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フェリシアの親子会話

カンナ(女)

[カンナ]
お母さん、大丈夫?
ケガとかしてない?▼
[フェリシア]
はい、大丈夫ですよ。
気遣ってくれてありがとうございます。▼
[カンナ]
お礼なんていいって!▼
でも、無理はやめてね。
何かあったら、すぐにあたしを呼んで!▼
あたし、お母さんのためなら
なんでもしちゃうから。▼
[フェリシア]
…………▼
[カンナ]
どうしたの、お母さん。▼
[フェリシア]
優しい子に育ってくれたなぁって…
すごく誇らしい気持ちになったんです。▼
[カンナ]
ほんと!?
そう言ってもらえてすごくうれしい。▼
あたしね、人の役に立てることが
とっても幸せなんだ。▼
そのためなら自分はどうなってもいいって
思うときもあるぐらいで…▼
[フェリシア]
…………▼
それ…私と一緒です。▼
[カンナ]
えっ。そうなの?
お母さんも?▼
[フェリシア]
実は結婚前、カムイさんとも
話したんですが…▼
私はどうしようもないぐらい
ドジでおっちょこちょいです。▼
でも、みなさんをお世話したいという
気持ちは誰にも負けません。▼
みなさんのために生きることが、
私の幸せなんです。▼
[カンナ]
お母さん…!
あたし、それすっごくわかる!▼
あたしの性格は
お母さん譲りだったんだね。▼
[フェリシア]
カンナ…!!
わ、私嬉しいです…!▼
私のドジなところじゃなくて
なけなしの真っ当な部分が受け継がれて…!▼
[カンナ]
な、なけなしのって…
そんなことないよ…▼
[フェリシア]
では、幸せいっぱいの気分になったところで、
そろそろ戦闘に戻りましょうか。▼
[カンナ]
うん! わかった!
でも…▼
お母さんが手に持ってるの…
武器じゃなくて、焼き鳥の串だよ。▼
[フェリシア]
はわわわわーーーーーーーっ!▼
もう…私ったら…▼
[カンナ]
あはは、しっかりしてね。
じゃ、あたしは行くから!▼
[フェリシア]
あ!
カンナ、ちょっと待ってください!▼
カンナも…
それ…武器じゃなくて、木の枝です…▼
[カンナ]
はわわわわーーーーーーーっ!▼
[フェリシア]
ああ、ごめんなさい…
真っ当じゃないところも受け継がせてしまって…▼
でも、自分に似た我が子を見るのは
とっても可愛いですし…▼
これはこれでアリですね!▼
[カンナ]
うん! お互い気をつければいいよ!
手に持ってるものは…大丈夫そうだね。▼
[フェリシア]
…では、いざ!
みなさんのために! 戦いましょうーっ!▼

ディーア

[フェリシア]
はわっ!?
ディーア、見てください!▼
おいしそうな食べ物が
屋台にいっぱい並んでますよーっ!▼
[ディーア]
そりゃあ、並んでるだろ…
お祭りなんだし…▼
[フェリシア]
お腹もへってきたことですし、
少しいただいちゃいましょうか。▼
[ディーア]
いやいや…
今、戦闘中だぜ?▼
[フェリシア]
大丈夫ですって!
ちゃんとお金は置いておきますから。▼
[ディーア]
そういうことを
言ってるんじゃねえんだけど…▼
[フェリシア]
焼きとうもろこしがおいしそうですね!
では、いっただっきまー…▼
って、きゃあああああ!▼
[ディーア]
…派手に転んだな、母さん。
慌てすぎだって…▼
[フェリシア]
はうう…▼
[ディーア]
怪我はないか?
ほら、手を貸すから立ち上がれよ。▼
って、うおっ!?▼
[フェリシア]
ディーア!▼
[ディーア]
…ははは。
俺まで転んじまったぜ…▼
[フェリシア]
…ふふふ。▼
[ディーア]
ひどいじゃん、母さん…
息子が転んだとこ見て笑うなんてさ…▼
[フェリシア]
ご、ごめんなさい!
でも、違うんです!▼
なんていうか、今の転び方を見たら…
私の息子なんだなぁ、って…▼
[ディーア]
…ああ。
俺は間違いなく母さんの息子だ。▼
たまにドジするところとか、
絶対に母さんの血だぜ?▼
[フェリシア]
はぅぅ…ごめんなさい…
そんな迷惑なものを受け継がせてしまって…▼
[ディーア]
…別に気にしてないよ。▼
母さんのいいところも
ちゃんと受け継いでるし。▼
[フェリシア]
そ、そんな嬉しいこと言われたら、
私、泣いちゃいますよ…▼
[ディーア]
泣くなよ…
でも、本当にそう思ってるから…▼
[フェリシア]
ありがとうございます…
ディーア…▼
…ちなみに、ディーアが受け継いでる
私のいいところって、どんなとこです?▼
[ディーア]
そりゃあ…世話好きなとことか?▼
[フェリシア]
それはジョーカーさんの
いいところでもありますね…▼
もっと、私だけの
いいところってありませんか?▼
[ディーア]
…………▼
…………▼
[フェリシア]
えええええ!?
まさか思いつかないんですか!?▼
[ディーア]
んじゃアレだ…
優しいとことかじゃね?▼
[フェリシア]
んじゃ!?
んじゃ、ってなんですか!? んじゃって!▼
[ディーア]
…ほら、無駄話はもうやめようぜ。
さっさと戦いを終わらせないと…▼
[フェリシア]
あっ、話はまだ終わってませんよ!
待ってください、ディーアーー!▼

