章別会話
ノーマル†
オープニングシナリオ†
(地名テロップ:ベグニオン帝都 シエネ)
- [ルカン]
- 邪神とその手先どもは、
我らが差し向けた兵団をことごとく打ち破り、
ついに、帝国内まで入ってきおった。▼
こうなれば我らが直々に
兵を率いて…
あやつらの息の根を止める他ない。▼
我らは女神に選ばれし者。
我が意思こそが、
女神の意思にほかならぬ。▼
- [へッツェル]
- さ、さようですな…
ルカン殿のおっしゃるとおり……▼
- [ルカン]
- うむ。では、まず私が出陣しよう。
どこへなり自在に空間移動する私の前に▼
あの生意気な小娘サナキはひれ伏し、
涙を流して命乞いをすることだろう。
くく…くくくく▼
- [へッツェル]
- ……ルカン殿は
天啓を授かったというが……
この耳には何も……何も聞こえぬ。▼
なぜ女神はルカン殿や私を選ばれたのか…
この世の誰より……
罪深きは我々だというのに。▼
(地名テロップ帝国領土内 グラーヌ砂漠)
- [ミカヤ]
- サナキ様。▼
- [サナキ]
- そ、そなたは…デインの巫女。▼
- [ミカヤ]
- はい、ミカヤです。
あの…わたしもこの岩陰に
入っても構いませんか?▼
- [サナキ]
- え……
い、いや…その………▼
……………▼
- [ミカヤ]
- ……………
………すみません。▼
サナキ様がわたしを嫌っているのは
わかってるんですけど…
どうしても、お話がしてみたくて。▼
- [サナキ]
- 嫌ってなどおらぬ。
……苦手なだけじゃ。▼
- [ミカヤ]
- わたしが…【解放】の呪歌を謡えたり、
ユンヌの声を聞くことが
できるからですね?▼
- [サナキ]
- な、なぜそれを…▼
- [ミカヤ]
- わたし…相手の思いを
感じとることができるんです。▼
心の動きによって
何を考えているのかが
だいたいわかってしまいます……▼
- [サナキ]
- そなたは心が読めるのか!?
……国の政を行なうのに、
それほど便利な力はあるまいな。▼
相手が何を考えておるか分かれば、
上っ面で塗り固められた
貴族たちの本心が分かる。▼
――女神は何故、その力を
わたしに賜らなかったのじゃろうな。▼
- [ユンヌ]
- ミカヤの力は生来のものよ。
別に私たちが与えたりしたんじゃないわ。▼
- [サナキ]
- !? そなたっ!
邪神…ではなくて……
…負の女神ユンヌ……▼
…そなたに聞きたいことがある。
【解放】の呪歌は、どうして
わたしではなくミカヤに謡えたのじゃ?▼
- [ユンヌ]
- …わからない。
私はミカヤが『謡える』と
わかったから近くにいただけ。▼
- [サナキ]
- ……そなたは本当に女神なのか?
神はこの世にわからぬことなどない、
完全な存在であるはずじゃ。▼
- [ユンヌ]
- 神が完全? どうしてそう思うの?
あなたは私たちに
会ったことがなかったのに。▼
- [サナキ]
- か、神は何もない世界に
我らを創りだしたもうたのじゃぞ?
完全ではないか!▼
- [ユンヌ]
- ……確かに命は創りだしたわ。
私たちは人にはできないことが
たくさん出来る。▼
だけど… だけど…
完全なんかじゃないわ!▼
(大津波に押しつぶされんとする建物の一枚絵)
- [ユンヌ]
- 私たちはそんなものじゃない。
人に近いもっと不完全なもの。
だから……過ちも犯す。▼
感情が抑えられなくて、
世界を水に沈めてしまうことだって
起こしてしまうのよ!▼
- [サナキ]
- !?
こ、この砂塵は……!?▼
- [ユンヌ]
- 私たちが完全なら、
世界はこんなことになっていない!
戦いなんてとっくに無くなっているわ!!▼
- [サナキ]
- わ、わかった!
わかったから落ち着くのじゃ!▼
(一瞬光に包まれた後、穏やかな情景に戻る)
- [サナキ]
- め、女神ユンヌ…?▼
- [ミカヤ]
- ……行ってしまいました。
思わず感情を昂ぶらせてしまって
落ち込んでたようです。▼
- [サナキ]
- …………ミカヤ…
わたしは…神使と呼ばれながら、▼
女神アスタルテの御声を聞いたことが
一度もないのじゃ……
……どのようなお方なのじゃろうな?▼
- [ミカヤ]
- ……………▼
(画面暗転後、拠点画面へ)
進撃前†
- [サザ]
- ……そうか。
ユンヌがそんなことを……▼
- [ミカヤ]
- はるか昔…テリウス大陸以外の大地を
沈めてしまったという大洪水………▼
あれは、ユンヌが
起こしたものだったのかしら?▼
- [ネサラ]
- おい、おまえたち!
悠長にしてる場合じゃないぞ。
また敵さんたちのお出ましだ。▼
- [サザ]
- !▼
- [サナキ]
- …あれは、もしや……?▼
- [シグルーン]
- 神使様、どうしたのですか?
あまり前衛に出られないほうが…▼
- [ルカン]
- おや、これはこれは…
偽の神使様。
ご機嫌いかがですか?▼
- [サナキ]
- ……ガドゥス公ルカン。
そなたの犯した罪…
何があろうと許さぬぞ!▼
- [ルカン]
- くくっ 結構。
偽者の許しなど
1ゴールドの価値もない。▼
- [シグルーン]
- …神使様、これ以上この者の
戯言を聞く必要はありませんわ。
ただちに攻撃を…▼
- [サナキ]
- 待て、シグルーン!
