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フレデリクの支援会話†
マイユニット(男性・僕)†
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マイユニット(男性・オレ)†
マイユニット(男性・オレ)のページへ
マイユニット(女性・私)†
マイユニット(女性・私)のページへ
マイユニット(女性・あたし)†
マイユニット(女性・あたし)のページへ
クロム†
クロムのページへ
リズのページへ
ヴィオール†
支援C†
- [フレデリク]
- ヴィオールさん、
美しい短剣をお持ちですね。▼
- [ヴィオール]
- おや、さすがフレデリクくんは
目ざといね。▼
本当に美しい短剣だろう?
私に相応しく、華麗で、優雅で…▼
- [フレデリク]
- その短剣に刻まれているのは
クレーヴ家の紋章、ですね。▼
- [ヴィオール]
- なんと! 私の言うことを
最後まで聞いてくれないとは!▼
- [フレデリク]
- あ、すみません…。
でも少し気になってしまいまして。▼
イーリスの名門貴族の短剣を
なぜ貴方が持っているのですか?▼
- [ヴィオール]
- ふふん、ちょっとした
文化交流のようなものだよ。▼
クレーヴ家のご息女から、
友情の証として賜ったのだ。▼
- [フレデリク]
- 友情…、いつの間にそのような
友情を育まれたのですか?▼
- [ヴィオール]
- フレデリクくんはお堅いねぇ。
心を通い合わせるのに、▼
必ずしも長い時間がいるとは
限らないだろう?▼
特に…男女の間ではね。▼
- [フレデリク]
- …………▼
- [ヴィオール]
- ちょっ…汚らわしい物を見るような目で
見つめないでくれたまえ!▼
わかった、わかった!
正直に話すよ!▼
実は、ご婦人方との他愛ない
恋の駆け引きが私の道楽でね。▼
なに、貴国の誇りを汚すような
振る舞いはしていないよ。▼
- [フレデリク]
- …あ、その点に関しては
微塵も心配しておりませんので。▼
貴方の道楽程度では
イーリスの誇りは汚れません。▼
- [ヴィオール]
- くっ…! 爽やかな笑顔で
なかなか辛辣なことを言ってくれる…。▼
とにかく、この短剣はそういう経緯で
手に入れたのだよ。▼
それではこれで失礼するよ。
誇り高いイーリスの騎士、フレデリクくん。▼
- [フレデリク]
- …道楽、ですか。▼
その道楽を生かして
どれほどの繋がりを築いているのでしょう。▼
なかなか底の知れない方ですね。▼
支援B†
- [フレデリク]
- …先ほどの男性は
帰っていきましたよ、ヴィオールさん。▼
- [ヴィオール]
- そ…そうか!
ふぃー。助かったよ。▼
これでひと安心だな。
君には手間を取らせてしまったね。▼
あの男もご苦労なことだ。わざわざ
ここまで借金の督促に来るとはね。▼
- [フレデリク]
- 額を聞いて少々驚きました…。
どうすればあんな借金ができるのです?▼
- [ヴィオール]
- ふふん。
方法はいろいろとあるのだよ。▼
- [フレデリク]
- そこは訊かないでおきますよ…。
もっと気になることがあったので。▼
- [ヴィオール]
- なんだね?▼
- [フレデリク]
- あの男性が、われわれに金銭面での
援助を申し出てきたのですよ。▼
もちろん、
丁重にお断りしましたが。▼
- [ヴィオール]
- ははーん、なるほどね。▼
- [フレデリク]
- 驚かないのですね。▼
借金している相手に対して、
さらに金を渡すなんて▼
私には不可解なのですが…。▼
- [ヴィオール]
- いやいや、なにも
不思議なことではないよ。▼
私に万一のことがあれば
借金は返済されず、共倒れしてしまう。▼
私がこの戦で生き延びられるよう
あの男なりに手を打とうとしたのだよ。▼
- [フレデリク]
- …大きすぎる借金が
互助関係を生んでいるということですか?▼
全く、常識外れもいいところです。
やはり貴方は底が知れませんね…。▼
- [ヴィオール]
- はは、それはどうも。▼
- [フレデリク]
- …ひとつ忠告しておきますが、
貴方のその、得体の知れない行動で▼
クロム様にご迷惑をおかけする
ような事があれば……▼
- [ヴィオール]
- わわわかっているよ!
そうなれば君は私を消しにかかるだろう!?▼
誓ってそのようなことはしないよ!
だから命だけは助けてくれたまえ!!▼
- [フレデリク]
- …その言葉、
信じさせてもらいますよ。▼
支援A†
- [フレデリク]
- ヴィオールさん。▼
- [ヴィオール]
- ごきげんよう、フレデリクくん。
今度はなにを詮索してくれるのかな?▼
- [フレデリク]
- 先日届いた
匿名の支援物資のことですよ。▼
あれはヴィオールさんが
手を回したものですね?▼
どれも行軍中には
ありがたい品々でした…。▼
クロム様に代わり、
感謝の意を述べさせていただきます。▼
- [ヴィオール]
- ふふん、どういたしまして。
君なら気づいてくれると思っていたよ。▼
なにせあれは、
裏の世界から得た物資だからね。▼
正面から贈ったのでは、クロムくんに
受け取ってもらえない可能性があった。▼
- [フレデリク]
- だからこその匿名、ですか…▼
- [ヴィオール]
- その通りだよ! 美しい話だろう!?
私に相応しい貴族的なやり方で…!▼
- [フレデリク]
- しかし、この方法では誰も
貴方の好意だと気づかないままです。▼
- [ヴィオール]
- また話を聞いてくれない…!▼
…まぁいい。いい加減この扱いにも
慣れてきたのだよ…。▼
- [フレデリク]
- あ、すみません。つい…。▼
しかし、なんの見返りも求めないとは
ヴィオールさんらしくないように思いますが。▼
- [ヴィオール]
- ずいぶんな言い草だね。
見返りならあるのだよ。▼
言っただろう、フレデリクくん?
君なら気づいてくれると思った、と。▼
これで私は
君にひとつ貸しを作れたというわけだよ!▼
- [フレデリク]
- なるほど…狙いは私でしたか。
それで、何が望みなのですか?▼
- [ヴィオール]
- 戦いが終わったあかつきには、
私の国にも平和が訪れるだろう。▼
その際、我が領地の復興に
イーリスの協力を仰ぎたいんだよ。▼
クロムくんであれば、このような
回りくどい手を使わずとも▼
協力してくれるとは思うが、
念には念をというわけだ。▼
君が口添えしてくれれば万全だろう?▼
- [フレデリク]
- 貴方という人は…。
もう勝った時のことを考えているのですか?▼
- [ヴィオール]
- 何を気弱なことを
言ってるんだね。▼
私ほどの策士と君ほどの武人がいて
負ける道理がないだろう?▼
- [フレデリク]
- はぁ…。さすが、人を持ち上げるのも
お上手なのですね。▼
ですが、この戦いに負けられないことに
変わりはありません。▼
今後も協力して参りましょう。▼
- [ヴィオール]
- しっかり頼むよ、フレデリクくん。▼
- [フレデリク]
- …それはこちらのセリフですよ。▼
ソワレ†
支援C†
- [ソワレ]
- いたいた、フレデリク!
一手、ご教示願えるかな。▼
- [フレデリク]
- はい、構いません。
どこからでもどうぞ。▼
- [ソワレ]
- では!▼
はあっ!▼
- [フレデリク]
- 良い動きです…
しかし!▼
- [ソワレ]
- あうっ!▼
- [フレデリク]
- 大丈夫ですか、ソワレさん?▼
- [ソワレ]
- うん…降参だよ。ボクの負けだ。▼~ありがとう…ございました。▼
…………▼
- [フレデリク]
- どうかしましたか?▼
- [ソワレ]
- …なぜ、こうもあっさり
負けてしまうんだろうか。▼
- [フレデリク]
- あっさり、ではありませんよ。
きわどい勝負でした。▼
- [ソワレ]
- けど、ボクは訓練中には
他の奴らに負けたことはなかった。▼
- [フレデリク]
- 勝負は時の運といいます。▼
- [ソワレ]
- うーん…▼
付き合ってくれてありがとう。
また、強くなったら挑戦に来るよ!▼
- [フレデリク]
- はい。お待ちしております。▼
支援B†
- [フレデリク]
- ソワレさん、どうされたのです?▼
最近の戦いは、あなたらしくありません。
なにか悩みごとでも?▼
- [ソワレ]
- …フレデリクに隠し事はできないね。
なぜキミに勝てないか考えてたんだ。▼
- [フレデリク]
- ああ、そのことでしたか。▼
別に気になさらなくても良いのでは?
私たちは仲間なのですから。▼
- [ソワレ]
- でも不思議なんだ。戦う前から…
キミにだけは勝てる気がしない。▼
どうしてなんだろう?▼
- [フレデリク]
- ふむ、そうですね…▼
そういえば、自警団の見習いだったあなたに
剣と槍を教えたのは私でしたね。▼
- [ソワレ]
- うん。あの頃は、まわりの男たちには
絶対負けないって意気込んでたな…▼
指南役のキミに会った時、
ぜんぜん強そうに見えなかったのに、▼
最初の手合せで
キミにボコボコにされたっけ…▼
- [フレデリク]
- あ、いえ、ボコボコにはしていませんよ。
あれは通過儀礼というものです。▼
- [ソワレ]
- あの時は悔しくて
一晩中寝られなかったなあ…▼
- [フレデリク]
- …まあそれはともかくです、
原因はその日にあるのかもしれません。▼
武術の師匠と弟子が戦えば、
最初は弟子は手も足も出ません。▼
その時の『師匠には勝てない』という
思い込みが、後々まで続くのでしょう。▼
- [ソワレ]
- ! じゃあ、
ボクがフレデリクに勝てないのは…▼
昔フレデリクに
ボコボコにされたから!?▼
- [フレデリク]
- ですから
ボコボコにはしていません。▼
支援A†
- [ソワレ]
- フレデリク。
さっきの戦い、見てくれた?▼
- [フレデリク]
- はい。とても見事な戦いぶりでした。
なにかコツをつかまれたようですね。▼
- [ソワレ]
- うん。フレデリクのおかげで…
わかったんだ。▼
女であることがいやで、
男に負けたくなかった自分…▼
キミに勝とうと
やっきになってた自分…▼
- [フレデリク]
- その気持ちは
悪いことではありませんが…▼
- [ソワレ]
- うん。でも、
ボクはその気持ちに囚われすぎてた。▼
男のキミを打ち負かすことが目的じゃない。
ボクが目指すべき姿は、そうじゃない。▼
キミに仲間として信頼してもらえる
自分になること…▼
そうなって初めて、
ボクはフレデリクと対等になれる。▼
- [フレデリク]
- ソワレさん…
立派になられましたね。▼
- [ソワレ]
- 本当の自分と、正面から
向き合うことができたんだ。▼
新しい扉が開いたような、
そんな感覚だった。▼
フレデリクのおかげだよ。
キミが師匠で良かった。▼
- [フレデリク]
- いえ、あなたは
もう一人前ですよ。▼
師匠と弟子の関係は終わり…
今の私たちは対等な仲間です。▼
- [ソワレ]
- うん!
ありがとう!▼
支援S†
- [ソワレ]
- うーん…▼
- [フレデリク]
- どうしたのですか、ソワレさん?
また悩み事ですか?▼
- [ソワレ]
- 以前、キミに勝てない理由を
考えてたんだけど…▼
- [フレデリク]
- おや? その件でしたら
もう解決したのでは?▼
武術の師匠と弟子というものは…▼
- [ソワレ]
- うん。あの時はボクも
そうなんだって納得してた。▼
でも、違うんだ。
この気持ちは…違う。▼
- [フレデリク]
- ………?
ソワレさん…?▼
- [ソワレ]
- キミを前にするとぎこちなくなる…
キミのことをいつも考えてしまう…▼
こんな気持ちは初めてだから
わからなかったけど…▼
ボクは、
キミのことが好きなんだ。▼
- [フレデリク]
- ソワレさん……▼
- [ソワレ]
- ごめん、急にこんなこと言って。▼
でもこの気持ちに決着をつけないと、
ボクはきっと前に進めない。▼
キミの気持ちを…教えてほしい。▼
- [フレデリク]
- わかりました。
それでは…▼
これが私の気持ちです。
どうか受け取ってください。▼
- [ソワレ]
- …これって…指輪?▼
ボクの名前が彫ってある…▼
- [フレデリク]
- 貴方に渡したくて用意したものです。▼
この戦いが終わった後に、
と思っていましたが…▼
- [ソワレ]
- …ボクでいいの?▼
- [フレデリク]
- はい。貴方でないとダメなのです。▼
- [ソワレ]
- 不思議だね。
また、新しい扉が開いた。▼
しあわせな光が射し込んで、
ボクの心を満たしてくれている…▼
- [フレデリク]
- 私もです。気がつけば
貴方がいてくれるだけで、▼
私の心はいつも温かな光で
満たされていたのですから。▼
- [ソワレ]
- ………▼
…フレデリク…▼
- [フレデリク]
- これからも、私の光でいてください。▼
- [ソワレ]
- はい。喜んで。▼
- [フレデリク]
- ありがとう、ソワレさん。
貴方への永遠の愛をここに誓います。▼
- [ソワレ]
- こちらこそありがとう、フレデリク…
これからもよろしく。▼
ミリエル†
支援C†
- [兵士]
- とぉりゃぁぁぁっ!!▼
- [フレデリク]
- むんっ!▼
- [兵士]
- くっ…!▼
ま、参りました…!▼
- [フレデリク]
- まだまだ力の使い方がなっていません。
より一層、鍛錬に励んで下さいね。▼
- [兵士]
- はっ! ありがとうございました!▼
- [フレデリク]
- ふぅ…▼
- [ミリエル]
- …………▼
- [フレデリク]
- ミリエルさん。
どうしたのですか、そんなところで。▼
- [ミリエル]
- 今…兵士の斬撃がフレデリクさんに
触れると見えた瞬間…▼
逆に…兵士の体が吹き飛びました。▼
フレデリクさんは軽く右腕を
払っただけに見えましたが…▼
あれは…なんだったのでしょう?▼
私には物理法則を無視した
動きに見えたのですが…▼
- [フレデリク]
- ミリエルさん、
あの動きが見えたのですか?▼
いい目をしていらっしゃいますね。
私が最初にあの動きを見た時は、▼
腕が動いたことにすら
気づかなかったものですよ。▼
- [ミリエル]
- 観察眼だけは、
自信がありますから。▼
- [フレデリク]
- 目がいいというのは
それだけで立派な武器になります。▼
どうでしょう、ミリエルさん。
私と手合わせする気はありませんか?▼
- [ミリエル]
- 先ほどの技の正体も
教えていただけるのでしょうか?▼
- [フレデリク]
- そうですね…
身につけるのは大変ですけれど。▼
- [ミリエル]
- …かまいません。▼
- [フレデリク]
- そうですか。
では、さっそく始めましょう。▼
支援B†
- [フレデリク]
- そのまま槍を真っ直ぐ構えて、
動かないでくださいね。▼
- [ミリエル]
- はい…▼
- [フレデリク]
- …はぁぁぁっ!!▼
- [ミリエル]
- !!▼
- [フレデリク]
- …大した度胸ですね。
ぴくりとも動かないでいらっしゃるとは。▼
- [ミリエル]
- 動かなかったのではありません。
動けなかったのです。▼
それにしても…木の棒で
私の槍の柄を両断するなんて。▼
しかも、私の手にはなんの衝撃も
伝わってきませんでした。▼
- [フレデリク]
- 速さ、呼吸、筋肉の動き、力の流れ、
さまざまな要素が重なった結果です。▼
以前、兵を吹き飛ばした技も
実はこれと同じなんですよ。▼
- [ミリエル]
- 速さ、呼吸、
筋肉の動き、力の流れ…▼
それらのことを…すべて一瞬で
思考しているのですか?▼
- [フレデリク]
- 考えているというのとは違いますね。
感じている、というのが正しいでしょうか。▼
- [ミリエル]
- 感じる? 人間は思考の生き物だと
思うのですが…▼
- [フレデリク]
- もちろん、考える力は重要です。
ですが、感じる力も同じように重要。▼
気配、流れ、空気…
すべては感じるものですからね。▼
- [ミリエル]
- 特殊な…能力ですね。▼
- [フレデリク]
- そ、そんなことはありません!▼
誰にでも、
感じる力というのはあるものですよ。▼
- [ミリエル]
- 私にも…あるのでしょうか。▼
- [フレデリク]
- もちろんですよ。▼
ミリエルさんは特に、観察眼に
長けていらっしゃいますから▼
私なんかよりもずっと、
その力はあるはずです。▼
- [ミリエル]
- それは…嬉しい評価ですね。▼
- [フレデリク]
- よろしければ後日、私が昔行っていた▼
感覚を研ぎ済ます訓練でも
教えて差し上げましょうか?▼
- [ミリエル]
- はい、ぜひお願い致します。▼
支援A†
- [ミリエル]
- フレデリクさん。
まだ続けるのですか?▼
- [フレデリク]
- はい。もしかして…
何かお気に召しませんでしたか?▼
- [ミリエル]
- いえ…ただ、訓練という割には
随分とほのぼのしているというか…▼
野で花を愛で…川で魚を釣り…
森でハチに追いかけられ…▼
今のところ、ただの遊びとも
取れる内容なのですが…▼
次はなにをするつもりですか?▼
- [フレデリク]
- ゆらめく炎を一晩中
見つめ続けるつもりでした。▼
感じる力を養うには、色々な物に
触れるのが大切ですからね。▼
- [ミリエル]
- あの、フレデリクさん。▼
私はもう十分色々な物に
触れられたと感じています。▼
それに…感じるということの意味も、
少しわかったような気がしています。▼
- [フレデリク]
- そうですか…ならばもう私の教えは
必要ないということですね。▼
今日は気合いを入れて火起こしをしようと
思っていたのですが…残念です。▼
- [ミリエル]
- そう…ですね。
当初の目的は、達成されました。▼
不思議な現象の答えはわかりましたし、
感じるということも知りました。▼
ただ…まだ、感じるということには
続きがあるような気がしています…▼
- [フレデリク]
- それは…どういうことでしょうか?▼
- [ミリエル]
- 私はフレデリクさんに
友情、というべきものを感じています。▼
今までは自警団の仲間として
つかず離れずの関係でしたが、▼
色々な経験を共にすることで、
情が移ってしまったようです。▼
貴方とは友人として、より仲を
深めたいと感じるようになりました。▼
できれば…この感情の行き着く先を
観察したいと考えています。▼
- [フレデリク]
- そうですか…▼
私も、ミリエルさんと仲良くなれるのは
嬉しいです。▼
自警団の仲間…いえ、友人として
とことんお付き合い致しますよ。▼
- [ミリエル]
- ありがとうございます。▼
支援S†
- [フレデリク]
- どうですか、ミリエルさん。
友情の観察は順調ですか?▼
- [ミリエル]
- はい。ただ、少し困ったことが
起こり始めています…▼
- [フレデリク]
- 困ったこと…ですか?▼
- [ミリエル]
- えぇ…どうやらこの感情は
欲を高める作用があるようで…▼
あなたを独占したいという…不思議な
欲求に囚われてしまっています。▼
フレデリクさんが他の方と
仲良くしていると、気分が悪いというか…▼
これは仲の良い友人に対しては
普通に抱く感情なのでしょうか?▼
- [フレデリク]
- …!!▼
ミリエルさん、その感情というのは…▼
私がクロム様と話している時にも
起こるものですか?▼
- [ミリエル]
- …いえ。▼
- [フレデリク]
- では、リズ様とは?▼
- [ミリエル]
- それは…はい。▼
他にも、マリアベルさんやソワレさん、
スミアさんと話されている時にも…▼
- [フレデリク]
- そうですか…
ふふ、それは重症ですね。▼
- [ミリエル]
- なぜ…そんなに嬉しそうなのですか。▼
- [フレデリク]
- ミリエルさんのその症状に、
ぴったりの薬を差し上げられるからですよ。▼
- [ミリエル]
- ?
