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会話集/支援会話
ドロテアの支援会話†
ユーリス†
支援C†
- [ドロテア]
- あのね、ユーくん。
実は私……見ちゃったのよ。▼
- [ユーリス]
- は? 何を。▼
- [ドロテア]
- 貴方が路地裏で、街の子供たちに
歌を歌ってあげているところ。▼
とっても上手だったわ!
私、思わず胸を打たれちゃった。▼
あの歌、ミッテルフランク歌劇団が
帝都で上演した歌劇に出てくるものよね?▼
私が歌姫だった頃の……。そらんじられる
ほど何度も見に来てくれたのかしら。▼
- [ユーリス]
- ああ……まあ、何度かな。
よく覚えてるぜ、舞台に立つお前の姿。▼
お前に勝る女はこの世にいない、なんて
帝都の貴族は言い交していたが……▼
まさかその歌姫にこんなところで
出会うとは、とんでもねえ偶然だよ。▼
- [ドロテア]
- ねえ、ユーくん。貴方、歌劇に興味はない?
きっと才能があると思うのよ。▼
- [ユーリス]
- ……何だよ。
“神秘の歌姫”直々に勧誘か?▼
- [ドロテア]
- 男性の歌い手はね、貴重なのよ。
歌姫に憧れる女の子は多いけれど……▼
その相手役も、歌姫と同じくらいの
才能を求められるでしょ?▼
もし興味があるんだったら、一度……▼
- [ユーリス]
- 悪いが、興味はねえな。
歌劇だなんて真っ平御免だ。▼
- [ドロテア]
- あら……つれないわね。
そんなけんもほろろに断るなんて。▼
- [ユーリス]
- 俺は、誰かの前で歌うってのが
この世で一番嫌いなんだよ。▼
- [ドロテア]
- その割には、子どもたちに歌を
歌ってあげてたじゃない。▼
- [ユーリス]
- 具合が悪くて眠れねえって言うから、
しばらく歌ってやってただけさ。▼
“神秘の歌姫”と同じ舞台に立って、肥えた
貴族たちの衆目の中で歌うだなんて……▼
俺には、畏れ多くてとてもできねえよ。▼
- [ドロテア]
- ……なんだか棘のある言い方ね。
歌劇の舞台は、そんな場所じゃないわ。▼
- [ユーリス]
- ああいや……悪かった。
ただのくだらねえ八つ当たりだよ。▼
だが、頼む。
金輪際、俺に歌の話は振らないでくれるか。▼
これからも、仲間として
上手く付き合っていくために、な。▼
- [ドロテア]
- ……歌が嫌いで、あそこまで
上手くなるものかしら?▼
支援B†
- [ドロテア]
- こんにちは、ユーくん。
実は、一つお願いを聞いてほしいんだけど。▼
- [ユーリス]
- どうした、歌姫。そんな真剣な顔して。
……ん? 足、痛めたのか。▼
- [ドロテア]
- もうだいぶ平気よ。
でも忙しく動き回るのは駄目だって言われて。▼
- [ユーリス]
- なるほど、それで俺にお願いってことか。
雑用くらいなら引き受けてやってもいいが。▼
- [ドロテア]
- 雑用じゃないけれど……
貴方に歌劇の手伝いをお願いしたいの。▼
- [ユーリス]
- ……歌劇の、手伝い?▼
- [ドロテア]
- 実は近々、有志の人たちで
歌劇を催す話があるのよ。▼
私も主役の一人として、
参加する予定だったんだけど……▼
この怪我でしょ。
先生が大事を取って休むようにって。▼
- [ユーリス]
- そりゃあ、そのほうがいいが……まさか
俺に代役でもやれってんじゃないだろうな。▼
- [ドロテア]
- ふふ、まさにそう言おうと思っていたの。
話が早くて助かるわ。▼
- [ユーリス]
- ……もっと他にいるだろ。
ほら、マヌエラ先生とかさ。▼
- [ドロテア]
- そんな簡単に代役が都合できたら、わざわざ
歌嫌いの貴方に頼んだりしないわよ。▼
- [ユーリス]
- だとしても、だ。俺は男で、お前は女。
同じようには歌えねえぞ。▼
- [ドロテア]
- お金を取るわけじゃないんだから、それで
いいのよ。逆に盛り上がるかもしれないわ。▼
今回の歌劇はね、大修道院で引き取った
子や貧しい人たちのためのものなの。▼
街の広場で、小さなお祭りみたいにして。
みんなに少しでも楽しんでもらおうって。▼
彼らの境遇を理解できる貴方なら、
きっと力になってくれると思ってるわ。▼
- [ユーリス]
- ……勝手なことを言いやがる。▼
ああ、もういい。わかった。
やればいいんだろ、やれば。▼
- [ドロテア]
- ふふっ、ありがとう。
