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#navi(contents-page-name): No such page: ファイアーエムブレム 暁の女神/章別会話

第三部

序章 大侵攻

生還したセリノスの白鷺王子ラフィエルが語った
驚愕の事実――
それはラグズ、とりわけ鳥翼族にとって
激しい憤りをもたらすものであった
これまで、ベグニオン帝国における
先代神使暗殺事件と
それにより引き起こされたセリノスの大虐殺――
それらすべてはデイン先王アシュナードの
謀略によるものと思われていた
しかし、ラフィエル王子によれば
事件に直接関与していたのは
帝国元老院であったというのだ
鷺の民は、その種としての特性から
決して嘘をつくということをしない
事の真相を知ったフェニキスの鷹王ティバーンは
セリノス王族との連名で
何度もベグニオンに釈明を求めた
しかし、帝国側は知らぬ存ぜぬの一点張りで
一切取り合おうとしなかった
業を煮やしたティバーンは、キルヴァスの鴉王ネサラ
ガリアの獅子王カイネギスを口説き
ラグズ三国にて連合を結成
ベグニオンに最終通達を送る
だが、帝国側は通達文章を届けた連合の使者を
斬殺するという暴挙に出た
これにより、ラグズ連合はベグニオン帝国に対し
宣戦を布告
ベグニオン暦648年 秋――
ラグズとベオクの宿命ともいうべき戦いの火蓋が
切って落とされた。

1章 ラグズとベオク

ガリア軍は、フラゲルを瞬く間に陥落させると
息をつくまもなくムギルへと進路をとった
フラゲル、ムギルは帝国の版図における西側の要として
ガリア、クリミア、デイン諸国に
にらみをきかせる要塞である
堅牢な外壁と数々の兵器に囲まれた要塞ムギル
ガリア軍にとっては、後顧の憂いを断つため
必ず落とさねばならない場所だった

2章 迫り来る軍勢

作戦が功を奏し、ガリア軍はフラゲルに続いて
ムギルも攻略
帝国軍が対策を講じる前に国境沿いの守備を突破し
テルグム領へと進軍した
なすすべもなくテルグム領は落ち
ガリア軍は勢いをたもったまま
ベグニオン中央部へと迫りつつあった
その行軍の素早さに慌てた
ガドゥス、セリオラ両公爵など
ベグニオン北方に領土を持つ諸侯は
それぞれの戦力を一時的にセリオラ領内に集結させ
ガリア軍に対する
彼ら帝国北方軍は
ミスケーレ大河の支流リバン河を防衛線とし
その西側に位置するセストゥール平野で
雌雄を決すべく大掛かりな陣を敷いたのだった

3章 渡河作戦

帝国皇帝である神使サナキは当初和平的な解決を
模索していた
しかし、帝国元老院議員の多くは
この戦争を利権拡大と
ラグズ撲滅に利用できるとの目論見から
副議長ルカンのもとで票をまとめ
強硬に主戦論を主張した
自国へ攻め込まれている現状を鑑み
平和的解決への賛同者は少なく
結果、中央軍の出動が可決された
総司令官ゼルギウス率いる帝国中央軍は
その足止めとなるはずの
フェニキス ・キルヴァスの鳥翼軍の攻撃をかいくぐり
セストゥール平野に姿を現す
不意の敵出現に虚をつかれたものの
ガリア軍は早期に軍を退いて
中央軍との衝突を避けたため
兵の損耗は軽微であった
対する帝国側も
ゼルギウスの指揮により全軍をリバン河の東にまで下げ
ガリア軍を追うことはしなかった
両軍は河を挟んで睨み合う形となり
膠着状態が続いていた

4章 名将の一手

フェニキス軍が合流を果たしたラグズ連合は
軍師セネリオの奇策によって渡河作戦を成功させた
もはや何の憂いも持たない彼らは恐るべき速度で東進し
帝国北方の要衝セリオラ城を陥落させる
これにより、ラグズ連合は帝都シエネへの
大いなる足ががりを得る事となった
一方、リバン河という重要な防衛線を突破され
セリオラ城をも奪われた帝国軍は
東にあるガドゥス城への敗走を余儀なくされた
兵たちの士気は総司令官ゼルギウスへの
絶大なる信望により保たれていたが
貴族たちの間には敗戦への不満が燻っていた

5章 撤退戦

これまで優勢を保ってきたラグズ連合は
ゼルギウスの一計により情勢を覆された
一騎打ちに敗れたスクリミル将軍は瀕死の重傷を負い
ガリア軍全兵は大きく動揺
士気は軍の崩壊を危惧せねばならぬほど
落ち込んでしまう
スクリミルの副官を務めるライは
これ以上の戦いを断念し、軍の撤退を決意
ガリア軍はゼルギウスが与えた三日の猶予を利用して
リバン河を越え祖国を目指す手はずとなった

