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会話集/支援会話

主人公(女性)の支援会話†

↑

エーデルガルト†

↑

支援C†

[エーデルガルト]
そういえば……貴方は、
この戦争についてどう思っているの？▼
少なくとも表向きは平穏だったフォドラに、
帝国が戦乱を巻き起こしたことを。▼
[シェズ]
突然、どうしたの。
何かあったのかしら？▼
[エーデルガルト]
いえ、ただ聞いたことがなかったと思って。
貴方はなかなか特異な立ち位置でしょう？▼
そんな貴方に、帝国がどう評されるのか、
少し気になっただけよ。▼

《選択》

[シェズ]
必要なことだったんじゃない？▼
平穏って言ったって、人殺し程度のことは
そこらでいつも起こってたわ。▼
傭兵の仕事が絶えないくらい、賊が現れ、
貴族が争い……火種はたくさんあったもの。▼
人はそれだけ死ぬけど、その分、救われる
人だって大勢いるでしょ。▼
[シェズ]
正直に言えば、酷いことだとは思うわ。
人が大勢死ぬのよ。▼
けど、あなたたちが必死で考え抜いて、
選んだ答えがこれなんでしょ？▼
私がどうこう言っても、どうにもならない
話なんじゃないの？▼
[シェズ]
うーん、正直に言えば、
どうも思ってないかしら。▼
[エーデルガルト]
どうも思っていない？▼
[シェズ]
私は傭兵だから。戦争が起こっても
起こらなくても、やることは変わらないわ。▼
金を貰って、人を殺す。
違う？▼

《共通》

[エーデルガルト]
随分と割り切った答えね。▼
[シェズ]
あなたの言う、「特異な立ち位置」ってこと
だからじゃないかしら？▼
[エーデルガルト]
それなら、貴方が傭兵じゃなければ、
返答は変わったのかしら。▼
[シェズ]
そうね、例えば私が農家なら……
戦争は勘弁してほしいわ。▼
いくら何年後、何十年後の未来の帝国が、
素晴らしい国になってるとしても……▼
戦争に働き手を取られたり、土地を踏み
荒らされたりしたら、激怒するわよ。▼
でも、あなたは……私たちは、それを承知の
上で戦い続けてるのよね？▼
[エーデルガルト]
ええ、そうよ。何というか……
貴方は本当に、醒めているわね。▼
傭兵生活が長いからかしら。
それとも、元々そういう性格なの？▼

《選択》

[シェズ]
長いこと傭兵やってるからかしら。
仲間が死ぬのもしょっちゅうだったし……▼
人には言えないような仕事だって、
いろいろと請け負ってきたわ。▼
[シェズ]
どっちかって言えば、元々かしら？
ずっと母さんと二人で暮らしてたけど……▼
母さんに事情があったみたいで、ほとんど
他の人と交流を持ってこなかったのよ。▼
だからか、あんまり他人を気にするような
性格に育たなかったのかもね。▼

《共通》

[エーデルガルト]
へえ……そうなの。
どんな生活を送ってきたのかしら。▼
[シェズ]
そんな面白い話はないわよ。▼
[エーデルガルト]
面白いかどうかは関係ないわ。
必ず聞かせてもらうから、覚えていて。▼
[シェズ]
別に構わないけど……面白くなくても
怒らないでね？▼
[エーデルガルト]
あのね、別に私は怒りっぽくは……
いえ、何でもないわ。▼
↑

支援B†

[シェズ]
あ、エーデルガルト、いたわね。
少し話せる？▼
[エーデルガルト]
ええ、構わないわ。
どうしたの？▼
[シェズ]
アンヴァルでセイロス騎士団を撃退した後、
ヒューベルトにいろいろ言われたでしょ？▼
それで、私も考えてたのよ。
どうしたら信頼を得られるかって。▼
[エーデルガルト]
私もヒューベルトも、あの一件以来、
貴方を疑ったことはないわ。▼
貴方の働きには、いつも感謝しているの。
だから、無用な心配だと思うのだけれど。▼
[シェズ]
けど、“闇に蠢く者”がまたいつ現れるかは
わからない。▼
[シェズ]
けど、“闇に蠢く者”が私たちの前に現れ、
明らかに戦いを仕掛けてきてる。▼

《共通》

[シェズ]
そんな状況で、漫然と過ごしてるのは、
何か違うと思っちゃって。▼
[エーデルガルト]
それなら……何を考えたというのかしら。▼
[シェズ]
ええ、とにかくあなたを守ることが
一番なんじゃないかと思ったの。▼
教団も、“闇に蠢く者”も……
皆、エーデルガルトを狙ってるわ。▼
それは、あなたがいる限り、戦争は一直線に
終結に向かい、そして帝国が勝つからよ。▼
あなたを守り続ければ、ヒューベルトは
何も文句を言えないだろうし……▼
その結果、戦争が終わっちゃえば、
もう私を信用するしかないわよね？▼
[エーデルガルト]
それは、そうかもしれないけれど。▼
私を守り続けると言うことは、ずっと私の
一番そばにい続けるということよ。▼
信頼を得ないといられない場所に、信頼を
得るためにいるというのは本末転倒では？▼

《選択》

[シェズ]
それはわかってる。
けど、やらなきゃならないと思ったのよ。▼
[シェズ]
本当ね……！
いえ、けど、やらなきゃいけないわ。▼

《共通》

[シェズ]
最悪、盾代わりでも構わない。
エーデルガルト、お願い。▼
[エーデルガルト]
………………。▼
いいわ。
好きにしてちょうだい。▼
ヒューベルトには……私のほうから
適当に言っておくから。▼
そもそも、“闇に蠢く者”は他の誰かに
成りすませる力を持っているの。▼
誰を近くにおいたって、
裏切られる危険はそう変わらないわ。▼

《選択》

[シェズ]
ありがとう。
駄目元で頼んでみて良かったわ。▼
[シェズ]
あれ、いいの？
自分で言い出しといてなんだけど……。▼

《共通》

[エーデルガルト]
でも、何でそんなに信頼を得たいの？
自分の命を懸けてまで……。▼
[シェズ]
あなた、私の人生を散々変えといて、
そういうこと言う？▼
身寄りもない、たいした実績もない、
ただの傭兵を一軍の長に抜擢して……▼
破格の待遇と、多くの頼もしい仲間と、
他にもいろいろなものを、私は貰ってる。▼
[エーデルガルト]
それは、貴方に才覚があったからで……▼
[シェズ]
今までの帝国じゃ、才覚があったって
そんなこと許されなかったんでしょ？▼
[エーデルガルト]
……！▼
[シェズ]
あなたが変えた世界のおかげで、
確かに救われた女が、ここに一人いるのよ。▼
↑

支援A†

[エーデルガルト]
シェズ、朗報よ。
“闇に蠢く者”の拠点をまた一つ潰せたわ。▼
[シェズ]
それは良かったわ。
やっぱりあの男だったの？▼
[エーデルガルト]
ええ。でも、よく気づけるわね。
ただの密偵ならともかく、闇に蠢く彼らに。▼
[シェズ]
勘よ……とは言えないわね。
私の力のせいなのかしら。▼
連中の使う魔道は、私の力とよく似てる。
それを、感じられるのよ。▼
これもヒューベルトが、いろいろと私の
力について調べてくれた成果よ。▼
[エーデルガルト]
不思議なものね。
貴方がそんな鍵を握っていたなんて。▼
でも……思い返してみれば、
“闇に蠢く者”との決別は……▼
もしかしたら、貴方との出会いが
きっかけだったのかもしれない。▼
[シェズ]
私がきっかけ？
どういうことなの？▼
[エーデルガルト]
いろいろと難しい状況だったのよ。
帝国には“闇に蠢く者”が巣食っていて。▼
私は犠牲に目をつむりながら、
戦いの準備を進めざるを得なかった。▼
そんな時に、貴方が急に現れて……
事態を打開する機会が、到来したの。▼
貴方の存在は私にとって、大事な歯車の
一つとなってくれた。最後の一押しに。▼

《選択》

[シェズ]
そう……。意図したものじゃないけど、
結果、あなたのためになったなら良かった。▼
けど、それならそれであんなに
疑われてたのは納得いかないわね……。▼
[シェズ]
抽象的すぎて、よくわからない。
あなたの話は、たまにそうなるのよね……。▼
[エーデルガルト]
わかりにくくて悪かったわね。▼
貴方くらいのものよ？　皇帝を捕まえて
『よくわからない』だなんて。▼
[シェズ]
そう？　フェルディナントだって、
言いそうじゃない？▼

《共通》

[エーデルガルト]
ふふっ、それはそうかもしれないわね。
私が間違っていたわ。▼
でも、そうして偶然出会った、
帝国に何のしがらみもないあなたが……▼
私たちと共に戦ってくれる存在になるのは、
嬉しいものよね。▼
[シェズ]
そう言われると心苦しいわ。▼
最初は単なる報酬目当てだったし、
皇帝なら当然金も持ってるだろうと……▼
[エーデルガルト]
……シェズ。そういうことは、
別に明かさなくていいのよ。▼
[シェズ]
あ、後はあれよ。
私の腕を随分評価してくれたでしょ？▼
気高そうな割に、傭兵風情と見下さない、
珍しい人だと思ったのよ。▼
[シェズ]
ラルヴァに言ったら、君は楽観的すぎるって
評価されちゃったけどね……。▼

《共通》

[エーデルガルト]
それは明かしてくれてもいいけれど……
ちょっと気恥ずかしいわね。▼
[シェズ]
でも、あながち的外れじゃなかったわ。
そう思ったからこそ、今の自分があるの。▼
私はこの道を選んだことを後悔してない。
それだけよ。▼
[エーデルガルト]
………………。▼

《選択》

[シェズ]
よし、気合入れていきましょ。
この戦争も、あと少しのところまで来てる。▼
あなたの覇道を最後まで、
私も一緒に歩かせてもらうわよ！▼
[シェズ]
よし、そしたら“闇に蠢く者”の根城を
一つ潰したってことで……▼
手を合わせて喜ぶってのはどう？
流石にもう覚えたわよね？▼
アンヴァルでやったみたいな、
空振りはごめんだけど。▼
[エーデルガルト]
そんなこと、今までやったことがなかったの
だから、仕方ないでしょう？▼

《共通》

[エーデルガルト]
……この道の先を、皆で見るわ。
必ず……。▼
↑

ヒューベルト†

↑

支援C†

[シェズ]
珍しいわね、ヒューベルトが訓練場に
いるなんて。▼
[ヒューベルト]
備品が壊れたと報告を受けたので、
その確認に来ただけですよ。▼
それに……珍しくはないと思いますがね。
よく陛下と訓練はしていますので。▼

《選択》

[シェズ]
へえ、そうなの？
少し羨ましいわね。▼
[ヒューベルト]
陛下に申し出ればよいのでは？
きっと付き合ってくれるでしょう。▼
[シェズ]
そうかもしれないけど、あなたたちみたいに
習慣的にやってるのがいいなと思ったのよ。▼
[ヒューベルト]
なるほど、確かに昔からの習慣です。▼
[シェズ]
へえ、そうなの？
少し羨ましいわね。▼
[ヒューベルト]
陛下に申し出ればよいのでは？
きっと付き合ってくれるでしょう。▼
[シェズ]
いえ、私が羨ましいって言ったのは
エーデルガルトのほうよ。▼
あなた、あんまり訓練に
付き合ってくれないし。▼
[ヒューベルト]
は？ 私ですか……？▼
[シェズ]
そうなの？
あんまり見た記憶がなかったわ。▼
[ヒューベルト]
確かに……人の多い時には、
やりませんからな。▼

《共通》

[ヒューベルト]
ともかく、もし私や陛下と訓練したいので
あれば、それは歓迎しますよ。▼
貴殿のような、何の後ろ盾もない傭兵が、
皇帝の覚えめでたく出世する……▼
そんな絵を皆に見せるのは、我々としても
望ましいことです。▼
[シェズ]
望ましいこと？
何で？▼
[ヒューベルト]
変革を期待する多くの平民にとって、
大きな励みとなるからですよ。▼
馬の骨と共に訓練する皇帝など、物語の中に
しかいないと皆、思っていたでしょう。▼

