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ベルベットの支援会話

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ガイア

支援C

[ガイア]
はぁ…今日の収穫は
蜂蜜ひと瓶だけ…か。▼
砂糖菓子も残り少ないってのに、
これじゃ三日ももたないぜ…▼
[ベルベット]
ガイア?▼
[ガイア]
は? …ベルベットか。
何か用か?▼
[ベルベット]
『何か用か?』じゃないわ。
あなたこんな崖で何してるの。▼
普通、人間はこんなところまで
ひとりで登ってこられないわよ?▼
[ガイア]
あ、あぁ…
ちょっと蜂蜜採り…じゃなくて、依頼でな。▼
そう! 俺は、依頼のためなら
どんなことだってできるんだ。うん。▼
[ベルベット]
…そう。▼
[ガイア]
…反応薄いな。
そこは普通『すごいわね』とか▼
『ガイアは運動神経がいいのね』とか
言うところじゃないのか?▼
[ベルベット]
…別に。タグエルならこの程度の運動神経
中の下にも入らないもの。▼
[ガイア]
あぁ…そう。▼
[ベルベット]
私はただ…
こんなところに人影が見えたから▼
もしかしたらタグエルの仲間かもしれない、
死んだと思っていた友人かもしれない▼
そう思ってしまって…▼
[ガイア]
ベルベット…▼
…すまないな。
お前に余計な期待を抱かせたみたいで…▼
[ベルベット]
…いいのよ。ガイアは悪くないわ。
じゃあ私、もう戻るわね…▼
[ガイア]
おい、ベルベット。▼
[ベルベット]
…なに?▼
[ガイア]
この崖、下るときはどうしたらいいと思う?▼
[ベルベット]
………▼

支援B

[ガイア]
ベルベット。
この前は世話をかけたな。▼
[ベルベット]
もういいわ。…まさか人間を背に乗せて
崖を下る羽目になるなんてね…▼
できれば二度としたくないわ。▼
[ガイア]
そうか? かっこ良かったと思うけどな。▼
ペガサスナイトならぬ、
ベルベットナイト、って感じで。▼
[ベルベット]
乗り物扱いしないでちょうだい!
あぁ…仲間が知ったら何て言うか…!▼
[ガイア]
そうカリカリするな。糖分足りてるか?
仕方ないな…えっとこの辺に…▼
ほら。とっておきの砂糖菓子だ。
これやるから機嫌直せ。な?▼
[ベルベット]
…? これは…初めて見るわ。
えっと…砂糖…?▼
[ガイア]
なんだ。砂糖菓子知らないのか。
これは人間の食べ物で▼
主に小腹が減った時や
イライラした時なんかに食べるもんだ。▼
[ベルベット]
へぇ…つまり、非常食ってこと。▼
[ガイア]
んー…まぁ、そんな感じだな。
少なくとも俺にとっちゃそうだ。▼
[ベルベット]
…甘い。懐かしい味だわ。▼
タグエルの非常食にも、
こういう味の実があったわね…▼
[ガイア]
甘い…実?▼
[ベルベット]
何? あなたタグエルの非常食に
興味があるの?▼
[ガイア]
あ…あぁ。もちろん。
すごく興味深いぜ。▼
それで? その甘い実は…
砂糖菓子に似た味の実はどこにあるんだ?▼
[ベルベット]
木の上になってるわ。▼
[ガイア]
!! どこの木だ?
甘い砂糖菓子っぽい実がなる木はどこだ?▼
[ベルベット]
高い崖の上よ。▼
[ガイア]
………▼
(ガイア退場)
[ベルベット]
あ! ちょっとガイア!
あなた崖を下れないでしょう!?▼
もう助けに行かないわよ!?
崖の上で一生過ごすことになるわよ!?▼
………▼
…仕方ないわね…!▼

支援A

[ベルベット]
…いい加減にしてちょうだい。▼
[ガイア]
…すまない。▼
ベルベットが話してくれた木の実が
気になって、つい…▼
[ベルベット]
ベルベットナイトは本当にこれっきりよ。▼
[ガイア]
あ…自分で言った。▼
[ベルベット]
わかった?▼
[ガイア]
あぁ…▼
[ベルベット]
…よろしい。
まぁ、甘いもの目当てとはいえ▼
あなたはタグエルの文化に
興味を持ってくれたのだものね。▼
その点は私も…嬉しかったわ。▼
[ガイア]
は? 俺が甘いもの目当てだって
知ってたのか!?▼
[ベルベット]
あら、隠しているつもりだったの?▼
だってガイアはいつも『甘いもの…』
『甘い焼き菓子が欲しい…』って▼
ブツブツブツブツ言いながら
歩き回っているから…▼
[ガイア]
あんな小さい独り言、聞こえるのか?!▼
[ベルベット]
タグエルは耳がいいのよ。▼
[ガイア]
ほぅ…すごいな。▼
それだけ耳がよけりゃ
情報収集も楽にできる。▼
[ベルベット]
そうでもないわよ。
色んな音が一気に聞こえるから▼
そう都合よく重要な情報ばかり
耳に入ってくるわけじゃないの。▼
[ガイア]
そうなのか…。
なぁ、他にもタグエルのこと教えてくれよ。▼
[ベルベット]
…なに? もう甘い木の実の情報は
教えてあげられないわよ?▼
[ガイア]
いや…今は甘いものは関係ない。
ただ純粋にタグエルのことに興味がある。▼
もちろん相応の報酬は支払うぜ。▼
[ベルベット]
報酬…ねぇ。タグエルは報酬を目当てに
働くことは無いのだけれど…そうね。▼
毎日ブツブツ甘いものの名前を呟くのを
やめてくれるかしら。▼
正直…うるさいわ。▼
[ガイア]
…了解した。▼

支援S

[ガイア]
…どうだ?この指輪。
こんな感じじゃないか?▼
[ベルベット]
えぇ、上出来よ。タグエルの装飾の
特徴をよく捉えているわ。▼
ガイアは手先が器用なのね。
装飾具作りには向いているみたい。▼
[ガイア]
はは…ベルベットに褒められるとは
俺も出世したもんだな。▼
[ベルベット]
でも…こんなに私のことばかり話して
ガイアは退屈じゃないの?▼
[ガイア]
いや。知らないことばかりで
全然飽きない。▼
聞けば聞くほどタグエルの話は面白いな。
もっと早く聞いていれば良かった。▼
[ベルベット]
そう、良かったわ。▼
[ガイア]
それに、タグエルの話をしているときの
ベルベットは優しい顔をしてるからな。▼
俺を背中に乗せた後の
しかめっ面とはえらい違いだ。▼
[ベルベット]
しかめっ面とは失礼ね…ふふ。▼
[ガイア]
…あのさ。もしベルベットが良ければ
これからも一緒にいてくれないか?▼
人間の風習だと、指輪を贈るのが
その約束になる。▼
この指輪、もしよかったら
ベルベットにつけて欲しいんだが…▼
[ベルベット]
一緒にいる約束…▼
そうね。私といたら、崖の上の
蜂蜜や木の実が取り放題だものね。▼
[ガイア]
そういう意味じゃない!
俺は本当に…お前のことが…▼
……………だから…▼
[ベルベット]
!!▼
…そう。あなたの気持ち…
ちゃんと聞こえたわ…▼
指輪、受け取らせてもらうわね。▼
[ガイア]
ありがとう…ベルベット…。
…大好きだ。▼
[ベルベット]
ふふ。私もよ…ガイア。▼

