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章別会話



便宜上、第四部導入の話も一緒に入れています。

ノーマル

オープニングシナリオ

[ヤナフ]
俺の目、相棒の耳で
わかる範囲では…
ここに集まった者が全てです。▼
[ティバーン]
ざっと見まわした限り、
ある程度以上
力をもった奴が残ってるってとこか?▼
[アイク]
あと、俺たちと同じ建物にいた者は
みんな無事なようだ。
だが、他はみんな…石になっていた……▼
[???]
…思ったより、
動ける者が多いみたいね。▼
よかった……
これなら、まだ
彼女に対抗できるかも知れない……▼
[サザ]
…待てよ、ミカヤ!▼
[???]
私、ミカヤじゃないわ。
何度もそう言ってるじゃない。▼
[アイク]
ミカヤじゃないなら、
あんたいったい誰なんだ?▼
[ユンヌ]
私はユンヌ。▼
[サザ]
ユンヌだと……!?
ミカヤをどうした!?▼
[ユンヌ]
ミカヤは私のすぐそばにいる。▼
私に頼るしか、石にされた人たちを
救う方法はないとわかってるから…
こうして体を貸してくれてるの。▼
[ティバーン]
じゃあ、聞くがユンヌ……
おまえは何者だ?▼
[ユンヌ]
私はメダリオンの中で、
ずっとずっと眠りについていたの。
でも、私を呼ぶ呪歌で目が覚めたわ。▼
[アイク]
メダリオンだと…!?
じゃあ、おまえが
封じられていた邪神なのか?▼
[ユンヌ]
邪神……?
私は邪神なんかじゃないわ。
私は聖でも、邪でもない。▼
私は自由。私は混沌。私は変化。
私は未来。私は謎。私はユンヌ。▼
[アイク]
呼び名はどうでもいい。
皆を石に変えちまったのが…
おまえの仕業かどうかが知りたい。▼
[ユンヌ]
違うわ。
私は何もしてない。
いまの私にそんな力はないもの。▼
あれはアスタルテの仕業よ。
彼女がこの世界に下した裁き…▼
[サナキ]
な、何を言うのじゃ!
女神アスタルテが
このようなことをなさるはずなかろう。▼
女神は常に我々を
優しく見守り、正しい道へと
導いてくれるお方なのじゃ。▼
[ユンヌ]
あなた、間違えてるわ。▼
アスタルテはそんな
人にとって都合のいい存在じゃない。
だって、彼女は聖でも邪でもないもの。▼
彼女は束縛。彼女は秩序。彼女は安定。
彼女は過去。彼女は答。
彼女はアスタルテ。▼
[アイク]
訳がわからんな…
なぜ、女神アスタルテが
俺たちを滅ぼそうとする?▼
世界を滅ぼすのは、
メダリオンに封じられた邪神…
あんたのはずだ。▼
[ユンヌ]
……また『邪神』って言った!
もういい。あなたは嫌い!
あなたになんて、何も教えてあげない。▼
[アイク]
なんだと?▼

(ミストと話をするユンヌ)

[ユンヌ]
あなたがいい。
私、あなたと話をするわ。▼
[ミスト]
えっ!?▼
[ユンヌ]
アスタルテは私が嫌いだけど、
私は【正】の気が好きよ。
だからあなたにする。▼
[ミスト]
ええっと…あなたは……
ユンヌって名前なのね?▼
[ユンヌ]
そうよ、私はユンヌ。
アスタルテは【正】、私は【負】。
2人は一対の存在なの。▼
私が眠ればアスタルテも眠る。
私が目覚めればアスタルテも目覚める。▼
[ミスト]
じゃあ、あなたは…女神様?
ご、ごめんなさい!▼
わたし、子供に話しかけるみたいに
馴れ馴れしく喋ってしまって…!!
女神様に、なんて失礼なことを……▼
[ユンヌ]
え、どうして?
好きなように喋っていいのよ。
私は自由が好き。▼
[ミスト]
じゃあ、その…
お言葉に甘えてこのままで。▼
女神ユンヌはメダリオンに
封じられていた存在で……
今は、ミカヤさんの中にいる…?▼
[ユンヌ]
そうよ。▼
[ミスト]
ベオクやラグズを石に変えたのは
女神アスタルテの仕業で、▼
あなたはそれを
元に戻す方法を教えてくれる――▼
あ…もしかして!
『戦いの気ではなく
 解放の呪歌で目覚めさせて』って声は……▼
[ユンヌ]
私が送ったの!
わかってくれた?▼
…本当は、こんなことになるのを
止められるかもって期待して、
メッセージを送ったんだけど…▼
[ミスト]
ええっと…?▼

(アスタルテの祭壇の一枚絵)

[ユンヌ]
いい? 時間がないから
簡単に説明するわよ。▼
昔々、あなたたちのご先祖が
アスタルテと約束をしたの。▼
1000年の間、
大陸全土を巻き込むような
大きな戦いはしません…って。▼
約束を破った時には
種族が滅ぼされたとしても
文句は言いませんってね。▼
だけど人たちはやっぱり戦い続けた。
そしてとうとう、大陸を覆うほどの
【負】の気が撒き散らされて……▼
目覚めたアスタルテは、
約束を違えた人たちに裁きを下し、
この状態になってしまったのよ。▼

(再び会話画面に)

[アイク]
……よくわからんな。
【負】の気で目覚めようが、
解放の呪歌で目覚めようが、▼
結局は何も変わりなかったって
ことじゃないのか?▼
[ユンヌ]
…教えない。▼
[アイク]
あのな…
…ったく、子供かよ。▼
[ミスト]
ごめんなさい、ユンヌ。
わたし達は、石にされた人たちを
何とか助けたいの。 どうか教えて。▼
解放の呪歌でユンヌを起こしたことは…
無意味じゃなかったんだよね?▼
[ユンヌ]
…【負】の気で…アスタルテを
目覚めさせてしまったときは、
もうこの世の終わりよ。▼
彼女は、何の申し開きも聞かずに
即座に人たちを滅ぼすことになっていた。▼
でも、解放の呪歌で目覚めたときは…
何らかの事情があるとして、▼
私や人から話を聞いてから、
裁きを判ずる約束になっていたの。▼
…それなのに、アスタルテは
何の話も聞かずに勝手に人たちを
石に変えてしまった。▼
これじゃ、不公平よ。
…だから、私が人たちを元に戻すわ。▼
でも、私だけでは何もできない。
あなたたちの力が必要なの。
私に協力してくれる?▼
[ミスト]
うん。わたしはユンヌを信じる。
石になった人たちを元に戻せるなら、
他のみんなだって、きっと……▼
[アイク]
あぁ、どんなことでもする。▼
[スクリミル]
そのとおりだ!
どのような試練が待ち構えていようとも、
我らは怯んだりせん!▼
[エリンシア]
まだ少し、混乱していますが……
みんなを救えるのであれば、
行動することにためらいはありません。▼
[サナキ]
………正直に申せば、女神アスタルテが
このようなことをなされたなど、
とても信じられぬ……▼
[ユンヌ]
私の言葉が信用できないなら、
無理をしなくてもいいけど?▼
[サナキ]
じゃが、石になった者たちを
救う手立てがあるのならば、何でもする。
その気持ちは他の者と変わりはない。▼
[ユンヌ]
決まりね!
じゃあ、さっそくだけど…
みんなを3つの隊に分けるわ。▼
私がやろうとしてることを、
アスタルテが黙って
見過ごしてくれるとは思えないから…▼
[アイク]
なるほど…全滅を避けるための
予防策ってわけか。▼
[ユンヌ]
さぁ、急がなくちゃ。
時間が経ったら、
またあの光が襲ってくるわ。▼
[アイク]
俺たちまで石になってしまっては
もう終わりだ。
俺たちが皆を必ず…助けてみせる。▼
[ユンヌ]
…あなた、名前は?▼
[アイク]
アイクだ。▼
[ユンヌ]
ふーん……
アイクは、私のこと
もう『邪神』って呼ばない?▼
[アイク]
あんたが嫌ならやめる。
ユンヌでいいか?▼
[ユンヌ]
うん!
だったら、もう許してあげるわ。▼
……そうだ!
せっかくだし、あなたが無事
目的地にたどり着けるようにしてあげるわ。▼
すごく疲れるから、
全員には無理だけど……
ちょっと、目をつぶって。▼
[アイク]
…こうか?▼

