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#navi(contents-page-name): No such page: ファイアーエムブレム 暁の女神/章別会話

ノーマル

オープニング

デイン王城

(背景:城内)

[ジェルド]
閣下、お呼びですか。▼
[ヌミダ]
ジェルド、困ったことになったぞ。▼
神使が視察団を組織し、
このデインへ派遣するらしい。▼
[ジェルド]
ほほぅ…▼
[ヌミダ]
わしは元老院副議長の
ガドゥス公に会ってくる。▼
あの方を頼れば…
裏から手を回して
全てなんとかして下さるだろう。▼
だからそれまでに、解放軍を…
なんとしても潰しておくのだ!
そうなれば何とでも申し開きはできる。▼
[ジェルド]
御意。▼

(画面暗転、王城廊下にジェルドとアルダー)

[アルダー]
今回のこと…元老院の力で、
すべて揉み消せますかね?▼
[ジェルド]
いや、視察団と解放軍が
接触してしまったら…いくら元老院でも
駐屯軍の所業をなかったことにはできん。▼
…よし、シフ沼にあいつらをおびき出せ。
捕虜を処刑するという情報を流せば、
奴らは確実に出てくる。▼
俺たちが生き残るためには、
解放軍の奴らを潰す他、手段はない。▼

(画面暗転、解放軍テント内でミカヤが負傷者の手当て)

[デイン兵]
すごい……
あのひどい傷が消えている。▼
[デイン兵]
ありがたい……
【銀の髪の乙女】の奇跡の御業を
間近で見られるなんて。▼

(テント内に捕虜が駆け込んでくる)

[捕虜]
【銀の髪の乙女】!
助けてください、助けて……!▼
[ミカヤ]
どうしたの!?
落ち着いて話して。▼
[捕虜]
みんな殺されてしまいます!
お願いです、助けてください!!▼

(画面暗転、テント内)

[ペレアス]
ジョド収容所の捕虜が
シフ沼に集められ処刑されている……?▼
[タウロニオ]
ジョドだけではありません。
この近辺の収容所の捕虜をすべて、
沼に沈めるという計画のようです。▼

(イズカ登場)

[イズカ]
そのような情報、私は聞いていない!
虚報だ! でなければ敵の罠だ!!▼

(ミカヤ登場)

[ミカヤ]
……罠かもしれません。
でも、わたしたちが行かなければ、
きっと彼らは殺されてしまいます…!▼
[イズカ]
今ここで解放軍が敗れ去りでもすれば……▼
デイン復興の夢はその刹那に
あえなく断たれてしまう!!▼
デインの未来のため、彼らには
あきらめてもらうしかないのだ!▼
[ミカヤ]
……わかりました。
では、この軍の兵は連れていきません。
わたしと…元の仲間だけで向かいます。▼
[ペレアス]
ミ、ミカヤ……!▼
[ミカヤ]
それが許されないのなら、
わたしひとりでも行きます。▼

(ミカヤ、テントから去る)

[イズカ]
待てっ! 待つんだ!!
勝手なことは許さんぞ!▼

(庇うような位置にペレアス移動)

[ペレアス]
イズカ……!
彼女を行かせてやってくれ。
頼む。このとおりだ。▼
[イズカ]
王子…くっ……!▼

(画面暗転、拠点画面へ)

進撃前

[ラドミム]
よし、始めよ!▼
[ならず者]
さあ、
とっとと入んねえか!!▼

(ならず者たちが捕虜を沼に突き落とす)

[青年]
うわぁぁ!
いやだ! いやだ!!
助けてくれーーーっ!▼
[ミカヤ]
やめなさい!▼

(ミカヤのライトとサザの攻撃でならず者一名が倒れる)

[帝国兵]
き、貴様らは…!▼
[ミカヤ]
私たちはデイン解放軍です!
みなさん、すぐに助けますから
気をしっかりもってください!!▼
[青年1]
あの髪の色……
もしや【銀の髪の乙女】っ!?
我らが救い主が助けに来てくれたのか!?
[青年2]
デインの救世主だ!▼

(カメラ位置が再びラドミムへ)

[ラドミム]
これが罠だと知ってか知らずか…
本当に現われおったわ。
総員、戦闘配置につけ!▼

(戦闘兵が次々と出てくる)

[ラドミム]
どうだ、乙女よ!?
これではいかなおまえとて
生きて逃げ延びることかなうまい!▼

(カメラ位置がミカヤへ)

[ミカヤ]
く… やはり罠……▼
[サザ]
だが、こちらも
無策で来たわけじゃない!▼
トパック! 頼む!!▼

(トパック、ムワリム、ビーゼが登場。ならず者二名を倒す)

