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章別会話/会話イベント(男主人公関連)
マケドニア編†
カチュアと主人公†
カチュアと主人公1†
- [カチュア]
- はじめまして。
あなたがマルス様の近衛騎士…
クリスね?▼
- [クリス]
- あなたはマケドニア白騎士団の
カチュア殿…▼
- [カチュア]
- カチュアで構わないわ。
仲間同士だもの、ふつうに
話してくれたらうれしい。▼
- [クリス]
- ありがとう、
ではそうさせてもらう。▼
何度か戦いで
一緒になったな。▼
- [カチュア]
- ええ、そうね。
あなたの戦いは何度か見かけた。▼
実直で真面目な戦いぶりで、
マルス様のことを献身的に
お守りしてた…▼
さすがマルス様の
近衛騎士だと思ったわ。▼
- [クリス]
- 光栄だな。
ありがとう。▼
おれも君の戦いを見ていた。
君の実力は凄い。
戦い手として、尊敬する。▼
- [カチュア]
- いえ、そんなこと……▼
- [クリス]
- これからの戦い…
おれたちが共に戦うことも
多くなるだろう。▼
これからよろしく頼む。
お互い助け合えたら嬉しい。▼
- [カチュア]
- ええ、こちらこそ。▼
カチュアと主人公2 †
- [カチュア]
- クリス、
この前の戦いでは…ごめんなさい。▼
…あなたに助けられたわね。▼
- [クリス]
- いいんだ、おれたちは仲間だからな。▼
だが、戦いの最中に
隙を見せるとは君らしくもない。
何かあったのか?▼
- [カチュア]
- い、いいえ…
私がただ未熟なだけよ。▼
- [クリス]
- そんなことはない。
君の本来の実力なら、
おれの助けなど無用だろう。▼
- [カチュア]
- ……▼
- [クリス]
- そういえば、君は時折
ぼんやり遠くを
見ていることがあった。▼
あれは、
マルス様を見ていたのか?▼
- [カチュア]
- ……!▼
い、いえ。
別にそ、そんなことは…▼
- [クリス]
- 隠さなくて良い、カチュア。
マルス様は
素晴らしい方だからな。▼
皆、マルス様を尊敬して
この軍で戦っている。
おれだってそうだ。▼
君もそうなのだろう?▼
- [カチュア]
- え、ええ…そうね。▼
- [クリス]
- カチュアのためにも、
おれが近衛騎士として
しっかりしなければな。▼
おれはもっと強くなる。
マルス様のためにも、
君やみんなのためにも…▼
- [カチュア]
- クリス……▼
カチュアと主人公3†
- [カチュア]
- ねえ、クリス。
最近のあなた、
無理しすぎていない?▼
- [クリス]
- そ、そうか?▼
- [カチュア]
- マルス様を守ろうとする
あなたの気構えは
立派だと思うけど、▼
あまりあなた一人で
思いつめすぎない方が…▼
- [クリス]
- …カチュア、
やはり君には隠せないな。▼
確かに、敵は強さを増している。
マルス様をお守りするのは
容易じゃない。▼
だが、これだけは誓う。
たとえこの身がどうなろうと
マルス様の命だけは…▼
- [カチュア]
- いいえ、私は
マルス様のことだけじゃなく…▼
あなたのことも心配なの。▼
マルス様をお守りできても、
そのためにあなたが
倒れたりしたら…▼
その…きっと、
マルス様も悲しまれるわ。▼
- [クリス]
- それは…そうだな。▼
確かにおれは
気負いすぎて
いたのかもしれない。▼
- [カチュア]
- 何かあったら、
いつでも私に助けを求めて。▼
私たちは仲間だから。▼
- [クリス]
- わかった。
ありがとう、カチュア。
感謝する。▼
- [カチュア]
- いいの。
私も、あなたに
助けられたから…▼
ねえ、クリス…▼
- [クリス]
- ん?▼
- [カチュア]
- 私ね、ずっと悩みがあったの。▼
誰にも言えない悩み。
抱いてはいけない気持ち…▼
自分でもどうにもならなくて、
胸の奥が苦しくて…
そんな自分がいやで…嫌悪してた。▼
- [クリス]
- おれで良かったら、相談に乗る。▼
- [カチュア]
- うん…
でも今はね…少しだけ楽になった。▼
あなたのおかげかもしれない。▼
- [クリス]
- おれの?▼
- [カチュア]
- あなたはずっと、
私の傍にいてくれた。▼
なんでもない言葉を交わして、
互いに笑い合って…▼
マルス様のことや
お互いのことを話して…▼
そうしているうちに…
少しずつ、
苦しさが薄れていったの。▼
時間が経てば、
もしかしたらいつか…
私も忘れられるのかも…▼
- [クリス]
- ?
