会話集/章別会話
11章 深遠の玉座†
オープニング†
ナレーション†
ファーガスの北の地は、吐く息も凍る寒さに包まれ、
アドラステアの南の海でさえ冷たい風が吹きつける。
空から天馬の羽根とも見紛う雪が舞い落ちると、
フォドラの首飾りは真珠より白くなり、
険しい喉元を更に険しくするのである。
正体を求めて†
(謁見の間 昼)
- [セテス]
- レア……話してくれ。
君は私に何を隠している。▼
あの者の姿は何だというんだ。
あれでは、まるで……。▼
- [レア]
- ですから、今言えることは何もありません。
今節の終わりに……▼
- [セテス]
- ジェラルトの日記を読んだ。
彼の部屋で偶然、見つけてね。▼
- [レア]
- !▼
- [セテス]
- 日記には、彼がここを出て行った理由も
記されていたよ。▼
火災で死んだとされていた赤子……
それが、あの者なんだろう?▼
彼は、君が赤子に何かしたのだと気づき、
ここを出ていくと決めたんだ。▼
君は赤子に……あの者に、何をした?
まさか、禁忌に触れるような行いは……。▼
- [レア]
- セテス! まもなく人が来ます。
これ以上は、やめてください。▼
私はあの者を聖墓へ連れていきます。
そこで……私の望みは達せられるはずです。▼
幼い頃、私はあそこで確かに、
彼女の声を聞いたのですから……。▼
……入りなさい。▼
(ベレトが現れる)
- [レア]
- ……待っていましたよ、ベレト。▼
あなたは主より力を授けられました。
ならば、まず訪れるべき場所があります。▼
ベレト。
聖墓に行き、主の啓示を受けなさい。▼
《選択》
- [セテス]
- 聖墓は女神の眠る場所。この大修道院は、
元々それを守るために建てられたものだ。▼
- [レア]
- 限られた者しか知りませんが、聖墓には
セイロスにまつわる伝説があります。▼
かつて女神より力を授かった聖セイロスは、
聖墓にて啓示を受けたというのです。▼
……フォドラの民を救い、導くため
その力を正しく使うように、と。▼
かつてセイロスに与えられた主のお言葉は、
きっとあなたにも下されるはずです。▼
- [セテス]
- ……聖墓に赴くといい。なぜ君がその力を
得られたのか、わかるかもしれん。▼
- [レア]
- 聖墓にて主の啓示を受ける儀式を行います。
あなた方の学級に与える、今節の課題です。▼
《選択》
- 「生徒たちも一緒に?」「なぜ課題に……」を選択(共通)
- [レア]
- セイロスが啓示を受けた際、その傍らには
聖戦士らが控え、見守っていたといいます。▼
あなたに導かれ、共に戦ってきた生徒たちは
儀式の場に立ち会うに相応しいはず。▼
もちろん、セイロス聖教会の首長として
私も儀式を見届けるつもりです。▼
《選択》
- [レア]
- それだけ特別なことなのです。▼
- [レア]
- 聖墓は封じられた神聖なる地。
案ずることはありません。▼
《共通》
- [レア]
- 仮に良からぬことが起きようとも、私とて、
己が身を守るくらいはできるつもりです。▼
- [セテス]
- ……いろいろと変化もあったが、
君の役目は変わらない。▼
儀式まで気を緩めず、
生徒たちを教え導くように。▼
(執務室 昼)
(盗み聞きをしていたクロード)
- [クロード]
- ……レアさんもセテスさんも、
ただならぬ様子だったな。▼
「禁忌」とは、いったい何だ?
聖墓に何があるってんだ。▼
しっかし、あの様子じゃ俺なんかには
教えてくれそうにねえなあ……。▼
予定内容†
《女神啓示の儀》
大修道院の地下深くに存在するとい
う聖墓。そこで女神から啓示を受け
る儀式が執り行われるらしい……。
《聖墓の戦い》
女神の啓示を受けるために、一行は聖墓へと
向かう。ガルグ=マクの地下深く、限られた
者しか知らないというその場所で、彼らは思
いもよらない真実を目の当たりにする。
地下深くへ・金鹿の学級†
(大広間 昼)
- [クロード]
- 聖墓で女神の啓示を受ける、ねえ……。
どうもピンと来ないんだがなあ。▼
- [ヒルダ]
- レアさまも一緒に行くんでしょ?
安全だって話だけど、大丈夫なのかなー。▼
- [イグナーツ]
- 確かに、ソロンの仲間がまだいるなら、
いつどこに現れるのか……。▼
- [レオニー]
- 聖墓がどんな場所か知らないけど、
警戒はしとくべきだろうね。▼
- [ラファエル]
- もし何かあっても、オデたちで
何とかすりゃあいいだけだ!▼
- [ヒルダ]
- ねー、先生はどう思う?