《選択》

[シェズ]
馬の骨！？
あははは、酷い言い草ね！▼
まあ、皆の励みになるっていうなら、
悪くはないけど。▼
[シェズ]
私は馬の骨なの？
まあ、間違いとは言えないけど……。▼
皆の励みになってるってことで、
溜飲を下げとこうかしら。▼

《共通》

[ヒューベルト]
しかし……多くの貴族からしてみれば、
貴殿は逆に腹立たしい存在です。▼
過分な待遇を受けている、不遜な平民の
代表格として、嫌悪されているかと。▼
[シェズ]
ええ……一応、ドロテアとかも、
私と同じ平民でしょ？▼
[ヒューベルト]
彼女は貴族からも人気の高い、元歌姫。
比べるべくもありませんよ。▼

《共通》

[シェズ]
そっか……でも、避けられないなら
どうしようもないわよね。▼
[ヒューベルト]
ええ、そのとおりです。▼
ゆくゆくは改善していくでしょうが、
今は耐えていただくしかありません。▼
[シェズ]
貴族を立てれば平民が虐げられ、
平民を優遇すれば貴族が反発する。▼
こんな調子で上手く行くの？
国の統治ってのは面倒臭いものなのね。▼
[ヒューベルト]
ええ、本当に……。
くくく……。▼
↑

支援B†

[シェズ]
……だったら、私みたいにどんどん
抜擢しちゃえばいいじゃない。▼
数が増えれば、文句も言いにくくなるでしょ？
私はそう思うけど。▼
[ヒューベルト]
多くの玉を一気に集めようとすれば、
その中には必ず石も混じってきます。▼
貴殿の言い分は正しいでしょうが、同時に
失敗する危険性も高まるでしょうな。▼
[シェズ]
ろくでもない人を抜擢しちゃったら、
皇帝の評価が下がるって？▼
[ヒューベルト]
それに、平民の台頭を望まない貴族に、
付け入る隙を与えることになります。▼
まったく、戦争中だというのに身内で
足の引っ張り合いを望むとは……▼
腐った貴族ほど害悪な存在はありませんな。
吐く息さえ毒になってもおかしくない。▼

《選択》

[シェズ]
いやいや、息は毒にはならないわよ。▼
[ヒューベルト]
左様ですか？　私は彼らと同じ部屋で息を
していたら、心身が蝕まれそうですが……。▼
[シェズ]
まあ、そういう奴がいることは
否定できないわよね……。▼

《共通》

[ヒューベルト]
やはりここは、貴殿に頑張ってもらうしか
ありませんか。▼
[シェズ]
私が頑張るって？▼
[ヒューベルト]
貴殿は傭兵隊長です。
配下から使えそうな者を抜擢してください。▼
貴殿の眼鏡に適う者であれば、おそらく
失敗の可能性も下がるでしょうから。▼
[シェズ]
それは責任重大よね……。
失敗したら、どうなるの？▼
[ヒューベルト]
我々が擁護できる者であれば、もちろん
全力で守りますよ。▼
しかし最悪の場合は……
貴殿ごと切り捨てるやもしれませんな。▼

《選択》

[シェズ]
それはいくらなんでも酷いわ。
できるわけないでしょ……。▼
[ヒューベルト]
無理強いはしませんよ。
できないならやる必要はありません。▼
[シェズ]
あなたってそういう人よね。
これも皇帝を守るってことかしら……。▼
[ヒューベルト]
理解いただけて何よりです。
ですが、無理にやる必要はありませんので。▼

《共通》

[シェズ]
わかった。
もし覚悟が決まって……▼
まず失敗しそうにない人がいたら、
あなたに伝えるわ、ヒューベルト。▼
でも切り捨てるのは、
本当に最悪の場合だけにしてくれる？▼
あなた、結構勢いで判断したりするでしょ。
理屈っぽく見えて、実は感情的っていうか。▼
[ヒューベルト]
………………。▼
期待していませんでしたが、もしかしたら
本当に貴殿に任せるべきかもしれませんな。▼
くくくく……。
貴殿は、意外と目が良いようですし……。▼
[シェズ]
急に何の話？
目は良いほうだと思うけど……。▼
[ヒューベルト]
これで頭も良ければ、文句のつけようも
ないのですがね……。▼
↑

支援A†

[ヒューベルト]
………………。▼
[シェズ]
きゃっ、ヒューベルト……。
あなたはいつも急に現れるわね。▼
[ヒューベルト]
いかがですか。あれから、“闇に蠢く者”の
接触はありましたかな。▼
[シェズ]
いえ、さっぱりよ。
何かわかったの？▼
[ヒューベルト]
そうですな。フリュム領での騒乱、
そして前エーギル公の挙兵により……▼
帝国内の反乱分子や、潜伏していた“闇に
蠢く者”の動きはおおよそ掴めました。▼
貴殿に接触したり、貴殿を仲間として
計算に入れたりするような動きは……▼
今のところはないようです。
残念ながら……。▼

《選択》

[シェズ]
今のところはだの、残念ながらだの……
まだ疑ってたの？▼
国の未来とか、平民の抜擢とか、いろいろ
俺にも相談してくれてたし……▼
疑いは、もうすっかり晴れたのかと
思ってたんだけどね。▼
[シェズ]
国の未来とか、平民の抜擢とか、いろいろ
私にも相談してくれてたし……▼
疑いは、もうすっかり晴れたのかと
思ってたけど……そうもいかないかしら。▼
あなたのそういう慎重なところ、皇帝の
従者としては必要不可欠なんでしょうね。▼

《共通》

[ヒューベルト]
貴殿には申し訳ないですが、万が一が
あってからでは困りますのでね。▼
必要とあらば、敵とわかっている者を
大いに信頼してみせることもありますし……▼
逆に欠片も疑っていなくとも、疑って見せる
ことさえあるかと。▼
[シェズ]
結局、あなたの対応から、
内心を見抜けたりはしないってこと？▼
本当に厄介な人よね。
あなたが味方で良かったわ……。▼
[ヒューベルト]
ですが、それをこうして正直に伝えたのは、
貴殿を信じてもよいと思ったからです。▼
もし貴殿が“闇に蠢く者”どもに連なる
存在だったとしても……それは過去のこと。▼
今の貴殿は、本心から信じて構わないと、
私は思っていますよ。▼

《選択》

[シェズ]
そこまで言われると、逆に身構えちゃうわ。
絶対に本心じゃないでしょ……。▼
[ヒューベルト]
くく……これは、言い訳をすればするほど
嘘に聞こえてしまいそうですな。▼
[シェズ]
もう本心かどうかわからないから、
素直に喜んでいい？▼
[ヒューベルト]
なるほど、それも一つの方法ですな。
貴殿らしい割り切りかと。▼

《共通》

[ヒューベルト]
さて、貴殿の話はそれでいいとして……
問題は貴殿の裏にあるものについて、です。▼
[シェズ]
私の、裏……？▼
[ヒューベルト]
ええ。表向きの貴殿とは別の貴殿がいる
感覚、とでも言いましょうか。▼
いつか貴殿が、豹変してしまわないか……
それだけが私の懸念なのですよ。▼
[シェズ]
……！
もう一人の自分、かしら？▼
けど、もしそんなものがいて、私の敵に
回ったとしても……私は負けないわ。▼
必ず打ち克って、
あなたの信頼に応えてあげる。▼
そもそもそんな心配は、
必要ないと思うけどね。▼
[ヒューベルト]
……いいでしょう。
今は、貴殿の言葉に頷いておきます。▼
貴殿がこの先も、我らと共に道を歩んで
くれることを、期待していますよ。▼
↑

フェルディナント†

↑

支援C†

[フェルディナント]
今日も熱心だな、シェズ！
実に感心なことだ。▼
[シェズ]
フェルディナントか。
そりゃそうでしょ？▼
農家が毎日、畑に出るのが当然のように、
傭兵は毎日、鍛錬しなきゃ話にならないわ。▼
[フェルディナント]
む……そうか。
言われてみればそうだな。▼
君は突然現れ、士官待遇で抜擢され、
今や貴族たちとも張り合う将の一角……▼
ただの傭兵という感覚がなかったのだよ。
面白い女(ひと)だな、君は。▼

《選択》

[シェズ]
まあ自分のできることを全力でやってきた
結果だしね。▼
こうしてエーデルガルトに認めてもらえて、
素直に嬉しいわ。▼
[シェズ]
面白い人って、褒めてるの、それ？▼
私は私のできることを、
全力でやってきただけよ。▼

《共通》

[フェルディナント]
全力でやってきた、か……。▼
[シェズ]
どうかした？▼
[フェルディナント]
素晴らしい！
私は感動しているよ！▼
常々私も君と同じように、
様々な物事に全力で取り組んでいるのだ。▼
鎧を手入れすれば一点の曇りなく磨き上げ、
料理では野菜のひと欠片すら無駄にしない。▼
あらゆる難題を全力で乗り越えた先に、
真の貴族としての道があるのだよ！▼
[シェズ]
いや、全力にも限度ってものがあるでしょ。
あなたのそれは「無駄」ってやつじゃない？▼
それにそもそも、私は貴族じゃないし……。▼
[フェルディナント]
なにいっ！？
私の全力が、無駄だと……！？▼
[シェズ]
それはそうよ。▼
いろんなところに力を使い過ぎて、肝心の
ところで力を出せなかったらどうするの？▼
昔から言うでしょ。何だっけ……
翼を矯めて天馬を殺す？▼
[フェルディナント]
むっ、私が天馬ならそうかもしれないが、
私はフェルディナントだぞ？▼

《選択》

[シェズ]
同じ生き物よね。
力を抜けるとこは抜いたほうがいいって。▼
[シェズ]
そうね。あなた特別かも。
でも、力を抜けるとこは抜いたほうがいい。▼

《共通》

[シェズ]
常に弓を引き絞りっ放しだと、
本当に一番大事な場面で弦が切れるわ。▼
[フェルディナント]
なるほど、私は弓ではないが、
君の言わんとするとこはわかった。▼
だが、心配無用だよ。何度も言うが、私は
フェルディナント＝フォン＝エーギルだ。▼
体を休める時も、余暇を楽しむ時も、
ボーっとする時も、常に全力なのだよ。▼
全力で休み、全力で働く。
それこそが私だ。ふはは……はっはっは！▼
[シェズ]
ほんとかしら……。
全力で休むってどうやってやるのよ？▼
↑

支援B†

[フェルディナント]
さあ、ここからは休息だ。
全力で休み、談話に興じようではないか！▼
それが終われば、再び全力で訓練し、
最後には全力の夕食が待っている……！▼
[シェズ]
………………。▼
[フェルディナント]
どうかしたかね？▼
[シェズ]
あなた、最近、全力を出し過ぎじゃない？
ここまでじゃなかったでしょ。▼
全力で休息とか言われても、
やっぱり私は気が休まらない気がするわ。▼
[フェルディナント]
………………。▼
……そうかもしれない。
私はきっと、焦っているのだろう。▼
[フェルディナント]
地下牢に囚われている父を見て、
私が何かを成さなければと、焦っている。▼
[フェルディナント]
この前の襲撃の折に、父が姿を消し……
今はどこで何をしているかもわからない。▼
父を迅速に処断していれば、逃げられる
ことはなかった。私にも責任があるのだ。▼
[フェルディナント]
父を迅速に処断していれば、逃げられる
ことはなかった。私にも責任があるのだ。▼

《共通》

[フェルディナント]
このような状況で、私にできることは
すべて全力でやりたいと……▼
そう思わねば、やっていけないほどに私は、
無意識のうちに追い込まれていたのだろう。▼

