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ピエリの親子会話†
カンナ(女)†
- [カンナ]
- うっ…
ふぐっ…ふぐっ…▼
ふえぇーーーん!▼
- [ピエリ]
- カンナ!?
どうしたの!?▼
- [カンナ]
- お、お母さん…
ふえぇーーーん!▼
- [ピエリ]
- どこか怪我したの!?▼
- [カンナ]
- ううん…
怪我はしてないよ…▼
- [ピエリ]
- じゃあ、敵にいじわるされたのね?
だったらそいつは許さないの!▼
カンナを泣かせるやつは
ピエリが全員、殺しちゃうのよ!▼
- [カンナ]
- 大丈夫だよ、お母さん。
誰にもいじわるされてないよ。▼
あのね、あたし…
出店でおいしそうなお料理を買ったの…▼
お店の人はいなかったけど…
ちゃんとお金は置いておいたのよ?▼
でも、さっき石につまづいて…
そのお料理を落としちゃって…▼
- [ピエリ]
- 本当だ。
お料理がぶちまけられてるの。▼
- [カンナ]
- うん…
それで悲しくなっちゃって…▼
- [ピエリ]
- そうだったの…
それは悲しいの。▼
でも、それなら安心するの!
後で同じものをピエリが買ってあげるのよ!▼
- [カンナ]
- そ、それじゃあダメなの!▼
- [ピエリ]
- どうしてなの?
おんなじものが食べられるのよ?▼
- [カンナ]
- だって、このお料理…
お母さんにあげるつもりだったんだもん…▼
だから、お母さんに買ってもらったら
意味ないでしょ?▼
- [ピエリ]
- カンナ…▼
- [カンナ]
- ごめんね、お母さん…▼
本当は新しいの買いたいけど
もうおこづかいなくなっちゃったし…▼
ふ、ふ、ふええ…▼
- [ピエリ]
- な、泣かないでなの!
ピエリ、その気持ちが嬉しいの!▼
カンナがピエリのためを思って
このお料理を買ってくれた事実だけで…▼
その気持ちだけで…
お腹と胸の中がいっぱいなのよ!▼
- [カンナ]
- お母さん…▼
- [ピエリ]
- ありがとうなの、カンナ…▼
優しい子に育ってくれて
ピエリはとっても嬉しいのよ。▼
だからもう泣かないの。
可愛いお顔が台無しなの。▼
- [カンナ]
- うん…わかった。
あたしもう泣かないよ。▼
今日は失敗しちゃってごめんなさい。
でもあたし、いいこと考えたの。▼
お祭りが終わったら…
お母さん、お料理教えてくれる?▼
- [ピエリ]
- あ、もしかして…▼
- [カンナ]
- そうなの!
さっきのお料理、あたしが作っちゃう!▼
- [ピエリ]
- それはいい考えなの!
ピエリ、頑張って教えちゃうのよ!▼
- [カンナ]
- ありがとう!
これでお祭りに楽しかった思い出が増えるよ!▼
- [ピエリ]
- うふふ、楽しかったって思い出って、
ピエリたちまだお料理できてないのよ?▼
それにまだ、おいしいかわからないの。▼
- [カンナ]
- おいしいに決まってるもん!
お母さんと一緒に作るんだから!▼
- [ピエリ]
- …そっか。
カンナの言うとおりなの!▼
じゃあ、早くお祭りで遊ぶために
賊を片っ端から倒してやるのよ!▼
- [カンナ]
- うん! お母さん!
賊なんてバラバラにしちゃうよーっ!▼
ディーア†
- [ディーア]
- せっかくのお祭りをぶち壊しやがって…
賊は全員、ぶっ殺してやるぜ…▼
- [ピエリ]
- はい! ぴっぴー!
そういうことは言っちゃダメなのー!▼
- [ディーア]
- そういうことって…
どの部分がダメだったんだよ?▼
- [ピエリ]
- えっと、ぶち殺すとか?
ディーアがそんなこと言っちゃダメなの!▼
- [ディーア]
- でも、母さんはいつも言ってるじゃないか…
それなのに俺はダメなのか?▼
- [ピエリ]
- 母さんは大人だから言ってもいいの!
ディーアは子どもだからダメなの!▼
- [ディーア]
- …逆じゃね?
普通、大人は大人の発言をするものだろ…▼
- [ピエリ]
- 普通とかはよくわからないの!
でも、とにかくピエリはいいの!▼
- [ディーア]
- ずるいぜ、母さん…▼
- [ピエリ]
- でも、自分でも不思議なの。▼
なんでピエリ、ディーアにぶち殺すとか
言って欲しくないんだろ?▼
なんかピエリもディーアが言ってるの聞いて
わかんないけど注意しちゃったの。▼
これってどういうことなの?▼
- [ディーア]
- それは…母親だからなのかな?▼
息子には危ない言葉を…
使って欲しくないとか…▼
- [ピエリ]
- 母親ってそういうものなの?
ピエリ、ちょっとわかんないの。▼
- [ディーア]
- いや、俺もわかんねえし…▼
- [ピエリ]
- 母親って難しいものなのね。
毎日、ビックリの連続なの。▼
- [ディーア]
- ははは…
ま、そのうちに慣れてくるさ…▼
んじゃそろそろ、賊をぶち殺…
ぶっ倒しに行こうぜ…▼
- [ピエリ]
- うんなの!