レアさまが来るの、大丈夫かな?▼
《選択》
- [クロード]
- 固く封印されてる場所のようだし、
余程のことでもない限り大丈夫だろ。▼
……そう、余程のことがなければな。▼
- [クロード]
- ちゃっかりレアさんを戦力に数えてやがる。
流石は先生、図太いね。▼
《共通》
- [クロード]
- ま、何か起きたらそん時だ。
臨機応変に立ち回るってことで、いいよな?▼
- [ローレンツ]
- クロードは静かにしていたまえよ。君ほど
聖なる儀式が似合わぬ者はいないからな。▼
- [マリアンヌ]
- ……せ、聖墓に入った途端に
神罰が下ったりはしないでしょうか。▼
- [リシテア]
- まったく、どうしてそういつも
後ろ向きなんです、マリアンヌ……。▼
……あら? フレン?
何か考え事ですか?▼
- [フレン]
- えっ? い、いえ、何でもありませんわ。
しっかり見届けましょうね、皆さん。▼
- [クロード]
- しかし、やっぱり腑に落ちないな……。
女神は先生の中にいたんだろ?▼
啓示を受ける儀式なんてのは方便で、
何か他の目的があるんじゃないのか……?▼
……ま、あれこれ考えるだけ無駄か。
答えはすぐにわかるはずだ。▼
俺たちに危険はないだろうが……
先生、気をつけろよ。▼
聖墓・金鹿の学級†
(聖墓 昼)
- [レア]
- ベレト、驚きましたか?
ここが、聖墓です。▼
- [クロード]
- さっきの、地下に降りるための仕掛け……
あれは何の力で動いてたんだ?▼
俺が独りで来ようとした時には、
さっぱり動かなかったってのに……。▼
(暗転)
- [レア]
- ……ここは、かつて世界を創った
女神と、その眷属たちが眠る墓所。▼
(画面が明るくなり、玉座のイラストが表示)
- [レア]
- この玉座は、我らが主……女神ソティスが
座したものと伝わっています。▼
ベレト。
この玉座に見覚えが、ありますか。▼
(イラストが消える)
《選択》
- [レア]
- ああ……本当に。
本当に、この日を待ちわびました。▼
- [レア]
- 私に隠し事は不要です。
あなたは見ているでしょう、夢を……。▼
《共通》
- [レア]
- 玉座に座りなさい、ベレト。
必ずや女神の啓示があるでしょう。▼
(一枚絵が表示)
- [レア]
- ……どうです、ベレト。
何か……▼
あと一歩のところまで、来ているはず……。
いったい何が足りないと……▼
(一枚絵が消える)
- [クロード]
- 大司教殿、お悩みのところ恐縮ですが……
どうやら招かれざる客人が来たようですよ。▼
(炎帝が兵を率いて現れる)
- [メトジェイ]
- ケェッヘッヘ……全員、動くな!
動けば命はないぞ!▼
ここまでの案内、実にご苦労。
聖墓にあるものは、帝国軍がすべて頂く!▼
- [イグナーツ]
- 帝国軍!?
どうしてこんなところに……▼
- [リシテア]
- わたしたちが聖墓に向かうと知っていて
後をつけたということ……?▼
- [ヒルダ]
- ねえ、あの嫌味っぽい人の隣に
立ってるのって、まさか……▼
- [クロード]
- ……炎帝か。なるほど、
最初から帝国と繋がってたってわけだな。▼
- [レオニー]
- けど、何であいつらはこんなところに?
何が目的なんだ?▼
- [クロード]
- 墓荒らしの目的は一つだろ、炎帝さんよ。
あんたは聖墓に眠るお宝を暴きに来た、と。▼
- [炎帝]
- ふ、察しが良いな、道化師。
ここにある紋章石はすべて貰い受ける。▼
それを眠らせておいたところで、
薬どころか毒にさえならぬ。▼
- [レア]
- ……無礼な。神聖な墓所を踏み荒らした罪は
その命をもってあがなってもらいます。▼
ベレト。
主に仇なす逆徒どもを滅ぼすのです!▼
戦闘マップ†
戦闘開始時†
- [レア]
- 帝国の暴挙を決して許してはなりません!
叛徒どもを討ち、聖墓を守りなさい!▼
- [メトジェイ]
- 紋章石は棺の中だ!
片っ端からこじ開けていけ!▼
- [レア]
- 聖墓が暴かれるなどあってはならぬこと……
1つでも多くの紋章石を守るのです!▼
紋章石を敵から守りましょう。
奪われた場合は、撃破すれば取り返せます。
守った紋章石の数に応じて褒賞を獲得できます。
- [クロード]
- 紋章石の争奪戦ってわけか……。
しかし奴らは紋章石を何に使おうってんだ?▼
紋章石を奪われた時(初回)†
- [炎帝]
- それでよい。
紋章石は根こそぎ奪え!▼
- [レア]
- もう、おやめなさい! あなたたちは、
その石を何だと思っているのです!!▼
紋章石を奪った敵が撤退を始めました。
vs メトジェイ†
- [メトジェイ]
- ゲへへへ……抵抗する奴は殺していいとさ。
さて、どう調理してやろうか……。▼
メトジェイ撃破†
- [メトジェイ]
- や、やめろ……やめてくれ……!
