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会話集/章別会話

5章 裏切りの刻

オープニング

灰狼の想い

(謁見の間 昼)

[レア]
そうでしたか……。
事情は把握できました。▼
これは、確かに“始原の宝杯”でしょう。
数少ない教団の記録とも一致します。▼
[ユーリス]
私たちの処分は……
如何様になりますか?▼
[レア]
至宝の封を破ったのですから、本来ならば
相応の罰を下すべきなのでしょうが……▼
所在の掴めなかった至宝を見つけ出したとも
言えます。その功をもって不問とします。▼
それに、もしかしたら……▼

《選択》

[レア]
いえ、封印が解けたのは……ベレト、
あなたの影響かもしれませんね。▼
宝杯は、四使徒によって厳重な封印が
施されたと、年代記には記されています。▼
封印を解く鍵は、彼らの血に宿ったという
4つの紋章のみのはず……。▼
ですが、特別な力を持つあなたならば……
その封印を破れてもおかしくはありません。▼
……宝杯は、ひとまず私が預かります。▼
その上で、アルファルドの身柄は騎士団が
必ず取り戻すと約束しましょう。▼
彼は私にとっても、我が子のようなもの。
決して殺させはしません。▼
[コンスタンツェ]
……お待ちになってくださる、レア様。
私たちとて引き下がることはできませんわ。▼
相手は、騎士団を連れてくるようならば
アルファルド様の命はないと言っています。▼
あの方は私たちの恩人なのです。
万に一つも殺させるわけには参りませんの。▼
[ハピ]
そーそ、騎士団が頼りになるのは
知ってるけどさ。▼
ハピたちだって戦えるし……あ、先生は
騎士じゃないから来ていいじゃん。▼
[バルタザール]
そいつは百人力だ。どうですか、レアさん。
今回だけは認めちゃくれませんかね。▼
おれたちだって修羅場は潜ってきてる。
宝杯もアルファルドさんも守り切るさ。▼
[ユーリス]
……レア様。▼
[レア]
………………。▼

《選択》

[レア]
彼らだけでなく、あなたの力があれば……
それも叶うかもしれません。▼
[レア]
ベレト……。
あなたの力があれば、確かに……。▼

《共通》

[レア]
……わかりました。
あなた方に、宝杯を託しましょう。▼
[セイロス騎士]
お、お待ちください、大司教猊下!
宝杯はずっと発見できなかった至宝のはず!▼
それを、彼らのような地下の……▼
[レア]
……案ずるには及びません。
これ以上の議論は無用でしょう。▼
それに、たとえ奪われたところで、
賊徒に宝杯を扱うことなど不可能です。▼
……あれは本来、命を呼び戻すための神器。
もし正しい使い方を知る者が現れ……▼
その者が正しく儀を行うのであれば、
私は……それでも良いと、思うのです。▼

敵の狙い・灰狼の学級

教室・アビス 昼

[バルタザール]
なあ、ユーリス。
お前がここに来た理由を聞いていいか?▼
[ユーリス]
何だ、藪から棒に。▼
[ハピ]
そういえばユリーって言いたがらないよね。
ハピだって体質の話、したのにさ。▼
[バルタザール]
他人に言いたくねえ話だとは思うが……
どうしても気になることがあってよ。▼
[ユーリス]
……まあ、
話さねえってわけにもいかねえか。▼
殺しさ。
教団の人間を、何人か。▼
[コンスタンツェ]
!?
貴方……!▼

