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会話集/支援会話

ローレンツの支援会話

マヌエラ

支援C

[マヌエラ]
ローレンツ。
ちょっといいかしら。▼
[ローレンツ]
……これはマヌエラ先生。
ごきげんよう。▼
[マヌエラ]
ごきげんよう。
ローレンツはいつも紳士ね。▼
[ローレンツ]
恐縮です。
で、僕に何かご用でも?▼
[マヌエラ]
あら、用がなければ
声をかけてはいけなかったかしら?▼
[ローレンツ]
いいえ。あなたのような美しい人に
声を掛けていただけるなんて光栄です。▼
ちょうど紅茶を淹れたところです。
よろしければ、一杯いかがですか?▼
[マヌエラ]
ふふっ、嬉しいわ……。そういえば、
あなたに聞きたいことがあったのよ。▼
この詩の意味……
あたくしに教えてもらえないかしら。▼

(本が表示される)

[マヌエラ]
誰にも気づかれぬ焦燥を
生ぬるい翠雨が冷ましてゆく▼
この手で枷を外せぬ弱さに
失望で時が淀みゆく▼
そして疼く思いを抱えたまま
角弓の風が夏の終わりを告げる……▼
[ローレンツ]
そ、それはっ……!
……な、ない! 僕の詩集が……!▼
[マヌエラ]
やっぱり、あなたが書いたものだったのね?
皆の筆跡を随分調べたのよ、あたくし。▼
それにしても、少し寂しい……、
孤独で、敗北感のある詩よね。▼
どうしてこんな詩を?
とっても興味があるわ、あたくし。▼
[ローレンツ]
いや……それは……。
なぜ読んでしまったのですか。▼
[マヌエラ]
こんなの拾ったら読みたくなるじゃない。
そういうものよ、人間って。▼
[ローレンツ]
返してくださいっ!
人のものを勝手に読むなど、無作法な!▼
[マヌエラ]
あらあら、ひったくるなんて乱暴なのね。
取り乱すなんて、あなたらしくもないわ。▼
[ローレンツ]
い、今見たものは、すべて忘れてください!
あなたは何も見なかった。いいですね!?▼
[マヌエラ]
忘れてと言われても、忘れられないわ。
そういうものよ、人間って。▼
[ローレンツ]
なら、誰にも言わないと約束してください!▼
[マヌエラ]
そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに。
素敵な詩だと思ったのよ? あたくし。▼
普段のあなたからは想像できないけど……
ままならぬ焦燥感を抱く時期もあるわよね。▼
[ローレンツ]
そういうのは結構ですので!
では失敬!!▼
[マヌエラ]
あらー……。照れ屋さんねえ。
詩のこと、もっと聞きたかったのに……。▼

