章別会話
ノーマル†
オープニングシナリオ†
(王宮の会議室の一枚絵)
- [貴族1]
- ……デイン王の即位式に
祝いを送ったですと?
女王陛下、なぜそのようなことを。▼
- [エリンシア]
- 3年前のデインとの戦のことは……
忘れたことはありません。
ですが…▼
過去に囚われ、
憎しみ合うばかりでは
何も解決しません。▼
- [貴族2]
- 立派な御言葉ですが…
絵に描いた理想ですな。▼
失礼ですが、陛下は
政治というものがおわかりでない。▼
- [貴族1]
- デインの統治権の放棄に加えて、
家族を奪った憎き敵国との融和政策…
民の不満も高まりつつありますぞ。▼
- [貴族2]
- しかも、慶賀の使者に立った
フェール伯ユリシーズ殿は
施政に欠くことのできぬ、重要な存在。▼
そんな重要人物を送ってしまって…
政治の要が不在の間、
どう統治なさるおつもりか。▼
- [ルキノ]
- 使節の件は、フェール伯みずからが
是非にと申し出になられたのです。
陛下はその深謀を慮って許可を…▼
- [貴族2]
- 黙りたまえ、ルキノ殿!
我々がお聞きしたいのは
女王陛下の御言葉だけなのだ。▼
- [貴族1]
- そもそもルキノ殿、
きみがなぜ発言しているのだ?▼
本来であれば、きみは
宮廷会議に出席できるような
家柄ではないはずだがね。▼
女王陛下とは幼き頃から
兄弟同然に育った間柄とはいえ
身の程をわきまえられよ!▼
- [ルキノ]
- ……ご無礼、お詫びいたします。▼
- [貴族2]
- ジョフレ将軍、あなたもですぞ。
あなたが、陛下に深く肩入れするのは、
身の程知らずな恋慕の情を抱くゆえ…と、▼
口さがない者たちが
噂していることはご存知かな?▼
- [ジョフレ]
- 何を言われる! 私は……▼
- [ルキノ]
- ジョフレ…!▼
- [ジョフレ]
- く…っ!!▼
- [貴族2]
- いずれにせよ、伝統あるクリミア王家は
今、岐路に立たされているのです。
栄枯はあなた次第なのですぞ、女王陛下!▼
- [貴族1]
- 女王陛下、これから
どうなさるおつもりです?▼
(画面暗転)
クリミア王都メリオル近郊
- [???]
- エリンシア様ぁー!▼
(そこに天馬騎士が近付いてくる)
- [エリンシア]
- マーシャ…
どうしたのです、
こんなところまで?▼
- [マーシャ]
- ルキノさんに言われて
お迎えにあがりました。▼
お部屋にもお庭にも
いらっしゃらないってことは、
多分、こちらだろうからって。▼
- [エリンシア]
- ごめんなさい…
ちょっと考え事をしたくて…
面倒をかけましたね。▼
- [マーシャ]
- いえいえ、そんな!
私、エリンシア様には
たっくさんご恩があるんですから。▼
私なんかを王宮騎士団に
入れてくださっただけでも感激なのに、
うちの馬鹿兄まで面倒見てくださって…▼
- [エリンシア]
- けれどもそのせいで、
色々とつらい思いも
させてしまっているではありませんか。▼
- [マーシャ]
- え…?
あ!
貴族の方々のいじめのことですか?▼
こんなの平気ですよ!
ベグニオンの聖天馬騎士団にいた時と
変わりありませんし!▼
- [エリンシア]
- 私のせいで…ごめんなさい。
私が未熟であるばかりに、
あなたに対する風当たりまで……▼
私は……
やはり王として
ふさわしくないのでしょうか……▼
- [マーシャ]
- そんなことありません!
エリンシア様は、皆のことを
一生懸命考えて下さってるじゃないですか。▼
3年前の戦争で、
散々クリミアを苦しめたデインが
つい最近、国として復活したことで…▼
皆ちょっとぴりぴりしてるんですよ。
エリンシア様のせいじゃありません。▼
だから、負けちゃだめです!
心強い味方だって…
大勢いるんですから!▼
- [エリンシア]
- ありがとう、マーシャ。
あなたの言葉で勇気がでました。▼
…そう、私は1人ではない。
強くならなくては…皆のために。
国を守る女王として……!▼
マップ(進撃前)†
- [マーシャ]
- ?