《選択》

[シェズ]
あ、いえ、私はそんなつもりで
言ったんじゃないけど……▼
まあ、あなた自身がそう言うなら、
そうなのかもしれないわね。▼
気にし過ぎないで。
あなたなら軽く成し遂げられるって。▼
[シェズ]
言われてみればそうよね。
私が引っかかってたのは、そこかしら。▼
常に気を張ってるというか、
変に力が入り過ぎてるというか……。▼
休息と言いながら、そう休めてるようには
見えなかったのかもしれないわね。▼
けど、あなたの父さんのことは心配ないわ。
あなたなら軽く方をつけられるって。▼

《共通》

[フェルディナント]
……忠告ありがとう。
君のおかげで、自分を見つめ直せた。▼
やはり、自分で自分の変調に気づくことは
なかなか難しいからね。▼
全力を標榜する君と、よく活動を共に
していたのがよかったのかもしれないな。▼
[シェズ]
忠告のつもりじゃなかったし、
全力を標榜してもいないんだけど……▼
結果的に助けになったなら良かったわ。▼
自分の中で折り合いをつけて、
前に進めるといいわね。▼
[フェルディナント]
ああ、重ね重ね忠告、痛み入る。▼
[シェズ]
あなたが塞ぎこんだりしたら、軍議の空気も
じめーっとしちゃいそうだし。▼
けど、それにしても大げさすぎるわよ、
今の言葉も。▼
[フェルディナント]
何を言っている。感謝する時とて、
全力に決まっているではないか。▼
君も私を見習いたまえ！
父のことも華麗に乗り越えてみせるさ！▼
[シェズ]
ほんとに無駄な全力ね……。▼
↑

支援A†

[フェルディナント]
ふむ……この件はエーデルガルトに
頼んで処理してもらおう。▼
こちらは……自分で行くしかないな。
時間を空けねば……。▼
[シェズ]
おーい、フェルディナント。
流石に寝たほうがいいわよ。▼
……ってヒューベルトが。
私も同意見だが。▼
[フェルディナント]
ああ、すまない。
このところ、やることが増えてしまってな。▼
私も眠いのだが、もう少しで終わるから……▼
[シェズ]
フェルディナント。
働く時は全力、休む時も全力なのよね？▼
眠くて全力出せないなら、まず全力で寝て。
それで明日また、全力で働くの。▼
[フェルディナント]
……！
ああ、そうだな。▼
確かに君の言うとおりだ。私としたことが、
全力で取り組めていなかったとは……。▼

《選択》

[シェズ]
わかればいいわ。
じゃ、おやすみ。▼
明日もまた頑張ろ……▼
[シェズ]
わかればいいわ。早くしてね？
ここを閉じるの、手伝うから。▼
先に寝てあなたが仕事に戻っちゃったら
困るから、一緒に……▼

《共通》

[フェルディナント]
待ってくれ、シェズ。▼
[シェズ]
何？▼
[フェルディナント]
……いや、何でもない。
その……伝言、感謝するよ。▼
ヒューベルトにも後で感謝を伝えておこう。▼
[シェズ]
ええ、そうしといて。
彼はよくあなたのことを気にしてるし。▼
[フェルディナント]
そうなのか？
文句を言われることのほうが多いぞ。▼
[シェズ]
ははっ、私だってそうよ。▼
[フェルディナント]
ははは、そうなのか。
君は気に入られているかと思っていたよ。▼
[シェズ]
だったら良かったんだけどね……。▼
[フェルディナント]
そういえば、どうだね？　明日は久々に、
君も私と予定を合わせないか。▼
全力で起床し、鍛錬し、食事する……▼
このところ私が多忙なせいで時間が合わず、
どうにも物足りなかったのだよ。▼
全力を標榜する者同士、協力して互いの
更なる全力を引き出し合おうではないか。▼

《選択》

[シェズ]
ええ、構わないわ。
私は忙しいわけじゃないし。▼
でも、一つだけ訂正しとく。
私は全力は標榜してないから。▼
[シェズ]
いや、だから私は別に全力を標榜してる
わけじゃ……▼
[フェルディナント]
だが、私と全力で活動するくらいは
良いだろう？　どうだ？▼
[シェズ]
それくらいなら、構わないけど……。▼

《共通》

[フェルディナント]
ありがたい！
これで私も全力に邁進できる！▼
さあ、ならば行くぞ、全力の睡眠へ。
拠点の寝苦しい寝床が我々を待っている！▼
[シェズ]
それは冗談で言ってるのよね？
冗談まで全力で、わかりにくすぎる……。▼
↑

リンハルト†

↑

支援C†

[シェズ]
おっと、先客ね。▼
[リンハルト]
やあ、君か。
読書中だから、気にしないで。▼
君は誰かと待ち合わせ？
暇ならこれを読むといいよ。▼
[シェズ]
ええ、ありがと……。▼
……ねえ。あなたって、魔道とか紋章とか、
そういう変な力に興味があるのよね？▼
[リンハルト]
……？　あるけど？
何か聞きたいことでも？▼
[シェズ]
いえ、その割に私の力には、
あんまり興味示さないと思って。▼
[リンハルト]
……示してほしいのかな。▼

《選択》

[シェズ]
ええ、私は自分の力の正体が知りたいの。▼
だから、あなたが興味を示してくれたほうが
私としては都合がいいんだけど。▼
[シェズ]
特にそういうわけじゃないけど……私の力に
興味を示さないのが不思議で。▼

《共通》

[シェズ]
それに、ヒューベルトに脅されたのよ？
体を弄られるかもしれないって。▼
[リンハルト]
うーん、そう言われてもね。
興味を引かれないものには惹かれないよ。▼
[シェズ]
それは仕方ないわね。
何か理由はあるの？▼
[リンハルト]
さてね……君がその力で生み出せるのが
剣だけだから、とか？▼
君の力が気にならないわけじゃないとは
思うんだけど……▼
あの禍々しい剣には、ちょっと研究意欲が
そそられないんだよね。▼
[シェズ]
禍々しいって……。▼
[リンハルト]
“英雄の遺産”を何か見たことある？
あれも結構、独特な雰囲気があるよね。▼
でも、恐ろしさの中に神々しさも感じる。
対して君の剣は……▼
何だろう、無機質というか。▼
難しい言い方をするなら、造物主の意図が
感じられない冷徹な造形をしているよね。▼
君がこの形を考えて造ったわけじゃ
ないんでしょ？▼
[シェズ]
ってことは、剣の形が変わったり、
剣以外を生み出せるようになれば……▼
私の力にも興味が出てくるのよね？▼
[リンハルト]
そんなことができるの？
是非、僕の前で実践してほしいね。▼
いやあ、楽しみだよ。僕のためにそんな
面白い題材を提供してくれるなんてさ。▼

《選択》

[シェズ]
はははっ、言っただけだから、
できる保証なんか何もないわよ。▼
[シェズ]
リンハルトの言いたいことはわかるけど……
散々な言いようね。▼

《共通》

[リンハルト]
いや、君が言い出した話だよね？▼
↑

支援B†

[リンハルト]
調子はどうかな。
何か面白い変化はあった？▼
[シェズ]
私の力のこと？
いえ、特にないわね。▼
[リンハルト]
うーん、やっぱりただ使っているだけじゃ
駄目なのかな。ありがとう。▼
[シェズ]
………………。▼
……あなた、私の力に興味ないって
言ってなかった？▼
何度聞きに来れば気が済むのよ！
まあいいけど。▼
[リンハルト]
興味が出るような力にしてくれるって、
君が言ったんじゃないか……。▼
無理ならもう聞きに来ないから、
そう言ってほしい。▼

《選択》

[シェズ]
なら、無理よ。▼
[リンハルト]
ええー？
君が言い出したのに？▼
僕をその気にさせておいて、酷いなあ。
もう少し頑張ってよ。▼
[シェズ]
まだ無理とは言えないかしら。▼
[リンハルト]
そうだよね、もう少し頑張ってよ。▼

《共通》

[リンハルト]
例えば、君がその力に目覚めた状況は
どんなものだったのかな。▼
それを再現して、確かめてみるとか……。▼
[シェズ]
一番最初は、死にかけた時だったわ。▼
強敵に吹っ飛ばされて、立ち上がれなくて、
死ねない！って強く思ったら……▼
力を使えるようになったのよ。▼
[リンハルト]
なるほど……その再現はしたくないな。
本当に君が死んでしまったら大変だし。▼
他の条件だけで考えてみるか……▼
戦った相手は誰なのか。場所や時間は？
君の思いの強さの問題とか？▼
[シェズ]
相手は……“灰色の悪魔”だったわ。
頼めば勝負くらいはしてくれるかも。▼
[シェズ]
相手は……“灰色の悪魔”だったわ。
また戦場で戦えればいいけど……。▼

《共通》

[シェズ]
場所は、どっかの森だったわね。
時間は夜で、そう言えば満月だった。▼
後は……強く願えって？
死にそうな目に遭ってる時ほどは難しいわ。▼
[リンハルト]
そうだねえ。
条件を揃えるのは、かなり厳しそうだ。▼
君の力が紋章のように、自分の意図しない
ところで急に発揮される形態であるなら……▼
観測のためには、戦場でずっと君のそばに
いないといけないなあ。面倒だ……▼

《選択》

[シェズ]
面倒なら諦めていいのよ。▼
[リンハルト]
そうだね、僕らの関係性について、
少し考え直してみるよ。▼
[シェズ]
私に頑張れって言ったのよ、
あなたも少しは頑張ったら。▼
[リンハルト]
どうだろう、頑張れるかなあ……。▼
↑

支援A†

[リンハルト]
結局、詳しいことはわからないままだねえ。▼
[シェズ]
そうね……。▼
あなたがいろいろと解明してくれるより、
この戦争に決着がつくほうが早そうよ。▼
[リンハルト]
まあ、それ自体は喜ばしいことなんだけど。▼
君の力も、紋章みたいに戦時に使われる
ことを想定したものなのは間違いない。▼
だとしたら、この戦争が終わって、死と隣り合
わせの厳しい戦場がなくなっちゃったら……▼
そうそう力を使う必要にも迫られない。
それは、良いことさ。▼

《選択》

[シェズ]
何で良いことなの？▼
[リンハルト]
使う時やその後にどんな影響が出るのか、
何もわかってないからだよ。▼
“英雄の遺産”だって、紋章の適合者が
使うにしても、命がすり減ると言われてる。▼
[シェズ]
そうよね。危ない力なら使わないに
こしたことはないわ。▼
[リンハルト]
“英雄の遺産”と一緒だよ。紋章の適合者が
使ったとしても命がすり減ると言われてる。▼

《共通》

[リンハルト]
君の力が君の体に悪影響を与えている
可能性は、少なくはないよね……。▼
[シェズ]
そう言われると、
恐ろしい気もしてくるけど……▼
私は傭兵だし、戦争が終わってもずっと
傭兵稼業をしてくつもりだからね。▼
剣を使わない生活は想像しにくいわ。▼
[リンハルト]
そうかな？　君は才能に溢れているし、
戦後は引く手あまただと思うけど。▼
[リンハルト]
エーデルガルトも、帝都に腰を据えて、
国を支えてほしいとまで言い出しそうだよ。▼
[リンハルト]
それどころか国王が、どこかに腰を据えて、
国を支えてほしいとまで言い出しそうだよ。▼

《共通》

[シェズ]
本当に？▼
嬉しい誘いだけど……一つの場所に落ち着く
のは、あまり得意な性分じゃないのよね。▼
[リンハルト]
そうなんだねえ。▼
君が僕の家にずっといてくれたら、
僕としては安心できそうなんだけどな。▼
[シェズ]
私が、あなたの家に？
それってどういう……▼
[リンハルト]
何も持っていないように見えて、
瞬時に剣を生み出せる人なんて……▼
防犯に最適じゃない？
旅先とかでも重宝しそうだよ。▼

