会話集/章別会話
16章 薔薇色の大河†
オープニング†
ナレーション1†
煉獄の谷アリルにてロドリグと合流を果たし
フラルダリウス家の兵力を加えた王国軍は、
いよいよ帝国領への侵攻に動き出す……。
託された想い†
(大聖堂 夜)
- [ロドリグ]
- ……一部が廃墟になったとはいえ、
この修道院は、変わらんものですな。▼
私も、若い頃はここの士官学校で学んだ。
訪れるたび、あの頃を思い出します。▼
……ベレト殿。
こんな夜遅くに、どうしたんです?▼
《選択》
- [ロドリグ]
- そうでしたか。
はは、実は私もでして。▼
- [ロドリグ]
- そうでしたか。▼
《共通》
- [ロドリグ]
- ベレト殿、もしよろしければ
少しばかり話に付き合ってくれますかな。▼
- (主人公が頷く)
- [ロドリグ]
- ありがたい。
ではこちら、失礼しますよ。▼
- (暗転)
- [ロドリグ]
- ………………。▼
……私の、上の息子は出来が良くてね。
15歳で騎士の叙任を受けた。▼
倅が陛下から剣を授けられた時のことは、
今でも鮮明に覚えていますよ……。▼
《選択》
- [ロドリグ]
- 死にました。9年前に、ダスカーでね。
城に帰ってきたのは、剣と鎧だけだった……▼
(フェリクスがいるもしくはフェリクス外伝クリア時のみ追加?)
- [ロドリグ]
- あの時はフェリクスに、悪いことを言った。
あれが私を嫌うのも道理ってもんです。▼
- [ロドリグ]
- どれほど嘆いても、死者は戻ってこない。
その言葉を聞く術なんて、どこにもない。▼
だからこそ、彼らの存在は呪いのように
今を生きる人間を縛りつけるんです。▼
彼らを大切に思えば思うほど
雁字搦めになって、苦しむことになる……。▼
……私は、今の殿下を、愚かだと
叱ってやれるほど、強い人間じゃあない。▼
《選択》
- [ロドリグ]
- ええ。叱りつけて、立ち上がらせてやるのが
我々大人の役目なんでしょうね。▼
……散々偉そうなことを言いながら、
要するに、私は大人失格ってことですねえ。▼
- [ロドリグ]
- ええ……我々も、この戦争が始まってから
数え切れぬ将兵や民の死を見てきた。▼
《共通》
- [ロドリグ]
- ………………。▼
……ベレト殿。あの方を、
ファーガスの未来を、頼みますよ。▼
《選択》
- [ロドリグ]
- はは、少しばかり大げさな言い方を
してしまいましたか。いや、失敬。▼
- [ロドリグ]
- おお、なかなか肝の据わった御仁だ。
セイロス教団を背負って立つだけある。▼
《共通》
- [ロドリグ]
- なに……王都を取り戻せだとか何だとか、
そんなことを言うつもりはありませんよ。▼
貴殿には最後まで、あの方の復讐心を
否定し続けてやってほしい。それだけです。▼
……さて。リーガン家からの承諾も無事に
得られたことだ。後は出立するのみです。▼
グロスタール領を抜け、ミルディン大橋を
突破すれば、もうそこは帝国の領内。▼
どうです、ベレト殿。
覚悟は決まりましたかな。▼
《選択》
- [ロドリグ]
- ……はは、心配は無用です。私の育てた兵の
精強さを甘く見てもらっては困る。
- [ロドリグ]
- そんなもんですよ、戦争なんてのはね。▼
《共通》
- [ロドリグ]
- 士官学校で青獅子の学級を受け持ったのが、
貴殿で良かったと思います。▼
……本当にね。▼
3/30†
予定内容†
《ミルディン大橋の奪取》
帝国領進攻の足掛かりを得るため、
アミッド大河に架かる戦略上の要地
ミルディン大橋を制圧しよう。
《ミルディン大橋の戦い》
帝国の侵攻を食い止め、逆に進軍することを
決意した一行。そのためには同盟領と帝国領
を繋ぐ要衝、アミッド大河に架かるミルディ
ン大橋を落とす必要があった。
帝国と同盟に架かる橋†
(ミルディン大橋 昼)
- [ギルベルト]
- 先程、偵察が戻りました。やはり、
かなりの数の帝国兵が詰めているとのこと。▼
- [ディミトリ]
- ……そうか。敵もそれなりの
備えをしているということだな。▼
何であろうと、俺のすべきことは
変わらない。一人でも多く、殺すだけだ。▼
《選択》
- 「そこまでしなくてもいい」「そんな言い方は……」を選択
- [ディミトリ]
- ……なあ。お前は、
自分からすべてを奪った者たちが……▼
罪悪感も抱かず、のうのうと生きているのを
目の当たりにして、平気でいられるのか?▼
5年前……ジェラルト殿を殺した女を、
お前は、許せないと思わなかったのか?▼
……違うはずだ。許せないと思ったから、
お前は剣を取り、奴らを追ったのだろう。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- 何が違う?
