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会話集/支援会話

主人公(女性)の支援会話

イエリッツァ

支援C

[イエリッツァ]
………………。▼
(主人公が現れる)
[イエリッツァ]
どうした……。
飯を、食わないのか……。▼

《選択》

[イエリッツァ]
菓子を食っていただけだ……。
何か、言いたいことがあるのか……。▼

《選択》

[イエリッツァ]
ああ……。▼

《共通》

[イエリッツァ]
……私も、人だ。
食事の好みくらい、ある……。▼
用があるなら、早く言え……。
菓子が溶ける……。▼

《選択》

[イエリッツァ]
それならば、なぜ立ち去らん……。▼
[イエリッツァ]
そうか……
食事が済んだら、な……。▼

《共通》

[イエリッツァ]
………………。

《選択》

[イエリッツァ]
……そうであって、そうではない。▼
今の私は、
イエリッツァ=フォン=フリュム……。▼
皇帝も、軍の者も……
私を“死神”と呼ぶが……▼
あれは、私の中に棲む魔物だ……。
私であって、私ではない……。▼
奴にとっては、血と戦いこそが
食事のようなもの……。▼
こうして人間らしい
食事をしている間だけは……▼
私は、私でいてもいいだろう……。▼
………………。▼

《選択》

[イエリッツァ]
そうじろじろと見られていては、
食うに食えん……。▼
他に話すようなことはない……。
行ってくれ……。▼
(主人公がうなずく)
[ベレス]
(氷菓子が好きなのか……)▼

支援B

[帝国兵]
……イエリッツァ殿ですか?
元は士官学校の教師だったんですよね。▼
確か、アランデル公の推薦で
剣術師範に就任したと聞いていますが……▼
(暗転)
[帝国兵]
しかし……死神殿の兜の中身、
不気味なほどに静かな男だな……。▼
これはあくまでも噂だが、あの男はかつて
陛下が直々に見出して臣下に迎えたとか……▼
フリュム家の後継ぎだそうだが、遠縁からの
養子だとも聞く。……得体の知れん奴よ。▼
(暗転)
[イエリッツァ]
……私を探っているそうだな。▼

《選択》

[イエリッツァ]
……どちらでも構わん。
お前は……私の過去を、知りたいのか。▼

《選択》

[イエリッツァ]
なぜ、知ろうとする……。▼
[イエリッツァ]
ならば、なぜ探る……。▼

《共通》

[イエリッツァ]
私が敵か、味方か……
見極めたいのだろう……?▼
今、言えることは一つ……。
私を知りたいのならば、死合うことだ……。▼
私がどんな人間かは……
この剣が、何よりも雄弁に語るだろう……。▼

《選択》

[イエリッツァ]
ただの手合わせだ……
殺すような真似はせん……。▼

《共通》

[イエリッツァ]
お前は……まだ、斬れん……。
“死神”も、それは理解しているはずだ。▼
戦いが終わるまでは、
決して斬るなと言われている……。▼

《選択》

[イエリッツァ]
皇帝に、だ……。▼
[イエリッツァ]
かつて私は皇帝と取引をし……
その時、皇帝の命に従うことを約束した……。▼

《共通》

[イエリッツァ]
私は……幼かった皇帝に見出された。
当時は、まだ皇女の身だったが……▼
私の過去を抹消し、没落しかけた家の
嫡子に据えたのは彼女だ……。▼

《選択》

[イエリッツァ]
つまらん男と、その親族を殺した罪だ……。▼

《共通》

[イエリッツァ]
“死神”は……殺さねば、生きられん。
放っておけば、道行く人を殺す……。▼
皇帝は、奴に狩り場を与えてくれた……。
ゆえに……こうして、従っている。▼
まだ……狩り場を失うわけにはいかん。
お前と戦うわけにも……。▼
無論、この軛さえなければ……
奴はすぐにでも、お前に剣を向けよう……。▼
そして、私も……
……いや。▼
死合う気がないのなら、行ってくれ……。▼
奴のせいか……
お前を見ていると、妙な気分になる……。▼

支援A

[イエリッツァ]
……その剣の冴え、その剣の閃き。
いつ見ても、見事だな……。▼
その剣ならば……
この命にも届くか……?▼

《選択》

[イエリッツァ]
甘いな……。
その甘さ、いずれ死を招くぞ……。▼
[イエリッツァ]
さあ、な……
そうなのかもしれん……。▼

《共通》

[イエリッツァ]
かつて……
お前と聖廟で見えた時、直感した。▼
私を殺すのは、お前のほかにはいないと……
お前の剣ならば、私を斬れると……。▼
今思えば……お前との出会いは、
必然だったのかもしれん……。▼
あの時から……
ずっと、そう思っていた……。▼

《選択》

[イエリッツァ]
初めは、私もそう思っていた……
なぜ、“死神”がお前に執着するのか……▼
[イエリッツァ]
それは、そうかもしれん……▼

《共通》

[イエリッツァ]
だが、あの時……確かに“死神”は
天帝の剣を振るうお前に、魅せられた……▼
そして私も今……お前と共に戦ううち
その剣に、魅せられている。▼
お前と死合えんのが……
本当に、惜しい……。▼

《選択》

[イエリッツァ]
いや……
今は、やめておこう。▼
[イエリッツァ]
そうだな……くだらん戦いなど、
早々に決着をつけてしまうのがいい……。▼

《共通》

[イエリッツァ]
フォドラの統一も……教団の打倒も……
私にとっては何もかもが些事……。▼
私に必要なのは、
お前をおいてほかにない……。▼

《選択》

[イエリッツァ]
そうだな……
ある意味では、そうかもしれん……。▼
[イエリッツァ]
ああ……。
剣の腕に、磨きをかけておけ……。▼

《共通》

[イエリッツァ]
つまらん相手に、斬られるな……▼
剣を交わし、私とお前のどちらが死ぬか……
それを、確かめねばならん……。▼
今は……その瞬間に
思いを馳せるだけに留めよう……。▼
私の剣を、すんでにかわし……
お前の剣が、私を貫く……▼
私は崩れ落ち、息絶える……
あるいは、私の剣がお前を……▼

《選択》

[イエリッツァ]
……いや……これくらいにしておこう。
お前を斬りたくて、堪らなくなる……。▼
逸楽を得るその日を待つ間は……
お前と肩を並べて戦うのも、悪くない……。▼