よくわからないが…▼
- [カチュア]
- いいの、わからなくて。
とにかくありがとう、
クリス…▼
ウォレンと主人公†
ウォレンと主人公1†
- [クリス]
- あ、ウォレン。どこへ行ってたんだ?
しばらく姿が
見えなかったようだが…▼
- [ウォレン]
- 森へ。▼
- [クリス]
- 森?▼
- [ウォレン]
- 猟師だからな。▼
- [クリス]
- え?
ちょ、ちょっと待ってくれ。▼
- [ウォレン]
- …ああ、すまん。▼
まだ話の途中だったか…▼
- [クリス]
- ああ。良かった、
何かまずいことを
言ってしまったのかと思ったぞ。▼
- [ウォレン]
- いや、そうじゃねえ。▼
ただおれは、一人が多い。
話すことが得意じゃなくてな…▼
- [クリス]
- そうだったのか。
でも、あなたはカチュア殿と
知り合いだと聞いたが?▼
- [ウォレン]
- ああ…昔、
遭難していたカチュアの
天馬の手当てをした。▼
- [クリス]
- そうか、それでカチュア殿と。▼
- (ウォレンが立ち去る)
- [クリス]
- カチュア殿が言っていた。
ぶっきらぼうだが
優しいところがあって…▼
って、あれ?
またいなくなってる…▼
やっぱり、
おれ、まずいことを
言ってしまったのか?▼
ウォレンと主人公2†
- [クリス]
- あ、ウォレン。▼
- [ウォレン]
- ああ、あんたか。▼
- [クリス]
- 前みたいにまた話して良いか?
おれは、あなたのことを知りたいんだ。
共に戦う仲間だからな。▼
- [ウォレン]
- ……ああ、構わねえさ。▼
- [クリス]
- ウォレンは猟師なんだな、
猟師の暮らしってどんな風なんだ?▼
俺も田舎の出だが、
祖父と二人で
訓練ばかりしてたからな…▼
- [ウォレン]
- ……▼
- [クリス]
- も、もしかして
おれと話すのいやか。▼
- [ウォレン]
- いや、そうじゃねえ。
誤解させてすまん。▼
ただ、
話すことに慣れてなくてな。
何から話すのが良いか…▼
- [クリス]
- 例えば、猟は一人でするのか?▼
- [ウォレン]
- ああ、いつも一人だ。▼
森で小さな獲物を取ったり、
時には大きな獲物を求めて
雪山に入ることもある…▼
吹雪になれば、穴を掘って
雪が止むまでその中で待つ。
何日もな…▼
- [クリス]
- その間は、何をして過ごすんだ?▼
- [ウォレン]
- 何もしねえ。
ただじっと待つだけだ。▼
- [クリス]
- 何日も一人でじっと…?
おれだったらとても
我慢できそうにないな。▼
- [ウォレン]
- おれは一人に慣れてるからな。
普段の暮らしも似たようなもんだ。▼
- [クリス]
- 家族はいないのか?▼
- [ウォレン]
- いねえな。森で一人暮らしだ。▼
猟で必要な獲物を取って、
あとは森の小屋で暮らしている。▼
用がない限り…
何年も誰とも会うことはねえ。▼
- [クリス]
- だが、寂しくはないのか?▼
- [ウォレン]
- カチュアにも昔そう聞かれたが…
おれは寂しさ、
ってものがよくわからねえ。▼
おれは物心つく頃から一人だ。
一人が当たり前だった。
だから、何も感じたことはねえな。▼
- [クリス]
- そうか…▼
- [ウォレン]
- もし、世界からおれ以外の人間が
いなくなったとしても…
おれは何も変わらないだろう。▼
反対に、世界からおれが
いなくなったとしても…
世界は何も変わらないだろう。▼
- [クリス]
- それは違う、ウォレン。▼
あなたとおれは仲間だ。
あなたがもしいなくなったら、
おれは悲しい。▼
- [ウォレン]
- ……▼
- [クリス]
- だから、
急にいなくなったり
しないでくれ。▼
- [ウォレン]
- …大丈夫だ。
そのつもりはねえよ。▼
ウォレンと主人公3†
- [クリス]
- ウォレン、
この戦いが終わったら
どうするんだ?▼
- [ウォレン]
- 今まで通りだ。
猟師として暮らす。▼
- [クリス]
- そうか…▼
- [ウォレン]
- ……▼
だが…おれの気持ちは、
前とは変わったかもしれん。▼
- [クリス]
- ん?▼
- [ウォレン]
- 以前は感じたこともなかったが…▼
この戦いが終わることが、
名残惜しく感じることがある。▼
クリス、
お前たち仲間とまた話したい、
そんな気持ちになる。▼
- [クリス]
- ウォレン…▼
- [ウォレン]
- 長い間、共にいたからだろうな。▼
何故人が寂しいと感じるか、
おれもわかった気がする。▼
人は
一人でいるのが寂しいんじゃねえ…
一人になるのが寂しいんだ。▼
大切な相手と
別れることが寂しいんだ。
それがわかった…▼
- [クリス]
- だったら、また会えば良い。▼
戦いが終わった後でも、何度でも。
きっとまた会おう。▼
- [ウォレン]
- ああ…そうだな。▼
パオラと主人公†
パオラと主人公1†
- [クリス]
- はっ…! はっ…! はぁっ!▼
く……駄目か……
さすがに…
目まい…が……▼
- (クリスが倒れる)
- [パオラ]
- クリスさん!?
