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ゼロの会話

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ラズワルド

会話1

[ゼロ]
…………▼
[ラズワルド]
あ、ゼロだ!
どうしたの? そんなしかめっ面して。▼
[ゼロ]
ふっ…
しかめっ面とはご挨拶なコトだ。▼
…お前はいつも笑っているように見えるな。▼
[ラズワルド]
そうだね!
笑ってたらいいことあるし。▼
そういえばさ、
僕たちって同じ王城兵なのに…▼
こうやって二人で話したことって
あんまり無かったよね。▼
えへへ…今日はゼロと話せて嬉しいよ!▼
[ゼロ]
…………▼
[ラズワルド]
ゼロ?▼
[ゼロ]
軽い言動、上っ面の笑顔。
お前みたいなやつが一番厄介だ…▼
ナニを言っても、
お得意の笑顔で受け流されるからな。▼
[ラズワルド]
え…?▼
[ゼロ]
先に言っておこう。
俺はお前を信用していない。▼
[ラズワルド]
ええっ!?
そ、そうだったの!?▼
ごめん、ゼロ。
僕なにかしちゃった?▼
[ゼロ]
いや、ナニもしていない…
というか何もなさ過ぎるからだ。▼
オーディンと同じように、
お前にもこの世界での記録がない。▼
[ラズワルド]
!!▼
[ゼロ]
そこまではまあいい。
経歴などどうにでもなるからな。▼
だがお前はよりによって、
時期国王の臣下というご身分だ。▼
下手なことをされたら国が傾くというのに、
なぜマークス様はこいつを臣下にしたんだ。▼
…ナニか厭らしい手でも使ったか?▼
[ラズワルド]
そ、そんなことしてないよ!▼
[ゼロ]
ふぅん…? じゃあちゃんと、
そのクチで説明してみろ。▼
お前はどうやってここに来て、
マークス様の臣下になったんだ。▼
[ラズワルド]
それは…▼
…………▼
[ゼロ]
何故目を逸らす。▼
[ラズワルド]
…ゼロにじっと見られて、
恥ずかしかったからだよ。▼
[ゼロ]
恥ずかしい? 嘘をつけ。
目を逸らすのはやましいことがあるからだ。▼
[ラズワルド]
どうしてそんなに疑うんだよ…▼
やましいことなんてない。
信じてよ!▼
僕は王族の臣下になって、
何か悪いことしようなんて思ってない!▼
[ゼロ]
なるほど、クチでは何とでも言えるな。
少々痛い目を見せて吐かせてもイイが…▼
生憎、余計なコトをしたら
マークス様に睨まれるのは俺の方だ。▼
…今日のところは見逃してやる。▼
(ゼロが退場)
[ラズワルド]
な…なんなんだよ、あいつ!▼
オーディンとは仲いいくせに、
なんで僕だけ…!?▼
よし決めた。マークス様の名誉のためにも、
絶対僕のこと信用させてやる…!▼

