会話集/支援会話
主人公(男性)の支援会話†
ディミトリ†
支援C†
- [ディミトリ]
- ……ああ先生、ちょうどいいところに。
後で、少し付き合ってもらえないか。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- いや、少し剣の稽古に……
と言っても、俺の稽古ではないんだが……。▼
実は、少し前から大修道院で保護している
孤児たちに、剣を教えてやっていて、な。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- ……自分でもそう思う。正直、子供の相手は
あまり得意なほうではないんだが……。▼
《共通》
- [ディミトリ]
- 先日、騎士団の方と打ち合っているところを
見ていた少年たちがいてな。▼
戦い方を教えてくれ、と熱心に
頼み込んでくるものだから、つい。▼
もっと見てやりたいのは山々なんだが、
俺にも俺のやることがあるわけで……▼
……先生なら、剣の腕も確かだ。
すまないが、少し手を貸してくれないか。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- ありがとう、恩に着る。
この礼は、いつか必ずしよう。▼
……彼らは皆、戦争や病、それぞれの事情で
家族や家を失った者たちばかりだ。▼
こんなことを言うのは傲慢だと思うが
……支えになってやりたいんだ。▼
俺の親もすでに亡くなっているから、
何となく、他人とは思えなくて。▼
……ダスカーで父と継母を亡くした後、
王城に、俺の味方はほとんどいなかった。▼
ドゥドゥーだけ、と言っても
過言ではなかったかもしれないな。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- 母は俺を産んですぐに病で亡くなったし、
伯父とは……仲が、良くなかったから。▼
- [ディミトリ]
- かつては気を許せる者たちもいた。
家族、武芸の師、友人、王城の兵士たち……▼
……だが、そういったものたちは皆、
4年前を境にいなくなってしまったからな。▼
《共通》
- [ディミトリ]
- ああ、もちろん城の外には、そういう
相手もいたんだ。例えば、ロドリグとか……▼
《選択》
- [ディミトリ]
- フラルダリウス公……と言えばいいかな。
父の友人で、フェリクスの父親にあたる。▼
あいつが王都を訪れるたび、
狩りに、遠乗りに、散々連れ回した。▼
ドゥドゥーを兄弟のようなものとするなら、
もう一人の父親のような存在だな。▼
その真似事ではないが……
俺もああいう人になりたい、と思うんだ。▼
誰かの支えになれるような人に……
誰かの心を救ってやれるような人に。▼
……俺の身の上話なんて聞いたところで
面白いものでもなかったな。すまない。▼
それよりも先生、約束、忘れないでくれよ。
頼りにしているからな。▼
支援B†
- [ディミトリ]
- 先生、この間は助かった。
是非今度、食事でもおごらせてくれ。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- いや、お前の指導は素晴らしかったと思う。
流石は教師だな。▼
- [ディミトリ]
- ああ、食べたいものを考えておいてほしい。▼
……しかし、お前の指導は流石だったな。▼
《共通》
- [ディミトリ]
- 俺も長く剣を学んではきたが、
お前の傭兵らしい剣は、俺にも新鮮だった。▼
……なあ、先生。
ずっとお前に、尋ねたいと思っていたんだ。▼
先生は、初めて戦場に身を投じた時から
平気だったのか? ……敵を殺すことが。▼
《選択》
- 「何かを思う余裕はなかった」「平気ではなかった」を選択
- [ディミトリ]
- ……そうか。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- ……もちろん、平気ではなかった。
何年経とうともそれは変わらない。▼
俺が初めて将として戦場に立ったのは、
西方で起きた反乱の鎮圧に赴いた時だ。▼
そう厳しい戦いではなかったし……
敵の訓練も十分ではなく、士気も低かった。▼
軽く槍を振るえば敵兵が倒れ、剣を振るえば
道が開けた。……そういう戦いだった。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- ……まあ、そうも取れるかもしれない。▼
- [ディミトリ]
- ある地方貴族が、父上の亡くなった
隙をついて、王権の奪取を図ったんだ。▼
《共通》
- [ディミトリ]
- 反乱軍の首魁を討ち、反乱は鎮圧された。
……あれは、戦後処理の最中だったか。▼
ある兵士の死体が握り込んでいた
首飾りの中に、女の髪束が入っていた。▼
娘か妻か恋人か、はたまた
母親のものだったかは、わからない……。▼
だがその瞬間に、俺たちが敵と見なして
躊躇なく斬り捨ててきた相手が……▼
俺たちと同じように生きている
人間なのだと、思い知らされた。▼
もちろん、無闇な狼藉を働く者たちを
放置しておくわけにもいかないんだが……▼
俺たちは自分の正義を振りかざして、
誰かの家族や仲間を奪っている。▼
割り切ってはいるが、それでも時々、
自分の行いの罪深さに足が竦む……。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- ……そうかな。
そうであってほしい、な。▼
- [ディミトリ]
- ……安心した。
先生も、そうなんだな。▼
《共通》
- [ディミトリ]
- ええと、その……先生。
正直なことを言わせてくれ。▼
初めて会った時のお前は、敵を殺すことに
何の感慨も抱いていないように見えた。▼
……人を殺して眉一つ動かさない人間を、
俺は、心の底から信用することはできない。▼
だが、こうして言葉を交わすうち、
お前はそういう人間ではないとわかった。▼
今は、お前を心の底から信頼している。
……これからも、よろしく頼む。▼
(主人公が頷く)
支援A†
- [ディミトリ]
- ………………。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- 眠れなくて、少し訓練を……。
だがもう、切り上げることにした。▼
- [ディミトリ]
- ああ。だが、今晩は
早めに切り上げることにした。▼
《共通》
- [ディミトリ]
- あまり天気も良くないからか、
もう塞がったはずの傷が痛んで……。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- ……ああ。グロンダーズでの戦いの後、
あの少女に刺された時の傷だ。▼
彼女の目は……復讐者の目だった。
……かつての俺と、同じ目をしていた。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- ……さあな。
だが、おおかた想像はつく。▼
………………。▼
……ああ、そうだ。
あの話、まだ先生にはしていなかったか。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- 先日、修道院の中で斬りかかられてな。
……ちょっとした騒ぎになった。▼
斬りかかってきたのは……いつか、
俺たちが剣を教えてやった少年だった。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- ああ。あの程度なら、たとえ
目を閉じていようとも取り押さえられる。▼
《共通》
- [ディミトリ]
- ……彼らは、5年前に俺たちが討伐した
盗賊団で育てられていたんだそうだ。▼
子供に罪はないからと、
レア様が引き取ったのだと聞いた。▼
……これまで俺は、多くの人の命を
奪ってきた。憎しみの赴くまま、次々と。▼
特にあの5年間は、獣と大差ないような
生活を送ってきたから……。▼
あの少女の兄も、どこかで俺が……。▼
……だから、いつか俺がその報いを
受けるのは、当然のことだと思っていた。▼
俺が憎み、俺が奪い、
そして……俺が殺したのだからな。▼
だがあの子供たちは、違う。俺たちが、
良かれと思って抜いた剣で傷ついた。▼
流石に少し……堪えるものがある。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- ……ああ。▼
だが、俺たちは息絶えるその時まで、
戦いを選んだ人間の責務として……▼
この苦悶と……戦争という行為の本質と、
向き合い続けなければいけないのだろうな。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- ……そうかもしれないな。▼
- [ディミトリ]
- ……ありがとう。▼
《共通》
- [ディミトリ]
- なあ……先生。今頃になって、
ようやく気づけたことがある。▼
自分の隣に誰かがいてくれるというのは、
こんなにも……心強いものだったんだな。▼
ドゥドゥー†
支援C†
- [ドゥドゥー]
- ………………。▼
- [ベレト]
- ………………。▼
- [ドゥドゥー]
- ……何か用か。▼
《選択》
- [ドゥドゥー]
- ……そうか。▼
……先生。
暇を持て余しているなら、手伝ってくれ。▼
……温室の花に、水をやらねばならん。▼
(主人公が頷く)
- [ドゥドゥー]
- ……助かる。▼
1つだけ……
そこの一角には、水をやらないでくれ。▼
《選択》
- [ドゥドゥー]
- ……それはダスカー産の花で、乾燥を好む。
水をやりすぎると、根が腐ることもある。▼
《選択》
- [ドゥドゥー]
- ……俺も、そう思っている。▼
- [ドゥドゥー]
- ……それなりにはな。
- [ドゥドゥー]
- ……そこがいい。▼
《共通》
- [ドゥドゥー]
- …………。▼
《選択》
- [ドゥドゥー]
- ……お前には、改めて礼を言わせてほしい。▼
士官学校に入学した直後の課外活動でも、
これまでの戦いでも……▼
お前は、何度も殿下を救ってくれた。
……感謝している。▼
《選択》
- [ドゥドゥー]
- ……そうか。▼
- [ドゥドゥー]
- ……おれにとっては、そうではない。▼
《選択》
- [ドゥドゥー]
- ……まだ、何か話か。▼
《選択》
- 「水を汲んでこよう……」を選択
- 「話は終わった」を選択
《共通》
- [ドゥドゥー]
- ……では、おれはあちらに水を撒いてくる。▼
- [ベレト]
- (話が弾まない……)▼
支援B†
- [ドゥドゥー]
- ………………。▼
- [ベレト]
- ………………。▼
- [ドゥドゥー]
- ……また来たのか。▼
《選択》
- [ドゥドゥー]
- ……そうか。▼
……そう言えばちょうど、いつかお前に
水をやってもらった花が咲いている。▼
……気が向いたなら、見ていけばいい。▼
《選択》
- [ドゥドゥー]
- ……そうだな。▼
この花は……
妹が、好きだった花だ。▼
《選択》
- [ドゥドゥー]
- もう、死んだがな。▼
- [ドゥドゥー]
- 話すほどの話でもなかったからな。▼
《共通》
- [ドゥドゥー]
- ダスカーは滅びた。遠い昔に妹と訪れた
花畑も、軍靴に踏みにじられた。▼
……この花を見るたびに、遠い記憶が蘇る。▼
………………。▼
……こんなつまらん話を、お前にするとは。▼
《選択》
- [ドゥドゥー]
- ……面白い話をしてやれる気はしないな。▼
- [ドゥドゥー]
- ……自分でも不思議だ。▼
《共通》
- [ドゥドゥー]
- お前もフォドラの民ならば、
ダスカー人の末路は知っているはずだ。▼
友好関係にあったファーガスを裏切り、
国王殺しの制裁を受けた民族……▼
……今でも、
ダスカー人は疎まれ続けている。▼
……先生。いくらお前とは言え、
必要以上におれに近寄るのは勧めない。▼
《選択》
- ディミトリはいいのに?
