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会話集/支援会話
エーデルガルトの支援会話†
ヒューベルト†
支援C†
- [エーデルガルト]
- 時々思うことがあるわ。
貴方には、他の道があったのではないかと。▼
私と出会わず、私に付き従わなければ、
もっと平和で……▼
- [ヒューベルト]
- もっと平坦で、面白みもない、腐った
貴族どもに連なる道があったでしょうな。▼
今更、愚考ですよ、
エーデルガルト様。▼
私は自分でこの道を選んだのです。決して、
貴方様に従わせられているのではない。▼
まさか、その程度のことを
貴方様がわかっておられないと?▼
- [エーデルガルト]
- そうではないわ。
貴方のことは、他の誰よりもわかっている。▼
《白雲の章》
- [エーデルガルト]
- ただ、修道院に来て、学び舎で
他の者と共に学ぶ貴方を見ていると……▼
《紅花の章》
- [エーデルガルト]
- ただ、修道院で他の者と共に学んでいた
貴方を思い出すと……▼
《共通》
- [エーデルガルト]
- そういう未来も、あったのかもしれない。
なんて考えることがあるだけ。▼
- [ヒューベルト]
- 確かに、そういう未来も、
あったかもしれませんな。▼
この齢で言うのもなんですが、私は幼さなど
とっくに捨て切っていたつもりでした。▼
《白雲の章》
- [ヒューベルト]
- ですが、修道院で過ごすこの時間を、
私は楽しんでいます。間違いなく。▼
《紅花の章》
- [ヒューベルト]
- ですが、修道院で過ごしたあの時間は、
私にとって楽しいものでしたよ。▼
《共通》
- [エーデルガルト]
- そう……それは私もきっと同じね。▼
- [ヒューベルト]
- ですが、それもこれも、私の隣に、後ろに、
前に……貴方様がいてくれたからなのです。▼
エーデルガルト様と道を同じくするという
ことが、私には何より大事なのでね。▼
- [エーデルガルト]
- ならば何も言わないわ。
貴方にも私の進む道を歩んでもらう。▼
私の道は、血に塗れた道。時に人を狂わせ、
未来を奪い、命すら顧みぬ道。▼
すでに私の足元には、
血だまりが広がっているのだから。▼
- [ヒューベルト]
- これから先、誰かに血を流させる役目は、
この私にお任せいただきたいものですな。▼
上に立つ者の手は、可能な限り
綺麗に見せねばなりません。▼
派手に血を流させ、彩ってみせますよ。
貴方様が歩む、真紅の花道を。▼
支援B†
- [エーデルガルト]
- ……思えば、遠くまで来たものね。▼
初めて貴方と出会ったのは……
私が4才の時だった。▼
- [ヒューベルト]
- ほう……よく覚えておいでですな。
流石はエーデルガルト様。▼
- [エーデルガルト]
- 心にもない褒め言葉はやめて。
私もたいして覚えていないわ。▼
- [ヒューベルト]
- くく……それは失礼しました。▼
そうすると私は6歳だったはずですが、
まったく覚えておりませんよ。▼
私が覚えているのは、いつだったか
貴方様が怪我をされた頃からです。▼
父に酷く叱られましてね。お前はこのお方の
従者なのだ、命に代えても守れ、と。▼
- [エーデルガルト]
- そんなことがあったのね。▼
貴方の家、ベストラ家は、代々フレスベルグ
家に仕える習わしになっているから……▼
おかしな話ではないのかもしれないけど。▼
- [ヒューベルト]
- ええ。それ以来、私はどんな時も貴方様に
ついて歩き回ることになり……▼
そして、あの事件が起こった。▼
- [エーデルガルト]
- 我が伯父アランデル公が、私を連れて
王国へと亡命してしまった……。▼
- [ヒューベルト]
- そうです。あの時に私を襲った喪失感は……
筆舌に尽くしがたいものだった。▼
手足をもがれる思いでしたね。貴方様を
お助けしようと帝都を飛び出していって……▼
父の差し向けた兵と三日三晩の追撃戦を
繰り広げましたが、ついに捕縛されました。▼
まあ、まだ10才の子供でしたから、王都
フェルディアには辿り着けなかったかと。▼
- [エーデルガルト]
- その話、初めて聞いたわ。
私に言っていなかったことがあったのね。▼
- [ヒューベルト]
- そうでしたか?
別段たいした話ではありませんよ。▼
- [エーデルガルト]
- そういう問題じゃないわ。
私が知っておきたいだけ。▼
他にも話していないことがあるなら、
教えてくれるかしら。▼
- [ヒューベルト]
- ……それはお断りします。
私にとて言えないことはありますからな。▼
- [エーデルガルト]
- なぜ? 主の命が聞けないと言うの?
貴方は……▼
- [ヒューベルト]
- さて、私は仕事を片づけねばなりません。
貴方様の命じたことですから。失礼します。▼
(ヒューベルト去る)
- [エーデルガルト]
- ちょっと、ヒューベルト……!▼
……はあ。
ろくでもない隠し事じゃなきゃいいけれど。▼
支援A†
- [ヒューベルト]
- ……報告は、以上です。▼
- [エーデルガルト]
- ヒューベルト。
最近、隠し事が多いようね。▼
- [ヒューベルト]
- 以前、伝えませんでしたかな。
私にとて言えないことはあります、と。▼
- [エーデルガルト]
- それは覚えているわ。
けれど、私は皇帝よ。▼
宮内卿の貴方が命に従えないというなら、
死罪にすることもできるわ。▼
- [ヒューベルト]
- ……エーデルガルト陛下。
貴方様は誤解しているようですな。▼
確かに私は宮内卿として皇帝に仕えている。
ですがそれは、形式的な話です。▼
私はあくまでエーデルガルト様個人に
忠誠を誓う、一人の従者なのです。▼
昔はベストラ家の一員として、皇族に仕える
役目を負っていたこともありました。▼
しかし、貴方様が王国から戻って以来……
私はただ貴方様のみに仕えているのですよ。▼
- [エーデルガルト]
- はあ……つまり、皇帝としての命などには
従えないということなのね?▼
- [ヒューベルト]
- さよう……宮内卿の地位にこだわり、
形式的な罪に問いたいと言うのであれば……▼
私はいつでもこの首を差し出しましょう。▼
- [エーデルガルト]
- いいえ、そんなことはしないわ。
私だって、宮内卿が必要なわけではない。▼
私がただ欲して、重用しているのは
ヒューベルト、貴方なのだから。▼
そこにはベストラ家もフレスベルグ家も
関係ないわ。もちろん、帝国すらも。▼
- [ヒューベルト]
- であれば、エーデルガルト様。
いろいろと目をつぶってください。▼
陛下の知る必要もない様々な雑事が
起こる度に、私が片づけているのです。▼
陛下はただ歩けばいい、
私によって整えられた真紅の道を。▼
その紅さが血に由来するのかどうかは、
皇帝にとっては問題になりません。▼
- [エーデルガルト]
- ……皇帝としては、理解したわ。
でも私個人としては、とても気に食わない。▼
以前、貴方は私に、
道を派手に彩ってみせると言ったわよね。▼
なのに貴方は派手には行動せず、
主君にすら情報を掴ませない始末。▼
信頼しているからこそ、
私はすべてを知りたいと思うの。▼
貴方にとって私が一番だというのなら、
私にとっても貴方が一番でいなさい。▼
- [ヒューベルト]
- ………………。▼
わかりました、私の負けです。
可能な限り包み隠さずお伝えしましょう。▼
始末した暗殺者の数から買収に使った金額、
私の密やかな想い人に至るまで、すべてを。▼
《ヒューベルトが他の女性と支援A未解放の時》
- [エーデルガルト]
- 貴方に……想い人なんていたの?▼
- [ヒューベルト]
- ええ、貴方様には特に
秘密にしていましたからな。▼
- [エーデルガルト]
- そう……それで、誰なのかしら。▼
《ヒューベルトが他の女性と支援A開放時》
- [エーデルガルト]
- 想い人……!?