エリンシア様、
あれってなんでしょうか?▼
- [エリンシア]
- え?▼
(ニアルチとリアーネに迫る複数の騎竜)
- [ニアルチ]
- え、ええいっ!
近寄るでないわ、不届き者どもめ!!
下がれっ! 下がらんかっ!!▼
- [リアーネ]
- konohitotachi,doushite/コノヒトタチ、ドウシテ
Ijiwaruwosuruno? /イジワルヲスルノ?(古代語)
- [ニアルチ]
- お嬢様、ご心配はいりません。
お嬢様はこの老いぼれが
命に代えてもお守りいたしますぞ。▼
- [帝国兵]
- …この世で最も美しいと謳われる
セリノスの鷺の民――
しかも、その王族が生き残っていたとは…▼
貴族連中は、こぞって所望するでしょう。
大金を積んででも…
へへっ いかがしますか、隊長?▼
- [ゼフレン]
- 無論、いただいていくさ。
我が主人への良い土産となろう。
細心の注意を払って捕らえるのだ!▼
- [ニアルチ]
- な、なんという暴言っ!
ニンゲンども、そこへ直れ!
このニアルチが成敗してくれる!▼
(ニアルチ化身)
- [ゼフレン]
- おい、お前たち。
そのカーカーやかましい鴉は叩き落せ。
年老いた鴉など誰も欲しがらんからな。▼
- [???]
- こらーっ!
待ちなさーい!!▼
(エリンシアとマーシャが飛んでくる)
- [ゼフレン]
- ちっ 邪魔が入ったか。▼
- [マーシャ]
- あなたたち、
ベグニオンの聖竜騎士団ですよね?
なぜクリミアの領空にいるんですか?▼
- [ゼフレン]
- ……哨戒任務のついでに
少々道を外れただけだ。
問題はない。▼
- [マーシャ]
- そ、そんなこと軍規違反です!
それに、ここにいらっしゃる方が
どなたかわかっているんですか!?▼
- [エリンシア]
- マーシャ、待って。▼
…今、クリミア女王である私が
ベグニオン軍と揉め事を
起こすわけにはいきません…▼
- [マーシャ]
- でもエリンシア様、
このまま黙って見過ごすなんて
そんなこと…▼
- [エリンシア]
- 大丈夫、私が女王だと
わからなければ、いいのですから…▼
(エリンシアが前に出る)
- [エリンシア]
- ベグニオンの竜騎士たち…
一度だけ警告します。
すぐにここから去りなさい。▼
私はクリミア女王にお仕えする者。
断わりなくクリミア領を侵す者は
撃退しなければなりません。▼
- [ゼフレン]
- はっ! 女王だと?
あれは、我らベグニオン帝国に頼って
国を得ただけの女ではないか。▼
そのクリミアごときの天馬騎士など、
我々、帝国の聖竜騎士団の前では、
何の脅威でもないわ。▼
おい、こいつらは放っておけ。
それより、セリノスの美姫だ。
絶対に逃がすなよ。▼
- [エリンシア]
- …言葉だけでは
分かっていただけないようですね。
仕方ありません……▼
ニアルチ様っ!
私たちもお手伝いいたします!▼
- [ニアルチ]
- おぉ!あれは、エリンシア様!
なんという幸運!▼
久々の再会だといいますのに
申し訳ない…
ご助力感謝いたしますぞ。▼
(戦闘開始)
マップ(進撃後)†
2ターン目、ハールがMAPに登場†
- [ハール]
- ふぁぁ… 眠いな。
おい、相棒。
疲れたんなら少し休むか?▼
……それでなくても
配達が遅れてるのにさぼるなって?
なるほど。もっともな言い分だ。▼
ん? あれは…
ベグニオンの聖竜騎士団か。
嫌なところに出くわしちまったな……▼
(ハール、MAPに登場)
エンドシナリオ†
(地上にてエリンシアとリアーネの会話)
- [エリンシア]
- リアーネ姫、お久しぶりです。
怖い思いをさせてしまいましたね。
大丈夫ですか?▼
- [リアーネ]
- Erinciasama!/エリンシアサマ!
Tasuketekurete,arigatougozaimasu!/タスケテクレテ、アリガトウゴザイマス!
