会話集/支援会話
ドゥドゥーの支援会話†
ディミトリ†
ディミトリのページへ
フェリクス†
支援C†
《共通》
(食堂にて)
- [フェリクス]
- 待て、犬。▼
- [ドゥドゥー]
- ……誰のことだ。▼
- [フェリクス]
- お前以外に誰がいる?
あの猪の忠犬だろう、お前は。▼
- [ドゥドゥー]
- ……フェリクス。
貴様、殿下を愚弄するか。▼
- [フェリクス]
- ふ、その物言い、まさしく犬だな。▼
なぜ、それほどまでに奴に従う。
あの男はそれに値するだけの人間か。▼
- [ドゥドゥー]
- ……おれの故郷は、
ファーガスによって滅びた。▼
同胞たちは皆、慈悲もなく殺され
街は何もかもが焼き払われた。▼
- [フェリクス]
- ……ダスカー人への制裁、か。▼
- [ドゥドゥー]
- 父も母も、兄弟も、皆殺された。
誰も助けてはくれなかった。▼
人としての尊厳も、民族の矜持も奪われて
……だが、殿下だけは違った。▼
あの方だけは……ただ一人、
おれたちを人間だと認めてくれた。▼
命を懸けてまで、おれを救ってくれた。
一度死んだおれに生きる目的をくれた……。▼
- [フェリクス]
- ……それを、世間では妄信と言うのだがな。▼
ではお前は、
奴に命を捨てろと言われたら捨てるのか。▼
- [ドゥドゥー]
- 捨てる。▼
- [フェリクス]
- 無用な虐殺を命じられたら。▼
- [ドゥドゥー]
- 殺す。▼
- [フェリクス]
- 相手が無力な幼子や老人であっても……
たとえかつての同胞であってもか。▼
- [ドゥドゥー]
- 無論だ。▼
……フェリクス、
お前は何か思い違いをしているようだな。▼
おれは殿下の剣であり盾。
武器に意思など必要ない。▼
- [フェリクス]
- ……チッ、どいつもこいつも。▼
そうだな、俺は誤解をしていた。
お前を犬などと呼ぶべきではなかったな。▼
犬は犬でも、お前は狂犬だ。
あの猪には似合いだな。▼
- [ドゥドゥー]
- ……言ったはずだ。
殿下を愚弄するな、と。▼
殿下と付き合いの長いお前だからこそ
許容してきたが、これ以上の暴言は……!▼
- [フェリクス]
- 聞きたいことは聞けた。
さっさと飼い主のところへ帰れ。▼
支援B†
《蒼月の章限定》
(食堂にて)
- [フェリクス]
- ……おい、待て。▼
- [ドゥドゥー]
- ……何だ?▼
- [フェリクス]
- 先程の戦闘で俺を庇ったな。なぜだ?▼
- [ドゥドゥー]
- 戦力の低下は、
殿下の望むところではないからだ。▼
フェリクス、お前は強い。
失えば大きな損害だ。▼
- [フェリクス]
- お前……本物の馬鹿なのか?
一つ間違えば、死んでいたのはお前だ。▼
たとえ俺を助けられたとしても、
お前の死をあの男は喜ぶか?▼
- [ドゥドゥー]
- ……いや。
死んでも許してはくださらないだろう。▼
- [フェリクス]
- それがわかっていて、なぜ俺を庇った。
お前は、意思のない武器ではなかったのか。▼
- [ドゥドゥー]
- ……お前の兄の話を聞いた。▼
あの日、ダスカーで
殿下を守って死んだのだろう。▼
- [フェリクス]
- そうだ、だがそれが何だ。
その恩を返すためとでも言うつもりか。▼
……お前も、親父殿のように
兄上の死を賛するつもりなのか。▼
- [ドゥドゥー]
- 賛美はしないが、否定もしない。ただ、
おれがお前の兄でも同じことをする。▼
……命に代えても戦友を守りたいと思うのは
それほど不自然なことか。▼
- [フェリクス]
- ! お前のような狂犬に、
戦友などと呼ばれる理由は……▼
- [ドゥドゥー]
- ……お前が何かとおれを罵るのは、おれの
在り方を正そうとしているからだろう。▼
お前は、おれの命を案じてくれた。
ダスカー人であるおれの命を。▼
- [フェリクス]
- ……心配しているわけじゃない。
気に食わないだけだ。▼
- [ドゥドゥー]
- ……たとえそうだったとしても、
おれにとっては、それで十分だ。▼
- [フェリクス]
- ……何なんだ、お前は。
その程度、当然の……クソッ。▼
いいか、助けたいのなら好きにしろ。
だがもし死ぬような真似をしたら俺が殺す。▼
- [ドゥドゥー]
- ……死んだら、殺せないのではないか?▼
- [フェリクス]
- ……だから、そういうことだ。▼
アッシュ†
支援C†
《共通》
(食堂にて)
- [ドゥドゥー]
- ……この時期の魚は脂が乗っている。
塩焼きにするだけでも十分に美味い。▼
だが、香草で風味をつけて、
蒸し焼きにするのも美味い。▼
- [アッシュ]
- へえ……やっぱり詳しいんだね。
すごく参考になるよ、ドゥドゥー。▼
もしかして君って、フェルディアの
お城で料理とかもやってたの?▼
- [ドゥドゥー]
- ……いや。▼
- [アッシュ]
- あ、それとも、君の家族が
酒場や食堂を開いていたとか。▼
- [ドゥドゥー]
- ……いや。
親の料理を、妹と一緒に手伝ったくらいだ。▼
- [アッシュ]
- 僕も料理にはそれなりに自信があったけど、
君の前だと、なんにも言えないよ。▼
あ、そうだ、ドゥドゥー。
今度は魚だけじゃなく、肉料理も……▼
- [ドゥドゥー]
- ……アッシュ。▼
- [アッシュ]
- 何?▼
- [ドゥドゥー]
- なぜ、そうもおれに構う。▼
- [アッシュ]
- え?