貴方、まさか……!▼
- [ヒューベルト]
- おや、心当たりがありますか?
貴方様には特に秘密にしていたのですがね。▼
- [エーデルガルト]
- いいから……誰なのか、教えなさい。▼
《共通》
- [ヒューベルト]
- ……エーデルガルト様です。
まさか他にいるとお思いで?▼
- [エーデルガルト]
- ………………。
ふふふふ……。▼
- [ヒューベルト]
- くっくっくっく……。▼
フェルディナント†
支援C†
- [フェルディナント]
- これは良いところに来てくれた、
エーデルガルト。▼
- [エーデルガルト]
- 良いところ……?▼
- [フェルディナント]
- ああ。
貴方もこの話は聞いたことがあるだろう。▼
アドラステア帝国の建国から数百年、
とある二人の人物が現れた。▼
一人は、千里を駆け多くの敵を屠ったという
“戦う宰相” ディルク=フォン=エーギル。▼
もう一人は……▼
- [エーデルガルト]
- ……時の皇帝で、二人は玉座を懸けて
決闘し、皇帝が勝った。▼
どうせそれにならって、皇帝と宰相の
子孫である私たちも決闘しよう……▼
とか言い出すつもりなんでしょうけれど、
私にはそんな気はないわ。▼
- [フェルディナント]
- さ、先回りして全部言うのは、
やめてもらえないかね。▼
戦う宰相の決闘を申し込む台詞が、
熱かったというのに……。▼
- [エーデルガルト]
- それは申し訳なかったわ。▼
- [フェルディナント]
- まあ、いい。貴方のご明察どおり、
私は決闘を申し込もうとしたが……▼
……その前にあっさりと、
断られたということだな。▼
- [エーデルガルト]
- フェルディナント、いい加減、
私に勝負を挑むのをやめてくれないかしら。▼
- [フェルディナント]
- ああ、もちろんだ。
もう勝負は申し込まないよ。▼
- [エーデルガルト]
- え? 諦めるの?▼
- [フェルディナント]
- そうも意外そうな顔をされるのは心外だな。
勝負には両者の合意が不可欠。▼
ここまで断られた以上、
他の方法を考えるのは当然だろうさ。▼
- [エーデルガルト]
- 他の方法……あまり聞きたくはないけれど、
どんなものがあるのかしら。▼
- [フェルディナント]
- 要するに、周囲の者に私が貴方より
優っていることを示せればいいのだからね。▼
貴方が何かする度に記録を取り、
私は貴方を上回る記録を出し……▼
それを大量に書いては配るというわけさ。
これで皆が私の素晴らしさを……▼
- [エーデルガルト]
- 絶対にやめなさい。絶対に。
……はあ。まだ決闘の方が良いわ。▼
支援B†
(厩舎)
- [エーデルガルト]
- ……どうどう。▼
- [フェルディナント]
- エーデルガルト、どうだい?
私の馬の毛並みは。▼
貴方の馬よりも良いだろう。
ほら、この顔つきも聡明で……▼
- [エーデルガルト]
- ………………▼
(温室)
- [エーデルガルト]
- ふふっ……育ってきたわね。▼
- [フェルディナント]
- 見たまえ、エーデルガルト!
この血のように紅き大輪を!▼
ああ、貴族には薔薇こそ相応しい。おや、
貴方の育てている白くて小さな花は何だね?▼
- [エーデルガルト]
- ……フェルディナント。
いい加減にして。▼
いちいち小さなことで勝ち誇ったように
話しかけてきて……信じられないわ。▼
- [フェルディナント]
- 何が不服なんだ。貴方が絶対に嫌だと言った
から、紙に書いて配るのはやめたのに。▼
- [エーデルガルト]
- もういいわ!
貴方の望みどおり、決闘してあげる。▼
私が勝ったら二度とこんな絡み方は
させないから。いいわね!?▼
- [フェルディナント]
- おや、決闘を受けてくれるのかい?
いいだろう、勝負だ。▼
(訓練場)
- [フェルディナント]
- さて、いつでもかかってきたまえ。▼
- [エーデルガルト]
- 覚悟はいいわね。▼
(暗転)
- [エーデルガルト]
- ……ふっ!
(剣が一閃するエフェクト)
- [フェルディナント]
- ……たった一合で……まさか。▼
- [エーデルガルト]
- 貴方相手では手を抜けないから、
全速力の一撃を叩き込ませてもらったわ。▼
- [フェルディナント]
- 全速力か……参ったな。
私の負けだ、完膚なきまでにね。▼
これほど実力差のある相手に、
決闘を申し込んでいたとは……。▼
- [エーデルガルト]
- そこまでの差はないと思うけれど。▼
私だって、貴方に先を打たせたら負けると
思ったからこそ、先手を取ったのだし。▼
- [フェルディナント]
- 腕の差の問題ではない。
覚悟の差、とでも言うのだろうか。▼
私の思い描く決闘は、決闘ではない。
ただのお遊びだったのだな。▼
何が皇帝に物申すだ、この程度の覚悟しか
できない貴族が……ああ、笑い話だな……▼
- [エーデルガルト]
- フェルディナント……▼
支援A†
《通常》
- [フェルディナント]
- この香気、キレ、渋み……ふっ。
やはり紅茶はこの産地に限るな。▼
《フェルディナント×ヒューベルト支援A達成時》
- [フェルディナント]
- この酸味、コク、苦み……ふっ。
やはりテフは焙煎した翌日に限るな。▼
《共通》
- [エーデルガルト]
- フェルディナント、元気そうね。▼
- [フェルディナント]
- 元気そうね、とはどういう意味かね。
私はいつだって元気だとも。▼
もしや、決闘のことを気にしているのかい?
であればまったく心配ないさ。▼
- [エーデルガルト]
- 本当に?