[ミカヤ]
ニケ様っ! オルグさん!!▼

(登場したニケとオルグが、帝国兵二名を倒す)

[帝国兵]
はっ…半獣だっ!!
こんなにも半獣が…
ん…!?▼

(ラフィエルが現れる)

[ミカヤ]
ラ、ラフィエルさんまで
来てくれたんですか!?▼

(ラフィエルの呪歌により再動した二名が帝国兵を倒す)

[ミカヤ]
なにが起こったの…?
今の不思議な歌は一体…?▼
[サザ]
あれが鷺の民の特技”呪歌”だ。
直接攻撃はできないが、味方を助け、
戦いを有利にしてくれる。▼
さぁ、ぼんやりするな、ミカヤ!
今のうちに陣を整えよう。▼

(部隊編成画面)

クリア後

(場面:小高い丘の上)

[ミカヤ]
もうすぐ解放軍の陣営ね。
勝手なことをしてしまったけど……
王子は許してくださるかしら。▼
[サザ]
捕虜の無事な姿を見れば、
きっと喜んでくれるさ。▼
[ミカヤ]
……ねぇ、崖の下から
なにか聞こえてこない?
…人の騒いでいる声…?▼

(サザとミカヤが顔を見合わせて崖下を覗き込む。視点が陣内へ)

[デイン兵1]
あ、あれを見ろ…!
乙女が帰ってきたぞ!
捕虜もいっしょだ!!▼
[デイン兵2]
乙女がまた勝った!!
敵の罠を打ち破ったんだ!▼
[デイン兵1]
乙女は、まさに女神の祝福を受けている…
暁に輝く、女神の巫女だ!
【銀の髪の乙女】!! 我らが巫女!▼
[デイン兵3]
暁の…巫女!
ミカヤ様、ばんざいっ!!▼

(勝ち鬨をあげる陣内)

[ミカヤ]
な、何を騒いでいるのかしら?▼

(サザとミカヤの二人にニケとラフィエルが近付く)

[ニケ]
ミカヤの捕虜救出成功を
兵たちが祝っておるようだな。▼
手を振ってやるといい。
皆が喜ぶだろう。
それも将たる者の務めだ。▼
[ミカヤ]
あ……は、はい。
わかりました。▼

(ミカヤが手を振り、更に活気付く眼下の陣内)

[デイン兵1]
おおおおおおおおーーーー!!▼
[デイン兵3]
ミカヤ様!!
【暁の巫女】ミカヤ様!!▼

(手を振るミカヤの姿が映ったまま暗転)

解放陣営内テント前

[サザ]
ここにいたのか。▼
[ミカヤ]
サザ……
さっきのあの熱狂的な歓迎……
私…何だか……▼
[サザ]
………ミカヤ?▼

(トパックが駆けてくる)

[トパック]
サザ…!
た、大変だ!!
ムワリムが…ムワリムがおかしいんだ。▼

(画面暗転、テント内)

[ムワリム]
グ…グルルル…▼
[トパック]
だめだ!
ムワリム、しっかりしろ!
おいらを見ろ!!▼

(ムワリムの化身が解ける)

[ムワリム]
……ぐ……
ぼ…坊ちゃ…ん……▼
[トパック]
……さっきからこれの繰り返しなんだ……
突然、化身したかと思うと…
今にも正気を失いそうに唸ってるんだ。▼
おいらが必死で…
何度も声をかけてやると元に戻るけど……
目覚めたらまた…▼
しかも…しかも…
唸ってるときのムワリムの目は
まるで…まるで、あいつらみたいで……▼
[ミカヤ]
あいつら?
あいつらって…何なの?▼
[サザ]
あいつらってまさか……
!!▼
[トパック]
も、もう…!?
どうすればいいんだ……
どんどん時間が短くなってってる…▼
[ムワリム]
ガ… 体が……
……いけない……
坊ちゃ…離れて……▼
[トパック]
だめだ!
”なりそこない”になんか
なっちゃだめだ!!▼
ムワリム !
おいらを見ろ!!▼

(再生の呪歌とともにラフィエルが登場)

[サザ]
この歌は…▼
[ミカヤ]
!!▼

(崩れ落ちるムワリム)

[ムワリム]
…グ ……▼
[トパック]
あ… ムワリム!
ムワリムっ!!▼

(歩み寄るラフィエル)

[ラフィエル]
……歪められた体は、【再生】の呪歌により
正しい状態に戻りました。▼
もう、大丈夫…▼
[トパック]
あり…がと……
………っ…
………▼
[ミカヤ]
今の歌は…なに?
とても不思議な旋律……▼
[サザ]
【再生】の呪歌だ。
先の戦いで、一度聞いたことがある。
……どうしたんだ、ミカヤ?▼
[ミカヤ]
…なんだか、変なの。▼
感動で…かな、
身体が震えてしまって……。▼
…でも本当によかった。
ムワリムさんが元に戻って、本当に…▼

