会話集/章別会話
17章 鉄血の鷲獅子†
オープニング†
ナレーション1†
ミルディン大橋を制圧した王国軍は、帝国領
内へ侵攻を開始。対する帝国軍は、メリセウ
ス要塞に兵を入れて、これを迎え撃たんとし
ていた。
因縁の平原†
(会議室 昼)
- [ギルベルト]
- ……先程、密偵から報告がありました。▼
どうやら帝国は、
メリセウス要塞に兵を集めているようです。▼
我々がミルディン大橋を攻め落としたのに
対し、早速手を打ってきたのでしょう。▼
その規模は我らの倍以上。
恐らく皇帝自ら軍を率いるのでは、と……▼
- [ディミトリ]
- ………………!▼
- [ギルベルト]
- また、リーガン家のクロードは早々に
グロスタール家と講和すると……▼
同盟諸侯を糾合して兵員を搔き集め、
帝国領に侵攻する準備を進めているとか。▼
- [ロドリグ]
- ……このまま行けば、3つの勢力が
グロンダーズで衝突することになりますな。▼
《共通》
- [ディミトリ]
- ……感傷に浸りたいなら他所でやれ。▼
- [ロドリグ]
- しかし、この戦力差は困ったものですな。
我らは精鋭揃いと言えど、少し心許ない。▼
- [ギルベルト]
- ええ。できることなら、今からでも
援軍を要請したいところですが……▼
王国の主要領主のうち、他に頼れる勢力が
あるとすれば……カロン家でしょうか。▼
《選択》
- [ギルベルト]
- ええ。カロン家も、帝国への臣従を
表明していない家の一つです。▼
《カトリーヌがいる時》
- [カトリーヌ]
- ……で、そんなカロン家は
アタシの実家でもあるってわけだ。▼
よし、アタシが父様に頼んでくる。
今の状況なら、断られるってことはないさ。▼
アタシを守ってくれた教団の頼みとなりゃ、
力を尽くして応えてくれるはずだ。▼
- [ロドリグ]
- ええ、頼みましたよ、カトリーヌ殿。▼
《カトリーヌがいない時》
- [ギルベルト]
- 急ぎ書状を届けさせましょう。
きっと協力を表明してくださるはずだ。▼
- [ロドリグ]
- ええ、頼みます、ギルベルト殿。▼
《共通》
- [ギルベルト]
- ……今の段階でやれることは
この程度でしょうか。▼
- [ロドリグ]
- そうですなあ……
他に打てる手があるとすれば、それは……。▼
《選択》
- [ギルベルト]
- ……そうですね。
同盟とは、直接ぶつかる理由もありません。▼
- [ロドリグ]
- 仮にカロン伯の協力が得られたとしても、
帝国との兵力差は埋まりようがない。▼
- [ギルベルト]
- ですが、我々と同盟が手を結べば、
帝国に拮抗し得る勢力となるでしょう。▼
《選択》
- [ギルベルト]
- ……そうですね。
我々に取れる行動はそれだけでしょうから。▼
- [ギルベルト]
- ……そうですね。
ですが、対応が後手に回れば不利になる。▼
《共通》
- [ギルベルト]
- ひとまず使者を送り、
同盟側の腹を探るとしましょうか。▼
- [ロドリグ]
- ……しかし、決戦の地がグロンダーズとは。
あなた方にも、思い出深い場所でしょうに。▼
- [メルセデス]
- 鷲獅子戦の時は、私たちが勝ったのよね~。
何だか、ずっと昔のことみたい……。▼
- [アッシュ]
- ……どうしても思い出してしまいますね。
思い出したくなんかないのに。▼
- [イングリット]
- 戦いの後の食事……よく覚えています。
本当に美味しくて、楽しかった。▼
- [アネット]
- だ、駄目だよ。やめてよ。
折角、思い出さないようにしてたのに。▼
……やっぱりこんなの、おかしいよ。
一緒に学んできた仲間と戦うなんて……。▼
- [シルヴァン]
- 皇帝陛下に直接言ってみたらどうだい?
