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| | マイユニット男性・俺
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- (場面、暗夜城に)
- [ギュンター]
- ではこれより――
前暗夜王ガロンの後を継ぎ、▼
暗夜王国第一王子
マークス様が▼
新たなる暗夜王として
この国を治められることとなります。▼
即位の証として…
この冠をお受け取りください。▼
- [マークス]
- ああ。確かに受け取った。▼
新しき王として…
この国を正しく導いていくことを誓おう。▼
- (拍手が起こる)
- [カムイ]
- マークス兄さん…▼
ついに…
国王に即位されたんだな。▼
- [レオン]
- ああ。これから、
暗夜王国の新たな歴史が始まるんだ。▼
この国はきっと、素晴らしい国になる。
そんな予感がするよ。▼
- [カミラ]
- そうね。マークスお兄様ならきっと、
成し遂げて下さるわ。▼
- [エリーゼ]
- …アクアおねえちゃんにも、
見せたかったね。▼
マークスおにいちゃんの戴冠式…▼
- [カムイ]
- ! そうだな…▼
- [カミラ]
- せっかく戦争が終わったのに…
あの子はなぜ、いなくなったしまったのかしら。▼
どこかで、
元気でいてくれるといいのだけれど。▼
- [レオン]
- 全く…姿を消すなら、きょうだいの僕たちに
一言ぐらいあってもいいだろうに。▼
一人で勝手に、
風みたいに消えてしまうなんてさ。▼
- [カムイ]
- 風みたいに…▼
- [エリーゼ]
- …あ、マークスおにいちゃんが
お話しするみたいだよ。▼
- [カミラ]
- ええ、即位のお言葉よ。
静かにしましょうね、エリーゼ。▼
- [エリーゼ]
- はぁい。▼
- (演説するマークス)
- [マークス]
- 皆、今日は私の戴冠式に
足を運んでくれて、感謝する。▼
戦争は終わり、
敵国であった白夜王国とは和解した。▼
今後は両国が手を取り合い、
真の平和に向けて歩んでいくこととなる。▼
先の戦争では…
いや、戦争が始まる以前からずっと、▼
暗夜、白夜の民たちには
辛い思いをさせてきた。▼
王の支配に、圧政、略奪。▼
各地での反乱も、後を絶たなかった。▼
だが私は…両国の民たちを二度と
同じ目には遭わせたくない。▼
暗夜領の公国や部族たちには自治を認め、
白夜領とは支配ではなく信頼で繋がり…▼
両国が互いに尊敬しあえる関係を
結べるよう、尽力する。▼
時間はかかるかもしれないが、
必ず成し遂げる。▼
私はここにいる皆に、そう約束する。▼
…闇に閉ざされた夜の空にも、
星の光は輝いている。▼
私は王として、その光となろう。▼
最も大きな星となり、
皆を導こう。▼
皆が笑顔で…
幸せに過ごせる未来を創っていくために。▼
- (再び拍手が起こる)
- [カムイ]
- …マークス兄さん…▼
そうだな。父上ができなかったことを、
俺たちが成し遂げよう。▼
遥か未来を生きる人達にも、
素晴らしい時代だったと語り継がれるよう、▼
この世界を良いものに変えていこう…▼
- [エリーゼ]
- すごーい、マークスお兄ちゃん!
さすが国王様、言うことが大きいね!▼
かっこ良かったよー!
おにいちゃーん!!!▼
- [レオン]
- ちょっ…エリーゼ!!▼
頼むから大声を出すな!
立ち上がるな、手を振るな!!▼
こんなところで暗夜王族の恥を
晒さないでくれよ!!!▼
- [カミラ]
- うふふ。
いいじゃない、少しぐらい。▼
それに、レオンの方が声が大きいわよ?
みんなあなたの方を見ているわ。▼
- [レオン]
- あ…▼
- [カムイ]
- ははは…
ギュンターさんもすごい顔をして睨んでいるぞ。▼
これは後が怖いな…▼
- [ギュンター]
- …ゴホン。▼
それではこれにて、
戴冠の儀を終わりといたしましょう。▼
新しき暗夜王国と
マークス国王に栄光がありますよう――▼
- (更に拍手が起こる)
- [カムイ]
- …………▼
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