章別会話
ノーマル†
オープニングシナリオ†
(ベッドに臥せるミカヤ ※7章クリア時点で杖装備だと棒立ち)
- [ペレアス]
- ミカヤ……!
ど、どうしてそんな…
倒れるなんてことに!?▼
- [サザ]
- それをあんたが言うのか…?
ペレアス王。
ミカヤにずっと…無理をさせておいて。▼
- [ペレアス]
- そんな……
ごめんよ、ミカヤ……▼
- [タウロニオ]
- ……医師の診たてでは、
かなり衰弱しているが
命の心配まではないとのこと。▼
だが当分は安静にして、
様子をみるようにと……
そう申しておりました。▼
- [ペレアス]
- そうか、よかった…▼
- [サザ]
- けど、これでもう最後だ。
俺はミカヤを連れて…軍を抜ける。▼
- [ペレアス]
- なっ!?
なにを言いだすんだ…?▼
- [サザ]
- いままでは…
デインのためと思って我慢してきた。
だが、それももう限界だ。▼
- [ペレアス]
- 待ってくれ、サザ!
そんなこと…困る……▼
- [タウロニオ]
- 私もサザの意見に賛成です。
ミカヤ殿を…
もう解放してあげましょう。▼
- [ペレアス]
- だめだ、頼む!
後生だから…
考え直してくれ!!▼
- [アムリタ]
- ペ、ペレアス…!?▼
- [ペレアス]
- ミカヤがいないと…
軍は立ち行かなくなる……
それは…だめだ!…だめなんだ!!▼
- [サザ]
- あんたと帝国の間に
どんな密約があったのかは知らない。
けど、俺はミカヤを失うぐらいなら……▼
- [ペレアス]
- ……もし、軍を去るなら…
ミカヤは死ぬよ…?▼
- [サザ]
- 貴様っ!?
脅すつもりか…!▼
- [ペレアス]
- …ミカヤだけじゃない。
君も死ぬ…僕も死ぬ……
デイン国民は全て……死ぬ。▼
- [アムリタ]
- ……ペレアス……
そなた、もしや……
もしや………▼
”血の誓約”を
交わしたのでは…?▼
デイン国王として、帝国元老院と
”血の誓約”を交わしてしまった…▼
だから…だからそなたは
こんなにふさいで……怯えて…
おぉ…ペレアス………▼
- [ミカヤ]
- ……それは…
なんですか……?▼
- [サザ]
- ミカヤ!▼
- [ミカヤ]
- 答えてください…
ペレアス王。
”血の誓約”とは……▼
- [ペレアス]
- ……ぼ、僕は知らなかった…
何も知らなかったから……▼
(画面暗転後、元老院使者との会話の追想)
- [ペレアス]
- 急にどうしたのですか?
こんな時間に帝国の使者殿が
いらっしゃるなんて。▼
何かあったのですか…?▼
- [使者]
- ………
元老院副議長ルカン殿の
お見えです…▼
- [ペレアス]
- !?▼
(ルカンが転移してくる)
- [ルカン]
- ご機嫌いかがですかな、
ペレアス殿。▼
- [ペレアス]
- ど、どうやってこの場に…!?▼
- [ルカン]
- 我が国の魔道は……
日々画期的進歩を遂げておるのです。
この『リワープ』の杖もそう。▼
- [ルカン]
- 己の望む場所へ、こうして
瞬時に移動することができる…
とても素晴らしいものなのですよ。▼
- [ペレアス]
- そ、それで、あの……
どういったご用件で……?▼
- [ルカン]
- おぉ!そうでしたな。
実はデイン王に、折り入って
お頼みしたいことがありましてな…▼
半獣どもを始末するために、
デインからも軍をお借りしたいのです。▼
- [ペレアス]
- それは……
申し訳ありませんが、
お断りします…!
我が国は今、戦に兵を出せる
状態ではないのです。
どうか、ご理解ください。▼
- [ルカン]
- ほぅ 我が要求を突っぱねられるか。
ならば…このデインもろとも
滅びていただくしかありませんな。▼
- [ペレアス]
- !?▼
- [ルカン]
- …この誓約書があれば、
それは実に容易いことだ。▼
(血の誓約書の一枚絵)
- [ペレアス]
- それは…
即位式の後に…
僕が署名した誓約書……?▼
- [ルカン]
- そう、あなたと元老院の
秘密の誓約書です。▼
…世間知らずのデイン王は、
これがただの賠償金に関する誓約書だと
すっかり信じていらっしゃったようだが。▼
- [ペレアス]
- なっ!?▼
- [ルカン]
- この誓約書の真の姿は…
”血の誓約書”…▼
一度血判を押したが最後、
二度と抜け出せない
呪いの誓約書…▼
- [ペレアス]
- ”血の誓約書”…?▼
だ、だが、イズカが
この内容なら信用しても
大丈夫だと確認して……▼
!!
