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会話集/支援会話

主人公(女性)の支援会話

ディミトリ

支援C

[ディミトリ]
……ああ先生、ちょうどいいところに。
後で、少し付き合ってもらえないか。▼

《選択》

《共通》

[ディミトリ]
いや、少し剣の稽古に……
と言っても、俺の稽古ではないんだが……。▼
実は、少し前から大修道院で保護している
孤児たちに、剣を教えてやっていて、な。▼

《選択》

[ディミトリ]
……自分でもそう思う。正直、子供の相手は
あまり得意なほうではないんだが……。▼

《共通》

[ディミトリ]
先日、騎士団の方と打ち合っているところを
見ていた少年たちがいてな。▼
戦い方を教えてくれ、と熱心に
頼み込んでくるものだから、つい。▼
もっと見てやりたいのは山々なんだが、
俺にも俺のやることがあるわけで……▼
……先生なら、剣の腕も確かだ。
すまないが、少し手を貸してくれないか。▼

《選択》

《共通》

[ディミトリ]
ありがとう、恩に着る。
この礼は、いつか必ずしよう。▼
……彼らは皆、戦争や病、それぞれの事情で
家族や家を失った者たちばかりだ。▼
こんなことを言うのは傲慢だと思うが
……支えになってやりたいんだ。▼
俺の親もすでに亡くなっているから、
何となく、他人とは思えなくて。▼
……ダスカーで父と継母を亡くした後、
王城に、俺の味方はほとんどいなかった。▼
ドゥドゥーだけ、と言っても
過言ではなかったかもしれないな。▼

《選択》

[ディミトリ]
母は俺を産んですぐに病で亡くなったし、
伯父とは……仲が、良くなかったから。▼
[ディミトリ]
かつては気を許せる者たちもいた。
家族、武芸の師、友人、王城の兵士たち……▼
……だが、そういったものたちは皆、
4年前を境にいなくなってしまったからな。▼

《共通》

[ディミトリ]
ああ、もちろん城の外には、そういう
相手もいたんだ。例えば、ロドリグとか……▼

《選択》

[ディミトリ]
フラルダリウス公……と言えばいいかな。
父の友人で、フェリクスの父親にあたる。▼
あいつが王都を訪れるたび、
狩りに、遠乗りに、散々連れ回した。▼
ドゥドゥーを兄弟のようなものとするなら、
もう一人の父親のような存在だな。▼
その真似事ではないが……
俺もああいう人になりたい、と思うんだ。▼
誰かの支えになれるような人に……
誰かの心を救ってやれるような人に。▼
……俺の身の上話なんて聞いたところで
面白いものでもなかったな。すまない。▼
それよりも先生、約束、忘れないでくれよ。
頼りにしているからな。▼

支援B

[ディミトリ]
先生、この間は助かった。
是非今度、食事でもおごらせてくれ。▼

《選択》

[ディミトリ]
いや、お前の指導は素晴らしかったと思う。
流石は教師だな。▼
[ディミトリ]
ああ、食べたいものを考えておいてほしい。▼
……しかし、お前の指導は流石だったな。▼

《共通》

[ディミトリ]
俺も長く件を学んではきたが、
お前の傭兵らしい剣は、俺にも新鮮だった。▼
……なあ、先生。
ずっとお前に、尋ねたいと思っていたんだ。▼
先生は、初めて戦場に身を投じた時から
平気だったのか? ……敵を殺すことが。▼

《選択》

[ディミトリ]
……そうか。▼

《選択》

[ディミトリ]
……もちろん、平気ではなかった。
何年経とうともそれは変わらない。▼
俺が初めて将として戦場に立ったのは、
西方で起きた反乱の鎮圧に赴いた時だ。▼
そう厳しい戦いではなかったし……
敵の訓練も十分ではなく、士気も低かった。▼
軽く槍を振るえば敵兵が倒れ、剣を振るえば
道が開けた。……そういう戦いだった。▼

《選択》

[ディミトリ]
……まあ、そうも取れるかもしれない。▼

[ディミトリ]
ある地方貴族が、父上の亡くなった
隙をついて、王権の奪取を図ったんだ。▼

《共通》

[ディミトリ]
反乱軍の首魁を討ち、反乱は鎮圧された。
……あれは、戦後処理の最中だったか。▼
ある兵士の死体が握り込んでいた
首飾りの中に、女の髪束が入っていた。▼
娘か妻か恋人か、はたまた
母親のものだったかは、わからない……。▼
だがその瞬間に、俺たちが敵と見なして
躊躇なく斬り捨ててきた相手が……▼
俺たちと同じように生きている
人間なのだと、思い知らされた。▼
もちろん、無闇な狼藉を働く者たちを
放置しておくわけにもいかないんだが……▼
俺たちは自分の正義を振りかざして、
誰かの家族や仲間を奪っている。▼
割り切ってはいるが、それでも時々、
自分の行いの罪深さに足が竦む……。▼

《選択》

[ディミトリ]
……そうかな。
そうであってほしい、な。▼
[ディミトリ]
……安心した。
先生も、そうなんだな。▼

《共通》

[ディミトリ]
ええと、その……先生。
正直なことを言わせてくれ。▼
初めて会った時のお前は、敵を殺すことに
何の感慨も抱いていないように見えた。▼
……人を殺して眉一つ動かさない人間を、
俺は、心の底から信用することはできない。▼
だが、こうして言葉を交わすうち、
お前はそういう人間ではないとわかった。▼
今は、お前を心の底から信頼している。
……これからも、よろしく頼む。▼

(主人公が頷く)

支援A

[ディミトリ]
………………。▼

《選択》

[ディミトリ]
眠れなくて、少し訓練を……。
だがもう、切り上げることにした。▼
[ディミトリ]
ああ。だが、今晩は
早めに切り上げることにした。▼

《共通》

[ディミトリ]
あまり天気も良くないからか、
もう塞がったはずの傷が痛んで……。▼

《選択》

[ディミトリ]
……ああ。グロンダーズでの戦いの後、
あの少女に刺された時の傷だ。▼
彼女の目は……復讐者の目だった。
……かつての俺と、同じ目をしていた。▼

《選択》

[ディミトリ]
……さあな。
だが、おおかた想像はつく。▼
………………。▼
……ああ、そうだ。
あの話、まだ先生にはしていなかったか。▼

《選択》

[ディミトリ]
先日、修道院の中で斬りかかられてな。
……ちょっとした騒ぎになった。▼
斬りかかってきたのは……いつか、
俺たちが剣を教えてやった少年だった。▼

《選択》

[ディミトリ]
ああ。あの程度なら、たとえ
目を閉じていようとも取り押さえられる。▼

《共通》

[ディミトリ]
……彼らは、5年前に俺たちが討伐した
盗賊団で育てられていたんだそうだ。▼
子供に罪はないからと、
レア様が引き取ったのだと聞いた。▼
……これまで俺は、多くの人の命を
奪ってきた。憎しみの赴くまま、次々と。▼
特にあの5年間は、獣と大差ないような
生活を送ってきたから……。▼
あの少女の兄も、どこかで俺が……。▼
……だから、いつか俺がその報いを
受けるのは、当然のことだと思っていた。▼
俺が憎み、俺が奪い、
そして……俺が殺したのだからな。▼
だがあの子供たちは、違う。俺たちが、
良かれと思って抜いた剣で傷ついた。▼
流石に少し……堪えるものがある。▼

《選択》

[ディミトリ]
……ああ。▼
だが、俺たちは息絶えるその時まで、
戦いを選んだ人間の責務として……▼
この苦悶と……戦争という行為の本質と、
向き合い続けなければいけないのだろうな。▼

《選択》

[ディミトリ]
……そうかもしれないな。▼
[ディミトリ]
……ありがとう。▼

《共通》

[ディミトリ]
なあ……先生。今頃になって、
ようやく気づけたことがある。▼
自分の隣に誰かがいてくれるというのは、
こんなにも……心強いものだったんだな。▼

支援S

(女神の塔)

[ディミトリ]
先生。いい加減、夜更かしはやめておけ。
明日は早いのだから。▼
……なんて、言っても仕方ないか。
眠れないんだろ。……俺もだ。▼
しかし……悪いな、帝都での戦いの傷も
癒えないうち、あれこれと働かせて。▼

《選択》

[ディミトリ]
心配するな。……肩の傷も癒えた。
手に痺れは残るが、公務に支障はない。▼
[ディミトリ]
……反省している。
くれぐれも、無理だけはしないでくれ。▼
ただ、これからはもっと忙しくなる。
お前も、覚悟だけは決めておくことだな。▼

《共通》

[ディミトリ]
………………。▼
……なあ、良い夜だな、先生。▼
悪夢のためでなく、未来への期待のために
眠れないのは、何年ぶりになるだろう……。▼

《選択》

[ディミトリ]
9年前からずっと続く、長い悪夢だ。
死んでいった者たちに苛まされ続ける夢……。▼
なぜ仇を討ってくれないのか、
なぜお前だけが生きているのか、と……。▼
……彼らのためにといくら屍を積み上げても
結局、その声は大きくなるばかりだった。▼
俺を恨む声、俺を呼ぶ声。
耳にこびりついて離れない断末魔……▼
今でも、ずっと聞こえ続けている。
きっと死ぬまで聞こえ続けるのだろう。▼
耳を塞ぎはしない。彼らの声を戒めとして、
俺は……これからも生きてゆこうと思う。▼
王として、殺戮者として、
民衆が心安らかに生きてゆける国家を築く。▼
「彼女」は馬鹿な話だと嘲笑うだろうが……
俺は俺のやり方で、この世界を変えたい。▼

