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セツナの親子会話†
カンナ(女)†
- [カンナ]
- お母さーん…▼
- [セツナ]
- あ、カンナ…
宙ぶらりんで、何してるの…▼
- [カンナ]
- 見ての通りだよー!
また罠にかかっちゃった…▼
- [セツナ]
- それなら仕方ない…
いま助けてあげる…▼
これをこうして…
はいできた…▼
- [カンナ]
- ありがとう、お母さん!▼
- [セツナ]
- カンナは最近…
よく罠にかかるわね…▼
- [カンナ]
- ほんとだよ…!
お母さんに似てきたのかも。▼
- [セツナ]
- 要らないものを受け継いだのね…
かわいそうに…▼
- [カンナ]
- えへへー
そんなに喜んでくれて嬉しい!▼
- [セツナ]
- 別に喜んでない…▼
でもあなたもそろそろ…
助けてくれる人を見つけたほうがいいかも…▼
- [カンナ]
- 助けてくれる人?▼
- [セツナ]
- そう…
例えば、私の場合はヒノカ様ね…▼
- [カンナ]
- 確かに、お母さんが罠にかかると
いつもヒノカ様が助けてくれるよね。▼
じゃああたしもヒノカ様がいいっ!▼
- [セツナ]
- それはダメよ…
ヒノカ様は私専用なの…▼
あとアサマもダメ…
彼は笑って見てるだけだから…▼
- [カンナ]
- ええっ…
じゃあ誰にすればいいの…▼
- [セツナ]
- あなたの場合…
助けてくれる人はここにいるわ…▼
- [カンナ]
- ここにって…
お母さんのこと?▼
- [セツナ]
- そう…
私が助けてあげる…▼
- [カンナ]
- ええーっ!?
そ、それはちょっと…▼
あたしが罠にかかって、
お母さんも罠にかかったらどうなるの?▼
二人とも身動きがとれなくなっちゃうよ?▼
- [セツナ]
- そういうときはヒノカ様よ…
ヒノカ様が助けにきてくれるわ…▼
- [カンナ]
- な、なるほど!
結局、ヒノカ様なんだね!▼
- [セツナ]
- そうよ…
ヒノカ様は偉大なお方だから…▼
- [カンナ]
- でも、助けにきたヒノカ様も
罠にかかったらどうするの?▼
- [セツナ]
- そうね…▼
…ああ、そのときは
カムイよ…▼
- [カンナ]
- そっか!
お父さんがいるね!▼
- [セツナ]
- 彼もなかなか頼もしいわ…
それなりに私を救出した実績もあるし…▼
私が抱きついた拍子に、
二人まとめて罠にかかったこともあるし…▼
- [カンナ]
- えっ…それ…
ちょっと不安…▼
- [セツナ]
- まぁ…
細かいことは言いっこなしよ…▼
大事なのは、
あなたが幾重にも守られているということ…▼
いろんな人があなたを助けてくれる…
だから、安心して…▼
- [カンナ]
- うん、わかった!▼
- [セツナ]
- あなたは本当に、幸せ者…
でも…慢心は禁物よ…▼
幸せ者であることを噛みしめて…
謙虚な気持ちで罠にかかるの…▼
- [カンナ]
- うん!
その言葉、胸に刻んでおくね!▼
ディーア†
- [セツナ]
- …………▼
- [ディーア]
- どうしたんだよ、母さん…
ぼーっとしちゃってさ…▼
- [セツナ]
- …あれ。▼
- [ディーア]
- …あれ?
あぁ、神輿のことか?▼
- [セツナ]
- 担ぎたい…▼
- [ディーア]
- 担ぎたいって…
いや、今、戦闘中だし…▼
- [セツナ]
- でも、お祭りといったらあれでしょ?
担がなきゃ…▼
- [ディーア]
- だから、今は戦闘中だからさ…
あんなの担いでたら邪魔だろ…▼
- [セツナ]
- 残念…
担ぎたかった…▼
- [ディーア]
- …………▼
- [セツナ]
- ディーア、寝てるの?
