会話集/章別会話
18章 想いの果て†
オープニング†
ナレーション1†
タルティーン平原において、国王ディミトリ
率いる王国軍らを打ち破った帝国軍は、王都
フェルディアを目指して北上。ついに、大司
教レアとの決戦に挑む。
しばしの間†
(王都フェルディア 昼)
- [アランデル公]
- ……ついに、ここまで来たか。
実に、実に長き闘争であった。▼
- [エーデルガルト]
- 伯父様……なぜここに?
まだ決着はついていないわ。▼
- [アランデル公]
- なればこそ、だ。最後くらいは
この目で見ておきたいと思ってな。▼
偽りの女神の、獣の支配から……
人間が解放される、その瞬間を……。▼
- [エーデルガルト]
- ……わかったわ。
軍の邪魔にならないところで好きに見て。▼
- [アランデル公]
- 無論よ。
戦いに巻き込まれてはたまらぬからな。▼
この戦いが終われば、
帝国がすべてを支配する世が訪れる。▼
- [エーデルガルト]
- ……すべて、ではないわ。
私は私のできることをするだけ。▼
それに治世が安定するまでの、
しばしの間は……▼
伯父様……いえ、貴方たちの知恵と力も、
必要不可欠だと考えている。▼
- [アランデル公]
- そうであろうな。
我々も、できることをせねばならぬ。▼
しばしの間、お前たちに力を貸そう。▼
- [エーデルガルト]
- ええ……お願いするわ。
しばしの間、ね。▼
(帝国軍・仮設陣地)
- [エーデルガルト]
- ……師、少しいいかしら。▼
《選択》
- [エーデルガルト]
- ここまで来て、と思うかもしれないけれど、
私の口から伝えたいことがあるの。▼
いえ、貴方はきっと自分で感づいている
でしょうけれど……それでもね。▼
……貴方が何者で、その力が何なのか。
今まで触れずにきた、真実を。▼
《選択》
- [エーデルガルト]
- 師なら、そうだと思っていたわ。▼
- [エーデルガルト]
- まさか、気づいていなかったの?
ならば尚更、伝えないわけにはいかない。▼
《共通》
- [エーデルガルト]
- 貴方は……レアと同じ、
女神と呼ばれる存在の眷属なのよ。▼
恐らく貴方の母親が女神に連なる人で、
その血はずっと貴方の中で眠っていたのね。▼
5年前、師がその力に目覚めた時、
私は貴方がレアに協力すると思ったわ。▼
《選択》
- [エーデルガルト]
- ええ、何しろ……私の目的は、レアたち
女神の眷属の支配からの脱却だった。▼
- [エーデルガルト]
- 封じられた森で貴方が永劫の闇から
帰還した時よ。▼
私の目的は、レアたち女神の眷属の
支配からの脱却だった。▼
《共通》
- [エーデルガルト]
- セイロス教団を使ってフォドラを支配する
レアたちを、抹殺することだった。▼
私は貴方を敵に回してでも、レアを討ち、
人々を解放するのだと誓ったのに……▼
……貴方は、私を助け、
レアと敵対する道を選んでくれた。▼
もちろん私は嬉しかったけれど、
同時に、迷いもした。▼
この道は、師が進むべき道では
ないのかもしれない、と。▼
その迷いを抱えたまま、私は貴方に甘え、
貴方の力を借りて、ここまで来たのよ。▼
《選択》
- [エーデルガルト]
- ……わかったわ。▼
(「貴方は……レアと同じ、女神と呼ばれる存在の眷属なのよ。」に戻る)
《続き》
- [エーデルガルト]
- 聞いてくれてありがとう、師。
……話せてよかった。▼
レアたちがいなくなった世界で、
貴方がどうなっていくのか……▼
私にはわからない。
けれど、私にとって貴方は、特別な存在。▼
この背の重荷を分かち合える、
たった一人の、対等に話せる相手……。▼
……そろそろ時間ね。
行きましょう、師。▼
《フェルディアの戦い》
タルティーンの野にディミトリは散り、撤退
したレアたちは王都フェルディアに籠もって
帝国軍に抗する。5年にわたる戦乱の時代が
終わりを迎えようとしていた。
ナレーション2†
帝国軍は王都フェルディアに着陣。対するレ
アは“白きもの”へと姿を変え、これを迎え
撃たんとしていた。フォドラを人の手に取り
戻すため、黒鷲遊撃軍が最後の戦いに挑む。
- [エーデルガルト]
- レア! そしてセイロス教団よ!
これ以上の争いは無意味でしょう!▼
王なき国の都に籠もり、
貴方たちは何をしようと言うの!?▼
……一度だけ、機会をあげるわ。▼
武器を捨て、降伏しなさい!