それなら良かったけれど……。▼
- [フェルディナント]
- なに、私とてあの時は落ち込んだよ!▼
私が強敵と目し、時に上回っていると思って
いた相手の足元にも及ばなかったのだから。▼
だが、そこで折れるような者は
貴族たり得ない。▼
力が足りなければ努力し続け、優秀な
存在になる……それこそが貴族なのだよ。▼
- [エーデルガルト]
- そう。確かに元気そうね。
貴方の弛まぬ努力も素晴らしいと思う。▼
- [フェルディナント]
- だろう?いつか私が貴方を超えた時には
今度こそ決闘で……▼
- [エーデルガルト]
- でも。ずっと言いたかったことがあるの。▼
私は貴方が貴族であることに、
価値を感じないわ。▼
貴方が努力し続けることは、貴族とは
何も関係ない。貴方の優秀さも。▼
私が評価し、仲間であってほしいと
思うのは、ただのフェルディナントなのよ。▼
- [フェルディナント]
- ……そうか。
私も言いたかったことがある。▼
確かに、平民の中にも努力を続け、
優秀になる者がいることは認めよう。▼
だが、生まれながらの貴族とは、
そんな生易しいものではないのだ。▼
生まれた時から優秀であれと求められ、
その期待に応えられない者は家を出る。▼
その環境こそが優秀な貴族を生み出し、
優秀な貴族がまた厳しい環境を作り出す。▼
その循環なしに、優秀な者が継続して
世に出ることなどないのだよ。▼
- [エーデルガルト]
- ……ふふ。貴方は、私の目指す世の形が
間違っていると言うわけね。▼
- [フェルディナント]
- 間違っているとまでは言わないが、
より良い形があるのではないかね。▼
貴方がどうしても貴族をなくすと言うなら、
それに代わるものを私は作る。▼
例えば、多くの民に教育の機会を与え、
そこから徐々に上に立つものを選ぶとか……▼
環境が、人を、作る。
私はそう信じるよ。▼
- [エーデルガルト]
- 民に教育の機会を……。▼
……そんなことまで考えていたのね、
フェルディナント。▼
貴方みたいな人が、私の側には
必要なのかもしれない。▼
強い信念を持って、
私に真っ直ぐ異論を唱えられる人が。▼
- [フェルディナント]
- ……!エーデルガルト。
ようやく私の必要性を理解したのだね!▼
- [エーデルガルト]
- ええと、元から貴方は仲間として
必要だと……▼
- [フェルディナント]
- こうなったら、貴方にこの一言を
送るしかあるまい!▼
決闘に敗れた我が先祖ディルクが、
時の女帝に捧げたという一言を。▼
ああ、麗しき我が君よ。
私を婿とし……▼
- [エーデルガルト]
- そこまで、そこまでよ、フェルディナント。
今はまだそういう話をすべきではないわ。▼
リンハルト†
支援C†
《白雲の章》
- [リンハルト]
- やあ、エーデルガルトさん。
何か探し物ですかね。▼
- [エーデルガルト]
- ええ、捜し物よ。また講義に出るのを怠った
リンハルトという人を捜しているの。▼
《紅花の章》
- [リンハルト]
- やあ、陛下。
何か探し物ですかね。▼
- [エーデルガルト]
- ええ、捜し物よ。また軍議に出るのを怠った
リンハルトという人を捜しているの。▼
《共通》
- [リンハルト]
- そうですか。無事に見つかって良かった。
それで、他に用は?▼
- [エーデルガルト]
- ……怠慢を注意される以外の用が
思い当たるのかしら?▼
- [リンハルト]
- 僕の考える紋章についての推論を
聞きたくなったのかと思いましたよ。▼
実は、セイロス教の伝承における紋章の
成立過程に、定説と異なる可能性が……▼
- [エーデルガルト]
- 待って。
それを聞くと、私にとって良いことがある?▼
- [リンハルト]
- もちろんですよ。▼
- [エーデルガルト]
- なら聞かせて……いや、待って。
その良いことというのは何?▼
- [リンハルト]
- 楽しめます。▼
- [エーデルガルト]
- ……それだけ?▼
- [リンハルト]
- それ以外に何が必要なんですかね?
紋章の研究ですよ?▼
- [エーデルガルト]
- 貴方……自分にどれほど才能があると思って
いるの? 素晴らしい研究者になれるわ。▼
紋章の力を世の役に立てるとか、
魔道の分野で新たな発見をするとか……。▼
- [リンハルト]
- 何でまたそんな面倒なことを
僕がしなきゃならないんだ……。▼
僕は自分のために研究してるんだし、
それがどう使われるかまでは考えませんよ。▼
- [エーデルガルト]
- 使い道があればいいのだけれどね……。▼
- [リンハルト]
- きっとありますって。
それじゃ……▼
- [エーデルガルト]
- 待ちなさい。なら、どんな使い道が
あるのか私に説明してから行って。▼
- [リンハルト]
- 何だかよくわからない芸術品だって
喜んで買って飾る人がいるんだから……▼
僕の研究だって、きっと素晴らしい
子守唄になって世の子供たちに届きますよ。▼
- [エーデルガルト]
- 子守唄……?▼
っ、いけない、次の予定が……。
いい? 次はないから気をつけなさい。▼
- [リンハルト]
- もちろんわかってますよ。
それじゃ失礼。▼
支援B†
- [エーデルガルト]
- ……リンハルト、せめて訓練を受けて。
ほら、杖でも棒でも箒でも構えなさい。▼
- [リンハルト]
- ええと、この後で訓練する約束が
あったから今はいいや……▼
カスパルから誘われててですね……▼
(暗転)
- [エーデルガルト]
- ……貴方、議論の間、ずっと寝ていたわね。
私が内容を要約してあげる。▼
- [リンハルト]
- 大丈夫、この件については本を読むだけで
僕は足りるんです。お構いなく……▼
(暗転)
- [エーデルガルト]
- ここにいたのね、リンハルト。
もしかしてこっそり鍛錬に?▼
- [リンハルト]
- 違います。貴方に見つからないためですよ。
はあ……よくここがわかりましたね。▼
- [エーデルガルト]
- 偶然よ……。それより、
なぜ私に見つからないようにするの?▼
- [リンハルト]
- なぜって……面倒だからですよ。
どうしていちいち僕に構うんです?▼
- [エーデルガルト]
- それは、貴方の才覚が活かされるように……▼
- [リンハルト]
- 僕がここでどんな生活を送ろうが、
僕の自由じゃないですか。▼
あれをやれこれをやれって、貴方は僕の
母親なんですかね。それも教育熱心な。▼
- [エーデルガルト]
- ははお………………何でそうなるのよ!▼
《白雲の章》
- [エーデルガルト]
- 私は黒鷲の学級の級長として、
貴方が仲間に迷惑をかけないようにと……▼
《紅花の章》
- [エーデルガルト]
- 私はこの“黒鷲遊撃軍”を統べる
皇帝として、貴方が規律を守るようにと……▼
《共通》
- [リンハルト]
- わかった。わかりました。
どうにかしますよ。▼
貴方は上に立つ者の責務としてやってる
つもりなのかもしれませんけど……▼
下にいる者の気持ちを考えてます?