(アイクがクラスチェンジ)

[ユンヌ]
どう? 気分は?▼
[アイク]
……どんな奴が現れても
負ける気がせんな。▼
[ユンヌ]
すごい自信…
それじゃあ…
まず、アイクはこっちの組ね。▼
[サザ]
俺はあんたと一緒に行く。
……ミカヤの傍を離れない。▼
[ユンヌ]
……いいわよ。
ミカヤもそうしたいって。▼
[サザ]
直接、話をさせろよ!▼
[ユンヌ]
いまは、だめ。
またそのうちにね。▼
あ、あなたはこっちの組よ。▼

(ユンヌが去る)

[サザ]
……くそ…っ!▼

(部隊編成画面へ)

編成終了後

[ユンヌ]
3つの部隊にはそれぞれ
別々の道をたどってもらうけど、
最終目的地はみんな同じ。▼
あなたたちがベグニオンと名付けた
土地の中心に立つ、【導きの塔】…
そこを目指してちょうだい。▼
……みんな生きてたどり着いてね。
待っているから。▼
[アイク]
待ってるって…
あんたも行くんだろ?▼
[ユンヌ]
じゃあ、塔で会いましょう。▼

(ユンヌ【鳥】が飛び去る)

[アイク]
…鳥?▼
[サザ]
ユンヌ…!?
だったら……▼
ミカヤっ!▼

(ミカヤとサザの会話)

[サザ]
ミカヤ!?▼
[ミカヤ]
……あ…サザ…▼
[サザ]
戻ったんだな?
…心配した。▼
[アイク]
おい、あの鳥がユンヌだとして…
あいつはどこに行ったんだ?▼
[ミカヤ]
…詳しくはわかりませんが……
何かを探しにいくと言っていました。▼
[アイク]
こっちはもうほったらかしか。
勝手な奴だな。▼
[ティバーン]
まぁ、やることはわかってるんだ。
塔を目指してとっとと出発しよう。▼
[イナ]
…出発の前に…少しいいですか?
クルトナーガ王子が…
鷺の民の方々にこれを…▼

(ヤクシ石の一枚絵)

[アイク]
これは……ヤクシの石だったな。▼
[イナ]
はい。
…幸い、白鷺のご兄弟は
3人とも別の隊になっておられます。▼

(元の会話画面に戻る)

[イナ]
フェニキス王、
この1つを
リュシオン王子にお渡しください。▼
[ティバーン]
この石を使えば
別の隊に連絡がつくって寸法か。
いい思いつきだ。▼
[イナ]
ハタリ女王、これをラフィエル王子に。▼
[ニケ]
わかった。▼
[イナ]
そして、残る1つはリアーネ姫に……▼
[サザ]
俺たちと同じ隊だな。
預かろう。▼

(一同の居並ぶ雪原の風景)

[ティバーン]
よし、今度こそ行くか。
じゃあ、あとでな。▼
[アイク]
あぁ、塔で会おう。▼

(ライがやってくる)

[ライ]
…アイク!▼
……おまえとは隊が別になったから…
その……
もう、話しておこうと思って……▼
…ゼルギウス将軍のことだ。
もし、あいつに会ったら、気をつけろ。
あいつは、おまえの敵だ。▼
[アイク]
?▼
[ライ]
あいつは……
漆黒の騎士だ。▼
[アイク]
…っ!?▼
[ライ]
あの男が漆黒の騎士だ。
渡河作戦の時、実際に戦って直感した。
…間違いない。▼
[アイク]
まさか…▼
[ライ]
もっと確たる証拠を掴んでから
言おうと思ってたんだが…
すまん。▼
[アイク]
ゼルギウス将軍が…
…親父の仇…だと……?▼
[ライ]
鷹王と互角に戦う男だ。
石化はしていないだろう。
塔に向かう前に…会う可能性がある。▼
くれぐれも…気をつけろよ。▼

(ゼルギウスと漆黒の騎士の絵が表示される)

[アイク]
漆黒の騎士…
……ゼルギウス…!▼


(セーブ画面へ)

章初め

(タイトル表示 序章:我が名は混沌)
(地名テロップ:ベグニオン帝都 シエネ)

[ルカン]
女神のしもべたちよ……
恐るべきことが起きてしまった。▼
邪神が復活し…
我ら人間を動かぬ石へと変えた。▼
私もそなたらも一度は石になった。
しかしこうして蘇った……
それはなぜか?▼
それは我らが、
女神に選ばれた民であるからに他ならぬ。▼
行け、正なる者たちよ。
禍々しき邪神とそのしもべどもに
神罰を下すのだ!▼


(画面暗転後、ミカヤ隊の様子へ)

[シグルーン]
みなさま、今宵は
この町で夜を明かしましょう。
明日に備え、十分に休養をとってください。▼

ニアルチが隊にいる場合

[ネサラ]
…ったく、嫌な空気だ。
やたらに澄んでて、
濁りがまったくないときている。▼
こんな中にいると、
まるで自分が…醜い塊にでも
なったような気がするぜ。▼
[リアーネ]
dousitano,naesara?/ドウシタノ、ネサラ?▼
[ネサラ]
…いや、なんでもない。
独り言だ。▼
[ニアルチ]
ぼっちゃまも、リアーネお嬢様も
明日に備えて、もうお食事にしましょう。
爺がご用意いたしましたぞ。▼
[ネサラ]
ニアルチ…
もう子供じゃないんだ。
いい加減”ぼっちゃま”は、やめてくれ…▼
やれやれ…やっとリアーネのところに
厄介払いできたと思ったんだが……▼
[スクリミル]

ネサラ…っ!この…っ!
ラグズの裏切り者めが!!▼
[ネサラ]
…まぁ、これが当然の反応だろうな。
こっちも、お前に八つ裂きにされても
文句は言えないと思っている。▼
[スクリミル]
よくも、のこのこと俺の前に
姿を見せられたな。
…同胞の恨み、今晴らさせてもらう!▼
[リアーネ]
eetto/エエット
だめ、ネサラ…いじめる、の!▼
[スクリミル]
いじめる!?
こいつのせいで俺たちラグズ連合が
どんな目にあったと思う!?▼
[リアーネ]
でも…ネサラも、してる。
とても、とっても…
…… …… ………!▼
[ネサラ]
リアーネ、おまえな…
人の内側まで
覗くもんじゃないぞ。▼
[スクリミル]
このままでは済まさん…
この場で、
落とし前をつけさせてもらおう!▼
[ニアルチ]
ぼ、ぼっちゃまに
手を出されるのなら…
まずはこの老いぼれに!!▼
[スクリミル]
どけ!
どかぬなら、共に…▼
[ネサラ]
待て、スクリミル!!
…2人とも離れろ!!
…ちっ▼


(リアーネとニアルチを抱えて飛ぶネサラの一枚絵)