(ベレスが頷く)

[ディミトリ]
さて、これから忙しくなるぞ、大司教猊下。
明日の戴冠式が、俺たちの初仕事になる。▼
……教師と生徒が、気づけば
大司教と国王か。……遠くまで来たものだ。▼

《選択》

[ディミトリ]
そうだな。俺にとってのお前は恩師であり、
戦友であり、かけがえのない……▼
かけがえの、ない……。
………………。▼

《選択》

[ディミトリ]
先生、戴冠式の前に渡しておくものがある。
……手を出してくれ。▼

(ディミトリが指輪を出す)

《選択》

[ディミトリ]
その……頼む、何か言ってくれないか。
どうして、そこで固まる……。▼
……嫌なら、嫌だと言ってくれ。
その時は、素直にあきらめよう。▼

《選択》

(ベレスが指輪を出す)

[ディミトリ]
………………。
……その、これは?▼

《選択》

[ディミトリ]
………………。▼
そうか……ああ、そうか。
……よし。なら、交換といこうか、先生。▼
お前の手……こうして側で見ると、
思っていたより、ずっと小さかったんだな。▼
……この手に、何度も救われた。
ありがとう、先生。▼
……お前の手は、いつも温かいな。▼

ドゥドゥー

支援C

[ドゥドゥー]
………………。▼
[ベレス]
………………。▼
[ドゥドゥー]
……何か用か。▼

《選択》

[ドゥドゥー]
……そうか。▼
……先生。
暇を持て余しているなら、手伝ってくれ。▼
……温室の花に、水をやらねばならん。▼

(主人公が頷く)

[ドゥドゥー]
……助かる。▼
1つだけ……
そこの一角には、水をやらないでくれ。▼

《選択》

[ドゥドゥー]
……それはダスカー産の花で、乾燥を好む。
水をやりすぎると、根が腐ることもある。▼

《選択》

[ドゥドゥー]
……俺も、そう思っている。▼
[ドゥドゥー]
……それなりにはな。▼
[ドゥドゥー]
……そこがいい。▼

《共通》

[ドゥドゥー]
………………。▼

《選択》

[ドゥドゥー]
……お前には、改めて礼を言わせてほしい。▼
士官学校に入学した直後の課外活動でも、
これまでの戦いでも……▼
お前は、何度も殿下を救ってくれた。
……感謝している。▼

《選択》

[ドゥドゥー]
……そうか。▼
[ドゥドゥー]
……おれにとっては、そうではない。▼

《共通》

[ドゥドゥー]
………………。▼

《選択》

[ドゥドゥー]
……まだ、何か話か。▼

《選択》

《共通》

[ドゥドゥー]
……では、おれはあちらに水を撒いてくる。▼
[ベレス]
(話が弾まない……)▼

支援B

[ドゥドゥー]
………………。▼
[ベレス]
………………。▼
[ドゥドゥー]
……また来たのか。▼

《選択》

[ドゥドゥー]
……そうか。▼
……そう言えばちょうど、いつかお前に
水をやってもらった花が咲いている。▼
……気が向いたなら、見ていけばいい。▼

《選択》

[ドゥドゥー]
……そうだな。▼
この花は……
妹が、好きだった花だ。▼

《選択》

[ドゥドゥー]
もう、死んだがな。▼
[ドゥドゥー]
話すほどの話でもなかったからな。▼

《共通》

[ドゥドゥー]
ダスカーは滅びた。遠い昔に妹と訪れた
花畑も、軍靴に踏みにじられた。▼
……この花を見るたびに、遠い記憶が蘇る。▼
………………。▼
……こんなつまらん話を、お前にするとは。▼

《選択》

[ドゥドゥー]
……面白い話をしてやれる気はしないな。▼
[ドゥドゥー]
……自分でも不思議だ。▼

《共通》

[ドゥドゥー]
お前もフォドラの民ならば、
ダスカー人の末路は知っているはずだ。▼
友好関係にあったファーガスを裏切り、
国王殺しの制裁を受けた民族……▼
……今でも、
ダスカー人は疎まれ続けている。▼
……先生。いくらお前とは言え、
必要以上におれに近寄るのは勧めない。▼

《選択》

[ドゥドゥー]
殿下は……別だ。▼
[ドゥドゥー]
……お前が何と言おうと、
周囲は気にするものだ。▼

《共通》

[ドゥドゥー]
………………。
だが、本音を言えば……。▼
おれは、嬉しい。
……こうして、先生と言葉を交わせるのが。▼
嫌でなければ……気が向いた時にでも、
温室に顔を出してほしい。▼

支援A

[ドゥドゥー]
………………。▼
[ベレス]
………………。▼
[ドゥドゥー]
……また、花を見に来たのか。▼

《選択》

[ドゥドゥー]
……そうか。▼
[ドゥドゥー]
……折角来たんだ。見ていけばいい。▼

《共通》

[ベレス]
………………。
[ドゥドゥー]
………………。▼
……お前には、
二つほど言いたいことがある。▼
一つは、礼だ。おれが不在の間、
殿下を支え続けてくれたこと……▼
もう一つは、不満だ。
お前は自分の命を軽く見ている節がある。▼
先日の戦いの時も、これまでも……お前は
常に、体を張っておれたちを守ってくれた。▼
……感謝はしているが、
お前は自分の命の価値を考え直すべきだ。▼
殿下がどれだけお前を頼りにしているか。
そして、おれがどれだけ……いや。▼

《選択》

[ドゥドゥー]
……ならば、行動で示してくれ。▼
お前はこの軍にとって、欠かせない存在だ。
失うわけにはいかない。▼
それに……▼

《選択》

[ドゥドゥー]
……お前が死ねば、
この温室を訪れる者が減るからな。▼
あの花も……おれのほかに見る者もなく、
花を落とすのは、哀れだろう。▼
………………。▼
……お前には、いつかこの花が
一面に咲き誇る景色を見せてやりたい。▼

《選択》

[ドゥドゥー]
……そうだ。この戦乱が終わり、殿下が
王位に就いた暁には、きっと見せてやれる。▼
だから……それまで、死ぬな。
わかったな。▼

《選択》

[ドゥドゥー]
………………。
……そうだな。▼

《共通》

[ドゥドゥー]
……これまでおれは、自分の命など
どうなってもいいと思っていた。▼
殿下のためならば、躊躇いなく捨てる……
今も、その思いが変わったわけではない。▼
だが今おれは……この戦乱の終わりを、
生きて見届けたいとも思っている。▼
お前にダスカーの花畑を見せるその時まで、
おれは……生き続けたい。▼

支援S

(女神の塔)

[ドゥドゥー]
……ここにいたか。▼
……良い夜だな。
いつかと同じように、星が近く見える。▼

《選択》

[ドゥドゥー]
……お前に用があった。▼

《選択》

[ドゥドゥー]
……そうだ。▼
……王都を発つに当たり、
陛下のお側を離れると伝えてきた。▼
[ベレス]
………………!?▼
[ドゥドゥー]
陛下は、笑って頷いてくださったが……
……実のところおれ自身、まだ、自分の
決断を受け止め切れていないのかもしれん。▼

《選択》

[ドゥドゥー]
……それもこれも、
すべてはお前にこれを渡すためだ。▼

(ドゥドゥーが指輪を出す)

[ドゥドゥー]
……おれは、お前に結婚を申し込みに来た。▼
無論……お前は教団の新しい大司教になる。
そう簡単に、結婚とはいかないだろう。▼
……だが、断れるにしても
言わずにいるべきではないと思ってな。▼
……答えを聞こう。▼

《選択》

[ドゥドゥー]
………………。
……それは、了承、ということか。▼

(ベレスが頷く)

[ドゥドゥー]
………………。▼
[ベレス]
………………。▼
[ドゥドゥー]
……おれはこのとおり、つまらん男だ。
それでもいいのか、本当に?▼

《選択》

[ドゥドゥー]
……ははっ。そうか。▼
[ドゥドゥー]
……ははっ。物好きだな。▼

《共通》

[ドゥドゥー]
……どうした、そんな顔をして。
おれが笑うのは……それほどおかしいか?▼

《選択》

[ドゥドゥー]
……そうか。
それは……何よりだ。▼
……先生。ついでにもう一つ、頼みがある。
急で悪いが、旅の支度をしてほしい。▼

《選択》

[ドゥドゥー]
いつか、言っただろう。
お前にダスカーの花畑を見せてやる、と。▼
立場上、お前がそう長いこと大修道院を
空けられないのは理解しているが……▼

《選択》

[ドゥドゥー]
……ああ。おれも今から楽しみで仕方ない。
お前に、おれの故郷を見せられることも……▼
これからの世界を、
お前と共に生きてゆけることも、な。▼
……ああ。
本当に……良い夜だ。▼

フェリクス

支援C

[フェリクス]
……誰かと思えば。
何だ、訓練でもしに来たのか。▼

《選択》

[フェリクス]
……そうか。
ならば少し付き合え。▼
一人で剣を振るだけでは、
物足りんと思っていたところだった。▼
お前となら退屈しないだろう。
……そういった相手はほんの一握りだ。▼
斬り甲斐のない相手と戦って
得られるものなど何もないからな。▼