ティアモ

支援C

[ティアモ]
あら?
…ベルベットさん?▼
[ベルベット]
…………▼
[ティアモ]
あの、ベルベットさん…
あたしのペガサスに、なにか…?▼
[ベルベット]
この馬の主は、あなただったわね。▼
[ティアモ]
あ、はい。そうですけど…▼
[ベルベット]
この子…いい子ね。
主人思いだし、とても賢いわ。▼
[ティアモ]
あ、ありがとうございます…!▼
でも、どうして賢いなんて
わかるんですか…?▼
[ベルベット]
少しお話をしていたのよ。▼
[ティアモ]
あぁ、なるほど。それで…って、
ベルベットさん、ペガサスと話せるんですか!?▼
[ベルベット]
えぇ。何かおかしい?▼
[ティアモ]
お、おかしくはないですけど…▼
普通の人なら、心が通じ合うまでに
時間がかかるはずですから…すごいなぁって。▼
[ベルベット]
私はタグエルだからね。
普通の人間とは違うわ。▼
それより、その馬…
大事にしてあげなさいね。▼

(ベルベット退場)

[ティアモ]
行っちゃった…
何だったのかしら…?▼
あ。そうそう、この子の傷を
手当てしてあげなくちゃ。▼
あれ…傷のところに
なにか緑色のものが付いてる…▼
これは…薬草?
もしかしてベルベットさんが…?▼
ふふ、今度お礼を言わなくちゃね。▼

支援B

[ティアモ]
ベルベットさん、先日は
ありがとうございました。▼
[ベルベット]
…なんのことかしら?▼
[ティアモ]
あたしのペガサスを手当てしてくれたの、
ベルベットさんですよね?▼
[ベルベット]
えっと…私は知らないわよ?▼
[ティアモ]
あの薬草、すごい効き目でしたよ。
いつもの薬より早く傷口が塞がって…▼
[ベルベット]
えぇ、あれはタグエル秘伝の調合だから。
人間の薬よりちょっと効きがいいのよ。▼
[ティアモ]
やっぱりベルベットさん
だったんですね?▼
[ベルベット]
あ…▼
私としたことが、ついつられてしまったわ。
黙っていようと思っていたのに…。▼
[ティアモ]
ふふ、ありがとうございました。▼
[ベルベット]
…お礼を言われるような
ことはしていないわ。▼
私は、あの馬に…手当てをしたあと
嫌な質問をしてしまったのだもの…▼
[ティアモ]
嫌な質問…ですか?
あたしのペガサスに?▼
[ベルベット]
えぇ。戦場であんな傷を負って…
逃げ出したいと思うことはないのか、って。▼
この戦争は、
あの子には関係のないものだから。▼
嫌々戦っているなら…
可哀想だと思ったのよ。▼
でも、あの子はティアモの役に立ちたいから
逃げ出す気はないと言っていたわ。▼
[ティアモ]
あたしのペガサスが…
そんなことを言っていたんですか…▼
[ベルベット]
あの子はティアモのことを心から慕ってる。
だから…大事にしてあげてって言ったの。▼
[ティアモ]
わかりました…あの子にこれ以上
傷を負わせないよう気をつけます。▼
[ベルベット]
えぇ。そうしてあげて。▼
私も、あんなにいい子が傷つくのは
見たくないもの。▼
[ティアモ]
ベルベットさん…▼

支援A

[ティアモ]
ペガサスの背中の乗り心地は
どうでしたか、ベルベットさん?▼
[ベルベット]
…不思議な気分だったわ。
地面があんなに離れると落ち着かないけど。▼
でも…決して悪い気分ではなかったわ。▼
[ティアモ]
よかった。少しは薬草の
お礼になりましたか?▼
[ベルベット]
まだ気にしていたの?
まったく、ティアモは義理堅いわね。▼
[ティアモ]
気が向いたら声をかけてください。
いつでも空の散歩にお連れしますよ。▼
この子もあなたに懐いてますから。▼
[ベルベット]
そういうことなら、お言葉に甘えて。
またよろしくお願いするわね。▼
[ティアモ]
ふふ、任せてください。▼
[ベルベット]
ティアモとペガサスが通じ合っているのは
共に空を飛んで、よく伝わってきたわ。▼
人と馬の間であれほどの絆が結べるのに、
なぜ人間同士での争いは絶えないのかしら?▼
[ティアモ]
それは…どうしてでしょうね。
あたしにもわかりません。▼
だけど、この戦いが
争いのない未来につながっているはず。▼
あたしは…そう、信じています。▼
[ベルベット]
…そうだといいわね。▼
私もその未来を見るための
手伝いはするつもりよ。▼
そうしたら、きっとまた…タグエルと人間も
仲良く暮らせるようになるかしら。▼
[ティアモ]
ベルベットさん…▼
[ベルベット]
あら、私…おかしなことを言ったかしら?▼
[ティアモ]
いえ、おかしくなんかないです…!▼
ベルベットさんがそんなことを言ってくれて、
あたし…なんだか嬉しくて。▼
でも、今だって既に人間とタグエルは
仲良く暮らしてますよ。▼
さっきなんか、ペガサスに
仲良く二人乗りしちゃいましたし。▼
[ベルベット]
ふふ。そうだったわね。▼
ティアモとこの子が絆で結ばれているように、
人間とタグエルだって…▼
ティアモと私だって、
絆で結ばれることはできるのよね。▼
[ティアモ]
は…はい! そうですよ!
あたしたちはもう友達ですから!▼
あたし、ベルベットさんのためなら
なんでもしちゃいますよ!▼
[ベルベット]
ふふ…ありがとう、ティアモ。▼
人間の友達も…いいものね。▼

グレゴ

支援C

[ベルベット]
!? な、なに…?
急に辺りが暗くなった…?▼
[グレゴ]
よーう、ベルベット。
珍しいことになってんな。▼
[ベルベット]
う…うぅ…▼
[グレゴ]
ベルベット? お前…震えてんのか?▼
[ベルベット]
や、闇が…落ちてくる…▼
[グレゴ]
あーわてんなって。
こいつぁ日食ってやつだ。▼
しばらく待てば、すぐにまた
太陽が機嫌直して出てくるぜ。▼
[ベルベット]
そ、そうなの?▼
[グレゴ]
見たことねぇのか、日食?▼
[ベルベット]
私は…長いあいだ人目を避けて
生きてきたから…知らないことも多いわ。▼
[グレゴ]
あー…あんた、そうだったな…▼
[ベルベット]
…言っておくけど、同情は無用よ。▼
[グレゴ]
ははっ、この状況でそれだけ
強がれるのは大したもんだ。▼
[ベルベット]
この状況…?▼
…………▼
!!▼
ど、どういうつもりなの!
グレゴ!!▼
[グレゴ]
おーいおい、俺の腕で子ウサギみてぇに
震えてたのはどちら様だ?▼
[ベルベット]
う…覚えていることね!▼
(ベルベット退場)
[グレゴ]
そーれはねぇだろ。
まぁ…ちょいと役得だったがよ。▼