[スクリミル]
臆したか!
鴉王っ!!▼
[ネサラ]
悪いが気が変わった。▼
よく考えてみれば、おまえより
報復の優先順位の高い奴がいる。▼
先におまえにやられたんじゃ、
そいつの怒りを
受けてやれなくなるからな。▼


(元の会話場面へ戻り、化身を解くスクリミル)

[スクリミル]
なるほど…それは道理だな。▼
[ネサラ]
なんだ…そんなにあっさり退くのか?
血の気の多い獅子とは
思えない行動じゃないか。▼
[スクリミル]
………▼
[ニアルチ]
い、命拾いしましたな。
てっきり…
もうダメかと……▼
[リアーネ]
yokattane,naesara/ヨカッタネ、ネサラ▼
(画面暗転後拠点画面へ)

進撃前

[ミカヤ]
…サザっ!
みんなを起こして広場に集めて…!!
間もなくここに敵が来るわ!!▼
[サザ]
! …わかった。▼
[シグルーン]
ミカヤ様!
敵が姿を見せたのですか!?▼
[ミカヤ]
いいえ、まだ……
でも…必ず、来ます。▼
[スクリミル]
近くに気配はせんようだがな。▼
[ミカヤ]
…何が襲ってくるかもわかりませんし、
人数もわかりませんが…
とにかく、大勢で襲ってくるんです。▼
[スクリミル]
………▼
[ミカヤ]
いきなり変なことを
言いだしたと思うでしょうけど……
お願いです! 信じてください!▼
[スクリミル]
ん? 誰も疑ってなどおらんぞ。
女神ユンヌを解放した巫女の言葉だ。
それを信じられぬほど、愚かではない。▼
[ミカヤ]
あ…▼
[ネサラ]
おっと…
そうこう言ってるうちに
実際に現れたようだぜ、お客さんが。▼
[スクリミル]
よーし、ここは俺に任せるがいい!
腕に自信のない者はすみやかに
建物の中に隠れるのだ!!▼
[シグルーン]
サナキ様。ここはスクリミル殿の
お言葉に甘えましょう。
安全な場所にご案内します。▼
[サナキ]
いやじゃ。
わたしも…戦う。▼
[シグルーン]
何を申されます!?
万が一、お怪我などされては…▼
[サナキ]
……あのミカヤと申す娘も
戦うのであろう?
だったら、わたしも逃げぬ。▼
[シグルーン]
神使様……▼
[ネサラ]
好きにさせてやれよ。
なんなら、神使のことは
俺が面倒みてもいい。▼
[シグルーン]
…いいえ。
神使様をお守りするのは
神使親衛隊の務め。▼
[サナキ]
それに…
すでに、そなたは両腕とも
塞がってるようじゃしな。▼
[スクリミル]
話は済んだか?
ならば速やかに戦闘態勢に入るぞ。▼


(スクリミルが雄叫びをあげ、部隊編成画面へ)

進撃後

[ユーマ]
あれが邪神の手先どもだ!
女神に背く者に滅びを!
聖なる女神の裁きを下せ!▼
[サナキ]
なんじゃ、そなたたち…
その鎧は我が帝国のものではないか!
よくぞ生き残っていてくれた…▼
[ネサラ]
神使っ!
迂闊に近寄るな!▼
[サナキ]
!?▼
[正の使徒1]
邪神のしもべに告ぐ。
我々は女神アスタルテより、
この世界を統べる使命を賜った。▼
[正の使徒2]
穢れた者たちに滅びを!
滅びを!!▼
[シグルーン]
サナキ様、お下がり下さい。▼
ここにいるのは……
先の事件で元老院側に
与した者ばかりのようです。▼
[正の使徒]
神使サナキは偽りの存在!
神の声が聞けぬ神使など、
偽者などに用はない!▼
[サナキ]
!!
わ、わたしは……▼
[シグルーン]
サナキ様に対するその言動や態度…
たとえ狂っていたとしても
許されるものではありません。▼
主君に仇なす不忠の臣たちよ、
死して汚名をそそぐがよい!▼

エンドシナリオ

[スクリミル]
ふん… かなりの手練揃いだった。
元老院はこれほどの兵力を
温存しておったわけだな?▼
[シグルーン]
いいえ、そんなはずありません。
それに、ここにいたのは、ほとんどが
隊長位までの者です。▼
それがここまで戦えるなんて、
一体どういう…▼
[???]
アスタルテの加護よ。▼
[ユンヌ]
…戦いの気を感じたから
とにかくミカヤに知らせて、
私も慌てて戻ってきたわ。▼
どうやらアスタルテは……
自分の手先になりそうな者だけ、
石化を解いたみたいね。▼
武器や鎧に加護を与え、
己の使徒とした――▼
この加護の力は、アスタルテに
近づくほど強くなるわ。
この先、気をつけて。▼
[シグルーン]
…女神の加護を受けた
武器や鎧…ですか。▼
[ネサラ]
漆黒の騎士とやらと…アイクご愛用の剣
エタルドやラグネルとかと
同じようなものか?▼
[ユンヌ]
原理は同じよ。
もっとも、今回のものはそれに比べると
もっとお粗末なものだったけど。▼
それでも、素の状態から考えると
何倍も強化されているはずだわ。▼
本当は私も加護をあげたいんだけど…
ずっと眠っていたせいで、まだ無理みたい。
ごめんなさいね。▼
[スクリミル]
…それで、あの戦いっぷりか。
ようやく納得がいったぞ。▼
[ユンヌ]
哀れな者たち……
彼らは、自分たちが生身に戻ったことで
女神に選ばれたのだと思い込んでる。▼
でも、彼女にとっては
誰もが不完全な存在であり、
ひとしく存在する価値がない。▼
用意が整えば
結局は使徒たちも石に戻されるのに。▼
[サザ]
ミカヤ…
そこにいたのか!▼
[ユンヌ]
あ、うるさいのが来ちゃった。
じゃあ、私は戻るわ。
頑張ってね、みんな。▼
[サザ]
ミカヤ?▼
[ミカヤ]
……っ……
………ふぅ…▼
[ネサラ]
よぉ、ご苦労さん。
…とりあえず、いまあったことは全て
他の隊にも教えたほうが良さそうだな。▼
[サザ]
?▼
[スクリミル]
俺は少し眠るとするか。
こんな早朝に叩き起こされては
調子が狂うぞ。▼


(画面暗転後、町にてミカヤとサザの会話)

[サザ]
…またユンヌが現れたのか。
あいつ、気軽にミカヤの体を乗っ取って…
おとなしく鳥のままでいればいいのに。▼
[ミカヤ]
そんなに嫌わないで。
ユンヌは…わたしにとって
とても近しい存在だから。▼
[サザ]
邪神がどうして
ミカヤに近しいんだ?▼
[ミカヤ]
わたし…わかったの。
…昔から、災厄を教えてくれる声が
聞こえるって言ってたでしょ?▼
あれはユンヌの声だったの。
……今朝ようやくわかった。▼
彼女は、眠りながらも…
ずっとわたしたちを気にしていた。▼
ユンヌはベオクとラグズを深く愛している……
わたしには、そう感じられたわ。▼
[サザ]
……だったら、どうして
邪神なんて呼ばれてたんだろうな…▼
[ミカヤ]
……それは、わからない。
ただ、そう呼ばれると…
彼女はとても傷つくわ。▼
[サザ]
……ごめん…
俺も気をつけるよ。▼
[ユンヌ]
本当?
じゃあ、許してあげるわ。▼
[サザ]
………あ!
お、おまえ、ユンヌか!?▼
[ユンヌ]
「……ごめん…
 俺も気をつけるよ。」▼
まったく! サザはミカヤの前だけ
いい子ぶってるんだから。▼
…まぁ、いいわ。
ちょっとやきもち焼いちゃうけど、
ミカヤには、ぜったいにサザが必要……▼
だから死なれると困るのよね。
ちょっと近寄って。▼
[サザ]
……なんだ?▼
[ユンヌ]
あなたに、
ミカヤを守るための力をあげるわ。▼