(画面暗転、本陣内)

[ペレアス]
”なりそこない”…?▼
[サザ]
3年前の戦いで…
デイン軍によって造りだされた
生物兵器――▼
おぞましい生態実験によって
姿を歪められたラグズのことだ。▼
[イズカ]
おぞましいだと!?
おまえたちは、この私のすばらしき
研究成果を否定する気か!?▼
[ミカヤ]
じゃあ、認めるんですね?▼
ムワリムさんに”なりそこない”の薬を
こっそり飲ませたことを。▼
[イズカ]
それの何が悪いというのか!
常に化身して高い戦闘能力を発揮できる…
すばらしいではないか!▼
[トパック]
…ふざけんなっ!!
”なりそこない”は
化身しっぱなしの代償に命を削る……▼
自我が破壊され、狂ったまま
死ぬまで戦い続けるんだ!
おまえは、そんな薬をムワリムに……っ!▼
[イズカ]
駒となって動く兵士に自我などはいらん!
それに、戦に勝つためには、
兵士の命など犠牲にして当然であろう!▼
[ミカヤ]
あなたという人は――!▼
[ペレアス]
待ってくれ!▼
イズカが半じゅ…ラグズの彼に、
ひどいことをしたのは分かった。
悪かったと思う。▼
トパック…本当にすまなかった。▼
”なりそこない”の薬は
2度と使わせない。▼
だから…、
どうか許してくれないか………
このとおりだ。▼
[ミカヤ]
ペレアス王子……▼
[イズカ]
王子!?
王族がこやつごときに
頭を下げるなどあっては……!!▼
[トパック]
…………もういい。▼

(走り去るトパック)

[サザ]
トパック…!▼
[ミカヤ]
……▼

(暗転)

ベグニオン側

ベグニオン帝都 シエネ

(背景:城内)

[サナキ]
……それは真か?▼
[ルカン]
はい、神使様。▼
デインにて、我が国の駐屯軍が
非道なる行いを行っていたのは
まぎれもない真実にございます。▼
そしてそれは、駐屯軍総督ヌミダ公の
まったく預かり知らぬところで
行なわれていたのです。▼
[ヌミダ]
確かに…確かに
監督不行き届きという意味では……
このヌミダ、無罪とはいえぬでしょう。▼
相応の処罰は覚悟しております…
しかし、神使様。▼
今はそれよりも苦難の中にいるデイン国民を
駐屯軍の圧制から救い出す
それこそが急務であるかと……▼
[サナキ]
急務とな?▼
そなたがそう考えているなら
話は早い。▼
即刻、視察団を組織し
亡きアシュナード王の遺児が
率いているという軍に会見を申し込ませ、▼
ベグニオンの意向を伝えさせるのじゃ。
そしてそのまま
駐屯軍の鎮圧に当たらせよ。▼
[ルカン]
おお!それでは、その視察団の長は、
是非ともこのルカンにお任せくだされ。▼
帝国の面汚したる駐屯軍は
その地にて断罪!2度と
故郷の土を踏ませぬとお約束しますぞ。▼
[サナキ]
いや…それはならん。
駐屯軍への処罰については、
彼らの言い分も聞いた上で決める。▼
それから、視察団の長には
ペルシス公セフェランを任じる。
よいな、セフェラン。▼
[セフェラン]
かしこまりました。▼
[ルカン]
なっ!
し、しかし…!▼
[サナキ]
私は事が重大であると見ておる。
それ故、此度の役目には、
副議長のそなたより、▼
議長であるペルシス公が
より適任であると判断する。
……以上じゃ。▼

(サナキ、セフェラン退場)

[ルカン]
ぐっ……▼
[ヌミダ]
ル、ルカン殿…っ!
わしはいったい
どうすればよいのだ!?▼
[ルカン]
ヌミダ公よ、こうなった以上……
そなたがデインに残してきた軍勢、
全て犠牲にしてもらうぞ。▼
[ヌミダ]
な…っ!? そんな馬鹿な…!
……くっ!
…小娘が……
小賢しい真似を……
…………神使サナキめ……!▼

(暗転、セーブ画面へ)

ハード・マニアック

オープニング

デイン王城

(背景:城内)

