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エポニーヌの親子会話

ゼロ

[エポニーヌ]
…………▼
はあ…▼
[ゼロ]
どうした、エポニーヌ。▼
[エポニーヌ]
父さん。
ナニか用?▼
[ゼロ]
戦闘中に随分悩ましげなカオしてるから
気になってな。▼
そんなに熱い視線を注いで…
屋台の菓子でも欲しいのか?▼
あとで父さんが買ってやろうか。▼
[エポニーヌ]
へっ? 要らないわよ!
欲しかったとしても自分で買うし。▼
[ゼロ]
エポニーヌ。
寂しいことを言うな。▼
せっかく子どものための祭りなんだ。
今日ぐらいは父さんに甘えてみろ。▼
[エポニーヌ]
甘える?
うえっ。冗談言わないで。▼
そんなコト言ってる暇あったら、
もっとちゃんと周りを見なさいよ。▼
どっちみち、
あの屋台ではもうナニも買えないわ…▼
[ゼロ]
!!
賊の襲撃に遭ったのか。▼
店が壊されちまってるな。▼
[エポニーヌ]
そうよ。もっと早く気づいてたら
壊される前に助けられたんだけど。▼
あーあ…あそこの店主とお客、
店先でとってもイイ雰囲気だったのに…▼
わたあめを渡されたときの客の、
高揚したカオったらなかったわ。▼
[ゼロ]
なるほど…わたあめか。
太い棒に優しく絡まる柔らかな飴…▼
なかなかそそる菓子だと聞く。
ソレを舐めながら歩くのがイイんだよな。▼
なのに、屋台をブチ壊して
愉しみを奪うだなんて許せない。▼
[エポニーヌ]
同感ね。
賊たちを手酷くヤッちゃいたいわ。▼
[ゼロ]
へえ…
珍しく意見が合ったな。▼
[エポニーヌ]
そうね。▼
でも言っとくけど、父さんに歩み寄ったとか
そういうのじゃ全然ないわよ。▼
たまたま思ってるコトと同じ考えだったから
賛同してあげただけ。▼
[ゼロ]
ふっ…だがお前が協力してくれるのは
悦ばしいコトだ。▼
一人より二人でヤッたほうが
気持ちいいからな。▼
[エポニーヌ]
まあ、それも同感ね。
今日ばっかりは手を貸すわ、父さん。▼
[ゼロ]
上手くできたらご褒美に
別の屋台でわたあめを買ってやるよ。▼
[エポニーヌ]
え? だから別にあたし、
お菓子が欲しいわけじゃ…▼
[ゼロ]
…………▼
[エポニーヌ]
んもう…わかったわよ。▼
せっかくのお祭りだし、
父親らしいコトしてもらおうじゃない。▼
ただしわたあめは父さんが
一人で買いに行って。▼
かっこいい店主の店に一人で買いに行くのよ。
受け取る時には手を触れ合わせてね。▼
ソコだけは譲れないわ。▼
[ゼロ]
ご命令とあらば仕方ない…
仰せのままに、お嬢サマ。▼
[エポニーヌ]
よろしく頼むわね。▼
それじゃ早く戦いを終わらせて、
お祭りを愉しみましょ。▼
[ゼロ]
ああ。俺たち親子にかかれば、
賊なんてあっという間に天国イきだ。▼
[エポニーヌ]
辱めてやりましょ!▼

マイユニット

+  マイユニット女性・私

フェリシア

[エポニーヌ]
あぁ…さっきの屋台のシーンは
名場面だったわぁ…▼
忘れないように、
脳に染みこませてかないと!▼
[フェリシア]
エポニーヌ、楽しそうですね。▼
[エポニーヌ]
はわわわわわわわーっ!▼
び、びっくりしたぁ…▼
[フェリシア]
そんなにびっくりするということは、
男の子の空想をしていたんですね…▼
[エポニーヌ]
はうう…
母さんにはナニもかもお見通しってわけね。▼
…実は、さっき屋台の前で
すごいドラマが展開されたのよ。▼
[フェリシア]
すごいドラマ、ですか?
なんだか興味あります。▼
[エポニーヌ]
そうよね、そうよね?
じゃあ話してあげる!▼
さっきね、大柄な店主がやってる屋台を、
細身の男性客が訪れたのよ。▼
二人は、それはそれは
仲よさそうに話していたの。▼
そしたらそこに、
長髪の男性がやってきて痴話喧嘩!▼
彼はきっと、細身の男性が好きで
嫉妬にかられちゃったのねえ。▼
[フェリシア]
ちょ、ちょっと待ってください。
本当にそんなことがあったんですか?▼
そんな騒ぎはなかったと思いますが…▼
[エポニーヌ]
もう、違うわよ。▼
実際はただ、細身と長髪のお客が
大柄な店主の屋台で食べ物を買っていただけ。▼
会話の肉付けはあたしがしたの。▼
[フェリシア]
そ、そういうことですか…
すごい想像力ですね…▼
[エポニーヌ]
…あれ? ちょっと待って?
店主が細身だったっけ?▼
嫉妬に駆られたのが大柄の人だったかな?
それとも長髪が細身? あれ? あれあれ?▼
[フェリシア]
あらあら。
空想がおっちょこちょいになってますよ?▼
[エポニーヌ]
…実は最近、ときどきこうなるのよ。
これ、母さんの血よね。きっと。▼
[フェリシア]
はわわわわわわわ…
それはごめんなさい…▼
[エポニーヌ]
ううん。イイのよ。
最初は戸惑ったけど、今は逆に感謝しているわ。▼
[フェリシア]
そうなんですか?▼
[エポニーヌ]
そうよ。コレのおかげで、
人物が入れ替わったりするでしょう?▼
そうするとね、奇跡的に絶妙のペアが
生まれたりするのよ!▼
そういうとき、心の底から思うわ。
母さん、ありがとうって!▼
[フェリシア]
はぁ…よくわからないですが、
好意的に受け取ってもらえてよかったです…▼
[エポニーヌ]
さてと。
そろそろ戦闘に戻らないと!▼
終わったら一緒に空想しましょうね、
母さん!▼
[フェリシア]
ええっ!?▼

