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その他親世代の親子会話†
ギュンター†
- [ギュンター]
- カンナ。
賊を倒したら、球投げをしないか。▼
- [カンナ]
- 球投げ?▼
- [ギュンター]
- ああ。
昔、カムイとよくやったのだ。▼
二人でこの皮の球を投げ合って
取れなかったほうが、言うことを聞く。▼
そういう遊びだ。▼
- [カンナ]
- 何それ!
おもしろそう!▼
- [ギュンター]
- この遊びは意外と白熱するぞ。▼
例えば幼少期のカムイは
勉学をしたくないときなど、▼
よく私に球投げを申し込んできた。▼
躍起になって取りにくい球を投げては、
私を困らせたものだ。▼
- [カンナ]
- あはは!
お母さんったら、頭脳派だね!▼
楽しそう!
今すぐやりたいなー!▼
- [ギュンター]
- 今はならぬ
戦闘中だからな。▼
- [カンナ]
- えー、いいじゃーん。
一回だけ!▼
一回だけしてくれれば、素直に戦闘に戻るから!▼
- [ギュンター]
- …ふむ。仕方ないな。
では一回だけだぞ。▼
- [カンナ]
- やったー!▼
- [ギュンター]
- では、投げるぞ。
ほらっ!▼
- [カンナ]
- よし、取った!▼
- [ギュンター]
- うまいではないか。▼
- [カンナ]
- 今度は僕が投げるよ。
それ!▼
- [ギュンター]
- !?▼
うぅっ…▼
- [カンナ]
- あー、お父さん!
取れなかったー!▼
お父さんの負けで僕の勝ち!
というわけで、僕の言うことを聞いてね!▼
- [ギュンター]
- ぐぅ…わかった…
で、何が望みなのだ?▼
焼き鳥をたくさん食べたいのか?
それともわたあめか?▼
- [カンナ]
- そんなんじゃないの。
僕がお父さんにお願いしたいことは…▼
ずっとずっと一緒にいようねってこと!▼
- [ギュンター]
- なに…?▼
- [カンナ]
- 僕、お父さんのことが大好きなんだ。▼
将来はお父さんみたいな、みんなから尊敬される、
強くて立派な男になるのが夢なんだ!▼
そんなお父さんと、
ずっとずーっと一緒にいたいんだ!▼
- [ギュンター]
- …………▼
- [カンナ]
- どうしたの?
僕と一緒にいるのはやだ?▼
- [ギュンター]
- そんなわけなかろう。
ただただうれしいのだ…▼
- [カンナ]
- よかった…
そう言ってもらえて、僕もうれしい!▼
- [ギュンター]
- だが…▼
- [カンナ]
- だが、何?▼
- [ギュンター]
- いや、なんでもない。▼
…カンナ。
負けた私に言う権利がないことはわかっている。▼
だが、ひと言だけ…
老人の戯れ言だと思って聞いてくれ。▼
- [カンナ]
- なに?▼
- [ギュンター]
- 何があっても動じない…
強い子になるのだぞ。▼
- [カンナ]
- 何があっても動じない…▼
ああ、お父さんみたいな人になるってことだね!▼
- [ギュンター]
- …………▼
まったく…お前って奴は…
老人の喜ばせ方に長けている。▼
- [カンナ]
- もう、老人とか言わないでよね。
お父さんはちっとも老人じゃないんだから。▼
そんなことより、
賊を倒したら球投げの続きをやろう!▼
今度、勝ったら屋台のおいしいものを
みーんな買ってね!▼
- [ギュンター]
- ふふ、いいだろう…▼
せっかくの機会だ。
利き腕でないほうで投げてやる。▼
- [カンナ]
- えっ?
何か言った?▼
- [ギュンター]
- いや、気にするな。
老人の独り言だ。▼
ユウギリ†
- [ユウギリ]
- カンナ。▼
- [カンナ]
- あ、お母さん!▼
- [ユウギリ]
- あとでお時間よろしいかしら?