《選択》

[シェズ]
ふふふっ、そんなことだろうと思ったわ。
あなたはそういう人よね。▼
でも、それじゃ傭兵が用心棒やるのと
変わらないでしょ？　普通に雇ってよ。▼
[リンハルト]
いや、それじゃあ一緒に暮らせないから、
意味がないよね？▼
[シェズ]
紛らわしい言い方をしないで。
一瞬、どんな意味かと思ったわ。▼
[リンハルト]
いや、そう言う意味に取ってくれて、
全然構わないんだけどねえ。▼

《共通》

[シェズ]
へ？▼
[リンハルト]
あ、用があるのを忘れてたよ。
それじゃ僕はこれで。▼

（リンハルトが走り去る）

[シェズ]
ちょっと、リンハルト！？
待って！▼
↑

カスパル†

↑

支援C†

[カスパル]
大活躍だったな！　流石はエーデルガルトの
見込んだ傭兵隊長だぜ！▼
[シェズ]
うん？　カスパルか。
あなただって、相当暴れてたでしょ。▼

《選択》

[シェズ]
流石はあのベルグリーズ家に連なる人よね。▼
[カスパル]
いや、まだまだだ。
今回の戦いも、満足いく結果じゃなかった。▼
[シェズ]
けど、戦功をより稼いだのは、間違いなく
私のほうだったわね。▼
[カスパル]
ああ、そのとおりだ！▼

《共通》

[カスパル]
今のオレの腕は、親父どころかお前にだって
届いてねえ……悔しいけどな！▼
[シェズ]
そう？　あの軍務卿はともかく、
私とは同等以上に思えるけど。▼
[カスパル]
くっそー……勝者の余裕を感じるぜ。
けど、勝負はこれからだ！▼
この戦争で、お前より功を上げてやる！
それがオレの人生のためでもあるしな！▼
[シェズ]
そうは言っても、
私は傭兵で、あなたは貴族よ。▼
手柄を上げる機会は、自ずと私のほうが
多くなる。もちろん死の危険も増すけどね。▼
いくら次男坊とは言ったって、軍務卿の
息子を戦死させるわけにはいかないでしょ。▼
[カスパル]
いやいや、そいつはオレの親父を
甘く見てるぜ。▼
オレは生まれた時から継承権がねえんだ。
兄貴とははっきり区別されて育てられた。▼
オレが身を立てるには、武の道しかねえ！▼
……あ、いや、別に政治とか学問とか、
そういうのをやっても構わねえんだけど。▼
とにかくオレは何もないところから上に
登っていかなきゃいけなくて……▼
オレが選んだのが、戦って手柄稼ぐ、
そういう道だってことだぜ。▼

《選択》

[シェズ]
ほとんど傭兵同然なのね。貴族に生まれて
それだけ覚悟が決まってるなんて……▼
あなたは凄い奴だと本気で思うわ、
カスパル。▼
[カスパル]
それでもオレには、親父の息子っていう箔が
あるから、ただの傭兵よりはマシだけどな。▼
[シェズ]
思ってたよりずっと大変そうな環境では
あるんだけど……▼
そこで選ぶのが、一番命の危険がある
武の道なのね……。▼
[カスパル]
元々、ベルグリーズ家は武門の家だからな。
親父の影響なのかもしれねえ。▼

《共通》

[シェズ]
なるほど……本気であなたが私と武功を
競ってるってのは理解したわ。▼
だったら、私もそれに応えなくちゃね。▼
これでも子供の頃から、ずっと傭兵として
戦場だの何だのに身を置いてきたのよ。▼
いくら熱心に鍛錬してるからって、
貴族の子供には負けはしないわ。▼
[カスパル]
言うなあ、お前！　オレだって、
一朝一夕で超えられるとは思ってねえ。▼
今に見てろよ、シェズ？▼
↑

支援B†

[カスパル]
お前、またやったんだってな！
やるじゃねえか！▼
[シェズ]
あなただって相当暴れてたでしょ……って、
このやり取り、何度目かしら？▼
[カスパル]
わからねえ。けど、それだけお前が
活躍してるってことだろ？▼
まだまだオレはお前の背を追っかけなきゃ
ならねえみたいだな……！▼

《選択》

[シェズ]
あなたが活躍する度に、私も負けられないって
気になるしね。お互い、頑張りましょ。▼
[カスパル]
くっそー……またも勝者の余裕を感じるぜ。
けど、勝負はこれからだ！▼
[シェズ]
いつでも追いついてきていいわよ。
私は更に戦功を積み上げちゃうから。▼
[カスパル]
勝負はまだまだこれからだ！
負けねえぜ！▼
[シェズ]
いやいや、追っかける必要はないわ。
私だってあなたを目標にしてるのよ？▼
[カスパル]
そう言ってくれるのは嬉しいが、まだまだ
足りてねえんだ。負けねえぜ！▼

《共通》

[カスパル]
さあ、そうと決まれば訓練だ！
シェズ、もっと激しく行くぞ！▼
[シェズ]
ええ、受けて立つわ！▼
……と思ったんだけど、ちょっと待って。▼
[カスパル]
おおーい、何だよ、急に。
調子狂っちまうぜ。▼
[シェズ]
いえ、こうやって二人で訓練することも
増えたでしょ？▼
同じ内容の訓練を一緒にやってたら……▼
あなたが強くなる度に私も強くなって、
差が縮まらないんじゃない？▼
[カスパル]
なにっ！？　言われてみれば……。▼
確かにそうだな！
けど、オレはそれで構わねえ！▼
[シェズ]
ふうん、どうして？▼
[カスパル]
オレが一人でこっそり訓練して、
お前より強くなったって……▼
つまらねえし、ずるくねえか？
やっぱ勝負は真っ向からいかねえとな！▼
同じ訓練だろうと、オレのほうが成長して、
お前を超える……どうだ、燃えるだろ？▼

《選択》

[シェズ]
ええ、燃えるわ。
でも超えさせはしないわよ。▼
[カスパル]
やってみなきゃわからねえさ。
オレならできる！▼
[シェズ]
特に燃えはしないけど……
あなたらしくはあるわね。▼
[カスパル]
燃えねえのかよ！
まあそれは仕方ねえか。▼
けど、オレならできる！
間違いねえ！▼

《共通》

[シェズ]
本当に真っすぐな人よね、あなたは。
見てて眩しいくらい。▼
傭兵にはなかなかそういう人はいないから、
何だか新鮮よ。▼
[カスパル]
そんなもんか？
オレ自身にはよくわからねえけどよ。▼
ま、一緒に頑張ろうぜ！　オレたちが活躍
すればするほど、戦争も終結に近づくしな！▼
[シェズ]
ええ、強さを求めるにしたって、
その目的だけは見失っちゃいけないわね。▼
↑

支援A†

[シェズ]
あ、カスパル。
ちょうどいいところに。▼
[カスパル]
何だ？
訓練の誘いなら、受けて立つぜ！▼
[シェズ]
いえ、それもあるんだけど……
今度あなたの父さんが来るのよね？▼
名高い軍務卿の鍛錬に、私も加わらせて
もらえないかと思って。▼
[カスパル]
親父の？
……やめといたほうがいいんじゃねえか？▼
[シェズ]
何でよ。
あなたは一緒にやってるんでしょ？▼
[カスパル]
ああ、けどそれは、子供の頃から
ずっと付き合わさせられてるせいで……▼
かろうじて耐えられてるってだけで、
普通なら絶対にもたないぞ。▼
[シェズ]
そう聞いて引き下がれはしないわよ。
どうにかお願い。▼
[カスパル]
仕方ねえなあ……。なら、戻しちまわない
ように、飯は抜いてこいよ？▼
それから訓練の後に予定を入れたら、確実に
潰れるからな。そのつもりでいといてくれ。▼

《選択》

[シェズ]
そこまで言うほどなの？
助言には従うけど、大丈夫だと思うわよ？▼
[カスパル]
覚悟はしといたほうがいいぞ。
オレはもう何度も味わってんだ。▼
[シェズ]
そこまで言う……？
不安になってくるわね……。▼
[カスパル]
ああ、覚悟しとけよー。
オレはもう何度も味わった。▼

《共通》

[カスパル]
あの親父の、煉獄より地獄な特訓をな……！▼

（暗転）

[シェズ]
………………。▼
[カスパル]
おい、生きてるか？▼
[シェズ]
うん……。▼
[カスパル]
生きてはいるけど、気力が皆無だな。
親父がお前のこと褒めてたぞ？▼
初めてでここまでついてこられる者が
いるとは……ってな。▼
もっと厳しい訓練を考えるってよ。
勘弁してほしいよなあ。▼
[シェズ]
あなたは、凄い人ね……。
あの訓練を日常的に……。▼
[カスパル]
そんなことはねえよ。
ただ慣れるだけの環境があっただけだ。▼
オレはお前みたいに頭が回らねえからな。
その分、体で補わないと駄目だろ。▼
だから、ひたすら鍛えるんだ。
もしかしたら効率は悪いかもしれねえがな！▼
[シェズ]
いや、あれはもう……
効率とかを超越してるでしょ……。▼
あなたの、絶対に折れそうにない……
真っすぐさの由来、見た気がするわ……。▼
[カスパル]
そうか？
まあ、お前が生き残れてよかったよ！▼
次の戦場では、大いに特訓の成果を
発揮してやろうぜ！▼

《選択》

[シェズ]
ええ……。▼
[シェズ]
任せて……。
成果が出なきゃ、割に合わないもの……。▼

《共通》

[カスパル]
がっはっはっは！　そういうお前を見るの、
何だか新鮮で面白いな！▼
[シェズ]
笑い事じゃないのよね……。▼
↑

ベルナデッタ†

↑

支援C†

[シェズ]
それじゃ、気をつけてね。▼
[傭兵]
ぐぇっへっへ！
てめえみてえな奴がいて助かったぜ！▼

（傭兵が去る）

[シェズ]
さて、私は……と。▼
ベルナデッタ、そんなとこに隠れて
何やってるの？▼

（ベルナデッタが来る）

[ベルナデッタ]
ひえっ、その、い、今の人は……？▼
[シェズ]
今の？　ああ、私と同じ傭兵よ。
仕事を探しててね。▼
[ベルナデッタ]
傭兵なの？
ささ山賊みたいだったよ……！？▼
[シェズ]
山賊って……確かに野生的な見た目だが、
賊と一緒にしちゃ可哀想じゃない。▼
[ベルナデッタ]
そんなこと言われても……
話し方も恐ろしかったし！▼
[シェズ]
傭兵なんて、大半があんなものよ。▼
私がマシな部類なの。
母さんにしっかり育てられたから。▼
[ベルナデッタ]
そ、そうなんだね……。▼
ってことは、よく話したことないけど、
あなたの仲間はああいう人ばっかり……？▼

《選択》

[シェズ]
ええ、そうよ。ベルナデッタには
傭兵はできそうにないわね。▼
[シェズ]
いや、ばっかりじゃないけど……傭兵を
やってたら避けることはできないわ。▼
ベルナデッタに傭兵は無理そうね。▼

《共通》

[ベルナデッタ]
当たり前だって！
絶対に無理だよおお！▼
ベルが人見知りじゃなくたって、
あんな怖い人たちの集まりは無理ー……。▼
[シェズ]
それは人見知りだからでしょ。
話してみたら怖くないってわかるわよ？▼
見た目で判断し過ぎるから、
人見知りが酷くなるんじゃないの？▼
[ベルナデッタ]
知らない人を見た目以外の何で判断しろって
言うの……。▼
[シェズ]
一緒に戦ったりご飯食べたりしてれば、
自ずと判断できそうなものだけどね。▼
[ベルナデッタ]
だから、そこまで行くのが無理なんだよ、
ベルには！　わかって！▼

《選択》

[シェズ]
わかったわよ。▼
でも、見た目や話し方が怖くなければ、
その人が本当に怖くないと思ってるの？▼
[シェズ]
わからないわよ。見た目が怖くなければ、
その人が本当に怖くないと思ってるの？▼

