会話集/章別会話
10章 女神の行方†
オープニング†
ナレーション†
守護聖人セイロスは、
かつてこの季節に姿を現した。
フォドラ中で巻き起こる戦火に
心を痛めた天上の女神が遣わしたのだ。
セイロスの頭上では“白きもの”が翼をはためかせ、
戦いに赴く彼女らに
文字どおり追い風を送ったという。
討つべき敵・青獅子の学級†
(外郭都市 夜)
(ディミトリの後ろ姿)
- [ソティス]
- このような夜更けに何を……。
ほう、盗み聞きか。いい趣味をしておるな。▼
(主人公が現れる)
- [ディミトリ]
- ……先生?
……今は静かに。▼
- [ソティス]
- あれは炎帝とモニカ、それに……
モニカを助けた魔道士じゃな。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- ……今は抑えろ、先生。▼
- [ディミトリ]
- わからない……だが、もう少し耳を
傾けていれば、わかるかもしれない。▼
《共通》
- [ソティス]
- ううむ、奴らの企みを暴くまたとない
機会じゃ。我慢せい、ベレト。▼
- [モニカ]
- ……タレス様が助けてくれるなんて、
もーめっちゃ感激!▼
- [タレス]
- おぬしが死ねば、我らの身の神秘が
暴かれる……それを防いだのみよ。▼
それに、おぬしには残っておろう、
やらねばならぬことがな、クロニエ。▼
- [モニカ]
- もっちろーん。
ソロンと協力してやるよー、任せといてー!▼
- [炎帝]
- 煩い奴だ……。▼
- [タレス]
- おぬしには煩わしかったか、炎帝よ。
目を離せぬのだから致し方あるまい。▼
おぬしは我らの最高傑作。穢れた獣の血を
薪とし、神をも燃やし尽くす炎なのだから。▼
今こそ、その力でフォドラを洗い流す時。
それこそが、我らの救いとなる。▼
- [炎帝]
- ダスカーで、アンヴァルで、惨たらしい
行いを繰り返してきた貴様らに……▼
果たして救いなど来るかな。▼
- [タレス]
- すべてはおぬしが力を得るために
やったことではないか。▼
- [ディミトリ]
- ………………。
やっと、見つけた。▼
《選択》
- 「待て」「出るな」「もっと話を聞こう」を選択(共通)
- [ディミトリ]
- 今を逃せば、機会はない……!▼
- [炎帝]
- ……鼠か。▼
(暗転、斬撃の軌道が走る)
(画面が明るくなる)
- [タレス]
- フ……聞いたところで何もできぬ。
今までも、これからもな。▼
- [炎帝]
- ………………。▼
(3人が離脱)
(駆け寄るディミトリと主人公)
(短剣のイラストが表示)
- [ディミトリ]
- ……!
あの短剣は……。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- いや……違う。
そんなことが、あるはずがない。▼
先生。討つべきは奴らだ。俺の家族も、
ジェラルト殿も、皆……奴らが殺した。▼
ひとまず修道院に戻ろう。
……炎帝の短剣は、俺が持っておく。▼
予定内容†
《仇の捜索》
ジェラルトの仇の行方を、騎士団が追ってい
るという。まだガルグ=マク近郊に潜んでい
るかもしれない。
《封じられた森の罠》
ジェラルトの仇の居場所がついに判明した。
一行はレアの制止を退けて、封じられた森と
名づけられた進入禁止区画に向かう。たとえ
敵の罠が待っていようとも。
森への誘い・青獅子の学級†
(玄関ホール 昼)
- [ディミトリ]
- 聞いたか、先生。
敵の居所が、ようやく割れたそうだ。▼
大修道院近郊の、
"封じられた森"に潜んでいるらしい。▼
掃討作戦の決行に向け、レア様は各地に
派遣していた騎士団を招集している。▼
俺たちに……いや、
先生に知られないように、秘密裏にな。▼
《選択・一つのみ》
- [ディミトリ]
- 奴らの居所が知れれば、お前は間違いなく
飛び出していく。それを案じたのだろう。▼
だが、お前はそれじゃ納得できないだろう?