お渡ししたいものがありますの。▼
- [カンナ]
- えーっ!▼
- [ユウギリ]
- なんですか、そのお返事は…
嫌なのですか?▼
- [カンナ]
- 嫌っていうか…
だって…その…▼
…せっかく敵がたくさん現れたのに、
時間がもったいないよ…▼
敵がたくさん現れたから、
あたし、たくさんたくさんやっつけたいの!▼
- [ユウギリ]
- もちろん、それでいいですわ。
私は賊を殲滅したあとのお話をしているのです。▼
- [カンナ]
- あ、そうなんだ!
それならいいよ!▼
じゃあ、あたしは戦闘に戻って、と…▼
- [ユウギリ]
- ちょ、ちょっとお待ちになって!
カンナは今もしかして…▼
戦いたくて戦いたくてしょうがないという
気持ちなのかしら?▼
- [カンナ]
- よくわかるね!
実はそうなの!▼
最近、敵を見るとこう…▼
体の中がボーって燃えるような感じになって、
たまらなくなるの!▼
- [ユウギリ]
- …………▼
薄々感づいてはいましたが…
ついに発現したのですね。▼
- [カンナ]
- えっ?▼
- [ユウギリ]
- カンナ、それは私の気質ですわ。
私も敵前でそういう気持ちになるのです。▼
- [カンナ]
- えっ、お母さんも?▼
- [ユウギリ]
- 教育に悪いと思い、あなたの前では極力
見せずにおりましたが…▼
私は人呼んで、白夜の戦闘狂…▼
敵と戦うことが最大の喜びで、
断末魔の声を聞くとうっとりしてしまいますの。▼
- [カンナ]
- わかるよ…
その気持ち、すっごくわかる!▼
- [ユウギリ]
- そうでしたか…▼
…うっ…▼
- [カンナ]
- あ、あれ? どうしたの?
いけないことなの?▼
似ないほうがよかったの?▼
- [ユウギリ]
- いいえ、その逆ですわ…▼
私に似てくれて、ありがとうございます。
愛しい我が子…▼
…今の私は、そういった気持ちでおります。▼
- [カンナ]
- そっかー!
それならよかった!▼
…あ、こんなことしている間に
せっかくの敵が倒されちゃう…▼
- [ユウギリ]
- 確かに、そうですわね!
では、いざ…
- [カンナ]
- …あ、でも待って、お母さん。▼
お母さんさっき、言ってたよね。
あとで渡したいものがあるって。▼
あれは何?
なんか気になってきたから今、言って?▼
もしかして…
すんごく強い武器とかっ!?▼
- [ユウギリ]
- 違いますわ。
前掛けです。▼
- [カンナ]
- …前掛け?▼
- [ユウギリ]
- 私が昔、親からもらった前掛けと
同じものを、あなたのために作ったのです。▼
- [カンナ]
- あ、ありがとう…
でも、どうして前掛け?▼
- [ユウギリ]
- 親が作ってくれた前掛けが、
子どもに幸運をもたらす…▼
私がそう信じているからです。▼
…昔、私は親からもらった前掛けを
落としてしまいました。▼
しかしそれを…カムイさんが
拾ってくれたのです。▼
そこからカムイさんとの友情が始まり…
そして、結婚に至りました。▼
全ては親からもらった前掛けのおかげ、
私はそう思っています。だから…▼
- [カンナ]
- へえー、そんなことがあったんだ…▼
…ってことは、あたしも前掛けを
どこかで落とせばいいの?▼
- [ユウギリ]
- い、いえ…落とさないでください。
あとで渡しますから、大事にしてくださいね。▼
- [カンナ]
- わかった。大事にするっ。
どんな前掛けなのかなー! 楽しみ!▼
- [ユウギリ]
- …あら、長話をしてしまいましたね。
戦闘狂にあるまじき行為です。▼
- [カンナ]
- うふふ、本当だね!▼
- [ユウギリ]
- では、思い切り暴れましょう。
お互い、本能をむき出しにしてっ!▼
クリムゾン†
- [カンナ]
- うんしょ、うんしょ!▼
よし、取れたーっ!▼
- [クリムゾン]
- …カンナ?