会話2

[ラズワルド]
見つけたよ、ゼロ!!
どうしたら僕を信用してくれるの?▼
[ゼロ]
…マークス様の臣下になった理由を
ちゃんと言えたらな。▼
[ラズワルド]
えっと…マークス様の臣下になったのは
手合わせして認めてもらったからだよ。▼
マークス様は強い臣下が
欲しかったみたいで…▼
[ゼロ]
剣を交えて信用を勝ち取ったのか。▼
[ラズワルド]
そうだね。
でも、それだけじゃダメなんだろ?▼
僕がどうしてここに来たのか
わかってもらわないといけないんだよね。▼
でも…ごめん。
それだけは言えなくて。▼
代わりに、ゼロに信じてもらえるなら
なんでもするよ。▼
[ゼロ]
なんでも?
ここでヤっちまってもイイってことか?▼
[ラズワルド]
殺すってこと!?
信用と引き換えに死を…!?▼
い、命をとらない方向で、
何とかお願いできないかな。▼
[ゼロ]
なるほど。
それならナニをしてもいいんだな?▼
[ラズワルド]
もちろん。▼
[ゼロ]
…………▼
[ラズワルド]
…………▼
[ゼロ]
へえ…目を逸らさないか。
どうやら本気みたいだな。▼
[ラズワルド]
だって僕はこれぐらいしかできないし。▼
[ゼロ]
イイ心がけだ。
喜べ、信頼度が上がったぞ。▼
[ラズワルド]
!!
それは良かった。▼
で、でも顔がだんだん
近付いてるような…▼
ねえ、大丈夫?
こんなに近くて変な風に見られない?▼
[ゼロ]
なんだ、怖いのか…?▼
大丈夫だ。
俺とレオン様はいつもこんな感じだからな。▼
信頼し合っていたらカオの距離ぐらい
気にならなくなる。▼
[ラズワルド]
そ、そうなの?▼
じゃあ僕もマークス様にご報告する時とか
こうしたほうが良いのかな…▼
[ゼロ]
いや、それはやめておけ。
変な風に見られるぞ。▼
[ラズワルド]
あはは、そうだよね。
…って、▼
やっぱり変な風に見られるんじゃないか!
ゼロ、僕をからかったね!?▼
[ゼロ]
そうだな。
からかわせてもらった。▼
お前が思っていたよりも
単純な奴だということがわかったからな。▼
…こういう奴には、
まあ害はないと見ていいだろう。▼
[ラズワルド]
じゃあ僕のこと信用してくれたの?
ここに来る前のことも言ってないのに…▼
[ゼロ]
ああ。大事なのはマークス様が
どうやってお前を選んだのか…だ。▼
ソコが真実だとわかったなら、
ひとまずはそれでいい。▼
俺だってここに来る前のコトは
人に言えたものじゃないからな。▼
[ラズワルド]
そっか。よかった…
ありがとう、ゼロ。▼
[ゼロ]
感謝するなら、お前のような不審者を
臣下にしたマークス様にするんだな。▼
俺はいつもレオン様に感謝している。
レオン様の熱いモノをこの身に受け、▼
お望みとあらば毎夜でも…
この身を捧げることを厭わない。▼
[ラズワルド]
え…ええっ!?
そんなことしてるの!?▼
[ゼロ]
そんなことって、どんなコトだ?▼
俺はレオン様の思いを汲み、
昼夜問わず務めていると言っただけだ。▼
なのに…
一体ナニを想像したんだ?▼
[ラズワルド]
…!!▼
[ゼロ]
イイねえ、その目…
お前はなかなか、からかい甲斐のある奴だ。▼
これからも仲良くヤろうぜ?
王城兵同士、奥まで受け入れあおう。▼
[ラズワルド]
や、やだ。
絶対に嫌だ。▼
[ゼロ]
…いやらしいな。
クチでは嫌がっていても、▼
さっきまで俺の信用が欲しくて
体が疼いて仕方なかったくせに。▼
[ラズワルド]
そんなことはない!▼
うう…
よくわからないけど恥ずかしいよ…!▼
レオン様、オーディン、
この人なんとかしてーっ!!▼
(ラズワルドが退場)
[ゼロ]
逃げたか。
まあいい、捕まえるのは簡単だ。▼
捕まえて、動けなくして、
何て言葉をかけてやろうか…▼
その時のカオを想像するだけで
ゾクゾクするな。▼

レオン

会話1

[レオン]
…………▼
[ゼロ]
レオン様、どうかされましたか?
少しお疲れのように見えますが。▼
[レオン]
…ああ、ゼロか…▼
疲れているというか…▼
この祭りに来て、
嫌な記憶がよみがえってきたんだ。▼
[ゼロ]
なるほど…
俺でよければ話を聞きますよ。▼
[レオン]
…………▼
暗夜の祭りで僕は見てしまったんだよ。▼
貧しい子どもたちが…▼
…………▼
[ゼロ]
なんですか?
続きをお願いします。▼
[レオン]
いや、やっぱりやめておくよ。▼
戦闘中に話すようなことでもないし…
お前もつまらないだろうから。▼
[ゼロ]
いえ、俺のことは気にしないでください。
話せば楽になることもありますよ。▼
[レオン]
礼を言っておくよ、ゼロ…
お前の心遣いはしっかりと伝わってきた。▼
その気持ちだけ受け取っておくよ。▼
さ、今の話は忘れて…
気を引き締めて戦いに戻ろう。▼
[ゼロ]
はい、わかりました…▼

