会話集/章別会話
北の果てより襲い来るもの†
王国の混乱を見てか、北よりスレンの民が襲来。
ディミトリは精鋭と共にその迎撃に出る……。
オープニング†
- [シェズ(男性)]
- はあ、寒い寒い……。この辺は
 雪がないのに、風が冷たくて堪えるな。▼
 
- [シェズ(女性)]
- はあ、寒い寒い……。この辺は
 雪がないのに、風が冷たくて堪えるわね。▼
 
- [シルヴァン]
- はは、雪が積もってないほうが
 かえって寒かったりするからなあ。▼
 
 《主人公が女性の時》
- [シルヴァン]
- 気をつけてくれよな? 雪が積もってない
 ほうが、かえって寒かったりするんだから。▼
 
- [ディミトリ]
- こんな北にまで連れてきた上、偵察まで
 任せてしまってすまないな。どうだった?▼
 
- [シェズ(男性)]
- 異変はないな。
 そろそろ敵の姿が見えてもいいはずだが。▼
 ……本当にスレンの連中は山脈を
 越えてくるのか? あんな険峻な山を……。▼
 
- [シェズ(女性)]
- 異変はないわね。
 そろそろ敵の姿が見えてもいいはずだけど。▼
 ……本当にスレンの人たちは山脈を
 越えてくるの? あんな険峻な山を……。▼
 
- [ロドリグ]
- 来ますとも。彼らはそういう相手です。▼
 
- [ディミトリ]
- 加えて、今回は襲撃の規模も大きい。
 率いている者が率いている者だからな。▼
 
 《選択》
- [シェズ(男性)]
- 王都でゴタゴタがあった時にも、
 襲撃を受けたよな。▼
 やっぱりスレンとファーガスの仲は
 最悪なのか?▼
 
- [シェズ(女性)]
- 王都でゴタゴタがあった時にも、
 襲撃を受けたのよね。▼
 やっぱりスレンとファーガスの仲は
 最悪なの?▼
 
- [シルヴァン]
- 最悪ってほどでもないだろうが、
 深い因縁のある相手なのは間違いないぜ。▼
 俺たちがまだほんの子供だった頃にも、
 ファーガスとスレンは正面切って戦ってる。▼
 ファーガスが勝った時、向こうの長が
 人質として身柄を差し出してきた末息子……▼
 そいつこそが、今回の襲撃の中心人物だ。▼
 
- [シェズ(男性)]
- 率いている者って……名の知れた
 将か何かなのか、スレンの指揮官は。▼
 
- [シェズ(女性)]
- 率いている者って……名の知れた
 将か何かなの? スレンの指揮官は。▼
 
- [ディミトリ]
- そういうわけではない。ただ、フォドラの
 文化や軍略にはこの上なく精通している。▼
 
 《共通》
- [ロドリグ]
- 彼は人質としてフォドラに来てから、
 長らく辺境伯の薫陶を受けていました。▼
 辺境伯も、かつて奥方をスレン族に殺され、
 深い怨恨を抱いていたことでしょうが……▼
 スレンとの関係を改善するための一歩だと、
 彼を丁重に扱い、言葉や習俗を学ばせた。▼
 ……ですが、彼はそんな考えとは裏腹に、
 ゴーティエ領を逃げ出して帰参したのです。▼
 
- [シェズ(男性)]
- 人質が勝手に故郷に帰ったらまずいだろ。
 揉めなかったのか?▼
 
- [シェズ(女性)]
- 人質が勝手に故郷に帰ったらまずいでしょ。
 揉めなかったの?▼
 
- [シルヴァン]
- 父上が人を遣って責任を問うても、
 知らぬ存ぜぬを通されたんだってよ。▼
 
- [ディミトリ]
- だが、今回はスレンの兵を率いて
 ファーガスに攻め入ってきたのを思えば……▼
 故郷に戻り、フォドラの内情を伝えることで
 部族の仲でも立場を得たのかもしれない。▼
 