ゾフィー

[ゾフィー]
わわわっ!?▼
母さーーん!
どいてどいてどいてー!▼
[フェリシア]
ゾフィー!?▼
[ゾフィー]
はわわわ、よけられない!
ぶつかっちゃうよー!▼
[フェリシア]
きゃああああ!▼
[ゾフィー]
いたた…ごめんね、母さん!
怪我はしてない?▼
[フェリシア]
私なら大丈夫です。
ゾフィーの方こそ怪我はしていませんか?▼
[ゾフィー]
うん。転んだときに
少しひざをすりむいちゃっただけ。▼
[フェリシア]
はぅぅ…
ゾフィー、本当にごめんなさい…▼
[ゾフィー]
なんで母さんが謝るの?
転んでぶつかったのはあたしの方なのに。▼
[フェリシア]
だって、あなたのドジなところは…
絶対に私の血だと思います…▼
だから、本当にごめんなさい!▼
[ゾフィー]
もう! やだな母さん!
ドジな血なんかあるはずないってば!▼
[フェリシア]
そ、そうでしょうか?▼
[ゾフィー]
あたしがドジなのはあたしのせい!
母さんは何も悪くないわ!▼
だって母さんは馬に振り回されたり、
後ろ髪を食べられたりしないでしょ?▼
敵と戦ったときに
相手の服が弾け飛んだりもしないでしょ?▼
[フェリシア]
そ、それは…
ありませんね…▼
[ゾフィー]
じゃあやっぱり母さんのせいじゃないよ。
だから、そんな悲しそうな顔しないで、▼
[フェリシア]
ゾフィー…▼
…わかりました。
ありがとうございます、ゾフィー。▼
[ゾフィー]
ほら、さっさと賊を倒して
お祭りを再開させなくちゃ!▼
[フェリシア]
ええ、わかりまし…
はわわわわわっ!?▼
[ゾフィー]
か、母さん!?▼
[フェリシア]
…ごめんなさい。▼
今度は私が転んで
あなたを巻き込んじゃいました…▼
[ゾフィー]
ふふふ。▼
やっぱり、
似たもの親子なのは間違いないね。▼

ミドリコ

[フェリシア]
あっ、この屋台にあるお団子…
とってもおいしそうですね…▼
食べちゃっても大丈夫…ですよね。
お金はちゃんと置いておくので。▼
[ミドリコ]
もう、お母さん!▼
[フェリシア]
はぅぅ!?
な、なんですか、ミドリコ?▼
[ミドリコ]
今、おだんごをたべようとしてたでしょ?
おみせの人がいないのに…▼
おまつりがさいかいするまで
まってないとだめじゃない!▼
[フェリシア]
はぅぅ…
でも、お腹が空いてしまったので…▼
つい、こんな感じで
手が伸びていってしまいます…▼
[ミドリコ]
あっ! お母さん!
あしもとに石! おおきな石が!▼
[フェリシア]
きゃあああああ!▼
[ミドリコ]
だ、だいじょうぶ、お母さん!?▼
[フェリシア]
あぅぅ…
ちょっとだけすりむいちゃいました…▼
[ミドリコ]
はい、お薬!
しみるけどがまんしてね!▼
[フェリシア]
はわわわわっ!?
し、しみてますしみてます!▼
[ミドリコ]
お母さんはお母さんなんだから!
これくらいがまんできるでしょ?▼
[フェリシア]
は、はい…
我慢します…ひっ…うぅぅ…▼
[ミドリコ]
これでよし!
しょうどくはばっちりできたよ!▼
[フェリシア]
なんか、ミドリコの方が
私よりもしっかりしてますね…▼
[ミドリコ]
そうかな?▼
でもね、ここだけの話…
ミドリコもたくさんケガをするんだよ。▼
すぐにころぶし、カベにぶつかるし。▼
昨日なんか、やくそうにきをとられて
丘から転げおちちゃったんだ。▼
[フェリシア]
ええっ!?
だ、大丈夫なんですか!?▼
[ミドリコ]
だいじょうぶ。お薬があるから、
じぶんでなおせるもん。▼
[フェリシア]
そ、そういう問題でしょうか…▼
[ミドリコ]
でも、お母さんは
いっぱいドジをしていいからね!▼
お母さんのけがは
ぜーんぶ、ミドリコがなおしてあげるから!▼
[フェリシア]
あ、あはは…
ありがとうございます、ミドリコ。▼
でも、ドジはあまりしないようにしますね。
母親としての威厳を保たないと…▼
[ミドリコ]
む、けわしい顔してるわね。
まだキズがいたむの?▼
よーし、いたいのいたいの、
とんでいけー。▼
[フェリシア]
はうう…これじゃ、
どっちが子どもなんだかわかりません…▼

シノノメ

[フェリシア]
はわわわわわーっ!▼
[シノノメ]
おい、母さん!?
そんな盛大に転んで大丈夫か?▼
[フェリシア]
は、はい!
大丈夫です!いつものことですからっ!▼
[シノノメ]
そんな快活に言うようなセリフじゃないと
思うけどな…▼
[フェリシア]
はわわわわわわ…
そ、そうですよね…▼
[シノノメ]
で…それ…今、地面に落として
グチャグチャになったのはなんだ?▼
[フェリシア]
はわわわわわわ…
これは…屋台のたこ焼きです…▼
あなたに食べてもらおうと思って、
持ってきたのに…▼
…あっ!▼
[シノノメ]
今度はなんだよ。▼
[フェリシア]
…このたこ焼きのお金を
置いてくるのを忘れてしまいました!▼
はわわわわわわ…
あとでちゃんと払います…▼
[シノノメ]
まったくもう。
何から何まで母さんらしいな。▼
[フェリシア]
ほんとに…
私ったらダメですね…▼
どうしようもない姿ばかりあなたに見せて…
母親のくせに…▼
私、よく落ち込むんです。
未来の第一王子の母親失格じゃないかって…▼
[シノノメ]
おいおい、母さん。
間違ってもそんなこと考えないでくれよ。▼
母さんは、母さんのままでいいんだ。▼
そして、俺は母さんが俺の母親で
よかったって思ってる。▼
[フェリシア]
シノノメ…
優しい子に育ちましたね…▼
うぅ…なんか、泣けてきます…▼
でも、いいんですよ…
気を遣ってくれなくて…▼
[シノノメ]
いや、気なんか遣ってない。
心の底からそう思ってるんだ。▼
…実は俺、父さんみたいな
模範的な人間が少し苦手なんだよ。▼
もちろん父さんのことは尊敬しているし、
立派な人物だと思っている。▼
けど、なんて言えばいいのか…▼
とにかく俺は、父さんと正反対の
母さんを見ていると心が軽くなるんだ。▼
だから母さんはいつまでも変わらずに
母さんのままでいてくれ。▼
[フェリシア]
で、でも…▼
[シノノメ]
未来の第一王子が言ってるんだ。
これは、命令だよ。▼
[フェリシア]
わ、わかりました…
命令って言うなら…▼
[シノノメ]
そうだ、母さん。
あとで一緒に屋台をまわろう。▼
まずはさっきのたこ焼きのお金を払って、
それからもう1つ買うぞ。▼
で、神社の境内に座って一緒に食べるんだ。▼
[フェリシア]
はい!いいですね!▼
[シノノメ]
ははは。
いい笑顔だぜ、母さん。▼

