会話集/章別会話
外伝 予期せぬ遭遇 †
ナレーション†
貴重な宝物を窃盗団の魔の手から
守ることになった一行。
だが、その計画を遂行したゼロは
窃盗団の中に娘エポニーヌが
いることを知り、愕然とする―
オープニング†
オープニング1†
- [おじいさん]
- 来てくれてありがとう。
実は…君たちに頼みがあるのだ。▼
最近、私の屋敷の周りを
窃盗団が嗅ぎ回っている。▼
この屋敷には暗夜王国の
文化の粋と言うべき宝物が山ほどある。▼
それが狙われているかと思うと
夜も全く眠れないのだ。▼
頼む。
なんとかしてもらえぬか。▼
- [サイラス]
- はい…
事情はわかりました。▼
その件、将に報告し
我が軍で引き受けるよう進言しましょう。▼
こちらには盗みの専門家もいる。
きっと窃盗団を捕まえてみせます。▼
- [ゼロ]
- ああ。侵入経路から目的の品まで
盗人の考えることは手に取るようにわかるぜ。▼
既にプランは組んである。
大船に乗ったつもりでいてくれ。▼
- [おじいさん]
- ほう…そうか。
よろしく頼んだよ。▼
- [ゼロ]
- …ふふ。▼
チンケなコソ泥の悔しがる顔を
見るのが楽しみだ…▼
オープニング2†
- [ゼロ]
- よし…窃盗団の侵入を確認した。
これより取り押さえる。▼
- [サイラス]
- 気をつけろ…ゼロ。▼
- [ゼロ]
- ああ、大丈夫だ。
任せておけ。▼
………!▼
…捕獲完了だ。▼
- [???]
- ううっ!▼
- [ゼロ]
- 逃がさないぜ…?
コソ泥さんよ?▼
さあ、見せてくれよ…
屈辱にまみれたその顔を…▼
- [エポニーヌ]
- …………▼
- [ゼロ]
- エポニーヌ!?
どうしてお前がここに!?▼
- [エポニーヌ]
- えっ!?
父さん!?▼
- [ゼロ]
- おい、何をしている!?
お前は秘境にいるはずだろ!▼
- [エポニーヌ]
- ふんだ。
最近はあまり秘境にいないの。▼
外の世界で義賊をやっているんだから。▼
- [ゼロ]
- 義賊だと?▼
- [エポニーヌ]
- そうよ。▼
悪い奴らから財を奪って
貧しい人々に分け与えているの。▼
この屋敷の主は汚い商売をしているわ。
だからこうして盗みに来たってわけ。▼
- [ゼロ]
- 待て!
俺の言葉を忘れたのか!▼
盗みだけはするんじゃないと
口を酸っぱくして言っただろ!▼
- [エポニーヌ]
- 違うわ、これは盗みじゃない。
正しい行いなの。だから放して。▼
- [ゼロ]
- いや…駄目だ。
泥棒は泥棒だ。▼
- [エポニーヌ]
- ふぅん…昔、本物の泥棒だった人に
偉そうなこと言われたくないんだけど。▼
- [ゼロ]
- なんだと!?▼
父親に向かって
その口の利き方はなんだ!?▼
- [エポニーヌ]
- どいてよ! 父さんと違って
あたしは正しいことをしてるの!▼
どかないなら…
力ずくでも通るわよ!▼
(突き飛ばす音)
- [ゼロ]
- 何すんだ…エポニーヌ。
今すぐ謝れ!▼
そうすれば見逃すことも考えてやる。▼
- [エポニーヌ]
- 嫌よ!!▼
- [エポニーヌ]
- やるわよー、みんな!
屋敷のお金を持って行くのよ!▼
あいつらに捕まっちゃダメ!