はっきりさせておきたいのじゃ。▼
この者がいったい、どのような言を弄して
わたしを偽物とするのか…
聞いておきたい。▼
- [ルカン]
- そもそも…帝国に君臨すべき神使は
ベグニオン初代女王たる
オルティナの家系に現れる能力者。▼
女神の天啓を受け、
災いを予言としてもたらし、
幾度も国を救われし御方のこと。▼
だが、サナキ様…
あなたは一度でも、女神の御声を
聞かれたことがありましたかな?▼
- [サナキ]
- それは……
それはわたしが……
わたしがまだ成人しておらぬからじゃ。▼
- [ルカン]
- これは、愉快なことを仰られる。
今のあなたの言葉、それは我々元老院が
民たちに言ってきたことではないか?▼
『サナキ様は幼いゆえに
まだ天啓を受けることができぬ』と……
嘘と知りながらも…▼
- [サナキ]
- !?
な、なにを申しておる…▼
- [ルカン]
- 実は、おられたのですよ。
あなたの上に…
真の神使たられる姉君が。▼
- [サナキ]
- 姉君じゃと!!▼
- [ルカン]
- その御方は、先代神使ミサハ様が
セリノスの鷺どもに暗殺された際……
ご一緒にお亡くなりになりました。▼
ですから、我々元老院は
第2子であるサナキ様を…
偽りの神使としてその座につけた。▼
- [サナキ]
- …嘘じゃ。
そなたは…嘘をついて……▼
- [ルカン]
- くくく… 実によい気分だ。
わざわざここまで
足を運んだ甲斐があるというもの。▼
- [シグルーン]
- 言葉を控えなさい!
あなたの言ったことが
真実だという証拠は……ないのですよ!!▼
- [ルカン]
- …真実か。
それを見極めるには
古来より良い方法がある。▼
正々堂々戦うことだ。
どちらが正義でどちらが悪かは…
今からの戦いで答えがでる!▼
- [ミカヤ]
- 許せない……
あんな風に人を傷つけて
笑っていられるなんて…!▼
(部隊編成画面へ)
進撃後†
敵1ターン目†
- [ヌミダ]
- ルカン殿、
全てこのヌミダにお任せくだされ。▼
女神のしもべたちよ!
奴ら虫どもを徹底的に叩き潰せ。▼
教えてやるのだ、
奴らに女神の偉大さと、
それに逆らう者の卑小さを!▼
5ターン目直前、中央に漆黒の騎士登場†
エンドシナリオ†
- [ミカヤ]
- 騎士様!来てくださったんですね?
あなたはいつも…
わたしの危機を救ってくださる。▼
- [漆黒の騎士]
- ……乙女よ。
今日はそなたに願い事があって来た。▼
私と共に…来てもらえないだろうか。
我が主のおられる【導きの塔】へ。▼
- [ミカヤ]
- 【導きの塔】へ…!?
主とは…どんな方なんですか?▼
- [漆黒の騎士]
- …来れば分かる。
どうか我が手をとってくれ。
そうすれば、瞬く間に塔へと到着する。▼
- [ミカヤ]
- …だめです。
わたし…行けません。
【導きの塔】へは、みんなと一緒に……▼
- [漆黒の騎士]
- あの者たちは…
次の裁きの光でほとんどが石となる。
その様を……そなたに見せたくない。▼
- [ミカヤ]
- また、光が……!?
いつですか!
いったいいつ…▼
- [漆黒の騎士]
- ………
また来る…
それまでに答えを出すのだ。▼
タニスが隊にいて生存
- [サナキ]
- シグルーン、タニス…
そなたたちに
言っておきたいことがあるのじゃ。
- [タニス]
- どうなさったのです、神使様。▼
そんなにしおらしいと…
また何を企んでおられるのかと
勘ぐってしまうではありませんか。▼
- [シグルーン]
- タニス、
口が悪いですよ。▼
タニス不在または死亡
- [サナキ]
- シグルーン……
そなたに言っておきたいことが
あるのじゃ。▼
- [シグルーン]
- なんでしょうか?
- [サナキ]
- わたしは……
待ち望まれた神使として生まれた。▼
元老院がわたしを
女神の代弁者たる神使であると
正式に認めたことで、▼
先代神使の暗殺によって揺らいでいた人心は
落ち着きを取り戻したのだと……
セフェランから教えられた。▼
タニス生存
- [シグルーン]
- その通りですわ。
いまでも覚えております。
あれは神使様初めてのお披露目の日。▼
セフェラン様にお手を引かれ、
おぼつかない足取りながらも…▼
精一杯に歩いてこられたお姿が
どれほど愛らしかったことでしょう。▼
- [タニス]
- 私も記憶しております。
マントの裾を踏まれて
5回ほど転がっておられましたな。▼
- [シグルーン]
- タニス…▼
タニス不在
- [シグルーン]
- ええ…その通りですわ。
私もタニスも、やっとお守りすべき
お方をお迎えできたのだと…
どれほど誇らしかったことか。
- [サナキ]
- 女神の御声が聞こえない……
そう気づいたのは何年も前じゃ。
わたしはそのことを思い悩んでいた。▼
歴代神使がはじめて
御声を授かった年齢には
開きがあったと教えられたが……▼
わたしのように、10を越えて
まだ聞こえぬという者は…いない。▼
- [シグルーン]
- ガドゥス公の言ったことを
お気になされておられるのですね?▼
- [サナキ]
- わたしが本当の神使ではないのならば…
あんなに喜んでいた民を……
裏切ってしまうことになるのか?▼
(タニス生存)そなたたちに聞きたい。
(タニス不在)そなたに聞きたい。
わたしが神使でなくば、どう思う?