地面を掘り起こして、何をしているんだい?▼
- [カンナ]
- ああ、お母さん!▼
実はね、ここに埋まってた石を
取り出したところなんだー!▼
ほら、この石を見て?
ここだけキラキラ光ってるでしょ?▼
- [クリムゾン]
- おや、本当だね。▼
- [カンナ]
- これを見つけて、どうしても
ほしくなっちゃったんだ!▼
- [クリムゾン]
- へえ…驚いたね。
私とおんなじだ。▼
実は私も、そういうのが大好きでね。▼
- [カンナ]
- えっ、そうだったの?▼
- [クリムゾン]
- そうさ。
カムイと仲よくなって…▼
結婚に至ったのも、こういうキラキラ石の
話題が始まりだったんだ。▼
- [カンナ]
- へえー! 知らなかったー!▼
- [クリムゾン]
- ふふっ…
カムイったら、おかしくってね。▼
「愛という名のデコレーションで
飾り付けてほしい」だなんて言ってさ。▼
それが、あいつなりのプロポーズだった。▼
まったく、あのときは
笑いをこらえるのに必死だったよ。▼
- [カンナ]
- 愛という名の…デコレーション?▼
- [クリムゾン]
- あはは…なんだか照れくさくなってきた。
まあ、この話はいつかするよ。▼
とにかくカンナは、
このキラキラした部分だけほしいんだろ?▼
- [カンナ]
- うんうん!
でも、石を壊すのが難しそうで…▼
- [クリムゾン]
- そこは私に任せな。
そらっ!▼
ほら、キラキラした部分だけ取れたよ。▼
- [カンナ]
- うわぁ! すごい!
ありがとう、お母さん!▼
- [クリムゾン]
- で、これをどうするつもりだい?▼
- [カンナ]
- うーん…
それはわかんないや…▼
- [クリムゾン]
- だったら、私が教えてあげるよ。▼
武器に貼り付けたり、
いろんな楽しみかたがあるんだ。▼
ただ、この話は賊を倒してからにしよう。
奥が深くて、長話になるからね。▼
- [カンナ]
- うん、わかった!
楽しみにしてるね!▼
- [クリムゾン]
- 私もさ。▼
カムイに似てるとばっかり
思ってたお前が、私にも似てきた…▼
私は、すごくうれしいよ…▼
ユキムラ†
- [ユキムラ]
- よし…
絡操は壊れていないみたいですね…▼
賊に壊されたかと思って
ヒヤヒヤしましたよ…▼
- [カンナ]
- お父さん、それ何?▼
- [ユキムラ]
- うわわっ!
カンナ…!▼
こ、これは絡操ですよ。▼
- [カンナ]
- それはわかるよ。▼
そうじゃなくて、今…紙みたいなものを
隠したよね? それは何?▼
- [ユキムラ]
- そうですか?
紙みたいなものなど持っていませんが…▼
- [カンナ]
- 嘘はダメだよ。
ほら、うしろに持ってるでしょ?▼
- [ユキムラ]
- うぅ…
気付かれてしまいましたか…▼
- [カンナ]
- それって、絵だよね?
見せて見せてー!▼
- [ユキムラ]
- すみません。
見せることはできないんです。▼
一緒に描いたカムイさんに、
怒られてしまいますからね…▼
- [カンナ]
- …………▼
悲しいな…▼
お父さんとお母さんだけ仲良く絵を描いてて、
僕には見せてもくれないなんて…▼
僕だけ仲間はずれ…▼
- [ユキムラ]
- ち、違うんですよ?