寝癖が可愛い…▼
- [ディーア]
- いや、寝てないし…
さすがに俺も戦闘中は寝ないぜ…▼
- [セツナ]
- でも、子どもは寝るのが仕事だって言うし…▼
- [ディーア]
- それ、赤ちゃんのときのことだろ…
俺、そこまで子どもじゃねえし…▼
- [セツナ]
- ディーア…
さっきからいっぱいおしゃべりしてる…▼
- [ディーア]
- 母さんと一緒だと…
どうしてもツッコミ役になっちゃうからな…▼
- [セツナ]
- そうなんだ…
大変そうね…▼
- [ディーア]
- そうでもないさ…
意外と楽しめてる自分がいるしな…▼
- [セツナ]
- ディーアだけ楽しんでずるい…
私も楽しみたい…▼
- [ディーア]
- じゃあ、早く賊を倒しちゃおうぜ…
そしたらお祭りも再開するからさ…▼
- [セツナ]
- そうね…
じゃあよろしく、ディーア…▼
- [ディーア]
- 母さんも戦えっての…▼
ゾフィー†
- [セツナ]
- …………▼
- [ゾフィー]
- どうしたの、母さん?
ぼーっとしちゃって。▼
- [セツナ]
- 思い出してたの…▼
この間の…
親子水入らずで過ごしたときのこと…▼
- [ゾフィー]
- それってもしかして…▼
二人して落とし穴に
落っこちちゃったときのことだよね?▼
- [セツナ]
- えぇ…
とても楽しかったわね…▼
- [ゾフィー]
- そ、そうかな?
なかなか出れなくて大変だったよ。▼
砂粒数えるぐらいしか
やることなかったし。▼
- [セツナ]
- 私は楽しかったわ…▼
あんなに長い時間…
ゾフィーと一緒に過ごせたもの…▼
- [ゾフィー]
- でも、アヴェルが途中で
土とか石を落とし穴に落としてきたでしょ。▼
ブヒヒンブヒヒン言いながら
心底楽しそうな顔で。▼
- [セツナ]
- いじわるな馬…
なんて可愛いのかしら…▼
- [ゾフィー]
- まぁ。母さんがいいならそれでいいけど…▼
でも、確かにちょっと楽しかったかも。
母さんとゆっくり過ごせたのは事実だし。▼
- [セツナ]
- よかった…
あなたも落ちる女で…▼
そのおかげで
あんな貴重な時間が生まれたんだもの…▼
- [ゾフィー]
- 母さん、落ちる女って言い方は
ちょっといやかも…▼
- [セツナ]
- また。一緒に落とし穴に落ちましょう…
二人きりで楽しくおしゃべりするために…▼
- [ゾフィー]
- 母さん…
…落とし穴じゃなくてもよくない?▼
ミドリコ†
- [ミドリコ]
- ねえ、お母さん。
ききたいことがあるんだけど。▼
- [セツナ]
- どうしたの?▼
- [ミドリコ]
- あのね、お母さんはどうして…
すぐにわなにはまっちゃうの?▼
- [セツナ]
- …………▼
そこに罠があるから?▼
- [ミドリコ]
- わながあると、
はいりたくなっちゃうってこと?▼
- [セツナ]
- いいえ…
罠にかかりたいと思ったことはないわ。▼
- [ミドリコ]
- でもでも、お母さんはおなじ落とし穴に
なんかいも落ちちゃったりするでしょ?▼
- [セツナ]
- ええ…
落ちちゃったりするわね。▼
- [ミドリコ]
- お母さん、
落ちちゃわないように気をつけてる?▼
- [セツナ]
- もちろん、気をつけてるわ。▼
- [ミドリコ]
- じゃあ、どうして落ちちゃうんだろ?
とってもふしぎ。▼
- [セツナ]
- そうね。
とても不思議ね。▼
- [ミドリコ]
- あのね、落とし穴に
落ちちゃうりゆうはわからないけど…▼
これからはできるだけ
落とし穴に落ちないようにきをつけて。▼
いつか、おおきなけがでもしちゃったら
ミドリコ、とってもかなしいもん…▼
目をはなしたすきに、どこかで
たすけてーって言ってないかしんぱいだよ。▼
- [セツナ]
- …安心して、ミドリコ。
私はあなたを悲しませたりしない。▼
- [ミドリコ]
- ほんとに?