ま、まさか……▼
- [ルカン]
- そうだ。イズカは私たちの手先。
デインを完全に支配するために…
意のままに動く王が欲しかったのでな。▼
- [ペレアス]
- あ…… あ…ぁ……▼
(額を押さえる王の一枚絵)
- [ルカン]
- くくく……
ひとつ、良いことを
教えておいてやろう。▼
かつて
失った国を取り戻すため、▼
帝国と”血の誓約”を交わした
愚かな王がいた。▼
そやつはすぐに誓約に背き、
帝国に対し反抗的態度をとった。
その結果、どうなったと思う?▼
- [ペレアス]
- …………▼
(倒れた一人の鳥翼族の絵。会話が進むと増える)
- [ルカン]
- くく……
まず1日目に1人死んだ。▼
ただの村人だったので、
誰もあまり気にしなかった。
2日目には2人、3日目に3人……▼
原因不明の突然死は、
まるで流行り病のように広まり
確実に国中を蝕んでいった。▼
30日を数える頃…
王はようやく気づいた。
これが誓約を破った呪いなのだと。▼
すぐさま帝国に謝罪し、
呪いを解いてくれるよう哀願した。▼
それが受け入れられたのが
ちょうど100日めのこと。▼
王はすでに側近の半数と、
妻と子までも失っていた。▼
それ以後、その国は代々
我が元老院の言うがままとなっている。▼
(再び廊下の場面に)
- [ルカン]
- もし誓約を違えた場合は
デインの民がどうなるか………
くれぐれも忘れることのないように。▼
あぁ、それから、
他国に助けを求めようなどとは…
ゆめゆめ思わぬことですな。▼
我々の情報網を甘く見ないほうがいい。
どこに密偵が潜んでいるか、
わかりませんからな。▼
(画面暗転後、寝室の場面へ)
- [サザ]
- ……元老院に逆らうと…
デインの全ての民が死ぬだと?▼
- [タウロニオ]
- なんと…なんと重い……
…信じられぬ……▼
- [アムリタ]
- ……印を…見せてごらんなさい。▼
(ペレアスの左手の一枚絵)
- [アムリタ]
- ………これは…
まちがいなく誓約の証。
我が息子は…陥れられたのです。▼
- [サザ]
- 俺は…信じない!
元老院の言うことが真実だと、
どこに確証がある?▼
皇太后、あんたの言うことだって
ただの伝承だろう?
証拠はない!▼
- [アムリタ]
- ………▼
- [サザ]
- これ以上、
茶番に付き合うつもりはない。
ミカヤ、早くここを出よう。▼
- [ミカヤ]
- ……真実よ………▼
- [サザ]
- !?▼
- [ミカヤ]
- 残念ながら……本当のことみたい。▼
信じたくはないけど…
わたしには見えるの……▼
わたしの力は…
無くなっていなかった。
疲れて…弱まっていただけ……▼
あぁ、何てことなの…
デインは……
永久に元老院に逆らえない………▼
- [サザ]
- …っ!▼
- [ペレアス]
- ――っ う……うっ
……すまない………
すまな…い… ………▼
(画面暗転後、拠点画面へ)
進撃前†
- [サザ]
- …皇帝軍はデイン軍との正面衝突を避け、
あえてこの山道を進んできているようだ。
こちらの読みは当たった。だが……▼
- [ミカヤ]
- ……投石の準備は
万全ですね?▼
- [タウロニオ]
- 完了している。
…▼
- [デイン兵]
- マイエル将軍の大隊が
アイク将軍率いるラグズ部隊と
交戦状態に突入しました!▼
陽動は成功!
ラグズ部隊と離れた神使と親衛隊は、
こちらに向かっているとのことです。▼
- [ミカヤ]
- では、全軍戦闘配備を!
作戦通り、アイク部隊と離れた
神使を狙います。▼
…ここを抜かれてしまったら、
皇帝軍のベグニオン入りを許すことになる。▼
そうなれば、元老院は怒り、
デインを滅ぼすでしょう…▼
デインが生き残るためには、
何としてでも…どんな手段を使ってでも…
ここで止めなくてはならない。▼
- [サザ]
- しかし、ミカヤ…
こういう作戦を、一番嫌っていたのは
あんただったじゃないか…▼
- [ミカヤ]
- どちらかしか生き残れないのなら、
デインの民が勝利する道を選ぶ――▼
…言ったでしょ、
わたしはデインを守りたいの…▼
- [タウロニオ]
- ……ミカヤ殿…
あなたの強さには敬服する。
わしも、もう迷うまい。▼
- [サザ]
- ミカヤ…
…すまない。
迷ったりして…▼
やろう。
仲間のために……
生き残るために…!▼
- [デイン兵]
- 神使親衛隊が見えました!
こちらへ逃れてきます!!▼
(部隊配置画面へ)
進撃後†
1ターン目終了時†
- [タニス]
- くそっ 待ち伏せか!
まんまと敵の策に乗せられるとは…
不覚。▼
- [サナキ]
- なにごとじゃ!?▼
- [シグルーン]
- 敵襲です!
これより交戦に入りますから
神使様は、そのまま馬車の中に。▼
- [タニス]
- 誰か、アイク将軍に報告を!▼
エンドシナリオ†
- [サザ]
- 味方は全て崖の上に退避させ、
予定通り神使親衛隊を
崖下に閉じ込めた。▼
- [ミカヤ]
- そ、う……▼
- [サザ]
- これで、もう……
後戻りはできない。▼
- [ミカヤ]
- …………▼
- [デイン王]
- マイエル将軍が半獣どもに
討ち取られました!▼
アイク将軍とラグズ連合が
神使を救おうと
こちらに向かっております!!▼
- [ミカヤ]
- ……次の作戦へ移ります。
弓兵部隊、準備を!
…迷っている時間はない……▼
- [サナキ]
- あれは…なんじゃ?
あやつらは何をまいておる?▼
- [シグルーン]
- な、あれは――
油っ!?
火攻めにする気では…▼
神使様、私の鞍へ!
空へ逃れます!!▼
- [タニス]
- 我らが盾となり、
弓兵から神使様をお守りします!▼
- [サナキ]
- だ、だめじゃ!
シグルーン、皆を見捨てて
逃げるなど許さぬぞ!!▼
- [タニス]
- 隊長っ!
お早くっ!!▼
- [ミカヤ]
- 皇帝を逃がしてはだめ!
弓隊、魔道士隊、
あの天馬を狙って!!▼
(背後からティバーンがサザを掻っ攫い、空中に)
- [ティバーン]
- 動くな。
こいつの命が惜しいんならな。▼
- [サザ]
- …鷹王……
……………くっ!▼
- [ミカヤ]
- サ、サザっ…!
