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シルヴァン

支援C

[シルヴァン]
よう、アッシュ、今日も訓練か?
相変わらず真面目だなあ、お前は。▼
[アッシュ]
毎日の訓練くらいで真面目って。
シルヴァンが不真面目なだけですよ。▼
僕は、騎士にならなきゃいけないんです。
そのためならこの程度、当然でしょう。▼
[シルヴァン]
騎士になるためには当然、ねえ……。
お前さあ、夢、見過ぎなんじゃねえの。▼
騎士ってもんを勘違いしてるよ。
世の中には案外適当な騎士もいるもんだぜ。▼
[アッシュ]
そんな駄目な騎士にはなりませんよっ。
僕は高潔で誇り高い、立派な騎士に……▼
[シルヴァン]
……なあアッシュ。高潔さや誇りだけが
騎士のすべてだって言うのか?▼
高潔すぎて疎まれた騎士の話なんて、
枚挙に暇がないだろ。▼
[アッシュ]
僕は、たとえ人から疎まれたとしても
高潔であることが間違いだとは思いません。▼
[シルヴァン]
まったく……そうお高くとまってちゃあ、
立派な騎士にはなれないぜ?▼
騎士ってのはさ、守るべき相手……
つまりは民衆から愛されてこそだろ?▼
[アッシュ]
それは……確かに、そうですけど。
なら、僕はどうすべきだって言うんですか?▼
[シルヴァン]
人の心を掴むのさ。▼
[アッシュ]
心を掴む……?
どういう意味ですか?▼
[シルヴァン]
民衆に愛されるためには、
まず彼らの心を掴まなくちゃ、な。▼
なに、そんなに難しく考えるこたあない。
相手の心を開かせちまえばこっちのもんだ。▼
よし、まずは俺が手本を見せてやる。
口で説明するよりも早いだろうからな!▼
(シルヴァン走り去る)
[アッシュ]
あ、シルヴァン!
他の人に迷惑をかけるのは……!▼
[シルヴァン]
やあ、可憐なお嬢さん。そんなにたくさん
荷物を抱えて、大変だろう?▼
ほら、俺が持ってってやるよ。
これは倉庫に運べばいいのかい?▼
[アッシュ]
……要は人助け、ということでしょうか。
困っている人を助けるのは確かに立派な……▼
[シルヴァン]
……はは、お礼なんていらないさ。
君とこうして話せたことだけで十分だ。▼
それでも、って言うのなら、
この後一緒にお茶でもどうだい?▼
こうして出会えたのはきっと運命……
君のことをもっと知りたいからさ……▼
[アッシュ]
立派な……
……立派な、女好きですね。▼
下心が丸見えというか……あれ、
ただ言い寄ってるだけじゃないですか……。▼
……はっ、いけないいけない。
何とかしてシルヴァンを止めないと!▼