だって仲間でしょ、僕たち。▼
構うも何も、仲間のことをもっと
知りたいって思うのは……そんなに変かな。▼
- [ドゥドゥー]
- ……おれはダスカーの民だ。▼
- [アッシュ]
- そんなこと言ったら、僕だって平民だよ。
それもかなり貧しい部類の。▼
運良く修道院に来られて、
みんなと一緒に勉強できたけれど……▼
僕なんて場違いなんじゃないかって、
今になっても、ずっと考えている。▼
- [ドゥドゥー]
- ……貧民とダスカーの民とは違う。▼
- [アッシュ]
- それは……知ってるよ。
それでも、僕は君と仲良くなりたいな。▼
- [ドゥドゥー]
- ………………。
……おかしな奴だな。▼
- [アッシュ]
- あはは、昔からよく言われるよ。▼
支援B†
《共通》
(食堂にて)
- [アッシュ]
- ………………。▼
- [ドゥドゥー]
- ………………。▼
- [アッシュ]
- ……あのさ。ドゥドゥーって、
あんまり喋るほうじゃないよね。▼
- [ドゥドゥー]
- ……他人との会話は、苦手だ。▼
- [アッシュ]
- そうなんだ。
……それって、何か理由があるから?▼
- [ドゥドゥー]
- ……理由、か。▼
殿下が望まれたからこそ、
おれはこの大修道院にいるが……▼
ここには、おれを恐れる者や、
拒絶し、嫌悪する者も少なくはない。▼
……そういうものに、疲れただけだ。▼
- [アッシュ]
- 確かに……やっぱりまだ、
君たちが嫌いだって人も多いよね……。▼
怖い、とか、憎い、とかならまだしも……
人をさらって食べる、なんて言う人もいる。▼
- [ドゥドゥー]
- 人をさらって食べる、か。▼
……ふ、化け物でもあるまいし。▼
- [アッシュ]
- そういうので笑うのは良くないよ!
むしろ怒んなきゃ駄目だっ。▼
- [ドゥドゥー]
- ……そうだろうか。▼
- [アッシュ]
- でも、そう言う人でも……君と喋ってみれば
きっと見方が変わると思うんだけどな……。▼
僕だって、入学した後、初めて
君と会ったときには、びっくりしたよ。▼
本当に話しかけていいのかわからなくて、
少し尻込みしちゃったけど……▼
今は全然怖くない。前にも言ったとおり、
僕はただ、君のことを知りたいんだ。▼
- [ドゥドゥー]
- ……面白い話は、できん。▼
- [アッシュ]
- じゃあ、ダスカーの話とか、聞かせてよ。
君の故郷の話だ。▼
- [ドゥドゥー]
- ……王国より森が深く、
おれたちには、暮らしやすい土地だった。▼
鍛冶と漁が盛んで……
一つ一つの街は小さいが、商業は……▼
……いや、そういうことは
本でも読んだほうが早いだろう。▼
- [アッシュ]
- あはは、まあ、それもそうかも……。
……じゃあ、僕から一つ、質問させてよ。▼
君は料理が上手だけど、ダスカーの料理は
あんまり作らないよね。……どうして?▼
- [ドゥドゥー]
- 言ったとおり、
ここにはおれを快く思わない者も多い。▼
料理や食材に罪はなくとも、
騒動の種は蒔かんほうがいい。▼
- [アッシュ]
- ……そうだったんだ。▼
だけど僕は、もっと食べたいな。
君の作るダスカー料理、美味しいからさ!▼
- [ドゥドゥー]
- ……そうか。
そう言ってもらえるのは、嬉しいものだな。▼
支援A†
《蒼月の章限定》
(食堂にて)
- [ドゥドゥー]
- アッシュ、帰りが遅かったな。▼
- [アッシュ]
- ……実は、偵察任務が上手くいかなくて。
おかげで食事を取る余裕もなくてさ……。▼
- [ドゥドゥー]
- ギルベルト殿が憔悴していたからな。
そんなことだろうと思った。▼
無事に帰還できたようで、安心した。
……お前のぶんの飯を作っておいた。食え。▼
- [アッシュ]
- ありがとう、ドゥドゥー。
僕、今ほんとにお腹減ってて……助かるよ。▼
(アッシュが食卓に着きながら)
- [アッシュ]
- ……ああ、やっぱり、
ドゥドゥーの料理って美味しいな。▼
この塩の効いた味つけ。
これぞダスカーの料理って感じがする!▼
もしかして、もっと食べたいって言ったこと
ちゃんと覚えててくれたの?▼
- [ドゥドゥー]
- ……まあな。
……美味いか。▼
- [アッシュ]
- うん! やっぱり料理の腕では
君にかないそうにないや。▼
- [ドゥドゥー]
- ……お前の料理も、十分美味いが。▼
- [アッシュ]
- あはは、本当に?
