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異伝 見えざる史実 前編†
オープニング†
オープニング1†
- [ハイドラ]
- …準備はいいか?
ウード、アズール、セレナ。▼
- [ウード]
- ああ。▼
- [アズール]
- うん。▼
- [セレナ]
- ええ。▼
- [ハイドラ]
- そうか。では、いくぞ…▼
…はっ!!▼
(画面が光る)
- [セレナ]
- ええっ! な、なにこれ…!
あたしの髪の色、変わっちゃった…▼
- [ウード]
- うおお!?
俺の聖痕も見えなくなってるぞ…!▼
- [アズール]
- ハイドラさん、すごいね…!
こんな魔法が使えるんだ。▼
- [ハイドラ]
- …ああ。「今から行く場所」では、
姿を変えておいたほうがいいからな。▼
血筋を示す特徴なんかも、
できれば見えないほうがいい…▼
仕事をお願いする者として、
お前たちに迷惑がかからないようにしないと。▼
- [セレナ]
- んもう…
前の色、気に入ってたのに…▼
- [アズール]
- まあまあセレナ。
新しい髪色も可愛いよ。▼
- [ウード]
- ふっ…戦が終わっても、
貴様のナンパ癖は直らんようだな。▼
- [ハイドラ]
- よし、見た目はこれでいいだろう。
あとは、新しい服と力…▼
それから、名前を付け変えれば完璧だな。▼
- [ウード]
- なに!? 新たなる名だと…!?▼
- [ハイドラ]
- ああ…見た目と同じように、
名前もそのままだと都合が悪い。▼
- [ウード]
- へえ…なるほどな…!
もしもの刻のために真名は隠すということか…!▼
偽りの名と姿をまとい、暗躍する闇の戦士…
血が騒ぐぜ…!!▼
- [アズール]
- あの…ハイドラさん。
変装した上に名前も変えちゃうなんて…▼
今からすることって、
そんなに過酷な任務なの?▼
- [ハイドラ]
- …そうだな。お前たちにはこれから、
異なる世界に行って闘ってもらう。▼
そこは多くの可能性に満ちた場所…
もしもの道が交錯する世界。▼
その中から良い道を選べればいいが、
そうでなければ…▼
…待っているのは死だ。▼
- [アズール]
- ええっ!?▼
- [セレナ]
- せ、せっかく平和になったのに、
満喫できずに死んじゃうなんて困るわ!▼
- [ウード]
- 確かに闇の任務はかっこいいが、
命あっての物種だからなあ…▼
- [ハイドラ]
- …やはり、そうだよな。▼
私も、無理強いをするつもりはない。
今から依頼をやめにすることだって…▼
- [アズール]
- ま、待って!
それでも行くよ、僕たち。▼
- [セレナ]
- 別に行ってあげないとは
言ってないじゃない。▼
- [ウード]
- ああ。大した報酬はなさそうだが…
俺も力を貸してやろう。▼
- [ハイドラ]
- 引き受けてくれるのか?
どうして…▼
- [ウード]
- …わかったからだよ。
本当に困ってる、ってことが。▼
- [ハイドラ]
- え…?▼
- [セレナ]
- あ…あのね、あたしたち、
こう見えて人生経験豊富なのよ。▼
だから…めんどくさいことに、
ホントに困ってる人はわかっちゃうのよね。▼
- [アズール]
- うん…そういう人がいたら、
力になりたいって思うんだ。▼
僕たちで何かできるなら、
手を貸したい。▼
…たとえ騙されてもね。
信じてみようって思うんだよ。▼
- [ハイドラ]
- …………▼
ありがとう…▼
- [セレナ]
- けど最初に会ったときは怖かったわ。
顔を隠した怪しい人が、▼
城壁の前でいきなり、
あたしたち3人に声かけてくるんだもの。▼
- [ウード]
- それで開口一番、『私の国を助けてください』
って言うんだもんな。▼
しかも、何を聞いても
『今は詳しいことが言えない』とか言うし…▼
- [アズール]
- そうそう。
それで極めつけは、▼
『もし私を信じてくれるのなら…
次の満月の日に、この場所まで来て欲しい』▼
…なんて言うんだもんね。▼
- [ハイドラ]
- ああ…そうだったな。▼
- [セレナ]
- 意味わかんないわ…ほんと。▼
その上、地図で示した場所が、
まさかの隣の大陸よ!?▼
普通の人なら、絶対絶対、
ぜーーーーったいに来ないわよ。▼
- [ハイドラ]
- はは…すまなかった。▼
だがそれでも、
お前たちは来てくれたんだな。▼
- [ウード]
- これも血の定め…ということだな。
困ってる人を見たら放っておけないんだよ。▼
だが、もし俺たちのこの気持ちを
利用する気なら…▼
その時は、容赦しないぞ。▼
- [ハイドラ]
- わかった。▼
…私は決して、お前たちを騙そうだとか
悪事に利用しようなどとは思っていない。▼
邪竜ギムレーを打ち倒した英雄たちに、
そんなことをするはずがない…▼
- [アズール]
- え?
