会話集/章別会話
白夜王国 7章 寄り集まる心 †
ナレーション†
正義のため、そして家族のために
白夜王国の兄弟たちと共に往く道を
選んだカムイ。
まず負傷した民たちの治療のため、
テンジン砦へ向かうこととなった。
オープニング†
+
| | マイユニット(男性・僕)
|
- [アクア]
- こっちよ、カムイ。
- [カムイ]
- ええと…ここは?
- [アクア]
- ここはテンジン砦よ。
サクラが先に来て、
民たちの治療を行っているの。
私たちも手伝いましょう。
- [カムイ]
- わかった。
- [サクラ]
- カムイ兄様…!
- [カムイ]
- 大丈夫かい? サクラ。
ここからは僕も手伝うよ。
- [サクラ]
- あ、ありがとうございます…!
- [カザハナ]
- ふーん。この方がサクラ様の仰っていた
新しいお兄様ですか。
- [ツバキ]
- へえ、じゃあ俺たちにとっても
仕えるべき人だねー。
初めまして、カムイ様。
お名前はサクラ様から伺っておりますー。
- [カムイ]
- え、あ、どうも。
えーと…その二人は…
- [サクラ]
- カザハナさんと、ツバキさんです。
二人とも、大切な私の臣下なんですよ。
いつも一緒にいて、私を守ってくれています…
- [カムイ]
- そうだったのか。
二人とも良さそうな人だし…
きっとサクラと三人で、仲がいいんだろうな…
- [アクア]
- …カムイ!
大変だわ。
- [カムイ]
- アクア?
突然、どうしたんだ?
- [アクア]
- 外に暗夜兵の姿が見えるの。
それも…かなりの人数よ。
- [カムイ]
- なんだって!?
- [サクラ]
- ど、どうしましょう…!
ここには怪我をしている人たちが
沢山いるのに…!
- [カザハナ]
- サクラ様、大丈夫ですよ!
敵なんて、あたしがやっつけてきてやります!
- [ツバキ]
- あ、俺も行きまーす。
だからサクラ様は安心して、
みんなの回復を続けていてください。
敵はここに足を踏み入れる前に、
完璧に葬り去りますのでー。
- [サクラ]
- カザハナさん、ツバキさん…
- [カムイ]
- 君たちも戦ってくれるのか?
- [カザハナ]
- 当たり前だよ!
このカザハナ、
サクラ様に最も信頼されている臣下として、
御身をお守りするのは当然のことだわ!
- [ツバキ]
- はい。そういうことですのでー。
ただ…
カザハナが一番信頼されている、って点だけは
少し疑問ですけどねー。
- [カザハナ]
- な、なんですって!?
- [ツバキ]
- だってどう見ても君より俺の方が
完璧に優秀じゃないー?
- [カザハナ]
- で、でもあたしとサクラは小さい頃から
ずーっと一緒の、大親友なんだよ!?
どう考えてもあなたなんかより
信頼されてるでしょう!?
- [ツバキ]
- んー、
そーいう公私混同がだめなんだよ。
今もサクラ様を呼び捨てにしたし…
主君は主君として完璧にお仕えしないと、
いつまでも中途半端なままだよー?
- [カザハナ]
- ええっ!?
ツバキ、あなたねえ…!
- [カムイ]
- …えっと…?
- [サクラ]
- や、やめてください、
二人とも!
あ…あの、カムイ兄様。
カザハナさんもツバキさんも、
こんな風に喧嘩ばっかりしてますけど…
私にはもったいないほどの、
優秀な戦士なんです。
だからきっと、カムイ兄様の
お役にたってくれます。
ね? そうですよね。二人とも。
- [カザハナ]
- はい!
もちろんです、サクラ様っ!
- [ツバキ]
- はい。ご命令とあらば、
完璧に遂行致しますよー。
- [カムイ]
- 頼もしいね、二人とも。
これからよろしく。
カザハナ、ツバキ。
- [アクア]
- さあ、行くわよカムイ。
奴らはもう、
砦を取り囲もうとしているわ。
- [カムイ]
- わかった!
|
1ターン目開始前†
+
| | マイユニット(男性・僕)
|
- [???]
- おーい、カムイ!!
- [カムイ]
- え?
- [???]
- やっぱり…
カムイなんだな?
お前が白夜の王子だというのは、
本当の事だったんだな…!?
- [カムイ]
- 君は…?
- [サイラス]
- なに? 覚えていないのか?