(サザがクラスチェンジ)

[サザ]
…………すごい…
体の内側から……力がみなぎってくる。▼
[ユンヌ]
これからも……
ミカヤを支えてあげてね。▼
[サザ]
え…?▼
[ミカヤ]
……………………
………行っちゃったわ。▼
[サザ]
ユンヌのやつ……
礼ぐらい言わせてくれてもいいのに。▼
[ミカヤ]
照れくさいんじゃない?
サザもユンヌも…とっても意地っ張りだから。
よく似てるわ、二人とも。▼


(遠くにサナキとシグルーン)

[シグルーン]
…すっかり、お声を
かけそびれてしまいましたね。
それにしても…▼
ミカヤ殿は、女神ユンヌの声を聞き
災厄を知ることができるだなどと……
まるで神使様のようですわね?▼
[サナキ]
……もう、戻るぞ。▼
[シグルーン]

でも、先ほど
ミカヤ殿にお話がおありだと…▼
[サナキ]
もう、よいのじゃ………▼
[シグルーン]
サナキ様……▼


(画面暗転後セーブ画面へ)

ハード・マニアック

オープニングシナリオ

[ヤナフ]
俺の目、相棒の耳で
わかる範囲では…
ここに集まった者が全てです。▼
[ティバーン]
ざっと見回した限り、
ある程度以上
力をもった奴が残ってるってとこか?▼
[アイク]
…そのようだな。
あと、俺たちと同じ建物にいた者は
みんな無事なようだ。▼
だが、他の建物にいた者は
石になっていた……▼
[???]
…思ったより、
動ける者が多いみたいね。▼
よかった……
これなら、まだ
彼女に対抗できるかも知れない……▼
[サザ]
…待てよ、ミカヤ!▼
[???]
私、ミカヤじゃないわ。
何度もそう言ってるじゃない。▼
[アイク]
ミカヤじゃないなら、
あんたいったい誰なんだ?▼
[ユンヌ]
私はユンヌ。▼
[サザ]
ユンヌだと……!?
ミカヤをどうした!?▼
[ユンヌ]
心配いらないわ。
ミカヤは私のすぐそばにいる。▼
私に頼るしかないとわかってるから…
こうして体を貸してくれてるの。▼
[ティバーン]
じゃあ、聞くがユンヌ……
おまえは何者だ?▼
[ユンヌ]
私はメダリオンの中で、
ずっとずっと眠りについていたの。
でも、私を呼ぶ呪歌で目が覚めたわ。▼
いまはとても悲しくて、
とても寂しい気持ち……▼
[アイク]
メダリオンだと…!?
じゃあ、おまえが
封じられていた邪神なのか?▼
[ユンヌ]
邪神……?
私は邪神なんかじゃないわ。
私は聖でも、邪でもない。▼
私は自由。私は混沌。私は変化。
私は未来。私は謎。私はユンヌ。▼
[アイク]
呼び名はどうでもいい。▼
多くのベオクやラグズを
石に変えちまったのが…
おまえの仕業かどうかが知りたい。▼
[ユンヌ]
違うわ。私は何もしてない。
いまの私にそんな力はないもの。
あれはアスタルテの仕業よ。▼
彼女がこの世界に下した裁き。▼
[アイク]
…何の話をしている?▼
[サナキ]
もしやそなた……
女神アスタルテのことを
言っておるのか……?▼
[ユンヌ]
そうよ。アスタルテは
人を滅ぼすと決めてしまったのね。
だからみんなを石に変えた。▼
[サナキ]
な、何を言うのじゃ!
女神アスタルテが
このようなことをなさるはずなかろう。▼
女神は唯一にして至高の存在、
この世界の全てを生み出されし母。▼
常に我々を優しく見守り、
正しい道へと
導いてくれるお方なのじゃ。▼
[ユンヌ]
あなた、間違えてるわ。▼
アスタルテはそんな
人にとって都合のいい存在じゃない。
だって、彼女は聖でも邪でもないもの。▼
彼女は束縛。彼女は秩序。彼女は安定。
彼女は過去。彼女は答え。
彼女はアスタルテ。▼
[アイク]
訳がわからんな…
なぜ、女神アスタルテが
俺たちを滅ぼそうとする?▼
世界を滅ぼすのは、
メダリオンに封じられた邪神…
あんたのはずだ。▼
[ユンヌ]
……また『邪神』って言った!
もういい。あなたは嫌い!
あなたになんて、何も教えてあげない。▼
[アイク]
なんだと?▼
[ユンヌ]
あなたがいい。
私、あなたと話をするわ。▼
[ミスト]
えっ!?▼
[ユンヌ]
アスタルテは私が嫌いだけど、
私は【正】の気が好きよ。
だからあなたにする。▼
本当は、鷺の民と話したいけど…
あの子たちは、あなたより
もっと【正】の気が強いから。▼
私が近寄って具合が悪くなると
可哀想だから、ね。▼
[ミスト]
ええっと…あなたは……
ユンヌって名前なのね?▼
[ユンヌ]
そうよ、私はユンヌ。
アスタルテは【正】、私は【負】。
2人は一対の存在なの。▼
私が眠ればアスタルテも眠る。
私が目覚めればアスタルテも目覚める。▼
[ミスト]
じゃあ、あなたは…女神様?
ご、ごめんなさい!▼
わたし、子供に話しかけるみたいに
馴れ馴れしく喋ってしまって…!!
女神様に、なんて失礼なことを……▼
[ユンヌ]
え、どうして?
好きなように喋っていいのよ。▼
私は自由が好き。
形式に囚われるのは大嫌い。
人たちは…とっても好きみたいだけど。▼
[ミスト]
じゃあ、その…
お言葉に甘えてこのままで。▼
女神ユンヌはメダリオンに
封じられていた存在で……▼
いまは、ミカヤと呼ばれる
女の子の中にいる…?▼
[ユンヌ]
そうよ。▼
[ミスト]
ベオクやラグズを石に変えたのは
女神アスタルテの仕業で、▼
あなたはそれを
元に戻す方法を教えてくれる――▼
あ…もしかして!
『戦いの気ではなく
 解放の呪歌で目覚めさせて』って声は……▼
[ユンヌ]
私が送ったの!
わかってくれた?▼
[ミスト]
じゃあ、あなたは……
こんな事態が起きるって、
あの時点で知っていたのね?▼
[ユンヌ]
違うわ。
こんなことにならないように、
目覚めさせて欲しかったの!▼
[ミスト]
ええっと…?▼
(アスタルテの祭壇の一枚絵)
[ユンヌ]
いい? 時間がないから
簡単に説明するわよ。▼
昔々、あなたたちのご先祖が
アスタルテと約束をしたの。▼
1000年の間、
大陸全土を巻き込むような
大きな戦いはしません…って。▼
約束を破った時には
種族が滅ぼされたとしても
文句は言いませんってね。▼
だけど人たちはやっぱり戦い続けた。
そしてとうとう、大陸を覆うほどの
【負】の気が撒き散らされて……▼
この状態になってしまったのよ。▼


(再び会話画面)