[ジェルド]
閣下、お呼びですか。▼
[ヌミダ]
ジェルド、困ったことになったぞ。▼
帝都では神使が視察団を組織し、
このデインへ派遣するという
動きがあるらしい。▼
[ジェルド]
ほほぅ…
……いつですか。▼
[ヌミダ]
まだ決議はおりておらんが、
このままにしておくわけにはいかん。
……わしは1度、帝都へ戻る。▼
元老院副議長ガドゥス公とは
以前より懇意にしておる。▼
あの方を頼れば……
全てなんとかして下さるだろう。▼
[ジェルド]
……その間、我々は何をしておけば?▼
[ヌミダ]
解放軍を…なんとしても潰しておくのだ!
あやつらさえいなくなれば、
何とでも申し開きはできる。▼
我らの進退がかかっておるのだ。
どんな手段を使ってもいい。
必ずや根絶やしにせよ!!▼
[ジェルド]
御意。▼

(画面暗転。背景:王城廊下)

[アルダー]
ヌミダ公がベグニオンへ……?▼
[ジェルド]
ああ。普段は鈍いくせに、
こんな時ばかり素早いものだ。▼
[アルダー]
まさか、我々を切り捨てて
1人で逃げたんじゃあ……▼
[ジェルド]
わからん。
その可能性も十二分にあるが、
元来意気地のない方だからな。▼
自分の軍隊全てを犠牲にするまでの
覚悟はできていないだろう。
…少なくとも、今はまだな。▼
ガドゥス公に泣きつくつもりだと
本人は言っていた。▼
[アルダー]
元老院の力で、
すべて捻じ伏せられますかね?▼
[ジェルド]
いや、視察団の派遣が決まって
調査が入れば……いくら元老院でも
駐屯軍の所業をなかったことにはできん。▼
真剣な話、解放軍の奴らと接触されれば
一巻の終わりだ。▼
逆に、解放軍さえいなければ……
あのヌミダ公でも
なんとかしてくれることだろうさ。▼
俺たちが生き残るためには、
あいつらを消す他、手段はない。▼
[アルダー]
……どうします?▼
[ジェルド]
シフ沼にあいつらをおびき出せ。
捕虜を処刑するという情報を流せば、
奴らは確実に出てくる。▼
出てこないなら、出てくるまで
捕虜を殺し続けろ。▼
[アルダー]
はっ!!▼

(画面暗転。場面:解放軍テント内、ミカヤが負傷者を手当て)

[ミカヤ]
………
もう大丈夫?▼
[デイン兵]
はい!
ありがとうございます!▼
[デイン兵]
すごい……
あのひどい傷が消えている。▼
[デイン兵]
ありがたい……
【銀の髪の乙女】の奇跡の御業を
間近で見られるなんて。▼

(テント内に捕虜が駆け込んでくる)

[捕虜]
【銀の髪の乙女】!
助けてください、助けて……!▼
[ミカヤ]
どうしたの!?
落ち着いて話して。▼
[捕虜]
みんな殺されてしまいます!
お願いです、助けてください!!▼

(画面暗転、会議用テント内)

[ペレアス]
ジョド収容所の捕虜が
シフ沼に集められ処刑されている……?▼
[タウロニオ]
ジョドだけではありません。▼
ユフトル、マノなど、
この近辺の収容所の捕虜をすべて、
沼に沈めるという計画のようです。▼
[イズカ]
そのような情報、私は聞いていない!
いま捕虜を殺して
ベグニオンに何の得がある?▼
生かしておけば我々に対して、
人質としての効果もあるというのに。
虚報だ! でなければ敵の罠だ!!▼
[サザ]
…少し探った感じでは、
確かに捕虜収容所に
おかしな動きがあるようだ。▼
何か、捕虜を殺さないと
まずい事情ができたんじゃないか?▼
[イズカ]
その事情とはなんだ?▼
[サザ]
……そこまでは掴めなかった。▼
[イズカ]
愚か者か!
そのようなあやふやな考えで
軍を動かすことなどできるものか!!▼
[ミカヤ]
……罠かもしれません。
でも、実際に捕虜がシフ沼に
集められているのは確かなんです。▼
わたしたちが行かなければ、
きっと彼らは殺されてしまいます…!▼
[イズカ]
行く必要などない!
罠とわかっていて飛び込むなど、
みすみす殺されに行くようなものだ!!▼
[ミカヤ]
……捕虜を見殺しにすると?▼
[イズカ]
そうだ!▼
[ペレアス]
イズカ! そ、それは……▼
[イズカ]
王子、ご辛抱ください。
王とは……慈悲深さと同時に
冷酷さも求められるもの!▼
大を生かすために
小を捨てねばならぬこともあるのです。▼
[ミカヤ]
…………▼
[イズカ]
私とて苦渋の決断!!
しかし、いまここで
解放軍が敗れ去りでもすれば……▼
デイン復興の夢はその刹那に
あえなく断たれてしまう!!
これはデインのための英断なのです!▼
[ペレアス]
……わ、わかった。▼
[ミカヤ]
ペレアス王子…っ!▼
[ペレアス]
ごめん、ミカヤ……
イズカの言うとおりにしてくれないか。▼
[ミカヤ]
……わかりました。
では、この軍の兵は連れていきません。▼
わたしと…元の仲間だけで
シフ沼へ向かいます。▼
[ペレアス]
ミ、ミカヤ……!▼
[イズカ]
必要ないと言って――▼
[ミカヤ]
それが許されないのなら、
わたしひとりでも行きます。▼