- 周囲など気にしていない
- 断る
- [ドゥドゥー]
- 殿下は……別だ。▼
- [ドゥドゥー]
- ……お前が何と言おうと、
周囲は気にするものだ。▼
《共通》
- [ドゥドゥー]
- ………………。
だが、本音を言えば……。▼
おれは、嬉しい。
……こうして、先生と言葉を交わせるのが。▼
嫌でなければ……気が向いた時にでも、
温室に顔を出してほしい。▼
支援A†
- [ドゥドゥー]
- ………………。▼
- [ベレト]
- ………………。▼
- [ドゥドゥー]
- ……また、花を見に来たのか。▼
《選択》
- [ドゥドゥー]
- ……そうか。▼
- [ドゥドゥー]
- ……折角来たんだ。見ていけばいい。▼
《共通》
- [ベレト]
- ………………。
- [ドゥドゥー]
- ………………。▼
……お前には、
二つほど言いたいことがある。▼
一つは、礼だ。おれが不在の間、
殿下を支え続けてくれたこと……▼
もう一つは、不満だ。
お前は自分の命を軽く見ている節がある。▼
先日の戦いの時も、これまでも……お前は
常に、体を張っておれたちを守ってくれた。▼
……感謝はしているが、
お前は自分の命の価値を考え直すべきだ。▼
殿下がどれだけお前を頼りにしているか。
そして、おれがどれだけ……いや。▼
《選択》
- [ドゥドゥー]
- ……ならば、行動で示してくれ。▼
お前はこの軍にとって、欠かせない存在だ。
失うわけにはいかない。▼
それに……▼
《選択》
- [ドゥドゥー]
- ……お前が死ねば、
この温室を訪れる者が減るからな。▼
あの花も……おれのほかに見る者もなく、
花を落とすのは、哀れだろう。▼
………………。▼
……お前には、いつかこの花が
一面に咲き誇る景色を見せてやりたい。▼
《選択》
- [ドゥドゥー]
- ……そうだ。この戦乱が終わり、殿下が
王位に就いた暁には、きっと見せてやれる。▼
だから……それまで、死ぬな。
わかったな。▼
《選択》
- [ドゥドゥー]
- ………………。
……そうだな。▼
《共通》
- [ドゥドゥー]
- ……これまでおれは、自分の命など
どうなってもいいと思っていた。▼
殿下のためならば、躊躇いなく捨てる……
今も、その思いが変わったわけではない。▼
だが今おれは……この戦乱の終わりを、
生きて見届けたいとも思っている。▼
お前にダスカーの花畑を見せるその時まで、
おれは……生き続けたい。▼
フェリクス†
支援C†
- [フェリクス]
- ……誰かと思えば。
何だ、訓練でもしに来たのか。▼
《選択》
- [フェリクス]
- ……そうか。
ならば少し付き合え。▼
一人で剣を振るだけでは、
物足りんと思っていたところだった。▼
お前となら退屈しないだろう。
……そういった相手はほんの一握りだ。▼
斬り甲斐のない相手と戦って
得られるものなど何もないからな。▼
《選択》
- [フェリクス]
- お前の剣の腕……
興味深いと思っていた。▼
- [フェリクス]
- わからんのか。
お前がいい、と言った。▼
お前の剣の腕……
興味深いと思っていた。▼
《共通》
- [フェリクス]
- 元騎士団長から教えを受け、傭兵として
フォドラ各地を転戦していたのだろう?▼
《EP.4 終了以降》
- [フェリクス]
- おまけに英雄の遺産まで使いこなす。
それも伝説にのみ語られる“天帝の剣”を。▼
《共通》
- [フェリクス]
- これだけ斬り甲斐のある相手は、
そうそういるものではない。▼
俺はお前を下し、お前を超える。
その技を盗み、高みを目指す。▼
《選択》
- [フェリクス]
- ……理由か?
考えたこともない。▼
俺は筆よりも先に剣を手にして育ち、
物心ついた頃にはすでに剣を振るっていた。▼
無論、それは俺だけではない。
あの国に生まれれば皆、そう育てられる。▼
たとえ強力な紋章の力を持とうとも、
剣を振るえぬ者は戦で役に立たんからな。▼
俺にとっては好ましい環境だった。
……くだらん道徳観を抜きにすれば、な。▼
生きるため強くなる。
強くなるために生きる。……それだけだ。▼
《選択》
- [フェリクス]
- 強さの先にあるものなど、
考える価値もないだろう。▼
- [フェリクス]
- ほう……少し興味が湧いたな。
お前の剣だけでなく、お前という人間にも。▼
《共通》
- [フェリクス]
- さあ、くだらん問答は終いだ。
剣を抜け。▼
お前が相手ならば、
すべてを忘れて楽しめそうだ……!▼
支援B†
- [フェリクス]
- ……そう易々と
勝ちを奪わせてはもらえんか。▼
お前の剣は、騎士ではなく、傭兵の剣だ。
泥臭く勝利を掴みにゆく貪欲さがある。▼
お前自身は意識していないかもしれんが、
実際に受けた俺にはそう見えた。▼
《選択》
- [フェリクス]
- そうだ。▼
- [フェリクス]
- 違う。▼
《共通》
- [フェリクス]
- 騎士どもの剣には、貪欲さが足りん。
俺は常々そう思っていた。▼
奴らはまず剣で戦うことを考える。
剣を失って初めて、拳や足を使う。▼
だが本来、戦士とはそうあるべきではない。
得物にこだわるなど愚かしいにも程がある。▼
勝つためならば初めから手段を問わない、
それが正しい姿だと、俺は思う。▼
お前の剣には、それに近しいものがある。
俺には好ましく映った。▼
《選択》
- [フェリクス]
- 知るか。
受け取りたいように受け取れ。▼
……俺とお前の差は何なのか、と考えた。
それは貪欲さだろうと、俺は踏んだ。▼
では、その貪欲さはどこから来る?