支援B

[アッシュ]
シルヴァン、話があるんです。▼
[シルヴァン]
おう、何だ、アッシュ。
女の子の口説き方を知りたいって?▼
[アッシュ]
……それはもういいです。▼
この間の戦いで僕を助けてくれましたよね。
そのお礼を言いたくて。▼
[シルヴァン]
ははは、何だお前、そんなことかよ!
別に、そんなかしこまらなくてもいいだろ。▼
[アッシュ]
い、いえっ、かしこまります!
君の助けがなかったらと思うと……▼
シルヴァン、僕ももっと研鑽を重ねて、
仲間の危機を救えるように……▼
[シルヴァン]
……ほんっとお前って、真面目だよなあ。
いや、馬鹿真面目ってほうが正しいかな。▼
本当にもう、あの殿下やイングリットさえ
可愛らしく見えてくるくらい堅物だ。▼
俺は、俺の意思に従っただけさ。
堅苦しい礼なんて求めちゃあいないんだぜ。▼
困っている奴がいたら助ける。
それが騎士、いや、人間ってもんだろ?▼
たとえ相手が可愛い女の子であろうと、
むさ苦しい大男であろうと、同じことさ。▼
[アッシュ]
それって、つまりは……▼
[シルヴァン]
俺はいつだって、一人の人間として
当然のことをしてるだけなんだよ。▼
[アッシュ]
…………!▼
[シルヴァン]
おいおい、そんな顔しやがって。
俺に惚れでもしちまったのか? 生憎……▼
[アッシュ]
何を見当違いなこと言ってるんですか。
……ちょっと、驚いただけです。▼
僕が思っていたより、
シルヴァンは良い人なのかも……って。▼
[シルヴァン]
まあ、お前の中の俺がどんなだったかは、
想像に難くないけどさあ……。▼
[アッシュ]
あ、すみません。別に、
悪い意味で言ったつもりじゃなくって……▼
人間として当然のことを、当然だと
言い切れる君はすごいって思うんです。▼
見返りも求めず、誰かを助ける……
それって、意外と難しいことですから。▼
[シルヴァン]
はは、面と向かって言われると
なかなか恥ずかしいもんだなあ……。▼
お前みたいに素直で真っ直ぐな奴は、
きっと立派な騎士になるんだろうさ。▼
……だが、一つだけ忠告しとく。
お前さ、汚い大人に騙されるなよ?▼
[アッシュ]
え。▼
[シルヴァン]
ははは。俺は礼はいらないと言ったが、
見返りを求めないとは言ってないぜ。▼
……いやあ、実はさ、ついさっき、
女の子と揉めちまってさあ!▼
ちょっとお前の部屋に匿ってくれないか?
なあ、頼むよ、アッシュ。▼
[アッシュ]
……シルヴァン。▼
[シルヴァン]
ご、後生だから……ほら。
困ってる男を助けると思って。な!▼
[アッシュ]
……まったく、今回だけですよ。
君には助けてもらいましたからね。▼
[シルヴァン]
よーし! 流石はアッシュだ!
お前、やっぱり立派な騎士になるぜ!▼
[アッシュ]
……この軽薄さと女癖の悪さがなければ、
かっこいいんだけどなあ、この人。▼

メルセデス

支援C

[メルセデス]
まあ大変、困ったわ~。
いったいどうしたらいいのかしら……。▼
[アッシュ]
どうしたの、メルセデス?▼
[メルセデス]
お料理の味つけが、
思ったより甘くなっちゃって……▼
[アッシュ]
そっか、ちょっと味見させてもらえる?
どれどれ……▼
うーん、確かにちょっと……こういう時は、
この香辛料を少し入れてみたらどうかな。▼
[メルセデス]
あら……? とっても美味しくなったわ~!
アッシュって、お料理が上手なのねえ。▼
[アッシュ]
昔、僕の親が酒場をやってたからね。
小さい頃から、よく手伝ってたんだ。▼
[メルセデス]
小さな頃から立派にお仕事してたなんて~。
だからアッシュはしっかりしてるのね。▼
はあ……私もアッシュを見習ったら、
しっかり者になれるかしら~。▼
[アッシュ]
いやいや、見習ってもらえるほど
すごいってわけじゃないよ……。▼
多少料理に慣れてるだけで……それに、
君だって、お菓子作りは上手じゃないか。▼
[メルセデス]
う~ん。確かにお菓子作りは得意だけれど、
お料理の味つけはまだまだみたい~……。▼
ほら、私って、辛いもの苦手じゃない?
苦手なものは上手く作れないのかも~。▼
……そうだ、閃いたわ~! 辛いものが
苦手なせいで上手く作れないんだから~……▼
とっても辛いお料理を食べられたら、
上手く作れるかもしれないってことよね~!▼
[アッシュ]
え、ええ……? それは違うんじゃ……?
何でそうなっちゃったんだ……?▼
[メルセデス]
そうと決まれば、善は急げだわ~。
早速、辛いお料理を作ってみましょう。▼
(メルセデス立ち去る)
[アッシュ]
ううーん、やっぱり違う気がするけど……▼
このまま放っておくと、
もっと大変なことになりそうだしなあ……▼
[メルセデス]
ねえ、アッシュ! 厨房にある調味料で、
辛い味つけに使うのはどれ~? これ?▼
[アッシュ]
ああ、待ってメルセデス、
ちゃんと教えるから!▼
(暗転)
[アッシュ]
その香草は肉料理に合うんだけど、
炒め物には……▼*1

