章別会話
10章 魔道士二人†
ナレーション†
カダインは他の国の支配を受けない、
独立した都市国家である。▼
最高司祭の下に数名の高司祭があり、
彼らの合議によって運営がなされていた。▼
だが先の戦いでは、最高司祭ガーネフが
ドルーアに加担して戦乱に巻き込まれ、▼
カダインは大きな被害を受けた。▼
主だった高司祭を
全て失ったカダインは、▼
ウェンデルが最高司祭となって▼
再建の道を歩んだ。▼
だがウェンデルはガトーの
使命を果たすために旅に出た。▼
そして、二人の若者が後事を託され、
カダインに残った。▼
マリクとエルレーン…ともに将来を
期待された優秀な若者たちであった。▼
オープニング†
主人公の魔力†
- [主人公]
- ここがカダイン学院…
魔道を学ぶ者たちの聖域。▼
- [マルス]
- うん、マリクも子供の頃から
ここで魔道を学んでいたんだ。▼
ぼくには
魔道の才はなかったけれど、
クリスは…▼
(ここから分岐)
Aパート†
- [マルス]
- クリスの魔力はすごいよ。
マリクにも負けないほどの、
とてつもない魔道の才だ。▼
- [主人公]
- カダインで
学べるくらいでしょうか?▼
- [マルス]
- いや、それどころか、
先生になって欲しいって
頼まれるんじゃないかな。▼
Bパート†
- [マルス]
- クリスは
立派な魔道の才がある。
カダインで学ぶ資格は十分だろうね。▼
- [主人公]
- ありがとうございます。▼
Cパート †
- [マルス]
- クリスも…
魔道は苦手そうだね。▼
- [主人公]
- 確かに…魔道には
向いてなさそうです。▼
- [マルス]
- まあ、人間誰でも
向き不向きがあるものだよ。
あまり気にしない方が良いよ。▼
出撃準備†
エルレーンについて ★★★†
- [ウェンデル]
- クリス殿、
あなたのお名前は
マリクから伝え聞いていました。▼
あなたは騎士になる前、
アリティア城で
訓練の日々を送っていたとか。▼
- [主人公]
- はっ。
同じ騎士見習いの仲間たちと
力を合わせて戦いました。▼
- [ウェンデル]
- そうですか、仲間たちと…
それは素晴らしいことです。▼
あなたの仲間たちも、
みなアリティア騎士に?▼
- [主人公]
- ……▼
いえ。
一人だけ、
おれたちの敵になりました。▼
でも、おれは…
出来ることなら戦いたくない。
そう思っています。▼
- [ウェンデル]
- そうですね…
かつての仲間たちが争うことほど、
悲しいことはありません。▼
私は争いを好まない。
ましてや、共に学び、互いを高めあうべき
仲間たちが相争うことなど…▼
クリス殿、
私も、弟子たちの争いを止めたい…
そう思っています。▼
- [主人公]
- 弟子…マリク殿のことですか?▼
- [ウェンデル]
- かつて私の弟子には二人、
とりわけ優秀な若者がいました。
一人はマリク、もう一人はエルレーン。▼
しかし、なんとしたことか、
エルレーンはマリクを憎み、
今カダインで争っているというのです。▼
クリス殿
私はエルレーンのもとへ行き、
戦いをやめさせねばなりません。▼
現在の状況について 10章 ★★†
- [ジェイガン]
- まさか、カダインまで
我らと敵対するというのか。
マルス様は心を痛めておいでであろう…▼
ハーディンのアカネイア軍のみならず、
逃れた先のカダインでも
攻撃を受けるとはどうなっているのだ?▼
このカダイン神殿には
マルス様の親友であるマリク殿がいる。
中で真実が明らかになるであろう。▼
戦闘開始†
風と雷 †
- [エルレーン]
- マリク…
決着をつける時が来たようだな。▼
- [マリク]
- 待て、エルレーン!
何故、戦わなければならない。▼
ぼくたちは共にウェンデル先生の下で
修行した仲間だろ。
何故、ぼくを憎むんだ。▼
- [エルレーン]
- 俺は、貴様より早く
先生の弟子になり、
貴様より力もあった。▼
それなのに先生は、
俺にくれるはずのエクスカリバーを
貴様に与えてしまった。▼
先生の後を継ぐのは
自分だと信じていたのに…▼
- [マリク]
- でも、ぼくは
ウェンデル先生の後を
継ごうなんて思ってもいない。▼
カダインは嫌いじゃないけど
ぼくは、ここで学び終えたら
国に戻るつもりだった。▼
アリティアには生涯をかけて
守りたい人がいる…▼
エルレーン、頼む!