ちょっと面倒臭すぎますよ、貴方。▼
- [エーデルガルト]
- 私が……面倒臭い?▼
- [リンハルト]
- 騎士の叙勲式に無理矢理同伴して、
王から白い目を向けられる母親くらいには。▼
- [エーデルガルト]
- そ、それは、流石に言い過ぎじゃない?▼
- [リンハルト]
- いいえ、これでも控えめです。
貴方のせいで僕の研究が滞るくらいだもの。▼
- [エーデルガルト]
- そう……わかったわ。
貴方の気持ちはよくわかった。ええ……。▼
支援A†
- [エーデルガルト]
- リンハルト、ようやく見つけたわ。
こんなところにいたのね。▼
- [リンハルト]
- ここは実に興味深いですからねえ。千年前の
遺構が当時の形そのままに残ってる。▼
特に石棺に刻まれたそれぞれの聖人の紋章に
大きな特徴があって、何しろ……▼
……いや、いいや。
見ればわかるから見てくださいよ。▼
- [エーデルガルト]
- え? ……ええ、後でね。
今は別に話があるの。▼
前に自分の研究の使い道なんて知らないと
言っていたわよね。▼
それを考えたの。貴方を長として、紋章や
遺産の研究をする機関を用意するわ。▼
貴方は好きに研究してくれればいい。
その結果をどう使うかは他の者が決める。▼
どうかしら、リンハルト。貴方にとっても
理想的な環境だと思うのだけれど。▼
- [リンハルト]
- ……はあ。気乗りしないですけど、
貴方がそこまで言うのなら受けますよ。▼
ただ、本当に気乗りしないから、
思うように研究が進まなくなっても……▼
僕にはどうしようもないですからね。
そこは理解してくださいよ、陛下。▼
- [エーデルガルト]
- ……なぜ気が乗らないのか、
理由を聞いてもいいかしら。▼
- [リンハルト]
- なぜって……僕は、自分の好きなこと以外は
やりたくないからですよ。▼
機関に所属させられて、環境を用意されて、
そんな研究が楽しいと思います?▼
それは最早、研究じゃなくて、
ただの労働ですよ。しかも強制的な、ね。▼
まあでも、貴方が僕のためにいろいろと手を
回して準備してたのはわかりますから……▼
その話は、やりますよ。
貴方のことは嫌いじゃないですしね。▼
- [エーデルガルト]
- ええと……とりあえず、ありがとう。▼
けれど、やはり納得してやってもらえない
のであれば、意味がないと思うわ。▼
この話は、保留にさせて。
戦争が終わるまでには、考える。▼
私は貴方の才覚を評価しているの。
だから、待っていて。▼
支援A+†
- [エーデルガルト]
- 今日もここにいたのね、リンハルト。▼
- [リンハルト]
- 陛下ですか。教団がいた頃は、
自由に調べられませんでしたからねえ。▼
- [エーデルガルト]
- そうそう、保留にしていた紋章や遺産の
研究機関の話だけれど……▼
やはり予定どおりに組織することにしたわ。
それで機関の長を……▼
- [リンハルト]
- 結局、僕に任せたいというのかな。
やれやれ……。▼
- [エーデルガルト]
- ふふ、そうではないわ。
長を募集する条件を付けようかと思って。▼
- [リンハルト]
- へえ、どんな条件なんです?▼
- [エーデルガルト]
- まず、他の地位との兼任を許さない。
特に領主なんてもってのほかね。▼
- [リンハルト]
- そうすると、領主がなろうと思っても
なれないということですか。▼
- [エーデルガルト]
- 逆よ。帝国の重要な機関なのだから、
領地を返上してでもやる人でなければ。▼
それから、衣食住は保証するけれど、
それ以外の報酬はなし。▼
後は……無制限に休暇を取っていい、
といったところかしら。▼
- [リンハルト]
- ……ふーん。
そんな奇特な人がいるんでしょうか。▼
- [エーデルガルト]
- もちろん、私はそう信じているわ。▼
- [リンハルト]
- いや、おかしいですよね?
何ですか、領地返上のうえ、報酬なしって。
休みが無制限ってのも、
随分と人を食った条件ですし。▼
どう考えても僕しか受けないじゃないか。
はあ……。何で……▼
- [エーデルガルト]
- 何で……?▼
- [リンハルト]
- 何でそこまで僕のことを理解してるんです?
確かに下の者の気持ちを考えてとは……▼
言いました。言いましたけど、
流石に理解し過ぎじゃないですか?▼
- [エーデルガルト]
- 貴方を得るために、私が考えた結果よ。▼
- [リンハルト]
- 困ったなあ。僕をこれほど困らせた
女性は貴方が初めてですよ。▼
- [エーデルガルト]
- リンハルト、返事を聞かせて。▼
- [リンハルト]
- この話……喜んで受けますよ。
我が陛下。▼
カスパル†
支援C†
- [カスパル]
- やあっ! とおっ!
どりゃああっ!!▼
- [エーデルガルト]
- また訓練?
精が出るわね、カスパル。▼
- [カスパル]
- はっ! たっ! だりゃあ! うらっ!
うおおおおおっ!!▼
- [エーデルガルト]
- ………………。▼
- [カスパル]
- ぜえ……ぜえ……ぜえ……
……って、エーデルガルト!?▼
いるなら声かけてくれよ!
驚かせるなあもう!▼
- [エーデルガルト]
- かけたわ……。まあいいけれど。
それより、なぜそれほど必死に訓練するの?▼
訓練を怠らないのは良いことでも、
やり過ぎは体に良くないわ。▼
貴方の腕前は皆の中でも一、二を
争うほどなのだから……。▼
- [カスパル]
- ほんとか!? エーデルガルトに
そう言われると嬉しいな。▼
だけど、訓練はやめられねえぜ。
オレは武でしか身を立てられねえからな。▼
- [エーデルガルト]
- そう……貴方は確か、
ベルグリーズ家の次男だったわね。▼
- [カスパル]
- ああ。領地は兄貴が継ぐ。親戚も多くて、
独立しようにも何が貰えるかわからん。▼
だったら己の腕一本で、
何かを成さなきゃならねえだろ?▼
- [エーデルガルト]
- そうね。
貴族とは難儀なものだわ。▼
すべてを継ぐ者に苦しみがあれば、
何も継げぬ者にもまた苦しみが……▼
- [カスパル]
- はあ? 何言ってんだよ。
オレは別に苦しんじゃいねえって。▼
オレの未来はオレが切り拓く。
何も継がねえことのどこに苦しみがある?▼
何でも自分を基準に考えるのが、
エーデルガルトのよくねえとこだよなあ。▼
《白雲の章》
- [エーデルガルト]
- っ……カスパル?
その言い方……喧嘩を売っているのかしら?▼
《紅花の章》
- [エーデルガルト]
- っ……カスパル?
その言い方……流石に不敬じゃないかしら。▼
《共通》
- [カスパル]
- いや、そういうつもりは全然……。
あ、でも喧嘩なら受けて立つぜ!▼
- [エーデルガルト]
- はあ……。
カスパル、私は喧嘩したいわけではないの。▼
いいわ、訓練を頑張りなさい。
私は行くわね。▼
- [カスパル]
- 何なんだ?
