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マイユニット(男性・俺)の支援会話

シノノメ

支援C

[シノノメ]
カムイさん、ちょっといいか?▼
[カムイ]
シノノメ、どうしたんだ?▼
[シノノメ]
カムイさんは「国王」について、
どう思う?▼
[カムイ]
国王…?
ええと、どういう意味だ?▼
暗夜のガロン王や、白夜のスメラギ王、
ミコト女王のことを言っているのか?▼
[シノノメ]
ああ、そうだ。
そして未来の王について聞きたいんだ。▼
[カムイ]
未来の王…か。▼
この戦争がどんな結末を
迎えるのかわからないが、▼
順当に考えれば白夜はリョウマ兄さんが
王位につくだろうな。▼
[シノノメ]
ま、そうだろうな。▼
[カムイ]
そしてその次はもちろんお前の番だ。▼
[シノノメ]
それは俺が父さんの息子だから…
だよな?▼
[カムイ]
ああ。▼
[シノノメ]
…………▼
…俺は正直、
その考えは古臭いと思うんだ。▼
[カムイ]
何…?▼
[シノノメ]
ただ王族の長男に生まれたからって
理由だけで…▼
未来の王になるってのは、
どうなんだろうな?▼
[カムイ]
シノノメは、
王になるのが不満なのか?▼
[シノノメ]
いや、そうじゃないさ。▼
けど俺は、今まで自分が王子だなんて
知らずに育って来たからな。▼
その資質には乏しいと思ってる。▼
王は王としての器が必要だ。
統率力ってやつがな…▼
けど俺には、
今のところそんなものは無い。▼
[カムイ]
そ、そうか?▼
シノノメはじゅうぶん人を
引っ張っていく力があると思うが。▼
[シノノメ]
まあ確かに、川で魚を獲るときとか
訓練する時はそうかもしれないが…▼
それって少数に対しての統率力だろ?▼
俺が王になって「魚獲りに行こうぜー!」とか
「訓練しようぜー!」って喚きちらして、▼
誰かを引っ張っても、
統率力とは程遠いような…▼
[カムイ]
ははは…
まあ、そうかもな。▼
[シノノメ]
だろ?▼
そりゃ、父さんを唸らせるほどの王になって
民たちを導くことは魅力的だ。▼
俺だって、できるならそうしたいさ。▼
けど、俺よりももっと資質のある奴がいれば
そいつが王になればいいとも思うんだよな…▼
[カムイ]
シノノメ…▼
[シノノメ]
おっと…誰か来たみたいだな。▼
聞かれて困るわけじゃないが、
大勢に聞かせる話でもないからな。▼
カムイさん、
この話はまた今度しようぜ。▼
[カムイ]
あ、ああ…▼

支援B

[カムイ]
あ、シノノメ。▼
[シノノメ]
カムイさん、ちょうどいいところに。
この前の話の続きをしようぜ。▼
[カムイ]
ああ、国王論についてだな。▼
まあ確かにお前はまだ未熟だし、▼
統率力だってリョウマ兄さんほどは
ないかもしれない。▼
でも、その程度の問題はシノノメなら
王としての弱点にはならないと思うがな。▼
みんなも、未熟な点があれば
支えてくれるだろうし…▼
[シノノメ]
国民や部下全員が
この軍の奴らみたいにいい奴なら…な。▼
でもな…全員そういうわけじゃないだろ?▼
…例えば血筋よりも強さを重んじる、
そういうほうが単純で良いと思わないか?▼
[カムイ]
強さというのは、どういうことだ?▼
[シノノメ]
ああ、強さはすごく単純だ。
強き者が誰かなんて闘えばすぐわかる。▼
男女関係なく子供だって理解できる、
世界で一番純粋で平等なルールさ。▼
闘って一番強い奴が王になる!
例えばそういう決まりだったら…▼
もし俺が誰よりも一番強かったら、
もっと自信を持って王になれる気がする。▼
[カムイ]
ど、どういう意味だ…?
強き者が弱き者を支配するということか?▼
それは…暗夜王国の、
ガロン王のやり方と同じじゃないか?▼
弱肉強食の世界なんて、
俺には認められない!▼
[シノノメ]
カムイさん、そうかっかするなって。
そんなつもりで言ったわけじゃない。▼
[カムイ]
えっ…?▼
[シノノメ]
もっと単純な話さ。▼
軍隊の隊長に筋肉隆々の奴と、
痩せこけた奴がいたとしたら…▼
カムイさんはどっちの軍につきたい?▼
[カムイ]
えっ…? そ、それは…▼
[シノノメ]
答えは考えるまでもないだろ?
頼りがいがあるほうってことだよ。▼
[カムイ]
う、うーん…▼
[シノノメ]
そこで、だ。
カムイさん…▼
あんた、俺の代わりに
未来の白夜王になる気はないか?▼
[カムイ]
ええっ!?
な、なっ…何をいきなり言うんだ!!▼
[シノノメ]
俺は…あんたには器はあると思ってる。
単純な強さという意味においてもそうだが、▼
それ以外に精神的な強さ、優しさ、協調性、
色々加味した上での頼りがいってやつだ。▼
俺は…自分よりもあんたのほうが
未来の王様に相応しいって思ってる。▼
きっと俺よりも、
白夜王国を良い国にするだろうさ。▼
[カムイ]
シノノメ…▼
…お前はお前なりの考えで、
俺を推薦してくれたんだな。▼
別にその考えを無下にするつもりはない。▼
ただ…お前がそういうつもりなら、
俺が本当に強者であるか、試してみればいい。▼
[シノノメ]
なに?▼
[カムイ]
一対一で勝負をしよう。
…武器はそうだな、お前の得意な槍でいい。▼
それでお前は俺が本当に頼りがいのある
強き者か試してみるんだ。▼
[シノノメ]
…おもしれぇ!
その勝負、乗ったぜ!▼
[カムイ]
ああ、場所と時間は改めて伝える。
じゃあ…約束だ。▼

支援A

[シノノメ]
うりゃああーっ!!▼
[カムイ]
くっ…!▼
[シノノメ]
そりゃああーっ!!!▼
[カムイ]
…っ!!▼
[シノノメ]
どうしたどうした! カムイさん!
自分の強さを証明してみせろよっ!!▼
[カムイ]
くっ…!! さすがだな…!!
攻防バランスの取れた槍術…!!▼
スキがまったくない…っ!!▼
[シノノメ]
そっちが来ねぇなら、
そろそろ終わらせてもらうぜ!▼
刃の無い訓練用の槍だがな、
手傷を負うくらい覚悟しとけよっ!!!▼
うらあああーーーーっ!!!▼
…!?▼
き、消えた!?▼
[カムイ]
…ここだ。▼
[シノノメ]
ふっ、懐に!? いつの間に…▼
[カムイ]
たああっ!!▼
[シノノメ]
ぐっ…!!!▼
…………▼
くっ…くそっ。▼
[カムイ]
首元に武器の先端を突き付けたら勝ち…
で良かったか?▼
[シノノメ]
くっそーっ!!
もう少しで勝てると思ったんだけどな!!▼
[カムイ]
はははっ。お前は体格がいいから
槍みたいな武器だと大振りになりやすいんだ。▼
一振りした後は死角ができるから、
俺はそこを狙っていた。▼
槍の間合いでしばらくやり合っていると、
その距離に慣れが生じるからな。▼
だからそれを待って…
見計らった上で懐に飛び込んだんだ。▼
[シノノメ]
なるほど…防戦一方だったのも
全部、策のうちだったってわけか…▼
くうーっ!! 完敗だぜ!!
やっぱりカムイさんは強者だよ!!▼
俺が十分認める!!▼
[カムイ]
そんな俺が認めるのが、お前だ。▼
[シノノメ]
えっ…?▼
[カムイ]
お前は確かにまだ未熟で…
王としての覚悟も資格も乏しいかもしれない。▼
でも、
自分の立場に甘んじずに…▼
白夜王国のために、自分よりも良い王が
いるんじゃないかと考えたのは立派だ。▼
そして、血筋を抜きにしてでも
王として相応しい人間になろうとしたことも。▼
俺は、お前こそ王に相応しいと…
そう思っている。▼
[シノノメ]
カムイさん…▼
[カムイ]
今すぐには無理かもしれない…
でもきっと、お前は素晴らしい王になる。▼
俺はそう信じているから…
お前ももっと、自分のことを認めてほしい。▼
[シノノメ]
…………▼
そこまで言って貰ったら…
認めるしかないな。▼
元々俺の理屈は
強き者に従う、だからな。▼
俺より強いカムイさんが、
俺のこと認めてくれるのなら…従うしかないぜ。▼
…へへっ。▼
[カムイ]
シノノメもいずれわかるさ…▼
お前よりも未来の白夜王に相応しい
人間なんていないということを。▼
…その時が来たら、
俺も協力させてもらう。▼
お前が何の杞憂も無く、
白夜王国を統べられるようにな。▼
[シノノメ]
…ああ。ありがとう。
カムイさん…!▼