《共通》

[シェズ]
世の中には、見た目はいかついけど
実は優しい人と同じくらい……▼
見た目は優しいけど恐ろしい奴がいるのよ。
人を騙して食い物にするような連中が。▼
見た目だけで判断してると、
痛い目見るわよ？▼
[ベルナデッタ]
ええ？　何で脅かすの！？
ベルの鉄の心は、騙されないよ！？▼
いえ、えーと、たぶん……うん。
たぶん大丈夫だもん！▼
↑

支援B†

[ベルナデッタ]
シェズさーん！！
た、大変だよおおおおお！▼
[シェズ]
どうしたの、ベルナデッタ！？
鼠でも潜り込んでた？▼
[ベルナデッタ]
鼠！？　鼠がいるの？
ベルのお菓子が齧られちゃう！▼

《選択》

[シェズ]
いえ、その鼠じゃないわ。
敵が送り込んでくる間者のことよ。▼
[ベルナデッタ]
あ、そう……。
って違う！　似てるけど違うの！▼
[シェズ]
似てるけど、違う？
いったい何の話？▼
[シェズ]
いえ、私の勘違いだったわ。
それで大変って、何が？▼

《共通》

[ベルナデッタ]
それが、その、怖くない見た目の、
優しい女の人がいたんだけど……▼

（暗転）

[アンナ]
なるほど……人見知りで困っていたのね。
私にできることがあればいいんだけど。▼
[ベルナデッタ]
はい……。▼
[アンナ]
……うーん、この香草はどうかしら。▼
ちょっと値が張るんだけど、
緊張を和らげる効果があるって話よ。▼
後は……出どころも効能もとーっても
怪しい、人を好きになる壺とか。▼
正直おすすめしないけど、どうしても
すがりたかったら買ってもいいわよ。▼
……ちょっと、大丈夫？▼
[ベルナデッタ]
ベ、ベルは気づいてしまったんです……！
この前、ベルは聞いたんですよ！▼
世の中には、見た目は優しいけど怖い人が
いっぱいいるって……！▼
あなたがそうに違いありませええええんん！▼

（ベルナデッタが走り去る）

[アンナ]
な、何だったのかしら。
怖い人って、失礼しちゃうわね。▼

（暗転）

[ベルナデッタ]
ってことがあったんです！
あなたのおかげで助かりましたよおおお！▼
[シェズ]
……いや、それ、アンナさんじゃない？
よく行商に来てくれる……。▼
確かに怪しい品をいろいろと売ってるけど、
人を騙したりはしないでしょ。▼
悪いことしちゃったわね。
後で私が謝っておくわ……。▼
[ベルナデッタ]
へ？▼
怖い人じゃ、なかった？▼
[シェズ]
たぶんね。というか、あなたも
初対面じゃないでしょ……。▼
[ベルナデッタ]
わからないよ！　そんな簡単に
人の顔なんて覚えられないし！▼
[シェズ]
何で偉そうなのよ。▼
[ベルナデッタ]
………………？▼
[シェズ]
……はあ。どうしたらいいのかしら。▼
もういっそ、見た目は怖いけど、中身は
怖くない人にでも会いに行く？▼
そうすれば人見知りはマシになるかも。▼
[ベルナデッタ]
……わかりました！
このベルナデッタ、受けて立ちましょう！▼
↑

支援A†

[ベルナデッタ]
あ、シェズさん……。▼
[シェズ]
ベルナデッタ。
この前は悪かったわ……。▼
[ベルナデッタ]
ううん、あなたのせいじゃないし……
ベルこそ、ごめんね。▼
[シェズ]
まさか、あんなことになるなんてね……。▼
うちの隊いちの悪人面に、
挨拶したとこまでは良かったけど……▼
緊張に耐えかねたあなたが、その場から
逃げようと駆け出した挙げ句……▼
[ベルナデッタ]
そこにいた馬の尻尾を踏んじゃったせいで、
暴走した馬があちこちを破壊する羽目に……▼
うう……ベルの失態だよお……。▼

《選択》

[シェズ]
誰にでも失敗はあるわ。
もう忘れちゃいましょ。▼
[ベルナデッタ]
ありがとね……。▼
[シェズ]
アンナさんから緊張を和らげる香草を買った
ほうが安くついたのは、悲しかったわよね。▼
[ベルナデッタ]
がーん……。▼
[シェズ]
ついでに怪しい壺も買えるほどの
被害だったそうよ。▼
[ベルナデッタ]
そ、そんな……。▼

《共通》

[シェズ]
それはそれとして、
人見知りはどうにかしたくない？▼
引き籠もりと違って、他人に迷惑がかかる
ことが図らずも明らかになっちゃったし。▼
[ベルナデッタ]
そうだよね……。
って、引き籠もりは解消できたもん！▼
[シェズ]
けど、無理にやってもああいう結果に
なるなら、少しずつ慣れてくしかないわ。▼
[ベルナデッタ]
少しずつって？▼
[シェズ]
私が怖い人と話してるのを、
こっそり眺めるとか……。▼
それで、話の内容が面白かったりすれば、
意外といけるようになったりしない？▼
[ベルナデッタ]
別に、ベルは話してて面白い人がいい
わけじゃないよ？▼
とにかく怖くなければ、真面目で
つまらなくても全然大丈夫なんだから！▼
[シェズ]
それはそれで難しいのよね……。▼
[ベルナデッタ]
あ、でも慣れるのは、思ったより簡単に
できる気がするかな。▼
[シェズ]
へえ、どうして？▼
[ベルナデッタ]
その、正直あなたも怖かったけど、
いろいろしてるうちに慣れてきたもん。▼
もう人見知りもしてないよね？
ふっふっふー。▼

《選択》

[シェズ]
嬉しいわね。
解消できるとわかって良かったわ。▼
それなら、やっぱり慣らしていきましょ。▼
たぶんだけど、一緒に何かをやるってのが
大事なんじゃない？▼
[ベルナデッタ]
そうかもしれないなあ。▼
[シェズ]
なーんか引っかかる態度だけど……
まあ慣れてくれたことは嬉しいわ。▼
一緒に何かやるってのが大事そうだから、
やっぱ荒療治でいっちゃう？▼
[ベルナデッタ]
ぎええっ！？　荒療治はダメだよ！
断固、反対！▼
[シェズ]
ふふっ、冗談よ。
ごめんごめん。▼

《共通》

[シェズ]
ま、これからも私たちは仲良くやって
いきましょ、ベルナデッタ。▼
[ベルナデッタ]
うん！▼
↑

ドロテア†

↑

支援C†

[シェズ]
ふうん、帝都の歌劇団ね。
まったく想像がつかないわ。▼
傭兵稼業であちこち行ったって言っても、
地方の小領主の仕事がほとんどで……▼
ガルグ＝マクに来るまでは、帝都や王都
みたいな大きな街には無縁だったのよ。▼
[シェズ]
帝都に来てからも、そういう煌びやかな
世界？にはとんと縁がなかったし。▼

《共通》

[ドロテア]
簡単に言えば、村のお祭りでやる小さな
劇を、何千倍も派手にしたものなんだけど。▼
劇の要所要所に印象的な歌が入って、
その歌い手の中の主役が「歌姫」なのよ。▼

《選択》

[シェズ]
だいたいわかったわ。
凄い人ってことね。▼
それだけ凄いなら、呼び名とかないの？▼
[シェズ]
つまり……傭兵でいうと“壊刃”や“灰色の
悪魔”みたいな戦場の主役ってことか。▼
そういえば、ドロテアにも二つ名が
あったわよね？▼

《共通》

[ドロテア]
あるわよ。
“神秘の歌姫”っていうの。▼
[シェズ]
あら、いいじゃない。
確かに、あなたには謎めいた魅力があるわ。▼
[ドロテア]
ありがとう。でも、名前の由来は……
私が孤児で突然現れたせいだから、複雑よ。▼
[シェズ]
それで、神秘なの。
そう言われると気分は上がらないわね。▼
けど……歌姫になるからには実力は
確かなんでしょ？▼
何か歌ってみてくれない？
私、歌劇ってものが想像できなくて。▼
[ドロテア]
仕方ないわねえ。
特別よ？▼
赤き雨を浴びて……燃える大地越えて……♪
空を割る剣を……呼び戻す天を……♪▼
復讐の時、立ち上がれ……♪
復讐の野に、咲き誇れ、血潮の花よ……♪▼
……どうかしら？▼
[シェズ]
わあ……うん？▼
[ドロテア]
あら、お気に召さなかった？
芳しくない反応ね。▼

《選択》

[シェズ]
凄いけど……凄すぎてよくわからなかった
ってのが正直なところね。▼
私の知ってる歌って、酒場で傭兵が歌うの
とか、村娘が畑仕事中に歌うのとかだし。▼
[シェズ]
いえ、あまりの凄さに言葉を失ってたのよ。
まるで聞いたことのない歌だったし。▼

《共通》

[シェズ]
ろくな感想も言えなくて、申し訳ないわ。▼
[ドロテア]
いいのよ、気にしないで。
そういうことってよくあるもの。▼
[シェズ]
そうかもしれないけど……良かったら、
また聴かせてもらってもいい？▼
もう一度、聴いてみたいと思ったの。
次はもう少し、まともな感想が出るかも。▼
[ドロテア]
……ふふふっ、いいわよ。
もう一度、機会を作ってあげる。▼
↑

支援B†

[シェズ]
そういえば、この前、貴族のお茶会
ってのに同席させられたのよ。▼
[ドロテア]
貴族って、もしかしてフェルくんかしら？
彼はお茶会が好きだものねえ。▼
[シェズ]
いや、護衛の仕事を兼ねて、かな？
お茶を一杯ご馳走になったんだけど……▼
[ドロテア]
貴族って、もしかしてシルヴァンくん？
女性とのお茶会だったのかしら。▼
[シェズ]
いや、護衛の仕事を兼ねて、かな？
お茶を一杯ご馳走になったんだけど……▼
[シェズ]
護衛の仕事を兼ねて、ね。それで、
お茶の一杯をご馳走になったんだけど……▼
[ドロテア]
貴族って、もしかしてローレンツくん？
彼はお茶会が好きだものねえ。▼
[シェズ]
いや、護衛の仕事を兼ねて、かな？
お茶を一杯ご馳走になったんだけど……▼

《共通》

[シェズ]
味がよくわからなかったの。
美味いとも不味いとも言い難くて。▼
[ドロテア]
そうよね。そういう場の食事とかって、
味なんかわからないわよねえ……。▼
[シェズ]
ええ、高級すぎるとねえ。▼
前に、あなたの歌を聴いたことがあったでしょ？
歌劇の一節を披露してもらって。▼
その時のことを思い出しちゃって……
私にはそういう素養がないのよ。▼
[ドロテア]
歌を楽しく聴いたり、美味しいものを
美味しく味わったりするのは……▼
誰もが持っている権利よ。
平民だからないとか、そんなことはないわ。▼

《選択》

[シェズ]
私も、そうだといいと思うわ。▼
[ドロテア]
思うけれど？
違うって言うの？▼
[シェズ]
そうは言ってもよ。▼

《共通》

[シェズ]
例えば私は、傭兵時代、ご飯なんて口に
入れば何でもいいと思ってたけど……▼
この軍に所属してから、明らかに舌が
肥えたわ。美味しいものを食べたくなった。▼
美味しいものをそうと知る機会がなければ、
それを美味しいとは思わないでしょ？▼
それが悪いとはまったく思わないわ。
思わないけど……。▼
[ドロテア]
そういうこと……。
………………。▼
[シェズ]
ドロテア？▼
[ドロテア]
ごめんなさい、ちょっと考えちゃって。
確かに、貴女の言うとおりかもしれない。▼
ねえ、シェズちゃん……。▼
[シェズ]
何かしら。▼
[ドロテア]
私は初め、誰のためでもなく歌ってたわ。
そうしてマヌエラ先輩に見出された。▼
歌劇団に入ってからも、とにかく夢中で、
みんなに自分の歌を聴いてもらいたかった。▼
でも歌姫になって、多くの貴族から
持て囃されるようになって……▼
私はいつの間にか、そういう人たちに向けて
歌うようになっていたのかもしれない。▼
素養が、知識がなければ理解できない、
高級な歌を……。▼

