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会話集/支援会話
フェルディナントの支援会話†
ローレンツ†
支援C†
- [ローレンツ]
- ……ん?
この香り、まさか……。▼
フェルディナント君。
君が飲んでいるその紅茶、もしや……。▼
- [フェルディナント]
- ふっ、気づいてしまったかね?
そう、君の想像しているものだよ。▼
- [ローレンツ]
- やはりそうか。
良ければ僕にも、一杯貰えるかな。▼
- [フェルディナント]
- ああ、構わないとも。
私が注ごう。▼
(暗転)
- [ローレンツ]
- ……うーむ、良い香りだ。目を閉じると、
薔薇園にでも迷い込んだかのような……▼
- [フェルディナント]
- ほう、言い得て妙だな。
……さあ、遠慮なく飲むがいい。▼
- [ローレンツ]
- ああ。では、頂こう。
………………。▼
……ふう。この色、この香り、この後味。
まさに至高の紅茶と呼ばざるを得まい。▼
最近は良く出来た紛い物も多いが、
これは最高の品質……よく入手できたな。▼
- [フェルディナント]
- ふっ、君も相当な紅茶好きらしい。
しかも……ただ好きなだけではないな。▼
完璧な作法を身につけ、紅茶への造詣も
深く……何より気遣いが素晴らしい。▼
- [ローレンツ]
- 無論だ。紅茶の席を共にすれば、
相手の教養の度合いが計れるというもの。▼
更には、さりげない気遣いから
人柄までも見えてくるものだ。▼
僕にとって君が、君にとって僕が、
信頼に足る貴族だと……▼
示すことのできる絶好の機会、
それが茶会なのだと思っているよ。▼
- [フェルディナント]
- ああ、流石だな、ローレンツ。
そこまでのことを考えていたか。▼
少なくとも私は、君のことを
貴族に相応しい男と思ったよ。▼
- [ローレンツ]
- 僕もさ、フェルディナント君。
実に有意義な1杯だった。▼
- [フェルディナント]
- そうだ、ローレンツ。
良ければ、この茶葉を少し分けてやろう。▼
- [ローレンツ]
- 本当かい? それは嬉しいが……
流石にただ受け取るわけにはいかないな。▼
ならば今度、僕の部屋で茶を振る舞おう。
今日の礼ということだ。▼
当家自慢の茶器と、御用達の茶菓子を
用意しておこう。▼
- [フェルディナント]
- ふっ、それは楽しみだ。
心待ちにしているよ。▼
支援B†
- [ローレンツ]
- そういえば、フェルディナント君。
あの話を聞いたかい?▼
- [フェルディナント]
- とある貴族に連なる者が、
街の酒場で暴れたという一件だろう?▼
平民の使う店に行っておきながら、
率先して騒動を起こすとは信じられん。▼
- [ローレンツ]
- ああ、まったくだ。
貴族ならば貴族らしい言動を心がけねば。▼
そもそも平民に交じって酒を飲むなど、
貴族としての心構えがなっていないな。▼
- [フェルディナント]
- いや、それは構わないのではないかね?▼
街の酒場に行くこと自体は……
私は評価するよ。▼
- [ローレンツ]
- ほう……どう評価するのか、
聞かせてもらいたいな。▼
いや、自ら当ててみせよう。
ふむ……こういうことか?▼
君は、貴族が街に金を落とすことを
評価しているのだろう。▼
お抱えの商人にいくら大金を払っても、
街に暮らす平民には還元されづらい……。▼
しかし直接、貴族が街に出向いて金を
使えば、平民の暮らしも潤うだろうからな。▼
- [フェルディナント]
- ……素晴らしい考えだな。
いや、思いつきもしなかったよ。▼
だが私が考えていたのは、貴族と平民の
垣根を払うということなのだ。▼
すぐ近くで暮らしていても、
貴族の実態を知る平民は少ない。▼
人となりもわからず、貴族には角があると
思っているような者たちさえいる。▼
少し気恥しいが、私の考えていたのは
こんなことさ。▼
- [ローレンツ]
- 君の考えも、素晴らしいじゃないか。
確かにそのとおりだ。▼
昔、領内にある村に用があって訪れた時、