Mataoaidekite,ureshiidesu./マタオアイデキテ、ウレシイデス。▼
- [ニアルチ]
- リアーネお嬢様は、
助けていただいたお礼と
再会の喜びを述べられておいでです。▼
いやいやしかし、此度は
まことに助かりましたぞ。▼
- [エリンシア]
- ニアルチ様も、ご無事で何よりでした。
でも…何故、こんなところに
いらっしゃったのですか?▼
お二人とも今は、
ガリア王国にお住まいのはずでは…▼
- [リアーネ]
- Ikesamani,ainikitandesu!/アイクサマ二、アイニキタンデス!▼
- [ニアルチ]
- 実はですな、リアーネお嬢様が
どうしてもすぐにアイク将軍に
会いたいとおっしゃいまして…▼
クリミア王宮に
向かっていたところだったのです。▼
- [エリンシア]
- まぁ!それは残念。
実は、アイク様は半年も前に、
宮廷を出てしまわれました。▼
その後、またグレイル傭兵団として
活動を再開なさったようなのですが…
現在の行方は存じ上げないのです。▼
- [ニアルチ]
- なんと…!
こ、困りましたなぁ……。▼
- [エリンシア]
- アイク様はいらっしゃいませんが…
せっかくわが国クリミアまで
おいでになったのです。▼
王宮までいらっしゃいませんか?
グレイル傭兵団の
現在の行方を調べてみますわ。▼
- [ニアルチ]
- それは…願ってもない
お申し出ですが、
よろしいのですかな?▼
- [エリンシア]
- ええ。
ちょうど私もアイク様たちに
お会いしたいと思っていましたし。▼
こんな素敵なお客様なら
いつでも大歓迎ですわ。▼
それに…お恥ずかしい話ですが、
今クリミアの一部では
不穏な動きがあるとも噂されます。▼
お二人だけでは、いつまた
危険な目に合われるかもしれません。▼
- [ニアルチ]
- 不穏な…動きでございますか?▼
- [エリンシア]
- はい…
何事も起こらなければ
よいのですが……▼
(画面暗転:セーブ画面へ)
ハード・マニアック†
オープニングシナリオ†
(王宮の会議室の一枚絵表示)
- [貴族]
- ……デイン王の即位式に
祝いを送ったですと?
女王陛下、なぜそのようなことを。▼
- [エリンシア]
- …デインの新王ペレアス殿は……
温厚な人柄だと聞いています。▼
過去に囚われ、憎しみ合うばかりでは
何も解決しません。▼
- [貴族]
- 立派な御言葉ですが…
果たして民が納得いたしますかな……
大事な家族を奪われた恨み、▼
そう簡単に消すことはできませんぞ。▼
- [貴族2]
- そもそも、なぜデインの統治権を
放棄などなされたのです?▼
- [ジョフレ]
- その件については……
すでに結論が出ています。▼
陛下は、戦によって
国益を得ることはお望みではない。▼
- [貴族2]
- 女王陛下の理想は、いささか
現実的とは言いかねますなぁ……▼
- [貴族1]
- このようなことを申し上げるのは
心苦しいのですが、
陛下は政治というものがおわかりでない。▼
- [貴族2]
- しかも、慶賀の使者に立ったのが
フェール伯とは……▼
フェール伯ユリシーズ殿は、
現在のクリミア王宮にとって
政の要ともいうべき存在なのですぞ。▼
- [ルキノ]
- 使節の件は、フェール伯みずからが
是非にと申し出になられたことです。▼
伯が強く希望する以上、
深謀遠慮があってのことと……▼
- [貴族2]
- 黙りたまえ、ルキノ殿!