《選択》

[ユーリス]
ンなもんあるかよ。……そもそも誰が
好き好んで殺しなんてしてえと思うか。▼

《共通》

[ユーリス]
俺は、もともとローベ伯爵の養子として、
上の士官学校で生徒をやってたんだが……▼
ある時、課題の一環、なんて嘯く教団に、
昔の仲間を殺しに行かされることになった。▼
[コンスタンツェ]
昔の仲間って……どういうことですの?▼
[ユーリス]
……お前らからすれば、
賊、と十把一絡げにされるような奴らさ。▼
それでまあ……抗議に、行ったんだよ。
そこで揉めに揉めて、結果がこうさ。▼
[バルタザール]
こうさ、って……お前な。
よくもまあ、処刑されなかったもんだ。▼
[ユーリス]
アルファルドさんが口を利いてくれたんだ。
情状酌量の余地があるってさ……▼
お前たちも同じなんだろう?
あの人に助けてもらったはずだ。▼
[ハピ]
あー、うん。ハピは修道院の地下牢に
入れられそうだったんだよね。▼
ハピがため息ついたら魔物が来ちゃうし。
危ないからってさ。▼
ここは暗いし狭いけど、牢屋よりはマシ。
アルフさん様様じゃん。▼
[コンスタンツェ]
……それで、バルタザール。どうしても
気になることというのは何ですの?▼
敵が宝杯を手に入れようとする目的に、
当たりがついたとか……?▼
[バルタザール]
いや、そこまでじゃねえ。
だがレアさんの話が引っかかってな。▼
宝杯の封印には四使徒が関わってんだろ。
で、おれにはシュヴァリエの……▼
[リンハルト]
ちょっといいかな。▼
[ハピ]
何?
今、大事な話してるんだけど。▼
[リンハルト]
いやあ、使徒の名前を思い出してね。▼
オーバン、シュヴァリエ、ノア、ティモテ。
血脈が失われて久しい4人の聖人だよ。▼
もしかして、灰狼の学級(ヴォルフクラッセ)の皆さんには、
心当たりがあるんじゃないかと思って。▼
[コンスタンツェ]
………………。▼
[バルタザール]
……コンスタンツェ、今更隠すな。
おれはシュヴァリエの大紋章を持ってる。▼
士官学校の入学時に判明して、
以降は教団と相談して秘匿してたがな。▼
[ユーリス]
……俺はオーバンの大紋章だ。どこから
来たもんかはさっぱりわからねえけど。▼
[コンスタンツェ]
私の家系は、聖ノアの血脈を
繋いできましたわ。帝国にも隠しながら……▼
[ハピ]
? てことは、ハピがティモテ?
珍しい紋章持ちって言われた気はするけど。▼
[エーデルガルト]
……失われたはずの4つの紋章が、
この学級に集められたのね。▼
[クロード]
それも、おそらくは他ならない
アルファルドさんによって、な。▼
[ディミトリ]
だが……アルファルド殿は誘拐された。
それは、なぜだ?▼
宝杯を手に入れるだけならば、迂遠な手を
使わずとも、俺たちから直接奪えたはずだ。▼
[バルタザール]
アルファルドさんも誰かに脅されてたか、
仲間割れでもしてるのか……。▼
[ユーリス]
あるいは、本当に偶然だったのかもな。
俺たちは結果から逆算しちまってるが……▼
お前が転がり込んだのはただの事故だろ?
ハピやコンスタンツェの事情とも無関係だ。▼
俺の不始末だって、起こらねえ可能性は
高かった……疑い過ぎってやつなのかもな。▼
……まあ、今は時間の猶予もない。
とっとと支度して、礼拝堂跡に向かおうぜ。▼

逢瀬の約束

(通路・アビス 昼)

[ユーリス]
ああ……
ちょっと待ってくれ、先生。▼
俺、あんたのことを気に入っちまってさ。
どうだ、逢瀬の約束でもしないか?▼

《選択》

[ユーリス]
この約束を糧に、次の戦いも頑張れる。
そういうもんだと思うけどなあ、俺は。▼
[ユーリス]
ああ……悪いな。
がっつくつもりはなかったんだが、つい。▼

《共通》

[ユーリス]
……明日の夜半過ぎ、大修道院の鐘が鳴る。
それを合図に、聖廟の前で待ち合わせよう。▼
こっちにも都合がある。夕方でも朝でもなく
夜半過ぎだ。間違えるんじゃねえぞ?▼

《選択》

[ユーリス]
まあ、来ればわかるさ。▼
[ユーリス]
なぜって、逢瀬は夜にするもんだろ。
ははあ、俺が相手じゃ、そんなに不満か?▼

《共通》

[ユーリス]
これでも貴族どもが俺を巡って
殺し合いをおっ始めたことさえあるんだぜ。▼
良い思い、とは言わないが、
楽しい夜にしてやると約束しよう。▼
明日の夜だ。
覚えておいてくれよな、先生!▼

レアの推測

(謁見の間 昼)