だ、大丈夫ですか?▼
- [クリス]
- パオラ殿…▼
だ、大丈夫です。
お見苦しいところを…▼
- [パオラ]
- ふらふらではないですか、
あなたらしくもない…
どうしたのです?▼
- [クリス]
- 実は最近…
日課の訓練では…
物足りなくなってきたため、▼
試しに訓練量を5倍に
増やしてみようかと…▼
- [パオラ]
- そんな急に…
それでは
倒れるのも無理はないです。▼
- [クリス]
- だ、大丈夫です。▼
「訓練が辛い時は
もっと訓練せよ」と…
祖父からそう教わりました…▼
- [パオラ]
- まあ、いけません。
そんな無理をしては…!▼
ほら、座ってください。
小休止しましょう。▼
- [クリス]
- いえ、おれはまだ…!▼
- [パオラ]
- 小休止しましょう?▼
- [クリス]
- …は、はい。▼
- [パオラ]
- そう、それでいいのです。▼
無理して訓練を続けても、
本当の力は身につきませんよ。
自分の身体にあわせないと。▼
はい、お水。
どうぞ飲んでください。▼
- [クリス]
- ど、どうも…▼
- [パオラ]
- 足りなければ
くんできますから、
言ってくださいね。▼
あ、でもまだ無理に
動いてはいけませんよ。
いいですね?▼
- [クリス]
- はい…▼
パオラと主人公2†
- [クリス]
- あ、パオラ殿。
先日はお世話になりました。▼
- [パオラ]
- いいえ、こちらこそ
強引にお節介を…
許してくださいね。▼
わたし、つい人の世話を
焼きたくなってしまって…
悪いくせなんです。▼
妹たちにも
言われてたのに…▼
- [クリス]
- そういえば、
前の戦争の英雄である
マケドニア三姉妹…▼
パオラ殿は
その三姉妹の
長女なのですね。▼
- [パオラ]
- ええ。
わたしたち姉妹は両親を早くに
亡くしていたから…▼
妹たちが小さい頃は、
わたし、あの子たちの
お母さんがわりだったんです。▼
- [クリス]
- わかる気がします。▼
パオラ殿はなんというか…
包み込むような優しさが
ある方です。▼
- [パオラ]
- まあ、ありがとう…
そんなふうに
言ってもらえるなんて。▼
あ、そういえば
クリスさん…
気になっていたのですけど、▼
左肩の具合、大丈夫ですか?▼
- [クリス]
- え、ああ…
確かにここしばらく
肩が重い感じです。▼
- [パオラ]
- やっぱり。
無理をしていませんか?▼
- [クリス]
- 大丈夫です。祖父からは、
「体が痛い時は訓練で治せ」
と教えられて…▼
- [パオラ]
- まあ、そんな…
無理をして、大切な身体を
痛めてしまっては大変です。▼
見せてください。▼
- [クリス]
- パ、パオラ殿…?▼
- [パオラ]
- ほら…じっとして。▼
こうして、指で
肩をほぐしてあげると
楽になりますよ。▼
- [クリス]
- ど、どうも…▼
- [パオラ]
- 緊張せずに
楽にして…▼
- [クリス]
- は、はい…!▼
- [パオラ]
- クリスさん?
顔が赤いようですけれど…?▼
- [クリス]
- い、いえ!