アクア

[アクア]
エポニーヌ。お祭りが再開したら、
特訓を始めるわよ。▼
[エポニーヌ]
へ? 特訓?
いやよそんなモノ。▼
お祭りの日ぐらいは
普通に楽しませてほしいわ。▼
[アクア]
ダメよ。
お祭りの日だからこそ、特訓なのよ。▼
だってあなた…
お祭りに集まった男の人で空想する気でしょ。▼
[エポニーヌ]
ぎくっ。▼
[アクア]
よからぬ空想でニヤニヤできないように…▼
あなたには健全な歌を唄ってもらいます。
これが今日の特訓よ。▼
[エポニーヌ]
…………▼
[アクア]
待って。
逃がさないわよ。▼
[エポニーヌ]
ぐえっ! う、動けない…
ナニよこれ!▼
母さんいつの間にこんなワザを…▼
[アクア]
こんなこともあろうかと、
あなたのお父さんから教わっておいたの。▼
母さんは本気であなたのことが心配なのよ。▼
[エポニーヌ]
娘を拘束するような
親のほうが心配よ…▼
[アクア]
…何か言った?▼
[エポニーヌ]
う、ううん。なんでもないわ。▼
わかった。唄えばいいんでしょ。
その健全な歌っていうのを。▼
[アクア]
よかったわ…
わかってくれて。▼
今日は新しい楽譜を持ってきたの。
とりあえず、渡しておくわね。▼
[エポニーヌ]
えーと、なになに…▼
…ちょっと待って。▼
これ、音符が多すぎるわ。
こんなの読めないわよ。▼
[アクア]
大丈夫よ。慣れればこのくらい、
どうということはないわ。▼
[エポニーヌ]
慣れればって言われても…▼
こんな絡み合うような音符たちに、
どうやって慣れれば…▼
…………▼
ハッ!!
楽譜が別モノに見えてきたわっ!▼
…複雑に絡み合う音符たち…▼
彼らはときに艶めかしく…
ときに大胆に…▼
…そして、渦巻く愛情と嫉妬…▼
はあ、はあ…イイわ…
とってもイイ…!▼
[アクア]
何をブツブツと言っているの?
違う楽譜に変えたほうがいいかしら?▼
[エポニーヌ]
う、ううん!
これでいいわ!▼
ていうか、これがいいっ!!▼
[アクア]
そう、よかったわ。▼
何が起きたのか知らないけど…
やる気が出たのはいいことね。▼
[エポニーヌ]
ええ、とってもヤる気がでたわ!
母さん、あたし、がんばれそう!▼
お祭りが再開したら、よろしくお願いします!
とりあえず戦いながら発声練習からね!▼

セツナ

[エポニーヌ]
ねえ母さん。
今日のお祭り、一緒に過ごさない?▼
日ごろのお礼に、あたしのおごりで
なんでも買ってあげるわ。▼
たこ焼きでも、焼きそばでも、わたあめでも…
ほしいもの、何でも言ってね!▼
[セツナ]
……………▼
エポニーヌのおごり…
うれしいけど…▼
別に…
お礼をされるようなことはしてない…▼
[エポニーヌ]
ナニを言ってるのよ。
お礼をされるコトあるわっ。▼
母さんのおかげで、
いつもの空想が豊かになって…▼
最近じゃもう次の高みに至ったような
素晴らしい感じなのよ?▼
[セツナ]
次の高み…?▼
全然わからない…▼
[エポニーヌ]
実はここのところ
空想のカタチが変化してきてて…▼
頭のナカの男の子たちが、
罠にかかったりするようになったのよ。▼
[セツナ]
へえ…
私たち親子みたい…▼
[エポニーヌ]
そうなのそうなの!きっと母さんの血が、
あたしの空想に浸食してきたのよ!▼
…でね、最初はそれがいやだったんだけど、
最近はそれもアリかなって思えてきたの。▼
[セツナ]
どうして…?▼
[エポニーヌ]
男の子二人のうちどちらかが罠にかかって、
片方が片方を助けたり…▼
それがきっかけで、
二人が互いに体に触れあう楽しみに気付いたり…▼
あとは二人とも罠にかかって、
極限状態だからこそ真実の愛に気付いたり…▼
そりゃーもう、
いろいろと幅が出てきたのよ!▼
今や、罠は必須の小道具!▼
行き詰まったときに活躍してくれる、
最高のアイテムになったのよ!▼
どう!?
すごくない!?▼
[セツナ]
どうって言われても…
私にはよくわからない…▼
[エポニーヌ]
もう…どうしてわからないかなぁ…
母さんならわかってくれると思ったのに…▼
あ、じゃあこういうのはどう?
お祭りが再開したら、罠を仕掛けるの。▼
で、実際に男の子たちが
かかってくれれば大成功。▼
リアルでそのシーンを目の当たりにできるわっ!▼
[セツナ]
いえ…
やめたほうがいい…▼
どうせ私たちが引っかかるのが
オチだから…▼
[エポニーヌ]
ま、まあね…
確かにその通りかも…▼
あたしも義賊の仕事をするときは苦労するの。
罠に片っ端からかかるし。▼
自力で抜けられるから
大事には至らなかったけど。▼
ま、とにかくお祭りが再開したら
一緒に過ごしましょ。▼
食べ物を買い込んで…
罠という名の小道具のすごさを、▼
もっと如実に説明してあげる!▼
[セツナ]
ふふ…わかったわ…▼
その話はどうでもいいけど…
タダでいろいろ食べられるなら、行く…▼
人のお金で食べるごはんは…
いつもの倍おいしい…▼