全員、ぶち殺してやるなの!▼
ゾフィー†
- [ピエリ]
- 今日もいっぱい戦えるの!
ピエリ、とっても嬉しいの!▼
- [ゾフィー]
- ええ。あたしも嬉しいわ。
たくさん飛び散るものが見られるしね。▼
- [ピエリ]
- 飛び散るもの?
あ、それって血のことなのね!▼
さすがはピエリの子なの。
ゾフィーはどんな血が好きなの?▼
- [ゾフィー]
- ご、ごめんなさい、母さん…
あたしは、血はそんなに…▼
- [ピエリ]
- そうなの?
じゃあ何が飛び散るのを見るのがいいの?▼
- [ゾフィー]
- …服よ。▼
- [ピエリ]
- 服!?▼
- [ゾフィー]
- うん。あたしが戦うと、
なぜか相手の服が弾け飛ぶの…▼
最初は思っていたわ。
あたしったら、なんてことを…って。▼
でも最近じゃ、服が弾けるのを見るのが
楽しくって仕方がないの。▼
えいってやると、ばーんってなるのよ!
なんだかクセになっちゃって。▼
- [ピエリ]
- うーん、うーん。
服を血に置き換えたら、わからなくもないの。▼
やっぱりゾフィーは、
ピエリそっくりなのね!▼
- [ゾフィー]
- ホントに?
勇敢な母さんに似てるだなんて嬉しい!▼
あたし、もっともっと頑張って
母さんみたいな騎士になるね。▼
- [ピエリ]
- ゾフィーは、ピエリみたいになりたいの?▼
- [ゾフィー]
- うんっ!
母さんも父さんも、あたしの憧れだもん。▼
二人みたいな強い騎士になることが、
あたしの夢なのよ。▼
- [ピエリ]
- …………▼
- [ゾフィー]
- か、母さん?▼
- [ピエリ]
- うわあーーーーーーん!▼
- [ゾフィー]
- ど、どうして泣いちゃったの?
あたし、母さんに何かしちゃった?▼
- [ピエリ]
- ピエリたちみたいな
立派な騎士になりたいって…▼
ゾフィーがそう言ったのーーーー!▼
- [ゾフィー]
- そ、それがダメだったの?
でも、あたしの正直な気持ちなんだけど…▼
- [ピエリ]
- ピエリ、とってもとっても嬉しいの!▼
嬉しくって涙が止まらないの!
うええーーーーーーん!!!!▼
- [ゾフィー]
- 母さん…
それなら良かった。▼
嬉しい涙は無理に止めなくていいの。
思う存分泣くといいわ。▼
…あたしもここに来てから毎日嬉しいよ。
毎日二人と一緒にいられるから。▼
- [ピエリ]
- ゾフィー…
ピエリもおんなじ気持ちなの。▼
今まで寂しい思いをさせた分、
いっぱいいっぱい一緒にいるの。▼
- [ゾフィー]
- ありがと、母さん。▼
戦いが終わったらお祭り一緒に回ろうよ。
あたし、的当てがしたいな。▼
- [ピエリ]
- わかったの。▼
血と服が飛び散るのを見た後は、
的が飛び散るのを見るのよ。▼
ピエリたちならきっと、百発百中なの!▼
- [ゾフィー]
- もちろんよ!
楽しみにしてるわ、母さん!▼
ミドリコ†
- [ピエリ]
- お祭りを邪魔する賊は嫌いなの!
全員、ぶっ殺してあげるのよ!▼
- [ミドリコ]
- お母さん!
そんならんぼうな言葉づかいはダメよ!▼
お母さんはおとななんだから!
ちゃんとした言葉をつかわなきゃ!▼
- [ピエリ]
- そ、そうなの?
ピエリはちゃんとしてるのよ?▼
- [ミドリコ]
- ううん。
ぜんぜん、ちゃんとしてないわ。▼
たとえば、さっきの場合なら…
ぶっ殺して差し上げますわ、だもの!▼
- [ピエリ]
- …………▼
でもでも、どんな言い方でも
ぶっ殺すことに変わりはないの!▼
だから、
言葉使いなんて関係ないのよ!▼
- [ミドリコ]
- やだやだやだ!▼
お母さんはミドリコのお母さんでしょ?
だから、きちんとしてほしいの!▼
かっこいい言葉づかいの
お母さんがいいのーっ!▼
- [ピエリ]
- …うう。
ミドリコのわがままには敵わないの。▼
…そこまで言うなら、
ちゃんとしなきゃなのね。▼
わかったの。
言葉使い、少し気をつけるの。▼
- [ミドリコ]
- ありがとう、お母さん!▼
- [ピエリ]
- じゃあ早速練習なの。▼
賊を…
ぶっ殺して差し上げます…なの。▼
- [ミドリコ]
- すごいすごい!
そのちょうしだわ、お母さん!▼
- [ピエリ]
- 切り刻んで差し上げて…
刺して刺しまくって差し上げます…なの。▼
- [ミドリコ]
- …ん?▼
- [ピエリ]
- 刻んで差して引きちぎって
バラバラにして刺し上げますなのーっ!▼
- [ミドリコ]
- ままままってお母さん!