…全軍…っ 攻撃やめっ!▼
- [タウロニオ]
- …アイク将軍が到着してしまった…
万事休すか……▼
- [アイク]
- あんたが敵将…
ミカヤだな?▼
- [ミカヤ]
- ……そうです。▼
- [アイク]
- 降伏しろ。
おまえたちにはもう
勝ち目はない。▼
- [ミカヤ]
- それは…できません。
私たちは退きません。
話し合いにも応じられません。▼
どんなことがあろうと、
あなたたちの前に
立ちふさがり続けるしかないんです。▼
- [ライ]
- アイク、こりゃだめだ。
話が通じる相手じゃない。
ここは、もう力で押し通すしか…▼
- [???]
- もうよい…!▼
- [アイク]
- 神使……▼
- [サナキ]
- 今日はもうよい、充分じゃ……!
これ以上の血は……
見たくない。▼
- [アイク]
- こっちは一旦退く。
おまえたちもそうしろ。▼
- [ミカヤ]
- いいえ、わたしたちは…!▼
- [ティバーン]
- ったく、面倒だな。
おい!▼
- [サザ]
- ! (台詞自動送り)
- [ミカヤ]
- いやああぁ!
サザーーーーーッ!▼
……ぁ…▼
- [ティバーン]
- 撤退だ!▼
- [アイク]
- タウロニオ将軍。
くどいようだが…
俺たちはデインとの戦いを望まん。▼
もう一度、ゆっくり
話し合ってみてくれ。▼
- [タウロニオ]
- …いまは追わぬ。
だが……戦いを避けることはできぬ。
それだけは伝えておこう。▼
- [アイク]
- ………▼
(地名テロップ:デイン領内 山嶺の砦)
- [アイク]
- どんな状況だ?▼
- [セネリオ]
- ……ひどい有様です。
ベグニオン中央軍とクリミア王宮騎士団は
ほとんど壊滅状態…▼
神使親衛隊も油によって
翼をだめにしてしまった天馬が多く
戦力にはなりません。▼
- [アイク]
- …………▼
- [スクリミル]
- デインめ…汚い手を使いおって!
もはや遠慮など無用だろう!?
奴らから片付けてしまえばよいのだ!▼
- [ライ]
- いや、ここでデインと戦って
さらに戦力を削ったら
元老院との戦いに障るんだって。▼
- [サナキ]
- ルカンらの狙いは…
まさにそこなのじゃろう。
デインは…そのための捨て駒に過ぎぬ。▼
それが何故、ああも戦うのか……
あのミカヤという娘は、
なにを考えておるのじゃ?▼
- [???]
- ……ミカヤ?
帝国軍は今、
ミカヤと戦っているのですか?▼
- [ティバーン]
- ラフィエル…!
おまえ、いつ来たんだ?▼
- [ラフィエル]
- たったいま着いたばかりです。
リュシオンと女王と共に……▼
- [ニケ]
- リュシオンは妹の元に直行した。
すぐにリアーネを伴って
ここへ現われることだろう。▼
- [アイク]
- あんたたち3人全員が
戦場に来て大丈夫なのか?
メダリオンを守っているはずじゃあ…?▼
- [ラフィエル]
- …メダリオンなら…
ここにあります。▼
(蒼炎を上げるメダリオンの一枚絵)
- [ニケ]
- もう…
呪歌で鎮めるには…
限界まできているようだ。▼
これ以上の戦乱を起こせば、
邪神が目覚めるかもしれんぞ。▼
(地名テロップ:デイン王城)
- [アムリタ]
- ………お願い……
助けてちょうだい……▼
…私の息子を……
ペレアスを助けに来て…
お願い……お願いよ………▼
(本を読むペレアスの一枚絵)
- [ペレアス]
- ……見つけた…!
これが…そうだ……▼
………これでデインを……
デインを救えるかもしれない……▼
(ゴルドアにて月の下、クルトナーガとイナの会話)
- [イナ]
- クルト様…?
どうなされたのですか?
こんな夜更けに、お1人で……▼
- [クルトナーガ]
- …月を見ていたんだ。
ほら、湖面に反射して
とても綺麗なんだよ。▼
- [イナ]
- 本当ですね…▼
(後ろ手にヤクシ石を持つクルトナーガの一枚絵)
- [クルトナーガ]
- ………▼
(画面暗転後、地下牢の風景へ)
- [帝国兵]
- !!▼
き、貴様っ…!
どうやってここに!?
ぐわぁっ!!▼
- [???]
- ……お待たせしました。
我が主よ。▼
- [???]
- 神使様は…ご無事か?▼
- [???]
- クリミアに亡命の後、
元老院を告発。▼
現在は皇帝軍を率いて
デインを通過し、
帝国入りを目指しておられます。▼
- [???]
- そうか。
では……こちらも
行動を起こす時がきたようだ。▼
(牢を出るセフェランとゼルギウスの一枚絵)
- [ゼルギウス]
- すべて貴方のお心のままに。▼
(画面暗転後セーブ画面へ)
ハード・マニアック†
オープニングシナリオ†
(ベッドに臥せるミカヤ ※7章クリア時杖装備だと棒立ち)
- [ペレアス]
- ミカヤ……!▼
どうしてそんな…
倒れるなんてことに!?▼
- [サザ]
- それをあんたが言うのか…?
ペレアス王!▼
ミカヤはずっと…
具合が悪いのを隠していたんだ。
士気に関わるからと言って……▼
- [ペレアス]
- そんな……
ごめんよ、ミカヤ……▼
そ、それで?
彼女の容態はどうなんだ!?