キサラギ

支援C

[カムイ]
…………▼
[キサラギ]
…わっ!!▼
[カムイ]
うわああっ!!!▼
って…キサラギか!?▼
[キサラギ]
へへへっ、カムイさん。
驚いた?▼
[カムイ]
そりゃ、びっくりするだろ。
お前…一体どこから出てきたんだ!?▼
この部屋、
隠れられる場所なんて、どこにも…▼
[キサラギ]
えっへへー。
そこは腕の見せ所ってやつだよ。▼
僕にとっては、
隠れられる所なんていくらでもあるんだ。▼
その本棚の後ろとか、
天幕の陰とかね。▼
場合によっては壁の凹凸を利用して
天井にへばりつくことだってできるよ!▼
[カムイ]
ええっ!? て、天井にへばりつくだなんて
上忍顔負けの技じゃないか…▼
[キサラギ]
でしょ?
僕、かくれんぼ得意なんだ。▼
[カムイ]
かくれんぼ、か…懐かしいな。
俺も小さい頃はよく、かくれんぼしたな。▼
[キサラギ]
おおっ、そうなんだ!▼
[カムイ]
ああ。外に出ることはあまりできなかったが、
住んでた古城はそこそこ大きかったから…▼
色々な隠れ方を編み出したりしてたな。▼
[キサラギ]
へえー!
じゃあ今度かくれんぼしない?▼
できれば、森の中とかだといいなあ。
もちろん鬼は僕がやるから。▼
[カムイ]
外でかくれんぼをやるのか?
俺は別にいいが…▼
森の中だといくらでも隠れられる場所があるし、
鬼側のキサラギが不利なんじゃ…?▼
[キサラギ]
ふっふっふっ…さっきは隠れる側だったけど、
実は僕、見つけるほうが得意なんだ。▼
小さな頃から狩りばっかりやってたから、
獲物を見つけるのは大得意なんだよ!▼
[カムイ]
おお、そうなのか…!
だが俺だって負けないぞ!▼
[キサラギ]
わぁ…!
カムイさんやる気満々だね!▼
じゃあ、今度の対決を
楽しみにしてるね!▼

支援B

[キサラギ]
はいはい~、カムイさん!
見つけた! 見つけたよ~!▼
[カムイ]
くっ…相変わらず見つけるの早いな…▼
落ち葉を固めて土まで盛って、
完璧に隠れたつもりだったのに…!▼
[キサラギ]
ふふ~ん、何度隠れても
僕は簡単に見つけちゃうんだよ~。▼
[カムイ]
あーあ…ちょっとは自信があったんだが、
今のところ連戦連敗じゃないか…▼
[キサラギ]
カムイさん、隠れる場所は
すごく良い所を選んでるんだけど、▼
場所を工夫するだけじゃダメなんだよ。▼
[カムイ]
…?
どういうことだ?▼
[キサラギ]
まず…どれだけ隠れても、
匂いでわかる!▼
[カムイ]
匂い!? お…俺、そんなに不潔にしてる
つもりはないんだが…▼
[キサラギ]
もちろん。
だから石けんの匂いでわかるよ。 ▼
[カムイ]
ええっ? そんな!
そんな微かな匂いでわかるのか!?▼
[キサラギ]
僕は普通の人の何倍も、
鼻が利くんだよー。▼
あとはー、カムイさん、
物音立てすぎかな?▼
[カムイ]
ううっ…それは何となくわかっていた。▼
キサラギの足音が近づいてくると、
緊張して少し震えてしまうんだ…▼
[キサラギ]
やっぱりね。
隠れる側は動かないのが基本だよ?▼
それに元々僕は耳もいいから、
どんな些細な物音だって聞き取っちゃうんだ!▼
[カムイ]
鼻も耳も良いなんて…キサラギは
まさに狩猟のために生まれた野生児なんだな。▼
でもそれじゃあとても俺は敵わないな。▼
[キサラギ]
いや…そんなことないよ。▼
実は僕、獲物を探すときに
一番当てにしてるものがあるんだ。▼
それを断つことができれば…▼
カムイさんは僕から隠れ続けることが
できるかもしれない。▼
[カムイ]
えっ…? 当てにしてるもの?
匂いや物音よりも、か?▼
[キサラギ]
うん…それは「気配」だよ。▼
[カムイ]
気配…か。言葉自体はよく聞くけど、
実際のところ曖昧な意味の言葉だよな。▼
[キサラギ]
でも、僕はあると思う。▼
人や動物…この世の生物すべてが有してる
生命の息吹みたいなものが。▼
死んだ者からは感じられないその気配を、
僕は肌で感じてる。▼
カムイさんは何故か
その生命の息吹が人一倍大きいから、▼
かくれんぼの時に見つけやすいのかも。▼
[カムイ]
そうなのか?▼
じゃあ逆に言えば、もし気配を消せたら、
キサラギに見つからないってことだな?▼
[キサラギ]
そういうことになるね!▼
[カムイ]
よし…気配をどうにか
消せないか試してみるか!▼
キサラギ…
今度また、挑戦させてもらうぞ!▼
[キサラギ]
おおっ! わかった!
再戦を楽しみにしてるよ!▼

支援A

[キサラギ]
はぁ…はぁ…
ま、まさか…▼
カムイさんを見つけるのに、
こんなに手間取っちゃうなんて…!!▼
[カムイ]
…隠れ始めてから
もう半刻以上は過ぎてるな。▼
キサラギは一向に俺を見つけられる
様子はないみたいだし…▼
おーい、キサラギー! これはもう、
隠れ切ったと言ってもいいよな!?▼
[キサラギ]
この声、カムイさん…?▼
う、うん…さすがにこれは負けと
認めざるをえないね…はぁ。▼
[カムイ]
やった! ついにかくれんぼで
キサラギに勝ったぞー!▼
[キサラギ]
今日はカムイさんの気配が
まったく掴めなかったよ…▼
どうやってカムイさんは
気配を殺したの?▼
[カムイ]
ああ、色々な方法を試したんだが、
一番は竜の力を制御することだな。▼
[キサラギ]
竜の力を…?▼
[カムイ]
ああ、気配と言われても、やはり
正直よくわからなかったんで、▼
俺は竜の力に注目してみたんだ。▼
竜にならなくても身体中にその力が
満ちているのは普段からわかるからな。▼
その力の放出を抑えられないか、
ちょっと挑戦してみたんだ。▼
[キサラギ]
具体的にはどうしたの?▼
[カムイ]
身体の力を抜いて、
深呼吸して息を整える。▼
そして精神を落ち着かせて、頭をからっぽにして
何も考えない…こんなところか?▼
[キサラギ]
…うーん、いまいちピンとこないなー。
ちょっとここでやってみてくれない?▼
[カムイ]
え? わ、わかった…うまくできるか
わからないが。▼
…はぁ~、ふぅ~。▼
…………▼
…………▼
[キサラギ]
おおっ!!▼
[カムイ]
…………▼
こ、こんな感じか?▼
[キサラギ]
す、すごーい! カムイさん!
確かに気配が希薄になったというか、▼
カムイさんの存在感が
スッと無くなる感じがしたよ!▼
[カムイ]
ははは。
キサラギに感激されると嬉しいな。▼
これは…ただのかくれんぼじゃなくて、
うまく使えば戦闘の役にも立つかもしれないな。▼
[キサラギ]
そうだね!
敵から逃げる時なんか、役立ちそう!▼
[カムイ]
よし、じゃあ気配について
もう少し色々と挑戦してみようか。▼
キサラギも手伝ってくれるよな?▼
[キサラギ]
うん、もちろんだよ!!▼

