会話集/章別会話
暗夜王国 21章 黄泉の階段†
ナレーション†
風の部族の村を通過した暗夜軍は、
白夜王国との国境へとつながる
「黄泉の階段」へとさしかかる。
だが、そこで待ち受けていたのは、
白夜兵たちではなかった。
オープニング1†
- [マクベス]
- …………▼
ふむ…▼
カムイ様たちは
無事に部族の村を通ったようですな。▼
ここに来るまでに手足の一本や二本も
失うかと思いましたが、▼
これでは何も面白くありません。▼
…王もそろそろ、
退屈なさってる頃でしょう。▼
軍師マクベス、
既に次の策を講じてございます。▼
舞台は黄泉に続くといわれる
白夜いちの難所▼
お仲間が何人いなくなるか
楽しみですな。▼
たっぷりと絶望に沈んでくださいませ、
カムイ様…▼
あなたの嘆きこそ、
王を満たす愉悦となるのですから…▼
オープニング2†
+
| | マイユニット女性・あたし〜よ
|
- [カムイ]
- なんて長い階段…
ここが『黄泉の階段』なの?▼
- [アクア]
- そうね。ここを抜ければ
白夜王国の国境に辿り着ける。▼
恐らく、多くの白夜兵が
待ち受けているに違いないわ。▼
けれど、ここ以外に道は無いから、
奴らがいても強行突破するしかない。▼
覚悟しておいて、カムイ。▼
- [カムイ]
- ええ…わかったわ。▼
|
オープニング3†
+
| | マイユニット女性・あたし〜よ
|
- [フェリシア]
- た、大変ですーっ!
カムイ様ーっ!▼
- [カムイ]
- …白夜兵がいたの!?▼
- [フェリシア]
- えっとえっと…はい!
い、いえ、そうなんですけど…▼
でもそうじゃないっていうかその、
はわわ…、▼
- [ジョーカー]
- ちっ…もういい、フェリシア!
報告は俺がする。▼
カムイ様。
私からご報告を。▼
先ほど偵察に行った際、
階段の先に白夜兵の軍勢を発見しました。▼
ですが…▼
…皆、既に命が無い状態で、
階段は屍の山となっておりました。▼
- [カムイ]
- なんですって…!?▼
- [フェリシア]
- み、みなさん強そうなのに、
一人残らずやられちゃってて!▼
ここで何かあったんでしょうか?▼
- [カムイ]
- まさか、
先に暗夜兵の別部隊が?▼
- [ジョーカー]
- いいえ、それは考えにくいでしょう。▼
もし別部隊が辿り着いたのだとしたら、
私たちを追い越す時に気付くはずです。▼
もう一つの進行ルートである
無限渓谷を渡ったのたとしても、▼
王都を通り過ぎて
わざわざここにくる理由はありません。▼
- [カミラ]
- 安心なさいな、カムイ。
理由がどうあれ、敵がいないのは好都合よ。▼
新手が来る前に、
早くここを通り過ぎてしまいましょう…?▼
- [レオン]
- ああ、それに白夜兵はどうせ、
僕らに倒されるはずだったんだ。▼
手間が省けて、良かったじゃないか。▼
- [カムイ]
- で、でも…▼
…!?▼(ノスフェラトゥの鳴き声)
何なの、この音は…?▼
- [ノスフェラトゥ]
- グルルルルルルルルルル…▼
- [カムイ]
- ノスフェラトゥ!!?▼
- [フェリシア]
- はわわわわっ!?▼
階段の先からノスフェラトゥさんたちが、
大挙して押し寄せてきますよーっ!?▼
- [ジョーカー]
- くそっ! 白夜兵をやったのは
こいつらだったってことかよ!▼
仕方ない…!!
行くぞフェリシア!▼
- [ノスフェラトゥ]
- グギャアアア!!▼
- [フェリシア]
- ええーいっ!!▼
- [ノスフェラトゥ]
- ギャアアアアア…!▼
- [カムイ]
- くっ…駄目ね!
倒してもきりがないわ!▼
みんな、一時撤退するわよ!▼
- [エリーゼ]
- だめだよおねえちゃん!
反対側にもいっぱいいる!▼
- [カムイ]
- そんな…
挟み撃ちにされたの!?▼
- [カミラ]
- まあ、お父様ったら…
こんなにいっぱい送り込んでらしたのね。▼
- [レオン]
- カ、カミラ姉さん、
そんなことを言ってる場合じゃないよ…▼
- [マークス]
- くっ…!