- [シェズ(男性)]
- 北も北で大変なんだな。
 隣人がこんなに厄介だったなんて。▼
 
- [シェズ(女性)]
- 北も北で大変なのね。
 隣人がこんなに厄介だったなんて。▼
 
- [ゴーティエ辺境伯]
- はは、我々の置かれている苦境について
 少しでも理解してもらえたのなら何よりだ。▼
 
- [シルヴァン]
- 父上。出陣の用意なら整っていますが、
 そろそろ諸将らに招集しをかけましょうか。▼
 
- [ゴーティエ辺境伯]
- ああ。招集が完了し次第、ルスカ山脈に
 向けて出立。麓の砦に拠って陣を張る。▼
 
- [ロドリグ]
- 此度の戦場があの砦になるとは……
 図らずも北征の再現になりましたね。▼
 
- [ゴーティエ辺境伯]
- ……ああ。そうなるな。
 あの砦は確か……緒戦の戦場だった。▼
 陛下、当家が始末をつけるべき件で
 お呼び立てしてしまい申し訳ございません。▼
 
- [ディミトリ]
- いえ。ゴーティエとフラルダリウスは
 長らく共にスレンと戦ってきた盟友……▼
 ブレーダッド家の当主として、
 この機器に参じるのは当然のことです。▼
 シルヴァン、シェズ、
 お前たちの力も頼りにしているぞ。▼
 
 《選択》
- [シェズ(男性)]
- ああ、任せてくれ。スレンだろうが
 何だろうが、俺がぶっ飛ばしてやろう。▼
 
- [シェズ(女性)]
- ええ、任せて。スレンだろうが
 何だろうが、私がぶっ飛ばしてあげるわ。▼
 
- [シルヴァン]
- おっと、それは心強い。
 だったら俺はほどほどに……▼
 
- [ゴーティエ辺境伯]
- ………………。▼
 
- [シルヴァン]
- ……いや。全力を尽くして戦います。
 死なない程度に。▼
 
- [シェズ(男性)]
- 正直不安だな。頭の切れる指揮官なんだろ?
 まあ、やれるだけのことはやるが……。▼
 
- [シェズ(女性)]
- 正直不安ね。頭の切れる指揮官なんでしょ?
 まあ、やれるだけのことはやるけど……。▼
 
- [シルヴァン]
- そう弱気になる必要はないだろ。
 お前の腕前はよく知ってる。▼
 
 《主人公が女性の時》
- [シルヴァン]
- そう弱気になる必要はないさ。
 君の腕前はよく知ってる。▼
 それに、こんな顔ぶれが揃っていて、
 負ける可能性は万に一つもないだろ。▼
 
- [ゴーティエ辺境伯]
- ………………。▼
 
- [シルヴァン]
- ……いや。その万に一つを考えるのが
 指揮官の仕事ってわけだがな。ははは。▼
 
 《共通》
- [ロドリグ]
- 私も微力を尽くしましょう、辺境伯。
 フラルダリウス公の位を倅に譲った今、▼
 私はしがない将の一人に過ぎませんがね。▼
 
- [ゴーティエ辺境伯]
- 謙遜はよせ。似合わんぞ、ロドリグ。
 互いに、我らの王に恥じぬ戦いをしよう。▼
 
戦闘マップ†
戦闘開始†
- [ゴーティエ辺境伯]
- 勇猛無比なるファーガスの精兵たちよ!
 スレンを討ち、貴公らの武威を示せ!
 
城塞内に侵入したスレン将らを撃破せよ!†
- [ゴーティエ辺境伯]
- 本陣の防衛は私が引き受けよう。
 貴公らは敵の対処に向かってくれ。
 《ゴーティエ辺境伯の敗走に注意せよ!(Report)》
 
 
- [ゴーティエ辺境伯]
- ……敵が、ここまでやるとはな。
 私としたことが、油断したか……?
 
- [ディミトリ]
- 辺境伯を討たせるわけにはいかない。
 急ぎ、救援に向かわなくては……!
 
- [ゴーティエ辺境伯]
- く……読み違えた、か……
 
- [シルヴァン]
- 父上! ……嘘、だろ?
 