……先生。俺たちに出陣を命じてくれ。▼
(レアたちが現れる)
- [レア]
- 待ちなさい。
そのような行動……私は許しませんよ。▼
- [セテス]
- 騎士団が最も出払っている時に合わせて
発見の報告があったのだ。▼
君が出てくることを狙って、
わざと姿を見せた可能性すらある。▼
彼らはジェラルトさんを奪った相手……
憎いのはわかるが、ここは堪えてくれ。▼
《選択・一つのみ》
- [レア]
- 自重しなさい、ベレト。
ここは私たちに任せるのです。▼
ジェラルトに続き、あなたまで失うような
ことは、あってはならないのですから。▼
- [ディミトリ]
- レア様、セテス殿。
……あなたがたも理解されているはずだ。▼
騎士団の主戦力が出払っている今、お二人が
動いて修道院を空けるわけにはいかない。▼
敵の数は未知数、彼らと渡り合えるとすれば
……英雄の遺産を扱える人間くらいだ。▼
となれば、奴らの討伐のために誰を
派遣すべきかは、明白ではありませんか。▼
……先生が出るのなら私たちも同行します。
すでに出陣の用意は整っている。▼
もはや、騎士団の集結を待っている時間は
残されていないはずです。出陣の許可を。▼
- [レア]
- ……ベレト、
あなたはそれで良いのですね。▼
(主人公が頷く)
- [レア]
- わかりました。
では、あなたたちに命じます。▼
封じられた森に潜む敵を……
一人残らず討滅しなさい。▼
何が起ころうとも、主の加護を持つ
あなたであれば、乗り越えられるはずです。▼
- [ディミトリ]
- ……先生。敵が誰であろうと、
俺たちは務めを果たすだけだ。行こう。▼
封じられた森・青獅子の学級†
(封じられた森 昼)
- [ドゥドゥー]
- ……この先が、封じられた森のようです。
警戒を怠らぬよう。▼
- [イングリット]
- ジェラルト殿の敵討ち……
私も力添えさせてください、先生。▼
- [フレン]
- わたくしを救ってくださった先生に、
ご恩返しする時が来たのですわね……!▼
- [アッシュ]
- 先生、任せてください。
僕も全力で頑張りますから。▼
- [シルヴァン]
- しかしなあ……トマシュさんには世話に
なったし、戦いにくい相手だよなあ……。▼
- [メルセデス]
- 顔見知りと戦うのって、
あんまり好きじゃないわ~。▼
- [アネット]
- 仕方ないよ。つらくても、
戦わなきゃいけない相手とは戦わなくちゃ。▼
《フェリクスをロストしていない場合》
- [フェリクス]
- 後ろから斬ればいい。顔さえ見なければ
顔見知りかどうかなどわからん。▼
- [ディミトリ]
- ……顔を見なければわからない、か。
ああ……そうだな。▼
《共通》
- [ディミトリ]
- ……なあ、先生。修道院で口にしたのが
建前だとは、先生もわかっているよな。▼
お前の敵は、俺の敵でもある。それに……
最後まで付き合う、そう言っただろ。▼
《選択》
- [ディミトリ]
- ……ああ。共に務めを果たそう。
大丈夫だ、今までも一緒に戦ってきただろ。▼
たまには俺たちのことも頼りにしてくれ。
どんな相手とも、戦う覚悟はできている。▼
(主人公が頷く)
- [ディミトリ]
- ………………。
そう、どんな相手だろうと。▼
戦闘マップ†
戦闘開始時†
- [ディミトリ]
- あれは、魔獣……! やはり敵は、
最初からここに誘い込むつもりで……。▼
- [モニカ]
- あっ、来た来た!
ようこそ死の森へー、なんちゃって。▼
あたしの名はクロニエ。
この弱っちい女は、仮の姿よ?▼
(モニカがクロニエに変身する)
- [クロニエ]
- キャハハハ!
これがホントのあたしの姿。▼
ほーら、そこのケモノさんたち!
あたしが相手してあ・げ・る!▼
1ターン目 敵軍フェイズ†
- [クロニエ]
- ほらほら、のんびりしてると、
あたし、逃げちゃうよ?▼
あ、もしかして逃がしてくれるつもりかな?
みんな、やっさしー!▼
あたしは、みーんな殺しちゃう
つもりだけどね! キャハハハハ!▼
vs クロニエ†
- [クロニエ]
- キャハハ! 頑張ってるねー!
そのまま地獄まで送ってあげる!▼
主人公 vs クロニエ†
- [クロニエ]
- ノコノコ現れて、あんた、バッカねー。
そんなんじゃお父さんの仇、取れないよ?▼
キャハハハハ!あんたも殺してあげる!
あたしのこの手でさ!▼
レオニー vs クロニエ†
- [レオニー]
- 見つけたぞ、モニカ!
師匠の仇……わたしが討つ!!▼
- [クロニエ]
- だーかーらー、モニカじゃなくてクロニエ!
あんな借りただけの名で呼ばないでよ。▼
- [レオニー]
- 黙れ……! 貴様だけは許さない!
刺し違えてでも、絶対に殺す!!▼
- [クロニエ]
- うっさいなー。あんたとあたしじゃ、
格が違うんだよ……このザコ!▼
クロニエ撃破†
ムービー「罠」†
- [クロニエ]
- ウソ……
本気のあたしが
アンタなんかに負けるわけ……
- [ソロン]
- ほう……
- [クロニエ]
- ソロン!