貴方にはあとで見せようと思っていたのです。▼
カムイさんと、
そういう計画を進めてきたのです。▼
- [カンナ]
- 計画って?▼
- [ユキムラ]
- …わ、わかりました。
言える範囲で教えちゃいましょう。▼
今、私が隠し持っているのは
貴方を描いた絵です。▼
この絵を、あとでこの中に
入れるという計画です。▼
- [カンナ]
- 僕の絵を絡操の中に入れるの?▼
- [ユキムラ]
- これは絵を自動的に
見せてくれるという絡操なんですよ。▼
中にはミコト様…
つまり貴方のおばあ様の絵や…▼
そして、カムイさんが
生まれたばかりのころのものなど…▼
いろんな絵が入っています。▼
- [カンナ]
- へえー、家族の絵がたくさん入ってるんだ!▼
- [ユキムラ]
- はい、そういうことです。▼
で、あとでその中に、
カンナを描いた一枚を加えるという計画です。▼
家族みんなで絡操を囲み、
この絵をあなたの手で入れてもらいたいのです。▼
だから、ちっとも仲間はずれなんかでは
ないんですよ?▼
むしろ子どものための…
カンナのための計画です。▼
- [カンナ]
- そうだったんだ…
変なこと言ってごめんなさい。▼
- [ユキムラ]
- いいんですよ。
気にさせてしまった私が悪いんですから。▼
貴方は何も悪くありません。▼
- [カンナ]
- でも僕の絵…
今、ちょっとだけ見てみたいなぁ…▼
- [ユキムラ]
- ふふふ、それはいけませんよ。▼
今は我慢しておいて、あとで一気に見たほうが
感動すると思いますよ?▼
- [カンナ]
- はーい!
じゃあ我慢する!▼
- [ユキムラ]
- えらいですね。
では、賊を倒してしまいましょう。▼
早く倒せば、それだけ早く
絵を見られますからね。▼
- [カンナ]
- …そうだね!
よーし、一瞬でやっつけてやるんだから!▼
仕掛けるなら、今だ!▼
- [ユキムラ]
- ははは…▼
思い立ったらすぐに作業を開始する。
まるで若い頃の私のようですね…▼
フローラ†
- [カンナ]
- お母さん。
私たち、今日も朝からがんばったね。▼
- [フローラ]
- ええ。隊のみんなのお世話を、
二人できちんとできたわね。▼
- [カンナ]
- お母さん、いい動きしていたよ。▼
- [フローラ]
- あなたもよ。
その小さい体で、縁の下の力持ちみたいだった。▼
- [カンナ]
- えへへ、そうかなぁ?
ありがとう!▼
でも…お母さんにだから言うけど…▼
気疲れがすごいよぅ…▼
- [フローラ]
- ええ、顔を見ればわかるわ。
ほんと、ごめんね。▼
あなたが気配りに余念のない
完璧主義に育ってしまったのは…▼
私の気質があなたに
受け継がれてしまったのかも。▼
- [カンナ]
- でも、この性格は全然嫌じゃないよ。▼
みんなのお世話してると
すごく楽しいし!▼
ときどきこんな自分に疲れちゃうけど、
こればっかりは仕方ないよ。▼
- [フローラ]
- よかった…
そう言ってもらえると救われるわ…▼
- [カンナ]
- あ、そうだ。昨日お父さんが、
すごくうれしい言葉をかけてくれたよ。▼
- [フローラ]
- 何?▼
- [カンナ]
- 「カンナ、毎日よくかんばってるね」って。
「みんな、すごく感謝してるよ」って。▼
お父さんは、私たちの細かいお世話まで
しっかり見てくれてる…▼
そう思ったら、すっごくうれしかったの!▼
- [フローラ]
- うふふ。
さすがカムイさん。▼
私が彼と結婚したのも
そういうところに惹かれたからなのよ。▼
- [カンナ]
- えっ?