僕たち、そのこと言ったっけ?▼
- [ハイドラ]
- すまん…お前たちは、
凄惨な絶望の未来を体験しているのに、▼
また戦に巻き込むような真似を…▼
- [アズール]
- !! なんで未来のことまで…!?
ハイドラさん、どういうこと…?▼
- [ハイドラ]
- …………▼
- [セレナ]
- ちょっと、何とか言いなさいよ…▼
- [ハイドラ]
- しゃがむんだ、セレナ!!▼
- [セレナ]
- え!!?▼
(剣をはじく音)
- [???]
- …………▼
- [セレナ]
- な、なによ、こいつ!?▼
- [ハイドラ]
- しまった…
ここに来ていることに、気付かれたか…▼
オープニング2†
- [ウード]
- こいつらはいったい…!?
まさか、屍兵か!?▼
- [アズール]
- …違うみたいだよ。
気配はするのに…姿が見えない。▼
すごい殺気…
僕たちを狙ってるの?▼
- [ハイドラ]
- …………▼
すまない。
こうなったのはおそらく…私のせいだ。▼
- [アズール]
- …どういうこと?▼
- [ハイドラ]
- いいか? こいつらは…
私のことを追ってきた、別の世界の兵士だ。▼
こちらの世界にまで
迷惑をかけるつもりはなかったが…▼
- [セレナ]
- こんな変な奴らに追われてるなんて…
あんた、どこから来たのよ!?▼
- [ハイドラ]
- それは…今は言えない。▼
- [ウード]
- どちらにせよ、いま話してる暇はない!
…とにかく戦うぞ!▼
別の世界の兵士だろうが何だろうが、
この地を荒らさせはしない!▼
- [アズール]
- そうだね!
話はそのあとでも遅くないよ。▼
それに…言ったからね。
僕たちはあなたのことを信じる、って。▼
- [ハイドラ]
- …!!▼
- [セレナ]
- 仕方ないわねー。
一度引き受けた以上、あたしも戦ってあげるわ。▼
その代わり、
こんな奴らを連れてきたからには…▼
依頼のことも含めて何もかも、
終わったらちゃんと説明しなさいよね!▼
- [ハイドラ]
- …ああ。必ず。▼
ウード⇔アズール†
- [ウード]
- …………▼
- [アズール]
- ウード、ぼーっとしてたら危ないよ。▼
腕なんて気にして…
怪我でもしちゃった?▼
- [ウード]
- いや…
思ったより妙な感じなんだと思ってな。▼
今まで当たり前にあったものが、
こうしてなくなるのって。▼
- [アズール]
- 聖痕のこと?▼
- [ウード]
- …ああ。▼
- [アズール]
- 本当に見えなくなっちゃったもんね。
確かに、不思議な感じ。▼
- [ウード]
- 俺は今さら…聖痕のなかった母さんの
気持ちがわかった気がする。▼
血の繋がりの証が断たれるのって、
不安になるものなんだな。▼
なんかこう…自分が自分じゃ
なくなったような気分だぜ。▼
- [アズール]
- ふふっ。▼
- [ウード]
- おい、何で笑うんだよ。▼
- [アズール]
- だって、ウードが珍しくしおらしいからさ。▼
- [ウード]
- お前なあ、俺は真面目に…▼
- [アズール]
- …そんな顔しないで。▼
大丈夫…聖痕があってもなくても、
ウードはウードだよ。▼
聖痕は見えなくなってるだけで、
ここにちゃんとあるんだから。▼
そんなことで絆まで消えたりしない…
この身体に流れる血は変わらないんだからさ。▼
- [ウード]
- …アズール。▼
- [アズール]
- って、これ…
自分にも言い聞かせてるんだけどね。▼
これから新しい場所に行って、