相変わらずよくわかんねえな……。▼
支援B†
- [エーデルガルト]
- ねえ、カスパル。もし貴方がベルグリーズの
家を継げることになったら、嬉しいかしら?▼
- [カスパル]
- そりゃ嬉しいだろ。あ、でもそれって
兄貴に不幸が起こるってことだよな。▼
別にオレは兄貴のこと嫌いじゃねえし、
あんま嬉しくねえかもなあ。▼
- [エーデルガルト]
- ……気を悪くさせるかもしれないけれど、
私は貴方の兄がろくな人には思えないわ。▼
努力もせず、強欲で、自分が家を継ぐのだと
信じて疑わない男……そんな印象よ。▼
- [カスパル]
- がっはっは! ほんと正直な奴だな。
まあ兄貴は確かにそういうとこ、あるぜ。▼
だけど事情があんだよ。オレたちの爺さんが
若い後妻に入れ込んじまって……▼
そいつの連れ子……ランドルフって奴に
家を継がせるとか騒いだことがあってな。▼
結局、爺さんを無理やり隠居させて、
親父がどうにか後を継いだんだが……▼
それ以来、兄貴は自分の将来を
奪われるのを極端に恐れちまったんだ。▼
- [エーデルガルト]
- そうして世襲だったり、自分の欲だったりを
優先して後継者を決めてしまうから……▼
貴族は腐敗していくのよ。
そのせいで、帝国も衰退していく。▼
- [カスパル]
- おーい、急に話がデカくなったな……。
まあでもそう簡単に変わらねえだろ?▼
- [エーデルガルト]
- それはどうかしら……。私は、優秀な者が
出世し、人の上に立つ世の中を実現する。▼
その時には貴族の今のままでいられるはず
がない……いえ、いさせないわ、決して。▼
- [カスパル]
- ……そんな世の中が来たら、
オレはどうなるんだ?▼
エーデルガルトがオレを評価して、元帥とか
軍務卿とかにでも任命してくれんのか?▼
- [エーデルガルト]
- 可能性はあるわね。その地位に
貴方が相応しいのであれば、だけれど。▼
- [カスパル]
- そっか。だとしても、オレのやることは
あんま変わらなそうだな。▼
日々鍛錬して、強くなって、
オレのこの腕で、道を切り拓く。▼
卒業したら、そうだな……
やっぱ、あんたのために戦うしかねえか!▼
- [エーデルガルト]
- ……私のため?
どういう……▼
- [カスパル]
- 本陣でだろうと前線でだろうと、
この腕、全力で振るってやるぜ! うおお!▼
- [エーデルガルト]
- ………………。▼
支援A†
- [カスパル]
- あれ?
どうした、エーデルガルト。▼
- [エーデルガルト]
- どうしたって、何がかしら?▼
- [カスパル]
- 最近、オレに会う度に変な顔してただろ。
それが今はさっぱりして見えたからさ。▼
- [エーデルガルト]
- ……はあ。貴方って、鈍いように見えて
妙なところで鋭いのね。▼
- [カスパル]
- 鈍いって……そりゃないぜ。▼
- [エーデルガルト]
- それは自業自得。ともかく私はね、貴方の
ことをずっと犠牲者だと考えていたのよ。▼
- [カスパル]
- 犠牲者!?
おお、いったい何のだ?▼
- [エーデルガルト]
- 古くてカビの生えた貴族制度の、犠牲者よ。▼
優秀で努力家なのに、自分より劣る兄が
いるせいで、何も得られない貴族の次男……▼
要らぬ努力をさせられ、それでも
めげずに戦い続けている者。▼
腐った貴族制度を壊してしまえば、
貴方を救えると思っていた。▼
- [カスパル]
- あんたはいつもそうやって壮大な話を……▼
- [エーデルガルト]
- 話は最後まで聞いて、カスパル。▼
だけど、私の考えは、間違いだとわかった。
私の思い込みだったわ。▼
貴方は……自分で選んで、
その生き方を貫いているのね。▼
単純に努力が好きで、強くなることが
好きで……そして諦めることを知らない。▼
そんな純粋な人がいるなんて、
私は思いもしなかった。▼
- [カスパル]
- そこまで言われると照れくせえけど……
自分で選んで生きてるってのはそうだよ。▼
もしかしたら最初は違ったのかもしれねえ。
でも、気づいた時には、これがオレだった。▼
- [エーデルガルト]
- 何を背負っても、何も背負わなくても、
生き方を曲げることがない……▼
何のしがらみにも囚われない……
できない生き方だわ。少し、羨ましい。▼
- [カスパル]
- オレにだって、あんたみてえな生き方は
できねえ。それに、あんたのほうがすごい。▼
どんなもの背負っても、下向かねえで、
どんなしがらみだってぶっ壊していく。▼
それと実は……ついさっき、
あんたを見直したぜ。▼
- [エーデルガルト]
- 見直した?▼
- [カスパル]
- あんたもあんたなりに悩んで、
間違いに気づいたりするんだなって。▼
- [エーデルガルト]
- ……私だって間違うことくらいあるわ。
そしてそれに気づくことも。▼
- [カスパル]
- オレは間違ってても気づけねえことのほうが
多いけどな! はっはっは!▼
- [エーデルガルト]
- 笑い事じゃないのよ……。
でも、それが貴方の生き方よね。▼
- [カスパル]
- ああ。改めて宣言するぜ、エーデルガルト。
オレはあんたのために戦う。▼
全力で喧嘩して、全力で敵をぶっ飛ばす!
あんたはその後を、ついてきてくれよな!▼
- [エーデルガルト]
- ええ、もちろんよ。▼
私たちの未来……
切り拓きなさい、カスパル。▼
ベルナデッタ†
支援C†
- [エーデルガルト]
- ………………。▼
- [ベルナデッタ]
- ………………。▼
- [エーデルガルト]
- ベルナデッタ。
なぜついてくるの?▼
- [ベルナデッタ]
- ひっ……。
………………。▼
- [エーデルガルト]
- あの……堂々とついてきていたのに、
なぜ今更隠れているのかしら。▼
- [ベルナデッタ]
- い……▼
- [エーデルガルト]
- い……?▼
- [ベルナデッタ]
- いやああああ!
助けてくださいひいいい!▼
- [エーデルガルト]
- ベルナデッタ、落ち着いて。
別に怒っていないわ。▼
- [ベルナデッタ]
- 何卒! 何卒お見逃しをおお!
ベルは部屋に戻りますううう!▼
- [エーデルガルト]
- ベルナデッタ!▼
- [ベルナデッタ]
- はいいいっ!▼
- [エーデルガルト]
- なぜついてきたのか、なぜ隠れたのか、
教えてくれるかしら?▼
《白雲の章》
- [ベルナデッタ]
- こ、こ、皇女殿下におかれましては
お怒りにならぬと仰せでしょうかあ!?▼
《紅花の章》
- [ベルナデッタ]
- へ、へ、陛下におかれましては
お怒りにならぬと仰せでしょうかあ!?▼
《共通》
- [エーデルガルト]
- さっきから言葉遣いが変よ……。
怒っていないと言っているでしょう?▼
- [ベルナデッタ]
- なら答えます、答えますから。
実はですね……▼
何ものをも恐れないエーデルガルトさんを
お手本にしたいな、と……。▼
- [エーデルガルト]
- ……それだけ?
- [ベルナデッタ]
- お手本にしようと見てたらですね、
エーデルガルトさんが怖くなってきて……▼
思わず隠れてしまったんですううう!