(ミカヤ、テントから去る)

[イズカ]
待てっ! 待つんだ!!
勝手なことは許さんぞ!▼

(ペレアス、イズカの行く手に立ちふさがる)

[ペレアス]
イズカ……!
彼女を行かせてやってくれ。
頼む。このとおりだ。▼
[イズカ]
王子…くっ……!▼

(画面暗転、拠点画面へ)

進撃前

[ラドミム]
よし、始めよ!▼
[帝国兵]
ラドミム将軍のご命令だ。
捕虜を沼に沈めろ!▼
[ならず者]
さあ、
とっとと入んねえか!!▼

(ならず者たち、捕虜を沼に突き落とす)

[青年]
うわぁぁ!
いやだ! いやだ!!
助けてくれーーーっ!▼
[ミカヤ]
やめなさい!▼

(ミカヤのライトとサザの攻撃でならず者1名が倒れる)

[帝国兵]
き、貴様らは…!▼
[ミカヤ]
私たちはデイン解放軍です!
みなさん、すぐに助けますから
気をしっかりもってください!!▼
[青年A]
解放軍っ!?
王子の軍が
助けにきてくれたのか!?▼
[青年B]
あの髪の色……
あの方が、もしや
【銀の髪の乙女】っ!?▼
[青年C]
デインの救世主だ!▼

(カメラ、再びラドミムへ)

[ラドミム]
これが罠だと知ってか知らずか…
本当に現われおったわ。
総員、戦闘配備につけ!▼

(駐屯軍、マップに展開)

[ラドミム]
どうだ、乙女よ!?
これではいかなおまえとて
生きて逃げ延びることかなうまい!▼

(カメラ位置がミカヤへ)

[ミカヤ]
く… やはり罠……▼
[サザ]
だが、こちらも
無策で来たわけじゃない!▼
[サザ]
トパック! 頼む!!▼

(トパック、ムワリム、ビーゼ登場。ならず者2名を倒す)

[ミカヤ]
ニケ様っ! オルグさん!!▼

(ニケ、オルグ登場。帝国兵2名を倒す)

[帝国兵]
はっ…半獣だっ!!
こんなにも半獣が…
ん…!?▼

(ラフィエル、ニケ・オルグの傍に登場)

[ミカヤ]
え…ラフィエルさん!?▼

(ラフィエル、呪歌を謡う)
(ニケ・オルグ、再動。帝国兵を倒す)

[ミカヤ]
なにが起こったの…?▼
[サザ]
ぼんやりするな、ミカヤ!
いまのうちに陣を整えよう。▼
[ミカヤ]
え…ぁ、ええ!▼

(進撃準備画面へ)

進撃後

会話

ミカヤ⇔ニケ

[ミカヤ]
あの…よかったんですか?
ラフィエルさんまで……▼
[ニケ]
ラフィエルは飛ぶことが
できぬゆえ、動きが鈍い。▼
それでも…呪歌の効果は
連れて行く価値のあるものだ。▼
ただし、いつでも護れるよう、
私の傍から離さぬよう
気を配ってもらわんといかんが。▼
[ミカヤ]
わかりました。▼

ミカヤ⇔ラフィエル

[ミカヤ]
ラフィエルさんまで…
来られたんですか?▼
[ラフィエル]
女王のおられる場所が
私の居るべき場所。▼
私は [呪歌謡い]……
戦うことはできなくとも、
味方に力を与えることができます。▼
[ミカヤ]
…1つの時の間に
2つのことが行える……
さっきの不思議な力ですね?▼
[ラフィエル]
ええ、あれもそうです。▼
[負] の気が蔓延する場所で
謡える呪歌は…
そう多くはないのですけれど。
[ミカヤ]
…助けてくださるんですね?▼
[ラフィエル]
あなたの助けとなること……
それもまた、私の喜びです。▼
[ミカヤ]
ありがとうございます。▼