これは…指輪、に見えますが。▼
薬ということは…
これを飲めばいいのですか?▼
- [フレデリク]
- 飲むのではありません。
左手の薬指にはめるのですよ。▼
- [ミリエル]
- …婚姻の儀とよく似た治療法ですね。▼
- [フレデリク]
- 似ているのではありません。
婚姻の儀、そのものですよ。▼
- [ミリエル]
- あ…そういう…ことなのですか?▼
では…私のこの気持ちは、
もしかして…▼
- [フレデリク]
- はい。ミリエルさんは私のことを
好きだと思って下さっているのですよ。▼
友情が愛情に変わることは、
男女の間ではよくあることです。▼
そして、嫉妬という
感情が生まれるのも…▼
- [ミリエル]
- 嫉妬…▼
- [フレデリク]
- えぇ。困ったことに、私も
かなりの重症のようです。▼
ミリエルさんが他の男性と話していると、
嫌な気分になりますからね。▼
- [ミリエル]
- これはもしや…
不治の病なのでしょうか。▼
- [フレデリク]
- そうかもしれません。▼
でも、人はそれを
しあわせと呼ぶのですよ。▼
- [ミリエル]
- しあわせ…なるほど。私は今…
しあわせを感じているのですね。▼
- [フレデリク]
- そのしあわせ、私が生涯を懸けて
守り抜くことを誓いますよ。▼
- [ミリエル]
- ありがとう…ございます。▼
スミア†
支援C†
- [スミア]
- フレデリクさん、
何をなさっているのですか?▼
- [フレデリク]
- あぁ、おはようございます、スミアさん。▼
クロム様や皆様の装備品を
点検していたのですよ。▼
- [スミア]
- こんな早朝からですか!?
お、お疲れ様です…▼
- [フレデリク]
- いえ、これもクロム様に
お仕えする身として当然のことです。▼
戦いで一番大変な思いをされているのは
軍の長であるクロム様ですから。▼
私にできることであれば
少しでもお力になりたいのですよ。▼
- [スミア]
- なるほど、素晴らしい心がけです…
いつもこうして装備品の点検を?▼
- [フレデリク]
- えぇ。本日も朝の3時きっかりに起床し、
体操、訓練、野営地の見回り、火起こし…▼
- [スミア]
- え…えっ?▼
- [フレデリク]
- 朝食の下ごしらえ、草むしり、石拾い、
その他もろもろをいつも通り終わらせた後▼
小休止を挟んで今に至る訳です。▼
- [スミア]
- …………▼
- [フレデリク]
- …はっ、すみません長々と…!
少々引いてしまわれましたでしょうか?▼
皆さんそういう反応をなされますし、
いくらクロム様を思ってのこととはいえ▼
私でも少々やりすぎかなと感じることが
なくはないというか…▼
- [スミア]
- …素晴らしいです!!▼
- [フレデリク]
- はい?▼
- [スミア]
- フレデリクさんのクロム様を思う気持ち、
そしてそれを行動で示す姿勢▼
とっても素晴らしいです…。
私もぜひ協力させて下さい。▼
いつも落ちこぼれだと言われていますが、
私も…みなさんの力になりたいんです。▼
- [フレデリク]
- スミアさん…!▼
こんなに理解を示して下さったのは
あなたが初めてですよ!▼
共にこの軍を助けるために
力を尽くしましょう!▼
- [スミア]
- はい…!▼
支援B†
- [スミア]
- ごめんなさい、フレデリクさん…▼
- [フレデリク]
- い、いえ…最初は誰でも
こんなものですよ…たぶん…▼
- [スミア]
- はぁ…私、どうしてこうなのでしょう…▼
野営地の見回りで迷子になるし、
装備品を点検したら壊してしまうし、▼
石は拾った分と同じだけ落とすし、
火は当然のように起こせないですし…▼
- [フレデリク]
- で、でも草むしりは
素晴らしい出来だったではありませんか!▼
スミアさんの通った後は
草の根一本ありませんでしたよ!▼
- [スミア]
- はい…私、花占いだけは
得意なんです…▼
- [フレデリク]
- あぁ、むしっておられたのは草ではなく…
花…だったのですか…▼
- [スミア]
- こんなのだからいつも
落ちこぼれだと言われるんです…▼
私がフレデリクさんみたいに
みなさんを助けることなんて▼
夢のまた夢なんですよ…▼
- [フレデリク]
- そんなことはありません。▼
- [スミア]
- え…▼
- [フレデリク]
- 人を助けたい、
力になりたいと思った時に一番大切なのは▼
その人のことを想い、
その人のために努力する気持ちですよ。▼
スミアさんはこうして、皆様のために
頑張ろうとしているではありませんか。▼
今は上手くいかなくても、
その気持ちがあればきっと大丈夫です。▼
- [スミア]
- フレデリクさん…▼
じゃ…じゃあ、今後のおつとめが
うまくいくか、花占いで…!▼
- [フレデリク]
- …それはやめておきましょう。▼
支援A†
- [フレデリク]
- はぁ…困りましたね…▼
- [スミア]
- ごきげんよう、フレデリクさん。
どうしたのですか?▼
- [フレデリク]
- スミアさん…▼
それが…野営地の見回りをしていたら
馬が一頭逃げ出しているのを見つけまして▼
なんとか捕まえたのはいいのですが、
次は座り込んで動こうとしないのですよ。▼
- [スミア]
- そうですか…
その子、少し私に任せて下さい。▼
- [フレデリク]
- あ…はい。でも…▼
- [スミア]
- 大丈夫ですから。▼
…ほら、いい子ね…。
怖がらないで、私の目を見て…▼
ここにいると危ないわ、
仲間たちのところに戻りましょう…?▼
- [フレデリク]
- あ…馬が立ち上がった…?▼
- [スミア]
- フレデリクさん、
この子はもう大丈夫です。▼
私、この子を馬屋に戻してきますね。▼
- [フレデリク]
- さっきまで一歩も動かなかったのに…
素晴らしい能力ですね、スミアさん。▼
- [スミア]
- いえ…私はこの子が立ち上がれるよう、
力になりたいと思って接しただけです。▼
フレデリクさんがクロム様の
力になりたいと思うのと同じように。▼
その相手が人であっても、
馬であっても、きっと同じなのですよ。▼
- [フレデリク]
- !! なるほど…▼
相手を思いやる気持ち…
今度はあなたに教えられましたね。▼
- [スミア]
- そんな…私なんて
フレデリクさんの足元にも及びません…▼
- [フレデリク]
- ふふ、ご謙遜を。▼
- [スミア]
- だって…今朝も、お掃除をしていて
馬屋の扉を壊してしまいましたし…▼
- [フレデリク]
- あ…この馬、たぶんそこから
逃げたんですね…▼
支援S†
- [スミア]
- フレデリクさん、
ありがとうございます。▼
私の装備品、綺麗に磨いておいて
下さったでしょう?▼
- [フレデリク]
- 気づいていらっしゃいましたか…▼
- [スミア]
- はい、すぐに気付きました。▼
鎧も、武器も、髪飾りまで新品みたい。
おかげで今日の私はぴかぴかです。▼
- [フレデリク]
- スミアさんはいつもお綺麗ですよ。
つい目で追いかけてしまうぐらいに。▼
- [スミア]
- ふふ、フレデリクさんがいつも
目で追っているのは、クロム様でしょう?▼
- [フレデリク]
- 主君を気にかけるのは
私の務めですから。▼
私の心は、気づけばいつも貴方を…
スミアさんを見ていましたよ。▼
最初は、危なっかしくて
目が離せないだけかと思っていたのですが▼
どうやらそうではないようです…▼
- [スミア]
- え…▼
- [フレデリク]
- こちらを…スミアさんに
受け取っていただきたいのです。▼
- [スミア]
- …綺麗な指輪…
まさか、フレデリクさん…▼
- [フレデリク]
- はい。私と、結婚してください。▼
- [スミア]
- でも私…火起こしも、掃除も、
石拾いだって、満足にできませんよ…?▼
- [フレデリク]
- それでも構いません。▼
私は…貴方がいてくれるのなら
それ以上は望みません。▼
- [スミア]
- ………▼
この指輪…ぴかぴかですね。
今日の私と…おんなじです…▼
ありがとう…フレデリクさん。
私…とても嬉しいです…▼
しあわせに…して下さいね…▼
- [フレデリク]
- 当然です。貴方のためなら私は、
何だってできますよ▼
大好きです、スミアさん。▼
- [スミア]
- はい、私もです…フレデリクさん。▼
マリアベル†
支援C†
- [マリアベル]
- ………▼
- [フレデリク]
- マリアベルさんではありませんか。
どうしました?▼
- [マリアベル]
- フレデリクさん。わたくし、
前々から思っていたのですけど…▼
貴方、
執事だったことがおありですの?▼
- [フレデリク]
- 執事、ですか? 突然ですね。
いえ、特に経験はありませんが…▼
- [マリアベル]
- …ちなみに今、
何をしてらっしゃいますの?▼
- [フレデリク]
- 明日リズ様の着る衣服を
用意しています。▼
- [マリアベル]
- やっぱり。執事っぽいですわ。▼
- [フレデリク]
- いえ、そんなことはありませんよ…
これはたまたまです。▼
- [マリアベル]
- ちなみにこの後は
何をなさるおつもりですの?▼
- [フレデリク]
- そうですね、食糧の備蓄を確認して
明日の食事の献立などを…▼
- [マリアベル]
- やっぱり! 執事そのものですわ。▼
- [フレデリク]
- そ、そうでしょうか…▼
- [マリアベル]
- 思い起こせば、
以前からそうでしたわ。▼
わたくしたちに紅茶を淹れてくださったり、
上質な食器を整えてくださったり、▼
どこからどうみても執事ですわ。
▼
- [フレデリク]
- 特に意識したことは
ないのですが…▼
- [マリアベル]
- 貴方の執事ぶりを見込んで、
折り入ってお願いがありますの。▼
我が家の執事たちの教育係に
なってくださいませんこと?▼
- [フレデリク]
- 教育係…ですか?▼
- [マリアベル]
- 実は、我が家の執事長が
高齢で腰を痛めてしまい…▼
先日、暇をいただきたい、
と申し出てきたのですわ。▼
彼は長年尽くしてくれましたから、
無理をさせる気はないのですが…▼
我が家に執事長がいなくなるのは
由々しき事態ですわ。▼
- [フレデリク]
- はあ…なるほど。▼
- [マリアベル]
- ですから、
新たな執事長が見つかるまで、▼
貴方が我が家の執事たちを
教育して欲しいのですわ。▼
- [フレデリク]
- ま、待ってください。
それは無茶というものですよ。▼
私は執事の経験も、
人に教えた経験もないのですから。▼
- [マリアベル]
- いつも貴方がしてらっしゃることを
教えてくださるだけで良いのです。▼
貴方は、わたくしたちの戦いの
指南役だったではありませんか。▼
- [フレデリク]
- と言われましても…困りましたね。
やはり無理ですよ。▼
あなたたちは良い生徒でしたから、
たまたまうまく教えられただけです。▼
- [マリアベル]
- では、わたくしに
教えてくださいませ。▼
- [フレデリク]
- マリアベルさんに?▼
- [マリアベル]
- わたくしなら良い生徒ですから、
いかようにも教育できますでしょう?▼
貴方から受け継いだ執事精神を
家の執事たちにも伝習いたしますわ。▼
- [フレデリク]
- …仕方ありませんね。▼
支援B†
- [フレデリク]
- マリアベルさん、起きてください。
朝ですよ。▼
- [マリアベル]
- ん……ん~
…もう…朝ですの…?▼
って! 真っ暗ですわ!
まだ夜が明けていませんわよ!▼
- [フレデリク]
- 御主人様のための朝は早いのです。
執事の心を身につけたいとのお話でしたね?▼
- [マリアベル]
- う……た、確かに
そう言いましたけれど…▼
- [フレデリク]
- それでは、朝の給仕の
支度から始めましょう。▼
御主人様がお目覚めになるための
紅茶をご用意いたします。▼
- [マリアベル]
- ね、眠いですわ…
わたくしが飲みたいくらい…▼
でも、わたくしだって
紅茶を淹れることくらい…▼
あっ、こ、こぼして
しまいましたわ…▼
- [フレデリク]
- やり直しです。御主人様への
心遣いが足りませんよ。▼
それから、御主人様のお茶を無駄に
したことをお詫びしてください。▼
- [マリアベル]
- …申し訳ありませんですわ、
御主人様…▼
- [フレデリク]
- もっと気持ちをこめて。▼
- [マリアベル]
- お、お許しくださいませ…
御主人様…▼
く、く、屈辱ですわ…▼
- [フレデリク]
- 次は食器の管理です。
この銀のスプーンを磨いてください。▼
- [マリアベル]
- くっ、どうしてわたくしが
このようなことまで…▼
食器磨きくらい…
この…この…このっ…!▼
ど、どうですの?
ちゃんと磨きましたわ!▼
- [フレデリク]
- やり直しです。
磨き方がまるで足りません。▼
- [マリアベル]
- きぃぃですわ!▼
支援A†
- [フレデリク]
- おや、マリアベルさん。
今朝は早いですね。▼
- [マリアベル]
- 毎日あの時間に起きてれば
さすがに体が慣れますわ…▼
- [フレデリク]
- では、今日も
執事訓練を始めましょうか。▼
まず紅茶の食器類を…▼
- [マリアベル]
- あ、お待ちくださいませ。
私がお運びしますわ。▼
- [フレデリク]
- ? どうしたのです?▼
- [マリアベル]
- だって、先日の戦いで
足にお怪我をなさったでしょう?▼
ですから、あまり
動かれない方がよろしいかと…▼
- [フレデリク]
- …気づいてらっしゃったのですか。▼
大した怪我ではありませんし、
誰にも気づかれてないつもりでしたが…▼
- [マリアベル]
- 執事精神を会得しようと
観察していて気づいたのですわ。▼
さあ、お茶が入りましたわ。
御主人様。▼
- [フレデリク]
- おや? このお茶は…
いつもの紅茶ではありませんね。▼
- [マリアベル]
- ええ。このお茶を飲むと、
怪我の治りが早いと聞きましたわ。▼
昨夜、色々なお茶について
仲間たちに聞いてみたのです。▼
- [フレデリク]
- …マリアベルさん。▼
- [マリアベル]
- な、なんですの?▼
- [フレデリク]
- 素晴らしいです。
貴方こそ執事です。▼
- [マリアベル]
- え…?▼
- [フレデリク]
- 私は執事ではありませんが…
もし騎士と通じるものがあるとすれば…▼
それは、相手を思いやること…
相手の幸せを願うこと…▼
つまり、
おもてなしの心、です。▼
- [マリアベル]
- ………▼
おもてなし…▼
- [フレデリク]
- 今の貴方は、私のような者にまで
その気遣いができています。▼
最も大切なことはその心…
技術は後でいくらでも学べます。▼
マリアベルさん、
貴方はもう立派な執事ですよ。▼
- [マリアベル]
- フレデリクさん…!▼
ありがとうございます!
わたくし、嬉しいです…!▼
これでわたくし、いつどこへ出ても
恥ずかしくない執事になれますわ!▼
- [フレデリク]
- 何か当初の目的と
違うような気もしますが…▼
マリアベルさんの成長は
私の喜びでもあります。▼
- [マリアベル]
- もっと、もっとわたくしに
おもてなしを教えてくださいませ!▼
- [フレデリク]
- ええ、マリアベルさんが
そう望むのであれば…▼
支援S†
- [フレデリク]
- いかがです?▼
- [マリアベル]
- 美味しいですわ、とっても。▼
やっぱりフレデリクさんの
お茶にはかないませんわね。▼
- [フレデリク]
- いえいえ、マリアベルさんの
淹れてくださるお茶も美味しいですよ。▼
- [マリアベル]
- あの…フレデリクさん、
わたくし考えたのですけれど…▼
この戦争が終わった後、やっぱり
我が家に来てくださいませんか?▼
- [フレデリク]
- ですが、執事たちには
貴方が教えるのでは?▼
- [マリアベル]
- い、いいえ。フレデリクさんでないと
だめなんですの…▼
ぜひ、我が家でしばらくの間、
執事たちを教育してくださいませ…▼
な、なんでしたら…その…
ず、ずっといてくださっても…▼
- [フレデリク]
- 貴方の家で執事長の
かわりをするわけですね…▼
残念ですが…▼
- [マリアベル]
- わ、わたくしのことが
お嫌いですの!?▼
- [フレデリク]
- いいえ、好きですよ。誰よりも。▼
- [マリアベル]
- え……ええっ…!?▼
- [フレデリク]
- 好きだからこそ、私が
貴方の家を訪ねる時は、▼
執事ではなく、
貴方の夫として行きたいのです。▼
マリアベルさん、これを…▼
- [マリアベル]
- そ、それは…
指輪ですの?▼
なんて…綺麗……▼
- [フレデリク]
- 高価なものではありませんが…
貴方のために磨きました。▼
受け取ってくださいますか?▼
- [マリアベル]
- フレデリクさん…▼
……はい……▼
ベルベット†
支援C†
- [フレデリク]
- な、なんでしょうあの大きい獣は!?
べ、ベルベットさん!?▼
どうして変身した状態で
こちらに走って来られるのでしょう!?▼
あ…あわわわ…!▼
- [ベルベット]
- はぁ…。追い付いた。
ちょっと質問があるのだけど、いいかしら?▼
- [フレデリク]
- ど、どうして変身して…
走ってきたのですか…? 敵襲…ですか?▼
- [ベルベット]
- あら、ごめんなさい。人型だと走りづらくて。
もしかして怖かった?▼
- [フレデリク]
- ぜ…ぜんぜん怖くなど…
ありませんよ…?▼
- [ベルベット]
- …嘘ね。フレデリクの鼓動は
さっきからとても早くなっているわ。▼
明らかに緊張してる。▼
タグエルが苦手なんだったら、
早く言えば良かったのに…▼
無理しなくていいのよ。
こういうことは…慣れているから。▼
- [フレデリク]
- ちち違うのです!▼
タグエルが苦手だなどと、
思ったことはありません!▼
その証拠に、これまで私たちは
普通に接していたではありませんか!▼
- [ベルベット]
- 確かにそうね…。
じゃあ、いきなりどうしたの?▼
- [フレデリク]
- お恥ずかしい話なのですが…▼
私は幼少期に、
山犬に襲われたことがありまして…▼
命に関わるほどの大きな傷を負い…
数日間、生死の狭間をさまよいました。▼
その時襲いかかってきた山犬の姿が…!
先程、変身した姿で走り寄ってくる▼
ベルベットさんのお姿と
あまりにもよく似ていて…! うぅ…!▼
- [ベルベット]
- ご、ごめんなさい。嫌な思い出を
思い出させてしまったのね。▼
じゃあ、しばらく一緒に戦うのも
やめにした方がいいかしら?▼
- [フレデリク]
- …いえ、それは平気です。▼
- [ベルベット]
- あら、さすがはクロムの騎士ね。
敵を前にすると怖いものは無くなるってこと…▼
- [フレデリク]
- ただし、変身した時は私の斜め後ろから
あまり動かないようにお願い致します。▼
- [ベルベット]
- …あぁ、視界から消す感じなのね。▼
支援B†
- [ベルベット]
- 変身したわよー、フレデリク。▼
かなり離れてみたけど、
この距離ではどうかしら?▼
- [フレデリク]
- だ…大丈夫です。▼
- [ベルベット]
- じゃあ、この距離では?▼
- [フレデリク]
- ま、まだ、大丈夫のようです…▼
- [ベルベット]
- この辺りならどうかしら?▼
- [フレデリク]
- むぅ…▼
- [ベルベット]
- ふぅ…。全然ダメね。
さっきのがギリギリの距離だったみたい。▼
- [フレデリク]
- そ、そのようですね…▼
では、遅くなりましたが先日の質問を
お聞かせ願えますでしょうか。▼
- [ベルベット]
- 質問…? え…と…。
何だったかしら。▼
時間が経ったから忘れてしまったわ。▼
- [フレデリク]
- 申し訳ありません…▼
- [ベルベット]
- いいのよ。忘れたということは
大した質問ではなかったのでしょうから。▼
それよりフレデリク、
これからどうするつもりなの?▼
この先も獣が苦手なままで
生きていくつもり?▼
- [フレデリク]
- もちろん、できることならば
克服したいとは思っていますが…▼
- [ベルベット]
- 本気で克服するつもりがあるのなら、
協力してあげるわよ。▼
- [フレデリク]
- 本当ですか?▼
- [ベルベット]
- えぇ、私も、あなたの仲間には
いろいろお世話になっているし…▼
『困った時はお互いさま』って
言うのよね、こういうの。▼
- [フレデリク]
- はは…全く、
ベルベットさんは出来た女性ですね。▼
しばらく付き合わせることに
なるかもしれませんが…▼
よろしくお願いします。▼
- [ベルベット]
- わかったわ。▼
支援A†
- [ベルベット]
- …変身したわよ。これで何度目かしら?