そんなことは!▼
パオラと主人公3†
- [クリス]
- パオラ殿、先日も
ありがとうございました。▼
- [パオラ]
- いいえ、ご迷惑でなければ
良かったのだけど…▼
- [クリス]
- 迷惑などとんでもない、
とても助かりました。▼
あなたのおかげで、
おれはもっと力をつけられる。
マルス様のお役に立てます。▼
- [パオラ]
- クリスさんは
マルス様のために
頑張っているのですね。▼
- [クリス]
- はい。それが
おれの使命、
おれの望みです。▼
- [パオラ]
- そう…▼
良い騎士なのですね、
クリスは…▼
- [クリス]
- パ、パオラ殿…!?▼
- [パオラ]
- あ、ごめんなさい。
わたしったらつい…
頭をなでられるの、いや?▼
- [クリス]
- いえ、ただ…
びっくりしました。▼
- [パオラ]
- あなたのこと、
可愛い弟みたいに
思えてしまって…▼
つい妹たちに
してるみたいに
接してしまってたの。▼
- [クリス]
- はは、おれも小さい頃、
祖父にほめられた時のことを
思い出しました。▼
パオラ殿、
ご迷惑でなければ
これからも…▼
おれの訓練を見て
いただけませんか?▼
あなたがいてくれれば、
おれはもっと
頑張れる気がします。▼
- [パオラ]
- ええ、喜んで。▼
ジュリアンと主人公†
ジュリアンと主人公1†
- [クリス]
- ジュリアン殿、
お出かけのようでしたが、
どちらへ?▼
- [ジュリアン]
- さすがマルス様の騎士、
気付くのが早いな。▼
実は、こっそり
情報収集に行ってた。
レナさんの手がかりを探したくて。▼
- [クリス]
- そうでしたか…
レナ殿はあなたの大切な人でしたね。▼
- [ジュリアン]
- ああ。
ごろつきだったオレは、
レナさんのおかげで変われたんだ。▼
オレはどうなっても良い、
ただあの人の笑顔を
取り戻したいんだ…▼
- [クリス]
- ジュリアン殿…
よろしければ
おれも何か手伝わせてください。▼
- [ジュリアン]
- え? いいのかい?▼
- [クリス]
- ええ、大切な人のために
何かをしたいという思いは、
おれもよくわかります。▼
ジュリアンと主人公2†
- [ジュリアン]
- なあクリスさん。
折り入って頼みがあるんだ。▼
オレに戦いを教えてくれないか?▼
- [クリス]
- 戦いを、ですか?
ですがジュリアン殿は盗賊…▼
戦闘よりも、
扉や宝などの後方任務の方が…▼
- [ジュリアン]
- ああ、そうだな。
けどオレは、強くなりたいんだ。
オレがレナさんを守れるように。▼
- [クリス]
- ジュリアン殿…▼
- [ジュリアン]
- レナさんがいなくなってから、
オレ、散々あちこちを探してて…▼
レナさんを
見かけた人からも話を聞いた。▼
その人たちの話では、
レナさんは悲しそうな顔で…
司祭たちに連れられていったって。▼
- [クリス]
- それが……?▼
- [ジュリアン]
- レナさんは眠らされたり、
操られたりしてたわけじゃなかった。▼
その時、近くにはオレがいたんだ。
レナさんが叫び声をあげれば、
きっとオレも気付いた。▼
でも、レナさんはそうしなかった。▼
それは、オレに気付いて助けに入っても
オレじゃかなわないって
知っていたからだ。▼
オレがもっと強い男だったら、
レナさんはさらわれずいんすんだんだ。
そう思うと自分が許せない…▼
- [クリス]
- ……▼
ジュリアンと主人公3†
- [クリス]
- ジュリアン殿。
訓練はいいが、あまり無茶は…▼
- [ジュリアン]
- ありがとう。
けど、オレはまた失敗したくないんだ。
だから…▼
- [クリス]
- ジュリアン殿、あなたが
レナ殿のことで
自分を責める気持ちはわかる。▼
だが、おれは思うんだ。▼
あなたが強くなっても、
レナ殿はやっぱり、
助けを求めないんじゃないか。▼
- [ジュリアン]
- え?▼
- [クリス]
- レナ殿はただ…
あなたに危険な目にあってほしく
なかったんだろう。▼
誰かが傷つくより
自分が犠牲になることを選ぶ…▼
おれはレナ殿を知らないが、
レナ殿はそんな女性な気がする。
違うか?▼
- [ジュリアン]
- ……▼
ああ…
レナさんはそういう人だ。▼
いつだって、
自分のことより…
誰かのために……▼
- [クリス]
- ジュリアン殿…
おれも力になる。
一緒にレナ殿を取り戻そう。▼
あなたの話を聞いてるうちに、
おれもレナ殿に会ってみたくなった。▼
- [ジュリアン]
- ああ、もちろん。▼
レナさんに会えば、
きっとクリスさんも
レナさんと仲良くなれるさ。▼
あの人は、本当に
天使みたいに優しい人だから…▼
マチスと主人公†
マチスと主人公†
- [マチス]
- ああ、心配だ心配だ…▼
- [クリス]
- ?