見てないで手伝ってよ!
乙女の危機よ!
- [ソロン]
- ああ、そうだな
- [クロニエ]
- え?
- [ソロン]
- 案ずるな、クロニエ
お前は獣の蔓延る世を救済する、
その礎となるのだ
- [クロニエ]
- ソ、ロ……ン……
あん……たああああ!!
- [ソロン]
- 時は来た……
ザラスの禁呪よ、
その顎を開くが良い!
- [クロニエ]
- たす……け……
- [ソロン]
- さらばだ、凶星よ
消えた先生・青獅子の学級†
- [ディミトリ]
- 今の魔道は……?
……先生はどうなった!?▼
- [ソロン]
- 見たか……奴は呑まれた。
禁呪の闇に。▼
未来永劫、虚ろな闇を彷徨い、
再びこの世界に戻ることはない……。▼
……天帝の剣は惜しかったがな。▼
- [アネット]
- そんな……嘘!
先生が死ぬはずない!▼
- [フレン]
- そうですわ。
先生は……特別な方なのですから!▼
- [ドゥドゥー]
- ……あの人が、
この程度で死ぬとは思えない。▼
- [ソロン]
- ……確かにまだ死んではおらぬであろうな。
だが、死んだも同然よ。▼
出口のない闇の中を漂うことしかできぬ……
苦しかろう。絶望に呑まれよう!▼
- [ドゥドゥー]
- ……まだ、生きている。
殿下、望みを捨ててはなりません。▼
- [ディミトリ]
- ……ああ。先生は必ず助け出す。
そして、この外道も……殺す。▼
指の先から刻んでやる。
耐えがたい苦しみの中で死ね……!▼
- [ソロン]
- その態度……ふむ、つまらぬわ。
まあ良い。▼
望むならば加えてやろう。
お前たちを、死出の行列にな……!▼
はじまりのものソティス†
- [主人公]
- ………………。▼
- [ソティス]
- ……この、大馬鹿者!!▼
(ソティスが現れる)
- [ソティス]
- 敵が待ち構えておるところに突っ込んで、
罠に引っかかるとは、何じゃ!▼
おぬしは転がり出すと止まれぬ岩か!
猪とて、もう少し考えおるわ!▼
《選択》
- [ソティス]
- 謝れば済むと思うてか!
この闇は恐ろしいものなんじゃぞ!▼
- [ソティス]
- 言い訳なぞ無用!
この闇は恐ろしいものなんじゃぞ!▼
《共通》
- [ソティス]
- わしはおぬしと共にあればこそ、
こうしてここにおるが……▼
ここは現世から隔絶された闇の世。
それこそ女神でもなければ出られぬのじゃ。▼
我らの身も心も、段々と凍てついてこよう。
死ぬ覚悟は……できたか?▼
《選択》
- [ソティス]
- このような時に冗談とは、
おぬしも余裕があるのう……。▼
- [ソティス]
- それはそうじゃろう。
わしとて死にたくはない。じゃが……▼
《共通》
- [ソティス]
- はあ……
他に術はないか……。▼
《選択・一つのみ》
- [ソティス]
- ……のう、おぬし。
ジェラルトの日記は覚えておるか?▼
おぬしは泣きも笑いもせぬ赤子じゃったと。
それは、恐らくわしのせいよ。▼
ほとんど眠りに近い状態だったのじゃろう。
おぬしの中にあった、わしが作用してな。▼
レアは、いったい如何にしたのか、
おぬしの中にわしを存在させた。▼
わしはずっとおぬしと共にあり、
おぬしの中で力を取り戻していった。▼
そう……女神、いや、神祖としての力をな。▼
- [主人公]
- ……!▼
- [ソティス]
- 我が名はソティス。
それが何の名か、おぬしは聞いたはずじゃ。▼
はじまりのもの……フォドラの守護者にして
生きとし生けるものを導く神祖。▼
わしは、死して再び舞い戻ってしもうた、
神祖ソティスの心、なのじゃ。▼
《選択》
- [ソティス]
- 恒久の闇より出る術は一つ。
わしの……神祖の力を使うより他はない。▼
じゃが、わしは体を持たぬ。それゆえ、
おぬしに力のすべてを渡さねばならぬ。▼
それは、おぬしと一つになるということ。
……そして、わしは消えるのじゃ。▼
《選択》
- 「消える?」「そんなことはできない」を選択(共通)
- [ソティス]
- 消えると言うても、
すべてなくなるという意味ではない。▼
わしはおぬしになるのじゃ。
いつもおぬしと共にあろう。▼
じゃが、こうしておぬしと話すことは
二度とできぬじゃろうな、……寂しいのう。▼
わしは常におぬしと同じものを見聞きし、
おぬしに散々あれこれと言うてきた……▼
欠片も女神らしゅうなかったやもしれぬが、
実に楽しい日々じゃった。▼
ベレト、礼を言うぞ。
わしと共にあったのが、おぬしで良かった。▼
《選択・一つのみ》
- [ソティス]
- さあ、願え。わしとおぬしの意志が
重なれば、二つは一つになる。▼
あの森へと戻り、敵を討ち、小童どもを
助ける。それが、おぬしの願いじゃろう?▼
ムービー「覚醒」†
- [ソティス]
- わしと、おぬしの意志は一つとなった
時のよすがを辿りて見出した己が答え──
"はじまりのもの"たる、わしに示せ
- [ソロン]
- 凶星は、闇をも喰らうか……
ムービー終了後†
- [ディミトリ]
- 先生、だよな……本当に、無事で良かった。
お前ならば、必ず戻ってくると信じていた。▼
詳しい話は後で聞かせてくれ。
……今は、あの外道を殺すのが先だ。▼
- [ソロン]
- ……貴様、ザラスの闇で何を見た?