騎士の剣と、傭兵の剣の差か?▼
そう思い、初めから勝ちを狙って動いた。
だが、それでも俺は勝てなかった。▼
……そうして、思い至った。
お前が以前言っていたことだ。▼
《選択》
- [フェリクス]
- そうだ。▼
強さを求める理由や目的があるからこそ、
本当の意味で貪欲になれるのではないかと。▼
答えろ。
お前はなぜ強くなろうとしている。▼
《選択》
- 生き残るため
- 皆を守るため
- この戦乱を止めるため(第二部のみ選択可)
- [フェリクス]
- ……それもまた傭兵らしい、と言うべきか。▼
- [フェリクス]
- ハッ……
騎士どものような口ぶりだな。▼
《共通》
- [フェリクス]
- だがその思いの有無が、
お前の貪欲さの根源であるならば……▼
俺も、その理由とやらを
探さねばならないのかもしれんな。▼
《選択》
- [フェリクス]
- ……馴れ合いたいなら他を当たれ。
今後も訓練に付き合ってくれれば十分だ。▼
剣を振るううち、
何かが掴めるかもしれんからな。▼
支援A†
- [フェリクス]
- ……ようやく、お前から一本取ったな。▼
《選択》
- [フェリクス]
- ……そうでもなかった。▼
- [フェリクス]
- ……ああ、そうだな。▼
《共通》
- [フェリクス]
- ……お前と剣を交え、負かされ続けるうちに
一つ、思い出したことがある。▼
《選択》
- [フェリクス]
- ……兄と剣を交わした日々のことだ。▼
俺は、兄に勝ったことがなかった。
兄が死ぬまで、ただの一度もな。▼
……超えたかった。
初めて剣を握ったその時から、ずっと。▼
それが、俺にとっての強さを求める理由……
そう言えるのかもしれん。▼
しかし……我ながら、滑稽な話だな。▼
……俺は、とっくに死んだ相手を好敵手と
定め、剣を振るい続けていたわけだ。▼
《選択》
- [フェリクス]
- ……そうだろうか。▼
- [フェリクス]
- ……そうだな。▼
《共通》
- [フェリクス]
- 死者を超えることなど決してできん。
墓から蘇りでもしない限りな。▼
だが、どういうわけか……目標を失っても、
俺の、強さを求める心はまだ生きている。▼
……新しい好敵手を見つけたからだろうな。▼
《選択》
- [フェリクス]
- 言わずともわかるだろう。
お前だ。他に誰がいる。▼
今回は俺が勝ったとはいえ、
再度剣を交えればどうなるかわからん。▼
紙一重の戦いだった。
とても完勝とは言えん。▼
……俺はお前よりも強くなる。
お前を超え、更なる高みを目指す。▼
《選択》
- [フェリクス]
- その後、か。……この戦が終われば
剣を振るう機会も減るだろう。▼
その時のことは……
俺には、想像がつかんな。▼
- [フェリクス]
- ……ふ。
それでこそ、俺の見込んだ相手だな。▼
《共通》
- [フェリクス]
- とりあえずは……礼を言っておく。
お前が、俺に答えをくれたのだから。▼
アッシュ†
支援C†
- [アッシュ]
- 買い物、遅くまでかかっちゃいましたね。
先生に付き合ってもらえて、助かりました。▼
頼まれていたものも買えましたし、
後は修道院に戻るだけですね!▼
騎士団の方が渡してくれたお金、ちょっと
少ないかなって思ってましたけど……▼
えへへ、何とか足りましたね。
まけてもらえて良かったです。▼
《選択》
- [アッシュ]
- あはは、買い物は数少ない特技なんです。
僕、街での暮らしが長かったから。▼
僕、ずっと下町で暮らしてたんですよ。
貴族の方に養子に取ってもらうまでは。▼
……そういえば先生は、元々傭兵として
フォドラ各地を転戦していたんですよね?▼
やっぱり、街に住む普通の人と傭兵じゃ、
暮らしも全然違うんだろうなあ……。▼
《選択》
- [アッシュ]
- そうなんですか?うーん、
僕には全然違うように見えますけど……。▼
- [アッシュ]
- そうですよね。いろいろなところを、戦い
ながら旅しなきゃいけないわけですし……。▼
《共通》
- [アッシュ]
- 傭兵は、人と戦うのがお仕事なんですよね。
……大変だよなあって思っちゃいます。▼
《選択》
- [アッシュ]
- そうですよね……。▼
- [アッシュ]
- そういうものなんですね。
……すごいなあ、先生は。▼
《共通》
- [アッシュ]
- ……あ!▼
(暗転)
- [アッシュ]
- この本、こんなところでも売ってたんだ。
うわあ、懐かしいなあ……▼
《選択》
- [アッシュ]
- 『ルーグと風の乙女』。
ファーガスでは有名な、騎士道物語ですよ。▼
″青き獅子王″ルーグ様を主人公にした、
冒険物なんですけど……▼
僕ら昔からこの本が大好きで! 読み書きを
覚えたのも、この本を読むためで……▼
(暴漢が現れる)
- [暴漢]
- その本、寄越しなッ!▼
- [アンナ]
- な、何、あなた!▼
ど、泥棒! 泥棒よー!
誰か、あの人を捕まえてー!▼
- [アッシュ]
- お、お姉さん、落ち着いてください。▼
- [アンナ]
- あの本を盗られたら大損なのよ!
すっごく高いんだから、あれ!▼
- [アッシュ]
- あの、もしよければ……
代金は、僕が払いますよ。▼
《選択》
- [アンナ]
- え?あなた、それでいいの?
私は助かっちゃうけど。▼
- [アッシュ]
- あ、お構いなく! あの人を捕まえたら、
ちゃんとお金を払ってもらいますから。▼
先生、僕はひとっ走りしてきます!
先に修道院に戻っててください!▼
(アッシュ走り去る)
- [ベレト]
- ………………。▼
支援B†
- [アッシュ]
- あ、先生。ちょうどよかった。
いつかの泥棒さんの話、しましたっけ?▼
《選択》
- [アッシュ]
- ほら、街で出くわしたじゃないですか。
露店から本を盗んでいった、あの人です。▼
《共通》
- [アッシュ]
- あの後、僕は泥棒さんを追いかけて、
無事に捕まえたんですけど……。▼
《選択》
- [アッシュ]
- あっ、ちゃんと捕まえましたよ。
僕、足の速さには自信がありますからね!▼
……だけど、
お金はもらわないことにしました。▼
- [アッシュ]
- ……はい。払ってもらわなかったって
言った方が、正しいかもしれませんね。▼
《共通》
- [アッシュ]
- あはは、だから実を言うとあの後しばらく、
お金がなくて大変だったんですよ。▼
……僕、あの人を捕まえて、
どうして本を盗んだのか尋ねたんです。▼
高く売れそうだったから、って……
まとまったお金が欲しかったみたいです。▼
子供が病気になったみたいで、
その薬代にしようと思ったらしくて。▼
《選択》
- 「騙されている」「子供がいる年齢には見えなかったが」を選択
- [アッシュ]
- そ、それはそうかもしれませんけど……。▼
もし本当に病気の子供がいたのなら、
取り返しのつかないことになっちゃうから。▼
人の命に比べたら、安いものですよ。
……それに。▼
実を言うと、僕も昔、
あの人と同じことをしていたので。▼
《選択》
- [アッシュ]
- はい。……と言っても、
もう何年も前の話ですけどね。▼
僕の親は病気で死んで、だけど弟や妹を
食べさせてやらなきゃいけなくて……。▼
頑張って頑張って働いたんですけど、
稼げるお金なんてほんのちょっとだけで。▼
それで……盗んだんです。
街を歩く人から、兵士から、お店から。▼
弟たちの喜ぶ顔を見たら、僕も嬉しくて。
何度も何度も繰り返して……。▼
《選択》
- [アッシュ]
- 本当に後悔してます。
今考えたら、本当に馬鹿だったなあって。▼
で……僕が9つになった頃だったかな。
領主様の屋敷に、盗みに入ったんですよ。▼
貴重そうなものはたくさんあったけど、
目についたのは高そうな装丁の本でした。▼
それが『ルーグと風の乙女』です。挿絵の
騎士がかっこよくて、目が離せなくて……。▼
《選択》
- [アッシュ]
- あはは、もちろんそれもありますけど……
本って、すごく高価なものですから。▼
《共通》
- [アッシュ]
- ……で、本を盗んだ僕は、
案の定その領主様に捕まっちゃって。▼
その領主様っていうのが……
ロナート様でした。▼
けど、ロナート様ったらすごいんですよ。
何も聞かず、僕に本とお金をくれたんです。▼
字が読めないって言ったら、弟たちごと僕を
屋敷に招き入れて、読み方を教えてくれた。▼
その真似事じゃないですけど……
僕は、あの方みたいになりたいんです。▼
……僕が悪事を働いてきた分、
たくさん良いことをして埋め合わせたい。▼
だから、出費はちょっと痛かったけど、
あの泥棒さんのことは後悔してなくって……▼
《選択》
- 「本当にそれで良かった?」「それは自己満足では?」を選択
- [アッシュ]
- 先生……。
もちろん僕だって、わかってるんです。▼
僕が少しお金を払ってあげたくらいで、
あの人たちの暮らしが楽になる訳じゃない。▼
世界中の貧しい人たち全員を助けられるほど
お金があるわけもないし……。▼
だからって、何もしないでいるなんて……
やっぱり、僕にはできません。▼
先生、僕は……僕は、
どうすれば良かったんでしょうか?▼
支援A†
- [アッシュ]
- ……あっ、先生!
こんにちは!▼
《選択》
- [アッシュ]
- 実はさっき、買い物の最中に
いつかの泥棒さんに会ったんですよ。▼
《選択》
- [アッシュ]
- 先生は覚えてないかもしれませんね。
もう、結構前の話ですし……▼
ほら、露店で本を盗んでいったあの人です。
子どもと二人で歩いてました。▼
二人とも、すごく感謝してくれて……
喜ぶ顔が見られて、嬉しかったなあ。▼
《選択》
- [アッシュ]
- はい!