支援B

[メルセデス]
まあ、どうしたのかしら~?
お鍋からこんなに煙が出るなんて~……▼
[アッシュ]
メルセデス!? ど、どうしたの!?
うわっ、何だこの煙! うえっ、げほっ!▼
目、目がかゆい……!
鼻が痛い……!▼
[メルセデス]
あら、アッシュ、良いところに~。
お料理がなかなか上手くいかなくって~。▼
[アッシュ]
い、いったい何を入れたのさ!
こんなことになるなんて……!▼
[メルセデス]
この香辛料と、その調味料と~、それから
そこの棚の香草を入れて、油で炒めたわ~。▼
[アッシュ]
その香草、目潰しの煙幕にも使う
一番辛いやつだよ! わわわ、大変だ!▼
とにかく火を消して、鍋に蓋をして……
よし、これで煙は収まった! けど……▼
[メルセデス]
た、大変……食堂にいた人たちは、
大丈夫じゃないみたいね~……。▼
[アッシュ]
あわわ……み、皆さん、すみません!
とりあえず食堂の外に出てくださーい!▼
(暗転)
[アッシュ]
はあ……な、何とかなったね。
怒られただけで済んで良かった……。▼
もし敵襲だと勘違いされてたら、
危うく大混乱だったよ……。▼
[メルセデス]
本当に、ごめんなさいね……
私ったら、いつもこうで~……▼
[アッシュ]
……いや、違うよ。僕がちゃんと、香辛料や
香草の扱いを教えていればよかったんだ。▼
はあ……僕って駄目だなあ。
今だって、もっと上手くやれてれば……▼
[メルセデス]
そうねえ……。
私も次は、もっと上手くやってみるわ~。▼
[アッシュ]
……えっ。▼
つ、次はって、メルセデス……。
もしかして、まだ続ける気?▼
[メルセデス]
あら、もちろんよ~。
だって、もったいないじゃない?▼
[アッシュ]
もったいない……?▼
[メルセデス]
失敗したままやめちゃったら、
それで終わりになっちゃうでしょう?▼
[アッシュ]
……確かに、それもそうだね。
そっか、そういう考え方もあるんだな。▼
[メルセデス]
あっ、そう言えば、さっきの香草。たぶん、
油で炒めたから煙が出ちゃったのよね~?▼
だったら、水を入れて煮込んじゃえば、
煙も出なくなるんじゃないかしら~?▼
ねえ、アッシュ。
それならどうかしら~?▼
[アッシュ]
え? あ、うん。煮込むんだね。
……そうだね、それならきっと大丈夫だよ。▼
[メルセデス]
良かったわ~。
じゃ、次はもっと頑張るわね~!▼

