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キヌの親子会話

ニシキ

[キヌ]
父さん、見て見て!
楽しそうなものがいっぱい並んでるよ!▼
ねえ何から遊ぶ?
早くしないと全部、遊べないよね!▼
アタシはまずは金魚すくいでしょー、
後は輪投げもやりたいしー…▼
[ニシキ]
キヌ、お祭りではしゃぐ気持ちはわかるけど、
先に賊をなんとかしないとダメだろう?▼
[キヌ]
そっか。
でも賊を退治するのも面白いもんね!▼
えへへ、今日は面白いだらけだよ!
心臓がバクバクしてきたー!▼
[ニシキ]
そうかい。
キヌが楽しいとボクも嬉しいよ。▼
[キヌ]
あっ! 父さん、アタシあれ食べたい!
焼きイカ! 焼きイカを食べてみたい!▼
[ニシキ]
うーん、焼きイカか…
鮮度は大丈夫なのかな…▼
変なもの食べて体調を崩したら
美容にも悪いからねえ…▼
[キヌ]
じゃあ、わたあめ!
それなら鮮度とか関係ないでしょ?▼
[ニシキ]
糖分の取りすぎはよくないんだよね。
あれ、砂糖の塊みたいなものだろう?▼
[キヌ]
なるほどね。
じゃあ、どれなら食べてもいいの?▼
[ニシキ]
基本的に屋台の食べ物はちょっとね…
ボクたちの食べ物には相応しくないかな。▼
[キヌ]
えええええっ!?
それじゃお腹空いちゃうよーっ!▼
[ニシキ]
ボクとキヌの美容と健康を守るためだ。
仕方がないね。▼
[キヌ]
ぶー…つまんない!
きょうはせっかくのお祭りなのに。▼
[ニシキ]
せっかくのお祭り、か…▼
確かに今まではあまり…
こういうところに一緒にこれなかったもんね。▼
ごめんね、キヌ。
秘境での暮らしは寂しかったよね?▼
[キヌ]
ん? そんなことないよ!
毎日、色々と冒険して遊んでたから!▼
[ニシキ]
…へ?
そ、そうなんだ…▼
[キヌ]
でも、父さんたちと一緒の今の方が
秘境よりももっともっと楽しいよ!▼
[ニシキ]
ははは。
そう思ってくれているのは嬉しいよ。▼
[キヌ]
そんなことよりも、父さん!
アタシ、お腹が空いちゃったよ!▼
[ニシキ]
よし、わかった。
今日は特別な日だからね。▼
美容よりも楽しいとおいしいを優先にしよう。
キヌが好きなものを食べていいよ。▼
さて、それじゃキヌのために
早く賊を倒してしまうことにしよう!▼
[キヌ]
やったー!
父さん、大好き!▼

マイユニット

+  マイユニット女性・私

フェリシア

[キヌ]
ねえ、母さん!
見て見てー!▼
さっき的当てでいっぱい当てて、
景品でこれもらったのー!▼
[フェリシア]
あら、犬のお人形じゃないですか。
かわいいですねー。▼
私にも抱かせてもらっていいですか?▼
[キヌ]
もちろん、いいよ!▼
[フェリシア]
あー…この触り心地…
毛並みもツヤツヤしていて…▼
触っているだけで
いい気分になってきます…▼
[キヌ]
…………▼
[フェリシア]
あれ?
どうしたのですか?▼
[キヌ]
べ、別に?
なんでもない。▼
[フェリシア]
なんでもなくないですよ…
そんなふくれっ面をして。▼
なにか怒っているんですか?▼
[キヌ]
…アタシのほうがいいもん。▼
[フェリシア]
えっ?▼
[キヌ]
アタシの毛並みのほうが、
そのぬいぐるみよりいいもん!▼
それなのに、母さんたら…▼
[フェリシア]
あ、ああ! 毛並みのことで、
焼きもちを焼いていたのですか!?▼
ご、ご、ごめんなさい…▼
もちろんあなたのほうが、
圧倒的に毛並みがいいですよ?▼
このお人形は触ると、
いい気分になりますが…▼
あなたの毛並みは、触っているだけで
すごく幸せな気持ちになります。▼
あなたのほうが全然、上ですよっ!▼
[キヌ]
…ほ、ほんと?▼
[フェリシア]
もう、ほんとに決まってるじゃないですかー!▼
あなたは私の自慢の娘。
世界一の毛並みを持つ子なんですからっ!▼
[キヌ]
…………▼
うれしいーーーーーーーーーっ!!
よかった♪▼
[フェリシア]
…もう。あなたったら、
ニシキさんにそっくりですね。▼
彼も昔…似たような感じで、
毛並みのことで焼きもちを焼いたんですよ?▼
[キヌ]
そりゃそうだよー。▼
アタシたちにとって、
この毛並みは誇りなんだからねっ!▼
でもアタシがいっちばん
気に入ってるのはここ!▼
母さんとおんなじ、前髪のピンク色!
かわいい色だよねー、えへへ!▼
[フェリシア]
キヌ…うふふ。
はい、あなたに良く似合っています。▼
一番気に入ってると言ってくれて、
とても嬉しいですよ。▼
…さて、機嫌が直ったところで、
賊を倒しにいきましょうか。▼
あなたの最高の毛並みを、
賊の皆さんにも披露してやってください。▼
[キヌ]
うん! でも見とれる間もなく、
一瞬でやっつけちゃうと思うけどね!▼