キサラギ

[フェリシア]
あのあの…キサラギ、
何をやっているんですか?▼
[キサラギ]
なにって……見ればわかるでしょ。
的当てだよ。▼
[フェリシア]
的当て?
いや、それにしては…▼
[キサラギ]
どうしたの、そんな顔して?▼
[フェリシア]
でもでも、的当てって…
弓でやるものですよね。▼
でもあなたが持っているのは…▼
[キサラギ]
あっ!?▼
[フェリシア]
それ、楽器の弦じゃないですか!
どこから持ってきたんですか!?▼
[キサラギ]
ほんとだ。
どうりで当たらないと思ったよ…▼
[フェリシア]
しかも、それだけじゃないですよ。▼
あなたが持っている矢…
それ、矢じゃなくて割り箸です。▼
[キサラギ]
あーっ!!▼
実は最近、こういうことがよくあるんだ。▼
[フェリシア]
はわわ…私の性格が
受け継がれちゃったんですかね?▼
[キサラギ]
ど、どうかなあ…▼
[フェリシア]
えっとえっと…戦闘中はどうですか?
戦闘中もおっちょこちょいが出ちゃいますか?▼
[キサラギ]
ううん。
戦闘中は大丈夫!▼
[フェリシア]
よかった…
そこも私そっくりで。▼
私も戦闘中はドジはしないんです。▼
前に「使用人より軍人の方が千倍は向いている」
って言われたこともあるんですよ。▼
[キサラギ]
へえー、かっこいいなぁ!▼
[フェリシア]
でも、ごめんなさい。
私の変なところを受け継がせてしまって。▼
[キサラギ]
あはは、謝るなんてやめてよ!▼
僕、母上と似てることが誇らしいんだから。▼
[フェリシア]
本当に?▼
[キサラギ]
うん、そんなの当たり前だよ。▼
[フェリシア]
ふふ。
嬉しいことを言ってくれますね。▼
それじゃ、戦闘に戻りましょう。
賊の皆さんと倒して、お祭りを楽しむんです。▼
[キサラギ]
はーい!
よし、武器を持って、と…▼
[フェリシア]
キサラギ…!
だから、それは弦ですよー!▼
[キサラギ]
はわわ…▼

グレイ

[グレイ]
母さん、ちょっといいか。▼
[フェリシア]
はい、なんでしょう。▼
[グレイ]
これ、屋台で買っておいた。
たこ焼きとリンゴ飴だ。▼
[フェリシア]
あら、私にくれるんですか?
どういう風の吹きまわしで?▼
[グレイ]
今日は親の成長を願うお祭りなんだろ?
だから、俺からの気持ちだ。▼
[フェリシア]
いえ、グレイ…▼
今日は親の成長を願うのではなくて、
子どもの成長を願うお祭りですよ?▼
[グレイ]
えっ?
そうだったっけ?▼
[フェリシア]
そうですよ…既に育ちきっている
親の成長を願ってどうするんです。▼
全く、グレイはおっちょこちょいですね。
もっとしっかりしてください。▼
[グレイ]
母さんに言われたくないな。
ていうかこれ、母さんの血だぜ。きっと。▼
[フェリシア]
ま、まぁ…
それは確かだと思いますけど…▼
[グレイ]
まあいいや。▼
とにかく、たこ焼きとリンゴ飴は
もらっておいてくれ。▼
たこ焼きが母さんで、リンゴ飴が父さんだ。
父さんには母さんから渡しておいてくれよな。▼
[フェリシア]
…………▼
…サイゾウさんに甘いものですか?
ものすごーく嫌がられると思いますよ?▼
…あっ、それともわざと?
父親に対する嫌がらせですかっ!?▼
[グレイ]
はわわわわわわわっ!
違う、違う!▼
ま、間違えただけだ!
たこ焼きが父さんでリンゴ飴が母さんな!▼
[フェリシア]
それなら大丈夫でしょう。
たこ焼きなら食べてくれそうですね。▼
[グレイ]
んじゃ、頼んだぞ。
俺は戦闘に戻る。▼
[フェリシア]
はい、わざわざ気を遣ってくれて
ありがとうございました。▼
もう、あの子のおっちょこちょいにも
困ったものですね…▼
…………▼
…な、なんでしょう。
なんだか変な胸騒ぎがしますね。▼
念のため…▼
はわわわわわわわ!
たこ焼きにハチミツがたくさん!▼
いったい、どういうドジな注文したら
こうなるんでしょう…▼
…………▼
…これはサイゾウさんには渡さず、
私だけでいただいちゃいましょう。▼

キヌ

[キヌ]
ねえ、母さん!
見て見てー!▼
さっき的当てでいっぱい当てて、
景品でこれもらったのー!▼
[フェリシア]
あら、犬のお人形じゃないですか。
かわいいですねー。▼
私にも抱かせてもらっていいですか?▼
[キヌ]
もちろん、いいよ!▼
[フェリシア]
あー…この触り心地…
毛並みもツヤツヤしていて…▼
触っているだけで
いい気分になってきます…▼
[キヌ]
…………▼
[フェリシア]
あれ?
どうしたのですか?▼
[キヌ]
べ、別に?
なんでもない。▼
[フェリシア]
なんでもなくないですよ…
そんなふくれっ面をして。▼
なにか怒っているんですか?▼
[キヌ]
…アタシのほうがいいもん。▼
[フェリシア]
えっ?▼
[キヌ]
アタシの毛並みのほうが、
そのぬいぐるみよりいいもん!▼
それなのに、母さんたら…▼
[フェリシア]
あ、ああ! 毛並みのことで、
焼きもちを焼いていたのですか!?▼
ご、ご、ごめんなさい…▼
もちろんあなたのほうが、
圧倒的に毛並みがいいですよ?▼
このお人形は触ると、
いい気分になりますが…▼
あなたの毛並みは、触っているだけで
すごく幸せな気持ちになります。▼
あなたのほうが全然、上ですよっ!▼
[キヌ]
…ほ、ほんと?▼
[フェリシア]
もう、ほんとに決まってるじゃないですかー!▼
あなたは私の自慢の娘。
世界一の毛並みを持つ子なんですからっ!▼
[キヌ]
…………▼
うれしいーーーーーーーーーっ!!
よかった♪▼
[フェリシア]
…もう。あなたったら、
ニシキさんにそっくりですね。▼
彼も昔…似たような感じで、
毛並みのことで焼きもちを焼いたんですよ?▼
[キヌ]
そりゃそうだよー。▼
アタシたちにとって、
この毛並みは誇りなんだからねっ!▼
でもアタシがいっちばん
気に入ってるのはここ!▼
母さんとおんなじ、前髪のピンク色!
かわいい色だよねー、えへへ!▼
[フェリシア]
キヌ…うふふ。
はい、あなたに良く似合っています。▼
一番気に入ってると言ってくれて、
とても嬉しいですよ。▼
…さて、機嫌が直ったところで、
賊を倒しにいきましょうか。▼
あなたの最高の毛並みを、
賊の皆さんにも披露してやってください。▼
[キヌ]
うん! でも見とれる間もなく、
一瞬でやっつけちゃうと思うけどね!▼