まさかこのまま死んだりは……▼
- [タウロニオ]
- ……医師の診たてでは、
かなり衰弱しているが
命の心配まではないとのこと。▼
だが当分は安静にして、
様子をみるようにと……
そう申しておりました。▼
- [ペレアス]
- そうか、よかった…▼
- [サザ]
- けど、あんたたちが
”奇跡”と呼んでいた力は…
もう使えない。▼
たとえ使えたとしても……
やらせない。
俺はミカヤを連れて…軍を抜ける。▼
- [ペレアス]
- なっ!?
なにを言いだすんだ…?▼
- [サザ]
- いままでは…
すべてデインのためと思って
我慢してきた。▼
だが、それももう限界だ。▼
- [ペレアス]
- 待ってくれ、サザ!
そんなこと…困る……▼
- [サザ]
- もう決めたことだ。▼
- [タウロニオ]
- 私もサザの意見に賛成です。▼
ミカヤ殿には…充分すぎるほど
重荷を背負ってもらいました。
もう解放してあげましょう。▼
- [ペレアス]
- だめだ、頼む!▼
後生だから…
考え直してくれ!!▼
- [アムリタ]
- ペレアス!?
なにをしているの!▼
こんな…こんな下賎な者に
膝を折るなんて……
おやめなさい!▼
- [タウロニオ]
- 王…!▼
- [ペレアス]
- ミカヤがいないと…
軍は立ち行かなくなる……▼
それは…だめだ!
だめなんだ!!▼
- [サザ]
- あんたと帝国の間に
どんな密約があったのかは知らない。▼
けど、それは俺たちには
まったく関係ない話だ。▼
俺はミカヤを失うぐらいなら
デインがどうなろうと……▼
- [ペレアス]
- ……もし、軍を去るなら…
ミカヤは死ぬよ…?▼
- [サザ]
- 貴様っ!?
脅すつもりか…!▼
- [アムリタ]
- ぶ、無礼者っ!
わたくしの息子に…
なんという口の利き方を……!▼
- [ペレアス]
- …ミカヤだけじゃない。
君も死ぬ…僕も死ぬ……
デイン国民は全て……死ぬ。▼
- [タウロニオ]
- !?▼
- [サザ]
- いったい何を言って…!?▼
- [アムリタ]
- ……ペレアス……
そなた、もしや………
”血の誓約”を交わしたの?▼
デイン国王として、
帝国元老院のルカンと
誓約を交わしてしまった…▼
だから…だからそなたは
こんなにふさいで……怯えて…
おぉ…ペレアス………▼
- [ミカヤ]
- ……それは…
なんですか……?▼
- [サザ]
- ミカヤ!▼
- [タウロニオ]
- 目覚められたか。▼
- [ミカヤ]
- 答えてください…
ペレアス王。▼
”血の誓約”とは……
何を意味するのですか?▼
- [ペレアス]
- ……ぼ、僕は知らなかった…
何も知らなかったから……▼
(画面暗転後、元老院使者との会話の追想)
- [ペレアス]
- 申し訳ありませんが……
デインは、その要請に
応じることはできません。▼
どうかお引き取りを。
そしてデインの意思を、
神使様にお伝え下さい。▼
- [使者]
- ………▼
- [ペレアス]
- ……使者殿?▼
- [使者]
- ガドゥス公ルカン殿の
お見えです…▼
- [ペレアス]
- !?▼
(ルカンが転移してくる)
- [ルカン]
- ご機嫌いかがですかな、
ペレアス殿。▼
- [ペレアス]
- ど、どうやってこの場に…!?▼
- [ルカン]
- 我が国の魔道は……
日々画期的進歩を遂げておるのです。
この『リワープ』の杖もそう。▼
己の望む場所へ、こうして
瞬時に移動することができる…
とても素晴らしいものなのですよ。▼
この杖の量産が叶えば、
我が魔道軍は大陸において
比類なき存在となりましょうなぁ。▼
蒼炎引継ぎをした場合
- [ルカン]
- これより以前は、
『転移の粉』なる品もあったが、
あれは使用者の体力を奪いすぎる。▼
戦場についたはいいが、
立ち上がることもできぬほど
疲れているようでは……▼
ものの役にも立ちませんからな。
余程、屈強な戦士でもなくば……▼
- [使者]
- ルカン様……▼
- [ルカン]
- お、おぉ…
つい話しすぎたようですな。
私は珍しい物に目が無くて。▼
- [ペレアス]
- それで、あの……
デインへの出兵要請に
関してなのですが……▼
- [ルカン]
- そう、まさにそれだ!
半獣どもを始末するために、
デインからも軍をお借りしたい。▼
- [ペレアス]
- お断りします…!