《選択》

[フェリクス]
お前の剣の腕……
興味深いと思っていた。▼
[フェリクス]
わからんのか。
お前がいい、と言った。▼
お前の剣の腕……
興味深いと思っていた。▼

《共通》

[フェリクス]
元騎士団長から教えを受け、傭兵として
フォドラ各地を転戦していたのだろう?▼

《EP.4 終了以降》

[フェリクス]
おまけに英雄の遺産まで使いこなす。
それも伝説にのみ語られる“天帝の剣”を。▼

《共通》

[フェリクス]
これだけ斬り甲斐のある相手は、
そうそういるものではない。▼
俺はお前を下し、お前を超える。
その技を盗み、高みを目指す。▼

《選択》

[フェリクス]
……理由か?
考えたこともない。▼
俺は筆よりも先に剣を手にして育ち、
物心ついた頃にはすでに剣を振るっていた。▼
無論、それは俺だけではない。
あの国に生まれれば皆、そう育てられる。▼
たとえ強力な紋章の力を持とうとも、
剣を振るえぬ者は戦で役に立たんからな。▼
俺にとっては好ましい環境だった。
……くだらん道徳観を抜きにすれば、な。▼
生きるため強くなる。
強くなるために生きる。……それだけだ。▼

《選択》

[フェリクス]
強さの先にあるものなど、
考える価値もないだろう。▼
[フェリクス]
ほう……少し興味が湧いたな。
お前の剣だけでなく、お前という人間にも。▼

《共通》

[フェリクス]
さあ、くだらん問答は終いだ。
剣を抜け。▼
お前が相手ならば、
すべてを忘れて楽しめそうだ……!▼

支援B

[フェリクス]
……そう易々と
勝ちを奪わせてはもらえんか。▼
お前の剣は、騎士ではなく、傭兵の剣だ。
泥臭く勝利を掴みにゆく貪欲さがある。▼
お前自身は意識していないかもしれんが、
実際に受けた俺にはそう見えた。▼

《選択》

[フェリクス]
そうだ。▼
[フェリクス]
違う。▼

《共通》

[フェリクス]
騎士どもの剣には、貪欲さが足りん。
俺は常々そう思っていた。▼
奴らはまず剣で戦うことを考える。
剣を失って初めて、拳や足を使う。▼
だが本来、戦士とはそうあるべきではない。
得物にこだわるなど愚かしいにも程がある。▼
勝つためならば初めから手段を問わない、
それが正しい姿だと、俺は思う。▼
お前の剣には、それに近しいものがある。
俺には好ましく映った。▼

《選択》

[フェリクス]
知るか。
受け取りたいように受け取れ。▼
……俺とお前の差は何なのか、と考えた。
それは貪欲さだろうと、俺は踏んだ。▼
では、その貪欲さはどこから来る?
騎士の剣と、傭兵の剣の差か?▼
そう思い、初めから勝ちを狙って動いた。
だが、それでも俺は勝てなかった。▼
……そうして、思い至った。
お前が以前言っていたことだ。▼

《選択》

[フェリクス]
そうだ。▼
強さを求める理由や目的があるからこそ、
本当の意味で貪欲になれるのではないかと。▼
答えろ。
お前はなぜ強くなろうとしている。▼

《選択》

[フェリクス]
……それもまた傭兵らしい、と言うべきか。▼
[フェリクス]
ハッ……
騎士どものような口ぶりだな。▼

《共通》

[フェリクス]
だがその思いの有無が、
お前の貪欲さの根源であるならば……▼
俺も、その理由とやらを
探さねばならないのかもしれんな。▼

《選択》

[フェリクス]
……馴れ合いたいなら他を当たれ。
今後も訓練に付き合ってくれれば十分だ。▼
剣を振るううち、
何かが掴めるかもしれんからな。▼

支援A

[フェリクス]
……ようやく、お前から一本取ったな。▼

《選択》

[フェリクス]
……そうでもなかった。▼
[フェリクス]
……ああ、そうだな。▼

《共通》

[フェリクス]
……お前と剣を交え、負かされ続けるうちに
一つ、思い出したことがある。▼

《選択》

[フェリクス]
……兄と剣を交わした日々のことだ。▼
俺は、兄に勝ったことがなかった。
兄が死ぬまで、ただの一度もな。▼
……超えたかった。
初めて剣を握ったその時から、ずっと。▼
それが、俺にとっての強さを求める理由……
そう言えるのかもしれん。▼
しかし……我ながら、滑稽な話だな。▼
……俺は、とっくに死んだ相手を好敵手と
定め、剣を振るい続けていたわけだ。▼

《選択》

[フェリクス]
……そうだろうか。▼
[フェリクス]
……そうだな。▼

《共通》

[フェリクス]
死者を超えることなど決してできん。
墓から蘇りでもしない限りな。▼
だが、どういうわけか……目標を失っても、
俺の、強さを求める心はまだ生きている。▼
……新しい好敵手を見つけたからだろうな。▼

《選択》

[フェリクス]
言わずともわかるだろう。
お前だ。他に誰がいる。▼
今回は俺が勝ったとはいえ、
再度剣を交えればどうなるかわからん。▼
紙一重の戦いだった。
とても完勝とは言えん。▼
……俺はお前よりも強くなる。
お前を超え、更なる高みを目指す。▼

《選択》

[フェリクス]
その後、か。……この戦が終われば
剣を振るう機会も減るだろう。▼
その時のことは……
俺には、想像がつかんな。▼
[フェリクス]
……ふ。
それでこそ、俺の見込んだ相手だな。▼

《共通》

[フェリクス]
とりあえずは……礼を言っておく。
お前が、俺に答えをくれたのだから。▼

支援S

(訓練場)

[フェリクス]
……ようやく来たか。▼
ここは変わらんな。
戦争が始まっても、終わっても。▼
……それから、お前も変わらんな。▼

《選択》

[フェリクス]
フン……変わったとすれば、
多忙のために剣が鈍ったくらいだろう。▼

《蒼月の章》

[フェリクス]
……ああ。公爵などという仰々しい肩書きを
あの猪に押しつけられたくらいだな。▼

《蒼月の章以外》

[フェリクス]
……そうだな。▼

《共通》

[フェリクス]
……皆、平和と安寧のために戦っていた。
だが、平和というのも……退屈だな。▼
戦場で剣を振るう機会もなく、
命を懸けた戦いも遠のいてゆく。▼
良いことだというのはわかっているが、
こればかりは戦士の性だ。▼
……剣が鈍るのを、
素直に喜べん俺がいる。▼

《選択》

[フェリクス]
……そうだな。
まったく、自分自身に呆れてしまう。▼
[フェリクス]
……お前もか、安心した。
同類だな、俺たちは。▼

《共通》

[フェリクス]
まあ、そこで、だ。
……お前を呼んだのは、他でもない。▼
受け取れ。▼

(指輪の絵)

《選択》

[フェリクス]
お前という好敵手が傍らにいなければ、
俺の剣は鈍るどころか錆びつきかねん。▼
だから今後もお前と共にいられる
術を考えた。出した結論がこれだ。▼
……それに。▼

《選択》

[フェリクス]
……察しの悪い。言わずとも、
指輪の意味など理解できるだろう。▼

《選択》

[フェリクス]
貴様……それ以上ふざけるならば……!▼
……クソッ、ならば言ってやる。
よく聞け、一言たりとも聞き逃すな。▼
俺はお前を伴侶にすると決めた。
異論は許さん、死ぬまで側にいろ。▼
俺は、お前を愛している。▼
………………。▼
……以上だ。▼

《選択》

[フェリクス]
何だ!
まだ何か文句があるのかお前はッ!▼

《選択》

[フェリクス]
………………。
……ああ。▼
未来のことは……
これから、考えるとしよう。▼
お前と共に、な。▼

アッシュ

支援C

[アッシュ]
買い物、遅くまでかかっちゃいましたね。
先生に付き合ってもらえて、助かりました。▼
頼まれていたものも買えましたし、
後は修道院に戻るだけですね!▼
騎士団の方が渡してくれたお金、ちょっと
少ないかなって思ってましたけど……▼
えへへ、何とか足りましたね。
まけてもらえて良かったです。▼

≪選択≫

≪共通≫

[アッシュ]
あはは、買い物は数少ない特技なんです。
僕、街での暮らしが長かったから。▼
僕、ずっと下町で暮らしてたんですよ。
貴族の方に養子に取ってもらうまでは。▼
……そういえば先生は、元々傭兵として
フォドラ各地を転戦していたんですよね?▼
やっぱり、街に住む普通の人と傭兵じゃ、
暮らしも全然違うんだろうなあ……。▼

≪選択≫

[アッシュ]
そうなんですか?うーん、
僕には全然違うように見えますけど……。▼
[アッシュ]
そうですよね。いろいろなところを、戦い
ながら旅しなきゃいけないわけですし……。▼

≪共通≫

[アッシュ]
傭兵は、人と戦うのがお仕事なんですよね。
……大変だよなあって思っちゃいます。▼

≪選択≫

[アッシュ]
そうですよね……。▼
[アッシュ]
そういうものなんですね。
……すごいなあ、先生は。▼

≪共通≫

[アッシュ]
……あ!▼

(暗転)

[アッシュ]
この本、こんなところでも売ってたんだ。
うわあ、懐かしいなあ……▼

≪選択≫

[アッシュ]
『ルーグと風の乙女』。
ファーガスでは有名な、騎士道物語ですよ。▼
″青き獅子王″ルーグ様を主人公にした、
冒険物なんですけど……▼
僕ら昔からこの本が大好きで! 読み書きを
覚えたのも、この本を読むためで……▼

(暴漢が現れる)

[暴漢]
その本、寄越しなッ!▼
[アンナ]
な、何、あなた!▼
ど、泥棒! 泥棒よー!
誰か、あの人を捕まえてー!▼
[アッシュ]
お、お姉さん、落ち着いてください。▼
[アンナ]
あの本を盗られたら大損なのよ!
すっごく高いんだから、あれ!▼
[アッシュ]
あの、もしよければ……
代金は、僕が払いますよ。▼