ヒサメ

[ヒサメ]
母さん、しっかりしてください。▼
[フェリシア]
なんですか、突然。▼
私は別に
おっちょこちょいなことはしてませんよ?▼
[ヒサメ]
いいえ、してますって。
ほら、靴が左右逆じゃないですか。▼
[フェリシア]
はわわわわわわわーっ!▼
全然、気付きませんでした…
ありがとうございます…▼
ほんと、私ってダメですね…▼
[ヒサメ]
お祭りで気が緩むのはわかりますが、
今は戦闘中です。▼
落ち着いて行きましょう。▼
[フェリシア]
そうですね。
わかりましたっ!▼
あれ、ヒサメ…
あなた、それ本物ですか?▼
[ヒサメ]
何の話ですか?▼
[フェリシア]
刀ですよ。▼
本物のようにも見えますけど、
でも、いつものとはどこか違うような…▼
[ヒサメ]
…あああ。▼
実はさっき、屋台で
おもちゃの刀をいじくっていたのですが…▼
間違えて、おもちゃのほうを
持ってきてしまいました…▼
うう…私としたことが…▼
[フェリシア]
もしかしたら…
あなた、私に似ているのかも…▼
ごめんなさい…▼
[ヒサメ]
いやいや、謝らないでください。▼
[フェリシア]
…謝りますよ…▼
だって、おっちょこちょいでいいことなんて、
何一つないと思いますし…▼
[ヒサメ]
そんなことないですよ、母さん。▼
まじめすぎる。頑固すぎる。
慎重すぎる。▼
そんなことを言われていた私が、
最近はみんなにこう言われるのです。▼
「隙があることがわかって、
 親しみやすくなった」と。▼
これが母さんから受け継いだものなら、
心から感謝します。▼
[フェリシア]
ヒサメ…
あなた、大人になりましたね…▼
今日は子どもの成長を願うお祭りらしいですが、
あなたの成長は願う必要もなさそうです…▼
[ヒサメ]
あはは、そんなことないですよ。
私はまだまだ子どもです。▼
…あ、そろそろ戦闘に戻らないと。
その前に私は、刀を交換してきますね。▼
ではまた、後ほど。▼
[フェリシア]
あ、ヒサメ!
行く方向が逆ですよ!▼

ミタマ

[ミタマ]
お母様。今日はわたくし、
お母様のお手伝いをしようと思いますの。▼
[フェリシア]
私の…お手伝いですか?▼
[ミタマ]
はい。
今日は子どものためのお祭り。▼
ですから、今日ばかりは真面目に、
親孝行しようと思います。▼
[フェリシア]
?▼
子どものためのお祭りなら
逆じゃないでしょうか…▼
[ミタマ]
えっ?▼
[フェリシア]
親が子のために、何かしてあげるのが
子どものためのお祭りだと思うのですが…▼
[ミタマ]
…………▼
はわわわわ…そ、そうですわね!
勘違いしておりましたわ!▼
[フェリシア]
あなた、いつも私のことを
おっちょこちょいとか言いますが…▼
あなただって、けっこうな
おっちょこちょいですね。▼
[ミタマ]
うう…
返す言葉もありませんわ…▼
[フェリシア]
でも、あなたの気持ちはうれしいです。
何をお手伝いしてくれようと思ったのですか?▼
[ミタマ]
それはお母様の
お申し付け次第と思っていましたが…▼
…あ。でも一つ、先回りして済ませてきた
お手伝いがありますわ。▼
わたくし、賊に荒らされた屋台の
整理整頓をしてまいりましたの。▼
[フェリシア]
へえ、すごいですねーっ!▼
…あ、屋台にポタポタと墨が落ちていましたが、
あれはあなたの墨だったのですね?▼
[ミタマ]
え? わたくし、そんなことを?
気付きませんでした…▼
[フェリシア]
…あれ?▼
墨の隣に、割れた食器とか、ごちゃごちゃに
なった調理器具があったような…▼
もしかして、それもあなたが…▼
[ミタマ]
…い、言われてみれば、そういうことも
してしまったかもしれませんわ…▼
[フェリシア]
はわわわわ…
そ、そうだったんですか?▼
わかりました。
屋台の人には、私から謝っておきましょう。▼
[ミタマ]
ごめんなさいお母様…
わたくしを…叱りますか?▼
[フェリシア]
もう…子ども祭りの日に叱ったりしませんよ。
それに私個人としても、とてもうれしいですし。▼
[ミタマ]
えっ? うれしい?▼
[フェリシア]
かわいい子どもが自分に似てきてくれる。
母としてこんなにうれしいことはありません。▼
[ミタマ]
うう。
でもそれがいいことなのかどうか…▼
母娘 二人まとめて おっちょこちょい…▼
不安の一句を詠みましたわ。▼
[フェリシア]
ふふふ。心配いりませんわ。
どんな失敗しても二人一緒です。▼
これからは二人で
おっちょこちょい街道を爆走しましょう!▼
[ミタマ]
はい。
お母様がそう仰るのなら!▼