貴方たちと違って、私は虐殺などしない!▼
- [ヒューベルト]
- ……反応はありませんな。
攻撃を始めますか?▼
- [エーデルガルト]
- 少しだけ、待つわ。
市街には多くの住民がいるのよ。▼
5年前にガルグ=マクを攻めた時と違って、
教団は住民を避難させようともしない。▼
いったい何を企んでいるの……▼
(暗転)
- [カトリーヌ]
- レア様。いや、セイロス様。
帝国軍は降伏を呼びかけてます。▼
本当に無視していいんですか?▼
例えば、アタシたちがフォドラを
出ていくとかで、解決を図れませんか?▼
- [レア]
- 降伏はなりません。
私たちは負けてはいない。▼
あのような邪悪な者たちに、
天が裂けようとも屈してはならないのです。▼
- [カトリーヌ]
- ……わかりました。
アタシは、あなたの言葉に従いますよ。▼
何があろうと、この命が尽きるまでね。▼
- [ツィリル]
- ボクも、お供します。
最後まで……どこまでも……。▼
- [レア]
- ……それでは、カトリーヌ。
市街に火を放ちなさい。▼
攻め入る帝国軍を、
煉獄の炎で焼き尽くすのです。▼
- [カトリーヌ]
- ……っ!? それはっ……!▼
- [レア]
- カトリーヌ。▼
- [カトリーヌ]
- 承知……しました……。
勝つため、ですよね?▼
- [レア]
- 愚かな問いは不要です。
いかな犠牲も払わねばなりません。▼
私からすべてを奪っていくあの背教者を……
この手で踏み潰してくれましょう。▼
(レアが“白きもの”に変身)
- [白きもの]
- グオオオオオオン!▼
(暗転)
- [エーデルガルト]
- ……!
今の声は……▼
- [帝国兵]
- 陛下! 陛下ーッ!
王都の各所から煙が!▼
どうやら市街に火を放っているようです!▼
- [エーデルガルト]
- 何てことを……!
レア……最早手段は選ばないというわけね!▼
皆、すぐに攻撃するわ。
用意はできているかしら?▼
- [ヒューベルト]
- は……万事、問題ありません。
いつでも攻められます。▼
- [エーデルガルト]
- フェルディアの王宮に一直線に攻め入り、
敵の首魁レア……“白きもの”を討つ!▼
これが戦乱の終わり……この戦いに
勝った時、フォドラは一つになる!▼
攻め入る王都は炎に包まれつつあるけれど
……皆、死に急がないで。▼
生きて勝ち、新しき世を、
私と共に迎えるの。いいわね!?▼
- [ヒューベルト]
- 無論、私が死んでは貴方様を守る人が
いなくなってしまう……。▼
貴方様が生を全うするために、
私は勝って、生き残りますよ。▼
- [ペトラ]
- わたし、ブリギットの未来、背負います。
ここ、死に場所、違う、です。▼
勝ちます。
自分のため、皆のため、先生のため!▼
- [カスパル]
- ああ、オレたちが切り拓いてきた道だ。
最後まで走り抜けなきゃな。▼
それにここで死んだら、今まで立ててきた
オレの武功が全部無意味じゃねえか!▼
- [ドロテア]
- 心配しないで、先生、エーデルちゃん。
私だってまだ未婚だし……。▼
この戦いが終わったら、
私、結婚できるかしら?▼
- [リンハルト]
- いつの間にか、こんなところにまで
来てしまったよね……。▼
平和になれば好きに研究できるのかな。
それならさっさと終わらせよう。▼
- [ベルナデッタ]
- エーデルガルトさん! 先生!
あたしだって頑張ります! やりますよ!▼
こんなところで死んだら、
引き籠もりの名折れ、面汚しですからああ!▼
- [フェルディナント]
- 私は統一後も君と先生の力になる。
無事に勝利に導いてみせるさ。▼
それが誇り高き貴族の使命であり、
私が自身に課した天命なのだから!▼
《選択》
- [エーデルガルト]
- 帝国軍、そして……
黒鷲遊撃軍、出陣!▼
戦闘マップ†
戦闘開始前†
《カスパル出撃時》
- [カスパル]
- 王都は大炎上じゃねえか、酷えな……。
けど、どうにかここまで来られたぜ!▼
《カスパル未出撃時》
- [エーデルガルト]
- ようやくここまで進んでこられたけれど……
フェルディアは酷い有り様ね▼
《共通》
- [ヒューベルト]
- 炎は敵味方を平等に殺しますからな。
しかし、いよいよ王宮前の広場です。▼
- [エーデルガルト]
- 立ち塞がる者は、炎ごと消し去るわ。
“白きもの”……今ここで討つ!▼
- [カトリーヌ]
- レア様……街に放った火のおかげで、
敵は大群で押し潰す真似はできません。▼
少数精鋭でアタシらを目指して、
進んでくるかと……。▼
- [白きもの]
- ええ、そうでしょうとも。
そして彼らの先頭には……▼
私からお母様を奪ったあの者と……
叛逆の徒、エーデルガルトがいるでしょう。▼
戦闘開始時†
《ベルナデッタ出撃時?》
- [ベルナデッタ]
- もっ、燃え、燃えてますよ!