ま、聞いちゃくれねえだろうけど。▼
- [ドゥドゥー]
- ……敵が何であろうと、
おれは殿下のために戦いましょう。▼
- [フェリクス]
- ……おい、猪。
勝てる見込みは。▼
- [ディミトリ]
- ……さあな。▼
- [フェリクス]
- もし負ければ、
俺たちはお前のために死ぬことになるな。▼
- [ディミトリ]
- ………………。▼
- [ロドリグ]
- フェリクス、そこまでにしておけ。
勝てばいいだけの話だ。▼
- [ディミトリ]
- ……出立までに心を決めておけ。
殺される覚悟も、殺す覚悟も。▼
帝国は言わずもがな、
同盟と剣を交える可能性も十分にある。▼
- [ギルベルト]
- ……かつての学友を斬ることに、
最早、躊躇はない……と。▼
《通常・下記パターン以外》
- [ディミトリ]
- ……もう、慣れた。▼
《フェルディナント、ローレンツの両方をスカウトしている、かつミルディン大橋でローレンツを説得している時》
- [ディミトリ]
- 斬らねばならないなら、斬る。
……それだけだ。▼
(ミルディン大橋 昼)
- [ギルベルト]
- ……霧が出てきましたな。
これでは進軍もままなりません。▼
- [ロドリグ]
- まあ、どのみち霧が晴れるまでは
動けんのです。気長に待つとしましょうよ。▼
………………。▼
ギルベルト殿……いや、ギュスタヴ殿。
この機に、話しておきたいことが。▼
「ダスカーの悲劇」と呼ばれたあの事件。
あのことで、腑に落ちぬことがありまして。▼
- [ギルベルト]
- ……お聞きしましょう。▼
- [ロドリグ]
- 私もあの日、ダスカーで倅を失った身。
あの事件については、手を尽くして調べた。▼
驚いたのですが……パトリシア様の馬車には
争ったような形跡すらなかったとか。▼
- [ギルベルト]
- ……はい。▼
- [ロドリグ]
- 瀕死の重傷で済んだ殿下を除いて、他の者は
全員その場で惨殺されていたというのに……▼
陛下の後妻であるパトリシア様のご遺体
だけが、見つからなかったんですよね?▼
- [ギルベルト]
- ……連れ去られたということでしょう。
争った跡がなかったのは脅されたからで……▼
- [ロドリグ]
- なぜ、連れ去る必要があったんです?
殺してしまえば済む話ではありませんか。▼
- [ギルベルト]
- ……外交上、利用価値があったのでは?▼
- [ロドリグ]
- これまで、パトリシア様の存在が
外交の場で利用されたことはありましたか?▼
- [ギルベルト]
- ……いえ、私の知る限りでは。……ならば、
帝国内の政争に利用されたのでは?▼
- [ロドリグ]
- 実の娘が皇帝となった今、
その存在を隠す必要がどこにあるんです。▼
- [ギルベルト]
- ………………。それは、帝国に
戻られてから亡くなられた、とか……。▼
- [ロドリグ]
- ギュスタヴ殿。もし、パトリシア様が
あの事件の根幹に関わっているとすれば……▼
- [ギルベルト]
- ……ロドリグ殿。あのお方への侮辱は、
いくらあなたとて、許されることではない。▼
- [ロドリグ]
- いえ、何も、あの方が裏で糸を引き、陛下を
謀殺したとまで言うつもりはありません。▼
ですがギュスタヴ殿……私には、あの事件が
何か大きな陰謀の一端であるような……▼
……何か、きな臭さのようなものを
感じてならんのですよ。▼
- [王国兵]
- 失礼します! ロドリグ様、ギルベルト殿!
