子世代編 弐:記憶の双剣†
オープニング†
オープニング1†
これは私の憶えている、或る世界の話。▼
カンナが『夜刀神・空夜』を手にした頃、
町では竜の叫びが響いていた。▼
人ひとり見当たらぬ、空虚で奇妙な町。▼
そこには同じく秘境を追われた
子どもたちの姿があった。▼
東には彷徨える王子とその従者たち。▼
西には気だるげな執事見習いと、
暴れ馬に乗った騎士見習い。▼
そして悲しみから自我を失った
嘆きの竜…▼
もう一人の「カンナ」がいた。▼
オープニング2†
- [カンナ]
- ゴアアアアアアアアアア!!!!!▼
- [ゾフィー]
- だめだよ、ディーア!
この子全然おとなしくならない!▼
- [ディーア]
- 勘弁してくれよ…
ゾフィーの攻撃も通じないとか…▼
もう打つ手なしじゃん…▼
- [ゾフィー]
- どうしよう…
人の姿に戻せたらなんとかなるのに…!▼
よし、ダメもとでもう一発…
えーーーい!!▼
- (ゾフィー、竜カンナに攻撃を仕掛けるも効き目がない)
- [カンナ]
- ゴアアアアアアアアアアアアア!!▼
- [ゾフィー]
- ええーっ!? やっぱりダメだー!
どうしたらいいの!?▼
ディーアが見たときは、
まだ竜になってなかったんでしょ!?▼
- [ディーア]
- ああ…
遠くで俯いて泣いてたんだよ…▼
けど近づこうとしたら急に…
すげえ光に包まれて竜になっちまった…▼
- [ゾフィー]
- 泣いてたの? この子が?▼
- [ディーア]
- なんか辛いことでもあったんじゃね?
俺たちみたいに、親を死なせたとかさ…▼
- [ゾフィー]
- ちょっと!?
ディーアったら何てこと言うの!!▼
あたしの父さんは死んでない!▼
秘境から出るときに
ちょっとはぐれちゃっただけで…▼
ディーアのお父さんだって
ディーアを逃がして残っただけでしょ?▼
別に死んだわけじゃ…▼
- [ディーア]
- ないとは言えないだろ…▼
つーか、あんな数の敵相手に戦って
死なねえほうがおかしいぜ…▼
- [ゾフィー]
- もう、ディーアのバカ!
それ以上言うとこの槍で…!▼
- [ディーア]
- や、やめろ。
お前に殴られるとただじゃすまない…▼
なんでもするから、
俺から服まで奪おうとするな…▼
- [ゾフィー]
- じゃあ二度とそんなこと言わないで!
父さんたちは生きてる。▼
あたしたちは…
絶対に二人を助けに行くんだから。▼
それで…今までできなかった分、
いっぱい一緒に過ごすんだから…!▼
- [カンナ]
- ゴアアアアアアアアアアアアア!!!!▼
- [ディーア]
- ま、その前にこいつを何とか
しないといけねーわけだけどな…▼
- [ゾフィー]
- うう…言うこと聞かない動物は
アヴェルで慣れてるけど…▼
これはさすがにどうにもならないよー!▼
- [ディーア]
- つーか、やばいんじゃね…
こいつ目立つし…▼
このままじゃ例の敵に見つかるのも…
時間の問題だろ…▼
せっかく逃げてきたのに、
これじゃ死ぬの待ってるのと同じじゃん…▼
…………▼
クソ親父…
こんなところで死ぬぐらいなら…あの時、▼
あんたの隣で戦って死んだほうが
マシだったぜ…▼
オープニング3†
- [フォレオ]
- ええと…
ここは、どこなんでしょう…▼
- [エポニーヌ]
- なんだか妙なトコロまで来ちゃったわね。
道は合ってるの? オフェリア。▼
- [オフェリア]
- 燐光を放ちし聖石…
スターライトクォーツの導きによると、▼
私たちが進むべき道は
この十字星の方角で間違いないわ。▼
- [エポニーヌ]
- ふーん…行く場所がわかるだなんて
自信満々に言うから信じたけど、▼
ホントに大丈夫なの?
よく見たらそれ、ただの石ころじゃない。▼
- [オフェリア]
- 失礼ね! これは万物を見通す
神秘的な力を宿した聖石で…▼
- [エポニーヌ]
- っていう設定でしょ?▼
- [オフェリア]
- そうだけど…▼
- [フォレオ]
- そうなんですね…▼
- [エポニーヌ]
- んもう!