そこに住んでいた男の子に言われたのだ。▼
『貴族様って、尻尾はないの?』と。
笑い話だが、笑ってもいられない話だ。▼
- [フェルディナント]
- ははは、時には笑ってもいいだろうさ。▼
私は貴族として、独りでもこの世界を
良くしていこうと思っていたが……▼
君と共になら、遥かに大きなことが
できそうな気がしてきたよ。▼
- [ローレンツ]
- ああ、僕もだよ、フェルディナント君。
いつか二人で大事を成し遂げよう。▼
(第一部)
- [ローレンツ]
- 同盟と帝国、生まれた場所は違えど、
今は共に学び、共に戦う二人なのだから。▼
(第二部)
- [ローレンツ]
- 同盟と帝国、生まれた場所は違えど、
今は同じ未来を目指し歩く二人なのだから。▼
(共通)
- [フェルディナント]
- ふっ……そうだな。我々に成し遂げられぬ
ことなど何もないのだ!▼
……それで、ローレンツ。
本当に尻尾はないのかい?▼
(二人で笑い合う)
マリアンヌ†
支援C†
- [フェルディナント]
- おお、マリアンヌ。
君も主に祈りを捧げていたのかね?▼
- [マリアンヌ]
- ……はい、フェルディナントさん。▼
- [フェルディナント]
- うむ、そうか。
熱心に通うとは、殊勝な心がけだな。▼
- [マリアンヌ]
- いいえ……そんなことは。▼
- [フェルディナント]
- ふっ、謙遜は要らない。
君ほど篤信な者はそういないだろう。▼
- [マリアンヌ]
- はあ……それでは失礼します……。▼
- [フェルディナント]
- む、待ちたまえ。▼
- [マリアンヌ]
- はい、何か?▼
- [フェルディナント]
- 以前から気になっていたが……
君は、もう少し堂々としたらどうだ?▼
先程から君の受け答えは、
自信と活力が足りず厭世的に感じる。▼
いついかなる時も堂々と振る舞わなければ、
貴族として、平民の信頼は得られんぞ。▼
- [マリアンヌ]
- 私が貴族として民と接する機会なんて、
たぶん、ありませんから……。▼
私は……誰にも迷惑を掛けずに暮らせれば、
それ以上は何も望みませんし……。▼
- [フェルディナント]
- しかし、君は辣腕を振るう
エドマンド辺境伯の一人娘なのだろう?▼
望む、望まないにかかわらず、貴族として
まっとうすべき責務があるのではないか?▼
- [マリアンヌ]
- それなら……私は、無責任な人間で
構いません。失礼します……!▼
- [フェルディナント]
- あっ、マリアンヌ!
……君は貴族であることが嫌なのか?▼
支援C+†
- [マリアンヌ]
- 今日も快晴ね、ドルテ。
ふふっ、みんなも気持ち良さそう。▼
- [フェルディナント]
- マリアンヌ、少しいいだろうか?▼
- [マリアンヌ]
- ……! フェルディナントさん。
な、何かご用でしょうか?▼
- [フェルディナント]
- 君の言葉が私の心に刺さって、
四六時中、頭を離れなくてね。▼
- [マリアンヌ]
- ……不快にさせて、ごめんなさい。
私の言葉なんて……気にする必要は……。▼
- [フェルディナント]
- ああいや、誤解しないでほしい。
決して不快になったわけではない。▼
ただ謎だったのだ。君は貴族でありながら、
貴族でいるのが嫌なのか?▼
あの辺境伯の娘の言葉としては、
いささか意外でね。▼
- [マリアンヌ]
- ……私は、義父の本当の娘ではありません。▼
遠縁ではありますが、血の繋がりなんて
ないようなものですから……。▼
- [フェルディナント]
- ほう……そうだったのか。だが遠縁なら、
生まれも貴族だったのだろう?▼
- [マリアンヌ]
- ……地方の小貴族に過ぎません。▼
- [フェルディナント]
- 小さくとも貴族の家に生まれた。
そして、今も貴族だ。▼
なりたい者が貴族になれるわけではない。
貴族に生まれたからこそ、貴族になる。▼
- [マリアンヌ]
- そんなこと、わかっています……。
だから私は……▼
私のことは、無責任な人間だと思ってくれて
いいって言ってるじゃありませんか……!▼
- [フェルディナント]
- ……!