新しい姿と名前になって…▼
不安に思わないほうがおかしいよ。▼
- [ウード]
- そうだな。
不安なのは、俺だけじゃないよな。▼
悪かった、アズール。
俺はもう弱音なんか吐かない…▼
闇の加護を受けし謎の戦士として、
新天地での使命を全うしてやるぜ…!▼
- [アズール]
- あはは。その調子、その調子。
頼りにしてるよ、ウード!▼
ウード⇔セレナ†
- [ウード]
- おいセレナ。
新しい力って、どんなのだと思う?▼
- [セレナ]
- 何よ、いきなり。▼
- [ウード]
- さっきハイドラさんが言ってただろ。
あとは新しい力と名だ、って。▼
- [セレナ]
- ええ、そういえば言ってたわね。▼
- [ウード]
- 新しい名もそりゃあ気になるが…
新しい力はもっと気になるぜ。▼
もしやいきなり魔力に溢れ、
大賢者とかになったりするのか?▼
- [セレナ]
- はあ? 何で大賢者…▼
- [ウード]
- 今まで剣ばっかりだったが、
実は魔法も極めてみたいと思っていてな。▼
- [セレナ]
- ふーん…魔法ねえ。▼
- [ウード]
- 知っていたか、鋭き戦士セレナよ…
俺はこう見えて魔法は得意なほうなんだぜ。▼
- [セレナ]
- はいはい、知ってるわよ。
あんたはあのリズさんの子だもんね。▼
いいんじゃない? 魔法。
あんたがやりたいなら。▼
- [ウード]
- セレナはやっぱり天馬騎士か?
ティアモさんの後を継いでさ。▼
- [セレナ]
- うっさいわねー!
あたしは天馬騎士なんてごめんよ!▼
今までどおり、傭兵がいいわ。
これがあたしの選んだ道だもの。▼
母さんを継ぐとか継がないとか…
そんなの、関係ないわ。▼
あの人と同じことしたって、
本人が喜ぶわけじゃないし…▼
- [ウード]
- セレナ…▼
すまん、俺…▼
- [セレナ]
- ふん…別に謝ることじゃないわよ。▼
ていうか、そんなこと考えてる暇あったら
さっさと戦いなさいよ!▼
ほら、向こうにまだ敵がいるわよ!
あっちの木の陰にチラッと見えてるでしょ!▼
- [ウード]
- なにっ…!?
セレナ、貴様…相当目がいいな。▼
待っていろ透明の兵士よ…
このウードが今すぐ成敗してくれる!▼
- [セレナ]
- …………▼
はあ。新しい力と名前ねえ。▼
…あたしはそれよりも、
新しい服がいちばん気になるわ。▼
あたしの好みに合うような、
可愛いのだといいんだけど!▼
アズール⇔セレナ†
- [アズール]
- 大丈夫、セレナ?▼
- [セレナ]
- ええ、大丈夫に決まってるでしょ。▼
こんな敵にやられたりしないから、
安心しなさい。▼
- [アズール]
- そう、なら良かった。
ここに来るまでよく、疲れたーって
言ってたから心配してたんだよ。▼
- [セレナ]
- えっと…それはこの場所が遠かったからよ。
荷物も重かったし。▼
- [アズール]
- いやー…
すっごく重かったよね、セレナの鞄。▼
途中からずっと持ってたけど…
何回か死ぬかと思ったよ。▼
- [セレナ]
- なによ、仕方ないじゃない。
みんなのとこ置いていくわけにいかないし。▼
町に行ったときに買った髪飾りとか、
お洋服とか靴とか装飾品とか…▼
とにかく女の子は
持っていくものが多いのよ!▼
- [アズール]
- 中身、そんな物だったんだ…▼
- [セレナ]
- 何か文句ある?▼
そういうあんただって、
男のくせに荷物多いじゃない!▼
いったい何持って来たのよ?▼
- [アズール]
- わーーーーーっ!