……ありがとう。僕の父さんも喜ぶと思う。▼
- [ドゥドゥー]
- ……料理は、父親に教わったのか。▼
- [アッシュ]
- というか、父さんの店の手伝いを
するうちに覚えたみたいなものかな。▼
そう言うドゥドゥーは? 妹さんと一緒に
親の料理を手伝った、って言ってたっけ。▼
- [ドゥドゥー]
- ……そうだな。
おれもお前と同じように、母を見て覚えた。▼
……ダスカーには、もう何もない。
文化も、記憶も、街と共に焼けてしまった。▼
母も妹も、もういない。▼
だが、調理場に立つ母や妹の手元は、
不思議と……鮮明に覚えている。▼
- [アッシュ]
- ……そっか。じゃあ、この料理には、
君の、家族との思い出が詰まってるんだね。▼
- [ドゥドゥー]
- ……そう、かもしれんな。▼
……家族も、故郷も、
まだ、おれの中に生きているのか。▼
- [アッシュ]
- ………………。ねえ、ドゥドゥー。
僕、そういう考え方、好きだよ。▼
その……こういうことを言うと、
教団の人に怒られるかもしれないけど……▼
フォドラでは、人は死んでしまったら、
天上の、女神様のところに行くでしょ?▼
- [ドゥドゥー]
- ……そうだな。▼
- [アッシュ]
- 僕は……死んだ人が遠くに行っちゃうより、
生きている人の中に残るほうが、好きだな。▼
……僕の両親や、ロナート様や義兄さんも、
僕の中に、いるのかな。▼
- [ドゥドゥー]
- ……きっと、皆、お前の中にいるのだろう。
お前がそこにいると思う限りは。▼
- [アッシュ]
- ………………。
ねえ、ドゥドゥー。▼
君の料理、本当に美味しいよ。
本当に、さ……。▼
- [ドゥドゥー]
- ……塩辛くなってしまうぞ。▼
- [アッシュ]
- ううん……美味しいから、いいんだ。
……ありがとう、ドゥドゥー。▼
- [ドゥドゥー]
- ……ああ。
今は腹いっぱい、食えばいい。▼
シルヴァン†
支援C†
《共通》
(大聖堂にて)
- [シルヴァン]
- ようドゥドゥー、今日も相変わらず
何考えてんのかわかんねえ顔してるなあ!▼
- [ドゥドゥー]
- ……そうだろうか。▼
- [シルヴァン]
- あ、そういえば昨日の料理当番って、
お前だったろ? 美味かった、ありがとな。▼
- [ドゥドゥー]
- ……ああ。▼
- [シルヴァン]
- あ、そうだ、今度俺にも教えてくれよ。
料理ができる男って、頼り甲斐あるだろ?▼
そうなれりゃ、女の子の人気を集めること
間違いなしだからな! それから……▼
- [ドゥドゥー]
- ……シルヴァン。▼
- [シルヴァン]
- ん、何だい?▼
- [ドゥドゥー]
- ……お前もファーガスの人間ならば、
ダスカー人の境遇は理解しているだろう。▼
あまりおれに近寄るな。
つまらん誤解を招く。▼
- [シルヴァン]
- ……誤解、ねえ。
気にする奴も、まあ……当然いるか。▼
けど俺は、全ッ然気にしてないぜ。
お前らダスカー人は潔白だと思ってるし。▼
- [ドゥドゥー]
- ……どういうことだ?▼
- [シルヴァン]
- そもそも、ダスカーとファーガスは
昔から仲良くやってた間柄だろ。▼
あんな制裁を受ける危険を冒してまで、
ファーガスの王を殺す理由がない。▼
王国に対して敵意を抱く一派がいた、
くらいならまだあり得る話だが……▼
そいつらに、精鋭揃いの国王陛下ご一行を
皆殺しにするような真似ができると思うか?▼
- [ドゥドゥー]
- ……難しいだろう。
練度も頭数も違いすぎる。▼
- [シルヴァン]
- だろ? せいぜい一部のダスカー人が、
国の転覆を狙う誰かさんと共謀したか……▼
そいつらに罪を擦りつけられたか、だと
思ってる。体のいい身代わりだな。▼
……まあ、事の真偽はどうあれ、
ダスカー人である前に、お前はお前なんだ。▼
そう卑屈になる必要もないと思うぜ、
ドゥドゥー。▼
- [ドゥドゥー]
- ………………。▼
(ドゥドゥー、驚いた顔)
- [シルヴァン]
- ん、おいおい、どうした?
そんなおかしな顔をして。▼
- [ドゥドゥー]
- ……おれはお前を誤解していたらしい。
女のことばかり考えているだけの男だと。▼
- [シルヴァン]
- ははは、なら、解けたようで何より。
……けど、この程度誰だって考える話だろ?▼
王都にもそういう奴らはいただろうに。
殿下だってその一人のはずだ。▼
- [ドゥドゥー]
- ……ああ、そのとおりだ。▼
だがいまだ、おれたちは憎まれている。
姑息な手で王を殺した罪深い民だとな。▼
- [シルヴァン]
- ……誤解ってのはさ、明白な証拠でも
突きつけてやらない限り解けないもんだ。▼
で、仮に証拠を突きつけて誤解を解いても
人の感情までは簡単に変えられない。▼
そいつを変えられるのは時間と努力だけ。
……空しいもんだよな。▼
- [ドゥドゥー]
- 時間と努力、か。
……そのとおりだな。▼
- [シルヴァン]
- ま、そんな辛気臭い話は置いといて、だ。
料理を教えてくれる約束、忘れんなよな!▼
- [ドゥドゥー]
- ……ああ、わかった。▼
支援B†
《共通》
(食堂にて)
- [シルヴァン]
- いやあ、飯、美味かったなあ!
とても俺が作ったとは思えない出来映えだ。▼
- [ドゥドゥー]
- ……ああ。
お前はなかなかに筋がいい。▼
………………。▼
- [シルヴァン]
- ……おい、どうした?
俺の顔、何かついてるか?
- [ドゥドゥー]
- いや……シルヴァン。
最近、お前の噂をよく耳にする。▼
- [シルヴァン]
- え、俺の噂?