ごめんなさいぃいいい!▼
- [エーデルガルト]
- だから……怒っていないと
言っているでしょう。▼
それに、私にだって怖いものはあるわ。
何ものをも恐れないなんて、無理よ。▼
- [ベルナデッタ]
- ほ、ほんとですか!?▼
- [エーデルガルト]
- 随分嬉しそうね。▼
- [ベルナデッタ]
- い、いえ、そんなことないですよ!
それで、怖いものって……。▼
- [エーデルガルト]
- 海、とか……。
特に夜の海は、黒々として恐ろしいわ。▼
私は泳げないし、引き込まれたら
帰って来れなさそうで……▼
- [ベルナデッタ]
- 海って、あの、外にあるやつですよね……。
見たことあったような、ないような……▼
あ、でも、エーデルガルトさんって
泳げないんですね。意外です。▼
- [エーデルガルト]
- またそうやって嬉しそうに……
私にだってできないことくらいあるわ。▼
- [ベルナデッタ]
- ああっ、やっぱり怒ってますううう!!
支援B†
- [エーデルガルト]
- ベルナデッタ。▼
- [ベルナデッタ]
- びゃあああ! はい! 何でしょう!▼
- [エーデルガルト]
- あの、恐れなくなるようにと
私と行動を共にする努力は買うわ。▼
買うけれど……▼
- [ベルナデッタ]
- ぁああああ! やっぱりベルなんて
邪魔だって言うんですよね!?▼
そうです、あたし、邪魔者ですから!
もうダメなんです! ぎょえぇえ……▼
- [エーデルガルト]
- ベルナデッタ!▼
- [ベルナデッタ]
- ひえっ、はいっ、あっ、はい!▼
- [エーデルガルト]
- それよ、ベルナデッタ。
人の話を聞かないわよね、貴方。▼
それでは努力も水泡に帰してしまう。
人の話は最後まで聞くようにして。▼
- [ベルナデッタ]
- ………………。▼
- [エーデルガルト]
- 聞いている?▼
- [ベルナデッタ]
- はい!
………………。▼
- [エーデルガルト]
- ……なぜ何も言わないの。▼
- [ベルナデッタ]
- 話は最後まで聞くように、と。
ああっ、もう話はおしまいですか!?▼
- [エーデルガルト]
- ええ、そうよ。▼
- [ベルナデッタ]
- じゃ、じゃあもう叫んでも大丈夫ですかね。▼
- [エーデルガルト]
- ええ。
なるべくなら、うるさくはしないで。▼
- [ベルナデッタ]
- はい。
それじゃ小さめに叫びますね。▼
- [エーデルガルト]
- ………………。▼
- [ベルナデッタ]
- あれ?
何であたし、騒いでたんでしたっけ。▼
叫ぶ必要もなくなりましたね。
なんか得した気分だなあ!▼
- [エーデルガルト]
- ……貴方に悪気がないのはわかる。
わかっているのだけれど。▼
- [ベルナデッタ]
- !? い、い、嫌な予感がします!
あたし、部屋に戻りますね!▼
- [エーデルガルト]
- 待ちなさい。
話は終わっていなかったわ。だから……▼
- [ベルナデッタ]
- そんなご無体なああああ……!▼
支援A†
- [ベルナデッタ]
- エーデルガルトさんとお花の世話、
楽しいですね……!▼
- [エーデルガルト]
- ええ。
ベルナデッタは随分手馴れているのね。▼
- [ベルナデッタ]
- 家でもよくお世話してましたからね。
お花は良いですよ。▼
話しかけてこないし、怒らないし、
殴らないし、とっても可愛いです。▼
- [エーデルガルト]
- ……それはそうでしょうけれど。▼
- [ベルナデッタ]
- あっでもエーデルガルトさんも可愛いです。
違いました、可愛いじゃなくて、ええと……▼
話しかけても怒っても大丈夫ですから!▼
- [エーデルガルト]
- ……なるべく怒らないようにするわ。▼
- [ベルナデッタ]
- ……エーデルガルトさんは優しいですね。
最近、少しだけ怖くなくなりました。▼
貴族は怖い人ばかりで……
あんまり良い思い出ないですけど。▼
エーデルガルトさんとこうして話せた
だけでも、修道院に来て良かったです。▼
《ベルナデッタが誰とも支援A未解放の時》
- [エーデルガルト]
- 私も嬉しいわ。▼
《ベルナデッタが誰かと支援A点滅時・達成時》
- [エーデルガルト]
- 私も嬉しいわ。最近は、仲良くなってきた
人もいるのでしょう?▼
《共通》
- [エーデルガルト]
- ヴァーリ家の引き籠もり娘の噂は聞いていた
けれど、想像していたのと違ったしね。▼
- [ベルナデッタ]
- や、やっぱり噂になってたんですか!?
いやああ……聞かなかったことに……。▼
- [エーデルガルト]
- ふふっ、気にしなくていいわ。
噂よりも、貴方本人がどうあるかが大事なの。▼
- [ベルナデッタ]
- そうですね! 修道院に出てきてる時点で
引き籠もりじゃあないわけですし!▼
ベル、風評なんかには負けません!▼
- [エーデルガルト]
- その意気よ。
……貴方にはお礼を言わなければね。▼
- [ベルナデッタ]
- ふえ? お礼ですか?
何で……▼
ま、まさか、日頃怒らせてきたあたしへの
返礼というわけですか! いやああああ!▼
- [エーデルガルト]
- 何でそうなるの……。
ただのお礼よ。▼
私は多少怒りっぽいところがあったけれど、
貴方のおかげで改善した気もして。▼
ありがとう……
……って、まったく聞いていないわね。▼
- [ベルナデッタ]
- もうダメですう……5年分の恨みつらみを
受けてしまうんですうう……お助けをおお!▼
- [エーデルガルト]
- ベルナデッタ。▼
落ち着きなさい。
私はありがとうと言っているの。▼
- [ベルナデッタ]
- はっ!? ……あたし、
また話を最後まで聞けませんでした?▼
- [エーデルガルト]
- ええ、そうね。
でも謝らなくていいから。▼
ほら、植物の世話、続けましょ。▼
- [ベルナデッタ]
- は、はい。
ありがとうございます。▼
- [エーデルガルト]
- これからもよろしくね、ベルナデッタ。▼
- [ベルナデッタ]
- よろしくお願いします。
あ、これ、もう少しで咲きますね。▼
- [エーデルガルト]
- ふふふっ……どんな花が、咲くのかしらね。▼
ドロテア†
支援C†
- [ドロテア]
- エーデルちゃーん。
またしかめっ面してるわよ。▼
折角の可愛いお顔に皺が寄っちゃうわ。
ほら、笑顔笑顔。▼
- [エーデルガルト]
- ……ああ、ドロテアね。
ありがとう、少し考え事をしていたの。▼
やらなければいけないことが多すぎて、
頭が痛くなってくる。▼
本当に帝都の貴族連中には
役に立たない者が多いから……▼
《白雲の章》
- [エーデルガルト]
- 私が皇帝になった暁には、平民だろうと
何だろうと使える者は取り立ててやるわ。▼
《紅花の章》
- [エーデルガルト]
- これからも使える者は積極的に取り立てて
いくわ。平民だろうと何だろうとね。▼
《共通》
- [ドロテア]
- 平民だろうと何だろうと、ねえ。
そんなことできるのかしら。▼
私だって、貴族なんてなくなってしまえば
いいと思うけれど……▼
《白雲の章》
- [エーデルガルト]
- できるできないではないわ。
やって、上手くいかせるのよ。▼
《紅花の章》
- [エーデルガルト]
- 大丈夫よ。
私は必ず成してみせるわ。▼
《共通》
- [エーデルガルト]
- 貴族が生まれてからたった1200年……。
その前には貴族なんていなかったのだから。▼
- [ドロテア]
- 1200年前が「たった」ね……。▼
エーデルちゃんの言うことは、
いつも途方もないわ。▼
でも、それを実現しちゃうのよねえ。
本当に……歌劇の登場人物みたい。▼
- [エーデルガルト]
- 歌劇の登場人物、ね……。▼
もし後世に私が主役の歌劇が作られたら、
どんなふうに描かれるのかしら。▼
《白雲の章》
- [エーデルガルト]
- 帝国の歴史を塗り替えた革命児……または、
行き過ぎた改革を断行した愚帝……?▼
《紅花の章》
- [エーデルガルト]
- フォドラに戦乱を巻き起こした女帝……
人々に流血を強いた暴君……?▼
《共通》
- [ドロテア]
- 随分と物騒だけれど、
歌劇の主題としては素敵ねえ。▼
血沸き肉躍る活劇になるかしら。
それとも重い政治の密室劇かしら?▼
ああ エーデルガルト!