恥ずかしい! 荷物の中身見ないで!▼
ここで広げないでーーーーっ!!▼
- [セレナ]
- …なあに、これ。
踊りの紙とか楽譜はいいとして…▼
お菓子と雑貨と…香水?▼
- [アズール]
- えへへ…こっちは女の子にあげる用で、
こっちが女の子にあげる用。▼
あれ? おかしいな!
全部女の子にあげる用だ!▼
- [セレナ]
- …………▼
…果てしないほどの馬鹿ね、あんた。▼
鞄持ってくれた時、
ちょっと頼りになるって思って損したわ。▼
- [アズール]
- え!?
た、頼りになる? …僕が?▼
- [セレナ]
- あ…! い、今のは別に…!
ちょっと口が滑っただけよ!▼
あ、あんなところに敵が!
あたし戦ってくるから!!▼
- [アズール]
- あ、待ってよ、セレナー!
さっきのもう一回言ってよー!▼
ねえってばー!▼
…あれっ、セレナ!?
何か荷物落ちたよ!?▼
洋傘を手に入れた▼
戦闘時†
ウード初戦闘†
- [ウード]
- 血が騒ぐぜ…こいつが新たなる敵にして
異世界からの刺客というわけだな。▼
でも、姿が見えないってのは、
反則じゃねーか!?▼
とにかく、気配のするほう殴ってみるか!
さあ貴様…覚悟するがいい…▼
アズール初戦闘†
- [アズール]
- 違う世界にはこんな敵がいるんだ。
相手の姿が見えないってことは、▼
つまりどこから見られてるか
わからないってことだよね…▼
は、恥ずかしい…そんなの耐えられないよ…
早く倒してしまわないと…!▼
セレナ初戦闘†
- [セレナ]
- んもう…何なのよ、この敵。
見た目がゆらゆらしてて気味悪いわ。▼
水の中から出て来るだなんて、
奇襲もいいところじゃない。▼
さっきはよくもあたしを狙ってくれたわね…
今からたっぷりお返ししてあげるわ!▼
敗走時(フェニックスモード以外)†
ウード敗走†
- [ウード]
- 何なんだこいつら…強すぎる…
すまん、俺は下がらせてもらうぜ…▼
アズール敗走†
- [アズール]
- ごめん…これ以上は、戦えないや…
悪いけど、後ろに下がってるね…▼
セレナ敗走†
- [セレナ]
- こんな訳わかんない奴に負けるなんて…
悔しいけど、下がらせてもらうわよ…▼
VS 透魔兵(敵将)†
- [???]
- …………▼
透魔兵(敵将)撃破時†
- [???]
- ここは…退くべきか…▼
クリア後†
クリア後1†
- [ハイドラ]
- 勝てたか…
流石は異界の戦士たちだ…▼
- [ウード]
- よし、全員倒したようだな。▼
- [アズール]
- ふう…良かった。
近くに被害も出てないみたい。▼
- [セレナ]
- さあ、聞かせてもらうわよ。
あいつらは何なの?▼
あんたはいったい、何者なの!?▼
- [ハイドラ]
- …それを言うためには、
私の国に来てもらう必要がある。▼
- [セレナ]
- なんでよ?▼
- [ハイドラ]
- 今この場所で全てを話すと、
私は泡となり消えてしまう。▼
そういう呪いを…かけられているんだ。▼
- [アズール]
- 呪い…!?▼
- [ハイドラ]
- ああ。▼
- [ウード]
- …わかった。
なら、すぐにハイドラさんの国に向かおう。▼
話を聞かないことには、何も始まらない。▼
- [ハイドラ]
- …すまない。▼
せめてもの詫びとして、
報酬を先払いしよう。▼
人の望むことといえば、そうだな…
不老長寿か、子孫繁栄か…▼
それとも巨万の富か?▼
- [ウード]
- ええっ!!?
ふ、ふろうちょうじゅ!?▼
- [アズール]
- 子孫繁栄…!?
は、恥ずかしいよ…!!▼
- [ウード]
- おい、貴様は何を考えているんだ!!▼
- [アズール]
- だ、だって…▼
- [セレナ]
- ちょ、ちょっと待ちなさいよ。
この報酬、おかしくない?▼
不老長寿だの巨万の富だの…
そんなことができるだなんて…▼
ハイドラさんって、
神様か何かなわけ?▼
- [ハイドラ]
- そうだな。
そう思ってもらって、構わない。▼
- [アズール]
- えっ…!?