……俺もお前も、変わらない。▼
- [ディミトリ]
- そういうことだ。
……俺もお前も、変わらない。▼
《共通》
《フェリクスをロストしている場合》
- [ロドリグ]
- 皆様方、雑談も良いものですが
今はそこまでに。▼
(フェリクスがいない場合は下記の会話はロドリグの「……出撃の支度が~」まで省略される)
- [フェリクス]
- 物好きな奴だな……正気を失った猪と
言葉を交わして、得るものはあったか。▼
- [ギルベルト]
- フェリクス……。▼
- [フェリクス]
- ……この時世だ。どいつもこいつも、
家族や友人の一人や二人、失っている。▼
だがな、皆、その怒りや悲しみを殺して
日々を生きている。なぜだと思う。▼
《選択》
- [フェリクス]
- ……復讐を遂げて死者が蘇るのなら、
誰とて諦めはしないだろうが、な。▼
だが、生憎そんなことはあり得ない。
- [フェリクス]
- そのとおりだ。だがこの男はただ意味もなく
死体の上に、死体を積み上げている。▼
《共通》
- [ディミトリ]
- ……フェリクス。▼
お前は、死者を悼み、
弔うことにさえ意味を求めるのか?▼
- [フェリクス]
- ……ハッ。
本当に……手遅れもいいところだな。▼
覚えておけ、先生。軍の全員が、この馬鹿に
同情してここまで来たわけじゃない。▼
帝国が本気で憎い奴もいれば、
教団の連中のような奴らもいる。▼
フン……瓦解するのも、
まあ、時間の問題だろうな。▼
- [ロドリグ]
- おいこら、無駄口を叩くのも
そこまでにしておけ、馬鹿息子。▼
- [フェリクス]
- ……チッ。
本当にあんたは小煩い……。▼
- [ロドリグ]
- ……出撃の支度が整いました。
皆、後は号令を待つのみです。▼
- [ディミトリ]
- そうか。
……ならば、すぐに出るぞ。時が惜しい。▼
- [ロドリグ]
- は。我らファーガス騎士の精強さ……
帝国の軟弱者どもに見せてやりましょう!▼
ナレーション2†
帝都アンヴァルを目指す王国軍は、オグマ山
脈東方を迂回し、同盟領を通過して南下する
進軍路を選択する。
親帝国派の同盟諸侯グロスタール家領を通過
するため、反帝国派の筆頭、リーガン家の当
主クロードに協力を要請。
クロードにグロスタール家の兵力を引きつけ
てもらう約束を取りつけると、同盟領と帝国
領を分かつアミッド大河を越えるべく、ミル
ディン大橋へと軍を進めた。
戦闘マップ†
戦闘開始前†
- [ラディスラヴァ]
- あの軍旗は……! 敵襲です!
落ち着いて、敵を迎え撃ちなさい!▼
アケロンにも急使を! 間に合えば、
敵を挟撃できるかもしれません……!▼
- [ディミトリ]
- ……エーデルガルトの狗、か。
殺さずにおく理由もないな。▼
戦闘開始時†
- [ロドリグ]
- ラディスラヴァを討ち、橋を奪う。
さ、作戦を始めましょうか。▼
2ターン目開始時(「外伝:弱き者の戦い」クリア済)†
- [ドゥドゥー]
- ……殿下!
参上が遅れ、申し訳ありません。▼
- [ディミトリ]
- ドゥドゥー……?