マトイ

[マトイ]
母さん、準備は整ったわ。▼
[フェリシア]
準備って、なんですか?▼
[マトイ]
何って…母さんの印象向上期間のことに
決まっているでしょう?▼
みんなに母さんのいい印象を残せるように、
あたしのほうで完璧に準備しておいたから。▼
あとは賊を殲滅して、
お祭りが再開するのを待つだけよ。▼
[フェリシア]
あのう…具体的に何をしてくれたのか…
聞いてもいいですか?▼
[マトイ]
…ほら、賊が屋台を荒らしたでしょう?
そこを全て片付けて、完璧な状態にしておいたの。▼
お祭りが再開したら、
あたしが大声で言うわ。▼
「これ、みーんな母さんが片付けたの!?
 すごい! いつの間に!?」▼
って!▼
[フェリシア]
…………▼
いやいやいやいや…
あなたの気持ちはうれしいですけど…▼
[マトイ]
なんだか気乗りしない感じね。
どうしてかしら?▼
ドジっ子のフリをして、本当はできる人って、
みんなに思ってもらえるわよ。▼
[フェリシア]
だけど、印象向上期間が
終わったらどうするんですか?▼
[マトイ]
えっ?▼
[フェリシア]
あなたが私の代わりに
何もかも陰でやってくれるんですか?▼
ずーっとずーっと、私の影武者みたいに?▼
いつも完璧なあなただから、きっと何か
考えがあってのことだとは思うのですが…▼
[マトイ]
…………▼
はわわわわわ……▼
[フェリシア]
そ、その反応をするということは…▼
[マトイ]
ご、ごめんなさい!
そこまで考えてなかったわ!!▼
もしかしたら…母さんのおっちょこちょいが
完璧に受け継がれてしまったのかしら…!▼
[フェリシア]
いえ、ほとんど受け継がれていませんよ。
例えそうだとしても、恥じることはありません。▼
[マトイ]
ほ、ほんと?▼
[フェリシア]
はい。
だから何も気にしないでください。▼
私は生粋のおっちょこちょい。
今までもそうですし、これからもそうです。▼
でも、それを恥ずかしいとは思いません。▼
だって、私にはあなたのような
素敵な娘がいるんですから。▼
[マトイ]
母さん…▼
[フェリシア]
お祭りの屋台は、あなたがやってくれたことと、
みなさんには話しておきます。▼
そして、あなたがいかに優しくて
どれほど母親思いなのか…▼
そのことも話そうと思います。▼
[マトイ]
…母さん、ごめんなさい。
印象向上期間は間違ってたわ。▼
だって、あたしは今の…
そのままの母さんが好きなんだから。▼
[フェリシア]
ふふ。いいんですよ、気にしなくて、
さあ、賊を倒しに行きましょう!▼

シャラ

[シャラ]
母さん、最近どうなの…▼
[フェリシア]
どうって…
何がですか?▼
[シャラ]
最近、おっちょこちょいに
拍車がかかってるんじゃないかしら…▼
[フェリシア]
…ああ…よくわかりましたね…
実はそうなんですよ…▼
おかげで方々にご迷惑をかけてしまって…
困ってるところなんです…▼
[シャラ]
うふふ…▼
[フェリシア]
…な、何を笑っているんですか?▼
[シャラ]
言わないわよ…▼
母さんに、よりおっちょこちょいになる
まじないをかけたなんてこと…▼
口が裂けても言えないわ…▼
[フェリシア]
な、なんですってーっ!?▼
[シャラ]
あっ、私ったら…
心の声が表に出てしまったみたい…▼
[フェリシア]
ちょっとー! シャラさん!?
どういうことですかーっ!?▼
[シャラ]
ふふふ…仕方ない…
全てを話すわ…▼
…私、カムイ様の
メイドの座を狙っているのよ…▼
でも、そこには母さんが陣取っている…▼
母さんを蹴落とすには、どうすればいいか…
ものすごく考えたの…▼
そこでひらめいたのが…▼
母さんがよりおっちょこちょいに
なるというまじないよ…▼
そうなればカムイ様も
母さんにあきれて…▼
[フェリシア]
そ、そんな陰湿なことを…
…あ、あなたって人は…▼
今すぐ解いてください!▼
[シャラ]
…わかったわ…
バレちゃったことだし、解いてあげる…▼
…………▼
…あれ?
はわわわわ…▼
[フェリシア]
どうしたんですか?▼
もしかして、解けなくなったとか
言わないでくださいよ…▼
[シャラ]
…………▼
…私の勘違いだったみたい…▼
[フェリシア]
えっ?▼
[シャラ]
まじないをかけたつもりだったんだけど、
そもそも、かかっていなかったみたいだわ。▼
[フェリシア]
…………▼
じ、じゃあ…私のおっちょこちょいに
拍車がかかっているという現実は…▼
[シャラ]
ええ、素の母さんっていうことね…▼
[フェリシア]
はわわわわーーーーーーーっ…▼
それはそれで、こたえますね…▼
でも、まじないをかけたつもりが
かかってなかっただなんて…▼
あなたもけっこうな
おっちょこちょいですよ?▼
[シャラ]
ええ…困ったわ…
母さんに似てきちゃったのかしら…▼
[フェリシア]
…まあ、とにかく。
私が今日お願いしたいことは決まりました。▼
あなたが陰湿な野望を抱かない、
まっすぐな子になるように願おうと思います。▼
[シャラ]
いや、そうじゃないわ…
これ以上、母さんに似ないようにって願って…▼
[フェリシア]
ダ、ダメですよ。▼
おっちょこちょいのほうがまだ
かわいげがあるんですからねっ!▼
さ、お互いおっちょこちょいに気をつけて、
戦闘に戻りますよ!▼

ジークベルト

[ジークベルト]
…………▼
[フェリシア]
ジークベルト?▼
どこか具合でも悪いのでしょうか?
なんだか元気がないように見えますけど…▼
[ジークベルト]
母上に聞きたいことがあるんだ。▼
[フェリシア]
そんな真剣な表情をして…
何か悩みごとでもあるんですか?▼
[ジークベルト]
この間、母上の天幕で…
たまたま見つけてしまったんだ…▼
父上の名前が刺繍された…
め、め、め…メイド服を…▼
[フェリシア]
あっ!?
そ、それはっ!?▼
[ジークベルト]
勘違いはしないでくれ。
私は別に全然、いいと思っている。▼
他人に迷惑をかけているわけでもないし。
個人の趣味は尊重されるねきだと思う。▼
メイド服愛用者だからといって、
父上のしてきた偉業がなくなるわけでもない。▼
[フェリシア]
はわわっ!
そ、それはそうなんですけど…▼
[ジークベルト]
たとえ真実を知ったとしても、
私は父上をずっと尊敬するよ。▼
[フェリシア]
じ、ジークベルトの気持ちはわかりました!▼
偏見を持たない子に育ってくれて
私は本当に嬉しいです。▼
でも、違うんです!
あれは私が勝手に作ったものなんです!▼
[ジークベルト]
母上が?▼
[フェリシア]
マークスさんとはメイドの練習を
一緒にやる機会が何度かあったので…▼
そのときに、
着てくれたら可愛いかなって思って…▼
でもそれだけです。
普段から着ているわけではないんですよ。▼
ごめんなさい、驚かせてしまいましたね。▼
[ジークベルト]
ははは。
そういうことだったのか。▼
あまりに父上のイメージと合わなくて
混乱してしまってね。▼
今日は朝食の時に手元がやたらと
震えてしまったよ。▼
[フェリシア]
それでお皿を割りまくっていたのですね。
私に似てしまったのかと思いました…▼
[ジークベルト]
軍の備品を壊してしまったことは
反省しているが…▼
それが母上似というのなら、
喜ばしいことだと思うよ。▼
[フェリシア]
ドジな暗夜王子と言われてもいいのですか?▼
[ジークベルト]
母上の血なら、誇るべきことだ。▼
[フェリシア]
もう…ジークベルトったら。▼
こんな優しい子に育ってくれて、
本当に嬉しいです。▼
でも、辛いことがあったら
私に言うんですよ。▼
あまり一人で抱え込まないで。▼
[ジークベルト]
わかっているよ、母上。
ありがとう…▼