俺はあいつの命令に従っただけ……げはっ!▼
vs 炎帝†
- [炎帝]
- 邪魔をするか……命懸けだぞ。▼
主人公 vs 炎帝†
- [炎帝]
- 貴様だけは……相手にしたくはなかった。▼
クロード vs 炎帝†
- [クロード]
- お前が噂の炎帝か。……なあ、教えてくれ。
紋章石を使って何をするつもりなんだ?▼
フレンの血を使って何をした?
クロニエやソロンってのは何者だったんだ?▼
- [炎帝]
- ……黙れ。
貴様が知る必要はない。▼
- [クロード]
- 無愛想なのは仮面のせいか? それなら、
まずはその仮面を、はぎ取ってみるかね。▼
戦闘勝利後†
- [エーデルガルト]
- ここまでのようね……。▼
- [クロード]
- おいおい、冗談だろ……!
炎帝はエーデルガルトだったってのか!?▼
クリア後†
決別の刻・金鹿の学級†
- [レア]
- 残念です、エーデルガルト。▼
フレスベルグの裔たるあなたが
聖教会を裏切ることになろうとは……。▼
……ベレト。
エーデルガルトを斬りなさい。今、すぐに。▼
この者はフォドラの災厄。主は、この叛徒が
生き続けることを決して許しはしません。▼
- [エーデルガルト]
- 目的は、果たした。
退かせてもらうわ。▼
さようなら、先生。
次に会うとしたら、戦場ね。▼
(ヒューベルトが現れる)
- [エーデルガルト]
- ……ヒューベルト!▼
(二人が離脱、暗転)
- [レア]
- どこへ逃げようとも、セイロス聖教会が
総力を挙げて、必ずあなたを捕らえます!▼
あなたはこの聖墓を穢し、主を貶め、
同胞たちを辱めたのです。▼
その罪は、たとえ煉獄の炎で焼かれようと、
すべての血を流し尽くそうと、消えません。▼
(画面が明るくなる)
- [レア]
- ……ベレト。
上に戻り、今後の方針を立てましょう。▼
(レアが立ち去る)
- [クロード]
- 皇女様個人に思い入れはないが、
聞きたいことができちまったな。▼
エーデルガルトは、紋章石を力だと言った。
あの石の使い方を知ってるってことだ。▼
恐らく俺の知らないフォドラの謎を
他にも握ってるに違いない。▼
それにレアさんにも、落ち着いたら
話の続きを聞かせてもらわないと……▼
……そんな余裕があればいいんだがな。
予感がするんだ。▼
歴史が動く……動乱の時代が訪れる、
そんな予感が。▼
開戦・金鹿の学級†
(帝都アンヴァル・宮城 昼)
(一枚絵が表示)
- [エーデルガルト]
- 教団は、フォドラを支配せんとする欲望の
ために教義を利用し、人々を欺いてきた。▼
かつて帝国を分裂させて王国を作り、
王国を分裂させて同盟を生んだのもそうだ。▼
それらはすべて人々を争わせ、民の安寧を
脅かすことで己の権勢を保つためだった。▼
女神に救いを求める人々の信仰心を利用し、
金を掻き集め、贅を尽くす偽善者たち……。▼
彼らはフォドラを導くことなどできない。
そんな信仰は、打ち砕かれるべきだ。▼
ゆえに、私は決断した!▼
アドラステア皇帝エーデルガルト=フォン=
フレスベルグの名において……▼
ここにセイロス教団との開戦を宣言する!▼
(謁見の間 昼)
- [セテス]
- 信じられん事態だ……。▼
状況を整理しよう、ベレト。
君たちが聖墓から戻った後……▼
アドラステア帝国が、セイロス聖教会と
我らに味方する諸侯に対して宣戦した。▼
《選択・1つのみ》
- [セテス]
- エーデルガルトは父王を退位させると、
自らが皇帝になったのだ。▼
彼女はセイロス聖教会こそがこの世の
悪だとして、民衆に呼びかけているらしい。▼
偵察に遣っている騎士が帰還次第、
大司教を交えて対応を協議する予定だ。▼
それまでに君は、生徒たちが動揺せぬよう
見ていてやってくれ。▼
(金鹿の教室 昼)
- [クロード]
- 聞いたぜ、先生。
皇女様……改め、皇帝陛下もやりやがるな。▼
王国も同盟も、諸侯は鼻先に突きつけられた
わけだ、聖教会か帝国かの二択をさ。▼
元々火種はあったんだ。あっという間に
フォドラを二分する戦乱に突入するね。▼
- [リシテア]
- ……帝国は不穏な動きをしていたけれど、
まさかここまで大事になるなんて。▼
- [レオニー]
- 何だって、こんなことを……。
村のみんなは、大丈夫かな……。▼
- [ヒルダ]
- うちはきっと今頃大混乱だよー……。特に
兄さん、あたしを心配して大騒ぎかも……。▼
《選択》
- [クロード]
- そのとおりだ、先生。実家のことが
心配な奴も多いだろうが……▼
今の俺たちにできるのは、せいぜいが戦いに
備えるくらい。気を張っていこうぜ。▼
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