……思い当たることがありすぎるなあ。▼
どうせ、俺に近寄る女の子は不幸になるとか
あいつは女を食い物にしているとか……▼
とにかく、俺はとんでもない悪人だから
絶対に近寄るな、みたいな話だろ?▼
- [ドゥドゥー]
- ……自覚は、あったのだな。▼
- [シルヴァン]
- 何だよ、ドゥドゥー。
まさか気にしてくれてたのか?▼
- [ドゥドゥー]
- 噂に語られるお前は、擁護のしようも
ないほどのろくでなしだった。▼
- [シルヴァン]
- ろくでなし……。
酷い言われようだなあ、俺。▼
- [ドゥドゥー]
- ……確かに女好きのろくでなしではあるが、
悪いところばかりではないと、おれは思う。▼
- [ドゥドゥー]
- 一応、多少の訂正はしておいた。
……信じてもらえたかはわからんがな。▼
- [シルヴァン]
- ……そう無理しなくてもよかったんだぜ?
いやまあ、気持ちはありがたいんだけどさ。▼
前にも言ったろ。誤解はそう簡単には
解けないし、人の感情は変わらない。▼
何より、俺の素行が悪いのは事実だし、
多少の誤解は仕方ないって思ってるさ。▼
- [ドゥドゥー]
- ……だが、黙っていられなかった。▼
お前は、ダスカー人としてではなく
一人の人間として、おれを見てくれた。▼
……だからおれも、何もかもを差し引いて、
お前という人間に対したいと思った。▼
- [シルヴァン]
- ……なあ、ドゥドゥー。お前、
ほんっとうに底抜けのお人好しだよなあ。▼
- [ドゥドゥー]
- ……ああ、そうかもしれんな。▼
- [シルヴァン]
- しかし……何もかもを差し引いて、か。
はは、そういうの好きだぜ、俺。▼
- [ドゥドゥー]
- ……そうか。
……気が合いそうだな。▼
メルセデス†
支援C†
《共通》
(大聖堂にて)
(メルセデス、祈りを捧げながら)
- [メルセデス]
- ……女神様。
どうか我らをお守りください。▼
(ドゥドゥーが現れる)
- [ドゥドゥー]
- メルセデス。▼
(メルセデス、祈るのを止めてドゥドゥーの方に向く)
- [メルセデス]
- ……あら、ドゥドゥー。
何か用かしら~?▼
- [ドゥドゥー]
- ……殿下が捜しておられた。▼
- [メルセデス]
- わかったわ~、すぐに行く。
ちょうどお祈りも終わったところだし~。▼
- [ドゥドゥー]
- ……祈っていたのか。▼
- [メルセデス]
- そうよ~、みんなが元気で
過ごせますように、って。それから~……▼
《白雲の章》
- [メルセデス]
- 美味しいお菓子が食べられますようにとか、
次の試験が上手くいきますようにとか……▼
《蒼月の章》
- [メルセデス]
- 美味しいお菓子が食べられますようにとか、
温室のお花が綺麗に咲きますようにとか……▼
《共通》
- [ドゥドゥー]
- ……フォドラの女神には
どんな願いをかけようと自由なのだな。▼
- [メルセデス]
- ふふっ、そうね~。
私は、そう思っているけれど~。▼
えっと、そういえばドゥドゥーって~、
ダスカーの生まれ……よね?▼
- [ドゥドゥー]
- ……そうだが。▼
- [メルセデス]
- ダスカーでも、
女神様にお祈りするものなのかしら~?▼
- [ドゥドゥー]
- ……神に祈るという文化はあった。
だが……フォドラとは、まったく別物だ。▼
- [メルセデス]
- ………………?▼
- [ドゥドゥー]
- ダスカーには、多くの神がいる。
天には天の神が、地には地の神が。▼
戦勝を祈念して、戦の神に贄を捧げ。
海が荒れれば、海の神を祀って宴を催す。▼
- [メルセデス]
- 要は~……ダスカーには神様がたくさんいて
助けてほしい神様にお祈りするってこと?▼
- [ドゥドゥー]
- ……そんなところだ。▼
- [メルセデス]
- へえ……やっぱりフォドラとは違うのね~。
ふふっ、何だか興味が湧いてきたわ。▼
- [ドゥドゥー]
- ……ダスカーはすでに滅びた。▼
- [メルセデス]
- ダスカーは滅びたかもしれないけれど~、
ダスカーで生まれたあなたはここにいるわ。▼
そうだ、良ければ今度、ダスカーのことを
いろいろ教えてもらえないかしら~?▼
- [ドゥドゥー]
- ………………。
構わんが……。▼
- [メルセデス]
- 本当? 嬉しいわ~。
楽しみにしているわね~。▼
さ、じゃあ、行きましょうか~。▼
(メルセデス、先に立ち去る)
- [ドゥドゥー]
- ………………。
ダスカーは滅びても、おれがいる、か。▼
支援B†
《共通》
(食堂にて)
- [メルセデス]
- ……ふうん、なるほど~。
それじゃ、空の神様と土の神様とが喧嘩して
生まれたのが、ダスカーの地なのね~?▼
- [ドゥドゥー]
- 喧嘩……と言うのも……
……まあ、そういうことだな。▼
- [メルセデス]
- ……ふふっ、
何だか不思議だわ~。▼
ダスカーとは山を隔ててるだけなのに、
全然違う世界の話みたいで~。▼
本当に、すっごく面白かったわ。
初めて聞くお話ばかりだったし~。▼
- [ドゥドゥー]
- それは……ダスカーの神話を語り継ぐ者など
もう、ほとんどいないだろうからな。▼
- [メルセデス]
- あら、そうなの~?
それは駄目なことだと思うわ、私。▼
あのね、人が死ぬ時や、家が途絶える時も
同じだと思うんだけど~……▼
本当に国が滅びるのは、その国が、人に
忘れ去られちゃった時だと思うのよね~。▼
だから、あなたはもっといろんな人に
故郷の話をしてあげるべきだと思うの~。▼
- [ドゥドゥー]
- ……お前は変わり者だな。▼
- [メルセデス]
- あら?