支援A

[メルセデス]
ねえアッシュ、見てちょうだい?
今度こそ、お料理が完成したのよ~。▼
とっても上手くいったから、
あなたにも味見してほしくって~。▼
[アッシュ]
えっ、いいの?
じゃあ、いただきます。▼
(アッシュ、料理を食べる)
[アッシュ]
……!
お、美味しいよ、メルセデス!▼
[メルセデス]
あなたに教えてもらったあの香草!
煮込むと、いい香りづけになるのね~。▼
それに、量さえ加減すれば辛味も抑えられて
私も美味しく食べられるのよ~。▼
ありがとう、アッシュ。
私、ちょっとお料理が上達したみたい。▼
それもこれも、あなたのおかげね~。
これからも、いろいろ教えてね。▼
[アッシュ]
うん、もちろんだよ!
……僕こそ、君にお礼を言いたかったんだ。▼
[メルセデス]
あらあら? 私、迷惑をかけてばかりで、
お礼を言ってもらえるようなことなんて……▼
[アッシュ]
メルセデスって、失敗しても諦めないから。
見てると、元気が出てくるというか……▼
そうだなあ……。そういうところ、
ちょっと、僕の好きだった人に似てて。▼
[メルセデス]
まあ! 私に似てるの?
あなたの好きだった人が?▼
[アッシュ]
あ、いや、そ、そういう好きじゃなくて!
義兄さんに似てるって言いたかったんだ!▼
[メルセデス]
あらあら?
アッシュにはお兄さんがいたの~?▼
[アッシュ]
あ、えっと、厳密には僕の兄じゃなくって。
僕の養父だったロナート様のご子息だよ。▼
僕の義兄さんは、いつも前向きで……
失敗しても、次があるって笑ってた。▼
僕が失敗して落ち込んだ時には、
いつも必ず励ましてくれて……。▼
一緒に頑張れば、
次はきっと上手くいくから、って。▼
義兄さんと一緒にいれば、
いつも明るい気持ちになれたんだ。▼
[メルセデス]
そう……とっても素敵な人だったのね、
あなたのお義兄さんって。▼
[アッシュ]
うん、本当に! ……君といると、
何だか、義兄さんを思い出すんだ。▼
[メルセデス]
アッシュ……。私はおっちょこちょいで、
あなたにも迷惑をかけてばっかりだし~……▼
あなたのお義兄さんみたいには、
なれないかもしれないけれど……▼
あなたの側にいてあげることくらいは、
私にも、できるかしらね~。▼
[アッシュ]
どういうこと……?▼
[メルセデス]
あなたの側で、あなたが落ち込んだ時には
頑張りましょうって励ましてあげる。▼
それくらいになら、
こんな私にだってできると思うから~。▼
[アッシュ]
……そっか。
ありがとう、本当に……心強いよ。▼
君のこと、これからも頼りにしてる。
これからもよろしく、メルセデス!▼

アネット

支援C

[アネット]
あ、アッシュ!
あなたも勉強しに来たの?▼
[アッシュ]
はい。
ここは集中できますからね。▼
[アネット]
そうだ、折角だから一緒に勉強しない?
わからないところは教え合いっこしようよ。▼
[アッシュ]
わあ、いいですね、それ!
一人でやるより、効率も良さそうです。▼
(暗転)
[アッシュ]
むむ……うーん?▼
[アネット]
どうしたの、アッシュ?
さっきからずっと唸ってるけど。▼
[アッシュ]
えっと……実は、
この算術の問題がさっぱりで……。▼
『城郭に弩砲を設置し、城外の敵を撃つ。
この時、射角はどのように設定すべきか。▼
弩砲の性能はガルグ=マク常設のものに
準じ、風の影響は考えないものとする』▼
うーん、要は防衛戦の話ですよね。
敵に当たれば何だっていいのになあ……。▼
[アネット]
それはそうだけど……少しでも狙いを
正確にすれば、無駄撃ちも減るでしょ?▼

《第二部限定》

[アネット]
ほら、この計算が、実際の戦場で
役に立つ日が来るかもしれないし。▼

《共通》

[アネット]
じゃ、一度、状況を整理してみよっか。
弩砲の性能はこれを使えば良くて……▼
弩砲から打ち出された矢が、こういう軌道で
飛んでいけば、敵陣まで届くよね?▼
[アッシュ]
ああ……なるほど、そうですね。
敵陣の布陣位置がこの点だから……▼
[アネット]
そうそう! じゃ、わかったことを
それぞれ、この定理に当てはめてみよっか。▼
[アッシュ]
城郭の高さがここで、門から敵陣の距離は
……ああ、だからここがこうなるんですか!▼
[アネット]
そうそう、ほらね!
これでちゃんと計算できた。▼
[アッシュ]
なるほど……籠城戦や攻城戦の時には、
こういう計算が必要不可欠なんですね。▼
やっぱり、ちょっと難しいなあ……正直、
僕、算術ってあまり得意じゃなくって。▼
でも、ただ武術の腕を磨いただけじゃ
軍の指揮官にはなれないんだろうなあ。▼
[アネット]
まあ、それはそうだよ。だけど、全員が全員
計算が得意ってことはないと思うのね。▼
だからこそ、軍師がこういう計算をしたり、
戦場に学者を連れて行ったりするんだよ。▼
100年前のフォドラの喉元の戦いでは、
帝国の数学者が大活躍したって言うしー……▼
[アッシュ]
へえ……そうだったんですね。
アネットは、本当に物知りなんだなあ。▼
[アネット]
えっ、あたしが?
そ、そうかなあ……?▼
[アッシュ]
はいっ、僕、尊敬します。
きっと、たくさん勉強したからですね。▼
[アネット]
も、もっちろん! 勉強だったら、
誰にも負けないくらい頑張ってるもん!▼
えへへ……だけどそんなふうに
言ってもらえると、何だか嬉しいな。▼

