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| | マイユニット女性・私
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- [カムイ]
- 今日はせっかくのお祭りなのに…
こんなことになってしまって残念です。▼
- [ジークベルト]
- そうだね、母上。
私も同感だよ。▼
楽しみにしていたのは私たちだけではない。
多くの民もこの祭りを心待ちにしていたはずだ。▼
だからこそ、私たちが頑張らないと。
早く祭りを再開できるようにね。▼
- [カムイ]
- はい。
その通りですね、ジークベルト。▼
…ふふふ。▼
- [ジークベルト]
- なんだい、母上?
どうして笑うんだ?▼
- [カムイ]
- 少し嬉しくなってしまって。▼
ジークベルトの民を案ずる姿が、
マークスさんと重なって。▼
- [ジークベルト]
- 父上と私の姿が…?
いや、私なんか父上に比べればまだまだ…▼
- [カムイ]
- いえ、そんなことありませんよ。
あなたは立派に成長してくれています。▼
- [ジークベルト]
- そ、そうかな…
自分ではよくわからないが…▼
- [カムイ]
- 大丈夫です。
母親の私が保証します。▼
- [ジークベルト]
- ありがとう、母上。▼
…そうだ、父上の話で思い出した。
私は母上に聞きたかったことがあるんだ。▼
- [カムイ]
- なんでしょうか?▼
- [ジークベルト]
- その…母上は父上のどこに
魅力を感じたんだい?▼
- [カムイ]
- ええっ!?
ど、どうしてそんなことを聞くのですか?▼
- [ジークベルト]
- 父上は私の理想とする人物だからね。
いいところは全て吸収したい。▼
母上なら私の知らない父上の魅力を
知っているかと思ってね。▼
- [カムイ]
- そういうことでしたか…▼
- [ジークベルト]
- うん。だからどうか、
私のために教えてはくれないか?▼
- [カムイ]
- …わかりました。
ジークベルトのためになるのなら教えます。▼
私がマークスさんに惹かれたのは…▼
迷いを感じることができる…
そんな人だったからだと思います。▼
- [ジークベルト]
- 迷い?
それが父上の魅力だと言うのかい?▼
- [カムイ]
- はい。王の命を疑わず、迷いなく行動する…
それもひとつの強さでしょう。▼
ですが、
マークスさんは違いました。▼
納得のいかない命令を受けたときには
常に迷っていたと思います。▼
そして、悩みぬいて選んだ道は
迷いなく貫き通す。▼
私はマークスさんのそんな姿から
優しさと強さを感じたのです。▼
- [ジークベルト]
- それは確かに、大切なことだね。
…なるほど。▼
様々な要因を想像できるからこそ迷う…
人を思いやるからこそ迷う。▼
さすがは父上だね。
それでこそ王の器だ。▼
- [カムイ]
- そうですね…いつか王になった時、
暗夜は素晴らしい国になると思います。▼
- [ジークベルト]
- 私も見習わないとな…
だが、父上の立派な姿を見ていると、▼
まだまだ私は届きそうにないと思えてしまう。
やはりあの背中は遠いよ…▼
- [カムイ]
- そんなことありませんよ。▼
ジークベルトにも、
他者を思いやる心が備わっています。▼
母親である私が言うんですから、
間違いありません。▼
あなたもマークスさんのように優しくて…
そして、強い男性ですよ。▼
- [ジークベルト]
- …ありがとう、母上。▼
母上にそう言ってもらえると、
私は誇らしいよ。▼
私は父上と母上の子で、
本当に良かった…▼
では、その評価に恥じぬよう、
そろそろ賊の討伐に戻らないと。▼
民をこれ以上、
待たせるわけにはいかないからね。▼
- [カムイ]
- さあ、行きましょうジークベルト。
私もあなたの力になります。▼
そして、戦いが終わったら
一緒にお祭りを楽しみましょうね。▼
- [ジークベルト]
- ああ、母上。
そのためにも、今は共に戦おう。▼
賊たちよ…覚悟しろ。
私の心は、決して折れたりしないぞ!▼
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