マチス殿?▼
- [マチス]
- 心配だ心配だ。
いてもたってもいられない…▼
- [クリス]
- マチス殿、何か心配事でも?▼
- [マチス]
- おっ、よくぞ聞いてくれた。
実はおれ、レナのことが
心配でたまらないんだ。▼
- [クリス]
- レナ殿…
いなくなった
シスターたちのお一人か…▼
- [マチス]
- レナはおれの妹なんだよ。
可愛い妹がさらわれた。
邪悪な企みに巻き込まれたに違いない。▼
そう思うと心配で心配で…
ああ、じっとしていられない!▼
- [クリス]
- 気持ちはわかりますが、マチス殿。
少し落ち着いた方が…▼
- [マチス]
- これが落ち着いていられるか!
レナは聖女のように
清らかな子なんだぞ!▼
おまけに美人だ。
そんな子がさらわれたんだ…
一体どんな目にあっていることか…▼
だめだー!
そんなことは
兄貴であるおれが許さん!▼
- (マチスが立ち去る)
- [クリス]
- あ、マチス殿!▼
…一体どこへ?▼
- (マチスが現れる)
- [マチス]
- …レナの居場所がわからん。▼
…しかし、
心配でじっとしていられないんだー!▼
- (マチスが立ち去る)
- [クリス]
- あ、また…▼
マチスと主人公†
- [マチス]
- クリス、頼みがある。
おれを強くしてくれないか。▼
- [クリス]
- マチス殿を強く?▼
- [マチス]
- 心配しても体に悪いばかりだ。
レナの居場所もわからないしな…▼
それよりも、
いざレナの居場所がわかった時
兄貴であるおれが助けてやらねば!▼
そのために強くなりたいんだ。▼
- [クリス]
- なるほど。
それは良いお考えです。▼
- [マチス]
- だってさ、考えてもみてくれ。▼
他の奴がもし
レナを助けるようなことが
あったとするだろ。▼
そしたら、助けられたレナとそいつは、
なんとなく良い感じに
なってしまうだろ?▼
- [クリス]
- はあ…▼
- [マチス]
- どこの馬の骨かもわからん奴に
レナは騙されたあげく、
捨てられてしまうんだ…▼
だめだー!
そんなことは
兄貴であるおれが許さん!▼
- (マチスが立ち去る)
- [クリス]
- マ、マチス殿!▼
- (マチスが現れる)
- [マチス]
- レナに悪い虫がつかないように、
兄貴であるおれが強くならねば!▼
レナのために
おれは最強の男になる!▼
- [クリス]
- 承知しました。
おれに手伝えることであれば。▼
- [マチス]
- ああ、頼んだぞ。▼
けど、出来るだけ
体を動かさない訓練が良いな。
ケガでもしたら大変だし…▼
マチスと主人公†
- [マチス]
- おー、クリスじゃないか!▼
- [クリス]
- マチス殿…
最強の男になるための訓練は
どうされたのですか?▼
- [マチス]
- あれはやめた。▼
- [クリス]
- もうですか…?▼
- [マチス]
- いや、もともと無理な話だったんだよ。
人には向き不向きって
ものがあるんだからさ。▼
よく考えたら、
おれがお前に勝てるはずないもんな。▼
そこでだ!
クリス、おれの役目は
お前にゆずりたいと思う。▼
- [クリス]
- え?▼
- [マチス]
- お前ならレナを任せられる!▼
- [クリス]
- そ、そう言われても。▼
- [マチス]
- お前は色々と
相談に乗ってくれたからな。
お前が良い奴なのはよくわかっている。▼
なんだったら、
おれのことを
お兄さんと呼んでもいいぞ。▼
- [クリス]
- それは結構です。▼
- [マチス]
- 遠慮するな、弟よ。▼
さあ、二人で共にレナを助けよう!
主にお前が中心となって!▼
ミネルバと主人公†
ミネルバと主人公1†
- [クリス]
- ん?
このペンダントは…▼
…誰のだろう?
この紋章…
マケドニア王家の…?▼
- [ミネルバ]
- クリス殿、それは…▼
- [クリス]
- !
