会話集/章別会話
13章 再会の夜明け†
オープニング†
ナレーション1†
帝国暦1185年。ガルグ=マク大修道院の
陥落から、およそ5年が経過したが、フォド
ラはいまだ混迷の渦中にあった。
ファーガス神聖王国は政変によって王都フェ
ルディアが制圧され、実質崩壊。レスター諸
侯同盟領は反帝国派と親帝国派の対立により
分裂の危機に瀕していた。
一方、皇帝エーデルガルトが親政を布くアド
ラステア帝国のみは勢力を伸長、帝国による
フォドラ統一の道筋が示されつつあった。
- [???]
- ……ベレト、ベレト。
いつまで眠っておるのじゃ。▼
おぬしの体はとうに目覚めておるはず。
その目を開き、その足で立つのじゃ。▼
幾度も血の雨が降り、大地は泣いておる。
矢が落ち、槍で突かれ、泣いておる。▼
誰かを傷つけねば生きられぬほどに、
皆は苦しみの淵に立って、泣いておる。▼
そのすべてを呑み込めるのは、
わし……いや、おぬしのみよ。▼
《選択》
- [???]
- はあああ……まったく、この大馬鹿者め!
まこと相変わらずじゃな、おぬしは!▼
- [???]
- はあああ……? わしのことを忘れたと!?
いくらおぬしでもそれは許されんぞ!▼
《共通》
- [???]
- 立て立て! 甘える時間は終いじゃ!
まったくいつまでも世話が焼ける……▼
(画面が白くなる)
(農村 夜明け前)
- [村人]
- ……おい!
あんた、目が覚めたのか?▼
《選択》
- [村人]
- 大修道院の麓の村さ。
あんた、こんなとこで何してんだ?▼
- [村人]
- そこの村の者さ。
あんた、こんなとこで何してんだ?▼
《共通》
- [村人]
- ……あんたが川から
流れてきた時は驚いたよ。▼
川の上流といやガルグ=マクだろ?
あっこはすっかり寂れちまったからな。▼
《選択》(一つのみ)
- [村人]
- ……あんた、知らねえのか?
もうあそこにゃセイロス教団はいねえんだ。▼
あれから5年、根強く住んでる連中も
いるにゃいるが……▼
盗賊が出るようになったって話もある。▼
《選択》
- [村人]
- ……なあ、あんた大丈夫か?
頭でも打ったんじゃねえだろうな。▼
今は1185年の、星辰の節。大修道院が
陥落してから、もう5年近くになる。▼
本当なら明日は千年祭の日だったが、
それどころじゃねえからなあ。▼
《選択》(一つのみ)
- [村人]
- ああ。だけど、この戦争ばかりのご時世、
それに大司教様も行方知れずとくりゃ——▼
この世の誰だって、
祝福なんて気持ちにはなれんだろうさ。▼
って、お、おい!
あんた、どこに行く気だ!▼
《選択》(一つのみ)
- [村人]
- しょ、正気か!? 盗賊が出るって噂が
あんだぞ。他にも物騒な話を聞くし……。▼
最近じゃ、調査に入った帝国の部隊が
何者かに襲われて全滅したって話だ。▼
悪いことは言わねえ。
大修道院に行くのはやめとけ。▼
(主人公が首を振る)
- [村人]
- お、俺は止めたからな……?
死んでも知らねえぞ?▼
《選択》
- [村人]
- 生徒だあ……? あそこにゃ子供なんて
ほとんどいねえよ、馬鹿かあんた!▼
《共通》
- [村人]
- おい!