リンカ

[リンカ]
キヌ、お前はあたしの子供だ。▼
[キヌ]
うん!
アタシは母さんの子供だよ。▼
[リンカ]
だから、お前は
誉れ高き炎の部族の血を引いている。▼
[キヌ]
そうだね!
そういうことになるよね!▼
アタシ、炎の妖狐ってコトだよね!
かっこいーい!▼
[リンカ]
う、うん…
まあそうなのか…?▼
とにかく、ここからが大事な話だ。
キヌ、よく聞いてくれ。▼
あたしはお前にもちゃんと
部族の魂を伝えたいのだ。▼
炎の部族の民は孤高を重んじる。
お前は…孤高を重んじているか?▼
[キヌ]
へ、孤高!?
うーーーーーん……▼
ごめん、母さん。
孤高を重んじるってどういうコト?▼
[リンカ]
わかりやすく言うとだな、
一人の時間を大切にしているか、ということだ。▼
[キヌ]
ああ、それならアタシは大丈夫だよ!
よく一人で遊びに行ったりするし。▼
[リンカ]
た、確かにお前は山でも街でも
すぐに一人でどこかへとフラフラ行ってしまう。▼
だが、それとは少し違う気がする。▼
孤高であるとは、
もう少し神聖で崇高なものなのだ。▼
[キヌ]
よくわからないけど…
難しい顔をして一人で遊べばいい?▼
[リンカ]
い、いや…少し違うな。▼
[キヌ]
じゃあ。どうやって遊べばいいの?
孤高っていう状態で遊ぶのって?▼
[リンカ]
そ、そんなこと…
今まで考えもしなかったな…▼
[キヌ]
あっ、母さん!あっちに敵がいるよ!
遊んで遊んでー!きゃっほー!▼
[リンカ]
…………▼
敵の集団に迷わず突っ込むその姿…
なんと勇猛な子なのだろうか。▼
…孤高を重んじる教えは
ひとまず脇に置いておくことにしよう。▼
炎の部族の魂はちゃんと
キヌの身にも宿っているようだしな。▼
あたしは嬉しいぞ、キヌ。▼

サクラ

[キヌ]
母さん!
一緒にお昼寝しようよ!▼
[サクラ]
えっ!?
今ここでですか!?▼
[キヌ]
うん!
ダメかな?▼
[サクラ]
て、敵がまだ残っていますし…
危ないと思います…▼
[キヌ]
そっかー、残念。
アタシ、母さんとお昼寝したかったのになー。▼
[サクラ]
キヌは眠いのですか?
それなら無理せずに下がっていてください。▼
[キヌ]
ううん。
アタシ、今は特に眠たくないよ。▼
だって、母さんと一緒にお祭りにきてるし。
むしろ普段よりも興奮しちゃってるよ!▼
[サクラ]
そ、そうですか…
それはよかったですけど…▼
でも、それならなぜ、
私とお昼寝がしたいのですか?▼
[キヌ]
もちろん!
母さんともっと仲良くなりたいから!▼
父さんとは一緒にお昼寝をしたから
すごく仲良くなったんでしょ?▼
[サクラ]
ふふふ。
確かにそうでしたね。▼
[キヌ]
だからアタシも
母さんとお昼寝したなって。▼
アタシ、母さんともっともっと
仲良くなりたいからさー。▼
[サクラ]
キヌ…▼
事情があったとはいえ、
私はあなたを秘境に預けて育てました…▼
親と離れ離れの暮らしは…
幼いあなたに多大な負担をかけましたよね…▼
[キヌ]
…………▼
[サクラ]
ごめんなさい…
今更、謝って済むことではありませんが…▼
[キヌ]
…………▼
[サクラ]
やはり許してはもらえませんよね…▼
[キヌ]
…すぅ。▼
[サクラ]
えっ!? き、キヌ?
…寝ちゃってますね。▼
[キヌ]
…すぅ…母さん…大好き…▼
[サクラ]
…キヌ。
ありがとうございます…▼
優しい子に育ってくれて…
私は本当に嬉しいです…▼
[キヌ]
すぅ…▼
[サクラ]
で、ですが今はお昼寝はダメです!
お、起きてください! キヌ! キヌー!▼

