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| | マイユニット女性・私
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- [カムイ]
- イグニス、ごめんなさい…▼
せっかくのお祭りなのに
こんなことになってしまって…▼
- [イグニス]
- いや、母さんが謝る必要はない。
悪いのは賊だ。▼
- [カムイ]
- それはそうかもしれませんけど…▼
イグニスもこのお祭りを
楽しみにしていたんでしょう?▼
- [イグニス]
- どうしてそう思うんだ?▼
- [カムイ]
- だって、ここにくるまでの間、
ずっとニコニコしてましたから。▼
- [イグニス]
- そ、そうだったのか。
自分では気づかなかった。▼
すまない…
気持ち悪かっただろうな…▼
- [カムイ]
- そんなことありませんよ。
イグニスの笑顔はとても素敵ですから。▼
- [イグニス]
- ふっ…▼
なら、母さんに似たんだろうな。
俺の笑ったときの顔は…▼
- [カムイ]
- あら、お父さんの笑顔も素敵ですよ?▼
- [イグニス]
- 父さんの笑顔は
あまり見たことがないからな…▼
- [カムイ]
- そうですか…
でも、とても可愛いんですよ。▼
まるで熊さんが笑ってるみたいで。▼
- [イグニス]
- ええと…すまないが、
熊が笑う顔も見たことがないな。▼
というか…
笑うのか、熊って?▼
- [カムイ]
- さぁ、どうでしょう?
私も見たことありませんから…▼
- [イグニス]
- ふっ…
だが、なんとなく想像はできた。▼
今度、ちゃんと父さんの笑顔を
見てみようと思う。▼
- [カムイ]
- はい、そうしてみてください。▼
- [イグニス]
- なあ、母さん。
いい機会だから言っておきたいことがある。▼
- [カムイ]
- どうしたんですか?
急に改まって。▼
- [イグニス]
- ありがとう、母さん。
俺を生んでくれて…▼
俺は父さんと母さんの子どもで…
本当に幸せだ…▼
- [カムイ]
- イグニス…▼
- [イグニス]
- 俺は…こんなこと言うのは、
らしくないとわかっている。▼
だが、大事なことは…
ちゃんと言わないとダメだぞ、と…▼
そう父さんに言われたんだ。▼
- [カムイ]
- ふふふ。▼
ブノワさん、
あのときに私が言ったことを…▼
- [イグニス]
- ん?
どういうことだ?▼
- [カムイ]
- 内緒です。
私とブノワさんだけの秘密ですから。▼
- [イグニス]
- そうか…
なら、野暮な詮索はしないでおこう…▼
- [カムイ]
- ありがとうございます、イグニス。
あなたの気持ち、ちゃんと伝わりました。▼
私もあなたのような優しい息子が持てて、
本当に幸せですよ。▼
- [イグニス]
- よかった…
そう言ってもらえて幸せだ。▼
これからはずっと、傍にいさせてくれ。▼
俺も父さんや母さんのように、
強い心で戦って…▼
どこかで怯えている誰かを…
そして、大切な人たちを守りたいと思っている。▼
- [カムイ]
- 守ってみせます。
私たちも、あなたのことを。▼
ずっとずっと傍にいて、
あなたの成長を見守らせてください。▼
- [イグニス]
- ああ…
母さん…▼
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