その足元は血に塗れようとも……▼
頭には 輝かしき冠
その手には 凱旋の旗……▼
- [エーデルガルト]
- ドロテア、そこまで。
少し……いいえ、かなり気恥ずかしいわ。▼
もし私の歌劇ができるとしても、
ずっと先であることを願いましょう。▼
支援B†
- [ドロテア]
- ふーんふふーふーふーふーん♪
ふふーふーふーふーん♪▼
- [エーデルガルト]
- あら、機嫌が良いわね、ドロテア。▼
《ドロテアが誰とも支援A未解放の時》
- [ドロテア]
- ええ、素敵な出会いがあったの。
もっと親しくなりたいわ。▼
《ドロテアが誰かと支援A達成済の時》
- [ドロテア]
- ええ、ある人の魅力を再発見したの。
もっと親しくなりたいわ。▼
《共通》
- [エーデルガルト]
- 上手く行くと良いわね。私が気の利いた
助言でもできればいいのだけれど。▼
- [ドロテア]
- 大丈夫よ、エーデルちゃん。
助言なんて無理にするものじゃないわ。▼
貴女は色恋沙汰に
興味がなさそうだものねえ。▼
- [エーデルガルト]
- ……少しくらいあるわ。▼
- [ドロテア]
- 本当!?
まさか今、誰かに惹かれてたりする?▼
《エーデルガルトが誰とも支援A未解放の時》
- [エーデルガルト]
- ………………。▼
ごめんなさい、見栄を張ったわ。
私は色恋とは無縁よ。▼
興味がないというよりは、他事が忙しすぎて
考える間もないのが実状だけれど。▼
《エーデルガルトが誰かと支援A点滅時・達成時》
- [エーデルガルト]
- ………………。▼
顔は浮かんできたものの、
色恋からは程遠い感じね。▼
興味がないというよりは、他事が忙しすぎて
考える間もないのが実状だけれど。▼
《共通》
- [ドロテア]
- そうでしょうねえ。
貴女はただの貴族とはわけが違うもの。▼
貴女に思いを寄せる人も、
最後に結ばれる人も……苦労しそうよねえ。▼
- [エーデルガルト]
- あるいは、政治的な理由で婚姻が
決まってしまうかもしれない。▼
きっと、燃え上がる恋、なんて
一生することがないのよ。▼
- [ドロテア]
- そんなことないわ。
火が点けば一瞬で燃え上がるのが人の心。▼
出会ったばかりの相手とだって、
昔からの知り合いとだって……▼
何が起こるかわからない。
例えば、私とだってねえ。▼
- [エーデルガルト]
- ドロテアと私が?
面白いことを言うのね。▼
もしそんな未来が来るなら、
是非にお願いしたいところよ。▼
- [ドロテア]
- ふふ、本当に?
それは嬉しいわねえ、エーデルちゃん。▼
支援A†
- [ドロテア]
- エーデルちゃん、見て見て。
これ、貰いものなんだけど……▼
あら、誰から貰ったんだったかしら……。
まあいいわ。これがね……▼
- [エーデルガルト]
- ドロテア……贈り物を貰った相手くらい
覚えておいたら?▼
- [ドロテア]
- ええ、そうね……。
確かに申し訳なかったわ。▼
- [エーデルガルト]
- いったいどうしたの?
近頃、男に見向きもしないわよね。▼
悩みがあるようにも見えないけれど、
もし何か問題を抱えているなら……▼
《ドロテアが誰とも支援A未解放の時》
- [ドロテア]
- 大丈夫よ、心配しないで。
問題も悩みも、特に何もないの。▼
ただ、最近どうにも身が入らなくてねえ。
男の人といても心がときめかないというか。▼
《ドロテアが誰かと支援A解放・点滅時》
- [ドロテア]
- 大丈夫よ、心配しないで。
問題も悩みも、特に何もないの。▼
ただ、最近どうにも身が入らなくてねえ。
仲間はともかく、他の男に惹かれなくて。▼
《共通》
- [エーデルガルト]
- そう……原因はわかっているの?▼
- [ドロテア]
- それがねえ……。▼
- [エーデルガルト]
- ……何かしら、そんなに見つめて。
私が原因?▼
- [ドロテア]
- いいえ、違うわよ。
ううん、違わないかもしれないけれど……。▼
- [エーデルガルト]
- どういうこと?▼
- [ドロテア]
- エーデルちゃんと一緒にいて、
こうして話したりしていれば……▼
男のことなんて気にならなくなるから、
原因なんて何でもいいのよ。▼
- [エーデルガルト]
- そう、気にならないのならいいけれど。
でも根本的には解決していないわよね?▼
やはりしっかりと原因を調べて……▼
- [ドロテア]
- エーデルちゃん。
大丈夫だって言ってるでしょ。▼
それ以上言うなら、貴女が主役の歌劇を
今ここで創り上げるわよ?▼
そして、私が高らかに歌う……▼
- [エーデルガルト]
- わかったわよ、ドロテア。
貴方を信じるわ。▼
でも歌劇だけは、やめてね。前に貴方が
歌った時も本当に恥ずかしかったのだから。▼
- [ドロテア]
- ふふふっ。
どうしようかしら。▼
この戦いが終わる頃には……
貴女が主役の歌劇が完成しているかも。▼
エーデルちゃんの役は、
私が立派に演じてみせるから安心して。▼
- [エーデルガルト]
- はあ……本当にあり得そうね。▼
でも、貴方がエーデルガルトのを▼
やることはできないわ。▼
- [ドロテア]
- なぜ?▼
- [エーデルガルト]
- わからない?