支援B

[アネット]
それでね、ここはこの定理を使えばいいの。
ほら、計算してみて!▼
[アッシュ]
……なるほど! ようやくわかりました。
そういうことだったんですね……!▼
[アネット]
ね? わかると楽しいでしょ?▼
[アッシュ]
はい! ……やっぱり君はすごいですね。
僕が何を聞いても、答えてくれるし。▼
どうしてそんなに博学なんですか?
勉強ができて、羨ましいです。▼
[アネット]
どうして、かあ……あたしには、
どうしても勉強が必要だったからかな。▼
[アッシュ]
必要……?
[アネット]
あたしの父さん、
王様に仕える騎士だったのね。だけど……▼
ある日を境に、いなくなっちゃって。
あたしにも母さんにも、何も言わずに。▼
[アッシュ]
……それは、悲しいですよね。
急に家族がいなくなるのは……つらいです。▼
[アネット]
あ、でもね、父さんの行き先は
何となく想像できたの。▼
敬虔な信者だった父さんが行くとしたら、
きっとこのガルグ=マクだって。▼
[アッシュ]
えっ、ここに?▼
[アネット]
だから何が何でも士官学校に入りたくて。
父さんを捜すために、ね。▼
でも、士官学校に入るためのお金なんて
そう簡単には用意できないし……▼
だから、まず王都の魔道学院に入ったのね。
士官学校に入る近道だから。▼
そこで、修道院へ推薦してもらえるように
いっぱい勉強したんだ、あたし。▼
[アッシュ]
……君にとっては、運命を切り拓くための
手段が、勉強だったんですね。▼
[アネット]
う、運命だなんて、そんな大仰な言い方を
されちゃうと、ちょっと恥ずかしいかも……▼
でも今は、それだけじゃないよ。
大事な仲間もたくさんできたからね。▼
みんなの役に立てるように、
もっともっと頑張らなくっちゃって思うの。▼
[アッシュ]
アネットは、とっても努力家なんですね。
本当に、尊敬します。▼
僕も誰かの役に立てるように、
頑張らなくっちゃなあ……。▼

支援A

[アネット]
はあ……もう、ついてないなあ。
こんな古い塔の掃除なんて……。▼
[アッシュ]
し、仕方ないですよ。誰かが掃除しなきゃ
もっとぼろぼろになっちゃいますから。▼
[アネット]
でも、どの部屋も窓は板張りされてて
真っ暗だし、変な音はするし……▼
この音、ネズミとか……?▼
[アッシュ]
ネ、ネズミだったら良いですけどね!
ゆゆ、幽霊とかだったら困りますよね!▼
[アネット]
え、アッシュって、幽霊苦手なの?
何だか意外かも……。▼
[アッシュ]
じ、実はですね、
僕、幽霊を見たことが……▼
(暗転、物音がする)
[アッシュ]
わーーーーーっ!!▼
[アネット]
きゃーーーーっ!!▼
や、やだやだ!
今の音、何!?▼
[アッシュ]
だっ、だだだ、大丈夫ですよ!
風で入口の扉が閉まっただけで……!▼
(ドアを叩く)
[アッシュ]
わわ、た、大変だ……!
この扉、金具が錆びついてて開かない……!▼
[アネット]
ええーっ!? じゃ、あたしたち、
閉じ込められちゃったってこと!?▼
[アッシュ]
ご、ごめんなさい!
僕があらかじめ、扉に何か挟んでおけば……▼
[アネット]
そんなことより、
早くここから出る方法を考えようよー!▼
[アッシュ]
そ、そうだ! 窓の板張りを破れば、
きっと外に出られます!▼
[アネット]
確かに!
破れそうな板を探してみよう!▼
[アッシュ]
う、うわっ!
い、今、顔に何か……!▼
[アネット]
アッシュ、おお、落ち着いて!
蜘蛛の巣、ただの蜘蛛の巣だから!▼
ね、ねえ、それよりどの窓ならいいの!?
あたし、真っ暗なの本当に駄目でー!!▼
[アッシュ]
こ、この辺なら行けるかな?
僕が破ります、アネット、どいてください!▼
(板を破って脱出する)
[アッシュ]
はあ、はあ……。
何とか出られましたね……。▼
[アネット]
ほんと、散々な目に遭ったよー……。
一時はどうなることかと……▼
……あれ? うそ、ない。
えっ、ない……!▼
[アッシュ]
アネット?
ど、どうしたんですか?▼
[アネット]
父さんに貰った人形がなくて……
お、落としちゃったのかな……▼
[アッシュ]
も、もしかして、塔の中に……?
……戻りますか?▼
[アネット]
や、やだよ! ……いいよ、気にしないで!
元々、捨てちゃおうと思ってたものだから!▼
[アッシュ]
お父さんから貰ったものなのに、
良いんですか……?▼
[アネット]
……うん。しょうがないもの。
ほら、アッシュ。一度修道院に戻ろうよ!▼
[アッシュ]
は、はい……。▼