そうかしら~?▼
- [ドゥドゥー]
- ……ダスカーの民は王国の敵だ。
そういう扱いを受け続けてきた。▼
ダスカーの文化や歴史の話を、
好んで聞くような者などいない。▼
- [メルセデス]
- でも私、別に、あなたたちに
近しい人を殺されたわけでもないし~。▼
恨みなんて、
最初から1つもないんだもの。▼
- [ドゥドゥー]
- ………………。▼
- [メルセデス]
- ねえねえ、それよりドゥドゥー?
これってダスカーのお料理かしら?▼
- [ドゥドゥー]
- ……口に合わなかったか。
- [メルセデス]
- ううん、そんなことないわ~!
すっごく美味しくて、びっくりしてたの~。▼
今度、私にも作り方を教えてくれないかしら~?▼
- [ドゥドゥー]
- ……構わないが。
……何かと、教えてばかりだな。▼
- [メルセデス]
- あ、そうね、それは良くないわね~……。
……ああ、そうだわ~!▼
お母様が教えてくれたお茶菓子……
あれの作り方で良ければ、教えられるわ~。▼
マルトリッツ家当主が何代もかけて考えた、
秘密のお菓子なのよ~。▼
- [ドゥドゥー]
- マルトリッツ家と言えば、
すでに断絶した、帝国の……▼
- [メルセデス]
- ええ、私の父のお家なの~。
私は最後の生き残りというやつね~。▼
- [ドゥドゥー]
- ……ならば思い出も深いだろう。
そんな大事なものをおれに教えていいのか。▼
- [メルセデス]
- ええ。だって、あのお家がなくなった今、
もし万が一、私に何かあったら……▼
そのお菓子はフォドラから失われてしまう。
人の記憶から、忘れ去られてしまうもの~。▼
- [ドゥドゥー]
- ……そうか。
……そういうものか。▼
……では、楽しみにしていよう。▼
支援A†
- [メルセデス]
- あら? 珍しいわね~、ドゥドゥーが
フォドラの女神様にお祈りをするだなんて。▼
ダスカーの神様は、他の神様にお祈りしても
怒ったり、悲しんだりしないの~?▼
- [ドゥドゥー]
- ……フォドラの女神は、
ダスカーでも信仰されていた。▼
異郷の神というよりは、遠い地を
守護する神の一柱と言うべきか。▼
昔は、ダスカーを出て戦う時などに
祈りを捧げることもあったそうだ。▼
- [メルセデス]
- 女神様が、神の一柱……
そんな捉え方をする人たちがいるのね~。▼
それで、ドゥドゥーはフォドラの女神様に、
いったいどんなお祈りをしていたの~?▼
- [ドゥドゥー]
- ……1日も早く、
この戦いが終わるように、と。▼
- [メルセデス]
- まあ、素敵! ふふっ、実は私もね~、
同じことをお祈りするつもりだったの。▼
- [ドゥドゥー]
- ……そうか。▼
- [メルセデス]
- ねえ、この戦争が終わったら、
ドゥドゥーは何をするつもり?▼
- [ドゥドゥー]
- ……おれは、死ぬまで殿下のお側にいる。▼
- [メルセデス]
- ふふっ、やっぱり想像どおり。
そう言うと思ったわ~。▼
- [ドゥドゥー]
- ……メルセデスは。▼
- [メルセデス]
- 私? そうねえ、私は……一度くらい、
ダスカーに旅でもしてみようかしら~。▼
- [ドゥドゥー]
- ……ダスカーに? 今、ダスカーを
訪れたところで、面白いものなど何も……▼
- [メルセデス]
- でも、あなたの生まれた土地でしょう?▼
あの美味しいお料理が生まれた土地。
あの不思議な神話が生まれた土地。▼
それだけでも、
私には、行ってみたい場所だわ~。▼
- [ドゥドゥー]
- メルセデス……。▼
……良ければおれも、旅に同行させてくれ。
殿下も、きっと許してくださるだろう。▼
- [メルセデス]
- まあ、本当? それじゃあやっぱり、
早く戦争を終わらせなきゃいけないわね~。▼
- [ドゥドゥー]
- そのとおりだな。▼
- [メルセデス]
- なら、精一杯心を込めて
お祈りしなくちゃいけないわよね~。▼
戦争を終わらせられるように頑張りますから
どうか見守っていてください~、って。▼
それから……戦争が終わった時には~。
あなたと一緒に旅ができますように、って。▼
- [ドゥドゥー]
- ……それもなかなか、面白そうだな。▼
ならば、おれは……
ダスカーの神にも、祈ることにしよう。▼
- [メルセデス]
- まあ! それも素敵ね~。
とってもいい考えだと思うわ~。▼
あっ、でも……ねえ、このお祈りって、
ダスカーなら、どの神様にするべきなの~?▼
- [ドゥドゥー]
- 戦勝祈念と考えれば、戦の神か。
いや、それとも……。▼
- [メルセデス]
- それとも?▼
- [ドゥドゥー]
- ………………。
……忘れてくれ。▼
- [メルセデス]
- えええ~!
そ、そんなのってないわよ~!▼
- [ドゥドゥー]
- ………………。▼
- [メルセデス]
- あ、わかったわ~。
旅の神様でしょう、旅の~!▼
- [ドゥドゥー]
- ………………。
……そういうことにしておく。▼
- [メルセデス]
- あっ、もしかして正解だった~?