マ、マリアンヌ?▼
- [マリアンヌ]
- 私も両親も、この血筋と紋章のせいで
散々、翻弄されてきました……。▼
それでも、貴族の養女として、最低限の
責任は果たすつもりでいるのに……。▼
まだ何か足りないって言われても、
私には……私には、もう……!▼
- [フェルディナント]
- そ、そうか。事情は呑み込めないが……
まずは落ち着いてくれたまえ。▼
確かに、君が望んだ結果ではないのだろう。
しかし現状を……▼
- [マリアンヌ]
- 現状なんて、変えようがありません。
もう、いいんです……。諦めてますから。▼
帰ってください。
もう私に構わないで……!▼
- [フェルディナント]
- ……わかった、退散しよう。
私の言葉は届かぬようだ。▼
- [マリアンヌ]
- はあ……はあ……。
主はなぜ、私にこんな受難を……。▼
支援B†
- [マリアンヌ]
- ………………。▼
- [フェルディナント]
- マリアンヌ、祈らないのかね?▼
- [マリアンヌ]
- もう済ませました。
……あの……何か?▼
- [フェルディナント]
- いや……実はずっと詫びたいと思っていた。
出過ぎた真似をしてすまない、と。▼
- [マリアンヌ]
- ……いいんです。フェルディナントさんは、
何も悪くありませんから……。▼
- [フェルディナント]
- ……あの時、君に帰れと言われ、
最後まで伝えられなかったことがある。▼
もし私が悪くないと言うのであれば、
どうか、あと一言、聞いてくれないか?▼
- [マリアンヌ]
- ……何ですか?▼
- [フェルディナント]
- 現状を嘆くのではなく、受け入れた上で
何をするかを問うべきではないか?▼
- [マリアンヌ]
- ……受け入れて、問う?▼
- [フェルディナント]
- ああ、そうだ。▼
君は己の出自を呪い、現状を受け入れずに
絶望し、悲観的になっているように見える。▼
君がそのような考えに囚われている限り、
何も変えられはしないと私は思う。▼
- [マリアンヌ]
- あなたなら……
どんな境遇でも、受け入れられると?▼
- [フェルディナント]
- 無論、受け入れるとも。▼
- [マリアンヌ]
- ……どうして?▼
- [フェルディナント]
- ふっ、どうしても何も、人は何かを
成し遂げるために生まれてくるものだろう?▼
どんな境遇であれ、何かを成し遂げれば、
そこに自分が存在する意味が生じる。▼
私は思うのだ。誰しもに成せることはある。
それが貴族でも、平民でも、賊であっても。▼
- [マリアンヌ]
- ……そう、ですか。
成し遂げるために、人は生まれる……。▼
……あなたはこんな私でも、何かを
成し遂げるために生まれたと思いますか?▼
- [フェルディナント]
- ああ、もちろんだ。▼
- [マリアンヌ]
- ………………。▼
……少し、考えてみようと思います。
あなたの言葉を胸に刻んで……。▼
- [フェルディナント]
- ふっ、そうか。
君の答えが、無事に見つかることを祈るよ。▼
支援A†
- [マリアンヌ]
- ……美味しい。▼
- [フェルディナント]
- マリアンヌ、君の隣は空いているかね?▼
- [マリアンヌ]
- フェルディナントさん。
ええ、どうぞ。▼
- (暗転)
- [フェルディナント]
- ん? うむ。
………………。▼
- [マリアンヌ]
- あの……何か?▼
- [フェルディナント]
- あ、いや失敬。……以前とは、雰囲気が
変わったような気がしてな。▼
- [マリアンヌ]
- ふふ……そうでしょうか。▼
- [フェルディナント]
- ほら! そんな微笑みを、私に
見せてくれたことなどなかっただろう?▼
- [マリアンヌ]
- あ……恥ずかしい。▼
- [フェルディナント]