グレイ

支援C

[グレイ]
ちっ…また勘違いされたか。
だから嫌だったんだ…▼
[カムイ]
グレイ、どうした?
独り言なんて珍しいな。▼
[グレイ]
カムイ…
いや…なんでもない…▼
…あっ!!▼
[カムイ]
な、何だ? どうしたんだ?▼
[グレイ]
おい、カムイ。
ちょっと俺と町へ出かけようぜ。▼
[カムイ]
突然どうした? 買い物か?▼
[グレイ]
いや…その…な。▼
近くの町に、すごく美味い焼き菓子を
出す店があるって話を聞いたんだ。▼
それで…
一緒に行ってくれる奴を探してたんだよ。▼
[カムイ]
焼き菓子?
ええと…それって甘いものってことだよな?▼
う、うーん…
甘いのが嫌というわけじゃないんだが、▼
そういうのって普通は女の子を連れて、
男女で行くものなんじゃないのか…?▼
[グレイ]
ほら、やっぱりそう来た。
はぁ…普通はそうなるんだよなぁ…▼
[カムイ]
ええっ?
何をがっかりしているんだ?▼
[グレイ]
実は俺も、
最初は女を選んで誘ってたんだよ。▼
女のほうが、甘いもの好きなやつ
多そうだと思ってな。▼
でも、何を勘違いしたのか、みんな
デートの誘いだと思って色めき立つんだよ。▼
さっきから誘っては勘違いされて、
弁解するのを繰り返してたんだ。▼
もう、いい加減疲れたぜ…▼
[カムイ]
だからグチグチ言ってたんだな…▼
[グレイ]
ああ…俺がしたいのは
デートじゃないんだ。▼
純粋に焼き菓子の美味しさを分かち合い、
語り合う時間が欲しいんだ!▼
[カムイ]
おおっ…▼
[グレイ]
そして俺は悟った。
甘味を食いに行くなら男同士だってな。▼
[カムイ]
ははは…まぁそういう事情なら仕方ないな。
ああ、俺も興味があるから今度一緒に行こうか。▼
[グレイ]
ふっ、物分りが良いな。
あんた気に入ったぜ。▼
よし。じゃあ予定を立てるから
ちょっと待っててくれ!▼
[カムイ]
グレイは本当に、
甘いものが好きなんだな…▼

支援B

[グレイ]
はぁ…満足だ。▼
あの焼き加減はまさに巧みの技だったと(※原文ママ)
思わないか…?▼
卵を溶いた生地の膨れ方が、
絶妙だったぜ…▼
[カムイ]
そうだな、あれは美味しかった。▼
[グレイ]
その後で食べたやつも、
すごかったよな…▼
小麦の香ばしさに果物の甘酸っぱさが
口の中で共鳴し合っていたというか…▼
[カムイ]
ははは…
何だか面白い表現だな。▼
グレイはホントに菓子が好きなんだな。
お前の甘味に対する情熱がよくわかった。▼
[グレイ]
そ、そんなことないぜ…?▼
[カムイ]
はははっ、
赤くならなくてもいいだろう。▼
[グレイ]
それよりもカムイ、
あんたこそもっと甘味を楽しめよ。▼
町に食べに行った時だって、食べるより
お土産買ってる時間のほうが長かっただろ?▼
周りをキョロキョロ見渡して、まるで田舎から
出てきたおのぼりさんみたいだったぜ?▼
[カムイ]
そう言うグレイこそ、焼き菓子のお土産を
買うのに必死だったじゃないか。▼
おのぼりさんは、お互い様だろ?▼
[グレイ]
うっ…ま、まあ確かにな。
秘境にはあんな店なかったから…つい。▼
[カムイ]
ははは。その気持ちはわかる。▼
俺も長い間城に閉じこもってたからな。
ついつい珍しい物を買ってしまうんだ。▼
[グレイ]
だが、一番うまかった焼き菓子は
土産用に売ってなかったのが残念だな。▼
…どうせならあれも仲間たちに
食わせてやりたいんだが…▼
[カムイ]
じゃあ、今度はみんなで行ってみるか?▼
[グレイ]
いや…さすがに人数多すぎだろ。▼
そうだ、今度俺が同じのを作ってやる!
それで仲間たちにも振る舞ってやろうぜ。▼
[カムイ]
えっ、作れるのか!?
あんなにすごい焼き菓子を!?▼
[グレイ]
ああ、俺の甘味への情熱を舐めるなよ。
今度作ってやるさ。▼
寸分違わずあの味を再現してみせるから
カムイも手伝ってくれ。▼
[カムイ]
あ…ああ! わかった!!▼

支援A

[グレイ]
よし…こんなもんか。▼
[カムイ]
す、すごいぞ…グレイ。
本当にあの焼き菓子を作ってしまったな。▼
それだけじゃなくて、
店にあった色んなお菓子まで…!▼
これはまさに、あのお店の再現だ!!
こんなことができるなんて…魔法みたいだ。▼
[グレイ]
よせよ、ほめ過ぎだって。▼
[カムイ]
でも…見た目だけならまだしも、
味も確かにあのお店と同じもの…▼
いやそれ以上かもしれない!▼
素人の俺にだって、あの味を再現するのは
大変だってことくらいわかるつもりだ…▼
一体どうやったんだ?▼
[グレイ]
そこは俺の、
忍としての情報網の力だな。▼
あの店がどんな材料を仕入れてるのか…
色々とツテを使って調査したんだよ。▼
あとは店の常連客から話を聞いて、
作り方をだいたい推理したりな。▼
ま、それだけじゃ芸がないから、
俺なりのアレンジも加えていったのさ。▼
[カムイ]
なるほど…▼
[グレイ]
とはいえ、
あの店の再現はこれで最後だ。▼
これを続けたら…あの店の技術を、
俺が盗んだことになっちまうからな。▼
盗人の烙印を押されるのは御免だ。▼
[カムイ]
グレイ…▼
…そうだな。じゃあこれをみんなに
食べてもらって、それで終わりにしよう。▼
[グレイ]
ああ。▼
[カムイ]
でも…この味がこれっきりっていうのも
勿体ないな。▼
[グレイ]
そんな顔するな。違う焼き菓子なら、
俺がいつでも作ってやるさ。▼
[カムイ]
! 本当か?▼
[グレイ]
ああ。お前は俺の甘味仲間だからな。
食いたくなったらいつでも言ってくれ。▼
お前が年を取ってじいさんに
なっても作り続けてやるさ。▼
たとえ来世で出会っても、
また菓子を作ってやるよ。▼
[カムイ]
ははは、ありがとう。来世だなんて…
グレイは意外とロマンチストなんだな。▼
[グレイ]
なんだ、今頃気付いたのか?▼
ただ…そうだな。その時は…▼
作るだけじゃ芸がないから、木に飴菓子を
いっぱい吊るしておくなんてのはどうだ?▼
[カムイ]
はははっ、面白いな。
ぜひそれで頼む。▼
[グレイ]
ああ、任せとけ。
俺は約束は破らないぜ。▼

キヌ

支援C

[キヌ]
むー…!!▼
[カムイ]
わっ! キ…キヌ?
突然どうした?▼
[キヌ]
むぅぅぅぅーーー…!!▼
[カムイ]
何を不満そうに口を尖らせてるんだ?▼
[キヌ]
ねえカムイ!
どうしてどうして!?▼
[カムイ]
どうしてって…?▼
[キヌ]
どうしてこの間の闘いの時、
アタシが敵を倒そうとしたのを止めたの!?▼
アタシ、わかんないよー! ぶーっ!▼
[カムイ]
ああ、そのことか…▼
[キヌ]
早く教えてよーっ!▼
[カムイ]
あの時、お前がとどめを刺そうとしていた敵は
もう瀕死だった…抵抗する力なんて無かった。▼
だから命まで奪う必要はないと判断して、
お前を止めたんだ。▼
[キヌ]
どうしてどうしてーっ!?▼
だってあいつ、最初はアタシを殺すつもりで
かかってきたんだよ?▼
あの時、闘う力がなくても
回復したらまた攻撃してくるかもよ?▼
それでアタシや仲間たちを殺そうとして
くるかもしれないじゃない!?▼
それに…闘いは楽しいし!!
殺しておけば一石三鳥だよ!▼
[カムイ]
もしかして最後のやつが本心か…?▼
[キヌ]
どっちにしてもわからないよーっ!
もっとアタシにもわかるように教えて!▼
[カムイ]
う、うーん…困ったな。▼