《選択》

[イエリッツァ]
ふ……そうだな。▼
お前の運命は、私と共にある。
地獄の果てまで、逃がしはせん……。▼

支援S

[イエリッツァ]
……はっ!▼
[アガルタ兵]
ぎゃああああっ!▼
[イエリッツァ]
つまらん……
どれだけ斬ろうと、雑魚ばかり……▼
ベレス……
片づいたなら、先へ行くぞ……▼
しかし……戦いが終わったというのに……
地虫どもを斬る戦いは、終わらぬか……。▼
……お前を斬るのは、
まだ先になりそうだ。だが……▼

《共通》

[イエリッツァ]
ああ……ああ。
それだけが、私の生きる意味だ。▼
[イエリッツァ]
ああ……その意志をぶつけ合い、命を削る
戦いこそが、私の生きる糧となる……。▼

《共通》

[イエリッツァ]
しかし……おかしなものだ……
殺し合うために、背中を預けて戦うとは……▼

《選択》

[イエリッツァ]
不思議なものだとは思うが……▼
私は今、どうしようもなく満ち足りている。
お前という存在を、得られたからか……。▼
[イエリッツァ]
いいや……私は、嬉しいのだろう。
私は今、どうしようもなく満ち足りている。▼

《共通》

[イエリッツァ]
お前に惹かれていたのは、私ではなく
“死神”のはずだったのだが……▼
共に戦ううち……気づけば、私にとっても
お前が唯一の存在になっていたのだろう……▼
地下に潜む鼠共を根絶やしにし、
すべての因縁に決着がついたならば……▼
その時は……すべてを忘れて、
お前と二人、逸楽に耽るとしよう。▼

《選択》

[イエリッツァ]
……ああ。▼
本当の名も、本当の生まれも、
何もかもを捨てた私にとって……▼
お前との勝負だけが……
私に生きる意味を与えてくれる……。▼
お前だけが……私の中の
“死神”を斬ってくれる……。▼
……今、私の胸の内にある想いを、
きっと……愛と呼ぶのだろう。▼

《選択》

[イエリッツァ]
……ああ。▼
行くとしよう、ベレス。
この闇の彼方へ……▼
地獄の底まで、共に堕ちよう……。▼

ユーリス

支援C

[ユーリス]
………………。▼

《選択》

[ユーリス]
……ああ、あんたか。▼
いやなに、ちょっと野暮用。
あんたに迷惑はかけねえよ、見逃してくれ。▼

《選択》

[ユーリス]
はは、目が笑ってねえぞ。
逃がすつもりはねえって顔だ。▼
[ユーリス]
ははっ、あんたも
教師らしいこと言うじゃねえの。▼

《共通》

[ユーリス]
ああ、それとも何だ?
俺を心配してくれてるとか?▼

《選択》

[ユーリス]
……まあ、あんたは
俺の素性を知ってるんだもんな。▼
夜の街を歩き慣れてることくらい、
わかってて当然か。▼
[ユーリス]
はは、本当かよ? だとしたらあんたの
人を見る目ってやつを疑いたくなるね。▼
……ま、からかっただけだ。
そんなことはどうだっていい。▼

《共通》

[ユーリス]
あんたが俺を引き留めようが、今夜ばかりは
聞けねえ。外せない予定があってね。▼

《選択》

[ユーリス]
話す必要も義理もねえはずだが……
話すまで解放しねえつもりだな、あんた。▼
はあ……うん、どう説明したもんか。
抗争? いや……裏切り者の粛清、か?▼

《選択》

[ユーリス]
……仕方ねえ、順を追って説明してやる。
俺の部下に、一派を裏切った奴がいてな。▼
奴は頭領……つまり、俺の財産やら何やらを
持ち逃げして、ある盗賊団に寝返ったのさ。▼
蠍の刺青、って言っても伝わらねえだろうが
まあ、とにかくでけえ組織だ。▼
たとえ相手が大組織だろうと、因縁を
つけられて黙ってるわけにもいかねえだろ?▼
だから向こうにお邪魔して、頭と話を
つけてくるのさ。日陰者なりの流儀で、な?▼

《選択》

[ユーリス]
それがわからねえ俺だと思ってるのか?
これはまた、安く見られたもんだ。▼
[ユーリス]
流石は元傭兵。
俺たちのやり方もよく知ってると見た。

《共通》

[ユーリス]
ま、俺は望みのない賭けはしない主義でね。
勝算がなけりゃ、のこのこ出ていかねえさ。▼

《選択》

[ユーリス]
冗談上手いなあ、あんた。
致命的に面白くねえぞ。▼
[ユーリス]
楽しかねえよ。
下手すりゃ死人も出るんだぞ。▼
[ユーリス]
俺だってそうさ。賊の頭領なんかやってて、
不安じゃなかったことなんて一度もねえよ。▼
けど不安がって、怯えてるだけじゃ
物事は何も進んでいかねえのさ。▼

《共通》

[ユーリス]
……ってことで、俺は行く。
街の外で仲間を待たせてるからな。▼

《選択》

[ユーリス]
………………。▼
……あんた、狙いは何だ? 金か? 俺か?
それとも、誰でもいいから殺したい、とか?▼

《選択》

[ユーリス]
……そこまで言うなら構わねえけど。
いざって時の戦力には数えられそうだしな。▼
俺は、あんたを信用してる。
だが信頼していいのかは、まだわからねえ。▼
部下に何かしたら、その場で喉を捌く。
礼を欠いて悪いが、そのつもりで頼む。▼

支援B

[ユーリス]
………………。▼

(ベレスが現れる)

[ユーリス]
……よう、先生。
この間は助かった、礼を言っとく。▼
あんたのおかげで命を拾った奴もいる。
信頼……とまではいかないが、恩は返すよ。▼

《選択》

[ユーリス]
……そういうの、正直気持ち悪いんだよな。
借りっぱなしってのはどうも落ち着かねえ。▼
まあ、そのうち勝手に礼はさせてもらうぜ。▼
[ユーリス]
ははっ、さて、何を要求されるんだか。
言っとくが、不当な取引は容赦なく断るぜ。▼

《共通》 《選択》

[ユーリス]
ああ……この間、盗賊団から取り返した
品の中に、懐かしいもんを見つけて、つい。▼

《選択》

[ユーリス]
大事にしまってあったんだが、そのせいで
逆に、価値のある品だと思われたのかも。▼
これはガキの頃、恩人から貰ったもんでね。
……こいつを盗まれるとは、俺も落ちたな。▼