もう落とし穴に落ちない?▼
- [セツナ]
- それは…わからない。▼
でも、これからは…
悲しませないように落ちるわ…▼
- [ミドリコ]
- どうやって?▼
- [セツナ]
- 面白い顔をしながら…
落ちるとか…▼
- [ミドリコ]
- そんなのおもしろくないもん!▼
- [セツナ]
- じゃあ、やっぱり…
落ちないように気をつけるわ…▼
- [ミドリコ]
- うん。ミドリコもお母さんが
落ちないようにきをつける。▼
危なっかしいお母さんを、
ミドリコがまもってあげたいって思ってるから。▼
- [セツナ]
- …………▼
ふふ…懐かしい…▼
スズカゼも昔…
同じこと言ってた…▼
- [ミドリコ]
- ん? お母さん何か言った?▼
- [セツナ]
- ううん、なんにも…▼
シノノメ†
- [シノノメ]
- くっ…賊め。
せっかくのお祭りを台なしにしてくれたな!▼
この仕打ちは、白夜への挑戦状と
取らせてもらおう…▼
白夜の顔に泥を塗った報い…
身をもって思い知らせてやる!▼
- [セツナ]
- シノノメ…落ち着いて…
熱くなっちゃダメ…▼
- [シノノメ]
- !?▼
い、今のは母さんの声…▼
母さん、どこにいるんだ!?▼
…………
いない!▼
もしかして、母さんは賊の手に墜ちて、
もうこの世には…▼
そして魂となって、直接、俺の心に
話しかけてくれているのでは!?▼
おのれ、賊め!
許さんぞ、絶対に!!▼
我が怒りの餌食となるがいい!!▼
なんだ、矢が飛んできたぞ!▼
- [セツナ]
- シノノメ…ここ…
私、死んでないから…▼
- [シノノメ]
- か、母さん!
そんな穴の中で何をしているんだ!?▼
- [セツナ]
- 穴を掘って賊を落としてやろうとして…
自分で落ちた…▼
- [シノノメ]
- そ、そういうことだったのか!
ほら、俺の手を取って!▼
- [セツナ]
- 助けてくれてありがとう…▼
- [シノノメ]
- まったく、しっかりしてくれ。
驚いたじゃないか。▼
- [セツナ]
- うふふ…
こんなに息子を褒められるなんて…▼
- [シノノメ]
- 褒めてない!▼
- [セツナ]
- シノノメ…▼
母としてひと言、
伝えておきたいことがあるの…▼
- [シノノメ]
- な、なんだよ急に。▼
- [セツナ]
- 戦場で…冷静さを欠いちゃダメ…▼
私のように、寝て起きたら
みんな忘れるくらいの度量が大事…▼
- [シノノメ]
- いや、母さん。
戦場で力になるのは怒りの熱さだ。▼
冷静になんて戦っていたら、
勝てるものも勝てなくなっちまう!▼
- [セツナ]
- …いいから、落ち着いて…
ほら、これを見て…▼
- [シノノメ]
- これは…たい焼き?▼
- [セツナ]
- そう…
さっき屋台で買ったの…▼
穴に落ちたせいで泥だらけになったけど、▼
それでもこの子は、
怒ったりしないで冷静に生きている…▼
- [シノノメ]
- たい焼きに冷静も何もない!
というか、そもそも生きてない!▼
- [セツナ]
- 生きているわ…
腹からあんこが出ていても生きている…▼
あなたは私の子…
その気になれば、わかってくれるはず…▼
- [シノノメ]
- ぜんぜん全くわからない!
もういい、俺は行く!▼
うわぁ!!▼
- [セツナ]
- わー…
私が掘った穴に落ちた…▼
さすが、私の子…
やることがそっくり…▼
- [シノノメ]
- 穴に落ちたら全てがどうでも良くなった…
これが冷静になるということか…▼
- [セツナ]
- …たい焼きの気持ちはわかった?▼
- [シノノメ]
- いや、それはわからないが…▼
- [セツナ]
- じゃ、わかるまでそこにいて…
ばいばーい…▼
- [シノノメ]
- ええええっ!?▼
お、おーい誰かー!!
助けてくれーっ!!▼
キサラギ†
- [セツナ]
- !▼
- [キサラギ]
- わあ、母上が落とし穴に落ちた!▼
やったーやったー!
楽しいなぁ!▼
- [セツナ]
- …………▼
- [キサラギ]
- ねえねえ楽しかった、母上?