[ユンヌ]
どう? わかった?▼
[ミスト]
…な、なんとなく。▼
[アイク]
……よくわからんな。▼
あんたがどう目覚めようが、
結局は何も変わりなかったって
ことじゃないのか?▼
[ユンヌ]
…教えない。▼
[アイク]
あのな…▼
[ミスト]
お兄ちゃん、わたしが聞くから。▼
[アイク]
ったく、子供かよ。▼
[ユンヌ]
ふんっ!▼
[ミスト]
ねえ、ユンヌ。
何も変わりなくはないよね?▼
あなたはさっき言ったわ。
わたしたちがユンヌに従えば…
石になった人たちを救えるって。▼
ユンヌはわたしたちを
助けてくれるつもりなんでしょう?▼
[ユンヌ]
…そうよ。▼
アスタルテが勝手に人たちを
石に変えてしまったから、
私がそれを元に戻すわ。▼
でも、私だけでは何もできない。
あなたたちの力が必要なの。
私に協力してくれる?▼
[ミスト]
うん。わたしはユンヌを信じる。
ここにいるみんなだって…▼
石になった人たちを元に戻せるなら、
きっと……▼
[アイク]
あぁ、どんなことでもする。▼
[ティバーン]
誰がなんの思惑でやったのかとかは
この際、どうでもいい。▼
全ては石になった奴らを
元の姿に戻してからの話だ。▼
[スクリミル]
そのとおりだ!
どのような試練が待ち構えていようとも、
我らは怯んだりせん!▼
[エリンシア]
まだ少し、混乱していますが……
みんなを救えるのであれば、
行動することにためらいはありません。▼
[ニケ]
…この時、この場に居合わせた。
これが私の宿縁なのだろう。
なればそれに従うのみだ。▼
[サナキ]
………▼
[ネサラ]
どうしたんだ、神使?▼
[サナキ]
正直に申せば、女神アスタルテが
このようなことをなされたなど、
とても信じられぬ……▼
[ユンヌ]
私の言葉が信用できないなら、
無理をしなくてもいいけど?▼
[サナキ]
じゃが、石になった者たちを
救う手立てがあるのならば、何でもする。
その気持ちは他の者と変わりはない。▼
[ネサラ]
……ま、俺は
雇い主のご希望通りにするさ。▼
[ユンヌ]
決まりね!
じゃあ、さっそくだけど…
みんなを3つの隊に分けるわ。▼
[アイク]
何故だ?▼
[ユンヌ]
私がやろうとしてることを、
アスタルテが黙って
見過ごしてくれるとは思えない。▼
[アイク]
……全滅を避けるための
予防策ってわけか。
妨害ってのは、どんなものなんだ?▼
[ユンヌ]
わからない。▼
あんな大きな力を放出した後だから、
いきなり石にされるようなことは
ないと思うけど。▼
[アイク]
ちょっと待て…
時間が経てばまた
同じ力を使ってくるってことか?▼
[ユンヌ]
うん。▼
[アイク]
じゃあ、何が何でも急がないとな。
石になった者たちを救えるのは、
こうして動ける俺たちだけだ。▼
必ず…助けてみせる。▼
[ユンヌ]
…あなた、名前は?▼
[アイク]
アイクだ。▼
[ユンヌ]
ふーん……
アイクは、私のこと
もう『邪神』って呼ばない?▼
[アイク]
あんたが嫌ならやめる。
ユンヌでいいか?▼
[ユンヌ]
うん!
だったら、もう許してあげるわ。▼
……そうだ。
せっかくだし、あなたが無事
目的地にたどり着けるようにしてあげるわ。▼
[アイク]
どうやって?▼
[ユンヌ]
すごく疲れるから、
全員には無理だけど……▼
ちょっと、目をつぶって。▼
[アイク]
…こうか?▼


(アイクがクラスチェンジ)

[アイク]
………▼
[ユンヌ]
どう? 気分は?▼
[アイク]
……どんな奴が現れても
負ける気がせんな。▼
[ユンヌ]
すごい自信…
まぁ、それぐらいのほうが
こっちも安心だけど。▼
それじゃあ…
まず、アイクはこっちね。▼
それから、そこのあなたはこっち。
私の言うとおりに分かれて。▼
[サザ]
俺はあんたと一緒に行く。
……ミカヤの傍を離れない。▼
[ユンヌ]
……いいわよ。
ミカヤもそうしたいって。▼
[サザ]
直接、話をさせろよ!▼
[ユンヌ]
いまは、だめ。
またそのうちにね。▼
あ、あなたはこっちよ。▼
[サザ]
……くそ…っ!▼


(部隊編成画面へ)

編成終了

[ユンヌ]
うん!
大体、こんな感じね。▼
3つの部隊にはそれぞれ
別々の道をたどってもらうわ。
最終目的地はみんな同じ。▼
ここからずっと南…
あなたたちがベグニオンと名付けた
土地の中心に大きな塔が立っている。▼
人たちは【導きの塔】って呼んでいるわ。
そこを目指してちょうだい。▼
……みんな生きてたどり着いてね。
待っているから。▼
[アイク]
待ってるって…
あんたも行くんだろ?▼
[ユンヌ]
じゃあ、塔で会いましょう。▼


(ユンヌ【鳥】が飛び去る)

[アイク]
…鳥?▼
[サザ]
ユンヌ…!?
だったら……▼


(ミカヤに駆け寄るサザ)

[サザ]
ミカヤっ!▼
[ミカヤ]
…っ…ん…▼
[サザ]
しっかりしろ!▼
[サザ]
ミカヤ!?▼
[ミカヤ]
……あ…サザ…▼
[サザ]
戻ったんだな?
…心配した。▼
[ミカヤ]
ごめんね。▼
[アイク]
おい、あの鳥がユンヌだとして…
あいつはどこに行ったんだ?▼
[ミカヤ]
…詳しくはわかりませんが……
何かを探しにいくと言っていました。▼
[アイク]
こっちはもうほったらかしか。
勝手な奴だな。▼
[ティバーン]
まぁ、やることはわかってるんだ。
とっとと出発しよう。▼
あんたのとこは準備いいか?
クリミア女王。▼
[エリンシア]
はい、私たちはいつでも。▼
[アイク]
狼女王はどうだ?▼
[ニケ]
問題ない。▼
[イナ]
…少しいいですか?▼
[アイク]
イナ、どうしたんだ?▼
[イナ]
クルトナーガ王子が…
鷺の民の方々に
これを渡していただきたいと。▼


(ヤクシ石の一枚絵)

[アイク]
これは……ヤクシの石だったな。▼
[ティバーン]
ほぅ…
ずいぶん珍しい物じゃねえか。▼
[イナ]
…幸い、白鷺のご兄弟は
3人とも別の隊になっておられます。▼


(元の会話画面に戻る)

[イナ]
フェニキス王、
この1つを
リュシオン王子にお渡しください。▼
[ティバーン]
この石を使えば
別の隊に連絡がつくって寸法か。
いい思いつきだ。▼
[エリンシア]
心強いですね。▼
[イナ]
ハタリ女王、これをラフィエル王子に。▼
[ニケ]
わかった。▼
[イナ]
そして、残る1つはリアーネ姫に……▼
[サザ]
俺たちと同じ隊だな。▼
[ミカヤ]
では、わたしがお預かりします。▼


(一同の居並ぶ雪原の風景)

[ティバーン]
よし、今度こそ行くか。▼
[エリンシア]
みなさん、どうかご無事で。
必ずまたお会いしましょう。▼
[アイク]
あぁ、塔で会おう。▼


(ライがやってくる)