フォレオ

[フェリシア]
はうう…
ごめんなさい、フォレオ…▼
[フォレオ]
うふふっ。
大丈夫ですよ、お母様。▼
[フェリシア]
ま、まだ何も言っていないのに
私が何をしちゃったかわかったんですか?▼
[フォレオ]
僕が作ったお洋服を
お洗濯中にダメにしちゃったんですよね?▼
[フェリシア]
…はい。
その通りです…▼
す、すごく気をつけて洗ったんです!
絶対に破れちゃわないように、って!▼
でも、慎重にやらなきゃと思えば思うほど、
指先が震えてしまって…▼
[フォレオ]
気にしないでください。
縫えば元通りになりますから。▼
[フェリシア]
はぁ…
なんで私ってこうなんでしょうか…▼
大好きな息子のお洋服も
まともに洗えないなんて…▼
さすがに落ち込んじゃいます…▼
使用人のお仕事も、
やっぱり辞めた方がいいのでしょうか…▼
[フォレオ]
そんなことありません!▼
一生懸命、
お仕事しているお母様は立派です!▼
[フェリシア]
でも、失敗ばかりしてしまいますし…▼
[フォレオ]
それは確かにそうかもしれませんけど…▼
それでも、ひたむきに
お仕事をするお母様はとても立派です。▼
お父様もお母様そんな姿に
心を奪われたのですよね?▼
[フェリシア]
そ、そうですね…
そうおっしゃってくれました。▼
あれ?
でも、なんでフォレオがそれを知って…▼
[フォレオ]
うふふっ。
お父様にこっそり聞いたんですよ。▼
[フェリシア]
はわわっ!?
は、恥ずかしいです…▼
[フォレオ]
お母様、自信を持ってください。▼
お仕事をしているお母様の姿は…
とってもとっても格好いいですから。▼
どれだけメイド服を破っても、
僕が必ず直して差し上げますよ。▼
[フェリシア]
…フォレオ。▼
[フォレオ]
うふふっ。▼
今度はお母様が落ち込まないように
絶対破れないお洋服を作りますね。▼
[フェリシア]
ありがとうございます、フォレオ。▼

イグニス

[イグニス]
母さん、かき氷の屋台があったぞ…
食べるか?▼
[フェリシア]
はい!
食べたいです!▼
でも、お店の人は逃げちゃって
いませんよね…▼
[イグニス]
ちゃんとお金を置いておけば大丈夫だ…
ほら、できたぞ…▼
…あっ。▼
[フェリシア]
きゃ!?
つ、冷たいです!▼
[イグニス]
す、すまない…
つまづいて母さんにぶちまけてしまった…▼
じっとしててくれ…
今、濡れてしまったところを拭くから…▼
[フェリシア]
…ふふふふ。▼
[イグニス]
…どうした?
なんで笑ってるんだ?▼
[フェリシア]
イグニスのおっちょこちょいなとこ、
私に似ちゃったんでしょうね。▼
[イグニス]
ふっ…
それが嬉しいのか?▼
[フェリシア]
ご、ごめんなさい!
イグニスにとっては迷惑ですよね…▼
でも、やっぱりちょっと嬉しいかもです。▼
子どもに自分と似たところを見つけると、
それだけでなんか、親子なんだな、って…▼
[イグニス]
ふっ…
そういうものか…▼
[フェリシア]
はい!
そういうものです!▼
[イグニス]
…ああ
かき氷をまた作らねばな…▼
[フェリシア]
あっ、でも大丈夫ですよ!▼
よく考えたら
私、自分で氷を生み出せるんでした!▼
がんばれば
かき氷もきっと作れると思います!▼
[イグニス]
おお…!
母さんは氷の部族だもんな。▼
ということは、その血を引く俺も
もしかしたら…!▼
…………▼
…ちょっと力んでみたが、
無理みたいだな。▼
[フェリシア]
イグニスは無理しないでください。
その分母さんががんばりますからね。▼
[イグニス]
でもそれって手から出すやつだろ?
…食べれるのか?▼
[フェリシア]
どうでしょう…
食べたことはありませんけど…▼
[イグニス]
それから、何かかけるものはあるのか?
かき氷用の蜜も手から出せるのか?▼
そうじゃなかったら、プレーンな氷のみを
そのまま食べることになるが…▼
[フェリシア]
はうう…それはちょっと…▼
[イグニス]
…やめておくか。
腹を壊したら大変だしな…▼
[フェリシア]
そ、そうですね…
すみません…▼