俺はサイラスだ!
幼い頃、何度も一緒に遊んだだろう!
俺のこと、忘れてしまったのか!?
親友だと言ってくれた、俺のことを!
- [カムイ]
- 親友…?
- [アクア]
- 待って。
耳を貸す必要はないわ、カムイ。
戦意を失くさせるための罠かもしれない。
どうか惑わされないようにして。
- [サイラス]
- 何だと…!?
俺は嘘なんかついていない!
くっ…! せっかく会えたのに、
話をすることもできないのか!
カムイ…!
|
vs サイラス†
- [サイラス]
- 悪く思うなよ…
これはガロン王の命令なんだ。▼
カムイ vs サイラス†
+
| | マイユニット(女性・私)
|
- [サイラス]
- 久しぶりだな、カムイ…▼
待ち望んだ再会が
こんな形になるだなんてな。▼
俺はお前にもう一度会いたくて、
王城騎士になったんだ…▼
それなのに…!▼
- [カムイ]
- サイラスさん…
あなたは…▼
- [サイラス]
- 思い出せないのなら、
今はそれでも構わない。▼
一緒に暗夜に戻って、
ゆっくり話をしよう?▼
…さあ、行くぞ。▼
|
サイラス撃破†
- [サイラス]
- くっ…!!▼
クリア後†
+
| | マイユニット(男性・僕)
|
- [サイラス]
- …俺の負けだ。殺せ。
- [カムイ]
- …………
- [サイラス]
- なに…?
なぜトドメを刺さない?
- [カムイ]
- ねえ。
君はさっきの闘いの間…
白夜軍を倒すことを、
何度も躊躇していたね。
それは僕が…
この国の王子だから?
僕が君の親友だから…
わざと手加減をしたの?
- [サイラス]
- …………
- [カムイ]
- ガロン王の命令で、
僕たちを倒しに来たんじゃなかったの?
- [サイラス]
- …そんな命令なんかより、
大事なものがある。
- [カムイ]
- え…?
なんだい、それは。
- [サイラス]
- 『騎士の誓い』だ。
俺はお前に、命を救われた。
幼かったお前を城の外に連れ出して
処刑されそうになった時、
お前は身を挺して俺を庇ってくれた…
あの時に、俺は誓ったんだ。
お前に救われたこの命…
いつだってお前のために捨てる覚悟だと。
- [カムイ]
- !!
サイラス…
- [サイラス]
- この命は、親友のお前のためにある。
その俺がどうして、お前を殺せる?
- [カムイ]
- …ありがとう、サイラス。
ようやく思い出したよ。
幼い頃、いつも一緒に遊んでくれた
優しい友達のことを。
あの時、
僕に初めて外の世界を見せてくれたのは、
君だったんだね…
- [サイラス]
- まったく…思い出すのが遅いぞ。
ぼんやりしているのは相変わらずだな。
…たとえお前が白夜王国の王子だったとしても、
お前はお前だ。
俺にとっては、何も変わらない。
- [カムイ]
- あのさ、サイラス。
僕と一緒に来ないか?
- [サイラス]
- 一緒に?
- [カムイ]
- うん…暗夜王国の騎士である君には
信じられないことかもしれないけど…
僕はガロン王に騙されていたんだ。
城にいた頃から、ずっと。
あの白夜王国の惨状は、
ガロン王から渡された魔剣の爆発のせいだ。
あの時白夜女王が…
母上が庇ってくれなければ、
あの爆発で、
僕はとっくに死んでいた。
- [サイラス]
- そんな…
じゃあ王は、お前を殺すつもりで…?
- [カムイ]
- わからない…
でもこの戦争は、ガロン王が仕組んだことだ。
こんな卑劣なやり方で白夜王国を滅ぼそうとした
暗夜王国に、正義なんてない…
それに気づいてしまった以上、
僕はもう、暗夜側には戻れない。
- [サイラス]
- …………
- [カムイ]
- やっぱり、信じられない…かな?
暗夜王国を裏切った僕が、
君を騙すために嘘をついてるって思ってる?
- [サイラス]
- …いや、そうは思わない。
信じよう、お前を…
二度、俺の命を救ってくれた…
お前の言葉を。
- [カムイ]
- サイラス…!