すぐにこちらへ!▼
(暗転)
- [ギルベルト]
- これは……。
……随分と惨い殺し方をする。▼
- [ロドリグ]
- レスターの盟主に派遣した騎士の一人だな。
いつ、どこで見つかった?▼
- [王国兵]
- は、先ほど哨戒に出た兵士が、
近くの岩場で発見したそうです。▼
恐らくは、
同盟の者が打ち捨てていったものかと……▼
- [ギルベルト]
- ……我々と共闘する気はない、という
同盟側の意思表示でしょか?▼
《選択》
- [ロドリグ]
- さて……同盟諸侯の思惑も様々ですし、
誰の仕業やら何とも判断し難いですな。▼
- [ディミトリ]
- ……ああ、奴らの考えそうなことだな。▼
《共通》
- [ロドリグ]
- 事の真相はわかりませんが、いずれにせよ、
派遣した他の騎士も無事ではありますまい。▼
これで、同盟との連合は難しくなったと
考えるべきでしょう。▼
- [ギルベルト]
- カロン伯から助力を得られたとはいえ、
厳しい状況になりましたね……。▼
- [ディミトリ]
- ……同盟の助けなど、
端から期待していなかった。▼
立ち塞がる者は、まとめて轢き潰すまでだ。▼
(暗転)
- [村娘]
- ……兄さん。▼
予定内容†
《グロンダーズ平原への進軍》
ついに帝国領内へ進軍開始。帝国軍
は迎撃の構えを見せており、グロン
ダーズ平原での激突が予想される。
《グロンダーズの会戦》
それぞれの思惑を胸に、5年前の級長3人が
一堂に会そうとしていた。かつて鷲獅子戦が
行われたグロンダーズの野で、帝国軍、王国
軍、同盟軍による三つ巴戦が、始まる。
ナレーション2†
ミルディン大橋を発した王国軍は、帝都アン
ヴァルを目指して南進。
その後方より同盟軍も帝国領内に向け進発、
一方、帝国軍はすでにメリセウス要塞から迎
撃軍を出陣させていた。
かつて鷲獅子戦が行われた平原で三勢力が一
堂に会し、後世に、“グロンダーズの会戦”と
呼ばれる戦いが幕を開けようとしていた。
戦闘マップ†
ムービー「再戦」†
- [ディミトリ]
- ……貴様らの首を残らず捩じ切り、
死者への手向けとしよう
- [クロード]
- 酒の代わりに血を浴びるとは、
とんだ同窓会があったもんだな
- [エーデルガルト]
- まったく、懐かしい顔ぶれね
……残念だわ
- [ディミトリ]
- 殺し尽くしてやる……!
- [エーデルガルト]
- この戦いで……
戦闘開始前†
- [ディミトリ]
- ついに現れたか、エーデルガルト……。
貴様は……俺の獲物だ……!▼
- [クロード]
- 王国軍に俺たちと組む気はないらしいな。
仕方ない、少し様子を見させてもらうか。▼
- [エーデルガルト]
- ニ対一にするのは得策ではないわね。
王国と同盟に連携させないためにも……▼
敵も味方もわからぬほどの乱戦に
持ちこんであげる。▼
1ターン目敵フェーズ開始時†
- [エーデルガルト]
- 騎馬隊、進軍なさい!▼
西側から進軍†
- [ヒューベルト]
- ほう、中央の丘を放置して、こちらから
攻めてきますか。随分と悠長ですな。▼
同盟軍の侵攻開始†
- [ヒューベルト]
- 我々を捨て置いて潰し合いとは恐れ入る。
ですが、脇が隙だらけですよ……くくく。▼
- [クロード]
- 帝国軍より先に俺たちを潰そうってのか?
なら、こっちも札を切らせてもらうぜ……!▼
- [クロード]
- チッ……帝国も王国も入り交じって、
狙いどおりに攻撃するのも骨が折れるな。▼
……乱戦の定めだ、許せ。
味方以外はまとめて叩き潰すぞ!▼
- [レオニー]
- よしっ! 紋章なんかなくたって、
戦えるってところを見せてやる!▼
- [ヒルダ]
- あたしも、引けないんだよねー。頼りない
盟主様を助けてあげなきゃいけないからー。▼
火攻め†
- [エーデルガルト]
- 愚かにも丘に上った者たちに、命の代償を
払わせてあげる……紅蓮の炎よ!▼
- [エーデルガルト]
- 想定と違う相手だけれど……致し方ない。
中央の丘を焼き尽くしなさい!▼
- [ヒューベルト]
- 中央の丘は燃え上がった……次は私が、
冷やしてやりましょう。敵を殺し尽くして。▼
vs クロード†
- [クロード]
- はは、久々の再会が戦場とは泣けるねえ。▼
主人公 vs クロード†
- [クロード]
- 先生、本当に生きてたんだな!
あんたが俺たちの仲間じゃなくて惜しいよ。▼
それに、あんたの敵は帝国軍じゃないのか?