正直な気持ちを…聞かせて欲しい。▼
- [シグルーン]
- ……率直に申し上げて
よろしいのですね?
…何も変わりございません。▼
- [サナキ]
- な…▼
- [シグルーン]
- (タニス生存)サナキ様は私たちの忠誠心が
(タニス不在)サナキ様は私の忠誠心が
神使という位にあるとお思いでしたか?
ならば、それはお考え違いです。▼
幼いながら、元老院の言いなりにはならず…
宰相セフェラン様と共に、
常に民のために行動なさる…▼
タニス生存
- [タニス]
- 私たちの忠誠は
サナキ様…そんなあなたご自身にあります。
それをどうかお忘れなきよう。▼
- [サナキ]
- ………わたしは…幸せじゃ……
女神の声など聞けずとも良い……
そなたたちがいてくれれば…▼
タニス不在
- [シグルーン]
- 私の忠誠はサナキ様…
そんなあなたご自身にあります。
それをどうかお忘れなきよう。▼
- [サナキ]
- ……シグルーン…
- [シグルーン]
- 強くおなりください、サナキ様。▼
たとえ神使でなかったとしても
あなたはたった一人の
ベグニオン皇帝なのですから。▼
(画面暗転後セーブ画面へ)
ハード†
オープニングシナリオ†
(地名テロップ:ベグニオン帝都 シエネ)
- [ルカン]
- よいか、へッツェル殿。
女神に逆らいし暴徒どもは、
我らが差し向けた兵団をことごとく打ち破り、▼
ベグニオンに歩を進めておる。▼
このままでは、いつ
女神のご不興を買うやもしれん。▼
こうなれば我らが直々に
兵を率いて…
あやつらの息の根を止める他ない。▼
- [へッツェル]
- ……わ、私が…
兵を率いるのですか……▼
- [ルカン]
- 何を怯えておられるのだ。
我らは女神に選ばれし者なのだぞ。▼
我らこそ神の代理人。
我が意思こそが、
女神の意思にほかならぬ。▼
- [へッツェル]
- さ、さようですな…
ルカン殿のおっしゃるとおり……▼
- [ルカン]
- うむ。では、まず私が出陣しよう。
使徒の調べでは…偽神使サナキのいる隊が
グラーヌ砂漠に入ったらしい。▼
くくく あやつらめ、熱砂に足をとられ
思うように進むこともできまい。▼
どこへなり自在に空間移動する私の前に
あの生意気な小娘はひれ伏し、
涙を流して命乞いをすることだろう。▼
くく…くくくく▼
では、へッツェル殿、
後のことは頼みますぞ。▼
- [へッツェル]
- ……ルカン殿は
天啓を授かったというが……
この耳には何も……何も聞こえぬ。▼
もし、女神アスタルテが
聖典のとおりの存在であるならば、
なぜルカン殿や私が選ばれたのか…わからぬ。▼
この世の誰より……
罪深きは我々だというのに。▼
しかし……女神のご降臨は事実。
であれば、ここはルカン殿に
従っておくしかない……▼
神使様はお可哀想だが…
あの方にはもう…勝ち目はない。▼
ベグニオン帝国には、
神使親衛隊を除いては他に…▼
誰1人としてあの方に
お味方する者がおらぬのだから…▼
(地名テロップ帝国領土内 グラーヌ砂漠)
- [ミカヤ]
- サナキ様。▼
- [サナキ]
- そ、そなたは…デインの巫女。▼
- [ミカヤ]
- はい、ミカヤです。
あの…わたしもこの岩陰に
入っても構いませんか?▼
- [サナキ]
- 好きにすればよい。
わたしは、水を取りに
輸送隊へ行くのでな。▼
- [???]
- あら、いけませんわ。▼
- [シグルーン]
- お水は私が取って参りますから。
サナキ様はどうぞそのまま。▼
- [サナキ]
- シ、シグルーン!▼
- [シグルーン]
- ミカヤ様、どうぞごゆっくり。▼
- [ミカヤ]
- ありがとうございます。▼
- [サナキ]
- ……………▼
- [ミカヤ]
- ……………▼
- [サナキ]
- ……………▼
- [ミカヤ]
- ………すみません。▼
サナキ様がわたしを嫌っていると
わかってるんですけど…
どうしても、お話がしてみたくて。▼
- [サナキ]
- 嫌ってなどおらぬ。
……苦手なだけじゃ。▼
- [ミカヤ]
- わたしが…
【解放】の呪歌を謡えたり、▼
ユンヌの声を
聞くことができるからですね?▼
- [サナキ]
- な、なぜそれを…▼
- [ミカヤ]
- わたし…相手の思いを
感じとることができるんです。▼
心の動きによって
何を考えているのかが
だいたいわかってしまいます……▼
- [サナキ]
- そなたは心が読めるのか!?▼
- [ミカヤ]
- あ、別にずっと
誰が何を考えているかって
覗き見しているわけではなくて。▼
すごく強く思われていることが
近づいた時に自然と
伝わってきてしまうんです。▼
自分に向けられた思考であれば…
特に鮮明に………▼
- [サナキ]
- そうなのか…▼
- [ミカヤ]
- あ、いま
羨ましいって思いましたね?▼
こんな力、持ってても
いいことなんてほとんどないですよ。▼
食べるために占い師の真似事が
できるぐらいで…▼
- [サナキ]
- ……それでも良い。
国の政を行なうのに、
それほど便利な力はあるまい。▼
相手が何を考えておるか分かれば、
上っ面で塗り固められた
貴族たちの本心が分かる。▼
敵か味方かを見分けることができる。
――女神は何故、その力を
わたしに賜らなかったのじゃろうな。▼
- [ミカヤ]
- ………▼
- [ユンヌ]
- ミカヤの力は生来のものよ。
別に私たちが与えたりしたんじゃないわ。▼
- [サナキ]
- !? そなたっ!