[司祭]
猊下、お考え直しください。▼
あれはセイロス教団の至宝、英雄の遺産に
匹敵すると言っても過言ではないものです。▼
[レア]
そうですね。
ですから……私もすでに手を打っています。▼
ただ……強大な力を秘めた恐ろしい
武具である英雄の遺産と異なり……▼
宝杯はすでに力を失ったもの。当世に
おいては、何を成すことも能いません。▼
[司祭]
……宝杯は、一切の力を持たないと?
であれば、なぜ至宝などと呼ぶのです。▼
[レア]
あれは……四使徒の血を持って、
女神をこの現世に呼び戻すための……▼
四使徒の、血……?▼
[司祭]
どうされましたか?▼
[レア]
急ぎ、灰狼の学級(ヴォルフクラッセ)が保護している
者たちの素性を洗い出しなさい。▼
士官学校に在籍していた者も多いはず。
資料に当たり、改竄の形跡も調べるのです。▼
[司祭]
は……はい。
承知いたしました。▼
[レア]
それと、アロイスを至急呼びなさい。
騎士団にも命じたいことがあります。▼
[司祭]
承知しました。▼
[レア]
急ぎなさい。もし私の予想が正しければ、
また悲劇が起こってしまう……。▼

到着

(大修道院近郊 昼)

[バルタザール]
……この辺りか、古い礼拝堂ってのは。▼
[コンスタンツェ]
私などいなくても変わりないでしょうが、
アルファルド様を助ける交換材料にでも……▼
[アッシュ]
だ、駄目ですよ、コンスタンツェ。
代わりに君が捕まったら本末転倒です。▼
[ハピ]
そういえば、バルトって割とおっ……
年季が入ってるしさ。▼
騎士団と間違われたら大変じゃん?▼
[バルタザール]
おい。
今、おっさんって言ったろ。言ったな。▼
[ヒルダ]
あー、でも確かにー。
実際、結構年も離れてるもんねー。▼
[エーデルガルト]
ヒルダのお兄様の友人なのよね?
確かに、ヒューベルトと比べても結構……▼
[バルタザール]
喧しい。しっかり制服も着てるし、
間違われるようなこたあねえだろ。▼
[ユーリス]
制服着てりゃあ生徒ってのも
適当すぎる気もするけどなあ……。▼
[アッシュ]
そういえば、
ずっと疑問に思っていたんですけど……▼
その制服や灰狼の学級(ヴォルフクラッセ)の教室は
いったい誰が用意したものなんですか?▼
[コンスタンツェ]
不肖ながらお答えさせていただければ、
アルファルド様になりますわ。▼
[ユーリス]
……あの人はさ、アビスの管理を任されて
すぐに灰狼の学級(ヴォルフクラッセ)ってもんを作ったそうだ。▼
訳あって士官学校にいられなくなった
元生徒に、居場所をくれてやりたいってな。▼
もちろん、俺たち4人と知り合うより
ずっと前の話だ。▼

《選択》

[アッシュ]
はい。他にどんな目的があったとしても、
僕はその行動を素晴らしいと思います。▼
[エーデルガルト]
そういう話を聞くと、偶然でも
おかしくないとも思えてくるわね。▼

《共通》

[ハピ]
難しいことは知らないけどさ、
ハピは助けられたし、助け返したいよね。▼
[コンスタンツェ]
私が存在することが助けになるとは
かすかにも思えませんが……同感ですわ。▼
[バルタザール]
そういうこった。受けた恩を返さねえなんて
主が赦してもおれの拳が許さねえ。▼
[ユーリス]
……先生も、巻き込んじまって悪いな。▼

《選択》

[ユーリス]
恩に着るよ。
……もうしばらく付き合ってくれ。▼
[バルタザール]
はっはっは、お前も名実ともに
すっかり灰狼の学級(ヴォルフクラッセ)の「先生」だな!▼

《共通》

[バルタザール]
よおし!
それじゃあ、気合い入れてくぞ!▼
(主人公とユーリスだけが残る)

《選択》

[ユーリス]
まさか。
……ああいや、どうかな。▼

《共通》

[ユーリス]
なあ……先生。俺はさ、ガキの頃から、
勝てる博打しか打たねえと決めてるんだ。▼
そのために誰かを騙して、陥れて、殺して、
そうしてやっとここまで来た……。▼
だが……次の賭け、
勝率は九分九厘にしかなってねえ。▼
最後の一厘は、あんたが俺を
信じて託してくれるかどうか、だな。▼
……悪い、ただの独り言だよ。
行こうぜ、先生。▼