これ、僕が作ったんだよー!▼
- [セツナ]
- そう…▼
- [キサラギ]
- さ、引っ張り出してあげるね。
よっこいしょ、と!▼
- [セツナ]
- …キサラギ…▼
今日は子どもの成長を願うお祭りだから、
あなたのために、はっきり言う…▼
ずっと言えなかったけど…
実は母上、こういうの楽しいわけではない…▼
- [キサラギ]
- えっ?▼
- [セツナ]
- 私が落ちるとあなたが楽しそうだから、
今まではがんばって落ちてあげていただけ…▼
- [キサラギ]
- あれれ、そうだったの!?▼
- [セツナ]
- あなたには、そろそろ大人になってもらいたい…
こんなことはやめて成長するの…▼
- [キサラギ]
- そんな…でも大人になるって?
成長するって、どういうこと?▼
- [セツナ]
- 母上のための穴はもう掘らなくていい…
私は二度と落ちないから…▼
- [キサラギ]
- えーっ!?▼
僕、母上と落とし穴遊びするのが
人生の楽しみだったのに…!!▼
- [セツナ]
- つべこべ言わない…
じゃあ…私は戦いに戻るわ…▼
…あ。▼
- [キサラギ]
- あ、母上が落とし穴に!▼
もうやらないんじゃなかったの?
楽しくないんじゃなかったの?▼
- [セツナ]
- …………▼
…今日は子どものためのお祭り…
だからもう一回だけサービスよ…▼
- [キサラギ]
- わーい! サービス大好き!!
母上、優しいね!!▼
僕、感動したよ!
母上の愛情をすっごく感じたよ!▼
うん、僕、決めた。
大人になれるよう、努力するよ!▼
- [セツナ]
- うふふ…
その言葉が聞けて、母上うれしい…▼
でも、その前にここから出して…▼
グレイ†
- [グレイ]
- 母さん、戦いなんかしないで、
屋台でも見てまわろうぜ。▼
- [セツナ]
- どうして…▼
- [グレイ]
- だって、俺たちが行ったって
どうせ落とし穴に落ちたり…▼
動物用の罠にかかったりして、
みんなに迷惑かけるだけだ。▼
ま、俺は母さんと違って器用だから
自力で抜けられるけどな。▼
- [セツナ]
- 確かに…
そこはサイゾウ似…▼
中途半端に両親に似たために…
あなたは延々と独り相撲を…▼
- [グレイ]
- …おい、それは言うな。▼
- [セツナ]
- ところでグレイ。
あなた、口が罠にかかってる…▼
- [グレイ]
- ん? 本当か!?▼
- [セツナ]
- ええ…棒が刺さってるわ…
それってイノシシ用の吹き矢じゃ…▼
- [グレイ]
- 違う! これは飴の棒だ!
だいたいこんな罠あるかよっ!▼
- [セツナ]
- そう…▼
知ってた…▼
- [グレイ]
- な、なんだよっ!
からかわないでくれよなっ!▼
- [セツナ]
- …グレイ。
私たちちゃんと戦ったほうがいい…▼
いくら落とし穴に落ちようと…
いくら罠にかかろうと…▼
私たちは私たちなりに、
勇敢に戦わなければならないの…▼
あなたの言う通りにしたら、
それは、堕落…▼
- [グレイ]
- 母さん…今日はどうしたんだよ。
えらく真面目じゃないか。▼
- [セツナ]
- この間、ヒノカ様にきつく言われたの…
子どもの教育をしっかりしろって…▼
- [グレイ]
- そういうことか。
じゃあ母さんの意志ってわけじゃないんだな?▼
だったらいいだろ。
屋台で甘いものでも食べようぜ。▼
- [セツナ]
- ダメ…二人でそんなことしたら、
ヒノカ様との約束を破ったことになる…▼
そしたら今度から
ヒノカ様に守ってもらえなくなる…▼
- [グレイ]
- なに言ってるんだ。▼
ヒノカ様が守ってくれなくなったら
俺が守ってやるよ。▼
- [セツナ]
- えっ…▼
- [グレイ]
- 母さんのことは、俺が守ってやる。
だから安心しな。▼
- [セツナ]
- あなた、頼もしくなったわね…▼
- [グレイ]
- はは、母さんの知らないところで
しっかり成長してるんだぜ!▼
…さて。
じゃあ戦いに戻るか。▼
母さんを守りたいとか言ってる人間が、
母さんとヒノカ様の関係を壊しちゃダメだからな。▼
それに、さっきの母さんの言葉…
すごくかっこよかったし。▼
- [セツナ]
- そう…
うれしい…▼
- [グレイ]
- そんじゃ、いざ出撃といくか。
落とし穴でも罠でも、かかってきやがれ!▼
- [キヌ]
- 母さん! 母さん!