[ライ]
…アイク!▼
[アイク]
どうした?
何か忘れ物か。▼
[ライ]
その… おまえのことだから
心配しちゃいないが………
死ぬなよ?▼
[アイク]
あぁ、わかってる。
そっちこそ気をつけろよ。▼
おまえ、わざわざ
そんなことを言いにきたのか?▼
[ライ]
……いや、そうじゃないんだ。▼
おまえとは隊が別になったから…
その……
言うべきことがあってだな……▼
[アイク]
…ゼルギウス将軍のことか?▼
[ライ]
あぁ…
ベグニオンに向かう道中で、
もし、あの男に出会ったら……▼
いや、会わなければ
それでいいことなんだが…▼
[アイク]
鷹王と互角に戦う男だ。
間違いなく石化はしていない。
会う可能性は……あるだろうな。▼
[ライ]
……会ったら、
気を許さないほうがいい。
あいつは…おまえの敵だ。▼
[アイク]
どういう意味だ?▼
[ライ]
………漆黒の騎士なんだ。▼
[アイク]
…っ!?▼
[ライ]
あの男が漆黒の騎士だ。
…間違いない。▼
[アイク]
まさか…▼
[ライ]
もっと確たる証拠を掴んでから
言おうと思ってたんだが…▼
結局、ここまで
黙ってることになってしまった。
すまん。▼
[アイク]
ゼルギウス将軍が…
…親父の仇…だと……?▼
[ライ]
アイク…
オレ、もう行かないと。▼
約束だからな。
あの男には気をつけろ。
じゃあ…!▼


(ライが走り去り、ゼルギウスと漆黒の騎士の絵が表示される)

[アイク]
漆黒の騎士…
……ゼルギウス…!▼


(セーブ画面へ)


===============================

章初め

(タイトル表示 序章:我が名は混沌)

(地名テロップ:ベグニオン帝都 シエネ)

[ルカン]
女神のしもべたちよ……▼
恐るべきことが起きてしまった。
邪神が復活し…
我ら人間を動かぬ石へと変えた。▼
ここに集いし者たちも
一度はそうなったのだ。
しかしこうして蘇った……▼
なぜか?
それは我らが、
女神に選ばれた民であるからに他ならぬ。▼
我らだけが女神に愛され、
新たなる理想郷で
永遠に生きることができる。▼
じゃが、そのためには
為さねばならぬことがある……▼
あの禍々しき邪神と
そのしもべどもがこの大地を徘徊し
女神に仇なさんとしておる。▼
我ら忠実なる女神のしもべは、
奴ら邪神の手先に罰を下さねばならぬ。▼
行け、正なる者たちよ。
そして邪神の手先に神罰を下すのだ!▼

(画面暗転後、ミカヤ隊の様子へ)

[シグルーン]
みなさま、お疲れ様でした。▼
今宵はこの町で夜を明かしましょう。
これまでの通り、食料などの補充は
各自、町の中で行って下さい。▼
お代は後ほど神使様のほうから
この町に支払われますので、
お気になさらずとも構いません。▼
それでは、翌朝まで解散とします。
明日に備え、
十分に休養をとってください。▼


(ニアルチがいない場合、画面暗転後拠点画面へ)

ニアルチが隊にいる場合

[ネサラ]
…ったく、嫌な空気だ。
やたらに澄んでて、
濁りがまったくないときている。▼
こんな中にいると、
まるで自分が…醜い塊にでも
なったような気がするぜ。▼
[リアーネ]
Dousitano, naesala/ドウシタノ、ネサラ?▼
[ネサラ]
…いや、なんでもない。▼
[ニアルチ]
ぼっちゃまと
リアーネお嬢様のお食事は
爺がご用意致しますぞ。▼
いましばらく、お待ちくだされ。▼
[リアーネ]
Watasimo tetsudau!/ワタシモ テツダウ!▼
[ネサラ]
リアーネ、おまえは
手伝わなくていいから。▼
[リアーネ]
Dousite?/ドウシテ?
Oisiikonomi ippai/オイシイコノミ イッパイ
Sagashitekurunoni./サガシテクルノニ。▼
[ネサラ]
俺はおまえと違って
木の実じゃ腹は膨れないんだよ。▼
[スクリミル]
!▼
[ネサラ]
どうした、スクリミル。
そんなしけた顔をして…
いい晩飯にありつけなかったのか?▼
[スクリミル]
俺に気安く話しかけるな!▼
…こうして同じ隊となったが……
俺はあんたを信用せんぞ!
ラグズの裏切り者めが!!▼
[ネサラ]
まぁ、当然の反応だろうな。
別にこっちも申し開きして
許しを請うつもりはない。▼
[スクリミル]
この…っ
痴れ者がぁっ!!▼
[ニアルチ]
ひ、ひえぇ…
ぼっちゃまっ!▼
[リアーネ]
Yamete!/ヤメテ!
Naesalani ranbousinaide!/ネサラ二 ランボウシナイデ!▼
[スクリミル]
ええい、鷺の姫よ!
そこをどけ!!▼
[リアーネ]
Iya! anataha sonnaniookiikara/イヤ! アナタハ ソンナニオオキイカラ
Butaretara/ブタレタラ
Naesalagakowarerudesho!/ネサラガコワレルデショ!▼
[スクリミル]
何と言っているのだ!?
古代語では
さっぱりわからん!▼
[リアーネ]
Etto/エット
だめ、ネサラ…いじめる、の!▼
[スクリミル]
いじめる!?
そんな生易しいものではすまさん!▼
こいつのせいで
俺たちラグズ連合が
どんな目にあったと思う!?▼
[ネサラ]
……▼
[リアーネ]
でも…ネサラも、してる。
とても、とっても…
…… …… ………!▼
Kurusinderutte douiuno?/クルシンデルッテ ドウイウノ?▼
[ネサラ]
リアーネ、おまえな…
人の内側まで
覗くもんじゃないぞ。▼
[リアーネ]
Gomennasai./ゴメンナサイ。
Watashi naesalaga shinpaide/ワタシ ネサラガ シンパイデ▼
[ネサラ]
わかってる。
けどな…それで
おまえが心を痛める必要はない。▼
これは俺が負うべき責任だ。
俺はそれだけのことをやった。▼
ここでスクリミルに八つ裂きにされても
文句は言えない。▼
[スクリミル]
殊勝な心がけだな、鴉王!▼
[スクリミル]
ならば望みどおり…
この場で、
落とし前をつけさせてもらおう!▼
[ネサラ]
……▼
[リアーネ]
Dame! zettaidame!!/ダメ! ゼッタイダメ!!▼
[ニアルチ]
ぼ、ぼっちゃまに
手を出されるのなら…
まずはこの老いぼれに!!▼
[スクリミル]
どけ!
どかぬなら、共に…▼
[ネサラ]
待て、スクリミル!!
…2人とも離れろ!!▼
[リアーネ]
Iya!/イヤ!▼
[ニアルチ]
いやですじゃ!!▼
[ネサラ]
ちっ▼

(リアーネとニアルチを抱えて飛ぶネサラの一枚絵)

[スクリミル]
臆したか!
鴉王っ!!▼
[ネサラ]
悪いが気が変わった。▼
よく考えてみれば、おまえより
報復の優先順位の高い奴がいる。▼
先におまえにやられたんじゃ、
そいつの怒りを
受けてやれなくなるからな。▼


(元の会話場面へ戻り、化身を解くスクリミル)

[スクリミル]
なるほど…それは道理だな。▼
[ネサラ]
なんだ…
そんなにあっさり退くのか?▼
血の気の多い獅子とは
思えない行動じゃないか。▼
[スクリミル]
………▼
[ネサラ]
…………▼
[ニアルチ]
い、命拾いしましたな。
てっきり…
もうダメかと……▼
[リアーネ]
Yokattane Naesala./ヨカッタネ ネサラ。▼


(画面暗転後拠点画面へ)