オボロ

[オボロ]
ねえ、エポニーヌ。▼
[エポニーヌ]
ん? どうしたの、母さん…▼
[オボロ]
えいっ!▼
[エポニーヌ]
ナ、ナニよ!?
いきなりあたしに紐を巻き付けたりして…▼
[オボロ]
ふふふ、うまく巻けたわね。▼
[エポニーヌ]
…で、ナニよこれ?▼
[オボロ]
その紐は、白夜に伝わる「封忌紐」よ。▼
封忌紐は、忌まわしきものや
悪しきものを封じる力を秘めている、特別な紐。▼
今日は子どもの成長を願うお祭りだから、
あなたの健全な成長を願って、持ってきたの。▼
どういうことか、わかるでしょ?▼
[エポニーヌ]
…………▼
…ごめん。
全然わからないわ…▼
[オボロ]
もう、察しの悪い子ねっ!▼
あなたはいつも空想に
取り憑かれているでしょう?▼
自室でひっそりと楽しむ分には
私だって文句を言わないわ。▼
でも、今は戦闘中!▼
今だってあっちをキョロキョロ
こっちをキョロキョロ…危なっかしすぎるわ。▼
だからその封忌紐で、
空想をできないようにしたのよ。▼
[エポニーヌ]
えーっ!?
そ、そんなの困るわよ!!▼
し、しかも外れない!
さては父さんに捕縛術でも教わったわね!?▼
わーん!!
ほどいて! これ、ほどいてーっ!!!▼
[オボロ]
…………▼
ふふふ…
あははははっ。▼
[エポニーヌ]
…ナ、ナニよ?▼
[オボロ]
ごめんね、嘘よ。
封忌紐なんてものは存在しないわ。▼
[エポニーヌ]
えっ?▼
[オボロ]
実はそれ…母さんの宝物の一つなの。▼
あなたの父さんが求婚してくれたときに、
くれた装束の一部。謂わば家宝よ。▼
今日はいい機会だから、
それをあなたに贈ろうと思って。▼
その前にちょっと、からかってみたのよ。▼
[エポニーヌ]
え…
ええええええ!?▼
そ、そんなものをもらって…イイの?▼
[オボロ]
もちろん。▼
あなたは立派な子に育ったわ。
母さん、とても誇らしい。▼
だから、そろそろ渡してもいいかなって。
大事にしてよね。▼
[エポニーヌ]
わ、わかった…
ありがとう…▼
[オボロ]
残りはあなたが挙式でもするときに
一式渡すわね。▼
でも、戦闘中の空想は危ないから
ほどほどにしときなさい。▼
それ以外なら、
母さんは文句言わないから。▼
いいものが思いついたら…
私にも聞かせてちょうだいね。▼
[エポニーヌ]
!! も、もちろんよ!
この紐のお礼にとっておきのを聞かせてあげる!▼
そうだ、この後屋台を回りながら…
どうかしら?▼
[オボロ]
うふふ、わかった。
楽しみにしているわ。▼