というか、最初の頃より遠くなーい?!▼
- [フレデリク]
- むぅ…▼
- [ベルベット]
- まったく距離が縮まらないわね。
ちょっと退屈してきちゃった…ふぁ…▼
- [フレデリク]
- すみません…しかし、どうしても…
これ以上は無理なのです。▼
- [ベルベット]
- …………▼
…うーん、さすがに傷つくわね…▼
- [フレデリク]
- 申し訳ありません…▼
- [ベルベット]
- 少し、荒療治が必要なのかしらね?▼
- [フレデリク]
- ど、どういうことですか?▼
- [ベルベット]
- こういうことよ!▼
- [フレデリク]
- う…ん…。
いきなり飛びついて来られるとは…▼
- [ベルベット]
- うふふ。
まどろっこしいのは嫌いな質なのよ。▼
どう? 少しは恐くなくなったかしら。▼
- [フレデリク]
- …確かに、恐怖は感じていません。▼
いや…それどころか、
この毛皮…すごく癒されます…!▼
- [ベルベット]
- そう。克服できて良かったわ。▼
- [フレデリク]
- はい、ありがとうございます!▼
あぁ…ウサギの毛皮って
すごく手触りがいいんですね…!▼
- [ベルベット]
- いた…いたたたた…!▼
ちょっと! 克服したのはいいけど、
耳を引っ張らないでちょうだい!▼
- [フレデリク]
- す…すみません…!▼
支援S†
- [フレデリク]
- …ベルベットさん。▼
- [ベルベット]
- なにかしら?▼
- [フレデリク]
- もう、変身した貴方が
近づくことにも慣れました。▼
時間をかけて協力していただき…
本当に…ありがとうございました。▼
- [ベルベット]
- 急に改まってどうしたの?▼
もう用済みだから
ウサギ小屋に帰れとでも?▼
- [フレデリク]
- そんな…めっそうもありません!▼
冗談でもそのようなことを
口になさらないで下さい!▼
貴方は…私の恩人です。▼
今日は…これを渡そうと思いまして…▼
- [ベルベット]
- まぁ! これは指輪ね!▼
ふふ、次は生涯自分のそばを離れるな、
とでも言うつもりなのかしら?▼
- [フレデリク]
- その通りですよ。▼
この先の人生を、
共に生きたいと感じております。▼
私の、生涯の伴侶になって下さい。▼
- [ベルベット]
- 生涯の伴侶? すごい!
この前まではあんなに怖がられてたのに!▼
私もずいぶんと出世したものね。
嬉しいわ。▼
私も…あなたと一緒にいられなくなるのが
寂しいと思っていたのよ。▼
この話…喜んでお受けするわ。▼
- [フレデリク]
- ……ありがとうございます。
好きですよ、ベルベットさん。▼
- [ベルベット]
- 私もよ、フレデリク…▼
ティアモ†
支援C†
- [ティアモ]
- フレデリクさん。
兵糧の配給、終わりました。▼
- [フレデリク]
- そうですか、お疲れさまです。
では、すみませんが次に…▼
- [ティアモ]
- 損耗の激しい武器や魔道書の点検は
すでに終わってます。▼
あ、そうだ。野営地の設営法について
いくつかご相談したいことがあるんです。▼
- [フレデリク]
- ……………▼
- [ティアモ]
- どうかしましたか?▼
- [フレデリク]
- いえ、イーリス城で天馬騎士団として
活躍されていた頃と▼
少しも変わっていないのだなと
思いまして。▼
いつも言われる前に多くに気づき、
誰よりもよく働く。▼
フィレインさんも、ずいぶん
ティアモさんを買っていらっしゃいました。▼
自分の後継者となるのは
ティアモさんでしょう、と。▼
- [ティアモ]
- 団長が…▼
- [フレデリク]
- 私もティアモさんのような
後継者が欲しいものですね。▼
- [ティアモ]
- うふふ。
駄目ですよ、フレデリクさん。▼
そんな口説き文句じゃ
女の子はときめきません。▼
- [フレデリク]
- へぇ…ティアモさんは
恋愛経験が豊富なのですか?▼
- [ティアモ]
- そ、そりゃあもう…!▼
あたしぐらいになると、
色々ありすぎて覚えてないぐらいですよ!▼
- [フレデリク]
- そうですか、潤いのある人生で
うらやましい限りですね。▼
- [ティアモ]
- あはは…▼
支援B†
- [フレデリク]
- ティアモさん、
少し相談があるのですが。▼
- [ティアモ]
- なんですか?
いきなりあらたまって…▼
あ。もしかして、恋愛相談ですか?▼
やだ、フレデリクさんも
隅に置けないんですね。▼
- [フレデリク]
- そ、そんなことではありませんよ。▼
新兵たちに、槍さばきのお手本を
見せてあげて欲しいのです。▼
- [ティアモ]
- あたしがですか?▼
…でも、あたしの槍は
普通の人が真似できるものでは…▼
- [フレデリク]
- あえて、それを見せたいのですよ。
世に天才というものがいることと…▼
決してそれが幸福ではないことを、
新兵に伝えておきたいのです。▼
- [ティアモ]
- …幸福では、ない?▼
- [フレデリク]
- 言い方が気に障ったのなら
お詫びします。…ですが、▼
私を含めた平凡な人間から見れば、▼
ティアモさんのように『天才』と
呼ばれる人間のいる場所は、▼
凡人には到底理解できない所なのです。▼
- [ティアモ]
- いえ、そんな…▼
- [フレデリク]
- ですが、天才と呼ばれる
人間からしてみれば、▼
誰とも世界を共有できぬ辛さというものが
あるのではないかと思いまして…▼
それを新兵たちに教える機会を
作りたいと思ったのです。▼
- [ティアモ]
- ……………▼
- [フレデリク]
- すみません。頼み事をしておいて、
おかしなことを言っていますね。▼
- [ティアモ]
- …かまいません。▼
いえ、それどころか
あたし…今すごくうれしいです。▼
- [フレデリク]
- うれしい?▼
- [ティアモ]
- みんな…自分とは世界が違うって、
あたしを遠ざけるだけでしたからね。▼
たまに弱音を吐いてみても、
誰も本気にしてくれなくて…▼
天才なんだから、つらいことなんて
何も無いだろうって言われるだけで。▼
だから…うれしいです。
気づいてくれる人がいて…▼
- [フレデリク]
- …そうですか。▼
- [ティアモ]
- それで、フレデリクさんの恋愛相談は
いつにしますか?▼
- [フレデリク]
- えっと…それは、できればずっと先で
お願い致します…▼
支援A†
- [ティアモ]
- フレデリクさん!▼
- [フレデリク]
- どうしたのですか、ティアモさん。
何か良いことでもありましたか?▼
- [ティアモ]
- いいことは、これからあるんですよ。▼
- [フレデリク]
- へぇ…それは
うらやましい話ですね。▼
- [ティアモ]
- もちろんフレデリクさんも
強力してくれますよね?▼
- [フレデリク]
- えぇ。
私にできることであれば何なりと。▼
- [ティアモ]
- じゃあ、これからいっしょに
お出かけしましょう。▼
- [フレデリク]
- 物資の補給にでも行くのですか?▼
- [ティアモ]
- そんな色気のないことじゃありません!
今から二人で、お出かけするんです。▼
- [フレデリク]
- えぇっ!?
ど…どうしてですか?▼
ティアモさん…やはり
この前のことを怒ってらっしゃる…?▼
人気のないところで私を消そうと
していらっしゃるのですか…!?▼
あぁ…! 先日の槍さばきで
私の急所をぐさりと一突き…!▼
- [ティアモ]
- …フレデリクさん、何言ってるんですか?
恋愛相談ですよ、恋愛相談。▼
前からずーっと
言ってるじゃないですか。▼
フレデリクさんの恋のお悩みを、
あたしが解決してあげますから。▼
- [フレデリク]
- へっ!?▼
- [ティアモ]
- 行くところはもう決めてるんです。
静かで安全な場所を選びましたから、▼
他の人に話を聞かれる心配は無いですよ。
あ、お弁当も用意してますからね。▼
- [フレデリク]
- さすがに用意周到ですね…▼
断られるときのことを
考えていない点だけがうかつですが。▼
- [ティアモ]
- 残念でした。断られたときに
お弁当をひとりで全部食べられるように▼
あたしの好みのものばかりを
作ってあります。▼
- [フレデリク]
- そ、そう…ですか。
分かりました、私の負けです。▼
これは腹を括って恋愛相談を
するしかなさそうですね。▼
その代わり、ティアモさんの話も
聞かせて下さいね。▼
- [ティアモ]
- うふふ、もちろんです。
あたしの話は長いですよ?▼
支援S†
- [ティアモ]
- フレデリクさん。
次の恋愛相談はいつにしますか?▼
- [フレデリク]
- え? 恋愛相談は、この前ので
終わったのではないのですか?▼
- [ティアモ]
- だ、だってこの前は結局…▼
- [フレデリク]
- …そうですね。この前の恋愛相談は、
ほとんどティアモさんの独壇場でしたからね。▼
- [ティアモ]
- うっ…▼
- [フレデリク]
- ティアモさんに話を振ったが最後、▼
クロム様への切ない想いを
延々と私にぶちまけ、▼
『どうしてあたしじゃダメなの』と
それはそれは泣きわめき、▼
用意したお弁当もやけ食いで
全て片付けてしまうという有様で…▼
- [ティアモ]
- ご、ごめんなさい!!▼
あたしとしたことが、あんな醜態を
フレデリクさんに見せてしまうなんて…!▼
でも、今度こそ
ちゃんと相談に乗るって約束します。▼
どんな惚気話でも、片想いの悩みでも、
親身に聞かせていただきますから。▼
もうその日一日は、フレデリクさんの
話だけを聞きますよ!▼
- [フレデリク]
- へぇ…それは本当ですか?▼
- [ティアモ]
- はい!▼
- [フレデリク]
- では、今から早速
相談させていただいても構いませんか?▼
- [ティアモ]
- もちろんです!▼
- [フレデリク]
- ありがとうございます。▼
…実は私、
ティアモさんのことが好きなんですよ。▼
- [ティアモ]
- へっ!? や、やだなーフレデリクさん。
そんな冗談言っちゃって…▼
- [フレデリク]
- 残念ながら、
冗談ではありませんよ。▼
- [ティアモ]
- え…
で、でも…あたしは…▼
- [フレデリク]
- わかっています…
それでも諦めきれないのですよ。▼
クロム様のことを悪く言うつもりは
決してありませんが、▼
私なら…ティアモさんをあんな風に
泣かせはしません。▼
私の方が…
貴方のことを幸せにできますよ。▼
- [ティアモ]
- フレデリク、さん…▼
はい…その気持ち、わかります…
諦めきれない…って気持ち。誰よりも。▼
あたしだけが…そんな気持ちで
毎日毎日生きてるんだって思ってました。▼
でも…違ったんですね…▼
- [フレデリク]
- はい。ティアモさんがクロム様に
向けていたのと同じ気持ちを、▼
私はティアモさんに向けていました。
これが…そのしるしです…▼
- [ティアモ]
- …指輪?▼
- [フレデリク]
- 今は私が一番でなくても構いません。▼
いつか一番好きになって
下されば良いですから…▼
私と、結婚してくださいませんか…?▼
- [ティアモ]
- …………わかりました。▼
あたし、フレデリクさんと結婚します。▼
- [フレデリク]
- ティアモさん…!▼
- [ティアモ]
- あたしも…本当は分かってたんです。
クロム様があたしを見ることは無いって。▼
いつかは諦めないといけない
想いなんだって。▼
きっとそれが、今なんですね。▼
ありがとう、フレデリクさん…
あたしの目を覚まさせてくれて。▼
これからは、あなただけを見て生きていきます。
…幸せにして下さいね。誰よりも。▼
- [フレデリク]
- はい、お約束致します…▼
支援C†
- [フレデリク]
- ノノさん。▼
- [ノノ]
- ひゃっ!▼
- (ノノ、画面上から消える)
- [フレデリク]
- えぇっ!?
ま、待ってください!▼
- (ノノ、画面上に戻る)
- [ノノ]
- …なに?▼
- [フレデリク]
- あの…どうして逃げるのですか?
私…貴方に何かしましたでしょうか?▼
- [ノノ]
- ノノ、今日怖い夢見たの。
果物を取り上げられる夢。▼
- [フレデリク]
- はぁ…その夢と、私から逃げる事に
いったいどのような関係が?▼
- [ノノ]
- 果物取った人は、フレデリクだったの。
ノノ、果物取られたくない。▼
- [フレデリク]
- そ、そうですか…。夢の中とはいえ、
ご迷惑をおかけしたようですね…。▼
お詫びに、
次の配給の果物を差し上げますから▼
話だけでも聞いてくれませんか?▼
- [ノノ]
- えっ、ほんとに!?
じゃあお話聞く! なになに?▼
- [フレデリク]
- 少し、付き合ってもらいたいのですよ。▼
- [ノノ]
- え…お付き合いはちょっと…。
ノノ、もっと優しい人が好きだから。▼
- [フレデリク]
- そ、そのお付き合いではありません!
竜の力を見せて欲しいのですよ!▼
- [ノノ]
- 竜の…? どうして?▼
- [フレデリク]
- 竜と手合わせする機会など
滅多にありませんからね。▼
後学のために、ぜひとも貴方の力を
経験しておきたいのですよ。▼
- [ノノ]
- いいけど…
ノノ、竜になったら怖いよ?▼
- [フレデリク]
- それこそが私の望むものです。
どうかお願いしますよ。▼
- [ノノ]
- うーん…▼
- [フレデリク]
- …次のまた次の配給の果物も、
ノノさんに差し上げますから。▼
- [ノノ]
- よろこんでー!▼
支援B†
- [ノノ]
- フレデリク、だいじょうぶー?▼
- [フレデリク]
- も…もちろんです。
これしきの火傷、何ともありません…。▼
放っておけば
勝手に治ってしまいますよ。▼
- [ノノ]
- ほんとに…?▼
でも、焦げた髪の毛は
ほっといても戻らないよね。▼
- [フレデリク]
- うっ…!▼
- [ノノ]
- ノノ、フレデリクの髪の毛が全部
チリチリになるの、見たくないよ?▼
- [フレデリク]
- …で、では今日は
これぐらいにしておきましょうか!▼
おかげさまで、ずいぶんと
いい勉強をさせてもらいました。▼
あとは、この痛みを忘れぬうちに
私ひとりで鍛錬することに致します。▼
- [ノノ]
- …………▼
- [フレデリク]
- どうしたのですか、ノノさん?
どこか怪我でもされましたか?▼
- [ノノ]
- フレデリクはバカだね。
自分ばっかり傷だらけになって。▼
誰も見てないし、
誰もいい子いい子してくれないのに。▼
- [フレデリク]
- …そうですね。
でも、皆さまをお守りするためですから…。▼
- [ノノ]
- そのために、
ひとりぼっちで頑張るの?▼
- [フレデリク]
- え…?
それは、どういうことでしょうか…?▼
- [ノノ]
- フレデリク、さっき
『ひとりで鍛錬する』って言った。▼
ひとりは寂しいよ。
ノノ、ここに来るまでひとりだったからわかる。▼
フレデリクがひとりぼっちで頑張るなんて、
ノノはいやだよ。▼
- [フレデリク]
- ノノさん…▼
ノノさんは優しいですね。▼
でも、そう思って下さる方がいるだけで
私は寂しくなどありませんよ。▼
- [ノノ]
- ほんとに?
それなら良かった!▼
- [フレデリク]
- はい。ですので、宜しければまた
手合わせをしていただけると助かります!▼
- [ノノ]
- うん、わかったよ!▼
支援A†
- [フレデリク]
- ノノさん、また手合わせを
お願いしたいのですが…。▼
- [ノノ]
- えっ? 昨日もおとといも
手合わせしたのに?▼
- [フレデリク]
- もう少しで、ブレスをかわす呼吸を
つかめそうなのですよ。頼みます!▼
- [ノノ]
- うん! わかった。▼
でも、フレデリクはどうしてそんなに
一生懸命戦いを覚えようとするの?▼
- [フレデリク]
- そうですね…。
以前にもお話ししましたが、▼
私が強くなれば、クロム様や
皆様を確実にお守りできますし、▼
より良い戦い方を学べば、
それを皆様にお伝えすることもできます。▼
そうすれば戦場での犠牲が減りますし、
この軍の方針とも合致します。▼
- [ノノ]
- そうすると誰かに
いい子いい子してもらえるの?▼
- [フレデリク]
- 褒められるために
やっているのではありませんよ。▼
私は皆様がご無事であれば
それだけで良いのです。▼
- [ノノ]
- うーん…難しいね。
ノノはいっぱい褒められたいけど。▼
フレデリクは、褒められるの嫌い?▼
- [フレデリク]
- そんなことはありませんよ。
私も、褒められると嬉しいです。▼
ただ、それを目的には
していないというだけのことですよ。▼
- [ノノ]
- そっか。えらいねフレデリクは。▼
誰も褒めてくれないなら、
ノノがフレデリクを褒めてあげる。▼
よしよし、みんなのために頑張って、
フレデリクはいい子ですね。▼
- [フレデリク]
- ははは、ありがとうございます。
なんだか母上を思い出しましたよ。▼
- [ノノ]
- えへん。ノノ、こう見えて
大人の女だからね。▼
- [フレデリク]
- そうですね。
ノノさんは素敵な女性ですよ。▼
- [ノノ]
- えへへー、ノノも褒められちゃった。
褒められると嬉しいね!▼
- [フレデリク]
- えぇ。▼
- [ノノ]
- じゃあもっと褒めてもらうために、
いつもより頑張って手合わせしちゃうよー!▼
- [フレデリク]
- はい、よろしくお願いします。▼
支援S†
- [ノノ]
- フレデリク! 練習しよ!
ノノ、竜になってあげる!▼
- [フレデリク]
- ノノさん? 貴方から手合わせを
申し出て下さるなんて、珍しいですね。▼
何かあったのですか?▼
- [ノノ]
- ノノ、決めたの。▼
ノノもフレデリクといっしょに
戦いの練習するって。▼
でね、フレデリクががんばったら
ノノがいい子いい子してあげるの。▼
他の誰もフレデリクのことを褒めなくても、
ノノだけはフレデリクを褒めてあげる。▼
フレデリクがお休みのときは
ノノもいっしょにお休みする。▼
そうしたら、フレデリクもノノも
ひとりぼっちじゃなくなるでしょ。▼
クロムのおにいちゃんの役にも立てるし、
いいこといっぱいだよ。▼
- [フレデリク]
- しかし…それでは四六時中、
いっしょにいることになりますね。▼
- [ノノ]
- 嫌なの?
フレデリクはノノが嫌い?▼
ノノはね、フレデリクのことが好きだよ。▼
- [フレデリク]
- ふふ。ありがとうございます。
私も、ノノさんのことが好きですよ。▼
- [ノノ]
- …んーん。
そういう意味の好きじゃないよ。▼
ノノ、フレデリクのこと
一人の男の人として好きなの。▼
- [フレデリク]
- ノ…ノノさん!?▼
- [ノノ]
- みんなのために一人で頑張るとこも、
ちょっと無理しちゃうとこも好きなの。▼
フレデリクはいつもみんなを
守ること考えてるけど…▼
フレデリクのことは、
ノノが守ってあげたいの。▼
ねぇ、フレデリクはノノのこと
素敵な女性だって言ってくれたよね?▼
今でもそう思ってくれてるなら、
ちゃんと答えてほしいなぁ…。▼
フレデリクは、ノノのこと
どう思ってるの?▼
- [フレデリク]
- ………▼
そこまで言われてしまっては、
私も嘘はつけませんね。▼
本当はもう少し後に
言おうと思っていたのですが…▼
…私も、ノノさんのことが
好きですよ。▼
いつも私の近くにいて下さって、
いつの間にか…▼
誰よりも大切な存在に
なっていました。▼
- [ノノ]
- …ほんとに?