《選択》

[ユーリス]
ああ……まあ、あんたになら
昔話の一つや二つ、してやってもいいか。▼
幾つの頃だったかは忘れたが、母さんが
街でよぼよぼの爺さんを拾ってきてさ……▼
歩くのも覚束ねえって感じだったから、
しばらくうちで面倒を見てやったのさ。▼
爺さんは代わりに、と、簡単な読み書きを
教えてくれた。この帳面もその時のものだ。▼
……で、まあ、それからしばらくして
俺が流行病を貰っちまってね。▼
医者にかかろうにも金がねえ。母さんも
方々を当たってはくれたが、無駄だった。▼
そんな時、何をどうやったかは知らねえが
件の爺さんが俺を助けてくれたのさ。▼

《選択》

[ユーリス]
そうだったのかもしれねえし、魔道士や
学者の類いだったのかもしれねえが……▼
今は、もうわからねえ。俺を治した後、
すぐに寿命でくたばっちまったからな。▼
[ユーリス]
とっくに死んだよ。寿命だったんだろ。
俺が快復して少しした頃だったかな。▼

《共通》

[ユーリス]
だがまあ当然、俺の周りには、同じ病の前で
何もできずに死んだ奴のほうが多かった。▼
その中で、運良く命を繋いだ俺の
するべきことは何だろうって考えて……▼
それは街のみんなを助けてやることだって
考えたのさ、ガキの頃の俺は。▼

《選択》

[ユーリス]
ああ。つっても、貧民を残らず大金持ちに
してやるだとか、そういうことじゃねえ。▼
今日の飯に困るガキの数だとか、安価な薬で
治るはずの病で死ぬ貧乏人だとかの数が……▼
今日より一人でも減ればいい、みたいな。
……はは、言葉にすると小せえ話だよな。▼
けど、そんな小せえ願いを叶えるってのが
俺が……俺たちが抱いてきた野望なのさ。▼
部下を率いて、貧民窟で縄張り争いなんて
続けてんのも、すべてはそのためだ。▼

《選択》

[ユーリス]
お褒めに与り光栄……けど、相手は
あくまで賊の頭領だってことを忘れんなよ?▼
[ユーリス]
さあ? ただ、恩のある相手に嘘をつくのは
なけなしの良心が咎める、とだけ言っとく。▼

《共通》

[ユーリス]
俺はさ、手段さえ選ばなければ
大抵のことはやれるもんだと思ってる。▼
たとえばそう、俺が女神様から貰ったのは
命と、それからこの顔くらいのもんだが……▼
好き者の貴族たちに取り入って、都合良く
利用するには十分過ぎるくらいだった。▼

《選択》

[ユーリス]
ああ。まあ、取り入る方法は
相手によって、適当に変えてはいたがな。▼
[ユーリス]
禁制品の密造や密売を見逃してもらうとか、
まあ、そういう感じにな。▼

《共通》

[ユーリス]
帝国ふうの名前を名乗って、さる貴族の家で
当主の側仕えをやっていたこともあれば……▼
王国ふうの名前を騙って、貴族の養子として
士官学校に入学した、なんてこともある。▼
そうやって地位を築いて、財を作って、
守れる奴の数を一つずつ増やしてきたんだ。▼

《選択》

[ユーリス]
ははっ、さあな。あんたはどう思う?
……なーんてな。▼

支援A

[ユーリス]
……よし。これで全員か。▼

《選択》

[ユーリス]
いや、ちょうど今、作業が終わったところ。
何か用があるなら聞くけど。▼
[ユーリス]
ちょっとした作業をな。
けど、もう終わった。▼

《選択》

[ユーリス]
ああ……これか?▼
習慣でね。部下や仲間が死んだときには、
そいつの名前を書き残すようにしてるのさ。▼
前の戦いで、たくさん死んだからな。昔から
ついてきてくれた奴も、そうでない奴も。▼

《選択》

[ユーリス]
ああ、あれも同じさ。最初は爺さんに習った
字をつらつら書いてただけだったんだが……▼

《共通》

[ユーリス]
いつからか仲間の名を記すようになってた。
俺が守ってやれなかった奴らの名前をな。▼
死んじまった奴には何もしてやれねえ。
死んだ後のことなんて何もわからねえ。▼
あくまでこれは、俺の自己満足なんだ。
誰かのためにやってるとかじゃねえ。▼
それでも、あいつらの名前を……あいつらが
生きた証を、残しておいてやりたい。▼
たとえ一瞬でも、同じ夢を見てくれた奴を
頭の俺が忘れちまうわけにはいかないだろ。▼

《選択》

[ユーリス]
……はっ。変な奴だな、あんた。俺みたいな
悪党に、仲間想いも何もあるかっての。▼
[ユーリス]
ははっ、そうかよ、そりゃどうも。▼

《共通》

[ユーリス]
まあ、あんたが何を思おうが勝手だが、
この帳面はそういうものなんだよ。▼
もしあんたが死んだ時には、
俺があんたの名前を残しておいてやるさ。▼

《選択》

[ユーリス]
ああ、そうさ。確かにあんたの命まで
背負ってやったつもりはねえが……▼
[ユーリス]
確かに、部下でもねえあんたの命まで
背負ってやったわけじゃあねえが……▼

《共通》

[ユーリス]
何て言えばいいんだろうな。
今は……あんたを信頼してる、というか。▼
あんたと一緒に進んでいけば、俺の求めた
未来が手に入ると……今は、そう思ってる。▼
だから、半端な場所で死んじまうなんてのは
勘弁してくれよ、先生?▼

《選択》

[ユーリス]
ははっ、頼もしいこった。▼
[ユーリス]
俺はちょっとやそっとじゃ死なねえよ。
そういう星の下に生まれついてるからな。▼

《共通》

[ユーリス]
……ん、何だ、先生。
何か言いたそうな顔してるけど。▼

《選択》

[ユーリス]
俺の……名前? ああ……
前にそんな話もしたっけ。▼
そりゃまあ、今の名前も偽物だよな。▼
ローベ家の養子として、
士官学校へ入るために使った名前だよ。▼
しかし本当の名前なんて、母親以外には
もう長いこと呼ばれた記憶がねえなあ。▼
……うん。けど、あんたにならいつか、
教えてやらねえこともねえ。▼
あんたが、
俺と同じ夢を見てくれるんだったら、な。▼

支援S

(女神の塔)

[ユーリス]
……わざわざ呼び出しに応じたってことは、
今から俺が何を言うか、想像ついてるよな。▼

《選択》

[ユーリス]
本当かよ……あんたの場合、本気で鈍いのか
どうなのかわからねえから腹が立つな。▼
[ユーリス]
しらばっくれるなよ……あんたって
昔からそういうところ、あるよなあ……。▼