支援B

[ローレンツ]
……歌声?
あれは……、マヌエラ先生。▼
流石、かつてミッテルフランク歌劇団の
頂点を極めた歌姫。甘美で切ない歌声だ。▼
あの酒癖の悪さと品のなさがなければ、
社交界でも通用する淑女に……ん?▼
[マヌエラ]
そして疼く思いを抱えたまま……♪
角弓の風が夏の終わりを告げる……♪▼
[ローレンツ]
う、わあああああああっ!▼
[マヌエラ]
あら、ローレンツ。
大きな声を出してどうしたのかしら?▼
[ローレンツ]
詩! 詩のことは! 忘れてくださいと!
お願いしたではありませんかっ!▼
[マヌエラ]
ええ、そうね。そうお願いされて、
忘れられないって答えたわよね、あたくし。▼
[ローレンツ]
それはそうですが、勝手に曲まで付けて!
しかも、こんなところで歌うなんて!▼
[マヌエラ]
うふふ、素敵な歌になったでしょう?▼
あたくし今、孤独なの。密かに想っていた
殿方が、遠いところへ行ってしまって……▼
そうしたら、あなたの詩が自然と歌になって
頭の中に降りてきたのよ。不思議よねえ?▼
[ローレンツ]
誰に振られたのか知りませんが、
そんな思いを綴った詩ではありません。▼
もう夜も深いですから、お休みください。
僕はこれで失礼します。▼
[マヌエラ]
あなたも、あたくしから離れていくのね。
男はみんな若い娘がいいの? そうなの?▼
[ローレンツ]
はあ……そんなことは言っていません。
年上好みの男なんて、いくらでもいますよ。▼
[マヌエラ]
いいのよ、慰めてくれなくても……。
いつもこう。みんな、そう。▼
歌姫の名声は虚像を作る。周りはみんな
本当のあたくしを見てくれず、時だけ経つ。▼
焦燥感、孤独感を抱きながら、虚像という
枷を外せない……。あなたの詩と同じよ。▼
[ローレンツ]
……一緒にしないでいただきたい。
僕が描くのは、理想の貴族の姿だ。▼
いつか必ず自分のものにしてみせる。
貴女のように、諦めたりしない。▼
[マヌエラ]
……ローレンツ。▼
あたくし、あの詩は弱い自分を
ただ嘆いているのだと思っていたの。▼
でも違うのね。前へ進むために足掻く者の
焦燥を描いているのね。▼
[ローレンツ]
高い理想を持つほど道は険しく、
自分の不甲斐なさを悲観したくなる……。▼
でも、それは試練のようなもので、
乗り越えなければ、前には進めません。▼
だから貴女も、前を向いてください。
その歌声があれば、きっと大丈夫ですから。▼
[マヌエラ]
……ねえ、ローレンツ。
この歌、いつか人前で歌わせてくれる?▼
理想と現実の間で戦う人に歌を届けたい。
きっと、あたくしにしかできないもの。▼
[ローレンツ]
……わかりました。いいでしょう。
ただし僕の名前を出さないことが条件です。▼
今日のところはお休みを。
夜更かしは肌に悪い。▼
僕の詩を歌うなら、最高の貴女で
舞台に上がっていただかなくては。▼

支援A

[マヌエラ]
そして疼く思いを抱えたまま……♪
角弓の風が夏の終わりを告げる……♪▼
(暗転、喝采)
[マヌエラ]
ローレンツ、聴いてくれた?
どうだったかしら?▼
[ローレンツ]
……素晴らしかったです。
歌の女神もかくやというほどでした。▼
切なく、もどかしいだけでない、
包み込むような歌声で……。▼
人生経験に裏打ちされた深い感情が、
歌に込められていた気がしました。▼
[マヌエラ]
あら、人生経験が長くて悪かったわねえ。
あたくしのこと、おばさん扱いして。▼
[ローレンツ]
そ、そういうわけではなく!
ただ、貴女らしい解釈をされたなと。▼
[マヌエラ]
うふふ、解釈だなんて。
何も考えずに歌っているのよ、あたくし。▼
詩に心を委ねると、
自然と感情が乗っていくの。▼
[ローレンツ]
それが才能というものなのでしょうね。
貴女の歌声は聴く者の心を揺り動かす。▼
また聴かせてくれませんか。
次は、もっと近くで聴いてみたい。▼
[マヌエラ]
いいわ、次は二人っきりで、
あなたのためだけに歌ってあ・げ・る。▼
[ローレンツ]
……!
か、からかわないでいただきたい。▼
[マヌエラ]
うふふ、からかってなんて。
……ねえ、また詩集を見せてくれる?▼
[ローレンツ]
僕の詩集を? どうして……▼
[マヌエラ]
新しい曲を作りたいの。
出来たら一番にあなたに聴かせるから。▼
[ローレンツ]
いえ、それは……。
そもそも僕の詩など、趣味の域を出ず……。▼
[マヌエラ]
それがいいのよ。
飾らない言葉、正直な感情……▼
とっても心を打たれたのよ、あたくし。
等身大のあなたの詩に。▼
[ローレンツ]
……無様に悩み苦しむ姿が、
人の心を掴むこともあるのですね……。▼
……わかりました。こちらをどうぞ。
書き溜めたものから気に入った詩があれば。▼
[マヌエラ]
うふふ、良かった。早速、拝見……。▼
……あら? これは……
この前の詩の続き、なのかしら?▼
[ローレンツ]
それは、その……。貴女の歌を聞いて、
つい書きつけたものです。▼
歌声に背中を押してもらえた気がして……、
僕も諦めず前へ進もうと、思えたんです。▼
不出来で、お恥ずかしいですが……。▼
[マヌエラ]
不出来だなんて、とんでもないわ。
……ありがとう、ローレンツ。▼
あたくしの歌声にそんな力があるのなら、
あたくし、これからも歌い続けるわ。▼
[ローレンツ]
ええ、僕もそれを願っています、心から。▼