《選択》

[シェズ]
いえ、私はそうは思わないわ。
私が理解できなかったのは……▼
元々私が歌に興味なさすぎたからってのも
大きいと思うのよ。▼
[シェズ]
そうかもしれないけど、それ自体は悪くない
と思うって言ったでしょ？▼

《共通》

[シェズ]
あなたの歌が凄いのは間違いないわ。そんな
自分が悪いみたいな言い方しないで。▼
[ドロテア]
ありがとう。
でも……ちょっと考えちゃうわね……。▼
↑

支援A†

[ドロテア]
らららー……ららららー……
ららら……らららー……♪▼
らららー……ららららー……
ららら……らららー……♪▼
……ふう。
どうだったかしら？▼
[シェズ]
わあ……うん？▼
[ドロテア]
ええ？　この歌でもその反応なの？▼
[シェズ]
ご、ごめん。
やっぱり歌は全然わからないわ……。▼
でも、なんだか温かい感じはしたの。
母さんみたいって言うか……。▼
[ドロテア]
あら、わかってるじゃない！
これは古い古い子守唄なのよ。▼
今では、もう歌詞もわからなくて、
誰も子守唄として歌ったりしないけれど。▼
[シェズ]
へえ、それで懐かしい感じが。▼
……ん？　歌詞がないのに子守唄って
どうやってわかったの？　適当？▼
[ドロテア]
調べて発表した学者がいたのよ。
それが合ってるかは、わからないわ。▼

《選択》

[シェズ]
なるほど。
でも、歌詞がないのがいいわよね。▼
深く言葉の意味とかを考えなくても、
心に伝わるものがあるし。▼
[シェズ]
なるほど。繰り返しが多くて単純な
曲だけど、そこがいいわよね。▼
せわしなく変わっちゃうと、
覚えるのも大変そうだもの。▼

《共通》

[ドロテア]
ふふっ、貴女からそういう感想が聞けて、
とても嬉しいわ。▼
[シェズ]
私も、ドロテアの歌を何度も聞けて、
正直嬉しいわ。▼
ドロテアの歌声が、素養がない人にだって
届くのはもう間違いないわね。▼
何しろ、一番底辺にいそうな私が
これだけ感じられるんだから！▼
[ドロテア]
もう、底辺なんて……
自分で言わないでちょうだい。▼
[シェズ]
気にしてないからいいの。
親なし、出自不明で、流浪の傭兵よ？▼
[ドロテア]
ふふふふっ、貴女のそういう姿勢、
素敵よね。私も見習わなくっちゃ。▼
今回だって、貴女のおかげで私は
自分の歌を見つめ直すことができた……。▼
歌姫の経験を経て失ってたかもしれない
気持ちを、取り戻せたんだから。▼
[シェズ]
……流石は歌姫ね。▼
[ドロテア]
どういう意味？▼
[シェズ]
何というか、ドロテアの言葉って、
綺麗なのよ。▼
自分の考えてることが、
すらっと言葉になって相手に届く。▼
歌姫になるために、それになってからも、
凄い努力をしてきた成果なのかなって。▼
歌の感想もろくに言えない私とは
大違いよ。あはははっ……。▼
[ドロテア]
ありがとう。そう言ってくれる人がいて、
本当に救われる思いよ。▼
でも……貴女の言葉が下手というのは、
私には同意できないわね。▼
今の私への言葉も、口説き文句かと
思うくらいだったもの。ふふふっ。▼
↑

ペトラ†

↑

支援C†

[シェズ]
ペトラ、これから訓練？
私も付き合うわ。▼
[ペトラ]
はい、嬉しく思います。
あなた、強い、訓練、身になります。▼
[シェズ]
強さで言えば、ペトラのほうが
よほどだと思うけどね。▼
女王に……なったんだっけ？
……が異国の地で、そこまで鍛えて。▼
[ペトラ]
まだ、王、違います。
約定のみです。▼
しかし、ブリギットの王、
戦えなければ、なれません。▼
力、最も持ち、生き延びられる、
民、最も率いられる……▼
それこそ、王の条件、
ブリギット、背負う者の、役割です。▼
[シェズ]
つまり、一番強くなきゃ駄目なんでしょ？
わかりやすいけど、凄い国よね。▼
[ペトラ]
もちろん、理想です。
現実、異なること、稀、よくあります。▼
しかし、あなた、傭兵、同じ、違いますか？
最も強くある、望む、望みません？▼

《選択》

[シェズ]
まあ、そうね。
傭兵は、強さがすべてよ。▼
何より生き延びるための強さが重視される。
ペトラも似たようなことを言ってたけど。▼
[シェズ]
私は割とそうだけど、
傭兵全体では違うんじゃない？▼
強さを追い求め過ぎると、死にやすい……
なんて傭兵の間では言われてるしね。▼
生き延びることが最優先よ。
ペトラも似たようなことを言ってたけど。

《共通》

[ペトラ]
理解しました。生き延びる、大切です。
では、危険な任務、誰も、受けませんか？▼
王、危険、避けられない時、あります。
傭兵、どうでしょう。▼
[シェズ]
報酬次第、かな。
金に困ってる傭兵も多いからね。▼
傭兵は雇われ仕事なのよ。責任感のない人も
いるし、逆に見捨てるような雇い主もいる。▼
ブリギットでは、そういうことはないの？
というか、そもそも傭兵がいない……？▼
[ペトラ]
正解、です。
ブリギット、傭兵、一人も、いません。▼
狩人であり、戦士、漁師であり、戦士。
皆、戦える……雇う、雇われる、不要です。▼

《選択》

[シェズ]
やっぱり凄いわ。傭兵になるしかない人も、
いないってことだものね……。▼
[ペトラ]
ブリギット、褒める、嬉しく思います。
わたし、誇りですから。▼
[シェズ]
つまり……農家であり戦士や、
大工であり戦士がいるの？▼
[ペトラ]
はい！ 皆、強いです。
農家でさえ、鍬、手強く、あります！▼
[シェズ]
鍬……いや、手強いのはわかるけど。
……鍬ね。▼
↑

支援B†

[ペトラ]
シェズ、
今、話す、よいですか？▼
[シェズ]
ええ、何？▼
[ペトラ]
あなたの傭兵の話、興味深く、あります。
再び聞く、望む、望みます。▼
[シェズ]
構わないけど……
これ以上、特に面白い話もない気がするわ。▼
[ペトラ]
いいえ、どのような話でも、楽しいです。
知識、新鮮です！▼
例えば……あなた、傭兵。
今、報酬、貰う、貰いますか？▼
[シェズ]
ええ、もちろん。
私の雇い主は、エーデルガルトよ。▼
[シェズ]
ええ、もちろん。
私の雇い主は、ディミトリよ。▼
[シェズ]
ええ、もちろん。
私の雇い主は、クロードよ。▼

《共通》

[シェズ]
傭兵としては、破格の報酬だと思うわ。
指揮官に抜擢してもらってるからね。▼
[ペトラ]
はい、傭兵、報酬が大切、教わりました。▼
もし、敵国、あなたの報酬、増やす提案、
ありましたら、あなた、どうします？▼

《選択》

[シェズ]
私は断るけど、鞍替えする人もいるかもな。
やっぱり報酬の多さは魅力だし……▼
何より、それだけの金を積める相手は、
戦争自体に勝つ可能性も高いもの。▼
[シェズ]
その程度で寝返る奴はいないわよ。▼
ただ……それだけの金を積める相手は、
戦争自体に勝つ可能性も高いわ。▼

《共通》

[シェズ]
負ける陣営にいると、
それだけ死の危険は増えるでしょ？▼
[ペトラ]
金、ある、戦争、有利……
フォドラの真理、です？▼
[シェズ]
けど、それは信頼できる相手に限った話よ。
提案に乗ってほいほい裏切ったら……▼
向こうは邪魔な傭兵を殺すためだけに
呼び出した、なんて可能性もある。▼
逆に雇い主からしても、金で主を変える
傭兵なんて信用できないわ。▼
傭兵には、信頼も必要不可欠なの。
これ、言い忘れてたわ。▼
[ペトラ]
いえ、わかります。
傭兵に限りません、それ。▼
しかし、傭兵……他より、信頼、
大事、なる、思う、思います。▼
[シェズ]
まあね。報酬の高い重要な任務になれば、
雇う側は傭兵の経歴を調べて判断するし……▼
逆に、傭兵を使い捨てた雇い主なんかの
情報を、傭兵たちが共有したりもする。▼
誰もが生きるのに、必死なのよ。▼
[ペトラ]
はい……皆、必死です。
そこ、善も、悪も、ありません。▼
敵でなく、わたし、雇う、どうですか？
仲間ですから、寝返り、違います。▼
ブリギットでの仕事、報酬、今より、
高い、高くする、約束できます。▼

《選択》

[シェズ]
それは嬉しい誘いよ。
けど、今は別の仕事の最中だからね。▼
[シェズ]
今は興味を持てないわね。
別の仕事の真っ最中っていうのもあるけど。▼

《共通》

[シェズ]
信頼を大事にする傭兵が、
仕事を途中で放り投げちゃまずいでしょ？▼
[ペトラ]
その答え、予想する、しました。
流石、傭兵の鑑、です。▼
↑

支援A†

[ペトラ]
戦い、続き……
終わり、見える、見えてきましたか？▼

《選択》

[シェズ]
ええ、まだ先だろうけど……
ぼんやりと見えてきた気がするわ。▼
[ペトラ]
考え、わたし、同じです。
見えてくる、よいです。▼
[シェズ]
いえ、まだまだね。
見えてくるといいんだけど。▼
[ペトラ]
わたし、見えてくる、きました、
思いますが、あなたの考えも、わかります。▼

《共通》

[ペトラ]
……もし、戦い、終わる、
あなた、どうしますか？▼
[シェズ]
どうするって？
やけに漠然とした問いね……。▼
[ペトラ]
身の振り方、です。
あなた、役目、終える、その時……▼
わたしと共に、ブリギット、来ませんか？▼
[シェズ]
本気の、話よね？
前に冗談で言ってたようなやつじゃなく。▼
[ペトラ]
はい、冗談、違います。
わたし、本気です。▼
ブリギット、帝国との戦争、敗れて以来、
従属する、してきました。▼
しかし、この戦争、ブリギット、
対等の関係、築く、機会、持ちました。▼
これから、国、開かれていきます。
フォドラと、交流、盛ん、持ちます。▼
それ、助ける人材、わたし、求めています。
信頼できる、相手です。▼
[シェズ]
………………。▼
[ペトラ]
誘い、困る、でしたか？
何か……▼
[シェズ]
いえ、ただ感心してたのよ。
ペトラは王なのね、って思って。▼
こうして皆で必死に戦いながらも……▼
[シェズ]
エーデルガルトは戦争が終わった後のことを
考えて、準備してる。▼
[シェズ]
ディミトリは戦争が終わった後のことを
考えて、準備してる。▼
[シェズ]
クロードは戦争が終わった後のことを
考えて、準備してる。▼

《共通》

[シェズ]
まさに王の考え、王の視点でしょ？
それと同じものを、ペトラは持ってるのね。▼
[ペトラ]
そう、です。
わたし、ブリギットの王。▼
精霊たち、守られる、
海、浮かぶ、島々……統べる者です。▼
わたし……何より、あなたに、
未来、支えてほしい、ほしくあります。▼

《選択》

[シェズ]
熱烈な言葉ね……。
私を買ってくれて嬉しいわ、ペトラ。▼
けど、適任かも。私は家族もいないし、
地位も財産もない根無し草だから。▼
[シェズ]
ペトラ、あなたの誘いは嬉しいけど……
正直そんな先の話は考えたことがないわ。▼
私は家族もいないし、地位も財産もない
根無し草だから、適任ではあるけど。▼