もう髪の毛が焦げるのは嫌ですううう!▼
《ペトラ出撃時》
- [ペトラ]
- 炎、できる限り、避け、進みます。
強敵、注意する、しましょう。▼
- [ヒューベルト]
- 柔軟に進路を吟味し、被害を抑えて
進軍したいところですな。▼
《ペトラ未出撃かつヒューベルト出撃時》
- [ヒューベルト]
- できる限り炎を避けて進みたいですが、
強敵が待ち受けているのも事実……▼
柔軟に進路を吟味し、被害を抑えて
進軍したいところですな。▼
3ターン目 自軍フェイズ開始時†
- [白きもの]
- 心を捧げ受け入れなさい……
白き轟きは正しき者だけを救います……!▼
グル……ギャオオオオオオーン!▼
《リンハルト出撃時》
- [リンハルト]
- 何だろう……この咆哮、魔力を感じるな。
途轍もない力が、戦場を包んで……!▼
《フェルディナント出撃時》
- [フェルディナント]
- 今の咆哮……人形たちの動きが
変わったように見えるぞ。▼
《フェルディナント未出撃時》
- [ヒューベルト]
- 咆哮を浴びた人形たち……
動きが良くなったように見えますな。▼
《ドロテアが出撃時》
- [ドロテア]
- まさか、“白きもの”が叫ぶたびに、
あの人形たちが強くなるの!?▼
《ドロテア未出撃時》
- [エーデルガルト]
- “白きもの”の咆哮に、そんな力が?
急いで人形を壊す必要があるわね……!▼
6ターン目以降、3ターン毎の自軍フェイズ開始時†
- [白きもの]
- グル……ギャオオオオオオーン!▼
vs アッシュ†
- [アッシュ]
- もう、十分でしょう……?
王も、民も、誇りも、すべて奪ったんだ……▼
これ以上、この国から
何を奪おうって言うんですか……!▼
主人公 vs アッシュ†
- [アッシュ]
- ……その顔を、僕に見せないでください。
狙いが、定まらなくなってしまう……。▼
アッシュ撃破†
- [アッシュ]
- ロナート様……
僕は……僕の、正義を……▼
vs ギルベルト†
- [ギルベルト]
- 私は……私は、託されたのだ……
この国の未来を……王家の血を……!▼
……退くわけにはゆかん!
命尽きるまで、王命を果たすのみ!▼
主人公 vs ギルベルト†
- [ギルベルト]
- あなたが帝国に与したこと……
嘆かずにはいられません。▼
ですが私は……陛下の騎士です。
主君の仇、討たせてもらう……!▼
アネット vs ギルベルト†
- [ギルベルト]
- ……アネット。
いずれ、この日が来ると思っていた。▼
- [アネット]
- うん……あたしもだよ、父さん。
力ずくでも、どいてもらうから。▼
- [ギルベルト]
- ああ、そうか……。
女神よ、これが私への罰だったのですね。▼
ギルベルト撃破†
- [ギルベルト]
- 陛下……お許し、ください……
私は、あなたへの……誓いを……▼
- [アネット]
- ……心配しないで、父さん。
王都は……この国は、あたしが守るから!▼
vs アネット†
- [アネット]
- フェルディアは絶対に渡さない!
死んだって、ここは通さないんだから!▼
主人公 vs アネット†
- [アネット]
- 先生……どうして?
どうして、戦わなきゃいけないんですか?▼
あたしたちが戦わない道も……
きっと、あったはずなのに……!▼
メルセデス vs アネット†
- [アネット]
- メーチェ ……。▼
- [メルセデス]
- あらあら、アン。駄目よ。
ここは戦場なんだから……。▼
- [アネット]
- ……ごめんね。
あたしのこと、許さなくてもいいからね。▼
- [メルセデス]
- ふふ、それは私の台詞。
アン……痛かったら、ごめんなさいね。▼
アネット撃破†
- [アネット]
- うう……痛いよ……
助けて……父、さん……▼
- [ギルベルト]
- アネット!