対峙

(大修道院近郊 夕方)

[メトジェイ]
ケェッヘッヘ……ようやくお出ましか。
随分待たせやがって!▼
[アルファルド]
君たち……
なぜ……!▼
[バルタザール]
助けに来たに決まってんでしょう。
あんたを見捨てるなんてできるかよ!▼
[コンスタンツェ]
“始原の宝杯”はこちらにございますわ。
その方を引き渡していただけますかしら。▼
[アルファルド]
それは、まさか……!
私があんなことを言ったばかりに……▼
[メトジェイ]
フン……偽物じゃねえだろうな?
確かめさせてもらおう。こっちに寄越せ!▼
[ユーリス]
いいや、人質と交換だ。
俺たちはでき得る限りの誠意を見せただろ。▼
[メトジェイ]
チッ……まだ立場がわかってねえようだな。▼
俺たちは、ここでお前らをぶっ殺して
そいつを奪い取ったっていいんだぜ。▼
[ハピ]
……なんか、思ってたより話が通じない
相手だったね。▼
[ユーリス]
こんなところだろうと思ってたけどな。
誠実さが期待できる手合いじゃねえ。▼
[アルファルド]
……いけません、ユーリス。
剣を抜いては……!▼
私のことはいい。
宝杯を持って逃げてください……!▼
それは教団の至宝です。
彼らに渡してはなりません!▼
[バルタザール]
……おれたちも、考えなしで
戦いに来たわけじゃないんでね。ハピ!▼
[メトジェイ]
何だっ!?▼
[ハピ]
えっ!? ハピ!?▼
[メトジェイ]
……?▼
[バルタザール]
……あー、おい、あれだ。
やってくれ、ハピ。▼
[ハピ]
……ああ、あれね。
はああ……、まったくヤなんだけどな。▼
[アルファルド]
!!
彼女のため息は……!▼
[巨鳥]
キュオオオオオッ!!▼
[ユーリス]
魔物を呼ぶ「ため息」とは、
本当に……いつ見てもとんでもねえ力だよ。▼
[ハピ]
どーも。めちゃくちゃ不便だし、
正直こんな力いらないんだけどね。▼
[ごろつき]
う、うわあああ!?
何だ、魔物がいきなり……!?▼
[ユーリス]
はははは! 根性のねえ賊どもだなあ!
バルタザール、魔物の始末は頼むぞ!▼
[バルタザール]
おう、任せろ!
……っとと、おお!? うおおおお!?▼
[巨鳥]
キシャアアアッ!!▼
[ユーリス]
おい、バルタザール!
何やって……あー飛んでいっちまった。▼
……まあいい、人質は取り返した。
仕切り直しといこうじゃねえか。▼
[メトジェイ]
ふ、ふざけやがって!
野郎ども、ガキを散々に苦しめてやれ!▼

戦闘マップ

戦闘開始時

[アルファルド]
何という無茶を……!
ですが、助かりましたよ。ありがとう。▼
[ユーリス]
いいや、お礼にはまだ早いですよ。
まずはここを切り抜けなきゃならない。▼
[メトジェイ]
チッ……つまらねえドジ踏むんじゃねえぞ。
俺たちの未来は明るいんだ。▼
[盗賊頭]
ええ、しっかりこなしやすぜ。
お貴族様の秘密任務が待ってますもんね!▼