賊を倒したら狩りに行こうよっ!▼
- [セツナ]
- 狩りに…?
お祭りじゃなくて…?▼
- [キヌ]
- うん! だって、お祭りの食べ物は
もうひと通り食べちゃったし!▼
- [セツナ]
- せっかちね…▼
- [キヌ]
- えへへ!
褒められちゃった!▼
- [セツナ]
- 褒めてない…▼
- [キヌ]
- この異界にはどんな森があるのかなー?
考えるだけでワクワクしちゃうよねっ!▼
というわけで、
一緒に探検しながら狩りをしよーつ!▼
- [セツナ]
- 私、行かない…▼
- [キヌ]
- えーっ!?
どうしてー!?▼
- [セツナ]
- 異界にもきっと罠がある…▼
きっとあなたは元気よく
森の中を走っていって罠にかかる…▼
そうこうしているうちに私も罠にかかる…▼
あなたは罠を壊そうとして妖狐に変身…
そして、大暴れ…▼
私が巻き沿えを食らう…
ヒノカ様に怒られる…▼
そんな絶望の未来が見えるの…▼
- [キヌ]
- なんでー?
それが楽しいんじゃーん!!▼
- [セツナ]
- 楽しい…?▼
この前向きさ…
誰に似たのかしら…▼
- [キヌ]
- ねーねー母さんーーっ!
今日は子どものお祭りだよ!?▼
わがまま聞いてよーっ!
狩りに行こうーっ!▼
- [セツナ]
- 子どものお祭り…▼
…………▼
わかったわ…
でも条件があるの…▼
- [キヌ]
- やったーっ! 条件ってなになに!?
言って言って!!▼
- [セツナ]
- ニシキも連れて行くこと…▼
- [キヌ]
- 父さんも?▼
- [セツナ]
- そう…ニシキは私の夫であり…
気のいい狩り仲間…▼
彼がいれば…
罠にはまらない…▼
- [キヌ]
- なるほどねーっ!
それならアタシも安心!▼
じゃ、お祭り終わったらみんなで
狩りに出発だー!▼
- [セツナ]
- ええ…
三人で狩り…とってもすてき…▼
何かの間違いで罠にはまっても、
罠の中で一家だんらん…▼
- [キヌ]
- あはは!
それもいいかもね!!▼
ヒサメ†
- [ヒサメ]
- トントン…▼
トントントン…▼
- [セツナ]
- ヒサメ…
トンカチなんか持って、何をしているの…▼
- [ヒサメ]
- ああ、母さん。▼
実は昨日、いいことを思いつきまして。
その検証をしているところです。▼
- [セツナ]
- いいこと…?▼
- [ヒサメ]
- 私たち親子はなぜかいつも
落とし穴や罠にかかってしまいます。▼
そこでこうして、
木槌で地面を叩き…トントン。▼
天敵である落とし穴や罠がないか、
確認しながら移動してはどうかと思いまして。▼
- [セツナ]
- …………▼
検証の結果は…?▼
- [ヒサメ]
- 今のところ、
落とし穴も罠も全て発見できています。▼
大成功といっても良いのではないでしょうか。▼
- [セツナ]
- すごいすごい…
ヒサメ、私の子なのに天才…▼
- [ヒサメ]
- ふふ。
母さんもやりますか?▼
実は念のため、予備の木槌を
持ってきているのです。▼
- [セツナ]
- わーい…やってみたーい…▼
- [ヒサメ]
- ではそうぞ。▼
- [セツナ]
- トントン…▼
トントントン…▼
大丈夫そう…
落とし穴も罠もない…▼
さすが、慎重なヒサメ…
これ、とってもいい方法…▼
これなら私たち…
落とし穴や罠と無縁の生活を送れそう…▼
- [ヒサメ]
- ですよね、ですよね!
