会話集/章別会話
白夜王国 14章 柔く光り散りて †
ナレーション†
シュヴァリエ公国で、ついにリョウマと
合流を果たしたカムイたち。
集結した白夜の兄弟たちは、
皆で力を合わせることを改めて誓う。
この世界に平和を取り戻すために。
オープニング†
+
| | マイユニット男性・私
|
- [リョウマ]
- ここが反乱軍の隠れ家になっている。▼
この場所は暗夜の兵にも
知られていないから安全だろう。▼
…さっきは危なかったな、カムイ。
他の皆も、無事で何よりだ。▼
- [カムイ]
- はい。リョウマ兄さんも、
よくご無事で。▼
- [サクラ]
- リョウマ兄様ぁ…!
よ、良かったです…!▼
- [タクミ]
- 大丈夫だとは思ってたけど…
心配だったよ、すごく。▼
- [ヒノカ]
- これでやっと、
きょうだい全員が揃ったな。▼
- [リョウマ]
- すまない…
お前たちには心配をかけたな。▼
ここまでの道中は、
険しい道のりだっただろう。▼
だがお前たちは、それを乗り越えて
俺の元まで来てくれた。▼
俺は兄として、お前たちを誇らしく思う。
お前たちがいれば、恐れるものは何もない。▼
- [カムイ]
- リョウマ兄さん…!▼
そうですね、私たちみんなの力を合わせて、
きっとこの戦争を終わらせましょう。▼
- [クリムゾン]
- へえ、頼もしいね。
これがリョウマのきょうだい達かい。▼
- [リョウマ]
- ああ。
すまない、紹介が遅れたな。▼
こっちにいるのが、
弟のカムイ。▼
それから、同じく弟のタクミに…
妹のヒノカ、アクア、サクラだ。▼
- [クリムゾン]
- ん…? タクミ…ヒノカ…
アクアに…サクラ?▼
どこかで聞いたことのある名だ。▼
えっと、確か…▼
…そうだ、
白夜王国の王族の名!▼
えっ…じゃ、じゃあ、
リョウマって!!▼
- [リョウマ]
- そうだ。
俺は…白夜王国第一王子、リョウマ。▼
- [クリムゾン]
- ええー!?▼
あ、あんた…じゃなかった、
あなた様が、王子ぃ!?▼
- [リョウマ]
- …ふっ。別に今まで通りの
言葉遣いで構わないさ。▼
黙っていてすまなかった、クリムゾン。▼
だがいくら反乱兵といえど、
白夜の王子を良く思わない者もいるだろう。▼
仲間として信用されるまでは、
名乗らないでおこうと思っていた。▼
- [クリムゾン]
- はぁ…そうか…▼
…そんなことなら、
早く言ってくれればよかったのに。▼
実は白夜王国とは、祖父が
国王陛下にお仕えした関係なんだ。▼
- [リョウマ]
- なに?
そうだったのか?▼
- [クリムゾン]
- ああ。一度は騎士を目指した私が、
白夜の王族に出会えたのも何かの縁。▼
リョウマさえ迷惑でなかったら、
これからは私もお供させてくれないかい?▼
- [リョウマ]
- ありがとう、クリムゾン。
お前が共に来てくれるなら心強い。▼
- [クリムゾン]
- いいってことよ。▼
- [カムイ]
- ところで、
リョウマ兄さんはどうして反乱軍に?▼
- [リョウマ]
- そうだな…
味方は多い方がいいと思ってな。▼
白夜の領内にも、いくつか暗夜側に
ついている国や部族がいると聞いた。▼
ならばこちらも、暗夜の領内に
味方を持つべきだと考えたんだ。▼
そこにちょうど、
シュヴァリエに反乱軍ありとの情報が入ってな。▼
暗夜に渡り、反乱軍に潜入し、
味方につける好機を窺っていたというわけだ。▼
- [クリムゾン]
- ははっ。私は見事にその策に
はまってしまったというわけか。▼
まあ、こちらとしても暗夜に対抗する
戦力が多いのは好都合だ。▼
喜んであんたたちに
味方させてもらうさ。▼
…ここも昔は、
誇り高き武術国家だった。▼
暗夜、白夜問わず、
優秀な騎士を輩出していたのに…▼
暗夜王国が支配を強めて、
騎士の自由な育成が困難になってしまった。▼
今じゃ、公国から出るのも一苦労さ。
私は、この状況を変えて、▼
昔のシュヴァリエを取り戻したい。
ただそれだけなんだよ。▼
- [カムイ]
- でしたら尚更、早く戦争を終わらせて
シュヴァリエを元に戻さないといけませんね。▼
(爆発音)
- [カムイ]
- !?