アクア

[キヌ]
ねえ母さん、こんな状態になっちゃったけど、
のど自慢大会は開かれるの!?▼
[アクア]
ええ。早く賊を追い払ってしまえば
開催の中止はないと思うわ。▼
[キヌ]
よかったーーーーーーーーーー!
安心したっ!!▼
[アクア]
あなたは本当に歌が好きなのね。
母さん、うれしいわ。▼
[キヌ]
あ!そうだ、母さん!
アタシ、新しい歌ひらめいたの!▼
のど自慢大会では、こっちを歌いたいんだけど
聞いてもらってもいいかな?▼
[アクア]
…き、聞くのは構わないけど…
また変なのじゃないでしょうね…▼
[キヌ]
変じゃないって!とにかく聞いて!
曲名は「お祭り!焼き鳥!!」だよ!▼
[アクア]
ああ…
曲名だけで、なんとなく中身がわかる…▼
[キヌ]
じゃあ歌うよ!▼
屋台で焼き鳥、食べたいなー♪
十本、百本、食べたいなー♪▼
タレもよしー♪
塩もよしー♪▼
[アクア]
はい、そこまで。
予想通りね、却下よ。▼
[キヌ]
却下!?ぶぅーーーーーっ!
なんでなんでーっ!どうしてどうしてーっ!?▼
[アクア]
どうしてって…▼
[キヌ]
素直な気持ちそのまま歌にするのがコツって、
母さん、言ったよね!?▼
だったらアタシ、何も間違ったことしてないよ?
今の気持ちを素直に歌っただけだもん!▼
[アクア]
それはそうなんだけど、あなたの場合は…
その…なんて言えばいいのかしら…▼
…歌っていうのは、
もう少し、知的な感覚がほしいのよ…▼
[キヌ]
…知的な…感覚?▼
[アクア]
ま、この話は今度にしましょう。
とりあえず今日は、私が作ったほうを歌って。▼
[キヌ]
やだっ!▼
[アクア]
やだって…
キヌ…あなたにはまだ創作は早いのよ。▼
[キヌ]
…母さんが作ってくれた歌は
確かに素敵だと思うよ。▼
でもね、いろいろ小難しい言葉が多くて…
あまり気持ちが込められないんだよ…▼
アタシはアタシであって、母さんじゃないのっ。▼
[アクア]
…………▼
ふっ、負けたわ。
確かにその通りかも。▼
今日は子どもの成長を願うお祭り。▼
あなたのさらなる成長を願いながら
その…焼き鳥の歌を聞かせてもらうわ。▼
[キヌ]
ってことは…▼
[アクア]
ええ。
思い切り、自分らしさを出してみなさい。▼
[キヌ]
やったーーーーーーーーーーーーっ!!
やったやったーーーーーーーーーーーーっ!!!▼
よーし、そうなったら徹底的に練習しないと!
あまり時間がないからねーーーーーっ!▼
屋台で焼き鳥、食べたいなー♪
十本、百本、食べたいなー♪▼