支援B

[グレゴ]
おーい、ベルベット。▼
[ベルベット]
!!▼
(ベルベット退場)
[グレゴ]
あ、おい! ちょーっと待てよ!▼
(ベルベット再登場)
[ベルベット]
…なにかしら?
用があるならさっさと言って。▼
[グレゴ]
なーんでそんなに冷たくするのかねぇ。▼
[ベルベット]
私の勝手でしょう。▼
[グレゴ]
あー…もしかしてあんた、
恥ずかしがってんのか?▼
[ベルベット]
誰が恥ずかしがっているって!?
あなたの顔を見たくないだけよ!▼
[グレゴ]
そうか…俺はそこまで嫌われてんのか。
わーかったよ。じゃあな。▼
(グレゴ退場)
[ベルベット]
う…ま、待って!▼
(グレゴ再登場)
[グレゴ]
なーんだよ。▼
[ベルベット]
その…この前は…助かったわ。
感謝…している…のよ。▼
[グレゴ]
へぇ…ちゃーんと礼が言えるんだな。
いい子だ。頭をなでてやろうか?▼
[ベルベット]
あなた…
私を馬鹿にしていない?▼
[グレゴ]
馴れ合いってのも
新鮮な経験だろう?▼
[ベルベット]
どういう意味…?▼
[グレゴ]
いやぁ、このあいだから
あんたがかわいく見えててな。▼
あれこれ教えてやりたくて
しょうがねぇんだよ。▼
世間知らずの娘を見守る
父親の心境ってやつだ。▼
ちょっと、お父様って
呼んでみてくれねぇか?▼
[ベルベット]
…どうやら、あなたとは
一度決着をつけた方がよさそうね。▼

支援A

[ベルベット]
ちょっと、あなた…さっきの戦いはなに?
なぜ私をかばったの?▼
[グレゴ]
言ったろ、放っとけないって。
俺は早くに親を亡くしてっから▼
親ってのがどんなもんなのか
あんまりよくわかってねぇんだが▼
あんたを見てるとなぜか
保護者気分になっちまうんだよ。▼
[ベルベット]
そんな感傷で私をかばって
深傷を負ったというの?▼
馬鹿な男ね…▼
[グレゴ]
なんだぁ?
心配になってきちゃったか?▼
[ベルベット]
誰が…! あなたなど、
どうなろうが知ったことではないわ。▼
[グレゴ]
あ…いてててっ!
き、傷が開いた…!▼
[ベルベット]
えっ!? どこ!
見せて!!▼
…? 特に開いている傷は
見当たらないけど…▼
[グレゴ]
ははっ、冗談だ。▼
[ベルベット]
! …ふざけるのも
いい加減にして!▼
[グレゴ]
そーうそう、その調子だ。
もっと怒りをぶつけてこい。▼
[ベルベット]
え…?▼
[グレゴ]
あんたはもっと自分を
さらけ出さなきゃいけねぇ。▼
胸の奥に刃を飲んだままじゃ
ちゃんと相手と向き合えねぇだろ。▼
[ベルベット]
…あなたがなにを言ってるのか
私にはわからないわ。▼
[グレゴ]
わからねぇなら、今はそれでもいい。
そのうちきっと、わかるときがくる。▼
それまでは…見守らせてもらうぜ。▼
[ベルベット]
…………▼

支援S

[グレゴ]
ベルベット~。
おーい、どこだぁ。▼
[ベルベット]
…ふぅ。▼
[グレゴ]
おーう、こんなところにいやがった。▼
[ベルベット]
!?▼
[グレゴ]
なーんで俺のことを避けるかねぇ。
そんなに俺のことが嫌いかい?▼
[ベルベット]
あなたは…私が近くにいると無茶をするわ。
あなたが傷つくのは…気分が悪いのよ。▼
[グレゴ]
いいんだよ、そんなもんは。
俺が勝手にやってることだ。▼
[ベルベット]
私には、そんなことを
してもらう理由がないわ。▼
[グレゴ]
理由…理由なぁ。
俺の気持ちの問題なんだが…▼
まっとうな理由があれば
俺の好きにさせてくれんのかい?▼
[ベルベット]
私はそれに納得すれば、ね。▼
[グレゴ]
じゃあ、俺と結婚しろ。
俺のもんになれ。▼
[ベルベット]
なっ…! そのような冗談は
あなたの口からは聞きたくないわ!!▼
[グレゴ]
冗談じゃねぇんだな、これが。
ほれ、これを見ろ。▼
[ベルベット]
…指輪…▼
[グレゴ]
わかるだろ、指輪の意味は。
冗談じゃないってことも。▼
[ベルベット]
うぅぅぅぅ…
はあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!▼
[グレゴ]
な、なんだぁ?
そんなに悲しむようなことか?▼
[ベルベット]
…吐き出したのよ。
胸の奥に飲み込んでいたものを。▼
そうしないと…
向かい合えないでしょう?▼
[グレゴ]
なーるほど、そういうことね。
で、どうだい? 吐き出してみて。▼
[ベルベット]
…奥底から、
喜びが沸き上がってきているわ。▼
これまでも感じていながら…
飲み込み続けてきたものよ。▼
[グレゴ]
…そうか。見守ってきた甲斐が
あったみてぇだな。▼
[ベルベット]
これからも…
見守ってくれるんでしょう?▼
[グレゴ]
そうだな。
これからは親子じゃなく夫婦として、な。▼

リベラ

支援C

[リベラ]
あの…
少しよろしいでしょうか?▼
[ベルベット]
…少しならね。▼
あなた、イーリス教徒ね。
何の用?▼
[リベラ]
一言、お礼を
申し上げたかったのです。▼
[ベルベット]
お礼?▼
[リベラ]
はい、あなたはエメリナ様を
暗殺から救ってくださったそうですね。▼
イーリス教徒の一人として
ぜひお礼を…▼
[ベルベット]
…礼を言われるようなことは
何もないわよ。▼
結局、エメリナはその後で…
あんな目にあったんだから…▼
[リベラ]
…………▼
あなたも…
あの場にいたのですね…▼
[ベルベット]
…………▼
[リベラ]
あなたもまた、エメリナ様のことで
深く傷ついていたのですね…▼
私も…同じです。あの時のことは
悔やまれてなりません…▼
[ベルベット]
…ふん。似た者同士だから
傷を舐め合えるということ?▼
[リベラ]
いえ、そのようなことは…▼
[ベルベット]
あなたは人間で私はタグエルよ。▼
私と行動を共にしていると
奇異な目で見られることになるわよ。▼
[リベラ]
私を心配してくれているのですか?▼
[ベルベット]
…ふざけたことを言っていると
ひどい目にあうわよ。▼
[リベラ]
失礼いたしました…▼