この乱戦じゃあ仕方ない気もするがな。▼
ディミトリ vs クロード†
- [クロード]
- ディミトリ、冷静になれ! 今ここで
俺たちが潰し合って、喜ぶのは誰だ!?▼
- [ディミトリ]
- どけ、クロード……
貴様と言葉を交わしている暇はない……!▼
- [クロード]
- 今のお前には、何を言っても届かないか。
……けど、俺も退くことはできないんでね。▼
クロード撃破†
- [クロード]
- ぐっ……勝算はあったが……
王国軍の動きに予想を外されたか。▼
- [クロード]
- ここで死んじまうわけにもいかないよな。
俺は退かせてもらうぜ。▼
vs リシテア†
- [リシテア]
- 知った顔でも手加減はしませんよ。
この戦い、勝たないといけないので。▼
リシテア撃破†
- [リシテア]
- う……おかしいですね……
もう少し生きられるはずだったのに……▼
- [クロード]
- リシテア……!
あいつ、生き急ぎやがって……▼
vs ラファエル†
- [ラファエル]
- お前じゃ、オデは倒せねえだろ。
逃げたほうがいいと思うけどなあ。▼
主人公 vs ラファエル†
- [ラファエル]
- おお、久しぶりじゃねえか!
先生なら相手に不足はねえぞ!▼
ラファエル撃破†
- [ラファエル]
- クロードくん……妹を……
それに、同盟も……▼
- [クロード]
- ラファエル!
安心しろ、お前の妹も、同盟も、俺が……!▼
vs イグナーツ†
- [イグナーツ]
- ボクは、クロードくんたちと一緒に、
フォドラの未来を作るって決めたんだ!▼
イグナーツ撃破†
- [イグナーツ]
- ボクにしては……
頑張ったほうかな……と……▼
- [クロード]
- すまない、イグナーツ……!
助けてやれなかったな……。▼
vs レオニー†
- [レオニー]
- 顔見知りでも、容赦しないよ。
ここは、そういう場所だからな。▼
レオニー撃破†
- [レオニー]
- ここで……終わりかよ……
師匠、わたし頑張ったんだけどな……▼
- [クロード]
- レオニーがやられちまっただと……?
俺は敵を侮っていたのか……?▼
vs ヒルダ†
- [ヒルダ]
- あたしのこと、忘れたわけじゃないでしょ?
見逃してくれないかなー。▼
ヒルダ撃破†
- [ヒルダ]
- このままじゃ死んじゃうし……
ごめん、先に抜けさせてもらうね……!▼
- [クロード]
- ああ、ヒルダにしてはよくやったよ。
後は任せといてくれ。▼
vs エーデルガルト†
- [エーデルガルト]
- 王国だろうと同盟だろうと、
まとめて撫で斬りにしてあげる!▼
主人公 vs エーデルガルト†
- [エーデルガルト]
- ……次に会った時が、どちらかの道が
途絶える時だと思っていたわ。▼
先生の歩み、ここで止めてあげる。
……永遠にね。▼
ディミトリ vs エーデルガルト†
- [ディミトリ]
- 胸を抉るか、首を折るか、頭を潰すか……
死に方は選ばせてやる……。▼
- [エーデルガルト]
- 死に方になんて興味がないわ。
重要なのはいつ死ぬか……▼
そして私には、
ここで死ぬ気など微塵もない!▼
- [ディミトリ]
- これまで貴様が殺してきた者たちも……
皆、そう思っていただろうよ!▼
エーデルガルト撃破†
- [エーデルガルト]
- くっ……、この私が負ける……!?
やはり貴方がいては……この道は……。▼
- [エーデルガルト]
- ……ここは退かせてもらうわ。
いずれまた、戦場で会いましょう。▼
vs ヒューベルト†
- [ヒューベルト]
- 作戦の障害……
取り除かせてもらいますかな。▼
ヒューベルト撃破†
- [ヒューベルト]
- これ以上の戦闘継続は、命に関わります。
陛下……先に退かせてもらいますよ。▼
- [エーデルガルト]
- 気にしないで、まだ戦力は残っている。
ペトラ、すぐにあちらに援護に向かって。▼
- [ペトラ]
- はい、エーデルガルト様の陣、守る、
何人、たりとも、立ち入らせません。▼
- [エーデルガルト]
- 気にしないで、まだ戦力は残っている。
私が戦場に立つ限り、負けはしない!▼
- [帝国将]
- 陛下、あたしがそちらに回ります、
ご安心を!▼
vs ペトラ†
- [ペトラ]
- アドラステアとブリギットの盟約、従い、
あなたたち、倒す、必ず!▼
ペトラ撃破†
- [ペトラ]
- これ以上、戦う、できません……。
わたし、退く、謝罪します……▼
- [エーデルガルト]
- いいのよ、貴方もまた王位を継ぐ者……
退く余裕があるのなら退きなさい。▼
vs ベルナデッタ†
- [ベルナデッタ]
- 来ないでええええ!