物騒! こんどは物騒よ!▼
- [ピエリ]
- えええ~?
言葉使いって難しいのね…▼
でも、できるだけ頑張るの。▼
だって、ピエリは…
ミドリコのお母さんだから!▼
- [ミドリコ]
- ミドリコのために努力してくれるのね…
ありがとう!▼
そうだ。ミドリコもお母さんのために
努力したことがあるのよ。▼
- [ピエリ]
- え? なんなの?▼
- [ミドリコ]
- お菓子づくり!▼
お母さんみたいなお菓子を作りたくて
ひそかにとっくんしてたの。▼
いまはお薬も、お菓子づくりも、
えいってやったらあっというまよ。▼
- [ピエリ]
- すごいすごーいの!
さすがピエリの子なの!▼
今度ミドリコの作ったお菓子食べたいの!
スズカゼもきっと喜ぶのよ。▼
お父さんとお母さんの二人で、
いっぱいいっぱいほめて差し上げますなの!▼
- [ミドリコ]
- わーい! ミドリコがんばるよ。
楽しみにしててね、お母さん!▼
- [ピエリ]
- ふえーーーーーーーーーん!
なのーーーーーーーーーーーーーっ!!▼
- [キヌ]
- どうしたの、母さん!?
賊にやられたの!?▼
- [ピエリ]
- 違うの…
虫なの…イモムシなの…▼
- [キヌ]
- イモムシ?▼
- [ピエリ]
- そうなの…イモムシが頭についたの…
だから、取ってほしいのよ…▼
- [キヌ]
- なんだ…そんなことか…
はい、取ったよ!▼
- [ピエリ]
- ありがとうなの!▼
- [キヌ]
- 母さん…
こんなイモムシが怖いの?▼
- [ピエリ]
- 怖いんじゃなくて、虫が気持ち悪いの…
だから昔はよく、えいって殺していたのよ…▼
でも、もう虫は殺さないでって…
ニシキに言われたの。▼
そのひと言でピエリは成長して、
それからは殺さずに見逃してあげてるのよ。▼
- [キヌ]
- へえー、そんなことがあったんだねっ!▼
じゃあ母さん、今度は父さんじゃなくて、
アタシのひと言で成長してみない?▼
- [ピエリ]
- えっ?
どういうことなの?▼
- [キヌ]
- このイモムシくんを手に乗せて、母さん自らの
手で安全なところに逃がしてあげるの。▼
- [ピエリ]
- そ、そんな成長…
する必要ないと思うの…▼
- [キヌ]
- アタシね、妖狐になって母さんを背中に乗せて、
親子三人で山の中を駆け回るのが夢なんだ。▼
- [ピエリ]
- …その夢、楽しそうなの。▼
- [キヌ]
- でも母さんが虫嫌いのままじゃ無理だよ。▼
- [ピエリ]
- うう。▼
- [キヌ]
- がんばってみようよ。母さん!▼
- [ピエリ]
- …わ、わかったの…▼
…………▼
はい、なの!!!!
手に、乗せたの!!!!!▼
- [キヌ]
- すごいよ! いいよ、いいよーっ!
その調子だよっ、母さんっ!▼
- [ピエリ]
- 意外と気持ち悪くないの…
柔らかくて、かわいらしいのよ…▼
- [キヌ]
- そうだよ。みんなアタシたちと同じ命なんだ。
姿形が違うだけでね!▼
- [ピエリ]
- はい、なの!
ここなら安全だと思うのよ!▼
さよならなのっ!
きれいなチョウチョになるのよ!▼
- [キヌ]
- 母さん、よくできたねっ!
アタシは母さんの成長を今はっきり見たよ!▼
- [ピエリ]
- ありがとうなの…
でも、変な話なの。▼
ピエリは親なのに、子どものあなたに
成長を見守ってもらっちゃったのよ。▼
なんか恥ずかしいから、今日のお祭りのお金は
みんなピエリが払うの。▼
好きなもの、たくさん食べていいのよ!▼
- [キヌ]
- やったーーーーーーーーーーーーっ!
焼き鳥いっぱい食べていい!?▼
- [ピエリ]
- もちろんなのっ!▼
いっぱい大きくなって、
たくさん体力つけて欲しいの!!▼
そして、親子三人で山の中を駆け回るのっ!▼
- [キヌ]
- わーい!! 楽しみーーーっ!!
あたしモリモリ食べちゃうよー!▼
ヒサメ†
- [ピエリ]
- ヒサメ、こんなことろにいたのね。▼
- [ヒサメ]
- 母さん、どうしたんですか?▼
- [ピエリ]
- ヒサメはこれからピエリと一緒に、
屋台を見てまわるの!▼
- [ヒサメ]
- 屋台を見てまわる?
どういうことですか?▼
ああ、なるほど。
屋台に潜む賊を探し出すのですね…▼
- [ピエリ]
- 違うのよ。▼
ピエリ、誰もいない隙に、
屋台でたくさん買い物したいの。▼
リンゴ飴も、たこ焼きも、焼きそばも
おもちゃも、金魚すくいも、みんなやるの!▼
もちろんお金はちゃんと払うの。
店先にお手紙と一緒に置いておくのよ。▼
- [ヒサメ]
- ちょ、ちょっと待ってください…▼
私は母さんの自由奔放な姿は好きです。▼
ですが今の話には、
見過ごせない問題点があります。▼
- [ピエリ]
- なんなの?