我が国は戦に兵を出せる
状態ではないのです。▼
- [ルカン]
- ほぅ 我が要求を突っぱねられるか。
ならば…このデインもろとも
滅びていただくしかありませんな。▼
- [ペレアス]
- デインを攻撃すると!?▼
- [ルカン]
- まさか! 我が国は現在、
半獣どもと戦の真っ最中…
こちらに割く兵力など、とても。▼
- [ペレアス]
- …でも、先ほど……▼
- [ルカン]
- デインを滅ぼす…そう。
この誓約書があれば、
それは実に容易いことだ。▼
(血の誓約書の一枚絵)
- [ペレアス]
- 即位式の後に…
僕が署名した借用書……?▼
- [ルカン]
- そう、非公式に行なった、
元老院の『誠意』です。▼
- [ペレアス]
- 帝国がデインに対し、
無利息無期限で億単位のゴールドを
貸し付けてくれるという内容でしたね。▼
借用書という体裁はとっているものの、
駐屯軍の不始末に対しての賠償だから、
ゴールドは返さなくていいと……▼
- [ルカン]
- さようさよう。▼
- [ペレアス]
- それを盾に脅されるのであれば、
ゴールドはお返しします。▼
復興のため、かなり
使ってしまいましたが…
何年かかってでも必ず……!▼
- [ルカン]
- 世間知らずのデイン王は、
これがただの借用書であると…
そう信じておられるようだ。▼
- [ペレアス]
- !?▼
- [ルカン]
- 普通、借用書に…
血印など用いるわけがない。
あなたも訝っていたようだが?▼
- [ペレアス]
- ……だが、イズカが
儀式としては当然のことだと……▼
- [ルカン]
- そうだ。
”血の誓約”を結ぶ儀式では
当然、必要なことだ。▼
- [ペレアス]
- …まさか……▼
- [ルカン]
- イズカは私たちの手先。
デインを完全に支配するために…
意のままに動く王が欲しかったのでな。▼
- [ペレアス]
- あ…… あ…ぁ……▼
(頭を抱える王の一枚絵)
- [ルカン]
- くくく……
ひとつ、良いことを
教えておいてやろう。▼
かつて
失った国を取り戻すため、▼
帝国と”血の誓約”を交わした
愚かな王がいた。▼
そやつはすぐに誓約に背き、
帝国に対し反抗的態度をとった。
その結果、どうなったと思う?▼
- [ペレアス]
- …………▼
(その下、倒れた一人の鳥翼族の絵。会話が進むと増える)
- [ルカン]
- くく……
まず1日目に1人死んだ。▼
ただの村人だったので、
誰もあまり気にしなかった。
2日目には2人、3日目に3人……▼
原因不明の突然死は、
まるで流行り病のように広まり
確実に国中を蝕んでいった。▼
30日を数える頃、
王はようやく気づいた。
これが誓約を破った呪いなのだと。▼
すぐさま帝国に謝罪し、
呪いを解いてくれるよう哀願した。▼
それが受け入れられたのが
ちょうど100日めのこと。▼
王はすでに側近の半数と、
妻と子までも失っていた。▼
それ以後、その国は代々
我が元老院の言うがままとなっている。▼
(再び廊下の場面に)
- [ペレアス]
- …………▼
- [ルカン]
- 納得していただけたかな?
デイン国王よ。▼
もし誓約を違えた場合は
デインの民がどうなるか………
くれぐれも忘れることのないように。▼
(画面暗転後、寝室に戻る)
- [サザ]
- ……元老院に逆らうと…
デインの全ての民が死ぬだと?▼
- [タウロニオ]
- なんと…なんと重い……
…信じられぬ……▼
- [サザ]
- そんな馬鹿げた話があるか!▼
あんたか! 元老院か!
どちらかが嘘をついている可能性だって
あるんじゃないのか!?▼
- [アムリタ]
- ……印は…どちらの手に?▼
- [ペレアス]
- ………▼
(ペレアスの左手首の一枚絵)
- [アムリタ]
- ………これは誓約の証。
我が息子は…陥れられたのです。▼
- [サザ]
- 俺は…信じない!▼
皇太后! あんたの言うことだって
真実とは限らない。▼
- [ミカヤ]
- サザ……▼
- [サザ]
- これ以上、
茶番に付き合うつもりはない。
ミカヤ、早くここを出よう。▼
- [ミカヤ]
- ……真実よ………▼
- [サザ]
- !?▼
- [ミカヤ]
- わたしの力は…
無くなっていなかった。▼
疲れて…弱まっていただけ……
わたしには分かるの…
誰も嘘なんてついていない。▼
デインは……
元老院に逆らえない………▼
- [サザ]
- …っ!▼
- [ペレアス]
- ――っ う……うっ
……すまない………
すまな…い… ………▼
(画面暗転後、拠点画面へ)
進撃前†
- [サザ]
- ……斥候の報告どおりだ。
皇帝軍はデイン軍との遭遇を避け、
あえてこの山道を進んでくる。▼
- [タウロニオ]
- 皇帝軍は、可能なかぎり
兵力を温存したまま
帝国入りを果たしたいはず。▼
ならば、デイン=ベグニオン国境
イベルト長城を目指してくる……
こちらの読みは当たった。だが……▼
- [ミカヤ]
- ……投石の準備は
万全ですね?▼
- [タウロニオ]
- 完了している。
しかし、このような足場の
悪い場所では精度は期待できぬ。▼
- [ミカヤ]
- 当たらなくても構いません。
目的は足止めですから。▼
- [デイン兵]
- 巫女殿!
マイエル将軍の大隊が
皇帝軍に突撃を開始!▼
アイク将軍率いるラグズ部隊と
交戦状態に突入しました!▼
- [ミカヤ]
- では、全軍戦闘配備を!▼
- [サザ]
- ミカヤ… ここまでする
必要はないんじゃないか?▼
王はいま”血の盟約”には
なにか抜け道がないか調べている。
とにかく時間稼ぎをして……▼
- [ミカヤ]
- 無理よ…間に合わないわ。
ここを抜かれたら、
もうほとんど後はない。▼
皇帝軍がベグニオン領内に
入ってしまう……
そうなれば、デインは終わりよ。▼
- [タウロニオ]
- ミカヤ殿、どうか冷静に…
このような策を厭うていたのは、
他ならぬあなただったはずだ!▼
- [ミカヤ]
- デインを救いたいんですっ!▼
- [サザ]
- ミカヤ……▼
- [ミカヤ]
- 卑怯な手段であるのは
わかっています!▼
だけど…いまのデインが
皇帝軍の進撃を阻むためには、
こうするしか……▼
- [サザ]
- どちらかしか生き残れないのなら、
デインの民が勝利する道を選ぶ――▼
ミカヤはとっくに
覚悟を決めてたっていうのに……
だめだな、俺は。▼
- [ミカヤ]
- ……サザ………▼
- [タウロニオ]
- ……ミカヤ殿…
あなたの強さには敬服する。
わしも、もう迷うまい。▼
- [サザ]
- やろう。
仲間のために……
生き残るために…!▼
- [デイン兵]
- 神使親衛隊が見えました!