我々がお聞きしたいのは
女王陛下の御言葉だけなのだ。▼
- [貴族1]
- ルキノ殿、ジョフレ将軍……
そもそも君たち姉弟は、
宮廷会議に出席できるような
家柄ではないはずなんだがねぇ?▼
- [ルキノ]
- ……ご無礼、お詫びいたします。▼
- [貴族2]
- さよう。分相応に、
おとなしく聞いておられるがよい。▼
まぁ…貴殿らのデルブレー伯爵家は、
先の奥方が現女王の乳母であった。▼
女王陛下とは幼き頃から
兄弟同然に育った間柄とはいえ…▼
その縁故に溺れすぎぬよう
注意なさるべきではないかな。▼
- [貴族1]
- さようさよう。
特にジョフレ将軍、あなたが
女王陛下に深く肩入れするのは、▼
身の程知らずな恋慕の情を抱くゆえ…と、
口さがない者たちが
噂していることはご存知かな?▼
- [ジョフレ]
- 何を言われる! 私は……▼
- [ルキノ]
- ジョフレ…!▼
- [ジョフレ]
- く…っ!!▼
- [貴族2]
- いずれにせよ、女王陛下には
伝統あるクリミア王家を守るという
立場を自覚していただきたい……▼
- [貴族1]
- 亡くなられた先王陛下や、
王弟レニング卿がご存命であれば……
今頃は………▼
- [貴族2]
- 女王陛下、これから
どうなさるおつもりです?▼
- [貴族1]
- 女王陛下!▼
- [貴族2]
- 女王陛下!▼
クリミア王都メリオル近郊
- [???]
- エリンシア様ぁー!▼
(天馬騎士が飛んで来る)
- [エリンシア]
- マーシャ…
どうしたのです、こんなところまで?▼
- [マーシャ]
- ルキノさんに言われて迎えにあがりました。
お部屋にもお庭にもいらっしゃらないから、
多分、こちらじゃないかって。▼
- [エリンシア]
- ごめんなさい……
手数をかけてしまいましたね。▼
- [マーシャ]
- いえいえ、そんな!
これが私の仕事なんですから、
全っ然気にしないでください。▼
- [エリンシア]
- …マーシャがクリミアに来て
そろそろ半年になります。
不自由なことなどはありませんか?▼
- [マーシャ]
- とんでもないです!
王宮付きのお仕事をいただけただけでも、
ものすっごく光栄の極みなのに!▼
私だけでなく馬鹿兄のほうも
王宮騎士団に入れていただいて……
どんなに感謝しても足りないくらいです。▼
本っ当にありがとうございます!▼
- [エリンシア]
- マーシャ…
そんなに頭を下げないで。
私…少し後悔しているのですよ。▼
王宮がこんな状態になるとわかっていたら…
別のお仕事を紹介したのにと……▼
- [マーシャ]
- あ! もしかして…
お貴族様方の陰湿ないじめのことですか?▼
『女王の犬!』とかなんとか…
言いたい放題ですよね、あの方たち。▼
- [エリンシア]
- ご、ごめんなさい!
やっぱりあなたも
嫌がらせにあっているのですね?▼
- [マーシャ]
- わわ! どうして
エリンシア様が謝られるんですか!?▼
- [エリンシア]
- 女王である私が疎まれているから
あなたにまで…そんなめに……
本当にごめんなさい……▼
- [マーシャ]
- やだっ、違いますよ!
こんなのどこでも
よくあることなんですから。▼
- [エリンシア]
- え……▼
- [マーシャ]
- ベグニオンの聖天馬騎士団にいた時と
そう変わりありませんって。▼
- [エリンシア ]
- ……まさか…
あの国に限ってそんなことは……▼
- [マーシャ]
- 意外だと思われるでしょうけど、
事実なんですよ。▼
皇帝と元老院の不仲は
帝都内では結構有名な話です。▼
ここ数年は何を決めるにも
皇帝派と元老院派が意見を対立させては…
協議を長引かせるばかりで。▼
私のいた聖天馬騎士団は
神使親衛隊を擁していることもあって……
よく『皇帝の犬』って言われました。▼
- [エリンシア]
- そう…
神使様も同じ苦労を……▼
- [マーシャ]
- ええ。小さいお体で
よく頑張っておられましたよ。
だからエリンシア様も負けちゃだめです!▼
いくら女王様だからって
女神様その人じゃないんですよ?
人の悪意を受けるのはお辛いでしょうけど…▼
心強い味方だって大勢いるんですから。▼
副宰相ユリシーズ様、
王宮騎士団長のジョフレ将軍、
護衛隊長ルキノさん……▼
それから、およばずながら私と兄も。▼
- [エリンシア]
- ありがとう、マーシャ。
あなたの言葉で勇気がでました。▼
- [マーシャ]
- あ、はい!
