来背負ってるんだ。
わたしばかり特別ってわけじゃない。▼
[ラファエル]: うん……オデたちは、同じなんだな。
似たような物を背負ってるんだもんな。▼
それなら、お互いの荷物を、お互いの肩に
片っぽずつ乗せて持ってみねえか？▼
[レオニー]: ……は？▼
[ラファエル]: そしたらお互いの荷物が軽くなって、
みーんな幸せにできるんじゃねえか？▼
[レオニー]: ……あんたさあ、商人を継ぐの
さっさと諦めて正解だったよね。▼
お互いの荷物を半分ずつ背負ったって、
重さの合計は変わらないっての。▼
[ラファエル]: そうかなああ？　一人で頑張るよりも
絶対、軽くなると思うぞ！▼
[レオニー]: ………………。▼
……はは、あははははっ！
ごめん、わたしが間違えてたみたい。▼
苦労を分かち合う相手がいりゃ、
苦労は半減する。確かにそのとおりだね。▼
[ラファエル]: だろお？　減らせる苦労を一人で
背負うなんて、無駄じゃねえか。▼
[レオニー]: ああ、そういうことだな。
無駄嫌いのレオニーさんも納得だ。▼
その分、あんたと目指す未来のためには、
時間も金もケチったりしないよ。▼
[ラファエル]: おう！　ついでにオデとの楽しい食事も
ケチんないでくれよな？▼
[レオニー]: はは、了解だ。▼