支援B

[キヌ]
カムイ! カムイ!!
フガフガ…!!▼
[カムイ]
キヌ…どうした、何を言ってるか
わからないぞ…って!!▼
口に何を咥えているんだ!?▼
[キヌ]
フガフガ…ぷはっ!!▼
これはさっきアタシが森で仕留めた鳥だよ!
ほら、丸々と太ってて美味しそうでしょ!▼
後からみんなで食べよーよっ!
アタシ、鳥肉ダイスキ~!▼
[カムイ]
そうなのか。▼
[キヌ]
うん! お肉なのに脂身が少ないから、
沢山食べても平気なんだよ~!▼
[カムイ]
確かにキヌは肉好きにしては
全然太ってないな。▼
そういえばキヌは狩りをよくするのか?▼
[キヌ]
うん、そうだよ。
アタシ、狩りダイスキ~!▼
狩りをすれば日頃お世話になってる
みんなへの恩返しになるし、▼
鳥を食べると美味しいし、
それに狩り自体とっても楽しいし~!▼
一石三鳥にもなるんだよー!▼
[カムイ]
なるほど…あっ!▼
キヌ、お前は狩りをする時…
一度に何匹も鳥を殺すのか?▼
[キヌ]
えっ? 殺す数…?
んーと…フツーは一匹かな?▼
いっぺんに沢山殺しちゃうと
鳥たちがいなくなっちゃうかもしれないからね。▼
狩りの決まりごとだって、
昔、父さんから教わったよ。▼
[カムイ]
…おおっ、さすがはニシキ。
好都合だ。▼
[キヌ]
なにがなにがー?▼
[カムイ]
えっ、あっ、いや…こっちの話だ。▼
えーと、コホン。キヌ、その狩りの話はな。
敵との闘いにも通じることなんだ。▼
[キヌ]
んんー?
どーいうこと?▼
[カムイ]
物事には何でもバランスというのがあるんだ。
やり過ぎは良くない。▼
常にバランスを見極めて程々にしておかないと、
いつか身を滅ぼすことだってある。▼
自分が想像もしないようなことが起きて、
大変な事態を招くことだってあるんだ。▼
だから、むやみやたらに敵を殺すことも、
これから控えてほしい。▼
[キヌ]
う、うーん…▼
[カムイ]
例えば、キヌの大好きな
肉を食べる時だってそうだ。▼
脂身の多い肉を食べ過ぎると、
太ってしまうことだってあるだろ?▼
あれもバランスが悪いという例の
一つなんだ。▼
[キヌ]
そ、そっかぁ…
バランスか。▼
わかった、カムイ。
アタシ、これからはバランスを考えるね。▼
じゃあこれ、料理してくる~!▼
[カムイ]
…わ、わかってくれたか?▼

支援A

[キヌ]
あっ! カムイー!
カムイー!!▼
[カムイ]
やぁ、キヌ。今日はどうした?▼
[キヌ]
カムイ!
さっきの闘い、ちゃんと見ててくれた!?▼
[カムイ]
あ、ああ。ちゃんと見ていた。
戦意を失った敵に手を出さずにいたな。▼
キヌ、偉いぞ。よく見極めたな。▼
[キヌ]
えへへ~!!
カムイに褒められちゃった!▼
[カムイ]
これからもああいう時は
ちゃんと我慢できるか?▼
[キヌ]
う、うーん…ホントは闘いは楽しいから、
止めたくないんだけど…▼
カムイに褒められるのは
とっても嬉しいから、それでもいいかな?▼
[カムイ]
は、ははは…うん。そうそう。▼
…あっ、そうだ。▼
これからも俺に褒められたかったら、
ちゃんと我慢するんだぞ!?▼
[キヌ]
了解ーっ!▼
アタシ、もっともっとカムイに
褒められるようがんばるね!▼
じゃあまたね、カムイ!▼
[カムイ]
ははは…純粋で屈託ないところが
キヌの魅力なんだな。▼
まぁわかってくれたみたいだから…
良かったな。▼

支援S

[キヌ]
カムイー! カムイー!▼
[カムイ]
わっ…キヌ?
ちょ、ちょっとどうした?▼
うわっ、なんでそんな風に
すり寄ってくる?▼
[キヌ]
だってアタシまた闘う気のなくなった敵を
殺さなかったんだよ!▼
それにまた鳥を捕まえて
みんなにご馳走したんだよ~!▼
だから褒めてもらおうと思って!▼
カムイにナデナデしてもらうの、
大好きだから~!▼
[カムイ]
とはいえ、これはちょっと
身体を近づけすぎだ…▼
わっ…ちょ、ちょっと…
キヌ……止め、▼
[キヌ]
えへへ、すりすり~!▼
[カムイ]
だめだと言っている、キヌ!!▼
[キヌ]
えっ…カムイ…?▼
[カムイ]
す、すまん。
突然押し戻してしまって…▼
[キヌ]
ごめん…アタシ…
カムイに嫌われちゃったの?▼
[カムイ]
そんなまさか!
俺がキヌを嫌いになるわけがない!▼
[キヌ]
じゃあどうして、
すりすりさせてくれないの?▼
いつもみたいに、
ナデナデしてくれないの…?▼
[カムイ]
そ、それは…▼
…………▼
キヌが…とても…可愛いからだ。▼
[キヌ]
えっ?▼
[カムイ]
キヌはとても純粋で人懐っこくて…
なのに見た目はとても綺麗だから。▼
近づかれると…
俺は意識してしまう。▼
ドキドキして混乱して、
どうしていいかわからなくなってしまうんだ…▼
[キヌ]
そ、それって…
もしかして…▼
[カムイ]
ああ、俺はキヌのことが好きなんだ。
異性として意識している。▼
…わかるか?▼
[キヌ]
アタシ…それ、知ってる…!
こ、ここ…恋ってやつでしょ?▼
恋して…父さんと母さんから
アタシが生まれたんだよね…?▼
[カムイ]
ああ、そうだな。▼
[キヌ]
アタシ…
アタシも、カムイと恋してみたい。▼
[カムイ]
キヌ…▼
[キヌ]
それでカムイにもっともっと
ナデナデしたりスリスリしたりして、▼
それから…褒められたい!▼
[カムイ]
それじゃあ…▼
[キヌ]
うん、アタシずっとアナタのそばにいる!▼
これからもアタシのこと、
可愛いって言ってね、カムイ?▼
[カムイ]
|あ、ああ! もちろんだ!
これからもよろしくな…キヌ!▼
(モーション、CV有り。)
[キヌ]
えっへへ…アタシ、いつの間にかアナタのこと、大好きになってたみたい!
これからは、いっぱい…二人でじゃれあって、仲良くしようね。▼

ヒサメ

支援C

[ヒサメ]
まったく…父さんときたら…!!
あんな風に鼻の下を伸ばして…▼
[カムイ]
ヒサメ、どうした?
随分とご立腹だな。▼
[ヒサメ]
あっ、カムイさん。
ちょうど良かった。聞いてくれますか?▼
[カムイ]
あ、ああ…▼
[ヒサメ]
父さんについて、
物申したいことがあるんです。▼
[カムイ]
父さん…ヒナタについて?▼
[ヒサメ]
はい。父さんの女性に対する態度が
気に食わないんです。▼
女性に甘いというかなんというか…▼
母さんという者がありながら、他の女性に
対してヘラヘラとし過ぎているんです!▼
[カムイ]
まぁ…でも女性に対して厳しいよりは
いいんじゃないか?▼
[ヒサメ]
いえ…あれは見過ごせません。▼
さっきも露店商の女性に言い寄られて、
鼻の下を伸ばし、高額の衣服を買っていました。▼
あれは誘惑されて買ったに違いない!
あんな服…我々には無用の長物なのに…▼
[カムイ]
なるほど…
そんなことがあったんだな。▼
[ヒサメ]
一度や二度ではありません!▼
これまで父さんは
似たようなことを何度もしています!▼
私は女性と会話することすら
極力しないよう心がけているというのに…▼
[カムイ]
え、どうしてだ?▼
[ヒサメ]
どうしてって、私は見知らぬ女性と話すことが
どうにも苦手だからですよ…!▼
[カムイ]
…うーん。それって、
女性に対して弱いという意味では…▼
ヒナタとヒサメも、
一緒なんじゃないか…?▼
[ヒサメ]
なっ…なんですって!!?▼
[カムイ]
なんだか、話を聞いてると、
二人は似た者同士って感じがしたんだ。▼
やっぱり親子なんだな。
なんだか微笑ましいというかなんというか…▼
…あれっ、ヒサメ?▼
[ヒサメ]
わっ…私が…父さんと…お、同じ?
女性に弱いという意味で…同じ?▼
そ、そんなまさか…▼
…………▼
[カムイ]
お、お~い、ヒサメ、大丈夫か?▼
[ヒサメ]
す、すみません…
ちょっと、独りにしてもらえますか…?▼
[カムイ]
え? おーい、ヒサメ!?▼
う、う~ん。悪いこと言ってしまったか?▼