カトリーヌ

支援C

[ローレンツ]
カトリーヌさん。
少々時間をいただけますか?▼
[カトリーヌ]
なんだ、ローレンツか。
アタシに何か用?▼
[ローレンツ]
その腰に帯びている剣……。
貴女はどこで手に入れたのですか。▼
[カトリーヌ]
……気に入らない物言いだね。
アタシがどっかでくすねたとでも?▼
[ローレンツ]
いえ……ですが、英雄の遺産は十傑の嫡流に
代々受け継がれるべきもののはず。▼
カトリーヌさん、貴女は何者なのです。
もしや名門貴族のご出身なのでは?▼
[カトリーヌ]
何でそんなことを気にするのさ。
アタシがどこの出だろうと関係ないだろう。▼
[ローレンツ]
ですが……。▼
[カトリーヌ]
アタシがどこぞの馬の骨だったとして、
紋章も遺産もなくても、アタシはアタシだ。▼
生まれや経歴に意味がないとは言わないが、
大切なのは意志と生き様だと思うね。▼
それとも何? アタシが名家の生まれなら、
アンタの対応は変わるのか?▼
[ローレンツ]
……見る目は変わります。
名家の貴族であれば、しかるべき応対を。▼
[カトリーヌ]
器が小さいねえ、アンタ。
いろんなもんに縛られてばっかりじゃん。▼
[ローレンツ]
ですが、貴族と平民は同じではない。
選ばれた者にこそできることがあります。▼
[カトリーヌ]
それは本当に貴族にしかできないのか?
平民にも優れた人間はいるだろ。▼
[ローレンツ]
そういうことを言っているのでは……。▼
[カトリーヌ]
アンタは身分や家柄にこだわるあまり、
人そのものが見えていないようだ。▼
もしアタシが名家の出だとしても、
アンタとはまず付き合わないよ。▼
[ローレンツ]
くっ……。▼

支援B

[ローレンツ]
いつ見ても、見惚れるほどの剣さばきだ。
流麗でいて隙がない。▼
[カトリーヌ]
おや、ローレンツ。
盗み見とは、貴族らしくないんじゃないの?▼
[ローレンツ]
これは大変な失礼を。見入ってしまい、
なかなか声をかけられなかったのです。▼
それだけの剣技を会得しているというのは、
やはり名のある貴族のご出身なのでは?▼
[カトリーヌ]
アンタもしつこいね。
確かに我流じゃないが、それがどうした。▼
剣の腕は家柄じゃなく、どこを目指して
どれだけ努力したかで決まるんだよ。▼
[ローレンツ]
本人の才能や努力に家柄は無関係ですが、
剣技を磨く環境は貴族のほうが有利です。▼
貴族は平民より環境に恵まれている分、
未来のために取れる選択肢が多い。▼
そうして成長した貴族が、貴族の責務を
果たせば、平民も安寧を得られるのでは?▼
[カトリーヌ]
ほう、じゃあ聞かせてもらえるか。
貴族の責務、って何なんだ?▼
[ローレンツ]
例えば……貴族は簡単に戦争を起こせます。
これは平民が持つことのできない力です。▼
紋章を持つ貴族ならばなおのこと……
一つの決断で周囲に多大な影響が及ぶ。▼
だからこそ力を正しく行使する必要がある。
これは、貴族の責務の一つです。▼
[カトリーヌ]
その理屈だと、平民は反乱を起こしても
いいように聞こえるが?▼
[ローレンツ]
平民が反乱を起こす主な理由は、
為政者……つまり貴族への不満です。▼
平民が幸せに暮らしていれば、
そもそも反乱など起きるはずがない。▼
つまり平民の反乱もまた、貴族が責務を
負うべきものではないでしょうか。▼
[カトリーヌ]
ふうん……。
ま、及第点だ。▼
アンタになら、アタシの出自を
教えてやってもいいかな。▼
……確かにアタシはファーガスの貴族、
カロン家の出だ。▼
カロン家のカサンドラ……と言ったら、
アンタも聞いたことくらいはあるだろ?▼
[ローレンツ]
カロン家……まさか、あの……
罪を犯して国を追われた……▼
[カトリーヌ]
ま、世間ではそう言われてるが、
アタシは間違ったことはしてないよ。▼
それで、アンタはどう思うんだ?
貴族だが、王国では*1お尋ね者のアタシをさ。▼
[ローレンツ]
………………。▼
……今度、僕と手合わせを
してもらえませんか。▼
[カトリーヌ]
剣の中でアタシを見極めると?
いいだろう、相手してやるよ。▼