《共通》

[ユーリス]
……いや、いいか。そんなことは。▼

《紅花の章》

[ユーリス]
今のあんたは女帝の寵愛を受けた臣下。
もっと偉そうにしてたって良い立場。▼

《蒼月の章》

[ユーリス]
今のあんたはセイロス聖教会の大司教。
つまり雲の上より高いところの人。▼

《翠風の章・銀雪の章》

[ユーリス]
今のあんたはフォドラの王様。
つまり世界で一番偉い奴。▼

《共通》

[ユーリス]
そんな相手と比べたら、
俺は、何も持ってないも同然だ。▼
野望と、部下と、ちょっとの金と、
それからこの顔くらいかな。▼
……聞かせてくれ、先生。あんたには、
そんな男を、己の懐に入れる覚悟はあるか?▼

《選択》

[ユーリス]
……ははっ、まあ、そうか。
あんたはそういう奴だったよな。▼
ほら、じゃあこいつを受け取れ。
口実としてはまあ、いつかの礼ってことで。▼
(ユーリスが指輪を出す)

《選択》

[ユーリス]
覚えてねえか?
まあ、もう5年も前の話だもんな。▼

《共通》

[ユーリス]
あんたを、俺たちの縄張り争いに
巻き込んじまった時の礼だよ。▼

《選択》

[ユーリス]
受けた恩はきっちり返す。
それが俺の信条だ。▼
だが、どうしても要らねえって言うなら、
こっちにも考えがある。▼
[ユーリス]
はは、あんたらしいな……じゃあもう、
礼って名目じゃなくてもいいや。▼

《共通》

[ユーリス]
取引だ。
この指輪を対価に、あんたが欲しい。▼

《選択》

[ユーリス]
……馬鹿かあんたは。
それを言わせるんじゃねえ。▼
言われたことは何度もあるが、いざ自分で
言うとなると結構恥ずかしいんだよ。▼
[ユーリス]
いくら鈍いあんたでも、
流石にわかるだろ、こいつの意味くらい。▼

《共通》 《選択》

[ユーリス]
……俺はさ、手の届くところにいる奴を、
一人でも救えればそれで十分だと思ってた。▼
けど今は、貧しさとかくだらねえ理由で
命を落とす奴のいなくなった未来を……▼
見届けたくなったんだ。そんな大層な
夢が叶うとは思ってもみなかったくせにさ。▼
……あんたは不思議な人だよ。俺を、
夢の先に連れて行ってくれる気がする。▼
だが、贅沢を言おうってわけじゃない。
流石の俺様も、人間だ。死ぬ時は死ぬ。▼
そうなれば、誰かが組織の頭を継ぐはずだ。
そのための準備も調えてある。▼
そいつらがしぶとく生き続けている限り、
俺の夢も、終わることはないはずさ。▼
俺の名は消えて、組織と、夢だけが残る。
それでいいはずだったんだ、最初は……。▼
けど……いつか俺が死んだ時、
俺の名前を記してくれる人がいてほしい。▼
そしてそれは他でもない、あんたがいい。
そう思っちまったんだよ。▼
……な、何だよ。
何か妙なことでも言ったかよ。▼

《選択》

[ユーリス]
だからそれはもしもの時の話で……
……はあ、まあ、いいや。▼
確かに、あんたが欲しいと言ったその口で
死んだ後の話をするなんて、失礼だったな。▼
……で?
受け取ってくれるんだろ?▼

《選択》

[ユーリス]
ああ? まだ文句あんのかよ。▼

《選択》

[ユーリス]
ああ……そっか。
まだ教えてやってなかったな、俺の名前。▼
悪い、勿体つけてたわけじゃないんだが、
立場上むやみに吹聴できなかったっつーか。▼
覚えててくれ、ベレス。
俺の、本当の名前は――▼

バルタザール

支援C

[バルタザール]
おっと、ちょうどいい。
少し頼みがあってねえ。▼

《選択》

[バルタザール]
たいした話じゃねえ。
ちっとばかし、金を貸してくれねえか?▼
[バルタザール]
良い勘してるじゃねえか。
悪いが、少し金を無心してくれねえか?▼

《共通》 《選択》

[バルタザール]
そうかい。
ま、しゃあねえな。▼
取り立てにガルグ=マクまでご足労かけた
あのおっさんが、手ぶらで帰るだけだ。▼
おれとしても何とかしてやりてえが、
先立つもんがなけりゃ、どうしようもねえ。▼

《選択》

[バルタザール]
いやあ、実は教団にも借金があってね。
働くそばから吸い上げられてくんだよ。▼
もうフォドラから出ちまうくらいしか、
おれが自由になる方法はないんかねえ……。▼

《選択》

[バルタザール]
おっと……言わせたみたいで悪いな。
ただの軽口だ、わかってんだろ?▼
[バルタザール]
冷てえこと言ってくれんなよ。
ただの軽口だ、わかってんだろ?▼

《共通》

[バルタザール]
てめえの居場所は、てめえで決める。
懐事情なんかに左右されてたまるかい。▼
だいたい、金が欲しかったら、
男爵家の当主の地位を投げ出してねえって。▼

《選択》

[バルタザール]
ま、小さい家さ。
レスターの東のほうにある。▼
[バルタザール]
よく言われるが……これでもレスターの
東のほう、小さい家の当主だったのさ。▼

《共通》

[バルタザール]
辞めたと言えば聞こえはいいが、
当主の資質なしってんで……▼
半分くらいは、優秀な弟に
追い出されたようなもんだ。▼
[ベレス]
………………。▼
[バルタザール]
なに、気にしちゃいねえよ。
実際おれは当主には向いてねえんだ。▼
家を継ぐ際もいろいろとあったしなあ。
今の生き方が性に合ってるよ。▼
……お前はどうなんだ?▼

《選択》

[バルタザール]
ガルグ=マクに来たのも、
偶然に偶然が重なったせいなんだろ?▼
親父さんは名うての傭兵団の長だった。
ゆくゆくはそれを受け継ぐ……▼
なんて生き方も、
お前にはあったんじゃねえか?▼

《選択》

[バルタザール]
だったら、考えてみちゃどうだい。
それが生きるってことだろ。▼
[バルタザール]
なら、改めて選んでみちゃどうだい。
それが生きるってことだろ。▼

