会話集/章別会話/異伝　絆の暗夜祭仲間との会話/サイラス

サイラスの会話†

サイラスの会話
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サイゾウ†

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会話1†

[サイラス]: …………▼
[サイゾウ]: おい、何をボーッとしている。
さっさとノスフェラトゥを退治しろ。▼
[サイラス]: …それがさ、あんまり乗り気じゃないんだ。▼
[サイゾウ]: 乗り気じゃない？
どういうことだ？▼
もしや、ノスフェラトゥに
怖じ気づいたのではあるまいな？▼
[サイラス]: 違うんだ。▼
ノスフェラトゥは襲撃しにきたんじゃなくて、
一緒に祭りを楽しみたいだけなのかも。▼
…ふとそう思ったら、
その考えが頭から離れなくなってな。▼
[サイゾウ]: …お前、正気か？▼
[サイラス]: 言いたいことはわかる。
いつもの俺なら、こんなことは考えないさ。▼
…この祭りには参加者の友情が深まるっていう
不思議な言い伝えがあるらしいけど…▼
そのせいで、こんなことを思うのか…▼
[サイゾウ]: ふっ。バカバカしい。
ノスフェラトゥに友情を抱いたというのか？▼
[サイラス]: わからない…▼
[サイゾウ]: わかれ！
意地でも否定しろ！▼
連中の暴れっぷりが見えないのか。
あれが楽しみにきたという態度か？▼
[サイラス]: …あれが、この異界に住まう彼らなりの
楽しみ方だったとしたら？▼
[サイゾウ]: ！？▼
[サイラス]: …よくいるだろ。
外見が怖くて、何を考えているのかわからない人。▼
でも実際に接してみると、実はいい奴…
あいつらも、そういうタイプだとしたら？▼
[サイゾウ]: ど、どうなっても知らんぞ、好きにしろ！▼

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会話2†

[サイゾウ]: …おい。
まだバカげた妄想の中にいるのか？▼
[サイラス]: いや、お前のほうが正しいかもな。
やっぱりノスフェラトゥはノスフェラトゥだ。▼
まったく、この祭りの不思議な雰囲気には
まいるよ。▼
[サイゾウ]: ふん、やっと目が覚めたか。
お前がノスフェラトゥに殺されたら、▼
墓前にノスフェラトゥの人形でも
供えてやろうと思っていたところだ。▼
[サイラス]: えっ？　お前…
優しいところ、あるんだな？▼
[サイゾウ]: 何？▼
[サイラス]: わざわざ俺のためにノスフェラトゥの
人形を用意してくれようとしたんだろ？▼
お前も見かけは恐ろしいけど、
中身は意外と優しいタイプなんだな。▼
[サイゾウ]: お、俺をノスフェラトゥと同じ扱いにするな！▼
[サイラス]: なあ、この騒ぎがおさまったら、
一緒に屋台でも見てまわらないか？▼
さっき見た感じだと、うまそうな甘味の
屋台なんかもあったぞ？▼
目を覚ましてくれたお礼に俺がおごるからさ。▼
[サイゾウ]: そんな女子どもが食うようなものはいらん。▼
[サイラス]: あはは、典型的な食わず嫌いのセリフだな。▼
屋台にあった甘味は、
見たことのないような珍しいものだった。▼
物は試しだ。一緒に食べにいこうぜ？▼
[サイゾウ]: しつこい。嫌だと言っているだろう！▼
[サイラス]: お前、知れば知るほどかわいいところが
出てくるタイプだな。▼
その証拠にほら、今、一瞬照れただろ？
顔が赤くなったような気がしたぞ？▼
[サイゾウ]: そうではないっ！！▼
仮に赤くなったとしたら、
それは怒りの赤だ！！▼
[サイラス]: いいから素直になれって。
とにかく、あとで待っているからな。▼
[サイゾウ]: …はぁ…はぁ…
なんなのだ、あいつは…▼
しかし、この祭りの不思議な
言い伝えは本当なのかもしれん。▼
…………▼
あとで、あいつと屋台をまわってみるか…▼