支援B

[ヒサメ]
カムイさん、カムイさん!
ちょっと聞いてください…!!▼
[カムイ]
やぁ、ヒサメ。どうした?
何かあったのか?▼
[ヒサメ]
何って、父さんのことですよ…!
女性に鼻の下を伸ばす父さんのことです!▼
[カムイ]
ま、まぁまぁ…落ち着け、ヒサメ。
いつもの冷静なお前らしくないぞ?▼
[ヒサメ]
…は、はい。失礼しました。▼
[カムイ]
で、どうした?▼
[ヒサメ]
あの…さっき父さんが、
仲間たちに剣術を教えていたんです…▼
[カムイ]
ん? 別にいいじゃないか。
むしろ良いことだと思うが?▼
[ヒサメ]
それが…教えられていた仲間は、
みんな女性だったんです!▼
しかもニヤニヤと笑いながら手取り足取り…!
父さんには母さんというものがありながら…!▼
[カムイ]
どうもヒサメの描写には脚色がありそうだが…
まぁそれは置いておくとして。▼
ヒサメはヒナタと女性が話をすることすら、
納得がいかないんだな?▼
[ヒサメ]
そ、そんなことはありませんよ。▼
私はただ…父さんが
不特定多数の女性に対して、▼
ヘラヘラニヤニヤしている姿が
気に食わないんです!▼
話すのならもっとキリっと。いつだって
侍らしく気高く凛としていてほしいんです!▼
[カムイ]
…ふむ。何となくわかった。▼
お前のヒナタへの不満は、
愛情の裏返しってやつなんだと思う。▼
[ヒサメ]
え、そうなのですか?▼
[カムイ]
ああ。
ヒサメはヒナタのことが好きだからこそ、▼
理想の父親像から離れた姿が
許せないんだ。▼
本当は、ヒナタが女性と話しているのが
嫌なんじゃなくて…▼
自分が期待しない言動をされたことが
腹立たしいんじゃないのか。▼
[ヒサメ]
そ、そうなのでしょうか…▼
[カムイ]
もちろんこれは、
俺の想像にすぎないがな。▼
でも、それだけヒナタのことを
好きだと思ってるってことだ。▼
父親想いで母親想いで…
ヒサメはとても優しい子だな。▼
[ヒサメ]
なんだかカムイさんに
丸め込まれてる気もしますが…▼
その言葉、ありがたく頂戴します。▼
また…独りで考えさせてください。▼
[カムイ]
ヒサメ…▼

支援A

[カムイ]
やあ、ヒサメ。▼
[ヒサメ]
カムイさん…▼
[カムイ]
ん? 元気無さそうだが…もしかして
この前のことをまだ悩んでるのか?▼
[ヒサメ]
は、はい…▼
[カムイ]
あまり気にしないほうがいいんじゃないか。
ヒサメは生真面目すぎるのかもしれないぞ。▼
[ヒサメ]
でも…私は…私と父は…確かに女性を
意識してしまうという点では同じなんです。▼
そしてそれは強い精神力を
持てていないという証でもある…▼
それは闘う者として致命的な
弱点なのではないでしょうか?▼
[カムイ]
…………▼
[ヒサメ]
そういう結論に落ち着いてしまったので、
私は自分自身に少し落胆してしまって。▼
[カムイ]
…いいや、ヒサメ。
俺は逆だと思うな。▼
[ヒサメ]
え…?▼
[カムイ]
女性を意識してしまうということは、
自分は男として…▼
そして相手を女性として見ているわけだし、
異性として扱ってるということだろう?▼
それは…
つまり男性から見て、▼
女性を守るべき存在として
扱ってるってことじゃないか?▼
[ヒサメ]
それは…否定はしませんが。▼
[カムイ]
世の中には女性に対して乱暴したりする
外道がたくさんいるだろう?▼
そういう人間に比べればお前やヒナタは、
立派な正義の心を持っていると言えるぞ。▼
[ヒサメ]
…! なるほど…▼
[カムイ]
それに戦士とは強き心と身体で
弱い人を守る者たちだ。▼
そういった意味ではヒナタもヒサメも
立派な戦士なんだと思う。▼
[ヒサメ]
そ、そうですか…いや、確かに
そうだと…いいですね。ふふふっ。▼
[カムイ]
ヒサメ、ようやく笑ってくれたな。▼
[ヒサメ]
ええ…何だかかっこ悪いところばかり
お見せしてすみませんでした。▼
カムイさんにそう言ってもらえて、
すごく心強く感じました。▼
それに少しだけ…
父さんのことも認められそうです。▼
[カムイ]
はははっ。▼
[ヒサメ]
カムイさんは
本当に口が上手いですね。▼
物は言いようとは、このことかもしれません。▼
[カムイ]
そ、それは酷くないか?!
俺は真実を言ったつもりなのに!▼
[ヒサメ]
嘘ですよ。気にしないでください。▼
[カムイ]
ははは…こんな俺で良ければ
いつでも相談に来てくれ。▼
[ヒサメ]
はい。ありがとうございました!▼

ミタマ

支援C

[カムイ]
おーい、おーい。
ミタマ…部屋にいるんだろう?▼
…………▼
うーん、出てこないけど、
物音はするんだよな…▼
[ミタマ]
…答えない 言わぬ理由は 出たくない。▼
[カムイ]
あっ、ミタマ。やっぱりいたんだな。
ちょっと入るぞ。▼
[ミタマ]
…!!
カムイさん!▼
わたくしの歌をちゃんと
聞いてくださらなかったのですか?▼
わたくしは「出ていかないつもりだ」と
申し上げたのですが?▼
[カムイ]
ああ、聞いていた。
だから俺の方から入ったんだ。▼
[ミタマ]
は、はぁ…。
なっ…何の用ですか?▼
必要が なければ出ぬと 決めた道。▼
[カムイ]
ああ、
ミタマと少し話してみたくなってな。▼
お前はいつも部屋に籠ってるが、
俺も似たような境遇で育ったから。▼
[ミタマ]
カムイさんも
ずっと室内に籠っていたのですか…?▼
[カムイ]
ああ、今にして思えばそういう風に
強要されたという感じなんだが。▼
お前は…別に止むに止まれない事情が
あったわけじゃないんだよな?▼
[ミタマ]
閉ざされた 空間こそが 至福なり…▼
強要どころか好きで居るんですわ、わたくし。▼
[カムイ]
やっぱり。
それを聞いて、話をしたくなったんだ。▼
ミタマはいつも部屋で何をしているんだ?▼
[ミタマ]
先ほどから詠んでいるように、
俳句や短歌をしたためておりますの。▼
[カムイ]
俳句…?▼
[ミタマ]
俳句とは五七五からなる歌の一つで、その形の
美しさに、わたくし惚れ込んでおります。▼
[カムイ]
へぇ…なんだか面白そうな趣味だな。
五七五か…たとえば、▼
ミタマは 俳句が好きな お嬢さん▼
とかか?▼
[ミタマ]
冒頭から四字ではありませんか!▼
[カムイ]
あっ…そうか。じゃあ…▼
戦時には 武器と食糧が 重要ですね▼
とかはどうだ?▼
[ミタマ]
「戦時には」しか正しくありませんし!▼
それに最後になぜ「ね」を付けたのか
意味がわかりません!▼
ああ…なんと嘆かわしい。▼
カムイさんは俳句の心というものを
全く理解されていないようです。▼
[カムイ]
そ、そうなのか…すまん、ミタマ。
俳句の心か…なかなか難しそうだな。▼
ちょっと練習してみるか。▼
[ミタマ]
期待せず 零れるものは ため息よ▼
はぁ…期待せずに待っておりますわ。▼

支援B

[カムイ]
昨晩の 料理はとても 不味かった▼
今朝起きて 寝ぐせが酷く 笑われた▼
…どうだ!?▼
[ミタマ]
ええ…確かに五七五にはなっておりますが。▼
はぁ…▼
[カムイ]
なんでため息をつくんだ?
ちゃんと俳句になってるじゃないか。▼
[ミタマ]
俳句とは形式どおりに
収まれば良いわけではありません。▼
情感や情緒…
白夜王国の古来より伝わる文化の形、▼
それから侘びや寂びといった
心情に伝わる要素が無ければ、▼
とても美しいとは言えませんわ。▼
[カムイ]
わび…さび?▼
[ミタマ]
たとえば…コホン、▼
来ぬ人を 待ち続けては 幾星霜▼
これは戦地に向かった
恋人を待ち続ける歌ですわ。▼
夫を待ち焦がれる妻の気持ちを歌ったものです。
字余りでも美しさは揺るぎないでしょう?▼
[カムイ]
おお…確かに!▼
[ミタマ]
木枯らしに 白雪こぼる 鈍の空▼
…これは冬の訪れを
季語で現したものですわ。▼
[カムイ]
あえて冬という言葉を使わずに、
冬を表現してるってことなんだな!▼
なるほど…情緒か。何となくわかるぞ。▼
[ミタマ]
そこはかとなく心に訴える気持ちこそが、
俳句の極意と言えましょう。▼
とりあえずカムイさんは季語を入れて、
季節を歌ってみることをお勧めしますわ。▼
[カムイ]
季語か…でもミタマ。季節を歌うためには、
ミタマも外に出たほうがいいんじゃないのか?▼
[ミタマ]
えっ…!?
そ、それは…▼
[カムイ]
引き籠ってたら
外の様子はわからないだろうし、▼
いい考えも出てこないんじゃないか?▼
[ミタマ]
そ、そうかもしれませんが…▼
[カムイ]
じゃあ今度、気分転換も兼ねて出かけよう。
外の空気を吸うのも良いと思うぞ。▼
[ミタマ]
は、はい…わかりました。▼
どうしてか 断り切れぬ この誘い…▼