し、失礼しました。
ミネルバ王女の落とし物ですか?▼
- [ミネルバ]
- ああ、すまない。
実は先ほどから探していた。▼
君が見つけてくれたのだな。
感謝する。▼
- [クリス]
- はっ。▼
- [ミネルバ]
- …これは幼い頃に、
母上からいただいたものでな。▼
ミシェイル、わたし、妹のマリア…
三人が同じペンダントを持っている。▼
- [クリス]
- ミシェイル王子も……▼
- [ミネルバ]
- ああ。昔は…
わたしたちは仲の良い
兄妹だったのだ。▼
だが知っての通り…
前の戦争でわたしとミシェイルは
敵同士として相争った。▼
わたしはマルス王子の側へ、
そしてミシェイルは
メディウスの側へ…▼
昔のように
笑いあえる時は…
残念だがもうあるまい。▼
- [クリス]
- ……▼
- [ミネルバ]
- だが、もはや未練はない。▼
まもなく軍議の時間だな。
では参ろう、クリス殿。▼
- [クリス]
- はっ。▼
ミネルバと主人公2†
- [クリス]
- ミネルバ王女、
いかがでしたか?
マリア王女は…▼
- [ミネルバ]
- 残念だが、何も…▼
- [クリス]
- そうですか…▼
- [ミネルバ]
- マリア…
無事であってくれればいいが…▼
- [クリス]
- あまりご無理をなさらないように。
あなたがお倒れになれば、
マリア殿も悲しみます。▼
- [ミネルバ]
- ああ、そうしよう。
ありがとう、クリス。▼
わたしとミシェイルの間には、
もう兄妹の絆は断たれている。▼
だがせめてマリアは、
あの子だけは
幸せであって欲しい…▼
この気持ちだけは…
ミシェイルも同じだろう。▼
- [クリス]
- ミネルバ王女…▼
ミシェイル王子は
マリア王女だけではなく、▼
ミネルバ王女、
あなたにも幸せであって
欲しいのではないでしょうか。▼
- [ミネルバ]
- わたし、にも…?▼
- [クリス]
- だから、王子は
囚われていたあなたを
助けたのだと思います。▼
- [ミネルバ]
- ……▼
おかしなことだ…
かつてミシェイルを討ったのは
わたしだというのに…▼
- [クリス]
- ミシェイル王子にとって、
あなたは今も妹なのでしょう。▼
- [ミネルバ]
- ……▼
ミネルバと主人公3†
- [ミネルバ]
- クリス…
君の主君は大した人物だな。▼
不利な戦い続きにもかかわらず、
ここまで常に
勝ち抜いてきた…▼
- [クリス]
- はい。
マルス様には皆の心を
一つにまとめる器があります。▼
- [ミネルバ]
- ああ、
あのミシェイルも認めていた。
マルス王子は英雄の器だと…▼
彼のような人物こそ、
王に相応しいのかもしれぬ。▼
- [クリス]
- はい、そう思います。▼
- [ミネルバ]
- …わたしは、彼を
うらやましく思う。▼
誰もが平等に暮らせる
理想の王国…わたしはマケドニアを
そんな国にしたかった。▼
だが、将軍たちに
反乱を起こされ、捕らえられ、
無様な姿をさらした…▼
しょせん、
わたしは器ではなかったか…▼
- [クリス]
- ミネルバ王女…▼
- [ミネルバ]
- マルス王子は
皆に慕われ、親しまれている。▼
あのように魅力あふれる王ならば、
マケドニアも
違っていたかもしれぬな…▼
- [クリス]
- マルス様は確かに
素晴らしい方です。▼
ですがミネルバ王女、
あなたの理想はマルス様のお心と
同じくらい素晴らしい。▼
それに…
ミネルバ王女、
あなたはとても魅力的です。▼
あなたと共に戦ったおれには、
あなたという人が
よくわかります。▼
あなたは厳しい方だと
見られがちだが…
本当はとても心優しい方だ。▼
- [ミネルバ]
- …過分な言葉だな。
わたしはそのような
立派な人間ではない。▼
…だが、
君にそう言われるのは、
悪い気分ではないな…▼
エストと主人公†
エストと主人公1†
- [エスト]
- えい! やぁっ!▼
- [クリス]
- エスト殿、訓練ですか?▼
- [エスト]
- あ、うん。
しばらく戦ってないから
腕がなまっちゃっててね。▼
この戦いの間に
なるべく早く
取り戻さなきゃね。▼
- [クリス]
- マルス様から伺いました。
エスト殿はマケドニア天馬騎士として
前の戦争を戦われたとか。▼
- [エスト]
- うん。ミネルバ様と、
わたしたち三姉妹は
大活躍したんだから!▼
わたしたちが本気出したら
どんな敵にだって負けないの。
期待しててよね。▼
- [クリス]
- はい、頼もしいです。▼
エストと主人公2†
- [エスト]
- あ、ちょうど良かった。
クリス、これ食べてみて。▼
- [クリス]
- シチューですか…
エスト殿も料理をされるのですね。▼
- [エスト]
- もちろんよ、
私は毎日アベルに料理を
作ってあげてたんだからね。▼
ささ、遠慮せずに
ごくっといって。▼
- [クリス]
- ……▼
甘っ!?▼
- [エスト]
- え、そう?