貴方って本当に優しい人ね。▼
- [ユーリス]
- お前……何を言えば俺を説き伏せられるか、
全部わかった上で喋ってんだろ。▼
そのしたたかさも、
歌姫時代に培ったのかよ?▼
- [ドロテア]
- さあねえ? でも確かに、歌姫の先輩がたは
美しさとしたたかさを兼ね備えているわね。▼
さ、そうと決まれば練習よ。
貴方を立派な歌姫に仕立て上げてみせるわ。▼
……ユーくん、今回は本当にありがとう。▼
- [ユーリス]
- ……もう、どうにでもなれってやつだ。▼
支援A†
- [ドロテア]
- ねえ、ユーくん……そろそろ、普通に
接してくれてもいいんじゃないかしら?▼
- [ユーリス]
- ………………。▼
- [ドロテア]
- 舞台に引っ張り出したのは悪かったわ。
でも、いまだに根に持ってるなんて。▼
- [ユーリス]
- 別に……根に持ってるとかじゃねえよ。▼
- [ドロテア]
- なら、どうして私と顔を合わせるたび、
険しい顔してそっぽを向いてしまうの?▼
- [ユーリス]
- ………………。▼
いや別に……自分の器の小ささに
自己嫌悪してた、とでも言えばいいか?▼
- [ドロテア]
- 自己嫌悪!? ……貴方、そんな言葉とは
無縁の人だと思っていたけれど。▼
- [ユーリス]
- お前は汚え路地裏から、自分の足で歩いて
歌姫として舞台に上ったってのに……▼
それを席から見ていた俺は、貴族の膝の上で
媚び諂うことでしか成り上がれなかった。▼
今でこそ、この生き方には誇りを持ってるが
初めて舞台の上のお前を見た時は……▼
眩しくて、仕方がなかったんだよ。
お前を見る度に、その時のことを思い出す。▼
あの時ほど、自分の醜さや汚さを
思い知らされた瞬間はなかったね。▼
- [ドロテア]
- ……それで歌嫌いに?
いえ、他に理由があるんじゃ……▼
- [ユーリス]
- ああ。あの頃の帝都には、歌姫ドロテアを
自分のものにしたい貴族が腐るほどいた。▼
どうしても手に入らねえから、
粗悪な代替品で妥協しようって貴族もな。▼
- [ドロテア]
- それでも真っ直ぐに歩いてきた貴方が、
醜く汚い存在だというのなら……▼
貴方が見た私は、空虚な紛い物だわ。
本当の私は、好きなものさえ奪われて……。▼
私ね、子供の頃、歌うことが好きだったの。
どれだけ苦しくても、歌にすがってきた。▼
マヌエラ先輩と出会って、歌劇団の一員に
なったのは、きっと幸運だったんでしょう。▼
でも、その代わりに……私は、自分が歌を
好きかどうかもわからなくなっちゃった。▼
- [ユーリス]
- わかんねえ奴だなあ……
したたかなんだか、無駄に繊細なんだか……▼
お前が歌を好きかどうかは知らねえけど、
とても嫌ってるようには見えなかったがな。▼
俺を歌姫に仕立て上げると張り切るお前は、
いつもよりずっと楽しそうに笑ってたぜ。▼
- [ドロテア]
- ……ふふ、そうかもしれないわね。確かに
あの時は、純粋に楽しかった気もするわ。▼
- [ユーリス]
- お前は、迷子になってるだけだろ。
俺の歌嫌いも似たようなもんだ、わかるよ。▼
なあ、例えばもう一遍、今度は貴族なんぞを
相手にしねえ歌劇団にでも入ってみれば……▼
- [ドロテア]
- ! ……それ、いいわねえ!
私と貴方で、新しい歌劇団を立ち上げるの。▼
- [ユーリス]
- は? いきなり何を言い出すんだよ。▼
- [ドロテア]
- 世の中には、私や貴方のように、
迷子になったままの人がたくさんいるわ。▼
そういう人たちをどんどん引き込んで、
フォドラ一の歌劇団を目指せたら……▼
なーんて、柄にもなく夢を見ちゃった。
もちろん戦争が終わったらの話だけれどね。▼
- [ユーリス]
- ………………。
……歌劇団、歌劇団か。▼
……ははっ、なかなか面白そうじゃねえか!
きっといい商売になるぜ、それ。▼
- [ドロテア]
- ふふっ、貴方って、本当に現実的ねえ。
根っこは理想家のくせに。▼
- [ユーリス]
- どの口が言うんだって話だ……。まあ俺も、
お前のそういうしたたかさは嫌いじゃねえ。▼
- [ドロテア]
- ふふっ……それを言うなら私も、
貴方のそういうところ、好きよ。▼
そんな貴方だからこそ、一緒に夢を
見てもいいって思えるんだもの。▼
コメント(情報投稿・誤字脱字の報告)†
Last-modified: 2020-02-20 (木) 00:40:26