支援B

[リベラ]
ベルベットさん。▼
[ベルベット]
また、あなたなの。
何の用?▼
[リベラ]
すみません、どうしても気になって…
教えていただきたいことがあるのです。▼
あなたはなぜエメリナ様を
救ってくださったのですか?▼
[ベルベット]
タグエルの私が
人間を救うのはおかしいってわけ?▼
[リベラ]
いえ、そういうわけではありませんが…▼
どこかで聖王様と
お知り合いだったのですか?▼
[ベルベット]
…いいえ。暗殺の夜、私は
聖王エメリナの顔も名前も知らなかった。▼
ただ…彼女の遠い祖先である
初代聖王のことはよく知っていたの。▼
[リベラ]
千年前の…
初代聖王様…ですか?▼
[ベルベット]
ええ。私たちの里では、
皆が赤子のころから聞かされるお話。▼
その時代…タグエルは
人間たちの下僕だった。▼
労働用に、愛玩用に…
獣以下の扱いを受けていたそうよ。▼
少しでも逆らえば
たちまち見せしめに殺された。▼
[リベラ]
そんなことが…▼
[ベルベット]
人間たちの歴史には
もう残っていないでしょうね。▼
でも、そんな私たちを救ってくれたのが――
初代聖王だった。▼
彼は人間たちの反感を恐れず、
タグエルを人として守ろうとした。▼
彼は訴えたの。
『同じ』だって。▼
人間もタグエルも…何も違わない。
私たちは同じなんだって。▼
[リベラ]
…………▼
[ベルベット]
綺麗事ね…でもその綺麗事で
私たちの心は救われたの。▼
タグエルはその恩義を忘れず、
口伝として末裔に伝え続けた。▼
聖王に助けを求められたら、
命を懸けてもその恩を返すようにって…▼
[リベラ]
そうだったのですか…▼
[ベルベット]
ええ。だから私は…
人間には悪い感情を持っていなかったわ。▼
私たちの里が
人間に滅ぼされるまでは、ね…▼
[リベラ]
ベルベットさん…▼
[ベルベット]
長々とつまらない話をしたわ、
時間を無駄にさせたわね。▼
[リベラ]
いいえ、そんな…
無駄ではありませんよ。▼
お話のおかげで、私は
ベルベットさんを理解できました。▼
もっと、ベルベットさんと親しくなりたい…
そう思いました。▼
ありがとうございます、
ベルベットさん。▼
[ベルベット]
ふん…▼

支援A

[リベラ]
ベルベットさん…
先ほどクロム様から伺いました。▼
軍の兵士と喧嘩をなさったとか…
どうしてそのようなことを?▼
[ベルベット]
…どうでもいいわ。
あなたには関係ないでしょう。▼
[リベラ]
関係ないことはありませんよ。▼
もし今度ベルベットさんが
喧嘩するきっかけを作る輩がいたら▼
自分の手で怒りを表現しようと
思っているだけです。▼
[ベルベット]
! あなた…知っているの?▼
[リベラ]
はい。先日の喧嘩の訳を、
とある方から伺いました。▼
ベルベットさんは私のことを
馬鹿にした方と喧嘩なさったとか…▼
[ベルベット]
…ふん。あのときはたまたま、
虫の居所が悪かっただけよ。▼
[リベラ]
…あなたは、いつもそうですね。
そうやって自分の優しさを隠してしまう。▼
その優しさをもう少し
表に出していただけたら…▼
[ベルベット]
大きなお世話よ。▼
あなたが私の話を聞いてくれたこと、
共に悲しんでくれたことが…▼
私には…それが少し、うれしかった。
ただ、それだけよ。▼
[リベラ]
ベルベットさん…▼
あなたは私の目に、
とても眩しく映ります。▼
どんなときも気高さを失わず、
どんな苦難にも屈することがない。▼
あなたのような光と出会えたことを
神と聖王様に感謝致します…▼
[ベルベット]
なんともたいそうな言われようね。▼
[リベラ]
おや、照れていらっしゃるのですか?▼
[ベルベット]
…ふ、ふん、誰が。▼

支援S

[リベラ]
ベルベットさん。
大切なお話があります。▼
[ベルベット]
なによ、改まって。▼
[リベラ]
なにも言わず、
この指輪を受け取ってください。▼
[ベルベット]
…………▼
[リベラ]
…………▼
[ベルベット]
…………▼
[リベラ]
あの…ベルベットさん?
なぜ受け取ったまま黙っているのです?▼
[ベルベット]
なにも言うなと言ったでしょう。▼
[リベラ]
どうしてそんなところだけ
素直に言うことを聞くんですか…▼
[ベルベット]
なにか言った?▼
[リベラ]
いえ。前言は撤回しますので、
率直な感想を聞かせてください。▼
[ベルベット]
感想? そうね…
野山を跳ね回りたい気分ね。▼
[リベラ]
…それは、うれしいと
捉えてよろしいのでしょうか?▼
[ベルベット]
いいえ、違うわね。▼
うれしいより、もっと大きなもの。
しあわせ、というやつかもしれないわね。▼
[リベラ]
しあわせ…ですか。
よかった…▼
[ベルベット]
けど、なぜ指輪なんて
渡す気になったわけ?▼
[リベラ]
美しい光を…独り占めしたくなって
しまったのですよ。▼
私も欲深くなってしまいました。
罪深いことですね。▼
[ベルベット]
ふん…良いわ。それだけ私を
強く思ってくれているのでしょう?▼
私も、あなたの神と聖王に
感謝すべきかもしれないわね…▼
[リベラ]
これからも、よろしくお願いします。▼
[ベルベット]
…ふん、こちらこそ。▼

オリヴィエ

支援C

[オリヴィエ]
あの…
ベルベットさん。▼
[ベルベット]
私に何か用?▼
[オリヴィエ]
はうっ! その…
いえ…すいませんでした…▼
[ベルベット]
待ちなさい。▼
用があったから声をかけたのでしょう?▼
何も言わずに帰るのは
おかしいわ。▼
[オリヴィエ]
は…はい…▼
[ベルベット]
どうしたの?
私に何か不満でもあるの?▼
[オリヴィエ]
い、いえ…そういうわけでは…▼
[ベルベット]
じゃあ言えるでしょう。
さ、どうぞ。▼
[オリヴィエ]
あ、あの、その、あの…▼
ベルベットさんは
私の事、どう思われますか?▼
[ベルベット]
どうって、どういう意味?▼
[オリヴィエ]
いえ、私…あんまり、みなさんの
お役に立ててないんじゃないかと思って…▼
[ベルベット]
そんなことはないわよ。▼
[オリヴィエ]
え、で、でも…▼
[ベルベット]
私の言葉が信用できない?▼
[オリヴィエ]
いえ、その…▼
[ベルベット]
ここにいられるのは必要とされているからよ。
なのに疑問を持つのは不思議な話だわ。▼
[オリヴィエ]
は…はい…▼
[ベルベット]
聞き方によっては甘えにもとれるわ。
失敗した時の言い訳を先にしているようにも。▼
[オリヴィエ]
わ、私…そんなつもりじゃ…
ごめんなさい…▼

(オリヴィエ退場)

[ベルベット]
あ、ちょっと…
少し言い過ぎたかしら。▼

支援B

[ベルベット]
オリヴィエ! この間はありがとう。
あなたの踊りに助けられたわ。▼
[オリヴィエ]
は、はい。
お役に立ててうれしいです。▼
[ベルベット]
これからも、よろしくたのむわね。▼
[オリヴィエ]
いえ、そんな…私なんて…
はうっ、す、すいません!▼
[ベルベット]
??
どうしてあやまるの?▼
[オリヴィエ]
その…また言い訳みたいなこと
言っちゃって…▼
[ベルベット]
言い訳って、この間の私の言葉?
…まだ気にしていたの?▼
あれは言い過ぎたわ。
だから忘れてちょうだい。▼
[オリヴィエ]
いえ…本当のことだと思います。▼
その…ベルベットさん。
どうやったら強い心って持てるんでしょう?▼
私もベルベットさんみたいに
強い心をもって戦えたら…▼
[ベルベット]
…ひょっとして、この間は
そのことを聞きに来たの?▼
[オリヴィエ]
はい…▼
[ベルベット]
難しい質問ね。私自身が
強い心を持っているかは分からないもの。▼
それに、人間とは、種族的に
心の持ち方が違うのかもしれないし。▼
[オリヴィエ]
それでも、かまいません…▼
[ベルベット]
わかったわ。少し時間をちょうだい。
考えておくわ…▼