《共通》

[バルタザール]
さて、おれは行くぜ。
どっかに金でも転がってないかねえ。▼

支援B

[バルタザール]
しつこいねえ……!
お寝んねしてな!!▼
よっと……こんなもんか。▼
お前らみてえな連中が、
ガルグ=マクに入り込んだら困るんでな。▼
……うおおおっと!? ……お前か。
音もなく近寄らんでくれ。▼
いや、それより何でお前がここに?
まさかおれの後を追ってきたのか?▼

《選択》

[バルタザール]
その剣……お前にも世話をかけたか。
あれは、おれへの追っ手だ。▼
当主に返り咲く気なんざ、
欠片もねえってのに……▼
しつこく送り込んできやがる。
おれの継母はよ。▼

《選択》

[バルタザール]
ああ、前に言ったろ?
アダルブレヒト家はおれの弟が継いでる。▼
弟とは異母兄弟でね。弟の母親は……
息子のためなら何だってやるような女だ。▼
だが、弟は紋章を持ってねえからな。
希少な紋章持ちのおれが家に戻れば……▼
強引に当主に返り咲くこともできる。
あの女は、そんな妄想に憑かれてんのさ。▼

《選択》

[バルタザール]
いや、このままがいいんだよ。
継母がおれだけを目の敵にしてるほうがな。▼
[バルタザール]
できるならやってるさ。
少なくとも、おれはこれ以上譲る気はねえ。▼
それに、このままがいいんだよ。
継母がおれだけを目の敵にしてるほうがな。▼

《共通》

[バルタザール]
おれがいなくなったら、次に狙われるのは
親父かもしれねえ。家を出た母かもしれん。▼
あるいは、弟自身が執心の対象に
なっちまうことも……それは困る。▼

《選択》

[バルタザール]
ま、そんなわけだからな。
おれとは距離を保って付き合ってくれ。▼
飛んできた凶刃がお前に当たるような
ことがありゃ、皆に申し訳が立たねえだろ。▼

《選択》

[バルタザール]
……こいつは大きく出たな。
おれのことも守ってくれる、か。▼
“レスターの格闘王”を捕まえて、
そんな言葉を吐く奴がいるとはねえ。▼
それじゃ、本当に守ってくれんのか、
お前のそばで好きに過ごさせてもらうぜ。

支援A

(バルタザールが男と話している)

[バルタザール]
……そうか。
戦争が終わる前に何としてもってわけだ。▼
おれのほうは大丈夫だ。お前は母と、
クパーラを念のため見ていてくれ。▼

(男が立ち去る)

[バルタザール]
………………。▼

(ベレスが現れる)

[バルタザール]
……お前、またつけてきたのか。
おれを守るって言葉、本気だったんだなあ。▼

《選択》

[バルタザール]
おれの使っている密偵だ。万が一を考えて
継母を監視させているのさ。▼
おれの母と、母の生まれ育ったクパーラを
守るためにな。▼
[バルタザール]
おれの母が生まれ育った場所だ。
密偵を使って、監視させているのさ。▼
万が一にも、継母がおれの母に
手を出さないようにな。▼

《共通》
《選択》

[バルタザール]
ああ、妄想にも磨きがかかってきたようだ。
おれがお前らと共に戦ってるせいもある。▼
戦争で名を上げて、アダルブレヒト家に
戻ろうと画策しているんだとさ、おれは。▼
まあ、母に手を出す利点は皆無なはずだが、
何をしでかすかわからんから、念のためだ。▼

《選択》

[バルタザール]
そういやあ話したことはなかったか。
親父と別れて故郷に戻っているのさ。▼
その故郷ってやつが、ちと特殊な
場所ではあるんだが……。▼
お前はレスターの“山の民”について、
聞いたことはあるか? ……なさそうだな。▼
パルミラとの国境、険しい山奥に棲む小さな
勢力……それが“山の民”クパーラさ。▼

《選択》

[バルタザール]
ああ、レスターの諸侯との交流がまったく
ないってわけじゃあないんだが……▼
とにかく閉鎖的な連中でな。最低限の
交易以上に外と関わろうとしねえんだ。▼
諸侯からしても、わざわざ奪い取る価値の
ない土地だ。それでいいんだろ。▼
おれの母は、そんなクパーラの奴らの
中じゃ、例外中の例外ってわけだ。▼
山の外に出て、おれの親父に助けられ、
愛を育んじまうくらいだからな。▼

《選択》

[バルタザール]
だとしたら女神様ってやつは、
なかなか意地悪な運命をくれたもんだ。▼
[バルタザール]
そこだよなあ……。親父は貴族だ。
受け入れられるはずがなかったさ。▼

《共通》

[バルタザール]
おれを産んだはいいものの、
アダルブレヒト家に母の居場所はねえ。▼
親父は他に貴族の娘を娶らされ、
家を継がせるべき子を作る羽目になった。▼
そんなところにずっといたくねえだろ?
母はクパーラに戻ったってわけさ。▼

《選択》

[バルタザール]
潮目が変わったのは、おれがガルグ=マクの
士官学校に入学してからだった。▼
入学時の調査で、おれがシュヴァリエの
大紋章を持つと判明したせいで……▼
親父は周囲の反対を押し切って、
卒業と同時におれを当主の座に就かせた。▼
だが、おれの紋章は特別だったらしく、
公表を控えるように教団から釘を刺された。▼
親父はそれを周囲に言えず、おれは当主を
辞退するほかなくなっちまったのさ。▼

《選択》

[バルタザール]
おれの予想じゃ、この紋章は
“山の民”が受け継いできたものだ。▼
それが明らかになった時に、クパーラで
何が起こるか、お前にもわかるだろ。▼

《選択》

[バルタザール]
ああ。教団は、この紋章のせいでフォドラの
秩序が乱れるのを避けたかったんだろうさ。▼
とはいえ……おれは、てめえが犠牲に
なったなんて思っちゃいねえし……▼
今の生き方を気に入ってる。家の事情が
なくても、同じように生きるだろう。▼
だがよ……母やクパーラの連中がフォドラの
秩序のために犠牲にされるのは避けてえさ。▼
やっぱ戦争で名を上げて、守ってやれる
くらいの権力をおれが握るしかねえか……?▼

支援S

(女神の塔)