じゃあ方角なんてデタラメじゃない!▼
せっかく3人合流できたのに、
これからどうしてらイイのよ!▼
- [オフェリア]
- ご、ごめんなさい…▼
- [フォレオ]
- いえ、いいんですよ。▼
どうせ僕たち、秘境から出たばかりで
行くあてなんかないんですから。▼
…オフェリアは、
その石を本当に大切にしているんですね。▼
- [オフェリア]
- そうね。だってこれは…
父さんがくれた物だから。▼
- [フォレオ]
- オフェリアのお父様が…?▼
- [オフェリア]
- ええ。秘境から私を逃がす時に
「お守りだ」って渡されたの。▼
「オフェリアは先に秘境から出ろ」
「心配するな、俺は後から追いかける」▼
父さんはそう言って…
私を逃がしたわ。▼
無限に現れる敵を薙ぎ倒し、
熾烈な攻撃を受けても怯まずに…▼
とても惚れ惚れする勇姿だった。▼
…涙が出ちゃうぐらい。▼
- [フォレオ]
- オフェリア…▼
- [オフェリア]
- そのあと父さんとは会えなかった。
無事でいるって信じてるけど…▼
本当はずっと思ってるんだ。
もしかしたら父さんは、もう…▼
- [フォレオ]
- いいえ…オフェリア、大丈夫ですよ。
それ以上何も言わないでください。▼
…僕もおんなじです。▼
せっかく秘境の外に出て、
家族一緒に暮らせると思ったのに…▼
待ち望んだあの日、
僕を迎えに来たのは化け物たちでした。▼
愛馬を連れて、必死に逃げる途中…
見つけたのはこのブリュンヒルデだけ。▼
お父様がこれを手放されるはずないのに…
何かあったに違いありません。▼
考えたくはないですが、
これを見つけた場所で、お父様は…▼
- [オフェリア]
- フォレオ…▼
- [フォレオ]
- …………▼
- [エポニーヌ]
- …な、なんなの。
二人そろって辛気臭いカオしちゃって。▼
死体を確認してないのなら、
まだ希望はあるじゃない。▼
それに父親がいなくなったぐらいで
そんなに落ち込むものなの?▼
少なくともあたしは、あんな父親…
いなくなってせいせいするわ。▼
- [フォレオ]
- いけませんよ、エポニーヌ。
言っていいことと悪いことがあります。▼
- [エポニーヌ]
- だ、だって…▼
…だって、
どう考えたって勝手すぎるわよ。▼
今までろくに会いに来なかったくせに
敵が来た時だけ必死に駆けつけて…▼
あたしを守って、自分だけ残って、
帰ってこなくなるなんて。▼
…あたしをこんなに心配させて、
ほんと、イイ迷惑よ!▼
迷惑以外の何物でもないわ!▼
- [フォレオ]
- エポニーヌ…▼
…ごめんなさい。
あなたの気持ちをわからずに僕は…▼
- [エポニーヌ]
- ううん…イイのよ。▼
どうせならあたしなんかより
レオン様を助ければよかったのにね。▼
そうすれば少なくとも、
フォレオは悲しまずに済んだのに。▼
- [フォレオ]
- そんな! エポニーヌもオフェリアも、
無事でいてくれて本当に良かったです。▼
僕を探してくれて、一緒にいてくれて、
こんなに心強いことはありません。▼
だからもう、
そんなことは言わないでください…▼
みんなで戦って、
きっとお父様たちを助けましょう。▼
- [エポニーヌ]
- ええ…▼
- [カンナ]
- ゴアアアアアアアアアアア!!!▼
- [フォレオ]
- …!?
な、なんです、今の唸り声は!?▼
- [オフェリア]
- た、たいへん!
竜が暴れてるわ!▼
- [エポニーヌ]
- あの竜、狙われてるわね。
周りに…少なくとも五体の敵兵がいる。▼
- [オフェリア]
- ええっ、敵…!?
私、ぜんぜん見えなかった…!▼
- [エポニーヌ]
- 当然よ、こちとら義賊だもの。
人よりも目聡いのよ。▼
- [フォレオ]
- 竜のほかにも誰かいるようです。
このままではあの方たちも危ないのでは…▼
- [エポニーヌ]
- 十中八九、全滅ってトコね。
楽にイければ良い方じゃない?▼
- [フォレオ]
- …………▼
- [エポニーヌ]
- どうする、フォレオ。
助ける? それとも先を急ぐ?▼
あたしたち、一応あなたの臣下なんだし、
命令には従うわよ。▼
- [オフェリア]
- で、でもできれば助けに行ったほうが
いいかなーなんて…▼
- [フォレオ]
- …行きましょう。
あの方たちを助けに。▼
例えどんな状況であれ、
誰かを見殺しにするだなんて…▼
そんなの、暗夜王族の恥晒しですから。▼
- [オフェリア]
- さすがフォレオ!