エリーゼ

[エポニーヌ]
ちょっとみんな!攻撃しないで!
やめてってばーっ!▼
[エリーゼ]
エポニーヌ?
そんなに怒ってどうしたのよ…
[エポニーヌ]
もう、母さんからもお願い!▼
みんなに賊を攻撃しないでって
言ってくれない?▼
[エリーゼ]
…え?なんで?
もしかして…族に知り合いとかいるの?▼
エポニーヌ、
義賊みたいなことしてるし…▼
[エポニーヌ]
違うわ。
そうじゃなくて、今イイところなの!▼
[エリーゼ]
なになに?
イイところって。▼
[エポニーヌ]
あそこにいる賊と、あっちにいる賊…
あの二人は互いに好意を持っているのよ。▼
[エリーゼ]
ええーっ!
そ、そうなの?▼
[エポニーヌ]
で、どんどん距離を縮めて
親密な仲になっていったの。▼
でも途中で、二人は生き別れの兄弟だってことが
わかったのよ…▼
残酷な現実を前に、二人は一度、
親密な関係を破棄しようとした。▼
でも、そんなの関係ないと思い直して、
禁断の関係へと走り始めたの…▼
で、今ここ!ここなの!!
ここは、すごくイイところなの!!!▼
すごくイイところだから、
ちょっと攻撃を控えてもらいたいの!▼
[エリーゼ]
エポニーヌ、やっぱりあの賊の仲間なの?
やけに詳しいじゃない…▼
[エポニーヌ]
ううん、違うの。
これはあたしの空想の話。▼
[エリーゼ]
ん?空想?▼
[エポニーヌ]
ええ。攻撃されちゃうと、
この素敵な空想が破壊されそうで怖いのよ。▼
[エリーゼ]
なんか…よくわからないけど…
少しだけわかったような…気がする…▼
でもね、エポニーヌ。▼
百歩譲ったとしても、
空想よりも賊を倒すことのほうが大事だよね?▼
それはわかるでしょ?▼
[エポニーヌ]
…………▼
やなの!やなの!
それじゃあやなのっ!!▼
[エリーゼ]
…………▼
こ、この子の子供じみたところって…
もしかして、あたし譲り?▼
だとしたら、どうしよう…▼
ああ…でも、だったら…
だからこそ…扱い方がわかるかも。▼
…ねえエポニーヌ。
お願いだから我慢して?▼
我慢できたら、
あとで甘いお菓子を買ってあげる。▼
[エポニーヌ]
えっ。▼
[エリーゼ]
その上膝枕しながら、
頭をなでてあげちゃう。▼
いっぱいいっぱい、
いい子いい子してあげるよ。▼
[エポニーヌ]
それ…ほんと?▼
[エリーゼ]
うん、ほんと。
約束よ。▼
[エポニーヌ]
…………▼
…わかった。母さんに甘えられるなら、
賊はあきらめる!▼
空想なんて霞んじゃうようなお話を
たくさんしてね、母さんっ!▼
[エリーゼ]
いいよ!
今日はいーっぱい甘えてね!▼

エルフィ

[エポニーヌ]
うーん、イイわぁ…
すっごく素敵…▼
[エルフィ]
エポニーヌ…
何をしているの…▼
[エポニーヌ]
ぎくっ!!▼
な、なーんだ、母さんじゃない。
びっくりしたわ…▼
[エルフィ]
また…謎の空想をしていたの…▼
[エポニーヌ]
違うわ。
見ての通り、たこ焼きを食べてるの。▼
[エルフィ]
え…
でもあなた、「イイわぁ」とか言って…▼
ああ…わかったわ…
妄想のやり方が、新たな形に進化したのね…▼
成長したわね…
おめでとう…▼
[エポニーヌ]
ちょっと! 勝手に祝わないでよ。
本当にただ単に、たこ焼きを味わってただけ。▼
たこ焼きがおいしくて、
つい「イイわぁ」って声が出ちゃったの。▼
[エルフィ]
…そう…
…あら?▼
…たこ焼きの空き箱が九つ…
あなた…ここで九箱も食べたの…▼
[エポニーヌ]
え、えっ…それは…!!▼
[エルフィ]
食べ過ぎ…▼
[エポニーヌ]
い、いつも山ほど食べてる母さんに
言われたくないわっ!▼
[エルフィ]
エポニーヌ…
たこ焼き、何箱買ったの…▼
[エポニーヌ]
…に、二十箱…▼
[エルフィ]
そんなに食べられるの…?▼
[エポニーヌ]
それが、食べられちゃうのよ、最近。▼
[エルフィ]
もしかして、わたしに似てきたの…▼
[エポニーヌ]
…………▼
…イイ機会だから正直に打ち明けるわ。
確かに、その兆候があるのよ。▼
最近、母さんみたいにお腹が空いて、
物欲しくてしょうがなくなるの…▼
それに、力もついてきたみたいで…
リンゴなんて簡単にグシャリよ。▼
どうすればいいの…これ…
母さん、これは真剣な相談よ。▼
[エルフィ]
我慢はよくない…
だから食べたいだけ食べればいい…▼
でも、わたしは毎日、
かなりの訓練をしている…▼
だから太らないけど、あなたは…▼
[エポニーヌ]
あーっ!! ダメ!!
その先は言わないで!!▼
…………▼
ど、ど、ど…どうしよう…
このままじゃあたし…▼
[エルフィ]
今日は子どもの成長を願うお祭りよ…
私はあなたの肉体的な発育を願うわ…▼
どんどん成長しなさい…
横へ横へと…▼
[エポニーヌ]
ちょ、ちょっと!
怖いこと言わないでよっ!!▼
の、残りのたこ焼きは母さんにあげるわっ。
あたし、賊を倒してくる!▼
賊ーっ!
あたしの運動に付き合いなさーい!▼
[エルフィ]
たこ焼き…十一箱…
いただきます…▼