そうなんだ!▼
- [フローラ]
- …昔ね、私が今みたいに疲れて
一人でしゃがみこんでいたことがあったの。▼
そしたらカムイさんが
声をかけてくれて、相談に乗ってくれた。▼
完璧にやろうとする自分に
疲れてしまうって話したら…▼
カムイさんは、
こう言ってくれたわ。▼
「優秀なメイドにも悩みがあるなんて
人間らしくていい」▼
「親近感を覚える」って…▼
「疲れているなら
何も考えずにぐっすり眠って」って。▼
そう言うカムイさんの目は
とても優しくて…愛情に満ちていたわ…▼
- [カンナ]
- わー、素敵!!▼
- [フローラ]
- 私はカムイさんの言う通り、
何も考えずにぐっすり眠ったの。▼
そしたら、すっかり元気になっちゃって。▼
- [カンナ]
- 何も考えずにぐっすり眠る…か…
私、そんなことしたことないかも…▼
- [フローラ]
- そうよね。
私たちの性格だとなかなか…▼
ねえ、カンナ。賊を倒したら
何も考えずにぐっすり眠らない?▼
神社の境内かどこかで
二人でお昼寝するの。▼
- [カンナ]
- 興味ある…
お母さんにぴったりくっついて寝てもいい?▼
- [フローラ]
- もちろんよ!▼
- [カンナ]
- …ああ、でも…
それだと…お世話が…▼
- [フローラ]
- えっ?▼
- [カンナ]
- …お昼寝している間、
みんなのお世話は誰がするの?▼
- [フローラ]
- そこは大丈夫。
さっきカムイさんに言われたの。▼
お祭り中は、お世話のことは気にしないで
自由に過ごしてって。▼
カムイさんが私たちの代わりに
みんなのお世話をしてくれるんだって。▼
- [カンナ]
- うわーっ!
お父さん、優しい!▼
- [フローラ]
- というわけで、賊を倒したらお昼寝!
もう一踏ん張りよ!▼
- [カンナ]
- そうだね!▼
お父さんがどういうお世話をするのか
すっごく気になるけど…▼
でも、そこは頭から追い払って、
お昼寝のことだけ考える!▼
イザナ†
- [カンナ]
- お父さん!いろんな出店があるよ!
すごくワクワクしちゃうね〜!▼
- [イザナ]
- だよねだよね〜カンナ!
ボクも興奮しっぱなしだよ〜!▼
でもさ、まだ敵が残ってるからね〜。
あんまり油断しちゃダメだよ〜。▼
- [カンナ]
- そんなこと言われても…
どうしてもお店に目がいっちゃうよ…▼
- [イザナ]
- わかる。わかるよ〜その気持ち。
この誘惑にはなかなか勝てないよね〜。▼
でも、油断して怪我しちゃったらさ〜、
この後、遊べなくなっちゃうでしょ〜?▼
そうなっちゃったら後悔すると思うんだよね〜。
カンナもボクもさ〜。▼
- [カンナ]
- そうだね、お父さん!
じゃあ僕、がんばって戦いに集中するよ!▼
- [イザナ]
- ありがとうね〜カンナ。
それを聞いて安心したよ〜。▼
でも、ぶっちゃけちゃうとさ〜、
本当はカンナには戦って欲しくないんだよね〜。▼
- [カンナ]
- えっ…どうして?▼
- [イザナ]
- 子供を戦わせるなんてさ、親失格じゃない?
実はけっこう気にしてるんだよね〜。▼
- [カンナ]
- …………▼
僕、お父さんの足手まといになってる?▼
- [イザナ]
- …そうじゃない。
ボクはカンナの身が心配なんだ。▼
カンナが戦いで傷つきでもしたら…
ボクは絶対に自分を許せない。▼
だから、できればカンナには
安全な場所で静かに暮らして欲しい。▼
- [カンナ]
- …僕も安全で静かな場所で暮らしたいよ。▼
でも、一人で暮らすのは嫌だ!
みんなで一緒に暮らしたいんだ!▼
だから、僕はがんばって戦ってる!
お父さんも同じじゃなかったの!?▼
- [イザナ]
- カンナ…▼
…すまない。
ボクが間違ってたよ。▼
もう二度とカンナとは離れない。
約束する。▼
- [カンナ]
- …うん!▼
- [イザナ]
- でも、やっぱりボクってダメな父親だよ〜。▼
自分が戦ってる理由を
子供に思い出させてもらっちゃうんだからさ〜。▼
- [カンナ]
- ううん!