……許さん、断じて許さん!▼
vs カトリーヌ†
- [カトリーヌ]
- 全身全霊を、この戦いに注ぐ……。
雷霆が、命を喰らえと騒ぐんでね。▼
女神の僕たるこの剣……
味わわせてやるよ!▼
主人公 vs カトリーヌ†
- [カトリーヌ]
- アンタがガルグ=マクに来なければと、
今日ほど思った日はない。▼
レア様のため死んでくれ。
断っても……斬る!▼
シャミア vs カトリーヌ†
- [シャミア]
- よ、元相棒。
……いつかこの日が来るとは思っていた。▼
- [カトリーヌ]
- 奇遇だな、アタシもだよ。
まあ仕方ないさ。▼
生まれも信ずるものも、
何もかも違うアタシたちだ。▼
- [シャミア]
- 生き方も死に方も違う、か?
ああ、そうだな。▼
カトリーヌ撃破†
- [カトリーヌ]
- レア様……あなたの剣として……
生きるのも……ここまでの……よう……▼
vs ツィリル†
- [ツィリル]
- レアさまに……近づくなああ!!▼
主人公 vs ツィリル†
- [ツィリル]
- アナタはレアさまを悲しませたから、
ボクはアナタを……許さない!▼
ツィリル撃破†
- [ツィリル]
- レアさま……
今まで、ありが……とう……▼
vs 白きもの†
- [白きもの]
- 幾星霜を経ようと、
あなた方の愚かさは変わらない……!▼
私とお母様を、裏切り、
傷つけようとする……!▼
主人公 vs 白きもの†
- [白きもの]
- 返しなさい……。
お母様を、返しなさい……!▼
ウガアアアアアアアアアアアア!▼
エーデルガルト vs 白きもの†
- [エーデルガルト]
- やはり、貴方が大事なのは人ではないのね。
“白きもの”……女神の眷属よ!▼
- [白きもの]
- 世迷言を……! 救済にあたわぬ愚者は、
己が罪を見つめることさえできない……。▼
私を、お母様を裏切ったのは……
あなた方、人ではありませんか……!▼
- [エーデルガルト]
- 裏切ったつもりはないわ。
始めから……信じる道などなかった!▼
戦闘勝利後†
クリア後†
ムービー「人の世」†
(炎の中、瀕死の“白きもの”と対峙するベレトとエーデルガルト)
- [白きもの]
- 返して……!
- [エーデルガルト]
- 人が自ら立ち、支え合うこの世界に、
神の居場所はない
レア……あなたの役目は終わったわ
(”白きもの”が攻撃態勢に入る)
(ベレトがエーデルガルトを振り向き、頷く)
- [エーデルガルト]
- だから今は――
(”白きもの”がブレスを放つ。それを避けるベレトとエーデルガルト)
- [エーデルガルト]
- ――この戦いに幕を下ろす!
(ベレトとエーデルガルトが互いに飛び上がり、天帝の覇剣とアイムールを”白きもの”の頭上に振り下ろす)
(”白きもの”が頭から血を流しながら倒れ、そのまま動かなくなる)
- [エーデルガルト]
- 終わ……った……
(ベレトも倒れる。彼の傍に駆け寄るエーデルガルト)
(エーデルガルトがベレトの心臓に耳を当てる。彼の心音が止まったことに気が付き、涙を流す)
(ベレトの心臓が映し出される。彼の心臓に埋め込まれた紋章石が砕け、心臓が再び動き出す)
(エーデルガルト、ベレトが息を吹き返したことに気が付き顔を綻ばせる。泣きながら彼を抱きかかえる)
(ベレトの髪色が緑から元の紺色に戻り、目を覚ます。瞳の色も元に戻っている)
(ベレトの瞳にズームアップ。そのまま暗転)
ナレーション†
歴史は時のよすがを辿り、
フォドラの大地に新たな炎が灯される……
王都フェルディアの陥落によって、
ファーガス神聖王国とセイロス聖教会は
フォドラの歴史からその姿を消した。
ここに、皇帝エーデルガルトを戴く
アドラステア帝国は、
フォドラ全土の統一を果たしたのである。
エーデルガルトは強固な中央集権制を布くと、
貴族制度の打破に向けた改革に着手。
身分と紋章によらない
新たな世界の実現に乗り出した。
その裏では、帝国との協力関係にあった
“闇に蠢く者”たちとの対決姿勢を鮮明にし、
日の当たらぬところでの戦いが、
静かに巻き起こっていた。
コメント†
- アネットとメルセデスの敵対会話、17章復讐の野と同じです --
- マップでのカスパルやペトラのセリフは、該当キャラクターが出撃していない場合、エーデルガルトやヒューベルトのセリフに置き換わります。 --
- ムービー「人の世」に加筆しました。 --