≪選択≫

[アンナ]
え? あなた、それでいいの?
私は助かっちゃうけど。▼
[アッシュ]
あ、お構いなく! あの人を捕まえたら、
ちゃんとお金を払ってもらいますから。▼
先生、僕はひとっ走りしてきます!
先に修道院に戻っててください!▼

(アッシュ走り去る)

[ベレス]
………………。▼

支援B

[アッシュ]
あ、先生。ちょうどよかった。
いつかの泥棒さんの話、しましたっけ?▼

≪選択≫

[アッシュ]
ほら、街で出くわしたじゃないですか。
露店から本を盗んでいった、あの人です。▼

≪共通≫

[アッシュ]
あの後、僕は泥棒さんを追いかけて、
無事に捕まえたんですけど……。▼

≪選択≫

[アッシュ]
あっ、ちゃんと捕まえましたよ。
僕、足の速さには自信がありますからね!▼
……だけど、
お金はもらわないことにしました。▼
[アッシュ]
……はい。払ってもらわなかったって
言った方が、正しいかもしれませんね。▼

≪共通≫

[アッシュ]
あはは、だから実を言うとあの後しばらく、
お金がなくて大変だったんですよ。▼
……僕、あの人を捕まえて、
どうして本を盗んだのか尋ねたんです。▼
高く売れそうだったから、って……
まとまったお金が欲しかったみたいです。▼
子供が病気になったみたいで、
その薬代にしようと思ったらしくて。▼

≪選択≫

[アッシュ]
そ、それはそうかもしれませんけど……。▼
もし本当に病気の子供がいたのなら、
取り返しのつかないことになっちゃうから。▼
人の命に比べたら、安いものですよ。
……それに。▼
実を言うと、僕も昔、
あの人と同じことをしていたので。▼

≪選択≫

[アッシュ]
はい。……と言っても、
もう何年も前の話ですけどね。▼
僕の親は病気で死んで、だけど弟や妹を
食べさせてやらなきゃいけなくて……。▼
頑張って頑張って働いたんですけど、
稼げるお金なんてほんのちょっとだけで。▼
それで……盗んだんです。
街を歩く人から、兵士から、お店から。▼
弟たちの喜ぶ顔を見たら、僕も嬉しくて。
何度も何度も繰り返して……。▼

≪選択≫

[アッシュ]
本当に後悔してます。
今考えたら、本当に馬鹿だったなあって。▼
で……僕が9つになった頃だったかな。
領主様の屋敷に、盗みに入ったんですよ。▼
貴重そうなものはたくさんあったけど、
目についたのは高そうな装丁の本でした。▼
それが『ルーグと風の乙女』です。挿絵の
騎士がかっこよくて、目が離せなくて……。▼

≪選択≫

[アッシュ]
あはは、もちろんそれもありますけど……
本って、すごく高価なものですから。▼

≪共通≫

[アッシュ]
……で、本を盗んだ僕は、
案の定その領主様に捕まっちゃって。▼
その領主様っていうのが……
ロナート様でした。▼
けど、ロナート様ったらすごいんですよ。
何も聞かず、僕に本とお金をくれたんです。▼
字が読めないって言ったら、弟たちごと僕を
屋敷に招き入れて、読み方を教えてくれた。▼
その真似事じゃないですけど……
僕は、あの方みたいになりたいんです。▼
……僕が悪事を働いてきた分、
たくさん良いことをして埋め合わせたい。▼
だから、出費はちょっと痛かったけど、
あの泥棒さんのことは後悔してなくって……▼

≪選択≫

[アッシュ]
先生……。
もちろん僕だって、わかってるんです。▼
僕が少しお金を払ってあげたくらいで、
あの人たちの暮らしが楽になる訳じゃない。▼
世界中の貧しい人たち全員を助けられるほど
お金があるわけもないし……。▼
だからって、何もしないでいるなんて……
やっぱり、僕にはできません。▼
先生、僕は……僕は、
どうすれば良かったんでしょうか?▼

支援A

[アッシュ]
……あっ、先生!
こんにちは!▼

《選択》

[アッシュ]
実はさっき、買い物の最中に
いつかの泥棒さんに会ったんですよ。▼

《選択》

[アッシュ]
先生は覚えてないかもしれませんね。
もう、結構前の話ですし……▼
ほら、露店で本を盗んでいったあの人です。
子どもと二人で歩いてました。▼
二人とも、すごく感謝してくれて……
喜ぶ顔が見られて、嬉しかったなあ。▼

《選択》

[アッシュ]
……やっぱり、生活は厳しいみたいで。
先生の言うとおりでしたね。▼
これじゃ、根本的な解決にはならない……
困ってる人すべてを助ける方法なんてない。▼
お金や力があれば違うかもしれないですけど……
今の僕は、無力すぎますから。▼

《選択》

[アッシュ]
………………。
昔、ロナート様に同じことを言われました。▼
あれは確か、一人で馬の世話をしようとして
大失敗しちゃったときの話だったかな。▼
焦って身の丈に合わないことをする必要は
ないんだ、って、ロナート様が。▼
……僕のやり方じゃ、すぐにみんなを
助けてあげるのは難しいかもしれない。▼
だけど目の前で困っている人を助けることは
無駄じゃない。きっと意味があるんだって。▼
僕は……そう信じたいです。▼

《選択》

[アッシュ]
えへへ……ありがとうございます。
何だか、気持ちが軽くなった気がします。▼
……あっ、そうだ、先生!
何か困ったことはないですか?▼
仕事が溜まってるとか、
馬の世話を代わってほしい、とか。▼

《選択》

[アッシュ]
そんなあ、そう言わないでくださいよ。
小さなことでもいい、何かないんですか?▼

《共通》

[アッシュ]
多分、僕……誰かの役に立つこととか、
人の喜ぶ顔とか……本当に好きなんです。▼
大好きな先生の喜ぶ顔が見られたら
僕、もっと嬉しくなれるかなーって。▼

《選択》

[アッシュ]
あ、え、いや、そういうつもりじゃなくて。
僕らの先生として、好きってことですよ!▼
[アッシュ]
そ、そうでしょうか。
僕は当然のことをしているだけですよ!▼

《共通》

[アッシュ]
ほら、先生、何でも言ってください!
僕がお手伝いしますから!▼

《選択》

[アッシュ]
雑談……。
……はい、僕でよければ喜んで!▼
[アッシュ]
……はい、喜んで! 先生と一緒に
料理ができるなんて、嬉しいなあ!▼

支援S

(女神の塔)

[アッシュ]
あ、先生!
こんなところにいたんですね。▼
最近、働きづめじゃないですか。
もっと僕を頼ってくれていいんですよ。▼

《選択》

[アッシュ]
じゃあ、もっともっと頼ってください。
先生の役に立ちたいです、僕。▼
[アッシュ]
心配しますよ! だって、
顔に書いてありますもん、「疲れた」って。▼

《共通》

[アッシュ]
きっとこれから、もっと忙しくなりますよ。
今のうちに、休めるだけ休んどかないと。▼
……僕でさえ、正直疲れちゃいましたもん。
本当に、長い長い戦いでしたから。▼

《選択》

[アッシュ]
……そうですよね。▼
[アッシュ]
そうでしょうか? 僕はあの戦争が
ずっと続くみたいに思えちゃって……。▼

《共通》

[アッシュ]
戦争で討ち死にした人も、巻き込まれて
命を落とした人たちもたくさんいる……▼
大変なのは、残された人たちですよね。
国もすっかり荒れちゃったから……。▼
……僕はそういう人たちを助けてあげたい。
ロナート様が僕を助けてくださったように。▼
騎士になった今なら、きっと昔よりも
やれることも増えたでしょうから!▼

《選択》

[アッシュ]
……はい!
先生と一緒なら、頑張れる気がします!▼
……それでですね、先生。
実は、渡したいものがあるんです。▼

(指輪の絵)

《選択》

[アッシュ]
僕は……ずっと先生と一緒にいたい。
これからも……ずっと、ずっとです。▼
僕は、先生の一番でありたい。
先生の喜ぶ顔を、側で見ていたい。▼
僕は、他のみんなとは違って
元々はただの平民です。▼
血に宿す紋章もなければ、立派な家もない。
……悪いことも、たくさんしてきたし。▼
だけどもし、そんな僕でも嫌じゃなければ
……僕を、側に置いてくれませんか?▼

《選択》

[アッシュ]
……は、はい!
え、ええと、何て言えば良いんでしたっけ。▼
ちゃ、ちゃんと練習してきたんですよ。
何て言おうか、ずっと考えてて……!▼
で、でも、全部飛んでいっちゃって……
要するに、僕が言いたかったのは……。▼
僕は先生と結婚したいんです。
……今日は、それを伝えたくて。▼

《選択》

[アッシュ]
えっ……先生も指輪を? あははは、
すみません、ちょっとびっくりしました!▼
そっか。
先生も、同じ気持ちでいてくれたんですね。▼
……嬉しいです、先生。
本当に、夢を見てるみたいだ。▼
街の隅っこで盗みを働いていた僕に、
こんなに素敵なお嫁さんが来るなんて……▼
……あ、あの、罰とか当たりませんよね。
ちょっと怖くなってきたんですけど……。▼

《選択》

[アッシュ]
だとしても、先生さえ隣にいてくれれば、
どんな苦境にも立ち向かえると思います。▼
[アッシュ]
……確かに、そうですね。
気にしたって、仕方のないことですもん。▼