支援A+

[アッシュ]
や、やっぱり不気味だなあ……
僕だけで来るのは無理があったかも……▼
いやいや、弱音を吐いちゃいられないっ。
ここで頑張らなくてどうするんだ、僕!▼
よし、行くぞ……!▼
(暗転)
[アネット]
父さんの人形、あの塔に落ちてるのかなあ。
でも、拾いに行くのはちょっと怖いし……▼
(背後からアッシュが駆け寄ってくる)
[アッシュ]
アネット!▼
[アネット]
アッシュ!?
ど、どうしたの、いきなり……?▼
[アッシュ]
はあ、はあ……こ、これ!
君に渡さなきゃと思って!▼
(アネットの人形が表示される)
[アネット]
えっ……?
それ、あたしの人形……!▼
も、もしかして、拾ってきてくれたの?
あの塔から!? 何で!?▼
[アッシュ]
な、何でって言われても……だってそれ、
お父さんから貰った人形なんですよね?▼
駄目ですよ、捨てるつもりなんて言っちゃ。
……大切にしないと。▼
[アネット]
アッシュ……。
……ありがとう。本当に嬉しい!▼
実を言うと、どうしても拾いに行く勇気が
出なくて……あれ? だけどアッシュも……▼
幽霊、苦手なんだよね?
一人で大丈夫だったの?▼
[アッシュ]
え、あ、うん、まあ……
大丈夫じゃあ……なかったですけど……。▼
お、思い出したら足が震えてきた……▼
[アネット]
だ、大丈夫だよ!
ほら怖くない、怖くない!▼
[アッシュ]
ア、アネット!
もう僕も子供じゃないんですから……!▼
……だけど、君の役に立てて、
喜ぶ顔が見られて、本当に良かったです。▼
は、はは、でも情けないですよね……
幽霊なんか怖がって、こんなになって……▼
[アネット]
……そんなことないよ。
アッシュはとってもかっこいいよ!▼
だって、あたしのために、
勇気を出して頑張ってくれたじゃない。▼
それってなかなかやれることじゃないよ。
すごいと思う!▼
[アッシュ]
そ、そうでしょうか……。ちゃんと、
立派な騎士になれるでしょうか、僕。▼
[アネット]
うん、あたしが保証する!
アッシュはきっと、素敵な騎士になれるよ!▼
あ、もしかして、父さんより
すっごい騎士になっちゃかも?▼