じゃあ何で僕たちなんかに助けを?▼
- [ハイドラ]
- …それは…▼
- [セレナ]
- ふーん、なるほど。
それは呪いに引っかかるってわけ。▼
じゃ、早いとこ報酬もらって、
さっさとその国に行きましょ。▼
- [アズール]
- でも、全部すごすぎて…
なんか正直ピンとこないよね。▼
不老長寿なんかは魅力的だけど、
実感するまでに時間かかりそうだし…▼
- [ハイドラ]
- そうか…では他に望みがあるのなら、
言ってみてくれ。▼
- [ウード]
- …………▼
あの…例えば、
死んだ人間を生き返らせる…なんて、▼
そんな報酬は無理…だよな?▼
- [セレナ]
- え…!?
あんた、それって…!▼
- [アズール]
- ごめんね、セレナ。
僕もそれ、ちょっとだけ…思っちゃった。▼
- [セレナ]
- べ、別に、謝ることじゃないわよ。▼
それに…あたしだって、
何度思ったかわからないわ。▼
ほんとの父さんや母さんが
生き返ってくれたら、って…▼
- [ウード]
- どうだ? ハイドラさん…▼
- [ハイドラ]
- …すまん。
死者の蘇生は無理だ…▼
いくら私でも、
それだけは不可能なんだ。▼
- [ウード]
- そう…だよな…▼
- [アズール]
- …………▼
あの…それなら、
滅んだ地の再生はどうかな?▼
- [ハイドラ]
- 滅んだ地の再生…?▼
- [アズール]
- うん…守れなかったあの場所を、
せめて花や緑があふれるような…▼
平和だった頃と同じ綺麗な場所に
してくれないかな…!▼
- [セレナ]
- そうね…それ、いいかも。
…ついでにお墓も欲しいわ。▼
あの世界で死んじゃった人たちのお墓を…
ちゃんと作ってあげてほしいの。▼
- [ウード]
- 俺も賛成だ。あの場所が綺麗になって、
皆にちゃんとしたお墓があれば…▼
もう帰れなくても…
その光景を見ることがなくても、▼
少しは気分がましになるかもしれない。▼
- [ハイドラ]
- そんな…
報酬はそれでいいのか?▼
お前たちの命を賭けた代償を…
自分が見られもしない、▼
叶ったのかすらわからない、
そんな光景のために使っても。▼
- [アズール]
- …うん。▼
- [セレナ]
- …もちろんよ。▼
- [ウード]
- それが俺たちにできる、
あの場所への精一杯のことだ。▼
- [ハイドラ]
- …………▼
…わかった。
では絶望の未来の地を再生させ、▼
死んだ者たちに墓を与えよう。▼
――我は神祖の知恵を司る者、
原始の世界を統べし者…▼
清澄なるこの力に於いて、
彼の地に…再生と祝福を――▼
(画面が光る)
- [ハイドラ]
- …………▼
よし。▼
これであの地は再生された。
お前たちの願いは、確かに叶えたぞ。▼
- [セレナ]
- あ…ありがと。
なんか、心が軽くなったわ。▼
- [アズール]
- ありがとう…ハイドラさん。▼
- [ウード]
- さっきは大した報酬もなさそうだとか
言って悪かったな。▼
- [ハイドラ]
- はは、そんなこと…▼
…っ!?▼
- [ウード]
- どうした?▼
- [ハイドラ]
- 声が…聞こえた。▼
- [セレナ]
- 声?▼
- [ハイドラ]
- さっき力を送ったあの地に…
ひとりの軍師の思念が残っていてな。▼
身体はとうに滅んでいたが…
仲間たちと同じように、墓を作ったんだ。▼
そうしたら…いま、
その軍師と仲間から…▼
…私に、声が届いたんだ…▼
- [セレナ]
- それって…!▼
- [ハイドラ]
- そうだな。たぶん…
お前たちのよく知る存在だろう。▼
- [アズール]
- みんな…何て言ってたの?▼
- [ハイドラ]
- 「ありがとう」と…何度も言っていた。
幸せそうに…笑いながら。▼
それから、お前たちに…
「気をつけていってらっしゃい」と。▼
「どこへ行っても、見守っている」と…▼
- [アズール]
- !! 父さん、母さん…▼
- [セレナ]
- ……っ。▼
- [ハイドラ]
- …私の国に行く前に、
これを渡しておこう。▼
- [ウード]
- これは…
小さい…水晶玉か?▼
- [ハイドラ]
- いいか? 全てが終わったあと、
もしお前たちが…▼
「本当の故郷」に帰ることを望むなら、
それを使ってくれ。▼
- [アズール]
- え…!?