そう言っていただけると
私もうれしいです!▼
- [エリンシア]
- …そう、私は1人ではない。
強くならなくては。
国を守る女王として……!▼
(画面暗転後、空のMAPへ)
マップ(進撃前)†
- [マーシャ]
- あれ、エリンシア様?
どちらへ向かわれるんですか?
王宮に戻られるなら逆…▼
- [エリンシア]
- 少し寄り道して帰りましょう。
カリルのお店で
お茶とお菓子をいただくの。▼
- [マーシャ]
- それ大賛成です!
あ、でも…ルキノさんに
怒られちゃうかな。▼
- [エリンシア]
- お土産を買っていけば大丈夫。
彼女も甘いものには目がないのよ。▼
- [マーシャ]
- だったら問題ないですね。
うーん…楽しみだなぁ!▼
- [エリンシア]
- じゃあ、急ぎましょう。
早くしないと
品切れになってしまうかも。▼
- [マーシャ]
- はーいっ!▼
……っと!
エリンシア様、
あれってなんでしょうか?▼
- [エリンシア]
- え?▼
(ニアルチとリアーネに迫る複数の騎竜)
- [ニアルチ]
- え、ええいっ!
近寄るでないわ、不届き者どもめ!!
下がれっ! 下がらんかっ!!▼
- [リアーネ]
- Nealuchi konohitotachi,/ニアルチ コノヒトタチ、
Doushite ijiwaruwosuruno?/ドウシテ イジワルヲスルノ?
Waruihititachinano?/ワルイヒトタチナノ?▼
- [ニアルチ]
- リアーネお嬢様、ご心配めされるな。
お嬢様はこの老いぼれが
命に代えてもお守りいたしますぞ。▼
- [帝国兵1]
- おいおい、俺たちは
ずいぶんついているじゃないか。▼
見ろよ、あの娘…
セリノスの王族が生き残っていたって
噂は本当だったんだな。▼
- [帝国兵2]
- …この世で最も美しいと謳われる
セリノスの鷺の民――
なるほど、これまでとは。▼
公爵連中がこぞって欲しがるわけだ。▼
- [帝国兵1]
- 異形の者とはいえ、これなら…
へへっ どうしますか隊長?▼
- [ゼフレン]
- 無論、いただいていくさ。
我が主人への良い土産だ。▼
傷つけぬよう
細心の注意を払って捕らえろ!▼
- [帝国兵1]
- はっ!▼
- [ニアルチ]
- な、なんという暴言っ!
お嬢様を物扱いとは……▼
(ニアルチが化身する)
- [ニアルチ]
- ニンゲンども、そこへ直れ!
キルヴァス王侍従ニアルチ、
やすやすと後れはとらぬぞ!▼
- [リアーネ]
- Nealchi!/ニアルチ!▼
- [ゼフレン]
- おい、お前たち。
そのカァカァやかましい鴉は叩き落せ。
年老いた鴉など誰も欲しがらん。▼
- [ニアルチ]
- ま、またしても許しがたき暴言!
泣いて謝っても許さんからな。
覚悟するがいいっ!!▼
- [???]
- こらーっ!
待ちなさーい!!▼
(エリンシアとマーシャが飛んでくる)
- [ゼフレン]
- ちっ 聖天馬騎士団か。
なぜこんなところを飛んでいる?▼
- [マーシャ]
- …なにか誤解があるようですけど、
まあいいです。▼
それより、あなたたちは
ベグニオンの聖竜騎士団ですよね?▼
あなたたちこそ、どうして
クリミアの領空にいるんですか!?▼
- [ゼフレン]
- ……哨戒任務のついでに
少々道を外れただけだ。問題はない。▼
- [マーシャ]
- そ、そんなこと軍規違反です!!
厳罰ものですよ!!▼
- [ゼフレン]
- うっとうしい奴だ。
天馬騎士ごときが俺に楯突く気か。▼
その羽をむしられたくなかったら
とっとと失せろ。▼
- [マーシャ]
- 天馬騎士を馬鹿にしないでください!▼
ついでに言っておくと、
こちらのお方は私の仲間ではなく
クリミア王国の正統な……▼
- [エリンシア]
- マーシャ、待って。▼
- [マーシャ]
- え? は、はい。▼
(エリンシアが前に出る)
- [エリンシア]
- ベグニオンの竜騎士たちよ…
一度だけ警告します。
すぐにここから去りなさい。▼
私はクリミア女王に縁ある者。
クリミア領を侵す者は
撃退しなければなりません。▼
- [ゼフレン]
- はっ! 女王だと?
