会話集/章別会話
15章 煉獄の谷†
オープニング†
ナレーション†
帝国軍の尖兵を退けた同盟軍は、乏しい兵力
を増員すべく、同盟領北西を支配するダフネ
ル家の当主ジュディットに援軍を打診した。
援軍を求めて†
(食堂 昼)
(食事の絵)
- [ラファエル]
- なあ、もっとおかわりはねえのかよおお?
これっぽっちじゃ足りねえよおお。▼
《ツィリル所属時》
- [ツィリル]
- ラファエルは食べ過ぎだよ。
貯えが残り少ないんだから、我慢しなきゃ。▼
- [イグナーツ]
- ツィリルくん、前からしっかりしてたけど、
5年たってさらにしっかり者になったね。▼
- [ツィリル]
- アナタたちが成長してなさ過ぎじゃない?
もっとしっかりしてよね。▼
《共通》
- [ラファエル]
- 食うもん食わねえとよおおお、
オデは成長できねえんだよおおおお。▼
- [ヒルダ]
- はーい、そんな腹ペコ諸君に朗報よー。
ジュディットさんから返事が来たってー。▼
盟主さまが呼んでるから、
みんな集まってねー。▼
(大広間)
- [クロード]
- ジュディットから返事が来た。
兵員と物資を援助してくれるそうだ。▼
- [ラファエル]
- 飯をくれるのかああ!
いよっほおお!▼
- [ツィリル]
- これでラファエルもおとなしくなるね。▼
- [クロード]
- で、引き渡しを受ける場所だが……▼
(書簡の絵)
- [ジュディット]
- 他でもない、盟主殿の頼みだ。
すぐにでも兵を送ってやりたいが……。▼
領内で大っぴらに兵を集めると、
同盟の他の連中を刺激しちまいかねない。▼
だから、こっちは煉獄の谷アリルに
こっそり兵を入れてまとめておく。▼
あんたらは、そこまで兵を受け取りに
来てくれないか?▼
そこから王国と同盟の境界を通って
修道院まで戻れば安全なはずさ。▼
《選択》
- [クロード]
- アリルは、ダフネル領と王国領の境にある。
行けばわかるが、少し特殊な土地だ。▼
- [マリアンヌ]
- 何か怖い伝承があったような……▼
- [クロード]
- まあ、確かにあの谷なら、他の同盟諸侯に
気づかれる心配はないだろうさ。▼
(暗転)
- [同盟兵]
- ………………。
煉獄の谷アリル……。▼
予定内容†
《アリルで援兵との合流》
帝国に悟られないよう煉獄の谷アリ
ルに赴き、同盟貴族ジュディットか
ら援軍となる将兵を預かろう。
《アリル奇襲戦》
一行は煉獄の谷アリルに向かった。友軍と合
流し、援兵を引き取る……それだけの安全な
行軍のはずであったが、その目論見は儚く崩
れ去ることになる。
ナレーション2†
同盟軍より援軍の打診を受けたジュディット
は、兵員の引き渡しを承諾。
援軍と合流すべく、同盟軍の面々は“煉獄の
谷”と呼ばれるアリルを目指す。しかし、そ
こに待ち受けていたのは……。
煉獄の谷†
(煉獄の谷アリル 昼)
- [ヒルダ]
- ちょっと~何でこんなに暑いの~?
汗かいちゃうじゃな~い。▼
- [ラファエル]
- お前、だらしねえなあ!