どういうこと…!?▼
- [ハイドラ]
- それは時空を超えることができる、
転移の力を込めた水晶玉だ。▼
お前たちが役目を果たしたあと、
ここに帰るために使うものだが…▼
お前たちが真に望むのなら、
本当の故郷に帰ることもできる。▼
但し、転移は一度限りだ。▼
- [セレナ]
- えっと…未来に帰る代わりに、
ここにはもう来られなくなるってこと?▼
- [ハイドラ]
- ああ。生きた人間が時空を超え、
その地に留まることは禁忌…▼
私だって、そう何度もお前たちを
飛ばすほどの力は持たない。▼
十数人を一度に飛ばした
この世界の神は…▼
相当強い力を持っていたんだな。▼
- [ウード]
- まさか帰れるとはな…あの場所に。
でも…▼
- [アズール]
- でも、みんなを残していくことになるよ。
僕たちだけ、帰れない。▼
- [セレナ]
- でも…ホントは父さんと母さんのお墓に…
この手で花を手向けられるなら…▼
- [ハイドラ]
- いや…答えは今出さなくてもいい。
よく考えて使え。▼
全ては、あの地での闘いが終わった後に
決めることだ。▼
- [ウード]
- …………▼
…よーーーーし!!
じゃ、がんばるか!!▼
- [アズール]
- わ、ウード…
いきなりどうしたの。▼
- [セレナ]
- 何やってんのよ!
大声出して、びっくりするじゃない!▼
- [ウード]
- 全て終わらせる…
今考えるべきことはそれだけだ。▼
そのためには、
ここで悩んでても仕方ないだろ?▼
今は使命を果たすことを考えて…
帰る場所のことは、後に回そうぜ。▼
今度は三人一緒に行くんだ。
考える時間も、話し合う時間も…▼
きっとたくさんある。▼
- [アズール]
- ウード…▼
…そうだね。今はあの場所を
懐かしんでる場合じゃない。▼
すっごい報酬をくれた、
ハイドラさんのためにも…▼
これからのこと考えて、
強い気持ちでいないといけないね!▼
- [セレナ]
- …まあ、確かにそうね。
父さんや母さんが見送ってくれたんだもの、▼
ここでうじうじしてられないわ。
ちゃんと信じて、ついて行くから…▼
よろしく頼むわよ、ハイドラさん!▼
- [ハイドラ]
- 頼もしいな。
こちらこそ…よろしく頼む。▼
…では私の国に転移する準備を始める。
少しだけ、待っていてくれ。▼
- [ウード]
- はーい!▼
- [アズール]
- じゃあ向こうで待ってようか!▼
- [セレナ]
- 準備できたらすぐ言いなさいよ!▼
- [ハイドラ]
- わかった。▼
…………▼
…? この紋章は…
あの軍師が私に持たせたのか?▼
それなら、有難くいただいておこう。
あの者たちの想いは、必ず役に立つ日が来る。▼
…必ず。▼
邪痕の紋章を手に入れた▼
クリア後2†
- [ハイドラ]
- …………▼
ほう…
追手は役目を果たさなかったか…▼
奴め…まだ生きておったとはな…▼
我の元から分離し、
とうの昔に消えたものとばかり思っておったが…▼
忌々しい…
今度は何を企んでいるのだ…▼
- [???]
- …ハイドラ様。▼
- [ハイドラ]
- …お前か。▼
我に何用だ。▼
- [???]
- もうすぐ奴が戻ります。
異界の者を引き連れて。▼
- [ハイドラ]
- …知っている。▼
…………▼
…始末はお前に任せよう。
兵は好きに使え。▼
- [???]
- …はい。▼
コメント(情報投稿・誤字脱字の報告)†
- 邪痕の紋章って2周目以降ももらえるけど使い道がなぁ... -- mizuki
Last-modified: 2020-02-01 (土) 19:21:32