何ですか、今の爆発音は!?▼
まさか…暗夜軍が!?▼
- [クリムゾン]
- 馬鹿な!
この場所は知られていないはずだ…!▼
とにかく、様子を見に行くよ!▼
(暗転)
- [クリムゾン]
- 何があったんだい!?▼
- [反乱兵]
- クリムゾンさん…!
周りを暗夜軍に囲まれています!▼
何人かが外に出て交戦していますが…
恐らく、かなりの犠牲が出ているかと!▼
- [クリムゾン]
- くそっ、なぜここがわかったんだ…!?▼
- [アクア]
- もしかして…私たちの中にまだ誰か、
敵に通じている者がいるのかもしれないわ。▼
- [カムイ]
- まさか!
そんなはずはありません!▼
- [アクア]
- そうね…私もそう信じたいわ。▼
けれどこうして、私たちが来た途端に
襲撃を受けているでしょう?▼
悔しいけど…
内通者がいると考えるのが自然よ。▼
- [カムイ]
- そんな…!▼
- [リョウマ]
- とにかく、この隠れ家はもう駄目だ。
無事な者を全員連れて逃げよう。▼
奥に秘密の地下通路がある。▼
そこを使えば、戦闘を行うことなく
この場を離れられるだろう。▼
- [クリムゾン]
- でも、ここからどうすりゃいいんだ!?
他に行くところなんて…▼
- [リョウマ]
- …………▼
このまま暗夜王国に
行くのはどうだ。▼
- [クリムゾン]
- リョウマ!?▼
何を言い出すんだ…
あんた死にたいのかい!?▼
- [リョウマ]
- しかし、このまま逃げ回っていても
戦争は終わらん。▼
いつかは暗夜王国内に乗り込み、
ガロン王と戦わないと…▼
カムイ、お前もそう思うだろう?▼
- [カムイ]
- …はい。
リョウマ兄さんの言う通りです。▼
- [クリムゾン]
- だが…▼
- [カムイ]
- あの、クリムゾンさん…▼
もしあなたが…反乱軍のみなさんが▼
本当にシュヴァリエを元に戻したいと
思うのなら、▼
…ついてきてくれませんか。
私たちに。▼
- [クリムゾン]
- …カムイ…▼
…ふうん。
良い目をするじゃないか。▼
わかった。行こう。
暗夜王国との国境に!▼
反乱軍の仲間たちも、
きっとそれを望んでいる!▼
- [リョウマ]
- …よし。
じゃあ、決まりだな。▼
皆、急いで出発の準備を!▼
(暗転)
- [カムイ]
- この先が、暗夜王国との国境ですか…?▼
こんなところにまで
続いていたのですね…▼
- [クリムゾン]
- …本当は私たちも思っていたのさ。▼
いつか暗夜王国に攻め込む時が
来るかもしれない…ってね。▼
その時のために、
通路だけは作っておいたんだ。▼
まさか使うのが今日になるとは、
思っていなかったがね。▼
- [カムイ]
- すみません、クリムゾンさん。▼
- [クリムゾン]
- いいってことよ。▼
あんなことでもなけりゃ、
私たちはずっとあの隠れ家でくすぶってた。▼
いい機会だったんだよ。
ほんとに。▼
…だからほら、
そんな顔してんじゃないよ!▼
(クリムゾン、カムイを叩く)
- [カムイ]
- わわっ!?▼
ク、クリムゾンさん…いきなり背中を
叩くのはやめてください…▼
- [リョウマ]
- もうすぐ出口だぞ、
カムイ。▼
(暗転 城壁と整列している暗夜兵の一枚絵)
- [カムイ]
- !! なんて立派な城壁…
それに、暗夜兵もあんなに…▼
…………▼
…聞いてください、みんな。▼
この国境を越えたら、
もう後戻りはできません。▼
いえ、もしかしたら…越えることさえも、