飯のおかわりが待ってんだぞ!▼
- [レオニー]
- ちょっと離れてよ、ラファエル。
あんたが近くにいると余計に暑いんだよ。▼
- [イグナーツ]
- まあまあ、ジュディットさんの兵と
合流できたら、すぐ帰れるんですから……。▼
《マリアンヌをロストしていない場合》
- [マリアンヌ]
- ……思い出しました。伝承によると、
この谷は、女神の怒りが生んだとか……▼
なんでも、天から光の柱が降り注ぎ、
元々あった森がすべて焼けたとか……。▼
- [クロード]
- 慈悲深いはずの女神様が、
森を、大地を焼き払ったってのか?▼
- [マリアンヌ]
- あくまで、この地域の伝承です。
聖典にも記されてはいませんし……。▼
《マリアンヌをロストしている場合》
- [セイロス騎士]
- 伝承によれば、この谷は女神の怒りによって
生み出されたということだ。▼
かつてはこの辺りにも森が広がっていたが、
天から落ちた光によってこの有り様に……。▼
- [クロード]
- 慈悲深いはずの女神様が、
森を、大地を焼き払ったってのか?▼
- [セイロス騎士]
- あくまで、伝承だ。
聖典にも神話にも記されてはいない。▼
《共通》
- [クロード]
- じゃあきっと誰かの創作なんだろう。
でなきゃ、女神様はまるで化け物……▼
(ツィリルが上を見る)
- [ツィリル]
- ……? あれは……▼
(ローレンツが上を見る)
- [ローレンツ]
- クロード、お喋りの時間は終わりだ。
あそこを見たまえ。▼
(残り全員が上を見る)
- [クロード]
- おっと……。
誰がお出迎えに来てくれたんだ?▼
《選択》
(敵軍の絵)
- [ローレンツ]
- あの軍旗、ダフネルの紋章ではないな。▼
- [クロード]
- あれは確か……
王国諸侯のローベ家の紋章か。▼
政変でさっさと帝国に寝返った連中だ。
俺たちを待ち伏せていやがったのか。▼
《シャミアがいる時》
- [シャミア]
- チッ……まだ間者がいたな。
始末し切れていなかったか。▼
《共通》
- [ローレンツ]
- ローベ家は領主こそ凡庸な俗物だが、
抱えている騎士団は精強と聞くぞ。▼
- [ヒルダ]
- まさか、あいつらもうダフネルの兵を……▼
《選択》
- [クロード]
- ジュディットは大丈夫だ。
そう簡単にくたばるようなタマじゃない。▼
- [クロード]
- ああ、向こうはもうこっちに気づいてる。
策を仕込む暇もなさそうだ。▼
《共通》
- [クロード]
- みんな、戦闘態勢だ!
指揮は頼んだぞ、きょうだい!▼
戦闘マップ†
戦闘開始時†
- [グェンダル]
- 煉獄の谷……騎士としての人生を
締めくくるには格好の土地かもしれんのう。▼
まあ、あの若造ばかりの小勢に、
わしを殺せればの話だが……。▼
- [クロード]
- 敵将は、あの頑固そうな爺さんか。
泣いて謝っても許してくれない顔してるな。▼
念のため武装してきて正解だった。
ジュディットを探して合流するか?▼
1ターン目自軍フェーズ†
- [クロード]
- 不意に炎が噴き出て人を焼こうとする……。
まるで地獄だな、アリルって土地は。▼
みんな、こんがり焼かれたくなかったら、
足元に気をつけて進めよ?▼
1ターン目敵軍フェーズ†
- [グェンダル]
- あれは……炎の紋章か。
フッ、生意気な軍旗を掲げおって……。▼
《アッシュを撃破していない場合》
- [アッシュ]
- やっぱり、あれは先生たちの軍……。
……だけど、今更退くわけにはいかない。▼
ロナート様の代わりに、
僕は、僕の責務を果たします。▼
6ターン目自軍フェーズ†
(画面右上から、ジュディットと同盟兵2人が登場)
- [ジュディット]
- おや、グェンダルの爺さんがいるのかい。
どうやら味方ではないようだねえ……!▼
- [グェンダル]
- ほう、“ダフネルの烈女”が現れおったか!
若造どもより期待できそうじゃな。▼
敗北条件が『主人公、クロード、ジュディットいずれかの敗走』に変更される
敵増援出現†
(難易度ハード以上。ノーマルでは増援無し)
- [王国兵]
- 出るぞ!
あいつらを挟み撃ちにしてやれ!▼
主人公⇒ジュディット†
- [ジュディット]
- おや、あんたは……いや、挨拶は後だ。
まずはこれを受け取っておくれ。▼
たいしたもんじゃなくて悪いが、
何かの役に立つかもしれないからね。▼
調合薬を獲得しました!
クロード⇒ジュディット†
- [ジュディット]
- ようやく来たかい、盟主殿。
余計なもんも引っついてきたみたいだが。▼
- [クロード]
- 悪いな、ジュディット。
潜り込んだ鼠を見逃しちまったようだ。▼
- [ジュディット]
- ま、いいさ。まずはこれを渡しとくよ。
何かの役に立つかもしれないからね。▼
力のしずくを獲得しました!
vs アッシュ†
- [アッシュ]
- ……ごめんなさい。▼
だけど僕は……ロナート様の息子として、
果たすべき役割を果たすまでです!▼
主人公 vs アッシュ†
- [アッシュ]
- 先生……できるなら僕は、
先生とは戦いたくなかった。▼
だけど、これが運命なんですよね。
後戻りはできない……。▼
ユーリス vs アッシュ†
- [ユーリス]
- ローベ家なんぞと心中するつもりか?▼
今からでも遅くねえ、考え直せよ。▼
- [アッシュ]
- ……僕は、退かないよ。
ロナート様ならきっとこうしたと思うから。▼
たとえこの先に未来がなかったとしても……
自分の信念に、嘘はつきたくない!▼
- [ユーリス]
- ……何が信念だ、この大馬鹿野郎。
ならぶん殴ってでも止めてやるよッ!▼
アッシュ撃破†
(スカウトしていなかった場合)
- [アッシュ]
- 僕、死ぬんだ……
死ぬのは……嫌だ、な……▼
(スカウトしていた場合)
アッシュを説得して
仲間に勧誘できます
説得しますか?