ああ、でも……▼
……やっぱり、生活は厳しいみたいで。
先生の言うとおりでしたね。▼
これじゃ、根本的な解決にはならない……
困ってる人すべてを助ける方法なんてない。▼
お金や力があれば違うかもしれないですけど……
今の僕は、無力すぎますから。▼
《選択》
- [アッシュ]
- ………………。
昔、ロナート様に同じことを言われました。▼
あれは確か、一人で馬の世話をしようとして
大失敗しちゃったときの話だったかな。▼
焦って身の丈に合わないことをする必要は
ないんだ、って、ロナート様が。▼
……僕のやり方じゃ、すぐにみんなを
助けてあげるのは難しいかもしれない。▼
だけど目の前で困っている人を助けることは
無駄じゃない。きっと意味があるんだって。▼
僕は……そう信じたいです。▼
《選択》
- [アッシュ]
- えへへ……ありがとうございます。
何だか、気持ちが軽くなった気がします。▼
……あっ、そうだ、先生!
何か困ったことはないですか?▼
仕事が溜まってるとか、
馬の世話を代わってほしい、とか。▼
《選択》
- [アッシュ]
- そんなあ、そう言わないでくださいよ。
小さなことでもいい、何かないんですか?▼
《共通》
- [アッシュ]
- 多分、僕……誰かの役に立つこととか、
人の喜ぶ顔とか……本当に好きなんです。▼
大好きな先生の喜ぶ顔が見られたら
僕、もっと嬉しくなれるかなーって。▼
《選択》
- [アッシュ]
- はい! 先生は何だか、
昔のロナート様みたいです。▼
- [アッシュ]
- そ、そうでしょうか。
僕は当然のことをしているだけですよ!▼
《共通》
- [アッシュ]
- ほら、先生、何でも言ってください!
僕がお手伝いしますから!▼
《選択》
- [アッシュ]
- 雑談……。
……はい、僕でよければ喜んで!▼
- [アッシュ]
- ……はい、喜んで! 先生と一緒に
料理ができるなんて、嬉しいなあ!▼
シルヴァン†
支援C†
- [シルヴァン]
- ……浮気だって?
いやいや、面白いことを言うもんだ。▼
これまでもこれからも、俺には君だけさ。
その気持ちに、誓って嘘はないぜ。▼
けど、君がどうしても、俺なんかに
付き合ってられないって言うなら仕方ない。▼
……ああ、そうだ。もし良かったら、
紋章持ちの男とか、紹介しようか。▼
- [町娘]
- そんな言い方……!▼
- [シルヴァン]
- いやいや、これは純粋に、
ただただ君を思って言ってるんだ。▼
俺、泣き顔を見るのは趣味じゃなくてなあ。
君には早く笑顔になってほしいのさ。▼
だから……▼
………………。▼
……なあ、先生。
こんなところを覗いて、楽しいんです?▼
なーんかもの言いたげな顔してるけど、
一応聞いておきましょうか。▼
《選択》
- [シルヴァン]
- いやあ、そこまで言わなくても……。
俺とあの子の問題なんだからさあ。▼
だいたい、振った振られたなんて、
よくある話じゃないですか。▼
あの子も、他に女がいたからって
あそこまで怒ることないだろうに……。▼
はあ……可愛い女の子の
つらそうな顔を見るのは、堪えるなあ。▼
《選択》
- [シルヴァン]
- いやいや、本当につらい。
これでもかなり落ち込んでるんです。▼
……さて先生、こんな恋の痛みを癒すには
新しい恋が一番、なんて言いますよね?▼
これからちょっと付き合ってくださいよ。
一緒に女の子を口説きに行きましょう!▼
……冗談、冗談ですって。
まったく、つれない人だなあ、あんた……。▼
支援B†
- [シルヴァン]
- ………………。▼
《選択》
- [シルヴァン]
- ……ああ、何だ、先生か。
はは、すみません、全然気づかなかった。▼
最近よく会いますねえ。
あ、もしかして、俺に気がある?▼
すいません、俺の腕の中は女の子専用で!
野郎に貸すのは勘弁願いたいんですが。▼
……で、何の用です?▼
《選択》
- [シルヴァン]
- あの子はその辺で引っ掛けたんですよ。
ちょっと楽しく遊んで別れようぜー、って。▼
そしたらあの子、意外と俺に
入れ込んでたみたいで、いやあ困った。▼
- [シルヴァン]
- ま、そんなところですかねえ。▼
あの子はその辺で引っ掛けたんですよ。
ちょっと楽しく遊んで別れようぜー、って。▼
そしたらあの子、意外と俺に
入れ込んでたみたいで、いやあ困った。▼
《選択》
- [シルヴァン]
- 何言ってるんです、先生。
このくらいの遊びが、一番気楽でいい。▼
……ま、先生がどう思おうと、
態度を改めるつもりはないんですけどね。▼
ほら俺、こんなろくでなしでも
一応、紋章持ちの貴族なわけですし……▼
重たい遊びはしないようにしてるんです。
厄介ごとを呼び込んでくるだけですから。▼
いずれは、黙ってたって適当な相手と
結婚させられて、落ち着く予定ですしね。▼
……そう言えば先生は、自分が紋章を
持ってるって知らなかったんですよね?▼
《選択》
- 「調べたことがなかった」「父は教えてくれなかった」を選択
- [シルヴァン]
- ……なるほど。ま、傭兵だったわけだし、
わざわざ調べるってこともないか。▼
《選択》
- [シルヴァン]
- 貴族の家に生まれた子供は大抵、
紋章を宿しているかすぐに調べられますね。▼
俺たち十傑の末裔ってのは、基本的には
紋章を持ってないと家を継げないんですよ。▼
どうしても紋章持ちが産まれなければ
その代ばかりは諦めますけど……▼
基本的には紋章持ちが産まれるまで、
当主は子供を産ませ続ける。▼
で、そうして産まれた紋章持ちが、
次の当主になって同じことを繰り返す。▼
わかります? 平民の女の子たちにとって、
俺みたいなのは格好の獲物なんですよ。▼
《選択》
- [シルヴァン]
- そ、ご明察。▼
- [シルヴァン]
- そう言われてもなあ……貴族に成り上がる
いい足掛かり、とでも言えばいいんですか?▼
《共通》
- [シルヴァン]
- 紋章を持った子供を産めれば、そいつが
次の当主になれるかもしれませんからね。▼
《EP.5 終了後》
- [シルヴァン]
- ま、血も薄まった今じゃ、産まれるのは
兄上みたいな奴ばかりでしょうけど……。▼
《共通》
- [シルヴァン]
- ……昔から紋章持ちってのは、人から
妬まれると同時に、求められるもんです。▼
俺は俺の血の価値を、俺なりに理解してる。
……嫌になるほどに。▼
自由な生き方なんてとっくに諦めた。
妬まれるのにも求められるのにも慣れた。▼
俺たちには自由に生きる権利なんてない。
……そう思ってました。▼
《選択》
- [シルヴァン]
- ……あはは、そうですねえ。▼
傭兵として、紋章を持ちながら紋章と
無縁に生きてきたあんたを見てると……▼
……妬ましくて、憎らしくて、
殺してやりたいとさえ思いますけどね。▼
……なーんて。そういう陰のある男とか、
女の子に受けると思いませんか、先生!▼
支援A†
- [シルヴァン]
- ああ、クソッ、いってえ……。▼
……先生。あはは、わざわざ見舞いに
来てくれるなんて、優しいんですねえ!▼
《選択》
- [シルヴァン]
- や、たいした怪我じゃないですよ。明日には
戦線にも復帰できるって言われましたしね。▼
それにほら、あんたのために受けた傷だし?