《紅花・銀雪・金鹿》

[アッシュ]
そ、それはさすがに畏れ多いような!
王様にお仕えしてた騎士なんでしょう……?▼

《蒼月》

[アッシュ]
そ、それは流石に畏れ多すぎますよ!
あのギルベルトさんよりすごいだなんて……▼

《共通》

[アッシュ]
……でも、嬉しいです。これからも、
もっと立派な騎士を目指して頑張らないと!▼

イングリット

支援C

[イングリット]
あら、アッシュ?
あなたも本を読みに来ていたのですね。▼
[アッシュ]
………………。▼
[イングリット]
アッシュ?▼
[アッシュ]
……えっ、うわっ! イングリット!?
いつからここに……。▼
[イングリット]
ああ、いえ、先程来たところです。
読書の邪魔をして、申し訳ありません。▼
すっかり夢中になっていたようですが、
いったい何の本を読んでいたのですか?▼
[アッシュ]
えっと……ちょっと古いんですけど、
ファーガスの物語で……。▼
[イングリット]
へえ、いったいどんな……ああ!
『キーフォンの剣』ではありませんか!▼
[アッシュ]
あれ、知ってるんですか、イングリット?▼
[イングリット]
知っているも何も、
幼い頃から何度となく読んできた本ですよ。▼
繰り返し読んで紙が擦り切れても、
絶対に手放さなかった、懐かしい本……▼
親友ルーグを王と定め、忠義を尽くした
戦士キーフォンの物語ですよね。▼
[アッシュ]
……そうです! 王のため、どんな困難をも
乗り越えて馳せ参じる姿といったら……!▼
[イングリット]
ええ……理想の騎士そのものです!
一番素敵なところは、中盤の……▼
[アッシュ]
もしかして、鷲獅子戦争の場面ですか?
あの場面、僕も大好きなんですよ!▼
『キーフォンの剣はひとりでに鞘を離れ、
凶刃を受け止め、王を守った』。▼
[イングリット]
『剣は風のように唸り、敵の喉を裂く。
迫る軍勢は、瞬く間に屍の山となった』。▼
……ですよね、アッシュ。
ふふっ、一言一句余さず覚えていますよ。▼
ですが何度読もうとも、この物語は
いつも瑞々しく、素晴らしいですね。▼
[アッシュ]
はいっ、すごくわかります!
読んでも読んでも飽きないんですよね。▼
古い物語なんか、って笑う人も
たまにいますけど、僕は好きです。▼
こうして語り合える相手と
出会えるなんて、嬉しいです!▼
[イングリット]
ええ、私も。まさかあなたと、
こうして物語の話ができるとは。▼
そうだ、アッシュ。
他にも知っている物語はありますか?▼
[アッシュ]
そうですね……僕が初めて読んだのは
『ルーグと風の乙女』で……▼
[イングリット]
ああ、あの物語! 私も大好きです!
私、最後の場面でよく涙してしまって!▼
[アッシュ]
わかります。僕も初めて読んだ時には
結末がどうしても頭から離れなくて……!▼
[イングリット]
ふふ、やはりあなたとは気が合いそうです。
今度、またゆっくりお話ししましょう。▼
[アッシュ]
はい、是非!
楽しみにしてますね!▼

支援B

[アッシュ]
イングリット、この物語を知っていますか?
フォドラの喉元の戦いを題材にした……▼
[イングリット]
ええ、もちろんですよ。▼
[アッシュ]
このお話、沢山の騎士が出てきますけど、
君は誰が一番好きですか?▼
僕は、中盤に出てくる……彼に憧れます。
公爵を守ったと言われるこの騎士ですね。▼
[イングリット]
ふふっ、奇遇ですね。
私もその騎士が、一番好きです。▼
[アッシュ]
本当ですか? 僕、彼の高潔なところが、
何となく君に似てるなって思ってたんです。▼
[イングリット]
……そ、そんな。それを言うなら、あなたの
誠実さも、彼によく似ていると思いますよ。▼
[アッシュ]
い、いえ! 僕なんて、まだまだ未熟で。
……でも、いつかはこんな騎士になりたい。▼
イングリット、僕らも研鑽しあって、
共に彼のような騎士を目指しましょう!▼
[イングリット]
共に……ええ。そう、ですね。
本当にそうできたら、どんなに良いか。▼
[アッシュ]
……えっ?▼
[イングリット]
アッシュ。物語は、物語です。
現実はそんなふうに、上手くはいきません。▼
どれほど高潔で、どれほど誠実でも……
背負わされた役目には、抗えないのです。▼
[アッシュ]
背負わされた、役目……?▼
[イングリット]
私も、貴人の側に仕え、
その身を守る騎士に憧れてきました。▼
ですが……私は紋章を持って生まれた、
ガラテア家の「希望」でしたから。▼
傾いた家の再興のため、血の存続のため。
私は夢を、捨てねばなりませんでした。▼