そんなことないよ!▼
明るくて、楽しくて、優しくて、頭がよくて…
僕にとっては世界で一番のお父さんだよ!▼
- [イザナ]
- カンナ…▼
うわぁ〜もうなんだろこれ〜!
ボク、今が人生で1番幸せな瞬間かも〜!▼
結婚してよかった〜!
カンナが生まれてきてくれて超よかった〜!▼
というかもう…生きててよかった〜!▼
- [カンナ]
- うん!
僕もよかった〜!▼
- [イザナ]
- カンナ、キミのことは
ボクが絶対に一生、守っていくからね。▼
- [カンナ]
- あはは〜!
ありがとう、お父さん!▼
アシュラ†
- [アシュラ]
- おい、カンナ…
お前、大丈夫か?▼
- [カンナ]
- 大丈夫って?
僕は大丈夫だけど…▼
どうかしたの?▼
- [アシュラ]
- いや…最近…お前が暗いとか…
様子が変だっていう噂を聞いたんだ。▼
- [カンナ]
- 僕が暗い? 様子が変?▼
…うーん…なんのことだろう…
別に悩みごととかもないけどなぁ…▼
…………▼
…あ。
もしかしたら、あれのことかなぁ?▼
- [アシュラ]
- なんだ?
心当たりがあるのか?▼
- [カンナ]
- うん。僕、最近よく
お父さんの真似をしてるんだ。▼
- [アシュラ]
- は? 俺の真似?
なんだそれ?▼
- [カンナ]
- 知りたい?
だったら見せてあげるよ?▼
…俺はカンナ。
薄汚れた盗賊だ…▼
…俺に近寄らないほうがいいぜ…
あんたたちの名誉のためにもな…▼
こんな感じ。
けっこう似てるでしょう?▼
- [アシュラ]
- …………▼
- [カンナ]
- これが、暗いとか
様子が変とか思われたのかなぁ…▼
- [アシュラ]
- …しかし、どうしてまた俺の真似を?▼
- [カンナ]
- かっこいいからだよ。
僕、お父さんに憧れてるんだ。▼
- [アシュラ]
- えっ?▼
- [カンナ]
- 僕、大きくなったら、
お父さんみたいな男になりたいんだ。▼
お父さんみたいなかっこいい男になって、
一緒にコウガ公国を再建したいんだ。▼
- [アシュラ]
- …………▼
カ、カンナ…▼
そんなこと思っているなんて…
ちっとも知らなかったぜ…▼
- [カンナ]
- お父さん、泣いてるの?▼
- [アシュラ]
- …いや、泣いちゃいないさ。
薄汚れた盗賊に涙は似合わねえからな。▼
- [カンナ]
- 僕が真似しているのが嫌だった?
お父さんに憧れているのが嫌だった?▼
- [アシュラ]
- そうじゃねえ、その逆だ…
極上にうれしいんだよ…▼
- [カンナ]
- ああ、よかったー。
心配しちゃったよー。▼
- [アシュラ]
- だが、本気で国を再建したいなら、
俺みたいな奴の真似はやめたほうがいいかもな。▼
- [カンナ]
- えーっ、どうして?▼
- [アシュラ]
- 昔、カムイに絆の大切さ、
仲間の大切さを教わったことがあってな…▼
それを聞いて、俺は考えさせられた…▼
一人じゃ国は再建できねえ。
再建のためには絆の深い仲間たちが必要だってな。▼
で、仲間と絆を深めるには、俺みたいな奴より、
お前みたいな人間のほうが適している。▼
- [カンナ]
- 僕みたいって、どういうこと?▼
- [アシュラ]
- 笑顔だよ。
お前のような純粋な笑顔に人は集まる。▼
せっかくの長所なんだから、
自分の手で壊しちゃいけねえよな。▼
- [カンナ]
- そっかー。じゃあ僕、お父さんの真似は
しないほうがいいのかなぁ。▼
せっかく今日…
夢がかなうと思ったんだけどな…▼
- [アシュラ]
- 夢?▼
- [カンナ]
- うん。今日のお祭りはお父さんの真似をして、
お父さんと一緒に歩きたかったんだ。▼
- [アシュラ]
- えっ?▼
- [カンナ]
- 僕、お父さんみたいな盗賊の服を作ったんだ。
それを着て、親子で歩きたいと思ってるの。▼
…俺は薄汚れた盗賊…
…焼き鳥は塩しか受けつけねえぜ?▼
みたいなことを屋台で言いたかったのに…▼
- [アシュラ]
- ふっ…なんでそんなことを思いつくのか。
子どもって奴は不思議な生き物だ…▼
…よしわかった。
じゃあ今日はそうしようじゃねえか。▼
せっかくのお祭りだ。
とことんまで付き合ってやるぜ!▼
フウガ†
- [カンナ]
- お父さん!