……まったく、本気かよ。▼
ムービー「再会・蒼月の章」†
- [ディミトリ]
- お前まで……
お前まで、
俺の前に現れるのか
蒼月の下で†
- [ディミトリ]
- お前たちは……
どこまで、俺を追いかけてくる。▼
……あの女は、必ず殺してやる。必ずだ。
だからその顔で、俺の前に立つな……。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- ………………!▼
お前……
まさか、生きて……。▼
……ッ。
ならば……▼
貴様も、帝国の狗か。
俺を殺すために来たのか。▼
……答えろ。▼
《選択》(一つのみ)
- [ディミトリ]
- ………………。▼
《選択》(一つのみ)
- [ディミトリ]
- ……ああ。▼
戦乱の余波†
(大聖堂 朝)
- [ディミトリ]
- ………………。▼
《選択》(一つのみ)
- [ディミトリ]
- ……死んでいたようなものだ。▼
《選択》(一つのみ)
- [ディミトリ]
- ……そんなことを聞いて何になる。
それよりも、今は……▼
- [主人公]
- ……?▼
- [ディミトリ]
- ……気づかないのか。
鼻をつく、薄汚い鼠の匂いに。▼
ここにも、人のいた痕跡がある。
おおかた宝物に釣られて湧いた賊だろう。▼
大修道院が陥落して以来、
この辺りの秩序は無に帰した。▼
お前も、ここに来るまでに
ガルグ=マクの街の様子を見たはずだ。▼
卑劣な賊が蔓延り、
勝手な略奪を続けている……。▼
……殺さねばならない。一匹残らず。▼
……行くぞ。
奴らの巣を探す。▼
《選択》(一つのみ)
- [ディミトリ]
- 巣を叩き、皆殺しにする。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- どんな理由があろうが、同じだ。▼
- [ディミトリ]
- 殺す。▼
《共通》
- [ディミトリ]
- どこかで誰かが断たねばならない。
強者が弱者を踏みにじる、負の連鎖を。▼
……ああ。それとも、お前も……
「奴ら」の行いを肯定しようというのか?▼
略奪と殺戮を正当化する、
人の皮を被った畜生どもの行いを……!▼
許さない……殺さねばならない。
奪われた者と同じ痛みを、味わわせてやる。▼
たとえ、同じ畜生に堕ちたとしても。
……俺は、「彼ら」にそう誓った。▼
《選択》
- 「敵の数は?」「二人だけで勝てる相手?」を選択(共通)
- [ディミトリ]
- ……さあな。
そんなことは、どうでもいい。▼
殺すべきを、殺すだけだ。▼
(外郭都市 朝)
- [ギルベルト]
- そうか、ご苦労だったな。
やはり、大修道院か。……行くぞ。▼
- [王国兵]
- はっ!▼
- [ギルベルト]
- ……殿下。
今、お迎えにあがります。▼
ナレーション2†
ファーガス神聖王国は、政変によって親帝国
派のコルネリアが王都フェルディアを含む旧
王家ブレーダッド領のすべてを制圧。
王子ディミトリは処断され、旧王国の残存勢
力はフラルダリウス家・ゴーティエ家を中心
にかろうじて抵抗を続けている。
王宮に拠るコルネリアは、帝国の支援を受け
て軍を再編、残存勢力の掃討を進めていた。
レスター諸侯同盟領では、リーガン家を筆頭
とする反帝国派と、グロスタール家を筆頭と
する親帝国派の諸侯が衝突。
分裂の危機に瀕しながらも、新盟主クロード
の手腕によって、かろうじて同盟の体裁を保
ち続けている。
一方、アドラステア帝国では、帝都アンヴァ
ルにおいて皇帝エーデルガルトが体制の強化
を推し進めると共に……
王国の政変に干渉して勢力を伸長、旧王国諸
侯を次々と傘下に組み入れながら、フォドラ
西部の制圧を進めていた。
そんな中で、セイロス騎士団は消息を絶った
大司教レアを捜索するため各地に離散。
崩落したまま放置されたガルグ=マク大修道
院は、盗賊の棲み拠と化していた……。
戦闘マップ†
戦闘開始時†
- [ディミトリ]
- ……血と、どぶの臭いがする。
巣に行き当たったようだな。▼
- [バジャルド]
- おやおや……? 侵入者のようですね。
わたしの商品を守りなさい。▼
1ターン目開始時†
- [ディミトリ]
- さて……鼠狩りと行こうか。
一匹たりとも逃すなよ……!▼
3ターン目開始時†
- [ギルベルト]
- 殿下ッ! ……それに、先生も?
なぜ……いや、話は後です!▼
- [アッシュ]
- 5年ぶりに来た大修道院が、
まさかこんなことになってるなんて……。▼
- [メルセデス]
- あらあら。先生たち、久しぶり~。
やっぱり生きていたのね~。▼
- [アネット]
- ここからは、あたしたちも手伝います!
盗賊を退治すればいいんですよね!▼
- [ディミトリ]
- ………………!
なぜ、ここに……。▼
5ターン目以降、自軍ユニットがある程度東側まで進軍していた場合†
- [シルヴァン]
- 修道院が盗賊のねぐらになっているとは……
同窓会の余興にしちゃ、手が込んでるなあ!▼
- [イングリット]
- 先生……やはり、生きて……!
とにかく今は、賊を打ち払いましょう!▼
- [フェリクス]
- ……手を貸してやる。
とっとと片づけるぞ、話は後だ。▼
- [ディミトリ]
- お前たち……。
……そうそうに終わらせるぞ。▼
シルヴァン隊出現後、次のターン†
- [ディミトリ]
- ……北と南が手薄だ。
二手に分かれて食い破れ。▼
主人公⇔アッシュ†
- [アッシュ]
- 5年前、約束しましたからね。
必ずここに集まろう、って!▼
主人公⇔アネット†
- [アネット]
- 先生、お久しぶりです!