ふふっ、じゃあ、それぞれ祈りましょうか。▼
(二人で祈り始める)
- [メルセデス]
- 戦いが終わったら、ドゥドゥーと二人で、
一緒にダスカーへの旅ができますように。▼
アネット†
支援C†
- [アネット]
- きゃーーーーっ!!▼
あいたたたた……。
うう、まさかお鍋が爆発するなんてえ……。▼
- [ドゥドゥー]
- ……今の音は、何だ。▼
- [アネット]
- あ、ドゥドゥー……見てのとおりだよ……。
ちょっと、お鍋が爆発しちゃって……。▼
- [ドゥドゥー]
- ……何をどう間違えば、鍋が爆発する。▼
- [アネット]
- ちょっと目を離した隙に、揚げ物のお鍋が
ばーん! どかーん! って……。▼
うう……火事にならなくてよかったけど、
調理場が大変なことに……。▼
- [ドゥドゥー]
- ……怪我は。▼
- [アネット]
- え? あ、ちょっとびっくりして
転んじゃったけど、あたしはそれだけ。▼
あはは、でも、
ほんと運が良かったよねえ……▼
- [ドゥドゥー]
- そのとおりだ。▼
……次からは決して目を離すな。
命にも関わる。▼
- [アネット]
- あ……ご、ごめんなさい。
あたし、もう失敗しないから……。▼
- [ドゥドゥー]
- ………………。
……手伝おう。▼
- [アネット]
- ……えっ?▼
- [ドゥドゥー]
- お前一人で片づけられるのか。▼
- [アネット]
- む、無理だね……。
けど悪いよ、それは!▼
- [ドゥドゥー]
- ……ちょうど暇をしていた。▼
それに、皆が食堂に集まるまでに、
駄目になった食事を作り直さなければ……▼
- [アネット]
- ええっと、それはつまり……片づけの後に、
お料理まで手伝ってくれるってこと?▼
- [ドゥドゥー]
- 不服か。▼
- [アネット]
- ……ううん!
迷惑かけてごめんね、ドゥドゥー。▼
- [ドゥドゥー]
- ………………。▼
支援B†
- [アネット]
- ドゥドゥー、この間はどうもありがとう。
おかげで助かったよ!▼
食事の時間にもちゃんと間に合ったし、
美味しいってみんなからも評判だったし。▼
- [ドゥドゥー]
- ……少し手伝っただけだ。▼
- [アネット]
- ううん! あり合わせの材料だけで、あんな
豪華な献立をぱーっと思いつくなんて……▼
すごいよ、あたしには絶対できないな!
尊敬する!▼
- [ドゥドゥー]
- ……おれはまだまだ未熟だ。▼
……本当に美味い料理は、
食べたものを笑顔にするという。▼
おれは殿下の笑った顔を見たい。
……そのためならば、努力は惜しまない。▼
- [アネット]
- うーん……あたしには、ニコニコしながら
食べてるみたいに見えるけどなあ、殿下も。▼
でも、あの出来で満足しないなんて、
すごい向上心だね。▼
あたしもドゥドゥーを見習って、
これからたくさんお料理の勉強を……▼
- [ドゥドゥー]
- 誤解するな。お前の腕は、決して悪くない。
……つまらん失敗をするというだけで。▼
- [アネット]
- ……そう言われても、
どうしたらいいのかわかんないよ。▼
あたし、おっちょこちょいで、何をしても
信じられないような失敗ばっかりするから。▼
料理をすればお鍋が爆発するし、お財布を
忘れて買い物に行くなんて日常茶飯事。▼
この間も、左右別々の靴を履いたまま
訓練に参加して笑われちゃったし。▼
そういえば伯父さんも、あたしを見て、
信じられないって溜息ばかりついてたっけ。▼
- [ドゥドゥー]
- お前は周囲が見えていないだけだ。▼
火にかかったままの鍋はないか、
刃物はきちんとしまってあるかを見ろ。▼
出かける前には持ち物を確かめ、
一度鏡の前に立て。▼
そこまでしてもできないものは、仕方ない。
……失敗は誰にでもある。▼
- [アネット]
- ……うん、ありがとう。
えへへ、ドゥドゥーって優しいんだね。▼
最初は顔が怖くって、ちょっと
近寄りがたいなって思ってたけど……▼
- [ドゥドゥー]
- ……そうか。
やはり、おれの顔は怖いのか。▼
- [アネット]
- うーん……もう少し笑ってみたらどうかな?
口の端っこを上げて、こんな感じで!▼
- [ドゥドゥー]
- ……わかった。
努力は……してみよう。▼
支援B+†
- [ドゥドゥー]
- ……すまん、アネット。▼
- [アネット]
- あはは、気にしないでよ。
悪いけど、正直ちょっと面白かったし。▼
- [ドゥドゥー]
- あの馬……
俺が近寄った途端に暴れ出すとは……▼
- [アネット]
- おまけに二人揃って、
飼い葉を頭から被ることになるなんてね。▼
- [ドゥドゥー]
- 昔から動物には嫌われる……。
……俺の顔のせいだろうか。▼
……修行が足りなかったようだ。
お前にも迷惑をかけてしまった。▼
- [アネット]
- もう、そんなに落ち込まないでよ!
あたしは全然気にしてないんだから。▼
誰にだって失敗はある、
そう言ってくれたのはドゥドゥーじゃない。▼
- [ドゥドゥー]
- ……アネット。▼
- [アネット]
- でも、まあ……片付けには、
ちょっと時間がかかりそうだね。▼
……でも大丈夫! 一緒にやれば、
きっとあっという間に終わるだろうし!▼
- [ドゥドゥー]
- すまないな……。▼
- [アネット]
- そうだ、ドゥドゥーが厩舎の当番の日は、
あたしも手伝いに来るよ。▼
- [ドゥドゥー]
- ……いいのか?▼
- [アネット]
- うん。その代わり、あたしが料理当番の日は
ドゥドゥーに手伝ってもらえたらな、って。▼
- [ドゥドゥー]
- それは……もちろんだ。▼
- [アネット]
- ……あたしね、ドゥドゥーに言われたこと
いろいろ試してみたの。▼
相変わらず間抜けなままだけど、
おかげで、前よりは失敗が減ったかも。▼
でも、やっぱり一人じゃ、まだどんな
信じられない失敗をするかわからないし……▼
だから、ドゥドゥーに手伝ってもらえたら
心強いなあ、って思って!▼
- [ドゥドゥー]
- ……お前は変わったな、アネット。▼
- [アネット]
- えっ?▼
- [ドゥドゥー]
- これからも何かあれば、
気兼ねなくおれを頼れ。▼
……おれも、何か起こった時には
お前を頼りにする。▼
支援A†
- [アネット]
- きゃーーーーっ!