親子で楽しんじゃいけないの?▼
- [ヒサメ]
- そうではありませんが、今は戦闘中です。
買い物をしている場合ではありません。▼
まずは賊を倒しましょう。
そのあとで、一緒に屋台をまわりますよ。▼
荷物持ちでもなんでもしますから。▼
- [ピエリ]
- そんなのいやなの!
ピエリは今すぐお祭りを楽しみたいの!▼
ふ…
ふ…ふ…▼
ふえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん
なのーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!▼
- [ヒサメ]
- わーっ!母さん! 母さん!
わかりました!▼
じゃあ、こうしましょう!
賊を倒すまで我慢してくれたら…▼
今日こそリボンをつけます!
それでどうですか!?▼
- [ピエリ]
- …え?▼
- [ヒサメ]
- 母さんがくれた、
ヒラヒラのついた真っ赤なリボンです!▼
それを頭に巻いて、屋台をまわります!▼
- [ピエリ]
- …ほんとなの?▼
- [ヒサメ]
- うん、本当なの!
約束なの!▼
…いや、違う違う!
感情が高ぶって、つい母さんの口調に…▼
- [ピエリ]
- …………▼
わかったの。
ヒサメ…ありがとうなの。▼
お母さん想いの子に育ってくれて
ピエリとっても嬉しいのよ。▼
…そうよね、ピエリはお母さんだもの。
お買い物は戦闘が終わるまで我慢するの。▼
- [ヒサメ]
- よかった…▼
- [ピエリ]
- そうと決まれば賊を倒すの。
一瞬で皆殺しにしてやるのよっ!▼
ヒサメのことも、
絶対にピエリが守るのよ!▼
- [ヒサメ]
- …父さん。父さんは恥ずかしがって
母さんに返したリボンは…▼
結局、私がつけることになりそうです。▼
…ああ…
想像するだけで恥ずかしい…▼
ジークベルト†
- [ジークベルト]
- 母上、申し訳ないが
ここは私に任せてくれないか?▼
- [ピエリ]
- え?
どうしてなの?▼
- [ジークベルト]
- 新しい戦術を試してみたくてね。
だから、母上は下がっていて欲しい。▼
- [ピエリ]
- そんなのずるいの!
ピエリだって戦いたいのよ!▼
- [ジークベルト]
- し、しかし…▼
- [ピエリ]
- ピエリ、わかってるの。
本当は新しい戦術なんてないの…▼
- [ジークベルト]
- え…▼
- [ピエリ]
- ピエリが戦いで怪我しないようにするために、
ジークベルトはウソついてるの。▼
- [ジークベルト]
- ぎくっ。▼
- [ピエリ]
- ピエリはジークベルトのお母さんなの。
そんなのお見通しなのよ。▼
- [ジークベルト]
- ははは…
さすが母上だね。敵わないよ。▼
- [ピエリ]
- えっへん!
もっと褒めてくれてもいいのよ?▼
でも、ジークベルト。
ピエリだってあなたを守りたいのよ。▼
その気持ちは尊重して欲しいの。
一人で戦わないで欲しいのよ…▼
- [ジークベルト]
- 母上…
…わかったよ。▼
- [ピエリ]
- ありがとうなの!
ジークベルトは本当に優しいの。▼
こんなにお皿が大きい子に育ってくれて、
感激してるのよ。▼
- [ジークベルト]
- お皿が…大きい?▼
- [ピエリ]
- あれ? 違ったの?
食器が大きいだったかもしれないの。▼
マークス様が昔、
ピエリに言ってくれたの。▼
ピエリはお皿が底知れぬ深さだから
臣下にしたって!▼
- [ジークベルト]
- それはもしかして…器じゃないかい?▼
- [ピエリ]
- そうなの!
器なの!▼
器が大きい子に育ってくれて、
ピエリはとっても嬉しいの…!▼
- [ジークベルト]
- ははは。
ありがとう、母上。▼
でも、まだまだ
父上や母上には遠く及ばないよ。▼
だから、これからも
二人の姿を見て勉強させてくれるかい?▼
- [ピエリ]
- うん!
もちろんなの!▼
ピエリもお母さんとして、
一緒に頑張るのよ。▼
- [ジークベルト]
- うん。
よろしく頼むよ、母上。▼
フォレオ†
- [フォレオ]
- まさか賊が襲撃してくるなんて。
残念です。▼
今日はお母様と一緒に
お祭りで遊ぶ予定だったのに…▼
- [ピエリ]
- フォレオ、大丈夫なのよ。
賊を全員、殺しちゃえばいいだけなの。▼
予定とはちょっと違うけど、
血祭りでフォレオと遊ぶのよ。▼
- [フォレオ]
- お母様…
お祭りと血祭りは全然、違う気がします。▼
- [ピエリ]
- そうなの?