《紅花・翠風・銀雪の章限定》

[イングリット]
こうしてガラテア家を出た今も、
私の負うべき使命は変わらない……。▼

《共通》

[アッシュ]
そんな……でも、君にだって、
夢をかなえる権利はあるはずで……▼
[イングリット]
……アッシュ。あなたにお願いがあります。
聞いてくれますか?▼
[アッシュ]
は、はい。
僕に叶えられるものなら!▼
[イングリット]
アッシュの夢が叶うのを、
私の夢にさせてほしいのです。▼
[アッシュ]
僕の夢を、君の夢に?
それは、どういう……▼
[イングリット]
私の夢は、きっと叶いません。たとえ
叶ったとしても、必ず誰かが不幸になる。▼
……ですから、せめてあなたが立派な騎士に
なれるよう、応援したいのです。▼
[アッシュ]
イングリット……。
君らしくないですよ、そんなの!▼
……そんな寂しそうな顔で
笑わないでください。▼

支援A

[アッシュ]
……あ、いました!
イングリット!▼
[イングリット]
アッシュ。そんなに慌ててどうしたのです。
それに、大事そうに抱えているのは……?▼
(本のイラストが表示される)
[アッシュ]
えへへ、街で見つけた本です。
君に渡そうと思って、買ってきました。▼
[イングリット]
私のために? ですが、古書など……
値が張るのではありませんか……?▼
それに、表紙も綺麗……。
装丁も凝っているし、状態も良い。▼
[アッシュ]
あはは……値切りに値切ったんですけど、
しばらく節制を強いられる値段でしたね。▼
[イングリット]
どうしてそんなことを。
大変だったのではありませんか?▼
[アッシュ]
それは大変でしたけど……どうしても君に、
この物語を読んでほしかったんです。▼
[イングリット]
……では、読ませてもらいましょう。
あら? この扉絵の騎士は……。▼
[アッシュ]
とってもかっこいいですよね。
見つけた時は、つい見とれちゃいました。▼
[イングリット]
雄々しく戦いながらも、
どこか荘厳な横顔……素敵です。▼
いえ……でも、よく見ると……
これは、女性……?▼
[アッシュ]
はい、そうなんです!
彼女は実在した人物なんだそうですよ。▼
彼女は紋章を持つ貴族の家に生まれながら、
王に剣の腕を認められて騎士となった。▼
王の右腕として幾多の戦場を渡り歩き、
その生涯を祖国に捧げ……▼
……あ、すみません! あんまり話したら、
読む楽しさが減っちゃいますよね。▼
ええっと、ともかく、僕は、その……。
君に……笑ってほしかっただけで。▼
[イングリット]
……ありがとう、アッシュ。
私を励ましてくれているのですね。▼
確かに、私が騎士として生きていくのは、
簡単な道ではないのかもしれません。▼
……大きな痛みや後悔を背負いながら、
生きていくことを強いられるかもしれない。▼
ですが……私は、その夢を追い続けたい。
あなたと話していると、そう思えてきます。▼
そもそも、簡単に諦めるなんて、
私らしくありませんからね。▼
[アッシュ]
……あはは。
それでこそ、いつものイングリットです。▼
[イングリット]
さ、まずはこの本を
しっかりと読ませてもらいましょう。▼
[アッシュ]
はい! 読み終わったらまた、
騎士についてゆっくり話をしましょう。▼
物語の中の騎士だけじゃなく……
僕たちの、理想の騎士の姿についても。▼
[イングリット]
……ええ!
楽しみにしていますね、アッシュ。▼

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*1 テキストはここまでだが、ボイスではこの後「こっちの……あ、そう。そうすると……」と続く。

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Last-modified: 2024-12-18 (水) 09:31:00
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