《共通》

[アッシュ]
先生……それじゃこれからも、
末永くよろしくお願いします!▼
ちょっと頼りないかもしれませんけど、
僕、精一杯頑張りますから!▼

シルヴァン

支援C

[シルヴァン]
……浮気だって?
いやいや、面白いことを言うもんだ。▼
これまでもこれからも、俺には君だけさ。
その気持ちに、誓って嘘はないぜ。▼
けど、君がどうしても、俺なんかに
付き合ってられないって言うなら仕方ない。▼
……ああ、そうだ。もし良かったら、
紋章持ちの男とか、紹介しようか。▼
[町娘]
そんな言い方……!▼
[シルヴァン]
いやいや、これは純粋に、
ただただ君を想って言ってるんだ。▼
俺、泣き顔を見るのは趣味じゃなくてなあ。
君には早く笑顔になってほしいのさ。▼
だから……▼
………………。▼
……なあ、先生。
こんなところを覗いて、楽しいんです?▼
なーんかもの言いたげな顔してるけど、
一応聞いておきましょうか。▼

《選択》

[シルヴァン]
いやあ、そこまで言わなくても……。
俺とあの子の問題なんだからさあ。▼
[シルヴァン]
俺はいつだって女の子の味方さ。
もちろん、先生の味方でもあるんですよ?▼

《共通》

[シルヴァン]
だいたい、振った振られたなんて、
よくある話じゃないですか。▼
あの子も、他に女がいたからって
あそこまで怒ることないだろうに……。▼
はあ……可愛い女の子の
つらそうな顔を見るのは、堪えるなあ。▼

《選択》

《共通》

[シルヴァン]
つらいに決まってるじゃあないですか。
……先生、慰めてくれてもいいんですよ。▼
いやあ、この間、良い茶葉をもらって!
どうです、俺の部屋で……▼
……冗談、冗談ですって。
まったく、つれない人だなあ、あんた……。▼

支援B

[シルヴァン]
………………。▼

《選択》

[シルヴァン]
……ああ、何だ、先生か。
はは、すみません、全然気づかなかった。▼
最近よく会いますねえ。
あ、もしかして、俺に気がある?▼
……なーんて、嘘です、冗談冗談。
露骨に嫌そうな顔しないでくださいよ。▼
……で、何の用です?▼

《選択》

[シルヴァン]
あの子はその辺で引っ掛けたんですよ。
ちょっと楽しく遊んで別れようぜー、って。▼
そしたらあの子、意外と俺に
入れ込んでたみたいで、いやあ困った。▼
[シルヴァン]
ま、そんなところですかねえ。▼
あの子はその辺で引っ掛けたんですよ。
ちょっと楽しく遊んで別れようぜー、って。▼
そしたらあの子、意外と俺に
入れ込んでたみたいで、いやあ困った。▼

《選択》

[シルヴァン]
何言ってるんです、先生。
このくらいの遊びが、一番気楽でいい。▼
……ま、先生がどう思おうと、
態度を改めるつもりはないんですけどね。▼
ほら俺、こんなろくでなしでも
一応、紋章持ちの貴族なわけですし……▼
重たい遊びはしないようにしてるんです。
厄介ごとを呼び込んでくるだけですから。▼
いずれは、黙ってたって適当な相手と
結婚させられて、落ち着く予定ですしね。▼
……そう言えば先生は、自分が紋章を
持ってるって知らなかったんですよね?▼

《選択》

[シルヴァン]
……なるほど。ま、傭兵だったわけだし、
わざわざ調べるってこともないか。▼

《選択》

[シルヴァン]
貴族の家に生まれた子供は大抵、
紋章を宿しているかすぐに調べられますね。▼
俺たち十傑の末裔ってのは、基本的には
紋章を持ってないと家を継げないんですよ。▼
どうしても紋章持ちが産まれなければ
その代ばかりは諦めますけど……▼
基本的には紋章持ちが産まれるまで、
当主は子供を産ませ続ける。▼
で、そうして産まれた紋章持ちが、
次の当主になって同じことを繰り返す。▼
わかります? 平民の女の子たちにとって、
俺みたいなのは格好の獲物なんですよ。▼

《選択》

[シルヴァン]
そ、ご明察。▼
[シルヴァン]
そう言われてもなあ……貴族に成り上がる
いい足掛かり、とでも言えばいいんですか?▼

《共通》

[シルヴァン]
紋章を持った子供を産めれば、そいつが
次の当主になれるかもしれませんからね。▼

《EP.5 終了後》

[シルヴァン]
ま、血も薄まった今じゃ、産まれるのは
兄上みたいな奴ばかりでしょうけど……。▼

《共通》

[シルヴァン]
……昔から紋章持ちってのは、人から
妬まれると同時に、求められるもんです。▼
俺は俺の血の価値を、俺なりに理解してる。
……嫌になるほどに。▼
自由な生き方なんてとっくに諦めた。
妬まれるのにも求められるのにも慣れた。▼
俺たちには自由に生きる権利なんてない。
……そう思ってました。▼

《選択》

[シルヴァン]
……あはは、そうですねえ。▼
傭兵として、紋章を持ちながら紋章と
無縁に生きてきたあんたを見てると……▼
……妬ましくて、憎らしくて、
殺してやりたいとさえ思いますけどね。▼
……なーんて。そういう陰のある男とか、
女の子に受けると思いませんか、先生!▼

支援A

[シルヴァン]
ああ、クソッ、いってえ……。▼
……先生。あはは、わざわざ見舞いに
来てくれるなんて、優しいんですねえ!▼

《選択》

[シルヴァン]
や、たいした怪我じゃないですよ。明日には
戦線にも復帰できるって言われましたしね。▼
それにほら、あんたのために受けた傷だし?
勲章みたいなもんでしょう。▼

《選択》

[シルヴァン]
……まあ、あの時は本気で
ああ言ったつもりでしたけど。▼

《共通》

[シルヴァン]
……本当にあんたが殺されちまうと思ったら
体が勝手に動いたって言うかさ。▼
だけど正直な話、あんたが羨ましいって
気持ちは、今でも変わってませんよ。▼
あんたを見てると、
憧れずにはいられないんです、俺は。▼
家を出奔する度胸があれば、あんたみたいな
紋章と無縁の生き方もできたのかな、って。▼

《選択》

[シルヴァン]
……そうさ。
逃げ出そうと思えば、逃げ出せたんですよ。▼
ゴーティエの家からも、
紋章を持つ貴族の運命ってやつからも。▼
……うちの実家は、王国の最北にある。
山のすぐ向こうは異民族の住む土地でして。▼

《紅花以外》

[シルヴァン]
昔はファーガスの従属下にありましたけど、
王国が倒れた今、いつ戦いになるか……。▼

《紅花の章》

[シルヴァン]
今でこそファーガスの従属下にありますけど
奴らとの関係は、とても良好とは言い難い。▼

《共通》

[シルヴァン]
何しろもう何百年も争ってきたわけで。
その間うちの家はずっと、防衛の要だった。▼
あ、いや、うちの兵士や将がっていうよりも
ゴーティエ家の遺産“破裂の槍”がね。▼

《選択》

[シルヴァン]
……あの時は、割と危なかったんですよ。
一歩間違えれば教団に槍を没収されていた。▼
父上は槍を教団に取り上げられるのを恐れて
修道院にいる俺に槍を渡し……▼
万一のことがあったら、俺を領地に
呼び戻すつもりだったんでしょうね。▼
ま、そんな事情もあるからか、
うちの家は特別紋章を大事にするんです。▼
紋章を持ってる俺は、両親から
それはそれは大事に育てられてきた。▼
けど、紋章を持たない兄上だとかは、
俺が生まれたのを契機に一気に冷遇された。▼
……兄上には井戸に突き落とされたことも、
真冬の山に置いていかれたこともあります。▼

《選択》

[シルヴァン]
ガキなりに理解してたんですよ。
俺は兄上からすべてを奪っちまったって。▼
紋章が欲しくても手に入らなかった奴の前で
つらいだなんて言えるかよ、って話です。▼
だから、女たちの粘つく視線も、
俺を値踏みする令嬢たちの視線も……▼
笑って、受け入れなきゃならなかった。
……俺には紋章がありましたからね。▼

《選択》

[シルヴァン]
……憎いのかもしれませんね。俺の血を、
道具のように利用しようとする女たちがさ。▼
まあ、けど、俺自身……本当のところ、
よくわからないってのが本音です。▼
[シルヴァン]
ああ、もう遅いけど、わかってますよ。
……一言、嫌だって言えば良かったんだ。▼

《共通》

[シルヴァン]
とにかくあんたを恨むのは筋違いだった。
……本当に、すみませんでした。▼
……それから、ありがとう、先生。▼

《選択》

[シルヴァン]
あんたと出会ってなかったら、俺は一生
他の生き方ってのを知らないままだった。▼
……今は、本当に、心の底から
先生に会えて良かったと思ってますよ。▼

支援S

(女神の塔)

[シルヴァン]
先生……あんたを待ってましたよ。
白んでいく空やら雲やらをぼけっと眺めて。▼

《選択》

[シルヴァン]
ああ、いや……別にいいんです。
俺が早すぎたってだけですから……。▼
[シルヴァン]
……目が覚めちまって、眠れなくて。
まあ、たまにはこういう朝も良い。▼

《共通》

[シルヴァン]
しかし、感慨深いですね。
この5年、戦って、戦って……▼
ようやく、苦しい時代が終わりを告げた。
これからは新しい時代が始まるんです。▼
……なのでいい加減、俺も俺の運命に
けじめをつけようか、と思いまして。▼