どっちも楽しいのは一緒なの。▼
- [フォレオ]
- うふふ。お母様はなんでも前向きに
楽しむことができていいですね。▼
でも僕はその…
血がとても苦手なので…▼
飛び散るのとかはちょっと…
やめてくださいね…▼
- [ピエリ]
- あ…そうだったの。
ごめんなさいなの、フォレオ。▼
じゃあピエリ、なるべくフォレオの
見えないところで血祭りするの!▼
- [フォレオ]
- ありがとうございます。▼
自分でも情けない弱点だと思うんですが…
どうしてもなれないんですよね…▼
お洋服につくととれにくいですし…▼
- [ピエリ]
- !! もしフォレオが作ってくれた
お洋服に血がついたら大変なの!▼
そうなったら血をつけた奴を
バラバラににして…▼
- [フォレオ]
- …もっと血まみれになってしまいますね。▼
- [ピエリ]
- …………▼
ぶえーーーーーーーーーん!!
それは嫌なのーーーーーっ!!▼
- [フォレオ]
- お、お母様!泣き止んでください!
折角のお化粧が崩れています!!▼
大丈夫ですよ。そうなったらまた
新しいお洋服を作りますから。▼
血祭りをしても目立たないような、
真っ赤なワンピースなんて如何でしょう?▼
- [ピエリ]
- 真っ赤なワンピース?
素敵!素敵なの!▼
- [フォレオ]
- じゃあ真っ赤な布地をえいってして、
バラバラに切り裂いて作っちゃいますね。▼
ひらひら飛び散って、
きっとすごく綺麗だと思います。▼
- [ピエリ]
- ん? フォレオ…
赤いのが飛び散るのは苦手じゃないの?▼
- [フォレオ]
- 布地は別ですよ。
切り裂いたり針で突き刺したり…▼
刃を入れたときの感触も大好きです。
えいってやるとズシャって感じで。▼
- [ピエリ]
- あはは、
その気持ちはわかるの。▼
そういうところはピエリに似たの。
なんだかとってもうれしいの!▼
ピエリ、フォレオの作るお洋服が
世界で一番大好きなの。▼
だから…楽しみにしてるのよ。
いつもありがとうなの、フォレオ。▼
- [フォレオ]
- こちらこそ。僕の服を世界一だと…
そう言ってくださる言葉がどれだけ嬉しいか。▼
これからもずっと、
お母様のお洋服を作らせてくださいね。▼
イグニス†
- [イグニス]
- 母さん、下がってろ…
賊は俺が何とかするから…▼
- [ピエリ]
- …………▼
- [イグニス]
- …どうした?
なぜ、俺の顔をじっと見ている?▼
- [ピエリ]
- なんでイグニスってそんなに優しいの?▼
- [イグニス]
- …さあな。▼
- [ピエリ]
- 絶対おかしいの!
だって、ピエリはそんなに優しくないの!▼
イグニスが本当にピエリの子なら
もっとわがままな子に決まってるの!▼
- [イグニス]
- ふっ…
なら、俺は父さんに似たのかもな…▼
- [ピエリ]
- いやなの!
それはずるいの!▼
イグニスはピエリの子なの!
だから、ピエリに似て欲しいの!▼
- [イグニス]
- 確かにわがままだな…▼
- [ピエリ]
- イグニス、今すぐピエリに似てなの!
じゃないと泣いちゃうの!▼
- [イグニス]
- 落ち着け…
母さん…▼
母さんに似ているところも…
ちゃんとある…▼
- [ピエリ]
- 本当なの!?
じゃあ、今すぐ教えてなの!▼
- [イグニス]
- …母さんの手料理が食べたい。▼
- [ピエリ]
- …え?▼
- [イグニス]
- 今すぐ用意してくれたら教えてやる…
交換条件だ…▼
- [ピエリ]
- い、今すぐなんて無理なの!
材料だって揃ってないの!▼
- [イグニス]
- じゃあ、教えない…
俺は今すぐ食べたいんだ…▼
- [ピエリ]
- もう!わがまま言わないでなの!
料理なら後で作ってあげるの!▼
…あれ?▼
でも、今のわがままな感じって…
ピエリに似てたかもしれないの!▼
やっぱりイグニスはピエリの子どもなの!
ピエリとそっくりなの!▼
- [イグニス]
- ふっ…
納得してくれたようだな…▼
- [ピエリ]
- イグニスとピエリは似たもの親子なの!
ピエリ、とっても嬉しいの!▼
- [イグニス]
- まったく…
困った母さんだ…▼
ベロア†
- [ピエリ]
- もう!
ピエリはベロアと遊びたかったの!▼
それを邪魔した賊は
絶対、皆殺しにするの!▼
- [ベロア]
- はい、ママ。▼
ゴミクズみたいな人たちは
一緒にお掃除しちゃいましょう…▼
!!
……くんくん。▼
- [ピエリ]
- ……ん? どうしたの?▼
- [ベロア]
- ママ。
あれすごくいい匂いです…▼
- [ピエリ]
- あれはお好み焼きなの。
とってもおいしいのよ。▼
- [ベロア]
- ママ…
あれ、作れますか?▼
- [ピエリ]
- もちろんなの!