そうやって慎重に歩を進めていけば…▼
…あ。
…でも、か、母さん…▼
私いま…すごく当たり前のことに
気付いてしまいました…▼
- [セツナ]
- 何…▼
- [ヒサメ]
- こんなゆっくり移動していて…
戦闘の足手まといにならないでしょうか…▼
- [セツナ]
- …………▼
ヒノカ様に怒られるのは間違いない…
いい発想だったのに、残念…▼
- [ヒサメ]
- いえ、私はあきらめませんよ。▼
うまく改良すれば、
早く移動しながらでもいけるはず。▼
…母さん、お祭りが再開したら、
この件を一緒に考えませんか?▼
- [セツナ]
- わかった…▼
おいしいものでも食べながら…
二人でトントンしましょう…▼
ミタマ†
- [セツナ]
- ミタマ…
そんな穴の中で何をしているの…▼
- [ミタマ]
- 母親の 血を受け継いで 落とし穴…▼
- [セツナ]
- …え?▼
- [ミタマ]
- …お母様の忌まわしき性質が
わたくしにも出るようになったのでしょうか…▼
最近、よく落とし穴に落ちたり
罠にかかったりするようになったのですわ。▼
- [セツナ]
- そう…
おもしろい子…▼
- [ミタマ]
- おもしろい子ですまさないでくださいな。
こちらは迷惑しているんですわ!▼
…でもまあ、いいのです。
さっき名案をひらめきましたから。▼
何をどう注意しても落とし穴に落ちる…
それがお母様の血のようですわね。▼
ならば、最初から落ちた状態に
なっていればいい。▼
というわけでわたくしは自ら穴を掘り、
こうしているという次第ですの。▼
- [セツナ]
- へぇ…▼
- [ミタマ]
- そして、実際に実行してみたところ、
わたくしは素晴らしいことに気付きましたの。▼
ここが家 思えば極楽 ここが家…▼
わたくしは、この穴の中を
家だと思い込むことに成功しましたの。▼
そうすれば、帰りたい帰りたいと
切望することもなく…▼
常に穏やかな気持ちでいられるのです。▼
- [セツナ]
- …………▼
さすがアサマの子…
何を考えているかわからない…▼
- [ミタマ]
- お母様にだけは言われたくないですわ。▼
- [セツナ]
- …あっ…
私も穴に落ちちゃった…▼
- [ミタマ]
- 子が掘った ただの穴にも 落ちる母…▼
ようこそ、我が家へ。▼
- [セツナ]
- ああ…でも…
確かに…居心地はいいかも…▼
- [ミタマ]
- そうですわよね。そうですわよね。
このままここで過ごしましょう。▼
それがわたくしたち母子が
もっとも幸せになれる道だと思いますわ。▼
- [セツナ]
- …ああ、でもダメ…▼
どこからともなく、ヒノカ様の
怒りの波動のようなものを感じる…▼
- [ミタマ]
- えっ?▼
- [セツナ]
- 実はよく言われているの…▼
「子どものしつけをしっかりしなさい」って…
「お前ができないなら、私がやる」って…▼
- [ミタマ]
- …………▼
そ、それは恐ろしいですわ…
考えただけでゾッとしましたわ…▼
仕方ないですわね。
ここを出て、戦いに戻りましょう。▼
短い穴生活でしたが
意外と楽しめました。▼
- [セツナ]
- そうね…賊を倒したらまたやりましょう…
それならヒノカ様も怒らないと思うから…▼
- [ミタマ]
- いいですわね。▼
穴ぐらで お祭り楽しむ 母娘…▼
綿あめやらリンゴ飴やらを買い込んで
じっくりと堪能いたしましょう。▼
マトイ†
- [セツナ]
- マトイ…
助けて…▼
- [マトイ]
- ああ、もう。
また罠にかかったのね…▼
はい、解除したわ。▼
- [セツナ]
- ありがとう…▼
- [マトイ]
- しっかりしてよね。
今日だけで何回目?▼
- [セツナ]
- さぁ…
とりあえず…片手じゃ足りないかも…▼
- [マトイ]
- …母さんって、ほんと不思議よね。▼
ときどき疑問に思うのよ。
どうして父さんは母さんと結婚したんだろうって。▼
完全無欠の父さんがどうして、
こんなに抜けてる性格の母さんを選んだのか。▼
ああ…
この世の七不思議ね…▼
ものすごい秘策でも打ったの?
それともだましたとか?▼
- [セツナ]
- 秘策もだましもない…
私はただ、好きって言っただけ…▼
- [マトイ]
- …………▼
なるほど。
その真っ直ぐなところがよかったのかしら。▼
あたしが女だからわからないだけで、
男性からしたら母さんはすごくいい女なのかも。▼
- [セツナ]
- そ、そうなの…?▼
- [マトイ]
- ねえ、母さん。
どうしたらいい女になれるの?▼
実はあたし…
女としての自分に自信がなくて…▼
いい女になれるよう努力したいけど…
どう努力すればいいかわからないの!▼
だから教えて、母さん!▼
- [セツナ]
- そんなこと言われても…
困る…▼
私は落とし穴に落ちたり…
罠にかかったりしているだけで…▼
- [マトイ]
- ははーん…そういうこと。▼
- [セツナ]
- えっ…何…▼
- [マトイ]
- 落とし穴に落ちたり、罠にかかったり…
そんな母さんに男性は思うのよ。▼
「この人を守りたい」って!▼
わかった! 見えた!