支援A

[ベルベット]
オリヴィエ、この前言っていた
『強い心』の事だけど、覚えてる?▼
[オリヴィエ]
はい…
私が、お願いした事ですから…▼
[ベルベット]
あれから色々考えてみたわ。▼
タグエルの…いえ、私だけの
答えかもしれないけど、かまわない?▼
[オリヴィエ]
…もちろんです。▼
[ベルベット]
あの後、私はタグエルと人間の
違いについて考えてみたの。▼
そこで決定的だと思ったのは
人間はとてつもなく不合理だということよ。▼
[オリヴィエ]
不合理、ですか……▼
[ベルベット]
ええ。できないことをやろうと言い出す。
できていることを、できてないと思いこむ。▼
でも、それは悪いことばかりではないの。▼
クロムのように、到底不可能と思う事を
やってのける人間だっている。▼
ただ、その逆もあるわ。▼
[オリヴィエ]
それが、私、ですか…?▼
[ベルベット]
そう思う?▼
[オリヴィエ]
はい……▼
[ベルベット]
やっぱり不合理ね。▼
[オリヴィエ]
え…?▼
[ベルベット]
じゃあ、聞くけれど、あなたは何ができて
何ができていないの?▼
私にちゃんと説明できる?▼
[オリヴィエ]
そ…それは……▼
[ベルベット]
私が言っているのはそこよ。▼
自分がどうなのか、説明もできないのに
勝手に想像で自分の殻を作って閉じこもる。▼
これを不合理と言わずして、なんと言うの。▼
[オリヴィエ]
は、はい…▼
[ベルベット]
だから、まずは自分が何者なのか。
そして自分が何をできるのか。▼
まずはそこから考えることね。▼
[オリヴィエ]
私は…何者なのか…
私は…何ができるのか…▼
[ベルベット]
自分が分かれば、
自分の限界も分かる。▼
そうすれば、限界までは頑張れる
強い心が身につくはずよ。▼
少なくとも、タグエル的には、ね。
道は長そうだけど、がんばって。▼
[オリヴィエ]
は、はい…ありがとうございます。▼
あの…ベルベットさん、これからも…
色々相談に乗ってもらえないでしょうか?▼
[ベルベット]
いいわよ、乗りかかった船だわ。
いつでも喜んで。▼
[オリヴィエ]
ありがとうございます!
それだけでも…強い心が持てそうです。▼
[ベルベット]
えっ! それだけで!?▼
…やれやれ、やっぱり人間って
不合理な生き物に思えるわ。私には。▼

ヘンリー

支援C

[ベルベット]
んっ…なに…重い…?▼
…こら。起きなさい!▼
[ヘンリー]
…ん…おはよう~。▼
[ベルベット]
おはようじゃないわよ。
私から離れなさい、ペレジアの邪術師。▼
[ヘンリー]
それ、僕のこと~?
僕はヘンリーって名前なんだよ~。▼
[ベルベット]
あなたの名前など覚える気はないわ。
忌々しいギムレー教徒。▼
[ヘンリー]
その言い方、やだなぁ。
宗教なんて気にしないでよ~。▼
僕はただベルベットと
仲良くしたいだけなのにな~。▼
[ベルベット]
冗談も休み休み言いなさい。
ギムレー教徒と仲良くするつもりなどないわ。▼
聖王…エメリナを殺した
あなたたちなんか…▼
[ヘンリー]
え~、僕は殺してないよ~。
むしろ助けようとしたのに~。▼
ほらほら、『聖王様が殺されちゃうよ~』って
ベルベットに教えてあげたのも僕だよね?▼
[ベルベット]
…認めたくないけど、そうだったわね。▼
あなたは誰彼かまわず
そう騒いでた…▼
[ヘンリー]
教団で偶然その話を聞いちゃって、
なんとかしなきゃって思ったんだ~。▼
[ベルベット]
けど、ペレジア教徒のあなたが
どうして聖王を助けようと?▼
[ヘンリー]
だって、ただでさえ
イーリスは弱い国なのに、▼
聖王様が暗殺されちゃったら
あっという間に負けちゃうよね~?▼
だから教えてあげたんだ。
ほら、僕、戦争大好きだから。▼
[ベルベット]
…呆れたわ。
そんな理由なの…?▼
人間は理解しがたいけど、
あなたは中でも極めつけよ。▼
[ヘンリー]
あ、でも結局は教えても
無駄だったんだよね~あはは~。▼
[ベルベット]
…そのわけのわからない性格も、ね。▼

支援B

[ヘンリー]
ベルベット~。▼
[ベルベット]
私に近づかないで、ペレジアの魔道士。▼
[ヘンリー]
またそんな言い方して。
僕の名前はヘンリーだって~。▼
ベルベットは半分獣だから、
名前は覚えないの~?▼
[ベルベット]
半分獣…? あなた、
私と殺し合いをしたいわけ?▼
[ヘンリー]
え~、
ベルベットと殺し合いは嫌だなぁ。▼
僕的には褒め言葉のつもり
だったんだけど~。▼
[ベルベット]
褒め言葉ですって!?▼
[ヘンリー]
半分は獣って、うらやましいよ。
できれば僕もそうなりたいな~。▼
[ベルベット]
…なぜそんなことを思うの。▼
[ヘンリー]
僕、小さい頃は
両親に放ったらかしにされてたから、▼
近くの森にいた、仲良しの獣に
育てられたようなものなんだよね~。▼
だから獣の匂いが好きなんだ~。
懐かしい感じがするから。▼
[ベルベット]
…そう。あなたがどこか獣じみた
空気をまとっているのはそのためなのね。▼
認めたくはないけど…
私もあなたの匂いは嫌いではないわ。▼
[ヘンリー]
あはは、そう言ってもらえるとうれしいなぁ。▼
[ベルベット]
勘違いしないで。あなたたちペレジアの
呪術師を許したつもりはないわ。▼
[ヘンリー]
…じゃあペレジアの呪術師をみーんな
殺したら、僕と仲良くなってくれる?▼
[ベルベット]
…本気で言っているの?
あなた、祖国への忠誠はないわけ?▼
[ヘンリー]
特にないよ~。ベルベットのためなら
僕、裏切ってもいいし~。▼
[ベルベット]
無邪気というかなんというか…
子ども同然ね、あなたは。▼
タグエルのこともペレジアの非道さも
理解できていない…▼
なら目くじらを立てる
私が大人げないということ…ね。▼
[ヘンリー]
僕、ベルベットのこと、もっと
知りたいなぁ。ついていってもいい?▼
[ベルベット]
…ふん。ついてこれるものならね。▼