[バルタザール]
おい、ベレス!▼

《選択》

[バルタザール]
やってくれるじゃねえか。
おれに一言もなしとはなあ。▼

《翠風の章》

[バルタザール]
お前がクロードと話をつけたんだろ?
“山の民”の保護を。▼
フォドラとパルミラが国交を結ぶんなら、
あの土地の価値は急激に高まるからな。▼

《紅花の章》

[バルタザール]
お前が皇帝陛下に進言したんだろ?
“山の民”の保護を。▼
パルミラとの国境一帯を丸ごと、
自治領として帝国に組み込むみてえだな。▼

《蒼月の章》

[バルタザール]
お前が国王陛下に進言したんだろ?
“山の民”の保護を。▼

《銀雪の章》

[バルタザール]
お前が教団に命じたんだろ?
“山の民”の保護を。▼
東方教会を立て直して、パルミラとの
国境一帯を教会領にしちまうみてえだな。▼

《選択》

[バルタザール]
ああ、聞いたよ。▼
あれは、おれがやるべきことだった。▼
[バルタザール]
まったくだぜ。
あれは、おれがやるべきことだった。▼

《共通》

[バルタザール]
戦争が片づいた今こそ、おれが……って
まあ、勝手に意気込んでただけなんだがよ。▼
呆気にとられたっつうか、
拍子抜けしたっつうか……。▼
……まあ、なんだ。
ありがとう。礼を言わせてくれ。▼
まだまだ課題は多いが……
それでも大きな一歩を踏み出せた。▼

《選択》

[バルタザール]
……あともう一言、言わせてくれ。▼

《選択》

[バルタザール]
……締まらねえな。
本当はまだ言うつもりはなかった。▼
クパーラの問題を片づけて、
それからのはずだったんだ。▼
けど、お前に先を越されちまったんじゃ
しょうがねえ。おれも腹をくくる。▼
(バルタザールが指輪を出す)
[ベレス]
………………?▼
[バルタザール]
おれの妻になってくれ。▼
(ベレスが目を見開く)
[バルタザール]
お前の立場が軽くねえことはわかる。
おれが相手じゃあ、釣り合わねえだろう。▼
だから、勝手気ままなおれじゃねえ、
お前を支えられる男に、おれはなる。▼
性に合った生き方なんざ、クソ食らえだ。
お前のそばにいたい。▼
今じゃ駄目だってんなら、一年くらい
鍛え直してくる。だから……▼

《選択》

[バルタザール]
そうか! 言質は取ったぜ?
なら、さっさと結婚しちまうとしよう。▼

《選択》

[バルタザール]
待て待て待て待て!
ちーっと待てや。待ってくれ。▼
今のは言葉の綾というか何というか……
一年後でいいなら、今でもいいじゃねえか!▼

《選択》

[バルタザール]
ふいー……助かった。
言い方は引っかかるが、言質は取ったぜ?▼
おれは今がいい。
さっさと結婚しちまおう。▼

《選択》

《共通》

[バルタザール]
それじゃ、盛大に宴といこうか。
いろいろ忙しくなりそうだな。▼
金の稼ぎ方も今までと同じってわけには
いかねえし、おれたちの家も必要だ。▼

《蒼月・銀雪の章》

[バルタザール]
……まさか、おれも一緒に
大聖堂に住むなんて言わねえよな?▼
[ベレス]
………………。▼

《共通》

[バルタザール]
……ま、細けえ話はまだいいか!
とりあえずは、この喜びを噛みしめようぜ。▼
……昔、お前がおれを守るって
言ったことがあったよなあ。▼
実はあん時、おれはお前なんかに
守られてたまるかよ、と思っていたのさ。▼
逆にお前のことを守ってやって、
おれの強さを示してやろうってな。▼

《選択》

[バルタザール]
はっはっは!
おれもお前に守られることはあったがな。▼
けど、守り守られ、力を合わせて
生きていくのが夫婦ってもんだろ?▼
おれたちがこうなるのも当然の定め……
っつたら言い過ぎかね。▼
まあいい。これからも、片時も離れず
守り守られていこうじゃねえか!▼

コンスタンツェ

支援C

[コンスタンツェ]
おや、貴方。何ですの?
私は貴方に用などありませんけれど。▼

《選択》

[コンスタンツェ]
だけと言うには、見過ぎではなくて?
随分とじっくりでしたわよ。▼
[コンスタンツェ]
それにしては随分と、じっくり
見ていましたわね……。▼

《共通》

[コンスタンツェ]
はっ……私に見とれていたのですね?
おーっほっほっほっほっほ!▼
これほどの美貌を持つ私ですもの、
仕方のないことですわ。▼

《選択》

[コンスタンツェ]
それはそれとして、貴方、
このところ調子に乗っているのではなくて?▼
まるで私の師であるかのように振る舞い、
指導してこられますけれど……▼
傭兵の身で私を教え導こうなど、
片腹痛いですわ! おーっほっほっほ!▼
[ベレス]
………………。▼
[コンスタンツェ]
何ですの、その目は。
私も同じ平民だとでも仰りたいのかしら?▼
……そうですわね。
今は、確かにそうですわ。▼
ですが、雌伏の時を経て、
やがて雄飛する飛竜がごとく!▼
私は貴族の地位を取り戻すのです!
ヌーヴェル家を、再興するのですわ!!▼

《選択》

[コンスタンツェ]
貴方に言われるまでもありませんのよ。
私は必ずやるのですから。▼
[コンスタンツェ]
まあ、その言い方。
後で悔やんでも知りませんわよ!▼

《共通》

[コンスタンツェ]
私が貴族に戻った暁には、
貴方を薄給でこき使ってあげますわ!!▼

《選択》

[コンスタンツェ]
必要ない!? 私の従僕となる栄誉を、
そんな軽々と撥ね退けるというの!?▼
[コンスタンツェ]
面白そう!? 私の従僕となる栄誉を、
言うに事欠いて面白そうと!?▼

《共通》

[コンスタンツェ]
……ふっ。貴方が何を考え何を仰っても
所詮、すべては取るに足らない些事。▼
私には、どうでもいいことでしたわ。
おーっほっほっほ!▼
[ベレス]
………………。▼
[コンスタンツェ]
何ですの、貴方。
先程から、視線が物言いたげですわよ。▼
そんなに私に指図したいのでしたら、
まずは教師としての力をお示しになって。▼
資質のみならず、知識、技術、気概……
そして人の上に立つ器をお見せなさい。▼
……そうです!!
今、私に雷がごとき閃きが走りましたわ!▼
貴方、私の研究を手伝いなさいな。▼
そうすれば、私の素晴らしさを
貴方が理解できる良い機会になりますし……▼
同時に貴方の器のほどを、
私が見極められる時間も持てますわ。▼
ふふふ、流石は私ですわ。貴方もこれには
同意せざるを得ないのではなくて?▼
[ベレス]
………………。▼
[コンスタンツェ]
おーっほっほっほっほっほっほ!▼