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ハロルド†

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会話1†

[ハロルド]: はっはっは！
ノスフェラトゥめ、運が悪かったな！▼
普段なら好き放題やれただろうが、
このハロルドがきたからにはそうはさせん！▼
お前らのような奴らは、徹底的に成敗して…▼
[サイラス]: ハロルド…
かっこいいセリフの最中に悪いが…▼
[ハロルド]: おお、サイラスくんではないか。
どうしたのだね？▼
[サイラス]: いや、ほら…足もと。▼
犬の糞を踏んでる。▼
[ハロルド]: ああっ！？▼
くっ！
ノ、ノスフェラトゥめ！！！▼
こんな姑息な手段で
ヒーローを冒涜しようというのかっ！▼
[サイラス]: いや、ただの犬の糞だろ。▼
[ハロルド]: 地雷のつもりで仕掛けたのなら、
それは逆効果だったな！▼
なぜなら、その糞は
ヒーローの心に怒りの火をつけた！！▼
では、いざっ！▼
！？▼
ん？　なんだ？　この衝撃は？
急に目の前が真っ暗になったぞ！▼
これはもしや、ノスフェラトゥの魔術か！？▼
[サイラス]: いや、ハロルド…▼
真っ暗になったのは、
落とし穴に落ちたからだよ。▼
[ハロルド]: …………▼
はっは！　そういうことか！
どうりで謎の衝撃を感じたわけだ！▼
[サイラス]: ほら、手を貸すよ。▼
[ハロルド]: よっこらしょ、と！
この落とし穴も、しっかり埋めておこう！▼
ふむ、よし。これでまた一つ、皆のために
正しき行いができたぞ。▼
サイラスくん、もろもろ感謝する。
君に華やかな幸運あれっ！▼
[サイラス]: あ、ありがとう。▼

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会話2†

[ハロルド]: サイラスくん、どうしたのだね？▼
[サイラス]: いや、急にお腹が痛くなってきてさ…
うぅ…さっき食べた魚が当たったのか…▼
[ハロルド]: はっはっは、君は幸運な男だ。
この薬を飲みたまえ。▼
私もたまに謎の腹痛に襲われることがある。
だから、いつも薬を持ち歩いているのだ。▼
[サイラス]: …いや、大丈夫だ。
薬に頼るのは好きじゃないんだ。▼
[ハロルド]: そうなのか。▼
…む？
かく言う私も腹が痛くなってきた気がするぞ？▼
しかし、心配はいらない。
私は即座にこの薬を飲むからな！▼
…………▼
うむ、さっそく効いてきた。
さすがは暗夜の街の薬屋だ！▼
[サイラス]: すごい薬だな…▼
[ハロルド]: そうとも、あの薬屋は素晴らしいからな。
見たまえ、この薬の包み紙を。▼
なかなか粋だろう。ヒーローのために
特別な紙を使ってくれているのだ。▼
[サイラス]: いや、それ…
下剤って書いてあるぞ？▼
[ハロルド]: な、なにぃっ！？▼
ほ、本当だ…
下剤と書かれている…▼
はっはっは…
しかし心配はいらない…はずだ…▼
私のように屈強な肉体を持つ者は、
下剤ごときに負けないのだからな！▼
…今飲んだのが下剤ならば、
ではこっちが腹痛の薬だったか…▼
[サイラス]: くっ…本格的にお腹が痛くなってきた…▼
[ハロルド]: サイラスくん、これを飲みたまえ。
最後の一錠だ。さあ。▼
[サイラス]: ハロルドこそ、その薬を飲むんだ。
それで下剤を相殺できるかもしれないぞ。▼
[ハロルド]: いいや、飲まない。▼
ヒーローとは、自分のことには目もくれず、
他者の幸せを願う存在なのだ。▼
下剤が効いてきた気もしなくもないが…
気合いで乗り切るのがヒーローの務め！▼
[サイラス]: …ありがとう、ハロルド。
お前の熱いヒーロー魂、確かに受け取るぞ。▼
…では、ゴクリ…と。▼
…ハロルド。
ピンチになったら必ず言ってくれ。▼
誰もいないところに
すぐ連れてってやるからな。▼
もし誰かに見られても
俺がフォローする。▼
お前のヒーローとしての名誉は、
絶対に傷つけない。▼
ハロルドは俺の恩人なんだからな。▼
[ハロルド]: サイラスくん…▼
…感動した。君の熱き魂が…
下剤を亡きものにしてくれた気がするぞ！▼
[サイラス]: 薬が効いてきて…こっちも楽になってきた…
よし、戦闘に戻ろう！▼
[ハロルド]: ああ！
今度は糞にも落とし穴にも引っかからないぞ！▼
うっ…腹が…▼
いやいやいや、大丈夫！　気のせいだ！
待っていろ、ノスフェラトゥ！！▼