ベロア

[フェリシア]
はわわ~!
ど、どうしましょう?▼
せっかくのお祭りなのに
大変なことになっちゃってます!▼
[ベロア]
ママ、落ち着いてください。
賊なんてすぐに退治できますから。▼
[フェリシア]
そ、そうですよね!
ごめんなさい、慌ててしまって。▼
[ベロア]
落ち着いて落ち着いて…
大丈夫です、大丈夫です…▼
深呼吸しましょう。
すーはーすーはー。▼
[フェリシア]
すーはーすーはー…▼
[ベロア]
くんくん…くんくん…
ママ、とってもいい匂いです…▼
[フェリシア]
ベ、ベロアはちょっと
落ち着き過ぎじゃないですかー!?▼
一応、まだ戦ってる
真っ最中なんですけど…▼
[ベロア]
じゃあ、わたしも
慌てた方がいいですか?▼
わー。大変ですー。
どうしましょうー。困りましたー。▼
…やっぱり、
ママみたいに上手にはできません。▼
あんなに上手に慌てられるなんて
ママはやっぱりすごいと思います。▼
[フェリシア]
ふふふ。
そんな褒め方されたのは初めてです。▼
ベロアはやっぱり、
フランネルさんそっくりですね。▼
わたしの悪いところ、
そうやって褒めてくれるんですもの。▼
[ベロア]
パパもママを褒めたんですか…?▼
[フェリシア]
はい。私の割るお皿が芸術的だと。▼
[ベロア]
それはわたしも思います。
ママの割るお皿はステキな宝物です…▼
[フェリシア]
ありがとうございます。▼
[ベロア]
でも、わたしはママにも似ています。▼
ほら、前髪がおんなじピンク色…
それに、話し方も…▼
[フェリシア]
話し方?▼
[ベロア]
わたしの話し方はママを真似したものですから…
ママにそっくりなはずです…▼
[フェリシア]
あ…! …そうだったんですね。
はうう…なんだか感激しちゃいました…▼
[ベロア]
ママ、嬉しそうです…
しっぽがあったらきっと激しく揺れていますね…▼
[フェリシア]
私、ベロアのおかげで
気持ちが落ち着きました。▼
これなら冷静に戦えそうです。
ありがとうございます、ベロア。▼
[ベロア]
そうですか、良かったです。▼
じゃあママ、
早く賊をやっつけちゃいましょう。▼
わたし…ママと色々、
見て回りたいですから。▼
[フェリシア]
はい。
ベロア。▼

ルッツ

[フェリシア]
ルッツ、
敵には充分、注意してくださいね。▼
どこに潜んでいるかわかりませんから。▼
[ルッツ]
うん!
わかったよ、お母さん!▼
[フェリシア]
敵に見つからないように、
できるだけ気配を消して移動しましょう。▼
そーっとそーっと移動です…▼
って、きゃあああああ!▼
[ルッツ]
うわあああああ!
お母さんが積み重なってるお皿の山に!▼
[フェリシア]
どんがらがっしゃーん!▼
はうう…
とんでもなく大きな音をたてちゃいました…▼
[ルッツ]
お母さーーーん!
今、僕が助けに行くからねー!▼
[フェリシア]
あっ、私なら大丈夫です…
って、危ない!ルッツ!▼
[ルッツ]
うわああああああ!?▼
[フェリシア]
ルッツもお皿の山に突撃しちゃいます!▼
[ルッツ]
うわああああああ!!▼
[フェリシア]
あああ!ごめんなさい!
私のドジが似ちゃったんですね!▼
[ルッツ]
うわああああああ!!▼
[フェリシア]
ダメ!
間に合わない!▼
[ルッツ]
うわああああああ…ん?
あれ?体が止まった?▼
[フェリシア]
すごいです、ルッツ!▼
偶然、服が屋台に引っかかって
転ぶのを防げたみたいです。▼
[ルッツ]
あはははは!
危機一髪だったよ!▼
[フェリシア]
私のドジがルッツの幸運で
差し引き無しみたいなことなんでしょうか…▼
とにかく無事でよかったです。
体はなんともありませんか?▼
[ルッツ]
うん!
僕なら大丈夫だよ!▼
[フェリシア]
安心しました。
…って、きゃあああああああ!▼
[ルッツ]
うわああああ!?
お母さんが今度は棚に激突しちゃう!▼
お母さーーーーーーん!!!!▼

オフェリア

[オフェリア]
楽しい時間をめちゃくちゃにする輩には
たっぷりお仕置きしてあげないといけないわね。▼
[フェリシア]
オフェリア…
あなたも頼もしいことを言うようになりましたね▼
[オフェリア]
のんきなこと言ってる場合じゃないわ。▼
見てて、母さん。
私がここから一発で賊を蹴散らしてみせるから。▼
[フェリシア]
えっ?一発で?▼
[オフェリア]
こっそり開発してきた「ヒュエルブ・フォサード」
っていう、新たなる呪文があるのよ。▼
これを放ったら、賊なんてヒューン!
バーーン!ってやられちゃうの。▼
母さん、びっくりすると思うわ。▼
[フェリシア]
はい!
それはすごいと思いますー!▼
[オフェリア]
じゃあさっそく…▼
…………▼
出てきて…私の真の力…
目覚めて…秘められし無限の乙女心…▼
ヒュエルブ…
…………▼
…ちょっと、母さん。
いいかしら。▼
[フェリシア]
…は、はい。
なんでしょう?▼
[オフェリア]
私の力を限界値まで引き出せそうなものを
屋台から持ってきてもらえる?▼
ヒュエルブ・フォサードを使うには、
かなり心をときめかせなきゃならないの。▼
[フェリシア]
あなたの力を限界値まで引き出すもの?
わ、わかりました…▼
(暗転)
[フェリシア]
持ってきましたー!▼
ちゃんと買ってきましたから
安心してくださいね!▼
[オフェリア]
ありがとう、母さん!▼
ってこれ…お面じゃない!?▼
どうやったら
お面で力を引き出せるのよ!▼
[フェリシア]
ご、ごめんなさい…
じゃあこれは?▼
[オフェリア]
って、リンゴ飴じゃない!▼
[フェリシア]
じゃあこれ!▼
[オフェリア]
綿あめ!?▼
違うの!▼
もっと私の乙女心を躍動させるような
キラキラしたものが必要なのよっ!▼
[フェリシア]
キラキラしたもの…
…あ、これのことでしょうか?▼
[オフェリア]
あら、きれいなガラス玉…▼
さすが母さん!
わかってるわね!▼
じゃあ、改めて行くわよ…▼
賊ども食らえ!
私の新たなる呪文!▼
ヒュエルブ…▼
はわわわわわー!▼
[フェリシア]
はわわわわわー!▼
[オフェリア]
私の力を限界まで引き出す
キラキラのガラス玉が…▼
[フェリシア]
肝心なときに落として割っちゃうなんて、
さすが私の娘ですね!▼
[オフェリア]
…もういいわ。
ヒュエルブ・フォサードはまたの日のお楽しみ!▼
[フェリシア]
そうですね。
今日は普通にやっつけちゃいましょう!▼