 
- [ディミトリ]
- 父上と同じ戦場に立っていると思うと、
 正直……感慨深いものがあるな。
 
- [シルヴァン]
- 同じような戦いが繰り返されるのも、
 どうなんだって話かもしれませんけどね。
 
- [ロドリグ]
- 不思議なものだ。まるで若い頃の辺境伯や
 先王陛下と共に戦っているかのようですよ。
 
- [シルヴァン]
- 父上と重ねていただけるのは光栄ですけど、
 まだまだああはなれませんよ、俺は。
 
- [ディミトリ]
- いつまでもそう言ってはいられまい。
 いずれ、爵位を継ぐ日は回ってくるんだぞ。
 
- [シェズ(男性)]
- 実際に継いだ奴の言葉には、
 説得力があるな。
 
- [シェズ(女性)]
- 実際に継いだ人の言葉には、
 説得力があるわね。
 
- [ロドリグ]
- 守っているだけではキリがありませんね。
 思い切って、攻めに転じるべきかと。
 
制限時間内に砦を制圧し、敵増援の出現を阻止せよ!†
- [ロドリグ]
- くっ、失敗か!
 
 
- [シルヴァン]
- あの……スレンの襲撃で死んだっていう
 父上の前妻は、どういう人だったんですか。
 
- [ロドリグ]
- 彼女は、士官学校時代の同窓生でしてね。
 黒鷲の学級の華と呼ばれていましたよ。
 
- [ディミトリ]
- ……辺境伯が“氷壁”などと呼ばれるように
 なったのは、彼女を失ってからだと聞いた。
 
- [ロドリグ]
- ええ……そうですね。昔はもっと気さくで
 明るい、賑やかな男だったのですが……。
 《スレン軍の増援、出現!(CAUTION)》
 
 《スレン将ら、砦制圧のため進軍開始!(CAUTION)》
 →スレン将らを撃破し、砦を防衛せよ!
 
- [ロドリグ]
- よし、今のところは順調だな。
 ランベールの奴にも文句は言われまい。
 
- [ゴーティエ辺境伯]
- ……倅が、陛下やロドリグの
 足を引っ張っていないといいが。
 
- [ディミトリ]
- これで一段落、だな。
 問題は敵の総大将だが……。
 
- [スレン大将*1]
- はっはーっ! 積年の恩を返す時が
 来たようだな! ゴーティエよ!
 《スレン軍の増援、出現!(CAUTION)》
 
 
- [シルヴァン]
- こ、声がでかい……言葉も随分と
 達者なようだし、やっぱりあいつだな。
 
スレン将らを撃破し、砦を防衛せよ!†
スレン軍の増援を撃破せよ!†
- [ディミトリ]
- 上手くいったな!
《スレン軍、進軍のため開門!(Report)》
 
 
- [スレン大将]
- オレたちも暮らしが懸かってるんでな!
 恨んでくれるな、フォドラの戦士たちよ!
 《スレン大将、進軍開始!(CAUTION)》
 
 
スレン大将を撃破せよ!†
- [スレン大将]
- おっとシルヴァンか、久しいな!
 貴様の兄が、死んだと聞いたが。
 
- [シルヴァン]
- ああ……死んだよ。だが、フォドラを
 逃げ出したあんたには関係ない話だろ?
 
- [スレン大将]
- おっとシルヴァンか、久しいな!
 その槍の輝き、いつ見ても忌々しいぞ!
 
- [シルヴァン]
- そりゃ忌々しいだろうよ。あんたらを
 追い払うための武器みたいなもんだしな。
 
戦闘終了†
- [スレン大将]
- ……やはり、あの連中を信頼すべきでは
 なかったな。ここは……潔く撤退だっ!
 
- [シルヴァン]
- おう、もう二度と来るんじゃねえぞー!
 来るなら武器も兵もスレンに置いてこい!
 
- [スレン大将]
- だっははは! まあ考えておこう!
 