- 恥ずかしがる必要はないさ。
しかし……何か心境の変化でもあったのか?▼
- [マリアンヌ]
- そう見えるなら……
あなたのおかげだと思います。▼
私、あなたの言葉について考えたんです。
人は何かを成すために生まれてきたって……▼
こんな私にも、何かやるべきことが、
あるのかもしれないって……。▼
- [フェルディナント]
- 素晴らしいことだな。
それで、答えは見つかったのかね?▼
- [マリアンヌ]
- いえ、まだ……。でも、そう思えただけで、
生きるのが苦痛じゃなくなったというか。▼
この前、病気の家畜の看病をした時、
管理の方からお礼を言われ、気づきました。▼
たとえ家畜の世話であっても、
回り回って誰かの役に立っているのだと。▼
それなら……私のような人間でも、誰かを
幸福にできるのかもしれないって……。▼
- [フェルディナント]
- ……ふっ、なんだ。
君はもう答えを見つけているではないか。▼
- [マリアンヌ]
- えっ?▼
- [フェルディナント]
- 自分の行動で誰かを幸福にする。
とても達成しがいのある答えだと思うがね。▼
- [マリアンヌ]
- はい……!▼
……あ、フェルディナントさん。
そのお料理ですが……。▼
- [フェルディナント]
- うん? 何かね?▼
- [マリアンヌ]
- 今日、当番で……私が作ったんです。
どうでしょうか……?▼
- [フェルディナント]
- ……おお、美味いな!▼
味付けも食感も……どれも素晴らしい。
早速、君は私を幸福にしてくれたようだな。▼
- [マリアンヌ]
- 良かった……!▼
- [フェルディナント]
- ……もっと自分を好きになりたまえ。
君は本当に魅力溢れる女性なのだから。▼
- [マリアンヌ]
- え……。▼
- [フェルディナント]
- それで……もし良ければだが……
また料理を作ってくれないか?▼
……次は、私のためだけに。▼
- [マリアンヌ]
- はい……喜んで!▼
ヒルダ†
支援C†
- [ヒルダ]
- ……ふう。全然終わらないわ。
あっ、フェルディナントくーん。▼
- [フェルディナント]
- うん? ヒルダか。
私に何か用でも?▼
- [ヒルダ]
- あのさー、
実はあなたにお願……▼
- [フェルディナント]
- 残念だが、お願い事は聞けないな。▼
- [ヒルダ]
- ええっ、まだ最後まで言ってないのに……。
どうしてわかったの?▼
- [フェルディナント]
- ふっ、君の考えていることなら、
だいたい想像がつくからね。▼
いつも誰かに頼ってばかりだが、
たまには自力で成し遂げてはどうかね?▼
君も貴族の一員なら、怠けず手を抜かず
地道に努力して成功を掴み取るべきだ。▼
- [ヒルダ]
- ええー、そんなこと言われてもなー。
まあ、あなたはそんな貴族の鑑だもんね。▼
いっつも貴族としてって考えているしー、
努力も怠ってないじゃない?▼
この前も武具の手入れしてたでしょー。
あれだけの数、一人で終わらせてすごいね。▼
- [フェルディナント]
- ふん。
あの程度、誰であってもできるさ。▼
- [ヒルダ]
- そんなことないよー。
だってあたし、現にできてないもん。▼
- [フェルディナント]
- できてない? 何がだね?▼
- [ヒルダ]
- 今ね、この書庫の備品を整理してるの。
だけど全然終わらなくて、困ってたんだー。▼
- [フェルディナント]
- 備品の整理程度で、なぜ困るのだね?
並べて個数を調べるだけだろう。▼
- [ヒルダ]
- 数が多すぎるのよー。あなたみたいに頭が
良ければ簡単な方法も思いつけるのになー。▼
- [フェルディナント]
- ……方法がないわけではないな。▼
- [ヒルダ]
- どんな方法?