こちらへ逃れてきます!!▼
- [ミカヤ]
- ……全軍武器構え!
投石部隊、前へ!!▼
(部隊配置画面へ)
進撃後†
(敵軍ターン開始前の台詞)
- [タニス]
- くそっ 待ち伏せか!
まんまと敵の策に乗せられるとは…
不覚。▼
- [サナキ]
- なにごとじゃ!?▼
- [シグルーン]
- 敵襲です!
これより交戦に入りますから
神使様は、そのまま馬車の中に。▼
- [サナキ]
- う、うむ…!▼
- [タニス]
- 誰か、アイク将軍に報告を!▼
ケビン初戦闘時1†
- [ケビン]
- 待ち伏せとは卑劣な!
騎士の風上にもおけぬ!▼
ケビン初戦闘時2(ミカヤなど)†
- [ケビン]
- 我こそはクリミア王宮騎士ケビン!
卑劣なデイン軍め! 覚悟!▼
ジル⇔ケビン初戦闘時†
- [ケビン]
- 竜騎士ジル殿!
どうしてまた
デイン軍に戻ったりしたのだ!?▼
- [ジル]
- …………▼
- [ケビン]
- 先の戦いでは、
義を持たぬ祖国を裏切り
我がクリミアについた▼
オレの知るジル殿は、そうした
善悪のわかる人間であったはずだ!▼
- [ジル]
- …ケビン殿…▼
- [ケビン]
- 何故、そんな顔をする!
辛いのならこちら側へ来い!
騎士の顔は輝いていなければならん!▼
- [ジル]
- 私はあなたが羨ましい。▼
騎士としての誇りを胸に抱き、
主君への揺るぎない忠誠心を持つ…
あなたが…とても……▼
ツイハーク⇔ケビン初戦闘時†
- [ケビン]
- おまえはツイハーク…!
なぜデイン軍にいるのだ!?▼
- [ツイハーク]
- 祖国デインの人々を……
見捨てては置けなかった。▼
- [ケビン]
- む… おまえ
デイン人だったのか……▼
- [ツイハーク]
- あぁ。
君と同じように…
俺も国と仲間を守りたい。
だから、戦うよ。▼
- [ケビン]
- ……ならば、仕方あるまい。
旧知の間柄とはいえ、
手加減はせんぞ。▼
- [ツイハーク]
- そうしてくれ。
こちらも…そのつもりで戦おう。▼
サザ⇔ケビン初戦闘時†
- [ケビン]
- 貴様…!
グレイル傭兵団にいた小僧か!?▼
- [サザ]
- あんたは……
クリミア王宮騎士団
5番小隊隊長……▼
- [ケビン]
- いまは王宮騎士団副団長だ!▼
- [サザ]
- あぁ、出世したのか。
……オスカーと関わりのある…▼
- [ケビン]
- 永遠の好敵手!▼
- [サザ]
- ………なんて名だったか?▼
- [ケビン]
- ケビンだ!
名だけを忘れるとは、
どういうつもりだっ!▼
- [サザ]
- ああ、確かそんな名前だった。
あんたが毎度やる
戦場での名乗りが耳障りで…
いつも途中で耳を塞いでたからな。▼
- [ケビン]
- 不届きなやつめ!▼
旧知の間柄とはいえ、
敵軍に与したとあれば
見過ごすわけにはいかん。▼
だが…逃げるならいまのうちだ!▼
- [サザ]
- ………あんたのその
妙なノリは嫌いじゃなかったけど…
でも、こっちも退けない理由がある。
悪いが相手をしてもらおう。▼
ケビン撃破時†
- [ケビン]
- く、くそぅ……!
ここは撤退する!
オレは引き際をわきまえぬ
愚か者ではない………▼
タニス初戦闘時(通常)†
- [タニス]
- 来るが良い。
神使親衛隊の力、見せてくれる!▼
ジル⇔タニス初戦闘時†
- [タニス]
- ジルよ!
なぜこのような戦いを繰り返す!▼
デインの将【暁の巫女】は
あの狂王のごとき戦狂いか!
それとも道理が分からぬ愚者か!▼
- [ジル]
- 違います!
ミカヤ殿は
デインの民のために……▼
- [タニス]
- 民のため?
ならば即刻兵を退け、
我々は戦いを望んでいない!▼
- [ジル]
- わかっています。
それでも…私たちにはもう
他に道はないのです。▼
- [タニス]
- 戯言を……
他の道をみずから閉ざしたのは
貴殿らだ!▼
サザ⇔タニス初戦闘時†
- [タニス]
- サザ…だったな。
立派に育ったものだ。▼
- [サザ]
- ……あんたは
あまり変わらない。▼
- [タニス]
- おまえが何故デイン軍に
いるのかは知らん。▼
しかし…こうして私の前に
姿を現したからには、
戦う意思があるのだろう。▼
- [サザ]
- あぁ、俺はあんたの敵だ。
間違いなくな。▼
- [タニス]
- ならば、もはや
交わす言葉は持たぬ。
ただ武器を交えるのみ!▼
ツイハーク⇔タニス初戦闘時†
- [タニス]
- ! 貴殿はグレイル傭兵団の……
デイン側についていたのか。
アイク殿は我々の陣営にいるのだぞ。▼
- [ツイハーク]
- あぁ、知っている。▼
だがそう知っていても……
この戦いを
やめるわけにはいかない。▼
- [タニス]
- 神使様の敵となるか……
ならば討つ!▼
タニス撃破時†
- [タニス]
- ぐ……!
ここで戦えずして……
何のための神使親衛隊………▼
血を吐いてでも…敵を……▼
- [サナキ]
- タ…タニス、
もうやめるのじゃ!