1ターン目開始時

[バルタザール]
巨鳥に殴りかかったのはいいが、
飛ばれてこんなとこに……。▼
まあいい、“レスターの格闘王”の
暴れっぷり……披露させてもらうぜ!▼

会話

主人公⇔アルファルド

[アルファルド]
君まで巻き込んでしまうとは……
本当に、申し訳ありません。▼
どうか今だけは、手を貸してください。
皆で、生きて帰りましょう……!▼

アルファルドHP減少

[アルファルド]
くっ……この程度の傷で、
私が倒れるわけには……!▼

更にアルファルドのHP減少

[アルファルド]
くうっ……厳しい、か……
私には、まだ……果たすべき使命が……。▼

〇〇

[ユーリス]
ったく、次から次へと……あそこの盗賊が
増援を呼び込んでるみてえだな。▼

〇〇

[ユーリス]
ったく、まだ敵の数が多いな。……ハピ!
悪いが、さっきのアレをもう一回頼む。▼
[ハピ]
また? ハピ使い荒くない?
はあ……、はああ……、はあああ……▼
[巨鳥]
ギュオオオオン!▼
[盗賊]
げっ、また魔物だー!?
[メトジェイ]
何でガルグ=マクの中にこんなに魔物が
出やがるんだ!▼
せめて見つけたお宝だけでも持って
逃げてやる!▼

vs メトジェイ

[メトジェイ]
数節後には、俺様も晴れて帝国……
おっと、これは言っちゃまずかった。▼
まあいい、貴様が死ねば問題ねえ!
ゲハハハハ!▼

エーデルガルト vs メトジェイ

[メトジェイ]
ケーッヘッヘ……あ、あんたはまさか、
皇女のエーデルガルト!?▼
[エーデルガルト]
不敬な輩ね。
一思いに仕留めてあげる!▼

メトジェイ撃破

[メトジェイ]
いいさいいさ、もっと金払いの良いお方が
雇ってくださるんだ! 逃げるが勝ちよ!▼

エーデルガルトがメトジェイ撃破

[メトジェイ]
は、話せばわかる!
命ばかりはお助けを!! ぎゃあーっ!▼
[エーデルガルト]
追う気すら失せる相手ね……。▼

戦闘勝利後

[バルタザール]
アルファルドさん、無事だな?▼
[アルファルド]
ええ、おかげさまでね。
宝杯も無事でしょうか?▼
[ハピ]
うん、先生が……▼
[コンスタンツェ]
!? 何を……!▼
[ユーリス]
……じゃ、しばらく寝てろ。▼

クリア後

裏切りの後で

(大修道院近郊 夕方)

[バルタザール]
おい、ユーリス……てめえ……!
何のつもりだ……!?▼
[ユーリス]
ははっ、いやあ、
何のつもりかなんて見りゃわかるだろ?▼
[アルファルド]
ご苦労でした、ユーリス。
君のおかげで、こうして宝杯も手に入った。▼
そして、四使徒の血も……▼
[コンスタンツェ]
……的を射ていたのですわね。もう一人の
「私」の、身内の中に敵がいるとの推論は。▼
[ユーリス]
お前は想像力が豊かだからなあ。
話を逸らすのに骨が折れたぜ。▼
[アルファルド]
無駄話はそこまでですよ、ユーリス。
余計な情報を与えるなと言ったでしょう。▼
[ユーリス]
どうせ死ぬんだ。
少しくらい教えてやったっていいだろ?▼
ったく、俺は学級の仲間まで売ったんだぜ、
あんたのために。少しは信頼してくれよな?▼
[アルファルド]
………………。▼

(主人公が起き上がる)

[ユーリス]
……はあ。ま、そういうことだ。
まだ雑談に興じていたいところだが……▼
後は適当に頼むよ、先生。
それから地上の連中のこともな。▼
[ディミトリ]
……! 先生、無事か!▼

《選択》

[エーデルガルト]
え? どういうことかしら。
確かに貴方は斬られて……▼
[エーデルガルト]
冗談を言えるくらいには元気なのね。
でも貴方は斬られたのだし……▼