正しいのはあたしたちなんだから!▼
- [ゼロ]
- やめろ、エポニーヌ!▼
- [エポニーヌ]
- あたしは正しいの。▼
屋敷の主の味方をするなら…
あたしだって容赦しない。▼
恥辱に塗れたカオを晒すのは、
あなたたちの方よ…!▼
vsエポニーヌ†
- [エポニーヌ]
- あたしはあなたなんかに…
絶対捕まったりしないんだから!▼
エポニーヌ撃破†
- [エポニーヌ]
- そんな…あたしが…
捕まっちゃうなんて…▼
クリア後†
- [エポニーヌ]
- 放して! 放してよ!!▼
- [ゼロ]
- エポニーヌ…
暴れたって無駄だ。▼
今度こそは絶対に逃がさない。▼
- [エポニーヌ]
- …いいわ。じゃあ殺して。▼
- [ゼロ]
- はぁ?▼
- [エポニーヌ]
- 娘に会いにも来ない。
娘のやってることを認めようともしない。▼
そんな父親に捕まるくらいなら
死んだほうがマシよ。▼
さっさと殺して。▼
- [ゼロ]
- やめろ…
そんなことを言うな…▼
- [エポニーヌ]
- んもう…!
やらないのなら、自分で…!▼
- [ゼロ]
- 待て!!
そんなことをしたら…絶対に許さんぞ!!!▼
- [エポニーヌ]
- え…▼
- [ゼロ]
- いいか。
自分の命を軽々しく扱うな…▼
お前一人で生きてきたような顔をするな!▼
俺がどうして今まで、
お前にあの場所に居させたと思う!▼
- [エポニーヌ]
- し、知らないわよ、そんなこと…▼
- [ゼロ]
- 叶うなら俺だって…
娘とずっと一緒に過ごしたかった。▼
成長するお前を、
傍で見守ってやりたかったさ。▼
でも、そうしなかったのは…▼
お前を戦乱に巻き込み、
死なせたくはなかったからだ。▼
お前が死んだら俺だって、
生きてはいられない…▼
- [エポニーヌ]
- …………▼
- [ゼロ]
- 泥棒のことは認めるわけにはいかない。▼
だが、これからお前は
俺たちと一緒にいろ。▼
もう秘境に残したりはしない。▼
- [エポニーヌ]
- …わかったわ。▼
でも、義賊のことだけは
あたしの信念を譲れない。▼
だってやっぱり…どう考えたって、
悪いのはあの主人だと思うもの。▼
あいつは…自分の私欲のために、
貧しい人達からお金をだまし取ったの。▼
窃盗団の子の中には…
そのせいで親を亡くした子だっていたわ。▼
だから、さっきのことをあの主人に
謝るつもりはない。▼
でも…▼
- [ゼロ]
- でも?▼
- [エポニーヌ]
- 父さん…さっき言ったことは、
本当にごめんなさい…▼
もう死んだ方がましだなんて言わない。▼
あたしのこと、父さんが大切に
思ってくれてたのは…▼
…わかったから。▼
- [ゼロ]
- エポニーヌ…▼
…ああ。
今は、それで十分だ。▼
俺たちが本当にわかり合うのは…
きっと、時間がかかる。▼
- [ゼロ]
- 皆…今回はすまなかった。▼
行軍の最中なのに…
手を煩わせてしまったな。▼
- [サイラス]
- いや、気にすることじゃない。
おかげで屋敷の主の不正が暴かれた。▼
むしろ感謝していると、
カムイも言っていたぞ。▼
- [ゼロ]
- そんな…! しかし…▼
- [エポニーヌ]
- …………▼
あら…
あの二人…やけに距離が近くない?▼
同僚として付き合いを続けるうちに
互いの魅力に気付き…そして…▼
あぁ…悪くないかも。▼
- [ゼロ]
- どうした?
何か用か。▼
- [エポニーヌ]
- …ううん。何でもないわ。
気にしないで話を続けて。▼
- [ゼロ]
- …ああ。▼
- [エポニーヌ]
- …………▼
ふふ。付いて行くのも…
悪い事ばかりじゃなさそう。▼
イイことがたくさんあるといいわね。▼
コメント†