お前……なぜ生きて……!▼
- [ドゥドゥー]
- ……話は後ほど。
ここからは、おれも加勢いたしましょう。▼
南東砦増援開始時†
- [帝国兵]
- この橋を奪われてなるものか!▼
- [ロドリグ]
- いけませんな……次々と援兵が。
あの様子では、また現れそうですね。▼
南東砦近くに到達した時†
- [ロドリグ]
- 砦を守る敵を手早く片づけ、
ここを制圧してしまいましょうか。▼
- [帝国兵]
- 敵が侵入してきたぞ!
待機中の兵に加勢を要請しろ!▼
弓砲台の準備も急ぐ必要があるか……
侵入者どもから砦を守るのだ!▼
北東増援アケロン部隊到達時†
- [ラディスラヴァ]
- アケロン! 今こそ帝国への忠誠を示す時!
背後より敵を挟撃なさい!▼
- [アケロン]
- 大手柄を立てて、皇帝陛下にぼくちゃんの
名前を売っとかないとねえ……!▼
- [ロドリグ]
- 同盟領の小領主アケロン……ですか。
帝国に加担するなら討つしかありますまい。▼
北西増援部隊到達時†
- [ローレンツ]
- ローレンツ=ヘルマン=グロスタール、
父に代わり参上した!▼
- [ラディスラヴァ]
- よく駆けつけてくれました。
彼らと共に、敵を殲滅します!▼
- [ローレンツ]
- あれは、先生か……?
なぜこんな無謀な戦いを……!▼
- [フェルディナント]
- ローレンツ! 来たか。
私は南下するゆえ、ここは任せたぞ!▼
○○⇔○○†
vs アケロン†
- [アケロン]
- 長いものには巻かれとかないとさあ、
長生きできないんだよ~?▼
アケロン撃破†
- [アケロン]
- ぐええええ……! て、帝国なんかに……
味方するんじゃ……なかった……▼
vs ラディスラヴァ†
- [ラディスラヴァ]
- 陛下のご恩に報いるため……
ここは絶対に通しません!▼
残りHPが半分以下†
- [ラディスラヴァ]
- 退けません……! この命に代えても、
ミルディン大橋を死守しなくては……!▼
ラディスラヴァ撃破†
- [ラディスラヴァ]
- エーデルガルト様……
申し訳……ありません……!▼
《フェルディナント未撃破時》
- [フェルディナント]
- ラディスラヴァ……!
くうっ……ここは守ってみせるぞ!▼
vs フェルディナント†
- [フェルディナント]
- この戦いが終われば言われるだろう……
アドラステアにフェルディナントありと!▼
主人公 vs フェルディナント†
- [フェルディナント]
- エーデルガルトは君をずっと気にしていた。
まったく……羨ましい限りだよ、先生。▼
ここで私の槍の錆にして、
せいぜい彼女に自慢してやるさ!▼
ドロテア vs フェルディナント†
- [ドロテア]
- あら、フェルくん。エーデルちゃんに
ずっと対抗心を抱いてたのに……!▼
結局、付き従ってるのね。
それも貴族の務めかしら?▼
- [フェルディナント]
- 君にはわからないさ。
私やエーデルガルトが背負っているものは。▼
本当はわかってほしかったが……
今更かける言葉はない!▼
コンスタンツェ vs フェルディナント†
- [フェルディナント]
- このような場所での再会とは、
やはり運命とは数奇なもののようだね。▼
- [コンスタンツェ]
- 貴方様と私めの道を思えば、それらが
こうして交差するのは自然なことでしょう。▼
今は己の為すべきことを、
ただ為すのみではございませんか?▼
- [フェルディナント]
- そうだな。君の道を断たねばなるまい。
……いざ、勝負!▼
フェルディナント撃破†
- [フェルディナント]
- 私が死のうとも……
ここだけは守り通し……ぐっ……▼
《ラディスラヴァ未撃破時》
- [フェルディナント]
- ラディスラヴァ、君は退きたまえ!このことを陛下に伝え……!