支援A

[ミタマ]
草花の 滴に宿る 息吹かな▼
[カムイ]
確かに草花ってよく見ると水滴が付いてるよな。
そこに生命の息吹を感じる…▼
そういった意味か?▼
[ミタマ]
ええ、そうですわ。▼
夕暮れの 鳥鳴く声に 時を知る
山間燃ゆる 声ぞ悲しき▼
[カムイ]
これは「夕暮れ」が季語になってるのか?
ちょっと寂しい感じの短歌だな。▼
[ミタマ]
そのとおりですわ。▼
カムイさんも歌がよくおわかりに
なってきて、わたくし嬉しいですわ。▼
[カムイ]
ははは、ありがとう。
俺も歌を詠むのが楽しくなってきたな。▼
ええと…じゃあ俺も一句。
風光る 木々の間からの 木漏れ日よ▼
[ミタマ]
良い歌ですわ。▼
木漏れ日が季語になっているのかと思いきや、
実は「風光る」が季語になっているのですね。▼
[カムイ]
ああ、そうだ。▼
あとは…▼
夢に出で 故郷の暗き 地平かな…
郷里を想い 振り向きもせん…▼
[ミタマ]
それは…
もしや故郷を歌ったものでしょうか?▼
[カムイ]
ははは…ああ、そうだ。
この前、暗夜に住んでたころの夢を見てな。▼
[ミタマ]
夢に出るほど懐かしく思いながらも、
前を向いて歩いていくという強い意志…▼
カムイさん…本当に上達されましたわ。
わたくしが教えることはもうありません。▼
[カムイ]
そうか? でもこれは、
ミタマが付き合ってくれたおかげだ。▼
それに外に出て自然を見ていると、
色々と案は浮かんでくるんだ。▼
[ミタマ]
そ…そうかもしれませんね。▼
[カムイ]
ミタマもこれからはもう少し
外に出てみるのもいいんじゃないか?▼
元々俳句や短歌って季節の移ろいを
楽しく歌にすることなんだからな!▼
[ミタマ]
け…検討させていただきますわ。▼
[カムイ]
ああ、じゃあまたな。▼
(カムイ退場)
[ミタマ]
………………▼
カムイさん、もしやわたくしを
外に連れ出そうとして、わざと…?▼
謀られて 晴れやかなりし 可笑しさよ▼
ふふふ…▼

支援S

[カムイ]
…………▼
[ミタマ]
カムイさん…▼
新しい歌を詠まれると聞いて来たのですが…
どうして先ほどから黙ってらっしゃるのですか?▼
[カムイ]
ええと…その…恥ずかしくて。▼
[ミタマ]
はぁ…▼
歌というのは創作の一種ですから、
恥ずかしいのは当然ですわ。▼
心の中を言葉にするのですから。
しかしそこで立ち止まってはいけません。▼
心中を 明かしてこその 歌心
恥ずかしさをも 超えてみせよと▼
心の中を曝け出すことで、歌人として、
また一歩踏み出せるというものです。▼
[カムイ]
わ…わかった。
じゃあミタマ…聞いてくれ。▼
[ミタマ]
はい。▼
[カムイ]
…………▼
歌を経て 知り得たるや 恋心▼
[ミタマ]
…?▼
[カムイ]
歌に乗せ 愛しき人に 捧げよう
心に宿る 想いの全て…▼
[ミタマ]
えええっ!?
ま、まさか…それは…!▼
[カムイ]
ははは…すまん。
今のは歌というよりも、ただの告白だな。▼
[ミタマ]
…や、やっぱり。
そ、そんな…わたくしのことが…?▼
あ…
あはれなり そぞろな心 愚かしき▼
[カムイ]
た、確かに突然だったよな…すまん。▼
[ミタマ]
先ほどの 歌の趣 いとをかし▼
[カムイ]
「をかし」って…!
嬉しいって意味だよな!▼
[ミタマ]
いとうれし まごころの歌 いとうれし…▼
[カムイ]
ええと、最初の「うれし」は…
恐れ多いという意味か?▼
でも、最後の「うれし」は
嬉しい、ってことでいいんだよな!?▼
[ミタマ]
ええ。その通りですわ。▼
わたくし…こんな感動的な歌を聞いたのは…
初めてです。▼
[カムイ]
ありがとう、ミタマ…
俺もがんばったかいがあった!▼
[ミタマ]
これからもわたくしの傍で
一緒に歌を歌ってくださいますか?▼
[カムイ]
ああ、もちろんだ!▼
[ミタマ]
わが心 いつしか踊る あはれなり▼
うふふ…カムイさん。
ありがとうございます!▼
(モーション、CV有り。)
[ミタマ]
私としたことが…この気持ちを表す歌が、
なかなか思いつきませんの。でも、とても幸せですわ…
大好きです。私だけの、あなた。▼

マトイ

支援C

[カムイ]
ふあぁ…
今日はちょっと早起きだったな。▼
[マトイ]
はぁ、はぁ…
あら、カムイさん。おはよう。▼
[カムイ]
やぁ、マトイ。おはよう。
こんな朝早くから、どうした?▼
[マトイ]
早朝の訓練中なのよ。さっきから半刻ほど、
この辺りを全速力で走ってたの。▼
[カムイ]
半刻も、全速力で…?
す、すごいな、それは…▼
[マトイ]
いえ、あたしなんてまだまだよ。
父さんはこんなものじゃないわ。▼
もっと早起きして、山道を一日中全速力で
駆け回っても息一つ乱さないくらいなのよ。▼
[カムイ]
えっ…なんだそれは?
その話ってツバキから直接聞いたのか?▼
[マトイ]
いいえ。▼
でも、完璧な父さんのことだから、
そのくらいは朝飯前に違いないわ。▼
[カムイ]
そ、そうなのか…
マトイは父親のことを尊敬してるんだな。▼
[マトイ]
もちろんよ。▼
あ。でも父さんはカムイさんのことを
すごいって言って褒めていたわよ。▼
剣が得意なだけじゃなくて竜にも変身できて…
戦略にも長けて知識もあるし、人望もある…▼
[カムイ]
え…え!?
そんな…▼
[マトイ]
しかも白夜王子でもあり、
暗夜王子でもあり…▼
あれだけの数奇な運命に導かれながらも、
努力を惜しまない立派な人は他にいない…って。▼
[カムイ]
うっぅ…それは明らかに
褒めすぎだと思うんだが…▼
[マトイ]
そうだ、カムイさん。
あたしの師匠になってくれないかしら?▼
[カムイ]
ええっ!?▼
[マトイ]
あの父さんが認めるほどの
カムイさんだもの!▼
学ぶべきところが多いはずだわ。
ぜひ弟子にして!▼
[カムイ]
で、でも…▼
…誰かに師事するなら、父親のツバキに
お願いしたほうがいいんじゃないか?▼
[マトイ]
いえ…どうも父さんはそういったのが
嫌いみたいで…▼
いつも父さんにすごいねって話しかけたら、
冷や汗交じりに横目で去っていくの。▼
あっ、ちなみにその時にカムイさんが
すごいって話をされたわ。▼
[カムイ]
ツバキ、お前はもしかして…▼
[マトイ]
えっ…?
何か言った?▼
[カムイ]
あっ、いや…あはは。
何でもない。独り言だ。▼
[マトイ]
そう…?▼
じゃあカムイさん。▼
これからご指導ご鞭撻のほど、
よろしくお願いします!▼
[カムイ]
よ…弱ったな。
ツバキにはめられたのか…▼
輝いてる人に憧れられるというのは、
ありがたい反面、心苦しいものだな…▼
ツバキの「ガッカリさせずに逃げたい」って
いう気持ちはわかるが…▼

支援B

[マトイ]
はああーっ!
せいっ!!!▼
[カムイ]
うわああっ!?▼
[マトイ]
だ、大丈夫!?
カムイさん!!▼
[カムイ]
い、痛てて…
あ、ああ。大丈夫だ、マトイ。▼
滑って転んだだけだ。▼
[マトイ]
ごめんなさい…あたし、稽古中なのに
やり過ぎてしまったわ。▼
白熱してしまったせいで、
つい危険な技を使ってしまったの。▼
[カムイ]
い、いや、お前は悪くない。
俺がドジだっただけだ。▼
[マトイ]
カムイさん…▼
…さすがだわ!▼
弟子の過ちをそうやってフォローすることで、
自発的に反省しろということなのね…!▼
[カムイ]
ええっ!?▼
[マトイ]
しかもよくよく考えると…▼
あの禁じ手はカムイさんには
当たらなかった。▼
転んだなんて言ってたけど、
あれはカムイさんが避けたのよね?▼
[カムイ]
あっ…いや、そう見えなくもないけど、
ただ足が滑って転んだだけなんだ…▼
[マトイ]
すごいわ…カムイさん。
あの攻撃を避けるだなんて…!▼
もしやカムイさん…▼
王立兵站白書第五十二巻、
第九条のこともご存じなのね?▼
[カムイ]
おうりつへいたんはくしょ…?
えっとそれは…何だ?▼
[マトイ]
第九条にこう書かれてあったわ。
戦術とは敵を騙し、味方に気づかせること。▼
全ての真理はそこにある…と。▼
今カムイさんは味方のあたしに
そう気づかせることで、▼
戦術の真理を体現されたのね…?▼
[カムイ]
うううっ…誤解が誤解を招いて、
想像もしない方向に飛躍している…▼
[マトイ]
そして決して自らの事は誇示せず、
あえて偶然を装ったふりをする…▼
これは第十八巻の第八条三十ページに
記載されていたことと相違ないわ。▼
さすが、父さんが見込んだ
あたしの師匠…!▼
カムイさんに師事して、
本当に良かったわ…▼
[カムイ]
あ、あははは…▼
マトイ…良い子で努力家だが、
思い込みが激しいのが玉にキズだな…▼