ニュクス

[エポニーヌ]
母さん、お祭りが再開したら、
一緒に空想をして楽しみましょ。▼
[ニュクス]
いいえ、遠慮しておくわ。▼
[エポニーヌ]
えっ、どうしてよーっ?
今日ぐらい、いいでしょー!?▼
[ニュクス]
いらないわ、そんな空想。
私は興味ないもの。▼
それにあなた、戦闘中にも
物思いに耽っているのでしょう?▼
母としては、
それに拍車をかける真似はしたくないの。▼
[エポニーヌ]
いい?何度も言ってるけどあたし、
母さんと一緒に空想を楽しむのが夢なの!▼
だからお願いお願い!
お願いお願いお願いお願いお願い!▼
[ニュクス]
仕方ない子ね…
大声出したら、敵に狙われるわよ。▼
この手は使いたくなかったけれど…
今日は子どもの成長を願うお祭りだし、▼
あなたを危険から守るためにも、
こうさせてもらうわ。▼
[エポニーヌ]
「こうさせてもらう」って…
どういうことよ…▼
[ニュクス]
…えい。▼
[エポニーヌ]
ナニよ…
ナニをしたのよ…▼
[ニュクス]
呪術であなたの頭の中に、
ちょっとした制御をかけたのよ。▼
これでもう戦闘中に、
いつもの空想はできなくなったわ。▼
[エポニーヌ]
そ、そんな…▼
[ニュクス]
試しに何か考えてみなさい。▼
[エポニーヌ]
ええ、いいわ。いくら母さんだって、
そんなことできるはずは…▼
…………▼
ほ、ほんとだっ!
良いシチュエーションがイメージできないわ!▼
[ニュクス]
ごめんなさいね。
これからは真面目に戦ってちょうだい。▼
[エポニーヌ]
えーーーーーーーーーーーーーーーっ!?
解いて! お願いだから、解いてよ!!▼
[ニュクス]
…………▼
なんてね。
呪術なんてかけてないわよ。▼
[エポニーヌ]
!?▼
[ニュクス]
あなた、意外とだまされやすいのね。▼
[エポニーヌ]
んもう!
びっくりしたじゃないーっ!▼
[ニュクス]
落ち着きなさい。自業自得よ…
あなたがあまりにもしつこいから。▼
それにしても…
うふふ。▼
[エポニーヌ]
どうしたの?▼
[ニュクス]
実は、あなたの父さんにも
同じことをやった過去があるの。▼
私にいやらしく言葉をしつこく言ってくるから、
彼には本当に呪術をかけてやったのよ。▼
彼、言葉を封じられて落ち込んで…
そのときの顔を思い出したら、おかしくって。▼
[エポニーヌ]
もう、気軽に封じたりしないでほしいわ。
頭のナカがどうにかなりそうだった。▼
あたしにとっては、
コレを封じられたら死活問題なのよ。▼
[ニュクス]
ええ、
それはよくわかったわ。▼
お詫びに今日ぐらいは
付き合ってあげる。▼
[エポニーヌ]
え、ほんと?
一緒に空想してくれるの?▼
[ニュクス]
力を貸すわ、エポニーヌ。
賊を倒したら神社のところで待ち合わせね。▼
言っておくけれど、
私の空想は容赦ないから。▼
[エポニーヌ]
…師匠!▼

カミラ

[エポニーヌ]
あー、ダメ! ダメ! ダメ!
空想とまれ! 空想とまれーーーっ!!▼
[カミラ]
まあ。どうしたのエポニーヌ。
大声なんか出して…▼
[エポニーヌ]
はぁ…母さん…
聞いてよ…▼
最近ね私…
ときどきおかしな空想をしちゃうのよ…▼
[カミラ]
今更じゃない。
あなたはいつもおかしな空想をしているもの。▼
[エポニーヌ]
んもう。
そういう意味じゃないのっ!▼
今までのあたしは、
男の人たちを見て空想を楽しんでいたわ。▼
あの人とあの人…
仲イイわね…とか。▼
…でもね、最近は…▼
赤ちゃんを見て、
空想をしちゃうのよ…▼
[カミラ]
赤ちゃん? ど、どういう空想なのかしら。
なんだか怖いんだけれど。▼
[エポニーヌ]
どうして怖いの?
めちゃくちゃ健全な空想よ。▼
[カミラ]
よかった…
とりあえず、ひと安心だわ…▼
で、どういう空想をするの?▼
[エポニーヌ]
…例えばさっきは、お祭りにきていた
赤ちゃんを見て空想を開始したわ。▼
空想の中で…
あたしは始終、赤ちゃんを愛でるの。▼
抱っこして、頭をなでて。
もう、猫っかわいがり状態!▼
それで、終わり。
ただそれだけの妄想。▼
でも、それがけっこう楽しくって…
頭がイッちゃいそうになるの。▼
[カミラ]
ようこそ。▼
[エポニーヌ]
えっ?▼
[カミラ]
ようこそ、母さんの世界へ。▼
[エポニーヌ]
…ど、どういうことよ?▼
[カミラ]
それは、母性本能というものよ。
あなたは私の強烈な母性本能を継承したのね。▼
懐かしいわ…私も昔、
よくそういう空想をしたものだわ。▼
…私は妄想の中で、
その赤ちゃんを思いきりかわいがった。▼
本当に猫っかわいがりで…
愛を与えることが、本当に幸せだった。▼
…ゼロと結婚してからは
その空想にも拍車がかかって…
空想の中の赤ちゃんには、
エポニーヌっていう名前をつけたわ。▼
[エポニーヌ]
えっ?
それ…あたしの名前…▼
[カミラ]
ええ、そうよ。▼
あなたの名前は、
ゼロと結婚してからずっと…▼
空想の中で大事に大事に
愛でてきた子の名前なの。▼
[エポニーヌ]
そ、そうだったんだ…▼
[カミラ]
でもごめんなさいね。
毎日、戦い戦いの連続で…▼
空想の中では思い切り
愛を注いできたのに…▼
実際のあなたには、
その一割もあげられていない気がするの。▼
ねえ、エポニーヌ。
今日は親子水入らずで過ごさない?▼
せっかくの機会だから、
今までの償いをしたいの。▼
[エポニーヌ]
償いなんていいわ。
あたしも母さんと一緒に過ごしたいもの。▼
[カミラ]
よかった。じゃ、賊を倒したら、
屋台のところで待ち合わせ。いいわね?▼
[エポニーヌ]
ええ。母さんの素敵な空想…
たくさん聞かせてね!▼