ソレイユ

[ソレイユ]
あの、母さん…
ちょっと聞いてほしいことがあるんだけど。▼
[フェリシア]
どうしたんですか?▼
[ソレイユ]
最近よく散々な目に遭うんだ。
肝心なときにドジっちゃって…▼
[フェリシア]
肝心なとき…
戦いの最中とかですか?▼
[ソレイユ]
ううん、違うよ。▼
あたしにとっての肝心なときっていうのは、
女の子を口説きまわすとき以外ないでしょ?▼
例えばね、実はさっき、賊がくる前に
金魚すくいしてる女の子を口説こうとしたんだ。▼
[フェリシア]
そ、そうなんですか。
まったく気付きませんでした…▼
そういうときは、光のような速さで
行動するんですね。▼
[ソレイユ]
そうそう!▼
でね、光のような速さで駆け寄るまでは
よかったんだけど…▼
足元に石があるのに気づかなくて、
思いっきりつまづいて、▼
金魚の入ってる桶にダイブしたんだ。▼
[フェリシア]
はわわ…
そのドジっぷり、私みたいですね!▼
[ソレイユ]
はぁ…そっか…
これ母さんの血かぁ…▼
女の子たち、大笑いしてくれたけど…
さすがにそこからお茶には誘えなくてさ、▼
服はなかなか乾かないし、
まいっちゃったよ…▼
あたしこれから一生誰とも
お茶できなかったらどうしようー…▼
[フェリシア]
そんな、落ち込まないでください。
大丈夫ですから。▼
確かに誰かとお茶をするのは
とんでもなく難しいことです。▼
私もラズワルドさんとお茶をするまで、
たいへん長い道のりでした…▼
[ソレイユ]
え、そうなの?▼
[フェリシア]
はい。カップを割り、ポットを割り。
時には茶葉をぶちまけました。▼
でもその度にあなたのお父さんは
笑顔で手伝ってくださいました。▼
私のような不束者にも
そんな人がいてくれたんです。▼
だから、あなたにもいつかきっと
お父さんのような女の子が現れますよ。▼
[ソレイユ]
と、父さんのような…?
女の子が…?▼
[フェリシア]
大丈夫ですよ、絶対!
自信を持ってください!▼
[ソレイユ]
…………▼
あはははは!
もう、母さんはほんとドジだなぁ。▼
[フェリシア]
えっ?▼
[ソレイユ]
ドジっていうか、なんていうか…▼
父さんみたいな女の子いたら
逆に声かけづらいよ!▼
[フェリシア]
は、はわわ…!
すみません!!▼
[ソレイユ]
いいよ、何か元気出ちゃった。
ありがとね、母さん。▼
[フェリシア]
いえ…▼
…よく考えてみたら、ソレイユがいちばん
ラズワルドさんみたいな女の子ですよね。▼
顔とかそっくりですし。▼
[ソレイユ]
そうだね。でもあたし、
母さんそっくりなトコもいっぱいあるよ。▼
髪とか、ドジなとこ以外にもね。▼
[フェリシア]
へえ、じっくり聞きたいです。▼
[ソレイユ]
…あ、待った。この話は長くなるから、
ささっと賊を倒しちゃわない?▼
そのあとで話そうよ。▼
[フェリシア]
いいですね。屋台をまわりながら、
ゆっくり聞かせてください。▼
[ソレイユ]
でもそれだと母さん、
焼きそばとかぶちまけたりしそうだから…▼
あたしもまた金魚の桶に
ダイブするかもしれないし。▼
神社の境内とか、落ち着いたところで話そうよ。
二人仲良く、腰掛けてさ。▼
[フェリシア]
はいっ!
そうしましょう!▼

エポニーヌ

[エポニーヌ]
あぁ…さっきの屋台のシーンは
名場面だったわぁ…▼
忘れないように、
脳に染みこませてかないと!▼
[フェリシア]
エポニーヌ、楽しそうですね。▼
[エポニーヌ]
はわわわわわわわーっ!▼
び、びっくりしたぁ…▼
[フェリシア]
そんなにびっくりするということは、
男の子の空想をしていたんですね…▼
[エポニーヌ]
はうう…
母さんにはナニもかもお見通しってわけね。▼
…実は、さっき屋台の前で
すごいドラマが展開されたのよ。▼
[フェリシア]
すごいドラマ、ですか?
なんだか興味あります。▼
[エポニーヌ]
そうよね、そうよね?
じゃあ話してあげる!▼
さっきね、大柄な店主がやってる屋台を、
細身の男性客が訪れたのよ。▼
二人は、それはそれは
仲よさそうに話していたの。▼
そしたらそこに、
長髪の男性がやってきて痴話喧嘩!▼
彼はきっと、細身の男性が好きで
嫉妬にかられちゃったのねえ。▼
[フェリシア]
ちょ、ちょっと待ってください。
本当にそんなことがあったんですか?▼
そんな騒ぎはなかったと思いますが…▼
[エポニーヌ]
もう、違うわよ。▼
実際はただ、細身と長髪のお客が
大柄な店主の屋台で食べ物を買っていただけ。▼
会話の肉付けはあたしがしたの。▼
[フェリシア]
そ、そういうことですか…
すごい想像力ですね…▼
[エポニーヌ]
…あれ? ちょっと待って?
店主が細身だったっけ?▼
嫉妬に駆られたのが大柄の人だったかな?
それとも長髪が細身? あれ? あれあれ?▼
[フェリシア]
あらあら。
空想がおっちょこちょいになってますよ?▼
[エポニーヌ]
…実は最近、ときどきこうなるのよ。
これ、母さんの血よね。きっと。▼
[フェリシア]
はわわわわわわわ…
それはごめんなさい…▼
[エポニーヌ]
ううん。イイのよ。
最初は戸惑ったけど、今は逆に感謝しているわ。▼
[フェリシア]
そうなんですか?▼
[エポニーヌ]
そうよ。コレのおかげで、
人物が入れ替わったりするでしょう?▼
そうするとね、奇跡的に絶妙のペアが
生まれたりするのよ!▼
そういうとき、心の底から思うわ。
母さん、ありがとうって!▼
[フェリシア]
はぁ…よくわからないですが、
好意的に受け取ってもらえてよかったです…▼
[エポニーヌ]
さてと。
そろそろ戦闘に戻らないと!▼
終わったら一緒に空想しましょうね、
母さん!▼
[フェリシア]
ええっ!?▼

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Last-modified: 2020-08-28 (金) 16:15:10
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