《共通》

[ペトラ]
シェズ、答え、まだ、不要です。
今のあなた、この国のため、戦います。▼
戦争、終わる、その時、
一番最初に、考える、願います。▼
そのため、今、先んじて、言いました。
わたし、ずるい、ずるくあります。▼
[シェズ]
そういうこね……。
ペトラ、わかったわ。▼
確かに抜け駆けな気はするけど、
それだけの思いは伝わった。▼
未来を考えるためにも、今はこの戦争に
勝って、生き残るわよ。一緒にね。▼
↑

モニカ†

↑

支援C†

[シェズ]
モニカ？
こんなとこに突っ立って何やってるの？▼
[モニカ]
あなたを待っていたんです。
陛下と話していたでしょう？▼
[シェズ]
ええ、少し戦術の話をね。
それで、私に用って？▼
[モニカ]
いえ、用というほどの用はないのですが。
その……陛下はどんな様子でした？▼
[シェズ]
どんなって……傭兵部隊の戦い方について
相談しただけよ。皆、得物が違うでしょ？▼
槍みたいな長物を使えない場所で
戦いそうだから、どう扱うかってね。▼
[モニカ]
それだけですか？▼
[シェズ]
いや、それ以外にも傭兵関係でいろいろ……
モニカが関わりそうな話はなかったけど。▼
[モニカ]
そういうことではなくてですね……あの、
兵士が茶菓子を持っていったでしょう？▼
それに、あの部屋には花が活けてあったと
思いますが……見ませんでした？▼
[シェズ]
ええ、お菓子は分けてもらったわ。
美味しかったけど……食べたかったの？▼
お花は……あった、気も……。
小さな白い花だったような……。▼
[モニカ]
もう！あなたの感想なんて聞いてません。
陛下はどうだったか聞いてるんです。▼

《選択》

[シェズ]
いや、何か言ってたかもしれないけど、
覚えてないわね。▼
[モニカ]
そんな……そしたら、陛下に直接
聞くしかないじゃないですか。▼
あたしは、陛下がその場で漏らすような
素の感想を知りたいんです。▼
[シェズ]
何でそんなに気になるの？　というか、
エーデルガルトに聞けばいいでしょ。▼
[モニカ]
直接聞いたって、本音で話してくれるか
わからないでしょう。▼
あたしは、陛下がその場で漏らすような
素の感想を知りたいんです。▼
[シェズ]
そう言われてもね……。
覚えてないわ。▼

《共通》

[モニカ]
光栄にも陛下に呼ばれて、相談されて。
陛下からお菓子まで下賜されて……▼
陛下のこと、ちゃんと見てないんですか？
信じられない、まったく。▼
[シェズ]
期待に沿えなくて悪かったけど……
モニカが何をやりたいのかさっぱりよ。▼
今からでも感想を聞いてくる？▼
[モニカ]
や、やめてください。
あたしが聞きたがったなんて知れたら……▼
陛下に余計な気を回させてしまいます。
もうこの話はいいですから。▼

《選択》

[シェズ]
いったい何なの……？　わからないから、
やっぱりエーデルガルトに聞いて確かめ……▼
[モニカ]
ちょっと！　やめてください！
言いますから！▼
お菓子もお花も、あたしが用意したんです。
それで、正直な反応が知りたくて……。▼
[シェズ]
あ、わかったわ。
お菓子もお花も、あなたが用意したのね。▼
それでエーデルガルトの正直な反応を
さりげなく知りたくて……▼
[モニカ]
あ、ああ、それ以上言わないでください！
合ってますから！▼

《共通》

[シェズ]
なるほどね……。
いえ、わかってもよくわからないけど……。▼
[モニカ]
もう、いいじゃないですか！
乙女心は複雑なんです！▼
↑

支援B†

[シェズ]
話って何、モニカ？
しかもこんなところで……。▼
[モニカ]
最近、とても頑張ってるみたいですね。
戦場に出る度に功を積み重ねているとか。▼
[シェズ]
急に褒めて、どうしたのよ。
確かに調子は良いけど……。▼
[モニカ]
特に他意はありませんよ。
あたしも非常に助かっていますし……▼
陛下もとても褒めておられました。
良い働きだと。▼
あたしといても、あなたの話ばっかり
されるので、聞き飽きたくらいです。▼
[シェズ]
へえ、私の話ばっかりを……ん？▼
もしかして、あなた、私に妬いてるの？
いえ、そんなはずないわよね。▼
[モニカ]
ええ、そんなはずないでしょう。
何であたしがあなたに妬くんですか。▼
だいたいあなたと陛下は、
ただの部下と上司で……▼
あたしと陛下のような君臣の粋を超えた、
深い関係には及びもしないんですから。▼

《選択》

[シェズ]
思いっ切り、妬いてるじゃない……。▼
[モニカ]
どこがですか？　あたしはただ、
正しいことをあなたに伝えているだけで……▼
別にあなたが陛下と仲が良すぎるだなんて、
これっぽっちも思ってませんから！▼
[シェズ]
え、ええ。そうよね。
私とは違うわ。▼
[モニカ]
何ですか、その態度は。
全然信じてませんね。▼
あたしは、別にあなたが陛下と仲が良すぎる
だなんてこれっぽっちも思ってませんから！▼

《共通》

[シェズ]
………………。▼
……今のは明らかに自分で認めてたでしょ。
妬いてるって……。▼
[モニカ]
……そ、そんなことありません。▼
[シェズ]
あるわよ……。私とエーデルガルトの仲が
良すぎて嫉妬するって言ってなかった？▼
[モニカ]
嫉妬するとは言ってないでしょう！▼
[シェズ]
じゃあ、本当に嫉妬してないの？▼
[モニカ]
……してます。▼
[シェズ]
そうよね。▼
[モニカ]
したっていいじゃないですか！
陛下はずっとあたしの憧れだったんですよ？▼
なのに、ヒューベルトならともかく
こんなぽっと出の傭兵なんかに……▼
陛下から言及される回数で負けている
なんて……自分が許せません！▼
[シェズ]
陛下から言及される回数……？▼

《選択》

[シェズ]
……今は戦いも激しくなってるから、
私の出番が多いだけでしょ。▼
終わればすぐに逆転するわ。
だから心配しないで、モニカ。▼
[モニカ]
うう、勝者の慰めは、負けたあたしが
余計に惨めになるだけです……。▼
[シェズ]
勝った負けたはどうでもいいけど、
何数えてるのよ。▼
そういうのは気にしないほうがいいわ。
無駄に疲れるだけよ。▼
[モニカ]
気にしなくても数えちゃうんです！
仕方がないでしょう……。▼
[シェズ]
そんなに気にすることかしら？
どうだっていいでしょ……。▼
[モニカ]
勝手に数えちゃうから、気になるんです！
仕方がないでしょう……。▼

《共通》

[モニカ]
……こうなったら、あなたにも
協力してもらうしかありませんね。▼
[シェズ]
何が「こうなったら」なの。
まったく話が見えないわ。▼
[モニカ]
問答無用です！
ほら、行きますよ！▼
↑

支援A†

[モニカ]
……なるほど。では、今日の陛下は紅茶を
飲まれなかったと。珍しいですね。▼
確か、前回は15日前でした。
陛下が飲まなかった日の傾向は……▼
[シェズ]
ねえ、私は何をやらされてるの？▼
毎日こんなこと記録する意味ある？
もっと適当でいいでしょ。▼
[モニカ]
何を言っているんですか。
陛下の偉業ですよ。▼
しっかりと記録しておいて、
帝国の歴史に刻まなければなりません。▼
[シェズ]
いや、偉業なら刻んでもいいんだが、
紅茶を飲んだかどうかなんて……▼
明らかに要らない情報よね。▼
しかも、よく覚えてるわね。
前に紅茶を飲まなかった日なんて。▼
[モニカ]
ふふふ、陛下のことであれば、
何でも覚えていますよ。▼
あたしにかけてくださった言葉の数々、
召し上がった毎日の献立……▼
ため息をおつきになった回数、
お持ちになっているお気に入りの……▼
[シェズ]
ちょっと待って。
途中からおかしい。明らかにおかしいから。▼
[モニカ]
何がおかしいんですか？
すべて記録しておくべきことですよ。▼

《選択》

[シェズ]
おかしいわ。
よく考えてみて。▼
歴代の皇帝の記録や歴史書なんかに、
皇帝のついたため息の回数が載ってたの？▼
[モニカ]
これまでは、あたしみたいに正確に記憶して
記録をつけられる人がいなかっただけです。▼
あたしのこの記憶力は、陛下の偉業を
記すために存在してるんですから。▼
[シェズ]
……そうね。
そういう考え方もあるかもしれないわ。▼
[モニカ]
わかってくれましたか。あたしの記憶力は、
このために存在してるんですから。▼

《共通》

[シェズ]
けど、仮にそれが正しかったとして、
私が手伝う必要ないわよね？▼
[モニカ]
ありますよ。 陛下があなたを重用していますからね。▼
よく陛下と言葉を交わしていますし、
一緒にいる時間も多いでしょう。▼
あたしだけでは確認し切れない情報を
入手し、あたしに報告してくれるのに……▼
あなたほどの適任はいないんです。▼
[シェズ]
はあ……まあいいわ。
あなたが真剣にやってるのはわかるから……▼
暇な時に手伝うくらいは構わないわよ。
害も……そうない気はするしね。▼
[モニカ]
流石は陛下に見込まれたお人……！
頼もしいですね。▼
悔しいですが、日々、陛下からの信頼が
厚くなっているのも頷けます。▼
こうなったら……特別にあなたにも
許可を与えるしかないようですね。▼
シェズ、あなたが陛下に
愛を捧げることを許しましょう。▼

《選択》

[シェズ]
良かった、これであなたから妬かれることも
なくなるって話で大丈夫？▼
[モニカ]
そうですね。あたしたちは、陛下に愛を
捧げた同志ってことになるんですから。▼
[シェズ]
そう……私に何ができるかわからないけど、
あんまり期待しないでよね。▼
[シェズ]
そんな許しを私が欲しがると思う？
愛を捧げるって……何をするのよ。▼
[モニカ]
何をするって、むしろ、陛下を敬愛し、
お慕い申し上げる以外に何をするんですか？▼
[シェズ]
私に聞かないで。
とにかく、許しは要らないから。▼

《共通》

[モニカ]
いいです、今はまだ陛下の魅力を
完全には理解していないのでしょう。▼
あたしと一緒に偉業を記録することで、
絶対に目覚めるはずですから。▼
あなたが陛下の信奉者となれることを、
願っています、シェズ。▼
[シェズ]
え、ええ……。▼
↑

マヌエラ†

↑

支援C†

[シェズ]
マヌエラさん……は、いないかしら。▼
[マヌエラ]
くこー……くこー。▼
[シェズ]
……ん？　寝息？
あれ、患者用の寝台で寝てるのね。▼
[マヌエラ]
くこっ……やだ……もう……。▼
[シェズ]
にやにやして、何か夢でも見てるの？▼
[マヌエラ]
え……行かないでよ……
あたくしを……見捨てるつもり……？▼
[シェズ]
急展開ね……。
表情が険しくなったわ。▼
[マヌエラ]
待ちなさいよ……許さない……▼
あたくし！　許さないんだからっ！
……ハッ！▼
[シェズ]
おはよう、マヌエラさん。▼
[マヌエラ]
あら、シェズ。
あたくしったら、いつの間にか寝てたのね。▼
……もしかして、寝ながら何か
言ってたかしら？　あたくし。▼

《選択》

[シェズ]
「行かないで、見捨てるつもり？」って。▼
[マヌエラ]
そう……運命の相手だと思ったのに、
あの人、あたくしに背を向けて……▼
[シェズ]
「待ちなさいよ、許さないっ！」って。▼
[マヌエラ]
そう……あたくしが泣いて止めてるのに、
あの人、さっさと出ていこうとして……▼
[シェズ]
いえ、特に何も聞いてないけど。▼
[マヌエラ]
本当？　いえ、そういうことにしておいて
くれてるのね。いい心がけよ、あなた。▼
あたくしね、運命の人に捨てられる
悲しい夢を見ていたのよ……。▼