簡単に作れるの!▼
でも、食べたいのなら
後で買ってあげるのよ?▼
- [ベロア]
- ありがとうございます。
ママ。▼
でも、できれば
ママの手作りがいいです…▼
ママの料理は世界で一番、
おいしいですから…▼
- [ピエリ]
- ふふふ。ベロアったら、
嬉しいこと言ってくれるの。▼
じゃあ、腕によりをかけて作っちゃうのよ。▼
そうだ、ベロアも一緒に作るの。
ピエリが作り方を教えてあげるのよ。▼
- [ベロア]
- 一緒にですか?▼
- [ピエリ]
- 今までは一緒に料理する機会は
あんまりなかったけど、▼
これからは、もっとベロアと
一緒にいる時間を作りたいの。▼
ピエリが教えてあげられることは
全部、ベロアに教えてあげたいのよ。▼
- [ベロア]
- ママ……▼
はい。
わたしに料理、教えてください。▼
- [ピエリ]
- もちろんなの。
きっとすぐに上達するの。▼
だって、ベロアはピエリの娘だもの!▼
- [ベロア]
- はい、ママ。▼
わたしは大好きなママの娘ですから…
あ、そうだ。▼
- [ピエリ]
- どうしたの?▼
- [ベロア]
- どうせならお料理のほかに、
狩りの技術も教えてください…▼
ママの戦い方、とってもステキです…▼
ママが戦うと、真っ赤なものが飛び散って、
キラキラしてとっても綺麗…▼
わたしもあんな風に綺麗になりたいです…▼
- [ピエリ]
- わかったの。
ピエリ、狩りの技術も教えちゃうのよ。▼
いっぱい褒めてくれて、
ママはとっても嬉しいの。▼
狩りも料理も、
どっちも楽しく一緒にやっちゃうの!▼
- [ベロア]
- ありがとうございます、ママ。
わたし、すごく楽しみです。▼
ルッツ†
- [ピエリ]
- あ、ルッツ!▼
- [ルッツ]
- お母さん!▼
- [ピエリ]
- よしよし、ルッツ。
元気に戦ってて偉い子なの。▼
その調子でお祭りを台無しにした賊を
みーんな殺しちゃうの!▼
全員、血祭りにしてやるのよ!▼
- [ルッツ]
- うん、僕も基本的には賛成だよ!▼
- [ピエリ]
- なんなの、ルッツ?
基本的には、ってどういうことなの?▼
- [ルッツ]
- 賊を倒すのには賛成だよ。▼
でも、お母さんの言い方はなんとなく…
正義の味方っぽくない!▼
- [ピエリ]
- ひどいの、ルッツ!
そんなこと言われたら悲しいのなの!▼
- [ルッツ]
- ご、ごめんなさい!
でも、なんか物騒な言い方だから…▼
- [ピエリ]
- じゃあ、なんて言えばいいの?▼
どういう言い方なら
正義の味方っぽく聞こえるの?▼
- [ルッツ]
- 賊を全員…成敗してやる!
とかかな?▼
- [ピエリ]
- でも、やることは一緒なの!
結局、刺したり斬ったりしちゃうのよ?▼
- [ルッツ]
- う、うーん…▼
- [ピエリ]
- …でも、わかったの。
今回はちょっと言い方を変えてみるの。▼
ピエリはルッツに…
正義の味方だと思われたいもの。▼
- [ルッツ]
- お母さん…!▼
- [ピエリ]
- よーし…
賊の人たち、よく聞くの!▼
今からこの正義のヒーロー
ピエリが…あなたたちを成敗してやるのよ!▼
- [ルッツ]
- うんうん!
正義の味方っぽいよ、お母さん!▼
- [ピエリ]
- 刺してひねって叩いてきざんで…
成敗してやるのなの!▼
成敗!成敗!
全員、血祭りにしてやるのよ!▼
祭りの会場を赤く染めてやるの!
赤は正義の赤なのよ!!▼
- [ルッツ]
- …………▼
- [ピエリ]
- どうどう?
ピエリ、上手くできたと思うの!▼
- [ルッツ]
- …う、うん!▼
ありがとう、お母さん!
その気持ちだけでも十分だよ!▼
- [ピエリ]
- ??▼
オフェリア†
- [オフェリア]
- ブルブル…ブルブルブル…▼
忌まわしき心よ、鎮まって…
お願い! 鎮まって!!▼
くっ…
こうなったらあれを唱えるしかないわね。▼
自らを抑制する新呪文…
コンソール・バガンデッド!▼
…………▼
…ふぅ。
ちょっとは楽になったかも。▼
- [ピエリ]
- オフェリア、どうしたの?
すごく苦しそうな顔なのよ。▼
- [オフェリア]
- 母さん…▼
…最近、自分がよくわからなくて…▼
思い通りに行かないことがあると、
この世の人を皆殺しにしたくなるの…▼
- [ピエリ]
- えっ?▼
- [オフェリア]
- 恐ろしいでしょ?▼
今ちょうどそんな気分になっちゃったから、
自分を抑制する呪文を唱えていたところよ。▼
- [ピエリ]
- へえ、それは素敵な呪文なの。
でもその気持ちってもしかして…▼
- [オフェリア]
- あーイライラしちゃうよう。
今日はせっかくのお祭りなのに…▼
屋台のお団子を買って、
母さんと食べたかったのに…▼
それを賊の奴らが台なしにして…▼
ブルブル…ブルブルブル…▼
ああっ!