支援A

[ベルベット]
あのね…物には限度があるわ。
どこまでついてくる気?▼
[ヘンリー]
どこまでもついていきたいけど…
ベルベット、嫌なの~?▼
[ベルベット]
当然よ。私はもともと
人間が嫌いなの。▼
[ヘンリー]
そっか…ベルベット、
人間を憎んでるんだ。▼
じゃあさ、僕がクロムを
呪い殺すっていうのはどう~?▼
[ベルベット]
なっ…なにを言っているの?▼
[ヘンリー]
そしたらみんなは大混乱~。
戦火はもっと広がっていくよ~。▼
人間がもっともっと苦しめば
ベルベットは、うれしいでしょ?▼
[ベルベット]
…いいえ、そんなことは望んでいないわ。
クロムが死ねばエメリナが悲しむ。▼
憎むばかりではなにも進まない…
そういうことよ。▼
[ヘンリー]
ねぇ、ベルベット。
僕、どうすればそばにいてもいい?▼
僕を育ててくれた獣は死んじゃった。▼
ベルベットはその獣に似てるから
離れたくないんだ。▼
ねぇ…僕を置いて行かないでよ。▼
そのためなら僕、
なんだってするからさ。▼
[ベルベット]
…あなたは本当に何でもするでしょうね。
命をなんとも思わないあなたなら。▼
どうやらあなたはまだ
学ばねばならないものがあるようね。▼
私にしか教えられないのであれば…
仕方がないわね。放ってはおけない。▼
…いいわ。あなたの好きにしなさい。▼
[ヘンリー]
それ、ついていってもいいってこと?
やった~!▼

支援S

[ベルベット]
いい? ヘンリー。ここにいる皆は
あなたの仲間。大事にしないといけないのよ。▼
[ヘンリー]
大事にって…
どうすればいいの~?▼
[ベルベット]
あなたを育ててくれた獣と
同じと思って接しなさい、ということよ。▼
[ヘンリー]
でも、ベルベットにとっては
憎むべき種族なんでしょ?▼
[ベルベット]
人間の中にもいい奴はいるわ。
ここにいる者たちは憎んでいない。▼
[ヘンリー]
ベルベットがそう言うなら…
大事に思うようにするよ。▼
[ベルベット]
ええ。そうすればいつかはあなたにも
人間らしい感情が芽生えるはずよ。▼
…ふん。自分の口から
こんな言葉が出る日が来るなんてね。▼
[ヘンリー]
ねぇベルベット。
これ、受け取ってくれる?▼
[ベルベット]
ん? なによ、それは?▼
[ヘンリー]
結婚指輪だよ。いつもいっしょっていう
誓いの印なんだ。▼
もう、離れたくないから…
約束が欲しいんだ、僕…▼
だから、僕の家族になって欲しい。▼
[ベルベット]
家族、か…▼
なぜあなたが嫌いになれないのか…
わかった気がするわ。▼
[ヘンリー]
?▼
[ベルベット]
あなたは似てるの。
人間に殺された、私の弟に…▼
いいわ、受け取らせてもらう。
あなたのそばにいてあげる、ヘンリー。▼
これからは、私たちは家族よ。▼
[ヘンリー]
やったぁ!
約束だよ、ベルベット!▼

ドニ

支援C

[ベルベット]
つっ!!▼
…なに?
これは…狩猟用の罠…?▼
(ドニ登場)
[ドニ]
あ、それは…。▼
[ベルベット]
…この罠をここへ仕掛けたのは
あなたなの、ドニ?▼
[ドニ]
そうだべ。すまねえだ。
まさか人間がかかるなんて…。▼
これまで人間が罠にかかったことは
一度もなかったべが…。▼
[ベルベット]
私は人間じゃない。タグエルよ。
間違えないで。▼
[ドニ]
す、すまないべ!▼
[ベルベット]
…でも、この私が
人間の作った罠にかかるなんて…。▼
腹が立つけど、
よくできた罠のようね。▼
[ドニ]
おら、貧しい山育ちだ。
獣を獲らねえと生きていけねえ…。▼
[ベルベット]
つまり、あなたの生きるための知恵に
私は敗れたというわけね。▼
[ドニ]
いや、その…すまないべ。
悪気はなかったんだべ。▼
もう罠を仕掛けるのはやめるべ。
だから許してほしいだ…。▼
[ベルベット]
やめる必要はないわ。▼
私が二度と人間の仕掛けた罠に
引っかからなければいいだけの話よ。▼
[ドニ]
そ、そうだべか…。
じゃあ、また仕掛けてもいいべか?▼
[ベルベット]
望むところよ。▼

支援B

[ベルベット]
…………。▼
(ドニ登場)
[ドニ]
ん? ベルベットさん、
なにをしてるべ?▼
その辺りにゃおらが仕掛けた罠が
埋まってる。危ねえべ。▼
[ベルベット]
…………。▼
[ドニ]
あ…も、もしかして、
罠にかかっただべか?▼
[ベルベット]
…見ての通りよ。▼
[ドニ]
す、すまねえだ!
すぐに外すべ!▼
………。▼
よし、外れたべ…
あ! 怪我を…▼
[ベルベット]
こんなものは舐めておけば治るわ。
それよりも…この罠よ。▼
前に罠にかかってからは
細心の注意を払ってきたつもりよ。▼
それなのに、この結果よ。
ほかの者はかかっていないというのに。▼
それがどうしても納得いかないわ。▼
[ドニ]
えっと…どんな動物でも、
行動に独自の特徴があるんだべ。▼
本能的なものとか、反射的なものとか。
それを利用して罠に誘い込めば…▼
[ベルベット]
…この通りというわけね。▼
[ドニ]
んだ。だからこの罠って、
実はここにあるひとつだけじゃないんだべ。▼
もっと先のほうから
いくつも仕掛けてあるだ。▼
で、最後にここにたどり着くように
工夫がしてあるんだべ。▼
[ベルベット]
…私は知らないうちに本能的なもので
まんまと罠にはめられたわけね。▼
[ドニ]
んだ。結果的にはそう言えるべ。▼
[ベルベット]
まさか、こんなところに
私の天敵になり得る人間がいるとは…。▼
あなたのおかげで
私の誇りは傷だらけよ。▼
[ドニ]
す、すまないべ。▼
[ベルベット]
誇りを取り戻すためにも、
あなたに挑戦を申し込むわ。▼
もう一度、罠を仕掛けて。
今度こそ私はそれを見破ってみせるわ。▼
[ドニ]
だ…だども…。▼
[ベルベット]
断れば、ただでは済まさないわよ。
私が罠を見破った場合も。▼
痛い目にあいたくなかったら
心してかかってくることね。▼
(ベルベット退場)
[ドニ]
そ、そんなぁ…▼

支援A

[ベルベット]
…なぜなの…▼
[ドニ]
す、すまないべ!▼
[ベルベット]
なぜ、また罠にかかってしまったのかしら…
しかも落とし穴なんていう古い罠に。▼
[ドニ]
そ、それはその、今度の罠は
ベルベットさん専用に作っただから…。▼
ずっとベルベットさんを観察して
罠にもいっぱい工夫したべ…。▼
[ベルベット]
…私を観察していたことは
もちろん知っているわ。▼
だからこそ私は、普段とは
違う行動をとり続けたつもりよ。▼
[ドニ]
えっと、おらが大事にしてるのは
そういう上辺のことじゃねえべ。▼
その人が気づかねえ“無意識”を
じっくり観察することなんだべさ。▼
無意識を知れば、その人の本質が見えるだ。
そうなりゃ罠の作り方も決まるだ。▼
[ベルベット]
…私は自分ですら気づかないことを
ドニに見透かされているというわけね。▼
[ドニ]
す、すまねえだ…▼
[ベルベット]
どうやら認めるしかないようね…
人間に敗れたというこの事実を。▼
[ドニ]
ベルベットさんが
おらに負けたわけじゃねえだよ。▼
たまたま、罠については
おらの方が上手かっただけで、▼
おらがベルベットさんにかなわねえことは
山ほどあるべ。▼
[ベルベット]
なぐさめのつもり?▼
[ドニ]
違うだ!
おらはただ真実を…▼
[ベルベット]
でも、私が思いあがっていたことは
間違いないわ。▼
いい経験になったわ。
ありがとう。ドニ。▼
これからは、戦場で
おたがいの腕を競いましょう。▼
いいライバルができて
これから先が楽しみだわ。▼
[ドニ]
お、おらをライバルと
言ってくれるべか。▼
[ベルベット]
ええ、これからは負けないわよ。▼
[ドニ]
お、おらも負けないべ!▼
[ベルベット]
ふふふ…▼