何かおかしい…▼
こいつら、数が多すぎる!▼
父上が差し向けたものだけでは
ないということか?▼
だとしたら、いったい誰が…▼
- [カムイ]
- とにかく、
今はここを切り抜けることが先決だわ!▼
ノスフェラトゥたちを倒して、
階段を突破するわよ!▼
みんな、どうか気をつけて…
誰一人、死なないでいて!!▼
|
vs 敵将†
- [ノスフェラトゥ]
- グルルルル……▼
敵将撃破†
- [ノスフェラトゥ]
- グゲエエエエ……▼
クリア後†
+
| | マイユニット女性・あたし〜よ
|
- [ノスフェラトゥ]
- グルル…▼
- [カムイ]
- くっ…!
こいつら本当に、キリがないわね…!▼
…きゃあっ!?▼
- [アクア]
- カムイ!▼
- [カムイ]
- …大丈夫よ、アクア。▼
でも…、
これじゃ階段を突破できないわ…▼
- [アクア]
- ノスフェラトゥたちの攻撃が
カムイに集中しているわ…▼
もしかして、狙われているのは
カムイなの…?▼
- [マークス]
- …………▼
よし。
お前は先に行け、カムイ。▼
- [カムイ]
- え?▼
- [マークス]
- いいか、お前はこの軍の大将だ。
倒れさせるわけにはいかない。▼
ここは私たちに任せて、
先に階段を抜けろ!▼
その間、
こいつらは私たちで食い止める!▼
- [カムイ]
- そんな…!
で、でも…!▼
- [アクア]
- そうね。
マークスの言うとおりよ。▼
あなたは、ここで死んではいけない。
この戦争を終わらせるためにも。▼
だから、先に行って。
私たちを信じて。▼
- [カムイ]
- …!▼
- [ノスフェラトゥ]
- グロロロロロロッ!▼
- [アクア]
- くっ…!!▼
行きなさい!!
カムイっっ!!!!!▼
- [カムイ]
- アクア…!!▼
…わかったわ!
必ず後でまた会いましょう!▼
- [カムイ]
- はぁ、はぁ、はぁ…▼
よし、黄泉の階段を抜けたわ…
向こうに白夜王国が見えるわね…▼
みんなは大丈夫かしら…▼
- [ノスフェラトゥ]
- グルルル…ッ!!▼
- [カムイ]
- !?▼
しまった、ここにもまだ…!?▼
(リリスがカムイを庇いノスフェラトゥの攻撃を受ける)
- [カムイ]
- リリス…!!▼
どうして、リリス…っ!!▼
どうしてあたしを庇って
攻撃を受けたりなんか…!▼
しっかりしてちょうだい!
リリス!▼
(リリスが人の姿に戻る)
- [リリス]
- …………▼
- [カムイ]
- リリス…!?
その姿は…▼
- [リリス]
- ああ…星竜モローの…
情けかしら…▼
最期に…
この姿に戻れるなんて…▼
- [カムイ]
- そんな…だめよ…
最期だなんて、そんなの許さないわ…▼
死んではダメよ、リリス…!▼
- [リリス]
- ごめんなさい…
私は初めて、あなたの命に背きます…▼
でもどうか…悲しまないで…
あなたを守れて、私は幸せです…▼
あなたが私を助けてくれたこと…
お傍に置いてくださったこと…▼
楽しかった日々の思い出は…
ずっと…ずっと憶えています…▼
- [カムイ]
- っ!嫌よ、リリス…
逝かないでちょうだい…▼
せっかくここまで来たのに!
あと少しで戦争が終わるのに!▼
なのにどうして、
ここであなたを失わないといけないの…!▼
- [リリス]
- 泣かないでください…
…カムイ様…▼
最期くらい、
笑顔を見せて……▼
私はあなたを…
ずっとお慕いしておりました…▼
あなたの胸の中で、
こうして眠りにつけるなら…▼
私はなんの悲しみもございません…
…カムイさ……▼
…………▼
…………▼
(リリス息絶える)
- [カムイ]
- リリス…?