これくらい普通じゃない?▼
- [クリス]
- そ、そうですか…
すみませんお水いただきます。▼
- [エスト]
- 甘すぎるかなあ?
アベルはいつも美味しいよって
言ってくれてたんだけどな…▼
- [クリス]
- お二人にあった味付けなら
それで良いと思います。▼
お二人の幸せな暮らしに
似合うシチューかもしれません。▼
- [エスト]
- えへへ、そうかな…▼
- [クリス]
- ごちそうさまです。▼
エストと主人公3†
- [エスト]
- …それでね、それから
アベルとわたしは一緒に
暮らすことになったの。▼
すごく幸せだった。
あの人のこと、
本当に好きだったから…▼
姉さまたちに会えないのは
寂しかったけど…
でもアベルがいてくれたから。▼
- [クリス]
- 羨ましく思います。
幸せな暮らしだったのですね。▼
- [エスト]
- うん…
でも…でも…ね…▼
- [クリス]
- エスト殿…?▼
- [エスト]
- ……わたしね、
アベルを苦しめちゃった。▼
わたしが捕まったせいで、
アベルは敵に従うしかなかった…
あの人は優しい人だから…▼
わたしがいたせいで、
アベルに辛い思いをさせた…
わたしがいなければアベルは…▼
- [クリス]
- エスト殿…▼
上手くいえないが、
あなたが悪いわけではない。▼
あなたが自分を責めることは…▼
- [エスト]
- ……
…ありがと、クリス
慰めてくれて。▼
えへへ…恥ずかしいな。
わたし子供みたい。▼
小さい頃は、わたしすぐ泣く子で
よく姉さまたちに
慰めてもらったの。▼
クリスといると
なんか安心しちゃうのかな…▼
- [クリス]
- おれでよければ、いつでも。
光栄です。▼
- [エスト]
- うん。ありがとね、クリス…▼
フロストと主人公†
フロストと主人公1†
- [フロスト]
- 「わしは達者にしておる」
…違うな。▼
- [クリス]
- フロスト殿。▼
- [フロスト]
- 「いつも元気な祖父です」
…違うな。▼
- [クリス]
- フロスト殿!
そちらは壁です!▼
- [フロスト]
- うおっ!
…危ないところだった。▼
感謝するぞ、
クリス殿。▼
- [クリス]
- いえ。▼
しかし、
それ程に集中されるとは…。
何をなさっていたのですか?▼
- [フロスト]
- ああ…
これだよ。▼
- [クリス]
- これは、手紙?▼
- [フロスト]
- いかにも。▼
家族への手紙を
したためておったのだ。▼
- [クリス]
- なるほど。▼
- [フロスト]
- 家族は良いものだ。
しかし中々、良い文が
思いつかぬでな。▼
そうだ、クリス殿。
何か良い案は無いだろうか?▼
- [クリス]
- …おれには、
家族から手紙を
受け取った経験はありません。▼
- [フロスト]
- なんと…。▼
- [クリス]
- ですが、
もし祖父から
手紙が届くなら…▼
- [フロスト]
- ふむ?▼
- [クリス]
- 今の、ありのままの事を
書いて欲しい、
と思います。▼
良い文章を
考えているけど
中々思いつかない事。▼
それで十分です。▼
- [フロスト]
- ほう!
それは、良いかも知れん。
では早速。▼
「クリスという若者に
ご助力頂いておるよ」
…と。▼
- [クリス]
- えっ、
その部分から!?▼
フロストと主人公2†
- [フロスト]
- …よし、書けた。▼
- [クリス]
- 返事が楽しみですね。▼
- [フロスト]
- ふふ、
そうだな。▼
クリス殿、
いつも手伝ってくれて
ありがとうよ。▼
- [クリス]
- いえ。
おれの方こそ、
楽しませて頂いています。▼
こんなにも想われて、
ご家族の方は
幸せでしょうね。▼
- [フロスト]
- うーむ…?