よし、これがフォレオ隊の初陣だね。▼
- [エポニーヌ]
- あたしたち、
絶対にフォレオを守ってみせるわ。▼
- [フォレオ]
- ありがとうございます。
でもどうか、無理はしないでくださいね。▼
- [オフェリア]
- はーい!▼
- [エポニーヌ]
- ご命令とあらば!▼
ゾフィー⇔フォレオ†
- [フォレオ]
- 大丈夫ですか!?▼
- [ゾフィー]
- だ、誰…!?▼
- [フォレオ]
- 僕はフォレオ。敵ではありません。
さっき竜の鳴き声を聞いて…▼
仲間のオフェリアとエポニーヌと一緒に、
ここに来たんです。▼
あの竜はどうしてあんな…▼
- [ゾフィー]
- どうしてって言われても…
あたしが来た時はもう、あの状態だったの。▼
話しかけても聞いてくれないし、
思いっきり殴ってもぜんぜんだめ。▼
けど、見捨てるなんてできないから、
こうして一緒にいるんだけど…▼
- [フォレオ]
- …そうですか。▼
実は、あの竜の声に気付いたせいで
敵がこちらに集まってきています。▼
早く逃げないと…
全滅させられてしまいますよ。▼
- [ゾフィー]
- ええっ!? そんな!
道理で敵が多くなったとは思っていたけど…▼
あたし、ここで死んじゃうの…?▼
- [フォレオ]
- いいえ、安心してください。
脱出経路は見つけてあります。▼
このまま北に向かえば奴らをまくことができます。
力を合わせて、ここを突破しましょう!▼
- [ゾフィー]
- わかった。ありがとう!
あたしはゾフィー。▼
で、あっちにいる
顔色悪いロッドナイトがディーアだよ。▼
- [フォレオ]
- ゾフィーさんにディーアさんですね。
どうかよろしくお願い致します。▼
- [ゾフィー]
- こちらこそよろしく!
女の子同士、励ましあって頑張ろうね。▼
- [フォレオ]
- うふふ…僕は男の子ですよ。▼
- [ゾフィー]
- えっ!?▼
ディーア⇔フォレオ†
- [フォレオ]
- 大丈夫ですか!?▼
- [ディーア]
- !! 誰だ…!?▼
- [フォレオ]
- 僕はフォレオ。敵ではありません。
さっき竜の鳴き声を聞いて…▼
仲間のオフェリアとエポニーヌと一緒に、
ここに来たんです。▼
あの竜はどうしてあんな…▼
- [ディーア]
- わかんねえ…元は人だったのに、
急にあの姿になって…▼
話しかけても通じねえし、
殴ったところでびくともしねえ…▼
けど、放っておくわけにもいかねえから
どうしたものかと思ってさ…▼
- [フォレオ]
- …そうですか。▼
実は、あの竜の声に気付いたせいで
敵がこちらに集まってきています。▼
早く逃げないと…
全滅させられてしまいますよ。▼
- [ディーア]
- まじかよ…
見つかるのは時間の問題だとは思ってたけど…▼
実際、死ぬのはキツイな…▼
- [フォレオ]
- いいえ、安心してください。
脱出経路は見つけてあります。▼
このまま北に向かえば奴らをまくことができます。
力を合わせて、ここを突破しましょう!▼
- [ディーア]
- わかった。助力感謝するぜ。
俺の名はディーア…▼
で、あっちにいる
暴れ馬に乗った女がゾフィーだ…▼
- [フォレオ]
- ディーアさんにゾフィーさんですね。
どうかよろしくお願い致します。▼
- [ディーア]
- こちらこそ。
勇ましいお嬢サマ。▼
- [フォレオ]
- うふふ…僕は男の子ですよ。▼
- [ディーア]
- え…▼
撤退時のセリフ†
カンナ†
- [カンナ]
- …………▼
ディーア†
- [ディーア]
- このままじゃ…マジで死んでしまう…
悪い…俺は少し、下がってるぜ…▼
ゾフィー†
- [ゾフィー]
- いたた…これはまずいよ…
どこかに隠れてやり過ごそう…▼
フォレオ†
- [フォレオ]
- この傷では、戦えません…
少し…後ろに下がっています…▼
オフェリア†
- [オフェリア]
- くっ…戦線を離脱させて貰うわ…
ごめんね、フォレオ…▼
エポニーヌ†
- [エポニーヌ]
- うう…あたしがヤられちゃうなんて…
悪いけど、撤退するわね…▼
クリア後†
クリア後1†
- [フォレオ]
- なんとか逃げ切ることができましたね。
みんな、大丈夫ですか?▼
- [オフェリア]
- ええ。▼
- [エポニーヌ]
- どうにかね。▼
- [ゾフィー]
- !! ねえ、竜の様子が!▼
- [ディーア]
- なに…!?▼
- (カンナが人に戻る)
- [カンナ]
- う、ううっ……▼
- [フォレオ]
- 元に戻った…▼
- [カンナ]
- はあ…はあ…
僕は、いったい…▼
- [フォレオ]
- あなたは、竜になっていたんですよ。▼
- [カンナ]
- !! 竜に…!?