支援A

[マトイ]
はぁ…はぁ…▼
[カムイ]
マ、マトイ!?
そんなヘトヘトの状態でどうした?▼
[マトイ]
あの…今日はその…朝の訓練が
できなかったから、今やってる所なの…▼
[カムイ]
日も暮れたこんな時間に?▼
夜に訓練なんてやるものじゃない。
少しは身体を休めないと!▼
[マトイ]
い、いえ…これは日課なので…▼
一日でも怠ると…せっかくのこれまでの
努力が…無駄になってしまう…から!▼
[カムイ]
でもがんばり過ぎて体調を崩したら、
元も子もないだろう?▼
[マトイ]
だ、大丈夫よ…健康管理も完璧だもの…
あたし風邪なんて殆どひかないわ。▼
栄養を考えた食事と規則正しい生活を…
常に心がけてるから…▼
[カムイ]
そこまで考えてるのは確かにすごい。▼
天才の父親を目指そうと努力するのも
素晴らしいことだと思う…でもな。▼
お前だけが飛び抜けて強くなって、
それでどうなる…?▼
[マトイ]
え…?
[カムイ]
俺たちは戦場で闘っているんだ。
一対一で闘う剣術の試合とは訳が違う。▼
つまりお前の傍には仲間がいて…▼
仲間たちを守り、
協力しながら闘わなくてはならない。▼
[マトイ]
ええ、わかってるわ…あたし、だからこそ、
皆の役に立つために強くなろうと…▼
[カムイ]
ああ、もちろんその気持ちは大事だ。
でも、マトイはじゅうぶん頑張ってる。▼
お前は確かに仲間のために
強くなろうとしていたんだろうが、▼
それで協調性を失ったり
身体を壊してしまっては、▼
全てが無駄になってしまうんだぞ?▼
[マトイ]
…………▼
はい、カムイさんの言葉…
心にズシンと響いたわ。▼
あたし…
少しやり過ぎてたかもしれない。▼
何のためにがんばるのか、
もう一度考え直すわ。▼
あと、今日の訓練はお休みしちゃう!▼
[カムイ]
ああ、そうしてもらえると俺は嬉しい。
話を聞いてくれてありがとう、マトイ。▼
[マトイ]
えへへ…
あたし、感動したわ。▼
やっぱり本当にすごい人というのは、
その人ならではの持論…▼
いえ、哲学をお持ちなのね。
あたし見習わなきゃ…!▼
[カムイ]
ええっ!?
い、いや別にそういうつもりじゃ…!▼
[マトイ]
ということでカムイさん。
引き続き指南してくれるわよね?▼
よろしくお願いします!▼
[カムイ]
うーん…
こんなはずじゃなかったんだが。▼
まあ…マトイも少し考えてくれるみたいだし、
これで良かったのかもな。▼
師匠としてガッカリされないように、
俺もがんばらないと!▼

支援S

[マトイ]
カムイさん…
今、よ、よろしいですか?▼
[カムイ]
やあ。マトイ。今日はどんな訓練だ?
剣術か、それとも戦術についてか。▼
…俺、マトイに師事されて
前よりはがんばってるつもりなんだ。▼
弟子に言うのも変な話だけど…
ははっ、お前に負けないようにな。▼
[マトイ]
あの…あたし、
今まで教えてもらってないことを…▼
カムイさんに教えてほしくて。▼
[カムイ]
…今まで教えてないこと?▼
よ、よーし! ドンと来てくれ。
どんな難題を出されるか少し不安だが、▼
マトイの師匠を名乗るからには
臨機応変にこなせるようにならないとな!▼
[マトイ]
…………▼
[カムイ]
んっ? どうした、マトイ?
顔を真っ赤にして…?▼
[マトイ]
あたし…
ずっと父さんに憧れてきて、▼
父さんのように強く賢く、
完璧な人間になれるように頑張ってきたわ。▼
でも、カムイさんに弟子入りしてから、
強いとか賢いとかじゃなくて…▼
人間としての魅力って
大事なんだなって思ったの。▼
[カムイ]
人間としての魅力…?▼
[マトイ]
ええ。▼
カムイさんは何より優しくて、
あたしのことをすごく考えてくれる人だったわ。▼
そしてあたしはそんな人になりたいって
…思い始めたの。▼
[カムイ]
ははは。褒めてくれてありがとう。
俺が優しいかは置いておくとしても…▼
マトイが人間的魅力を高めたいって言うなら
それはいい目標だと思う。▼
…それで俺は、何を教えればいいんだ?▼
[マトイ]
カムイさんはとても魅力的だった。
だからあたしは…▼
カムイさんに…
…恋を教えてほしいの。▼
[カムイ]
えっ…?▼
…………▼
ええええーーっ!? 恋!?▼
[マトイ]
うぅ…! や、やっぱりダメかしら…?
そうよね、だって師匠だものね。▼
[カムイ]
い、いや、ダメとかじゃなくて…
恋? こい…こ、恋か…▼
俺にそんなもの教えられるのか…▼
というかそもそも、
教えられるものなのか?▼
[マトイ]
ああ…困惑してらっしゃる…
これはやっぱりダメな展開だわ…▼
どうしてあたし、
いつも見込みのない人ばかり好きになるの…▼
秘境にいた時も
妻子ある世話係を好きになったし、▼
こっちに来てからも婚約者にぞっこんの人に
一目惚れしたりして…▼
ああーあたしって本当に駄目な子だわ!
こんなんじゃ父さんに顔向けできない…!▼
[カムイ]
えっ、今までそんな恋をしてきたのか!?▼
お、落ち着けマトイ!
いや、俺も落ち着くべきなんだが…▼
………………▼
…マトイ。それって俺のことが
…す、す、好きってことだよな?▼
[マトイ]
……そう、です。▼
[カムイ]
そうか…▼
[マトイ]
断るなら、きっぱりそう言って下さい。▼
あたし、諦めろと言われれば
従う自信があります。▼
今までだって、そうだったから。
だから…▼
[カムイ]
いや、そんなことは言わない。▼
その…俺もお前のことが、
好きだから…▼
[マトイ]
え…?▼
[カムイ]
なあマトイ。▼
さっきお前は俺に、
恋を教えてほしいと言ったが…▼
それを教える師匠としては、恐らく学問よりも
剣術よりも一番頼りない存在だ、俺は。▼
それでも…いいか?▼
[マトイ]
はい…もちろん!
あたし、あなたがいいの!▼
他の誰でもない…あなたに、
本当の恋を教えてほしいの…!▼
[カムイ]
じゃあ…恋の指南、お受けするぞ。
一緒に勉強していこうか、マトイ。▼
[マトイ]
本当に!?
ありがとう…!▼
ありがとうございます、師匠!▼
[カムイ]
あはは。師匠はもう無しだ。
これからはカムイって呼んでくれ。▼
[マトイ]
あ…はい。カムイ…▼
嬉しい…
恋が叶うって、こんなに嬉しい事なのね。▼
あたし、こんな気持ち…初めてだわ。▼
これからも…もっともっと
色んな気持ちを、あたしに教えてね。▼
(モーション、CV有り。)
[マトイ]
好きよ…もし遠い未来で私と出会って、
また懲りずに叶わない恋をしていたら、その時はまた…
こうしてあたしを、迎えに来てね。▼