無駄に命を落としてはならぬ!▼
- [タニス]
- 戦えぬこの身……
せめて盾として役立てましょう。
神使様には、かすり傷1つ
負わせはしませぬ。▼
- [サナキ]
- タニス……▼
シグルーン初戦闘時(通常)†
- [シグルーン]
- ひるんではなりません!
神使様のお命を
お守りするのです!▼
ジル⇔シグルーン初戦闘時†
- [シグルーン]
- ! もしかすると、あなたは……
フィザット郷のご息女では?▼
- [ジル]
- なぜ、それを…?▼
- [シグルーン]
- 私は、神使親衛隊のシグルーン。
ハールから聞いていませんか?▼
- [ジル]
- …亡き父の部隊にいた
生き残りの兵とその家族を……
ベグニオンで暮らせるように
手配してくださった方…?▼
- [シグルーン]
- ええ。▼
- [ジル]
- ……すみません。
仕方ないこととはいえ…
こんなことになってしまって……▼
- [シグルーン]
- ジルさん…
いまからでも遅くありません。
あなただけでも
退いていただけませんか?▼
- [ジル]
- …いいえ。それはできません。
人の道にもとる行為であることは
承知の上です。
それでも……
仲間を裏切ることはしたくない。▼
- [シグルーン]
- ……わかりました。
あなたの武人としての覚悟、
我が槍で受け止めさせていただきます。▼
サザ⇔シグルーン初戦闘時†
- [サザ]
- やっぱり、か。
神使を狙えば、
当然あんたが立ちふさがる。▼
- [シグルーン]
- あなたは……
グレイル傭兵団にいた少年ですね。▼
- [サザ]
- いまは違う。
俺はデイン軍の一員……
あんたたちの敵だ。▼
- [シグルーン]
- アイク殿はこのことを
ご存知なのですか?▼
- [サザ]
- ……
俺は、俺だ。▼
- [シグルーン]
- ……余計なことでしたね。▼
理由がどうであろうと、
神使様を脅かす以上……
必ず討たねばなりませんから。▼
ツイハーク⇔シグルーン初戦闘時†
- [シグルーン]
- あなたは…確か、グレイル傭兵団にいた
ツイハーク殿ですね?
あなたがなぜこの戦に?▼
- [ツイハーク]
- 祖国デインの人々を……
見捨てては置けなかった。▼
- [シグルーン]
- ……デインの方だったのですね。
では…何を申し上げても、
戦いを避けることはできない……▼
- [ツイハーク]
- あぁ。
君と同じように…
俺も国と仲間を守りたい。▼
- [シグルーン]
- ………残念です。▼
ミカヤvsシグルーン†
- [シグルーン]
- あなたがデインの【暁の巫女】……
その名は私も聞いていました。
駐屯軍の不正に抗し、
人々を救った救世主……
正義感あふれる清廉な人柄であると……
でもそれは、
偽りであったようですね。▼
- [ミカヤ]
- ……何も言うことはありません。
わたしたちは、戦うだけです。
生きる…ただそれだけのため……▼
シグルーン撃破時†
- [シグルーン]
- く… は…ぁ……▼
- [サナキ]
- シグルーン…っ!!
退けっ!いますぐ
この場を離脱するのじゃ!!▼
- [シグルーン]
- …いいえ、神使様……
この命尽きるその瞬間まで…
私は決して…神使様のお傍を
離れはしません………▼
- [サナキ]
- ……シグルーン…!▼
ミカヤ戦闘時†
- [ミカヤ]
- どんなに責められても……
わたしたちには、他に道はない。
だから… だから……!▼
エンドシナリオ†
- [サザ]
- 味方は全て崖の上に退避させた。
敵の護衛騎士たちは、ほぼ壊滅状態。
予定通り神使親衛隊を閉じ込めた。▼
- [ミカヤ]
- そ、う……▼
- [サザ]
- これで、もう……
後戻りはできない。▼
- [ミカヤ]
- …………▼
- [デイン王]
- マイエル将軍が討ち取られました!▼
我が軍の敗色は濃厚!
ラグズ連合が間もなく
こちらに駆けつけます!!▼
- [ミカヤ]
- ……次の作戦へ移ります。
弓兵部隊、準備を!▼
- [サナキ]
- あれは…なんじゃ?
あやつらは何をまいておる?▼
- [シグルーン]
- な、あれは――
油っ!?▼
- [タニス]
- 我らを火攻めにする気か!▼
- [シグルーン]
- 神使様、私の鞍へ!
空へ逃れます!!▼
タニス!
弓兵が狙ってくるでしょうから
なんとしても防ぎなさい!▼
- [タニス]
- はっ!
我らが盾となり、
神使様をお守りします!▼
- [サナキ]
- 飛べぬ者は…
残りの者たちはどうするのじゃ!?▼
だ、だめじゃ!
シグルーン、皆を見捨てて
逃げるなど許さぬぞ!!▼
- [タニス]
- 隊長っ!
お早くっ!!▼
- [シグルーン]
- 神使様、どうかお静かに。
振り落とされぬよう、
しっかり天馬につかまって下さい!▼
- [サナキ]
- シグルーン…っ!▼
- [ミカヤ]
- 皇帝を逃がしてはだめ!
弓隊、魔道士隊、
あの天馬を狙って!!▼
- [サザ]
- !?
ミカヤっ!▼
- [ミカヤ]
- サザ!?▼
- [ティバーン]
- おっと、動くなよ?