また賊を皆殺しにしたくなってきた!▼
- [ピエリ]
- だ、だめなのオフェリア!
ちょっと落ち着くのよ!▼
そ…それきっと、ピエリなの。
ピエリの血のせいなのよ!!▼
- [オフェリア]
- えっ? そ、そうなの?▼
- [ピエリ]
- ピエリはね、イライラすると、
無性に誰かをえいってしたくなるの。▼
綺麗な赤い血が飛び散るのを見ると
気分が落ち着くのよ。▼
だからピエリ、あなたの気持ちが
とてもよくわかるの。▼
- [オフェリア]
- た、確かに私がこうなった時、
赤いものをみると落ち着くわ…▼
だから私、この赤い聖石▼
<ブラッディ・ファイアオパール>を
常に持ち歩いているのよ。▼
なるほど、これは母さんの血だったなんて…
母さんから引き継がれし力だったなんて…▼
- [ピエリ]
- オフェリア、
また苦しそうな顔してるの。▼
ごめんなさいなの…
そんなもの受け継いだら迷惑なの…▼
- [オフェリア]
- そんな! そんなことないよ!
謝る必要なんかぜんぜんない!▼
私はいまこの体を巡る血の神秘に
打ち震えていたところだよ!!▼
- [ピエリ]
- そ、そうなの?▼
- [オフェリア]
- うん。▼
そりゃあちょっと物騒な血だけど、
呪文で抑えれば実害もないだろうし…▼
それよりも、母さんに似て、私はうれしいわ。▼
- [ピエリ]
- オフェリア…!▼
ありがとうなの。
ピエリもうれしいの。▼
だってあなたはいろんなところが
オーディンそっくりだったから…▼
ピエリに似ているところが見つかって、
うれしいのよ。▼
- [オフェリア]
- でも、どうせだったら、
母さんの目の色も受け継ぎたかったな。▼
- [ピエリ]
- 目の色なの?▼
- [オフェリア]
- うん! だって母さんの目、
左右で色が違うんだもの!▼
とってもとってもかっこいいわ!!▼
そんな人はそうそういない…
選ばれし者って感じがするもの!▼
- [ピエリ]
- だったらこれからは、
ピエリとたくさん一緒に過ごすの。▼
そうしたら、あなたの目の色も
少しずつ変わっていくかもしれないの。▼
- [オフェリア]
- わあ、それほんとなの!?
想像しただけで、乙女心が躍動するの!▼
- [ピエリ]
- あはは、
さっそくしゃべり方が同じになってきたの。▼
これなら目の色が変わる日も
近いかもしれないのよ。▼
さ、まずは賊を倒すの。
一緒に過ごすのはそのあとなの!▼
- [オフェリア]
- うん! 宵闇のオフェリア、
オッドアイを夢見てきらめくのよ!▼
ソレイユ†
- [ソレイユ]
- はー…▼
- [ピエリ]
- あれー? ソレイユ。
ため息なんかついて、どうしたの?▼
- [ソレイユ]
- ああ、母さん。▼
実はさっきそこの屋台で、
かわいい女の子たちを口説いてたんだ。▼
でも、せっかくうまくいきそうだったのに、
賊が来たせいで台無しになっちゃって。▼
あーあ、くやしいな…▼
- [ピエリ]
- そうなの…
ソレイユ、かわいそうなの…▼
- [ソレイユ]
- うう…それもこれも全部賊のせいだよ、
あーイライラする!▼
今すぐ賊をえいってやっちゃいたい!▼
そうじゃなかったら
他の誰でもいいから…!▼
- [ピエリ]
- だ、だめなのよ、ソレイユ!▼
- [ソレイユ]
- え…?▼
- [ピエリ]
- ダメなの…悪い人以外には、
えいってやっちゃダメなのよ。▼
殺された人にも家族がいるの…▼
その人が死んじゃったらきっと、
誰かが悲しい思いをするの。▼
- [ソレイユ]
- か、母さん?
うん、わかってる。▼
今のはちょっと勢いで言ってみただけというか
なんというか…▼
- [ピエリ]
- いやなの。
冗談でもダメなの…▼
ソレイユには、
ピエリみたいになってほしくないの。▼
- [ソレイユ]
- 母さん…?▼
- [ピエリ]
- うう…ごめんなさいなの。▼
ソレイユはちょっとだけ、
ピエリの性格に似ちゃったの。▼
でもピエリと違ってソレイユには、
怒ってくれる大人がいるの。▼
ダメだよって言ってくれる人がいるの。▼
だから今ちゃんと、
殺したい気持ちを抑えられるようにしてほしいのよ。▼
- [ソレイユ]
- うん…わかった。▼
じゃあ、どうしたら効果的かな。
イライラしてどうしようもない時って…▼
- [ピエリ]
- 深呼吸するの。
お花畑のことを考えるの。▼
そうしたらちょっとはおさまるのよ。▼
- [ソレイユ]
- ええと…深呼吸ね。
すーはー、すーはー。▼
…………▼
- [ピエリ]
- …………▼
- [ソレイユ]
- ありがとう! もう大丈夫だよ!▼
- [ピエリ]
- 良かったの。▼
ピエリもまだ全部上手くはできないけど…
むやみに殺すのはガマンしてるの。▼
ラズワルドにそう教えてもらってから
気をつけるようにしてるのよ。▼
- [ソレイユ]
- いやー、ごめんね母さん。
あたしちょっと気が立ってたみたい。▼
でももう平気だから。
母さんが悲しむことは、もう絶対にしない。▼
- [ピエリ]
- うん!