あり得ぬ……あの闇を喰らえるのは……。▼
我が手で始末をつけねば、
戻ることもままならぬか……!▼
vs ソロン†
- [ソロン]
- 今は貴様などにかかずらっている暇は
ないのだ……!
主人公 vs ソロン†
- [ソロン]
- わしは、貴様が恐ろしい……。▼
恐ろしいなどという感情は、
わしの中になかったはずなのに……!▼
だが……貴様だけは消さねばならぬ。▼
ソロン撃破†
- [ソロン]
- 不覚……
このわしが、獣どもに敗れようとは……▼
戦闘勝利後†
- [ソロン]
- しかし……これで終わりではない……
我らの悲願、必ずやタレス様が……▼
- [ディミトリ]
- タレス……か。
奴もまた、炎帝の……いや。▼
クリア後†
先生の変貌・青獅子の学級†
- [ディミトリ]
- 先生……無事で良かった。大きな怪我も
ないようで……本当に、何よりだ。▼
……それに、ジェラルト殿の仇も死んだ。
釈然としない形ではあったがな。▼
それで、先生……その姿は?
俺たちの知らぬところで、何があった?▼
《選択・一つのみ》
- [ディミトリ]
- ……女神が現れて、力をくれた?
それは……まるで、神話の再現だな。▼
だが、空を斬り裂く先生の姿を目の当たりに
して、信じないというわけにもいかない。▼
《選択・一つのみ》
- [ディミトリ]
- ああ。女神の啓示を受け、力を授かった、
聖者セイロスの神話だ。▼
かつて女神は、セイロスを遣わして、
力に溺れた邪悪なる王を討たせた。▼
きっと、邪悪を討たんとするお前の姿に
女神はセイロスと同じものを見たのだろう。▼
先生が女神に力を与えられたセイロスなら、
俺に似合いなのは……▼
ああ、いや、何でもないんだ。
おかしなことを……▼
(画面が点滅)
(主人公が倒れる)
(一枚絵が表示)
- [ディミトリ]
- おい先生、どうした!?
……え? まさか……寝ている、のか?▼
いったいどういう……。
とにかく、早く誰かに診せなれば。▼
《ベレトの時》
- [ディミトリ]
- ……俺が担いで走ったほうが早そうだな。▼
《ベレスの時》
- [ディミトリ]
- ……すまん。担がせてもらうぞ、先生。▼
報告・守護の節†
(画面が暗い中)
- [レア]
- 時のよすがに……灯る炎……▼
河面にたゆたう……記憶の欠片……▼
(一枚絵が表示)
- [レア]
- ……ベレト、
まだ……動いてはいけません。▼
《選択》
- 「ここはどこ……?」「自分は何を……?」を選択(共通)
- [レア]
- 大丈夫……何も心配は要りませんよ。▼
あなたを傷つけようとする者は、
ここにはいないのですから。▼
ららら……らららら……♪▼
………………。▼
今この時が、永遠に続けばいいのにと、
少しだけ思ってしまう……。▼
手繰り寄せられた時を共に紡ぎ、
果てなき世を二人で織っていきたい……。▼
……あなたの身に何が起こったのか、
おおよそのことは聞いています。▼
この姿……
主より力を授けられたのですね?▼
あなたが天帝の剣を手にしたその時から、
私は、あなたがいつかこうして……▼
フォドラを遍く照らす女神ソティスの力を、
その身に宿すことを信じていました。▼
あなたは、私の……▼
……さあ、目を閉じて。
このまま、もう少しお眠りなさい。▼
(暗転)
- [レア]
- 私がずっと、見ていますから……。▼
ずっと……▼
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