近づくと、近づくと、撃ちますよ!▼
主人公 vs ベルナデッタ†
- [ベルナデッタ]
- だ、誰!?
あっ……先生じゃないですかああ!▼
あれ!? 敵なんですか!?
ってことは、殺し合うんですかああ!?▼
ベルナデッタ撃破†
- [ベルナデッタ]
- 死ぬなら……部屋の中が……良かった……
こんな、平原の……ど真ん中でえ……▼
- [エーデルガルト]
- ベルナデッタ……ありがとう。
貴方の命、決して無駄にはしない。▼
- [ペトラ]
- 中央、奪われる、危機です。
わたしたち、駆けつけ、守ります!▼
戦闘勝利後†
- [ディミトリ]
- ………………!
逃げるか、エーデルガルト……!▼
- [ロドリグ]
- ……殿下、ご無事ですか!
とにかく今はミルディン大橋へ退却を……▼
- [ディミトリ]
- あの女を……あの女を、仕留め損なった。
俺は奴を追う。お前たちは戻っていろ!▼
- [ロドリグ]
- ……なりません。心中お察ししますが、
今は帝国軍の後詰が迫っているのです!▼
- [ディミトリ]
- そんなものは俺が全員、叩き殺してやる!
何百だろうと何千だろうとなッ!▼
- [村娘]
- ………………。▼
- [ロドリグ]
- ……? お前は確か……
なぜ、ここに……ここは危険だ! 下がれ!▼
- [村娘]
- ……ふふ。▼
- [ロドリグ]
- ……殿下ッ!▼
- [ディミトリ]
- っ……!
貴様、は……!▼
クリア後†
兄の仇†
(帝国領・グロンダーズ平原 昼)
- [村娘]
- ふふ……ふっ、あははははは!
少しは後ろに注意されたらどうです、殿下?▼
ねえ、痛いですか。痛いでしょうね?
でも、兄さんは……もっと……▼
……許さない。
絶対に……許さないッ!!▼
- [ディミトリ]
- ………………。
……ああ、そうか。お前は……▼
- [村娘]
- このおぞましい化け物が……!
死ねッ! 死んでしまええええッ!!▼
- [ロドリグ]
- ……殿下ッ!▼
がっ……
……ベレト殿! やれ!▼
(斬撃)
- [村娘]
- あ……▼
ああっ……
にいさ……けて……兄さん……▼
- [ディミトリ]
- ……ロドリグ!▼
- [ロドリグ]
- ……ご無事でしたか、殿下。……なんだ、
もしや、余計なお世話、でしたかな……?▼
- [ディミトリ]
- あれは……
あれは、俺が受けるべき報いだった。▼
- [ロドリグ]
- 戦場に……
罪も報いも、ありませんよ……。▼
- [ディミトリ]
- ……死ぬな。▼
《ドゥドゥーが自軍にいる時》
父上も、継母上も、グレンも
皆、俺を置いて死んでいった。▼
《ドゥドゥーが自軍にいない時》
父上も、継母上も、グレンも、ドゥドゥーも
皆、俺を置いて死んでいった。▼
《共通》
ロドリグ……お前も、
あの亡霊の群れの中へ行くのか。▼
お前も、俺のせいで……
俺が……俺が、殺した……!▼
- [ロドリグ]
- ……ふ。▼
殿下……
あなたは一つ……思い違いをしている。▼
誰も……あなたのために死んだのではない。
私は、私の信念のために……死ぬのです。▼
あなたの命は……
他でもない、あなたのものだ。▼
それは……
あなたの信念のために、お使いなさい。▼
ああ……あなたは陛下に……
本当に、よく似ておられる……▼
(1176年 王都フェルディア 昼)
- [ロドリグ]
- ……何を言っている、ランベール!▼
- [ランベール]
- 俺はダスカーへ向かう、と言った。
お前が何と言おうが、その意志は変わらん。▼
昔からお前は心配性だな……これまでも、
ダスカーとは仲良くやってきただろう?▼
ロドリグ、お前もわかっているはずだ。
今回の会談がどれだけの重要性を持つか。▼
- [ロドリグ]
- それは、そうだが……やはり、
国王であるお前自ら出向くなど……。▼
それに殿下はまだ幼い。
もし万が一、お前の身に何かあれば……!▼
- [ランベール]
- ……たとえ万が一があっても、大丈夫さ。▼
ロドリグ。あいつは聡い。たとえ父親が