支援S

[ベルベット]
…ドニ、これはどういうこと?▼
[ドニ]
どうしたべ?▼
[ベルベット]
どうして、私はまた
落とし穴に落ちているのかしら。▼
[ドニ]
そりゃ、おらが仕掛けたからだべ。▼
[ベルベット]
あの挑戦は終わったはずよ。▼
しかも自力で登れない深さに
掘るのは度が過ぎているんじゃない?▼
[ドニ]
だから、ちゃんとこうやって
縄を下ろしてるべ。▼
[ベルベット]
…じゃあ聞くけど、縄の先端に
結んであるこれはなにかしら?▼
[ドニ]
指輪だべ。ベルベットさんが
嫌がらないように木で作ったべ。▼
[ベルベット]
そういう問題じゃないわ。
なぜ指輪が結んであるの!?▼
[ドニ]
もちろん、受け取って欲しいからだべ。
おらと、結婚してほしいべ。▼
[ベルベット]
…なぜ?
そのために、どうしてこんなことを?▼
[ドニ]
このくらいはしねえと
相手にしてもらえねえと思っただ。▼
おらの本気を
見てほしかっただ。▼
[ベルベット]
…普通、こういうことをしたら
相手に嫌われると思うわよ。▼
[ドニ]
すまないべ。▼
でも、この形がおらにとっては
一番思いを伝えやすかったべ。▼
おらは初めて出会っただ。本質が見えて、
それでもきれいだって思える人に…。▼
[ベルベット]
…私の心は憎しみに囚われているわ。
仲間を殺した人間達が憎い。▼
きれいだと思っているのは
あなたの勘違いよ。▼
[ドニ]
それは
ベルベットさんの本質じゃねえべ!▼
ベルベットさんをそんな風にした
人間が悪いんだべさ!▼
そんな悪い人間は、
おらが代わりに退治してやるべ!▼
[ベルベット]
ドニ…。▼
[ドニ]
…ほんとは、こんなことで
結婚してもらえると思ってねえだ。▼
ただ、気持ちが伝われば、
それでよかっただ。
[ベルベット]
…そう。じゃあ、
この縄で登らせてもらうわよ。▼
[ドニ]
んだ…あっ!▼
うわーーーーー!▼
[ベルベット]
…ちょっと!!
あなたが落ちてきてどうするの!▼
[ドニ]
だって、ベルベットさんが
急に縄を引っ張っただから…。▼
[ベルベット]
ふう…まあいいわ。
それを拾って。▼
[ドニ]
え?▼
[ベルベット]
…その指輪よ。
あなたの手で直接渡してちょうだい。▼
[ドニ]
え? え?▼
[ベルベット]
何度も言わせないで。
私の気が変わっても知らないわよ。▼
[ドニ]
あ…はい!▼
…良かった、ぴったりだべ。▼
[ベルベット]
そうね。うまくはまってよかったわ。▼
[ドニ]
あの、でもなんでだ?▼
[ベルベット]
理由が必要?▼
[ドニ]
いや…こうしてふたりでいられりゃ、
それだけでいいだ。▼
[ベルベット]
…このままこうしていれば、
飢えて死ぬことになるわよ。▼
[ドニ]
それでも、おらはしあわせだべ。▼
[ベルベット]
ふふ…まぁそれもいいかしら。▼

マーク女(親子)

支援C

[マーク]
うーん、どうして私は母さんのこと
覚えてないんでしょう…?▼
父さんのことはあんなにちゃんと
覚えてるのに…▼
父さんが立派な軍師だったってことも
一緒に勉強したことも覚えてるのに…▼
なーんで母さんのことは
きれいさっぱり忘れてしまったのか…▼
(ベルベット登場)
[ベルベット]
何をブツブツ言ってるの?▼
[マーク]
母さん!▼
すごいです、ちょうど今母さんのことを
考えてたんですよー!▼
これって運命!? 親子の運命!?
…あ、待って下さい。確か父さんが昔…▼
これは運命じゃない、絆だー!
みたいなことを言っていたような記憶が…▼
ってことで母さん、私たちが
ここで会ったのは、運命ではなく絆です!▼
[ベルベット]
キズナ…そうなのね。▼
[マーク]
そうですよ! 絆って素晴らしいです。
覚えてなくても呼び合うものなんですね。▼
…って、感心してる場合じゃ
ありませんでした。▼
私、なんで母さんのことを覚えてないのか
ずーっと考えてたんです。▼
良かったら母さん…私が母さんのこと
思い出せるよう協力してくれませんか?▼
[ベルベット]
えぇ、構わないわ。▼
[マーク]
良かった!
ではまた時間のある時に声をかけますね。▼
女同士の約束ですよ!
じゃあ私はこれで!▼
(マーク退場)
[ベルベット]
あの子にウサギ耳は生えなかったのね…▼

支援B

[マーク]
母さんっ、今時間いいですか?▼
[ベルベット]
えぇ、ちょうど暇だったのよ。▼
[マーク]
やったぁ! じゃあ約束通り、
『記憶を取り戻そう大作戦』に▼
協力していただくことにします!▼
とは言ったものの、どうしたら記憶って
戻るんでしょうね…▼
頭を強くぶつけるのは
もう何度も試しましたし…▼
ゆらゆら揺れるものを見つめ続けるのも
私には効果がありませんでした…▼
ねぇ母さん、どうしたらいいと思いますか?▼
[ベルベット]
…私の顔でも見てみる?▼
[マーク]
なるほど!それだー!!
母さん天才です!▼
未来ではきっと見慣れていたはずですし、
じっと見てたら、何か思い出しますよね。▼
んー、なかなか良い策ですよこれは。▼
さすが天才軍師の父さんを
コロッと落としただけのことはありますね。▼
ではでは、失礼して…。
じーーーーーーーっ…▼
………………▼
………………▼
だめだーーー!!▼
何にも思い出せませんーーー!!▼
あぁ…この感じって、なんかこう…。
同じ文字をずっと見続けてたら▼
『あれ? これってこんな文字だっけ?』
みたいになる感じと似ています…▼
母さんって…こんな顔でしたっけ?▼
[ベルベット]
あら? それを今思い出そうと
してるんじゃなかったかしら。▼
[マーク]
ですよね…。すみません、
せっかく協力していただいたのに…▼
でも私は諦めませんよ!
絶対に母さんを思い出してみせます!▼
というわけで、
また協力して下さいね、母さん!▼