叶わないかもしれません。▼
ここで抜けたいという人がいるのなら、
今のうちに申し出てください。▼
- [ヒノカ]
- 心配は要らない。
私はどこまでも、共に行こう。▼
行く先に何が立ち塞がろうと…
お前のことは、私が守ってみせる。▼
- [タクミ]
- 一緒に行くよ。
僕だって、白夜王国の王子なんだ。▼
ここで背を向けて、
みすみす逃げ帰るわけにはいかない。▼
- [サクラ]
- わ、私もついて行きますっ!▼
カムイ兄様のお力になれるなら、
どこにだって参ります!▼
- [リョウマ]
- …白夜での戦いは、
お前を成長させたようだな。▼
さすがは神刀『夜刀神』に選ばれし者。
俺も、お前と共に戦おう。▼
- [アクア]
- ええ。私もついて行くわ。
…あなたに。▼
他のみんなも、同じ気持ちみたいよ。▼
- [カムイ]
- みんな…▼
…ありがとうございます。▼
では行きましょう、暗夜王国内に!▼
ここにいる全員で、
国境を越えてみせます!!▼
|
vsブノワ†
- [ブノワ]
- すまない…
お前には何の恨みもないんだが…▼
逆らえば、死ぬのはこちらだ…
せめて、一撃で決めよう…。▼
ブノワ撃破†
- [ブノワ]
- 俺は…最後まで闘った…
これで…良かったん…だ……▼
vsシャーロッテ†
- [シャーロッテ]
- ったく、私はただの国境兵なのに、
てめーらのせいで面倒事が増えたじゃない!▼
悪いけど、さっさと死んでくれない?
死ぬほど目障りなんだけど!▼
シャーロッテ撃破†
- [シャーロッテ]
- なによ…こいつら…
ほんと、面倒…だわ……▼
vsダニエラ†
- [ダニエラ]
- この大軍を相手によくここまで来たものよ。
褒美にむごい死をくれてやろう!▼
ダニエラ撃破†
- [ダニエラ]
- あ…ありえない…ことだ……▼
クリア後†
クリア後1†
+
| | マイユニット男性・私
|
- [カムイ]
- …勝てたのですか、私たちは…?▼
- [リョウマ]
- ああ、カムイ。
俺たちの勝ちだ!▼
ここはもう、暗夜王国内だ。
ついに、ここまで来たな。▼
- [カムイ]
- そ、そうですか…良かった…!▼
- [リョウマ]
- しかし休んでいる暇はないぞ、
カムイ。▼
我々が国境を破ったことは
すぐにガロン王の耳に入るだろう。▼
王城から暗夜軍が来るのも、
時間の問題だ。▼
- [タクミ]
- …そうだね。今日はひとまず、
森の中に身を隠そう。▼
暗夜の闇に紛れれば、
しばらくは休めるはずだよ。▼
なるべく体力を回復して、
明日からの進軍に備えないと。▼
- [リョウマ]
- よし…
では、森へ急ぐぞ。▼
暗夜の地理は偵察済みだ。
俺が案内する。▼
(暗転)
- [カムイ]
- …なんだか、眠れませんね。▼
今日は色々なことがあったから、
少し気が立っているのかもしれません。▼
…あれ?
向こうに、誰か人が…▼
- [アクア]
- …………▼
- [カムイ]
- アクアさん…?▼
ひとりで、どこへ行くのでしょう。
アクアさんも、眠れないのでしょうか…▼
ミューズ公国を出て以来
体調は良いみたいですが、心配です。▼
それに、アクアさんの歌う
あの歌…▼
あの歌はいったい、何なんでしょうか…?▼
…………▼
…考えていても仕方ありませんね。▼
少しだけ、
アクアさんと話をしに行ってみましょう。▼
(暗転)
- [カムイ]
- うーん…
この辺りにいると思うんですが…▼
!!