やったぁ!!▼
じゃあ、ノノと結婚してくれる…?▼
- [フレデリク]
- もちろんですよ。▼
ですが、私は結婚を誓う指輪を
持ち合わせておりません。▼
すぐに注文しますので
少し待っていてはくれませんか?▼
- [ノノ]
- うん、いいよ!
じゃあそれまで、訓練しよっか!▼
ノノ、竜になるね!▼
- [フレデリク]
- ありがとうございます、
ノノさん。▼
貴方といれば、私はもう
一人で頑張らなくても良いのですね…▼
サーリャ†
支援C†
- [フレデリク]
- はい、それでは腹筋あと百回です!
皆さん、頑張って下さいね!▼
- [ルフレ]
- ……!!▼
- [サーリャ]
- ルフレ…がんばっているわね。
うふふ…さすが、私が見込んだ人…。▼
- [フレデリク]
- ふぅ。今日はここまでです。
各自、しっかり体を休めてくださいね。▼
では、解散!!▼
- [サーリャ]
- ようやく終わったようね…。
ルフレは…いた。▼
あぁ、また仲間に阻まれて…
私だけのルフレなのに…。▼
みんな呪ってやろうかしら…。
いえ…みんなを呪うよりも▼
ルフレに誰かが近付くと
鼻が曲がる異臭を放つ呪いを▼
かけるほうが早いかしら…。
あ、でもそれでは私も近づけない…。▼
- [フレデリク]
- あ、サーリャさん。
ここにいらっしゃったのですね。▼
- [サーリャ]
- え?▼
- [フレデリク]
- すみません、定刻になっても
お姿が見えなかったものですから、▼
サーリャさん抜きで集団鍛錬を
してしまいました…。▼
今からもう一度鍛錬の時間にしましょうか。
私もお付き合い致しますよ。▼
- [サーリャ]
- …は? ちょっと…なにを…!▼
(暗転)
- [フレデリク]
- はい、では次は腕の筋肉を
鍛える運動ですよ。いち、に、さん…!▼
- [サーリャ]
- な…なんなの…これは。
あぁ…もう、駄目…。▼
- [フレデリク]
- サーリャさん、どうしました?
もしかして、体調が優れないのですか?▼
では続きは明日にしましょうか。
それまでしっかりと休んで下さいね。▼
- [サーリャ]
- 冗談…じゃないわ…。
どうして私がそんなことを…。▼
- [フレデリク]
- ふふ、こうやって体を動かすと、
健全な心身に近づく感じがしますよね。▼
それでは、また明日
よろしくお願いしますね。▼
- [サーリャ]
- …呪術師に…健全な心身を得て…
どうしろと言うの…。▼
支援B†
- [フレデリク]
- サーリャさん!▼
- [サーリャ]
- …なにか?▼
- [フレデリク]
- なぜ約束の鍛錬の場に来ないのですか!
私は何日も待っていたのですよ。▼
- [サーリャ]
- 約束なんて…
した覚えはないわ…▼
- [フレデリク]
- そんな…!▼
…私は夜通し待ち続けたせいで
風邪をひいてしまったというのに▼
貴方は約束をしたつもりすら
なかったというのですか…!▼
- [サーリャ]
- なんとかは風邪をひかないって…
聞いたことがあるかしら…?▼
- [フレデリク]
- ………?▼
- [サーリャ]
- いい? 貴方が風邪をひいたのは…
私の呪いにかかったからよ。▼
- [フレデリク]
- なんですって!?▼
- [サーリャ]
- うふふ…怒った?▼
- [フレデリク]
- この私が呪いなどに…!
…許せません。▼
- [サーリャ]
- そう…そうやって私を憎みなさい。
憎悪の感情…私、大好きよ…。▼
- [フレデリク]
- 本当に許せないです…!
惰弱なこの精神と肉体が!▼
- [サーリャ]
- …は?▼
- [フレデリク]
- ぬぅぅぅぅっ…はぁぁぁっ!▼
…ふぅ。よし、これで大丈夫です。
風邪もすっかり治りました。▼
病は気から、とも言いますしね。▼
- [サーリャ]
- そんな馬鹿なこと…。▼
- [フレデリク]
- サーリャさん。私はまた明日から、
ここで貴方をお待ち致します。▼
今度こそ、必ず来て下さいね。
これは、約束ですよ。▼
- [サーリャ]
- 勝手なことを…いえ、それよりも
どうして風邪が治ったの…?▼
私、本当は呪いなんて
かけていなかったのに…。▼
今度は…
本当に呪ってみようかしら…。▼
支援A†
- [フレデリク]
- お待ちしていましたよ、サーリャさん。
ようやく鍛錬をする気になったのですね。▼
- [サーリャ]
- 違うわ…。
…私がここに来たのは…。▼
確かめたいことがあったから…。▼
- [フレデリク]
- な、なにをするのですか…!?
痛っ!?▼
- [サーリャ]
- やっぱり…さっきの戦いで…
深い傷を負ったわね…。▼
- [フレデリク]
- 気づいていたのですか。▼
- [サーリャ]
- …当たり前よ。
私の…呪いのせいだもの…。▼
- [フレデリク]
- サーリャさんの呪い…?
私に呪術をかけていたのですか?▼
- [サーリャ]
- …えぇ。私のことが見えなくなる
呪いをかけていたわ…。▼
姿が見えなくなれば、鍛錬鍛錬と
うるさく言われなくなると思って…。▼
にもかかわらず貴方は…
私の危険を察知してかばってくれた…。▼
呪いはかかっていたはずなのに…。
ずっと見えていなかったはずなのに…!▼
- [フレデリク]
- そういうことでしたか。道理で
違和感がつきまとっていたわけです。▼
サーリャさんの気配がするのに、
なぜか姿が見えなかった。▼
自分の正気を疑っていましたが、
呪いのせいだったとは。▼
- [サーリャ]
- …どんな罰でも受けるわ。
腕を落とせというなら落とすわよ。▼
- [フレデリク]
- な、何をおっしゃるのですか!!▼
もっとご自分の体を
大切にして下さい!▼
それに…呪いにかかったのは、
私の心に隙があったせいです。▼
責任は私自身の未熟にあります。
貴方が気に病むことではありませんよ。▼
- [サーリャ]
- …貴方、バカだわ…。
本当に…どこまでお人好しなの…。▼
- [フレデリク]
- それは褒め言葉として
受け取ってよろしいのですか?▼
- [サーリャ]
- 好きにすればいい…。▼
…それより、傷を見せなさい。
こう見えて、いくらか医術の心得があるわ…。▼
貴方も、もっと自分の体を
大切にした方がいい…。▼
- [フレデリク]
- サーリャさん…。▼
- [サーリャ]
- 勘違いしないで。貴方が元気ないと…
ルフレが悲しむからよ…。▼
- [フレデリク]
- そうですか。では…
ご厚意に甘えることに致しましょう。▼
支援S†
- [サーリャ]
- …傷、治ったようね。▼
- [フレデリク]
- そのようですね、
ありがとうございます。▼
- [サーリャ]
- ………▼
…どういうつもり…?▼
- [フレデリク]
- なんのことですか?▼
- [サーリャ]
- …治療は終わったのだから、離れなさい。
もう、私に用はないはずよ…。▼
- [フレデリク]
- えっと…次の鍛錬には
ちゃんと出てくださるのですよね…?▼
- [サーリャ]
- その確認…もう五回目よ…。
ちゃんと出るって言ってるじゃない…。▼
本当に、どういうつもりなの…。
貴方が去らないのなら、私が去るわ…。▼
- [フレデリク]
- ま、待って下さい!
ひとつ訊きたいことがあるのです。▼
- [サーリャ]
- …何なのよ…。▼
- [フレデリク]
- まさかとは思いますが、治療中に
私に呪いをかけたりはしていませんか?▼
- [サーリャ]
- なぜそんなことを訊くの…?▼
- [フレデリク]
- 自分の感情が、何かの力によって
支配されていないかの確認です。▼
- [サーリャ]
- …安心しなさい。
呪いなどかけていないわ…。▼
- [フレデリク]
- そうですか。
それを聞いて安心しました。▼
おかげで心置きなく、
これをお渡しできます。▼
- [サーリャ]
- 指輪…? なんのつもり?
私に呪いをかけようとでもいうの…?▼
- [フレデリク]
- 人生を縛るという意味においては、
呪いと言えないこともありませんね。▼
- [サーリャ]
- 人生を…? ま、まさか…!
私に、求婚しているの…?▼
- [フレデリク]
- そのつもりですよ。▼
- [サーリャ]
- なぜ…? 私には、貴方から
好意を受ける理由が見当たらない…。▼
- [フレデリク]
- 言葉を並べるだけの理由なら、
いくらでも飾り立てて言えるでしょう。▼
でも、そんなものに意味はありません。
私の心が、貴方を欲しているのですよ。▼
サーリャさんと人生を共に歩みたい。
それではいけませんか?▼
- [サーリャ]
- そんなことは…ないけれど…。▼
- [フレデリク]
- では、受け取ってくれますね?▼
- [サーリャ]
- えぇ…でも、ひとつだけ…
条件をつけさせて。▼
- [フレデリク]
- なんですか?▼
- [サーリャ]
- 健全な心身のためという…
例の鍛錬は…なしにして。▼
ただでさえしあわせを感じて…
呪術師としての力が萎えそうなのに…▼
これ以上…正の気に支配されたら…
私、聖職者になってしまう…。▼
- [フレデリク]
- わかりました。心身の鍛錬ではなく、
花嫁修業に専念していただきます。▼
- [サーリャ]
- それなら…喜んで…。
▼
オリヴィエ†
支援C†
- [オリヴィエ]
- あ、あの…フレデリクさん。▼
- [フレデリク]
- どうしました? オリヴィエさん。▼
- [オリヴィエ]
- フレデリクさんは…
私のことどう思いますか?▼
- [フレデリク]
- え? …そうですね。▼
やわらかな筋肉が生み出す
しなやかで無駄のない動きは、▼
剣術の素質があると思います。
私なら軽い剣をおすすめして…▼
- [オリヴィエ]
- あの、フレデリクさん。
えっと…そういうことじゃなくて…▼
女の子として、
どうでしょうか…という意味…です。▼
- [フレデリク]
- 女性としての魅力、
ということでしょうか?▼
- [オリヴィエ]
- は、はい。すみません。▼
- [フレデリク]
- そんな、謝らないでください。▼
しかし…難しいことを
お聞きになられますね。▼
正直に申しますと、そういった対象として
見たことがないので、よくわからないのです。▼
- [オリヴィエ]
- やっぱり…フレデリクさんも
そうなんですね…▼
- [フレデリク]
- 私も、とは…
どういう事でしょうか?▼
- [オリヴィエ]
- バジーリオ様も…そうなんです。
いつも私を子ども扱いして…▼
年上の人からは…魅力があるって
思ってもらえないんですよね…私。▼
昔、踊りの師匠に言われたんです。
踊りでみんなを元気にしたいなら…▼
みんなに、私を魅力的だと
思ってもらえないとだめだって。▼
- [フレデリク]
- なるほど、そういうことですか。▼
ですが残念ながら私は
そちらの方面はとんと疎くて。▼
なんとも助言できません。
申し訳ありません。▼
- [オリヴィエ]
- そう…ですか。▼
支援B†
- [フレデリク]
- オリヴィエさん、少しよろしいでしょうか。▼
- [オリヴィエ]
- なんですか…?▼
- [フレデリク]
- 先日の話なのですが…私なりに
少し調べてみたのです。▼
オリヴィエさんについて
兵たちの評判を聞いてみたのですが…▼
ほとんどの者が、オリヴィエさんを
魅力的であると答えていましたよ。▼
現在の我が軍にはオリヴィエさんより
年下の者はほとんどいません。▼
つまり、多くの年上の者にとって
オリヴィエさんは魅力的だということです。▼
自信を持ってください。▼
- [オリヴィエ]
- え…わざわざ、みなさんに
訊いて回ったんですか…?▼
- [フレデリク]
- えぇ。
- [オリヴィエ]
- は、恥ずかしいです…!▼
- [フレデリク]
- え…なぜですか?
喜ばしい結果ではありませんか。▼
- [オリヴィエ]
- わ、私がみなさんの評判を
気にしてるみたいじゃないですか。▼
- [フレデリク]
- …いけませんでしたか?▼
- [オリヴィエ]
- 恥ずかしくてみなさんの前に
出て行けません…▼
- [フレデリク]
- も、申し訳ありません…
考えが至りませんでした。▼
お詫び、と言ってはなんですが、
陣営内を移動するときは申しつけて下さい。▼
オリヴィエさんが人目につかぬよう、
私の背中でお守り致します。▼
- [オリヴィエ]
- は、はぁ…ありがとうございます…▼
支援A†
- [オリヴィエ]
- フレデリクさん…このあいだは
守ってくれてありがとうございました。▼
フレデリクさんの背中…
とても大きくて頼りがいがあって▼
すごく安心できました。▼
- [フレデリク]
- そうですか。
私も妙にくすぐったい気分でした。▼
やはり、誰かを守るというのは
私の生き甲斐のようです。▼
- [オリヴィエ]
- えっと…これからも、
時々背中を貸してくれませんか?▼
- [フレデリク]
- ええ、もちろんです。▼
- [オリヴィエ]
- うれしいです…
ありがとうございます。▼
- [フレデリク]
- 最近私も、兵たちの言うオリヴィエさんの
魅力が分かってきた気がします。▼
- [オリヴィエ]
- ほ、ほんとに…?
私にも、魅力…ありますか?▼
- [フレデリク]
- はい、ありますよ。
それは私が保証いたします。▼
- [オリヴィエ]
- ぐ、具体的に…言ってください。
どのあたりに魅力がありますか?▼
- [フレデリク]
- そ、そう真剣な目で迫まらないでください…
私もそこまで自信があるわけでは…▼
- [オリヴィエ]
- 保証するって言いました。▼
- [フレデリク]
- あ、あの…少し、時間を下さい。
言葉を整理してからお伝えします。▼
- [オリヴィエ]
- …きっとですよ?▼
支援S†
- [オリヴィエ]
- フレデリクさん…
やっと、捕まえましたよ。▼
いつまでも逃げ回るなんて…
ひどいです。▼
- [フレデリク]
- に、逃げ回る!?
私は逃げ回ってなどいませんよ。▼
- [オリヴィエ]
- じゃあ…どうして
よそよそしかったんですか…▼
- [フレデリク]
- 準備のために忙しかったのです。▼
これを――作ってもらっていたので。▼
- [オリヴィエ]
- 指輪…?
なにか彫刻がしてありますね。▼
オリヴィエへ…愛を込めて…?▼
えぇっ!?
ど、どうして…こんな…?▼
- [フレデリク]
- 私は多くを語るのが得意ではありません。▼
これが、オリヴィエさんの魅力に対する
最大限の表現だと思って欲しいのです。▼
もちろん、受け取っていただけるかどうかは
オリヴィエさんの意思です。▼
- [オリヴィエ]
- フレデリクさん…▼
- [フレデリク]
- 私はすべてをこの指輪に込めました。
もうほかに残っている想いなど、ありません。▼
- [オリヴィエ]
- 私は…ううん、私も。
私もすべてを込めます。▼
ほかの誰でもない。
フレデリクさんに…すべてを捧げます。▼
私、あなたのことが
だいすきです…▼
- [フレデリク]
- ありがとう、オリヴィエさん。▼
私の生涯を賭けて
貴方を守ることをここに誓います。▼
- [オリヴィエ]
- うぅ…そんな風に言われると
恥ずかしいです…!▼
で、でも…
とっても嬉しい…▼
ありがとうございます…フレデリクさん。
私…幸せです…▼
- [フレデリク]
- 良かった…
私も同じ気持ちですよ、オリヴィエさん。▼
貴方のその幸せそうな笑顔も、
私がずっとお守り致します…▼
セルジュ†
支援C†
- [セルジュ]
- はっ! ふっ!▼
- [フレデリク]
- すばらしい技ですね。▼
- [セルジュ]
- あら。見ていたのなら
声をかけてくれれば良かったのに。▼
- [フレデリク]
- 失礼しました。
お邪魔をするつもりはなかったのですが…▼
見事な技につい
見とれてしまいました。▼
- [セルジュ]
- ふふふ。あなたのような達人に
お褒めの言葉をいただけるなんて、▼
とても光栄だわ。▼
- [フレデリク]
- その技は、ヴァルム大陸では
一般的なものなんでしょうか?▼
- [セルジュ]
- いいえ、これは我が家に伝わる
秘中の技なのよ。▼
- [フレデリク]
- そうでしたか。それは重ね重ね失礼しました。
そのような大切な技を盗み見てしまうとは。▼
決して他言はしませんので
どうかお許し下さい。▼
- [セルジュ]
- そんなに気にしなくてもいいのよ。▼
なんだったら、
この技の出し方を教えましょうか?▼
- [フレデリク]
- いえ、ですがそれは…▼
- [セルジュ]
- 遠慮しないで。
これもお互いの主君のためだもの。▼
この先の戦はなにかを出し惜しんで
勝利できるほど易しくはないでしょう?▼
- [フレデリク]
- では…お言葉に甘えさせていただきます。
ご指導のほど、よろしくお願いいたします。▼
- [セルジュ]
- ええ、承知したわ。▼
支援B†
- [フレデリク]
- セルジュさん、
先日はありがとうございました。▼
- [セルジュ]
- ふふ、お役に立てたならよかったわ。▼
- [フレデリク]
- なにかお礼をしたいのですが…▼
- [セルジュ]
- そうねぇ…じゃあ、次の戦では
そばで戦い方を学ばせてくれないかしら。▼
- [フレデリク]
- そんなことでよろしいのですか?▼
女性へのお礼は、贈り物が
義務だとは聞いていましたが…▼
- [セルジュ]
- まぁ、だめよ。女性に気安く
贈り物をするものではないわ。▼
ヴィオールさんと同類だと
思われてしまうわよ?▼
- [フレデリク]
- それは失礼しました。気をつけ…
ああ、いえ、訂正いたします。▼
貴方の主君に対して
無礼な発言をしてしまいました…▼
- [セルジュ]
- 構わないわよ。
我が主はそういう方だから。▼
祖国が滅んで…
私たちは主従の関係も失ったわ。▼
- [セルジュ]
- もうあの方のそばを離れても、
一向にかまわないのだけれど…▼
- [フレデリク]
- それでも、
そのおつもりはないのでしょう?▼
- [セルジュ]
- ええ、不思議なものね。▼
支援A†
- [フレデリク]
- ああ、セルジュさん。
良いところに。▼
ヴィオールさんを
お見かけしませんでしたか?▼
- [セルジュ]
- さあ…あの方の行方は、
探すだけ無駄というものよ。▼
どこかの女性の所で
無駄な努力でもしているんじゃないかしら?▼
- [フレデリク]
- 間もなく出発の時間ですが、
大丈夫でしょうか?▼
- [セルジュ]
- ええ、準備は私が整えてあるわ。▼
- [フレデリク]
- そうでしたか。
さすがはセルジュさんですね。▼
あなたのような騎士がいてくださるから、
私も多くを学ぶことができます。▼
- [セルジュ]
- そんなことはないわよ。
私なんて、あなたと比べたら▼
騎士としての忠義など、
あってないようなものだもの。▼
- [フレデリク]
- そんなことはありませんよ。▼
主君への忠義について言うなら…
私はあなたを尊敬しています。▼
- [セルジュ]
- 尊敬…? 私なんかを?▼
- [フレデリク]
- セルジュさん。▼
騎士の忠義とは、何に
向けられるべきだと思いますか?▼
- [セルジュ]
- それは…騎士であるならば、
国に対してでしょうね。▼
- [フレデリク]
- では、国が滅んだ後は
どうすべきなのでしょう?▼
- [セルジュ]
- それは…▼
- [フレデリク]
- その時、騎士が
忠義を尽くすべきものは…▼
家でも位でもなく…
人、なのでしょう。▼
あなたが今なお騎士であるのは、
ヴィオールさんや祖国の民たちのため。▼
あなたのような騎士と
共にいられることは、光栄です。▼
- [セルジュ]
- うふふ。
そんなに褒めても、何も出ないわよ?▼
でも、あなたの言葉…
ありがたく頂戴するわね。▼
私こそ、あなたのような騎士の
そばで戦えることを…光栄に思うわ。▼
- [フレデリク]
- これからも、よろしくお願い致します。▼
- [セルジュ]
- ええ、喜んで。▼
支援S†
- [セルジュ]
- フレデリク…
どうして私なんかを庇ったの…▼
- [フレデリク]
- う…不覚でした。
まだまだ私も未熟ですね…▼
- [セルジュ]
- あのような相手、
私のことを気にしなければ▼
無傷で退けることもできたでしょう?▼
- [フレデリク]
- 戦場で起こり得るすべてのことを
予測できなかった私が悪いのです。▼
主君を守るためには、
あらゆることを想定せねばなりません。▼
- [セルジュ]
- 私はあなたの主君ではないわ。
私なんて放っておいてくれれば……▼
- [フレデリク]
- そんなことはできませんよ。▼
- [セルジュ]
- なぜ?▼
- [フレデリク]
- 主君と同じように、
大切な人だからです。▼
- [セルジュ]
- そんな冗談を…▼
- [フレデリク]
- いえ…冗談のつもりはないのですが、▼
このような情けない姿で
言うことではありませんでしたね。▼
- [セルジュ]
- 情けなくなんてないわ。
すべての傷が、私にとっては…▼
- [フレデリク]
- ……▼
セルジュさん…▼
- [セルジュ]
- 何か?▼
- [フレデリク]
- …最初にあなたに感じた気持ちは、
志を共にする騎士としての共感でした。▼
それが共に戦ううち、
仲間としての連帯感となり…▼
そして、いつの頃からか…
私の気持ちはさらに変わったようです。▼
セルジュさん。
これを受け取っていただけますか?▼
- [セルジュ]
- まぁ…これは、指輪…?▼
- [フレデリク]
- 一生の縁を結ぶ証のつもりです。▼
- [セルジュ]
- フレデリク…
もちろん…よろこんで。▼
- [フレデリク]
- 良かった…これで私は
いつ死んでも悔いはありませんね。▼
- [セルジュ]
- まあ、そんな…
大丈夫よ。私が死なせないわ。▼
私がすべてを捧げるべき人は、
今ここにいるのだから…▼
ヘンリー†
支援C†
- [フレデリク]
- ヘンリーさん!