ルーナ

[エポニーヌ]
母さん、あたし…
最近、男の子の空想に疲れてきちゃった。▼
[ルーナ]
あっそ。子どもの成長を願うお祭りで、
いい知らせが聞けてよかったわ。▼
これを機に卒業しなさい。▼
[エポニーヌ]
うう…ひどい!
ナニよ、そんなぶっきらぼうに。▼
疲れてきたのは、
母さんのせいなんだからねっ!▼
[ルーナ]
はあ?
あたしは別に何もしてないわよ?▼
あんたの独特すぎる空想癖を、
母として生暖かく見守ってあげてたじゃない。▼
[エポニーヌ]
違うわ、そうじゃなくて…
でも、どう考えても母さんのせいなのっ!▼
最近、妄想の登場人物がみんな
母さんみたいな天邪鬼になってきたんだからっ!▼
[ルーナ]
えっ?▼
[エポニーヌ]
相手のことを好きなのに、
大っ嫌いみたいなことを言ったり…▼
一緒にいてほしいのに
あっち行ってって言っちゃったり…▼
そのせいで妄想が高度な心理戦になって、
ワケがわからなくなってきてるの。▼
おかげで空想の度に疲れちゃって、
イイ気分になれなくなってきてるのよーっ!▼
[ルーナ]
ふーん。
そんなこともあるのね…▼
あんたはゼロそっくりの子だとばかり
思ってたけど、あたしにも似てくれたとは…▼
[エポニーヌ]
なによ、顔を赤くして。
…もしかして母さん、うれしいの?▼
[ルーナ]
勘違いしないでよ?
別にうれしくなんかないわよ!▼
子どもに母親の性格が出るっていうのは
当然のことだもの。▼
だから「へえー」って思っただけのこと。
全っ然うれしくなんかないんだからっ!▼
[エポニーヌ]
んもう、それ!
それなのよーっ!!▼
うれしいなら、
うれしいってそう言って!!!▼
現実の会話ぐらいは…
ちゃんとわかりやすいのがいいわ…▼
[ルーナ]
!!▼
…わ、わかったわ。▼
今日は子供のためのお祭りだから
本心を言ってあげる。▼
[エポニーヌ]
…………▼
[ルーナ]
あ…あのね、
エポニーヌがあたしに似てくれて…▼
お母さん、とってもうれしいわ。▼
実はちょっと妬いてたのよね、ゼロに。
あんたはどっちかっていうと父さん似だから。▼
[エポニーヌ]
母さん…▼
えへへ…そう言ってもらえて、
ちょっとだけ、救われたかも。▼
それに、父さんに似てるよりも、
美人の母さんに似たほうがいいものね。▼
…そうだ、母さん。
このあとはどうする予定?▼
[ルーナ]
そうね、あんたがどうしてもって言うなら、
一緒に屋台を巡ってあげないこともないわ。▼
…じゃなくて!▼
あたしがそうしたいから、
一緒に屋台を回りましょ。▼
そしたら、いいこと教えてあげる。▼
[エポニーヌ]
いいことって?▼
[ルーナ]
エポニーヌはさっき、
天邪鬼が高度な心理戦って言ってたけど…▼
コツさえつかめば、実はそうでもないのよ。▼
[エポニーヌ]
ええっ、本当!?▼
[ルーナ]
疲れることなく空想を飛躍させられるコツを
教えてあげられるかもしれないわ。▼
[エポニーヌ]
ぜ、ぜひ教えて!
母さん…いえ、師匠!▼
もしそんなことができたら、
あたしの妄想がさらにスゴいものになるわ!▼
[ルーナ]
じゃ、またあとでね。
ささっと賊を倒しちゃいましょ!▼
[エポニーヌ]
よーし、やるわよーっ!▼