ラドミム初戦時

[ラドミム]
我が軍が…押されている?
その、尋常ならざる戦いぶり……
“乙女”とやらの力によるものなのか?▼

ラドミム⇔ミカヤ初戦時

[ラドミム]
銀の髪の乙女とやら!
必ず来ると思っていたぞ。▼
ここで捕虜を見捨てれば、
お前の名声に傷がつこうからな?
いやでも来ざるを得まい。▼
[ミカヤ]
わたしをおびき出す…
そんなことのために……▼
抵抗できない人々を
いったい何人死なせてきたの!?▼
[ラドミム]
ふん! くだらぬ芝居を…!▼
デインを救う奇跡の乙女……
戦意を失ったデインのために
大した作り話を仕立て上げたものだ。▼
だがそれもここで終わりよ!
娘! その正体を見せるが良い!▼

ラドミム⇔ラグズ初戦時

[ラドミム]
“乙女”とやらは
半獣どもまで従えるか!
だが半獣退治なら慣れたものよ!▼

ラドミム⇔ニケ初戦時

[ラドミム]
何者だ!?
ガリアの半獣ども……
いや、違う……?▼

ラドミム⇔ラフィエル初戦時

[ラドミム]
絶滅したセリノスの鷺までが……!?
銀の髪の乙女……
いったい何者なのだ?▼

ラドミム撃破時

[ラドミム]
あの娘の……力……
……危険すぎる……
生かしておいては……ならぬ……▼

クリア後

デイン側

(場面:丘の上)

[ミカヤ]
もうすぐ陣営ね。
勝手なことをしてしまったけど……
王子は許してくださるかしら。▼
[サザ]
捕虜の無事な姿を見れば、
きっと喜んでくれるさ。▼
……もっとも、あのイズカ殿は
渋面つくってるだろうけど。▼
[ミカヤ]
……ねぇ、崖の下から
なにか聞こえてこない?▼
[サザ]
人の騒いでる声だな。
…崖下といえば、解放軍の陣営がある。
何を騒いでるんだ?▼

(サザとミカヤが顔を見合わせて崖下を見下ろす。視点が陣営へ)

[デイン兵A]
あ、あれを見ろ…!
乙女が帰ってきたぞ!
捕虜もいっしょだ!!▼
[デイン兵B]
乙女がまた勝った!!
敵の罠を打ち破ったんだ!▼
[デイン兵C]
暁の団の【銀の髪の乙女】がいる限り、
俺たちは負けない!▼
[デイン兵B]
見ろよ! あの神々しいお姿を!
乙女の銀の髪に暁の光が輝いて…
なんて…美しい姿なんだ……!▼
[デイン兵A]
乙女は、まさに女神の祝福を受けている…
女神の巫女だ!
【銀の髪の乙女】!! 我らが巫女!▼
[デイン兵C]
暁の…巫女!
ミカヤ様、ばんざいっ!!▼

(歓声を上げる解放軍)

[ミカヤ]
ど、どうしたのかしら?▼
[サザ]
ここからじゃ、何を言ってるのか
まったく聞き取れないな。▼

(ニケ・ラフィエルが来る)

[ニケ]
ミカヤの捕虜救出成功を
兵たちが祝っておるようだな。▼
手を振ってやるといい。
みなが喜ぶだろう。▼
[ミカヤ]
私がですか?▼
[ニケ]
それも将たる者の務め。
無事生還したのだと、
一刻も早く知らせてやることだ。▼
[ミカヤ]
あ…… そうですね。
わかりました。▼

(ミカヤが手を振り、更に沸き立つ解放軍)

[デイン兵A]
おおおおおおおおーーーー!!▼
[デイン兵B]
ミカヤ様!!▼
[デイン兵C]
ミカヤ様!!
【暁の巫女】ミカヤ様!!▼

(ミカヤが手を振り続けたまま画面暗転)


解放軍陣営内

(場面:テント前)

[サザ]
ここにいたのか。▼
[ミカヤ]
サザ……▼
[サザ]
正直、驚いたな?
あの熱狂的な歓迎ぶりにはさ。▼
[ミカヤ]
驚いたっていうか……
ううん、なんでもない。▼
[サザ]
………ミカヤ?▼

(トパックが駆け寄ってくる)

[トパック]
サザ…!
ごめん、ちょっといいか!?▼
[サザ]
…トパック!
どうしたんだ? そんなに慌てて。▼
[トパック]
ムワリムの様子が……
おかしい。▼
[サザ]
どういうことだ?▼
[トパック]
頼む…
いっしょに来てくれ!▼
[サザ]
わかった。▼
[ミカヤ]
わたしも行くわ。▼

(画面暗転、場面:テント内)

[ムワリム]
グ…グルルル…▼
[トパック]
だめだ!
ムワリム、しっかりしろ!
おいらを見ろ!!▼

(ムワリムの化身が解ける)