我ら帝国を頼って
国を得ただけの女ではないか。▼
- [マーシャ]
- ゆ、許せない…っ!
すぐに取り消しなさい!▼
- [ゼフレン]
- おい、この生意気な女どもは
放っておけ。▼
- [帝国兵1]
- いいんですか、隊長?▼
- [ゼフレン]
- しょせん相手はクリミアだ。
帝国相手に何もできんさ。▼
それより、セリノスの美姫だ。
絶対に逃がすなよ。▼
- [帝国兵1]
- はい、それはもちろん!▼
- [エリンシア]
- …言葉だけでは
分かっていただけないようですね。
仕方ありません……▼
ニアルチ様っ!
私たちがこの者たちを引きつけます!▼
その間にリアーネ姫を連れて
お逃げくださいっ!!▼
- [リアーネ]
- Erinciasama,demo!/エリンシアサマ、デモ!▼
- [ニアルチ]
- これはかたじけない。▼
しかし…
レディ方を残して逃げることなど
できはしませぬぞ。▼
わしも断固戦いますじゃ。▼
- [リアーネ]
- ...Wtashimo!/…ワタシモ!
Zettai,makenaindakara!/ゼッタイ、マケナインダカラ!▼
- [マーシャ]
- エリンシア様、聖竜騎士団は
ごろつきが多いものの腕は確かです。
だから…こちらも遠慮はいりません。▼
手加減なしでいきましょう!▼
- [エリンシア]
- ええ。
ぶっとばして差し上げますわ!▼
マップ†
5ターン目、ハール登場†
- [ハール]
- ふぁぁ… 眠いな。
おい、相棒。
疲れたんなら少し休むか?▼
……それでなくても
配達が遅れてるのにさぼるなって?
なるほど。もっともな言い分だ。▼
仕方ないだろ。
ベグニオンであんなに足止めくったのは
俺のせいじゃない……▼
ん? あれは…
ベグニオンの聖竜騎士団か。
嫌なところに出くわしちまったな……▼
(ハール、MAPに登場)
マーシャ→ハール†
- [マーシャ]
- あー! ハールさんっ!
ハールさんじゃないですか!!▼
- [ハール]
- ………よう。
相変わらず元気そうだな。▼
- [マーシャ]
- のんきに挨拶してる
場合じゃないんですよ!▼
ベグニオン聖竜騎士団が…
クリミアの領空侵犯した上に、▼
エリンシア様にとんでもない
狼藉を働いているんです!▼
あいつらを追い払うの、
ハールさんも手伝ってください!!▼
- [ハール]
- なんだって俺が……
クリミア女王に
そこまでの義理はない。▼
- [マーシャ]
- ひっどい!
3年前、いっしょに戦った
仲じゃないですか!▼
- [ハール]
- 生憎、いまはしがない荷運びでな。
揉め事はごめんなんだ。▼
- [マーシャ]
- えーーっ!
女性が困ってるのにそれを
見捨てていくんですか?▼
それでも男ですか?▼
- [ハール]
- なんとでも言ってくれ。
…じゃあ、せいぜい頑張って…▼
- [マーシャ]
- だめっ!
絶っ対手伝ってもらいます!▼
………ハールさんて、
元は聖竜騎士団の一員ですよね?
だったら団体責任です!▼
元お仲間の不始末は
ちゃんと面倒みてくれないと!!▼
- [ハール]
- …はぁ?
どんな理屈だ、いったい…▼
- [マーシャ]
- 助けてくださいよーっ!
通りかかったのがジルなら…
きっと助けてくれたもの!
だから、ハールさんも……
お願いっ! この通りですからっ!!▼
- [ハール]
- ……そんなに困ってるのか?▼
- [マーシャ]
- あいつら、思ったより強くって。
…私だけじゃ、エリンシア様を
お守りできないかもしれないんです。▼
だから………▼
- [ハール]
- ……………仕方ない。
まったく気は進まんが……
手を貸してやろう。▼
- [マーシャ]
- あ、ありがとうございますっ!▼
- [ハール]
- さて、やるとなったからには
手を抜かずにいくか。
…いくぞ、相棒。▼
(ドラゴンの咆哮、ハールが自軍ユニットに)
ハール⇔エリンシア†
ハールから話しかけた場合
- [ハール]
- 久しぶりだな、エリンシア女王。
- [エリンシア]
- ハール様!