《選択》

[シルヴァン]
そう。俺の運命は、紋章なんかじゃなく
俺が決める。……これは、その一歩目です。▼
俺の紋章を利用しようとする女じゃなく、
誰かが決めた相手や、遊び相手でもなく……▼

(指輪の絵)

[シルヴァン]
俺は、本当に好きな女と結婚したい。
……駄目ですかね。そういうのは。▼

《選択》

[シルヴァン]
や、やっぱり俺、信用できないかー……!
まあ、そりゃあそうですよねえ……。▼
……だったら、信じてもらえるまで
何度だって求婚するだけです。▼
先生。俺と結婚してほしい。
あんたのためなら、何だってやる。▼
……信じてほしい。
もう俺は、俺の心に嘘をつくつもりはない。▼

《選択》

[シルヴァン]
………………!▼
ああ、あんたと一緒にいられるなら、
それだけで一生外に出なくたっていい!▼
あんたが他の女を見るなって言うなら
この目を失ったって構わない!▼

《選択》

[シルヴァン]
え、大げさでしたか?
それは……その、すみません。▼
今まで薄っぺらい言葉ばっかり吐いてきた
もんだから、加減ってのがわからなくて……▼
……けど、ああ、本当に良かった。
安心して、力抜けちまいましたよ。▼
これから、あんたが隣にいてくれる。
新しい時代を、一緒に歩いて行ける。▼
それだけで俺は、本当に……
心の底から幸せなんですよ、先生。▼
……おっと、しまった。
俺ばっか幸せになっても、仕方ないよな。▼
誓うよ。
俺は一生を懸けて、あんたを幸せにする。
……絶対に、だ。▼

メルセデス

支援C

[メルセデス]
あらあら、こんばんは、先生。
もしかして、お仕事の帰りかしら~?▼

《選択》

[メルセデス]
こんなに遅くまで、お疲れ様です。
先生のおかげで、私、毎日充実してるわ~。▼
[メルセデス]
まあ! そうだったの~?
こんなに遅くまで、大変なのね~……。▼

《共通》

[メルセデス]
あんまり頑張って、体を壊しちゃ駄目よ~?
先生ったら無理してそうで、心配だわ。▼
たまには私や、他のみんなを頼ったって
女神様は罰なんて当てたりしないのよ~。▼

《選択》

《共通》

[メルセデス]
……あのね、先生? ちょっと嫌なことを
言っちゃうかもしれないけれど~……。▼
実を言うと、先生に初めて会った時、
私、ちょっと不安だったのよ~?▼

《選択》

[メルセデス]
ごめんなさい、やっぱり気を悪くしちゃったかしら~。

《共通》

[メルセデス]
だってあなたって、先生にしては
ちょっと若すぎるくらいでしょう?▼
だけど、そうとは思えないくらい
あなたってしっかりしてるし~……▼
強くて、格好よくて、私たちのことも
ちゃんと面倒見てくれてるじゃない。▼
だけどね、だからこそ、どこかで
無理でもしてるんじゃないかなあって~。▼

《選択》

《共通》

[メルセデス]
先生がそう言うならいいけれど……。
やっぱり、たまにはお休みも必要よ~。▼
疲れていると、
つまらない失敗もしちゃうし~。▼
まあ私なんかは、疲れていなくても
失敗ばっかりだけどね~?▼

《選択》

《共通》

[メルセデス]
う~ん、訓練の日にちを間違えたり、
物を失くすなんてしょっちゅうね~。▼
この間なんて、制服を着るのを忘れたまま
訓練に出ようとして……▼
あの時は本当に恥ずかしかったわ~。
私ったら本当にうっかりしてて~……▼
……と、とにかく。
私は、無茶は駄目よって言いたかったの~。▼
たとえ体を壊すくらい無茶をしたって、
なるようにしからならないんだから……。▼
……あ、そうだ! 先生、
何か、困ってることはないかしら~?▼
私で良ければ、
なんでも手伝うわよ~。▼

《選択》

[メルセデス]
ふふ、何でも頼んでいいのよ~。▼
[メルセデス]
大丈夫よ~。私、おっちょこちょいだけど、
きっと何とかなると思うわ~!▼

《共通》

[メルセデス]
困ったことがあったら、
いつでも、何でも言ってちょうだいね~。▼

支援B

[修道士]
もし、そこの方……
老いぼれの話を聞いてはくれんかね。▼
わしは生まれてこの方、
ずっとこの街で暮らしてきたんだが……▼
帝国で暮らしている娘が手紙を寄越して、
日々の礼拝は怠っていないかと……▼
[ベレス]
………………。▼

(メルセデスが現れる)

[メルセデス]
あら~、こんにちは、先生。
この方は、お知り合い?▼

《選択》

[メルセデス]
あら、そうだったの~?
てっきり知り合いかと~。▼
おじいさま、どうなさったんですか?▼
[修道士]
おや、まあ、綺麗な娘さんだ。いやあ、
実はちょっと話を聞いてもらっていてなあ。▼
[メルセデス]
お話?
あっ、もしかして何か困り事でも~?▼
[修道士]
日課の礼拝に行こうと思ったんだが、
足を悪くしてしまって歩けんのだよ。▼
[メルセデス]
まあ、それは大変!
良かったら、お手伝いしましょうか~?▼
街の礼拝堂までで良ければ、
肩をお貸ししますよ~。▼
[修道士]
おお、ありがたい……! お嬢さんを
遣わしてくれた女神様に感謝せんとなあ。▼
[メルセデス]
ほらほら~、先生も手伝ってください。
私はこっちの肩を貸しますから~。▼

(主人公が頷く)

(暗転)

[メルセデス]
はい、先生、お疲れ様でした~。
おじいさまもとっても喜んでいたわね~。▼

《選択》

[メルセデス]
たいしたことはしていないわ~?
あなたの役に立てたなら何よりよ~。▼
それに、あのおじいさまも
本当に嬉しそうにしていたじゃない~。▼

《共通》

[メルセデス]
ふふ、誰かの喜ぶ顔を見てると、
疲れも苦労も吹っ飛んじゃうわよね~。▼
それより先生、
ずっと不思議そうな顔してるけど……?▼

《選択》

[メルセデス]
う~ん……。
何て言ったらいいのかしら~。▼
そうねえ、慣れている……
としか、言いようがないわ~。▼

《選択》

[メルセデス]
そうなのよ~。困ってる人たちの顔って、
見ていると、すぐにわかるのよね~。▼
さっきは、先生もあのおじいさまも、
二人して困った顔をしていたから。▼
教会暮らしが長かったから、何となく
わかるようになったのかもしれないわ~。▼

《選択》

[メルセデス]
あら、先生にはまだ、
話していなかったかしら~?▼
私ね、10年近く、
ファーガスの教会で暮らしていたのよ~。▼
教会には、困り事を抱えた人が
駆け込んでくることも多くって。▼
私も、おんなじように教会に駆け込んで、
司祭様に助けてもらったことがあるのよ~。▼
……ねえ先生。
私ね、夢があるの。▼

《選択》

[メルセデス]
私、将来は教会で働きたいのよね~。
司祭様みたいな人になりたいの。▼
だけど……う~ん。
なかなか上手くいかないものよね~。▼
もし私が紋章を持たない平凡な人だったら、
叶った夢、だったのかしら~……。▼
ちょっと悲しいけれど……やっぱり、
なるようにしかならないのよね~。▼
だって、私の運命は私じゃなく、
すべて女神様が定めるものなんだから……。▼

支援A

[メルセデス]
先生、相談があるのだけど~。
ちょっといいかしら~?……▼

(主人公が頷く)

[メルセデス]
助かるわ~。相談っていうのはね、
これなんだけど~……。▼
養父からの手紙なの~。
ついこの間届いたのよ。▼

《選択》

[メルセデス]
あらやだ、まだ話していなかったかしら~。
私を士官学校に入れた人なんだけど……。▼
……言ってしまえば、私の紋章を利用する
ために、私を教会から引き取った人ね~。▼

《選択》

[メルセデス]
そうそう。断絶した家の紋章を持った私を
利用して、貴族に成り上りたいみたい。▼
今は王都に居を構えているけれど~、私を
引き取る前は各地を巡る商人だったそうよ。▼
とにかく欲の深い人で~……この手紙は、
有力貴族との縁談があるっていう話でね~?▼
はあ……本当に……戦争が始まったって
言うのに、のん気なものよねえ。▼

《選択》

[メルセデス]
……まあ、そうなのかもしれないわね~。
生き残るために焦っているのかしら~。▼

《共通》

[メルセデス]
それでね、この縁談なんだけど~……。
何て返事をしたらいいかと思って。▼

《選択》

[メルセデス]
……う~ん、そうね。
それも仕方ない、とは思うわ~。▼
だけど、もし、ここで流されてしまったら
絶対に……いつか後悔すると思うのよね。▼
断ろう、って、心は決まっているのだけど、
なかなか踏ん切りがつかなくって~……。▼

《選択》

[メルセデス]
……前にも話したかもしれないけれど~、
私、教会で働きたいのよね。▼
教会じゃなくても構わないわ。人の役に立つ
仕事なら、教師でもお医者さまでも……。▼
だけど、貴族のお嫁さんになってしまったら
そういうのって、少し難しいと思うのね。▼

《選択》

[メルセデス]
……私、これまでずっと、
誰かの意思に流されるまま生きてきたわ~。▼
すべては女神様の思し召しなのだと、
そう自分に言い聞かせて、誤魔化して……。▼
養父が私を教会から引き取った時も、
士官学校に入れられた時も、そうだったわ。▼
……初めて自分で自分の道を選んだのは、
この戦争に身を投じた時だったわね~。▼
もちろん養父には反対されたけれど、
何とか丸め込んで、ここへ来られたわ。▼
……だけど、決別まではできなかった。
まだ手紙が来るのが、その証拠ね~。▼
私……養父が怖いわけじゃないのよ。
それよりも、もっと怖いものがあるの。▼