カザハナ

[カザハナ]
…キヌ。▼
[キヌ]
あ、母さんっ!
どうしたの? 一緒に遊ぶーっ!?▼
[カザハナ]
遊ばない。
今は賊がたくさんいるもの。▼
あのね…キヌ。
今日は子どもの成長を願うお祭りだから、▼
キヌのためにも、
はっきり言わせてもらうよ。▼
[キヌ]
なになに?▼
[カザハナ]
あんたは戦闘中、緊張感がなさ過ぎる!
これからはそうやって遊ぼうとするの禁止!▼
[キヌ]
ど、どういうことーっ?▼
[カザハナ]
毎回毎回戦ってる最中に、
遊ぼうって言って人に飛びつかないこと!▼
遊ぶことが好きなのは知ってる。
戦うのが怖くないのも知ってる。▼
でも、もっと真面目に戦いなさい。
立派な戦士はそんなことしないわ!▼
[キヌ]
そ、そんなことないもん!
立派な戦士だってやってるもん!▼
[カザハナ]
へえー?
じゃあどこの誰がそんなことしてる?▼
戦闘中にリョウマ様が「遊ぼうー!」って言って
飛びかかってきたらどう思う?▼
[キヌ]
かわいいなーって思う!▼
[カザハナ]
そんなわけないでしょ!▼
とにかく、戦いは遊びじゃないの。
キヌのために言ってるんだからね。▼
[キヌ]
ぶぅぅぅぅぅぅーーーっ!
母さんの嘘つき!!▼
[カザハナ]
嘘つき?
あたしのどこが嘘つきよ?▼
[キヌ]
母さん、アタシに言ったよね!▼
「立派な戦士になりたかったら、
 あたしみたいに毎日コツコツ鍛錬よ」って!▼
「一番大事なのは、知りうる限り一番強い相手と
 手合わせすること」って!▼
[カザハナ]
…確かに、そう言ったけど…▼
[キヌ]
だからアタシは、
それを守ってるだけなのっ!▼
[カザハナ]
えっ!?▼
じゃあ、毎日「遊ぼう!」って言って
みんなに飛びかかってるのは…▼
[キヌ]
それはアタシなりの「コツコツ鍛錬」なのっ!
みんなに手合わせを挑んでるのっ!▼
母さんだってよくみんなに言ってるでしょ!?
手合わせしよう、って!▼
[カザハナ]
そ、そういうことだったの…!?▼
ご、ごめん…!
それはあたし、気づいてなかったわ…▼
[キヌ]
ううん、アタシも悪かったよ。
これからは気をつけるね。▼
でも今は仲直りのしるしに…▼
遊ぼうーーーーーーーーーーっ!!▼
[カザハナ]
ああーーーっ!
ダメ 今はダメっ!▼
ここで手合わせしたら、
賊を倒す力がなくなっちゃうから…▼
じゃあこうしよう、賊を倒したら…
倒した分だけ、みっちり遊んであげる!▼
[キヌ]
えっ…
それ、すごく楽しそう!▼
よーし、たくさん倒して、
たくさん母さんと遊ぶぞーっ!!▼
[カザハナ]
たくさん遊ぶか…
なんとかして体力を残しておかないと…▼

オロチ

[キヌ]
ニャー…▼
ニャーニャー…▼
[オロチ]
キヌ、何をしておるのじゃ?▼
[キヌ]
ニャーッ!!!!!▼
[オロチ]
わわわっ!!
なんじゃ!!!▼
[キヌ]
猫だよ! 猫の泣きマネ。
母さん、この辺で猫ちゃん見なかった?▼
[オロチ]
猫ちゃんとな?▼
[キヌ]
うん。さっきそこに、猫ちゃんがいたの!
すっごくかわいい子猫だった!▼
でも、どっか行っちゃって…
それで、探してたの!▼
[オロチ]
…ほう、こんなところに猫が。
わらわは見ておらんのぅ…▼
…キヌ。
そなたは猫が好きなのか?▼
[キヌ]
うん! 大好きだよ!▼
[オロチ]
そうだったのか。
実はわらわもじゃ。▼
見よ、これを。▼
[キヌ]
何それ、かわいい!▼
[オロチ]
これは猫の形をしたカツオ節じゃ。
これを持っていると、よく猫が寄ってきてのう。▼
昔、ニシキに持たせてやったら、
たくさんの猫が彼によってたかって…▼
えらいことになったことがある。▼
[キヌ]
えーっ、そんな状態になっちゃうの!
すごいすごい!!▼
…あ。じゃあ母さん。
それでさっきの猫ちゃんをおびき寄せて!▼
[オロチ]
おびき寄せるも何も、これは持っているだけで
猫が寄ってくるというスゴモノ。▼
普通にしているだけで、
猫ちゃんのほうから現れてくれるじゃろう。▼
[キヌ]
なるほどー!
じゃあ賊を倒しながら、気長に待てばいっか!▼
出てくるまで占いでもして待ってようっと。▼
[オロチ]
キヌ、そなた…
占いができるのか?▼
[キヌ]
うんっ! ヒマなときに占い遊びしてるよ。
なかなか良く当たるんだコレが!▼
[オロチ]
そうか…お前はニシキ似だと思っておったが
わらわにも似てくれたんじゃのう…▼
母として、感無量じゃ…▼
…しかしキヌ。
当たる占いができるのなら、▼
最初から猫の居場所を占えば
万事解決したのではないか?▼
[キヌ]
あ、そっかー!
あはは、アタシったらうっかり!▼
[オロチ]
ふふふ…
まったく、面白い子じゃ。▼
[キヌ]
えへへ、コレきっと
後で思い出して笑っちゃうね。▼
母さん、賊をやっつけたら
一緒に猫ちゃんの居場所を占おう!▼
[オロチ]
うむ、今日はとことん付き合おう。▼