ベルカ

[ベルカ]
エポニーヌ、どう?
分析は済んだ?▼
[エポニーヌ]
ええ。
あの賊がイイと思うわ。▼
[ベルカ]
あの賊ね、わかったわ。
ポイントは?▼
[エポニーヌ]
…あたしの見た感じだと、
あの賊は攻めが得意よ。▼
[ベルカ]
攻め?▼
[エポニーヌ]
要は「攻撃が得意」ってことね。
で、受けの属性はないみたい。▼
[ベルカ]
受け?▼
[エポニーヌ]
…攻撃を受ける属性。
防御は弱いってコトよ。▼
[ベルカ]
なるほど…▼
[エポニーヌ]
…あの賊は心に闇を抱えているの。
きっと幼少期の親子関係が原因ね。▼
だから、ぱっと見は難攻不落に思えても…▼
弱いトコロを突けば
すぐにイケるタイプよ。▼
でも本人はそのことに無自覚で…
だからこそ…▼
[ベルカ]
わからない…▼
[エポニーヌ]
…ん?ナニが?▼
[ベルカ]
私は、どの賊を標的にすれば
いいのかという話をしているのよ。▼
なのに全然話がわからない…
あなたもその話をしているのよね?▼
[エポニーヌ]
と、当然よ。
あたしは殺し屋の血を受け継いでいるのよ。▼
まじめに殺しの方法を
語っているだけだわ。▼
[ベルカ]
そう…▼
じゃあさっきのあなたの言葉遣いは…
もしや隠語?▼
[エポニーヌ]
へっ!?▼
[ベルカ]
殺し屋同士でしか通じない言葉のことよ。▼
[エポニーヌ]
…………▼
そ、そうよ。
母さん、知らないの?▼
昨今の殺し屋業界じゃ普通に
使われているらしいわ。▼
[ベルカ]
なるほどね。
私も知らない事を知っているだなんて…▼
…あなたも成長したのね。
嬉しいわ。▼
[エポニーヌ]
か、母さん…▼
[ベルカ]
…ごめんなさい。
少し話しすぎてしまったわね。▼
…他にもそういう隠語があれば、
祭りが再開した時に教えてちょうだい。▼
じゃあ行ってくるわ。
ありがとう。▼
[エポニーヌ]
…………▼
母さん…ごめん…▼
まじめに敵戦力の分析のつもりが、
つい心の声が出てしまったの…▼
でもどうしよう…
あとで隠語のことを教えてとか言われたけど…▼
こうなったら本当に勉強して、
詳しくなるのもイイかもしれないわね。▼
母さんの役に立つなら嬉しいし…
いっちょ頑張ってみようかしら。▼
そうと決まれば、早速情報収集よ!▼

ピエリ

[ピエリ]
エポニーヌ、さっきの空想の続きをするの。
ピエリ楽しくなってきちゃったのよ。▼
[エポニーヌ]
え、ほんと?
仲間ができたみたいでうれしいわ。▼
…えっと、さっきの話ってアレよね。
屋台の男たちの話よね。▼
…二人は本当は両想い。でも互いの気持ちを
確認できずにいるという状態ね。▼
で、筋肉質な男が思い切って
高嶺の花の美男をこのお祭りに呼び出した、と…▼
[ピエリ]
うん。二人は神社の境内に座って、
焼き鳥を食べるのよ。▼
そしたら突然、
片方の動きが止まるの。▼
[エポニーヌ]
あら、母さんも参戦するのね。
で、どうなるの?▼
[ピエリ]
筋肉男は美男を見つめて…▼
「えい」ってやるの!▼
[エポニーヌ]
「えい」って?▼
詳細が知りたいわね。
内容次第ではかなりの興奮剤になるわ。▼
[ピエリ]
ううん、細かい話はないの。
「えい」は「えい」なの。▼
[エポニーヌ]
ふーん…隠語ってワケ?
母さん、意外と上級者じゃない。▼
[ピエリ]
でね、細マッチョに「えい」ってされて、
インテリは「うっ」ってなるの。▼
[エポニーヌ]
イイじゃない…イイじゃない…▼
そして美男は起き上がり、静かに言うのよね。
「ずっと、こうなりたかった」って…▼
[ピエリ]
え? 違うのよ? 美男はさっき
「うっ」だったから、もう生きてないのよ。▼
[エポニーヌ]
…え?
どういうこと?▼
[ピエリ]
筋肉男は「えい」って言って、
美男の心臓に焼き鳥の串を刺したの。▼
だから「うっ」ってなって
死んじゃったのよ。▼
きっと美男は恨まれるようなことを
やっちゃったのね!▼
[エポニーヌ]
ちょっと待って!
ちょっと待って!▼
かわいそうすぎるわ!
そんなのってないわよ!▼
…で、でも…▼
それはそれでイイような気もするのは、
母さんの血なの?▼
あーダメ、
頭がこんがらがってきた!▼
ダメよ、エポニーヌ!
そっちは母さんのダークワールド!▼
踏み込んだらいけない世界なのよっ!!▼
[ピエリ]
何を言ってるの?▼
エポニーヌの世界こそ、普通の人は
踏み込んじゃダメな世界だと思うのよ。▼
[エポニーヌ]
…ぐ…ぐうの音も出ないわ…
母さん、なかなか鋭いじゃない…▼
ああ、そんなのんきなこと
言ってる場合じゃないわ…▼
母さんのダークワールドを
頭から追い払わないとっ!▼
あたし、戦闘に戻るわね。▼
賊を「えい」ってして、「うっ」てさせて、
頭をスッキリさせてくる!▼
[ピエリ]
うふふ、それがいいのよ。
行ってらっしゃいなの、エポニーヌ!▼