《共通》
《選択》

[クロード]
先生、もう少しわかりやすく……
斬るふりだけだって!?▼
あんたはユーリスの演技に付き合ったって
ことか……けど、本当に良かったのか?▼
[ディミトリ]
ああ、宝杯と3人が連れ去られたんだ。
急ぎ彼らを追わねば、何が起こるか……。▼
[エーデルガルト]
でも、どう追うと言うの?
行き先も何も、手がかりはないわ。▼
[クロード]
奴の目的は、見えなくはないけどな。
そうすると自ずと場所は限定され……▼
[レア]
ベレト……!
ああ……間に合いませんでしたか……。▼
[エーデルガルト]
大司教殿?
どうしてここへ?▼
[レア]
……あなた方を送り出した後、灰狼の学級(ヴォルフクラッセ)
生徒たちの素性を調査したのです。▼
その結果、彼らの持つ紋章についての
情報が、改竄されていたと判明しました。▼
もはや疑う余地はありません。
灰狼の学級(ヴォルフクラッセ)には……▼
“宝杯の儀”を執り行った4人の使徒と、
同じ大紋章を持つ4人の生徒が……。▼
“始原の宝杯”は四使徒の血を受けることで
その大いなる力を発揮します。▼
それが、四使徒と同じ紋章を持つ4人の
血でも条件を満たすということになれば……▼
[ディミトリ]
アルファルド殿が、宝杯の儀を
再現できる可能性があると……?▼
……レア様。宝杯の儀とは、
つまるところ何の儀式なのですか?▼
[クロード]
命を呼び戻す儀とは聞きましたよ。
けど、実際に何が起こるっていうんです?▼
[レア]
宝杯は……女神が創り出した神器なのです。
傷つき、失われた肉体を癒やすための……▼
[クロード]
失われた肉体を癒やす……
やっぱり死者を蘇生するってことですか!?▼
[レア]
いいえ……取り戻せるのは肉体だけです。
心と魂を残したもののみ蘇らせられる……。▼
肉体が滅ぼうとも心と魂が残り続ける、
女神を再臨させるための道具なのですよ。▼
その絶大な力は、英雄の遺産に匹敵する
危険性を有すると言えましょう。▼
使徒はその紋章を誰かに与えることなく
姿を消し……二度と揃うはずはなかった。▼
だというのに、灰狼の学級(ヴォルフクラッセ)に、
4つの紋章すべてが……。▼
[クロード]
なるほどな。アルファルドさんがアビスを
使って集めていたってわけですか。▼
教団にも情報を上げずに、
こっそりと、な。▼
[レア]
……今回の件は、宝杯を彼らに
託してしまった私の落ち度です。▼
[エーデルガルト]
大司教殿、彼らの行方に心当たりは?▼
[レア]
……宝杯の儀は、主の力で加護されている
ガルグ=マクの中で行う必要があります。▼
また、その術式の複雑さもあって、静謐な
場所で執り行わなければならないはず……。▼
[ディミトリ]
静謐な場所、ですか。とはいえ修道院には
それに類する場所が無数にあるような……▼

《選択》

[エーデルガルト]
聖廟? 確かに静謐ではあるけれど、
前節の騒ぎのせいで警戒は厳重に……▼
[ディミトリ]
食堂? 静謐というには無理がある気も……
……先生、腹でも減ったのか?▼
[クロード]
書庫? 確かに静謐な感じはするよな。
だが……結構な人数だったし狭くないか?▼

《共通》

[レア]
とにかく、一度修道院に戻りましょう。
……調査すべき事柄も少なくありません。▼
[アロイス]
……レア様!▼
[レア]
血相を変えてどうしたのです、アロイス。
何か変事が……?▼
[レア]
ガルグ=マクの街に……外郭内に
盗賊団が現れたとの知らせが!▼
商店や民家に片っ端から押し入り、
ほしいままに略奪しているそうです!▼
[レア]
まさか、アルファルドが……?▼
[アロイス]
わかりませんが……とにかく数が多く、街の
警備だけではとても対応できないとのこと!▼
私を含め、近隣の騎士全員の出動を
ご許可いただければと……!▼
[レア]
……急ぎ民の安全を確保なさい。
ただし精鋭を数人、私の元に残すように。▼
[アロイス]
はっ! 仰せのとおりに!▼
(レアとアロイスたちが去る)
[クロード]
それで、どうすんだ、先生?
何か言いかけてた気がするが。▼

《選択》

[クロード]
聖廟で待ち合わせ?
二人でそんな内緒話をしてたとはね。▼
[ディミトリ]
……ユーリスの奴、やはり
何か事情を抱えているようだな。▼
わざわざそんな言葉を残していったんだ。
その意味を考えてみるべきかもしれない。▼
[エーデルガルト]
なぜ夜半過ぎなのかしら。
すぐに踏み込んだほうがいいのでは?▼
[クロード]
ま、計算高いあいつのこった。
どうせ何か考えがあるんだろ。▼

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Last-modified: 2020-10-08 (木) 17:22:34
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