アリティアを取り戻すために
君の力を貸してくれないか。▼
- [エルレーン]
- アリティアだと!?▼
アカネイア帝国に背き
侵略を企てた国を
何故、我らが助けねばならん。▼
我らカダイン魔道軍は
ハーディン皇帝に
忠誠を誓っているのだぞ。▼
そうか…やはり貴様か…
貴様がアリティア軍を
ひきいれたのだな!▼
- [マリク]
- 違う!!
それは誤解だ!▼
- [エルレーン]
- 黙れ、この裏切り者!!
もう騙されないぞ!▼
きさまのエクスカリバーが勝つか
俺のトロンが勝つか
さあ、勝負しろ!▼
マップ †
エルレーン初戦時†
- [エルレーン]
- 俺はマリクなどには負けぬ。
ヤツに味方する者は全て俺の敵だ。
死ね! 雷撃魔法トロン!!▼
エルレーン初戦時(vsウェンデル)†
- [エルレーン]
- どうして皆、ヤツの味方をする…
俺の方が…俺の方が
ヤツより優れているのに…!▼
- [ウェンデル]
- なんということじゃ…
憎しみに囚われ、
我を忘れておる…▼
エルレーン撃破時†
- [エルレーン]
- ウェンデル先生…▼
会話(ウェンデル→敵軍エルレーン)†
- [ウェンデル]
- エルレーン!
何をしておる!!▼
- [エルレーン]
- ウェンデル先生…▼
- [ウェンデル]
- お前には、まだわしの心が
わからぬのか▼
お前は 確かに
魔道士としての力は
優れておる▼
だが、お前には人を思いやる心がない。
それゆえ、エクスカリバーを
与えなかったのだ。▼
- [エルレーン]
- …
人を思いやる心…▼
- [ウェンデル]
- だが 時が来れば
お前をわしの後継者にしようと
決めておった。▼
それを、逆恨みみするとは
何たること…それでは
あのガーネフと同じではないか▼
- [エルレーン]
- わたしを、魔王ガーネフと
同じと言われるのですか…
先生! それはあんまりです。▼
- [ウェンデル]
- まあ、聞け…
ガーネフは、ミロア司祭と共に
ガトー様の最も優れた弟子であった。▼
だがガトー様は
ガーネフの心の弱さを見ぬき、▼
オーラの魔道書とカダインを
ミロア司祭にゆだねたのだ。▼
嫉妬に狂ったガーネフは
ガトー様のもとから闇のオーブを盗み
マフーをつくりあげた。▼
その結果…
心を、闇のオーブに
囚われてしまったのじゃ。▼
嫉妬や妬みが
彼を破滅に導いた。
エルレーン、わかるか…▼
- [エルレーン]
- …先生…▼
…先生!
申し訳ありません。
わたしが…間違っていました。▼
どうか…お許しください!▼
- [ウェンデル]
- エルレーンよ、
お前の持つその力を
人のために使うのだ。よいな!▼
クリア後†
シスターのお礼†
- [主人公]
- マルス様、
敵に脅されていた
シスターたちは皆無事でした。▼
- [マルス]
- そうか、よかった。
ありがとう、クリス。▼
- [主人公]
- 彼女たちから、お礼にと
こちらの品を預かっています。▼
<<シルバーカードを手にいれた>>
カダインまで †
- [ガトー]
- マルスよ…
わしがわかるか…▼
- [マルス]
- あっ、ガトー様!
はい、わかります…
魔道の力で話されているのですね。▼
ガトー様。
なぜハーディンは、急に
変わってしまったのでしょう。▼
- [ガトー]
- うむ…闇のオーブ、じゃ…
ハーディンは、
闇のオーブに囚われておる…▼
- [マルス]
- 闇のオーブ?
それは一体何なのです?▼
- [ガトー]
- 光、星、大地、命、闇…
この世界には五つの
聖なる宝玉(オーブ)が存在する。▼
闇のオーブは
光のオーブと対をなす聖玉、▼
戦いにおいては
相手の精神を支配し、
相手の攻撃を無力にする。▼
だが、闇のオーブは
人間の怒りや、妬みを増幅させ、
持ち主を悪魔にしてしまう。▼
ハーディンは、どこかで
闇のオーブを手に入れ
そして…心を、闇に奪われたのじゃ。▼
- [マルス]
- どうして…
彼は愛していたニーナ様と結ばれ
幸せだったはず、妬みなんて…▼
- [ガトー]
- 王子よ…
人間とは、そう簡単なものでは
あるまい…▼
いずれにしてもハーディンの持つ
闇のオーブに打ち勝てるのは
光のオーブだけじゃ。▼
- [ガトー]
- もし、奴をなんとかしたくば
わしのもとまで取りに来るがいい。▼
- [マルス]
- えっ? ガトー様、本当ですか!