ごめん、ごめんなさーい!!▼
- [ドゥドゥー]
- ……どうした、アネット。▼
- [アネット]
- はあ、はあ……りょ、料理当番の日だったの
すっかり忘れててー……!▼
……あれ? もしかしてドゥドゥー、
先にお料理の準備しておいてくれてた?▼
- [ドゥドゥー]
- ……何の話だ。
今日はおれの当番の日だが。▼
- [アネット]
- あれ……? なら、あたしは……
あっ……もしかして、日にち間違えた……?▼
- [ドゥドゥー]
- お前の当番は明日だ。▼
- [アネット]
- あっ……あははは、ごめん……。
あたし、うっかりしてた……。▼
- [ドゥドゥー]
- ……気にするな。そういうこともある。▼
- [アネット]
- ……えへへ。▼
- [ドゥドゥー]
- ……なぜ笑う、アネット。
冗談を言ったつもりはないが。▼
- [アネット]
- ううん、ただ、ちょっと嬉しかっただけ。▼
あのね……あたしの伯父さんって、
すっごく厳しい人なの。▼
料理も勉強も、掃除も洗濯も、一人で何でも
完璧にやりなさいって、いつも言ってた。▼
……そうじゃないと、騎士の娘なんて
紋章目当ての貴族に買われて終わりだって。▼
失敗するたび、すごい剣幕で怒られて……。
溜息をつかれて、失望されて。▼
- [ドゥドゥー]
- ……酷い話だな。▼
- [アネット]
- あたしを大切に思ってくれてるのは
わかるんだけど……ちょっと、怖かったな。▼
だけど、ドゥドゥーは全然怒らなくって、
それでもいい、って手を貸してくれた。▼
あたし、それが本当に嬉しかったんだ。
……ありがとう。▼
- [ドゥドゥー]
- いや。その程度、当然のことだ。▼
- [アネット]
- 何だかドゥドゥーって、
あたしの父さんに似てるかも。▼
普段は怖い顔なんだけど、本当は
すっごく優しいところとか、そっくり!▼
- [ドゥドゥー]
- そうか。……そうか。▼
- [アネット]
- ……あっ、そうだ!
折角だし、良かったら何か手伝わせてよ。▼
ねえ、今日は何を作るの?
あたしで役に立てればいいんだけど。▼
- [ドゥドゥー]
- ファーガスの、肉料理だが……。
………………。▼
- [アネット]
- その……やっぱりあたし、まだまだ
間抜けだし……邪魔になっちゃうかな?▼
- [ドゥドゥー]
- そうではない。▼
……ただ、俺の料理を食ったお前の
笑った顔が見たかっただけだ。▼
- [アネット]
- えっと、それは、つまり……。▼
- [ドゥドゥー]
- ………………。▼
- [アネット]
- ……えへへ、それじゃやっぱり、今日は
食事の時間を楽しみに、待ってようかな!▼
- [ドゥドゥー]
- ……ああ。そうしてくれ、アネット。▼
イングリット†
支援C†
- [ドゥドゥー]
- ……怪我はないか。▼
- [イングリット]
- ……はい。▼
- [ドゥドゥー]
- ……そうか。ならいい。▼
- [イングリット]
- ………………。▼
……あなたに助けられずとも、
私だけで切り抜けられました。▼
- [ドゥドゥー]
- ……そうか。悪かったな。▼
- [イングリット]
- ………………。
……いえ。▼
- [ドゥドゥー]
- ………………。▼
- [イングリット]
- その……すみません、ドゥドゥー。
あなたが憎いというわけではないのです。▼
殿下もあなたに信を置いている。
私にとっても、大切な仲間……です。▼
……それでも、私は。
私は、あなたたちダスカーの民を……▼
- [ドゥドゥー]
- 受け入れられんのも、仕方のない話だ。▼
おれは王都で、数え切れぬほど
お前のような者を見てきた。▼
罵倒され、唾を吐かれ、石を投げられたのも
一度や二度の話ではない。▼
だが、その怒りは当然のものだ。
否定するつもりはない。▼
- [イングリット]
- ……そう、ですか。▼
- [ドゥドゥー]
- 無理をして、おれと接する必要はない。
おれもお前には近寄らん。▼
……だが、戦いの間だけは許容してほしい。
お前が死ねば、殿下は悲しむ。▼
- [イングリット]
- ……そうですね。
ではお互い、そういうことで。▼
- [ドゥドゥー]
- ……了解だ。▼
支援B†
- [ドゥドゥー]
- ……怪我はないか。▼
- [イングリット]
- ……ドゥドゥー。
また、あなたに助けられるとは。▼
- [ドゥドゥー]
- ……悪かったな。▼
- [イングリット]
- ……いいえ。その……
私こそ、あなたに謝らねばなりません。▼
あなたは、
私の命を何度も救ってくれた……。▼
これ以上の無礼を重ねるのは、
流石に……恩知らずもいいところです。▼
- [ドゥドゥー]
- ……おれは、気にしていない。▼
- [イングリット]
- ですが……▼
- [ドゥドゥー]
- 慣れている。▼
- [イングリット]
- ………………。
……ごめんなさい。▼
- [ドゥドゥー]
- なぜ謝る。▼
- [イングリット]
- 私は……あなたに何度となく、
酷い言葉を投げつけてきました。▼
……私は、ダスカーで大切な人を失った。▼
ダスカー人への制裁が決まった時も……
彼らが虐殺されたと聞いた時も……▼