教えて教えてー!▼
- [フェルディナント]
- 少しだけだからな。よく見て起きたまえ。
まず、備品を大きさごとに分けるのだ。▼
- [ヒルダ]
- ふむふむ。次はどうするのー?▼
- [フェルディナント]
- 次は備品ごとの並べ替えだ。
こうすることで数を調べやすくなるからね。▼
- [ヒルダ]
- ほうほう。それからそれからー?▼
- [フェルディナント]
- そして数を調べる時だが……、
こうして、束にして数えれば効率的だろう。▼
- [ヒルダ]
- うわあ、あっという間に終わったねー。
おかげで助かっちゃった。▼
フェルディナントくん、ありがとうー。
じゃあ、またねー。▼
- [フェルディナント]
- ふっ、お安いご用さ……と、しまったな。
思わず全部やってしまった。▼
支援C+†
- [ヒルダ]
- はあ、何だか喉が渇いちゃったわー。
何か飲みたいなー。▼
- [フェルディナント]
- ヒルダ! 見つけたぞ。▼
- [ヒルダ]
- あっ、フェルディナントくん。
この前はありがとうー。▼
- [フェルディナント]
- 礼は結構。そんなことより……、
君は骨の髄まで徹底した無精なのだな。▼
この前の備品の整理でさえ、
結局私にやらせたではないか。▼
- [ヒルダ]
- えー、あたし頼んでないよー?
あなたが進んでやってくれたんじゃない。▼
賢くて優しくて、すごいなーって
感激してたのに……▼
- [フェルディナント]
- そ、そうだったのか?
……おっと危ない。その手には乗らないぞ。▼
- [ヒルダ]
- ひどーい。
感激したのはホントなんだよ?▼
あたしが備品の整理をやっていたら、
きっと夜になっちゃってたよー。▼
- [フェルディナント]
- ふん、あの程度の数。地道にやれば、
遅くとも夕方までには終わるだろう?▼
- [ヒルダ]
- まっさかー。紅茶も淹れられないあたしが、
そんなに早くできるわけないわー。▼
- [フェルディナント]
- それは余りに悲観的……いや、それより、
君は紅茶も淹れられないのかね?▼
- [ヒルダ]
- うん、熱いものに触るのが苦手なの。
お湯が手にかかったらって思うと……。▼
- [フェルディナント]
- ふっ、慎重に注げばいいだけのことだろう。
仕方がない、君に紅茶の淹れ方を教えよう。▼
- [ヒルダ]
- わー、嬉しい!
是非お願いしますー!▼
- [フェルディナント]
- 貴族ならば、正しい紅茶の淹れ方くらい、
知っておくべきだからな。▼
(暗転)
- [フェルディナント]
- いいかね? まず湯を多めに沸かし、
その間に茶葉を……▼
頃合いだな。茶葉を十分に蒸らしたら
器の湯を捨て、最後に紅茶を注げば完成だ。▼
- [ヒルダ]
- へー、手間暇かけて淹れるのねー。
それでは、いただきまーす。▼
- [フェルディナント]
- 茶葉によって蒸らす時間を調整するのが、
上手く淹れるコツさ。これからは自分で……▼
- [ヒルダ]
- はあ、美味しかった。ご馳走様でした。
フェルディナントくん、またお願いねー。▼
- [フェルディナント]
- ああ、またな。……む?
ヒルダ、次は自分で淹れるのだよな?▼
支援B†
- [ヒルダ]
- あっ、いたいた。
フェルディナントくーん。▼
- [フェルディナント]
- ……! ヒルダ!
お願いはもう聞かないからな。▼
- [ヒルダ]
- ……ひっどーい。
そういう態度、女の子に対して失礼よ。▼
だからー、そのお詫びにー、
また紅茶を淹れてほしいなー。▼
- [フェルディナント]
- ……礼を欠いていたことは詫びよう。
だが紅茶を淹れるのは断る。▼
以前、君には紅茶の淹れ方を教えてだろう?
自分でできることは、自分でやりたまえ。▼
- [ヒルダ]
- うーん、教えてはもらったけど、やっぱり
あなたみたいには淹れられないと思うの。▼
- [フェルディナント]
- ほう、なぜかね?▼
- [ヒルダ]
- まず茶葉の選び方が上手だったでしょー?