[ムワリム]
……ぐ……
ぼ…坊ちゃ…ん……▼
[サザ]
…なにがあった……?▼
[トパック]
わからない……▼
突然、化身したかと思うと…
そのまま毛を逆立てて
苦しそうに唸ってるんだ。▼
おいらが必死で…
何度も声を掛けてやると
そのまま気を失って元に戻るけど……▼
目覚めたらまた…
同じ状態になっちまうんだ。
何回も何回もその繰り返しで……▼
[サザ]
トパック……
俺の思い違いじゃなければ…
いまのムワリムさんの目は……▼
[トパック]
あいつらと同じ色…してるだろ?
わかってる…わかってるから……
おいら……怖えよ。▼
[ミカヤ]
なにと…同じなの?▼
[サザ]
それは……▼
!!▼
[トパック]
また…!?
どうすればいいんだ……
どんどん時間が短くなってってる……▼
[ムワリム]
グ…
グァ…▼
[トパック]
ムワリム!
しっかりしろっ!
おいらを見るんだ!▼
ムワリムっ!!▼
[ムワリム]
ガ… 体が……
……いけない……
坊ちゃ…離れて……▼
[トパック]
だめだ!
“なりそこない”になんか
なっちゃだめだ!!▼
ムワリム!
おいらを見ろ!!▼
[ムワリム]
ガ… ガ…ガ……▼
[サザ]
この歌は…▼

(ラフィエル、【再生】の呪歌を謡いながら登場)

[ミカヤ]
!!▼

(ムワリム、崩れ落ちる)

[ムワリム]
…グ ……▼
[トパック]
あ… ムワリム!
ムワリムっ!!▼

(ラフィエル、歩み寄る)

[ラフィエル]
……歪められた体は、
【再生】の呪歌により
正しい状態に戻りました。▼
もう、大丈夫…▼
[トパック]
あり…がと……
………っがと…
………▼
[ミカヤ]
あの歌は…なに?
とても不思議な旋律……▼
[サザ]
【再生】の呪歌だ。
先の戦いでも、
白鷺の王子と王女が歌い――▼
色を失った森に命を取り戻し…
歪められたラグズの心を救った。▼
[ミカヤ]
…………▼
[サザ]
…?
どうしたんだ、ミカヤ。▼
[ミカヤ]
…ううん……
なんだか、変なの。▼
……体の内側から…
熱いものが込みあげてくるような…
そんな感じ。▼
[サザ]
わかる。
俺も初めて耳にした時は、
体が震えるぐらい感動した。▼
[ミカヤ]
………うん…▼
[サザ]
さあ、それよりも…
ムワリムさんが目覚めたら、
事の真相を聞かないとな。▼
このままにはしておけない。▼

(画面暗転、場面:会議用テント内)

[ペレアス]
“なりそこない”…?▼
[サザ]
3年前の戦いで…
デイン軍によって造りだされた
生物兵器――▼
おぞましい生態実験によって
姿を歪められたラグズのことだ。▼
[イズカ]
おぞましいだと!?
おまえたちは、この私のすばらしき
研究成果を否定する気か!?▼
[ミカヤ]
じゃあ、認めるんですね?▼
ムワリムさんに渡した飲み物の中に…
“なりそこない”の薬を
混入していたことを。▼
[イズカ]
それの何が悪いというのか!
あの薬を飲めば、
常に化身していられるのだぞ!?▼
ラグズの高い戦闘能力を最大限に
活かすことができるのだ。
これほどよいことはないだろうが!▼
[トパック]
…ふざけんなっ!!
“なりそこない”は
化身しっぱなしの代償に命を削る……▼
自我が破壊され、狂ったまま
死ぬまで戦い続けるんだ!
おまえは、そんな薬をムワリムに…っ!▼
[イズカ]
駒となって動く兵士に
自我などはいらん!
かえって邪魔になるだけだ。▼
確かに…短命となるのは、
あの薬の改良すべき点ではある。
だからこそ、さらなる実験を……▼
[ミカヤ]
ムワリムさんは…トパックにとって
親代わりの大切な人で……
わたしたち解放軍の仲間なんですよ?▼
その命をいったい
なんだと思っているんですか!?▼
[イズカ]
…どうやったかは知らんが、
結局、元に戻ってしまったのだろう?
だったら何の問題もないではないか。▼
なぜこのように大騒ぎするのだ。
馬鹿馬鹿しい。▼
[ミカヤ]
あなたという人は――!▼
[ペレアス]
待ってくれ!▼
イズカが半じゅ…ラグズの彼に、
ひどいことをしたのは分かった。
悪かったと思う。▼
しかし、イズカも
軍のためを思ってやったことなんだ。
どうか許してくれないか。▼
[ミカヤ]
ペレアス王子……▼
[トパック]
………▼
[ペレアス]
トパック……
本当にすまなかった。▼
“なりそこない”の薬は
2度と使わせない。
実験もさせないと約束する。▼
………このとおりだ。▼
[イズカ]
王子!?
王子がこやつごときに
頭を下げるなどあっては……!!▼
[トパック]
…………………▼
[ペレアス]
イズカは僕の大切な臣下だ。
臣下の過ちは主の過ちも同然……
だから……▼
[トパック]
…………もういい。▼