邪神…▼
- [ユンヌ]
- ………邪神じゃない…▼
- [サナキ]
- …負の女神ユンヌ……▼
そなたに聞きたいことがある。
【解放】の呪歌は、どうして
わたしではなくミカヤに謡えたのじゃ?▼
- [ユンヌ]
- わからない。
ミカヤ自身も知らないの。▼
私はミカヤが『謡える』と
わかったから近くにいただけ。▼
- [サナキ]
- ……そなたは本当に女神なのか?
神はこの世にわからぬことなどない、
完全な存在であるはずじゃ。▼
- [ユンヌ]
- 神が完全? どうしてそう思うの?
あなたは私たちに
会ったことがなかったのに。▼
- [サナキ]
- か、神は何もない世界に
我らを創りだしたもうたのじゃぞ?▼
人にはできぬ様々な
奇跡を起こされるのじゃぞ?
完全ではないか!▼
- [ユンヌ]
- ……確かに命は創りだしたわ。
世界に起きる災厄を事前に
察知する力も持っている。▼
あなたが言うように、
私たちは人にはできないことが
たくさん出来る。▼
だけど、完全なんかじゃないわ。▼
それは人たちが自分の
都合のいいように仕立て上げた
神という名の虚像よ。▼
(大津波に押しつぶされんとする建物の一枚絵)
- [ユンヌ]
- 私たちはそんなものじゃない。
人に近いもっと不完全なもの。
だから……過ちも犯す。▼
感情が抑えられなくて、
世界を水に沈めてしまうことだって
起こしてしまうのよ!▼
(元の会話画面に戻るが、先程と違い掻き曇った状態)
- [サナキ]
- !?▼
- [ユンヌ]
- 私たちが完全なら、
世界はこんなことになっていない!▼
戦いなんてこの世から
とっくに無くなっているはずよ!!▼
- [サナキ]
- わ、わかった!
わかったから落ち着くのじゃ!▼
- [ユンヌ]
- ………▼
(一瞬光に包まれた後、穏やかな情景に戻る)
- [サナキ]
- め、女神ユンヌ…?▼
- [ミカヤ]
- ……行ってしまいました。▼
- [サナキ]
- そうか……▼
- [ミカヤ]
- 思わず感情を昂ぶらせてしまって
落ち込んでたみたいですね。▼
- [サナキ]
- …………ミカヤ…▼
- [ミカヤ]
- はい?▼
- [サナキ]
- わたしは…神使と呼ばれながら、
女神アスタルテの御声を聞いたことが
一度もないのじゃ……▼
……どのようなお方なのじゃろうな?▼
- [ミカヤ]
- ……………▼
(画面暗転後、拠点画面へ)
進撃前†
- [サザ]
- ……そうか。
ユンヌがそんなことを……▼
- [ミカヤ]
- はるか昔…テリウス以外の大地を
沈めてしまったという大洪水………▼
あれは、ユンヌが
起こしたものだったのかしら?▼
(ネサラが飛んでくる)
- [ネサラ]
- おい、おまえたち!
悠長にしてる場合じゃないぞ。
また敵さんたちのお出ましだ。▼
- [サザ]
- !▼
- [ネサラ]
- めずらしいな、デインの巫女。
あんたが気づかないとは。▼
- [ミカヤ]
- …危機を察知するほうは、
ユンヌが知らせてくれるだけなんです。
彼女はいま、ちょっと取り込み中で。▼
- [ネサラ]
- よく分からんが…
支度に時間かけないでくれよ、
お2人さん。▼
- [ミカヤ]
- わかりました、すぐに!▼
- [サナキ]
- …あれは、もしや……?▼
- [ミカヤ]
- サナキ様、
どうなさったんですか?