ぜんぜん覚えてない…▼
僕、何か悪いことしてなかった?
誰にも怪我させてない?▼
- [ゾフィー]
- うん、大丈夫だよ。▼
いくら暴れても、
あたしたちのことは攻撃しなかったから。▼
- [カンナ]
- そう…良かった…▼
- [オフェリア]
- ねえ、どうしてあんな風になっちゃったの?▼
- [カンナ]
- わからない…でも竜になる前、
すごく悲しいことがあったんだ。▼
僕が住んでたところに
怖い人たちがいっぱい現れて、▼
お母さんは…僕を庇って戦って…▼
- [オフェリア]
- …独りで残った。
そんなことろかしら。▼
- [カンナ]
- …うん。お母さんは僕に剣を渡して、
逃げろって言ったんだ。▼
僕、いつも剣の練習してたんだよ。
お母さんみたいに戦えるように。▼
なのに…足がすくんで、
結局なんにもできなかった。▼
僕、あの場所に、
お母さんを置いてきちゃった…▼
それで、泣きながらここに来て、
だんだん意識が遠くなっていって…▼
- [ディーア]
- で、後は俺が見たとおりってわけか。▼
- [ゾフィー]
- 悲しむ気持ち、わかるよ…
あたしとディーアもおんなじだから。▼
- [オフェリア]
- そうなの?▼
- [ゾフィー]
- うん。あたしたちも敵に襲われて…
助けに来てくれた父さんとはぐれたの。▼
- [エポニーヌ]
- こっちも同じよ。
思ったよりも事は深刻みたいね…▼
同時期に一斉に敵が来るなんて、
何か起きてるに違いないわ。▼
- [フォレオ]
- だとすれば…
竜の力は頼りになります。▼
上手く使いこなせれば、
きっとお父様やお母様を助けに行けますよ。▼
- [カンナ]
- そんな…
今更変身できたって遅いよ!▼
竜になれるならどうして、
もっと早く目覚めなかったの!?▼
あの時じゃないとだめだった!
あの時竜になれなきゃだめだったんだ!▼
- [フォレオ]
- お、落ち着いてください…!▼
- [カンナ]
- もっとはやく戦えるようになったら!
そうしたら、お母さんを守れたのに!▼
僕のせいだ…
僕のせいでお母さんは…▼
ぐっ…ううっ…!▼
うわああああああん…!▼
- [ディーア]
- まずいぞ…
こいつ、また…!▼
- [フォレオ]
- …っ!!
失礼します!!▼
- (フォレオ、ブリュンヒルデでカンナを攻撃)
- [カンナ]
- うわっ!!?▼
- [フォレオ]
- すみません。威力は弱めたのですが…
手荒な真似をしてごめんなさい。▼
ですが、わかってください。
嘆いても何も変わらないことを。▼
本当にお母様を助けたいと願うのなら、
今は前を向くことが大事ですよ。▼
…僕たちも、一緒なんです。▼
ここにいるみんな誰一人、
大切な人を守れませんでした。▼
- [カンナ]
- みんな…?▼
- [フォレオ]
- ええ。みんなです。▼
みんなお父様やお母様に庇われて、
自分だけ逃げ延びてきてしまいました。▼
でも、ここに来てからは…
泣いたりなんかしていません。▼
まだ間に合うと信じて、
また会えると信じて、▼
大切な人たちを探しているんです。▼
…一人で不安なら、
僕たちが一緒にいます。▼
だからもう泣いちゃダメですよ。
あなたは立派な戦士なんですから。▼
- [カンナ]
- 立派な戦士…僕が?▼
- [フォレオ]
- はいっ。▼
- [カンナ]
- …………▼
うん…ごめん、みんな。
もう泣いたりしないよ。▼
これから強くなる…
みんなのこと守れるぐらい…▼
竜の力だって、
きっとうまくやってみせるから。▼
だから、僕も一緒に戦わせてくれる?▼
- [フォレオ]
- ええ、もちろんです。▼
- [カンナ]
- ありがとう…!