会話2

[レオン]
この祭りには
不思議な雰囲気があるね…▼
さっきの話、黙っていようと思ったけど…
打ち明けてみたくなった。▼
ゼロ…
聞いてくれるか?▼
[ゼロ]
はい、もちろんです。
俺もずっと気になっていましたので。
[レオン]
あれはまだ小さかったころの話だ。▼
僕は乳母に連れられて…
今日のような祭りに来たことがある。▼
屋台を見てまわって、
ほしいものはみんな買ってもらえた。▼
まるで、全てが僕の手中にあるような…
そんな気分だった。▼
そうやって屋台の外れまできたとき…
見えたんだ。▼
[ゼロ]
…何がですか?▼
[レオン]
貧民街だよ。▼
僕と同い年ぐらいの貧しい子たちが
こちらをじっと見ていたんだ。▼
あの恨めしそうな瞳は…
今でも脳裏に焼き付いている。▼
[ゼロ]
その記憶が蘇ってしまった、と…▼
[レオン]
僕は何もできなかった。
あの子達は食べるものにも困っていただろう。▼
なのに、声をかけてやれなかった。
手の中にある菓子を分け与えられなかった。▼
色とりどりの菓子を全部、
自分のものにしておきたかったんだ。▼
[ゼロ]
…………▼
[レオン]
何日か経って、祭りの終わった町に
再び出向いた時には…▼
彼らは道端で息絶えていた。▼
その時やっと思ったんだ。
自分がいかに強欲だったかを。▼
もしあの時、僕が砂糖菓子をひとつでも
分け与えていたら…▼
あの子達は今も、
生きていたかもしれないのに。▼
僕は王族として、最低なことをした…▼
[ゼロ]
レオン様はソレを俺に打ち明けて…
許されたいのですか?▼
[レオン]
…ああ。そうかもしれない。▼
[ゼロ]
ではひとつだけ、
イイことをお教えしましょう。▼
もしあなたが子どもたちに
声をかけていても…▼
遅かれ早かれ、
そいつらは死んでいました。▼
[レオン]
…!▼
[ゼロ]
食べ物がなくて死ぬことは、
貧民街では珍しくない。▼
そうでなくとも、いつ誰に殺されても
文句など言えない場所なのです。▼
砂糖菓子ひとつもらったとして、
運命は変わらない。▼
レオン様が気に病むことはありません。▼
[レオン]
そんな…でも…▼
[ゼロ]
では、もしあなたがその子達に
声をかけたとしましょう。▼
そうすれば、死んでいたのは
レオン様のほうだったかもしれませんよ。▼
身なりの良い子どもが
うかつに貧民街に立ち入るなどすれば、▼
誘拐をされるか、身包みを剥がされ
その場で殺されるか…どちらかです。▼
半端な優しさは、時に身を滅ぼす。
レオン様の判断は正しかったのですよ、▼
…あなたが危ない目に遭わなくてよかった。
心からそう思います。▼
[レオン]
ゼロ…▼
[ゼロ]
俺は苦労知らずでお気楽な奴が嫌いです。
そういう者には地獄を見せてやりたくなります。▼
ですが…▼
レオン様には一度も
そのようなことを思ったことがありません。▼
あなたの人知れぬ苦労が、無言のうちに
伝わってくるからかもしれませんね。▼
[レオン]
…………▼
ありがとう、ゼロ。
少し気が楽になった。▼
お前と話せてよかったよ。▼
[ゼロ]
勿体無いお言葉です。▼
[レオン]
ただ、あの祭りの記憶は
一生忘れないつもりだ。▼
自分自身の戒めとしてね。▼
[ゼロ]
はい。その心構えが
素晴らしい王国を築くものと思います。▼
[レオン]
いや、僕一人では成し遂げられない。
力を貸してくれるね? ゼロ。▼
[ゼロ]
ご命令とあらば。
いつまでもお傍で、全身全霊でお力に…▼

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Last-modified: 2020-08-25 (火) 16:42:44
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