シャーロッテ

[シャーロッテ]
エポニーヌ、報告を。▼
[エポニーヌ]
えっ、今は戦闘中よ。
お祭りが再開してからでもよくない?▼
[シャーロッテ]
ダメよ。
お祭りが再開したら、私はすぐに突撃するの。▼
だから今のうちに情報をちょうだい。▼
[エポニーヌ]
…もう、わかったわよ。▼
たこ焼きの屋台に、
活きのイイのが二人いたわ。▼
[シャーロッテ]
たこ焼きの屋台ね。
内訳は。▼
[エポニーヌ]
マッチョとインテリ風。▼
[シャーロッテ]
詳細は。▼
[エポニーヌ]
どちらも美男、
年は二十代後半と見たわ。▼
[シャーロッテ]
突破口は。▼
[エポニーヌ]
どちらも押しに弱いと見たわ。
母さんの得意ジャンルね。▼
[シャーロッテ]
なるほど、よくやったわ。
さすがの観察眼ね。▼
じゃあお祭りが再開したら、
さっそく男狩りを始めるわ。▼
エポニーヌ、あなたも行く?▼
[エポニーヌ]
あたしは…いい…▼
[シャーロッテ]
…エポニーヌ。▼
今日は子どもの成長を願うお祭り。
いい機会だからはっきり言うわ。▼
今日こそは、あなたの成長を見せてくれない?▼
[エポニーヌ]
…………▼
[シャーロッテ]
あなたは、いい目をしている。
男選びに関してはプロだわ。▼
あなたのおかげで私は、
かなりおいしい思いをさせてもらってきた。▼
今は私が実働部隊で、あなたは
戦場に赴かない軍師のようなものだけど…▼
でもこれからは、軍師を卒業して
実働部隊に加わってもらいたいの。▼
[エポニーヌ]
うーん…母さんの娘として、
頭ではわかっているの…でもどうしても…▼
[シャーロッテ]
…そう。
まあ、無理強いはしないわ。▼
でも、考えてもみて。
あなたは男の子だって。▼
[エポニーヌ]
あたしが男の子…▼
[シャーロッテ]
そうよ。いい目をした、男選びのプロ。
でも勇気がなくて手柄はいつも人の物…▼
そんな子がお祭りの日…
ついに自分から動くのよ。▼
[エポニーヌ]
じ、自分から…動く!?▼
[シャーロッテ]
そう。初めて男に話しかけるの!
遠慮がちに…でも大胆に!!▼
母親譲りの美貌で!!!!
そして父親譲りの口説き方で!!!!▼
[エポニーヌ]
…………▼
[シャーロッテ]
エポニーヌ?▼
[エポニーヌ]
イイ…▼
[シャーロッテ]
え?▼
[エポニーヌ]
イイわ! すっごくイイ!!
その設定スゴく素敵!!▼
今日だけ…ちょっとだけなら、
やってみたくなってきたわ!▼
[シャーロッテ]
よかったわ。
今日はあなたのバースデーよ。▼
めいっぱいお祝いしてあげる。▼
さあ、賊の奴らを蹴散らしましょう。
そして私たち母娘のモテ祭りの始まりよ!▼
[エポニーヌ]
よっしゃあああああ!
ヤッてやるわ!!▼

モズメ

[エポニーヌ]
あっ、母さん。
今日も野菜の話をしない?▼
賊を倒したあとに神社の境内で。
たこ焼きとか食べながら…どう?▼
[モズメ]
…ああ、まあ…ええけど…▼
[エポニーヌ]
あら、どうしたの?
渋ってる感じじゃない。▼
[モズメ]
…ずっと気になってることがあるんや。▼
[エポニーヌ]
気になってること?▼
[モズメ]
あんな…あたいはエポニーヌと
野菜の話をするのが好きや。▼
でも、話をしてて、
なんか違和感を覚えるんよ。▼
あたいは純粋に野菜が好きやで。
でも、エポニーヌは…?▼
正直、あんたの野菜好きには
どこか不純なものを感じるんや。▼
[エポニーヌ]
ふ、不純? 何よそれ?
そんなのないわっ! どこにもない!▼
ナニを根拠にそんなこと言うのよ!▼
[モズメ]
…あんたが野菜に興味を持ってくれたのは
単純にすごくうれしい。▼
あたいの血も流れてるんやなって思えて
誇らしい気分やで。▼
せやけど、あたいは気づいたんや。
同じ野菜愛にしても…▼
あたいとあんたでは、
何かが根本的に違う!!▼
[エポニーヌ]
ご、誤解よ!▼
[モズメ]
そうやろか…▼
[エポニーヌ]
じゃあ、母さんに聞くけど…▼
母さんはどんな想いで、ジャガイモとニンジンを
同じ鍋に入れようと思うの?▼
[モズメ]
そんなの簡単や。
ジャガイモとニンジンは相性がええ。▼
味としても色合いとしても、
互いに引き立て合う最高のパートナーや。▼
[エポニーヌ]
でしょう? そうなるわよね?
あたしだって同じなんだから。▼
ジャガイモとニンジンは相性抜群。
これ以上ないぐらいのイイ相手よ。▼
同じ鍋の中で、互いに汗だくになり…
ひとつになっていくその姿は…▼
[モズメ]
いやいやいや、表現がおかしい!!
そういうところが違和感の原因なんよ!▼
[エポニーヌ]
…おかしいわね。
あたしには同じに思えるけど…▼
出来上がった煮物が
魅惑的な味になることに変わりはないし…▼
…って母さん、あんまり話してると危険よ。
早く賊を倒して祭りを再開させましょう。▼
続きはまたあとで。
母さんの野菜話、楽しみにしてるから!▼
[モズメ]
わ、わかった…
わかったけど、うーん…▼
謎や、謎の子や…▼

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Last-modified: 2020-11-07 (土) 15:52:30
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