シャラ

支援C

[カムイ]
…………▼
[シャラ]
…………▼
[カムイ]
シャラ…物陰からこっちを見るのは
止めてくれないか?▼
[シャラ]
…なぜ?
別に貴方に迷惑はかけていないわ…▼
[カムイ]
確かにそうだが…
さすがにそれは怖い。▼
俺がどこに行っても物陰から顔半分だけ
覗かせたお前と目が合うんだぞ?▼
なんだか観察されてるみたいで、
落ち着かないんだ…▼
[シャラ]
観察…それもいいわね…▼
私はあくまで、
貴方のことを見守ってるだけだけれど…▼
[カムイ]
見守ってるって…なんでだ?▼
[シャラ]
もちろん貴方が運命の人だからよ…▼
[カムイ]
ええっ!?
ど、どうしてそういう話になるんだ!?▼
[シャラ]
だって貴方は最初に出会った時、
私を助けてくれたでしょう?▼
[カムイ]
ま、まぁ…それは事実だが、▼
シャラはツクヨミの娘なんだし、
仲間の家族は誰だって助けるだろう。▼
[シャラ]
…………▼
[カムイ]
ん? シャラ…どうした?▼
[シャラ]
言われてみればそうね…▼
[カムイ]
えっ?▼
[シャラ]
確かに私はあの時運命を感じたのだけど…
どうしてそう感じてしまったのかしら…?▼
[カムイ]
それを俺に言われても…▼
……あっ。▼
[シャラ]

どうしたの、カムイ?▼
[カムイ]
あ、いや…何でもない…▼
[シャラ]
でも…そうね…いいわ。その理由がわかるまで
カムイの後をつけることにするわ…▼
これからじっくり観察してあげる…
うふふふ…楽しみだわ…▼
[カムイ]
ええっ!? それじゃあこれまでと
何も変わらないじゃないか~!▼

支援B

[シャラ]
…うふ、うふふふ。▼
[カムイ]
…………▼
[シャラ]
…うふふ、うふふふふ。▼
[カムイ]
…………▼
[シャラ]
うふ…▼
[カムイ]
あの、シャラ…半笑いしながら
後をつけるのは止めてくれないか?▼
[シャラ]
半笑いじゃないわ。▼
私は上機嫌にステップを踏みながら、
全笑いで後をつけていたのよ。▼
[カムイ]
あ、そうなのか〜。▼
って違う! そういう問題じゃなくて…
何がそんなに楽しいんだ?▼
[シャラ]
だって貴方を観察することで、貴方との運命を
感じた理由が一体なんなのか…▼
それを知ることができるのよ?
ああ、興味深いわ…▼
秘術の研究と同じくらい興味深いわ…
うふふふっ…うふふふ!▼
[カムイ]
…………▼
えと…すまん。シャラ。▼
[シャラ]
…カムイ、どうしたの?▼
[カムイ]
俺はお前にその…
隠しごとをしてるんだ。▼
[シャラ]
えっ…?▼
[カムイ]
お前は幼かったから覚えてないだろうが…▼
お前が住んでいた秘境に昔俺は一度だけ、
行ったことがあるんだ。▼
そしてお前が幼い頃に…
俺達は出会っていた。▼
[シャラ]
ええっ!?▼
[カムイ]
その頃のお前は…
今とちょっと性格が違っていて、▼
何にでも興味を持ってチョコマカと動き回る
ちょっと移り気な女の子だった。▼
[シャラ]
そう…
自分のこととは…とても思えないわね。▼
[カムイ]
小さい頃のシャラは、
人見知りもあまりしなかったんだ。▼
それで、俺と一緒に遊んでるうちに、
はしゃいでお前は…崖から落ちかけたんだ。▼
[シャラ]
…!!▼
もしかして…
カムイが助けてくれたの…?▼
[カムイ]
ああ…
幸い落ちるまでには至らなかったが、▼
崖から体を掴んで引き寄せた後、
お前はしばらく呆然としていて…▼
その日を境にお前は
社交的で移り気な性格から、▼
内にこもりがちで一途な性格に変わったと…
ツクヨミから聞いた。▼
[シャラ]
そ、そうだったの…▼
[カムイ]
俺もこの前思い出していたんだが…
すまん…なかなか言い出せなかったんだ。▼
でも、さっき楽しそうにしてるお前を見て…▼
隠しごとをしてはダメだ、
やっぱり言うべきだと思ったんだ…▼
[シャラ]
…………▼
そう…わかったわ。
少し…独りで考えさせてちょうだい。▼
(シャラ退場)
[カムイ]
あ、待ってくれ、シャラ!▼
(シャラ再登場)
[シャラ]
何かしら…▼
[カムイ]
あの…
その時のことなんだが…▼
[シャラ]
…?▼
[カムイ]
いや、やっぱり何でもない…
気にしないでくれ…▼
[シャラ]
カムイ…?▼

支援A

[シャラ]
カムイ…今、いいかしら?▼
この前言いかけていたこと…
教えてもらえる?▼
[カムイ]
ああ、構わない。▼
シャラがまじないや呪術以外に
興味を示さない性格になったのは、▼
もしかしたら俺のせいなんじゃないかと…
そう思ってしまったんだ。▼
[シャラ]
うふふふ…▼
[カムイ]
えっ!?▼
[シャラ]
それは…貴方は移り気で元気な
幼子の私のほうが好きだったという意味?▼
[カムイ]
ええっ!?
ぜ、全然違うぞ!▼
原因が俺だったら申し訳ないって、
ずっと考えていたんだ。▼
崖から落ちかけたことがショックで
性格が変わってしまっていたとしたら…▼
それは一緒に遊んだ大人、
つまり俺の責任だからな…▼
[シャラ]
うふふふ…だとしたらむしろ
カムイには感謝するわ…▼
そう…
感謝してもしきれないくらいね…▼
[カムイ]
えっ…!?▼
[シャラ]
だって貴方のおかげで私はこうやって
呪術の研究に没頭できるということだもの…▼
うふふふ…確かに貴方は運命の相手、
私の人生を変えた存在だわ…▼
これで運命の相手と思えた理由も
判明したわけね…うふふ、うふふふ…▼
[カムイ]
そ、そう…なのか?▼
そう言ってもらえると、
確かに胸のつかえは無くなるが…▼
[シャラ]
うふふ…ますます貴方のことが
大切に思えてきた…▼
これまで以上に…
貴方を見守り続けるわ…▼
[カムイ]
ええっ!?
結局そうなるのか!?▼
…ま、まぁいいか。▼
あの時助けた子供がこんな風に
元気に育ってくれたんだから。▼

支援S

[カムイ]
…………▼
後ろにいるのはわかってるぞ、
シャラ。▼
[シャラ]
…………▼
どういうことかしら…?▼
最近こっそり後をつけていても…
すぐに気づかれてしまう…▼
[カムイ]
もうお前に追いかけられるのは
慣れたからな。▼
それで…今日は何か用か?
いつものように後をつけるだけか?▼
[シャラ]
い、いえ…私…
貴方に言いたいことがあって…▼
[カムイ]
それは…幼いあの日のことを
責めるという意味か…?▼
[シャラ]
そうじゃない…そうじゃないの。▼
カムイ…貴方は崖から落ちかけたことが
ショックで、私の性格が変わったと言ったわね。▼
[カムイ]
ああ…▼
[シャラ]
あれは崖から落ちかけたことが
ショックだったわけじゃないの…▼
ましてや性格が変わったわけでもない。▼
[カムイ]
えっ…?▼
[シャラ]
あれは…
あの時、私は貴方を好きになったのよ…▼
[カムイ]
……!?▼
[シャラ]
好きになったからこそ…▼
貴方を追い続けることだけを
目的に生きていくようになった…▼
子供なんて幼い頃は皆移り気だし、
趣味ができれば、一途にもなるわ……▼
[カムイ]
でもシャラは俺と会った事自体、
ずっと忘れてたんだろう?▼
[シャラ]
確かにはっきりとは覚えていなかったけど…
よく夢に見たの…▼
顔の見えない愛しい人を…
私が必死に追い続ける夢…▼
そしてその人影がようやく今、
くっきりと浮かび上がったわ…▼
それは私を二度も助け出してくれた貴方…
カムイだって…▼
[カムイ]
シャラ…▼
そんなに前からずっと俺のことを
好きでいてくれて、ありがとう…▼
あの時助けたお礼にしては、
勿体ないくらいだ。▼
[シャラ]
カムイ、好きよ…▼
[カムイ]
俺もだ。きっと俺も…あの時から
お前を好きになっていたんだと思う。▼
[シャラ]
そう、嬉しいわ。▼
…たとえ何度生まれ変わっても私は、
一目見ただけで貴方を好きになってみせるわ。▼
もう絶対に忘れたりしないから。▼
どれだけ時が廻ろうとも…
記憶を無くそうとも…▼
私は貴方を捜し、見つけ出してみせるわ。▼
(モーション、CV有り。)
[シャラ]
愛しているわ…
呪いなんかよりも強く、私は貴方を想っているの。
この気持ちを裏切ったら、許さないわ…
…後悔しても、もう遅いのよ…?

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Last-modified: 2020-08-28 (金) 15:41:53
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