男性の庇護欲をくすぐっていたのね!▼
それを何の計算もなしに…
素晴らしいの一言だわ。▼
- [セツナ]
- すごい思い込みね…▼
- [マトイ]
- 褒めてくれてうれしいわ。▼
- [セツナ]
- 褒めてないけど…▼
- [マトイ]
- そうとわかれば母さん。
あとで、かわいい罠のかかりかたを教えて!▼
- [セツナ]
- かわいい罠のかかりかた?▼
- [マトイ]
- ああ、難しく考えないで。
いつも通り、罠にかかってくれれば十分よ。▼
- [セツナ]
- わ、わかった…
そんなのでいいなら…▼
なんか間違っている気もするけど…
娘のためなら張り切って罠にかからないと…▼
- [マトイ]
- その意気よ、母さん!▼
シャラ†
- [シャラ]
- 母さんったら…
また落とし穴に落ちたのね…▼
- [セツナ]
- そう…▼
- [シャラ]
- 誰も引っかからないのに…
どうして母さんだけ引っかかるのよ…▼
- [セツナ]
- これはきっと、天から授かった才能…
だからそんなに褒めないで…▼
- [シャラ]
- 別に褒めてないわ…▼
とにかく、助けてあげる…
手を伸ばして…▼
- [セツナ]
- いや…▼
だって、戦いが終わるまで
こうしていたほうが…楽ちんだし…▼
- [シャラ]
- そ、そんなのダメよ…
カムイ様に白い目で見られるわ…▼
- [セツナ]
- 別に、見られたっていいじゃない…▼
- [シャラ]
- 変な人の娘だって思われたくないの。
だから早く…出るわよ…▼
- [セツナ]
- いやよ…▼
- [シャラ]
- ダメ…
ほら、手を伸ばして…▼
- [セツナ]
- ふんふん…ふふん…▼
- [シャラ]
- !?▼
何よ、この異様な怪音は…
ただの鼻歌のはずなのに…▼
鳥肌が立って…
母さんに近づけない…▼
- [セツナ]
- ふふ…これは私の必殺技…
近づかないでね…▼
- [シャラ]
- くっ…だったら私も…
ふふん…ふん…ふん…▼
- [セツナ]
- !?▼
ああ…体中に鳥肌が…
どうしてあなたもその鼻歌を…▼
- [シャラ]
- ふふ。親子の血じゃない?
やってみたら簡単だったわ…▼
ほら…やめてほしかったら
穴から出てくるのよ…▼
- [セツナ]
- ううっ…わかった…▼
私の負けよ…出る…▼
- [シャラ]
- はぁ…
やっと出てきてくれた…▼
- [セツナ]
- あなたにこんな気持ち悪い才能が
あったなんて…▼
- [シャラ]
- 褒めてくれてうれしいわ…▼
- [セツナ]
- 褒めてないけど…▼
親子の血って、ふしぎね…
そういえば私たち、話し方も似てる…▼
ねえシャラ…さっきの鼻歌…
実は楽しい鼻歌にも切り替えられるの…▼
私はその鼻歌がきっかけで…
ツクヨミと仲よくなれた…▼
- [シャラ]
- えっ…なによそれ…
カムイ様に使いたい…▼
お願い、それを教えてちょうだい…▼
- [セツナ]
- いいわ…今日は子どものためのお祭りだし…
あとで伝授してあげる…▼
- [シャラ]
- そう…うれしいわ…
じゃあそのためにも、賊はみんな呪わなきゃ…▼
- [セツナ]
- いってらっしゃーい…▼
…………▼
あれ? あの子落とし穴に落ちた…?▼
ルッツ†
- [セツナ]
- ルッツ、気をつけてね。
どこに落とし穴があるかわからないから…▼
- [ルッツ]
- だ、大丈夫だよ、お母さん!