《選択》~
説得する~
殺す~
- [アッシュ]
- 僕なんかを……どうして……。
本当に……いいんですか……?▼
僕は……僕は、先生のところに行きたい。
先生と、一緒に戦いたい……!▼
- [アッシュ]
- 僕、死ぬんだ……
死ぬのは……嫌だ、な……▼
vs グェンダル†
- [グェンダル]
- はっははは!
おぬしのような若造に、わしを殺せるかっ!▼
ローベ伯が騎士、
“灰色の獅子”グェンダル……参る!▼
ユーリス vs グェンダル†
- [グェンダル]
- 伯爵への忠誠も忘れ、剣を向けるか。
はっは、これは立派になったものよ、小僧。▼
- [ユーリス]
- 昔から、あんたはそうして悪態つきながらも
甲斐甲斐しく俺の世話を焼いてくれた。▼
……伯爵の命令とはいえ、あんただけは
俺を一人の人間として扱ってくれたっけな。▼
- [グェンダル]
- ……過去の話よ。戦に情など無用……
ただ、君命を果たすのみ!▼
グェンダル撃破†
- [グェンダル]
- ようやく死に場所を得たか……
若造ども……礼を言うぞ……▼
ジュディットが倒された時†
- [ジュディット]
- くっ……私もここまでか……
クロード……すまないね……▼
戦闘勝利後†
- [クロード]
- あの爺さんも、自分の置かれた立場に
苦しんでたのかねえ……。▼
さてと……安全になったとこで、
気を取り直して兵の引き取りといくか。▼
クリア後†
- [ジュディット]
- はっはっは、まさかこんな場所で
一暴れすることになるとはね。▼
ま、お互い生き残れたことを
喜ぶとしよう。▼
《選択》
- [ジュディット]
- 気にすることはないよ! このご時世、
今まで無傷だったのがおかしいのさ。▼
- [ジュディット]
- やめとくれよ、それは昔の話さ。
《共通》
- [ジュディット]
- それより、久しぶりだねえ、先生。
また坊やのお守りをしてるのかい。▼
- [クロード]
- みんなの前で「坊や」はやめてくれよ。
これでも盟主を継いだ身なんだ。威厳が……▼
- [ジュディット]
- 同盟領をほったらかして、
何が盟主の威厳だよ。▼
“卓上の鬼神”ってんなら、おとなしく
机に向かってりゃあいいのにさ。▼
- [クロード]
- その呼び方もやめてくれ。
まったく……誰が付けたんだか。▼
- [ジュディット]
- はっはっは、悪辣な策が大好きな坊やに
ぴったりの二つ名じゃないか。▼
先生に感謝するんだね。坊やだけじゃ、
悪党の親玉にしか見えないんだからさ。▼
- [ヒルダ]
- ふっふふふ、いつも不遜なクロードくんも
ジュディットさんの前ではタジタジねー。▼
《ローレンツをロストしていない場合》
- [ローレンツ]
- 流石は名門ダフネル家の当主、
五大諸侯の座は譲っても威厳は健在だな。▼
《選択》
- [ローレンツ]
- レスター諸侯同盟の円卓会議で
議決権を持つ5人の有力諸侯のことだ。▼
かつてはダフネル家も名を連ねていたが、
家中の分裂などで衰退してしまってね。▼
今は、新興のエドマンド辺境伯に
議決権を譲っているのさ。▼
- [ジュディット]
- 解説ご苦労さん、グロスタールの坊や。▼
- [ローレンツ]
- ぼ、坊や!? 僕まで……▼
《共通》
- [ジュディット]
- さて、思わぬ邪魔が入ったが、
約束どおり兵と物資を用意してきたよ。▼
- [クロード]
- 助かる。早速、引き取らせて……▼
- [ジュディット]
- おいおい、勘違いしないでおくれよ?▼
こいつらは私が育てた大事な兵だ。
他人に預けられるわけないじゃないか!▼
- [クロード]
- はあ?
ならお前、何しに来たんだよ!?▼
- [ジュディット]
- 私も、あんたらの軍に加わってやるって
言ってるのさ。▼
セイロス騎士団と一緒に帝国と戦うんだろ?
私だってレア様のために戦いたいんだよ。▼
- [クロード]
- そりゃあ殊勝な心掛けだが、レアさんが
本当に帝国領にいるかはまだ……▼
- [ジュディット]
- いるさ。5年前のあの戦いの後、
帝国軍に連行されるレア様を見た者がいる。▼
《アロイスがいる時》
- [アロイス]
- なんと!?