私の物語には、貴方が必要だもの。▼
貴方には、貴方自身の……
ドロテアの役をやってもらわなくちゃ。▼
- [ドロテア]
- ……! そういうこと……。
エーデルちゃん、本当に貴女は……▼
ペトラ†
支援C†
- [エーデルガルト]
- ペトラ、ここの環境にも随分と
慣れたみたいね。何か問題はある?▼
- [ペトラ]
- エーデルガルト様……平穏、無事です。
気遣い、感謝、あります。▼
皆さん、優しさ、持っています。
言葉、気にする人、皆無です。▼
- [エーデルガルト]
- 良かったわ。けれど、ブリギット王族の
貴方は、帝国にとっても重要な存在。▼
問題が起きた時の対処は、身柄を
預かっている私に任せてくれるわね。▼
- [ペトラ]
- ……はい。
必要、ある時、頼みます。▼
しかし、わたし、無事です。問題、
発生する、なく、自分、解決できます。▼
- [エーデルガルト]
- ええ、もちろん解決できることは
してもらって構わない。▼
心配し過ぎかしらね。何かあったら、
貴方の家族にも顔向けできないから……。▼
- [ペトラ]
- 心配、無用です。
ブリギットの言葉、あります。▼
「一本の矢、二羽の鳥、射止められない」
……わたしとブリギット、二羽目。▼
今、あなた、もっと大きい目標……
野望? ……持つ、いるのです。▼
違いますか?▼
- [エーデルガルト]
- ……!
確かに、貴方の言うことも一理あるわ。▼
《白雲の章》
- [エーデルガルト]
- 私は野望を秘めている。
いずれ皇帝となって、成すべきことがある。▼
《紅花の章》
- [エーデルガルト]
- 私は皇帝として戦争を終結させ、どうしても
果たさなければいけない野望がある。▼
《共通》
- [エーデルガルト]
- でも、ペトラ……
私を誰だと思っているの?▼
- [ペトラ]
- ……?▼
- [エーデルガルト]
- 私はエーデルガルトよ。他の誰でもない。
誰もできぬことを、成そうとしている。▼
そのためなら、一矢で二羽だろうと
三羽だろうと射止めてみせるわ。▼
ペトラ、気遣いが無用だと言うなら、
貴方がその力を見せなさい。▼
矢に射止められる鳥でなく、
貴方自身が矢になるの。▼
- [ペトラ]
- ……言葉、刻みました。
あなた、新しいわたし、見ます、約束です。▼
支援B†
- [ペトラ]
- ……あれから、わたし、密やか、
エーデルガルト様、見ています、でした。▼
気づいています、ですよね?
あなたも、ヒューベルトも。▼
- [エーデルガルト]
- ええ、流石にあれだけ付き纏われれば、
気づくわ。▼
ヒューベルトが「消しますか?」なんて
言い出したから、慌てて止めたわよ。▼
- [ペトラ]
- わたし、感謝します。
あなたから、わたし、学ぼうとしました。▼
一本の矢、一羽の鳥、射止める……
わたし、満足する、でした。▼
修練した、結果です。
一本の矢、二羽の鳥、射止められます。▼
- [エーデルガルト]
- ……えっ?
そこに吊ってある二羽の雉は、まさか……▼
- [ペトラ]
- 一本の矢、仕留めました。▼
- [エーデルガルト]
- す、すごいわね……。▼
あの、今更かもしれないけれど、
私が伝えようとしたのは……▼
- [ペトラ]
- 冗談です。▼
- [エーデルガルト]
- ……冗談?▼
- [ペトラ]
- いえ、一本の矢、仕留めた、本当です。
しかし、刻んだ言葉、わかっています。▼
- [エーデルガルト]
- ええと、どういう……▼
- [ペトラ]
- あなた、言葉どおり人、です。
尊敬する、なります。▼
皇帝として、指揮官として、戦士として……
そして、仲間として。すべて、こなします。▼
あなた、帝国のすべて、背負います。
もちろん、ブリギット、関わることも。▼
わたし、負けません。
ブリギットのすべて、背負います。▼
そして……いつか、あなたとわたし、
向かい合う、立つ、握手、です。▼
- [エーデルガルト]
- ………………。▼
……ふふ。そうね。
今の貴方には、気遣いはいらないわね。▼
貴方は私と同じ……負って立つ者。
それを認めざるを得ない。▼
- [ペトラ]
- 嬉しい、言葉です。それに、二羽の鳥、
焦るあなた、見られました。▼
- [エーデルガルト]
- あれは……卑怯よね。
どう考えたっておかしいもの。▼
ペトラが、わざわざ鳥まで用意して
冗談を言うだなんて。……ふふ。▼
- [ペトラ]
- わたし、日々、進歩します。
あなたも……そうですよね?▼
コメント(情報投稿・誤字脱字の報告)†
- 念の為書いておきますが、ヒューベルトとの支援Bで「才」と「歳」が混在しているのは仕様です。 --
- ドロテアの支援C・B、フェルディナントの支援B・Aは第二部差分あり --
- エーデルガルト×フェルディナント支援Aの最初のセリフですが、ヒューベルト×フェルディナント支援A状態だと「この酸味、コク、苦み・・・ふっ。やはりテフは焙煎した翌日に限るな」に変わるみたいです。黒鷺2月に確認 --
- ベルナデッタとエーデルガルトの支援A ベルナデッタが他のユニットと支援A到達していると(?)、「私も嬉しいわ」に続いて「最近は、仲良くなってきた人もいるのでしょう?」と追加されます --
- ↑確認、反映しました。ベルナデッタのエーデルガルト以外は異性支援Aですが、個別エンドのないアロイスでも大丈夫なのかは要検証。 --
- エーデルガルト×ドロテアAですが、ドロテアが他キャラと支援Aが開放されている場合に(支援会話をみていなくても)差分あります。ドロテア「ただ、最近どうにも身が入らなくてねえ。 男の人といても心がときめかないというか。」→「ただ、最近どうにも身が入らなくてねえ。 仲間はともかく、他の男に惹かれなくて。」 --
- ドロテアとの支援Bで「まさか今、誰かに惹かれてたりする?」の後が「ごめんなさい、見栄を張ったわ。 私は色恋とは無縁よ。」ではなく「顔は浮かんできたものの、色恋からは程遠い感じね」でした。こちらも、エーデルガルトが他のユニットと支援A到達している場合の差分と思われます。 --
- ↑2つとも、確認・反映しました。 -- のあくさ
- ドロテアとの支援Bで「ええ、素敵な出会いがあったの。 もっと親しくなりたいわ。」のところですが、「ええ、ある人の魅力を再発見したの。もっと親しくなりたいわ」の差分がありました。おそらくドロテアと誰かが支援A到達済みであることが条件と思われます。(主人公(女)、ヒューベルト、フェルディナント、リンハルト、ペトラ、ユーリスと支援A到達済み時に確認) --
- ↑到達は、点滅の時点でしょうか?それとも支援会話を見たあとでしょうか?なんだか運命の人が決まっているような話し方だったので気になってしまって… -- のあくさ
- ↑支援会話は見た後です。 --
Last-modified: 2022-02-22 (火) 10:31:51