- [ディミトリ]
- ………………。
 
クリア後†
- [ディミトリ]
- しかし……まるで、
 嵐のような襲撃者でしたね。▼
 
- [ゴーティエ辺境伯]
- 毎度こんなものだ、と言いたいところですが
 やはり今回の襲撃はいつもとは違った……。▼
 あの男にも、ファーガスに攻め込まぬ
 程度の分別はあると思っていたのですがね。▼
 
 《選択》
- 誰かに焚きつけられたのではと推測する
- 戦力差を見誤ったのではと推測する
- [シェズ(男性)]
- もしかしたら、誰かが連中を
 焚きつけたのかもしれないな。▼
 帝国との戦いに気を取られている今なら、
 王国領を削り取るのは容易い、とか。▼
 
- [シェズ(女性)]
- もしかしたら、誰かがあの人たちを
 焚きつけたのかもしれないわね。▼
 帝国との戦いに気を取られている今なら、
 王国領を削り取るのは容易い、って。▼
 
- [ディミトリ]
- 仮にそうだとすれば、彼らを焚きつけたのは
 帝国の手の者か? いや、それとも……▼
 
- [ロドリグ]
- コルネリアたちの一派、という線も
 捨てきれませんね。彼らは神出鬼没です。▼
 
- [シェズ(男性)]
- 俺たちとの戦力差を見誤ったんじゃないか?
 王家まで出てくるとは思わないだろ。▼
 
- [シェズ(女性)]
- 私たちとの戦力差を見誤ったんじゃない?
 王家まで出てくるとは思わないでしょ。▼
 
- [シルヴァン]
- いや。北方の三家は、これまでも
 力を合わせてスレンと戦ってきた。▼
 下手に突っつけばゴーティエどころか、
 国王軍が出てくるのも承知の上だろう。▼
 
- [ディミトリ]
- ああ、それは間違いない。もしかすると、
 何者かに唆されたのかもしれないな。▼
 
- [ロドリグ]
- ううむ、帝国の策略……なのでしょうか。
 それともコルネリアたちが手を回して……。▼
 
 《共通》
- [ゴーティエ辺境伯]
- 真相は、これから調べねばならない。だが
 何者かがスレンと接触したのが原因なら……▼
 此度の襲撃、責任は私にあるのだろう。
 奴に教えなど授けるべきではなかった。▼
 
- [シルヴァン]
- ……父上。▼
 
- [ゴーティエ辺境伯]
- スレンの民は、フォドラの言葉を解さない。
 せめて言葉さえ教えていなければ……▼
 
- [ディミトリ]
- ですが、あなたが彼を教導したからこそ
 彼はシルヴァンの言葉に応えた。▼
 気のない返答でしたが、彼らの口から
 あんな言葉を聞けるとは思いませんでした。▼
 私たちは……スレンの民を、吹雪の中から
 現れる悪魔だと教えられて育ってきました。▼
 それだけ遠かった相手と、
 言葉を交わせるまでに近づけたのです。▼
 
- [ゴーティエ辺境伯]
- ………………。▼
 
- [シルヴァン]
- 俺も陛下と同意見です。少なくとも意思の
 疎通もとれないままじゃ、和平なんて遠い。▼
 戦いだけじゃ方がつかないのは、
 父上も理解しているでしょう。▼
 
- [ゴーティエ辺境伯]
- 連中が何を求めて戦うのかはわかっている。
 凍らぬ港、そして温暖で豊かな土地だ。▼
 ファーガスとて決して豊かな土地ではない。
 連中に売り渡してやることもできん。▼
 切れる札も限られた状況下で
 お前はどう和平など目指すつもりだ。▼
 
- [シルヴァン]
- それは……まだ、わかりません。
 けど俺は、一生懸けてそれを探したい。▼
 
- (ゴーティエ辺境伯が背を向ける)
- [ゴーティエ辺境伯]
- ……まだまだ、青いな。▼
 
- (ゴーティエ辺境伯が立ち去る)
- [ロドリグ]
- 辺境伯! ……まったく、仕方ない。
 私が話してきます。戻っていてください。▼
 
- (ロドリグがディミトリに頭を下げ走って辺境伯を追う)
- [ディミトリ]
- まあ……辺境伯の言葉も、尤もだと思う。
 だが、お前の意思にも嘘はないのだろう?▼
 