何もかも、当然の報いだと思っていました。
彼らは血も涙もない獣なのだから、と。▼
- [ドゥドゥー]
- ………………。▼
- [イングリット]
- けれど……あなたの姿は、
そんなものには見えなかった。▼
……ドゥドゥー。
なぜ、あなたは何も語らないのです。▼
不当な偏見だ、と……
お前に恨まれる筋合いはないのだと……▼
あなたがそう言い返してくれさえすれば、
私は、あなたを……▼
- [ドゥドゥー]
- ……おれが何も語らんのは、
おれが、あの悲劇の真実を知らんからだ。▼
あの惨劇は、ダスカー人の仕業ではない……
殿下はそう仰るが……▼
……ダスカー人にも、いろいろな者がいた。
善良な者も、そうでない者も。▼
その中に、悪行に加担した者がいたとしても
おかしな話ではない。▼
おれたちは、ただの犠牲者かもしれん。
だが、国王殺しの大罪人なのかもしれん。▼
- [イングリット]
- ですが……たとえ、そうだったとしても。
それはあなた自身の咎ではないでしょう。▼
私が憎いのは、あの惨劇を起こした者。
……あなたを恨んでも、仕方がない。▼
- [ドゥドゥー]
- ……イングリット。▼
- [イングリット]
- あなたは……
こんな私を、何度も救ってくれた。▼
……すみませんでした、本当に。▼
- [ドゥドゥー]
- ……いや。お前が、おれを仲間だと
思ってくれるなら、おれは……それでいい。▼
……それだけで、十分だ。▼
支援A†
- [ドゥドゥー]
- ………………。▼
(イングリットが現れる)
- [イングリット]
- どうしたのです、ドゥドゥー。
この往来で立ち尽くして。▼
- [ドゥドゥー]
- ……イングリット。▼
……おれの顔は、やはり、恐ろしいか。▼
- [イングリット]
- 顔? ……そうですね。
確かに強面なほうではあると思います。▼
ですが、気に病むほどではありませんよ。
なにか、心無いことを言われたのですか?▼
- [ドゥドゥー]
- いや……街の子供に泣かれてな。▼
- [イングリット]
- ああ……なるほど。▼
もしやあなた、自分の顔が怖いと思って、
笑顔で近づいたのではありませんか……?▼
- [ドゥドゥー]
- ……なぜわかった、イングリット。▼
- [イングリット]
- ふ、あなたの考えも、だんだんと
理解できるようになってきましたから。▼
ドゥドゥー、無理に笑おうとするから、
引きつって、怖い顔になってしまうのです。▼
- [ドゥドゥー]
- ……なるほどな。
肝に銘じておこう。▼
- [イングリット]
- その、ですね……正直な話をします。
最初は、私も、あなたが怖かった。▼
何を考えているかわからないし……
ほとんど喋らないし……笑わないし。▼
- [ドゥドゥー]
- ………………。▼
- [イングリット]
- けれどそれは、私があなたという人間を
知ろうとしていなかっただけです。▼
……あなたが、ダスカー人だったから。▼
あなたの人となりを知って……
自分の愚かさを突き付けられました。▼
- [ドゥドゥー]
- ……人となり?▼
- [イングリット]
- ええ。怖い顔をしているけれど、本当は、
優しく、誠実で、高潔で……素敵な人です。▼
ある意味で、私の目指した騎士の姿に
最も近い人、なのかもしれませんね。▼
- [ドゥドゥー]
- ………………。▼
- [イングリット]
- どうしました、ドゥドゥー?▼
- [ドゥドゥー]
- いや、素敵な人、などと。▼
そんなふうに言われたのは、初めてだ。
……少し、こそばゆいな。▼
- [イングリット]
- ……そ、そう言われると、私まで
恥ずかしくなってくるではありませんか。▼
- [ドゥドゥー]
- ………………。▼
- [イングリット]
- ………………。▼
- [ドゥドゥー]
- ……何はともあれ。
今後も頼むぞ、イングリット。▼
- [イングリット]
- ……え、ええ。
こちらこそ、ドゥドゥー。▼
コメント(情報投稿・誤字脱字の報告)†
- ドゥドゥーとアネットの支援B、差分見つけました。5年後大樹の節(ep17グロンダーズ)にて「うーん……あたしには、ニコニコしながら食べてるみたいに見えるけどなあ、殿下も。」のところが「……そっか。(改行)だけど、今の殿下は……ううん、ごめん。」に差し替えられます。 --
- ドゥドゥー・シルヴァンの支援Cは蒼月EP.21(ゴーティエ辺境伯が連れてきた悲劇関与者とディミトリが会話後)でも開放可、内容変化ありませんでした。検証が重複しないよう記録を残しておきます。 --
- ドゥドゥー・アネットの支援A、「何だかドゥドゥーって、 あたしの父さんに似てるかも。▼ 普段は怖い顔なんだけど、本当は すっごく優しいところとか、そっくり!▼」の間に、ドゥドゥー「……ギルベルト殿にか。」が挿入されていました。アネットとギルベルトの支援はB達成、A出現中でした。 --
- ↑「似てるかも。」と「普段は」の間に挿入されていました。恐らくギルベルトとアネットの支援の度合によって変わるのではないかと。 --
- ↑「似てるかも。」と「普段は」の間に挿入されていました。恐らくギルベルトとアネットの支援の度合によって変わるのではないかと。 --