《共通》

[マヌエラ]
思い出したら、腹が立ってきたわ……。
なんで夢でまでこんな……うぷ……。▼
[シェズ]
具合が悪いの？▼
[マヌエラ]
悪いけど……お水を一杯、
持ってきてくれるかしら……？▼

（暗転）

[マヌエラ]
ふう……もう大丈夫、ありがと。▼
[シェズ]
そういえばお酒臭いわね……
あなた、さては二日酔いでしょ？▼
[マヌエラ]
……それが何か？　問題でも？▼
[シェズ]
医務室も雑然として散らかってるし。
これは……かなり酷いんじゃない？▼
[マヌエラ]
何なのよ、もう！
人の部屋に勝手に入ってきて！▼
恥ずかしい寝言を盗み聞きしたあげく、
二日酔いだの部屋が散らかってるだの！▼
あなた、あたくしの何？　旦那様？▼
[シェズ]
何って、仲間でしょ。軍の同僚としても、
この状態は放置できないわ。▼
[マヌエラ]
……そうよね。ごめんなさい。
恥ずかしくてつい取り乱したわ、あたくし。▼
あの……一つ、お願いがあるのだけど。▼

《選択》

[シェズ]
この部屋の片づけ？
まあ、少しなら手伝っても……▼
[マヌエラ]
そうじゃなくて……その……。
全部、見なかったことにしてくれない？▼
[シェズ]
ああ、そういうことね……。
別に誰かに言ったりしないわ。▼
[シェズ]
……見なかったことにしてほしいの？
心配しなくても、誰にも言わないわ。▼

《共通》

[マヌエラ]
助かるわ。これ以上、皆が持っている
あたくしの印象を悪くしたくないのよ。▼
まったく……いつからこんなふうに
なっちゃったのかしら。▼
これでも、あのミッテルフランク歌劇団の
元歌姫なのよ？　あたくし。▼
それが今は見る影も……って、失礼ね！
ちょっと言い過ぎじゃなくて！？▼
[シェズ]
いや、私は何も……▼
[マヌエラ]
そうだわ、今日の口止め料じゃないけど、
今度あたくしの歌を聴かせてあげるわ。▼
まだ、あたくしが衰えてないってところを
見せてあげるんだから！▼
楽しみにしてらっしゃいな。
……で、何かあたくしにご用だった？▼
[シェズ]
……え？　あれ、用があって来たはずなのに
もう忘れちゃったじゃない……。▼
↑

支援B†

(※支援会話なし)

↑

支援A†

[シェズ]
マヌエラさん、今日も顔色が悪いわね。▼
[マヌエラ]
失礼ね……昨日ちょっと飲みすぎただけよ。
それよりも、見てくれたんでしょ？▼
[シェズ]
ええ、見てたわ。私もあの宿場にいたから。
すごく綺麗な歌声で驚いちゃった。▼
[マヌエラ]
そうでしょう。でも、声だけ？▼
[シェズ]
ううん、人前に立って歌う姿も何というか
……可憐に見えたわ。本当に。▼
いつもああして、街の人たちに
聴かせてあげてるの？▼
[マヌエラ]
まさか、そんなにお安くないのよ？
あたくし。▼
昨日は、あなたもいたから特別。
いつか約束したでしょう。覚えてる？▼
[シェズ]
ええ、口止め料ね。▼
[マヌエラ]
……誰にも言ってないでしょうね？
あたくしの寝言のこととか……。▼

《選択》

[シェズ]
誰にも言ってないわよ。
男に捨てられた夢のことなんて。▼
[マヌエラ]
しーっ！　んもう、黙ってらっしゃい。▼
[シェズ]
えーと、どうだっけ……。
たぶん話してないと思うけど……。▼
[マヌエラ]
ちょっと、本当でしょうね？　誰かに
話していたら承知しないわよ、あたくし。▼

《共通》

[シェズ]
まあ、でも二日酔いでフラフラしてる
マヌエラさんも私は嫌いじゃないわ。▼
[マヌエラ]
あら、そう？▼
[シェズ]
気怠い雰囲気が、大人の女性っぽくて。
それに、あなたっていろんな面があるでしょ？▼
医師として働いてる姿だったり、
戦場で戦ってる姿だったり……▼
私は、どの姿も割と好きよ。▼
[マヌエラ]
好き？▼
[シェズ]
好きというか、見てて飽きないというか……
歌姫の姿も垣間見たから、尚更ね。▼
人って、誰でも様々な面を持ち合わせて
一つの人格を形作ってると思うんだけど。▼
マヌエラさんはそれが顕著というか……。
どれが本当の姿なんだろう？ってね。▼
[マヌエラ]
それはもちろん、あたくしの本当の姿は、
眩い光に照らされて舞台に立つ歌姫……▼
……なんてね。そうじゃないことくらい、
わかってるのよ、あたくし。▼
そうやって過去の栄光にしがみついて、
自分を慰めるしかないお年頃なの。わかる？▼
[シェズ]
ふうん……そんな必要あるの？▼
今のマヌエラさんはきっと、現役の
歌姫だった頃よりも魅力的だと思うわ。▼
[マヌエラ]
シェズ……素敵な口説き文句ね。
あなたが男だったら良かったのに……。▼
[シェズ]
え？　いや……口説き文句というか。
あなたの魅力に男女は関係ないでしょ。▼
[マヌエラ]
こうなったら、あたくしの将来について、
あなたにも知恵を出してもらうわ。▼
早速、今夜あたりどうかしら？▼
[シェズ]
ええと、いえ、今夜は確か外せない用事が
あったはず。ごめんね、またの機会に。▼
[マヌエラ]
あら、そう？　じゃあこの件については
日を改めて、ゆっくりお話しましょうね。▼
……逃げたら、許さないわよ？▼
[シェズ]
あはは……お手柔らかに、ね？▼
↑

イエリッツァ†

↑

支援C†

(※支援会話なし)

↑

支援B†

[イエリッツァ]
………………。▼
[シェズ]
………………！？
ど、どうしたの、イエリッツァ。▼
[イエリッツァ]
……いない、か。▼
[シェズ]
待って、イエリッツァ。
誰かを捜してるなら手伝うけど。▼
[イエリッツァ]
……私に構うな。▼
[シェズ]
……相変わらず取りつく島もないわね。
メルセデスの弟ってのが信じられないわ。▼
[シェズ]
……取りつく島もないわね。
ま、教師だった頃からかしら……。▼

《共通》

[シェズ]
あなた、相当焦ってるんでしょ。
悪いことは言わないから手伝わせて。▼
[イエリッツァ]
……なぜ、わかった。
私が、焦っていると……。▼
[シェズ]
誰だってわかるわよ。
慌てて礼拝堂なんかに走り込んできて……。▼
[イエリッツァ]
………………。▼
……捜している者がいる。
怪我を負っているはずだ……。▼
[シェズ]
怪我？　誰か医務室から逃げ出したとか……
まさか敵が！？▼
[イエリッツァ]
……いや。違う。
だが……私を見て、逃げ出した。▼
[シェズ]
敵でもないなら何で逃げるの。
ベルナデッタじゃないわよね？▼
[イエリッツァ]
……彼女ではない。
だが、私を恐れていたのかもしれん……。▼
[シェズ]
敵でもないなら何で逃げるの。
あなたを怒らせるようなことをしたとか？▼
[イエリッツァ]
……知らん。
私を、恐れていたのかもしれん……。▼

《共通》

[シェズ]
確かにあなたには近寄りがたいけど……
殺気が漏れてるっていうか。▼
少し気を抜いたら斬られちゃいそうな
迫力があるからね。▼
[イエリッツァ]
……そんな意思は、ないが。▼
[シェズ]
あなたにそのつもりがなくても、
臆病な人は怖くなっちゃうんでしょ。▼
“死神”を前にしたら、
獣だって尻尾を巻いて逃げ出すわよ。▼
[イエリッツァ]
………………。
……ならば、どうすればいい。▼
このままでは、逃げる相手を
捕らえることもできん……。▼

《選択》

[シェズ]
一番の問題は、その殺気ね。
それを何とかすればいいんじゃない？▼
話しかける時も、話しかけられる時も、
常に笑顔を絶やさず殺気を漏らさず、ね。▼
[イエリッツァ]
話し……かける……？
……なるほど。▼
[シェズ]
おとなしく、私たちの手を借りたらどう？
他の人が一緒にいれば逃げられないでしょ。▼
[イエリッツァ]
逃げられるのは、困る……だが……
お前の手を、借りるほどの事態でもない。▼

《共通》

[イエリッツァ]
……時間が惜しい。私は行く。▼

（イエリッツァが去る）

[シェズ]
待って、イエリッツァ！
……本当に大丈夫なの？▼
↑

支援A†

[猫]
ふみゃああ……。▼
[シェズ]
あれ……猫じゃない。^ だいぶ怯えてるわ。▼
どうしたの？　誰かに追われてるの？
ふふ、まあ答えてくれるわけが……▼
[イエリッツァ]
…………………。▼
[シェズ]
………………！？
な、何があったの、イエリッツァ。▼
……ん？
前にもこんなことなかったかしら。▼
[イエリッツァ]
……ここに、いたか。▼
[シェズ]
私に何か用？▼
[イエリッツァ]
お前ではない……そいつだ。
食料庫を、荒らしたのでな……。▼
[シェズ]
そいつって、この猫のこと……？▼
[イエリッツァ]
……そいつは、足が速い。以前にも、
私から逃げ回ったことがある。▼
[シェズ]
ふーん、逃げ回ったことが……って、あ！
もしかして、前にあなたが追ってたのは……▼
[イエリッツァ]
そいつだ……。
……怪我をしていた。▼
傷を見てやろうとしたら……逃げた。
結局……兵士が、捕まえていたが……。▼
[シェズ]
………………。▼
[イエリッツァ]
………………。▼
[シェズ]
なるほど……。
逃げ出したのは人じゃなくて、猫だったの。▼
そういえば、人とは一言も言ってなかった
気もするわね。勘違いしちゃってた。▼
[イエリッツァ]
いや……私も、言葉足らずだった。▼
[シェズ]
でも、正直意外よ。
あなたが猫の面倒を見ようとするなんて。▼
人であれ獣であれ、何人たりとも
寄せ付けない雰囲気を纏っているしね。▼
[イエリッツァ]
私を厭うのは……人だけだ。▼
……猫の面倒を、見たこともある。
バルテウス家の屋敷で、姉と……。▼
[シェズ]
へえ、そうなの。
なら昔は怖がられてなかったのね。▼
[イエリッツァ]
……ああ。▼
だがあの猫も、母と姉が去った後……
ある時から、行方がわからない……。▼
血に塗れた私を、恐れたのかもしれん……。▼

《選択》

[シェズ]
猫には詳しくないけど、獣には危険を感じ取る
力に長けてるって言うしね。▼
あなたが危険な存在になったのを、
感じたのかもしれないわ。▼
[イエリッツァ]
………………。▼
[シェズ]
猫には詳しくないけど、そう簡単に
面倒見てもらった相手を忘れるかしら？▼
[イエリッツァ]
……私に、聞くな。▼

《共通》

[シェズ]
うーん、まあとにかく。あなたはこの
食料泥棒を捕まえてどうするつもり？▼
[イエリッツァ]
……連れて行く。

もう盗みを働かんように……▼

[猫]
ふしゃーっ！？
[シェズ]
ちょっと！　何をするつもり？
怯えてすっ飛んでっちゃったじゃない。▼
[イエリッツァ]
食糧を、与えてやるだけだ……。
なぜ怯えられたのか……。▼
[シェズ]
……あなたの良さが猫に伝わるには、
まだまだ時間がかかりそうね。▼
↑

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Last-modified: 2024-04-21 (日) 23:56:54
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