お祭りには落とし穴なんてないからさ!▼
- [セツナ]
- …そうなの?▼
落とし穴って
どこにでもあるのかと思っていたんだけど…▼
- [ルッツ]
- あはは。
お母さんはよく落ちちゃってるもんね。▼
- [セツナ]
- ルッツ…
落とし穴によく落ちるお母さんは嫌い?▼
- [ルッツ]
- う、ううん!
お母さんを嫌いなわけないよ!▼
- [セツナ]
- そう…
安心したわ…▼
じゃあ、お母さん…
今後もじゃんじゃん落とし穴に落ちるわね…▼
- [ルッツ]
- べ、別にわざと落ちなくてもいいよ!
怪我したら大変だし!▼
- [セツナ]
- それもそうね…
むしろ落ちないように気をつけるわ…▼
- [ルッツ]
- うん!
そうしてくれると僕も安心だよ!▼
でも、万が一落ちちゃったときは
僕の名前を叫んでくれればいいよ!▼
そうしたらすぐに
僕がお母さんを助けに行くから!▼
- [セツナ]
- ルッツ…▼
…どこかに落とし穴はないかしら?▼
- [ルッツ]
- え?
なんで?▼
- [セツナ]
- だって…▼
私を助けにきてくれる…
ルッツの勇姿を見たいから…▼
- [ルッツ]
- お、お母さんってばもう…▼
エポニーヌ†
- [エポニーヌ]
- ねえ母さん。
今日のお祭り、一緒に過ごさない?▼
日ごろのお礼に、あたしのおごりで
なんでも買ってあげるわ。▼
たこ焼きでも、焼きそばでも、わたあめでも…
ほしいもの、何でも言ってね!▼
- [セツナ]
- ……………▼
エポニーヌのおごり…
うれしいけど…▼
別に…
お礼をされるようなことはしてない…▼
- [エポニーヌ]
- ナニを言ってるのよ。
お礼をされるコトあるわっ。▼
母さんのおかげで、
いつもの空想が豊かになって…▼
最近じゃもう次の高みに至ったような
素晴らしい感じなのよ?▼
- [セツナ]
- 次の高み…?▼
全然わからない…▼
- [エポニーヌ]
- 実はここのところ
空想のカタチが変化してきてて…▼
頭のナカの男の子たちが、
罠にかかったりするようになったのよ。▼
- [セツナ]
- へえ…
私たち親子みたい…▼
- [エポニーヌ]
- そうなのそうなの!きっと母さんの血が、
あたしの空想に浸食してきたのよ!▼
…でね、最初はそれがいやだったんだけど、
最近はそれもアリかなって思えてきたの。▼
- [セツナ]
- どうして…?▼
- [エポニーヌ]
- 男の子二人のうちどちらかが罠にかかって、
片方が片方を助けたり…▼
それがきっかけで、
二人が互いに体に触れあう楽しみに気付いたり…▼
あとは二人とも罠にかかって、
極限状態だからこそ真実の愛に気付いたり…▼
そりゃーもう、
いろいろと幅が出てきたのよ!▼
今や、罠は必須の小道具!▼
行き詰まったときに活躍してくれる、
最高のアイテムになったのよ!▼
どう!?
すごくない!?▼
- [セツナ]
- どうって言われても…
私にはよくわからない…▼
- [エポニーヌ]
- もう…どうしてわからないかなぁ…
母さんならわかってくれると思ったのに…▼
あ、じゃあこういうのはどう?
お祭りが再開したら、罠を仕掛けるの。▼
で、実際に男の子たちが
かかってくれれば大成功。▼
リアルでそのシーンを目の当たりにできるわっ!▼
- [セツナ]
- いえ…
やめたほうがいい…▼
どうせ私たちが引っかかるのが
オチだから…▼
- [エポニーヌ]
- ま、まあね…
確かにその通りかも…▼
あたしも義賊の仕事をするときは苦労するの。
罠に片っ端からかかるし。▼
自力で抜けられるから
大事には至らなかったけど。▼
ま、とにかくお祭りが再開したら
一緒に過ごしましょ。▼
食べ物を買い込んで…
罠という名の小道具のすごさを、▼
もっと如実に説明してあげる!▼
- [セツナ]
- ふふ…わかったわ…▼
その話はどうでもいいけど…
タダでいろいろ食べられるなら、行く…▼
人のお金で食べるごはんは…
いつもの倍おいしい…▼
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Last-modified: 2020-08-28 (金) 16:17:27