《選択》

[メルセデス]
ふふっ……すごいわ。
やっぱり先生は何でもお見通しなのね~。▼
で、相談って言うのはね? 先生に、
一言、背中を押してもらいたかったの。▼
手紙の返事を書こうとしたけれど……養父に
決別を伝える勇気が、出なくって……。▼

《選択》

[メルセデス]
そ、それはまずいわよ~!
勝手に話を進められたら困っちゃうし……。▼
だけど……それくらいの気持ちでいないと、
決別なんてとてもできないわよね~。▼
[メルセデス]
……そうね。
人生は、たった一度きりなんだもの。▼

《共通》

[メルセデス]
なんだか今なら、
返事が書けそうな気がしてきたわ~。▼
……私には心に決めた生き方があるので、
その縁談はなかったことに、って。▼
ふふっ、ついでに、心に決めた人も
いるって書いちゃおうかしら~。▼

《選択》

[メルセデス]
あら? もちろん、あなたのことよ~。
嫌だった~?▼

《選択》

[メルセデス]
……ふふっ、な~んちゃって。冗談よ。▼
……私、勇気を出してみるわ。あなたの
おかげで、一歩踏み出せそうな気がするの。▼

支援S

(女神の塔)

[メルセデス]
まあ、先生。急な呼び出しだったのに、
来てくれて嬉しいわ~。▼
あなたはフォドラの英雄だもの~。
今は忙しいでしょう。▼

《選択》

[メルセデス]
……そう。なら、ちょっと大変な
お願いをすることになっちゃうわね~。▼
[メルセデス]
まあ、良かった! ちょうど、
ちょっと時間のかかるお願いがあって~。▼

《共通》

[メルセデス]
あのね……聞いてくれるかしら?▼

《選択》

[メルセデス]
ふふ、ありがとう。
お願いって言うのはね……▼

《共通》

[メルセデス]
一緒にフェルディアに行きましょう。
養父に会いに行くのよ~。▼

《選択》

[メルセデス]
う~ん、そうねえ……。
私なりの、けじめをつけに行くのよ。▼
[メルセデス]
ちゃんとけじめをつけたいのよ~。
あの人に、直接決別を伝えなきゃ。▼

《共通》

[メルセデス]
養父に何て言ってやるかは、
もうちゃんと決めてあるわ~。▼
私は私の選んだ道を生きてゆきますから、
あなたはあなたの人生を送ってください。▼
私の運命は、あなたでも、他の誰でもない、
私が決めるものなんですから、って。▼
ふふっ……
ず~っとそう言ってやりたかったのよね~。▼

《選択》

[メルセデス]
う~ん、そうねえ。
どこから話せば良いのかしら~……。▼
前、心に決めた人がいるって言ったわよね?
前は冗談だって言ったけれど。▼
……私は、ずっと本気だったわよ~?
あなたと、結婚したいの。▼
その……もしかして、嫌だったかしら?▼

《選択》

(指輪の絵)

[メルセデス]
……あらあらあら、まあ!▼

《選択》

[メルセデス]
ええ、ええ! 私、すごく嬉しいわ~。
生きてきた中で、一番かもしれない。▼
……ちゃんと伝えられて良かった。
これからはあなたと一緒に生きていける……▼
他でもない私が、私の意思で選んだ道を、
あなたと一緒に歩いていける。▼
……ふふっ。私、とんだ幸せ者ね。▼
だけど、先生……人生はたった一度きりよ?
私と結婚して、後悔しない?▼
私は、たくさんわがままを言うと思うわ。
だって、私には夢があるんですもの。▼
誰かの力になってあげられる人になる……
その願いは、絶対に諦められないわ。▼

《選択》

[メルセデス]
……ふふっ、そうだったわね。
先生は、そういう人だったわね~。▼
そういうあなただからこそ、
私、あなたのことを好きになったのよ。▼
それじゃあ、早速、旅支度をしましょうか。
フェルディアは遠いわよ~。▼

(主人公が頷く)

[メルセデス]
……あのね、先生。▼

《選択》

(一枚絵)

[メルセデス]
私、おっちょこちょいで、うっかりしてて、
たくさん迷惑をかけるかもしれないわ~。▼
それでも、あなたが困った時には、精一杯
あなたの支えになれるよう頑張るから……▼
だから……どうか、
これからもよろしくね、先生。▼

アネット

支援C

[アネット]
あっ、先生、こんばんはー!
今、ちょっと時間良いですか?▼

《選択》

《共通》

[アネット]
これ、セイロス騎士団の人からお借りした
戦術の教本なんですけど……▼
ちょっとわからないところがあるんです。
先生、教えてもらえませんか?

《選択》

[アネット]
やったー! ありがとうございます!
えっと、この状況図なんですけど……▼
[アネット]
うーん……じゃあせめて、一緒に考えて
くれませんか? この図なんですけど……▼

《共通》

[アネット]
この騎兵部隊は、どうして
あえて不利な森の中に布陣して……▼

(暗転)

[アネット]
なるほど! おかげですっきりました。
流石、先生は教え方が上手いんですね!▼

《選択》

[アネット]
やっぱり、先生に聞いて正解でした!▼
[アネット]
そ、そんなことないですよー!▼

《共通》

[アネット]
えへへ……あたし、勉強というか……
新しいことを学ぶのが、大好きなんです。▼
だから、この士官学校に来て、魔法に、
戦術に、武術に、いろいろ学べて……▼
今まで生きてきた中で、
一番に充実してるんです!▼
あ、実はこの後も、書庫で調べ物をして、
魔法の練習をしてー、それから剣術の……▼

《選択》

《共通》

[アネット]
うーん……そう言われても……。
じっとしてるほうが、疲れちゃいませんか?▼
あたし、昔から何もしないでいるのが
あんまり得意じゃなくって……。▼
そう、例えば、お休みの日の朝には
お掃除しないと落ち着かない、みたいな!▼

《選択》

[アネット]
だって、何もしないで夜になっちゃったら
折角のお休みが無駄じゃないですか!▼
[アネット]
良かったあ、わかってもらえて!
あんまり、わかってくれる人がいなくて。▼

《メルセデスが自学級の時》

[アネット]
メーチェなんて、お休みの日は部屋から
一歩も出たくない~、なんて言うんですよ?▼

《共通》

[アネット]
それでそれで……
……あっ! 大変!▼
あたし、今日、料理当番の日だったの
すっかり忘れてた……!▼
先生、それじゃ、あたし行きますね!
いろいろありがとうございましたー!▼
[ベレス]
………………。▼
[アネット]
きゃーーーーっ!
何でこんなとこに樽がーー!!▼
[ベレス]
………………。▼

支援B

[アネット]
ご、ごめんなさいっ、先生。
訓練に寝坊しちゃうなんて……。▼
みんなにも、先生にも迷惑をかけて……。▼

《第一部》

[アネット]
課題に取り組む日だったら、こんなことじゃ
済みませんでしたよね……。▼

《第二部》

[アネット]
本当の戦いだったら、こんなことじゃ
済みませんでしたよね……。▼

《共通・選択》

[アネット]
本当に、ごめんなさい。
戦術の勉強に熱中しちゃって、つい……。▼
はあ……実を言うとあたし、
昔からいつもこんな感じで。▼
あたし、士官学校に入る前は、
王都の魔道学院で勉強してたんです。▼
その頃から、
試験の前に何日も徹夜するとか、ざらで。▼
……徹夜してる最中は、
全然苦痛じゃないのが厄介なんですよね。▼
先生、確か前に言いましたよね。
あたし、新しいことを覚えるのが好きって。▼
最初にそう感じたのは、
あたしがまだ、4つか5つの頃です。▼
初めて魔法を使ったあたしを見て、
父さんがすっごく喜んじゃって……▼
その時、何でかあたしまで嬉しくって……
もっと頑張りたいな、って思ったんです。▼
……最初は、そうだったんです、けど。▼

《選択》

[アネット]
あたしが13歳の時、
父さんは家を出ていっちゃって……。▼
敬虔な信者だった父さんが出ていくとしたら
大修道院かもしれない……って思って。▼
ガルグ=マクの士官学校に入るために、
まずは王都の魔道学院に行って……▼
勉強して、勉強して、魔法の練習をして……
やっと士官学校への推薦をもらって……。▼
必死で頑張るうちに、休み方が
よく……わからなくなっちゃって……。▼
……もしかしてあたし、その頃から
ちょっと空回ってたのかもしれません。▼

《選択》

[アネット]
……そうですよね。今回みたいに、
みんなの足を引っ張ったら元も子もないし。
[アネット]
そ、そんなことはないですよっ!
あたしなんか、まだまだで……。▼
でも、あたしが無理したせいで、みんなの
足を引っ張ったら本末転倒ですよね。▼

《共通》

[アネット]
……よし。先生、あたし決めました。
あたし、頑張らないように頑張ります!▼

《選択》

[アネット]
はいっ! 先生がそう言ってくれたら、
あたし、頑張れる気がします。▼
[アネット]
あ、あはは……す、すみません。
無茶は控えます、って言いたかったんです。▼