あなたはデインのハール様ですね?
どうしてここに……
- [ハール]
- 荷運びの仕事の途中だ。
偶然通りかかったところを
あのマーシャっておせっかい娘に
引き止められた。
- [エリンシア]
- まあ… それは、すみません。
あなたには関係のない事なのに。
- [ハール]
- 前から思ってたが、
あんたは随分と腰の低い王族だな。
そんなんじゃ、下のものに
付け入られるばかりじゃないのか?
- [エリンシア]
- ……す、すみません……
- [ハール]
- まぁ… 俺は嫌いじゃないがね。
女王自ら帝国相手に
喧嘩売っちまうとこなんか、特にな。
- [エリンシア]
- ハール様、そのことは……
- [ハール]
- わかってる。
身分は伏せてるんだろ?
両国間の関係を考えれば
当然の配慮だ。
俺のほうも、あんたはクリミア所属の
一天馬騎士だって扱いでいくさ。
必要以上に庇わないから、
自分の身は自分で守ってくれ。
- [エリンシア]
- はい。
ありがとうございます。
ゼフレン初戦時†
- [ゼフレン]
- さあ、落ちろ!
ここから地に落ちた貴様が
どんな骸を晒すか…見ものだぞ!
戦闘会話:エリンシアvsゼフレン†
- [ゼフレン]
- 貴様ぁ……、
クリミアごときが本気で
べグニオンに楯突く気か!?
- [エリンシア]
- 戦いを始めたのはそちらの方。
クリミアを侵す無礼者を…
女王はお許しになりません。
あなた方が武器を捨て、
己が非礼を詫びるというのなら……
こちらも武器を収めましょう。
- [ゼフレン]
- なめた口を…
気にいらんなぁ、天馬騎士!
その天馬もろとも叩き落としてくれる!
戦闘会話:ハールvsゼフレン†
- [ハール]
- よう… ゼフレンじゃねえか。
なんだって聖竜騎士団が
クリミアの空を飛んでるんだ?▼
- [ゼフレン]
- おまえ、ハール…!?▼
- [ハール]
- ……諜報活動のついでに、
主へのいい土産を発見した…
ってとこか。▼
おまえの主の俗物ぶりは
これっぽちも変わってないようだな。▼
(ハード以上)いや・・・ますます腐っちまったのか
ベグニオン聖竜騎士団は。▼
- [ゼフレン]
- うるさい!▼(ノーマルではカット)
裏切り者のシハラムについて
国を捨てた男が何を偉そうに!
この聖竜騎士団の恥さらしが!!▼
- [ハール]
- ……来いよ、
相手になってやろう。▼
ゼフレン撃破時†
- [ゼフレン]
- ぐ……わあああぁぁぁぁ……!▼
ゼフレン生存で8ターン経過†
- [ゼフレン]
- く、くそっ!
たかが天馬騎士と油断したか…
全員、撤退しろ!!▼
(竜騎士が全員去っていく)
ゼフレン死亡かつ敵を残して8ターン経過†
- [帝国兵]
- だめだ、撤退だ!!
隊長がやられるなんて……
こいつらなんでこんなに強いんだ!?▼
(生き残った竜騎士が全員去っていく)
クリア†
マーシャ生存時†
- [マーシャ]
- これに懲りたら、
2度とクリミアに来ないでっ!
わかりましたかー!▼
マーシャ死亡時†
- [エリンシア]
- なんとか…撃退できたようですね。
……マーシャ……
………ごめんなさい……▼
エンドシナリオ†
(画面暗転後、地上にてエリンシアとリアーネの会話)
- [エリンシア]
- リアーネ姫、
怖い思いをさせてしまいましたね。
大丈夫ですか?▼
- [リアーネ]
- Erinciasama!/エリンシアサマ!
Tasuketekurete,arigatougozaimasu!/タスケテクレテ、アリガトウゴザイマス!