それは確かなのですかな!?▼
《アロイスがいない時》
- [セイロス騎士]
- そ、それは間違いないのでしょうか!?▼
《共通》
- [ジュディット]
- 見たってのは、私んとこの手の者さ。
まず間違いないだろうね。▼
《アロイスがいる時》
- [アロイス]
- おおっ! 帝国と戦うと決めた我々の選択は
間違っていなかったようだな!▼
《アロイスがいない時》
- [セイロス騎士]
- おおっ! 帝国と戦うと決めた我々の選択は
間違っていなかった!▼
《共通》
- [クロード]
- ……しかし領主であるお前がダフネル領を
留守にするのは、まずいんじゃないのか?▼
- [ジュディット]
- じゃあ、あんたは何でリーガン領を
留守にして大丈夫なんだ?▼
- [クロード]
- それはだな、信頼できる家宰に任せて……▼
- [ジュディット]
- その家宰に、リーガン領とダフネル領、
まとめて面倒見とけって頼んでおいたよ。▼
- [クロード]
- 待てって。お前が何でうちの家宰に
勝手に頼んでんだ。▼
《選択》
- [ジュディット]
- おや、先生はまだ会ったことないのかい。
ナルデールとかいう男なんだが……▼
どうやらただ者じゃなさそうなんだけどさ、
これがまた苦み走った良い男でねえ!▼
- [クロード]
- はあ……あれが良い男なあ。▼
- [ジュディット]
- で、文句はないね? よし決まりだ!
ダフネル家はあんたらの指揮下に入るよ!▼
- [クロード]
- 断ったってついてくる気だろ。
やれやれ……よろしく頼むよ。▼
軍議・天馬の節†
(大聖堂 昼)
- [クロード]
- さて……ジュディットの参入で、我々は
僅かながらも兵力と物資を手に入れた。▼
- [ジュディット]
- フン、僅かで悪かったね。▼
- [クロード]
- いや、当面動くには十分だよ。こいつを
使って、更なる兵力と物資を得るとしよう。▼
《選択》
- [クロード]
- 鍵は、同盟内で親帝国派の親玉である
グロスタール伯爵だ。▼
- [ローレンツ]
- ……父を反帝国派に転向させる、と?▼
- [クロード]
- グロスタール伯が反帝国派に転べば、
自ずと同盟は一枚岩になる、だろ?▼
そうすりゃ同盟諸侯の兵力をすべて、
帝国との戦いに投入できるってわけだ。▼
《ローレンツをロストしていない場合》
- [ローレンツ]
- まさか、僕に説得しろと言うんじゃ
ないだろうね? ……無理だぞ。▼
《ローレンツをロストしている場合》
- [ヒルダ]
- それってつまりー、
クロードくんが説得してくれるとか?▼
《共通》
- [クロード]
- 説得はしない。俺たちはグロスタール伯の
不安を取り除いてやるだけだ。▼
グロスタール領と帝国領の境界には
アミッド大河が流れているよな?▼
そこに架かる橋のうち、グロスタール領から
近く、大軍が通行できるのは……▼
ミルディン大橋のみ。そして、ミルディン
大橋は目下、帝国軍の占領下にある。▼
《リシテアをロストしていない場合》
- [リシテア]
- つまり、そこさえ押さえれば……。▼
- [クロード]
- グロスタール伯は、帝国の脅威から
曲がりなりにも解放されるってわけだ。▼
- [リシテア]
- でも、ミルディン大橋まで行くには、
結局、グロスタール領を通るのでしょう?▼
《リシテアをロストしている場合》
- [ヒルダ
- あ、そこさえ取っちゃえば……。▼
- [クロード]
- グロスタール伯は、帝国の脅威から
曲がりなりにも解放されるってわけだ。▼
- [ヒルダ]
- でもー、ミルディン大橋まで行くには、
結局、グロスタール領を通るんでしょー?▼
《共通》
- [クロード]
- ああ、俺たちが押し通ろうとすれば、
当然ながら邪魔してくるだろう。▼
- [ローレンツ]
- 念のために聞くが……父と一戦交えようと
いうのではないだろうね?▼
- [クロード]
- 安心してくれ、将来の味方を相手に
兵を削り合うような真似はしないさ。▼
《選択》
- [クロード]
- そう、先生の言うとおり。
今、その準備をしてるところさ。▼
- [クロード]
- いやいや、この人数でこっそりは無理だろ。
今、策の準備をしてるよ。▼
《共通》
- [ジュディット]
- はっはっは、いよいよ“卓上の鬼神”の
本領発揮かい? 楽しみだねえ!▼
- [クロード]
- はあ……名前負けしないよう、
せいぜいあくどい策でも考えておくよ。▼
コメント†