あまり前衛に出られないほうが…▼
- [シグルーン]
- どうぞ、そのまま…
神使様には、
私がついておりますから。▼
- [ミカヤ]
- は、はい…▼
(ルカンがリワープを使いサナキの目の前に現れる)
- [ルカン]
- おや、これは…
我が国の神使様に
随分とよく似た子供だ。▼
もっとも、偽の神使に…だがな。▼
- [サナキ]
- ……ガドゥス公ルカン。
我が片腕たる宰相セフェランを
虚偽により投獄し…▼
このわたしを大神殿マナイルの
奥深くに幽閉し、国を
元老院の意のままに操ろうと画策した。▼
そなたの罪は…
どのように乞うたとしても
許しが与えられぬと思え!▼
- [ルカン]
- くくっ あなたの許しなど
1ゴールドの価値もない。▼
私は女神のしもべ。
女神の審判によって、
生きる価値を認められたのだ。▼
- [サナキ]
- 何を…世迷いごとを!▼
そなたたちは、女神アスタルテに
利用されておるだけじゃ!▼
- [ルカン]
- 『利用される』とは……
なんと不遜な態度か。▼
女神アスタルテのご意向に従うことは
すなわち、最大の喜びであるはず
違いますかな?▼
- [サナキ]
- うぅ…▼
- [ルカン]
- 所詮はその資格もなしに
神使を名乗りし偽者――▼
女神への信仰心もそれ相応のものしか
持ち合わせなかったのでしょうな。▼
- [シグルーン]
- …神使様、これ以上この者の
戯言を聞く必要はありませんわ。
ただちに攻撃を…▼
- [サナキ]
- 待て、シグルーン!
はっきりさせておきたいのじゃ。▼
この者がいったい、
どのような言を弄して
わたしを否定するのか…聞いておきたい。▼
- [シグルーン]
- ……わかりました。▼
- [ルカン]
- これはこれは、
相も変わらず尊大なご姿勢で。▼
真実を耳にしても…
その虚勢が続くかどうか…
まったく見物というもの。▼
- [サナキ]
- 御託はよい、話してみよ。▼
- [ルカン]
- そもそも…帝国に君臨すべき神使は
ベグニオン初代女王たる
オルティナの家系に現れる能力者。▼
女神の天啓を受け、
災いを予言としてもたらし、
幾度も国を救われし御方のこと。▼
だが、サナキ様…
あなたは一度でも、女神の御声を
聞かれたことがありましたかな?▼
- [サナキ]
- それは……
それはわたしが……
わたしがまだ成人しておらぬからじゃ。▼
- [ルカン]
- 愉快なことを仰られる。
今のあなたの言葉、それは我々元老院が
民たちに言ってきたことではないか?▼
『サナキ様は幼いゆえに
まだ天啓を受けることができぬ』▼
『しかし神使の力を持って
お生まれになられたことは間違いない、
我々元老院がこれを認める』と……▼
- [サナキ]
- ……▼
- [ルカン]
- そう、認めましたとも。▼
信仰こそが帝国の民を制する杖。
人は神には逆らえぬ。
どんな正論も、信仰の前には勝てぬ。▼
だから偽者と知りながらも…
あなたを神使と認めなければ
ならなかったのですから。▼
- [サナキ]
- !?
な、なにを申しておる…▼
- [ルカン]
- 実は、おられたのですよ。
あなたの上に…
真の神使たられる姉君が。▼
- [サナキ]
- !!▼
- [ルカン]
- その御方は、先代神使ミサハ様が
セリノスの鷺どもに暗殺された際……
ご一緒にお亡くなりになりました。▼
ですから、我々元老院は
第2子であるサナキ様を…
偽りの神使としてその座につけた。▼
- [サナキ]
- …嘘じゃ。
そなたは…嘘をついて……▼
- [シグルーン]
- サナキ様!▼
- [ルカン]
- くくく… 実によい気分だ。
わざわざここまで
足を運んだ甲斐があるというもの。▼
この数年間は、そいつのお陰で
何もかもが上手くいかなかった。▼
- [シグルーン]
- 言葉を控えなさい!▼
あなたの言ったことが
真実だという証拠は……
どこにもないのですよ!!▼
- [ルカン]
- …真実か。
それを見極めるには
古来より良い方法がある。▼
正々堂々戦うことだ。
神は真実正しき方に
お味方するものと決まっている。▼
さあ、始めようではないか。
どちらが正義でどちらが悪かは…
今からの戦いで答えがでる!▼
(ルカンがリワープで元の離れた位置へ)
- [ミカヤ]
- 許せない……
あんな風に人を傷つけて
笑っていられるなんて。▼
- [サザ]
- …この戦いに勝って、
思い知らせてやればいい。▼
どんなに神の名をかざそうとも、
ここで戦ってるのはみんな、
ただの”人”同士だってさ。▼
- [ミカヤ]
- そうね。…やりましょう。▼
(部隊編成画面へ)
進撃後†
敵1ターン目開始前†
- [ルカン]
- ヌミダよ……▼
- [ヌミダ]
- はっ ルカン殿。
全てこのヌミダにお任せくだされ。▼
女神のしもべたちよ!
奴ら虫どもを徹底的に叩き潰せ。▼
教えてやるのだ、
奴らに女神の偉大さと、
それに逆らう者の卑小さを!▼
ルカン撃破時†
- [ルカン]
- ……む……
つい長居が過ぎたようじゃ……▼
仕方ない、ここは一度戻るとするか。▼
このわしこそ、女神に真に選ばれし者。
不老不死を約束された身とはいっても
危険を冒すわけにはいかん。▼
(ルカンがリワープで去る)
5ターン目直前、漆黒の騎士登場†
- [ミカヤ]
- だめ…全然歯が立たない……
わたしたちは、
ここで敗れるしかないの…?▼
(画面中央に漆黒の騎士が現れる)
- [漆黒の騎士]
- …銀の髪の乙女よ……
今、参る…▼
敵6ターン目直前、ルカンを撃破していない場合†
- [ルカン]
- む……新手が現れたか。
この戦力では少々不安じゃの。
仕方ない、ここは一度戻るとするか。▼
このわしこそ、女神に真に選ばれし者。
不老不死を約束された身とはいっても
危険を冒すわけにはいかん。▼
(ルカンがリワープで去る)
ソーンバルケ発見会話†
- [ソーンバルケ]
- ……助太刀しよう。▼
- [ミカヤ]
- え? …あなたは……▼
- [ソーンバルケ]
- おまえは私と同じ
宿命を持って生まれし者…▼
- [ミカヤ]
- 同じ宿命…?