支援A

[マーク]
はぁ…やっぱり今日もダメですね…▼
毎日毎日嫌というほど、
こうして母さんの顔を見ているのに▼
何にも思い出せないなんて
自分が情けなくなりますよ…▼
ほんとに…どうして……
うっ…ううっ…ぐすっ…▼
[ベルベット]
どうして泣くの?▼
[マーク]
だ…だって…だって……!
私…母さんのことも父さんと同じように▼
大好きだったはずなのに…!
思い出せないのが…辛いんです…!!▼
母さんが私に作ってくれた思い出も
たくさんあったはずなのに…▼
何一つ覚えていられなかった自分が…
ほんとに…情けないんです…!▼
情けないんですよーーー!
びえぇぇぇぇん!!▼
[ベルベット]
マーク…▼
[マーク]
うっ…! ちょっと泣きすぎた…かな。
あ…頭が痛い…!▼
いたたた…!▼
…………あ!?▼
[ベルベット]
どうしたの!?▼
[マーク]
……思い出し…ました。母さんのこと。
ほんとにちょっとだけ…ですけど。▼
母さんが私に向かって、優しく笑って…
『マーク』って…名前を呼んでました…▼
ふふ、いつも見てる母さんの顔より、
少し年を取った顔でしたよ…▼
…良かった。ちゃんと思い出せました。▼
ありがとう、母さん。
全部母さんのおかげです。▼
何だかこれで自信がつきました!
時間はかかるかもしれませんけど、▼
いつか母さんの記憶、
全部取り戻してみせますよ。▼
[ベルベット]
じゃあ私も協力するわね。▼
[マーク]
はい、ありがとうございます!▼

シャンブレー(親子)

支援C

[ベルベット]
シャンブレー。▼
[シャンブレー]
うひゃい! な、なに?▼
[ベルベット]
…今、逃げようとした?▼
[シャンブレー]
え、に、逃げてなんかないって。
ちょっと用事を思い出してさ。▼
[ベルベット]
用事? 食料の調達か何か?
それなら私も同行するわ。▼
[シャンブレー]
え…、母ちゃんも来るの…?▼
[ベルベット]
なにか不都合でもあるの?▼
[シャンブレー]
不都合なんてないけど…▼
[ベルベット]
煮え切らないわね…
あなた、本当に私の息子なの?▼
[シャンブレー]
あ、当たり前だろ。
ただ…▼
[ベルベット]
ただ、なに?▼
[シャンブレー]
未来の母ちゃんは俺がまだ
小さい頃に死んじゃったからさ…▼
その…母ちゃんと息子って
どんな感じなのかわからないんだよ。▼
[ベルベット]
なるほどね…▼
言われてみれば、私もタグエルの
親子関係はよくわからないわ。▼
幼少時に、仲間たちを
人間に奪われてしまったからね。▼
[シャンブレー]
そっか、母ちゃんもわかんないんだ。▼
[ベルベット]
まぁ、わからないものは仕方がないわ。
これから私たちふたりで▼
新たなタグエルの親子関係を
作りあげていくことにしましょう。▼
[シャンブレー]
わ、わかった。
俺、頑張ってみるよ。▼

支援B

[ベルベット]
ね~むれ~や♪ ね~むれ~♪
か~わいい、坊~や~の~♪▼
[シャンブレー]
あ、あのさ、母ちゃん。▼
人間の親子を真似してみるのはいいけど
これはちょっと違うんじゃねぇか?▼
[ベルベット]
あら、気が合うわね。
私もそう思っていたところなのよ。▼
そもそもタグエルの親子関係を
模索しようとしているのに、▼
人間の親子の真似をするのが
いけないと思うわ。▼
[シャンブレー]
自分が言い出したくせに…▼
[ベルベット]
…なにか言ったかしら?▼
[シャンブレー]
に、睨まないでよ母ちゃん!▼
自分の失敗をごまかすために
そんな怖い顔をするのは反則だろ!▼
[ベルベット]
私、いまそんなに怖い顔
してたかしら?▼
シャンブレーは見た目に似合わず
小心者ね…▼
[シャンブレー]
しょ、しょうがないだろ。▼
俺が死んじゃったらタグエルが
絶滅するんだって思ったら▼
そりゃ小心者にもなるよ。▼
[ベルベット]
シャンブレーは、戦うのが怖いんじゃなくて
タグエルが絶滅するのが怖いの?▼
[シャンブレー]
そりゃそうだろ。
タグエルの血を引いてるってことは▼
母ちゃんから受け継いた
俺の大切な誇りなんだから。▼
[ベルベット]
シャンブレー……▼
[シャンブレー]
でも、この世界で母ちゃんと会って
しばらくいっしょに暮らしてみて▼
タグエルには命よりも大切な誇りが
あるなってこともわかってきた。▼
それがなんなのかはまだ
はっきりと言葉にできないけど▼
それがはっきりしたときに、
タグエルの親子のあり方ってのも▼
わかるんじゃねぇかなって
気がしてるんだ。▼
だからさ、今はまだタグエルの
風上にもおけないかもしんねぇけど▼
もうちょっとだけ待ってくれよ。▼
[ベルベット]
…わかったわ。
気が済むまで考えてみて。

支援A

[シャンブレー]
母ちゃん! わかったぜ!▼
[ベルベット]
どうしたの、騒々しい。▼
[シャンブレー]
聞いてくれよ!
タグエルの誇りがわかったんだ!▼
[ベルベット]
へぇ…
ぜひ聞かせてほしいわ。▼
[シャンブレー]
タグエルはさ、自分を失わないことが
一番大切な誇りなんだよ!▼
そのために、欲望に惑わされたり、
恐怖に屈したりしない鋼の心を持つ!▼
そうやって生きてるから、
母ちゃんは強い! そうだろ?▼
[ベルベット]
…それがタグエルすべてに
当てはまる誇りなのかはわからないけど、▼
少なくとも私が、そうやって
生きてきたのは確かね。▼
[シャンブレー]
純血のタグエルは母ちゃんしか
いないんだから▼
母ちゃんの生き様が
タグエルの生き様。▼
母ちゃんの誇りが
タグエルの誇り、だろ?▼
[ベルベット]
うふふ、ものは言いようね。▼
[シャンブレー]
俺、強くなるよ!▼
母ちゃんに、タグエルの名に
恥じないくらい強く!▼
[ベルベット]
なるほど…言葉を重ねなくても、
背中を見て感じ、育つ…▼
タグエルの親子関係って
こういうことなのかもしれないわね。▼
[シャンブレー]
うん、そう思う。
タグエルに言葉はいらないんだ。▼
[ベルベット]
そう。じゃあ、これからは
お互い無言で過ごすことにしましょうか。▼
[シャンブレー]
え? それは…ちょっと
寂しくない?▼
[ベルベット]
ふふふ、冗談よ。▼
シャンブレーとは
話したいことがたくさんあるわ。▼
[シャンブレー]
へぇ…母ちゃんも
冗談とか言うんだな。▼
母ちゃんは冗談の通じない
お堅いタグエルって印象だったから、▼
なんだか意外だけど…▼
[ベルベット]
…ひとつ思い出したわ。▼
タグエルの親子関係には、
一方的な鉄拳制裁が許されているのよ。▼
[シャンブレー]
ちょっ…!
それ、ただの思いつきだろ!▼
[ベルベット]
…………▼
[シャンブレー]
む、無言で怖い顔は反則だって!
語りたいことが山ほどあるんだろ?▼
言葉! 拳じゃなくて、
言葉で語り合おう!▼
[ベルベット]
うふふ、これも冗談よ。▼
[シャンブレー]
また冗談…? もしかして
母ちゃんって意外とお茶目さん…?▼
ま、全然シャレに
なってないんだけどさ…▼

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Last-modified: 2016-09-03 (土) 11:11:56
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