- [ラディスラヴァ]
- すでに伝令は出しています!あなたを死なせて私だけ逃げるなど……
- [フェルディナント]
- ならば、頼む……私が死のうとも……
ここだけは守り通し……ぐっ……▼
vs ローレンツ†
- [ローレンツ]
- この時勢下で帝国に抗うなど無謀だ……!▼
主人公 vs ローレンツ†
- [ローレンツ]
- 久しぶりだな、先生。ここが戦場でなければ
紅茶でもご馳走したいところだが……。▼
当家は帝国に従うほか生き残る術がない。
悪く思わないでくれたまえよ……!▼
ローレンツ撃破†
(スカウトしていなかった場合)
- [ローレンツ]
- 僕の死体は丁重に葬ってくれたまえよ……
貴族に相応しく……な……▼
(スカウトしていた場合)
- [ローレンツ]
- くっ……降参だ。
命乞いなどしないさ、貴族だからな……。▼
ローレンツを説得して
仲間に勧誘できます
説得しますか?
《選択》
説得する
殺す
- [ローレンツ]
- 僕を誘ってくれるのか……!?
だが、我がグロスタール家は……▼
いや、わかった。父は僕が説得する。
共に帝国を倒すと誓おう!▼
- [ローレンツ]
- 僕の死体は丁重に葬ってくれたまえよ……
貴族に相応しく……な……▼
戦闘勝利後†
- [ディミトリ]
- ……チッ。
茶番だな、何もかも……。▼
クリア後†
(ドゥドゥー外伝をクリアしていた場合追加)
- [ディミトリ]
- ドゥドゥー、お前……なぜ、ここにいる。
お前は死んだはずだ。5年前に……。▼
- [ドゥドゥー]
- ……同胞に救われたのです。
あの時の、ダスカー人たちに。▼
- [ディミトリ]
- ダスカー人……
まさか5年前の、彼らか……?▼
- (ドゥドゥーが頷く)
- [ドゥドゥー]
- ……殿下。おれは申し上げましたね。
必ず本懐をお遂げください、と。▼
今から再び、
おれは殿下の剣に、盾になりましょう。▼
ですから殿下……おれに見せてください。
あなたが願いを遂げる、その瞬間を。▼
- [ディミトリ]
- ……ドゥドゥー。
ならば……代わりに一つ、ここで誓え。▼
……もう二度と、
自分の命を捨てるような真似はするな。▼
- [ドゥドゥー]
- ……は。▼
- (暗転)
《共通》
- [ディミトリ]
- ……しかし、本当に愚かだな。
あの女のために、死を選ぶなど。▼
本当に……愚かだ。▼
《選択》
- 勝って嬉しくはないのか?
- どうしてそんな顔をする?
- 「勝って嬉しくはないのか?」「どうしてそんな顔をする?」を選択
- [ディミトリ]
- ……さあな。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- ……奴らは、人の顔をした獣だ。▼
殺さねばならない。だから殺した。
……それだけだ。▼
- [ロドリグ]
- ……お二人とも、そろそろお戻りください。
今後の方針を話し合いましょう。▼
- (暗転)
- [村娘]
- お願いします!
どうしても、ここで働きたいんです!▼
- [王国将]
- いやいや、
そんなことを言われてもだな……。▼
- [ロドリグ]
- まったく……いったい何の騒ぎだ?▼
- [村娘]
- ………………!▼
- [ロドリグ]
- おい……その娘、どこから連れてきた。
この軍は孤児院じゃあないんだぞ?▼
- [王国将]
- それが……その、近くの村の娘のようで。
どうしても我が軍に参加したい、と……。▼
- [ロドリグ]
- だからって、年端も行かん娘を雇えるか。
さっさと親のところに返してこい。▼
- [村娘]
- 家族は……もう、いません。
帰る場所なんて、どこにもない。▼
……私、魔法が使えます! 戦えますっ!
炊事もお洗濯も、何だってやります!▼
- [ロドリグ]
- ……その年なら、別な働き口もあるだろう。
嬢ちゃん、何でこの軍にこだわる。▼
- [村娘]
- それは……復讐のため。
殺された兄の、仇を討つためです。▼
- [ロドリグ]
- ………………。
殿下。どうします。▼
- [ディミトリ]
- ……好きにさせてやればいい。▼
- [村娘]
- ………………。
……ありがとう、ございます。▼
コメント†