勲章みたいなもんでしょう。▼
《選択》
- 殺したいのではなかったのか
- 自分を庇って良かったのか
- [シルヴァン]
- ……まあ、あの時は本気で
ああ言ったつもりでしたけど。▼
《共通》
- [シルヴァン]
- ……本当にあんたが殺されちまうと思ったら
体が勝手に動いたって言うかさ。▼
だけど正直な話、あんたが羨ましいって
気持ちは、今でも変わってませんよ。▼
あんたを見てると、
憧れずにはいられないんです、俺は。▼
家を出奔する度胸があれば、あんたみたいな
紋章と無縁の生き方もできたのかな、って。▼
《選択》
- [シルヴァン]
- ……そうさ。
逃げ出そうと思えば、逃げ出せたんですよ。▼
ゴーティエの家からも、
紋章を持つ貴族の運命ってやつからも。▼
……うちの実家は、王国の最北にある。
山のすぐ向こうは異民族の住む土地でして。▼
《紅花の章、蒼月の章EP19以降》
- [シルヴァン]
- 今でこそファーガスの従属下にありますけど
奴らとの関係は、とても良好とは言い難い。▼
《紅花の章、蒼月の章EP19以降以外》
- [シルヴァン]
- 昔はファーガスの従属下にありましたけど、
王国が倒れた今、いつ戦いになるか……。▼
《共通》
- [シルヴァン]
- 何しろもう何百年も争ってきたわけで。
その間うちの家はずっと、防衛の要だった。▼
あ、いや、うちの兵士や将がっていうよりも
ゴーティエ家の遺産“破裂の槍”がね。▼
《選択》
- [シルヴァン]
- ……あの時は、割と危なかったんですよ。
一歩間違えれば教団に槍を没収されていた。▼
父上は槍を教団に取り上げられるのを恐れて
修道院にいる俺に槍を渡し……▼
万一のことがあったら、俺を領地に
呼び戻すつもりだったんでしょうね。▼
ま、そんな事情もあるからか、
うちの家は特別紋章を大事にするんです。▼
紋章を持ってる俺は、両親から
それはそれは大事に育てられてきた。▼
けど、紋章を持たない兄上だとかは、
俺が生まれたのを契機に一気に冷遇された。▼
……兄上には井戸に突き落とされたことも、
真冬の山に置いていかれたこともあります。▼
《選択》
- [シルヴァン]
- ガキなりに理解してたんですよ。
俺は兄上からすべてを奪っちまったって。▼
紋章が欲しくても手に入らなかった奴の前で
つらいだなんて言えるかよ、って話です。▼
だから、女たちの粘つく視線も、
俺を値踏みする令嬢たちの視線も……▼
笑って、受け入れなきゃならなかった。
……俺には紋章がありましたからね。▼
《選択》
- [シルヴァン]
- ……憎いのかもしれませんね。俺の血を、
道具のように利用しようとする女たちがさ。▼
まあ、けど、俺自身……本当のところ、
よくわからないってのが本音です。▼
- [シルヴァン]
- ああ、もう遅いけど、わかってますよ。
……一言、嫌だって言えば良かったんだ。▼
《共通》
- [シルヴァン]
- とにかくあんたを恨むのは筋違いだった。
……本当に、すみませんでした。▼
……それから、ありがとう、先生。▼
《選択》
- [シルヴァン]
- あんたと出会ってなかったら、俺は一生
他の生き方ってのを知らないままだった。▼
……今は、本当に、心の底から
先生に会えて良かったと思ってますよ。▼
メルセデス†
支援C†
- [メルセデス]
- あらあら、こんばんは、先生。
もしかして、お仕事の帰りかしら~?▼
《選択》
- [メルセデス]
- こんなに遅くまで、お疲れ様です。
先生のおかげで、私、毎日充実してるわ~。▼
- [メルセデス]
- まあ! そうだったの~?
こんなに遅くまで、大変なのね~……。▼
《共通》
- [メルセデス]
- あんまり頑張って、体を壊しちゃ駄目よ~?
先生ったら無理してそうで、心配だわ。▼
たまには私や、他のみんなを頼ったって
女神さまは罰なんて当てたりしないのよ~。▼
《選択》
- [メルセデス]
- ……あのね、先生? ちょっと嫌なことを
言っちゃうかもしれないけれど~……。▼
実を言うと、先生に初めて会った時、
私、ちょっと不安だったのよ~?▼
《選択》
- [メルセデス]
- ごめんなさい、やっぱり気を悪くしちゃったかしら~。
《共通》
- [メルセデス]
- だってあなたって、先生にしては
ちょっと若すぎるくらいでしょう?▼
だけど、そうとは思えないくらい
あなたってしっかりしてるし~……▼
強くて、格好よくて、私たちのことも
ちゃんと面倒見てくれてるじゃない。▼
だけどね、だからこそ、どこかで
無理でもしてるんじゃないかなあって~。▼
《選択》
- 「無理はしていない」「多少の無理は仕方ない」を選択
- [メルセデス]
- 先生がそう言うならいいけれど……。
やっぱり、たまにはお休みも必要よ~。▼
疲れていると、
つまらない失敗もしちゃうし~。▼
まあ私なんかは、疲れていなくても
失敗ばっかりだけどね~?▼
《選択》
- [メルセデス]
- う~ん、訓練の日にちを間違えたり、
物を失くすなんてしょっちゅうね~。▼
この間なんて、制服を着るのを忘れたまま
訓練に出ようとして……▼
あの時は本当に恥ずかしかったわ~。
私ったら本当にうっかりしてて~……▼
……と、とにかく。
私は、無茶は駄目よって言いたかったの~。▼
たとえ体を壊すくらい無茶をしたって、
なるようにしからならないんだから……。▼
……あ、そうだ! 先生、
何か、困ってることはないかしら~?▼
私で良ければ、
なんでも手伝うわよ~。▼
《選択》
- [メルセデス]
- ふふ、何でも頼んでいいのよ~。▼
- [メルセデス]
- 大丈夫よ~。私、おっちょこちょいだけど、
きっと何とかなると思うわ~!▼
《共通》
- [メルセデス]
- 困ったことがあったら、
いつでも、何でも言ってちょうだいね~。▼
支援B†
- [修道士]
- もし、そこの方……
老いぼれの話を聞いてはくれんかね。▼
わしは生まれてこの方、
ずっとこの街で暮らしてきたんだが……▼
帝国で暮らしている娘が手紙を寄越して、
日々の礼拝は怠っていないかと……▼
- [ベレト]
- ………………。▼
(メルセデスが現れる)
- [メルセデス]
- あら~、こんにちは、先生。
この方は、お知り合い?▼
《選択》
- [メルセデス]
- あら、そうだったの~?
てっきり知り合いかと~。▼
おじいさま、どうなさったんですか?▼
- [修道士]
- おや、まあ、綺麗な娘さんだ。いやあ、
実はちょっと話を聞いてもらっていてなあ。▼
- [メルセデス]
- お話?
あっ、もしかして何か困りごとでも~?▼
- [修道士]
- 日課の礼拝に行こうと思ったんだが、
足を悪くしてしまって歩けんのだよ。▼
- [メルセデス]
- まあ、それは大変!
良かったら、お手伝いしましょうか~?▼
街の礼拝堂までで良ければ、
肩をお貸ししますよ~。▼
- [修道士]
- おお、ありがたい……! お嬢さんを
遣わしてくれた女神様に感謝せんとなあ。▼
- [メルセデス]
- ほらほら~、先生も手伝ってください。
私はこっちの肩を貸しますから~。▼
(主人公が頷く)
(暗転)
- [メルセデス]
- はい、先生、お疲れ様でした~。
おじいさまもとっても喜んでいたわね~。▼
《選択》
- [メルセデス]
- たいしたことはしていないわ~?
あなたの役に立てたなら何よりよ~。▼
それに、あのおじいさまも
本当に嬉しそうにしていたじゃない~。▼
《共通》
- [メルセデス]
- ふふ、誰かの喜ぶ顔を見てると、
疲れも苦労も吹っ飛んじゃうわよね~。▼
それより先生、ずっと不思議そうな顔してるけど……?▼
《選択》
- [メルセデス]
- う~ん……。
何て言ったらいいのかしら~。▼
そうねえ、慣れている……
としか、言いようがないわ~。▼
《選択》
- [メルセデス]
- そうなのよ~。困ってる人たちの顔って、
見ていると、すぐにわかるのよね~。▼
さっきは、先生もあのおじいさまも、
二人して困った顔をしていたから。▼
教会暮らしが長かったから、何となく
わかるようになったのかもしれないわ~。▼
《選択》
- [メルセデス]
- あら、先生にはまだ、
話していなかったかしら~?▼
私ね、10年近く、
ファーガスの教会で暮らしていたのよ~。▼
教会には、困り事を抱えた人が
駆け込んでくることも多くって。▼
私も、おんなじように教会に駆け込んで、
司祭様に助けてもらったことがあるのよ~。▼
……ねえ先生。
私ね、夢があるの。▼
《選択》
- [メルセデス]
- 私、将来は教会で働きたいのよね~。
司祭様みたいな人になりたいの。▼
だけど……う~ん。
なかなか上手くいかないものよね~。▼
もし私が紋章を持たない平凡な人だったら、
叶った夢、だったのかしら~……。▼
ちょっと悲しいけれど……やっぱり、
なるようにしかならないのよね~。▼
だって、私の運命は私じゃなく、
すべて女神様が定めるものなんだから……。▼
支援A†
- [メルセデス]
- 先生、相談があるのだけど~。
ちょっといいかしら~?……▼
(主人公が頷く)
- [メルセデス]
- 助かるわ~。相談っていうのはね、
これなんだけど~……。▼
養父からの手紙なの~。
ついこの間届いたのよ。▼
《選択》
- [メルセデス]
- あらやだ、まだ話していなかったかしら~。
私を士官学校に入れた人なんだけど……。▼
……言ってしまえば、私の紋章を利用する
ために、私を教会から引き取った人ね~。▼
《選択》
- [メルセデス]
- そうそう。断絶した家の紋章を持った私を
利用して、貴族に成り上りたいみたい。▼
今は王都に居を構えているけれど~、私を
引き取る前は各地を巡る商人だったそうよ。▼
とにかく欲の深い人で~……この手紙は、
有力貴族との縁談があるっていう話でね~?▼
はあ……本当に……戦争が始まったって
言うのに、のん気なものよねえ。▼
《選択》
- [メルセデス]
- ……まあ、そうなのかもしれないわね~。
生き残るために焦っているのかしら~。▼
《共通》
- [メルセデス]
- それでね、この縁談なんだけど~……。
何て返事をしたらいいかと思って。▼
《選択》
- [メルセデス]
- ……う~ん、そうね。
それも仕方ない、とは思うわ~。▼
だけど、もし、ここで流されてしまったら
絶対に……いつか後悔すると思うのよね。▼
断ろう、って、心は決まっているのだけど、
なかなか踏ん切りがつかなくって~……。▼
《選択》
- [メルセデス]
- ……前にも話したかもしれないけれど~、
私、教会で働きたいのよね。▼
教会じゃなくても構わないわ。人の役に立つ
仕事なら、教師でもお医者さまでも……。▼
だけど、貴族のお嫁さんになってしまったら
そういうのって、少し難しいと思うのね。▼
《選択》
- [メルセデス]
- ……私、これまでずっと、
誰かの意思に流されるまま生きてきたわ~。▼
すべては女神様の思し召しなのだと、
そう自分に言い聞かせて、誤魔化して……。▼
養父が私を教会から引き取った時も、
士官学校に入れられた時も、そうだったわ。▼
……初めて自分で自分の道を選んだのは、
この戦争に身を投じた時だったわね~。▼
もちろん養父には反対されたけれど、
何とか丸め込んで、ここへ来られたわ。▼
……だけど、決別まではできなかった。
まだ手紙が来るのが、その証拠ね~。▼
私……養父が怖いわけじゃないのよ。
それよりも、もっと怖いものがあるの。▼
《選択》
- [メルセデス]
- ふふっ……すごいわ。
やっぱり先生は何でもお見通しなのね~。▼
で、相談って言うのはね? 先生に、
一言、背中を押してもらいたかったの。▼
手紙の返事を書こうとしたけれど……養父に
決別を伝える勇気が、出なくって……。▼
《選択》
- [メルセデス]
- そ、それはまずいわよ~!