ヘンリーさんはいますか!▼
- [ヘンリー]
- あ、フレデリク。
どうしたの~?▼
- [フレデリク]
- ヘンリーさん、昨日の訓練に
出てませんでしたね。▼
- [ヘンリー]
- え~? 訓練?
そんなのあったっけ?▼
- [フレデリク]
- 一昨日、全員の前で
クロム様から話がありましたよ。▼
- [ヘンリー]
- あはは、そうだったっけ。
ごめんごめん、忘れてた~。▼
- [フレデリク]
- ケガをして出られなかったとか、
そういうことではないのですね?▼
- [ヘンリー]
- うん、違うよ~。
単純に忘れてただけ~。▼
- [フレデリク]
- それならいいのですが…▼
いや、訓練を忘れる事自体は良くないかと。
戦場で命とりになりかねません。▼
- [ヘンリー]
- 大丈夫だよ~。
そう簡単には死なないって~。▼
- [フレデリク]
- どうして、そう言えるんです?▼
- [ヘンリー]
- う~ん、なんとなく~?▼
- [フレデリク]
- なんとなくとは、なんですか!▼
訓練をおこたらないのは
貴方のためでもあるんですよ!?▼
- [ヘンリー]
- は~い。ごめんなさ~い。▼
- [フレデリク]
- ちょっと待ってください、ヘンリーさん。
どこへ行くんです?▼
- [ヘンリー]
- 訓練だよ。く・ん・れ・ん。
一緒にやる~?▼
- [フレデリク]
- えっ、私とですか?▼
- [ヘンリー]
- あはは、冗談だよ~。▼
- [フレデリク]
- 冗談? どっちがです?
訓練が? 私と訓練することが?▼
- [ヘンリー]
- さて、どっちだろうね~。▼
- [フレデリク]
- 待ってください、ヘンリーさん!
私とというのは冗談でいいから訓練は…▼
- (ヘンリー退場)
- [フレデリク]
- いなくなってしまいましたね。
まったく、つかみどころのない人です…▼
支援B†
- [フレデリク]
- やあっ!えいっ!▼
- [ヘンリー]
- 精が出るね~、フレデリク。▼
- [フレデリク]
- やあ、ヘンリーさん。
訓練に来たんですか?▼
- [ヘンリー]
- ううん、見に来ただけだよ~。▼
- [フレデリク]
- そう言わず
一緒にやりましょうよ、訓練。▼
- [ヘンリー]
- なんで、そんなに一生懸命
訓練なんてするの~?▼
- [フレデリク]
- それは、不安だからですよ。▼
もしものときに、もっと訓練しておけば
よかったなどと思うのは嫌じゃないですか。▼
- [ヘンリー]
- ふ~ん。▼
- [フレデリク]
- だから、ヘンリーさんも
一緒に訓練しましょう。▼
- [ヘンリー]
- なんで『だから』なの~?
僕は不安になんて…▼
- [フレデリク]
- さあさあさあさあさあっ!
今日は逃がしませんよー。▼
- [ヘンリー]
- ちょ、ちょっと~…▼
- [フレデリク]
- さあ、一緒に!
えいっ!、やあっ!▼
- [ヘンリー]
- はぁ~、変に声なんか
かけるんじゃなかったな~。▼
- [フレデリク]
- 何か言いましたか?▼
- [ヘンリー]
- ううん~、なんにも~。▼
…ま、たまにはいいか~。▼
支援A†
- [フレデリク]
- あ、ヘンリーさん。
今日も一緒に訓練に参加しますか?▼
- [ヘンリー]
- そうだね~。
ちょっと、やって行こうかな~。▼
- [フレデリク]
- 最近、訓練に
参加する事が多くなってきましたね。▼
- [ヘンリー]
- 気が向いたときだけだけどね~。
前は全然参加してなかったから~。▼
- [フレデリク]
- そうですか…
私は…私は…▼
- [ヘンリー]
- なに~?▼
- [フレデリク]
- 私はうれしいです!
ヘンリーさん!▼
- [ヘンリー]
- うわ~! ど、どうしたの~。
涙まで流しちゃって~。▼
- [フレデリク]
- だって、ついにヘンリーさんが
真面目に努力する尊さに目覚めたのですから!▼
- [ヘンリー]
- あはは、
別に目覚めてないんだけどね~。▼
- [フレデリク]
- このまま努力し続ければ、きっと皆が
尊敬する素晴らしい人になることでしょう。▼
- [ヘンリー]
- え~?
僕、そんな人にはならないと思うよ~。▼
ていうか、僕の話聞いてる~?▼
- [フレデリク]
- ああ、これもクロム様の徳の高さの賜物。
うん、われわれの行く末も明るい!▼
- [ヘンリー]
- あはは、やっぱり話聞いてない~。
あのさぁフレデリク~。▼
僕は別に、立派なひとになりたくて
訓練してるんじゃないんだよ~?▼
- [フレデリク]
- え、そ、そうなのですか?
じゃあ、なぜ訓練に出るように?▼
- [ヘンリー]
- 色々訓練してみると、
やれることが増えてきたんだ~。▼
それが面白くって~。▼
- [フレデリク]
- そう、それこそが努力の…▼
- [ヘンリー]
- ホント楽しいよ~▼
簡単に後ろから襲いかかることはできるし、
呪いも前より効果が出てるし。▼
- [フレデリク]
- そ、そっちですか?
なにか努力する方向が違うような。▼
- [ヘンリー]
- これからもちょくちょく訓練には
来ようかな~って思ってるんだ~。▼
- [フレデリク]
- …まあ、訓練には来てくれるようになったし
いずれは分かってくれる日がくるでしょう。▼
それまで、根気強くがんばりますか。
さあ、一緒に訓練しましょう、ヘンリーさん!▼
- [ヘンリー]
- は~い!▼
ウード(親子)†
支援C†
- [ウード]
- はぁ…今日は空気が悪い…。
朝から体が疼いて仕方ないぜ…▼
……くっ!? この感じは何だ…!?
血の騒ぎ方が…いつもと…違う!?▼
- [フレデリク]
- ウードさん、何をしているのですか?▼
- [ウード]
- 父さん…! 来るな!
今の俺に近づくんじゃない…!!▼
- [フレデリク]
- えっ!? ど、どうしたんですか!?▼
- [ウード]
- 俺の中に眠る英雄の血が、
獲物を求めているんだ…!▼
今の俺に近づいたら…相手が例え
父さんでも、手加減ができない…っ!!▼
お願いだ、これ以上来ないでくれ!
俺は父さんを…傷つけたくない!!▼
- [フレデリク]
- どういうことですか!?
もしや…誰かに操られているのですか!?▼
- [ウード]
- あぁ…。この俺が自らの血如きに
踊らされるなど…なんたる不覚…!▼
ぐ…うっ! 静まれ…!
静まってくれ、俺の血よ……!!▼
- [フレデリク]
- !? 苦しいのですか!?▼
すぐにリズさんを呼んできます!
それまで辛抱してください!▼
- [ウード]
- えぇっ!? 母さんを!?
えっと……。えぇっとー…▼
…ふっ。それには及ばない。
この程度の身体の疼きなど…▼
- (フレデリク退場)
- [ウード]
- あと数刻もすれば消え去るだろう…。
俺はこのようなことには慣れている…って、▼
…ちょっと父さん!?
本当に母さん呼びに行っちまったのか!?▼
あー…。どうしよう。▼
支援B†
- [ウード]
- あのー…。
父さん、まだ怒ってるか?▼
- [フレデリク]
- 当たり前です!▼
貴方がいきなり苦しみ出すので、
私もリズさんも、心配したのですよ!?▼
まぁ、無事なら良かったですが…。
何なんですか、あの妙な設定の芝居は?▼
- [ウード]
- 妙な設定って何だよ! 俺が頑張って
考えたみたいに言うのやめろって!▼
俺は正真正銘、英雄の血を宿した
選ばれし希望の戦士、なんだからな!▼
- [フレデリク]
- だから何なんですか…▼
その、聞いている方が
恥ずかしくなるような肩書きは…▼
- [ウード]
- ふん…恥ずかしいとは心外だな!
まぁ父さんは、俺から見れば▼
十数年も昔の人だから、
わかんないのかもな~…この感覚が。▼
- [フレデリク]
- はいはい、わからなくて結構…▼
…!! ウードさん、伏せて!!▼
- [ウード]
- へっ!?▼
- [フレデリク]
- …ぐっ!!▼
- [ウード]
- 父さん! 肩に矢が…!!▼
- [フレデリク]
- くっ…! 敵兵の奇襲ですか…!
よくもウードさんを狙いましたね…▼
とにかく逃げますよ!
まだ伏兵がいたら厄介です!▼
- [ウード]
- ……っ!!▼
(暗転)
- [フレデリク]
- ここまで来れば平気でしょう。
危ないところでしたね…▼
- [ウード]
- ……して……だ…▼
- [フレデリク]
- 何か?▼
- [ウード]
- どうして…どうして俺なんか庇ったんだよ!!
死んだらどうするんだ!▼
父さんはいつもそうだ! あの時だって、
俺のことさえ気にしなければ…!!▼
- [フレデリク]
- …あの時? 何のことですか?
また何かの芝居なのですか?▼
- [ウード]
- うっ…うぅっ…!!▼
- [フレデリク]
- ウードさん、泣いている…のですか?
どうしたんです、何かありましたか…?▼
- [ウード]
- ……………何でもない。▼
今のも妙な設定の芝居だから。
だから…気にするなよ。▼
それより、その傷治さないとな。
すぐに母さんを呼んで来るから、待っててくれ。▼
- [フレデリク]
- え、えぇ…▼
支援A†
- [ウード]
- 父さん、肩の傷…大丈夫か?▼
- [フレデリク]
- えぇ、もうかなり良くなりました。
元々大きな傷ではありませんでしたので。▼
- [ウード]
- そうか…良かった。▼
また俺のせいで父さんが死んだら
どうしようかと思ったぜ…▼
- [フレデリク]
- ウードさん…この前もそう言っていましたが、
あれはやはり芝居ではなかったのですね。▼
もしかして、未来の私は…
貴方を庇って死んだのですか…?▼
- [ウード]
- ………そうだ。父さんは俺のせいで…▼
俺が屍兵の攻撃を避けられなかったせいで、
死んじまったんだ…!▼
- [フレデリク]
- …やはり、そうでしたか。▼
- [ウード]
- だから、この前はつい取り乱しちまった。▼
父さんが未来で死んだときと、
この前の状況が、あまりにも似てたから…▼
- [フレデリク]
- …そうですか。
辛いことを思い出させてしまいましたね。▼
それに…貴方に寂しい思いをさせてしまい、
申し訳ありませんでした…▼
- [ウード]
- ……!! 父さん…!▼
…あ、安心してくれよ!
俺は寂しいなんて思ったことないぜ!?▼
何たって俺の中には父さんと母さんがいる。
大切な二人がくれた血が流れてるから。▼
俺を産んでくれた英雄と、
俺を生かしてくれた英雄の血がな。▼
- [フレデリク]
- ウードさん…。……おや!?
では、貴方が言う英雄の血とは▼
私とリズさんの血のことだったのですか!?
私たちの血はそんなに騒ぐのですか!?▼
- [ウード]
- ……まぁ、騒ぐって言うのは
かっこいいから言ってるだけなんだけど…▼
- [フレデリク]
- え?▼
- [ウード]
- い、いや! 何でもない!
とにかく、俺はこの血に誇りを持ってる。▼
この血がある限り、俺は無敵だ。
なんでもできるっていう気分になるんだ。▼
両親が果たせなかった願いだって、
俺が代わりに果たしてみせる!▼
俺がこの世界に来たからには
今度こそ死なせないぜ、父さん!▼
- [フレデリク]
- そうですか…。
ありがとうございます。▼
貴方は、未来の私の想いを
受け継いでくれているのですね…▼
- [ウード]
- あぁ、そうだぜ…!▼
くっ…また血が騒いできた…!▼
どうした父さん…! 過去の自分を
前にして、感情がたかぶっているのか…!?▼
- [フレデリク]
- あのー…。いつもの調子に
戻ったのはいいのですが…▼
あまり私とリズさんの血で
遊ばないでくださいね…▼
アズール(親子)†
支援C†
- [アズール]
- はぁ…もうちょっとでお姉さんと
お茶の約束ができたのにー。▼
父さんったら何で止めに来るのー?▼
- [フレデリク]
- もうすぐ行軍の時間なのですから
仕方が無いでしょう。▼
時間を忘れてナンパなどしていた
あなたが悪いのですよ。▼
- [アズール]
- あ、そうだったね。ごめんなさーい。
よーし、今日もいっちょ頑張るかぁー!▼
- [フレデリク]
- …………▼
- [アズール]
- ん? どしたの、父さん。
僕の顔に何かついてる?▼
- [フレデリク]
- …いえ。貴方は未来にいた時から
そのような感じだったのかと思いましてね。▼
- [アズール]
- そんな感じ、って?▼
- [フレデリク]
- 絶望に支配されていたという未来から
来た割には、悩みが無さそうと言いますか…▼
ルキナさんが持っている
強い使命感や決意のようなものが、▼
貴方からは微塵も感じられないのですが…▼
- [アズール]
- えー!? ちょっと何それ!
僕だってちゃんとした使命ぐらいあるよ!▼
- [フレデリク]
- それは失礼致しました。
どのような使命をお持ちなのですか?▼
- [アズール]
- えへへ。そりゃもちろん、
大勢の女の子たちにモテることだよー!▼
- [フレデリク]
- じょ、女性にモテることですか!?
…それが貴方の使命だと?▼
それがわざわざ過去に来てまで、
成し遂げる使命なのですか…!?▼
- [アズール]
- やだ。父さんったら僕の使命を
そんな大声で…恥ずかしいよ。▼
- [フレデリク]
- なにを恥じらっているのですか。
気持ち悪いですよ?▼
- [アズール]
- 気持ち悪いだなんてひどいなー。
母さんが恥じらったら喜ぶくせにー。▼
- [フレデリク]
- うっ…
そ…それとこれとは話が別です。▼
はぁ…貴方の相手をしていると疲れますね。
私は先に行かせていただきます…▼
- (フレデリク退場)
- [アズール]
- …………▼
…はは。悩みが無さそう、ねぇ…
父さんもなかなかキツいこと言うなぁー…▼
支援B†
- [アズール]
- いたたた…参ったなぁ…これ。
こんなんじゃ戻れないよ…▼
- [フレデリク]
- アズールさん、どうしたのですか?▼
- [アズール]
- うわっ!? と、父さん!?
えーと…ちょっと可愛い子見かけちゃってさ!▼
- [フレデリク]
- 嘘ですね…▼
明らかに傷を庇っていらっしゃいます。▼
この辺りに、
怪我をなさっているでしょう。▼
- [アズール]
- いっ…! 痛い痛い! 痛いよ…!
もう、父さんったら乱暴なんだから…▼
- [フレデリク]
- …っ! …酷い傷ではないですか。
…どうしてすぐに言わなかったのです?。▼
- [アズール]
- えー。だってそんなかっこ悪いところ、
女の子に見られたらまずいじゃない?
- [フレデリク]
- …いい加減にしてください!!▼
- [アズール]
- 父さん…?▼
- [フレデリク]
- 貴方は、こんな時まで女性の話ですか!?
ふざけるのも大概になさってください!▼
本当に、何のためにこの時代に来たんです!?
ルキナさんは必死で戦っているというのに…▼
…正直、見損ないましたよ。
貴方は戦争というものをわかっていません。▼
- [アズール]
- ………▼
知った風な口きかないでよ…▼
わかってないのは、父さんの方だよ…!▼
- [フレデリク]
- なんですって…?▼
- [アズール]
- 僕が本当に、女の子にモテたいだけなら、
こんなところまで来てないよ。▼
毎日毎日、明日死んじゃうんじゃないかって
思いながら…戦ったりなんかしてないよ!!▼
- [フレデリク]
- …アズールさん?▼
- [アズール]
- 僕、これでも未来では期待されてたんだよ。
毎日毎日、屍兵を倒し続けてたから。▼
皆の期待を背負ってるのに、
弱いところなんて、見せられない。▼
あの世界で…辛いのはみんな同じなのに、
僕だけ弱音を吐くなんて、できない。▼
父さんがいなくても、
母さんが死んじゃっても、大丈夫だって…▼
いつも笑って、何でもないよって顔して
戦い続けるしかなかったんだよ…!!▼
- [フレデリク]
- …………▼
- [アズール]
- …父さんは僕に
悩みが無さそうだって言うけど、▼
今だって…苦しいとか辛いとか
まったく思わないなんてこと、無い。▼
ただ、それを見せたくない…ううん、
見せられなかっただけなんだ。▼
それが父さんの気に障ったのなら
謝るよ…ごめんなさい。▼
- [フレデリク]
- …いえ…▼
- [アズール]
- あと…心配してくれて、ありがと。
この傷、ちゃんと治してもらってくるから…▼
- (アズール退場)
- [フレデリク]
- ………▼
…悪いことをしてしまいましたね。▼
支援A†
- [フレデリク]
- アズールさん。少し話が…▼
- [アズール]
- あっ、父さん! 見て見て、この前の傷。
ちゃんと治してもらったんだよー。▼
- [フレデリク]
- え…えぇ。それは良かったです。▼
- [アズール]
- うん、心配かけてごめんねー。▼
- [フレデリク]
- いえ…私も、先日は無神経なことを
言ってしまい、すみませんでした。▼
貴方はちゃんと戦っていたのに、
何も分かっていないなどと言ってしまって…▼
- [アズール]
- あぁ、なんだそんなこと。
いいんだよ、僕も悪かったんだし。▼
- [フレデリク]
- ですが…▼
- [アズール]
- …笑ってよ、父さん。▼
- [フレデリク]
- な、何ですって?▼
- [アズール]
- そんな神妙な顔してたら、暗くなっちゃうよ。
笑って笑ってー。ほらほらー。▼
- [フレデリク]
- あはは…!