こいつの命が惜しいんならな。▼
- [サザ]
- …鷹王……
……………くっ!▼
- [ミカヤ]
- 全軍…っ 攻撃やめっ!▼
- [ヤナフ]
- よーし、よし。
大将の言いつけ守って
ぴくりとも動くんじゃねえぞ?▼
おれの【千里眼】が
どんな小さな動きも見逃さないぜ。▼
- [タウロニオ]
- ……アイク将軍……
万事休すか……▼
- [アイク]
- あんたが敵将…
ミカヤだな?▼
- [ミカヤ]
- ……そうです。▼
- [アイク]
- 降伏しろ。
おまえたちにはもう
勝ち目はない。▼
- [ミカヤ]
- それは…できません。▼
- [アイク]
- ならば、せめて
武器を捨てて話し合いに応じろ。
神使はそれを望んでいる。▼
……………▼
- [ミカヤ]
- ………▼
- [アイク]
- 皇帝軍の敵は元老院だ。▼
デイン軍がこのまま兵を退き、
戦から手を引くと約束するなら……
見逃してやってもいいぞ?▼
- [ライ]
- おい、アイク!
そこまで譲歩してやる
必要は……▼
- [ミカヤ]
- 私たちは退きません。▼
どんなことがあろうと、
あなたたちの前に
立ちふさがり続けます。▼
- [???]
- もうよい…!▼
- [ミカヤ]
- ……!?▼
- [アイク]
- 神使……▼
- [サナキ]
- 今日はもうよい、充分じゃ……!
これ以上の血は……
見たくない。▼
- [アイク]
- こっちは一旦退く。
おまえたちもそうしろ。▼
- [ミカヤ]
- いいえ、わたしたちは…!▼
- [ティバーン]
- ったく、面倒だな。
おい!▼
- [サザ]
- !▼(自動送り)
- [ミカヤ]
- いやああぁ!
サザーーーーーッ!▼
……ぁ…▼
- [ティバーン]
- 撤退だ!▼
- [タウロニオ]
- ミカヤ殿…!▼
- [アイク]
- タウロニオ将軍。
くどいようだが…
俺たちはデインとの戦いを望まん。▼
もう一度、ゆっくり
話し合ってみてくれ。▼
- [タウロニオ]
- …いまは追わぬ。▼
だが……戦いを避けることはできぬ。
それだけは伝えておこう。▼
- [アイク]
- ………▼
(地名テロップ:デイン領内 山裾の砦)
- [アイク]
- どんな状況だ?▼
- [セネリオ]
- ……ひどい有様です。
ベグニオン中央軍、
クリミア王宮騎士団……▼
この両部隊は壊滅に近く
動ける騎は…ほとんど残っていません。▼
- [アイク]
- …神使親衛隊は?▼
- [セネリオ]
- 隊長以下数名の騎が無事です。
生き残りはしたものの、
油によって翼をだめにした天馬も多く……▼
……最後に火矢を
浴びせられなかっただけでも
いくらかましというところですね。▼
- [アイク]
- …………▼
- [スクリミル]
- デインめ…汚い手を使いおって!
もはや遠慮など無用だろう!?
奴らから片付けてしまえばよいのだ!▼
- [ライ]
- いや、ここで戦力を削ったら
元老院との戦いに障るんだって。▼
- [サナキ]
- ルカンらの狙いは…
まさにそこなのじゃろう。
デインは…そのための捨て駒に過ぎぬ。▼
それが何故、ああも
捨て身となって戦うのじゃ……
わたしには理解できぬ……▼
あのミカヤという娘は、
なにを考えておるのじゃ?▼
- [???]
- ……ミカヤ?▼
- [サナキ]
- !▼
- [ラフィエル]
- 皇帝軍は、元老院ではなく
デイン軍と戦っているのですか?
いったい何故そんなことに……▼
- [ティバーン]
- ラフィエル…!
おまえ、いつ来たんだ?▼
- [ラフィエル]
- たったいま着いたばかりです。
リュシオンと女王と共に……▼
- [ニケ]
- リュシオンは妹の元に直行した。
すぐにリアーネを伴って
ここへ現われることだろう。▼
- [アイク]
- あんたたち3人ともが
戦場に来て大丈夫なのか?
メダリオンは……▼
- [ラフィエル]
- ここにあります。▼
- [アイク]
- これは……!?▼
(蒼炎を上げるメダリオンの画面)
- [ニケ]
- 呪歌で鎮めるには…
限界まできているようだ。▼
これ以上の戦乱を起こせば、
邪神が目覚めるかもしれんぞ。▼
(地名テロップ:デイン王城)
(月を眺めるアムリタの一枚絵、ヤクシ石を手に握り締めている)
- [アムリタ]
- ………お願い……
助けてちょうだい……▼
…私の息子を……
ペレアスを助けに来て…
お願い……お願いよ………▼
(本を読むペレアスの一枚絵)
- [ペレアス]
- ……見つけた…!
これが…そうだ……▼
………これでデインを……
デインを救えるかもしれない……▼
(ゴルドアにて月の下、クルトナーガとイナの会話)
- [イナ]
- クルト様…?▼
- [クルトナーガ]
- イナ、ここだよ。▼
- [イナ]
- どうなされたのですか?
こんな夜更けに、お1人で……▼
- [クルトナーガ]
- …月を見ていたんだ。
ほら、湖面に反射して
とても綺麗なんだよ。▼
- [イナ]
- 本当ですね…▼
(後ろ手にヤクシ石を持つクルトナーガの一枚絵)
- [クルトナーガ]
- ………▼
(画面暗転後、地下牢の風景へ)
- [???]
- ………▼
- [帝国兵]
- き、貴様っ…!
どうやってここに!?
ぐわぁっ!!▼
- [???]
- ……お待たせしました。
我が主よ。▼
- [???]
- 神使様は…ご無事か?▼
- [???]
- クリミアに亡命の後、
元老院を告発。▼
現在は皇帝軍を率いて
デインを通過し、
帝国入りを目指しておられます。▼
- [???]
- そうか。
では……こちらも
行動を起こす時がきたようだ。▼
(牢の外に出るセフェランとゼルギウスの一枚絵)
- [ゼルギウス]
- すべて貴方のお心のままに。▼
(画面暗転後セーブ画面へ)
コメント†