お祭りってすごく楽しそうだね!▼
おいしそうなものを売ってる屋台もあるし、
面白そうな出店もいっぱいあるよ!▼
- [フウガ]
- カンナ、あまり浮かれるな。
今はまだ戦闘中だぞ。▼
- [カンナ]
- ご、ごめんなさい…
お父さん…▼
- [フウガ]
- いや、すまん。
私も強く言い過ぎた。▼
祭りが楽しいのは、
子供のお前には無理もないことだというのに。▼
- [カンナ]
- お父さんは謝らなくていいよ。
僕を心配して注意してくれたんだもん。▼
- [フウガ]
- …お前には苦労をかけてしまっているな。▼
普通の子供なら、
無邪気に遊びまわっている年頃だろうに…▼
- [カンナ]
- そんなことないよ!▼
僕、お父さんたちのお手伝いができて
すごく嬉しいと思ってるもん!▼
- [フウガ]
- そうか。
それなら私としても救われる思いだ。▼
だが、今日くらいは思い切り遊んでほしい。
特別な祭りの日くらいはな。▼
無論、賊を殲滅した後の話だが…▼
- [カンナ]
- うん!もちろんだよ!
お父さんも一緒に遊んでくれるんだよね?▼
- [フウガ]
- 一緒に遊ぶ?▼
- [カンナ]
- あ、迷惑だった?▼
- [フウガ]
- いや、そうではない。▼
ただ、私は幼少時より
次期族長として育てられたのでな…▼
こういった祭りの場で遊ぶということに
あまり慣れていない。▼
それゆえ、一緒に遊ぶと言われても、
どうすればいいものかと思索していた。▼
- [カンナ]
- そんなの簡単だよ!
一緒に楽しんでくれればいいんだもん!▼
輪投げをしたり、金魚すくいをしたり!
絶対に楽しいと思うよ!▼
- [フウガ]
- う、うむ…
輪投げとはどのような遊びなのだ?▼
- [カンナ]
- 木でできた輪っかを
的に向かって投げる遊びだよ!▼
- [フウガ]
- なるほど…
では、金魚すくいとはどのようなものだ?▼
- [カンナ]
- 桶に入った金魚を
破れやすい網ですくう遊びだよ!▼
- [フウガ]
- ふむ…
風の部族の祭りにはなかったものだ…▼
どれもこれも初めての経験ではあるが、
できるだけがんばってみるぞ。▼
- [カンナ]
- あはは!
遊びをがんばるなんて、変なお父さん!▼
- [フウガ]
- ふっ。
確かにそうだな。▼
では、そろそろ戦いに集中するとしよう。
祭りの時間をこれ以上奪われてはかなわん。▼
- [カンナ]
- うん!
