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| | マイユニット男性・僕
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- [シグレ]
- ララーララララー…▼
ルルルー…▼
- [カムイ]
- シグレ、歌の練習かい?▼
- [シグレ]
- ああ、すみません。
ちょっと気晴らしに。▼
- [カムイ]
- 気晴らし?
嫌なことでもあったのか?▼
- [シグレ]
- !! い、いえ別に…▼
- [カムイ]
- 無理に隠さなくてもいいよ、
父さんに話してごらん。▼
- [シグレ]
- あの…父さんは今日も、
お忙しいですよね…▼
…………▼
…いえ、やはり言わないでおきます。
とてもわがままなことのように思えてきました。▼
- [カムイ]
- …なんだか、深刻な話みたいだね。
気にしないで、最後まで言って。▼
- [シグレ]
- …………▼
はい、わかりました。
では、失礼を承知の上で…▼
父さんは今日も、忙しく動き回っています。
おそらく戦いが終わった後も…▼
では俺は、このあとのお祭りを
誰と過ごすんだろうと…ふと思ったんです。▼
今日は子どもの成長を願う祭りです。
でも俺は…▼
父さんと一緒には過ごせないのかも…▼
…そう思ったら、
少し気分が落ち込んでしまって…▼
- [カムイ]
- すまない、シグレ…
そんなことを思わせてしまって。▼
僕はシグレのお父さんなのに、
またさみしがらせてしまったんだね。▼
その…最近は僕もアクアも、
いろいろと忙しくて…▼
- [シグレ]
- いいえ、謝らないでください。
忙しいのは仕方のないことですし。▼
おかしなことを考えてしまって、
俺こそすみません…▼
- [カムイ]
- でもシグレ。
今日は絶対に家族で過ごそう。▼
実は…元々、
そういう計画だったんだ。▼
- [シグレ]
- えっ?▼
- [カムイ]
- びっくりさせようと思って黙ってたけど…
仕方ない、今ここで言うよ。▼
実は、僕とアクアで歌の練習をしてるんだ。▼
空いている時間に少しずつだけど。▼
- [シグレ]
- 歌…ですか?▼
- [カムイ]
- うん。大事な我が子に…▼
生まれてきてくれてありがとう、っていう
想いを込めた歌だ。▼
その歌を、このお祭りで
アクアと披露しようと思っていたんだ。▼
- [シグレ]
- !!▼
- [カムイ]
- アクアは歌が得意だからいいけど、
僕は苦労したよ。▼
アクアは歌に関しては厳しくてね。
毎日、叱られながら練習したものさ。▼
歌は喉じゃなくて、魂で歌うのよとか…▼
うまく歌えないのは
心がこもってないからだとか…▼
あなたの子どもに対する想いは
そんなものだったの、とか。▼
あのアクアを見たら、
シグレもびっくりすると思うよ。▼
- [シグレ]
- 二人が…そんなことを…?▼
- [カムイ]
- でも苦労した分、
曲はいい仕上がりになっていると思う。▼
寂しい想いをさせた償いではないけど…
歌を聴いてもらえれば、▼
シグレがどれだけ僕たちに愛されているか、
わかってもらえると思うんだ。▼
だから、楽しみにしててほしいな。▼
- [シグレ]
- ありがとうございます。
楽しみです…とても。▼
なんでしょう…うれしくて…
さっきの気持ちが嘘のようです。▼
でも、せっかくの計画を言わせてしまって
本当にすみません…▼
- [カムイ]
- いや、気にしないでくれ。
元は父さんが悪かったんだから。▼
さてと…僕は賊と戦って、
緊張を解きほぐすとするよ。▼
そろそろ本番かと思うと、緊張しちゃってね。▼
- [シグレ]
- あはは、父さんも緊張するんですね。
では、俺も行きます!▼
本番を控えた父さんのことを、
傍で守らせてもらいますよ!▼
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