いなくとも、きっと真っ当に育つだろう。▼
- [ロドリグ]
- ……ランベール。▼
- [ランベール]
- だが……もしいつか、あいつが道を
誤ったなら、その時はロドリグ、お前が……▼
(グロンダーズに戻る)
- [ロドリグ]
- ……ランベール。
俺は……あの日の、約束を……▼
生きる理由†
(厩舎前 深夜)
- [ディミトリ]
- ……何の用だ。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- お前には、関係のない話だ。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- ……邪魔だ。そこをどけ。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- ………………。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- 黙れ。
貴様に、彼らの何がわかる……。▼
……死ねば、人はそこで終わりだ。▼
たとえどれほど無念であっても、
彼らは復讐を望むことさえできない。▼
生き残った者が、彼らの意志を……
無念と憎悪とを、背負わねばならない。▼
……いつか言ったな。
それが、俺のなすべきことだ、と。▼
《選択》
- 「そうとは限らない」「別のやり方があるはず」を選択
- [ディミトリ]
- まさか、彼らのためにも前に進め、などと
ふざけた台詞を吐くつもりか?▼
……綺麗事だな。
それは生ある者の論理だ。▼
無念の中で死んでいった者たちは、
誰も……そんなことを望みはしない。▼
……なあ、教えてくれ、先生。▼
どうしたら彼らの嘆きは止む?
どうしたら……俺は、彼らを救ってやれる?▼
9年前のあの日から……俺はずっと、
彼らに報いるためだけに生きてきた。▼
士官学校での日々も、すべては復讐を果たし
彼らの無念を晴らすためのものだった。▼
……生きている理由など、
それしかなかった。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- ……ッ。▼
なら……俺は、誰のために……
何のために、生きていけばいい……。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- 俺の、信念……。▼
……ロドリグも、そう言っていたな。
だが……そんな生き方が……▼
本当に……そんな生き方が許されるのか?
人殺しの化け物に成り下がった俺に……。▼
あの日、生き残ってしまった俺にも……
自分のために生きる権利が、あるのか……?▼
- (主人公が手を差し伸べる)
- [ディミトリ]
- ………………。▼
お前の手は……
こんなにも、温かかったんだな。▼
コメント†
- ギルベルトの「ひとまず使者を送り、 同盟側の腹を探るとしましょうか」は画面上のテキストだと「探るとましょうか」という脱字になっている --
- ベルナデッタ(代替帝国将)撃破時のペトラの「中央奪われる危機です」が先に流れていた場合、ヒューベルト撃破後の会話はエーデルガルトが「気にしないで、まだ戦力は残っている。 私が戦場に立つ限り、負けはしない!▼」と言うのみになりました。 --
- 死んだドゥドゥーへの言及は第一部敗北ロストのパターンでも変化を確認。第二部で再加入後改めてロストの場合は要検証… --
- エーデルガルトの火責めは中央放棄しつつヒューベルト、ベルナデッタ代理を倒してエーデルガルトのセリフを挟みつつペトラ代理を倒したら自軍が一人も中央にいないのにも関わらず火責めを行うのである程度将を倒すと火責めが開始される? --
- ノーマルでやるとシュール極まりないが、エーデルガルトをまっ先に倒してしまっても同盟軍は普通に攻撃してくるからこればかりは王国が同盟からの横槍でそのまま盟主を敗走させるまでに至ってるんだよな。講和の条件として帝国のみならず王国も撤退させろとグロスタール伯は突き出したのだろうか? --