《共通》

[アネット]
先生、あたしが頑張り過ぎてたら、
止めてくださいね。▼

支援A

[アネット]
はあ……。▼
あ、先生……こんにちは。▼

《選択》

[アネット]
……前に、先生に言いましたよね。
頑張らないように頑張る、って。▼
だけど、最近は何だかんだで忙しくって、
気がつくとつい頑張っちゃってばかりで……▼
昨日も訓練だ、お仕事だ、って忙しくて、
流石にもう駄目だーってなって。▼
だから、今日だけは思い切って
一日休もうって決めたんです。でも……▼
……いざ休もうとしてみると、
何をしていいのかわからなくって。▼
……先生、助けてくださいっ。
あたし、何をしたらいいんですか!▼

《選択》

[アネット]
それが落ち着かないんですよお!
はあ……向いてないのかなあ。▼
[アネット]
お昼寝も試してはみたんです。
でも、眠気がちっともやってこなくって。▼

《共通》

[アネット]
先生……あたし、もしかすると
頑張らないのって、向いてないみたいです。▼
……! あ、そうだ!▼
先生なら、頑張らない方法……力を抜いて
過ごす方法、知ってるんじゃないですか?▼
あの、もし知っているなら、
是非、教えを乞いたいんですが!▼
あたし、もう
どうしていいのかわからなくって……!▼

《選択》

[アネット]
は、はい! やってみます!▼

(暗転後、お茶会をする主人公とアネット)

[アネット]
先生、このお菓子、甘くて美味しいです!
温かいお茶によく合いますね。▼

(主人公が頷く)

(お茶の絵)

[アネット]
それにしても、このお茶……。
先生、お茶を淹れるの上手なんですね!▼
あたしも、これくらい上手く
淹れられたらいいんだけど……。▼
……あっ、そうだ、先生!
今度、お茶の淹れ方を教えてください!▼
頑張って覚えて、先生に
美味しいお茶を飲ませてあげたいんです!▼

《選択》

[アネット]
あ……す、すみません。
つい、またそういう話に……。▼
……先生。「頑張らない」って、
どうしてこんなに難しいんでしょうか。▼
頑張らないように頑張っても、
どんどんもやもやしていって……▼

《選択》

[アネット]
先生……。▼
……そうですよね。頑張らないでいるなんて
あたしらしくないですよね!▼
先生がそう言ってくれるなら、あたしは
あたしらしく、毎日頑張っちゃいますから!▼

《選択》

[アネット]
よーし! じゃあ早速、先生の
お茶の淹れ方を伝授してもらわなきゃっ!▼
よろしくお願いしますね!
あと、それから……ありがとうございます。▼
あたしの悩みなんかに、
ちゃんと向き合って、付き合ってくれて。▼
……えへへ。何でか、先生にはどんなことも
素直に相談できちゃうんですよね。▼
こうやって先生とお茶を飲んでる時間が、
ずーっと続けばいいのになあ……。▼

イングリット

支援C

[イングリット]
……はあ。
もう、今節3回目か……。▼

(紙を破る音)

[イングリット]
よし、これで終わり。
お父様も、よく飽きないものね……。▼
……!
せ、先生、何かご用でしょうか?▼

《選択》

[イングリット]
あ、いえ、その、ちょっと不要品の処分を。
部屋は清潔に保たねばなりませんから。▼
先生も、肝に銘じてくださいね。
部屋の乱れは心の乱れ、と言います。▼
不要なものを処分することこそが、
倹約の第一歩なのです。▼

《選択》

[イングリット]
もちろん、構いませんよ。
先生の頼みとあらば、今すぐにでも。▼
[イングリット]
……貴族の令嬢らしくない、と笑いますか?▼

《共通》

[イングリット]
……私の実家は貴族と言えど、
そこまで裕福ではありませんでした。▼
そのため、倹約を心がけよ、と
父に言い聞かされて育ったのです。▼
吝嗇家と言えばそれまでですが。
まめに掃除をするように言ったのも父で……▼

《選択》

[イングリット]
……はい。
自慢の父……です。▼
領地の経営が苦しくとも、私には貧しい
思いをさせぬように育ててくれました。▼
[イングリット]
先生にそう言ってもらえるなら、
きっと父も喜ぶと思います。▼

《選択》

[イングリット]
……ええと、そうですね。
ただの紙切れです。▼
文字が書いてあるので書き物にも使えず、
掃除や武具の手入れにも役立ちません。▼
ならばこの機に処分してしまおうと
思い立った次第でして。▼
……ああ、ところで先生。
私に何かご用でしたか?▼

《イングリット、シルヴァン、フェリクスが3人とも自学級の時?》

[イングリット]
まさか、またシルヴァンやフェリクスが
問題でも起こしたのでは……!▼

《共通・選択》

[イングリット]
そ、そうでしたか。
……では、私はそろそろ戻ります。▼
掃除の続きがありますので。
先生、それではまた。▼

支援B

(紙を破る音)

《白雲・蒼月の章》

[イングリット]
お父様もしつこいわね……!
こんな手紙ばかり送ってきて……▼

《紅花・銀雪・翠風の章》

[イングリット]
……この手紙も、
もう来ないと思うと寂しいものね。▼

《共通》
(ベレスが現れる)

[イングリット]
……ああ、先生!
申し訳ありません、気づきませんでした。▼

《選択》

[イングリット]
……あ、ええと。
これは、その……そうですね。▼
……父からの、手紙です。▼

《選択》

[イングリット]
……はい。
けれど、私には不要ですから。▼
それに、たいした内容も
書いてありませんし、ね。▼
読みたいですか、先生?
……読みたいと言うのなら、どうぞ。▼
[ガラテア伯]
わが娘、イングリット……▼
元気でやっているだろうか。
周囲に迷惑などかけてはいないか。▼
私のほうは順調だ。子爵令息との縁談も、
そろそろまとまるだろう。▼
だが、ガルグ=マク大修道院には
より条件の良い相手が数多く……▼
……我が家の存続は、
お前の結婚に懸かっている。▼
お前は我々の希望なのだ。
それを決して忘れぬように。▼

《選択》

《第一部》

[イングリット]
はい。
……笑いの種くらいにはなったでしょうか。▼

《第二部》

[イングリット]
はい。
……士官学校時代に届いた手紙ですが。▼

《共通》

[イングリット]
以前、先生には少しお話ししましたね。
私の家は裕福ではなかった、と。▼
私の実家……ガラテア家は、同盟領の
ダフネル家から分裂して生まれた家です。▼
新参ながら王家よりご恩を賜り、
他の名家に劣らぬ待遇を得ましたが……▼
領地は貧しく、不作続き。いつしか血も
薄まり、父にも兄弟にも紋章は現れず……▼
だからこそ紋章を……家を継ぐ資格を持つ
私は、父から「希望」と呼ばれていました。▼
紋章を欲する貴族は多い。大貴族との婚姻で
援助が得られれば、財政も楽になる……▼

《選択》

[イングリット]
……ありがとうございます、先生。
その言葉だけで、私は救われます。▼

《白雲・蒼月の章》

[イングリット]
……けれど父も、私が憎くてそんなことを
言っているわけではないのでしょう。▼

《紅花・銀雪・翠風の章》

[イングリット]
……けれど父も、私が憎くてそんなことを
言っていたわけではないのでしょう。▼

《共通》

[イングリット]
それがわかるからこそ、私は……▼
……すみません、先生。
今日はこれで、失礼します。▼

支援A

[イングリット]
……夜分遅く、申し訳ありません。
どうしても、相談したいことがあって。▼

《選択》

[イングリット]
……ありがとうございます。
その、私、自分の将来について悩んでいて。▼
こんな戦争のただ中に、そんなことで
悩むのも馬鹿らしいかもしれませんが……▼

《選択》

[イングリット]
先生にそう言ってもらえると、救われます。
……他の人には相談しにくかったのです。▼
みんな心を決めて戦っているのに、
私だけがうじうじと迷い続けているようで。▼
……私は、子供の頃から
ずっと騎士に憧れてきました。▼
城主としての騎士というよりも、
貴人に直接お仕えする騎士のほうですね。▼
ですが、父はガラテア家の存続のため、
私の結婚を望みました。▼

《選択》

[イングリット]
……それは、できませんでした。
父の苦悩をずっと側で見てきましたから。▼
父は、私なんかよりも、もっと多くの
苦労を背負い込み続けてきたんです。▼
私が肉や魚を口にしている時、
父はいつも味のしない汁を啜っていました。▼
あんな量ではとても足りないでしょうに、
不満一つ漏らさなかった……。▼
そんな父の姿を見ていたら、騎士になりたい
などと……言えるはずがなかったのです。▼

《蒼月の章》

[イングリット]
……戦争が始まって、父は私に、
祖国のため戦うことを許してくれました。▼

《蒼月の章以外》

[イングリット]
結局、今となってはそんな父を
裏切ることになってしまったのですが……▼
父と決別した今、
私の夢を阻むものはありません。▼

《共通》

[イングリット]
ですが、この先、騎士になれたとしても、
私の心の奥には……▼
ずっと何かがつかえたままになるような、
そんな気がして。▼
騎士ではなく貴族に生まれた者として、
果たせる役目があったのではないか、と……。 ▼

《選択》

[イングリット]
……そう、ですよね。
私も、この苦しみを受け入れなくては。▼
[イングリット]
両立……難しいことを言いますね、先生は。
それでも……模索する価値はありそうです。▼
[イングリット]
……そうですね。振り返ったところで、
もう過去には戻れないのですから。▼

《共通》

[イングリット]
……ふふ、士官学校を出ても、
やっぱり先生は、先生なのですね。▼
私たちの悩みを受け止めて、
こうやって、背中を押してくれる。▼
本当に……感謝しています、先生。▼
どうかこれからも私たちの……
いえ、私の人生の、先生であってください。▼

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Last-modified: 2022-01-27 (木) 21:55:50
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