そうかのう。▼
むしろ、幸せなのは
わしのほうだよ。▼
- [クリス]
- そうなのですか?▼
- [フロスト]
- …わしには、元々
剣の才も、魔道の才も
なかったのだ。▼
- [クリス]
- フロスト殿が…?▼
- [フロスト]
- しかしな、
家族の頼りに
答えようとする内…▼
気がつけば、
今の力を得ていたのだ。▼
- [クリス]
- なんと。▼
- [フロスト]
- 家族の為に、力を振える。
振るう力がある。▼
こんなにも
ありがたい事はない。▼
クリス殿。
わしにできる事なら
何でも言ってくれよ。▼
- [クリス]
- はい。▼
- [フロスト]
- 食事でも、掃除でも。▼
おお、何なら
背中も流すぞ。▼
- [クリス]
- えっ。
それは、自分でやります。▼
- [フロスト]
- そ、そうか…。▼
フロストと主人公3†
- [フロスト]
- む、むむ…。▼
- [クリス]
- フロスト殿。▼
- [フロスト]
- ああ…。
クリス殿。▼
- [クリス]
- また、
お手紙の内容で
悩まれているのですか。▼
- [フロスト]
- ありのままの文にしては、
以前と同じ内容に
なってしまうのでな。▼
- [クリス]
- おれは、
それでもいいと
思いますが。▼
- [フロスト]
- うーむ、
困ったのう。▼
- [クリス]
- では、
こういうのは
どうでしょう。▼
- [フロスト]
- おお、何かね。▼
- [クリス]
- いつもの逆です。▼
ご家族にあった出来事を、
フロスト殿が聞くのです。▼
- [フロスト]
- ふむ?▼
- [クリス]
- 単に、近況を
聞いても良いですし…▼
以前の手紙に
書かれていた内容の、
詳細を聞いてみたり。▼
- [フロスト]
- ほうほう。▼
- [クリス]
- フロスト殿が
必要とされて、
力を得たように…▼
ご家族が、
色んな出来事に対して
「これを手紙にして伝えよう」▼
…と、
思えるのでは
ないでしょうか。▼
- [フロスト]
- うむ!
確かに。▼
全く、
クリス殿には
助けられてばかりだの。▼
- [クリス]
- いえ。▼
- [フロスト]
- 礼といっては何だが…
これを。▼
- [クリス]
- ん?
これは、手紙ですか?▼
- [フロスト]
- ああ。
わしの家族から、
クリス殿に届いたものだ。▼
受け取ってくれるかな?▼
- [クリス]
- はい、喜んで!▼
ミシェイルと主人公†
ミシェイルと主人公1†
- [ミシェイル]
- ……。▼
- [クリス]
- ミシェイル王子。▼
- [ミシェイル]
- クリスといったな。
お前の働きぶりは聞いている。▼
マルス王子め、相変わらず
有能な者を見抜くのが
上手い男よ。▼
- [クリス]
- …マルス様に対する
お褒めの言葉として、
受け取っておく。▼
- [ミシェイル]
- ああ。▼
俺はマリアを救ったら、
この地を去るつもりだ。
話をしても、得は無いぞ。▼
- [クリス]
- この地を…去る?▼
- [ミシェイル]
- そうだ。▼
- [クリス]
- では…貴殿を待つ
マリア王女には、
何と言われるのか?▼
- [ミシェイル]
- …救いはするが、
声は掛けぬ。▼
- [クリス]
- なっ…!▼
- [ミシェイル]
- 今のマリアに
言葉を掛けられるのは
姉である、ミネルバだ。▼
俺にはもう、
その資格はないだろう。▼
- [クリス]
- なぜ、そう思われるのだ。▼
- [ミシェイル]
- 俺は既に、
マケドニアとは
無縁の存在だ。▼
- [クリス]
- 逃げるのだな。▼
- [ミシェイル]
- 何だと。▼
- [クリス]
- かつて、貴殿は戦場で
ミネルバ王女と
相まみえたと、聞いている。▼
- [ミシェイル]
- 暗黒戦争の話か。▼
それが、
どうしたと言うのだ。▼
- [クリス]
- その時…王女は
「もう一度、やり直せないか?」
と、仰ってはいなかっただろうか。▼
- [ミシェイル]
- むっ。▼
なぜ、貴様が
その事を知っている。▼
- [クリス]
- いや、
おれはその事を知らない。▼
ただ、ミネルバ王女のお人柄ならば
そう仰るだろうと…
思ったのだ。▼
- [ミシェイル]
- …!▼
- [クリス]
- 過ちを犯したがゆえに
祖国を後にするよりも…▼
槍をおき
新たな道を歩む事こそが、
王女様方の望みだと、おれは思う。▼
- [ミシェイル]
- …ふっ。▼
王に対して
物怖じせぬ男よ。▼
- [クリス]
- 恐れ入る。▼
- [ミシェイル]
- マルス王子と同様、
気に入らぬ。▼
だが…
お前のような者こそが、
今の世には必要とされるのだろう。▼
全く、面白き時代よ。▼
- [クリス]
- …ミシェイル王子。▼
- [ミシェイル]
- 覚えておくぞ、クリス…
いや、
クリス殿。▼
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Last-modified: 2024-07-10 (水) 05:13:18