- [サイラス]
- …お前に誓う。
俺は…お前を信じて闘うさ。
そして、もし叶うなら共に、
この世界に真の平和をもたらそう。
- [カムイ]
- うん。誓うよ、僕も。
ありがとう…サイラス。
君も、暗夜王国の騎士であったとしても
何も変わらない。
サイラスはこれまでも、
これからもずっと、僕の…大親友だ。
- [サイラス]
- ふっ…
(サイゾウ、オロチが現れる)
- [サイゾウ]
- 伝令、伝令ーっ!
- [オロチ]
- 大変じゃ、サクラ様…!
- [サクラ]
- サイゾウさん、
オロチさん…!?
どうしたんですか、
そんなに傷だらけで…!
- [オロチ]
- こ、国境に向かう途中で…
リョウマ様とタクミ様が…!
- [サクラ]
- …え?
- [オロチ]
- イズモ公国の国境に向かったお二人が、
行方不明になってしまわれた…!
もしかすると敵に囚われたか、
最悪、戦死なされた恐れも…!
- [サクラ]
- そんな…!
い、いやああっ!
リョウマ兄様、タクミ兄様ぁ…っ!!
- [スズカゼ]
- ! サクラ様、
お気を確かに!
…その伝令は、本当なのですか?
- [サイゾウ]
- ちっ…! こんなこと、
冗談で言うわけないだろうが!!
どうして俺はあの時、
リョウマ様のお傍を離れちまったんだ!
カゲロウの奴、
上手くやってくれているといいが…!
- [オロチ]
- よいか? カムイ様。
この軍の指揮を執っているのは、
そなたじゃな?
わらわは亡きミコト様抱えの呪い師、
オロチと申す。
今は戦闘の指揮をユキムラ軍師が執っていて、
戦闘は少康状態にあるということなのじゃが、
二人の安否を確かめるために、
すぐにでもイズモ公国に向かいたいのじゃ。
どうかお力を貸してくださらんか。
- [カムイ]
- うん、もちろんだよ。
- [オロチ]
- かたじけないのう…
- [サクラ]
- わ、私も行きます!
- [スズカゼ]
- いけません、サクラ様。
国境沿いの戦場はとても危険です。
どうかサクラ様は、ここに残っていてください。
- [サクラ]
- い、嫌です!
兄様たちが…
せ、せ、戦死なされたかもしれないというのに、
私だけ…おとなしく待っているなんて
そ、そんなこと、できません…!
う…うぅっ、ぐすっ…
リョウマ兄様、タクミ兄様ぁ…!
- [カムイ]
- サクラ…
- [アクア]
- ねえ…カムイ。
どうかサクラの気持ちを
汲んであげてくれないかしら。
母親を亡くしたばかりで、
今度はきょうだいまで…
おとなしく待っていろという方が無理だわ。
私も全力を尽くして守るから。
ね、お願い。カムイ…
- [カムイ]
- …わかった。
サクラは僕たちで守ろう。
危険かもしれないけど、
ついて来るというのなら止めないよ、サクラ。
- [サクラ]
- ありがとうございます…!
- [カムイ]
- うん。
一緒に頑張ろう。
…サイラスも、
一緒に来てくれるね?
- [サイラス]
- ああ。
俺は逆に、ここには残れない。
どっちみち、
お前に付いて行くさ。
- [サイゾウ]
- …おい。
この暗夜の野郎も連れて行くのかよ?
- [スズカゼ]
- 仕方ありませんよ。
カムイ様のご友人とはいえ、
暗夜の騎士がここに一人で残るわけには…
- [サイゾウ]
- ちっ…面倒だな。
リョウマ様の弟だっていうから
おとなしく従ってやってるが…
俺は信用してないぜ、こんな奴。
- [オロチ]
- やめんか、サイゾウ!
- [スズカゼ]
- 兄さん、
カムイ様を信じてください。
その方は、暗夜王国に囚われた
私の命を救ってくださったんです。
信頼できるお方ですよ。
- [サイゾウ]
- …どうだか。
暗夜の奴らで一芝居うって、
お前を信用させただけかもしれん。
騙されんぞ、俺は。
- [カムイ]
- …うん。
そう思うのも無理はないよ。
疑うだけ疑ってくれればいいし、
僕に従えと言う気も無い。
でも僕は…君のこと頼りにしてるよ。
サイゾウ。
- [サイゾウ]
- …ふん。
- [アクア]
- いい? カムイ。
あまりゆっくり話している時間はないわ。
- [カムイ]
- …そうだね。
ではそろそろ出発しよう。
次の目的地は…イズモ公国だ。
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