く、くすぐらないでください…!▼
- [アズール]
- ははは! さすが父さん。いい笑顔だね。
父さんにはずっと笑ってて欲しいなー。▼
僕、みんなが笑顔でいられるような
世界を取り戻すために、ここに来たんだから。▼
- [フレデリク]
- …それが貴方の、本当の使命なのですか?▼
- [アズール]
- そうだよー。この前は嘘ついてごめんね。▼
でも…これからは、
父さんには本音を話すって決めたから。▼
- [フレデリク]
- そうですか…良かった…▼
- [アズール]
- でも、僕が本音を話しだすと
うっとうしいかもよー?▼
こう見えて僕、すぐ落ち込むし。
かなり後ろ向きだし、すぐ泣くし。▼
特にナンパに失敗した時なんかは
目も当てられない感じになるし、なんてね。▼
- [フレデリク]
- …アズールさん。そうやってもう無理に
私を笑わせようとしなくても良いのですよ。▼
- [アズール]
- 笑いを取ろうとしたわけじゃないよー。
僕が女の子を好きなのは本当だし!▼
- [フレデリク]
- …それなら良いのですが。
って、女好きなのはいいことなのでしょうか…?▼
とにかく。私も、貴方が強がらずに
いられる世界を取り戻します。▼
未来で死んだ私の分まで、
貴方をお守りしますので…▼
…辛い時はもっと
私に頼ってくださいね。▼
- [アズール]
- …父さん…▼
…ありがとう! 父さんったら
そんなに僕のこと考えてくれてるんだ…!▼
- [フレデリク]
- ちょっ…首にしがみつかないでください…!
く、苦しいですよ…!▼
- [アズール]
- だって、父さんがそんなこと言うなんて
思わなかったんだもん…▼
僕も父さんを守るよ。今度こそ…
父さんを死なせたりなんかしない。▼
だから…もう僕を置いていかないでね…▼
- [フレデリク]
- …えぇ。お約束いたします…▼
ブレディ(親子)†
支援C†
- [ブレディ]
- さぁ、紅茶が入ったぞ。父さん。▼
えーと…これは何とかいう地方で採れた
何とかいう茶葉だな。まぁ、高いやつだ。▼
- [フレデリク]
- えっと…▼
- [ブレディ]
- なんだ、何か足りないのか!?
茶菓子か!? スコーン的なアレか!?▼
ちっ…あいにく今日はそこまで
用意できていない。すまないな、父さん。▼
- [フレデリク]
- あのー…▼
- [ブレディ]
- なんだよてめぇは! 早く飲めよ!
紅茶は冷めるとおいしくないんだぞ!!▼
- [フレデリク]
- す…すみません!
いただきます…!▼
………あの、ブレディさん。▼
- [ブレディ]
- あぁ?▼
- [フレデリク]
- どうして私たちは、こんなところで
優雅にお茶なんかしてるんでしょう…?▼
- [ブレディ]
- なんでって…父さんの日課なんだろ?
昼下がりに紅茶を飲むの。▼
- [フレデリク]
- …何でしょう、
その王族のような日課は。▼
私は普段
そのようなことは致しませんが…▼
- [ブレディ]
- なにぃ!? じゃあさっき母さんが▼
『お父さんの日課に付き合ってきて
差し上げなさい』って言ったのは嘘かよ!▼
- [フレデリク]
- 私に紅茶を飲む日課がない限り、
そういうことになりますね…▼
- [ブレディ]
- あの野郎ーーー!
俺で遊びやがったなーーー!▼
- [フレデリク]
- マリアベルさんが、何を言ったのですか?▼
- [ブレディ]
- …いや、父さんは気にしなくていい。
俺は今から母さんに話をつけに行く。▼
父さんはゆっくり茶でも飲んでいてくれ。
じゃあな!!▼
- (ブレディ、一瞬消える)
- [ブレディ]
- …忘れてた。ポットにはこれをかぶせておけ。
紅茶が冷めにくくなる。▼
- (ブレディ退場)
- [フレデリク]
- な、何だったんでしょう…▼
支援B†
- [ブレディ]
- この前は悪かったな、父さん。▼
- [フレデリク]
- この前って…あぁ、紅茶のことですか。
あんなの、謝ることではありませんよ。▼
ブレディさんとゆっくりお話ができて、
私は楽しかったですから。▼
- [ブレディ]
- なら良かったけどよ…
結局一人で茶をさせちまったからな。▼
今日は詫びの気持ちを込めて、
バイオリンを演奏しようと思う。▼
- [フレデリク]
- えぇっ!?▼
- [ブレディ]
- 父さんに謝る時はバイオリン演奏が
必須だと聞いたんだが…▼
- [フレデリク]
- な、何なんですかその謝罪方法は!?▼
- [ブレディ]
- バイオリンで立て続けに三曲演奏したのち
その場で宙返りをすれば▼
父さんは手を叩いて大喜びする、と…▼
- [フレデリク]
- それが本当なら
私はとんでもないアホではないですか!!▼
…ブレディさん、
目を覚まして下さい。▼
私はそんな謝罪を受けたことも、
宙返りを見て大喜びしたこともありません。▼
またマリアベルさんに遊ばれたんですよ、
ブレディさんは。▼
- [ブレディ]
- はぁあ!? またかよ!!
あの野郎、一度ならず二度までも…!▼
- (ブレディ消える)
- [フレデリク]
- ブレディさん、お待ちください。▼
- (ブレディ再登場)
- [ブレディ]
- …んだよ、父さん。▼
- [フレデリク]
- せっかく私のところに来たんです。
今日はゆっくりお話でもしませんか。▼
それに…こんなことでもないと、貴方は
私と話しになんか来なかったでしょう?▼
- [ブレディ]
- ……ちっ。母さんのやつ、
こうなることを読んでやがったな…▼
ふん。あいつの思惑どおりなのは
気に食わねぇが…▼
父さんと話すのは、悪くない。▼
- [フレデリク]
- …そうですか。それは光栄です。▼
支援A†
- [ブレディ]
- …それでな、母さんの奴
他のことでも俺をおちょくりやがって…▼
- [フレデリク]
- ふふっ。▼
- [ブレディ]
- んだよ、父さん。
今のはまだ笑うトコじゃねぇぞ。▼
- [フレデリク]
- …いえ、あなたと仲良くなれて
良かったと思いましてね。▼
初めて貴方を見た時は、正直
『この方が私の息子ですか!?』と思うほど▼
怖い顔をなさっていましたから。▼
- [ブレディ]
- 悪かったな。こんな怖い息子で。▼
ま、本当に気に入らねぇんだったら
『本物』をもっと上手く教育してやるこった。▼
- [フレデリク]
- 本物とは…この時代の貴方のことですか?▼
- [ブレディ]
- あぁ、そうだよ。
俺はあんたの本物の息子じゃねーからな。▼
- [フレデリク]
- ………▼
…ブレディさん。▼
- [ブレディ]
- …何だお前、なんつー顔してんだよ。
俺に気ぃ遣う必要なんかねぇよ。▼
俺は他の奴みたいに
この時代の自分に嫉妬なんかしない。▼
所詮は別物だ。本物が産まれたら、
俺のことを忘れちまっても恨まねぇよ。▼
- [フレデリク]
- それは本気で言っているのですか!?
せっかく仲良くなったというのに、▼
息子が産まれたからポイだなんてこと…
私は絶対にしませんからね!▼
確かに貴方は本当の息子ではありません。
でも、他人だなんてことはもっとありません!▼
貴方は私の大切な友人で、
私が決めた最初の息子、なんですから。▼
- [ブレディ]
- ………父さん。▼
…んだよ、泣かないでおこうと思ったのに。
何てこと言いやがんだ…▼
父さん…忘れてくれって言ったのは嘘だ。
…覚えててくれよ。俺のこと。▼
俺と友達になったこと。
俺みたいな奴がいたこと。…いいよな?▼
- [~]
- …当たり前です。
忘れられるわけがありません。▼
覚えていますよ、ずっと。未来で亡くなった、
貴方の本当のお父上の分まで…▼
- [ブレディ]
- …あぁ。▼
…もし俺より先に死にやがったら、
墓に嫌というほど紅茶をかけた上に▼
バイオリンで三曲演奏して
宙返りをしてやるからな。覚悟しろ。▼
- [フレデリク]
- はは…それは、
絶対に死ぬわけにはいきませんね。▼
デジェル(親子)†
支援C†
- [デジェル]
- 父さん、今時間ある?
ちょっと手合わせしてくれないかしら。▼
- [フレデリク]
- …デジェルさんですか。すみませんが…
今日は手合わせはちょっと…▼
- [デジェル]
- と、父さんどうしたの!?
顔も真っ青だし、脂汗もひどいわ!▼
- [フレデリク]
- 大丈夫です…。
少しお腹が痛むだけですから…うっ!▼
- [デジェル]
- お腹!? どこかケガでもしてるの!?
くっ…いったい誰がこんなことを…!▼
- [フレデリク]
- 今日の食事です…▼
- [デジェル]
- へっ?▼
- [フレデリク]
- 今日の食事を食べたら…
こうなったんです。▼
皆さん同じような症状で苦しんでますので…
デジェルさんも…お気をつけて……▼
- [デジェル]
- …………▼
- [フレデリク]
- うぅ…ソワレさんの料理も酷い…ですが、
今日のはもっと酷いです…いったい誰が…▼
- [デジェル]
- …私よ。▼
- [フレデリク]
- えっ…。えぇぇぇっ!?▼
- [デジェル]
- ……ごめんなさい。
おいしくできたと…思ったんだけど。▼
- [フレデリク]
- お…お気になさらず…!▼
私はおいしく食べましたので!
この腹痛は偶然ですよ、偶然!!▼
- [デジェル]
- 嘘よ! さっき皆も同じ症状だって
言ってたじゃない!▼
父さんのうそつきーーー! わーーーん!!▼
- (デジェル退場)
- [フレデリク]
- あ…、デジェルさん…!▼
お…追いかけないと…いけません、けど
お腹が……!!▼
支援B†
- [デジェル]
- はっ!! はあっ! でやあぁぁっ!!▼
- [フレデリク]
- 今日はいつもよりも
激しい訓練ですね、デジェルさん。▼
- [デジェル]
- えぇ。食事当番ができない分、
実戦でみんなの役に立たないと。▼
- [フレデリク]
- えっ? もう食事当番は、
なさらないのですか?▼
- [デジェル]
- あんな結果になったんだから、当然よ。
父さんも見たでしょう、あの後の戦闘。▼
みんなが腹痛をこらえながら
生まれたての小鹿のような足取りで▼
敵に向かっていく姿を…!▼
- [フレデリク]
- あれは…確かに酷い有様でしたが…▼
でも、次は上手くいくかもしれませんよ。
私はまた食べたいです、デジェルさんの料理。▼
- [デジェル]
- …ダメよ!!▼
- [フレデリク]
- デジェルさん…?▼
- [デジェル]
- だって、また失敗したらどうするの?
もし私の料理を食べて父さんが死んだら?▼
私の料理で、また未来でのような
惨劇が繰り返されたらと思うと…!▼
そんなの私…耐えられない!▼
- [フレデリク]
- さ、惨劇だなんて
そんな大袈裟な…▼
- [デジェル]
- 父さんはあの光景を知らないから、
そんなことが言えるのよ…!▼
- [フレデリク]
- す、すみません…。では、お詫びに
私が料理を教えて差し上げます。▼
だから元気を出して下さい。上手くできたら、
皆様に食べていただきましょう?▼
- [デジェル]
- う…うん…わかったわ…。
ありがとう、父さん…▼
支援A†
- [フレデリク]
- …うん、いい匂いのスープですね。
よく頑張りました、デジェルさん。▼
これならきっと
皆様に召し上がっていただけますよ。▼
- [デジェル]
- ありがとう。
父さんの教えが良かったおかげよ。▼
父さんたら、すごく手際がいいんだもの。
料理ができるなんて知らなかったわ。▼
- [フレデリク]
- えぇ…ソワレさんは料理ができませんから。
結婚してから練習したんですよ。▼
- [デジェル]
- そうだったんだ。
仲良しなのね。父さんと母さん。▼
- [フレデリク]
- そうですね。▼
- [デジェル]
- …………▼
…ふふっ。▼
- [フレデリク]
- どうしたのですか、デジェルさん。▼
- [デジェル]
- なんかね、こうしてると
普通の親子みたいだなって思って。▼
私は、父さんってどんなものか
知らなかったから…こういうの、嬉しい。▼
- [フレデリク]
- デジェルさん…▼
- [デジェル]
- …なんてね。
ちょっとしんみりしちゃったわ。▼
さ、試食試食!▼
- [フレデリク]
- …デジェルさん、貴方はいつも
気丈で強い面しか見せませんが…▼
私の前では…
もっと甘えていいのですよ…▼
- [デジェル]
- 父さん…。ありがとう…。
じゃあお言葉に甘えて…▼
- [フレデリク]
- なんですか? 何でも言って下さい。▼
- [デジェル]
- 私にもっと料理を教えて!
このスープ、土みたいな味がする…▼
- [フレデリク]
- ……そうですか。
…………土ですか。▼
- [デジェル]
- うん…▼
- [フレデリク]
- 大丈夫ですよ…食べ物の味になるまで…
お付き合いしますから…▼
- [デジェル]
- うん……!▼
シンシア(親子)†
支援C†
- [シンシア]
- んー…ど、れ、に、し、よ、う、か、な!
ぶちっ!▼
- [フレデリク]
- シンシアさん? 花びらをむしって
何をなさっているのですか?▼
- [シンシア]
- あっ、父さん! ちょうど良かった!
父さんはどれがいいと思う?▼
今度戦場でやる登場の演出を
花占いで決めてたんだけど、▼
やっぱり自分じゃ決められなくて…▼
- [フレデリク]
- …花占いのやり方、間違ってますよね…。
まぁそれはさておき、演出とはどのような?▼
- [シンシア]
- 候補その一、大量に煙幕を焚いて、
その中から光と共に登場。▼
- [フレデリク]
- ほうほう。▼
- [シンシア]
- 候補その二、
死ぬほど花びらが舞い散る中で登場。▼
- [フレデリク]
- ほう…▼
- [シンシア]
- 候補その三、意表をついて民家から登場。▼
- [フレデリク]
- ………▼
- [シンシア]
- ね、父さん! どれがいいと思うー?▼
- [フレデリク]
- そ、そうですね…。えーと、花びらの案が
良いのではないでしょうか…▼
- [シンシア]
- 候補その二ね! りょーかい!
じゃあ父さんのためにたくさん花びらを▼
集めてこなくちゃ!
あ、花占いの後の花びらでいいかなー?▼
- [フレデリク]
- えっ…シンシアさん、まさか
私の登場の演出を考えていたのですか?▼
- [シンシア]
- そうだよ。だから父さんが来てくれて
ちょうど良かったと思って!▼
んふふ、候補その二を選ぶとは意外だったわ。
楽しみにしててね、父さん!▼
(シンシア、退場)
- [フレデリク]
- ちょ…ちょっとシンシアさん!▼
…厄介なことになりました。▼
支援B†
- [シンシア]
- ご…ごめんね。父さん。▼
- [フレデリク]
- 何ですかあの花びらの量は!
…埋もれて死ぬかと思いましたよ。▼
- [シンシア]
- いやー…母さんにも手伝ってもらったら
いつの間にやらすごい量に…▼
- [フレデリク]
- スミアさんまで手伝っていたのですか…▼
- [シンシア]
- そうだよ。愛する奥さんと娘が
父さんのために頑張ったんだからー!▼
家族の愛に埋もれながら戦う父さん、
すっごくヒーローっぽかったよ!▼
まぁ正直…花びらでほとんど
見えなかったけど…えへへ。▼
- [フレデリク]
- はぁ…。今回は大目に見ますが、
次からこういうことはなさらないで下さい。▼
- [シンシア]
- えー!? もう父さんの演出とか
考えちゃダメなのー?▼
わかった! じゃあ戦場で使う
かっこいい決め台詞でも考えてみる!?▼
- [フレデリク]
- …シンシアさん。
戦場は遊びで行く場所ではありません。▼
- [シンシア]
- …………。
…ごめんなさい…▼
でも、そういう話ぜーんぶダメなんだったら、
父さんと何を話したらいいの?▼
あたし、父さんが喜びそうな話なんて
できそうにないし。▼
普通の親子が普段何を話してるかも
あたしには…わかんないよ。▼
- [フレデリク]
- シンシアさん…▼
まったく、しょうがない方ですね。
無理に話題を探す必要なんてありませんよ。▼
こうやってシンシアさんが傍にいるだけで、
私は十分嬉しいんですから。▼
- [シンシア]
- …ほんとに?
あたしが傍にいるだけで嬉しい?▼
- [フレデリク]
- えぇ、本当ですよ。▼
- [シンシア]
- やだ! 父さんったらうまいこと言って!
そうやって母さんを落としたんでしょー!?▼
でもでも、あたしも嬉しいよー!
父さん、だーーーーーい好きーーー!!▼
- [フレデリク]
- ぐっ…! シンシアさん…!
強く抱きしめすぎ…く、苦しい……!▼
支援A†
- [シンシア]
- ねぇねぇ父さん、頭なでなでしてー?▼
- [フレデリク]
- え、えぇ…▼
どうしたんですかシンシアさん、
最近やけに甘えてきますね…▼
- [シンシア]
- だって父さん、あたしと一緒にいると
嬉しいって言ってくれたんだもん!▼
そうだ、今度一緒にお出かけしようよ。
その日は一日中あたしと一緒にいて?▼
- [フレデリク]
- はい…▼
- [シンシア]
- 朝から町に行って、
ずっと手を繋いで歩いてー、▼
おいしいお店でご飯を食べてー、
夜は父さんと一緒に寝るの!▼
- [フレデリク]
- ぶっ!? 一緒に寝るですって…!▼
あのですね、シンシアさん。
いくら親子とは言えそこまでは…▼
- [シンシア]
- 絶対忘れられない一日になるよ!
ね、父さん!!▼
- [フレデリク]
- あの、話を聞いてくださ…▼
- [シンシア]
- …忘れないでね、父さん。
例え別の子の父さんになっても…▼
- [フレデリク]
- ……!!▼
- [シンシア]
- えへへー! 安心してよ、父さん。▼
父さんがあたしの本当の父さんじゃ
ないってことぐらい、わきまえてるからさ!▼
この時代のあたしが産まれたら、
甘えるのは一切やめにしまーす!▼
それまで付き合ってくれたら…いいの。
それでいいから…さ。父さん。▼
- [フレデリク]
- ………▼
シンシアさん…▼
- [シンシア]
- あたし、父さんには感謝してるんだよー?▼
父親ってどういうものか教えてくれて。
いっぱい甘えさせてくれて。▼
でも、それは本当は
あたしに向けられるものじゃないんだよね…▼
- [フレデリク]
- …………▼
- [シンシア]
- …父さん? 泣いてるの?
もー、しょうがないなぁー。▼
よしよし。泣かないで、父さん。
ヒーローのくせに、かっこ悪いよ?▼
…困っちゃうなぁ。父さんはかっこいい
ヒーローでいてくれないと。▼
そうじゃないと…
心配で、ずっと一緒にいたくなっちゃうよ…▼
セレナ(親子)†
支援C†
- [セレナ]
- ねぇ父さん、あたしとデートしない?▼
- [フレデリク]
- ど…どうしたんですか、いきなり。▼
- [セレナ]
- なによ! 娘が父親と出かけるのに
理由がいるわけー?▼
娘からのデートのお誘いって言ったら、
大抵の父親は泣いて喜ぶんだから!▼
- [フレデリク]
- まぁ…確かに娘と出かけるのは
悪い気はしませんね…いいでしょう。▼
どこへ行きたいのですか、セレナさん?▼
- [セレナ]
- えっとね、この先にある町にいきたいの。
可愛いお洋服のお店がいっぱいあったのよ!▼
- [フレデリク]
- へぇ、洋服が好きだなんて
セレナさんもお年頃ということですね。▼
- [セレナ]
- あはは、今は父さんだって
あたしとあんまり年変わらないじゃない。▼
- [フレデリク]
- ふふ、それもそうですね。▼
- [セレナ]
- …ねぇ父さん、今こうやって並んで歩くと
あたしたちきっと、恋人同士に見えるわね…▼
- [フレデリク]
- え…えぇっ?▼
- [セレナ]
- あ…あたしなんかが隣じゃ…嫌かな?