ちゃんと気温や湿度を考えて選んでたよね。▼
茶器も、あたしが気に入りそうなものを
さりげなく選んでくれてたしー。▼
淹れる時だってー、温度、時間、注ぎ方、
どれも完璧で非の打ちどころがなかったよ。▼
- [フェルディナント]
- ヒルダ……実は君、紅茶にかなり
詳しいんじゃないか?▼
- [ヒルダ]
- ううん、全然詳しくないよー? あなたの
やり方を見ていて何となく感じただけー。▼
器の持ち方も優雅だし、注ぐ音まで上品で、
五感まるごと癒されちゃったー。▼
- [フェルディナント]
- いや、私は単に伝統的な作法に則って
淹れたまでだが……。▼
- [ヒルダ]
- ふーん、そうなんだー。
でも、本当に伝えたいのは、ここから。▼
フェルディナントくんの紅茶にはねー、
飲む人への愛があるって思ったの。▼
美味しく味わってもらいたいっていう真心。
あたし、飲んだ瞬間に感じたんだー。▼
- [フェルディナント]
- ……ま、まあ、他人に出すものだからな。
そのくらいの愛は込めるさ。▼
だが、正直驚いたな。紅茶に対する
こだわりなど、気に留めない者も多いから。▼
……君にそこまで感動されては仕方がない。
もう一杯だけ、淹れてやるとしよう。▼
- [ヒルダ]
- 本当?
やったー、ありがとうー!▼
- [フェルディナント]
- ああ。茶器を選んでくるから、
少し待っていてくれたまえ。▼
- [ヒルダ]
- ふふっ、フェルディナントくんって単純。
でも、本当に優しいんだなー。▼
支援A†
- [ヒルダ]
- はあ、何だか喉が渇いちゃったわー。
何か飲み……▼
- [フェルディナント]
- ヒルダ。紅茶なら用意してある。
良ければ飲みたまえ。▼
- (暗転)
- [ヒルダ]
- ……! いっけなーい。
忘れ物しちゃったー。▼
- [フェルディナント]
- ふっ、ヒルダ。
忘れ物とはこれのことかい?▼
- (暗転)
- [ヒルダ]
- ああ、そういえば
まだ返してなかったっけ……。▼
- [フェルディナント]
- ヒルダ、書庫の本のことだろう?
先程、私が返却しておいたよ。▼
- [ヒルダ]
- あ、ありがと……。▼
……ねえ、フェルディナントくん。
何でそんなにあたしのこと、わかるのー?▼
- [フェルディナント]
- ふっ、これまで君からは
実に様々なお願いをされてきたからね。▼
お願いされそうなことを想像すれば……
君の頭の中は丸裸というわけさ。▼
- [ヒルダ]
- 丸裸って。それじゃあ、
今あたしが何を考えてるかわかるー?▼
- [フェルディナント]
- ふむ、そうだな……。
お菓子が食べたい、かね?▼
- [ヒルダ]
- ……うーん、ざんねーん!
正解はねー……。▼
そこまであたしをわかってくれてると、
あなたのこと、好きになっちゃいそう。▼
- [フェルディナント]
- ……ふっ、それも仕方あるまい。
だが私の有能さを理解する君になら……▼
- [ヒルダ]
- ……なんてね。冗談でしたー。
本当は紅茶を……▼
- [フェルディナント]
- ……惚れられるのは大歓迎だよ。▼
- [ヒルダ]
- え……? 今、なんて?▼
- [フェルディナント]
- 惚れられるのは大歓迎、と言ったのだ。▼
本当の君は才能に溢れた女性だ。
それに気づかない私だと思うか?▼
- [ヒルダ]
- そ、そんなことは……。▼
- [フェルディナント]
- それなのに、君は怠惰を演じて
自分の才能を誰にも見せようとしない……。▼
なんという謙虚さ、慎ましさ。
私にはとても真似などできないだろう。▼
- [ヒルダ]
- 謙虚……初めて言われたわー。
物は言いようね。……でも、ありがとう。▼
こんなあたしを肯定してくれるのは、
フェルディナントくんだけだよー。▼
じゃー、これからも、
謙虚に慎ましく甘えちゃおっかなー。▼
- [フェルディナント]
- 望むところだ。
では、行くとしようか。▼
- [ヒルダ]
- えっ、行くって、どこへー?▼
- [フェルディナント]
- ふっ、紅茶を淹れてほしいのだろう?
ならば食堂に決まっているだろう。▼
- [ヒルダ]
- ……! ふふっ、フェルディナントくん。
本当に優しいんだからー。▼
コメント(情報投稿・誤字脱字の報告)†
Last-modified: 2019-11-14 (木) 00:52:24