支援A

[ローレンツ]
はあ、はあ、はあ……。▼
[カトリーヌ]
勝負はお預けだね、ローレンツ。
それが不満ならアンタの勝ちでもいいよ。▼
[ローレンツ]
いえ……お預けで結構です。
それに、貴女は“雷霆”も使っていない。▼
[カトリーヌ]
アンタが普通の剣なのに、遺産なんて
使ったら勝負にならないだろ。▼
けど、思ったよりアンタは強かったよ。
軍中で見てた印象よりは、ずっとね。▼
[ローレンツ]
いつもの僕なら負けていたでしょう。
ですが……僕は、貴女を見極めたかった。▼
道を踏み外し、お尋ね者になった貴族……。
剣に曇りがあれば、勝たねばならないと。▼
[カトリーヌ]
その使命感が、アンタの実力を
高めるに至ったとでも言うのか?▼
[ローレンツ]
いえ、貴女と剣を交える中で、
僕は貴女の強さに嫉妬を覚えたのです。▼
その剣筋の気高さ……そこに、僕が思い描く
理想的な貴族の姿が垣間見えました。▼
だからこそ負けたくなかった。それゆえに
いつも以上に力を出せたのかもしれません。▼
[カトリーヌ]
ははっ。
たいそうな物言いをするね。▼
[ローレンツ]
同時に確信しました。貴女は罪人などでは
決してない。ただ信念に生きている人だと。▼
[カトリーヌ]
まあ、自分にも主にも恥じることは、
一切してないつもりだよ、アタシは。▼
[ローレンツ]
ならば、貴族の責務も忘れてはいないはず。
これで僕たちは、本当の同志になれる。▼
[カトリーヌ]
悪いがアタシはもう貴族とは言えない。
貴族の同志が欲しいなら他を当たりな。▼
[ローレンツ]
いいえ、今の身分がどうあれ、その力を
正しく使おうとする姿勢はまさに貴族。▼
ご自身で否定しようとも、僕から見れば
貴女は気高き貴族なんです。▼
[カトリーヌ]
やれやれ……アタシは貴族なんていう
窮屈なもんに縛られたくないんだって。▼
……まあ、アタシを口説きたいってんなら
話は別だけど。▼
[ローレンツ]
えっ!?
な、何を突然……。▼
[カトリーヌ]
アンタ、貴族の女をよく口説いてるだろ?▼
アタシに「理想的な貴族」の姿を見たんなら
当然、アタシも口説く対象になるよな?▼
[ローレンツ]
いや、いくら僕でも、口説けと言われて
口説いたことはないので……困ったな。▼
[カトリーヌ]
はっははは、冗談さ、冗談。
アタシを口説くには……少し早いよ。▼
[ローレンツ]
少し早い……?
僕に何が足りないと……。▼
[カトリーヌ]
少しは融通が利くなったけど、
アンタはまだ身分や血筋に縛られてる。▼
そんなもん軽く超えてく、でかい器が
なけりゃ、アタシの相手は務まらんさ。▼
アンタだって、わかりかけてるだろ。
大切なのは意志と生き様だって。▼
それが本当にわかったなら、
そん時は喜んで口説かれてやるよ。▼
[ローレンツ]
……いいでしょう。僕がその資格を得る
その日まで、待っていてください。▼

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Last-modified: 2020-05-31 (日) 13:44:08
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