進撃前

[ミカヤ]
…サザっ!▼
[サザ]
どうした、ミカヤ!?▼
[ミカヤ]
みんなを起こして
広場に集めて…!!
間もなくここに敵が来るわ!!▼
[サザ]
! …わかった。▼


(外にてミカヤとシグルーンの会話)

[シグルーン]
ミカヤ様!
敵が姿を見せたのですか!?▼
[ミカヤ]
いいえ、まだ……
でも…必ず、来ます。▼
[スクリミル]
近くに気配はせんようだがな。▼
[ネサラ]
そもそも…
敵ってのは、いったい何者なんだ?▼
[ミカヤ]
………よく分かりません。
とにかく、わたしたちを
襲ってくるんです…大勢で。▼
[スクリミル]
わからん、か…▼
[ミカヤ]
いきなり変なことを
言いだしたと思うでしょうけど……
本当のことなんです!▼
お願いです! 信じてください!▼
[スクリミル]
ん? 誰も疑ってなどおらんぞ。
女神ユンヌを解放した巫女の言葉だ。
それを信じられぬほど、愚かではない。▼
[ミカヤ]
あ…▼
[シグルーン]
間近に危機が迫っている……
それが事前にわかっているだけでも、
助かりますわ、ミカヤ様。▼
[ネサラ]
おっと…
なんだかんだ言ってるうちに
現れたようだぜ、お客さんが。▼
[スクリミル]
よーし、ここは俺に任せるがいい!
腕に自信のない者はすみやかに
建物の中に隠れるのだ!!▼
[シグルーン]
サナキ様。
ここはスクリミル殿の
お言葉に甘えましょう。▼
安全な場所にご案内します。▼
[サナキ]
いやじゃ。
わたしも…戦う。▼
[シグルーン]
何を申されます!?
貴女様は、他に並ぶものなき
尊きお方ではありませんか。▼
万が一、お怪我などされては…▼
[サナキ]
魔道の心得なら、
普通の者よりあるつもりじゃ。▼
世界がこのようになっておるのに
わたし1人の命を気にしてどうする!▼
[シグルーン]
で、ですが…!▼
[サナキ]
……あのミカヤと申す娘も
戦うのであろう?
だったら、わたしも逃げぬ。▼
[シグルーン]
神使様……▼
[ネサラ]
好きにさせてやれよ。
なんなら、神使のことは
俺が面倒みてもいい。▼
[サナキ]
キルヴァス王…▼
[シグルーン]
…いいえ。
神使様をお守りするのは
神使親衛隊の務め。▼
サナキ様が戦われるのであれば、
私たちもそれに従います。▼
[サナキ]
…と言うわけじゃ。
キルヴァス王、そなたの
手を煩わせる気は毛頭ない。▼
すでに、そなたは両腕とも
塞がってるようじゃしな。▼

(ニアルチが隊にいない場合もニアルチ登場)

[ネサラ]
…まあな。
お心遣いいただいて
痛み入るね。▼
[スクリミル]
話は済んだか?
ならば速やかに戦闘態勢に入るぞ。▼


(スクリミルが雄叫びをあげ、部隊編成画面へ)

進撃後

[ユーマ]
よいか!?
あれが邪神の手先どもだ!
女神に背く者たちだ!▼
邪神に滅びを!
聖なる女神の裁きを下せ!▼
[サナキ]
なんじゃ、そなたたち…
その鎧は我が帝国のものではないか!
よくぞ生き残っていてくれた…▼
キルヴァス王、
皆に武器を収めさせるのじゃ!
この者たちは敵ではないぞ。▼
[ネサラ]
神使っ!
迂闊に近寄るな!▼
[サナキ]
!?▼
[正の使徒]
邪神のしもべに告ぐ。
我々は女神アスタルテより、
この世界を統べる使命を賜った。▼
[サナキ]
何を言っておる!?
わたしをよく見るのじゃ。▼
ベグニオン帝国皇帝…
神使サナキであるぞ!▼
[正の使徒]
穢れた者たちに滅びを!▼
[サナキ]
人の話を聞かぬか!
よいか、わたしは……▼
[シグルーン]
サナキ様、お下がり下さい。▼
ここにいるのは……
先の事件で元老院側に
与した者ばかりのようです。▼
[正の使徒]
神使サナキは偽りの存在!
神の声が聞けぬ神使など、
偽者などに用はない!▼
[サナキ]
!!▼
[ユーマ]
女神は真の御使いに語りかけ、
こう命じられたのだ!▼
審判は下された!
女神に背く異端者に死を!
邪神のしもべたちに裁きを!▼
[正の使徒]
裁きを!▼
[サナキ]
わ、わたしは……▼
[ネサラ]
おい、ぼんやりするな。
こいつら…完全に
目がいっちまってる。▼
狂った兵ほど、
性質の悪い奴らはいない。▼
[シグルーン]
同国の兵として…
あなた方には同情します。▼
ですが、サナキ様に対する
その言動や態度は…▼
たとえ狂っていたとしても
許されるものではありません。▼
我こそは、
神使親衛隊隊長シグルーン!▼
主君に仇なす不忠の臣たちよ、
死して汚名をそそぐがよい!▼

ユーマ初戦闘

[ユーマ]
裁きを!裁きを!裁きを!▼

ミカヤVSユーマ

[ユーマ]
これこそ邪神の化身!
滅ぼすべき悪の根源!▼
[ミカヤ]
ユンヌを悪く言わないで!
あの子は…邪神なんかじゃない!▼

サナキVSユーマ

[ユーマ]
偽りの神使に死を!
神使を騙る偽者に死を!▼
[サナキ]
わ、わたしは偽者などではない!
わたしは…正真正銘の……
…………▼

ネサラVSユーマ

[ユーマ]
汚れた闇の翼を持つ悪魔の鳥!
女神の裁きを受けよ!▼
[ネサラ]
……
……哀れなもんだな。▼

スクリミルvsユーマ

[ユーマ]
汚れた半獣!
汚れた邪神のしもべが!▼
[スクリミル]
いいぞ!
もっと! もっと俺を怒らせろ!▼
戦意が満ちてくる!
貴様を叩き潰したくて
たまらんぞ!▼