リリス、リリス…っ!▼
うっ…うわあああああ……っ!!!▼
なぜ…なぜなの…!▼
なぜリリスが、
死なないといけないのよ…!▼
あたしは今まで、何のために…
…う、ううぅ…っ!!▼
- [ノスフェラトゥ]
- グルルルル…▼
- [カムイ]
- まだ…残っていたのね…▼
でも、あたしは…
あたしは…▼
- [ノスフェラトゥ]
- グロロロロォッ!▼
- [カムイ]
- …………▼
…!▼
- [マークス]
- 間にあったか…
危なかったな、カムイ。▼
- [カムイ]
- マークス兄さん…
無事…だったのね。▼
- [アクア]
- ええ。私たちも、なんとかあの場を
切り抜けられたわ。▼
待たせたわね、カムイ。▼
- [カムイ]
- アクア…▼
…………▼
…ごめんなさい…
あたしは、リリスを…▼
- [アクア]
- リリスを…?▼
! リリス…
うそ、そんな…▼
- [カムイ]
- リリスは…
あたしをノスフェラトゥから庇ってくれたの…▼
…あたしは早く戦争をおわらせたいと、
もう誰一人死なせたくないと、▼
そう思ってたのに…▼
なのにリリスを、あたしのせいで
死なせてしまったわ…!
こんな…こんなことって…
うっ、ううっ……!
- [マークス]
- …………▼
泣いている場合か?
カムイ▼
- [カムイ]
- え…?▼
- [マークス]
- そうやって泣いていれば、
リリスは生き返るのか?▼
- [カムイ]
- !▼
- [マークス]
- いいか、カムイ
厳しいことを言うようだが…▼
そうやって泣いていても、
自分のことを責めても、事態は好転しない。▼
ここが兵たちのぶつかり合う戦場でも、
お前はそうやっているつもりか?▼
人が死ぬたびに
いちいち動けなくなっていては▼
まだ生きている者達まで
危険を晒すことになるぞ!▼
- [カムイ]
- …………▼
- [マークス]
- 私たちは今から、
白夜王国領内に入る。▼
ここから先は、
誰が死んでもおかしくはないんだ。▼
例えエリーゼを、レオンを、カミラを…
そして私を目の前で亡くしても、▼
お前だけは立ち上がって、
最期まで闘わないといけないんだ。▼
お前が迷ったら、みんなが迷ってしまう。
だから、立ち止まるな。なにがあっても。▼
それがお前の…
夜刀神に選ばれた者の責任ではないのか?
- [カムイ]
- マークス…兄さん…▼
- [マークス]
- 大丈夫だ…
お前はこの軍のリーダーなのだからな。▼
…だから、できるはずだ。▼
迷いない瞳で、
皆を導き、闘うことが。▼
- [カムイ]
- 迷いない瞳…?▼
- [マークス]
- ああ。私はずっと、
それをお前に教えたかった。▼
皆をここまえ導いたお前が、
こんなところで折れてはいかん。▼
最期まで迷わずに闘い抜け。
何があっても。▼
リリスだって、そう望んでいるはずだ。
そうだろう?▼
- [カムイ]
- リリスが…▼
…そうね…。▼
リリスは最期に、あたしに笑ってほしいと、
そう言ったのよ。▼
だから…こうして泣いていたら、
きっとリリスは悲しむわね。▼
…ありがとう、マークス兄さん。
目が覚めたわ。▼
あたしはもう迷わない。
これから先、何があろうと。
- [マークス]
- そうか。
良い顔になったな。▼
それでこそ、私の妹だ。▼
…では、行くぞ。
いつまでもここに居るわけにはいかない。▼
- [カムイ]
- ええ…わかったわ。▼
…………▼
…リリス、待っていてちょうだい。▼
こんな寂しい場所に
置いていくことになって心苦しいけど…▼
ここからなら、
あたしたちが進んでいく道が見える。▼
リリスも一緒に行くはずだった、
白夜王城まで見えるのよ。▼
どうかここから…
見守っていてちょうだい。▼
…大好きよ。
今までも、これからも…ずっと。▼
…リリス…▼
- [マクベス]
- ほほう…リリスが死にましたか。▼
あの獣め。主人を守るなど、
忌々しいことを。▼
お前さえいなければ、もっとカムイを
苦しめることができたというのに…▼
…まあ、いいでしょう。▼
これで、カムイを守る盾は
ひとつ消えました。▼
あなたの絶望は、
これで終わりではないのですよ。▼
もうすぐ、もっと深く、
暗い闇がやってくる。▼
その時まで…あと少し…▼
|
コメント†
- クリア後のマークスが「危なかったば、カムイ。▼」になっています… --
- 「そうやって泣いていれば、~」のセリフの主がカムイになっています --
- ↑マークスに修正しました --