えへへ……また会えるって、信じてました!▼
主人公⇔メルセデス†
- [メルセデス]
- こうして先生たちに会えたんですもの。
お家を飛び出してきた甲斐があったわ~。▼
主人公(男)⇔シルヴァン†
- [シルヴァン]
- まったく、5年もどこ行ってたんです?
それなりに心配したんですからね。▼
主人公(女)⇔シルヴァン†
- [シルヴァン]
- おおっと、先生、5年ぶりですねえ!
相も変わらずお綺麗で何より!▼
主人公⇔イングリット†
- [イングリット]
- お会いできて嬉しいです、先生。
昔のように、また一緒に戦いましょう!▼
主人公⇔フェリクス†
- [フェリクス]
- ……ここでお前に会うとはな。
想定外だが……まあ、悪くはない。▼
vs バジャルド(初戦)†
- [バジャルド]
- わ、私は違うんだ!
くそ! やるしかねえか!▼
バジャルド(初戦)撃破後†
- [バジャルド]
- 身代わりを用意しておいて助かりましたねえ。
分が悪いようですし、退散しますか。▼
- [ディミトリ]
- おい……
まさか、逃がすつもりはないだろう?▼
vs バジャルド(本物)†
- [バジャルド]
- ははあ……あなたを捕まえて売れば、
儲かりそうなんですがねえ。▼
バジャルド撃破†
- [バジャルド]
- 楽して稼げると思ったんですが……
向いて……ませんでした……かねえ……▼
- [ディミトリ]
- ………………。▼
山賊が目標地点に到達した時†
- [ディミトリ]
- ……また、同じことを繰り返すのだろう。
ここで皆殺しにしておきたかったが、な。▼
バジャルド(本物)が目標地点に到達した時†
- [バジャルド]
- この土地にはもう用はないですね。
それではどうかお達者で。▼
- [ディミトリ]
- チッ、殺し損ねたか……。▼
クリア後†
荒廃した修道院†
- [イングリット]
- 殿下、先生!
本当に、お二人が無事で良かった……。▼
- [ディミトリ]
- ………………。
なぜ、お前たちがこんなところにいる。▼
- [アッシュ]
- 忘れてしまったんですか?
5年前のあの日、約束したじゃないですか。▼
- [メルセデス]
- みんなでまた集まりたいって言ったのは、
ディミトリじゃないの〜。▼
- [アネット]
- あの時のことを覚えていたから、
殿下も、先生も、ここに来たんですよね?▼
《青獅子学級の生徒を第一部でロストしていた場合》
- [ディミトリ]
- ………………。
《共通》
- [ギルベルト]
- ……殿下。私はあなたの消息を追い、
ようやくここに辿り着きました。▼
- [ディミトリ]
- 殿下などと呼ぶな。俺は一度死んだ人間だ。
……もう、王子でも何でもない。▼
《選択》(一つのみ)
- [ギルベルト]
- あくまでも、そう布告されただけの話です。▼
こうして殿下は生きていらっしゃったでは
ありませんか。▼
それにしても、なぜ……あの堅牢な
フェルディアの牢を、どうやって……?▼
- [ディミトリ]
- ……ドゥドゥーだ。▼
《選択》(一つのみ)
- [ディミトリ]
- ……あいつは死んだ。俺の代わりにな。▼
- [ギルベルト]
- ……そう、でしたか。なればこそ
その忠義に報いねばなりますまい、殿下。▼
王領に続いて、ローベ家をはじめとした
王国西部の領主は帝国への臣従を表明……▼
コルネリアを筆頭とする反逆者たちは、
王領をファーガス公国などと僭称し……▼
フェルディアを本拠として、
今なお東部への侵略を続けているのです。▼
《選択》
- [ギルベルト]
- 20年以上も前から王家に仕えてきた、
女魔道士です。▼
《共通》
- [ギルベルト]
- ……詳しい経緯は追々、ご説明しましょう。▼
- [シルヴァン]
- まあ、まだ王国の領主すべてが
帝国についたってわけじゃない。▼
うちの家や、フェリクスんとこみたいに
しぶとく抵抗してる家もあるしな。▼
- [ギルベルト]
- ……殿下。
再び、我らと共に戦いましょう。▼
今、我々が何よりも必要としているのは
兵でも、金や輜重でもございません。▼
ファーガスの正統なる継承者が、
帝国を打倒し、王国を取り戻す——▼
その大義名分が必要なのです。民を従え、
兵を奮わせるに足る、戦うための理由が。▼
《選択》(一つのみ)
- [ディミトリ]
- ……そうか。▼
お前たちも、奴らとは
戦わねばならないと思っているんだな……。▼
あの女を……帝国を許してはおけない、と。