Mataoaidekite,ureshiidesu./マタオアイデキテ、ウレシイデス。▼
- [エリンシア]
- あの、すみません……
私は古代語がわからなくて…▼
- [ニアルチ]
- こほん
では、この爺めの出番ですな。▼
リアーネお嬢様は、
助けていただいたお礼と
再会の喜びを述べられておいでです。▼
- [エリンシア]
- まぁ、そうなのですか。
私もとても嬉しいですわ。
ガリア王宮にご挨拶に伺おうと思いながら…▼
公務に追われ、
果たせずにおりましたから。▼
リュシオン王子もお元気でしょうか?▼
- [リアーネ]
- Hai,Niisamamo genkidesu./ハイ、ニイサマモ ゲンキデス。▼
- [ニアルチ]
- もちろん、リュシオン王子も
ご健勝にございますとも。▼
此度の、女王のお力添えを聞けば
きっと心より感謝なさるはず。
いやいや、まことに助かりましたぞ。▼
- [エリンシア]
- …3年前の戦いでは、
鳥翼族の方々にも
たくさん助けていただきました。▼
この程度のことで…
ご恩返しになったとも思いませんが、
偶然通りかかって幸いでした。▼
そういえば…何故、
こちらにおられたのですか?▼
- [リアーネ]
- Ikesamani,ainikitandesu!/アイクサマ二、アイニキタンデス!▼
- [ニアルチ]
- 実はですな、これがまた
よくできた偶然と申すもので……▼
私どもはちょうどクリミア王宮に
向かっていたところなのです。▼
- [エリンシア]
- 私どもの王宮に?
それは急なお話ですね……▼
- [ニアルチ]
- 事前に使者もださず
ご無礼かとは思ったのですが、▼
リアーネお嬢様が
どうしてもすぐアイク将軍に
お会いしたいと仰られまして。▼
- [エリンシア]
- アイク様に?▼
- [ニアルチ]
- そのとおりです。
お目通り叶いますかな?▼
- [エリンシア]
- …すみません。
アイク様は半年も前に爵位を返上され、
宮廷を出てしまわれました。▼
その後、またグレイル傭兵団として
活動を再開なさったようなのですが……
現在の行方は存じ上げないのです。▼
- [ニアルチ]
- なんと…!▼
- [リアーネ]
- Ikesama inaino?/アイクサマ イナイノ?▼
- [エリンシア]
- グレイル傭兵団の消息でしたら
アイク様と親交の厚いライ様のほうが
よくご存知だと思います。▼
一度、ガリアに戻られると
よろしいかもしれませんね。▼
- [ニアルチ]
- さようでございますか。
それでは仕方ありませんな…▼
(ニアルチが振り向く)
- [ニアルチ]
- リアーネお嬢様、
ガリア王宮へ戻りましょう。▼
- [リアーネ]
- Iya! zettai,aitaino!/イヤ! ゼッタイ、アイタイノ!▼
- [ニアルチ]
- しかし、居場所がわからないのでは
どうにもなりませんぞ。▼
- [リアーネ]
- Sagasumono./サガスモノ。▼
- [ニアルチ]
- こ、困りましたなぁ……▼
- [エリンシア]
- ………せっかくクリミアまで
おいでになられたのです。▼
このままお帰りになられるより、
王宮までいらっしゃいませんか?▼
- [ニアルチ]
- なんと!▼
- [エリンシア]
- 私の個人的なお客様として
お招きしますから……▼
そちらのお時間の許す限り
何日でもご滞在ください。▼
その間に、グレイル傭兵団の
現在の行方を調べてみましょう。
いかがですか?▼
- [リアーネ]
- Hontou!?/ホントウ!?▼
- [ニアルチ]
- それは…願ってもないお誘いですが、
よろしいのですかな?▼
- [エリンシア]
- ええ。
ちょうど私もアイク様たちに
お会いしたいと思っていましたし。▼
- [リアーネ]
- Arigatou!/アリガトウ!
Sugoku ureshiidesu!/スゴク ウレシイデス!▼
- [ニアルチ]
- ありがとうございます。
お嬢様も大変喜んでおいでで。▼
それでは、つつしんで
お言葉に甘えさせていただきますぞ。▼
- [エリンシア]
- こんな素敵なお客様なら
いつでも大歓迎ですわ。▼
(画面暗転:セーブ画面へ)
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