ヒノカ

[キヌ]
母さん母さん!
楽しそうなものがいっぱいだよ!▼
どうしよ?
何から遊べばいいか迷っちゃう!▼
[ヒノカ]
落ち着け、キヌ。
まずは賊を掃討するのが先だ。▼
[キヌ]
うん! そっちもすごく面白いもんね!
賊はみーんなアタシが相手しちゃう。▼
命が惜しくない奴はかかってこい!
白夜王国の妖狐キヌ、参る!▼
…ってね!▼
[ヒノカ]
ふふ…今のは私の真似か?▼
[キヌ]
そうそう! 似てたー?▼
[ヒノカ]
ああ。とても勇ましかったぞ。
戦を恐れない性格は私に似たのかもな。▼
[キヌ]
えへへー、だったら嬉しいな!▼
あれ?
あっちに何かあるよ、母さん!▼
あっ、お化け屋敷だって!
すっごく楽しそう! 行ってくるね!▼
[ヒノカ]
ま、待て、キヌ!
戦場を離れる気か!?▼
[キヌ]
ううん! そんなんじゃないよ!
ちょっとのぞきに行ってみるだけ!▼
[ヒノカ]
ダメだダメだダメだ!
そんな理由で戦線を離脱するな!▼
[キヌ]
わかった!
母さんがそう言うならやめとくね。▼
[ヒノカ]
す、素直なのはいいことだが…
やはり少し天真爛漫過ぎるか…▼
[キヌ]
母さんとお祭りこれて嬉しいな。
秘境にはこんなのなかったからね。▼
[ヒノカ]
キヌ…▼
お前には秘境での暮らしを強いてしまい…
悪いことをしたと思っている。▼
嫌な思いや、寂しい思いも
たくさんさせてしまっただろう…▼
だから、私はこれから母として
お前の側を片時も離れないつもりだ…▼
…………▼
…キヌ?▼
[キヌ]
あっ、母さん! こっちこっちー!
金魚すくいはここにあったみたい!▼
それからね、あっちにもまだまだ
屋台がいっぱいあるよー!▼
[ヒノカ]
キヌと片時も離れないのは…
なかなか難しそうだな…▼

セツナ

[キヌ]
母さん! 母さん!
賊を倒したら狩りに行こうよっ!▼
[セツナ]
狩りに…?
お祭りじゃなくて…?▼
[キヌ]
うん! だって、お祭りの食べ物は
もうひと通り食べちゃったし!▼
[セツナ]
せっかちね…▼
[キヌ]
えへへ!
褒められちゃった!▼
[セツナ]
褒めてない…▼
[キヌ]
この異界にはどんな森があるのかなー?
考えるだけでワクワクしちゃうよねっ!▼
というわけで、
一緒に探検しながら狩りをしよーつ!▼
[セツナ]
私、行かない…▼
[キヌ]
えーっ!?
どうしてー!?▼
[セツナ]
異界にもきっと罠がある…▼
きっとあなたは元気よく
森の中を走っていって罠にかかる…▼
そうこうしているうちに私も罠にかかる…▼
あなたは罠を壊そうとして妖狐に変身…
そして、大暴れ…▼
私が巻き沿えを食らう…
ヒノカ様に怒られる…▼
そんな絶望の未来が見えるの…▼
[キヌ]
なんでー?
それが楽しいんじゃーん!!▼
[セツナ]
楽しい…?▼
この前向きさ…
誰に似たのかしら…▼
[キヌ]
ねーねー母さんーーっ!
今日は子どものお祭りだよ!?▼
わがまま聞いてよーっ!
狩りに行こうーっ!▼
[セツナ]
子どものお祭り…▼
…………▼
わかったわ…
でも条件があるの…▼
[キヌ]
やったーっ! 条件ってなになに!?
言って言って!!▼
[セツナ]
ニシキも連れて行くこと…▼
[キヌ]
父さんも?▼
[セツナ]
そう…ニシキは私の夫であり…
気のいい狩り仲間…▼
彼がいれば…
罠にはまらない…▼
[キヌ]
なるほどねーっ!
それならアタシも安心!▼
じゃ、お祭り終わったらみんなで
狩りに出発だー!▼
[セツナ]
ええ…
三人で狩り…とってもすてき…▼
何かの間違いで罠にはまっても、
罠の中で一家だんらん…▼
[キヌ]
あはは!
それもいいかもね!!▼