やっぱり母さんの方がいい?▼
- [フレデリク]
- そ…そのようなことはありません!
セレナさんはその…お綺麗ですし。▼
嫌などということは微塵もありませんよ!▼
- [セレナ]
- ほんとに!? うれしい!▼
ねぇ父さん…あたし、町に行ったら
欲しいものがあるんだけど…▼
買って欲しいって言ったら…困る?
母さんに悪いかなぁ…?▼
- [フレデリク]
- わ…悪くありませんよ、大丈夫です。
私にできることなら何でもしますよ。▼
ですから、元気を出して下さい。▼
- [セレナ]
- うん!ありがとう、父さん!
だーいすきー!▼
- [フレデリク]
- あ、ありがとうございます…▼
- [セレナ]
- ……ふふ、ちょろいもんだわ。▼
支援B†
- [セレナ]
- 父さん、この前はありがとー。▼
いっぱいあたしの欲しいもの買ってくれて、
とっても嬉しかったわ。▼
- [フレデリク]
- …まさかあんなに物を買わされるとは
思いませんでしたよ…▼
- [セレナ]
- ねぇ父さん聞いてるー?▼
- [フレデリク]
- あ…はい、聞いておりますよ。▼
- [セレナ]
- 良かった! …ねぇ、あたしまた
父さんとデートしたいなぁ?▼
実は素敵な装飾品のお店を見つけたの!
すぐそこの町にあるんだけど…▼
- [フレデリク]
- だ…ダメです!▼
- [セレナ]
- えっ…なんで?
あたし…何か悪いことしちゃった…かな?▼
- [フレデリク]
- うぅ…! そのような目で
私を見ないで下さい…!▼
このまま物を買い与えるのは
あなたのためにならないのですよ…!▼
- [セレナ]
- ちっ…▼
- [フレデリク]
- あぁ…態度が豹変していらっしゃる…▼
別に買わないと言っているわけでは
ありませんよ。▼
- [セレナ]
- えっ、ほんと?▼
- [フレデリク]
- えぇ。軍のためにお手伝いをしてきたら
そのご褒美として、▼
セレナさんの欲しいものを
ひとつだけ買って差し上げます。▼
- [セレナ]
- はぁあ!? お手伝い~!?
信じらんない! 子供かっつーの!▼
- [フレデリク]
- …現に子供でしょうが!▼
良いですかセレナさん。若いうちの苦労は
買ってでもしろという言葉がありまして…▼
- [セレナ]
- 苦労なら未来で嫌ってほど
してきたんだけどー?▼
- [フレデリク]
- ぐっ…! と、とにかく私はもうむやみに
セレナさんに物を買い与えません!▼
欲しいものがあるなら、
相応の労働をなさってください!▼
- [セレナ]
- あーはいはい、やりゃあいいんでしょー?▼
その代わり、ちゃんとできたら
あたしの欲しいもの買ってよねー!▼
- [フレデリク]
- はい、私は約束は破りませんので…!▼
支援A†
- [セレナ]
- これをこうして…こう。
…あっ! また壊れたー!▼
もーーー! なんで何もかも
うまくいかないわけーーー!?▼
- [フレデリク]
- …セレナさん?
何をなさっているのですか?▼
- [セレナ]
- !! 父さん…。
何って、武器の整備してんのよ…▼
軍の手伝いしろって言ったでしょ…。
だからその…▼
- [フレデリク]
- はぁ…それにしても…
ずいぶん派手に壊しましたねぇ…▼
- [セレナ]
- …だって、磨こうと思ったら
勝手に壊れるんだもん。▼
どーせあたしは…母さんみたいに
何でもできる子じゃないわよ…▼
- [フレデリク]
- セレナさん…?▼
- [セレナ]
- お料理しようと思ったら焦がしちゃうし、
薪割りも天幕張りも全然できないし、▼
手伝いどころか
みんなに迷惑かけちゃったわ…▼
父さんも、あの母さんの娘が
あたしみたいなのでがっかりしたでしょ?▼
- [フレデリク]
- ……………▼
- [セレナ]
- 何よ。言いたいことあるなら言えば?▼
- [フレデリク]
- …がっかりなど、しておりません。
私は貴方が来てくれて、嬉しいですよ。▼
- [セレナ]
- …はぁ!? そんな嘘なんかついて
あたしのことバカにしてんの!?▼
今までみんな、あたしが何か失敗すると
母さんと比べて役立たずだって言ったもの!▼
母さんの一番近くにいた父さんが、
同じこと思わないはずないわ!▼
- [フレデリク]
- …私は貴方を誰かと比べたりしませんよ。
だって、セレナさんはセレナさんですから。▼
他の誰でもない、
大切な…私の娘ですから。▼
- [セレナ]
- …!!▼
- [フレデリク]
- 私はセレナさんのことが大好きです。
何があってもセレナさんの味方でいます。▼
だから…どうか二度とそのようなことを
口にしないで下さい。▼
私の方が悲しくなってしまいますよ。▼
- [セレナ]
- ……………!▼
う…うぅ…! ご…ごめんなさい…!
ぅわぁぁぁぁぁん…!▼
- [フレデリク]
- よしよし…辛い思いをしてきたのですね…。
苦労しろなどと言って、ごめんなさい…▼
お手伝いは失敗しましたが、
装飾品は買って差し上げますよ。▼
私からのお詫びの気持ちとして…▼
- [セレナ]
- …いらない。もう、そんなのいらない!
父さんがいればいい!▼
未来の時みたいに、勝手に死んだりしたら、
許さないんだからぁ~…!!▼
- [フレデリク]
- セレナさん…わかりました。▼
今度こそずっと傍にいて、
貴方のことをお守り致します…▼
ジェローム(親子)†
支援C†
- [フレデリク]
- ジェロームさん。▼
- [ジェローム]
- …何だ、お前か。
私に何か用か?▼
- [フレデリク]
- いえ…特に用は無いのですが…▼
- [ジェローム]
- ならば声などかけるな。
私はお前と馴れ合うつもりはない。▼
- [フレデリク]
- そ、そうですか…▼
- [ジェローム]
- そうだ。▼
- [フレデリク]
- あの…。前から思っていたのですが、
貴方はせっかく私と再会したのに▼
ルキナさんのように『お父様!』とは
呼んで下さらないのですね…▼
- [ジェローム]
- …ふん。お前は私の父親ではない。
私の父親はとうにこの世を去った。▼
お前は、私の父によく似た別人だ。
別人を父と呼ぶ筋合いなどないだろう。▼
- [フレデリク]
- うっ…これまたもっともな正論ですが…!
可愛げのカケラも感じられません…!▼
…いえ、しかしこれはきっと、
親の愛に飢えているだけなのですね。▼
さぁさぁ、ジェロームさん。
もっと私に甘えても良いのですよ?▼
- [ジェローム]
- …バカげたマネを…▼
- [フレデリク]
- あぁ…冷たいです…▼
- [ジェローム]
- 言いたいことはそれだけか?
ならば私はもう行くぞ。▼
私は今からミネルヴァちゃんの
世話をするのだ。▼
- [フレデリク]
- ミネルヴァ…ちゃん?▼
- [ジェローム]
- はっ…! なな何でもない!▼
- [フレデリク]
- ほほぅ…▼
支援B†
- [フレデリク]
- ジェロームさん、ミネルヴァちゃんの世話は
ちゃんとできたのですか?▼
- [ジェローム]
- お前…! この前のこと
まだ覚えているのか…!▼
言っておくが、私はいつもその呼び名で
ミネルヴァを呼んでいるわけではないぞ!▼
- [フレデリク]
- あら? この前のこととは何でしょう?▼
これはセルジュさんがそう呼んでいるので、
私もそう呼んでみただけなのですが?▼
- [ジェローム]
- あっ…!▼
- [フレデリク]
- ふふん、ひっかかりましたね。
可愛いところもあるのではないですか。▼
- [ジェローム]
- …………▼
- [フレデリク]
- はっ!? 何やらものすごい目をして
私を睨んでいらっしゃる…!?▼
す、すみません…。謝りますから…
命だけは助けてください…▼
- [ジェローム]
- ……仕方ないな。▼
- [フレデリク]
- ふぅ、良かったです。▼
それにしても今の怒り方、
セルジュさんにそっくりでしたね…▼
- [ジェローム]
- 何か言ったか?▼
- [フレデリク]
- いえ。それより、向こうにいらっしゃるのは
ジェロームさんのミネルヴァちゃんですか?▼
- [ジェローム]
- あぁ。私の大切な相棒だ。▼
- [フレデリク]
- ふむ…怖さに磨きがかかっていますね…。
こう…凶悪さが増したとでも言いますか…▼
- [ジェローム]
- 何を言う。あんなに可愛い飛竜は
未来でもそうはいなかったぞ。▼
はぁ…あの鋭い眼差し、輝くうろこ、
鋭い牙…どれをとっても可愛い…って、▼
何を言わせるのだ!!▼
- [フレデリク]
- 貴方が勝手に語り始めたのですよ?▼
- [ジェローム]
- くっ…! 行くぞ、ミネルヴァ!▼
- [フレデリク]
- …逃げられてしまいました。▼
支援A†
- [フレデリク]
- こんにちは、ジェロームさん。
今日もミネルヴァちゃんと一緒なのですね。▼
- [ジェローム]
- なんだ? またお前は
私をからかいに来たのか…?▼
- [フレデリク]
- いえ、そろそろ私のことを
父さんと呼んでくれないかと思いまして。▼
先日はかなり本音を
話してくれたようでしたので。▼
- [ジェローム]
- …本音だと?▼
- [フレデリク]
- 『ミネルヴァちゃん、可愛いー』と
仰っていましたよね、ジェロームさん。▼
あの時の貴方の、
緩みきった顔といったら…!▼
- [ジェローム]
- !!! …ミネルヴァ!
こいつを少し脅してやれ!!▼
…………▼
…………ミネルヴァ?▼
- [フレデリク]
- ミネルヴァちゃんは私を脅しませんよ。
彼女は私の、家族ですからね。▼
…よしよしミネルヴァちゃん、
私のことを覚えていてくれているのですね。▼
- [ジェローム]
- ミネルヴァ…▼
ミネルヴァは、
そいつのことを家族と認めるのか?▼
そいつは、お前の知る私の父とは
別人なのだぞ。…それでも。▼
…………そうか。▼
- [フレデリク]
- ん? ミネルヴァちゃんは
何と言っているのですか?▼
- [ジェローム]
- ふっ。家族だと言うわりには
ミネルヴァの言葉を理解できぬのだな。▼
- [フレデリク]
- うっ…▼
- [ジェローム]
- まぁ良い。ミネルヴァはな、
お前のことを家族だと認めると言った。▼
ミネルヴァは未来で私を支えてくれた、
大切な存在だからな。▼
こいつがお前を認めると言うのなら、
私も…いくらか考えを改めることにする。▼
別人などと言ってすまなかったな、
…父さん。▼
- [フレデリク]
- !! ジェロームさん…!
いま私のことを、何とお呼びに…?▼
- [ジェローム]
- くっ…! もう二度と呼ばん!
行くぞ、ミネルヴァ!▼
- [フレデリク]
- お待ちくださいジェロームさん!
もう一度! もう一度だけ頼みます…!▼
- [ジェローム]
- しつこいぞ!!▼
マーク男(親子)†
支援C†
- [マーク]
- うーん、どうして僕は父さんのこと
覚えてないんでしょう…?▼
母さんのことはあんなにちゃんと
覚えてるのに…▼
母さんが立派な軍師だったってことも
一緒に勉強したことも覚えてるのに…▼
なーんで父さんのことは
きれいさっぱり忘れてしまったのか…▼
- [フレデリク]
- どうしたのですか、マークさん?▼
- [マーク]
- 父さん!▼
すごいです、ちょうど今父さんのことを
考えてたんですよー!▼
これって運命!? 親子の運命!?▼
…あ、待って下さい。確か母さんが昔…▼
これは運命じゃない、絆だー!
みたいなことを言っていたような記憶が…▼
ってことで父さん、僕らがここで会ったのは
運命ではなく絆です!▼
- [フレデリク]
- そ、そうですか…▼
- [マーク]
- そうですよ! 絆って素晴らしいです。
覚えてなくても呼び合うものなんですね。▼
…って、感心してる場合じゃ
ありませんでした。▼
僕、なんで父さんのこと覚えてないのか
ずーっと考えてたんです。▼
良かったら父さん…僕が父さんのこと
思い出せるように協力してくれませんか?▼
- [フレデリク]
- えぇ、喜んで。▼
- [マーク]
- 良かった!
ではまた時間のある時に声をかけますね。▼
男同士の約束ですよ!
じゃあ僕はこれで!▼
- [フレデリク]
- ふふ、よく喋る方ですね…▼
支援B†
- [マーク]
- 父さんっ、今時間いいですか?▼
- [フレデリク]
- はい、問題ありませんよ。▼
- [マーク]
- やったぁ! じゃあ約束通り、
『記憶を取り戻そう大作戦』に▼
協力していただくことにします!▼
とは言ったものの、どうしたら記憶って
戻るんでしょうね…▼
頭を強くぶつけるのは
もう何度も試しましたし…▼
ゆらゆら揺れるものを見つめ続けるのも
僕には効果がありませんでした…▼
ねぇ父さん、どうしたらいいと思いますか?▼
- [フレデリク]
- …私の顔をじっと見てみる、などは
いかがでしょうか?▼
- [マーク]
- それだーーー!! 父さん天才です!▼
未来ではきっと見慣れていたはずですし、
じっと見てたら、何か思い出しますよね。▼
んー、なかなか良い策ですよこれは。▼
さすが天才軍師の母さんを
コロッと落としただけのことはありますね。▼
ではでは、失礼して…。
じーーーーーーーっ…▼
……………………▼
……………………▼
だめだーーー!!▼
何にも思い出せませんーーー!!▼
あぁ…この感じって、なんかこう…。
同じ文字をずっと見続けてたら▼
『あれ? これってこんな文字だっけ?』
みたいになる感じと似ています…。▼
父さんって…こんな顔でしたっけ?▼
- [フレデリク]
- それを今
思い出そうとしているんでしょう?▼
- [マーク]
- ですよね…。すみません、
せっかく協力していただいたのに…▼
でも僕は諦めませんよ!
絶対に父さんを思い出してみせます!▼
というわけで、
また協力して下さいね、父さん!▼
支援A†
- [マーク]
- はぁ…やっぱり今日もダメですね…▼
毎日毎日嫌というほど、
こうして父さんの顔を見ているのに▼
何も思い出せないなんて
自分が情けなくなりますよ…▼
ほんとに…どうして……
うっ…ううっ…ぐすっ…▼
- [フレデリク]
- えっ…! なぜ泣くのですか?▼
- [マーク]
- だ…だって…だって……!
僕…父さんのことも母さんとおなじように▼
大好きだったはずなのに…!
思い出せないのが…辛いんです…!!▼
父さんが僕に作ってくれた思い出も
たくさんあったはずなのに…▼
何一つ覚えていられなかった自分が…
ほんとに…情けないんです…!▼
情けないんですよーーー!
びえぇぇぇぇん!!▼
- [フレデリク]
- マークさん…。▼
- [マーク]
- うっ…! ちょっと泣きすぎた…かな。
あ…頭が痛い…!▼
いたたた…!▼
…………あ!?▼
- [フレデリク]
- どうしたのですか!?▼
- [マーク]
- ……思い出し…ました。父さんのこと。
ほんとにちょっとだけ…ですけど。▼
父さんが僕に向かって、優しく笑って…
『マーク』って…名前を呼んでました…▼
ふふ、いつも見てる父さんの顔より、
少し年を取った顔でしたよ…▼
…良かった。ちゃんと思い出せました▼
ありがとう、父さん。
全部父さんのおかげです。▼
何だかこれで自信がつきました!
時間はかかるかもしれませんけど、▼
いつか父さんの記憶、
全部取り戻してみせますよ。▼
- [フレデリク]
- えぇ、私も協力しますね。▼
- [マーク]
- はい、ありがとうございます!▼
シャンブレー(親子)†
支援C†
- [シャンブレー]
じーーーーー…▼
- [フレデリク]
- ど…どうしたんですか、シャンブレーさん?
私の顔に…何かついてますか?▼
- [シャンブレー]
- なぁ、父ちゃん。父ちゃんはさ、
…浮気なんかしてないよな?▼
- [フレデリク]
- えっ…! な、何を言い出すんです!!▼
私が浮気なんてするはずがありません!
見ての通り、ベルベットさん一筋ですよ!▼
- [シャンブレー]
- ふーん…ならいいんだけどさ。▼
- [フレデリク]
- な、何故いきなりそんなことを?
誰かに何か言われたのですか?▼
- [シャンブレー]
- いや…何か言われたわけじゃないんだけど、
この前ぼんやり考えてたんだ。▼
もし父ちゃんがここで
母ちゃん以外の女性に走ったら▼
俺の存在ってどうなるんだろーって。▼
- [フレデリク]
- えっ!?▼
- [シャンブレー]
- 俺、今まで父ちゃんと母ちゃんが
生きていさえすれば▼
この時代の俺が生まれて、
絶滅しないで済むと思ってたんだけど…▼
よく考えたら、
二人とも生きてる状態でも▼
父ちゃんが他の女に走っちゃったら
絶滅するじゃん! って。▼
ひいぃ…それはまずいよ!
まずいだろ!? な? 父ちゃん!▼
- [フレデリク]
- はぁ…。まあ確かに…▼
- [シャンブレー]
- というわけで、これからは
父ちゃんが女に近づかないよう監視します!▼
- [フレデリク]
- えぇぇぇっ!?▼
- [シャンブレー]
- あ、もちろん戦いのときは
しょーがないってのはわかるぜ?▼
というわけで、よろしくー。▼
- (シャンブレー退場)
- [フレデリク]
- …こ、困りましたね。。▼
支援B†
- [シャンブレー]
- 父ちゃーん…▼
- [フレデリク]
- ど、どうしたのですかシャンブレーさん!
この世の終わりみたいな顔をして…!▼
- [シャンブレー]
- 昨日が十三回、おとといが八回。
この数字何だと思う…?▼
- [フレデリク]
- えっと…私が攻撃した回数…ですか?▼
- [シャンブレー]
- 違うよ父ちゃん! これは父ちゃんが
女の人と喋ってた数!▼
うぅ…この前あんなに
浮気しないでって言ったのに!▼
父ちゃんの節操無しー!!
絶滅するー!!▼
- [フレデリク]
- 浮気だなんてそんな大袈裟な…。
ほとんどあいさつの類でしょうに…▼
- [シャンブレー]
- でも、雑談してたのもばっちり聞きましたー!
タグエルの聴力は素晴らしいからなーっ!▼
- [フレデリク]
- ま、まぁ確かにすごいのですが…▼
シャンブレーさん…、私が女の人と話しただけで
浮気だと思うのはやめて下さい。▼
戦場では仲間と会話することは
とても大切なことなのですよ。▼
貴方だって、仲間のルキナさんと今後一切
話すなと言われたら困るでしょう?▼
- [シャンブレー]
- ………困る。▼
- [フレデリク]
- だったらわかりますね?
私は絶対に浮気なんかしませんから。▼
- [シャンブレー]
- …そ、そんなこと言ったって、
先のことなんかわからないだろ!?▼
今は絶対って言ってても、
そんなの今だけの嘘かもしれない!▼
絶対帰ってくるって言った父ちゃんが
もう帰ってこなかったみたいに…!▼
- [フレデリク]
- えっ…▼
- [シャンブレー]
- 何でもない。…もう監視するのはやめるよ。▼
でも、本当に浮気なんかしたら、
今度こそ父ちゃんを許さないからなー!!▼
- (シャンブレー退場)
- [フレデリク]
- 私は…未来でシャンブレーさんに
嘘をついたまま、死んだのですね…▼
支援A†
- [フレデリク]
- 探しましたよ、シャンブレーさん。▼
- [シャンブレー]
- 父ちゃん…。どうしたの?