6章 誰が為の戦い

今回のラグズ連合と帝国の戦いにおいて
テリウス大陸の残る三国――
デイン、クリミア、ゴルドアは静観の立場をとっていた
開放戦争終結後
デインでは王子ペレアスが新王として即位
帝国から統治権が返還され
ふたたび独立国家としての承認を受ける
国情が安定するまでという約束のもと
ミカヤはデイン軍大将の任を受ける
彼女とともに戦ったものたちも
そのままほとんどが軍に残っていた
彼らは、デインにとって政情の安定と
速やかな復興こそが急務であり
他国間の争いに関与する余裕などないことを
十分に承知していた
だが、同意見であったはずの国王ペレアスの翻意により
ミカヤたちは望まぬ戦いを強いられることになる

7章 両雄、相打つ

デイン参戦――
青天の霹靂ともいえるその出来事は
ガリア軍に大きな衝撃をもたらした
苦手とする渡河を阻まれ
策に窮する獣牙兵たちだったが
驚異的な回復力を見せたスクリミルの姿に励まされ
いまだ士気は保たれていた
そこにセリオラ城を放棄したフェニキス軍と
グレイル傭兵団が到着する

8章 灼熱の果て

グレイル傭兵団の陽動をはじめとする作戦が功を奏し
ラグズ連合はデイン軍を退けることに成功
しかし、ゼルギウス率いるベグニオン帝国軍は
依然、追撃の手を緩めず容赦なく連合軍に迫る
負傷兵を多くかかえるラグズ連合は
やむなくセリノスの大森林の北を通過し
ベグニオンからガリア領内に通じる
間道…『抜け道』を目指すこととなった

9章 略奪者

大陸西南に位置するゴルドアはその建国以来
他国との交流を持たない竜鱗族の住む王国である
溶岩窟を抜けたラグズ連合は、ゴルドア国王
デギンハンザーに国への侵入をとがめられた
しかし、かつてアイクたちと共に戦った
竜鱗族ナーシルとイナの進言が聞き入れられ
ゴルドア領の通過を許可されることになった
一方、帝国軍は
天然の要塞である山と樹海に守られた
ガリア王国を攻めあぐね、そのその勢いを失った
そこで、ゼルギウスに代わり帝国軍総司令官となった
バルテロメは北のクリミア側からガリアを攻略すべく
女王エリンシアに協力を要請
領地の通行許可、装備糧食、兵の供出などを求めた
しかし、エリンシアは国内の貴族の反対をよそに
毅然としてこの要求を退けた
クリミアをベグニオンの属国と侮るバルテロメは
エリンシアの回答に激怒
ゼルギウスの制止を振り切って
クリミア領内の強行通過と糧食の現地調達を命じた

10章 クリミアの心

バルテロメとの会見の後
クリミア王宮騎士団は国境の村々に最低限の警備を残し
王都メリオルへと帰還
帝国軍が、ふたたび国境を侵し、進軍を始めても
動こうとはしなかった
バルテロメは、これをクリミアの全面服従と解釈
ガリアの樹海に面する数カ所の砦を占拠し
戦いの準備に入った
その報せは、ガリア王国に帰還したラグズ連合にも
間をおかずしてもたらされる
同盟国クリミアが帝国に国内の滞陣を許した事実に
ガリア王国は大きく揺れ動いた

11章 退けぬ理由

クリミアの帝国陣営に突如姿を現した皇帝サナキ――
彼女の断罪によって元老院の陰謀が
白日の下にさらされた
しかし、元老院側は臆面もなく
『神使サナキは偽者であり、宰相と共謀し
元老院や国家を欺いた涜神の徒である』 として
帝国全土へ触れ回った
宰相セフェランの失墜に続いて
崇拝の対象たる神使の醜聞に
ベグニオン国内は大混乱に陥った
帝国軍は神使派と元老院派に二分し
テリウス大陸の動乱は
ここで大きなうねりを迎えようとしていた

12章 生きてこそ

神使サナキの将として立ったアイク率いる皇帝軍は
オルリベス大橋においてデイン軍に大勝
だが、サナキは退却するデイン軍を
追撃することなくデイン王国ペレアスに向け
領内の通過のみを求める書状を送る
ところが
数日を経てもペレアスからの返書は一向に届かず
やむをえず皇帝軍は進軍を強行
デイン中央部を避け山沿いに南下していった

13章 血の代償

デイン軍が皇帝軍に与えた被害は甚大であった
生き残った兵士たちは復讐に燃えたが
サナキは苦労して彼らを鎮めた
敗北で兵を損なった皇帝軍は
これ以上の消耗を避ける必要がある
かといって、背後に脅威を抱えたまま
進軍を続けることはできない
相容れない状況に皇帝軍は苦慮していた
一方、ノクス城に逗留するデイン軍も
大義を持たない戦いを強いられ
ミカヤのカリスマ性をもってやっと軍の統率を
保っているような有様だった

終章 目覚めの刻

ゴルドアの竜鱗族とクリミア女王の呼びかけによって
両軍はいったん矛を納めた
メダリオンを包む蒼き光は日に日に強さを増している
邪神復活を食い止めるためにも
一日も早く戦いを止めねばならない
だが、皇帝軍は、反乱を起こした民衆を救うため
ここで退くわけにはいかなかった
デイン説得に一縷の望みを託しつつ
戦いは避けられないことを、誰もが心の隅で感じていた

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Last-modified: 2012-12-09 (日) 20:47:38
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