オボロ

[キヌ]
母さん!
アタシに編み物を教えてくれない?▼
[オボロ]
編み物を?
別にいいけど、急にどうしたのよ?▼
[キヌ]
あのね、父さんが言ってたんだ。▼
母さんに編み物を教わってるとき、
すごく幸せで楽しかったんだって!▼
だからアタシもその気持ち、
味わってみたいなーって!▼
[オボロ]
そ、そう…
あの人がそんなことを…▼
別に娘に話さなくてもいいのに。
なんか恥ずかしくなってきたわ…▼
[キヌ]
あれ? 母さん熱があるんじゃない?
顔が真っ赤になってるよ?▼
[オボロ]
大丈夫よ。
むしろ心身共に絶好調になったわ。▼
[キヌ]
よかった。母さんに熱があったら、
編み物教えてもらえないもんね。▼
[オボロ]
ふふふ。
確かにそうね。▼
[キヌ]
アタシ、母さんにはいっぱい
教えてほしいことがあるんだ!▼
着物とか帯とかの選び方にー、
飾り紐の結い方とかね!▼
[オボロ]
あら、あなたそういうのに興味あるの?
何だか意外だわ。▼
[キヌ]
興味あるに決まってるよーっ!
可愛い着物で遊んだら倍楽しいし!▼
楽しく遊ぶためなら、
そのための努力は惜しまないよ!▼
この着物だって、アタシ自分で選んだんだ。
どう? お洒落でしょー?▼
[オボロ]
…ふふ。
ええ、本当ね。▼
さすが我が子。
自分に似合うものを心得ているわ。▼
[キヌ]
でしょーっ!?
でもね、まだまだなんだ!▼
まだまだもーっとお洒落になりたい!
だから母さん、いっぱい教えてね!▼
[オボロ]
ええ、もちろんよ。
でも今はまず、賊の退治からね。▼
[キヌ]
わかった!
着物汚さないようにがんばるけど…▼
もし破れちゃったら直してよねっ!
いってきまーす!!▼
[オボロ]
行ってらっしゃい、キヌ!▼

カゲロウ

[キヌ]
ここをこうしてーこうやってー、
うーん、最高!▼
よしっ!
こんなもんかなーっ!▼
[カゲロウ]
…キヌ?
何を作っているのだ?▼
[キヌ]
わーーーーーーーーっ!
見つかっちゃったーーーーーーーーっ!▼
こっそりやってたハズなのに…
母さんに見つかっちゃった…▼
[カゲロウ]
…いや、こっそりというか…
大声で堂々とやっていた気が…▼
[キヌ]
…で、見た?
何を作っているか、見えた?▼
[カゲロウ]
うっすらと…だが…▼
[キヌ]
そっか!
まぁ、うっすらぐらいならいいかなっ!▼
[カゲロウ]
うっすらしか見えなかったが、
雰囲気は素晴らしいと思ったぞ。▼
[キヌ]
えっ!? ほんと!?▼
[カゲロウ]
そのまがまがしい形…▼
それを装備すれば、おのずと戦いに心が入り、
敵が誰であろうと瞬殺できるだろう。▼
[キヌ]
えっ…しゅんさつ?▼
[カゲロウ]
ああ。いい出来の武器だ。
それは忍者刀と手裏剣なのだろう?▼
[キヌ]
ち、違うよ!
これは武器じゃないのっ!▼
[カゲロウ]
何?
では、なんなのだ?▼
[キヌ]
もう! なんか悔しいし、けっこう
見えちゃってるみたいだから全部言うよ!▼
忍者刀じゃなくて、かんざし!
手裏剣じゃなくて、櫛!!▼
これを次の母さんの誕生日に
あげようと思って、コツコツ作ってるの!▼
[カゲロウ]
…………▼
…な、何?
かんざしと…櫛?▼
これがか?
これが、かんざしと櫛なのか?▼
[キヌ]
そう! そう見えないならごめんなさいっ!
でも、アタシはそのつもりで作ってるのっ!▼
母さん、こういうの好きそうだから…▼
[カゲロウ]
…そ、そうだったのか…
…感謝する。▼
ニシキも昔、かんざしと櫛をくれたな…
妖狐にはそんな習性でもあるのだろうか…▼
[キヌ]
ねえねえ、ちょっと試しにつけてみようよ!
きっと似合うよ!!▼
まずは櫛で髪をとかして…▼
[カゲロウ]
いや! その前に、
そ、その無数に尖った部分を削り落とすのだっ!▼
その状態で髪をとかしたら、私の髪はズタズタ…
そして、かんざしが刺さって頭から流血する!▼
[キヌ]
そ、そっか…
そうだよね…▼
あははっ!
そこまで考えてなかったーーっ!!▼
[カゲロウ]
…し、仕方ないな。
祭りが再開したら、一緒に作ろうではないか。▼
後に私が身につけるというのであれば、
念入りに手伝わせてもらいたい。▼
[キヌ]
わかった!
じゃあ賊をチャチャッと倒さないとね!▼
[カゲロウ]
ああ、そのかんざしと櫛で戦うと、
意外と早く片付くかもしれないぞ。▼