では、あなたにも印が……▼
- [ソーンバルケ]
- そうだ。
おまえと戦うこの者たちが
何者かは知らぬ。▼
しかし、我が同胞を襲いしは
私に剣を向けたも同じ。
生きてこの砂漠より帰さぬ。▼
- [ミカヤ]
- ………わたしの同胞……
名前を…お聞きしていいですか?▼
- [ソーンバルケ]
- …人に名を問う場合、
自ら名乗るべきではないか?▼
- [ミカヤ]
- す、すみません。
わたしはミカヤです……▼
- [ソーンバルケ]
- …ソーンバルケ。▼
では、参ろうか。▼
ソーンバルケ加入後:レテとの会話†
- [レテ]
- ……お前は!▼
- [ソーンバルケ]
- また会ったな、ガリアの女戦士よ。▼
- [レテ]
- レテだ。 …お前は無事だったんだな。▼
- [ソーンバルケ]
- 外では、また何か起きているようだな。
話を聞かせて欲しいところだが…▼
- [レテ]
- …今回も、私は仲間と一緒に
戦っている最中なんだ。
そんな暇はない。▼
- [ソーンバルケ]
- それなら心配無用だ。
私もさきほど仲間に加わった。▼
戦いが終われば、
ゆっくり話もできよう。
ではまた後でな。▼
- [レテ]
- ……相変わらずな奴だな。▼
ソーンバルケ加入後:モゥディとの会話†
- [モゥディ]
- ソーン!
コんなトころで何をシてイる?▼
- [ソーンバルケ]
- それはこちらの台詞だ。
砂漠が妙に騒がしいので
様子を見にきてみれば……▼
だがモゥディと会えたのだ、
これはこれで良しとしようか。▼
- [モゥディ]
- ソうか、ソーンは石に
ナらなかったのダな。 ヨかった。▼
- [ソーンバルケ]
- 何のことだ……?
いや、話は後だ。
今はともに敵を倒すとしよう。▼
- [モゥディ]
- オぉ!
マたイっしょに戦えて、
モゥディはウれしいぞ。▼
- [ソーンバルケ]
- ああ、私もだ。▼
ミカヤ→漆黒の騎士†
- [ミカヤ]
- ――騎士様!?
ご無事だったんですね。▼
あなたほどの方ならば、石になることは
ないと思っていましたが……▼
- [漆黒の騎士]
- 乙女よ、久しいな。▼
- [ミカヤ]
- また…わたしたちを
助けてくださるのですね。▼
- [漆黒の騎士]
- 『たち』ではない。▼
- [ミカヤ]
- え……▼
- [漆黒の騎士]
- 私はそなたを守るため、
ここにいる。▼
- [ミカヤ]
- 騎士様……
なぜ、わたしを?▼
- [漆黒の騎士]
- ……戦いの最中だ。
無駄な話は慎むべきだったな。
失礼する。▼
- [ミカヤ]
- …あ………▼
リアーネ→漆黒の騎士†
- [リアーネ]
- !
...anata...!/…アナタ…!▼
- [漆黒の騎士]
- ……怯えているのか。
以前の事を思えば
無理もない……▼
だが、危害を加える気はない。
私が怖いのならば……離れよう。▼
- [リアーネ]
- …………▼
サザ→漆黒の騎士†
- [サザ]
- やっぱりな……
世界が滅亡しても、
あんただけは生き延びてると思ってた。▼
- [漆黒の騎士]
- …………▼
- [サザ]
- けど団長も無事だ。
団長は必ずあんたを倒す。▼
いつまでも
逃げ回ってるわけにはいかない。▼
- [漆黒の騎士]
- そうだな……
遠からず決着の時は来る。▼
- [サザ]
- ? あんたのその口調……
まるで団長との戦いを
期待してるみたいだな。▼
団長とやって勝てる気でいるのか?
それとも……▼
- [漆黒の騎士]
- さて……な。▼
漆黒の騎士を救出しようとした時†
- [漆黒の騎士]
- …無用だ。
乙女の守護こそ我が役目なれば……▼
ヌミダ初戦時†
- [ヌミダ]
- 女神の代理人であられる
ルカン殿に逆らおうなど不敬の極み。
身分をわきまえぬ輩ときたら……▼
下々の者よ、
わしが礼儀を教えてやろうぞ。▼
ミカヤVSヌミダ†
- [ミカヤ]
- あなたは……!▼
- [ヌミダ]
- なんじゃ、この小娘は……?▼
- [ミカヤ]
- ヌミダ公爵……
わたしはあなたを忘れない。▼
私欲のためにデインの民を苦しめ、
ジェルド将軍を見捨てて
自分だけ逃げ延びたあなたを……▼
- [ヌミダ]
- ああ、デインの者どもか……
まったく済んだことをいつまでも……
あれはジェルドの仕業であろうに。▼
- [ミカヤ]
- ジェルド将軍は
わたしたちの敵だったわ。
あの人に同情はしない。▼
でもそれ以上に
あなたは許せない!▼
ネサラVSヌミダ†
- [ネサラ]
- ヌミダ公か……
あんたみたいな小者が
まだ生き残ってたとはね。▼
あんたの大好きな壺と一緒に
固まってりゃ良かったろうに。▼
- [ヌミダ]
- な、なんじゃと……
何奴じゃ?