僕、がんばるよ。▼
- (ブリュンヒルデが光を放つ)
- [フォレオ]
- えっ…!? これはいったい…!?
お父様のブリュンヒルデが…!!▼
- [カンナ]
- 僕の刀も光ってる!
どうしてこんな…▼
もしかして、共鳴してるの…?▼
…うわっ!?▼
- (夜刀神が夜刀神・長夜に変化する)
- [カンナ]
- 夜刀神の形が変わった…!?▼
- [フォレオ]
- これはもしかして…
夜刀神『長夜』でしょうか…!▼
- [カンナ]
- な、なにそれ?▼
- [フォレオ]
- お父様から…
教えていただいたことがあるんです。▼
黄金の剣『夜刀神』は
一つ目の神器と繋がることで『長夜』、▼
そして二つ目の神器と繋がった時
『暗夜』へとさらに姿を変えると…▼
- [カンナ]
- 夜刀神『長夜』、『暗夜』…▼
- [カンナ]
- この剣なら、
きっとみんなの力になれるね。▼
- [フォレオ]
- はい、一緒にがんばりましょう。▼
- [ゾフィー]
- すごーい!
あの剣光っててかっこいいよ!!▼
- [オフェリア]
- 乙女心が騒ぐわ。
夜刀神『長夜』…とても神聖な名前ね。▼
- [エポニーヌ]
- うふふ…イイわ、すごくイイ…
まるで二人の愛の結晶ね…▼
- [ディーア]
- 想像力たくましすぎるだろ…▼
- [フォレオ]
- 感激です。心強い仲間が増えて…
改めてよろしくお願いしますね。▼
ええと…▼
…あれ? あなたの名前…
確か……▼
!! 頭が…▼
- [カンナ]
- 大丈夫かい!?
フォレオ、しっかり!▼
- [フォレオ]
- え、ええ…少し頭痛がしただけです。
それよりあなた、▼
僕の名前を知ってくださってるんですね。
嬉しいです。▼
- [カンナ]
- え!? 何言ってるのフォレオ。
知ってるに決まってるじゃない。▼
- [フォレオ]
- …? どうしてですか?
竜になっている時に聞いたとか?▼
- [カンナ]
- そんな…本気なの?
どういうこと…?▼
ねえ、ゾフィー、ディーア!
オフェリア、エポニーヌ!▼
フォレオ、どうしちゃったの!?
なんで僕のこと忘れてるの!?▼
- [エポニーヌ]
- あ、あたしたちに聞かれてもわからないわ。
二人は知り合いだったの?▼
というかあたしも、
あなたに自己紹介してないような…▼
どうして名前知ってるのよ。▼
- [カンナ]
- どうしてって…
当たり前じゃないか!▼
エポニーヌまで忘れちゃったの!?
僕だよ、カンナだよ!!▼
- [オフェリア]
- カンナ…?▼
- [ゾフィー]
- 聞いたことあるような、ないような…▼
- [ディーア]
- 知らない名前だな…▼
- [カンナ]
- みんな…うそでしょ…
なんで僕のこと…▼
- [???]