ピエリ

[ピエリ]
ふえーーーーーーーーーん!
なのーーーーーーーーーーーーーっ!!▼
[キヌ]
どうしたの、母さん!?
賊にやられたの!?▼
[ピエリ]
違うの…
虫なの…イモムシなの…▼
[キヌ]
イモムシ?▼
[ピエリ]
そうなの…イモムシが頭についたの…
だから、取ってほしいのよ…▼
[キヌ]
なんだ…そんなことか…
はい、取ったよ!▼
[ピエリ]
ありがとうなの!▼
[キヌ]
母さん…
こんなイモムシが怖いの?▼
[ピエリ]
怖いんじゃなくて、虫が気持ち悪いの…
だから昔はよく、えいって殺していたのよ…▼
でも、もう虫は殺さないでって…
ニシキに言われたの。▼
そのひと言でピエリは成長して、
それからは殺さずに見逃してあげてるのよ。▼
[キヌ]
へえー、そんなことがあったんだねっ!▼
じゃあ母さん、今度は父さんじゃなくて、
アタシのひと言で成長してみない?▼
[ピエリ]
えっ?
どういうことなの?▼
[キヌ]
このイモムシくんを手に乗せて、母さん自らの
手で安全なところに逃がしてあげるの。▼
[ピエリ]
そ、そんな成長…
する必要ないと思うの…▼
[キヌ]
アタシね、妖狐になって母さんを背中に乗せて、
親子三人で山の中を駆け回るのが夢なんだ。▼
[ピエリ]
…その夢、楽しそうなの。▼
[キヌ]
でも母さんが虫嫌いのままじゃ無理だよ。▼
[ピエリ]
うう。▼
[キヌ]
がんばってみようよ。母さん!▼
[ピエリ]
…わ、わかったの…▼
…………▼
はい、なの!!!!
手に、乗せたの!!!!!▼
[キヌ]
すごいよ! いいよ、いいよーっ!
その調子だよっ、母さんっ!▼
[ピエリ]
意外と気持ち悪くないの…
柔らかくて、かわいらしいのよ…▼
[キヌ]
そうだよ。みんなアタシたちと同じ命なんだ。
姿形が違うだけでね!▼
[ピエリ]
はい、なの!
ここなら安全だと思うのよ!▼
さよならなのっ!
きれいなチョウチョになるのよ!▼
[キヌ]
母さん、よくできたねっ!
アタシは母さんの成長を今はっきり見たよ!▼
[ピエリ]
ありがとうなの…
でも、変な話なの。▼
ピエリは親なのに、子どものあなたに
成長を見守ってもらっちゃったのよ。▼
なんか恥ずかしいから、今日のお祭りのお金は
みんなピエリが払うの。▼
好きなもの、たくさん食べていいのよ!▼
[キヌ]
やったーーーーーーーーーーーーっ!
焼き鳥いっぱい食べていい!?▼
[ピエリ]
もちろんなのっ!▼
いっぱい大きくなって、
たくさん体力つけて欲しいの!!▼
そして、親子三人で山の中を駆け回るのっ!▼
[キヌ]
わーい!! 楽しみーーーっ!!
あたしモリモリ食べちゃうよー!▼