なぜわしのことを……▼
- [ネサラ]
- うちの国の連中は優秀でね、
あんたがデインでしてきた悪事も
よーく知ってる。▼
いつか使えると思って、
バラせばあんたを即
破滅させられそうな証拠も握ってた。▼
ま、けど
もう気にしなくていいぜ。
あんたはここで死ぬんだから。▼
サザVSヌミダ†
- [ヌミダ]
- 邪神ユンヌの使徒ども……
愚かにも我らに
刃向かおうというのじゃな?▼
- [サザ]
- 俺はユンヌの使徒じゃない。
神がどうだとか……
俺には関わりたくもない話だ。▼
- [ヌミダ]
- な、なんじゃと?
ならばそなたはいったい……▼
- [サザ]
- おまえを倒す時には……
こう名乗るべきだろうな。▼
【暁の団】の、サザだ。▼
スクリミルVSヌミダ†
- [ヌミダ]
- な……
なんと恐ろしげな怪物よ……
まさに邪神のしもべ……▼
- [スクリミル]
- どうした!
【正】の使徒とやら、
まさか臆したか!▼
そんなザマでは
貴様も俺の敵ではない!▼
エディVSヌミダ†
- [エディ]
- デインのみんなの気持ち、
思い知れ!▼
- [ヌミダ]
- ぬぬ、まったく
しつこい者どもめ……▼
レオナルドVSヌミダ†
- [レオナルド]
- 謝れ。
おまえが今まで平気な顔で
踏みにじってきた人々に……▼
- [ヌミダ]
- デ、デインの者ども……
やはり皆殺しにしておけば
よかったわ!▼
ローラVSヌミダ†
- [ローラ]
- あなたはデインの人々を
たくさん苦しめました。▼
悪いことをした人には
いつか必ず女神さまの罰がくだります。
そう教わらなかったのですか?▼
- [ヌミダ]
- ぐふふ、馬鹿な娘よ。
わしが世の中を教えてやるわ!▼
ノイスVSヌミダ†
- [ノイス]
- 人間ってのはな……
自分が犯しちまった悪事からは
逃れられねえのさ…
いつか必ず追いつかれて…
報いを支払わされる。
今のあんたみてえにな▼
- [ヌミダ]
- ぬ……ぬぬぬぅ……!▼
ブラッドVSヌミダ†
- [ヌミダ]
- ええい!
なぜじゃ……なぜわしが
わざわざ戦わねばならぬ!▼
- [ブラッド]
- 危険な戦いは誰かに任せて
自分はとっと逃げる……
それがあんたのやり方だったな。
けど今
見捨てられたのは、
あんたの方だ。▼
フリーダVSヌミダ†
- [ヌミダ]
- し、しもべども、何をしておる!
早く奴らを滅ぼさぬか!▼
- [フリーダ]
- あなたが我が民に対して
行ってきた蛮行の数々……
決して忘れることはできません。▼
ここで出会ったのは望外の喜び。
女神が、あなたを討つ
機会を与えてくれました。▼
サナキVSヌミダ†
- [ヌミダ]
- どうやら……
ルカン殿のお言葉こそが
真実であったようじゃな▼
女神の声を聞けぬ偽の神使が、
よくもまあ今まで
偉そうな口を利いていたもの。▼
- [サナキ]
- ……わた……しは……▼
タニスVSヌミダ†
- [タニス]
- 神使親衛隊副長タニス!
神使様の敵をここに討滅する!▼
- [ヌミダ]
- に、偽の神使を
まだ信じておるのか……
愚か者め……!▼
シグルーンVSヌミダ†
- [ヌミダ]
- 偽の神使を守る親衛隊とは、
愚かしい限りじゃな。▼
そなたらの忠誠は
夢まぼろしも同然……
さぞ絶望したことであろう?▼
- [シグルーン]
- 私たちが
お仕えするのはただ一人、
終生変わることはありません▼
そして
神使様を侮辱した不埒者に……
報いを与えるのも私の役目。▼
ソーンバルケVSヌミダ†
- [ヌミダ]
- な、何奴じゃ!?▼
- [ソーンバルケ]
- …砂漠の静寂を侵す、無粋者よ。
我が剣の露となるがいい。▼
ヌミダ撃破時†
- [ヌミダ]
- お……おや……?▼
ル……ルル……ルカン殿……?▼
エンドシナリオ†
- [ミカヤ]
- 騎士様!
来てくださったんですね?▼
あなたはいつも…
わたしの危機を救ってくださる。▼
- [漆黒の騎士]
- ……乙女よ。
今日はそなたに願い事があって来た。▼
- [ミカヤ]
- なんですか?
わたしにできることなら、
どんなことでも。▼
- [漆黒の騎士]
- 私と共に…来てもらえないだろうか。▼
- [ミカヤ]
- あなたと…どこへ?▼
- [漆黒の騎士]
- 我が主のおられる【導きの塔】へ。▼
- [ミカヤ]
- 【導きの塔】…!?
主とは…どんな方なんですか?▼
- [漆黒の騎士]
- …来れば分かる。
どうか我が手をとってくれ。▼
そうすれば、瞬く間に
目的の場所へ到着する。▼
- [ミカヤ]
- …だめです。
わたし…行けません。
【導きの塔】へは、みんなと一緒に……▼
- [漆黒の騎士]
- あの者たちは…
次の裁きの光でほとんどが石となる。
その様を……そなたに見せたくない。▼
- [ミカヤ]
- また、光が……!?