(トパック、走り去る)

[サザ]
トパック…!▼
[ミカヤ]
……▼

(画面暗転)

ベグニオン側

ベグニオン帝都

(背景:神使玉座前)

[サナキ]
……それは真か?▼
[ルカン]
はい、神使様。▼
デインにて、我が国の駐屯軍が
非道なる行ないを行なっていたのは
まぎれもない真実にございます。▼
そしてそれは、駐屯軍総督ヌミダ公の
まったく預かり知らぬところで
行なわれていたのです。▼
[サナキ]
………妙な話もあるものじゃ。
デインではこの3年の間に
無数の強制収容所が建設され、▼
そこには帝国への
逆心のあるなしを問わず、
無数の若者が送られていたと聞く。▼
その全てを……総督であった
ヌミダが知らぬと申すのじゃから。▼
[ヌミダ]
私をお疑いであるのは、
もっともかと存じます。▼
しかし…しかしですな……
このヌミダは元老院議員にございます。▼
それは女神に生涯を捧げ
終生、嘘偽りのない政を行なうと
誓った証にございます。▼
どうか…どうかそれを
お忘れなきよう……!▼
[ルカン]
確かに…監督不行き届きという点では、
ヌミダ公が無罪とは言えぬでしょうな。▼
元老院と致しましても、
決して軽くはない処罰を与えんとして…
検討しております。▼
しかし、神使様。▼
いまこの時点においても、
苦難のどん底に貶められているデイン国民を
駐屯軍の圧制から救い出す……▼
それこそが急務であると
私は考えておりますが、いかがでしょうな?▼
[サナキ]
無論じゃ。
そなたも同じ考えであれば、
話は早い。▼
即刻、現状を
正確に把握するための視察団を組織し
デインへ送るのじゃ。▼
聞けば、デインでは
亡きアシュナード王の遺児が
軍を起こして戦っているという。▼
視察団にはまず
彼らに会見を申し込ませ、
ベグニオンの意向を伝えるのじゃ。▼
そして理解を得た後、
そのまま駐屯軍の鎮圧に当たらせよ。▼
[ルカン]
ははっ!
ただちにそのように手配致しまする。▼
視察団の長は、是非とも
このルカンめにお任せくだされ。▼
帝国の面汚したる駐屯軍は
その地にて断罪の後、2度と
故郷の土を踏ませぬとお約束しますぞ。▼
[サナキ]
いや…それはならん。▼
[ルカン]
! …何ゆえでしょうかな?▼
[サナキ]
駐屯軍への処罰については、
彼らの言い分も聞いた上で決める。▼
駐屯軍にはそれをきちんと
申し渡した上、降伏するよう説得せよ。▼
[ルカン]
…で、では
そのように……▼
[サナキ]
それから、視察団の長には
ペルシス公を任じる。
よいな、セフェラン。▼

(セフェラン登場)

[セフェラン]
かしこまりました。▼
[ルカン]
し、しかし…!▼
[サナキ]
私は事が重大であると見ておる。
それ故、此度の役目には、
元老院副議長のそなたより…▼
議長であるペルシス公が
より適任であると判断する。▼
……以上じゃ。
すみやかに行動せよ。▼

(サナキ、セフェラン退場)

[ルカン]
ぐっ……▼
[ヌミダ]
ル、ルカン殿…っ!
わしはいったい
どうすればよいのだ!?▼
[ルカン]
ヌミダ公よ、こうなった以上……
そなたがデインに残してきた軍勢、
全て犠牲にしてもらうぞ。▼
[ヌミダ]
な…っ!? そんな馬鹿な…!
将軍ジェルドと数名の命を差し出せば、
丸く収めていただけると……▼
[ルカン]
事情が変わったのだ。
そなたも己の身が可愛ければ
覚悟を決めるがいい。▼
なに…ほとぼりが冷めれば
わしのところから新たに
兵を分け与えてやってもいい。▼
[ヌミダ]
そ、そういうことでしたら…▼
わかりましたぞ。
デインのことは、悪い夢でも見たのだと
思うことに致しましょう。では……▼

(ヌミダ退場)

[ルカン]
…………………小娘が…!
よくも、小賢しい真似を……
…………サナキめ……!▼

(暗転後、セーブ画面へ)

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Last-modified: 2025-07-05 (土) 10:04:45
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