俺、もう監視なんかしてないぞ?▼
- [フレデリク]
- そうじゃないですよ。シャンブレーさんに
一つ、謝っておきたいことがありまして。▼
未来で、貴方に嘘をついたまま
死んでしまって…すみませんでした。▼
- [シャンブレー]
- なっ…! 何だよ…それ…!
俺の父ちゃんの代わりに謝ったって▼
意味無いんだよ! お前なんか、どうせ
俺の本当の父ちゃんじゃないんだからな!▼
- [フレデリク]
- えぇ。貴方も…
私の本当の息子ではありませんけれど。▼
- [シャンブレー]
- ……っ!▼
- [フレデリク]
- そんなこと、お互いわかっているでしょう。▼
それでも、私は貴方のことが大切ですし、
本当の家族みたいに思っています。▼
未来の私がしてあげられなかったことを、
代わりにしてあげたいとも思います。▼
シャンブレーさんだって…
そうではないのですか?▼
- [シャンブレー]
- …そうだよ。俺だって、父ちゃんのことが
大切だった。いや、大切だから。▼
父ちゃんが俺の父ちゃんじゃなくなるのが
すごく…嫌だったんだ。▼
俺の本当の父ちゃんが
どんなに節操無しでも、嘘つきでも…▼
もう二度と会えなくても…大好きだから!▼
この時代の俺の父親になる人は…
絶対に父ちゃんじゃなきゃ嫌だって…▼
だから…浮気調査なんてマネまでして…!
俺、バカだよな。ほんと…バカだ…▼
- [フレデリク]
- …シャンブレーさん。▼
もう一度お約束させていただけますか?
貴方にとってはもう遅いかもしれませんが…▼
私は今度こそ死にません。
もちろん浮気だってしません。▼
愛するベルベットさんと
シャンブレーさんに誓いますよ。▼
今度こそ…絶対に。
お約束致します。▼
- [シャンブレー]
- …………父ちゃん。▼
…うん。ありがとう。
俺、父ちゃんのこと信じるよ…▼
- [フレデリク]
- そうですか…良かったです…▼
- [シャンブレー]
- ふぅ、これで絶滅しないで済むよー。▼
良かったなー、この時代の俺!
お前の父ちゃんは、立派な人なんだぞー!▼
- [フレデリク]
- …なぜ私のお腹をさすりながら
言うのですか…?▼
ロラン(親子)†
支援C†
- [ロラン]
- 父様。これ、父様の物ですよね?
向こうに落ちていましたよ。▼
持ち物の管理は
きちんとしてくださいね。▼
- [フレデリク]
- あ…ありがとうございます、ロランさん。
貴方は本当に、ミリエルさんそっくりですね。▼
- [ロラン]
- 親子なのですから、当然です。▼
- [フレデリク]
- ま…まぁそうなんですけれど。▼
あんまりにも母親似ですので…こう、
私に似ているところも探したくなりますね。▼
- [ロラン]
- ありますよ、父様に似ているところ。▼
- [フレデリク]
- えっ、どこですか?▼
- [ロラン]
- 髪の色です。▼
- [フレデリク]
- あぁ…。まぁそれは見ればわかりますが。▼
それ以外には何かないのですか?
火起こしと石拾いが好きだとか…▼
- [ロラン]
- …そのようなことはありませんね。▼
というか、その点に関しては
似なくて良かったとさえ思いますよ。▼
- [フレデリク]
- つ、冷たいですね、ロランさんは…。
もう少し子供らしくしてもいいのでは…▼
- [ロラン]
- …戦時に子供らしく振舞っても、
他人の邪魔になるだけでしょう。▼
それに…僕はおそらく、
ルキナよりも年上になっていますから。▼
もう子供のようにはしゃぐような
年齢ではないのですよ。▼
- [フレデリク]
- ロランさんがルキナさんより…年上?
それはあり得ませんよ。▼
ルキナさんはもう赤ん坊として
存在していますが、貴方はまだ…▼
- [ロラン]
- …少し話しすぎましたね。
すみません父様、僕はこれで失礼致します。▼
- [フレデリク]
- あっ、ロランさん!
…どういうことなのでしょう。▼
支援B†
- [フレデリク]
- ロランさん!▼
- [ロラン]
- あぁ父様、こんにちは。
僕に何か用でしょうか?▼
- [フレデリク]
- この前の、貴方がルキナさんより
年上だとか言ってらした件…▼
あれは、どういうことなのですか?▼
- [ロラン]
- …まったく父様は、こういうことだけ
記憶力が良いんですから。▼
簡単な話ですよ。
飛ばされる時間にズレがあったんです。▼
ルキナがこの時代に来たのは
ペレジアとの戦争が始まった約二年前。▼
それに対して、僕がこの時代に来たのは
もう五年ほど前になるでしょうか…▼
- [フレデリク]
- そんなにズレがあったのですか!?▼
- [ロラン]
- …はい、ですから僕は…▼
ルキナよりも三年、多くの時を
ここで過ごしていることになります。▼
歳の差など、その間に
すっかり追い越してしまっているでしょうね。▼
- [フレデリク]
- ロランさん…五年間も…
この時代に、たった一人で…?▼
- [ロラン]
- はい。だから言ったでしょう。
もう子供のようにはしゃぐ年齢ではないと。▼
これで父様の疑問は解けましたよね。
それでは、僕はこれから用があるので…▼
- [フレデリク]
- ちょっと待ってください!
なぜ今まで言わなかったのですか…▼
五年間も仲間と離れ離れで…
寂しくなかったのですか…?▼
- [ロラン]
- …寂しくなんかありませんよ。
僕はもう、大人なんですから…▼
- [フレデリク]
- …………▼
ロランさん…▼
支援A†
- [フレデリク]
- ロランさん。▼
- [ロラン]
- 父様…どうしたのですか?
まだ何か疑問でも残っているのですか?▼
- [フレデリク]
- はい。今日は貴方に……。
……こちょこちょこちょ…▼
- [ロラン]
- あ、あはははっ! ちょ、ちょっと父様!
何でいきなりくすぐるんですか…!▼
- [フレデリク]
- ふふ。ロランさんは、やはり
笑っていらした方がいいですよ。▼
- [ロラン]
- …は!?▼
- [フレデリク]
- 貴方はずっと大人っぽく振舞っていますが、
何処か無理しているように見えますので…▼
そうやって笑っていらっしゃる方が
子供らしくてずっといいですよ。▼
- [ロラン]
- …何を言うかと思えば…。
言ったでしょう、僕はもうそんな歳じゃ…!▼
- [フレデリク]
- 歳なんか関係ありませんよ。▼
ロランさんがルキナさんより…
例え私より年上でも…貴方は、▼
大事な…私の子供なのですから。▼
- [ロラン]
- …………!!▼
- [フレデリク]
- それに、ロランさんはもう一人ではありません。
仲間も…父さんもいます。▼
少しぐらい甘えたって、
誰も貴方を咎めたりしませんよ。▼
- [ロラン]
- …………▼
…………父様。
僕、本当は…寂しかったんです。▼
何年も何年も、たった一人で…
知っている人も誰もいない時代で…▼
会えるのかどうかも分からない
仲間たちを待って………▼
だれにも頼れなくて、
弱音を吐ける相手もいなくて……▼
…辛くて死にそうだったんですよ!
うっ…ううっ……!▼
- [フレデリク]
- えぇ…そうですね…。見つけてあげられず、
申し訳ありませんでした…▼
これからは、ずっといますから。
もう、一人には…させませんから…▼
ノワール(親子)†
支援C†
- [ノワール]
- ぐすっ…ぐすっ…うぅ。▼
- [フレデリク]
- ノワールさん、どうしたのですか…
もしや、泣いておられるのですか!?▼
- [ノワール]
- ぐすっ…父さん…違うの。▼
これは母さんに、三日間鼻水が
止まらなくなる呪いをかけられて…▼
- [フレデリク]
- えっ!? 何なんですか、その
ものすごく微妙な呪いは…!▼
- [ノワール]
- はぁ…母さんは珍しい呪いを試すのが
大好きだから、仕方ないわ…▼
新しいものを見つけては、
私を使って試すんだから…ぐすっ。▼
- [フレデリク]
- 大丈夫ですか? 鼻水があふれてますよ。
…ほら、ちり紙をどうぞ。▼
- [ノワール]
- あ…ありがとう。ちーーーん!!▼
- [フレデリク]
- それにしても、娘が三日間も
鼻水を垂らしてるなんて不憫すぎます…▼
よし、ノワールさん。私がサーリャさんに
呪いをやめるよう言ってきて差し上げます。▼
- [ノワール]
- えっ…ほんとに?▼
でも父さん…未来では
母さんに口答えするたび、▼
返り討ちされて泣き寝入りしてたんだけど
大丈夫なの…?▼
- [フレデリク]
- 何ですって…!?
私は…そんなに尻に敷かれていたのですね…▼
- [ノワール]
- えぇ…▼
- [フレデリク]
- くっ…! でも今の私が
そうなるとは限りません。▼
見ていてくださいノワールさん。父さんが
頼りがいのあるところをお見せします…!▼
- [ノワール]
- ひいぃ…! 父さんが何だか
いつもと違うように見える…!▼
これはもしかして、
ちょっと期待できるのかも…ぐすっ。▼
支援B†
- [フレデリク]
- すみません、ノワールさん…ぐすっ。
かっこ悪い父親で…▼
- [ノワール]
- 泣かないで、父さん…
まぁこうなるだろうとは思ってたから…▼
大人が泣くなんて、みっともないわよ…▼
- [フレデリク]
- 泣いていません! これは五日間
鼻水が止まらなくなる呪いです!▼
- [ノワール]
- まんまと返り討ちにあう父さん…
未来とおんなじね…▼
- [フレデリク]
- そういえば以前そのようなことを
仰っていましたね…▼
だが代わりに貴方の呪いは
解いてもらったので、安心してください…▼
- [ノワール]
- それも未来とおんなじ…▼
いつも父さん、自分が呪われる代わりに
私のことを助けてくれたわね…▼
- [フレデリク]
- これも同じなのですか!? 私はことごとく
未来と同じ運命を辿っているのですね…▼
- [ノワール]
- そう…そうね。私達たち、こうやって
同じ運命を辿るしかないのかしら…▼
- [フレデリク]
- どうしたのですか?▼
- [ノワール]
- 私が来ても、父さんは変わらなかった。
…どうせ何をしたって同じなのよ。▼
父さんも母さんもいなくなって
私はまた一人になるの…▼
もう一度あの未来を辿るのなら…
やっぱりここに来た意味なんて…っ。▼
- [フレデリク]
- ノ、ノワールさん。泣かないでくださ…▼
- [ノワール]
- 泣いてなどおらぬ!!▼
- [フレデリク]
- ひいぃっ!?▼
- [ノワール]
- ふははは! 我がこのような些細なことで
涙を流すわけがなかろう!!▼
冗談はその鼻水を拭いてから言え!
この鼻垂れ親父が!!▼
- [フレデリク]
- す…すみません…▼
- [ノワール]
- …なんてね…
ごめん父さん、ちょっと散歩してくるわ…▼
- [フレデリク]
- あ、ノワールさん…!▼
……同じ運命、ですか。
…ぐすっ。▼
支援A†
- [フレデリク]
- ノワールさん、ちょっといいですか?▼
- [ノワール]
- あ…父さん…どうしたの?▼
- [フレデリク]
- これを見てください。▼
- [ノワール]
- ひ…ひいぃっ!! こ、これって…
母さんの呪い道具…!?▼
しかも、こんなにいっぱい…!
ななな何!? 私に何をする気…!?▼
- [フレデリク]
- 何もしませんよ。というか、
貴方に呪いをかけられないように、▼
呪い道具を全部没収してきたんです。
サーリャさんから。▼
- [ノワール]
- えっ…!
母さんの呪い道具を没収だなんて…▼
そんなこと、父さんができたことなんて、
一度もなかったのに…!!▼
- [フレデリク]
- ノワールさん、この前私があまりにも▼
未来の私と同じ道を辿るせいで▼
どうせ運命なんて
変わらないと言っていたでしょう?▼
だから私が…未来の私にも
できなかったことをしたら、▼
その心配が
消せるのではないかと思いまして。▼
- [ノワール]
- 父さん…
そうね…私の知る父さんは…▼
母さんの呪い道具に触ったことすら
無かったわ…ましてや没収なんて…▼
そっか…未来なんていくらでも
変わるのよね。変えられるのよね…▼
- [フレデリク]
- 貴方が来たから、私も変われました。
一緒なら、もっと変えていけるはずですよ。▼
- [ノワール]
- …父さん…ありがとう…
……今度こそ、死なないでね……▼
- [フレデリク]
- …当たり前ですよ。
殺したって死なないでおりますとも。▼
- [ノワール]
- ……良かった。▼
- [フレデリク]
- …って、あの殺気立った人影は何でしょう!?
屍兵…いや、サーリャさんですか!!▼
- [ノワール]
- 呪い道具を没収されたこと…
相当怒ってるのね…▼
- [フレデリク]
- あの顔はまずい! まずいですよ…!
言ってるそばから命の危機です…!▼
すみませんノワールさん!
失礼いたします!▼
- [ノワール]
- あっ…父さん…!▼
…ふふ、
結構逃げ足が速いのね。▼
…あんなに本気で父さんを
追いかけまわす母さんも、初めて見たわ…▼
そうよね…
もうあんな未来にはならない。▼
私も…
ちょっとだけ信じてみようかしら…▼
ンン(親子)†
支援C†
- [ンン]
- はぁ…お母さんにも困ったものです。▼
いつもいつも遊んでばかりいて、
まるで緊張感がないんですから…▼
- [フレデリク]
- どうしたのですか? ンンさん。
そんなにため息をついて。▼
- [ンン]
- あ…お父さんですか。
いえ、お母さんはなんであんなに▼
子供っぽいのかと思いましてですね。▼
お母さんたら、ろくに軍の手伝いもせず、
遊んでばかりいるですよ?▼
- [フレデリク]
- ははは…そのようなことでため息を?
貴方の方が母親みたいですね。▼
まぁ、ノノさんはああいう性格ですから、
仕方ないのではありませんか?▼
- [ンン]
- もう。お父さんがそんな風に甘やかすから▼
お母さんがいつまで経っても
子供っぽいままなんですよ。▼
- [フレデリク]
- うっ…▼
- [ンン]
- というか、お父さんはお母さんの
どこが良かったですか。▼
あんなに子供っぽいのに、
よく女として見れましたですね。▼
それともアレですか? お父さんは
幼い少女しか好きになれないのですか?▼
- [フレデリク]
- ぶーーーーっ!!
ンンさん…父親に対して何てことを…!▼
- [ンン]
- うろたえるなんて怪しいです。
さては図星なのですね!?▼
- [フレデリク]
- そ…そんなことありませんよ!?
私は大人の女性だって好きです…って▼
何を言わせるのですか!▼
- [ンン]
- ふーん…。
ならばますます怪しいのです。▼
お父さんはなぜお母さんを選んだですか!
さぁ白状するです!▼
- [フレデリク]
- そ、そんなこと娘に言えませんよ!
勘弁してください…!▼
- (フレデリク退場)
- [ンン]
- あっ! 逃げるとは卑怯なのです!
待てですーーー!!▼
支援B†
- [ンン]
- お父さん! やっと捕まえたですよ。
さぁこの前の続きを聞かせるです!▼
- [フレデリク]
- ンンさんですか…
貴方もしつこいですね…▼
私がなぜノノさんを選んだかなんて
娘に言うことではありませんよ。▼
- [ンン]
- いーえ! 教えて欲しいのです。▼
男女の馴れ初めが気になるのは
女子として当然のことなのです!▼
お父さんは女心がわかってないのです。▼
- [フレデリク]
- その歳で女心を語るのですか!?▼
- [ンン]
- 女性に年齢の話をするなんて
失礼なのですー!▼
- [フレデリク]
- ぐっ…!
また一人前な発言を…!!▼
ンンさん! あまりしつこいと
父さんは怒りますよ?!▼
- [ンン]
- …………!!▼
ご…ごめんなさい、なのです。▼
私が…悪かったですよ。
お父さんを…困らせてしまうなんて。▼
- [フレデリク]
- えっ…いえ、
わかってくれればいいのですが…▼
- [ンン]
- …なら良かったです。
私、ちょっと聞きわけのない子でしたね。▼
- [フレデリク]
- ンンさん…?▼
- [ンン]
- お父さんの時間を取って悪かったのです。
それじゃ、私は退散するですよ。▼
- [フレデリク]
- ちょ…ちょっと待ってください!▼
- [ンン]
- なんですか?▼
- [フレデリク]
- い、いえ…ちょっと拍子抜けしてしまって。
その、やけに諦めが良すぎるというか…▼
- [ンン]
- あんまりしつこいと怒ると言ったのは
お父さんなのです。▼
- [フレデリク]
- えぇ…それはそうなのですが…▼
- [ンン]
- 大丈夫です。我慢するのは慣れてますです。▼
こんなこと、未来では
日常茶飯事だったですから。▼
それじゃお父さん、
今度こそ失礼するのですよ。▼
- (ンン退場)
- [フレデリク]
- あっ…ちょっとお待ちくださ…!!▼
……ンンさん。▼
支援A†
- [フレデリク]
- ンンさん…▼
- [ンン]
- あっ、お父さん。こんにちはです。
何か私にご用なのですか?▼
- [フレデリク]
- …えぇ。貴方は以前
『我慢するのに慣れてる』と▼
おっしゃっていましたが…
あれはどういうことなのですか?▼
- [ンン]
- あぁ…あれは、私が
よそのお家で育ったからですよ。▼
- [フレデリク]
- よそのお家ですって? 私たちは?
ノノさんは一緒にいなかったのですか?▼
- [ンン]
- はい。私は物心ついた時から
お父さんもお母さんもいなかったです。▼
だから、お父さんの軍にいた人のお家に
引き取られて、育ててもらったですよ。▼
…でも、私は人間じゃないですから、
最初はあまり歓迎されなかったんです。▼
- [フレデリク]
- ンンさん…▼
- [ンン]
- でも、そのうち私は人の顔色を
読むことを覚えたです。▼
言われる前にお手伝いをしたし、
屍兵からお家を守ったりもしました。▼
役に立ってさえいれば、みんな嫌がらずに
私の面倒を見てくれたです。▼
手のかからない、いい子だって
そりゃーもう大絶賛だったですよ?▼
でも…我慢することも多かったです。▼
遊びたいって言えなかったり、
寂しいって言えなかったり…▼
特に、お父さんとお母さんの話は
何だか口にしちゃいけないような気がして…▼
うぅっ…ずっとずっと…
聞けずにいたんです…ぐすっ…▼
- [フレデリク]
- …………▼
- [ンン]
- だからこの時代に来た時は、
いっぱいお父さんとお母さんの話を▼
聞こうと思ったです…。
でも…お父さんの迷惑になるなら私は…▼
- [フレデリク]
- …もういいです、ンンさん。
父さんが悪かったです…▼
貴方が聞きたいのでしたら、
ノノさんとの馴れ初めでもなんでも言います。▼
寂しいのでしたら一日中でも
傍にいて差し上げますから…▼
だから…私の前ではもう何も
我慢しないでください…▼
- [ンン]
- うぅ…本当なのですか…!?
う、嬉しいのです…▼
ありがとうです…お父さん…▼
- [フレデリク]
- いいんですよ、ンンさん。
…ほら、父さんに何でも聞いて下さい。▼
- [ンン]
- じゃあ…お母さんへのプロポーズのセリフを
白状するのです…▼
- [フレデリク]
- あぁ…いきなりハードルが高いです…▼
コメント†
- ベルベットが変身しているときは、立ち絵は表示されません。声もタグエル時の声になります。あと、支援Aでベルベットに飛びかかられたフレデリクも一瞬画面から消えます。もふもふに癒されるフレデリクかわいい。 -- ベルベット支援
- フレデリクとセルジュの支援会話Aが二個ある --
- ティアモAに強力とあるけど文脈的に協力の間違いかな? --
- マリアベルとのS会話の --
- マリアベルとのS会話の中の一つがヴィオールの発言てことになってるw --
Last-modified: 2022-02-15 (火) 13:50:46