- 大丈夫よ。
全てが終われば、みんな元に戻るわ。▼
…失くしてしまった記憶も。▼
クリア後2†
- (アクアらしき人影が現れる)
- [カンナ]
- あなたは、アクアさん!?▼
- [アクア]
- …そう。
あなたは、私を覚えているのね…▼
- [カンナ]
- うん、もちろん。▼
アクアさんは、
お母さんの大切なお友達でしょ。▼
でもどうして、そんな姿に?▼
…そうか、アクアさんは確か、
戦争が終わった時に、もう…▼
…あれ?▼
これ以上、思い出せないや。
どうして…▼
- [アクア]
- …………▼
…思っていたよりも、
時間がないのかもしれないわ。▼
あなたもすぐに私のことを忘れてしまう。
みんなが私のことを…▼
そして、あなたのことを
忘れてしまったように。▼
- [ゾフィー]
- あたしたちが…
カンナのことを忘れてる?▼
- [オフェリア]
- うそ! そんなわけないわ。▼
だって知り合いなら必殺友情の書に
その神名が記されているはずだもの。▼
でも、それ秘境に置いてきちゃった…▼
- [フォレオ]
- ごめんなさい、カンナ。
あなたは僕を覚えてくれているのに僕は…▼
- [カンナ]
- いや、気にしないで。
忘れちゃったなら仕方ないよ。▼
みんなのことは僕が覚えてるから大丈夫。
こんなことでもう泣いたりしないよ。▼
なんてったって今の僕には
夜刀神と、竜の力もあるんだもんね。▼
- [アクア]
- そのことだけれど…
あなたの竜の衝動は、とても不安定だわ。▼
またいつ、何がきっかけで
暴走してしまうかわからない。▼
- [カンナ]
- そ、そうなの!?▼
- [アクア]
- あなたの衝動を、石に閉じ込めてあげる。
これがあれば…▼
あなたが自分の意思とは関係なく
竜になってしまうことは避けられるわ。▼
- [カンナ]
- ありがとう!
これ、大事に持ってるね。▼
- [アクア]
- ええ。▼
- [エポニーヌ]
- ねえ、さっきの忘れるって話だけど、
そんな断片的なものなの?▼
あたし、秘境でのことは覚えてるし
父さんのことも覚えてるわよ。▼
- [フォレオ]
- 僕もお父様のことを覚えています。
オフェリアやエポニーヌのことだって。▼
なのにどうして、僕はカンナのことだけを
忘れてしまったのですか?▼
- [アクア]
- 忘れたのは、この子のことだけかしらね。▼
- [フォレオ]
- え…!?▼
- [アクア]
- いいえ、もしかしたらあなたたちは
何も忘れてはいないのかも。▼
「元から知らなかった」
「そんな人間はいなかった」可能性だってある。▼
それは私にはわからないことだけれど…▼
人間の記憶は
得ようとして得られるものではなく、▼
忘れようとして
忘れられるものでもない。▼
なのに雨粒のようにいつの間にか消え失せ、
忘れたことも忘れてしまう。▼
…そんな不確かなものだから。▼
- [カンナ]
- 忘れちゃうのを止めることはできないの?
何か知っているのなら教えて!▼
- [アクア]
- 残念だけど、私に止める術はないの。
あなたたちが自分で気付かないと…▼
私が真実を告げたところでそれは、
一瞬のうちに記憶から消えてしまう。▼
先に進むしかないわ、今は。▼
- [カンナ]
- …………▼
- [アクア]
- 心配しないで。
さっきも言ったけれど…▼
全てが終われば、
記憶は元に戻るから。▼
そうでなくとも…
忘れたことさえ忘れたのなら、▼
それは初めからなかったことと同じ。
悲しむことも何もないわ。▼
- [オフェリア]
- でも、それってなんか…さみしいよ。
大事な人のことを忘れちゃうなんて。▼
- [ディーア]
- つーか、知ってる奴全員から忘れられたら
それって死ぬのと同じみたいなもんだろ…▼
- [アクア]
- そうね。
記憶は時に人の命に匹敵する。▼
だから…代償として成り立つの。▼
- [カンナ]
- 代償? 何の?▼
- [アクア]
- …………▼
それは…今告げることは、
やめておくわ。▼
でも、最後にひとつだけ。▼
もしこの先…記憶と何かを
秤にかけるようなことがあれば、▼
その時はどうか…▼
あなたたちが何に代えても、
失いたくないほうを選んでちょうだい。▼
- [カンナ]
- ……?▼
…………▼
クリア後3†
- (透魔王国らしきところで一人佇むシグレ)
- [シグレ]
- 闇へと 進み行く…▼
虚ろな白亜の王座
己を すべてを欺いて…▼
…………▼
これは、暗き道を選んだ世界の歌。▼
ある竜の理想の世界…
それを保つための呪い。▼
一度でも見えざる国を訪れた者は
その呪いを受けてしまう。▼
逃れる鍵は竜の遺した石。
その所持者と道を共にすること。▼
道を違えば呪いは進み、
いつしかすべてを忘れ果ててしまう。▼
その使命も、
大切だったものも…▼
…本当の気持ちも。▼
…………▼
コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) ]†
- アアアアを無闇に使うのは写すときに面倒なのでやめてもらいたいです。毎回文字数違うし --
- ところっていう部分がことろになっています。 -- haru
- カンナとアクアのセリフが混ざっています… --