お父さん!▼
アンナ†
- [カンナ]
- お母さん、こんなことになっちゃったけど…
今日、商売はするんだよね?▼
- [アンナ]
- もちろんよ。
さっさと賊を倒して、ガンガン稼ぐわ。▼
あと、そうだ。
今日のお祭りの願いごと、やっと決まったわよ。▼
- [カンナ]
- えっ、何にしたの?▼
- [アンナ]
- 「この子が私みたいな、優秀な商人に
なりますように」ってお願いするつもりよ。▼
- [カンナ]
- …優秀な商人かぁ…
私、なれるかなぁ…▼
- [アンナ]
- 大丈夫、あなたは私の子。
優秀な商人の血が引き継がれているはずよ。▼
- [カンナ]
- わかった。
その言葉を信じてがんばる!▼
- [アンナ]
- うふふ、その意気よ。
で、今日売るのは、この花よ!▼
この花には「私を集めて」っていう
特殊な花言葉があって…▼
集めれば集めるほど、
いいことが起きるという不思議な花なの。▼
- [カンナ]
- へぇー、おもしろいね!▼
- [アンナ]
- そうでしょう。▼
で、花を売る際に一つ、
商人としての新たなテクニックを伝授するわ。▼
- [カンナ]
- わかった。
で、どういうテクニックなの?▼
- [アンナ]
- …心して聞きなさい。
あなたはこの花を持ってお祭りを練り歩き…▼
あなたのことを知らないお客さんに
花を売ってまわるの。▼
- [カンナ]
- 私のことを知らないお客さんに?▼
- [アンナ]
- そう、そこが肝心よ。▼
…まずは見知らぬお客さんを見つけるわよね。
で、その人に花を買ってもらう。▼
そしたらしばらくして、
またその人のところに行って、▼
「花を買って」って言うの。▼
その人は、きっとこう言うわ。
「さっき買ったよ」って。▼
- [カンナ]
- うん、そうだよね。▼
- [アンナ]
- そこであなたは、すかさずこう返すの。▼
「ああ、多分それ、私の双子の姉妹だよ」
「私の花も買って」って。▼
こんな感じで、いろんな見知らぬ人に
売って歩くの。▼
- [カンナ]
- え、えーっ!?
それって、嘘をつくってことじゃない?▼
そんなのやだよー! やりたくないーっ!
私、そんな商人にはなりたくなーい!▼
私にそんなことやらせようとするなんて
お母さん、見損なったよ!▼
- [アンナ]
- …………▼
…こ、心にグサリときたわ…▼
今のは教えちゃいけないテクニック
だったのかも…▼
- [カンナ]
- ほんとだよー。▼
- [アンナ]
- あぁ…私ってダメね…▼
お金が絡むとつい…
よからぬことを考えちゃう癖があって…▼
この手はもう使わないって、
あのとき反省したのに…▼
- [カンナ]
- あのときって?
もしかして、実際にやったことあるの?▼
- [アンナ]
- …え、ええ…
実は…カムイに…▼
- [カンナ]
- えーっ!?
お父さんにーっ!?▼
- [アンナ]
- 彼…いい人だから、
真実を打ち明けても怒らなかったわ。▼
それどころか、二度も買ったのは
花を気に入ったからだとか言ってくれて…▼
うぅ…
思い出すだけで…恥ずかしい…▼
- [カンナ]
- もう、お母さんったら…
ほんと、気をつけたほうがいいよ?▼
娘にそんな手を教えようとしたってバレたら、
さすがのお父さんも怒るんじゃない?▼
- [アンナ]
- そ、そうよね…▼
- [カンナ]
- …でも、この花…ほんときれいだね。▼
そんなズルい手を使わなくても
たくさん売れると思うな。▼
だからちゃんと普通に、
正々堂々と売ろう?▼
- [アンナ]
- ええ、そうよね。
わかった、そうしましょう。▼
反省の印に、
今日のお祭りの願いごとは変更しておくわ。▼
「この子が私みたいな商人になりますように」
じゃなくて…▼
「私みたいに、がめつくない商人に
なりますように」にしておく。▼
だから、さっきのテクニックは
聞かなかったことにして?▼
- [カンナ]
- うふふ、わかった。
さ、賊を倒して商売を始めよう?▼
- [アンナ]
- そうね。
さっさと倒して、じゃんじゃん稼ぐわよっ!▼
- [カンナ]
- わーい!
サービスしちゃうよーっ!▼
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Last-modified: 2020-08-28 (金) 16:40:07