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マークス†

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会話1†

[マークス]: くっ…ノスフェラトゥめ…
調査の邪魔を…▼
[サイラス]: マークス王子、どうかなさいましたか？▼
[マークス]: サイラスか。
いや、たいしたことではない。▼
私個人の話だ。▼
[サイラス]: しかし…
調査という言葉が聞こえたようなのですが…▼
[マークス]: …………▼
[サイラス]: …申し訳ありません。
盗み聞きするつもりはなかったのですが…▼
[マークス]: まあいい。
その通りだ。▼
だが調査と言っても、大げさなことではない。
この際だから話すとしよう。▼
トマト投げという催しに興じるほどに
この異界は作物が豊富だ。▼
あれこそが豊かさの象徴…
暗夜とは大違いだとは思わないか？▼
[サイラス]: …はい。
そう思います。▼
[マークス]: …この違いはなんなのか。
この世界には何があって、暗夜には何がないのか。▼
その辺のことを知りたいと思ってな。▼
[サイラス]: なるほど。
調査とはそういう意味だったのですね。▼
教えてくださってありがとうございます。▼
[マークス]: …さて、長話をしている場合ではない。
ノスフェラトゥを一掃しなくては。▼
[サイラス]: はい！▼

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会話2†

[サイラス]: マークス王子！▼
[マークス]: どうした、サイラス。▼
[サイラス]: この世界の土壌を少し見てみたのですが…
暗夜とは土の成分が違うような気がします。▼
[マークス]: なんだと？▼
[サイラス]: 今ははっきりとお答えできませんが…▼
国に帰って図書館に行けば、
具体的な成分まではっきりすると思います。▼
[マークス]: …その任務、果たしてくれるか？▼
[サイラス]: もちろんです。
よろこんで。▼
[マークス]: そうか、恩に着る。▼
私は賊を追い払ったのち、
屋台の者たちに話を聞いてみるつもりだ。▼
それぞれの作物をどう育てているのかなと…
きっと秘訣があるはずだ。▼
[サイラス]: …マークス王子。
改めて敬意を表します。▼
[マークス]: 何がだ？▼
[サイラス]: どんなときでも
国のことを考えてらっしゃる姿…▼
心から感服します。▼
[マークス]: 言われるほどでもない。
当然のことをしているまでだ。▼
[サイラス]: 屋台への聞き取りの際は
ぜひご一緒させてください。▼
全ての情報をメモに書き出し、
後日まとめてお渡しします。▼
あとは作物の種や土を持ち帰ってもいいか、
先程の行商人に聞いてみましょう。▼
[マークス]: …そこまでしてくれなくていい。
今日はせっかくの祭りなのだぞ？▼
[サイラス]: いいえ、このサイラス。
とことんまでお付き合いしたいのです。▼
[マークス]: …………▼
ふっ、変わった男だな。▼
[サイラス]: 恐縮です。▼
[マークス]: …いつか、暗夜でも
このような豊かな祭りを開きたい。▼
サイラス。
その際は、お前を責任者に据えてもいいか。▼
[サイラス]: ！？▼
ありがたきお言葉。
誠心誠意、お務めします。▼