光のオーブがあれば
ハーディンを救えると…▼
- [ガトー]
- ふむ…あやつの心が完全に
支配されてなければ何とか
なるやも知れぬ。▼
- [マルス]
- ガトー様! お願いです。
光のオーブを
ぼくにお貸しください。▼
- [ガトー]
- そなた自ら、わしのいる
この氷竜神殿まで取りに来れば
光のオーブは預けてやろう。▼
だが、それは
容易なことではないぞ。▼
どうじゃ、マルスよ。
そなたに、アンリが進んだ道を
試す勇気があるかな。▼
- [マルス]
- はい! 行きます!
行かせて下さい!▼
ぼくには、どうしても
光のオーブが必要なのです!▼
- [ジェイガン]
- クリスよ。
わしはここまで軍師として、
そなたや軍全体の戦いを見てきた。▼
そのわしが
近頃の戦いぶりを
一言で言うならば…▼
(ここから分岐)
Aパート†
- [ジェイガン]
- 見事! その一言に尽きる。▼
仲間たちが助け合い、
誰も倒れることがないように
ひとつになって戦っておる。▼
その中心となるのはマルス様…
そしてそれを支えるそなただ。▼
- [主人公]
- 光栄です、ジェイガン様。▼
Bパート†
- [ジェイガン]
- 良し! その一言になるであろう。▼
時に、仲間が倒れることはあるが…
それでも皆が全員で勝ち残ろうと
力を合わせている。▼
その中心となるのはマルス様…
そしてそれを支えるそなただ。▼
- [主人公]
- 光栄です、ジェイガン様。▼
Cパート†
- [ジェイガン]
- いかん…
その一言にならざるを得ぬ。▼
多くの仲間たちが
次々と傷つき、倒れ伏していく…
このままでは先が心配だ。▼
これからは、仲間たちの身を
気づかう戦いが大切になろう。
頼んだぞ、クリス。▼
- [主人公]
- はい、ジェイガン様。▼
傭兵の親子†
- [マリス]
- おいお前、ちょっといいか。
マルス王子ご一行様が
ここにいると聞いてやって来たんだが…▼
- [主人公]
- あなたは?▼
- [マリス]
- 俺はマリス。安くない傭兵さ。
ひとつ聞きたいんだが
マルス様は金払いの良いお人か?▼
あ、もちろん払いは
戦争が全部終わった後でいいんだ。
そん時に…▼
そうだな、思い切って
590ゴールドくらいもらえたら
嬉しいんだがな。▼
- [主人公]
- ? そのくらいのお金なら、
マルス様なら簡単に…▼
- [マリス]
- ヒュウ! さすがうわさのマルス様だ。
今までのしみったれた雇い主とは
大違いさ。なあ、親父。▼
- [ダイス]
- 違いねえ。
こんな砂漠くんだりまで来たかいが
あったってもんだ。▼
俺はダイス。
二人まとめてよろしく頼むぜ。▼
ホルスの窮地†
- [ジェイガン]
- マルス様。たった今、
新たな知らせが入りました。▼
例の暗殺者どもの動きですが…
我々と合流しようとしていた
ホルス殿が危地にあるとのことです。▼
- [マルス]
- ホルス殿が…!▼
- [マルス]
- クリス、ホルス殿は
ニーナ様に仕えるアカネイアの騎士。
ぼくたちの仲間だった。▼
(回想)
- [マルス]
- ホルス殿!
私はアリティアのマルスです。
どうか武器をおさめてください。▼
- [ホルス]
- ……
ニーナ様は…ご無事か?▼
(回想終了)
- [マルス]
- ホルス殿を見捨ててはおけない。
ジェイガン、クリス。
急ごう!▼
コメント†
- 逆恨みが逆恨みになっています。 -- ムスカ大佐
- 本来は戦闘前に「シスター達は脅されている」という旨のシルバーカード入手のヒント会話があったようでアカネイアクロニクルには掲載されていますが、プログラムのミスなのか実際のゲーム中では見ることは出来ないです。 --