皆殺しにしなければならない、と……。▼
- [アネット]
- み、皆殺し? えっと、別に、そこまで
過激なことは言ってない、かも……?▼
- [ギルベルト]
- ………………。▼
……ベレト殿。
あなたには尋ねたいこともあります。▼
ひとまず修道院に入り、
そこでゆっくりとお聞きしましょうか。▼
5年の空白†
(騎士の間 夕方)
- [ギルベルト]
- 5年の間、瓦礫の下で生き続けていたとは。
……不思議なこともあるものです。▼
お聞きしたいことは尽きませんが……
今は、これくらいにしておきましょうか。▼
《選択》
- 「レアは無事?」
「セイロス騎士団は今?」を選択(共通)
- [ギルベルト]
- 5年前のあの日、帝国軍との戦いの中で
レア様は行方知れずとなりました。▼
それ以来、騎士団はレア様を……そして、
あなたの行方を捜し続けてきましたが……▼
……今のところ、有力な手掛かりは
得られていないと聞いています。▼
帝国から何の声明もない以上、討たれたとは
考えにくいのですが、しかし……いえ。▼
とにかく、あなたが生きていたと伝えれば
すぐに皆、大修道院へと集うことでしょう。▼
《選択・1つのみ》
- [ギルベルト]
- 5年前、あの戦いの後
フェルディアで、ある事件が起こりました。▼
摂政を務めていたリュファス様が、
何者かに殺害されたのです。▼
私は……かつて騎士として王家に仕えた身。
騎士団を辞し、王国へと帰参しました。▼
ですが……▼
(暗転)
(1181年 王都フェルディア)
- [ギルベルト]
- 何を馬鹿なことを!
リュファス様を殺したのが殿下だと!?▼
- [コルネリア]
- ええ。警護を掻い潜り、あんな殺し方が
できるのは……殿下くらいではなくて?▼
- [ギルベルト]
- ……殿下にとってリュファス様は実の伯父。
肉親を殺すような真似など、あの方には!▼
- [コルネリア]
- でも、昔から仲がよろしくなかったでしょ?
古い臣下の間では有名な話ですわよね。▼
元々リュファス様には”ダスカーの悲劇”に
関与していたという噂もありましたわ。▼
何らかの確信を得た殿下が、怒りのままに
殺してしまったのかもしれない。▼
ふふ……まあ、今となっては
何もかも、どうでもよいことですけれど。▼
- [ギルベルト]
- ……コルネリア。
貴様、まさか……!▼
- [コルネリア]
- ……殿下の斬首は、既に決まりました。▼
刑の執行は明後日……
この日をもって、王家の血統は途絶える。▼
……指をくわえて見てろ、老いぼれ。
お前が愛し、仕えた国の最期をな。▼
(暗転)
- [ギルベルト]
- ……それから間もなく、
刑の執行が宣布されました。▼
殿下の死により、王家ブレーダッドの血は
排除されることとなり……▼
その後のコルネリアの動きは、
先程説明したとおりです。▼
処刑の様子や遺体が秘匿されたことから、
殿下の生存を信じ続ける者もいましたが……▼
……私があの方の生存を考え始めたのは、
3年前、ある噂を耳にした時でした。▼
《選択・1つのみ》
- [ギルベルト]
- 帝国軍小隊への前触れなき襲撃、
王国内での、相次ぐ帝国将官の惨殺事件……▼
その手口はどれも残忍で凄惨、人の手による
殺しとは思えぬものばかり、などと……。▼
……それらの噂を追い、各地を捜索するうち
考えは確信に変わりました。▼
そして……殿下の元に辿り着いた。
……辿り着いてしまったのです。▼
……あの方は、深い憎悪と孤独の中に
身を置き過ぎたのでしょうね。▼
私は、殿下と話をしてきます。
少し長くなるかもしれません。▼
まともに話せる状態であれば良いのですが、
我々の言葉など、きっと……。……いえ。▼
……あなたもお疲れでしょう。
今のうちに休息をとっておくべきかと。▼
コメント†
- 主人公はどのルートもベレトで統一した方が良くないですか? --
- しかし眼帯付けてるディミトリに対して無事で良かったって…再会直後とはいえもうちょい言葉を選んでもらいたかった --
- 戦闘マップの5ターン目開始時にシルヴァン・イングリット・フェリクスの会話がありますが、「5ターン目」ではなく「エリア侵入」です。これは銀雪と翠風も同様なのですが、右上の増援の生徒達は左側と違いターン経過では出現せず、エリア侵入によって出てきます。なのでマップ右側に行かない限りは何十ターン経過しようと一向に出てきません。(蒼月の攻略ページのコメントにも右上増援はターン経過では出現しないとあります) --