シャーロッテ

[シャーロッテ]
…キヌ。
突進遊びやるわよ。▼
[キヌ]
えっ!? 今ここでやるのっ!?
やるやるっ! 突進遊び、大好き!!▼
標的はどれ?
誰に突進していけばいいのっ!?▼
[シャーロッテ]
あそこにかっこいい賊がいるわね。
標的は彼よ。▼
[キヌ]
ふむふむ、あの人だね。
わっかりましたーっ、隊長!!▼
えっと…いつものように妖狐になって、
思い切り突進して、失神させればいいんだよね?▼
[シャーロッテ]
そう。
それだけでいいわ。▼
あとは私が失神から目覚めさせて、
優しく介抱するから。▼
[キヌ]
了解っ!!▼
そうだ、母さん!
突進する前にちょっといい?▼
[シャーロッテ]
いいけど…
何よ?▼
[キヌ]
突進遊びをひらめいた母さんって、
ほんとすごいと思うんだ!感謝感謝だよ!▼
でね、ずっと母さんに恩返しすることを
考えていて…今日は贈り物を持ってきたの!▼
[シャーロッテ]
ああ、やめて。▼
いつかそう言われる日がくると思ってたけど…
恩返しなんていらないから。▼
[キヌ]
えーっ!?
どうしてどうしてーっ!?▼
[シャーロッテ]
私だって
突進遊びを心から楽しんでいるからよ。▼
あなたのおかげで、標的に感謝されてモテて、
いい思いばかりさせてもらっているんだから。▼
[キヌ]
ダメ! 恩返しは絶対するっ!!
とりあえずこれもらって!!!▼
[シャーロッテ]
これは…
砂金じゃないの?▼
[キヌ]
そうだよ!
母さん、こういうの大好きでしょ!▼
[シャーロッテ]
もう…
どうせ尻尾の毛を少し売ってきたんでしょ?▼
[キヌ]
よ、よくわかったね!!▼
[シャーロッテ]
ニシキも昔、同じことをして
砂金を持ってきてくれたのよ。▼
恩返しだって言ってね…▼
[キヌ]
そ、そ、そうだったの!?▼
[シャーロッテ]
こんなもの、もらえないわ。▼
[キヌ]
ダメ! もらって!
返品は受け付けてないからねっ!▼
[シャーロッテ]
…もう。
あ、じゃあこうしましょう。▼
これはありがたく受け取るわ。▼
で、これと私の貯金を足して、
あなたに大人っぽい着物を買ってあげる。▼
そうすれば、かなりの上物を買えるはずだから。▼
[キヌ]
き、着物っ!?
ほんとっ!?▼
うれしい! うれしいけど…
でも…いいの?▼
[シャーロッテ]
当たり前じゃない。
あなたはかわいくて大事な娘。▼
いつか…そうしてあげたいと思って、
コツコツ貯金してきたのよ。▼
[キヌ]
わかった…
ありがとう、母さん!▼
じゃあ着物の恩返しも…いつか…▼
[シャーロッテ]
…い、いらないわよ。
絶対にやめて…永遠に続いちゃうから。▼
そんなことはいいから、ほら。
突進遊びをしましょう。▼
[キヌ]
あ、そうだった!
じゃ、行ってきまーす!!!▼

モズメ

[キヌ]
ねえねえ、母さん!
教えて欲しいことがあるんだけど!▼
[モズメ]
教えて欲しいこと?
なんやろ?▼
[キヌ]
あのね、
母さんと父さんの出会いについて!▼
[モズメ]
そ、そんなこと…
恥ずかしくてよう言えんわ!▼
[キヌ]
えええー!
アタシ、すっごく聞きたいのに!▼
だって、母さんと父さんの初めての出会いって
すっごく面白い話なんでしょ?▼
[モズメ]
ん?
どういうこと?▼
[キヌ]
母さんが父さんを獲物と間違えて
銃で狩ろうとしたのが始まりなんだよね?▼
[モズメ]
そ、そんな出会いとちゃうで!
その話、誰から聞いたん!?▼
[キヌ]
あれ? 違うの?
二人は死闘の末、愛を育んだって聞いてたのに。▼
[モズメ]
死闘!?
それは完全な間違いや。▼
あたいとニシキさんの出会いは…
美容にいい料理を作るのがきっかけやった。▼
[キヌ]
あはは! そうだったんだ!
でも、それならあまり面白くないね!▼
[モズメ]
お、面白くないって失礼やわ!
とっても素敵な出会いやったんよ!▼
[キヌ]
でも、面白くない出会いかもしれないけど、
そのおかげでアタシが生まれたんだもんね。▼
父さんと母さんには感謝感謝だね!
アタシを生んでくれて本当にありがとう!▼
[モズメ]
キヌ…▼
[キヌ]
さ、母さん!
そろそろ賊を退治しようよ!▼
アタシ、今日は母さんと一緒に
いっぱいいっぱい遊びたいからさ!▼
[モズメ]
うん。
いっぱい遊ぼな、キヌ。▼

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Last-modified: 2024-04-06 (土) 12:39:58
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