…歌声?▼
向こうのほうから聞こえてきますね。▼
(カムイ、アクアの元へ)
- [アクア]
- ~♪▼
- [カムイ]
- …あ、いました!▼
泉の中なんかに入って、
いったい何をしているんでしょう…▼
- [アクア]
- …カムイ。▼
- [カムイ]
- わ、わわっ!?▼
- [アクア]
- …あとをつけてきたのね。▼
- [カムイ]
- すみません。
ちょっと聞きたいことがありまして…▼
- [アクア]
- 聞きたいこと?▼
- [カムイ]
- はい。
今、アクアさんが歌っていた歌のことです。▼
- [アクア]
- …………▼
- [カムイ]
- え、えっと…▼
フウマ公国でタクミさんがおかしくなった時、
アクアさんの歌で正気に戻りましたよね。▼
それに…ミューズ公国でショーに出た時も、
その歌を聴いている間だけは、▼
暗夜王国の兵士たちが
落ちついた表情になっていました。▼
イザナ公王の占いでも
歌詞が出ていましたし…▼
アクアさんのその歌は、いったい…▼
- [アクア]
- それは…
…あなたには関係ないことよ。▼
- [カムイ]
- え…▼
- [アクア]
- いいから、あなたは先に戻っていて。▼
明日も早いわ。
休めるうちに、休んでおかないと。▼
- [カムイ]
- アクアさん…
はぐらかさないで話してほしいんです。▼
あなたはいつもそうやって、歌のことも…
自分のことも何一つ話したがらない。▼
でも、そんなの…寂しいんです。
私たちは、仲間じゃないんですか?▼
- [アクア]
- …カムイ…▼
っ、………▼
…ぁ……▼
- [カムイ]
- アクアさん?▼
- [アクア]
- う、うぅっ…、ぐ、うっ…!!▼
- [カムイ]
- …アクアさん!!!▼
|
ムービー「虚無の呪い」†
- [アクア]
- ぐ…う…っ
はぁ…はぁっ……
- (腕のような影に蝕まれ苦しむアクア)
- (アクア、苦痛に耐えきれず悲鳴を上げる)
- [アクア]
- はぁ、はぁ、うっ…!
ああああああああ…っ!!
- (アクア、浅瀬に倒れる)
- [アクア]
- はぁ、はぁ…
お願い…見ないで…
クリア後2†
+
| | マイユニット男性・私
|
- [カムイ]
- そんな…!
これは…いったい…▼
- [アクア]
- はぁ、はぁ、はぁ…▼
…………▼
はぁ…
もう、平気だわ。▼
ごめんなさい…
変なところを見せてしまって。▼
- [カムイ]
- いえ、そんなこと構いません…
それより、今のは…▼
- [アクア]
- …これは、『呪い』なの。▼
- [カムイ]
- 呪い?▼
- [アクア]
- ええ。私は…
ある特殊な血を引いているの。▼
あなたたちを励ますような
歌は問題ないのだけれど…▼
あの歌を歌う時だけ、ペンダントを媒介にして…
特別な力を使うことができる。▼
- [カムイ]
- まさか、それが…
操られている人を…正気に戻す力なのですか?▼
- [アクア]
- そうね。
良く言えばそうだわ。▼
けれど…力を使う代償に、
呪いが降りかかる。▼
どこに隠れても、
この呪いからは逃れられない。▼
- [カムイ]
- なんですって!?
どうして今まで黙っていたんです!▼
もし知っていたら…
アクアさんを苦しませたりはしませんでした!▼
呪いを受けながら、
力を使う必要なんてありません!▼
- [アクア]
- ありがとう、カムイ。
その気持ち、とても嬉しいわ。▼
…でも、この力は、
これからの闘いで必要になる。▼
あの歌を歌わなければ…
ガロン王を倒すことはできないの。▼
あなたの望む平和は、
やってこないのよ…?▼
- [カムイ]
- …っ!▼
- [アクア]
- 心配しないで、しばらくは苦しむけど…
こうしてすぐ元に戻れる。▼
前だって、そうだったでしょう?
別に死ぬわけじゃないんだから、平気。▼
…だからあなたは、闘うことをためらわないで。▼
私の歌が必要なら、
いつでも頼ってくれていいの。▼
私はそれを、望んでいるわ。▼
- [カムイ]
- アクアさん…▼
…………▼
わかりました。
でも、無理はしないでください。▼
たとえ平和のために必要だとしても…
アクアさんが苦しむなんて、私は嫌なんです。▼
- [アクア]
- そう…
優しいわね、あなたは。▼
世界中のひとがみんな、
あなたのような心を持っていれば良かったのに。▼
- [カムイ]
- アクアさん…▼
- [アクア]
- …ごめんなさい、カムイ。
歌のこと…ずっと黙ってて。▼
私たちは、仲間なのにね。▼
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