- [シルヴァン]
- ええ、もちろん。やるべきことは
 自分でやるってのが、俺の信条ですから。▼
 
 《選択》
- [シェズ(男性)]
- スレンとの和平か。決して叶えられない
 理想じゃないと思うぞ。俺は応援する。▼
 
- [シェズ(女性)]
- スレンとの和平か。決して叶えられない
 理想じゃないと思うわ。私は応援する。▼
 
- [シルヴァン]
- ははは、ありがとな。
 そう言ってもらえると嬉しいよ。▼
 
- [シェズ(男性)]
- 本気なのか? 散々戦った相手だぞ。
 言葉が通じるのもあの総大将だけだった。▼
 
- [シェズ(女性)]
- 本気? 散々戦った相手よ。
 言葉が通じるのもあの総大将だけだったし。▼
 
- [シルヴァン]
- 本気さ。それにこう見えて俺は、
 スレンの言葉もちょっとは話せるんだぜ。▼
 
 《共通》
- [ディミトリ]
- ……まず彼らの脅威を除かなければ、
 俺たちは永遠に遺産の力から自立できない。▼
 そして、そんな脅威を除く手段が
 武力でなければならない理由はない。▼
 シルヴァン。俺は、お前の考え方が好きだ。▼
 
- [シルヴァン]
- あんた、戦争の申し子みたいな才能を持って
 生まれたのに、戦争は大嫌いですもんねえ。▼
 
- [シェズ(男性)]
- お前の父さんは大丈夫なのか?
 納得してないみたいだったが。▼
 
- [シェズ(女性)]
- あなたの父さんは大丈夫なの?
 納得してないみたいだったけど。▼
 
- [シルヴァン]
- あー……20年以上も親子をやってれば
 わかるんだが、父上も素直じゃなくてな。▼
 本気で俺を「青い」と思っていたら、
 わざわざ言わずに立ち去っておしまいだ。▼
 あの人もあの人なりに、何か
 思うところがあったんだろう。きっと。▼
 
- (暗転)
- (画面が明るくなる。辺境伯の背に追いつくロドリグ)
- [ロドリグ]
- おいマティアス、待て。▼
 
- [ゴーティエ辺境伯]
- ……なあロドリグ。覚えているか。
 士官学校時代の……舞踏会の夜のことを。▼
 おれたち3人は早々に飽きて抜け出し、
 誰もいない訓練場で稽古に没頭した……。▼
 
- [ロドリグ]
- そんなこともあったな。あの夜の星空は
 見事だった。今でも鮮明に思い出せる。▼
 取り留めのない雑談に興じ……互いの夢など
 語り合ったのはあれが最初で最後だったな。▼
 
- (辺境伯が振り返る)
- [ゴーティエ辺境伯]
- あの時、ランベールは「俺はスレンや
 ダスカーとも仲良くしたい」などと言った。▼
 
- [ロドリグ]
- ははは、そうだった。……あいつは王位に
 就いた後、それを有言実行しようとしたな。▼
 結局スレンとは戦うしかなかったが、
 ダスカーとは歩み寄ろうと努力していたよ。▼
 
- [ゴーティエ辺境伯]
- 舞踏会の夜、俺はあいつに「青い」と
 言い放った。ひどく幼稚な夢に聞こえてな。▼
 だが近頃思うんだ。真に青かったのは
 俺のほうだったのかもしれない、と。▼
 あいつはただ、いつも澄んだ目で、
 フォドラの大地を見つめていただけだった。▼
 身内の血で濁った「私」の双眸では、二度と
 あいつと同じ景色は見られないのだろう。▼
 ……和平。和平、か。
 そんな道が、あるのだろうか。▼
 
- [ロドリグ]
- はあ……
 マティアス、お前は昔からそうだな。▼
 シルヴァン殿に言い過ぎたと思っているなら
 拗れる前にさっさと謝ったほうがいいぞ。▼
 
- [ゴーティエ辺境伯]
- ……ああ。そうだな。▼
 
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