勝手に話を進められたら困っちゃうし……。▼
だけど……それくらいの気持ちでいないと、
決別なんてとてもできないわよね~。▼
- [メルセデス]
- ……そうね。
人生は、たった一度きりなんだもの。▼
《共通》
- [メルセデス]
- なんだか今なら、
返事が書けそうな気がしてきたわ~。▼
……私には心に決めた生き方があるので、
その縁談はなかったことに、って。▼
ふふっ、ついてに、心に決めた人も
いるって書いちゃおうかしら~。▼
《選択》
- [メルセデス]
- あら? もちろん、あなたのことよ~。
嫌だった~?▼
《選択》
- [メルセデス]
- ……ふふっ、な~んちゃって。冗談よ。▼
……私、勇気を出してみるわ。あなたの
おかげで、一歩踏み出せそうな気がするの。▼
支援S†
(女神の塔)
- [メルセデス]
- まあ、先生。急な呼び出しだったのに、
来てくれて嬉しいわ~。▼
あなたはフォドラの英雄だもの~。
今は忙しいでしょう。▼
《選択》
- [メルセデス]
- ……そう。なら、ちょっと大変な
お願いをすることになっちゃうわね~。▼
- [メルセデス]
- まあ、良かった! ちょうど、
ちょっと時間のかかるお願いがあって~。▼
《共通》
- [メルセデス]
- あのね……聞いてくれるかしら?▼
《選択》
- [メルセデス]
- ふふ、ありがとう。
お願いって言うのはね……▼
《共通》
- [メルセデス]
- 一緒にフェルディアに行きましょう。
養父に会いに行くのよ~。▼
《選択》
- [メルセデス]
- う~ん、そうねえ……。
私なりの、けじめをつけに行くのよ。▼
- [メルセデス]
- ちゃんとけじめをつけたいのよ~。
あの人に、直接決別を伝えなきゃ。▼
《共通》
- [メルセデス]
- 養父に何て言ってやるかは、
もうちゃんと決めてあるわ~。▼
私は私の選んだ道を生きてゆきますから、
あなたはあなたの人生を送ってください。▼
私の運命は、あなたでも、他の誰でもない、
私が決めるものなんですから、って。▼
ふふっ……
ず~っとそう言ってやりたかったのよね~。▼
《選択》
- [メルセデス]
- う~ん、そうねえ。
どこから話せば良いのかしら~……。▼
前、心に決めた人がいるって言ったわよね?
前は冗談だって言ったけれど。▼
……私は、ずっと本気だったわよ~?
あなたと、結婚したいの。▼
その……もしかして、嫌だったかしら?▼
《選択》
(指輪の絵)
- [メルセデス]
- ……あらあらあら、まあ!▼
《選択》
- [メルセデス]
- ええ、ええ! 私、すごく嬉しいわ~。
生きてきた中で、一番かもしれない。▼
……ちゃんと伝えられて良かった。
これからはあなたと一緒に生きていける……▼
他でもない私が、私の意思で選んだ道を、
あなたと一緒に歩いていける。▼
……ふふっ。私、とんだ幸せ者ね。▼
だけど、先生……人生はたった一度きりよ?
私と結婚して、後悔しない?▼
私は、たくさんわがままを言うと思うわ。
だって、私には夢があるんですもの。▼
誰かの力になってあげられる人になる……
その願いは、絶対に諦められないわ。▼
《選択》
- [メルセデス]
- ……ふふっ、そうだったわね。
先生は、そういう人だったわね~。▼
そういうあなただからこそ、
私、あなたのことを好きになったのよ。▼
それじゃあ、早速、旅支度をしましょうか。
フェルディアは遠いわよ~。▼
(主人公が頷く)
- [メルセデス]
- ……あのね、先生。▼
《選択》
(一枚絵)
- [メルセデス]
- 私、おっちょこちょいで、うっかりしてて、
たくさん迷惑をかけるかもしれないわ~。▼
それでも、あなたが困った時には、精一杯
あなたの支えになれるよう頑張るから……▼
だから……どうか、
これからもよろしくね、先生。▼
アネット†
支援C†
- [アネット]
- あっ、先生、こんばんはー!
今、ちょっと時間良いですか?▼
《選択》
- [アネット]
- これ、セイロス騎士団の人からお借りした
戦術の教本なんですけど……▼
ちょっとわからないところがあるんです。
先生、教えてもらえませんか?
《選択》
- [アネット]
- やったー! ありがとうございます!
えっと、この状況図なんですけど……▼
- [アネット]
- うーん……じゃあせめて、一緒に考えて
くれませんか? この図なんですけど……▼
《共通》
- [アネット]
- この騎兵部隊は、どうして
あえて不利な森の中に布陣して……▼
(暗転)
- [アネット]
- なるほど! おかげですっきりました。
流石、先生は教え方が上手いんですね!▼
《選択》
- [アネット]
- やっぱり、先生に聞いて正解でした!▼
- [アネット]
- そ、そんなことないですよー!▼
《共通》
- [アネット]
- えへへ……あたし、勉強というか……
新しいことを学ぶのが、大好きなんです。▼
だから、この士官学校に来て、魔法に、
戦術に、武術に、いろいろ学べて……▼
今まで生きてきた中で、
一番に充実してるんです!▼
あ、実はこの後も、書庫で調べ物をして、
魔法の練習をしてー、それから剣術の……▼
《選択》
- [アネット]
- うーん……そう言われても……。
じっとしてるほうが、疲れちゃいませんか?▼
あたし、昔から何もしないでいるのが
あんまり得意じゃなくって……。▼
そう、例えば、お休みの日の朝には
お掃除しないと落ち着かない、みたいな!▼
《選択》
- [アネット]
- だって、何もしないで夜になっちゃったら
折角のお休みが無駄じゃないですか!▼
- [アネット]
- 良かったあ、わかってもらえて!
あんまり、わかってくれる人がいなくて。▼
《メルセデスが自学級にいる時》
- [アネット]
- メーチェなんて、お休みの日は部屋から
一歩も出たくない~、なんて言うんですよ?▼
《共通》
- [アネット]
- それでそれで……
……あっ! 大変!▼
あたし、今日、料理当番の日だったの
すっかり忘れてた……!▼
先生、それじゃ、あたし行きますね!
いろいろありがとうございましたー!▼
- [ベレト]
- ………………。▼
- [アネット]
- きゃーーーーっ!