いつですか!
いったいいつ…▼
- [漆黒の騎士]
- もう間もなくだ。
だから乙女よ、手を…▼
- [ミカヤ]
- お願い、教えて!▼
- [漆黒の騎士]
- 乙女よ、よく考えるのだ。
そなたは他の者たちとは違う。▼
そなたも私も…
石になることはない。▼
- [ミカヤ]
- どうしてなの…?
あなたの話は読めない……▼
その鎧で覆って
何を隠しているの!?▼
- [漆黒の騎士]
- また来る…
それまでに答えを出すのだ。▼
(漆黒の騎士が去る)
- [ミカヤ]
- あ…▼
(画面暗転後、夜の砂漠)
タニスが隊にいて生存
- [サナキ]
- シグルーン、タニス…
そなたたちに
言っておきたいことがあるのじゃ。▼
- [タニス]
- どうなさったのです、神使様。▼
そんなにしおらしいと…
また何を企んでおられるのかと
勘ぐってしまうではありませんか。▼
- [シグルーン]
- タニス、
口が悪いですよ。▼
- [タニス]
- はっ!
申し訳ありません、隊長。▼
タニスが隊に不在または死亡
- [サナキ]
- シグルーン……
そなたに言っておきたいことが
あるのじゃ。▼
- [シグルーン]
- なんでしょうか?
- [サナキ]
- わたしは……
待ち望まれた神使として生まれた。▼
元老院がわたしを
女神の代弁者たる神使であると
正式に認めたことで、▼
先代神使の暗殺によって揺らいでいた人心は
落ち着きを取り戻したのだと……
セフェランから教えられた。▼
- [シグルーン]
- その通りですわ。▼
いまでも覚えております。
あれは神使様の初めての
お披露目の場でした。▼
セフェラン様にお手を引かれ、
おぼつかない足取りながらも…▼
精一杯に歩いてこられたお姿が
どれほど愛らしかったことでしょう。▼
タニス生存
- [タニス]
- 私も記憶しております。
マントの裾を踏まれて
5回ほど転がっておられましたな。▼
- [シグルーン]
- タニス…▼
- [タニス]
- これは失礼を。
ささ、どうぞ続きを。▼
- [サナキ]
- わたしが神使であるおかげで、
ベグニオンは
安泰となったと言われても…▼
わたしにはよくわからぬ話じゃった。▼
しかし……どこを向いても、
皆が喜んで笑顔を向けてくれるのが…
子供心にとてもうれしかった。▼
- [シグルーン]
- ええ…そうですとも。▼
私もタニスも、やっとお守りすべき
お方をお迎えできたのだと…
どれほど誇らしかったことか。▼
- [サナキ]
- 女神の御声が聞こえない……
そう気づいたのは何年も前じゃ。
わたしはそのことを思い悩んでいた。▼
歴代神使がはじめて
御声を授かった年齢には
開きがあったと教えられたが……▼
わたしのように、10を越えて
まだ聞こえぬという者は…いない。▼
それでも、わたしは
たまたま覚醒が遅いだけなのだと。
いずれは変わるのだと……そう………▼
- [シグルーン]
- ガドゥス公の言ったことを
お気になされておられるのですね?▼
- [サナキ]
- …あやつの言うように、わたしは
本当に神使ではないのかもしれぬ……
だとすれば、わたしはどうすればよい?▼
あんなに喜んでいた民を……
裏切ってしまうことになるのか?
ベグニオンにわたしは不要なのか?▼
(タニス生存)そなたたちに聞きたい。
(タニス不在)そなたに聞きたい。
わたしが神使でなくば、どう思う?▼
言葉を選ばずともよい。
正直な気持ちを…聞かせて欲しい。▼
- [シグルーン]
- ……率直に申し上げて
よろしいのですね?▼
- [サナキ]
- う、うむ……▼
- [シグルーン]
- 何も変わりございません。▼
- [サナキ]
- な…▼
- [シグルーン]
- (タニス生存)サナキ様は私たちの忠誠心が
(タニス不在)サナキ様は私の忠誠心が
神使という位にあるとお思いでしたか?
ならば、それはお考え違いです。▼
幼いながら、
元老院の言いなりにはならず…▼
宰相セフェラン様と共に、
常に民のために
働きかけておられたことは……▼
(タニス生存)傍近くお仕えしていた私たちが
(タニス不在)傍近くお仕えしていた私が
一番よく存じております。▼
この方になら、誠心誠意をもって
生涯お仕えできると
思い続けておりました。▼
- [サナキ]
- ……シグルーン…▼
タニス生存時
- [タニス]
- 心より尊敬できる主君に
巡りあえることほど
騎士にとっての幸運はございません。▼
私たちの忠誠は
サナキ様ご自身にあります。
それをどうかお忘れなきよう。▼
- [サナキ]
- ……タ…ニス……
………わたしは…幸せじゃ……▼
女神の声など聞けずとも良い……
そなたたちがいてくれれば…
…なにを恐れることがあろうか……▼
- [シグルーン]
- 強くおなりください、サナキ様。▼
たとえ神使でなかったとしても
あなたはたった一人の
ベグニオン皇帝なのですから。▼
(画面暗転後セーブ画面へ)
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