支援B

[コンスタンツェ]
ふんふん、これは良い薬草ですわ。
後は……魔法水晶が足りませんわね。▼
武器の錬成にも使うから、数がない……?
そういうことなら仕方ありませんわ。▼

《選択》

[コンスタンツェ]
ええ、揃いましたわ。
次は魔法の実験台になってくださいます?▼
[コンスタンツェ]
ええ、素材が揃いましたので、
次は魔法の実験台になってくださいます?▼

《共通》 《選択》

[コンスタンツェ]
これも研究の手伝いの一環ですわ。
すなわち、貴方の役目ですのよ。▼
さあ、そこに横になって……▼

《選択》

[コンスタンツェ]
……確かに、夜も更けてきましたわね。
少々熱が入り過ぎてしまったようですわ。▼
今日はここまでに致しましょう。
明日もよろしくお願いしますわね。▼

《選択》

[コンスタンツェ]
明日こそ、成功させてみせますわ。
休む暇などありませんとも。▼
この魔法が現実となれば、
私の名はフォドラ中に轟き……▼

《選択》

[コンスタンツェ]
なぜと言われましても、取り潰しとなった
我が家を再興するためですけれど……▼
諦めない理由を問うていますの?
むしろなぜ、諦められるとお思いですの!?▼
先祖より大切なものを脈々と
受け継いできた誇り高きヌーヴェル家!▼
それが私の代で絶えるなど、
あってはならないことなのですわ……!▼

《選択》

[コンスタンツェ]
そうですわね。
貴方も私の研究を手伝う身なのですから……▼
少しくらいは知っておいたほうが
良いかもしれませんわ!▼
ヌーヴェル家はアドラステア帝国が成立して
間もない頃に爵位を得た由緒ある家ですの。▼
代々の当主は皆、魔道への造詣深く、
皇帝に重用された時代も長かった……。▼
けれど、七貴族の変で皇帝に与したのを機に
権力の中枢から外れてしまったのですわ。▼
そして、帝国に上陸したダグザ・ブリギット
連合軍を防ぐための捨て石にされ……▼
我が父母や兄を含む一族の大半は戦死。
ヌーヴェルの街は廃墟と化したのです。▼
六大貴族はヌーヴェル家の取り潰しを決め、
今やかつての領地にその名を残すのみ。▼
私には、受け継ぐ爵位も、家も、民も、
土地も……何もありませんのよ!!▼

《選択》

《白雲・紅花の章》

[コンスタンツェ]
ですから、エーデルガルト様に私が偉業を
成し遂げたと認めていただき……▼

《銀雪・蒼月・翠風の章》

[コンスタンツェ]
ですから、戦争が終わり次第、次の為政者に
私が偉業を成し遂げたと認めさせ……▼

《共通》

[コンスタンツェ]
ヌーヴェル家の再興を果たすのです。
この研究は、そのためなのですわ。▼

《選択》

[コンスタンツェ]
これで貴方も、私に協力することの意義、
そして栄誉を理解できたことでしょう。▼
それでは、おやすみなさい。
明日も頼みましたわよ?▼

支援A

[コンスタンツェ]
ゲホゲホっ……ゴホっ……!!
し、失敗ですわ!▼
なぜですの!? 私の理論のどこに
間違いがあったというんですの!!▼
あの素材は、一回限りのもの……。
次はいつ手に入るかわかりませんのに!▼

《選択》

[コンスタンツェ]
貴方が申し訳なさそうな顔をすることは
ありませんわ。▼
貴方は私の指示に従っただけですもの。
失敗の責は、すべて私にありますのよ。▼
しかし……偉業は遠のきましたわね。
ヌーヴェル家の未来に暗い影が……▼

《選択》

[コンスタンツェ]
………………。▼
……そうですわね!
この程度でへこたれてはいられませんもの!▼
私としたことが、焦っておりましたわ。
もう5年以上、と……されど、たかが5年。▼
ヌーヴェル家が重ねてきた歴史に比べれば、
大河の中の一筋のようなものですわ!

《選択》

[コンスタンツェ]
貴方に励まされてしまうなんて、
私としたことが不覚を取りましたわね。▼
ですが、感謝はしますわ。貴方のおかげで、
私は諦めずにおれますもの。▼
私のために研究を手伝ってくれて、
こうして応援してくれる。▼
私にとって、貴方という存在は、
まさに……▼

《選択》

[コンスタンツェ]
最高の従者、従僕ですわ!!
貴方の従僕っぷりは、このフォドラ一!!▼
やはりヌーヴェル家を再興した暁には、
貴方をどうしても雇い入れませんと!▼
[ベレス]
………………。▼
[コンスタンツェ]
……よく考えると、今の貴方の立場では
到底無理な話かもしれませんわね。▼
……ですが、私は諦めませんわ!▼
家の再興だって、貴方のことだって、
何だって必ず実現してみせますわ!▼
ご覚悟はよろしくて?
おーっほっほっほっほっほっほ!▼

《選択》

[コンスタンツェ]
まあ!
その話を蒸し返すなんて失礼ですわ!▼
私にだって落ち込むことはありますのよ。
そうなったら貴方が励ませばよいのです!▼

《選択》

[コンスタンツェ]
……仕方なく口にしたような微妙な
印象がありますが、まあいいですわ。▼
これからも私のために、
しっかり働いていただきますわよ!▼
おーっほっほっほっほっほっほっほっほ!▼

ハピ

支援C

[ハピ]
あ、先生じゃん。
どう? 教師も慣れてきた?