何でこんなとこに樽がーー!!▼
支援B†
- [アネット]
- ご、ごめんなさいっ、先生。
訓練に寝坊しちゃうなんて……。▼
みんなにも、先生にも迷惑をかけて……。▼
《第一部》
- [アネット]
- 課題に取り組む日だったら、こんなことじゃ
済みませんでしたよね……。▼
《第二部》
- [アネット]
- 本当の戦いだったら、こんなことじゃ
済みませんでしたよね……。▼
《共通・選択》
- [アネット]
- 本当に、ごめんなさい。
戦術の勉強に熱中しちゃって、つい……。▼
はあ……実を言うとあたし、
昔からいつもこんな感じで。▼
あたし、士官学校に入る前は、
王都の魔道学院で勉強してたんです。▼
その頃から、
試験の前に何日も徹夜するとか、ざらで。▼
……徹夜してる最中は、
全然苦痛じゃないのが厄介なんですよね。▼
先生、確か前に言いましたよね。
あたし、新しいことを覚えるのが好きって。▼
最初にそう感じたのは、
あたしがまだ、4つか5つの頃です。▼
初めて魔法を使ったあたしを見て、
父さんがすっごく喜んじゃって……▼
その時、何でかあたしまで嬉しくって……
もっと頑張りたいな、って思ったんです。▼
……最初は、そうだったんです、けど。▼
《選択》
- [アネット]
- あたしが13歳の時、
父さんは家を出ていっちゃって……。▼
敬虔な信者だった父さんが出ていくとしたら
大修道院かもしれない……って思って。▼
ガルグ=マクの士官学校に入るために、
まずは王都の魔道学院に行って……▼
勉強して、勉強して、魔法の練習をして……
やっと士官学校への推薦をもらって……。▼
必死で頑張るうちに、休み方が
よく……わからなくなっちゃって……。▼
……もしかしてあたし、その頃から
ちょっと空回ってたのかもしれません。▼
《選択》
- [アネット]
- ……そうですよね。今回みたいに、
みんなの足を引っ張ったら元も子もないし。
- [アネット]
- そ、そんなことはないですよっ!
あたしなんか、まだまだで……。▼
でも、あたしが無理したせいで、みんなの
足を引っ張ったら本末転倒ですよね。▼
《共通》
- [アネット]
- ……よし。先生、あたし決めました。
あたし、頑張らないように頑張ります!▼
《選択》
- [アネット]
- はいっ! 先生がそう言ってくれたら、
あたし、頑張れる気がします。▼
- [アネット]
- あ、あはは……す、すみません。
無茶は控えます、って言いたかったんです。▼
《共通》
- [アネット]
- 先生、あたしが頑張り過ぎてたら、
止めてくださいね。▼
支援A†
- [アネット]
- はあ……。▼
あ、先生……こんにちは。▼
《選択》
- [アネット]
- ……前に、先生に言いましたよね。
頑張らないように頑張る、って。▼
だけど、最近は何だかんだで忙しくって、
気がつくとつい頑張っちゃってばかりで……▼
昨日も訓練だ、お仕事だ、って忙しくて、
流石にもう駄目だーってなって。▼
だから、今日だけは思い切って
一日休もうって決めたんです。でも……▼
……いざ休もうとしてみると、
何をしていいのかわからなくって。▼
……先生、助けてくださいっ。
あたし、何をしたらいいんですか!▼
《選択》
- [アネット]
- それが落ち着かないんですよお!
はあ……向いてないのかなあ。▼
- [アネット]
- お昼寝も試してはみたんです。
でも、眠気がちっともやってこなくって。▼
《共通》
- [アネット]
- 先生……あたし、もしかすると
頑張らないのって、向いてないみたいです。▼
……! あ、そうだ!▼
先生なら、頑張らない方法……力を抜いて
過ごす方法、知ってるんじゃないですか?▼
あの、もし知っているなら、
是非、教えを乞いたいんですが!▼
あたし、もう
どうしていいのかわからなくって……!▼
《選択》
- [アネット]
- は、はい! やってみます!▼
(暗転後、お茶会をする主人公とアネット)
- [アネット]
- 先生、このお菓子、甘くて美味しいです!
温かいお茶によく合いますね。▼
(主人公が頷く)
(お茶の絵)
- [アネット]
- それにしても、このお茶……。
先生、お茶を淹れるの上手なんですね!▼
あたしも、これくらい上手く
淹れられたらいいんだけど……。▼
……あっ、そうだ、先生!
今度、お茶の淹れ方を教えてください!▼
頑張って覚えて、先生に
美味しいお茶を飲ませてあげたいんです!▼
《選択》
- [アネット]
- あ……す、すみません。
つい、またそういう話に……。▼
……先生。「頑張らない」って、
どうしてこんなに難しいんでしょうか。▼
頑張らないように頑張っても、
どんどんもやもやしていって……▼
《選択》
- [アネット]
- 先生……。▼
……そうですよね。頑張らないでいるなんて
あたしらしくないですよね!▼
先生がそう言ってくれるなら、あたしは
あたしらしく、毎日頑張っちゃいますから!▼
《選択》
- [アネット]
- よーし! じゃあ早速、先生の
お茶の淹れ方を伝授してもらわなきゃっ!▼
よろしくお願いしますね!
あと、それから……ありがとうございます。▼
あたしの悩みなんかに、
ちゃんと向き合って、付き合ってくれて。▼
……えへへ。何でか、先生にはどんなことも
素直に相談できちゃうんですよね。▼
こうやって先生とお茶を飲んでる時間が、
ずーっと続けばいいのになあ……。▼
支援S†
(女神の塔)
- [アネット]
- 先生!
みんなが先生のこと、捜してましたよ!▼
……先生はいつも人気者で大変ですね。
いろんな仕事がたくさんあって……▼
……でも正直、
ちょっと、羨ましいかも。▼
《選択》
- [アネット]
- 忙しいほうが楽しいじゃないですか。
毎日、変化があって、学びがあって!▼
- [アネット]
- むむっ……やっぱり羨ましいです。▼
《共通》
- [アネット]
- ……戦いが終わって、いろいろあって。
毎日、それなりに楽しかったけど……▼
けど、ずっと何だか落ち着かないんです。
どこにいても、何をしていても。▼
……それで、ようやく気づいたんです。
あたしには先生が必要なんだ、って。▼
《選択》
- [アネット]
- 先生と一緒に過ごしている間は、
あたしがあたしでいられるというか……▼
頑張るとか、頑張らないとかじゃなく……
結局、先生がいるかいないかなんだって……▼
……えへへ。▼
あのですね、実は、これを伝えようと思って
頑張って何回も練習したんですけど……▼
やっぱり……恥ずかしいですね。
うん、恥ずかしい!▼
《選択》
- [アネット]
- ……え?
それは、どういう……。▼
- (ベレトが指輪を出す)
- [アネット]
- せ……先生!
これって、まさか……▼
《選択》
- [アネット]
- せ、先生……。
ううっ……▼
- [ベレト]
- !?▼
- [アネット]
- ご、ごめんなさあい……! 何であたし、
こんなに嬉しいのに泣いてるんだろお……!▼
あたし、ずっと不安で、嫌いだって
言われたらどうしようかと思ってえ……!▼
……でも、先生が……
先生が結婚しようって言ってくれたからー!▼
何だか……安心しちゃってえ……!▼
……先生。大好きです、先生!▼
これからも、ずっと一緒にいましょうね!
約束ですからね!▼
イングリット†
支援C†
- [イングリット]
- ……はあ。
もう、今節3回目か……。▼
(紙を破る音)
- [イングリット]
- よし、これで終わり。
お父様も、よく飽きないものね……。▼
……!
せ、先生、何かご用でしょうか?▼
《選択》
- [イングリット]
- あ、いえ、その、ちょっと不用品の処分を。
部屋は清潔に保たねばなりませんから。▼
先生も、肝に銘じてくださいね。
部屋の乱れは心の乱れ、と言います。▼
不要なものを処分することこそが、
倹約の第一歩なのです。▼
《選択》
- [イングリット]
- い、いくら先生とはいえ殿方の部屋に
私一人で入るのは、はばかられます……!▼
- [イングリット]
- ……貴族の令嬢らしくない、と笑いますか?▼
《共通》
- [イングリット]
- ……私の実家は貴族と言えど、
そこまで裕福ではありませんでした。▼
そのため、倹約を心がけよ、と
父に言い聞かされて育ったのです。▼
吝嗇家と言えばそれまでですが。
まめに掃除をするように言ったのも父で……▼
《選択》
- [イングリット]
- ……はい。
自慢の父……です。▼
領地の経営が苦しくとも、私には貧しい
思いをさせぬように育ててくれました。▼
- [イングリット]
- 先生にそう言ってもらえるなら、
きっと父も喜ぶと思います。▼
《選択》
- [イングリット]
- ……ええと、そうですね。
ただの紙切れです。▼
文字が書いてあるので書き物にも使えず、
掃除や武具の手入れにも役立ちません。▼
ならばこの機に処分してしまおうと
思い立った次第でして。▼
……ああ、ところで先生。
私に何かご用でしたか?▼
《イングリット、シルヴァン、フェリクスが3人とも自学級の時?》
- [イングリット]
- まさか、またシルヴァンやフェリクスが
問題でも起こしたのでは……!▼
《共通・選択》
- 「特に用はない」「イングリットと話したかった」を選択
- [イングリット]
- そ、そうでしたか。
……では、私はそろそろ戻ります。▼
掃除の続きがありますので。
先生、それではまた。▼
支援B†
(紙を破る音)
《白雲・蒼月の章》
- [イングリット]
- お父様もしつこいわね……!