シグルーンVSユーマ

[ユーマ]
偽りの神使は邪神のしもべ!
その魂は汚れきっている!
この世から消し去るのだ!▼
[シグルーン]
…消え去るのは
そちらのほうです……▼

タニスVSユーマ

[ユーマ]
偽りの神使に仕える
偽りの騎士!
その死をもって罪を償え!▼
[タニス]
戯言を!
帝国神使親衛隊の忠誠、
見せてやる!▼

ユーマ、散り際の台詞

[ユーマ]
正しき我らが……
邪神の手先……などに……▼

エンドシナリオ

[スクリミル]
ふん… かなりの手練揃いだった。
元老院はこれほどの兵力を
温存しておったわけだな?▼
[シグルーン]
いいえ、そんなはずありません。▼
彼らの身に着けている鎧、
紋様の階級は…ほとんどが
隊長位までのものです。▼
それがここまで戦えるなんて…▼
[ネサラ]
死をまったく恐れずに
突っ込んでくるあたり、
狂ってるには違いないんだろうが…▼
にしても、強すぎる。
いったい何のからくりだ?▼
[???]
アスタルテの加護よ。▼
[スクリミル]
おお、デインの巫女か。▼
[ユンヌ]
違うわ、私はユンヌ。▼
[ネサラ]
これは我らが女神様。
いったい、いつの間にお戻りで?▼
[ユンヌ]
…戦いの気を感じたから
とにかくミカヤに知らせて、
私も慌てて戻ってきたの。▼
どうやらアスタルテは……
自分の手先になりそうな者だけ、
石化を解いたみたい。▼
武器や鎧に加護を与え、
己の使徒とした――▼
さしずめ、
【正の使徒】というところね。▼
加護の力は、アスタルテに
近づくほど強くなる。▼
道を進み、あの塔に近づくほど…
敵は強力になってくるはずよ。▼
[シグルーン]
…女神の加護を受けた
武器や鎧…ですか。▼
[ネサラ]
どこぞの厳つい黒鎧の奴と、
やたら態度のでかいベオクが
愛用してたっけな。▼
エタルドとかラグネルとか
確か、そんな名前の剣だったはずだ。▼
[シグルーン]
よくご存知ですね?▼
[ネサラ]
金になりそうな物はちょっとな。
あれと同じものなのか?▼
[ユンヌ]
原理は同じよ。
もっとも、あれは【三雄】と呼ばれた
オルティナが使った武器だから。▼
…あの時に与えられた力とは
比べ物にもならないけど…▼
それでも、素の状態から考えると
何倍も強化されているはずだわ。▼
[スクリミル]
…それで、あの戦いっぷりか。
ようやく納得がいったぞ。▼
[ユンヌ]
哀れな者たち……
彼らは、自分たちが生身に戻ったことで
女神に選ばれたのだと思い込んでる。▼
でも、彼女にとっては
誰もが不完全な存在であり、
ひとしく存在する価値がない。▼
アスタルテに従う限り、
人たちには生き残る術はないのに…▼
用意が整えば
結局は使徒たちも石に戻されるのに。▼
[シグルーン]
……▼
[ネサラ]
ふと思ったんだが、
アスタルテの加護ってやつは、▼
こっちの女神様にも
与えられるんじゃないのか?▼
ユンヌの加護って感じで。▼
[ユンヌ]
目の付け所はいいけど
いまの私には無理ね。▼
私はずっと眠ってたから…
行使できる力はほとんど残ってないの。▼
もう少し時間をちょうだい。
そうしたら、できるようになるかも。▼
[ネサラ]
是非、前向きに
ご検討願いたいね。▼
[サザ]
ミカヤ…
そこにいたのか!▼
[ユンヌ]
あ、うるさいのが来ちゃった。▼
じゃあ、私は戻るわ。
時々は様子を見に戻るから
頑張ってね、みんな。▼
[サザ]
ミカヤ?▼
[ミカヤ]
……っ……
………ふぅ…▼
[ネサラ]
よぉ、ご苦労さん。▼
…とりあえず、いまあったことは全て
他の隊にも教えたほうが良さそうだな。▼
[サザ]
?▼
[ミカヤ]
そうですね。▼
【正の使徒】がわたしたちの
行く手を阻むだろうって
ことだけでも事前に知らせないと。▼
[ネサラ]
俺にまかせてくれ。▼
リアーネを通じて、
リュシオンやラフィエルに
心話で伝えるようにするからさ。▼
[ミカヤ]
はい、お願いします。▼
[シグルーン]
私も神使様にご報告をしなくては。
失礼します。▼
[スクリミル]
俺は少し眠るとするか。
こんな早朝に叩き起こされては
調子が狂うぞ。▼
ふぁああああああ▼
[サザ]
……………
いったい何が起きたって?▼


(画面暗転後、町でミカヤとサザ)

[サザ]
…またユンヌが現れたのか。
あいつ、気軽にミカヤの体を乗っ取って…
おとなしく鳥のままでいればいいのに。▼
[ミカヤ]
小鳥の姿じゃ
話すことができないじゃない。▼
[サザ]
そうだけどさ…▼
[ミカヤ]
そんなに嫌わないで。
ユンヌは…わたしにとって
とても近しい存在だから。▼
[サザ]
邪神がどうして
ミカヤに近しいんだ?▼
[ミカヤ]
わたし…わかったの。
…昔から、災厄を教えてくれる声が
聞こえるって言ってたでしょ?▼
あれはユンヌの声だったの。
……今朝ようやくわかった。▼
[サザ]
…変じゃないか? 邪神は、
ミカヤが呪歌で解放するまでは……
あのメダリオンの中で眠っていたはずだ。▼
それなのに、危険を知らせたり
小鳥になってつきまとったり…
そんなことができるものなのか?▼
[ミカヤ]
でも…そうなの。▼
ユンヌだって神様だもの。
わたしたちでは想像できないような
すごい力が仕えても不思議はないわ。▼
彼女は、眠りながらも…
ずっとわたしたちを気にしていた。▼
ユンヌはベオクとラグズを深く愛している……
わたしには、そう感じられたわ。▼
[サザ]
……だったら、どうして
邪神なんて呼ばれてたんだろうな…▼
[ミカヤ]
……それは、わからない。
ただ、そう呼ばれると…
彼女はとても傷つくわ。▼
[サザ]
……ごめん…
俺も気をつけるよ。▼
[ユンヌ]
本当?
じゃあ、許してあげるわ。▼
[サザ]
………あ!
お、おまえ、ユンヌか!?▼
[ユンヌ]
「……ごめん…
 俺も気をつけるよ。」▼
まったく! サザはミカヤの前だけ
いい子ぶってるんだから。▼
[サザ]
おまえこそ、
ミカヤにばっかりなついてて…
俺が餌をやっても見向きもしなかっただろ!▼
[ユンヌ]
そ、それは…だって……
ミカヤが私よりサザと仲良しだったから……
うらやましかったのよ。▼
[サザ]
当たり前だ。
俺のほうが、ずっと長く
ミカヤといっしょにいるんだぞ。▼
…でも、ミカヤは”ユンヌ”を
すごく可愛がっていた。
それは間違いないだろ?▼
[ユンヌ]
…………うん、そうね。
サザって、思ってたより
話のわかる子だったのね。▼
[サザ]
”子”って……▼
[ユンヌ]
ミカヤには、ぜったいにサザが必要……
だから死なれると困るのよね。▼
ちょっと近寄って。▼
[サザ]
……なんだ?▼
[ユンヌ]
あなたに、
ミカヤを守るための力をあげるわ。▼


(サザがクラスチェンジ)

[サザ]
…………すごい…
体の内側から……力がみなぎってくる。▼
[ユンヌ]
これからも……
ミカヤを支えてあげてね。▼
[サザ]
え…?▼
[ミカヤ]
……………………
………行っちゃったわ。▼
[サザ]
ミカヤ。▼
[ミカヤ]
似合ってる。その格好。▼
[サザ]
………そうか……?▼
[ミカヤ]
うん。▼
[サザ]
ユンヌのやつ……
礼ぐらい言わせてくれてもいいのに。▼
[ミカヤ]
照れくさいんじゃない?
サザもユンヌも…とっても意地っ張りだから。
よく似てるわ、二人とも。▼
[サザ]
だから…
子ども扱いすんなって…!▼


(遠くにサナキとシグルーン)

[シグルーン]
…すっかり、お声を
かけそびれてしまいましたね。
それにしても…▼
ミカヤ殿は、女神ユンヌの声を聞き
災厄を知ることができるだなどと……
まるで神使様のようですわね?▼
あの方ならば、お年も近いようですし…
神使様がご友人となさるには
ふさわしいお相手だと思いますわ。▼
少しお待ち下さい。
私がこちらにお呼びしますので。▼
[サナキ]
…………▼
[シグルーン]
…サナキ様?▼
[サナキ]
……もうよい。▼
[シグルーン]
でも、先ほど
ミカヤ殿にお話がおありだと…▼
[サナキ]
よいのじゃ………▼
[シグルーン]
サナキ様……▼


(画面暗転後セーブ画面へ)

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Last-modified: 2012-10-28 (日) 18:16:45
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