《選択》

[ハピ]
慣れてきちゃったかー。
でもキミってそんな顔してるもんね。▼
[ハピ]
ホント?
ハピからはそう見えないけどね。▼

《共通》

[ハピ]
どんな場所でも生きていけるってゆーか、
何でも平気だって顔。してるよ?▼

《選択》

[ハピ]
別に褒めてないし。
ていうか、セイロス教徒じゃないのに……▼
すっかり教団の一員って感じで、
ハピけっこーイヤかも。▼

《選択》

[ハピ]
謝らないでいいって。
こっちが勝手にイヤなだけなんだし。▼
ハピはさ、教団に裏切られたってゆーか、
扱いが酷かったってゆーか。▼
教団にイイ思い出ないんだよねー。
あ、他の人には言わないでよ、これ。▼

《選択》

[ハピ]
ハピって小さい頃、怪しい連中に
連れ去られて、ずっと捕まっててさ。▼
いちおー騎士団の人たちに助けられたんだ。
けど、その後は地下送りでしょ。▼
扱い酷くない?
捕まってた時と、ゼンゼン変わんないし。▼
[ハピ]
ハピって小さい頃、怪しい連中に
連れ去られて、ずっと捕まっててさ。▼
いちおー騎士団の人たちに助けられたんだ。
けど、その後は地下送りでしょ。▼
保護するとか言っといて、裏切りじゃん?
捕まってた時と、ゼンゼン変わんないし。▼

《共通》

[ハピ]
信徒の安全がどーとか、より多くの人を
助けるのがどーとか、そんなんばっか。▼
ハピのことなんか、
だーれも気にしてくれないわけ。▼
あ、でもアロイスさんって人だけは
ちょっと優しかったかもね。面白いし。▼

《選択》

[ハピ]
あれ? ハピの冗談、通じてない?▼
[ハピ]
冗談だって。わかってよ。▼

《共通》

[ハピ]
ま、いっか。
そんなわけで、ハピは教団がキライ。▼
キミが教師になったのだって、
急な抜擢だったんでしょ?▼
逆に不要になったら、
すぐポイってされちゃかもね。▼
[ベレス]
………………。▼
[ハピ]
ごめんごめん、脅かしたいんじゃないし。
ただあの人たちの理屈ってさ……
教義とか、教会の決まりとか、
そういうのに縛られがちじゃん。▼
ハピはそういうの、苦手ってゆーか、
縛られることから逃げてきたってゆーか……▼

《選択》

[ハピ]
そ。でも、逃げた先でまたほかのものに
縛られて、また逃げて……▼
ハピが望むものなんて、
この世界にないのかもね。▼

《選択》

[ハピ]
あっちゃー、また暗い話しちった。
まあ忘れてよ。▼
キミの未来は、ハピと違って明るそうだし、
そういうの期待してもいいんじゃない?▼
でもその拠り所に、セイロス聖教会は
おすすめできないじゃんってこと。▼
じゃ、ハピもう行くし。▼

支援B

[ハピ]
あれ、先生じゃん。
この部屋使う? ハピ行こうか。▼

《選択》

[ハピ]
なぜって……ハピが一緒だと
気が休まらないでしょ。▼
[ハピ]
えー、
ハピが一緒だと気が休まらないでしょ。▼

《選択》

[ハピ]
そう? ならいいけど。
キミって変わってんね。▼
さっきハピがこの部屋来た時なんか、
何か言う前にさーってみんな出てったよ。▼
流石のハピも、ポカーンってなったし。▼

《選択》

[ハピ]
仕方なくない? ハピの体質の話、
けっこー広まっちゃったし。▼
[ハピ]
それ聞く? キミって意外と意地悪だね。
ハピの体質の話が広まったからでしょ。▼

《共通》

[ハピ]
ほら、ハピが魔物とかを引き寄せやすいって
やつ。ため息つけば魔獣が飛んでくるって。▼
……ま、ハピ、独りでいるの
キライじゃないし、別にいいけどさ。▼

《選択》

[ハピ]
あれっ、キミ、知らなかったっけ。
ホントだよ。▼
そのせいで、教団の人たちに
地下に入れられたんじゃん。▼
何か起こっても、まだマシだからって。▼

《選択》

[ハピ]
わかったら、ほら、キミも出てっていいよ。
それともハピが出てく?▼
ハピって危ない女だからさ。▼
ちょっとイライラしてる時なんか、
思わずため息出ちゃ……ふあ……▼
[ベレス]
……!▼
[ハピ]
……あああ。
ねむ……。▼

《選択》

[ハピ]
あ、ごめんね。
ハピ、あんまりあくびしないんだけど。▼
このところ、眠りが浅いのかな……。▼
噂がすごい広まってて、自分で思ってるより
気にしちゃってるのかも。▼

《選択》

[ハピ]
いいよ、「人の噂も主が起きるまで」って
言うじゃん。すぐ何ともなくなるって。▼

《選択》

[ハピ]
じゃ、収まらなかったらキミを頼るから。
それでいい?▼

《選択》

(ハピが去る)

支援A

[ハピ]
あ、ちょっと。
キミに言いたいことあるんだけど。▼

《選択》

[ハピ]
最近、またハピの体質の噂、
流れかけたけどさ。▼
すぐに掻き消えたじゃん。
キミがやったんでしょ。▼

《選択》

[ハピ]
やっぱり?
ありがとね。でもさ……▼
「5年間、一度もため息をつかなかった女」
って何!? 変なあだ名つけないでくれる?▼
だいたいキミ、5年間いなかったじゃん。
知らないのにテキトー言ったわけ?▼

《選択》

[ハピ]
聞き込みって何したの!?
キミのせいでため息つきそうなんだけど。▼
[ハピ]
ほんとにテキトーなの!?▼
ちょっとビックリしすぎて
変なため息出そうだったんだけど……!▼

《選択》

[ハピ]
それに間違ってるじゃん。
ハピ、5年の間にもため息ついてるし。▼
もータイヘンだったんだよ。
旧市街の辺りで魔獣が好きに暴れちゃって。▼
地下のみんなのおかげで
どーにかなったけど……▼
キミがいたらもっと楽だったかもね。▼

《選択》

[ハピ]
そりゃそうじゃん。
天帝の剣、持ってるしね。▼

《選択》

[ハピ]
いやーもちろん、みんなを指揮、指導する
力とか、よく見て心配りする力とか?▼
そういうのにキミは長けてると思うけど。
ハピも助けられたしね。▼

《選択》

[ハピ]
……だから、
キミのそばは安心できんだよね。▼
ため息ついても、つかなくても、
そんなこと気にしないでいられるとゆーか。▼
けっこー悲しかったんだよ?
キミがいなくなって。▼
ガルグ=マク出てっても良かったんだけど、
キミが生きてたらって思うとさ。▼
落ちたキミのこと捜して、
何度も谷に下りたりもしたし……。▼

《選択》

[ハピ]
あ、今のなし!
つい喋っちゃったじゃん!▼
こんなこと言うつもりなかったのに……
あーあ、恥ずいなあ。▼

《選択》

[ハピ]
そりゃキミは恥ずかしくないでしょ。
ハピは違うの!▼
………………。▼
……ま、いっか。
そんなわけで、今後ともよろしくー。▼

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Last-modified: 2021-11-19 (金) 14:57:43
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