こんな手紙ばかり送ってきて……▼
《紅花・銀雪・翠風の章》
- [イングリット]
- ……この手紙も、
もう来ないと思うと寂しいものね。▼
《共通》
(ベレトが現れる)
- [イングリット]
- ……ああ、先生!
申し訳ありません、気づきませんでした。▼
《選択》
- [イングリット]
- ……あ、ええと。
これは、その……そうですね。▼
……父からの、手紙です。▼
《選択》
- [イングリット]
- ……はい。
けれど、私には不要ですから。▼
それに、たいした内容も
書いてありませんし、ね。▼
読みたいですか、先生?
……読みたいと言うのなら、どうぞ。▼
- [ガラテア伯]
- わが娘、イングリット……▼
元気でやっているだろうか。
周囲に迷惑などかけてはいないか。▼
私のほうは順調だ。子爵令息との縁談も、
そろそろまとまるだろう。▼
だが、ガルグ=マク大修道院には
より条件の良い相手が数多く……▼
……我が家の存続は、
お前の結婚に懸かっている。▼
お前は我々の希望なのだ。
それを決して忘れぬように。▼
《選択》
《第一部》
- [イングリット]
- はい。
……笑いの種くらいにはなったでしょうか。▼
《第二部》
- [イングリット]
- はい。
……士官学校時代に届いた手紙ですが。▼
《共通》
- [イングリット]
- 以前、先生には少しお話ししましたね。
私の家は裕福ではなかった、と。▼
私の実家……ガラテア家は、同盟領の
ダフネル家から分裂して生まれた家です。▼
新参ながら王家よりご恩を賜り、
他の名家に劣らぬ待遇を得ましたが……▼
領地は貧しく、不作続き。いつしか血も
薄まり、父にも兄弟にも紋章は現れず……▼
だからこそ紋章を……家を継ぐ資格を持つ
私は、父から「希望」と呼ばれていました。▼
紋章を欲する貴族は多い。大貴族との婚姻で
援助が得られれば、財政も楽になる……▼
《選択》
- [イングリット]
- ……ありがとうございます、先生。
その言葉だけで、私は救われます。▼
《白雲・蒼月の章》
- [イングリット]
- ……けれど父も、私が憎くてそんなことを
言っているわけではないのでしょう。▼
《紅花・銀雪・翠風の章》
- [イングリット]
- ……けれど父も、私が憎くてそんなことを
言っていたわけではないのでしょう。▼
《共通》
- [イングリット]
- それがわかるからこそ、私は……▼
……すみません、先生。
今日はこれで、失礼します。▼
支援A†
- [イングリット]
- ……夜分遅く、申し訳ありません。
どうしても、相談したいことがあって。▼
《選択》
- [イングリット]
- ……ありがとうございます。
その、私、自分の将来について悩んでいて。▼
こんな戦争のただ中に、そんなことで
悩むのも馬鹿らしいかもしれませんが……▼
《選択》
- [イングリット]
- 先生にそう言ってもらえると、救われます。
……他の人には相談しにくかったのです。▼
みんな心を決めて戦っているのに、
私だけがうじうじと迷い続けているようで。▼
……私は、子供の頃から
ずっと騎士に憧れてきました。▼
城主としての騎士というよりも、
貴人に直接お仕えする騎士のほうですね。▼
ですが、父はガラテア家の存続のため、
私の結婚を望みました。▼
《選択》
- [イングリット]
- ……それは、できませんでした。
父の苦悩をずっと側で見てきましたから。▼
父は、私なんかよりも、もっと多くの
苦労を背負い込み続けてきたんです。▼
私が肉や魚を口にしている時、
父はいつも味のしない汁を啜っていました。▼
あんな量ではとても足りないでしょうに、
不満一つ漏らさなかった……。▼
そんな父の姿を見ていたら、騎士になりたい
などと……言えるはずがなかったのです。▼
《蒼月の章》
- [イングリット]
- ……戦争が始まって、父は私に、
祖国のため戦うことを許してくれました。▼
《蒼月の章以外》
- [イングリット]
- 結局、今となってはそんな父を
裏切ることになってしまったのですが……▼
父と決別した今、
私の夢を阻むものはありません。▼
《共通》
- [イングリット]
- ですが、この先、騎士になれたとしても、
私の心の奥には……▼
ずっと何かがつかえたままになるような、
そんな気がして。▼
騎士ではなく貴族に生まれた者として、
果たせる役目があったのではないか、と……。 ▼
《選択》
- 答えの出ない問いもある
- 両立する方法を探しては
- 過ぎたことを考えても仕方ない(蒼月の章以外で選択可)
- [イングリット]
- ……そう、ですよね。
私も、この苦しみを受け入れなくては。▼
- [イングリット]
- 両立……難しいことを言いますね、先生は。
それでも……模索する価値はありそうです。▼
- [イングリット]
- ……そうですね。振り返ったところで、
もう過去には戻れないのですから。▼
《共通》
- [イングリット]
- ……ふふ、士官学校を出ても、
やっぱり先生は、先生なのですね。▼
私たちの悩みを受け止めて、
こうやって、背中を押してくれる。▼
本当に……感謝しています、先生。▼
どうかこれからも私たちの……
いえ、私の人生の、先生であってください。▼
支援S†
(女神の塔)
- [イングリット]
- ……どうされたのです、先生。
こんなところで、空など見上げて。▼
《選択》
- [イングリット]
- ふふ、最近は、多忙な日々が
ずっと続いていましたから……▼
たまには、こうしてゆっくりと
空を眺めるのも、良いですね。▼
- [イングリット]
- 私を、ですか? 約束もしていないのに……
……ふふ、でも、奇遇ですね。▼
私も、先生に会いに来たのです。
何となく、ここにいるかなと思ったので。▼
《共通》
- [イングリット]
- ええと……その、ですね。
私、先生に伝えたいことがあったのです。▼
この戦争が終わったら
必ず伝えようと決めていました。▼
《選択》
- [イングリット]
- ……はい。▼
先生……私は、あなたが好きです。
師としてではなく、一人の男性として。▼
も……もちろん、以前お伝えしたように
先生としても、尊敬しているのですが。▼
……節制や倹約がどうとか言いながら、
結局のところ強欲な女なのです、私は。▼
騎士という自分の夢も、あなたという相手も
欲しいものは手に入れずにはいられない……▼
私はあなたと、一緒にいたい。
先生と生徒としてではなく、男女として。▼
- [ベレト]
- ………………。
- [イングリット]
- せ、先生……。▼
《選択》
- 「渡すものがある」「自分にも欲しいものがある」を選択
- (ベレトが指輪を出す)
- [イングリット]
- あ……。
先生、これは……。▼
……良いのですか、先生。
私のような、戦いしか知らない女でも……。▼
- (ベレトが頷く)
- [イングリット]
- ……先生も、私と共に在りたいと、
そう思ってくださっていたのですね。▼
はああああ……良かったあ……!
私、また空回ってしまったのかと……!▼
……ところで、あの。こうなった以上は、
もう先生、とは呼べませんよね……。▼
……その、ええと。▼
……私、これからはずっと側にいる。
天上の女神様に……あなたに誓って。▼
あなたと共に、
この新たな時代を生きられる……▼
どんな困難が立ち塞がろうと、あなたの
剣となり盾となり、共に戦ってゆける。▼
……心の底から、それが嬉しい。
それだけで、私は幸せなの。▼
………………。▼
……す、すみません。慣れるまでは……
もう少し、時間がかかりそうです。▼
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- シルヴァンBの「〜次の当主になれるかもしれませんからね。▼」の後に、「ま、血も薄まった今じゃ、産まれるのは(改行)兄上みたいな奴ばかりでしょうけど……。▼」が入ります。その後は共通の「……昔から〜」へと続きます。条件はEP6以降です。(EP6開始直後で確認、なのでシルヴァン外伝前でもでます。先生は男女両方で追加確認済み) --
- ↑反映ありがとうございます。でもEP6終了後ではなくEP6開始からです…!終了後と書くならEP5終了後、ですね。 --
- シルヴァンの「一歩間違えれば教団に槍を没収されていた」って、外伝クリアせずに没収されたままだったら差分がある? --
- 「メーチェなんて、お休みの日は部屋から~」が、金鹿の学級のとき、アネットとメルセデスを未スカウト、アネットとメルセデス支援なし、ベレトスとメルセデス支援なしで表示されませんでしたので、条件ありとして分けました。 --
- アネットの支援Cの「流石、先生は教え方が上手いんですね!▼」の後に何故かメルセデスのセリフが入っています。 --
- アネットCに紛れ込んでたメーチェの台詞は消しました。メーチェに言及する部分はエクストラだと青獅子のみ出るので二人とも自学級が条件? イングリットCのシルヴァンとフェリクスに言及する部分も同じ感じかも。 --
- シルヴァンの支援Aは蒼月の章でEP18をクリアーした後も、紅花の章時と同じ内容になるのを確認しました。 --