ソレイユ、いい子いい子なの。▼
そうだ。ご褒美に、おうちに帰ったら
美味しい手料理を作ってあげるのよ!▼
美味しいものを食べたら
もっとイライラがおさまるの!▼
- [ソレイユ]
- わーい!
あたし、母さんの料理大好き!▼
でも母さんにばっかり働かせたくないから、
あたしもお手伝いするね。▼
母さんの白魚のような手に
傷がついたら大変だもん。▼
- [ピエリ]
- んもう、ソレイユったら。
お母さんをバカにしちゃいけませんよ。▼
- [ソレイユ]
- え? あはは、母さんのしゃべり方、
たまに大人っぽくなるよね。▼
- [ピエリ]
- 変だった?▼
- [ソレイユ]
- ううん、すっごく可愛い!▼
- [ピエリ]
- そう…でもちょっと恥ずかしいの。
いつものピエリじゃないみたい。▼
- [ソレイユ]
- ほらほら、、恥ずかしがることなんてないよ。(原文ママ)
あたしはどんな母さんも大好きだから!▼
いつもの話し方も、
今の話し方も…▼
ちょっと子どもっぽいけど可愛いとこも、
強くて優しくて料理上手なとこも、▼
あたしはぜーんぶ大好き!▼
- [ピエリ]
- ソレイユ…▼
- [ソレイユ]
- 絶対に遠くに行かないでね。
大好きな母さん…▼
ずっとずっと、あたしと一緒にいてね。▼
- [ピエリ]
- もちろんよ。▼
私はとっても強いから…
潰れたトマトにはならないわ。▼
ずっとずーっと、
ソレイユのそばにいる。▼
約束ね。▼
- [ソレイユ]
- うん、母さん!▼
エポニーヌ†
- [ピエリ]
- エポニーヌ、さっきの空想の続きをするの。
ピエリ楽しくなってきちゃったのよ。▼
- [エポニーヌ]
- え、ほんと?
仲間ができたみたいでうれしいわ。▼
…えっと、さっきの話ってアレよね。
屋台の男たちの話よね。▼
…二人は本当は両想い。でも互いの気持ちを
確認できずにいるという状態ね。▼
で、筋肉質な男が思い切って
高嶺の花の美男をこのお祭りに呼び出した、と…▼
- [ピエリ]
- うん。二人は神社の境内に座って、
焼き鳥を食べるのよ。▼
そしたら突然、
片方の動きが止まるの。▼
- [エポニーヌ]
- あら、母さんも参戦するのね。
で、どうなるの?▼
- [ピエリ]
- 筋肉男は美男を見つめて…▼
「えい」ってやるの!▼
- [エポニーヌ]
- 「えい」って?▼
詳細が知りたいわね。
内容次第ではかなりの興奮剤になるわ。▼
- [ピエリ]
- ううん、細かい話はないの。
「えい」は「えい」なの。▼
- [エポニーヌ]
- ふーん…隠語ってワケ?
母さん、意外と上級者じゃない。▼
- [ピエリ]
- でね、細マッチョに「えい」ってされて、
インテリは「うっ」ってなるの。▼
- [エポニーヌ]
- イイじゃない…イイじゃない…▼
そして美男は起き上がり、静かに言うのよね。
「ずっと、こうなりたかった」って…▼
- [ピエリ]
- え? 違うのよ? 美男はさっき
「うっ」だったから、もう生きてないのよ。▼
- [エポニーヌ]
- …え?
どういうこと?▼
- [ピエリ]
- 筋肉男は「えい」って言って、
美男の心臓に焼き鳥の串を刺したの。▼
だから「うっ」ってなって
死んじゃったのよ。▼
きっと美男は恨まれるようなことを
やっちゃったのね!▼
- [エポニーヌ]
- ちょっと待って!
ちょっと待って!▼
かわいそうすぎるわ!
そんなのってないわよ!▼
…で、でも…▼
それはそれでイイような気もするのは、
母さんの血なの?▼
あーダメ、
頭がこんがらがってきた!▼
ダメよ、エポニーヌ!
そっちは母さんのダークワールド!▼
踏み込んだらいけない世界なのよっ!!▼
- [ピエリ]
- 何を言ってるの?▼
エポニーヌの世界こそ、普通の人は
踏み込んじゃダメな世界だと思うのよ。▼
- [エポニーヌ]
- …ぐ…ぐうの音も出ないわ…
母さん、なかなか鋭いじゃない…▼
ああ、そんなのんきなこと
言ってる場合じゃないわ…▼
母さんのダークワールドを
頭から追い払わないとっ!▼
あたし、戦闘に戻るわね。▼
賊を「えい」ってして、「うっ」てさせて、
頭をスッキリさせてくる!▼
- [ピエリ]
- うふふ、それがいいのよ。
行ってらっしゃいなの、エポニーヌ!▼
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Last-modified: 2020-08-28 (金) 16:22:11